JPH10207662A - 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム記憶媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム記憶媒体

Info

Publication number
JPH10207662A
JPH10207662A JP9008979A JP897997A JPH10207662A JP H10207662 A JPH10207662 A JP H10207662A JP 9008979 A JP9008979 A JP 9008979A JP 897997 A JP897997 A JP 897997A JP H10207662 A JPH10207662 A JP H10207662A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
drawing command
position information
command
page
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9008979A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumihiko Shibata
文彦 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP9008979A priority Critical patent/JPH10207662A/ja
Publication of JPH10207662A publication Critical patent/JPH10207662A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Record Information Processing For Printing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アプリケーションの見かけ上の印刷時間を短
くし、画像コマンドが複雑であっても画像データの変換
をバンド単位で行って画像データに展開するのに要する
時間を短し、さらに、出力バッファ容量を小さくする。 【解決手段】 CPUは入力された描画コマンドを記憶
させた後、描画コマンドに含まれる画像要素の画像中の
位置を認識し、位置情報を生成し記憶する。そして出力
する画像の一部の領域を決定し、決定された画像領域に
含まれる画像要素を記憶した位置情報から判断し、対応
する描画コマンドを当該記憶位置から抽出して実行す
る。そして、決定された画像領域に展開し、画像出力装
置に出力する。以上の処理を画像領域を順次シフトさせ
て行い、1画面の処理を分割して行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ドキュメントを
作成するアプリケーションプログラムが生成する描画命
令を受け取りこれを処理して、プリンタなどに対して出
力する際に用いて好適な画像処理装置、画像処理方法お
よび画像処理プログラム記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】ドキュメントを作成するアプリケーショ
ンプログラムは、一般的にディスプレイ画面やプリンタ
などの画像出力装置に対する描画命令を一括して処理す
る描画環境を備えたオペレーティングシステムの上で動
作している。このようなオペレーティングシステムは、
アプリケーションプログラムから描画コマンドを受け取
り、出力するデバイスにあわせた画像データに変換して
出力する。
【0003】出力するデバイスがディスプレイや一般的
なプリンタの場合には、出力データの形式はラスタデー
タであり、コンピュータ内部、あるいはプリンタ側に設
けられた画像メモリに一旦ラスタデータを展開してから
出力する。
【0004】ところで、出力デバイスがディスプレイの
場合は、表示の解像度も比較的低く、使用するメモリも
少ないため、コンピュータ内部、または拡張カード上に
1画面分のメモリを確保して、描画コマンドから画像デ
ータへの変換を1画面単位で実行する。ディスプレイの
場合は、頻繁に表示内容も書き換わるため、この方法が
適している。
【0005】一方、出力デバイスがプリンタの場合に
は、ディスプレイに比較して解像度も高く、特にカラー
プリンタでは1ページ分の画像データを蓄えるのに必要
なメモリ量も多い。そのため、描画コマンドから画像デ
ータへの変換処理をコンピュータ内部で実行するにせ
よ、描画コマンドをプリンタに送出してプリンタ内部で
処理するにせよ、変換後の画像データ1ページ分のメモ
リを確保するような装置は、コストが高くなるという欠
点があった。
【0006】そこで、プリンタに対しては、1ページ分
の内容が確定してから画像データを出力し、ディスプレ
イの表示に要求されるような全画面を同時に処理するよ
うな即時性が必要ないことに着目し、アプリケーション
プログラムが出力する描画コマンドをそのまま一旦記憶
し、1ページを複数のバンドに分割し、各ページの先頭
から順番にバンド単位で変換処理を実行し、処理が終了
したバンドからプリンタに画像データを出力するという
方法が考案された。この方法によると、アプリケーショ
ンプログラムが描画コマンドを出力し終わるまでは短時
間で済み、しかも画像データの変換をバンド単位でおこ
なうため、メモリ容量を節約できる。
【0007】しかし、この方法では、元の描画コマンド
のうちのどの部分が、画像データのどの領域に関わるか
ということがわからないので、1つのバンドの処理の度
に、元の描画コマンドを最初から解釈しなければならな
い。例えば、1ページを10個のバンドに分割したとす
れば、全描画コマンドを10回にわたって解釈しなけれ
ばならない。これでは、画像データを蓄えるメモリの節
約になっても、処理時間は大幅に増加することとなる。
【0008】次に、バンド処理に要する時間の短縮を狙
って、描画コマンドを一旦解釈し、中間コードとして蓄
える方法が考案された。この方法では、元の描画コマン
ドに比較して、それから生成した中間コードの容量が小
さくなる場合には効果的だが、元の描画コマンドの種類
によっては、コード量がふえたり、その後の処理が複雑
になるという欠点がある。また、アプリケーションプロ
グラムが出力する描画コマンドを一つずつ解釈して変換
するための時間が必要となるので、1ページ分の描画コ
マンドをすべて中間コードに変換して蓄えるのは、その
まま蓄える方式に比較して時間がかかるという欠点があ
る。このため、アプリケーションプログラムが描画コマ
ンドを出力し終わるまでの時間が長くなり、コンピュー
タ上で描画コマンドから画像データに変換するタイプの
画像処理装置では、アプリケーションプログラムの見か
け上のプリント時間が長くなる。また、プリンタ上で描
画コマンドから画像データに変換するタイプの画像処理
装置では、コンピュータとプリンタとの接続時間が長く
なり、複数のコンピュータによってプリンタを共有する
場合には、各コンピュータがプリンタを占有する時間が
長くなって、他のコンピュータは待たされることが多く
なるという欠点となる。
【0009】そこで、特開平6−171160に示され
る印刷情報処理装置では、中間コードを生成する際に、
一定の基準によって中間コードの複雑さを判断し、その
基準を超える場合には、中間コードではなく、ラスタ形
式の画像データに変換してから圧縮して保存するという
方法が提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特開平6−
171160に示される方式では、中間コードがバンド
の順番に並んでいる必要があるが、実際にアプリケーシ
ョンプログラムから出力される描画コマンドは、ページ
内における座標位置とは関係なく並んでいるのが普通な
ので、どこかで並び替えの処理が必要となる。すなわ
ち、特開平6−171160に示される方式にあって
は、並び替え処理のためにメモリを必要とする欠点があ
る。さらに、中間コードが複雑になった場合に、その都
度画像データに変換すると、展開した結果が複数のバン
ドにまたがることがあり、この場合は、バンドに分割し
て出力するという利点が失われて、余分なメモリを必要
とする問題もある。
【0011】本発明は、かかる問題に鑑みてなされたも
ので、アプリケーションプログラムが出力した描画コマ
ンドまたはコードを蓄える時間と、さらに蓄えたコマン
ドまたはコードを変換して出力する時間も短くし、しか
も画像コマンドやコードが複雑であっても、画像データ
の変換をバンド単位で行うことのできる画像処理装置を
提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、描画コマンドを記憶する描画コマンド記憶手段と、
前記描画コマンドの描画位置を認識し、その位置を示す
描画位置情報を生成する描画位置情報生成手段と、前記
描画位置情報を前記描画コマンド記憶手段における描画
コマンド記憶位置と対応させて記憶する描画位置情報記
憶手段と、1ページ画像の一部に対応する分割領域を決
定する分割領域決定手段と、前記分割領域に対応する容
量を有する出力バッファと、前記描画位置情報記憶手段
に記憶された描画位置情報を参照することにより、前記
分割領域に描画を行う描画コマンドを検索する描画コマ
ンド検索手段と、前記描画コマンド検索手段が検索した
描画コマンドを実行し、前記出力バッファに展開する画
像展開手段とを具備するとともに、前記出力バッファに
展開されるべき画像の描画が完了する毎に、前記分割領
域決定手段が決定する分割領域を順次切り換え、これに
より1ページ画像について分割的に処理を行うことを特
徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
(実施形態の構成)次に図面を参照してこの発明の実施
形態について説明する。図1は本発明の一実施形態によ
る画像処理装置の全体構成を示すブロック図である。1
は入力インターフェイスであり、アプリケーションプロ
グラムが出力した描画コマンドが、この入力インターフ
ェイス1を介して入力される。2は装置各部を制御する
CPUであり、ROM3に記憶されたプログラムに基づ
いて動作する。4はハードディスクであり、描画コマン
ド、抽出された画像要素の位置情報(詳細は後述)など
が記憶される。5はRAMであり、後述する出力バッフ
ァ(ページメモリ領域)、CPUのワークエリアなどが
設定されている。6は出力装置であり、プリンターなど
の外部装置へ画像データを出力する。
【0014】ここで、描画コマンドについて説明する。
本実施形態における描画コマンドは、画像自体を示す情
報および、その画像の印刷ページ内での位置、大きさな
どを示す情報を有している。また、描画コマンドには、
テキスト描画コマンド、図形描画コマンド、ラスタ画像
描画(1ピクセルあたり1乃至多ビットマップ形式で表
される画像)コマンド等がある。
【0015】本実施形態における描画コマンドは、図2
に示すようにハードディスク4の所定エリアに順次記憶
される。ここで、各描画コマンドの記憶エリアの先頭番
地を、図示のようにoffset1,2,3……と表
す。
【0016】次に、図3はハードディスク4内に作成さ
れる位置情報テーブルTBLである。この位置情報テー
ブルTBLは、描画コマンドによって描画される画像、
すなわち、文字や図形の位置を示す情報(以下、描画位
置情報という)を記憶するテーブルである。
【0017】ここで、描画位置情報について説明する。
図4に示す実線は、図形描画コマンドにより描かれる三
角形を示しており、破線はこの三角形が内接する最小の
長方形を示している。本実施形態においては、図4に示
すように、描画コマンドによって描かれる図形が内接す
る最小の長方形を求め、この長方形の頂点座標を当該図
形の描画位置情報として用いる。この場合、長方形の対
角にある2頂点の座標が決まれば、当該図形の描画位置
が特定されるので、図4に示す例では、左上と右下の頂
点座標を求めている。すなわち、図4の場合は、(g1
x1,g1y1)と(g1x2,g1y2)である。こ
のようにして、その印刷ページ内に占めるその画像の位
置と領域が簡便に表現される。
【0018】図3に示す位置情報テーブルTBLには、
上述した長方形の対角頂点の座標が描画位置情報として
各描画コマンド毎に記憶されている。図3に示す例で
は、図4の図形は、位置情報テーブルTBLの2行目に
記述され、1列目に左上頂点座標のx座標g1x1が、
2列目に同頂点のy座標g1y1が、3列目に右下頂点
のx座標g1x2が、4列目に同頂点のy座標g1y2
が各々記憶される。さらに、5列目には、この描画コマ
ンドの格納エリアの先頭番地(図示の例ではoffse
t2)が書き込まれている。このようにして、位置情報
テーブルTBLの各行には、描画コマンド毎に描画位置
情報と当該コマンドの格納エリアの先頭番地が記憶され
ている。
【0019】次に、前述したRAM5内に設定される出
力バッファについて説明する。RAM5は出力バッファ
として使用される他、CPUのワーククエリア等にも使
用されるため、出力バッファとして使用できるメモリ量
は一定ではない。
【0020】ここで、最終的な画像出力装置として、ラ
スタデータを受け取るプリンタを想定すると、1ページ
分のラスタデータを一度に保持するには、大量のメモリ
を確保しなくてはならない。また、1ページ分に相当す
る画像データを記憶するために必要なメモリ量も、1ペ
ージの大きさ、出力装置の解像度等により異なる。本実
施形態では、出力バッファとして使用できるメモリ量
は、1ページ分の画像データより少なくなる場合を想定
している。
【0021】(実施形態の動作)次に本画像処理装置の
具体的動作を説明する。図5は本実施形態によって描か
れるべき1ページ分の画像例である。アプリケーション
プログラムが出力する描画コマンドは、テキスト(図中
)、図形(図中)、ラスタ画像(図中)を描くコ
マンドである。各画像は、この例では、ページの上端か
ら下端に向かって、図形、ラスタ画像、テキストの順で
配置されている。
【0022】アプリケーションプログラムが出力する描
画コマンドの順番は、描かれるべき画像の配置の順番と
は必ずしも一致しない。複数の描画コマンドが描く画像
が重複した位置を占める場合には、描画順序に従って出
力され、上に描かれる画像を描くコマンドが後から出力
されるからである。
【0023】アプリケーションプログラムが出力した描
画コマンドが入力インターフェイス1を介して入力され
ると、CPU2はROM3に記憶されたプログラムに基
づいて、以下のような制御を行う。ここで、図6はRO
M3に記憶されたプログラムを示すフローチャートであ
り、この図を参照しながら以下の説明を行う。描画コマ
ンドが入力されると(ステップSP1)、図2に示すよ
うに、そのままの形式でハードディスク4に記憶される
(ステップSP2)。次に、1ページ分の描画コマンド
が全て記憶されたか否かが判断され(ステップSP
3)、「NO」であれば、ステップSP1、ステップS
P2の処理を繰り返す。
【0024】アプリケーションプログラムが出力する1
ページ分の全描画コマンドの記憶が終了すると、ステッ
プSP3からステップSP4の処理へ移り、CPU2は
各種の描画コマンドによって描かれる画像要素を認識す
る。そして、図4に破線で示したような最小長方形を求
め、その2つの対角頂点の座標を描画位置情報として生
成し(ステップSP5)、その描画位置情報と当該描画
コマンドの先頭番地(オフセット)を、ハードディスク
4内の位置情報テーブルTBL(図3参照)に格納す
る。
【0025】図3に示す位置情報テーブルTBLの記憶
内容は、図5に示す画像に対応しており、1行目に記憶
される内容は、テキスト(図中)についてのものであ
る。位置情報は、その画像要素を囲む最小長方形の2頂
点の座標(t1x1,t1y1)、(t1x2,t1y
2)となり、1列目乃至4列目に記憶される。テキスト
(図中)を描く描画コマンドは図2中の描画コマンド
#1に記憶されており、先頭番地offset1は5列
目に記憶される。以下同様に図形(図中)については
2行目に記憶され、ラスタ画像(図中)については3
行目に記憶される。
【0026】上述した描画位置情報の生成および記憶処
理は、1ページ分の描画コマンドの全てについて行われ
た否かが判断され(ステップSP7)、1ページ分の位
置情報の記憶が終了すると、ステップSP7の判断が
「YES」となってステップSP8以降の処理へ進む。
【0027】ステップSP8以降の処理では、1ページ
分の画像データを生成するが、RAM5内に設定される
出力バッファのメモリ量は1ページ分の画像データを記
憶できるだけ確保できるとは限らないので、1ページを
複数の領域に分割し、その分割領域に相当する画像デー
タを生成し、分割領域単位で処理するようになってい
る。
【0028】始めに、CPU2は、1ページの分割数の
決定と、RAM5に画像データを記憶するページメモリ
領域を設定する。分割数は、そのときのRAM5内で確
保できるメモリ量、1ページの大きさ、記憶した描画コ
マンドのデータ量、記憶した描画位置情報のデータ量、
出力装置の解像度などを考慮して決定される。例えば分
割数Aを決定する方法として、以下のような式によるこ
とができる。 A=B/C ここで、Bは1ページ分に相当する画像データを記憶す
るために必要なメモリ量であり、1ページの大きさや出
力装置の解像度などから決定される。Cは確保できるメ
モリ量であり、RAM5の総メモリ量からCPU2のワ
ークエリア等を控除した量である。この決定は1ページ
ごとになされ、従って、その状況に応じた最適の分割数
がページ毎に決定される。
【0029】例えば、図7は、図5に例示する1ページ
を5分割した場合のイメージであり、この場合は、RA
M5に設定された出力バッファとして使用するメモリ領
域は、5分の1ページ分に相当する。以上のようにし
て、分割数が決定されると、CPU2は1ページを分割
領域毎に順次処理する。すなわち、CPU2は処理する
分割領域に含まれる画像要素を検索し、その分割領域に
含まれることが判明した画像要素の描画コマンドをハー
ドディスク4から読み出して逐一処理する。以下に具体
的に説明する。
【0030】一例として、処理する分割領域が図7の1
番目上の領域であった場合、CPUはこの分割領域を示
す長方形の座標とハードディスク4に記憶された位置情
報テーブルに記憶された各描画コマンドの描画位置情報
(1列目乃至4列目)比較し、重なる画像を検索する
(ステップSP9)。この例では、1番目の分割領域の
2頂点の座標は(x1,y1)、(x2,y2)であ
り、2行目の1列目のg1x1はx1≦g1x1≦x2
であり、2列目のg1y1はy1≦g1y1≦y2であ
るため、2番目の描画コマンドである三角形を囲む最小
長方形の1頂点(左上)が一番上の分割領域に含まれる
ことが判る。すなわち、2番目の描画コマンドである三
角形が含まれることが判明する。そして、5列目の先頭
番地を参照し、offset2を先頭アドレスとする描
画コマンド#2をハードディスク4から読み出す(ステ
ップSP10)。
【0031】なお、処理する分割領域が図7の2番目の
領域であった場合も上述と同様の判断が行われる。すな
わち、2番目の分割領域の2頂点の座標は(x1,y
2)、(x2,y3)であり、2行目の3列目のg1x
2はx1≦g1x2≦x2であり、4列目のg1y2は
y2≦g1y2≦y3であるため、2番目の分割領域に
2番目の描画コマンドである三角形が含まれることが判
明する。
【0032】さて、一番上の分割領域分に含まれる画像
要素に対応する描画コマンドが抽出されると、CPU2
は、抽出された描画コマンドを実行してビットマップデ
ータに展開し、RAM5内に設定されている出力バッフ
ァに書き込む(ステップSP11)。図8は、描画コマ
ンド#2を実行してビットマップデータに展開した場合
を示しており、該当する分割領域をはみ出す図形の部
分、すなわち、出力バッファの記憶領域からはみ出す部
分は、図8のように破棄される。そして、一つの分割領
域に対して画像展開の処理が全て終了したか否かが判断
され(ステップSP12)、終了していないものがあれ
ばステップSP9〜ステップSP12を繰り返す。
【0033】一方、分割領域における処理が全て終了す
れば、その領域の画像データは、出力装置6を介してプ
リンターなどの外部装置へ出力される(ステップSP1
3)。そして、ステップSP14において、1ページ分
の処理が終了したか否かが判断され、「NO」であれ
ば、ステップSP8〜ステップSP14を繰り返し、次
の分割領域に対する同様の処理へと移行する。すべての
分割領域の画像データの出力が終了すると、図6に示す
処理は終了する。
【0034】なお、上述した実施形態では、描画コマン
ドと描画位置情報はハードディスク4に記憶されるが、
記憶されるメモリはRAM5でもかまわない。また、画
像要素検索を行う場合は、描画位置情報の全部または一
部をハードディスク4からRAM5にいったん読み込ん
でから検索してもよい。このようにすることにより、処
理の高速化を図ることができる。同様に、描画コマンド
を実行する際においても、描画コマンドの全部または一
部をハードディスク4からRAM5にいったん読み込ん
でから実行してもよい。このようにすることにより処理
の高速化を図ることができる。
【0035】なお、画像要素の位置情報の生成は、1つ
の描画コマンドが入力される都度実施しても、あるいは
実施形態のように、1ページ分の描画コマンドをすべて
入力して記憶してから、記憶した描画コマンドを順に読
み出して実施しても、どちらでもよい。
【0036】また、実施形態において示した分割の方法
はあくまで一例であり、その他の方法、例えば、均等な
分割でない分割方法なども可能である。また、本願発明
の手法は、コンピュータプログラムとして記述すること
が可能であり、プログラム化した段階で適宜コンピュー
タに実行させることができる。さらに、そのプログラム
をフロッピーディスクやMOなどの記憶媒体に記憶させ
て利用することも可能である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
アプリケーションプログラムが出力した描画コマンドを
そのまま蓄えることによって、アプリケーションの見か
け上の印刷時間を短くできると同時に、描画コマンドの
位置情報を抽出して記憶し、そのデータを参照しながら
処理することによって、画像コマンドやコードが複雑で
あっても、画像データの変換をバンド単位で行うことの
できるため、描画コマンドを画像データに展開するのに
ようする時間も短くすることができ、さらに、出力バッ
ファとして少容量のメモリを用いて実現することができ
る。(請求項1、5)
【0038】また、前記出力バッファとして、その他の
データの一時記憶にも用いられる半導体メモリ内に設定
されるものを使用し、前記分割領域決定手段は前記半導
体メモリの使用可能容量を考慮して前記分割領域を決定
するようにすれば、半導体メモリを有効に利用できると
ともに、使用状況に応じた分割領域を決定することがで
きる。(請求項2、6)
【0039】さらに、前記描画位置情報記憶手段をハー
ドディスク装置と半導体メモリとで構成し、前記描画位
置情報を前記ハードディスク装置に一旦記憶させた後、
その全部または一部を前記描画コマンド検索手段の検索
の前に前記半導体メモリに移動させたり、あるいは、前
記描画コマンド記憶手段をハードディスク装置と半導体
メモリとで構成し、前記描画コマンドを前記ハードディ
スク装置に一旦記憶させた後、その全部または一部を前
記画像展開手段による描画コマンドの実行前に前記半導
体メモリに移動させるようにすれば、実行時のアクセス
速度が早くなるので高速化を図ることができる。(請求
項3、4)
【0040】また、本願発明は、その手法をコンピュー
タプログラムとして記述し、これを媒体に記憶させて利
用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願の一実施形態における画像処理装置の全
体構成を示すブロック図である。
【図2】 描画コマンドの記憶状態を示す概念図であ
る。
【図3】 描画位置情報の記憶状態を示す概念図であ
る。
【図4】 画像要素を囲む最小長方形を示す説明図であ
る。
【図5】 本実施形態によって描かれるべき画像のペー
ジの一例を示す図である。
【図6】 ROM3に記憶されたプログラムのフローチ
ャートである。
【図7】 図5に例示する1ページを5分割した場合の
イメージを示す図である。
【図8】 出力バッファに展開される画像を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 入力インターフェイス 2 CPU(描画位置情報生成手段、分割領域決定手
段、描画コマンド検索手段、画像展開手段) 3 ROM 4 ハードディスク(描画コマンド記憶手段、描画位置
情報記憶手段) 5 RAM(描画コマンド記憶手段、描画位置情報記憶
手段、出力バッファ) 6 出力装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 描画コマンドを記憶する描画コマンド記
    憶手段と、 前記描画コマンドの描画位置を認識し、その位置を示す
    描画位置情報を生成する描画位置情報生成手段と、 前記描画位置情報を前記描画コマンド記憶手段における
    描画コマンド記憶位置と対応させて記憶する描画位置情
    報記憶手段と、 1ページ画像の一部に対応する分割領域を決定する分割
    領域決定手段と、 前記分割領域に対応する容量を有する出力バッファと、 前記描画位置情報記憶手段に記憶された描画位置情報を
    参照することにより、前記分割領域に描画を行う描画コ
    マンドを検索する描画コマンド検索手段と、 前記描画コマンド検索手段が検索した描画コマンドを実
    行し、前記出力バッファに展開する画像展開手段とを具
    備するとともに、前記出力バッファに展開されるべき画
    像の描画が完了する毎に、前記分割領域決定手段が決定
    する分割領域を順次切り換え、これにより1ページ画像
    について分割的に処理を行うことを特徴とする画像処理
    装置。
  2. 【請求項2】 前記出力バッファは、その他のデータの
    一時記憶にも用いられる半導体メモリ内に設定され、 前記分割領域決定手段は前記半導体メモリの使用可能容
    量を考慮して前記分割領域を決定することを特徴とする
    請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記描画位置情報記憶手段をハードディ
    スク装置と半導体メモリとで構成し、前記描画位置情報
    を前記ハードディスク装置に一旦記憶させた後、その全
    部または一部を前記描画コマンド検索手段の検索の前に
    前記半導体メモリに移動させることを特徴とする請求項
    1または2記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記描画コマンド記憶手段をハードディ
    スク装置と半導体メモリとで構成し、前記描画コマンド
    を前記ハードディスク装置に一旦記憶させた後、その全
    部または一部を前記画像展開手段による描画コマンドの
    実行前に前記半導体メモリに移動させることを特徴とす
    る請求項1または2記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 描画コマンドを記憶する第1のステップ
    と、 前記描画コマンドの描画位置を認識し、その位置を示す
    描画位置情報を生成する第2のステップと、 前記描画位置情報を前記描画コマンドの記憶位置と対応
    させて記憶する第3のステップと、 1ページ画像の一部に対応する分割領域を決定する第4
    のステップと、 前記第3のステップによって記憶された前記描画位置情
    報を参照することにより、前記分割領域に描画を行う描
    画コマンドを検索する第5のステップと、 前記描画コマンドを検索するステップによって検索され
    た描画コマンドを実行し、前記分割領域に対応した容量
    を有する出力バッファに展開する第6のステップとを具
    備するとともに、前記出力バッファに展開されるべき画
    像の描画が完了する毎に、前記分割領域を順次切り換
    え、これにより1ページ画像について分割的に処理を行
    うことを特徴とする画像処理方法。
  6. 【請求項6】 前記出力バッファは、その他のデータの
    一時記憶にも用いられる半導体メモリ内に設定され、 前記第4のステップにおいては、前記半導体メモリの使
    用可能容量を考慮して前記分割領域を決定することを特
    徴とする請求項6記載の画像処理方法。
  7. 【請求項7】 描画コマンドを記憶する第1のステップ
    と、 前記描画コマンドの描画位置を認識し、その位置を示す
    描画位置情報を生成する第2のステップと、 前記描画位置情報を前記描画コマンドの記憶位置と対応
    させて記憶する第3のステップと、 1ページ画像の一部に対応する分割領域を決定する第4
    のステップと、 前記第3のステップによって記憶された前記描画位置情
    報を参照することにより、前記分割領域に描画を行う描
    画コマンドを検索する第5のステップと、 前記描画コマンドを検索するステップによって検索され
    た描画コマンドを実行し、前記分割領域に対応した容量
    を有する出力バッファに展開する第6のステップとを有
    し、前記出力バッファに展開されるべき画像の描画が完
    了する毎に、前記分割領域を順次切り換え、これにより
    1ページ画像について分割的に処理を行わせる、画像処
    理プログラムを記憶したことを特徴とする画像処理プロ
    グラム記憶媒体。
JP9008979A 1997-01-21 1997-01-21 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム記憶媒体 Pending JPH10207662A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9008979A JPH10207662A (ja) 1997-01-21 1997-01-21 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム記憶媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9008979A JPH10207662A (ja) 1997-01-21 1997-01-21 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム記憶媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10207662A true JPH10207662A (ja) 1998-08-07

Family

ID=11707820

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9008979A Pending JPH10207662A (ja) 1997-01-21 1997-01-21 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム記憶媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10207662A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008009593A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Seiko Epson Corp 印刷制御装置、印刷システム、印刷装置の制御方法、ドライバプログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体
JP2008015649A (ja) * 2006-07-04 2008-01-24 Seiko Epson Corp 印刷制御装置、印刷システム、印刷装置の制御方法、ドライバプログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体
JP2011221941A (ja) * 2010-04-14 2011-11-04 Nec System Technologies Ltd 画像描画装置、画像描画方法およびプログラム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008009593A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Seiko Epson Corp 印刷制御装置、印刷システム、印刷装置の制御方法、ドライバプログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体
JP2008015649A (ja) * 2006-07-04 2008-01-24 Seiko Epson Corp 印刷制御装置、印刷システム、印刷装置の制御方法、ドライバプログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体
JP2011221941A (ja) * 2010-04-14 2011-11-04 Nec System Technologies Ltd 画像描画装置、画像描画方法およびプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11147335A (ja) 描画処理装置
US7103833B1 (en) Image processing apparatus, output apparatus, image processing system and image processing method
JP2755308B2 (ja) 出力方法及びその装置
JPH06328785A (ja) 文字生成方法及びその装置
JPH06274307A (ja) 画面表示方式
JPH10207662A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム記憶媒体
JP3450961B2 (ja) 印刷装置及びその制御方法
JP3203660B2 (ja) 画像記録装置
JP2001096854A (ja) 印刷処理装置および印刷処理方法
JPH03112668A (ja) 印刷装置
JP3053196B2 (ja) イメージデータのラスタ変換装置
JPH0462080A (ja) 画像処理装置
JP3757297B2 (ja) 印字装置
JPH086542A (ja) 文字フォント及び該文字フォントのパターン展開方法及び装置
JP2937508B2 (ja) ビットマップ展開方式
JPH0311419A (ja) 印刷制御装置
JP2008173946A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム
JPH04182822A (ja) プリンタ装置
JPH10198536A (ja) 画像処理装置
JPH09309233A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JPH05274095A (ja) プリンタ制御装置
JP2002082660A (ja) 画面出力制御方法及び装置並びに記録媒体
JPH0765177A (ja) 画像処理システムおよび画像処理装置
JPH02234289A (ja) パターン情報処理装置及び方法
JP2000255121A (ja) 印刷処理装置および印刷処理方法