JPH10208448A - 記録媒体記録・再生装置 - Google Patents

記録媒体記録・再生装置

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JPH10208448A
JPH10208448A JP2333797A JP2333797A JPH10208448A JP H10208448 A JPH10208448 A JP H10208448A JP 2333797 A JP2333797 A JP 2333797A JP 2333797 A JP2333797 A JP 2333797A JP H10208448 A JPH10208448 A JP H10208448A
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JP2333797A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Sasaki
俊浩 佐々木
Shuji Kubo
修二 久保
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Kenwood KK
Original Assignee
Kenwood KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つの記録単位が長くても、該記録単位中の
所望箇所を簡単かつ素早く探せるようにする。 【解決手段】 例えば、MD1のTNO2の再生中に、
操作部5Aのオートデバイドキーが押されると、システ
ムコントローラ2AはRAM4AのUTOC情報を参照
して、RAM4A上でTNO2を均等に4つの新たなT
NO2〜TNO5に分割する。フォワードシークキーを
1〜3回押せば、システムコントローラ2Aは記録・再
生部3を制御し、新たなTNO3〜TNO5の先頭の頭
出しポイントをサーチしたあと再生させるので、後は、
早送り再生または早戻し再生を少し行わせるだけで、元
のTNO2の中の任意の所望箇所を簡単かつ迅速に探し
出すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録媒体記録・再生
装置に係り、とくにMD(ミニディスク)など、記録単
位別の情報を、記録単位別の記録位置管理情報とともに
記録可能な記録媒体を対象とする記録媒体記録・再生装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタルオーディオ機器の1つである
MDシステムは、小型なカートリッジ式のMD(MD−
MO)を記録媒体とし、音楽信号をA/D変換後、AT
RAC方式で圧縮しながらMDにディジタル記録し、再
生時は、MDから圧縮音楽データを読み出し伸長するこ
とで、最大74分、255トラック(曲)分の録音・再
生を可能としたものである。MDでは、音楽信号の録音
を開始してから録音を終了するまでに記録した圧縮音楽
データで1つの記録単位(トラック)が構成される。各
トラックには、録音順に番号(TNO;トラックナン
バ)が割り当てられ、かつ、MD上の記録位置(スター
トアドレス,エンドアドレス)が対応付けて管理され
る。スタートポイントはトラックの頭出しポイントであ
り。所望トラックのダイレクト選曲(選択)再生、前後
のトラックのシーク再生に利用される。トラック別のT
NOと記録位置(スタートアドレス,エンドアドレス)
はトラック別のタイトル名とともにMDのUTOC(Us
er's Table Of Contents)エリアにおいて、一括して管
理される。UTOC情報の内、トラック別のTNOと記
録位置(スタートアドレス,エンドアドレス)は記録位
置管理情報を成す。
【0003】図16に従来のMDシステムの構成図を示
す。例えば、TNO1のトラックが1つだけ記録された
MD1(図17(1)参照)を挿入すると、マイコン構
成のシステムコントローラ2は図示しないローディング
部を制御してローディングさせたのち、記録・再生部3
を制御してMD1のUTOCエリアからUTOC情報を
読み取らせ、RAM4に格納する。新たな音楽の録音を
するため外部からアナログの音楽信号AINを入力し、操
作部5でRECキーを押すと、システムコントローラ2
はRAM4のUTOC情報からMD1に記録された最後
のトラック(ここではTNO1)のエンドアドレスbを
読み出し、bの1つあとのアドレスをcとし、RAM4
に新たなトラックの番号TNO2を追加するとともに、
TNO2に対応付けてスタートアドレスcを記憶させ
る。そして、記録・再生部3に対し録音制御をしてアド
レスcをサーチさせ、サーチ後、録音動作に移行させ
る。
【0004】録音動作中、システムコントローラ2はc
から順次インクリメントされるアドレス情報を生成し、
記録・再生部3に出力する。記録・再生部3は音楽信号
INをA/D変換し、ATRAC方式で圧縮した圧縮音
楽データをシステムコントローラ2から入力したアドレ
ス情報とともに、MD1のアドレスbに続けてディジタ
ル記録していく。所望の音楽を録音し終えSTOPキー
を押すと、システムコントローラ2は記録・再生部3に
対し録音停止制御をし、その時点で生成したアドレスd
をRAM4のUTOC情報のTNO2に対応付けてエン
ドアドレスdを記憶させる。そして、記録・再生部3を
制御し、RAM4のUTOC情報全体をMD1のUTO
Cエリアに記録させる。このようにして、録音開始から
終了までに記録された圧縮音楽データにより、新たなト
ラック(TNO2)が構成される(図17(2)参
照)。
【0005】停止状態において、操作部5のテンキーで
「2」を入力し、PLAYキーを押してダイレクト選曲
再生を指示すると、システムコントローラ2はRAM4
のUTOC情報からTNO2の頭出しポイントであるス
タートアドレスcを読み出し、記録・再生部3を制御し
てMD1のアドレスcをサーチさせ、サーチ後、再生動
作に移行させる。再生動作中、記録・再生部3はMD1
から圧縮音楽データを読み出し、ATRAC方式に従い
伸長し、D/A変換したのちアナログの音楽信号AOUT
として出力する。これにより、今回録音したトラックの
音楽を演奏させることができる。
【0006】なお、停止状態でPLAYキーを押すと、
システムコントローラ2はRAM4のUTOC情報から
TNO1の頭出しポイントであるスタートアドレスaを
読み出し、記録・再生部3を制御してMD1のアドレス
aをサーチさせ、サーチ後、再生動作に移行させてTN
O1以降の音楽を演奏させる(通常再生)。TNO1の
演奏中に、フォワードシークキーを押し、次曲のシーク
再生を指示すると、システムコントローラ2は記録・再
生部3を制御してMD1のアドレスcをサーチさせ、サ
ーチ後、再生動作に移行させる。これによっても、今回
録音したトラックの音楽を演奏させることができる。再
生中、記録・再生部3は再生位置を示すアドレス情報を
システムコントローラ2へ出力する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、今回録音し
たTNO2のトラックが、FM放送から受信した音楽信
号を流し録りした長いトラックの場合、1つのトラック
の中に複数の曲(図17(2)の曲A,曲B参照)が入
ってしまい、曲別にダイレクト選択再生やシーク再生を
することができないことがある。このとき、後ろの曲B
の演奏を聴きたい場合、ダイレクト選択再生などでTN
O2の先頭からの再生を開始させたあと、早送りキーを
押し、早送り再生を指示する。該指示を受けたシステム
コントローラ2は記録・再生部3に対し早送り再生制御
をし、フォワード方向へのトラックジャンプ動作と再生
動作を交互に繰り返させて早送り再生(CUE)を行わ
せる。そして、図17(2)の符号Zに示す曲間の無音
部分に来たと思われる所で、早送りキーを離すと、シス
テムコントローラ2は記録・再生部3に対し再生制御を
し、再生を行わせる。
【0008】演奏を聞いて曲間Zを通り過ぎていること
が分かれば、早戻しキーを押し、早戻し再生を指示す
る。該指示を受けたシステムコントローラ2は記録・再
生部3に対し早戻し再生制御をし、リワインド方向への
トラックジャンプ動作と再生動作を交互に繰り返させて
早戻し再生(REVIEW)を行わせる。そして、曲間
Zである無音部分に来た所で、早戻しキーを離すと、シ
ステムコントローラ2は記録・再生部3に対し再生制御
をし、再び、再生を行わせる。このようにして、所望曲
Bの先頭から演奏を聞くことができるが、曲間ZがTN
O2の中程や後寄りに有るとき、ユーザはTNO2の先
頭から長い間、早送りキーを押し続け、早送り再生をし
続けなければならず、所望曲の演奏を聞くために非常に
手間が掛かるという問題があった。
【0009】この点に関し、MDシステムでは、編集機
能を用いてTNO2を曲別にトラック分割することで、
曲別のダイレクト選択再生やシーク再生を可能とできる
ようになっているが、元のトラックが長いと、トラック
分割するのに非常に手間が掛かってしまう。トラック分
割の操作手順を具体的に説明すると、まず、ダイレクト
選択再生などでTNO2の先頭からの再生を開始させた
あと、早送りキーを押し、早送り再生(CUE)を行わ
せる。そして、図17(2)の符号Zに示す曲間の無音
部分に来たと思われる所で、早送りキーを離し、通常再
生を行わせる。演奏を聞いて曲間Zを通り過ぎているこ
とが分かれば、早戻しキーを押し、早戻し再生(REV
IEW)を行わせる。そして、曲間Zの無音部分の前に
来た所で、早戻しキーを離し、通常再生を行わせる。
【0010】演奏を聞いていて曲間Zに来たとき、トラ
ックライトキーを押し、トラックの分割を指示する。す
ると、システムコントローラ2はその時点の再生位置を
示すアドレスをeとし、eの1つあとのアドレスをfと
して、RAM4のUTOC情報に新たなトラックの番号
であるTNO3を追加し、TNO3に対応付けてスター
トアドレスf、エンドアドレスdを書き込む。また、T
NO2のエンドアドレスをdからeに書き換える。その
後、STOPキーを押すと、システムコントローラ2は
記録・再生部3に対し停止制御をし、続いて、記録・再
生部3を制御し、RAM4のUTOC情報全体をMD1
のUTOCエリアに記録させる。これにより、元のTN
O2のトラックが曲間ZにおいてTNO2とTNO3の
2つに分割され(図17(3)参照)、曲Bのダイレク
ト選択再生またはシーク再生が可能となる。
【0011】しかしながら、例えば、録音で形成した元
の長いトラック(図17(2)のTNO2参照)の中程
や後寄りに曲間Zが有る場合、ユーザは、トラックの先
頭から早送りキーを押し続け、トラックの先頭から長い
時間、早送り再生をし続けないと曲間の箇所に到達でき
ず、トラック分割をするために非常に手間が掛かってし
まう。
【0012】本発明は上記した従来技術の問題に鑑み、
1つの記録単位が長くても、該記録単位中の所望箇所を
簡単かつ素早く探すことのできる記録媒体記録・再生装
置を提供することを、その目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
記録媒体記録・再生装置では、記録単位別に所定の情報
を、記録単位別の記録位置管理情報とともに記録可能な
記録媒体の記録・再生をする記録・再生手段を有し、該
記録・再生手段は、各記録単位の先頭の頭出しポイント
のダイレクト選択再生またはシーク再生が可能な記録媒
体記録・再生装置において、記録媒体に記録された任意
の1または複数の記録単位を対象にして自動分割を指示
する指示手段と、指示手段で自動分割が指示されると、
当該所望の各記録単位の記録位置管理情報を参照して、
当該所望の各記録単位の情報を複数の記録単位に自動的
に分割する分割手段を設けたことを特徴としている。こ
れにより、ユーザが記録媒体に記録済の或る1または複
数の長い記録単位の各々の途中箇所から再生したい場
合、当該1または複数の記録単位を対象として自動分割
を指示すれば、当該指示した各記録単位の情報が複数の
記録単位に自動的に分割される。従って、再生を所望す
る箇所に近い記録単位の頭出しポイントをダイレクト選
択再生またはシーク再生でサーチしたのち、早送りまた
は早戻しを短い時間実行するだけで簡単かつ迅速に所望
箇所を探し出すことができる。自動分割の指示は、停止
状態、再生状態、再生ポーズ状態の内、少なくとも1つ
の状態で行えるようにする。
【0014】本発明の請求項2記載の記録媒体記録・再
生装置では、請求項1記載の装置において、所望の各記
録単位の情報を均等に複数の記録単位へ分割するように
したことを特徴としている。これにより、ユーザが再生
を所望する箇所が長い記録単位中のどこであっても大差
ない時間で探し出すことができる。本発明の請求項3記
載の記録媒体記録・再生装置では、請求項1記載の装置
において、所望の各記録単位の情報を一定時間間隔で複
数の記録単位へ分割するようにしたことを特徴としてい
る。これによっても、ユーザが再生を所望する箇所が長
い記録単位中のどこであっても大差ない時間で探し出す
ことができる。
【0015】本発明の請求項4記載の記録媒体記録・再
生装置では、記録単位別に所定の情報を、記録単位別の
記録位置管理情報とともに記録可能な記録媒体の記録・
再生をする記録・再生手段を有し、該記録・再生手段
は、各記録単位の先頭である頭出しポイントのダイレク
ト選択再生またはシーク再生が可能な記録媒体記録・再
生装置において、記録媒体に記録された任意の1または
複数の記録単位を対象にして、臨時の頭出しポイントの
自動設定を指示する指示手段と、指示手段で臨時の頭出
しポイントの自動設定が指示されると、当該所望の各記
録単位の記録位置管理情報を参照して、当該所望の各記
録単位の情報を複数に分割して複数の臨時の頭出しポイ
ントを自動設定する頭出しポイント設定手段を設け、記
録・再生手段は、ダイレクト選択再生またはシーク再生
をする際、頭出しポイント設定手段により臨時の頭出し
ポイントが設定されているときは、該臨時の頭出しポイ
ントを記録単位の先頭である正規の頭出しポイントと同
一に扱ってダイレクト選択再生またはシーク再生を行う
ようにしたことを特徴としている。
【0016】これにより、ユーザが記録媒体に記録済の
或る1つの長い記録単位の途中の或る箇所から再生した
い場合、該記録単位単独または該記録単位を含む複数の
記録単位を対象として臨時の頭出しポイントの自動設定
を指示すれば、当該指示した各記録単位の情報に複数の
臨時の頭出しポイントが自動的に設定される。従って、
再生を所望する箇所に近い臨時の頭出しポイントをダイ
レクト選択再生またはシーク再生でサーチしたのち、早
送りまたは早戻しを短い時間実行するだけで簡単かつ迅
速に所望箇所を探し出すことができる。若し、記録媒体
記録・再生装置が、記録媒体に対して記録単位の分割を
含む編集を行う編集手段とを有しており、ユーザが記録
媒体に記録済の或る1つの長い記録単位の途中で記録単
位を分割したい場合、該記録単位単独または該記録単位
を含む複数の記録単位を対象として臨時の頭出しポイン
トの自動設定を指示すれば、当該指示した各記録単位の
情報に複数の臨時の頭出しポイントが自動的に設定され
る。従って、分割を所望する箇所に近い臨時の頭出しポ
イントをダイレクト選択再生またはシーク再生でサーチ
したのち、早送りまたは早戻しを短い時間実行するだけ
で簡単かつ迅速に所望箇所を探し出し、記録単位の分割
を行うことができる。臨時の頭出しポイントの自動設定
の指示は、停止中、再生中、再生ポーズ中に行う。
【0017】本発明の請求項5記載の記録媒体記録・再
生装置では、頭出しポイント設定手段は、臨時の頭出し
ポイントの解除が指示されると、臨時の頭出しポイント
の設定を解除するようにしたことを特徴としている。こ
れにより、一旦、設定した臨時の頭出しポイントを解除
することで、正規の記録単位の先頭である正規の頭出し
ポイントを対象としたダイレクト選択再生またはシーク
再生を通常通りに行うことができる。
【0018】本発明の請求項6記載の記録媒体記録・再
生装置では、請求項4,5記載の装置において、所望の
記録単位の情報を均等に複数に分割して複数の臨時の頭
出しポイントを自動設定するようにしたことを特徴とし
ている。これにより、ユーザが分割を所望する箇所が長
い記録単位中のどこであっても大差ない時間で探し出す
ことができる。本発明の請求項7記載の記録媒体記録・
再生装置では、請求項4,5記載の装置において、所望
の各記録単位の情報を一定時間間隔に分割して複数の臨
時の頭出しポイントを自動設定するようにしたことを特
徴としている。これにより、ユーザが分割を所望する箇
所が長い記録単位中のどこであっても大差ない時間で探
し出すことができる。
【0019】
【実施例】次に、図1を参照して本発明の第1実施例を
説明する。図1は本発明に係るMDシステムのブロック
図であり、図16と同一の構成部分には同一の符号が付
してある。1は記録・再生兼用のMD(MD−MO)で
あり、UTOCエリアとプログラムエリアを有してお
り、プログラムエリアには最大で255トラック分の圧
縮音楽データを記録可能となっている。UTOCエリア
には、プログラムエリアに記録された各トラック別のT
NO、スタートアドレス及びエンドアドレス、タイトル
名が記録可能となっている。3は記録・再生部であり、
後述するシステムコントローラの制御に従い、録音、通
常再生、ダイレクト選曲再生、シーク再生、早送り再生
(CUE)、早戻し再生(REVIEW)等の各動作を
行う。録音時は、外部から入力されたアナログの音楽信
号をA/D変換し、ATRAC方式で圧縮したのち圧縮
音楽データをシステムコントローラ2Aから入力したア
ドレス情報とともにMD1にディジタル記録する。通常
再生時は、MD1のTNO1から順に圧縮音楽データを
読み出し、ATRAC方式で伸長するとともにD/A変
換し、アナログの音楽信号AOUT として出力する。
【0020】また、記録・再生部3はダイレクト選曲再
生時とシーク再生時、システムコントローラにより指定
された頭出しポイントをサーチしたのち再生動作に移行
し、MD1から圧縮音楽データを読み出し、ATRAC
方式で伸長するとともにD/A変換し、アナログの音楽
信号AOUT として出力する。早送り再生時は、フォワー
ド方向へのトラックジャンプと再生を交互に繰り返し、
早戻し再生時は、リワインド方向へのトラックジャンプ
と再生を交互に繰り返す。なお、通常再生、ダイレクト
選曲再生、シーク再生、早送り再生、早戻し再生のいず
れの場合も、記録・再生部3はMD1から読み出したア
ドレス情報をシステムコントローラへ出力する。また、
システムコントローラの制御で1つのトラックの再生が
終わると、引き続き次のトラックの再生をし、最後のト
ラックの再生が終わるか、STOPキーが押されたとこ
ろで、再生を停止する。
【0021】4はRAMであり、システムコントローラ
によりUTOC情報が格納される。5Aは操作部であ
り、録音、通常再生、ダイレクト選曲再生、シーク再
生、早送り再生、早戻し再生、停止、イジェクト等の各
種操作を行うためのRECキー、PLAYキー、STO
Pキー、テンキー、早送りキー、早戻しキー、イジェク
トキーを有しているほか、所望の1または複数のトラッ
クの各々につき、トラックを自動的に5つに均等分割す
る指示を行うオートデバイドキー、複数のトラックの範
囲を指定する際にテンキーとともに用いるtoキーを有
している。
【0022】2Aはマイコン構成のシステムコントロー
ラであり、ユーザによる通常のキー操作に従い、録音制
御、通常再生制御、ダイレクト選曲再生制御、シーク再
生制御、早送り再生制御、早戻し再生制御を行うほか、
テンキー、toキー、オートデバイドキーの操作で所望
の1または複数のトラックの各々につき、自動分割が指
示されると、トラックの自動分割処理を行う。また、シ
ステムコントローラ2Aは表示部6Aに対する各種表示
制御も行い、録音中や再生中のトラックのTNO,演奏
経過時間,タイトル名の表示、ユーザが選択したトラッ
クのTNOの表示等を行わせる。
【0023】次に、図2〜図6を参照してこの実施例の
動作を説明する。図2〜図4はシステムコントローラ2
Aの動作を示す流れ図、図5はMDの記録内容の説明
図、図6は表示部6Aの表示状態の説明図である。録音 トラックが1つだけ記録されたMD1(図5(1)参
照)を挿入すると、システムコントローラ2Aは図示し
ないローディング部を制御してローディングさせたあ
と、記録・再生部3を制御してMD1のUTOCエリア
からUTOC情報を読み取らせ、RAM4に格納する
(図2のステップ101、102)。新たな音楽を録音
するため外部からアナログの音楽信号AINを入力し、R
ECキーを押すと、システムコントローラ2AはRAM
4のUTOC情報から最後のトラック(ここではTNO
1)のエンドアドレスbを読み出し、bの1つあとのア
ドレスをcとして、RAM4に新たなトラックの番号T
NO2を追加し、TNO2に対応付けてスタートアドレ
スcを記憶させる(ステップ103、104)。そし
て、記録・再生部3に対し録音制御をし、アドレスcを
サーチさせたあと録音動作に移行させる(ステップ10
5)。
【0024】録音中、システムコントローラ2Aはcか
ら順次インクリメントされるアドレス情報を生成し、記
録・再生部3に出力する。また、録音開始からの経過時
間を計算し、TNOとともに表示部6Aに表示させる。
記録・再生部3は音楽信号AINをA/D変換し、ATR
AC方式で圧縮した圧縮音楽データをシステムコントロ
ーラ2Aから入力したアドレス情報とともに、MD1の
アドレスcからディジタル記録していく。所望の音楽を
録音し終えSTOPキーを押すと、システムコントロー
ラ2Aは記録・再生部3に対し録音停止制御をし、録音
動作を停止させ(ステップ106、107)、その時点
で生成したアドレスdをRAM4のUTOC情報にTN
O2のエンドアドレスとして記憶させる(ステップ10
8)。そして、記録・再生部3を制御し、RAM4のU
TOC情報全体をMD1のUTOCエリアに記録させる
(ステップ109)。録音開始から終了までに記録され
た圧縮音楽データにより、新たなトラック(TNO2)
が構成される(図5(2)参照)。
【0025】通常再生 今回録音したTNO2を演奏させたい場合、停止状態で
PLAYキーを押し、通常再生を指示する。システムコ
ントローラ2Aが通常再生制御をし、RAM4からTN
O1の頭出しポイントであるスタートアドレスaを読み
出し、記録・再生部3を制御してMD1のアドレスaを
サーチさせ、サーチ後、再生を開始させる(ステップ1
10、111)。再生中、記録・再生部3はMD1から
読み出した圧縮音楽データをATRAC方式に従い伸長
し、D/A変換してアナログの音楽信号AOUT として出
力し、また、MD1から読み出したアドレス情報をシス
テムコンロトーラ2Aに出力する。システムコントロー
ラ2Aは記録・再生部3から入力したアドレス情報をR
AM4のUTOC情報と照合し、再生中のトラックのT
NOと演奏経過時間を判別して表示部6Aに表示させ、
また、再生中のトラックのタイトル名が有ればそれも表
示させる(図6(1)参照)。
【0026】TNO1の再生が終わると、システムコン
トローラ2AはRAM4から次のTNO2のスタートア
ドレスcを読み出し、記録・再生部3を制御してアドレ
スcより再生を開始させる。これにより、今回録音した
TNO2の演奏を聴取できる。TNO2の再生が終わる
と、システムコントローラ2Aは記録・再生部3を制御
し、再生動作を停止させる(図3のステップ201、2
02)。
【0027】シーク再生 TNO2の再生を早く開始したい場合、TNO1の再生
中にフォワードシークキーを1回押す。すると、システ
ムコントローラ2Aは、シーク再生制御をし、まず、R
AM4のUTOC情報を参照して現在の再生位置より後
方で一番近い頭出しポイント(この実施例では、トラッ
クの先頭のスタートアドレス)を探し、MD1の内周側
から数えた頭出しポイントの順番をqとする(図3のス
テップ203、204)。ここでは、q=2となる。ユ
ーザが同一キーを再度オンすることなく一定時間経過す
れば、システムコンロトーラ2Aは記録・再生部3を制
御して、MD1の2番目の頭出しポイントであるアドレ
スcをサーチさせ、サーチ後、再生を開始させる(ステ
ップ205)。
【0028】ダイレクト選択再生 また、停止状態において操作部5Aのテンキーで所望ト
ラックの番号q=2を入力し、PLAYキーを押してT
NO2のダイレクト選曲再生を指示すると、システムコ
ントローラ2AはRAM4のUTOC情報からTNO2
の頭出しポイントであるスタートアドレスcを読み出
し、記録・再生部3を制御してMD1のアドレスcをサ
ーチさせ、サーチ後、再生動作に移行させる(図2のス
テップ112、図4のステップ301、図3のステップ
205)。よって、TNO2を直接演奏させることもで
きる。
【0029】早送り再生・早戻し再生 TNO1の再生中に、早送りキーを押し、早送り再生を
指示すると、システムコントローラ2Aは記録・再生部
3を制御してフォワード方向へのトラックジャンプと再
生を交互に繰り返し行わせる。これにより、TNO1を
早送り再生させることができる(図3のステップ20
6、207、208)。TNO2の先頭に来たところ
で、早送りキーを離せば、システムコントローラ2Aは
通常速度での再生に戻させるので、TNOの演奏を聴取
できる(ステップ208でNO、209)。若し、行き
過ぎた場合、早戻しキーを押し、早戻し再生を指示す
る。すると、システムコントローラ2Aが記録・再生部
3を制御してリワインド方向へのトラックジャンプと再
生を交互に繰り返し行わせ、早戻し再生をさせる。これ
により、TNO2の先頭に戻すことができる(図3のス
テップ210、211、212)。
【0030】再生状態からの自動トラック分割 ところで、今回の録音がFM放送から流し録りして行っ
たため、図5(2)に示す如く、1つのトラックに曲A
と曲Bの2つの曲が入っており、TNO2の真ん中やや
後ろの部分(図5(2)の曲間Z参照)から始まる曲B
だけ聴取したいとき、曲Bの先頭まで早送り再生を継続
するのには時間が掛かり、またユーザにとっても負担で
ある。この実施例では、TNO2を自動的に4分割する
ことで、簡単に曲Bを聴取することができるようになっ
ている。すなわち、TNO2の再生が始まったところ
で、操作部5Aに設けられたオートデバイドキーを押す
と、システムコントローラ2Aは、RAM4のUTOC
情報を参照して、RAM4の上で現在再生中のトラック
(=TNO2)を均等に4分割する(図3のステップ2
13、214)。
【0031】具体的には、TNO2のスタートアドレス
cからエンドアドレスdまでを均等に4分割する点のア
ドレスe,g,iを求めるとともに、f=e+1、h=
g+1、j=i+1とする。そして、RAM4のUTO
C情報にTNO3〜TNO5の3つのトラックを追加
し、TNO5のスタートアドレスj,エンドアドレス
d,タイトル名「4/4」、TNO4のスタートアドレ
スh,エンドアドレスi,タイトル名「3/4」、TN
O3のスタートアドレスf,エンドアドレスg,タイト
ル名「2/4」を対応付けて記憶させる。そして、TN
O2のエンドアドレスをeに書き換え、タイトル名を
「1/4」とする(図5(3)参照)。
【0032】このようにして、自動分割が終わると、新
たなTNO2の再生中であれば、表示部6に、トラック
ナンバ(=TNO2)と演奏経過時間に加えてタイトル
名「1/4」が表示されるので、元のTNO2を4分割
した内の最初のトラックであることが判る(図6(2)
参照)。
【0033】曲Bの探索(シーク+早送り) 曲Bが分割前のトラックの真ん中やや後よりであれば、
ユーザは一定時間内に続けてフォワードシークキーを2
回押せば良い。1回目の押圧があると、システムコント
ローラ2Aは、シーク再生制御をし、まず、RAM4の
UTOC情報を参照して現在の再生位置より後方で一番
近い頭出しポイントを探し、MD1の内周側から数えた
頭出しポイントの番号をqとする(図3のステップ20
3、204)。ここでは、q=3となる。一定時間内に
同一キーが再度押されると、q=4となる(ステップ2
15、216)。このあと、システムコントローラ2A
は記録・再生部3を制御して、MD1の4番目の頭出し
ポイントであるアドレスhをサーチさせ、サーチ後、再
生を開始させる(ステップ215、205)。これによ
り、今回分割したTNO4の演奏が始まる。表示部6
に、トラックナンバ(=TNO4)と演奏経過時間に加
えてタイトル名「3/4」が表示されるので、元のTN
O2を4分割した内の3番目のトラックであることが判
る(図6(3)参照)。
【0034】演奏が始まると、曲Aの最後の部分である
ことが判るので、早送りキーを押し、演奏を少し進める
ことで、簡単に曲Bの先頭を探すことができる(ステッ
プ206〜208)。曲Bの先頭に来たところで早送り
キーを離せば、曲Bの演奏を聴取できる(ステップ20
8でNO、209)。曲Bの先頭から更に先まで行き過
ぎた場合、早戻しキーを押して演奏を戻せば良い(ステ
ップ210〜212)。
【0035】若し、フォワードシークキーを2回押すべ
き所を3回押した場合、システムコントローラ2Aは記
録・再生部3を制御して、MD1の5番目の頭出しポイ
ントであるアドレスgをサーチさせ、サーチ後、再生を
開始させる。このとき今回分割したTNO5の演奏が始
まり、表示部6にトラックナンバ(=TNO5)と演奏
経過時間に加えてタイトル名「4/4」が表示される。
表示及び演奏内容から行き過ぎていることが判れば、ユ
ーザは一定時間内に続けてリワインドシークキーを2回
押せば良い。
【0036】1回目の押圧があると、システムコントロ
ーラ2Aはシーク再生制御をし、まず、RAM4のUT
OC情報を参照して現在の再生位置より前方で一番近い
頭出しポイントを探し、MD1の内周側から数えた頭出
しポイントの番号をqとする(ステップ217、21
8)。ここでは、q=4となる。一定時間内に同一キー
が再度押されると、q=3となる(ステップ219、2
20)。このあと、システムコントローラ2Aは記録・
再生部3を制御して、MD1の3番目の頭出しポイント
であるアドレスhをサーチさせ、サーチ後、再生を開始
させる(ステップ205)。これにより、今回分割した
TNO4の演奏が始まる。表示部6に、トラックナンバ
(=TNO4)と演奏経過時間に加えてタイトル名「3
/4」が表示されるので、元のTNO2を4分割した内
の3番目のトラックであることが判る。演奏が始まる
と、曲Aの最後の部分であることが判るので、早送りキ
ーを押し、演奏を少し進めることで、簡単に曲Bの先頭
を探すことができる。曲Bの先頭に来たところで早送り
キーを離せば、曲Bの演奏を聴取できる。
【0037】このように、本実施例によれば、録音時の
長いトラックの途中から演奏を聴きたい場合、当該所望
トラックの再生中にオートデバイドキーを押すことで当
該長いトラックを複数トラックにワンタッチで分割で
き、シーク再生指示操作により所望再生箇所近くまで移
動することで、所望箇所を簡単かつ迅速に探すことがで
きる。MD1の最後のトラックの再生が終了するか、S
TOPキーが押されると、システムコントローラ2Aは
記録・再生部3を制御して再生を停止させ、RAM4の
UTOC情報をUTOCエリアに記録させる(ステップ
201、202、図2のステップ109、図5(3)参
照)。
【0038】停止状態からの分割(その1) TNO2を録音後、停止状態においてそのままオートデ
バイドキーを押すと、システムコントローラ2Aは、R
AM4のUTOC情報を参照して最後のトラックである
TNO2をRAM4の上で均等に4分割し、新たにTN
O2〜TNO5とする(図2のステップ113、11
4)。そして、RAM4のUTOC情報をMD1のUT
OCエリアに記録させる(ステップ109)。よって、
テンキーでTNO4の番号q=「4」を入力し、PLA
Yキーを押してダイレクト選曲再生を指示すれば、分割
後のTNO4の先頭から再生させることができ、早送り
キーを押し、演奏を少し進めることで、簡単に曲Bの先
頭を探すことができる。このように、停止状態で単にオ
ートデバイドキーを押せば、最後のトラックを対象に自
動分割処理が実行されるので、長いトラックを録音した
後、該トラックの途中から演奏を聴きたい場合、録音終
了後にオートデバイドキーを押すだけの簡単な操作で当
該所望トラックを自動分割することができる。
【0039】停止状態からの分割(その2) これと異なり、TNO2を録音後、停止状態において自
動分割対象のトラックのTNOであるq=「2」をテン
キーで入力したあと、オートデバイドキーを押すと、シ
ステムコンロトーラ2Aは、RAM4のUTOC情報を
参照してTNO2をRAM4の上で均等に4分割し、新
たにTNO2〜TNO5とする。そして、MD1のUT
OCエリアに記録させる(ステップ112、図4のステ
ップ302、303、図2のステップ109)。よっ
て、テンキーで「4」を入力し、PLAYキーを押して
ダイレクト選曲再生を指示すれば、分割後のTNO4の
先頭から再生させることができ、早送りキーを押し、演
奏を少し進めることで、簡単に曲Bの先頭を探すことが
できる。このように、自動分割対象のトラックをテンキ
ーで指定したあと、オートデバイドキーを押すことで、
MD1に記録された任意のトラックを対象に自動分割す
ることができる。
【0040】なお、連続する複数のトラックの各々を均
等に4分割したい場合、停止状態において、所望の複数
のトラックの内、最初のTNOqをテンキーで入力した
あと、toキーを押し、続いて、所望の複数のトラック
の内、最後のTNOrをテンキーで入力し、しかるの
ち、オートデバイドキーを押せば、システムコンロトー
ラ2AがRAM4のUTOC情報を参照してTNOq〜
TNOrまでの各トラックを、各々、RAM4の上で均
等に4分割する。そして、MD1のUTOCエリアに記
録させる(ステップ112、図4のステップ304〜3
07、図2のステップ109)。例えば、テンキーとt
oキーにより「1」,「to」,「2」と入力したあ
と、オートデバイドキーを押せば、システムコンロトー
ラ2AがRAM4のUTOC情報を参照してTNO1と
TNO2を、各々、RAM4の上で均等に4分割する。
そして、MD1のUTOCエリアに記録させる。このよ
うに、自動分割対象の複数トラックの範囲をテンキーで
指定したあと、オートデバイドキーを押すことで、MD
1に記録された任意の連続する複数トラックの各々を一
括して自動分割することができる。
【0041】本実施例によれば、ユーザがMD1に記録
済の或る1または複数の長いトラックの各々の途中箇所
から再生したい場合、当該1または複数のトラックを対
象として自動分割を指示すれば、当該指示した各トラッ
クの圧縮音楽データが複数のトラックに自動的に分割さ
れる。従って、再生を所望する箇所に近いトラックの頭
出しポイントをダイレクト選択再生またはシーク再生で
サーチしたのち、早送りまたは早戻しを短い時間実行す
るだけで簡単かつ迅速に所望箇所を探し出すことができ
る。また、所望の各トラックの情報を均等に4つのトラ
ックへ分割するので、ユーザが再生を所望する箇所が元
の長いトラック中のどこであっても大差ない時間で探し
出すことができる。
【0042】なお、上記した実施例では、分割対象トラ
ックを均等に4分割するようにしたが、2分割、3分
割、5分割など他の分割数としても良い。また、停止状
態において、テンキーとtoキーにより、「q」,「t
o」,「r」と入力したあとオートデバイドキーが押さ
れると、システムコントローラはTNOq〜TNOrま
での連続した複数のトラックを対象に分割するようにし
たが、テンキーで「s」,「t」,「u」,・・と入力
したあとオートデバイドキーが押されると、TNOs,
TNOt,TNOu,・・という具合に、任意の組み合
わせの複数のトラックを対象に分割するようにしても良
い。また、分割対象トラックを均等に複数トラックに分
割する代わりに、3分,4分,5分,8分,10分等の
一定時間間隔で複数トラックに分割するようにしても良
く、このようにしても、ユーザが再生を所望する箇所が
元の長いトラック中のどこであっても大差ない時間で探
し出すことができる。更に、再生中にポーズキーが押さ
れたとき、システムコントローラが記録・再生部を制御
して再生ポーズ状態とする機能をMDシステムが有する
場合、再生ポーズ中に、オートデバイドキーが押された
ときも、RAM上で現在のトラックを複数に分割するよ
うにし(再生ポーズ状態は維持)、再生停止後、MDに
記録するようにしても良い。
【0043】次に、本発明の第2実施例を図7を参照し
て説明する。図7はトラック分割を含む編集機能付のM
Dシステムのブロック図であり、図1と同一の構成部分
には同一の符号が付してある。図1の第1実施例では、
ユーザ所望の1または複数トラックの各々につき、自動
的に複数の正規のトラックに分割するようにしたが(正
規のトラックはMDのUTOCエリアにTNO,スター
トアドレス,エンドアドレス等の情報が記録される)、
第2実施例では、ユーザ所望の1または複数トラックの
各々を、臨時に複数トラックに分割し、当該所望の1ま
たは複数トラック内に、ダイレクト選曲再生またはシー
ク再生が行える複数の臨時の頭出しポイントを設定し、
必要がなくなれば臨時の頭出しポイントの設定を解除
し、MDのUTOCエリアには分割した臨時トラックの
情報は記録しないようにしたものである。
【0044】操作部5BにはRECキー、PLAYキ
ー、テンキー、toキー、STOPキー、フォワードシ
ークキー、リワインドシークキー、早送りキー、早戻し
キー、イジェクトキーに加えて、臨時頭出しポイントの
自動設定(自動臨時トラック分割)を指示するためのオ
ートデバイドキー、ユーザが任意トラックの任意箇所で
正規のトラック分割を指示するためのトラックライトキ
ー、A〜Cの文字キーが設けられている。RAM4Bに
は、図12に示す如く、UTOC情報(正規のトラック
情報)を記憶する第1記憶領域のほか、臨時トラック情
報を記憶する第2記憶領域が設けられており、この第2
記憶領域には、臨時トラック分割対象となった元の正規
のトラックのTNO、臨時トラック分割後の臨時TN
O、臨時スタートアドレス(臨時頭出しポイント)、臨
時タイトル名が対応付けて記憶される。
【0045】システムコントローラ2Bはマイコン構成
であり、ユーザによる通常のキー操作に従い、録音制
御、通常再生制御、ダイレクト選曲再生制御、シーク再
生制御、早送り再生制御、早戻し再生制御を行うほか、
テンキー、toキー、オートデバイドキーの操作で所望
の1または複数のトラックの各々につき、臨時の頭出し
ポイントの自動設定が指示されると、RAM4Bの第2
記憶領域上で臨時の頭出しポイントの自動設定処理をし
(自動臨時トラック分割処理)、オートデバイドキーの
再操作で臨時の頭出しポイントの設定解除が指示される
と、臨時の頭出しポイントの設定解除処理をする。ま
た、編集処理として、或るトラックの再生中にトラック
ライトキーが押されたとき、その時点のアドレスで正規
の2つのトラックに分割する。更に、システムコントロ
ーラ2Bは表示部6Bに対する各種表示制御を行い、録
音中や再生中のトラック(臨時頭出しポイントが設定さ
れた再生中は臨時トラックを含む)のTNO,演奏経過
時間,タイトル名の表示、ユーザがダイレクト選曲また
は臨時の頭出しポイントの設定対象として選択したトラ
ック(臨時トラックを含む)のTNOの表示等を行わせ
る。その他の構成部分は図1と全く同様に構成されてい
る。
【0046】次に、図8〜図15を参照してこの実施例
の動作を説明する。図8〜図11はシステムコントロー
ラ2Bの動作を示す流れ図、図12と図13はRAM4
Bの記憶内容の説明図、図14はMDの記録内容の説明
図、図15は表示部6Bの表示状態の説明図である。ま
た、RAM4Bの第1記憶領域とMD1のUTOCエリ
アでTNO,スタートアドレス,エンドアドレス,タイ
トル名の管理されるトラックを正規のトラック、RAM
4Bの第2記憶領域で臨時TNO,臨時スタートアドレ
ス,臨時タイトル名の管理されるトラックを臨時トラッ
クとして区別する。正規のTNOは数字だけから成り、
臨時TNOは数字とA〜Dの文字の組み合わせから成
る。
【0047】録音 TNO1が記録されたMD1(図5(1)参照)をMD
システムに挿入すると、システムコントローラ2Bはロ
ーディング後、記録・再生部3を制御してUTOC情報
を読み取らせ、RAM4Bの第1記憶領域に記憶させ、
臨時頭出しポイント設定モードのオン・オフを示すフラ
グF(0;オフ、1;オン)をクリアする(図8のステ
ップ401、402)。音楽信号AINを入力し、REC
キーを押せば、第1実施例と同様にしてアドレスc(=
b+1)からTNO2の新たなトラックが録音される。
STOPキーを押した時点のアドレスdがTNO2のエ
ンドアドレスとなり、録音した正規のトラックのTNO
(=2),スタートアドレス,エンドアドレスはRAM
4Bの第1記憶領域に記憶され、またMD1のUTOC
エリアに記録される(ステップ403〜409。図5
(2)、図12(1)の第1記憶領域参照)。
【0048】通常再生 録音したTNO2を演奏させたい場合、PLAYキーを
押すと、システムコントローラ2Bは通常再生制御を
し、正規のTNO1のトラックの先頭から再生を開始さ
せる(ステップ410、411)。再生中、システムコ
ントローラ2Bは記録・再生部3から入力する現在のア
ドレス情報をRAM4Bの第1記憶領域のUTOC情報
と照合し、再生中の正規のトラックのTNOと演奏経過
時間を判別して表示部6Bに表示させ、タイトル名が有
ればそれも表示させる(図15(1)参照)。若し、F
=1の場合は、現在のアドレス情報をRAM4Bの第2
記憶領域の臨時トラック情報とも照合し、いずれかの臨
時トラック内であれば、臨時TNO、臨時タイトル名も
表示させるが、ここではF=0なので、臨時トラック情
報の表示はしない。TNO1の再生が終わると、システ
ムコントローラ2Bは記録・再生部3を制御してTNO
2の再生を開始させ、TNO2の再生が終わると、再生
動作を停止させる(図9のステップ501、図8のステ
ップ412)。
【0049】シーク再生 TNO1の再生中にフォワードシークキーを1回押す
と、システムコントローラ2Bは、F=0なので、正規
のトラックを対象としたシーク再生制御をする。即ち、
図9のステップ502、503を経て504に進み、ま
ず、RAM4Bの第1記憶領域のUTOC情報を参照し
て、臨時頭出しポイントは含めず、正規のトラックの先
頭の頭出しポイントだけで見て、現在の再生位置より後
方で一番近い頭出しポイントを探し、MD1の内周側か
ら数えた頭出しポイントの順番をqとする(ステップ6
02)。ここでは、q=2となる。ユーザが同一キーを
再度オンすることなく一定時間経過すれば、システムコ
ンロトーラ2Bは記録・再生部3を制御して、MD1の
正規の頭出しポイントの内、2番目のアドレスcをサー
チさせ、サーチ後、再生を開始させる(ステップ505
でNO、506)。
【0050】反対に、TNO2の再生中にリワインドシ
ークキーを1回押すと、システムコントローラ2Bは、
F=0なので、図9のステップ502、503、518
を経て519に進み、RAM4Bの第1記憶領域のUT
OC情報を参照して、臨時頭出しポイントを含めず、正
規のトラックの先頭の頭出しポイントだけで見て、現在
の再生位置より前方で一番近い頭出しポイントを探し、
MD1の内周側から数えた順番をqとする。ここでは、
q=2となる。ユーザが一定時間内に同一キーを再度押
せば、q=1とし(ステップ520、521)、記録・
再生部3を制御して、MD1の正規の頭出しポイントの
内、1番目のアドレスaをサーチさせ、サーチ後、再生
を開始させる(ステップ506)。
【0051】ダイレクト選択再生 また、停止状態においてテンキーで所望トラックの番号
を示す「2」を入力し、PLAYキーを押して正規のT
NO2のダイレクト選曲再生を指示すると、システムコ
ントローラ2BはRAM4Bの第1記憶領域のUTOC
情報と第2記憶領域の臨時トラック情報を参照して、T
NOq=TNO2の頭出しポイントであるアドレスcを
サーチさせ、サーチ後、再生動作に移行させる(図8の
ステップ413、図11のステップ701、702)。
よって、TNO2を直接演奏させることもできる。
【0052】早送り再生・早戻し再生 TNO1の再生中に、早送りキーを押し、早送り再生を
指示すると、システムコントローラ2Bは記録・再生部
3を制御して早送り再生をさせる(図9のステップ50
7、508、509)。TNO2の先頭に来たところ
で、早送りキーを離せば、システムコントローラ2Bは
通常速度での再生に戻させるので、TNOの演奏を聴取
できる(ステップ509でNO、510)。若し、行き
過ぎた場合、早戻しキーを押し、早戻し再生を指示す
る。すると、システムコントローラ2Bが記録・再生部
3を制御して早戻し再生を行わせる。これにより、TN
O2の先頭に戻すことができる(図9のステップ51
1、512、513)。
【0053】再生状態での自動臨時トラック分割 今回の録音がFM放送から流し録りして行ったため、図
5(2)に示す如く、1つのトラックに曲Aと曲Bの2
つの曲が入っており、TNO2の真ん中やや後ろの部分
(図5(2)の曲間Z参照)から始まる曲Bだけ聴取し
たいとき、この第2実施例では、正規のTNO2を自動
的に均等に臨時に4分割し、TNO2の先頭を含めて4
つの臨時頭出しポイントを設定することで、簡単に曲B
を聴取するできるようになっている。すなわち、TNO
2の再生が始まったところで、オートデバイドキーを押
すと、システムコントローラ2BはF=1とし、臨時頭
出しポイント設定モードをオンする。そして、RAM4
BのUTOC情報を参照して、現在再生中の正規のトラ
ック(=TNO2)を均等に臨時に4分割し、RAM4
Bの第2記憶領域に臨時トラック情報として記憶させる
(ステップ514、515、516)。
【0054】具体的には、TNO2のスタートアドレス
cからエンドアドレスdまでを均等に4分割する3点の
アドレスe,f,gを求め、RAM4Bの第2記憶領域
に、臨時分割対象のトラックのTNO(これをxとす
る。ここではx=2)と、4分割した各臨時トラックの
TNOxA〜TNOxDを追加し、TNOxAの臨時頭
出しポイントである臨時スタートアドレスc,臨時タイ
トル名「1/4」、TNOxBの臨時頭出しポイントで
ある臨時スタートアドレスe,臨時タイトル名「2/
4」、TNOxCの臨時頭出しポイントである臨時スタ
ートアドレスf,臨時タイトル名「3/4」、TNOx
Dの臨時頭出しポイントである臨時スタートアドレス
g,臨時タイトル名「4/4」を対応付けて記憶させる
(図12(1)、図14(1)参照)。
【0055】このようにして、臨時トラック分割が終わ
ると臨時頭出しポイント設定モードがオンしているの
で、システムコントローラ2Bは、正規のトラックで見
てTNO2、臨時のトラックで見てTNO2Aの再生中
であれば、表示部6Bに、正規のトラックに関するTN
O(=2),演奏経過時間,タイトル名を表示させるほ
か、臨時トラックに関するTNO(=2A),演奏経過
時間,臨時タイトル名「1/4」を表示させるので、元
のトラックと臨時トラックの対応が一目で把握でき、現
在の再生位置が4分割した内の最初の臨時トラックであ
ることが判る(図15(2)参照)。
【0056】曲Bの探索(シーク+早送り) 曲BがTNO2の正規のトラックの真ん中やや後よりで
あれば、ユーザは一定時間内に続けてフォワードシーク
キーを2回押せば良い。1回目の押圧があると、システ
ムコントローラ2BはF=1であるからステップ502
を経て、図10のステップ601へ進み、ここでYES
と判断し、RAM4Bの第1記憶領域のUTOC情報と
第2記憶領域の臨時トラック情報を参照して、臨時頭出
しポイント(臨時スタートアドレス)と正規のトラック
の先頭の正規の頭出しポイント(正規のスタートアドレ
ス)を含めて(臨時頭出しポイントと正規の頭出しポイ
ントが一致するときは1つと数える)、現在の再生位置
より後方で一番近い頭出しポイントを探し、MD1の内
周側から数えた頭出しポイントの順番をqとする。ここ
では、q=3となる。
【0057】一定時間内に同一キーが再度押されると、
q=4となる(ステップ603、604)。このあと、
システムコントローラ2Bは記録・再生部3を制御し
て、臨時頭出しポイントと正規の頭出しポイントを含め
て、MD1の4番目の頭出しポイントであるアドレスf
をサーチさせ、サーチ後、再生を開始させる(ステップ
605)。これにより、今回臨時に分割した内、TNO
2Cの演奏が始まる。表示部6Bには、正規のトラック
に関するTNO(=2),演奏経過時間,タイトル名が
表示されるほか、臨時トラックに関するTNO(=2
C),演奏経過時間,臨時タイトル名「3/4」が表示
されるので、元のトラックと臨時トラックの対応が一目
で把握でき、現在の再生位置が4分割した内の3番目の
臨時トラックであることが判る(図15(3)参照)。
【0058】演奏が始まると、曲Aの最後の部分である
ことが判るので、早送りキーを押し、演奏を少し進める
ことで、簡単に曲Bの先頭を探すことができる(図9の
ステップ507〜509)。曲Bの先頭に来たところで
早送りキーを離せば、曲Bの演奏を聴取できる(ステッ
プ509でNO、510)。曲Bの先頭から更に先まで
行き過ぎた場合、早戻しキーを押して演奏を戻せば良い
(ステップ511〜513)。
【0059】若し、フォワードシークキーを2回押すべ
き所を3回押した場合、システムコントローラ2Bは記
録・再生部3を制御して、MD1の5番目の頭出しポイ
ントであるアドレスgをサーチさせ、サーチ後、再生を
開始させる。このとき今回臨時に分割したTNO2Dの
演奏が始まり、表示部6Bには正規のトラックに関する
TNO(=2),演奏経過時間,タイトル名が表示され
るほか、臨時トラックに関するTNO(=2D),演奏
経過時間,臨時タイトル名「4/4」が表示される。表
示及び演奏内容から行き過ぎていることが判れば、ユー
ザは一定時間内に続けてリワインドシークキーを2回押
し、シーク再生制御を行わせれば良い。
【0060】1回目の押圧があると、システムコントロ
ーラ2BはF=1であるからステップ502を経て図1
0のステップ606へ進み、ここでYESと判断し、R
AM4Bの第1記憶領域のUTOC情報と第2記憶領域
の臨時トラック情報を参照して、臨時頭出しポイント
(臨時スタートアドレス)と正規のトラックの先頭の正
規の頭出しポイント(正規のスタートアドレス)を含め
て(臨時頭出しポイントと正規の頭出しポイントが一致
するときは1つと数える)、現在の再生位置より後方で
一番近い頭出しポイントを探し、MD1の内周側から数
えた頭出しポイントの順番をqとする。ここでは、q=
5となる(ステップ607)。
【0061】一定時間内に同一キーが再度押されると、
q=4となる(ステップ608、609)。このあと、
システムコントローラ2Bは記録・再生部3を制御し
て、臨時頭出しポイントと正規の頭出しポイントを含め
て、MD1の4番目の頭出しポイントであるアドレスf
をサーチさせ、サーチ後、再生を開始させる(ステップ
605)。これにより、今回臨時に分割した内、TNO
2Cの演奏が始まる。演奏が始まれば、曲Aの最後の部
分であることが判るので、早送りキーを押し、演奏を少
し進めることで、簡単に曲Bの先頭を探すことができ
る。曲Bの先頭に来たところで早送りキーを離せば、曲
Bの演奏を聴取できる。
【0062】このように、本実施例によれば、録音時の
長いトラックの途中から演奏を聴きたい場合、当該所望
トラックの再生中にオートデバイドキーを押すことで当
該長いトラックを複数トラックにワンタッチで臨時分割
でき、シーク再生指示操作により所望再生箇所近くまで
移動することで、所望箇所を簡単かつ迅速に探すことが
できる。
【0063】正規のトラック分割 曲Aと曲Bの曲間Zで正規のトラック分割をし、ダイレ
クト選曲再生またはシーク再生により、ワンタッチで演
奏を開始させたい場合、前述した如く、臨時トラック分
割をし、更に、シーク再生と早送り再生を行って曲間Z
を探し、通常速度での再生に戻したあと、トラックライ
トキーを押して編集を行えば良い。トラックライトキー
が押されると、システムコントローラ2Bは、RAM4
Bの第1記憶領域のUTOC情報を参照して、RAM4
Bの上で現在再生中の正規のトラック(=TNO2)を
現在位置で2分割する(図8のステップ414、41
5)。
【0064】具体的には、トラックライトキーが押され
た時点で記録・再生部3から入力したアドレスをhとし
て、i=h+1とする。そして、RAM4Bの第1記憶
領域のUTOC情報にTNO3のトラックを追加し、T
NO3のスタートアドレスi,エンドアドレスd,タイ
トル名(ここではブランク)を対応付けて記憶させる。
そして、TNO2のエンドアドレスをhに書き換える
(図12(2)参照)。このようにして、正規の分割が
終わると、新たなTNO3で臨時のTNO2Cの再生中
であれば、表示部6Bには正規のトラックに関するTN
O(=3),演奏経過時間,タイトル名(ブランク)
と、臨時トラックに関するTNO(=2C),演奏経過
時間,臨時タイトル名「3/4」が表示されるので(図
15(4)参照)、曲Bを新たな正規のトラックTNO
3に分割できたことが判るとともに、元のTNO2を4
分割した臨時トラックとの対応関係も簡単に把握でき
る。
【0065】TNO2の分割後は、フォワードシークキ
ーまたはリワインドシークキーの操作により、TNO3
の先頭の正規の頭出しポイントもシーク再生可能とな
り、曲Bの演奏を簡単に始めさせることができる。例え
ば、TNO1の再生中に、続けて4回フォワードシーク
キーを押すと、システムコントローラ2Bはq=5とし
(ステップ601〜604、603と604の繰り返
し)、臨時頭出しポイントと正規の頭出しポイントを含
めて、MD1の5番目の頭出しポイントであるアドレス
iをサーチさせ、サーチ後、再生を開始させる(ステッ
プ605)。これにより、TNO3の先頭からの演奏が
始まる。逆に、TNO3の最後の方で、臨時トラックT
NO2Dの再生中に、続けて2回リワインドシークキー
を押すと、システムコントローラ2Bはq=5とし(ス
テップ606〜609、608と609の繰り返し)、
臨時頭出しポイントと正規の頭出しポイントを含めて、
MD1の5番目の頭出しポイントであるアドレスiをサ
ーチさせ、サーチ後、再生を開始させる(ステップ60
5)。これにより、TNO3の先頭からの演奏が始ま
る。
【0066】再生状態での自動臨時トラック分割の解除 再生中に、オートデバイドキーを押すと、システムコン
トローラ2BはF=0とし、臨時頭出しポイント設定モ
ードを解除する。そして、RAM4Bの第2記憶領域に
記憶された臨時トラック情報をクリアする(図9のステ
ップ514、515、522)。以降、シーク再生を指
示しても、臨時頭出しポイントe,f,gは無視され、
正規の頭出しポイントa,c,iだけを対象にシーク再
生制御がされる。
【0067】MD1の最後の正規のトラックTNO3の
再生が終了するか、STOPキーが押されると、システ
ムコントローラ2Bは記録・再生部3を制御して再生を
停止させ、RAM4Bの第1記憶領域のUTOC情報を
UTOCエリアに記録させる(ステップ501、図8の
ステップ412、409、図14(3)参照)。このあ
と、テンキーで「3」を入力し、PLAYキーを押して
TNO3のダイレクト選曲再生を指示すると、システム
コントローラ2BはRAM4Bの第1記憶領域のUTO
C情報と第2記憶領域の臨時トラック情報を参照して、
TNOq=TNO3の頭出しポイントであるアドレスc
をサーチさせ、サーチ後、再生動作に移行させる(図8
のステップ413、図11のステップ701、70
2)。よって、TNO3を直接演奏させることができ
る。
【0068】停止状態からの自動臨時トラック分割(そ
の1) TNO2を録音後、停止状態においてそのままオートデ
バイドキーを押すと、システムコントローラ2Bは、F
=1とする。そして、RAM4BのUTOC情報を参照
して、最後の正規のトラック(=TNO2)を均等に臨
時に4分割し、RAM4Bの第2記憶領域に臨時トラッ
ク情報として記憶させる(図8のステップ416、41
7、418)。よって、テンキーと文字キーでTNO2
Cの番号q=「2C」を入力し、PLAYキーを押して
ダイレクト選曲再生を指示すれば、臨時分割後のTNO
2Cの先頭から再生させることができ、早送りキーを押
し、演奏を少し進めることで、簡単に曲Bの先頭を探す
ことができる(ステップ413、図11のステップ70
1、702)。このように、停止状態で単にオートデバ
イドキーを押せば、最後の正規トラックを対象に自動的
に臨時トラック分割処理が実行されるので、長いトラッ
クを録音した後、該トラックの途中から演奏を聴きたい
場合、録音終了後にオートデバイドキーを押すだけの簡
単な操作で当該所望トラックを自動的に臨時トラック分
割をすることができる。
【0069】停止状態からの自動臨時トラック分割(そ
の2) これと異なり、TNO2を録音後、停止状態において自
動分割対象のトラックのTNOであるq=「2」をテン
キーで入力したあと、オートデバイドキーを押すと、シ
ステムコンロトーラ2Bは、F=1とし、RAM4Bの
UTOC情報を参照して正規のトラックであるTNO2
を均等に臨時に4分割し、RAM4Bの第2記憶領域に
臨時トラック情報として記憶させる(図8のステップ4
13、図11のステップ703、704)。よって、テ
ンキーで「2C」を入力し、PLAYキーを押してダイ
レクト選曲再生を指示すれば、臨時トラック分割後のT
NO2Cの先頭から再生させることができ、早送りキー
を押し、演奏を少し進めることで、簡単に曲Bの先頭を
探すことができる。このように、臨時トラック分割対象
のトラックをテンキーで指定したあと、オートデバイド
キーを押すことで、MD1に記録された任意の正規のト
ラックを対象に自動的に臨時トラック分割をすることが
できる。
【0070】なお、連続する複数の正規トラックの各々
を均等に臨時に4分割したい場合、停止状態において、
所望の複数のトラックの内、最初のTNOqをテンキー
で入力したあと、toキーを押し、続いて、所望の複数
のトラックの内、最後のTNOrをテンキーで入力し、
しかるのち、オートデバイドキーを押せば、システムコ
ンロトーラ2BがRAM4のUTOC情報を参照してT
NOq〜TNOrまでの各トラックを、各々、均等に臨
時に4分割し、RAM4Bの第2記憶領域に臨時トラッ
ク情報として記憶させる(図8のステップ413、図1
1のステップ705〜708)。
【0071】例えば、テンキーとtoキーにより
「1」,「to」,「2」と入力したあと、オートデバ
イドキーを押せば、システムコンロトーラ2BがRAM
4のUTOC情報を参照してTNO1とTNO2を、均
等に臨時に4分割する。このとき、TNO1を4分割し
た各臨時トラックTNO1A〜TNO1Dの先頭の臨時
スタートアドレスをa,j,k,mとすると、RAM4
Bの内容は図13に示す如くなる。このように、自動分
割対象の複数トラックの範囲をテンキーで指定したあ
と、オートデバイドキーを押すことで、MD1に記録さ
れた任意の連続する複数トラックの各々を一括して自動
的に臨時にトラック分割することができる。
【0072】停止状態での自動臨時トラック分割の解除 F=1で停止状態にあるとき、オートデバイドキーを押
すと、システムコントローラ2BはF=0とし、臨時頭
出しポイント設定モードを解除する。そして、RAM4
Bの第2記憶領域に記憶された臨時トラック情報をクリ
アする(図8のステップ416、417、419)。
【0073】本実施例によれば、ユーザがMD1に記録
済の或る1または複数の長いトラックの各々の途中箇所
から再生したい場合、当該1または複数のトラックを対
象として臨時頭出しポイントの設定(自動臨時トラック
分割)を指示すれば、当該指示した各トラックの圧縮音
楽データが複数の臨時トラックに自動的に分割され、臨
時頭出しポイントが設定される。従って、再生を所望す
る箇所に近い臨時トラックの臨時頭出しポイントをダイ
レクト選択再生またはシーク再生でサーチしたのち、早
送りまたは早戻しを短い時間実行するだけで簡単かつ迅
速に所望箇所を探し出したり、簡単かつ迅速に所望箇所
で正規のトラック分割をすることができる。 また、所
望の各トラックの情報を均等に4つの臨時トラックへ分
割するので、ユーザが再生または正規のトラック分割を
所望する箇所が元の長いトラック中のどこであっても大
差ない時間で探し出すことができる。しかも、臨時に設
定した頭出しポイントが不要となれば、簡単に設定解除
ができ、一旦、設定した臨時の頭出しポイントを解除す
ることで、正規の記録単位の先頭である正規の頭出しポ
イントを対象としたダイレクト選択再生またはシーク再
生を通常通りに行うこともできる。更に、臨時頭出しポ
イントの情報はMD1のUTOCエリアに記録されない
ので、MD1を装填後、正規のトラックを対象としたシ
ーク再生,ダイレクト選曲再生が通常通りに出来なくな
る恐れもない。
【0074】なお、上記した第2実施例では、臨時トラ
ック分割対象のトラックを均等に4分割するようにした
が、2分割、3分割、5分割など他の分割数としても良
い。また、停止状態において、テンキーとtoキーによ
り、「q」,「to」,「r」と入力したあとオートデ
バイドキーが押されると、システムコントローラはTN
Oq〜TNOrまでの連続した複数のトラックを対象に
して、各々、均等に臨時に分割するようにしたが、テン
キーで「s」,「t」,「u」,・・と入力したあとオ
ートデバイドキーが押されると、TNOs,TNOt,
TNOu,・・という具合に、任意の組み合わせの複数
のトラックの各々を対象に、臨時にトラック分割するよ
うにしても良い。また、臨時トラック分割対象のトラッ
クを均等に複数の臨時トラックに分割する代わりに、3
分,4分,5分,8分,10分等の一定時間間隔で複数
の臨時トラックに分割するようにしても良く、このよう
にしても、ユーザが再生または正規のトラック分割を所
望する箇所が元の長いトラック中のどこであっても大差
ない時間で探し出すことができる。更に、再生中にポー
ズキーが押されたとき、システムコントローラが記録・
再生部を制御して再生ポーズ状態とする機能をMDシス
テムが有する場合、再生ポーズ中に、オートデバイドキ
ーが押されたときも、RAM上で現在の正規のトラック
を複数に臨時に分割するようにしても良い。
【0075】更に、上記した各実施例では、MDシステ
ムを例に挙げたが、本発明は何らこれに限定されず、他
の種類の記録媒体を対象に記録・再生する装置にも同様
に適用することができる。
【0076】
【発明の効果】本発明の記録媒体記録・再生装置によれ
ば、ユーザが記録媒体に記録済の或る1または複数の長
い記録単位の各々の途中箇所から再生したい場合、当該
1または複数の記録単位を対象として自動分割または臨
時頭出しポイントの設定を指示すれば、当該指示した各
記録単位の情報が複数の記録単位に自動的に分割される
か、または、当該指示した各記録単位の情報中に複数の
臨時頭出しポイントが自動的に設定される。従って、再
生を所望する箇所に近い記録単位の頭出しポイントをダ
イレクト選択再生またはシーク再生でサーチしたのち、
早送りまたは早戻しを短い時間実行するだけで簡単かつ
迅速に所望箇所を探し出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るMDシステムのブロ
ック図である。
【図2】図1中のシステムコンロトーラの動作を示すフ
ローチャートである。
【図3】図1中のシステムコンロトーラの動作を示すフ
ローチャートである。
【図4】図1中のシステムコンロトーラの動作を示すフ
ローチャートである。
【図5】MDの記録内容の説明図である。
【図6】図1中の表示部の表示状態の説明図である。
【図7】本発明の第2実施例に係るMDシステムのブロ
ック図である。
【図8】図7中のシステムコンロトーラの動作を示すフ
ローチャートである。
【図9】図7中のシステムコンロトーラの動作を示すフ
ローチャートである。
【図10】図7中のシステムコンロトーラの動作を示す
フローチャートである。
【図11】図7中のシステムコンロトーラの動作を示す
フローチャートである。
【図12】図7中のRAMの記憶内容の説明図である。
【図13】図7中のRAMの記憶内容の説明図である。
【図14】MDの記録内容の説明図である。
【図15】図7中の表示部の表示状態の説明図である。
【図16】従来のMDシステムのブロック図図である。
【図17】MDの記録内容の説明図である。
【符号の説明】
1 MD 2A、2B シス
テムコントローラ 3 記録・再生部 4、4B RAM 5A、5B 操作部 6A、6B 表示

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録単位別に所定の情報を、記録単位別
    の記録位置管理情報とともに記録可能な記録媒体の記録
    ・再生をする記録・再生手段を有し、該記録・再生手段
    は、各記録単位の先頭である頭出しポイントのダイレク
    ト選択再生またはシーク再生が可能な記録媒体記録・再
    生装置において、 記録媒体に記録された任意の1または複数の記録単位を
    対象にして自動分割を指示する指示手段と、 指示手段で自動分割が指示されると、当該所望の各記録
    単位の記録位置管理情報を参照して、当該所望の各記録
    単位の情報を複数の記録単位に自動的に分割する分割手
    段を設けたこと、 を特徴とする記録媒体記録・再生装置。
  2. 【請求項2】 所望の各記録単位の情報を均等に複数の
    記録単位へ分割するようにしたこと、 を特徴とする請求項1記載の記録媒体記録・再生装置。
  3. 【請求項3】 所望の各記録単位の情報を一定時間間隔
    で複数の記録単位へ分割するようにしたこと、 を特徴とする請求項1記載の記録媒体記録・再生装置。
  4. 【請求項4】 記録単位別に所定の情報を、記録単位別
    の記録位置管理情報とともに記録可能な記録媒体の記録
    ・再生をする記録・再生手段を有し、該記録・再生手段
    は、各記録単位の先頭である頭出しポイントのダイレク
    ト選択再生またはシーク再生が可能な記録媒体記録・再
    生装置において、 記録媒体に記録された任意の1または複数の記録単位を
    対象にして、臨時の頭出しポイントの自動設定を指示す
    る手段と、 指示手段で臨時の頭出しポイントの自動設定が指示され
    ると、当該所望の各記録単位の記録位置管理情報を参照
    して、当該所望の各記録単位の情報を複数に分割して複
    数の臨時の頭出しポイントを自動設定する頭出しポイン
    ト設定手段を設け、 記録・再生手段は、ダイレクト選択再生またはシーク再
    生をする際、頭出しポイント設定手段により臨時の頭出
    しポイントが設定されているときは、該臨時の頭出しポ
    イントを記録単位の先頭である正規の頭出しポイントと
    同一に扱ってダイレクト選択再生またはシーク再生を行
    うようにしたこと、 を特徴とする記録媒体記録・再生装置。
  5. 【請求項5】 頭出しポイント設定手段は、臨時の頭出
    しポイントの解除が指示されると、臨時の頭出しポイン
    トの設定を解除するようにしたこと、 を特徴とする請求項4記載の記録媒体記録・再生装置。
  6. 【請求項6】 所望の記録単位の情報を均等に複数に分
    割して複数の臨時の頭出しポイントを自動設定するよう
    にしたこと、 を特徴とする請求項4または5記載の記録媒体記録・再
    生装置。
  7. 【請求項7】 所望の各記録単位の情報を一定時間間隔
    で複数に分割して複数の臨時の頭出しポイントを自動設
    定するようにしたこと、 を特徴とする請求項4または5記載の記録媒体記録・再
    生装置。
JP2333797A 1997-01-22 1997-01-22 記録媒体記録・再生装置 Pending JPH10208448A (ja)

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JP2333797A JPH10208448A (ja) 1997-01-22 1997-01-22 記録媒体記録・再生装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9957612B2 (en) 2014-01-17 2018-05-01 Ceres Technologies, Inc. Delivery device, methods of manufacture thereof and articles comprising the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9957612B2 (en) 2014-01-17 2018-05-01 Ceres Technologies, Inc. Delivery device, methods of manufacture thereof and articles comprising the same

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