JPH102090A - 建築物用内壁材固定保持具およびそれを用いた施工方法 - Google Patents
建築物用内壁材固定保持具およびそれを用いた施工方法Info
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- JPH102090A JPH102090A JP15414096A JP15414096A JPH102090A JP H102090 A JPH102090 A JP H102090A JP 15414096 A JP15414096 A JP 15414096A JP 15414096 A JP15414096 A JP 15414096A JP H102090 A JPH102090 A JP H102090A
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- wall material
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 建築物の外壁と内壁材とを精度よく固定保持
する建築物用内壁材固定保持具とそれを用いた施工方法
を提供する。 【解決手段】 建築物用内壁材固定保持具1は、スタッ
トスペーサ1Aとアジャスタ板1Cとを備えている。ス
タットスペーサ1Aの筒状挿入口2cをコンクリート壁
4に露出した雄ねじ21aに螺合固定する。断熱材7を
吹付ける。アジャスタ板1Cの雄ねじ3aをスタットス
ペーサ1Aの雌ねじに螺合固定する。内壁材5をアジャ
スタ板1Cの端面に固定する。
する建築物用内壁材固定保持具とそれを用いた施工方法
を提供する。 【解決手段】 建築物用内壁材固定保持具1は、スタッ
トスペーサ1Aとアジャスタ板1Cとを備えている。ス
タットスペーサ1Aの筒状挿入口2cをコンクリート壁
4に露出した雄ねじ21aに螺合固定する。断熱材7を
吹付ける。アジャスタ板1Cの雄ねじ3aをスタットス
ペーサ1Aの雌ねじに螺合固定する。内壁材5をアジャ
スタ板1Cの端面に固定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物用内壁材固
定保持具およびそれを用いた施工方法に関し、特に、建
築物の外壁としてのコンクリート壁に内壁材を固定保持
するための固定保持具と、これを用いた施工方法とに関
するものである。
定保持具およびそれを用いた施工方法に関し、特に、建
築物の外壁としてのコンクリート壁に内壁材を固定保持
するための固定保持具と、これを用いた施工方法とに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】建築物の外壁に、内壁材を取付ける場合
の従来の施工の一例として、LGS(Light Gauge Stee
l の略)工法について図を用いて説明する。建築物の外
壁としては、たとえば鉄筋コンクリート(RC)壁(以
下コンクリート壁と記す)がある。
の従来の施工の一例として、LGS(Light Gauge Stee
l の略)工法について図を用いて説明する。建築物の外
壁としては、たとえば鉄筋コンクリート(RC)壁(以
下コンクリート壁と記す)がある。
【0003】図17を参照して、まずコンクリート壁4
にウレタン材の吹付け等による断熱加工を施す。次に、
施工範囲等を床面に墨入れする。軽量鉄骨または木材等
からなるランナー部材75aを、コンクリートビス76
によって床面に固定する。ランナー部材75bを一定の
間隔をおいて、ランナー部材75a上に固定する。ラン
ナー部材75a、75bに内壁材5をタッピングビス9
によって貼り付け固定する。なお、ランナー部材75a
とランナー部材75bとの間隔は455mmが好まし
い。以上のようにして、コンクリート壁の前面に内壁材
が設けられる。
にウレタン材の吹付け等による断熱加工を施す。次に、
施工範囲等を床面に墨入れする。軽量鉄骨または木材等
からなるランナー部材75aを、コンクリートビス76
によって床面に固定する。ランナー部材75bを一定の
間隔をおいて、ランナー部材75a上に固定する。ラン
ナー部材75a、75bに内壁材5をタッピングビス9
によって貼り付け固定する。なお、ランナー部材75a
とランナー部材75bとの間隔は455mmが好まし
い。以上のようにして、コンクリート壁の前面に内壁材
が設けられる。
【0004】ところで、この施工は、ランナー部材を組
立てる業者、ランナー部材に内壁材を貼り付ける業者お
よびコンクリート壁と内壁材との間に断熱材を充填する
業者等によって行なわれる。このため、複数の業者が介
在することになり、建築コストが割高になることがあ
る。
立てる業者、ランナー部材に内壁材を貼り付ける業者お
よびコンクリート壁と内壁材との間に断熱材を充填する
業者等によって行なわれる。このため、複数の業者が介
在することになり、建築コストが割高になることがあ
る。
【0005】次に、他の例としてGL(Gypsum Lining
の略)工法について、図を用いて説明する。
の略)工法について、図を用いて説明する。
【0006】図18を参照して、まず、コンクリート壁
4にウレタン材の吹付けにより、断熱材7を形成する。
次に、内壁材の仕上がり面の位置78を床面に墨入れす
る。GLボンド79aを水で煉り混ぜたものを団子状に
する。団子状にしたGLボンド79bを断熱材7の前面
に適当な間隔を開けて貼り付ける。次に、内壁材5を仕
上がり面の位置78に合わせながら貼り付ける。以上の
ようにして、コンクリート壁の前面に内壁材が設けられ
る。
4にウレタン材の吹付けにより、断熱材7を形成する。
次に、内壁材の仕上がり面の位置78を床面に墨入れす
る。GLボンド79aを水で煉り混ぜたものを団子状に
する。団子状にしたGLボンド79bを断熱材7の前面
に適当な間隔を開けて貼り付ける。次に、内壁材5を仕
上がり面の位置78に合わせながら貼り付ける。以上の
ようにして、コンクリート壁の前面に内壁材が設けられ
る。
【0007】ところで、この施工は、GLボンドによる
下地を作る業者、内壁材をGLボンドに貼り付ける業者
等によって行なわれる。このため、LGS工法の場合と
同様に、複数の業者が介在することになり、建築コスト
が割高になることがある。
下地を作る業者、内壁材をGLボンドに貼り付ける業者
等によって行なわれる。このため、LGS工法の場合と
同様に、複数の業者が介在することになり、建築コスト
が割高になることがある。
【0008】また、GL工法の場合、GLボンドが固ま
らないうちに内壁材へ衝撃等により何らかの力が加わる
と、内壁材の仕上がり面の位置が容易にずれてしまうこ
とがある。このため、内壁材の所定の仕上がり面を得る
ことができないことがある。
らないうちに内壁材へ衝撃等により何らかの力が加わる
と、内壁材の仕上がり面の位置が容易にずれてしまうこ
とがある。このため、内壁材の所定の仕上がり面を得る
ことができないことがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
建築物の外壁に内壁材を取付ける施工においては、ラン
ナー部材等を用いて行なうLGS工法やGLボンド等を
用いて行なうGL工法が広く採用されてきた。
建築物の外壁に内壁材を取付ける施工においては、ラン
ナー部材等を用いて行なうLGS工法やGLボンド等を
用いて行なうGL工法が広く採用されてきた。
【0010】ところが、LGS工法においては、ランナ
ー部材を組立てる業者、内壁材を貼り付ける業者、断熱
材を充填する業者等が介在するため、建築コストが増加
することがあった。
ー部材を組立てる業者、内壁材を貼り付ける業者、断熱
材を充填する業者等が介在するため、建築コストが増加
することがあった。
【0011】また、GL工法においても、GLボンドに
よる下地を作る業者、内壁材を貼り付ける業者、断熱材
を充填する業者等が介在するため、同様に建築コストが
増加することがあった。
よる下地を作る業者、内壁材を貼り付ける業者、断熱材
を充填する業者等が介在するため、同様に建築コストが
増加することがあった。
【0012】さらに、GL工法においては、施工中に内
壁材へ何らかの力が加わると、内壁材の仕上がり面の位
置がずれることがあった。このため、内壁材の所定の仕
上がり面を得ることができないことがあった。
壁材へ何らかの力が加わると、内壁材の仕上がり面の位
置がずれることがあった。このため、内壁材の所定の仕
上がり面を得ることができないことがあった。
【0013】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、建築物の外壁と内壁材とを精度よく
固定保持する建築物用内壁材固定保持具と、その建築物
用内壁材固定保持具を用い、建築コストを低減する施工
方法とを提供することを目的とする。
されたものであり、建築物の外壁と内壁材とを精度よく
固定保持する建築物用内壁材固定保持具と、その建築物
用内壁材固定保持具を用い、建築コストを低減する施工
方法とを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の局面にお
ける建築物用内壁材固定保持具は、外壁を構成するコン
クリート壁の前面に内壁材を保持固定するための建築物
用内壁材固定保持具であって、棒状本体部と内壁材固定
部と外壁側固定部とを備える。内壁材固定部は、内壁材
を固定するために棒状本体部の軸方向に略垂直に配され
た板状部を含む、棒状本体部の一端側に設けられてい
る。外壁側固定部は、コンクリート壁の前面に固定され
るように、棒状本体部の他端側に設けられている。外壁
側固定部は、コンクリート壁に固定されてコンクリート
壁の前面に露出する雄ねじと螺合するように、棒状本体
部の軸方向に形成された筒状開口を有している。
ける建築物用内壁材固定保持具は、外壁を構成するコン
クリート壁の前面に内壁材を保持固定するための建築物
用内壁材固定保持具であって、棒状本体部と内壁材固定
部と外壁側固定部とを備える。内壁材固定部は、内壁材
を固定するために棒状本体部の軸方向に略垂直に配され
た板状部を含む、棒状本体部の一端側に設けられてい
る。外壁側固定部は、コンクリート壁の前面に固定され
るように、棒状本体部の他端側に設けられている。外壁
側固定部は、コンクリート壁に固定されてコンクリート
壁の前面に露出する雄ねじと螺合するように、棒状本体
部の軸方向に形成された筒状開口を有している。
【0015】この構成によれば、筒状開口がコンクリー
ト壁に露出した雄ねじに螺合する。このため、建築物用
内壁材固定保持具をコンクリート壁にしっかりと固定す
ることができる。したがって、内壁材をコンクリート壁
の前面にしっかりとしかも精度よく固定することができ
る。
ト壁に露出した雄ねじに螺合する。このため、建築物用
内壁材固定保持具をコンクリート壁にしっかりと固定す
ることができる。したがって、内壁材をコンクリート壁
の前面にしっかりとしかも精度よく固定することができ
る。
【0016】好ましくは、筒状開口の内面に棒状本体部
の軸方向に延びる突条が設けられ、その突条がコンクリ
ート壁に露出する雄ねじに食い込むことによって螺合し
てもよい。
の軸方向に延びる突条が設けられ、その突条がコンクリ
ート壁に露出する雄ねじに食い込むことによって螺合し
てもよい。
【0017】そのような場合、建築物用内壁材固定保持
具は突条と雄ねじとの螺合によってしっかりとコンクリ
ート壁に固定される。また、突条は容易に成形すること
ができるため、建築物用内壁材固定保持具そのものの製
造コストを抑えることができ、ひいては建築コストを削
減することができる。
具は突条と雄ねじとの螺合によってしっかりとコンクリ
ート壁に固定される。また、突条は容易に成形すること
ができるため、建築物用内壁材固定保持具そのものの製
造コストを抑えることができ、ひいては建築コストを削
減することができる。
【0018】また、好ましくは、筒状開口の内面に雌ね
じが形成され、その雌めじがコンクリート壁に露出する
雄ねじと螺合してもよい。
じが形成され、その雌めじがコンクリート壁に露出する
雄ねじと螺合してもよい。
【0019】そのような場合、建築物用内壁材固定保持
具は雌ねじと雄ねじとの螺合によってより強固にコンク
リート壁に固定される。このため、内壁材をコンクリー
ト壁の前面にしっかりと固定することができる。
具は雌ねじと雄ねじとの螺合によってより強固にコンク
リート壁に固定される。このため、内壁材をコンクリー
ト壁の前面にしっかりと固定することができる。
【0020】さらに好ましくは、棒状本体部と外壁側固
定部とは一体化されていてもよい。そのような場合、建
築物用内壁材固定保持具の構成部品数を減らすことがで
きる。このため、製造コストを抑えることができ、ひい
ては建築コストを削減することができる。
定部とは一体化されていてもよい。そのような場合、建
築物用内壁材固定保持具の構成部品数を減らすことがで
きる。このため、製造コストを抑えることができ、ひい
ては建築コストを削減することができる。
【0021】本発明の第2の局面における建築物用内壁
材固定保持具は、外壁を構成するコンクリート壁の前面
に内壁材を保持固定するための建築物用内壁材固定保持
具であって、棒状本体部と内壁材固定部と外壁側固定部
とを備えている。内壁材固定部は、内壁材を固定するた
めに棒状本体部の軸方向に略垂直に配された板状部を含
み、棒状本体部の一端側に設けられている。外壁側固定
部は、棒状本体部の軸方向に略垂直に配されたコンクリ
ート壁の前面に固定されるように板状部を含み、棒状本
体部の他端側に設けられている。
材固定保持具は、外壁を構成するコンクリート壁の前面
に内壁材を保持固定するための建築物用内壁材固定保持
具であって、棒状本体部と内壁材固定部と外壁側固定部
とを備えている。内壁材固定部は、内壁材を固定するた
めに棒状本体部の軸方向に略垂直に配された板状部を含
み、棒状本体部の一端側に設けられている。外壁側固定
部は、棒状本体部の軸方向に略垂直に配されたコンクリ
ート壁の前面に固定されるように板状部を含み、棒状本
体部の他端側に設けられている。
【0022】この構成によれば、外壁側固定具の板状部
をコンクリート壁に固定する。このため、コンクリート
壁に露出した雄ねじがない位置へも建築物用内壁材固定
保持具を容易にコンクリート壁に固定することができ
る。したがって、内壁材をコンクリート壁の前面にしっ
かりと精度よく固定することができる。
をコンクリート壁に固定する。このため、コンクリート
壁に露出した雄ねじがない位置へも建築物用内壁材固定
保持具を容易にコンクリート壁に固定することができ
る。したがって、内壁材をコンクリート壁の前面にしっ
かりと精度よく固定することができる。
【0023】好ましくは、次のように構成されていても
よい。外壁側固定部が棒状本体部とは別個の部材からな
る。外壁側固定部の棒状本体部と固定される側には雄ね
じが設けられている。棒状本体部の他端には軸方向に雌
ねじが形成されている。その雄ねじと雌ねじとが螺合す
ることによって、外壁側固定部が棒状本体部に固定され
る。
よい。外壁側固定部が棒状本体部とは別個の部材からな
る。外壁側固定部の棒状本体部と固定される側には雄ね
じが設けられている。棒状本体部の他端には軸方向に雌
ねじが形成されている。その雄ねじと雌ねじとが螺合す
ることによって、外壁側固定部が棒状本体部に固定され
る。
【0024】また好ましくは、次のように構成されてい
てもよい。内壁材固定部が棒状本体部とは別個の部材か
らなる。内壁材固定部の棒状本体部と固定される側には
雄ねじが設けられている。棒状本体部の一端には軸方向
に雌ねじが形成されている。その雄ねじと雌ねじとが螺
合することによって、前記内壁材固定部が前記棒状本体
部に固定される。
てもよい。内壁材固定部が棒状本体部とは別個の部材か
らなる。内壁材固定部の棒状本体部と固定される側には
雄ねじが設けられている。棒状本体部の一端には軸方向
に雌ねじが形成されている。その雄ねじと雌ねじとが螺
合することによって、前記内壁材固定部が前記棒状本体
部に固定される。
【0025】これらの場合、建築物用内壁材固定保持具
の内壁材固定部の板状部の位置が雄ねじと雌ねじの螺合
によって調整される。このため、内壁材の精度の高い仕
上がり面を得ることができる。
の内壁材固定部の板状部の位置が雄ねじと雌ねじの螺合
によって調整される。このため、内壁材の精度の高い仕
上がり面を得ることができる。
【0026】さらに好ましくは、棒状本体部の外周面
に、軸方向に沿って一定間隔ごとに目盛りを備えてもよ
い。
に、軸方向に沿って一定間隔ごとに目盛りを備えてもよ
い。
【0027】そのような場合、目盛りに合わせて、ほぼ
一定の厚さの断熱材をコンクリート壁と内壁材との間に
設けることができる。
一定の厚さの断熱材をコンクリート壁と内壁材との間に
設けることができる。
【0028】本発明の第3の局面における建築物用内壁
材固定保持具を用いた施工方法は、外壁を構成するコン
クリート壁の前面に内壁材を保持固定するための施工方
法であって、棒状本体部と、棒状本体部の軸方向に略垂
直に配された、板状部を含む内壁材固定部と、棒状本体
部の軸方向に形成された筒状開口を含む外壁側固定部と
を有する建築物用内壁材固定保持具を用い、以下の工程
を備えている。コンクリート壁に固定されてコンクリー
ト壁の前面に露出した雄ねじに、外壁側固定部の筒状開
口を螺合する。内壁材固定部の板状部の端面に、内壁材
を固定する。
材固定保持具を用いた施工方法は、外壁を構成するコン
クリート壁の前面に内壁材を保持固定するための施工方
法であって、棒状本体部と、棒状本体部の軸方向に略垂
直に配された、板状部を含む内壁材固定部と、棒状本体
部の軸方向に形成された筒状開口を含む外壁側固定部と
を有する建築物用内壁材固定保持具を用い、以下の工程
を備えている。コンクリート壁に固定されてコンクリー
ト壁の前面に露出した雄ねじに、外壁側固定部の筒状開
口を螺合する。内壁材固定部の板状部の端面に、内壁材
を固定する。
【0029】この構成によれば、コンクリート壁に露出
した雄ねじに容易に建築物用内壁材固定保持具を固定す
ることができる。このため、施工に介在する業者を最小
限に抑え、建築コストを削減することができる。
した雄ねじに容易に建築物用内壁材固定保持具を固定す
ることができる。このため、施工に介在する業者を最小
限に抑え、建築コストを削減することができる。
【0030】なお、コンクリート壁に露出した雄ねじと
して、好ましくは、1対のコンクリート型枠によってコ
ンクリート壁を形成する際に、1対のコンクリート型枠
を所定の対向間隔に保持固定するための型枠間隔保持具
の一端に設けられた雄ねじを用いてもよい。
して、好ましくは、1対のコンクリート型枠によってコ
ンクリート壁を形成する際に、1対のコンクリート型枠
を所定の対向間隔に保持固定するための型枠間隔保持具
の一端に設けられた雄ねじを用いてもよい。
【0031】また好ましくは、建築物用内壁材固定保持
具として、端面に格子状の溝が形成されたものを用いて
もよい。
具として、端面に格子状の溝が形成されたものを用いて
もよい。
【0032】そのような場合、内壁材をビス等で端面に
固定する際、溝が案内溝として容易にビス等が取付けら
れ作業の効率化を図ることもできる。
固定する際、溝が案内溝として容易にビス等が取付けら
れ作業の効率化を図ることもできる。
【0033】
(実施の形態1)実施の形態1に係る建築物用内壁材固
定保持具(以下「固定保持具」と記す)について、図を
用いて説明する。
定保持具(以下「固定保持具」と記す)について、図を
用いて説明する。
【0034】図1を参照して、固定保持具1は、棒状本
体部としてのスタットスペーサ1Aと、内壁材固定部と
してのアジャスタ板1Cと、外壁側固定部としてのグリ
ップキャップ1Bとを備えている。
体部としてのスタットスペーサ1Aと、内壁材固定部と
してのアジャスタ板1Cと、外壁側固定部としてのグリ
ップキャップ1Bとを備えている。
【0035】スタットスペーサ1Aは、プラスチック等
の軟質の材料から形成されており、筒状の形状を有す
る。筒の内面には、雌ねじ1aが形成されている。筒の
表面には、目盛り1bが設けられている。これは、施工
の際断熱材の厚さを調節するために用いる。
の軟質の材料から形成されており、筒状の形状を有す
る。筒の内面には、雌ねじ1aが形成されている。筒の
表面には、目盛り1bが設けられている。これは、施工
の際断熱材の厚さを調節するために用いる。
【0036】グリップキャップ1Bはプラスチック等の
軟質の材料から形成されている。一方には雄ねじ2bが
設けられ、他方には筒状挿入口2cが設けられている。
筒状挿入口2cの内面には、長手方向に延びる突条とし
てのグリップリブ2aが設けられている。図2は、グリ
ップキャップ1Bを筒状挿入口2c側正面から見た図で
ある。この筒状挿入口2cに、後述するようにコンクリ
ート型枠を一定間隔に保持固定するセパレータの雄ねじ
が挿入される。
軟質の材料から形成されている。一方には雄ねじ2bが
設けられ、他方には筒状挿入口2cが設けられている。
筒状挿入口2cの内面には、長手方向に延びる突条とし
てのグリップリブ2aが設けられている。図2は、グリ
ップキャップ1Bを筒状挿入口2c側正面から見た図で
ある。この筒状挿入口2cに、後述するようにコンクリ
ート型枠を一定間隔に保持固定するセパレータの雄ねじ
が挿入される。
【0037】アジャスタ板1Cは、たとえば7cm角、
厚さ3mm程度のプラスチック等の軟質の材料から成形
されている。端面には、図3に示すように、内壁材を固
定する際に用いるビス等が容易に刺さりやすいように多
数の溝が格子状に設けられている。
厚さ3mm程度のプラスチック等の軟質の材料から成形
されている。端面には、図3に示すように、内壁材を固
定する際に用いるビス等が容易に刺さりやすいように多
数の溝が格子状に設けられている。
【0038】固定保持具1は、スタットスペーサ1Aの
雌ねじ1aに、アジャスタ板1Cの雄ねじ3aと、グリ
ップキャップ1Bの雄ねじ2bとが螺合することによっ
て一体となる。
雌ねじ1aに、アジャスタ板1Cの雄ねじ3aと、グリ
ップキャップ1Bの雄ねじ2bとが螺合することによっ
て一体となる。
【0039】なお、スタットスペーサ1A、グリップキ
ャップ1B、アジャスタ板1Cはそれぞれプラスチック
等の一体成形で成形してもよいが、特に、スタットスペ
ーサ1Aは、図4に示すように、2分割されたスタット
スペーサ1E、1Fとして、または2つ割れに開いた形
状にて成形してもよい。その場合には、筒の内部にある
雌ねじ1aを安価に成形することができる。
ャップ1B、アジャスタ板1Cはそれぞれプラスチック
等の一体成形で成形してもよいが、特に、スタットスペ
ーサ1Aは、図4に示すように、2分割されたスタット
スペーサ1E、1Fとして、または2つ割れに開いた形
状にて成形してもよい。その場合には、筒の内部にある
雌ねじ1aを安価に成形することができる。
【0040】ところで、本固定保持具は、コンクリート
壁を形成する際に用いるコンクリート型枠を一定間隔に
保持固定するための型枠間隔保持具に設けられた雄ねじ
を利用することができる。そこでまず、この型枠間隔保
持具について図を用いて説明する。
壁を形成する際に用いるコンクリート型枠を一定間隔に
保持固定するための型枠間隔保持具に設けられた雄ねじ
を利用することができる。そこでまず、この型枠間隔保
持具について図を用いて説明する。
【0041】図5(a)を参照して、型枠間隔保持具2
0は、セパレータ21、アタッチメント22および締結
部材23から構成される。セパレータ21の両端には雄
ねじ21aが設けられている(一端は図示せず)。
0は、セパレータ21、アタッチメント22および締結
部材23から構成される。セパレータ21の両端には雄
ねじ21aが設けられている(一端は図示せず)。
【0042】樹脂などから成形されたアタッチメント2
2は、抑え部22aの閉塞端側に、セパレータ21の一
方の雄ねじ21aが螺合する雌ねじ22bが設けられて
いる。アタッチメント22の開放端側には、凹部22c
が設けられている。アタッチメント22は、閉塞端から
開放端の方向にテーパ状に径が増大する円錐台形状を有
する。締結部材23は、フランジ状の係止部23cと雄
ねじ23dと係止部23cを基端とする雌ねじ形成部2
3aとを有する。この雌ねじ形成部23aには、セパレ
ータ21の雄ねじ21aと螺合する雌ねじ23bが形成
されている。締結部材23の雄ねじ23dには、ナット
25が螺合する。
2は、抑え部22aの閉塞端側に、セパレータ21の一
方の雄ねじ21aが螺合する雌ねじ22bが設けられて
いる。アタッチメント22の開放端側には、凹部22c
が設けられている。アタッチメント22は、閉塞端から
開放端の方向にテーパ状に径が増大する円錐台形状を有
する。締結部材23は、フランジ状の係止部23cと雄
ねじ23dと係止部23cを基端とする雌ねじ形成部2
3aとを有する。この雌ねじ形成部23aには、セパレ
ータ21の雄ねじ21aと螺合する雌ねじ23bが形成
されている。締結部材23の雄ねじ23dには、ナット
25が螺合する。
【0043】次に、型枠間隔保持具20を用いて、コン
クリート壁を形成する施工について説明する。図5
(b)を参照して、型枠パネル70a、70bの型枠間
隔保持具の取付穴73に締結部材23の雌ねじ形成部2
3aが挿通され、係止部23cが型枠パネル70a、7
0bの外側面に当接する。次に、セパレータ21の雄ね
じ21aの基端までアタッチメント22の雌ねじ22b
を螺合した状態で、アタッチメント22の凹部22c内
に突き出した雄ねじ21aの先端に、締結部材23の雌
ねじ23bを螺合する。アタッチメント22の開放端面
と締結部材23の係止部23cとによって型枠パネル7
0aを挟みつけるように締結固定する。この操作を、型
枠パネル70bにも同様に施す。次に、図6に示すよう
に、支持部材24、ナット25を用いて1対の型枠パネ
ル70a、70bを一定の間隔に固定保持する。次に対
向する1対の型枠パネル70a、70bの間にコンクリ
ートを打込む。コンクリートが固化した後、型枠パネル
70a、70b、締結部材23等を解体する。以上の施
工によりコンクリート壁が完成する。コンクリート壁に
は、図7に示すように、アタッチメント22の凹部22
cにセパレータの雄ねじ21aが露出している。
クリート壁を形成する施工について説明する。図5
(b)を参照して、型枠パネル70a、70bの型枠間
隔保持具の取付穴73に締結部材23の雌ねじ形成部2
3aが挿通され、係止部23cが型枠パネル70a、7
0bの外側面に当接する。次に、セパレータ21の雄ね
じ21aの基端までアタッチメント22の雌ねじ22b
を螺合した状態で、アタッチメント22の凹部22c内
に突き出した雄ねじ21aの先端に、締結部材23の雌
ねじ23bを螺合する。アタッチメント22の開放端面
と締結部材23の係止部23cとによって型枠パネル7
0aを挟みつけるように締結固定する。この操作を、型
枠パネル70bにも同様に施す。次に、図6に示すよう
に、支持部材24、ナット25を用いて1対の型枠パネ
ル70a、70bを一定の間隔に固定保持する。次に対
向する1対の型枠パネル70a、70bの間にコンクリ
ートを打込む。コンクリートが固化した後、型枠パネル
70a、70b、締結部材23等を解体する。以上の施
工によりコンクリート壁が完成する。コンクリート壁に
は、図7に示すように、アタッチメント22の凹部22
cにセパレータの雄ねじ21aが露出している。
【0044】これより、本固定保持具により内壁材をコ
ンクリート壁の前面に取付ける施工の一例について図を
用いて説明する。図7を参照して、露出した雄ねじ21
aに、図1に示すグリップキャップ1Bの一端に設けら
れた筒状挿入口2cを押当てながら回転させる。樹脂等
から成形されたグリップリブ2aは、雄ねじ21aによ
って雌ねじが形成される。これにより、図8に示すよう
に、グリップキャップ1Bが雄ねじに螺合固定される。
グリップキャップ1Bの他端に設けられた雄ねじ2bが
突出する。
ンクリート壁の前面に取付ける施工の一例について図を
用いて説明する。図7を参照して、露出した雄ねじ21
aに、図1に示すグリップキャップ1Bの一端に設けら
れた筒状挿入口2cを押当てながら回転させる。樹脂等
から成形されたグリップリブ2aは、雄ねじ21aによ
って雌ねじが形成される。これにより、図8に示すよう
に、グリップキャップ1Bが雄ねじに螺合固定される。
グリップキャップ1Bの他端に設けられた雄ねじ2bが
突出する。
【0045】次に、図9または図10を参照して、雄ね
じ2bにスタットスペーサ1Aの一方に形成された雌ね
じを螺合する。断熱材として、たとえば、ウレタン材を
吹付ける。このとき、スタットスペーサ1Aに設けられ
た目盛り1bによって一定の厚さのウレタン材を吹付け
ることが可能である。なお、スタットスペーサ1Aの他
方に形成された雌ねじ部にはシールを貼付け、ウレタン
材が入り込まないようにすることが好ましい。
じ2bにスタットスペーサ1Aの一方に形成された雌ね
じを螺合する。断熱材として、たとえば、ウレタン材を
吹付ける。このとき、スタットスペーサ1Aに設けられ
た目盛り1bによって一定の厚さのウレタン材を吹付け
ることが可能である。なお、スタットスペーサ1Aの他
方に形成された雌ねじ部にはシールを貼付け、ウレタン
材が入り込まないようにすることが好ましい。
【0046】その後、スタットスペーサ1Aの他方の雌
ねじに、図1に示すアジャスタ板1Cの雄ねじ3aを螺
合する。次に、アジャスタ板1Cに内壁材5をダッピン
グビス9等で固定する。以上により施工が完成する。
ねじに、図1に示すアジャスタ板1Cの雄ねじ3aを螺
合する。次に、アジャスタ板1Cに内壁材5をダッピン
グビス9等で固定する。以上により施工が完成する。
【0047】本固定保持具によれば、固定保持具1をコ
ンクリート壁4に固定するのにコンクリート壁4に露出
した雄ねじ21aを利用することができる。グリップキ
ャップ1Bの雄ねじ2bとスタットスペーサ1Aの雌ね
じ1aとの螺合およびスタットスペーサ1Aの雌ねじ1
aとアジャスタ板1Cの雄ねじ3aとの螺合をそれぞれ
調整することにより、アジャスタ板1Cの端面を揃える
ことができる。これにより、精度のよい内壁材の仕上が
り面を得ることができる。
ンクリート壁4に固定するのにコンクリート壁4に露出
した雄ねじ21aを利用することができる。グリップキ
ャップ1Bの雄ねじ2bとスタットスペーサ1Aの雌ね
じ1aとの螺合およびスタットスペーサ1Aの雌ねじ1
aとアジャスタ板1Cの雄ねじ3aとの螺合をそれぞれ
調整することにより、アジャスタ板1Cの端面を揃える
ことができる。これにより、精度のよい内壁材の仕上が
り面を得ることができる。
【0048】またこの施工方法によれば、ウレタン材等
の断熱材7を充填する業者が、固定保持具1をコンクリ
ート壁4に露出した雄ねじ21aに容易に取付けること
ができる。しかも、固定保持具1に設けた目盛り1bに
より断熱材7の厚さを容易に管理することもできる。こ
のため、断熱材を充填する業者によって内壁材を貼付け
る前の工程まで完了させることが可能となる。これによ
り、施工完了までに介在する業者の数を、断熱材を充填
する業者と内壁材を貼付ける業者の2業者に抑えること
ができる。したがって、建築コストの低減を図ることが
できる。
の断熱材7を充填する業者が、固定保持具1をコンクリ
ート壁4に露出した雄ねじ21aに容易に取付けること
ができる。しかも、固定保持具1に設けた目盛り1bに
より断熱材7の厚さを容易に管理することもできる。こ
のため、断熱材を充填する業者によって内壁材を貼付け
る前の工程まで完了させることが可能となる。これによ
り、施工完了までに介在する業者の数を、断熱材を充填
する業者と内壁材を貼付ける業者の2業者に抑えること
ができる。したがって、建築コストの低減を図ることが
できる。
【0049】また、アジャスタ板の端面には格子状の溝
3bが形成されているため、タッピングビス9等を容易
に取付けることができる。このため、内壁材の貼付作業
を効率的に行なうことができる。
3bが形成されているため、タッピングビス9等を容易
に取付けることができる。このため、内壁材の貼付作業
を効率的に行なうことができる。
【0050】(実施の形態2)実施の形態2に係る固定
保持具について図を用いて説明する。
保持具について図を用いて説明する。
【0051】図11を参照して、固定保持具1はスタッ
トスペーサ1Aとアジャスタ板1Cとを備えている。ス
タットスペーサ1Aの一端には筒状挿入口2cが設けら
れている。筒状挿入口2cの内面には、図12に示すよ
うに、突条のグリップリブ2aが設けられている。図1
に示す固定保持具1のスタットスペーサ1Aとグリップ
キャップ1Bが一体成形されている点を除けば、図11
に示す固定保持具1は図1に示す固定保持具と同じもの
なので、他の部材についての詳しい説明は省略する。
トスペーサ1Aとアジャスタ板1Cとを備えている。ス
タットスペーサ1Aの一端には筒状挿入口2cが設けら
れている。筒状挿入口2cの内面には、図12に示すよ
うに、突条のグリップリブ2aが設けられている。図1
に示す固定保持具1のスタットスペーサ1Aとグリップ
キャップ1Bが一体成形されている点を除けば、図11
に示す固定保持具1は図1に示す固定保持具と同じもの
なので、他の部材についての詳しい説明は省略する。
【0052】次に、固定保持具1を用い内壁材を取付け
る施工の一例について図を用いて説明する。図9または
図13を参照して、コンクリート壁4に露出した雄ねじ
21aにスタットスペーサ1Aの筒状挿入口2cを押し
当てながら回転させる。樹脂等から成形されたグリップ
リブ2aは、雄ねじ21aによって雌ねじが形成され
る。これにより、スタットスペーサ1Aが雄ねじ21a
に螺合固定される。次に、ウレタン等の断熱材7を吹付
ける。スタットスペーサ1Aの雌ねじ1aにアジャスタ
板1Cの雄ねじ3aを螺合する。アジャスタ板1Cの端
面に、内壁材5をタッピングビス9等で固定する。以上
により施工が完了する。
る施工の一例について図を用いて説明する。図9または
図13を参照して、コンクリート壁4に露出した雄ねじ
21aにスタットスペーサ1Aの筒状挿入口2cを押し
当てながら回転させる。樹脂等から成形されたグリップ
リブ2aは、雄ねじ21aによって雌ねじが形成され
る。これにより、スタットスペーサ1Aが雄ねじ21a
に螺合固定される。次に、ウレタン等の断熱材7を吹付
ける。スタットスペーサ1Aの雌ねじ1aにアジャスタ
板1Cの雄ねじ3aを螺合する。アジャスタ板1Cの端
面に、内壁材5をタッピングビス9等で固定する。以上
により施工が完了する。
【0053】本固定保持具1によれば、その構成部品は
スタットスペーサ1Aとアジャスタ板1Cの2点であ
る。このため、実施の形態1で説明した効果に加えて、
固定保持具の生産コストを低減することができ、ひいて
は建築コストを削減することができる。また、本固定保
持具を用いた施工方法においても、実施の形態1で説明
した効果と同様の効果を得ることができる。
スタットスペーサ1Aとアジャスタ板1Cの2点であ
る。このため、実施の形態1で説明した効果に加えて、
固定保持具の生産コストを低減することができ、ひいて
は建築コストを削減することができる。また、本固定保
持具を用いた施工方法においても、実施の形態1で説明
した効果と同様の効果を得ることができる。
【0054】(実施の形態3)実施の形態3に係る固定
保持具について図を用いて説明する。図14を参照し
て、固定保持具1は、スタットスペーサ1Aと2つのア
ジャスタ板1C、1Dを備えている。なお、各部材につ
いては、実施の形態1で説明したものと同様なので詳し
い説明は省略する。スタットスペーサ1Aの両端の雌ね
じ1aにそれぞれアジャスタ板1Cの雄ねじ3a、3c
が螺合することによって一体となる。
保持具について図を用いて説明する。図14を参照し
て、固定保持具1は、スタットスペーサ1Aと2つのア
ジャスタ板1C、1Dを備えている。なお、各部材につ
いては、実施の形態1で説明したものと同様なので詳し
い説明は省略する。スタットスペーサ1Aの両端の雌ね
じ1aにそれぞれアジャスタ板1Cの雄ねじ3a、3c
が螺合することによって一体となる。
【0055】実施の形態1、2においては、固定保持具
をコンクリート壁に固定するためにコンクリート壁に露
出した雄ねじを利用した。本固定保持具によれば、その
ような雄ねじを利用することができない位置に固定保持
具を固定することができる。
をコンクリート壁に固定するためにコンクリート壁に露
出した雄ねじを利用した。本固定保持具によれば、その
ような雄ねじを利用することができない位置に固定保持
具を固定することができる。
【0056】そこで、本固定保持具を用い内壁材を取付
ける施工の一例について図を用いて説明する。
ける施工の一例について図を用いて説明する。
【0057】図9または図15を参照して、アジャスタ
板1Dの端面をコンクリート壁4にボンド等で固定す
る。スタットスペーサ1Aの一端の雌ねじ1aをアジャ
スタ板1Dの雄ねじ3cに螺合する。次に、ウレタン等
の断熱材7を吹付ける。スタットスペーサ1Aの他端の
雌ねじ1aに、アジャスタ板1Cの雄ねじ3aを螺合す
る。アジャスタ板1Cの端面に内壁材5をタッピングビ
ス9等で固定する。以上により施工が完了する。
板1Dの端面をコンクリート壁4にボンド等で固定す
る。スタットスペーサ1Aの一端の雌ねじ1aをアジャ
スタ板1Dの雄ねじ3cに螺合する。次に、ウレタン等
の断熱材7を吹付ける。スタットスペーサ1Aの他端の
雌ねじ1aに、アジャスタ板1Cの雄ねじ3aを螺合す
る。アジャスタ板1Cの端面に内壁材5をタッピングビ
ス9等で固定する。以上により施工が完了する。
【0058】本固定保持具1によれば、コンクリート壁
4に露出した雄ねじを利用することができない位置に固
定保持具1を固定することが可能である。また、スタッ
トスペーサ1Aの雌ねじと2つのアジャスタ板の各雄ね
じとの螺合を調整することによって、内壁材側のアジャ
スタ板の端面を揃えることができる。このことは、たと
えば図16を参照して、実施の形態1、2に示す固定保
持具と併用して施工する場合、いずれのアジャスタ板1
Cの端面も内壁材5に合わせることが可能である。した
がって、精度の高い内壁材の仕上がり面を得ることがで
きる。
4に露出した雄ねじを利用することができない位置に固
定保持具1を固定することが可能である。また、スタッ
トスペーサ1Aの雌ねじと2つのアジャスタ板の各雄ね
じとの螺合を調整することによって、内壁材側のアジャ
スタ板の端面を揃えることができる。このことは、たと
えば図16を参照して、実施の形態1、2に示す固定保
持具と併用して施工する場合、いずれのアジャスタ板1
Cの端面も内壁材5に合わせることが可能である。した
がって、精度の高い内壁材の仕上がり面を得ることがで
きる。
【0059】また、施工方法においても、実施の形態1
で説明した効果と同様の効果を得ることができる。
で説明した効果と同様の効果を得ることができる。
【0060】ところで、実施の形態1、2において、筒
状挿入口の内面にはグリップリブが設けられた場合につ
いて説明したが、グリップリブの代わりに、雌ねじが形
成されていても同様の効果を得ることができることはい
うまでもない。
状挿入口の内面にはグリップリブが設けられた場合につ
いて説明したが、グリップリブの代わりに、雌ねじが形
成されていても同様の効果を得ることができることはい
うまでもない。
【0061】また、スタットスペーサとして筒状のもの
について説明したが、この他に柱状のものでもよく、そ
の端に雌ねじまたは筒状挿入口が形成されていれば、同
様の効果を得ることができる。
について説明したが、この他に柱状のものでもよく、そ
の端に雌ねじまたは筒状挿入口が形成されていれば、同
様の効果を得ることができる。
【0062】なお、今回開示された実施の形態は、単な
る一例に過ぎず、特許請求の範囲に記載された発明の均
等の範囲内において、種々の実施の態様が取り得ること
が意図される。
る一例に過ぎず、特許請求の範囲に記載された発明の均
等の範囲内において、種々の実施の態様が取り得ること
が意図される。
【図1】本発明の実施の形態1に係る固定保持具を正面
から見た図である。
から見た図である。
【図2】同実施の形態1における図1に示すグリップキ
ャップを筒状挿入口側から見た図である。
ャップを筒状挿入口側から見た図である。
【図3】同実施の形態1における図1に示すアジャスタ
板を端面側から見た図である。
板を端面側から見た図である。
【図4】同実施の形態1における図1に示すスタットス
ペーサの構成の一例を示す図である。
ペーサの構成の一例を示す図である。
【図5】(a)は、型枠間隔保持固定具を分解して示す
図、(b)は、(a)に示す型枠間隔保持固定具を用い
て対向する1対の型枠パネルを締結固定する様子を示す
図である。
図、(b)は、(a)に示す型枠間隔保持固定具を用い
て対向する1対の型枠パネルを締結固定する様子を示す
図である。
【図6】型枠間隔固定保持具を用いて対向する1対の型
枠パネルを締結固定し、コンクリート型枠を組立てる様
子を示す図である。
枠パネルを締結固定し、コンクリート型枠を組立てる様
子を示す図である。
【図7】同実施の形態1における施工の一工程を示す図
である。
である。
【図8】同実施の形態1における図7に示す工程の後に
行なわれる工程を示す図である。
行なわれる工程を示す図である。
【図9】一連の工程の状態を示す図である。
【図10】同実施の形態1における内壁材取付後の様子
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図11】本発明の実施の形態2に係る固定保持具を正
面から見た図である。
面から見た図である。
【図12】同実施の形態2における図11に示すスタッ
トスペーサを筒状挿入口側から見た図である。
トスペーサを筒状挿入口側から見た図である。
【図13】同実施の形態2における内壁材取付後の様子
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図14】本発明の実施の形態3に係る固定保持具を正
面から見た図である。
面から見た図である。
【図15】同実施の形態3における内壁材取付後の様子
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図16】同実施の形態3における内壁材取付後の様子
を示す他の断面図である。
を示す他の断面図である。
【図17】従来の内壁材をコンクリート壁に取付ける施
工の一例を示す図である。
工の一例を示す図である。
【図18】従来の内壁材をコンクリート壁に取付ける施
工の他の例を示す図である。
工の他の例を示す図である。
【符号の説明】 1 固定保持具 1A スタットスペーサ 1B グリップキャップ 1C、1D アジャスタ板 2a グリップリブ 2c 筒状挿入口 21 セパレータ 22 アタッチメント 23 締結部材 21a 雄ねじ
Claims (11)
- 【請求項1】 外壁を構成するコンクリート壁の前面に
内壁材を保持固定するための建築物用内壁材固定保持具
であって、 棒状本体部と、 内壁材を固定するために前記棒状本体部の軸方向に略垂
直に配された板状部を含む、前記棒状本体部の一端側に
設けられた内壁材固定部と、 コンクリート壁の前面に固定されるように、前記棒状本
体部の他端側に設けられた外壁側固定部とを備え、 前記外壁側固定部は、前記コンクリート壁に固定されて
該コンクリート壁の前面に露出する雄ねじと螺合するよ
うに、該棒状本体部の軸方向に形成された筒状開口を有
する、建築物用内壁材固定保持具。 - 【請求項2】 前記外壁側固定部の前記筒状開口の内面
に、前記棒状本体部の軸方向に延びる突条が設けられ、
コンクリート壁の前面に露出する雄ねじと前記筒状開口
との螺合は、該雄ねじが前記突条に食い込むことによっ
て行なわれる、請求項1に記載の建築物用内壁材固定保
持具。 - 【請求項3】 前記外壁側固定部の前記筒状開口の内面
に雌ねじが形成され、コンクリート壁の前面に露出する
雄ねじと前記筒状開口との螺合は、該雄ねじが前記雌ね
じと螺合することによって行なわれる、請求項1に記載
の建築物用内壁材固定保持具。 - 【請求項4】 前記棒状本体部と前記外壁側固定部とは
一体化されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載
の建築物用内壁材固定保持具。 - 【請求項5】 外壁を構成するコンクリート壁の前面
に、内壁材を保持固定するための建築物用内壁材固定保
持具であって、 棒状本体部と、 内壁材を固定するために前記棒状本体部の軸方向に略垂
直に配された板状部を含む、前記棒状本体部の一端側に
設けられた内壁材固定部と、 前記コンクリート壁の前面に固定されるように前記棒状
本体部の軸方向に略垂直に配された板状部を含む、前記
棒状本体部の他端側に設けられた外壁側固定部とを備え
た、建築物用内壁材固定保持具。 - 【請求項6】 前記外壁側固定部が前記棒状本体部とは
別個の部材からなり、 前記外壁側固定部の前記棒状部本体と固定される側には
雄ねじが設けられ、 前記棒状本体部の前記他端には軸方向に雌ねじが形成さ
れ、 前記雄ねじが前記雌ねじに螺合することによって、前記
外壁側固定部が前記棒状本体部に固定される、請求項5
に記載の建築物用内壁材固定保持具。 - 【請求項7】 前記内壁材固定部が前記棒状本体部とは
別個の部材からなり、 前記内壁材固定部の前記棒状本体部と固定される側には
雄ねじが設けられ、 前記棒状本体部の前記一端には軸方向に雌ねじが形成さ
れ、 前記雄ねじが前記雌ねじに螺合することによって、前記
内壁側固定部が前記棒状本体部に固定される、請求項1
〜6のいずれか1項に記載の建築物用内壁材固定保持
具。 - 【請求項8】 前記棒状本体部の外周面に、軸方向に沿
って一定間隔ごとに目盛りを備えた、請求項1〜7のい
ずれか1項に記載の建築物用内壁材固定保持具。 - 【請求項9】 外壁を構成するコンクリート壁の前面
に、内壁材を保持固定するための施工方法であって、 棒状本体部と、該棒状本体部の軸方向に略垂直に配され
た、板状部を含む内壁材固定部と、前記棒状本体部の軸
方向に形成された筒状開口を含む外壁側固定部とを有す
る建築物用内壁材固定保持具を用い、 前記コンクリート壁に固定されて該コンクリート壁の前
面に露出した雄ねじに、前記外壁側固定部の前記筒状開
口を螺合する工程と、 前記内壁材固定部の前記板状部の端面に、前記内壁材を
固定する工程とを備えた、建築物用内壁材固定保持具を
用いた施工方法。 - 【請求項10】 前記コンクリート壁に露出した雄ねじ
として、1対のコンクリート型枠によって前記コンクリ
ート壁を形成する際に、前記1対のコンクリート型枠を
所定の対向間隔に保持固定するための型枠間隔保持具の
一端に設けられた雄ねじを用いる、請求項9に記載の建
築物用内壁材固定保持具を用いた施工方法。 - 【請求項11】 前記建築物用内壁材固定保持具とし
て、前記端面に格子状の溝が形成されたものを用い、 前記内壁材を固定する前記工程が、ビスを前記格子状の
溝に向かって取付けることにより内壁材を前記板状部の
前記端面に固定する工程を含む、請求項9に記載の建築
物用内壁材固定保持具を用いた施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15414096A JPH102090A (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | 建築物用内壁材固定保持具およびそれを用いた施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15414096A JPH102090A (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | 建築物用内壁材固定保持具およびそれを用いた施工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH102090A true JPH102090A (ja) | 1998-01-06 |
Family
ID=15577764
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15414096A Withdrawn JPH102090A (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | 建築物用内壁材固定保持具およびそれを用いた施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH102090A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GR20060100322A (el) * | 2006-06-01 | 2008-02-05 | Β. Παπαδημητριου Και Σια Οε | Συστημα στερεωσης ανακλαστικης θερμομονωσης |
CN103806627A (zh) * | 2014-01-17 | 2014-05-21 | 上海欧墅节能科技有限公司 | 装饰保温组合板在钻孔钻到钢筋情况时的安装连接方法 |
-
1996
- 1996-06-14 JP JP15414096A patent/JPH102090A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GR20060100322A (el) * | 2006-06-01 | 2008-02-05 | Β. Παπαδημητριου Και Σια Οε | Συστημα στερεωσης ανακλαστικης θερμομονωσης |
CN103806627A (zh) * | 2014-01-17 | 2014-05-21 | 上海欧墅节能科技有限公司 | 装饰保温组合板在钻孔钻到钢筋情况时的安装连接方法 |
CN103806627B (zh) * | 2014-01-17 | 2016-10-12 | 上海欧墅节能科技有限公司 | 小型装配式保温预制板在钻孔钻到钢筋情况时的安装连接方法 |
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Legal Events
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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