JPH10208209A - 磁気ヘッド及びその製造方法 - Google Patents

磁気ヘッド及びその製造方法

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Publication number
JPH10208209A
JPH10208209A JP1512997A JP1512997A JPH10208209A JP H10208209 A JPH10208209 A JP H10208209A JP 1512997 A JP1512997 A JP 1512997A JP 1512997 A JP1512997 A JP 1512997A JP H10208209 A JPH10208209 A JP H10208209A
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JP
Japan
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magnetic
head
film coil
magnetic head
terminal
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Withdrawn
Application number
JP1512997A
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English (en)
Inventor
Michiyo Sato
三千代 佐藤
Takushi Tadano
拓志 但野
Seiichi Ogata
誠一 小形
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡便な工程により容易に製造できると共にリ
ーク不良が少ない磁気ヘッド及びその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 一対の磁気コア半体3,4が突き合わさ
れて閉磁路を形成する磁気コア10が形成され、磁気コ
ア半体3,4の突き合わせ面に薄膜コイル6が形成さ
れ、この薄膜コイル6の端子7が、突き合わせ面に交叉
する磁気コア側面10aと同一面内に形成されてなる磁
気ヘッド素子10を有し、磁気ヘッド素子10がヘッド
ベース31に取り付けられて、薄膜コイルの端子7とヘ
ッドベース31に形成された端子板30とがワイヤボン
ディングによる結線33で接続され、磁気ヘッド素子1
0と、端子板30との間に露出しているヘッドベース3
1の金属部分31aが絶縁体34で覆われている磁気ヘ
ッド20を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばVCR(ビ
デオカセットレコーダー)等の磁気記録装置に用いて好
適な磁気ヘッド及びその製造方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】VCR(ビデオカセットレコーダー)用
の磁気ヘッドとして、フェライトからなる磁気コアの磁
気ギャップ形成面に金属磁性層を成膜した、いわゆるメ
タル・イン・ギャップ(MIG)型の磁気ヘッドや、非
磁性セラミック基板で金属磁性層を挟み込んだ形の積層
型ヘッドなどが実用化されているが、今後の高画質化及
びデジタル化などに対応するためには、より高周波帯域
で良好な電磁変換特性を示す必要があり、しかも小さな
ドラム上に複数の磁気ヘッドが搭載できなければならな
い。
【0003】しかしながら、前述のメタル・イン・ギャ
ップ(MIG)型の磁気ヘッドでは、インピーダンスが
大きく、高周波帯域での使用には適さない。また、積層
型ヘッドの場合には、高密度記録化によるトラック幅の
減少にともない磁路を構成する金属磁性層の厚さを減少
させる必要があり、再生効率が低下する上に、ヘッドの
複数化にもある程度の限界がある。
【0004】そこで、高周波帯域対応の磁気ヘッドとし
て、例えば特開昭63−231713号公報に記載され
ているように、通常のVCR用磁気ヘッドよりも金属磁
性層で構成される磁路を小さくし、かつ薄膜工程を用い
て磁気ギャップ形成面に薄膜コイルを形成した磁気ヘッ
ド(以下バルク薄膜ヘッドとする)が提案されている。
【0005】このバルク薄膜ヘッドは、薄膜コイルを形
成する巻線溝を小さくすることができ、磁気ヘッドの大
きさも小さくできる利点を有するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】先に提案したバルク薄
膜ヘッドの一例を図15及び図16に示す。このバルク
薄膜ヘッド50は、左右別々に作製された一対の非磁性
材料からなる基体1,2にそれぞれ一方の側に磁路を構
成する金属磁性層13が形成された磁気コア半体3,4
の端面同士が、その金属磁性層13が形成された側を突
き合わせ面として突き合わされて、接合一体化されてな
る。
【0007】また、両磁気コア半体3,4の金属磁性層
13には、図示しないがヘッド巻線に供する巻線溝が形
成され、この巻線溝を通じて電磁変換を行うための薄膜
コイルによる巻線が設けられる。この薄膜コイルは、磁
気コア半体3,4の突き合わせ面に形成される。
【0008】そして、突き合わせ面に形成された薄膜コ
イルの端子7がその突き合わせ面に交叉するヘッドチッ
プ(磁気コア)10の側面と同一面内に形成される。す
なわち、図示しないが、薄膜コイル6から磁気コア半体
3,4に形成された配線を通じて、ヘッドチップ10の
側面10aにある薄膜コイルの端子すなわち接続端子7
に電気的接続がされる。この接続端子7からワイヤー等
の結線により外部との電気的接続を行うことができる。
【0009】このバルク薄膜ヘッド50は、薄膜コイル
の端子7がヘッドベース31との接着面にあるため、薄
膜コイルの端子7と外部端子とをワイヤボンディング等
で結線33を形成して容易に接続することができるの
で、生産性に優れている利点を有する。
【0010】しかしながら、一般的にヘッドベース31
の材料には、加工がしやすく低価格であるという理由か
ら真鍮等の金属が用いられるため、図16中矢印で示す
ように、結線33がヘッドベース31に接触するリーク
不良を発生することがあった。
【0011】上述した問題の解決のために、本発明にお
いては、簡便な工程により容易に製造できると共にリー
ク不良が少ない磁気ヘッド及びその製造方法を提供する
ものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気ヘッドは、
一対の磁気コア半体が突き合わされて閉磁路を形成する
磁気コアが形成され、磁気コア半体の突き合わせ面に薄
膜コイルが形成され、この薄膜コイルの端子が、突き合
わせ面に交叉する磁気コア側面と同一面内に形成されて
なる磁気ヘッド素子を有し、この磁気ヘッド素子がヘッ
ドベースに取り付けられて、薄膜コイルの端子とヘッド
ベースに形成された端子板とがワイヤボンディングによ
る結線で接続され、磁気ヘッド素子と、端子板との間に
露出しているヘッドベースの金属部分が絶縁体で覆われ
ている構成である。
【0013】上述の本発明の構成によれば、薄膜コイル
の端子が突き合わせ面に交叉する磁気コア側面と同一面
内に形成されていることにより、薄膜コイルの端子とヘ
ッドベースに形成された端子板との間のワイヤボンディ
ングによる結線を、煩雑な工程を経ず容易に接続するこ
とができる。さらに、磁気ヘッド素子と端子板との間に
露出しているヘッドベースの金属部分が絶縁体で覆われ
ていることにより、磁気ヘッド素子と端子板との間の結
線と、ヘッドベースとのリーク不良が低減される。
【0014】本発明の磁気ヘッドの製造方法は、一対の
磁気コア半体の突き合わせ面に薄膜コイルを有し、薄膜
コイルの端子が突き合わせ面に交叉する磁気コア側面と
同一面内に形成されてなる磁気ヘッド素子を形成し、一
方の主面に端子板を有し、取り付けられるべき磁気ヘッ
ド素子と端子板との間に露出する金属部分を絶縁体で覆
ったヘッドベースを形成し、ヘッドベースの他方の主面
に磁気ヘッド素子を取り付け、薄膜コイルの端子とヘッ
ドベースの端子板とを、ワイヤボンディングにより接続
して磁気ヘッドを製造するものである。
【0015】上述の本発明の製造方法によれば、取り付
けるべき磁気ヘッド素子と端子板との間に露出する金属
部分を絶縁体で覆ったヘッドベースを形成し、このヘッ
ドベースに磁気ヘッド素子を取り付けて、ワイヤボンデ
ィングによる結線にて磁気ヘッド素子のコイル端子と端
子板とを接続することにより、結線とヘッドベースの金
属部分とのリーク不良が少ない信頼性の高い磁気ヘッド
を製造することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の磁気ヘッドは、一対の磁
気コア半体が突き合わされて閉磁路を形成する磁気コア
が形成され、磁気コア半体の突き合わせ面に薄膜コイル
が形成され、薄膜コイルの端子が、突き合わせ面に交叉
する磁気コア側面と同一面内に形成されてなる磁気ヘッ
ド素子を有し、磁気ヘッド素子がヘッドベースに取り付
けられて、薄膜コイルの端子とヘッドベースに形成され
た端子板とがワイヤボンディングによる結線で接続さ
れ、磁気ヘッド素子と、端子板との間に露出しているヘ
ッドベースの金属部分が絶縁体で覆われている構成であ
る。
【0017】本発明の磁気ヘッドの製造方法は、一対の
磁気コア半体の突き合わせ面に薄膜コイルを有し、薄膜
コイルの端子が突き合わせ面に交叉する磁気コア側面と
同一面内に形成されてなる磁気ヘッド素子を形成し、一
方の主面に端子板を有し、取り付けられるべき磁気ヘッ
ド素子と端子板との間に露出する金属部分を絶縁体で覆
ったヘッドベースを形成し、ヘッドベースの他方の主面
に磁気ヘッド素子を取り付け、薄膜コイルの端子とヘッ
ドベースの端子板とを、ワイヤボンディングにより接続
して磁気ヘッドを製造するものである。
【0018】以下、図面を参照して本発明の実施例につ
いて説明する。本実施例はVCR等に用いるバルク薄膜
ヘッドに適用した例である。
【0019】本実施例の磁気ヘッド20は、図1に磁気
ヘッドを構成するヘッドチップ(磁気コア)の斜視図、
図2に図1のヘッドチップ一部の拡大図をそれぞれ示す
ように、左右別々に作製された一対の非磁性材料からな
る基体1,2にそれぞれ一方の側に磁路を構成する金属
磁性層13が形成された磁気コア半体3,4の端面同士
が、その金属磁性層13が形成された側を突き合わせ面
として突き合わされて、接合一体化されてヘッドチップ
(磁気ヘッド素子)10が構成される。gは磁気ギャッ
プ、17はトラック幅規制溝に埋め込まれたガラスを示
す。図2は、表面の一部を省略して内部の構成を示して
いる。
【0020】また、両磁気コア半体3,4の金属磁性層
13には、ヘッド巻線に供する巻線溝5が形成され、こ
の巻線溝5を通じて電磁変換を行うための薄膜コイル6
による巻線が設けられている。この薄膜コイル6は、磁
気コア半体3,4の突き合わせ面に形成される。金属磁
性層13の突き合わせ面において、この巻線溝5を挟ん
で、磁気記録媒体との摺動面8側にフロントギャップg
F 、摺動面8と反対側にバックギャップgB がそれぞれ
形成されている。
【0021】そして、突き合わせ面に形成された薄膜コ
イルの端子7がその突き合わせ面に交叉する磁気ヘッド
素子10の側面と同一面内に形成される。すなわち、図
示しないが、薄膜コイル6から磁気コア半体3,4に形
成された配線を通じて、磁気ヘッド素子10の側面10
aにある薄膜コイル6の端子すなわち接続端子7に電気
的接続がされる。この接続端子7からワイヤー等の結線
により外部との電気的接続を行うことができる。
【0022】金属磁性層13の材料としては、センダス
ト(Fe−Al−Si合金)が好適であるが、その他こ
れに類似した合金、またFe系微結晶膜等の他の軟磁性
合金も使用できる。
【0023】また、図2に示すように、より高周波領域
において高感度を持たせるために、非磁性層14を介し
て複数の金属磁性層13を形成した積層構造にすること
ができる。この構造であると、金属磁性層13が複数に
分断されるため渦電流損失を低減させることができる。
このときの非磁性層14の材料は、アルミナ、SiO2
もしくはSiOでも可能で、これらの混合物でもよい。
非磁性層14の厚みは、最低限絶縁効果の得られる厚み
以上が必要であるが、余り厚すぎると実効トラック幅が
減少し再生出力が低下してしまう。
【0024】本実施例では、金属磁性層13はセンダス
トにより5μmの厚さに、非磁性層14はアルミナによ
り0.15μmの厚さとして、これらを交互に積層させ
て、金属磁性層13を3層とした積層構造を形成した。
【0025】そして本実施例の磁気ヘッド20では、図
3及び図4に示すように、上述のヘッドチップ10がヘ
ッドベース31の一方の主面に取り付けられ、ヘッドベ
ース31の他方の主面には端子32が形成された端子板
30が形成される。さらに、ヘッドチップ10と端子板
30との間に露出しているヘッドベース31の金属部分
即ち先端部31aが、絶縁体、例えば絶縁テープ34に
よって覆われ、この絶縁テープ34上に沿うようにワイ
ヤボンディングによって、即ち結線33によってヘッド
チップ10の端子7とヘッドベースの端子板30とが接
続されて、磁気ヘッド20が構成される。
【0026】本例においては、ヘッドベース31の先端
部31aを覆う絶縁体として絶縁テープ34を形成した
が、例えばこの先端部31aの表面を覆って、Si
2 ,Al2 3 等の絶縁膜をスパッタ法等を用いて形
成する等、他の手段によってもよい。
【0027】本実施例においては、図3及び図4に示す
ように、ヘッドチップ10の側面10aにある接続端子
7を用いることができるので、薄膜コイルの接続端子7
と端子板30とがほぼ平行な面内に存在し、これらの間
に簡便な方法、例えば半導体装置の形成に用いるワイヤ
ボンディング等の方法で容易に結線33を繋ぐことがで
きる。
【0028】さらに、本実施例においては、ヘッドチッ
プ10と端子板30との間に露出しているヘッドベース
31の金属部分即ち先端部31aが、絶縁テープ34等
の絶縁体で覆われているため、その後形成する結線33
とヘッドベース31の先端部31aとの間のリーク不良
を低減することができる。
【0029】この磁気ヘッド20を製造するには、例え
ば次のようにして行う。まず、図5に示すように、Mn
O−NiO系等の非磁性材料からなる、例えば長さ30
mm,幅30mm,厚さ2mm程度の非磁性基板11を
用意する。
【0030】次に、図6に示すように、この非磁性基板
11の主面上に磁性コアを形成するための斜面を形成す
るため、片面を45°に成形した砥石によって、鉛直面
12aと斜面12bを有する略コ字形形状の磁気コア形
成溝12を複数本平行に形成する。斜面12aの傾き
は、25°〜60°程度が望ましい。疑似ギャップの発
生の防止やトラック幅精度の確保を考えると、より好ま
しくは35°〜50°程度とする。また、磁気コア形成
溝12の深さは130μm程度、幅は150μm程度に
した。
【0031】次に、図7に示すように、非磁性基板11
の磁気コア形成溝12を形成した主面上に、スパッタ、
蒸着、MBE(分子線エピタキシー)等の物理的気相成
長法や化学的気相成長法により金属磁性層13を成膜し
た後、磁気コア形成溝12の鉛直面12aと斜面12b
との間にある水平な底面12cの金属磁性層13を除去
する。
【0032】次に、図8に示すように、非磁性基板11
の磁気コア形成溝12に対し略直交する方向に、隣接す
る2つのコア間を分離するフロント・バックギャップ分
離溝(以下分離溝とする)15と巻線溝16をそれぞれ
形成する。
【0033】分離溝15の深さは、金属磁性層13が完
全に分断される深さが必要であり、本実施例では磁気コ
ア形成溝12の上部から150μmの深さの位置まで分
離溝15を形成した。また、分離溝15の幅は、フロン
トギャップが300μm、バックギャップが85μm残
るように設定したが、この幅は任意であり、フロントギ
ャップとバックギャップの長さのかねあいにより設定す
る。
【0034】巻線溝16の深さは、金属磁性層13が切
断されない深さであればよいが、深すぎると磁路長が大
きくなって磁束伝達の効率が低下するため、磁気コア形
成溝12の上部より20μm程度の深さにすることが望
ましい。巻線溝16の幅は、薄膜コイルの幅と巻線数に
よるが、本実施例では140μmとした。
【0035】また、それぞれの溝15,16の形状は、
分離溝15に関しては金属磁性層13が切断されていれ
ばよく、形状は問わないが、巻線溝16に関しては、図
2に示したように、斜めに切り込んだ形状の方が磁束が
集中し高い記録感度が得られる。本実施例では巻線溝の
フロントバック側を45°の斜面を有する砥石により形
成したが、斜面の角度が45°でなくても構わないし、
形状も円形・多角形のものでも構わない。
【0036】次に、図9に示すように、それぞれの溝1
2,15,16をガラス17により充填し、表面を平坦
化する。この平坦化の際に、非磁性基板11の主面上の
余分な金属磁性層13が同時に除去される。
【0037】次に、図10に示すように、ガラス17に
より充填された分離溝15内に、分離溝15及び巻線溝
16と平行な方向に端子溝18を形成する。この端子溝
18は、磁気ヘッドにおいてバックギャップgB となる
部分である、分離溝15と巻線溝16の間の部分よりも
外側の位置に形成される。端子溝18の深さ及び幅は任
意であるが、本実施例では共に100μm程度とした。
【0038】次に、図11に示すように、端子溝18内
に銅等の良導体をメッキ等により充填し、その後にコイ
ル端子となる端子用導体19を形成し、再び表面を平坦
化する。
【0039】続いて、図12に示すように、ガラス17
に薄膜コイル23を形成する。薄膜コイル23は、一端
が端子用導体19に接続され、他端上に図示しないが接
点電極が形成されてなる。
【0040】上述の工程では薄膜コイル23と端子溝1
8の端子用導体19とを直接つないだが、薄膜コイル2
3の中央部と同様に、端部にも接点電極と第2の接点電
極とを形成し、この薄膜コイル端部の第2の接点電極と
端子用導体とを金属膜で接続する方法等、その他の方法
を用いることもできる。
【0041】次に、図12中a−a′、b−b′にて非
磁性基板11を切断して、磁気コアを構成する1列ずつ
の磁気半体コアブロック28a,28bに分割する。続
いて、図13及び図14に順次示すように、これら一対
の磁気コア半体ブロック28a,28bを貼り合わせて
接合一体化して、磁気コアブロック29を形成する。こ
のとき、対の磁気コア半体ブロック28a,28bにそ
れぞれ形成された薄膜コイル23の接点電極同士が突き
合わされ、また後に磁気ギャップをなす金属磁性層13
が互いに突き合わされる。
【0042】本実施例では、両磁気コア半体ブロック2
8a,28bに薄膜コイル23を形成しているが、一方
の磁気コア半体ブロックのみに薄膜コイル23を形成す
る構成もとることができる。
【0043】また、図示の例では、ヘッドチップは1列
毎に切断してから接合を行っているが、各磁気コア半体
に切断してから接合を行ってもよい。ヘッドチップの接
合方法には、金接合のほか接着剤を用いた接合方法等を
用いることができる。
【0044】最後に、図14の接合一体化した磁気コア
ブロック29を切断する。この切断によって、切断面に
は薄膜コイル23の端部を接続した端子用導体19から
なるコイル端子、即ち接続端子7(図1参照)が臨む。
このようにして、図1及び図2に示した構造のヘッドチ
ップ10を得る。
【0045】次に、このヘッドチップ10をヘッドベー
ス31に組み立てる工程について説明する。図3及び図
4に示すように、2つの接続端子7が形成されたヘッド
チップ10の側面をヘッドベース31側に向けて、ヘッ
ドチップ10を瞬間接着剤等によりヘッドベース31の
一方の主面に取り付ける。また、ヘッドベース31の他
方の主面の表面に端子板30を貼り付ける。端子板30
には2つの端子32を形成する。
【0046】このとき、ヘッドベース31の先端部分3
1aの表面を覆って、予め絶縁テープ34を貼り付けて
おく。そして、端子板30上の2つの端子32と、2つ
の接続端子7とをワイヤーボンディング等により結線3
3を形成することによって接続する。
【0047】上述した実施例によれば、薄膜コイルの端
子7が突き合わせ面と交叉するヘッドチップ10の側面
10aと同一面にあるので、薄膜コイルの端子7と外部
の端子板30とがほぼ平行な面内に存在することにな
り、ヘッドを回転させるなどの煩雑な作業を行うことな
く、薄膜コイルと外部との結線33を形成することがで
きる。従って、従来の磁気ヘッドの作製の際のハンダ付
け機や半導体の製造に用いられているワイヤーボンディ
ング機を用いて、簡便に薄膜コイルと外部との結線を行
うことができる。これにより、磁気ヘッドの製造工程の
簡略化及び所要時間の短縮が図られ、その結果磁気ヘッ
ドの製造コストを低減することができる。
【0048】また、ヘッドベース31の一方の主面にヘ
ッドチップ10を取り付け、ヘッドベース31の他方の
主面に端子板30を形成し、ヘッドチップ10と端子板
30との間に露出するヘッドベース31の金属部分即ち
先端部31aを覆って絶縁テープ34等の絶縁体を形成
することにより、ヘッドベース31の先端部31aとそ
の後ヘッドチップ10の薄膜コイルの端子7と端子板3
0に形成された端子32との間に結線33を形成したと
きに、結線33とヘッドベース31の先端部31aとの
リーク不良が少ない磁気ヘッド20を製造することがで
きる。
【0049】従来のバルク薄膜ヘッドと比較すると、従
来は2%程度のリーク不良が発生していたのに対して、
上述の実施例の磁気ヘッド20では、リーク不良の発生
が0.5%程度に低減された。
【0050】本発明の磁気ヘッド及びその製造方法は、
上述の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸
脱しない範囲でその他様々な構成が取り得る。
【0051】
【発明の効果】上述の本発明によれば、薄膜コイルが突
き合わせ面と交叉する磁気コアの側面と同一面にあるの
で、薄膜コイルの端子と外部の端子板とがほぼ平行な面
内に存在することになり、ヘッドを回転させるなどの煩
雑な作業を行うことなく、薄膜コイルと外部との結線を
行うことができる。従って、従来の磁気ヘッドの作製の
際のハンダ付け機や半導体の製造に用いられているワイ
ヤーボンディング機を用いて、簡便に薄膜コイルと外部
との結線を行うことができる。
【0052】これにより、磁気ヘッドの製造工程の簡略
化及び所要時間の短縮が図られ、その結果磁気ヘッドの
製造コストを低減することができる。
【0053】そして、磁気コアとヘッドベースに形成さ
れた端子板との間に露出しているヘッドベースの金属部
分が絶縁体で覆われていることにより、ヘッドベースの
金属部分と、磁気ヘッド素子の薄膜コイルの端子と端子
板の端子とを接続する結線との間のリーク不良を低減す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気ヘッドの実施例のヘッドチップの
斜視図である。
【図2】図1のヘッドチップの一部の拡大図である。
【図3】本発明の磁気ヘッドの実施例の概略構成図(斜
視図)である。
【図4】本発明の磁気ヘッドの実施例の側面図である。
【図5】本発明の磁気ヘッドの製造工程の一工程を示す
工程図である。
【図6】本発明の磁気ヘッドの製造工程の一工程を示す
工程図である。
【図7】本発明の磁気ヘッドの製造工程の一工程を示す
工程図である。
【図8】本発明の磁気ヘッドの製造工程の一工程を示す
工程図である。
【図9】本発明の磁気ヘッドの製造工程の一工程を示す
工程図である。
【図10】本発明の磁気ヘッドの製造工程の一工程を示
す工程図である。
【図11】本発明の磁気ヘッドの製造工程の一工程を示
す工程図である。
【図12】本発明の磁気ヘッドの製造工程の一工程を示
す工程図である。
【図13】本発明の磁気ヘッドの製造工程の一工程を示
す工程図である。
【図14】本発明の磁気ヘッドの製造工程の一工程を示
す工程図である。
【図15】比較例のバルク薄膜ヘッドの一例を示す斜視
図である。
【図16】図15のバルク薄膜ヘッドの側面図である。
【符号の説明】
1,2 基体、3,4 磁気コア半体、5,16 巻線
溝、6,23 薄膜コイル、7 接続端子、8 摺動
面、10 ヘッドチップ(磁気ヘッド素子)、11非磁
性基板、12 磁気コア形成溝、13 金属磁性層、1
4 非磁性層、15 分離溝、17 ガラス、18 端
子溝、19 端子用導体、20 磁気ヘッド、28a,
28b 磁気コア半体ブロック、29 磁気コアブロッ
ク、30端子板、31 ヘッドベース、32 端子、3
3 結線、34 絶縁テープ、50 バルク薄膜磁気ヘ
ッド、g 磁気ギャップ、gF フロントギャップ、g
Bバックギャップ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の磁気コア半体が突き合わされて閉
    磁路を形成する磁気コアが形成され、 上記磁気コア半体の突き合わせ面に薄膜コイルが形成さ
    れ、 上記薄膜コイルの端子が、上記突き合わせ面に交叉する
    磁気コア側面と同一面内に形成されてなる磁気ヘッド素
    子を有し、 上記磁気ヘッド素子がヘッドベースに取り付けられて、
    上記薄膜コイルの端子と該ヘッドベースに形成された端
    子板とがワイヤボンディングによる結線で接続され、 上記磁気ヘッド素子と、上記端子板との間に露出してい
    る上記ヘッドベースの金属部分が絶縁体で覆われている
    ことを特徴とする磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 一対の磁気コア半体の突き合わせ面に薄
    膜コイルを有し、該薄膜コイルの端子が該突き合わせ面
    に交叉する磁気コア側面と同一面内に形成されてなる磁
    気ヘッド素子を形成し、 一方の主面に端子板を有し、取り付けられるべき上記磁
    気ヘッド素子と上記端子板との間に露出する金属部分を
    絶縁体で覆ったヘッドベースを形成し、 上記ヘッドベースの他方の主面に上記磁気ヘッド素子を
    取り付け、上記薄膜コイルの端子と上記ヘッドベースの
    端子板とを、ワイヤボンディングにより接続することを
    特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
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