JPH10207939A

JPH10207939A - ワークフローシステム

Info

Publication number: JPH10207939A
Application number: JP684897A
Authority: JP
Inventors: Hiroyuki Tarumi; 浩幸垂水
Original assignee: NEC Corp
Current assignee: NEC Corp
Priority date: 1997-01-17
Filing date: 1997-01-17
Publication date: 1998-08-07
Also published as: US6115640A

Abstract

(57)【要約】【課題】従来のワークフローシステムの中に、ワーク
フローの日程について自動的に再計画できるものがあっ
たが、作業者毎に異なる戦略で再計画をすることはでき
なかった。【解決手段】ワークフロー定義中に、ワークフローの
各ノードにおける再計画のアルゴリズムの適用順序を記
述できるようにし、該記述を解析する定義解析手段を新
たに設ける。該解析結果に基づいてワークフロー再計画
アルゴリズムを適用する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】本発明は、業務の手順と業務
上の情報の流れを定義・運用・管理する、ワークフロー
システムとワークフロープログラムを記録した記録媒体
に関する。

【０００２】

【従来の技術】複数の作業者が関わる一連の業務の手順
と業務上の情報の流れを定義し、運用・管理する、いわ
ゆるワークフローシステムやワークフロープログラム
（以下、統合してワークフローシステムと記載する。）
では、業務手順に従った業務の運用、管理が可能になっ
ている。

【０００３】一般に、ワークフローシステムにおけるワ
ークフローの定義とは、業務を複数の単位業務に分解し
た上で、各単位業務の実行順序、各単位業務を担当する
担当者、および各単位業務間で受け渡しされるデータの
形式を定義したものである。例えば、出張伝票の処理と
いう業務の一例では、出張伝票を作成する第一の単位
務、それを承認する第二の単位業務、切符やホテルを予
約する第三の単位業務、出張経費の精算申請を行う第四
の単位業務、該精算申請に基づく経理処理をする第五の
単位業務から構成されていると考えることができ、これ
らはこの順で実行される。このうち第一、第四の単位業
務は出張者本人が担当し、第二の単位業務は出張者本人
の上司、第三の単位業務は秘書、第五の単位業務は経理
担当者が担当する。また、各単位業務間で受け渡しされ
るデータは出張伝票である。

【０００４】出張伝票の処理の例では各単位業務は一つ
ずつ順に実行されたが、複数の単位業務のうち一つだけ
が条件によって実行されるような条件分岐や、複数の単
位業務が並行して実行される並行処理があっても良い。

【０００５】また、ワークフロー業務には優先度を与え
ることも可能である。優先度とは、複数のワークフロー
業務が実行されている場合に、どのワークフロー業務を
優先的に取り扱うべきかを示すパラメータである。さら
に、ワークフロー業務には締切を定義することもでき
る。このような締切には、ワークフロー業務が最終的に
完了する時刻を規定する締切の他に、各単位業務毎に完
了を規定する締切があってもよい。

【０００６】図１２はワークフローシステムの典型的な
構成を示すブロック図である。ワークフロークライアン
ト１００１は作業者に各々一つ割り当てられ、作業者に
対するワークフロー単位業務の内容の通知、単位業務の
期限管理等を行う。ワークフローサーバ１０００は、ワ
ークフロー業務の定義を保持し、ワークフロー業務の進
捗を管理し、各ワークフロークライアント１００１に対
して単位業務の発生を通知する。ワークフローサーバ、
クライアントとも計算機プログラムであって、その間の
通信は計算機プログラム間の様々な通信手段によって実
現される。ワークフローサーバ１０００と各ワークフロ
ークライアント１００１は同一の計算機ハードウェア上
で稼働していても、異なる計算機ハードウェア上で稼働
していてもよい。また、一般には、ワークフローサーバ
１０００と各ワークフロークライアント１００１のいず
れも、動作を開始してから終了するまで同一の計算機ハ
ードウェア上に留まっている必要はない。

【０００７】図１３はワークフロー業務における業務の
流れを表現する典型的なチャート図の例を示す図であ
る。チャートは複数のノード１００２をアーク１００３
で接続したものである。各ノード１００２は、いずれか
の作業者と該作業者のなすべき単位作業を表現し、各ア
ーク１００３は業務の手順を表現している。このような
チャートを定義する方法については、例えば特開平８−
１７１５２１号公報「ビジネスプロセス支援システムの
構成方法及び装置」に詳しく示されている。該公報で
は、ワークフローにおける待ち合わせ、同報、回収、分
岐、代行、分配等の様々な機能を指定するユーザインタ
フェース画面が示されている。

【０００８】これらのワークフローシステム既存例とし
ては、以下のものが知られており、それぞれ、以下に記
載されている文献にその概要が記載されている。“Ｓｔ
ａｆｆｗａｒｅ”（商品名）については、日本ユニシス
（株）社発行の製品カタログ及び営業資料、例えば１９
９４年２月３日に東京で開催されたグループウェア・ソ
リューション’９４で配布された資料に概要が記載され
ている。“ＡｃｔｉｏｎＷｏｒｋｆｌｏｗ”（商品名）
に関しては、雑誌″ＴｈｅＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ
Ｓｏｃｉｅｔｙ″，Ｖｏｌ．９の３９１ページから４０
４ページに記載された論文″ＴｈｅＡｃｔｉｏｎＷ
ｏｒｋｆｌｏｗＡｐｐｒｏａｃｈｔｏＷｏｒｋｆ
ｌｏｗＭａｎａｇｅｍｅｎｔＴｅｃｈｎｏｌｏｇ
ｙ″に概要が記載されている。“Ｒｅｇａｔｔａ”（商
品名）については、１９９３年１１月１日から４日まで
米国カリフォルニア州Ｍｉｌｐｉｔａｓで開催された会
議”ＣｏｎｆｅｒｅｎｃｅｏｎＯｒｇａｎｉｚａｔ
ｉｏｎａｌＣｏｍｐｕｔｉｎｇＳｙｓｔｅｍｓ″で
発表され、論文集の１３０ページから１４１ページに記
載された論文”ＶｉｓｕａｌＳｕｐｐｏｒｔｆｏｒ
ＲｅｅｎｇｉｎｅｅｒｉｎｇＷｏｒｋＰｒｏｃｅ
ｓｓｅｓ”に概要が記載されている。

【０００９】ところで、一部のワークフローシステム
は、当初予定していた締切通りに作業が進まない場合
に、臨時の対応を行う機能を備えている。例えば、前記
のＳｔａｆｆｗａｒｅでは、各作業者の作業締切（処理
期限）と、締切超過の際のアクションを指定するユーザ
インタフェース画面が用意されており、その仕様の一部
は１９９６年１０月３１日現在、インターネット上のペ
ージ”ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｕｎｉｓｙｓ．ｃｏ．ｊ
ｐ／ｐｒｏｄｕｃｔ＿ｉｎｆｏ／ｓｔａｆｆｗａｒｅ／
ｐａｔｔｅｒｎ２．ｈｔｍ”（以下、文献１）に公開さ
れている。しかし、文献１では締切超過時に適用するア
クションを定義可能としているだけであり、締切を柔軟
に変更したり、締切超過を予測して事前に手を打ったり
することはできない。

【００１０】このような問題を解決したものとして、本
願出願人が本願出願前に出願した特開平８−１９０５８
４号公報「ワークフローシステム」（以下、文献２）が
知られている。文献２では、ワークフロー業務のトラブ
ルを事前に予測し、ワークフロー運用の変更（再計画）
を行う方式について述べられている。図１４は、文献２
のワークフローシステムの構成図、図１５は、文献２の
ワークフロー評価・予測手段５の一実施例を示す構成図
である。また、図１６は同じく文献２の対策検討手段２
４の一実施例を示す構成図である。文献２では、知識提
供手段７３で提供される知識の例として、数種類のワー
クフロー再計画の試み（優先度を上げる、締切を変え
る、代理人を指名するなどの手段によるワークフローの
計画のやりなおし手順）とその適用順序が挙げられてい
る（文献２の段落番号００７７〜００８３を参照）。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】文献２の方式ではワー
クフローの再計画に関する様々な要求に対処できないと
いう問題があった。たとえば、あるワークフロー作業に
ついては、最終決済を行う部長の日程を優先して、部長
に書類を提出するまでのワークフローの日程をできるだ
け前倒しにしたいという要求があるだろうし、別のワー
クフロー作業については日程は遅れても構わないという
要求があるだろう。このような要求を使い分ける方法に
ついて、文献２の知識提供手段７３では開示されていな
い。すなわち、従来のワークフローシステムは、このよ
うな個別の要求に従って、ワークフローの再計画を行う
ことができなかった。これが従来のワークフローシステ
ムにおける第一の問題点である。

【００１２】次に、前記第一の問題点と関連して、従来
のワークフローシステムでは、ワークフロー定義作成者
が、ワークフロー再計画の方針について指定できず、定
義作成者の意図を反映した再計画ができないという問題
があった。特に上述のような再計画に関する様々な要求
を満たすためには、作業者毎に締切超過の際、あるいは
締切超過が予想される際の再計画方針を細かに指定する
必要があるが、文献２のワークフロー定義手段でも、そ
のような指定方法は示されていない。これが、従来のワ
ークフローシステムにおける第二の問題点である。

【００１３】本発明は、これらの従来の技術の問題点を
解決するワークフローシステムを提供することを目的と
する。

【００１４】

【課題を解決するための手段】前記第一の問題点を解決
するため、ワークフロー定義中に、ワークフローの各ノ
ードにおける再計画アルゴリズムの適用順序を記述でき
るようにし、図１４のワークフロー評価・予測手段５中
でそれを解析する定義解析手段を新たに設ける。

【００１５】前記第二の問題点を解決するため、図１４
のワークフロー定義手段１に、ノード毎に該ノードで問
題が発生した場合のワークフローの再計画方針を指定す
るユーザインタフェースを追加し、該ユーザインタフェ
ースを用いたワークフロー定義者の指定により、前記適
用順序の記述を生成し、ワークフロー評価・予測手段５
に渡せるようにする。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について説明する。

【００１７】図１は、本発明によるワークフローシステ
ムのワークフローサーバ（図１２の１０００）の一構成
例を示すブロック図である。このワークフローサーバ
は、ワークフロー定義手段１０１、ワークフロー運用管
理手段１０２、組織状況記録・管理手段１０４、ワーク
フロー評価・予測手段１０５、ワークフロー運用変更手
段１０６、ワークフロー運用状況報告手段１０７からな
る。図１は、図１４から個人情報管理手段３を取り除い
た構成になっている。本実施の形態では、個人情報はワ
ークフロークライアント（１００１）に問い合わせるこ
とによって取得するものとし、その点が文献２に示され
た実施例と異なっているが、この相違は本発明の本質で
はないので、本発明は文献２に示された実施例にも応用
可能である。

【００１８】これらの各手段は、各々単一のプログラム
として実現されていても良いし、他の手段と統合したプ
ログラムとして実現されていても良い。また、ワークフ
ローシステムは計算機ネットワーク上で実現されるのが
通常であるが、各手段はどの計算機上で実現されていて
も構わない。

【００１９】なお、これらの各手段については、特に断
らない限り文献２に示された実施例の同名の手段と同一
の機能を有するものとする。

【００２０】ワークフロー定義手段１０１は、ある業務
を複数の単位業務に分解し、各単位業務における作業、
実行順序、担当者、締切、単位業務間で受け渡される文
書の形式などを定義し、定義結果を出力する。この定義
結果を以下ではワークフロー定義と呼ぶことにする。単
位業務の例としてとは、帳票への記入、承認、帳票上の
データの計算などがある。

【００２１】ワークフロー運用・管理手段１０２は、ワ
ークフロー定義手段１０１からワークフロー定義を受け
取り、その定義に従って担当者間で文書を回覧し、各担
当者にワークフローの単位業務を依頼し、該単位業務の
期限を守るよう催促を行う。

【００２２】ここで、各単位業務には優先度が定義され
ている。これは、個別に与えられた整数値であり、優先
度の値が大きいほど重要性が高いものである。この、優
先度の値はワークフロー定義手段１０１によって定義さ
れる。以下、優先度を上げるとは優先度値を大きくする
ことであり、優先度が高いとは、優先度値が大であるこ
とを意味する。なお、このような優先度の与え方は一例
に過ぎず、優先度値が小であるほど重要性が高いとして
も良いし、優先度値が整数以外のもの、例えば文字で与
えられていても構わない。

【００２３】組織状況記録・管理手段１０４は、組織の
業務遂行状況に関する情報、および業務遂行方針に関す
る情報を蓄積し、提供する。以下では、これら二種類の
情報を総括して、組織情報と呼ぶことにする。

【００２４】このうち、組織の業務遂行状況に関する情
報とは、例えば以下のようなものである。

【００２５】（１）各ワークフロー業務がある期間内に
いくつ実行されたか。例えば、出張伝票の例で言えば、
一定期間内に処理された伝票の数。

【００２６】（２）過去に処理されたワークフロー業務
で、任意の単位業務間で受け渡しされたデータのうち、
特に保存を要するもの。出張伝票の例で言えば、例えば
出張者、出張期間、出張先のデータのみ保存することが
考えられる。

【００２７】（３）処理中のワークフロー業務の状況。
例えば何件の伝票がどの担当者のところで滞留している
か。

【００２８】このような組織の業務遂行状況に関する情
報は、ワークフロー運用・管理手段１０２から得られ、
組織状況記録・管理手段１０４に蓄積される。

【００２９】組織状況記録・管理手段１０４が蓄積する
もう一つの情報である、業務遂行方針に関する情報と
は、以下のようなものである。

【００３０】（１）一定期間中に特定のワークフロー業
務に関して達成しなければならない業務の数、あるいは
その中で特定の条件を満たす業務の数に関する最大値あ
るいは最小値で与えられる達成目標。出張伝票の例で言
えば、例えば年度内の東京への出張件数を１０件以下に
抑える、特定の作業担当者に関わるワークフロー業務の
数を一定数以下に抑える等の目標。

【００３１】（２）前記業務遂行状況に関する情報のう
ちの（２）によって保存されたデータに関し、与えられ
た関数で該データを変換した値に関する達成目標。例え
ば一定期間内に出張にかかる経費の合計を５０万円以下
に抑えることは、出張伝票のデータをＦ１、Ｆ２、Ｆ
３、．．．Ｆｎとしたときに、各伝票から出張経費の項
目を取り出す関数ｆと、合計を求める関数ｇの合成関数
の値の目標として、ｇ（ｆ（Ｆ１），ｆ（Ｆ２），．．．ｆ（Ｆｎ））＜＝
５０万で与えられる。

【００３２】このような組織の業務遂行方針に関する情
報は、ユーザによって手入力されるものとする。また、
複数の業務遂行方針に関する情報（目標）が存在する場
合、それぞれの目標に識別名が与えられるものとする。

【００３３】ワークフロー評価・予測手段１０５は、ワ
ークフロー定義手段１０１からワークフロー定義を受け
取り、ワークフロー運用・管理手段１０２から該ワーク
フロー定義に基づくワークフロー業務の運用状況を受け
取り、組織状況記録・管理手段１０４から組織情報を受
け取る。

【００３４】ワークフロー評価・予測手段１０５は、以
上の情報を受け取り、各ワークフロー業務の今後の運用
状況を予測し、正常に締切を守りつつ運用できるかどう
か評価する。

【００３５】ワークフロー評価・予測手段１０５は、ワ
ークフロー業務が正常に締切を守りつつ運用できない、
あるいは締切を守ることが困難と予測された場合、ワー
クフロー運用変更手段１０６あるいはワークフロー運用
状況報告手段１０７を用いて、ワークフロー業務運用の
変更を試みる。このうち、ワークフロー運用変更手段１
０６は、人手を介さずにワークフロー運用・管理手段１
０２に直接働きかけ、各単位業務の締切の変更等を行
う。また、ワークフロー運用状況報告手段１０７は、ワ
ークフロー業務の管理者に対して、運用が正常に行われ
ない旨をメッセージ（電子メール、電子的緊急メッセー
ジ、音声など）で報告し、管理者による運用変更操作を
期待する。

【００３６】次に、図２を用いてワークフロー評価・予
測手段１０５の詳細に関する実施の形態を説明する。図
２は、ワークフロー評価・予測手段１０５の一構成例を
示すブロック図である。

【００３７】ワークフロー評価・予測手段１０５はその
内部に、完了時刻予測手段１１１，単位業務終了時刻問
合せ手段１１２、再計画手段１１３、定義解析手段１１
４、再計画アルゴリズムライブラリ１１５を持ってい
る。本構成は、文献２の構成（図１５）とは異なってい
る。

【００３８】完了時刻予測手段１１１は、ワークフロー
定義手段１０１からワークフロー定義を受け取り、該ワ
ークフロー定義に与えられている作業者の順に、単位業
務終了時刻問合せ手段１１２を用いて該作業者のワーク
フロークライアントに対して問い合わせを行い、各単位
業務を各作業者が終了する時刻の予想を得る。これによ
って各単位業務の終了時刻の予測を得るとともに、ワー
クフロー全体の完了時刻も予測する。これらの予測は、
ワークフロー業務を開始する以前に行う。

【００３９】単位業務終了時刻問合せ手段１１２は、上
記の完了時刻予測手段１１１からの要求に基づいて各単
位業務を担当する作業者のワークフロークライアントに
対してワークフロー単位業務の発生を予告すると同時
に、該単位業務終了予想時刻を得て、完了時刻予測手段
１１１に渡す。このような単位業務の予告の方式につい
ては、１９９６年１月２５日に静岡大学工学部で開催さ
れた情報処理学会グループウェア研究会において、「ワ
ークウェブシステムの実現」と題して公表された論文
（以下、文献３）、および本発明と同一出願人による先
願の特願平８−２７１７５７号「ワークフローシステ
ム」（以下、文献４）に記載されているものを用いるこ
とができる。

【００４０】完了時刻予測手段１１１は、前記の各単位
業務の終了時刻の予測（ワークフロー全体の完了時刻の
予測も含む）が、前記のワークフロー定義に指定された
各単位業務の締切時刻より遅い場合、締切を守れないと
予測されるノードの識別名を再計画手段１１３に渡し、
再計画手段１１３を起動する。前述のようにこれらの予
測および再計画手段１１３の起動は、ワークフローの実
運用が開始される以前に行われる。

【００４１】また、ワークフロー運用・管理手段１０２
は、ワークフロー運用中に締切を守れないノードが出て
来た場合、当該作業者の名前（またはそのような作業者
を識別できる任意の記号）を再計画手段１１３に渡し、
再計画手段１１３を起動する。

【００４２】さらに、組織状況記録・管理手段１０４
は、内蔵する業務遂行方針に関する情報を参照し、前述
したいずれかの目標が達成できない場合に、該目標の識
別名を再計画手段１１３に渡し、再計画手段１１３を起
動する。

【００４３】以上をまとめると、再計画手段１１３が起
動されるのは三通りの場合があり、それらは以下の通り
である。

【００４４】（ア）ワークフロー運用開始前に、いずれ
かのノードが締切を守れないと予測された場合、完了時
刻予測手段１１１から該ノード名を受け取って起動され
る。

【００４５】（イ）ワークフロー運用中に、いずれかの
ノードが締切を守れなかった場合、ワークフロー運用・
管理手段１０２から該ノード名を受け取って起動され
る。

【００４６】（ウ）ワークフロー運用中に、組織状況記
録・管理手段１０４に内蔵される業務遂行方針に関する
情報に示されたいずれかの目標が達成できない場合、組
織状況記録・管理手段１０４から該目標の識別名を受け
取って起動される。

【００４７】定義解析手段１１４は、ワークフロー定義
手段１０１からワークフロー定義を受け取り、該ワーク
フロー定義中に含まれている再計画アルゴリズムの適用
順序に関する記述を受け取り、解析して再計画手段１１
３に渡す。図３は再計画アルゴリズムの適用順序に関す
る記述（再計画定義記述）の一例である。なお各行の左
端は行番号であり、本明細書における説明の便宜のため
に付加したものである。

【００４８】図３の１、２行目のｄｅｆｉｎｅ−ｐｌａ
ｎは、後述する再計画アルゴリズムライブラリ１１５か
ら提供される再計画アルゴリズムのうち、何を利用して
再計画するかを指定する。ｄｅｆｉｎｅ−ｐｌａｎは二
つのパラメータを持ち、第一のパラメータはワークフロ
ーにおけるノードを指定し、第二のパラメータは適用す
る再計画アルゴリズム名および該アルゴリズムに渡され
るパラメータのリストである。

【００４９】１行目では第一のパラメータが’ｄｅｆａ
ｕｌｔとなっているが、これは他のｄｅｆｉｎｅ−ｐｌ
ａｎでノードが指定されなかった場合のアルゴリズム適
用順序を第二のパラメータで指定することを示してい
る。１行目の第二のパラメータは’（（ｒｅｐｏｒ
ｔ））であり、ｒｅｐｏｒｔというアルゴリズムを適用
することを指定している。

【００５０】２行目では、第一のパラメータが’Ｎ０３
であり、これは２行目から始まるｄｅｆｉｎｅ−ｐｌａ
ｎ（６行目まで続いている）が、上記（ア）（イ）で’
Ｎ０３というノードを指定して再計画手段１１３が起動
された場合について、第二のパラメータがアルゴリズム
の適用順を指定していることを示している。第二のパラ
メータは３行目から６行目までに指定されており、ａｌ
ｔ、ｄｅｌａｙ、ｈｕｒｒｙ、ｐｒｉという四つのアル
ゴリズムを各々指定されたパラメータとともに順に適用
することを示している。

【００５１】７行目のｄｅｆｉｎｅ−ｇｉｍ−ｐｌａｎ
は、上記（ウ）で目標が達成できない場合に再計画手段
１１３が起動される場合において、アルゴリズムの適用
順を指定する行である。第一のパラメータ’ＧＯＡＬ１
は目標の識別名であり、’ＧＯＡＬ１という名前で識別
される目標が達成できない場合に第二のパラメータで指
定されたアルゴリズムを適用することを示している。第
二のパラメータは、ｆｏｒｃｅ−ｅｎｄというアルゴリ
ズムを指定されたパラメータとともに適用することを指
定している。

【００５２】なお、図３の再計画定義記述の記述フォー
マットは一例であって、上述の（ア）（イ）（ウ）の各
場合について（ア）（イ）についてはノードを特定する
識別名と起動すべきアルゴリズム名および該アルゴリズ
ムに渡すパラメータの適用順を示し、（ウ）については
目標の識別名と起動すべきアルゴリズム名および該アル
ゴリズムに渡すパラメータの適用順を示すことの可能な
記述フォーマットであれば良い。

【００５３】定義解析手段１１４は、このような再計画
アルゴリズムの適用順序に関する記述を解析し、再計画
手段１１３にデータ（解析済再計画定義記述）として渡
す。このデータのフォーマットは、再計画手段１１３が
理解できるものであれば何でも良いが、一般的にはノー
ド別および目標別に整理したアルゴリズム名とパラメー
タの一覧データとなる。図４は、解析済再計画定義記述
の一例で、図３の記述で示される再計画アルゴリズム適
用順序を、’Ｎ０１、’Ｎ０２、’Ｎ０３の三つのノー
ドから成るワークフロー定義について当てはめた場合
の、定義解析手段１１４から再計画手段１１３に渡され
るデータを表形式で示した例である。この意味は：・’Ｎ０１と’Ｎ０２についてはｒｅｐｏｒｔアルゴリ
ズムを適用する。

【００５４】・’Ｎ０３については、四種類のアルゴリ
ズムを与えられたパラメータと共に順に適用し、どれか
のアルゴリズムが成功した段階で停止する。

【００５５】・’ＧＯＡＬ１については、ｆｏｒｃｅ−
ｅｎｄアルゴリズムを、与えられたアルゴリズムと共に
適用する。である。

【００５６】次に、再計画アルゴリズムライブラリ１１
５について説明する。再計画アルゴリズムライブラリ１
１５は、ワークフロー再計画の手順プログラムを再計画
手段１１３に提供する。各アルゴリズムは成功または失
敗のいずれかの値を返す関数として提供される。例え
ば、以下のようなアルゴリズムがある。

【００５７】第一のアルゴリズムはａｌｔと呼ばれる。
ａｌｔは、あるノードにおいて問題が発生した場合、該
ノード（以後、問題ノードと呼ぶ）の単位業務を代理人
に依頼する。代理人は：ｔｏパラメータで指定するか、
またはワークフロー定義中に予め定義されているものと
する。例えば、単にａｌｔと書いた場合は、ワークフロー定義中に予め定義されて
いる代理人に依頼する。また、ａｌｔｔｏ：ｔａｒｕｍｉと書いた場合は、ｔａｒｕｍｉに依頼する。代理人が定
義されていない場合と、代理人が依頼を拒否した場合は
ａｌｔは失敗であり、それ以外の場合ａｌｔは成功であ
る。代理人に依頼する際、該ノードの単位業務締切と優
先度は変更しない。

【００５８】第二のアルゴリズムはｄｅｌａｙと呼ばれ
る。ｄｅｌａｙは、：ｓｔｅｐと：ｍａｘの二つのパラ
メータを取る。パラメータの：ｓｔｅｐ，：ｍａｘには
単位としてｄ（日）とｈ（時間）が使用できる。例えば
５ｄという値は５日を示す。

【００５９】図５はｄｅｌａｙの動作概略を示すフロー
チャート図である。問題ノードをＮ、：ｓｔｅｐの値を
ｓ、：ｍａｘの値をｍとする。まずＮでの単位業務の締
切をｓ延長し（ステップ１２２）、Ｎにその締切で単位
業務が可能かを問い合わせる（ステップ１２３）。これ
を正確に言えば、ノードＮの単位業務を担当する作業者
のワークフロークライアントを通して、作業者Ｎに問い
合わせることになる。問い合わせには、単位業務終了時
刻問合せ手段１１２を用いる。Ｎからの返答がＹＥＳな
らばｄｅｌａｙは成功である（ステップ１２４）。Ｎか
らの返答がＮＯの場合、締切延長が通算でｍを超えてお
らず（ステップ１２５）、またＮの次のノード（Ｎでの
単位業務の結果を受け取って次の作業を行うノードで、
ワークフロー定義上でＮの次に来るノード）の締切を超
えていなければ（ステップ１２６）ステップ１２２に戻
るが、そうでなければｄｅｌａｙは失敗である。

【００６０】ｄｅｌａｙの変形として、ステップ１２６
を省略し、Ｎの次以降の単位業務の実行計画も遅らせる
ようなアルゴリズムも考えられる。

【００６１】第三のアルゴリズムはｐｒｉと呼ばれる。
ｐｒｉは、１つのパラメータ：ｎｅｗｐｒｉを取る。ｐ
ｒｉは、問題ノードの単位業務の優先度をパラメータ：
ｎｅｗｐｒｉで示された値に変更し、問題ノードの作業
者のワークフロークライアントに新しい優先度での単位
業務が規定の締切までに完了可能かどうかを問い合わせ
る。問い合わせの結果、単位業務が完了できるのであれ
ばｐｒｉは成功、さもなくば失敗である。

【００６２】第四のアルゴリズムはｈｕｒｒｙと呼ばれ
る。ｈｕｒｒｙの説明に入る前に、まず作業期間の等比
拡大、等比縮小という概念を説明する。図６は等比拡大
・等比縮小の概念を示す図である。図６に示すように、
ワークフローの一部がｋ個のノード（Ｎ［ｉ］〜Ｎ［ｉ
＋ｋ−１］）からなっており、現在時刻がｔ０でＮ
［ｉ］が作業中であり、各々のノードの締切がｄ［ｉ］
〜ｄ［ｉ＋ｋ−１］であるとする。このとき、Ｎ［ｉ＋
ｋ−１］の締切がｘになるようにワークフローの作業期
間を等比拡大（あるいは等比縮小）するとは、Ｎ［ｊ］
における締切をｄ［ｊ］から、ｔ０＋（ｄ［ｊ］−ｔ０）＊（ｘ−ｔ０）／（ｄ［ｉ＋
ｋ−１］−ｔ０）に変更することであり、ワークフローの作業期間が延び
る場合を等比拡大、作業期間が縮む場合を等比縮小と呼
ぶことにする。

【００６３】ｈｕｒｒｙが適用可能なのは、再計画手段
１１３が起動される（ア）〜（ウ）のうち、（ア）の場
合に限る。ｈｕｒｒｙの動作の概略のフローチャートを
図７に示す。ノードＮにおいて、：ｓｔｅｐパラメータ
をｓ、：ｎｅｗｐｒｉパラメータをｐとしたときの、ｈ
ｕｒｒｙの動作は以下のようなものである。

【００６４】まずｓ刻みで、Ｎに単位業務を依頼する時
刻をだんだん早くしていき、Ｎが依頼を受諾するのを待
つ（ステップ１３２〜１３６）。このとき締切と優先度
は変更しない。ここで、単位業務依頼時刻が、現在時刻
より早くなったらｈｕｒｒｙは失敗である。次に、新し
い単位業務依頼時刻ｔにＮに仕事を依頼できるよう、最
初のノードからＮの前のノードまでのワークフローの作
業期間を等比縮小し、単位業務の依頼（予告）をやり直
す（ステップ１３７、１３８）。この依頼では優先度を
ｐに変更する。これらの単位業務依頼に成功すればｈｕ
ｒｒｙは成功、そうでなければ失敗である（ステップ１
３９）。

【００６５】第五のアルゴリズムはｒｅｐｏｒｔと呼ば
れる。ｒｅｐｏｒｔは厳密には再計画アルゴリズムでは
ないが、便宜上他の再計画アルゴリズムと同等に扱う。
ｒｅｐｏｒｔは自動的な再計画はせず、状況を管理者に
報告し、管理者による措置を期待する。管理者が誰であ
るかは、ワークフロー定義中に示されている。ｒｅｐｏ
ｒｔは常に成功する。

【００６６】第六のアルゴリズムはｆｏｒｃｅ−ｅｎｄ
と呼ばれる。ｆｏｒｃｅ−ｅｎｄは、２つのパラメー
タ：ｄｅａｄｌｉｎｅと：ｐｒｉを取る。：ｄｅａｄｌ
ｉｎｅは最後のノードの締切を示す。ｆｏｒｃｅ−ｅｎ
ｄは、ワークフローの最後のノードの単位業務の締切を
強制的に：ｄｅａｄｌｉｎｅパラメータの値に変更して
ワークフロー全体のスケジュールを等比縮小し、新しい
優先度をパラメータ：ｐｒｉの値に変更して再計画す
る。例えば（ｆｏｒｃｅ−ｅｎｄ：ｐｒｉ２０：ｄｅａｄｌｉ
ｎｅ ”９６／１０／２２１７：００：００”）は、
優先度を２０に変更し、最終ノードの締切を９６年１０
月２２日の１７時にする。

【００６７】以上で再計画アルゴリズムライブラリ１１
５にて提供される再計画アルゴリズムの例の説明を終わ
るが、再計画アルゴリズムはここに挙げた例のみに限ら
ず、自由に新しいアルゴリズムを追加して構わない。

【００６８】次に、再計画手段１１３について説明す
る。再計画手段１１３は前述の（ア）（イ）（ウ）の場
合に起動され、例えば図４に示すような解析済再計画定
義記述を定義解析手段１１４から受け取る。該適用順序
に示された順に再計画アルゴリズムを再計画アルゴリズ
ムライブラリ１１５から受け取って適用し、いずれかの
アルゴリズムが成功すれば新しいワークフロー計画に基
づいてワークフロー運用変更手段１０６に運用の変更を
指示する。ただし、ｒｅｐｏｒｔアルゴリズムが適用さ
れた場合に限り、ワークフロー運用状況報告手段１０７
を利用してワークフロー管理者に報告する。

【００６９】以上でワークフロー評価・予測手段１０５
についての説明を終わるが、ワークフロー定義中に例え
ば図３に示すような再計画定義記述を導入するには、ワ
ークフロー定義手段１０１において該記述を出力する機
能を備える必要がある。この実施の形態について以下に
説明する。

【００７０】一般にワークフロー定義手段では、ノード
およびアークの定義をグラフィクユーザインタフェース
を用いて画面上で行うことができる。また、各ノードに
割り当てる作業者名についても指定することができる。
これに加えて、本発明ではさらに以下の機能が必要にな
る。

【００７１】（ａ）各ノードにおける単位業務の締切時
刻を指定する、締切時刻指定機能。これは、絶対時刻あ
るいはワークフロー業務開始時刻からの相対時刻で表現
できるようにする必要がある。

【００７２】（ｂ）各ノードにおいて、単位業務が締切
時刻に終了しないと予測された場合、あるいは実際に締
切時刻に終了しなかった場合に起動されるアルゴリズム
の適用順序とアルゴリズムに渡す各パラメータを定義す
る締切超過時再計画アルゴリズム定義機能。

【００７３】（ｃ）各目標が達成できないと予想された
ときに起動される再計画アルゴリズムの適用順序とアル
ゴリズムに渡す各パラメータを定義する目標不達成予測
時再計画アルゴリズム定義機能。

【００７４】図８は一般的なワークフロー定義手段のグ
ラフッィクインタフェースの例である。ワークフロー定
義手段のウィンドウ１４１は、ワークフローチャートの
編集を行うチャート編集領域１４２と、編集機能を選択
するメニュー１４３と、チャートに配置するノード、ア
ーク等の部品を選択するパレット１４４からなってい
る。

【００７５】図８に示されるようなグラフィックユーザ
インタフェースを持つワークフロー定義手段１０１に、
前記の機能（ａ）〜（ｃ）を追加する方式の例を次に示
す。

【００７６】まず、（ａ）については、チャート編集領
域１４２上にてマウスでノードを選択した後、メニュー
１４３から「締切時刻指定」機能を選択して、締切時刻
を指定する方法が考えられる。または、チャート編集領
域１４２上にてマウスでノードをダブルクリックするこ
とにより、ノードの諸属性（担当者名、ノードの単位業
務の内容等）を入力する別ウィンドウをポップアップさ
せるような方式の場合、締切時刻を属性の一つとして該
ウィンドウ内で入力できるようにしてもよい。

【００７７】次に（ｂ）については、（ａ）と同様にチ
ャート編集領域１４２上にてマウスでノードを選択した
後、メニュー１４３から「再計画アルゴリズム定義」機
能を選択するか、あるいはチャート編集領域１４２上に
てマウスでノードをダブルクリックすることにより、ノ
ードの諸属性を入力する別ウィンドウをポップアップさ
せ、さらにポップアップしたウインドウ内にある「再計
画アルゴリズム定義」ボタンをクリックすることによっ
て、再計画アルゴリズムを定義する別のウィンドウをポ
ップアップさせれば良い。このようにしてポップアップ
された再計画アルゴリズム定義ウィンドウの例を図９に
示す。

【００７８】図９では、三列からなる表によって再計画
アルゴリズムを定義するようになっている。第一列１５
１は再計画アルゴリズムを指定する。ここではｄｅｌａ
ｙやｒｅｐｏｒｔのような専門的なアルゴリズム名では
なく、ユーザに分かりやすい名前で表現している。「遅
れて良い」はｄｅｌａｙ、「前の作業者を早く」はｈｕ
ｒｒｙ、「他の作業を後回し」はｐｒｉ、「管理者に連
絡」はｒｅｐｏｒｔの各アルゴリズムをわかりやすく表
現した例である。第二列１５２は、各アルゴリズムに渡
すパラメータを定義している。第三列１５３では適用順
序を定義している。別の例としては第三列を設けず、表
中の上から順に適用するという方法も考えられる。

【００７９】なお、図３の第一行に示したように、デフ
ォルトのアルゴリズム適用順序も定義しなくてはならな
い。これを定義するには、メニュー１４３から「デフォ
ルトの再計画アルゴリズム」機能を選択することによっ
て、図９と同様のウィンドウをポップアップさせて定義
してもらえばよい。

【００８０】以上述べたのは（ｂ）の締切超過時再計画
アルゴリズム定義機能の実現の一例であるが、他にも例
が考えられる。

【００８１】例えば、図９ではユーザがパラメータを指
定し、アルゴリズムの適用順を指定したが、このような
指定は不慣れな者には困難であるから、簡単化した定義
機能を提供することは重要である。そこで、例えば各ノ
ードについて指定できるアルゴリズムは第一適用順がｄ
ｅｌａｙ、ｈｕｒｒｙ、ｐｒｉ、ａｌｔのいずれか、第
二適用順は常にｒｅｐｏｒｔとし、各々パラメータは固
定のものを用いる（ａｌｔについてのみユーザに代理人
を指定させる）。その上で、ｄｅｌａｙは「多少は遅れ
て良い」、ｈｕｒｒｙは「締切厳守」、ｐｒｉは「この
業務を優先する」、ａｌｔは「代理人でも可」のように
わかりやすい言葉でノードの属性としてユーザに指定さ
せる。この場合のウィンドウの例を図１０に示す。図１
０は、再計画アルゴリズムをわかりやすい言葉でノード
の属性としてユーザに指定させる場合の、再計画アルゴ
リズム定義ウィンドウの例を示す図である。このウィン
ドウは例えばチャート編集領域１４２にてマウスでノー
ドを選択してダブルクリックするとポップアップされ、
ノードの属性を編集可能とするもので、アルゴリズムの
指定はチェックボックス１６１にてチェックを入れるこ
とによって行う。なお、図１０では優先度について「最
優先」のように言葉で記入しているが、これは優先度を
表す数値に変換されるものとする。

【００８２】別の例として、図３のような形式的な再計
画定義記述を直接ワークフロー定義者が記述することで
（ｂ）の締切超過時再計画アルゴリズム定義機能を実現
する方法もある。

【００８３】次に、（ｃ）の定義方法について述べる。
ここでは目標の定義とその識別名は組織状況記録・管理
手段１０４にて定義されているので、目標名と、各目標
が達成できないと予想されたときに起動される再計画ア
ルゴリズムの適用順序とアルゴリズムに渡す各パラメー
タを定義すればよい。したがって、定義のためのユーザ
インタフェースは図１１のようなウィンドウで実現でき
る。図１１は、目標毎の目標不達成予測時再計画アルゴ
リズムを定義するウィンドウの例を示す図である。図１
１では、例えばメニュー１４３にて「目標不達成予測時
の再計画アルゴリズム指定」機能を選択するとポップア
ップし、目標名を目標名記入欄１７１に記入し、再計画
アルゴリズム定義表１７２に図９のときと同じ要領でア
ルゴリズムを指定すればよい。また（ｃ）についても図
１０と同様の簡易な定義ユーザインタフェースを提供す
ることもできる。

【００８４】ワークフロー定義手段１０１のユーザイン
タフェースは以上のようにして実現されるが、このよう
にして定義した内容はワークフロー定義手段１０１内で
変換され、その一部として図３に例示するような再計画
定義記述を含むワークフロー定義記述が生成される。再
計画定義記述以外の定義内容の生成の仕方については、
例えば文献２にも記されている通りである。

【００８５】なお、本願発明は、本願発明のワークフロ
ープログラムを記録した記録媒体によって提供すること
が可能である。

【００８６】

【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、ワークフローの再計画に関する様々な要求に対処で
きないという第一の問題点については、種々のワークフ
ロー再計画アルゴリズムを自由に組み合わせることがで
きるので、日程の前倒しや代理人指定といった要求にも
柔軟に対処することができるという効果がある。

【００８７】また、従来のワークフローシステムでは、
ワークフロー定義作成者が、ワークフロー再計画の方針
について指定できず、定義作成者の意図を反映した再計
画ができないという第二の問題点については、ワークフ
ロー定義手段にワークフロー再計画アルゴリズムをノー
ド毎あるいは達成目標毎に指定する機能を付加すること
により、定義作成者の意図を反映した再計画を可能にす
る効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるワークフローシステムのワークフ
ローサーバの一構成例を示すブロック図

【図２】ワークフロー評価・予測手段１０５の一構成例
を示すブロック図

【図３】再計画定義記述の一例

【図４】解析済再計画定義記述の一例を示す図

【図５】ｄｅｌａｙアルゴリズムの動作概略を示すフロ
ーチャート図

【図６】等比拡大・等比縮小の概念を示す図

【図７】ｈｕｒｒｙの動作の概略のフローチャート図

【図８】一般的なワークフロー定義手段のグラフィクイ
ンタフェースの例

【図９】再計画アルゴリズム定義ウィンドウの例を示す
図

【図１０】再計画アルゴリズムをわかりやすい言葉でノ
ードの属性としてユーザに指定させる場合の、再計画ア
ルゴリズム定義ウィンドウの例を示す図

【図１１】目標毎の目標不達成予測時最明確アルゴリズ
ムを定義するウィンドウの例を示す図

【図１２】ワークフローシステムの典型的な構成を示す
ブロック図

【図１３】ワークフロー業務における業務の流れを表現
する典型的なチャート図の例を示す図

【図１４】文献２のワークフローシステムの構成図

【図１５】文献２のワークフロー評価・予測手段５の一
実施例を示す構成図

【図１６】文献２の対策検討手段２４の一実施例を示す
構成図

【符号の説明】

１ワークフロー定義手段２ワークフロー運用・管理手段３個人情報管理手段４組織状況記録・管理手段５ワークフロー評価・予測手段６ワークフロー運用変更手段７ワークフロー運用状況報告手段２１完了時刻予測手段２２作業消化シミュレーション手段２３作業消化戦略モデル提供手段２４対策検討手段２５個人情報一時記憶手段７１情報蓄積手段７２知識適用手段７３知識提供手段１０１ワークフロー定義手段１０２ワークフロー運用・管理手段１０４組織状況記録・管理手段１０５ワークフロー評価・予測手段１０６ワークフロー運用変更手段１０７ワークフロー運用状況報告手段１１１完了時刻予測手段１１２単位業務終了時刻問合せ手段１１３再計画手段１１４定義解析手段１１５再計画アルゴリズムライブラリ１２１〜１２６ｄｅｌａｙアルゴリズムのステップ１３１〜１３９ｈｕｒｒｙアルゴリズムのステップ１４１ワークフロー定義手段のウィンドウ１４２チャート編集領域１４３メニュー１４４パレット１５１〜１５３再計画アルゴリズム定義表の各列１６１チェックボックス１７１目標名記入欄１７２再計画アルゴリズム定義表１０００ワークフローサーバ１００１ワークフロークライアント１００２ノード１００３アーク

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数の作業者が担当する単位業務の一連の
つながりによって実現されるワークフロー業務を管理す
るワークフローシステムであって、前記ワークフロー業
務の要件、順序、各単位業務の締切、担当作業者名や優
先度等の条件の定義を行うワークフロー定義手段と、前
記定義にしたがって前記ワークフロー業務の実行進捗状
況を管理し、各作業者に対して前記単位業務の実行を促
すワークフロー運用管理手段と、前記定義と前記実行進
捗状況を得て、ワークフロー業務の未来の進捗状況を予
測するワークフロー評価・予測手段を少なくとも有する
ワークフローシステムにおいて、前記ワークフロー定義手段が、ある作業者が単位業務の
締切を遵守できないと予測された場合に、起動すべきワ
ークフロー再計画アルゴリズムのリストである再計画定
義記述を前記定義中に含めて生成する機能を有し、前記ワークフロー評価・予測手段が、各単位業務の終了予測時刻を調査する単位業務終了時刻
問合せ手段と、前記単位業務終了時刻問合せ手段を用いて前記ワークフ
ロー業務の完了時刻を予測する完了時刻予測手段と、前記再計画定義記述を解析し解析済再計画定義記述を出
力する定義解析手段と、複数の再計画アルゴリズムを提供する再計画アルゴリズ
ムライブラリと、前記解析済再計画定義記述を受け取り、前記完了時刻予
測手段が前記ワークフロー業務中のいずれかの単位業務
が締切を遵守できないと予測できた場合に該解析済再計
画定義記述にて指定されたアルゴリズムを前記再計画ア
ルゴリズムライブラリから取り出して実行する再計画手
段とを有して構成されることを特徴とするワークフロー
システム。
【請求項２】前記ワークフロー運用管理手段が、単位業
務の実行の遅れを感知した場合に、該単位業務を指定し
て前記再計画手段を起動することを特徴とする請求項１
に記載のワークフローシステム。
【請求項３】前記ワークフロー業務を行っている組織の
ワークフロー業務に関する達成目標を保持し、前記ワー
クフロー運用・管理手段から実行進捗状況を受け取り、
前記実行進捗状況を前記目標と比較して前記ワークフロ
ー業務の達成状況を管理する組織状況記録・管理手段を
さらに備え、前記ワークフロー定義手段が、前記目標が達成できない
場合に起動すべきワークフロー再計画アルゴリズムのリ
ストを含んだ前記再計画定義記述を定義中に含めて生成
する機能を有し、さらに前記組織状況記録・管理手段が、前記目標の達成
が困難と予測した場合に該目標名を前記再計画手段に渡
して前記再計画手段を起動し、前記再計画手段は該起動によって前記再計画定義記述に
したがって前記再計画アルゴリズムライブラリから再計
画アルゴリズムを取り出して実行することを特徴とする
請求項１または２に記載のワークフローシステム。
【請求項４】前記再計画手段が、前記解析済再計画定義
記述に複数の再計画アルゴリズムが順序付で指定されて
いる場合に、該指定された順序で前記複数の再計画アル
ゴリズムを逐一適用し、いずれかのアルゴリズムが成功
すると、未適用の再計画アルゴリズムを適用しないこと
を特徴とする請求項１から３のいずれか一項に記載のワ
ークフローシステム。
【請求項５】前記再計画アルゴリズムライブラリが、単
位業務の締切を遵守できない問題のある単位業務に関し
て、該問題のある単位業務の実行者を代理人に変更する
ことによる再計画アルゴリズムを少なくとも提供するこ
とを特徴とする請求項１から４のいずれか一項に記載の
ワークフローシステム。
【請求項６】前記再計画アルゴリズムライブラリが、単
位業務の締切を遵守できない問題のある単位業務に関し
て、該問題のある単位業務の締切を一定の範囲で延長す
ることによる再計画アルゴリズムを少なくとも提供する
ことを特徴とする請求項１から４のいずれか一項に記載
のワークフローシステム。
【請求項７】前記再計画アルゴリズムライブラリが、単
位業務の締切を遵守できない問題のある単位業務に関し
て、該問題のある単位業務の優先度を上昇させることに
よる再計画アルゴリズムを少なくとも提供することを特
徴とする請求項１から４のいずれか一項に記載のワーク
フローシステム。
【請求項８】前記再計画アルゴリズムライブラリが、単
位業務の締切を遵守できない問題のある単位業務に関し
て、該問題のある単位業務の依頼時刻を一定範囲内で早
くすることで締切を遵守できるようにし、該問題単位業
務より前の単位業務については該問題単位業務が締切を
遵守できる依頼時刻までに終了するように再計画する再
計画アルゴリズムを少なくとも提供することを特徴とす
る請求項１から４のいずれか一項に記載のワークフロー
システム。
【請求項９】前記再計画アルゴリズムが、前記問題のあ
る単位業務より前の一連の単位業務の再計画を行う際
に、作業期間を等比縮小することを特徴とする請求項８
に記載のワークフローシステム。
【請求項１０】前記再計画アルゴリズムライブラリが、
単位業務の締切を遵守できない問題のある単位業務に関
して、ワークフロー管理者に問題発生を通知する再計画
アルゴリズムを少なくとも提供することを特徴とする請
求項１から４のいずれか一項に記載のワークフローシス
テム。
【請求項１１】前記再計画アルゴリズムライブラリが、
前記ワークフロー業務の最後の単位業務の締切を特定の
時刻に設定し、現在実行中の単位業務から前記最後の単
位業務までの一連の単位業務の作業期間を等比縮小する
再計画アルゴリズムを少なくとも提供することを特徴と
する請求項１から４のいずれか一項に記載のワークフロ
ーシステム。
【請求項１２】前記ワークフロー定義手段が、前記再計
画アルゴリズムライブラリで提供される各再計画アルゴ
リズムを指定する際に、再計画アルゴリズムをワークフ
ロー業務実行上の特性を表す自然言語キーワードで指定
することができるインタフェースを提供することを特徴
とする請求項１から１１のいずれか一項に記載のワーク
フローシステム。
【請求項１３】前記ワークフロー定義手段が、前記再計
画アルゴリズムライブラリで提供される各再計画アルゴ
リズムを指定する際に、複数の再計画アルゴリズムを順
序付で指定することができるインタフェースを提供する
ことを特徴とする請求項１から１２のいずれか一項に記
載のワークフローシステム。
【請求項１４】コンピュータに、複数の作業者が担当す
る単位業務の一連のつながりによって実現されるワーク
フロー業務を管理させるワークフロープログラムを記録
した記録媒体において、前記ワークフロー業務の要件、順序、各単位業務の締
切、担当作業者名や優先度等の条件の定義と、ある作業
者が単位業務の締切を遵守できないと予測された場合
に、起動すべきワークフロー再計画アルゴリズムのリス
トである再計画定義記述を前記定義中に含めて生成する
機能を有するワークフロー定義機能と、前記定義にしたがって前記ワークフロー業務の実行進捗
状況を管理し、各作業者に対して前記単位業務の実行を
促すワークフロー運用管理機能と、前記定義と前記実行進捗状況を得て、ワークフロー業務
の未来の進捗状況を予測するワークフロー評価・予測機
能と、を含み、前記ワークフロー評価・予測機能には、各単位業務の終了予測時刻を調査する単位業務終了時刻
問合せ機能と、前記単位業務終了時刻問合せ手段を用いて前記ワークフ
ロー業務の完了時刻を予測する完了時刻予測機能と、前記再計画定義記述を解析し解析済再計画定義記述を出
力する定義解析機能と、コンピュータの記憶装置に、複数の再計画アルゴリズム
を提供する再計画アルゴリズムライブラリを生成する機
能と、前記解析済再計画定義記述を受け取り、前記完了時刻予
測手段が前記ワークフロー業務中のいずれかの単位業務
が締切を遵守できないと予測できた場合に該解析済再計
画定義記述にて指定されたアルゴリズムを前記再計画ア
ルゴリズムライブラリから取り出して実行する再計画機
能とを含んで構成されていることを特徴とするワークフ
ロープログラムを記録した記録媒体。