JPH09309233A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】複雑な処理や制御無しに画像形成を高速に行
い、また、必要とするメモリ容量を少なくする。 【解決手段】ホストコンピュータ３１は文字及び図形情
報をコードデータ、イメージ情報をビットマップデータ
としてプリンタ装置３２に送信する。プリンタ装置はフ
レームバッファ４３の記憶容量よりも小さいビットマッ
プメモリ４２を設け、図形描画装置３９により図形をビ
ットマップ展開してビットマップメモリに描画し、文字
描画装置４０により文字をビットマップ展開してビット
マップメモリに描画し、イメージデータ処理装置４１に
よりイメージをビットマップメモリに描画する。ビット
マップメモリに描画したビットマップデータをビットマ
ップ転送手段４４によりフレームバッファに転送し、プ
リンタエンジン４８はフレームバッファのビットマップ
データに基づいて印刷を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、プリンタ
に適用される画像形成装置及び画像形成方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の画像形成装置としては、
図１１に示すように、印刷データを送信するホストコン
ピュータ１と、このホストコンピュータ１から受信した
印刷データに基づいて印刷を行うプリンタ装置２からな
り、プリンタ装置２は、ホストコンピュータ１からの印
刷データをインターフェース回路３で受信し、このイン
ターフェース回路３が受信した印刷データを中央処理装
置４の制御によりローカルバス５を介してメインメモリ
６に格納する。中央処理装置４は、メインメモリ６に格
納した印刷データのうち、イメージデータからなるイメ
ージ部を読出してビットイメージデータに変換し、ロー
カルバス５を介してイメージメモリ７に展開する。次
に、中央処理装置４は、メインメモリ６に格納した印刷
データのうち、文字データからなるテキスト部を読出し
てビットイメージデータに変換し、ローカルバス５を介
してイメージメモリ７に重ね書きする。

【０００３】イメージメモリ７にビットイメージデータ
に変換されたイメージ部及びテキスト部がそれぞれ展開
されると、プリンタエンジン制御部８はイメージメモリ
７内のビットイメージデータをイメージメモリデータバ
ス９を介して読出し、プリンタケーブル１０を経由して
プリンタエンジン１１に出力する。プリンタエンジン１
１はビットイメージデータに基づいて印刷部を駆動し記
録紙に印刷する。

【０００４】このような構成の画像形成装置では、文字
データとイメージデータとを同時に印刷する場合、イメ
ージメモリ７に対する文字データのビットイメージ展開
とイメージデータのビットイメージ展開とを１つの中央
処理装置４で順番に処理するため、イメージメモリ７に
対するデータの展開処理にかなりの時間を要する問題が
あった。

【０００５】このような問題を解決できるものとして、
従来、特開平６−４２３０号公報に開示されているもの
が知られている。これは図１２に示すように、上位ホス
ト１２とのインターフェースをとる上位ホストインター
フェース部１３と、上位ホスト１２から送られてきた印
字データを格納する印字データ格納メモリ１４と、文字
コードデータを格納する文字コード格納メモリ１５と、
イメージ符号データを格納するイメージ符号格納メモリ
１６と、ＣＰＵ１７，１８と、文字コードデータをビッ
トマップパターンに展開した文字データを格納する文字
展開データ格納メモリ１９と、イメージ符号データをビ
ットマップパターンに展開したイメージデータを格納す
るイメージ展開データ格納メモリ２０と、展開された文
字データとイメージデータとを合成する印字展開データ
合成部２１と、プリンタを制御するプリント制御部２２
とを備え、上位ホスト１２からの印字データを上位ホス
トインターフェース部１３を介して印字データ格納メモ
リ１４に一時格納する。

【０００６】ＣＰＵ１７は、印字データ格納メモリ１４
内の文字コードデータを文字コード格納メモリ１５に転
送するとともにイメージ符号データをイメージ符号格納
メモリ１６に転送する。そして、ＣＰＵ１７は、ＣＰＵ
１８に文字コード格納メモリ１５に文字コードデータを
転送し終えたことを伝え、その後、イメージ符号格納メ
モリ１６内のイメージ符号データをビットマップパター
ンに展開し、これをイメージ展開データ格納メモリ２０
に格納する。一方、ＣＰＵ１８は、ＣＰＵ１７から文字
コードデータの転送終了を伝えられると、文字コード格
納メモリ１５内の文字コードデータをビットマップパタ
ーンに展開し、これを文字展開データ格納メモリ１９に
格納する。このようにして２つのＣＰＵ１７，１８によ
り、文字コードデータとイメージ符号データの展開を並
行して行なうことができるようになっている。

【０００７】ＣＰＵ１７は、プリント制御部２２の動き
に連動して文字展開データ格納メモリ１９のビットマッ
プパターン及びイメージ展開データ格納メモリ２０のビ
ットマップパターンをそれぞれ印字展開データ合成部２
１に与え、印字展開データ合成部２１はこれらのビット
マップパターンを合成してビットマップ展開した印字デ
ータを作成してプリント制御部２２に与え、プリント制
御部２２はこの印字データに基づいてプリンタを駆動す
る。このように公報のものは、２つのＣＰＵ１７，１８
により、文字コードデータとイメージ符号データの展開
を並行して行なうことでビットマップパターンの展開処
理を高速に行なえるようになっている。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかし、公報のもので
は、文字コードデータとイメージ符号データを２つのＣ
ＰＵで分けて展開処理するため、図１３に示すような文
字と図形を組み合わせたような図形２５，２６を描画す
る場合、複雑な処理を行なわなければならない問題があ
った。また、２つのＣＰＵ間で同期制御をしなければな
らず複雑な制御を行なわなければならない問題があっ
た。また、印字データ格納メモリ１４、文字コード格納
メモリ１５、イメージ符号格納メモリ１６、文字展開デ
ータ格納メモリ１９、イメージ展開データ格納メモリ２
０、印字展開データ合成部２１のメモリなど多数のメモ
リを使用することになり、全体として必要なメモリ容量
が多くなる問題があった。

【０００９】そこで、請求項１記載の発明は、複雑な処
理や制御を伴うことなく高速に画像形成ができ、しかも
必要とするメモリ容量を少なくできる画像形成装置を提
供する。

【００１０】また、請求項２記載の発明は、複雑な処理
や制御を伴うことなく高速に画像形成ができ、しかも必
要とするメモリ容量を少なくできる画像形成方法を提供
する。

【００１１】また、請求項３記載の発明は、複雑な処理
や制御を伴うことなく高速に画像形成ができ、しかも必
要とするメモリ容量を少なくでき、さらにサイズの大き
な画像形成に対しても容易に対処できる画像形成方法を
提供する。

【００１２】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
文字、図形、イメージの各情報を画像形成データとして
送信する画像形成データ送信手段と、この画像形成デー
タ送信手段からの画像形成データを受信して画像形成を
行う画像形成装置本体からなり、画像形成データ送信手
段は、文字、図形、イメージの各情報からなる画像形成
データのうち、文字及び図形情報をコードデータとして
供給するとともにイメージ情報をビットマップデータと
して供給し、画像形成装置本体は、少なくとも１ページ
分のビットマップデータを記憶する容量を持つフレーム
バッファと、このフレームバッファの記憶容量よりも小
さい記憶容量のビットマップメモリと、画像形成データ
送信手段から受信した図形情報の描画を指示する情報に
より、図形をビットマップ展開してビットマップメモリ
に描画する図形描画手段と、画像形成データ送信手段か
ら受信した文字情報の描画を指示する情報により、文字
をビットマップ展開してビットマップメモリに描画する
文字描画手段と、画像形成データ送信手段から受信した
イメージ情報の描画を指示する情報により、受信したイ
メージをビットマップメモリに描画するイメージデータ
描画手段と、ビットマップメモリの全体又は一部の領域
とフレームバッファの一部の領域との間で論理演算して
ビットマップメモリに展開した文字、図形、イメージの
各情報のビットマップデータをフレームバッファに転送
するビットマップ転送手段と、フレームバッファに格納
したビットマップデータに基づいて画像形成を行う画像
形成手段とを備えたものである。

【００１３】請求項２記載の発明は、外部から文字、図
形、イメージの各情報を画像形成データとして受信して
画像形成を行う場合に、受信した画像形成データが図形
情報のときには図形の描画を指示する情報により、図形
をビットマップ展開して記憶容量が小さいビットマップ
メモリに描画し、受信した画像形成データが文字情報の
ときには文字の描画を指示する情報により、文字をビッ
トマップ展開してビットマップメモリに描画し、受信し
た画像形成データがイメージ情報のときにはイメージの
描画を指示する情報により、受信したイメージをそのま
まビットマップメモリに描画し、ビットマップメモリの
全体又は一部の領域とこのビットマップメモリの記憶容
量よりも大きく、少なくとも１ページ分のビットマップ
データを記憶する容量を持つフレームバッファの一部の
領域との間で論理演算してビットマップメモリに展開し
た文字、図形、イメージの各情報のビットマップデータ
をフレームバッファに転送した後、このフレームバッフ
ァに格納したビットマップデータに基づいて画像形成を
行うことにある。

【００１４】請求項３記載の発明は、請求項２記載の発
明において、ビットマップメモリに描画する図形情報の
ビットマップデータ、文字情報のビットマップデータ及
びイメージ情報のビットマップデータがビットマップメ
モリのサイズよりも大きいときには、ビットマップデー
タを分割してビットマップメモリに描画しつつフレーム
バッファに転送することにある。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。なお、この実施の形態は本発明を
プリンタに適用したものについて述べる。図１におい
て、３１は画像形成データ送信手段を構成するホストコ
ンピュータ、３２は画像形成装置本体を構成するプリン
タ装置である。前記ホストコンピュータ３１はプリンタ
ドライバソフトウエア３１ａを備え、このプリンタドラ
イバソフトウエア３１ａで文字、図形、イメージの各情
報を含む印刷データを生成し、この印刷データのうち、
文字及び図形情報をコードデータとして前記プリンタ装
置３２に送信し、イメージ情報をビットマップデータと
して前記プリンタ装置３２に送信するようになってい
る。

【００１６】前記プリンタ装置３２は、ホストコンピュ
ータ３１からの印刷データをインターフェースケーブル
３３を介してインターフェース回路３４で受信し、この
インターフェース回路３４が受信した印刷データを中央
処理装置３５の制御によりローカルバス３６を介してメ
インメモリ３７に格納するようになっている。そして、
前記中央処理装置３５は、メインメモリ３７に格納した
印刷データをローカルバス３６を介して印刷データ解析
手段３８に供給するようになっている。

【００１７】前記印刷データ解析手段３８は、印刷デー
タを解析し、印刷データのうち、図形情報を図形描画装
置３９に供給し、文字データを文字描画装置４０に供給
し、イメージデータをイメージデータ処理装置４１に供
給するようになっている。前記図形描画装置３９は図形
情報の描画を指示する情報により図形をビットマップ展
開してビットマップメモリ４２に描画し、前記文字描画
装置４０は文字情報の描画を指示する情報により文字を
ビットマップ展開して前記ビットマップメモリ４２に描
画し、前記イメージデータ処理装置４１はイメージ情報
の描画を指示する情報により受信したイメージをそのま
ま前記ビットマップメモリ４２に描画するようになって
いる。

【００１８】前記ビットマップメモリ４２の記憶容量
は、例えば１ページ分のビットマップデータを記憶する
容量を持つフレームバッファ４３に比べて小さく、ビッ
トマップ転送手段４４は、前記ビットマップメモリ４２
の全体又は一部の領域と前記フレームバッファ４３の一
部の領域との間でＡＮＤやＯＲ等の論理演算して前記ビ
ットマップメモリ４２に展開した文字、図形、イメージ
の各情報のビットマップデータを前記フレームバッファ
４３に転送するようになっている。

【００１９】プリンタエンジン制御部４５は、前記フレ
ームバッファ４３に格納したビットマップデータをイメ
ージメモリデータバス４６を介して読出し、プリンタケ
ーブル４７を経由してプリンタエンジン４８に出力する
ようになっている。前記プリンタエンジン４８はプリン
タエンジン制御部４５から受信したビットマップデータ
に基づいて記録紙に文字、図形等の印刷を行なうように
なっている。

【００２０】前記ホストコンピュータ３１のプリンタド
ライバソフトウエア３１ａは、例えば、図２に示すよう
なドキュメントを記録紙に印刷する場合には、以下のよ
うな印刷データを生成してプリンタ装置３２に送信す
る。 (a) 印刷データが文字情報の場合 図２の「Ｇｕｉｄｅ」５１や「Ｕｓｅｒ」５２という文
字情報を印刷するには、図３に示すフォーマットで印刷
データを生成する。すなわち、コマンドNO．、描画位置
のｘ座標、ｙ座標、クリッピングレクタングル、文字
数、文字列、書体情報、文字色、描画モードからなり、
クリッピングレクタングルには文字列描画の際のクリッ
ピング領域を示す矩形の左上、右下のｘ，ｙ座標をセッ
トする。このクリッピングレクタングルにＮＵＬＬをセ
ットした場合は文字列がクリップされないことを意味す
る。また、書体情報には書体名や文字サイズ、文字のス
タイルなどの情報を格納する。文字色には色を示すコー
ド、例えば、黒なら「１」、白なら「０」を格納する。
描画モードには前記ビットマップ転送手段４４で使用す
る論理式を示すコード、例えば、論理和なら３、論理積
なら８、上書き（コピー）なら１３などを格納する。

【００２１】図２の「Ｇｕｉｄｅ」５１という文字情報
に対する印刷データの一具体例を示すと図４に示すよう
になる。コマンドNO．の１４は文字列描画を意味する。
また、書体情報の５，１８，０のコードは、それぞれ書
体名「Ｃｏｕｒｉｅｒ」、文字サイズ１８ポイント、文
字スタイルが標準であることを示している。

【００２２】(b) 印刷データが図形情報の場合 図２の黒の長方形５３や円５４の図形情報を印刷するに
は図５に示すフォーマットで印刷データを生成する。す
なわち、コマンドNO．、図形の種類、データ数、クリッ
ピングレクタングル、描画モード、図形の種類に応じた
情報からなり、図形の種類には描画する図形の種類を示
すコード、例えば、円なら３、長方形なら５、直線なら
１を格納する。また、コマンドNO．、クリッピングレク
タングル及び描画モードには前述した文字情報の場合と
同じ内容のデータを格納する。図形の種類に応じた情報
には、例えば、円の場合は円の中心座標、半径、円の輪
郭色、円内部の塗潰し色を格納する。データ数には図形
の種類に応じた情報のデータ数を格納する。

【００２３】図２の長方形５３という図形情報に対する
印刷データの一具体例を示すと図６に示すようになり、
円５４という図形情報に対する印刷データの一具体例を
示すと図７に示すようになる。コマンドNO．の８は図形
描画を意味する。また、図６の図形の種類に応じた情報
「２００」「１２００」「９００」「１６００」「０」
「０」は、長方形の左上、右下のｘ，ｙ座標と長方形の
輪郭色、長方形内部の塗潰し色を示している。

【００２４】(c) 印刷データがイメージ情報の場合 図２の画像５５のイメージ情報を印刷するには図８に示
すフォーマットで印刷データを生成する。すなわち、コ
マンドNO．、描画位置のｘ座標、ｙ座標、クリッピング
レクタングル、描画モード、イメージの幅、イメージの
高さ、イメージデータからなり、コマンドNO．、クリッ
ピングレクタングル及び描画モードには前述した文字情
報や図形情報の場合と同じ内容のデータを格納する。イ
メージデータはビットマップデータからなる。なお、ホ
ストコンピュータ３１からプリンタ装置３２に送信する
データ量を少なくするためにイメージデータを圧縮して
もよい。イメージデータが圧縮されている場合は前記イ
メージデータ処理装置４１はこのイメージデータを伸長
してビットマップメモリ４２に描画する。

【００２５】このような構成においては、ホストコンピ
ュータ３１からプリンタ装置３２に印刷データが送信さ
れると、プリンタ装置３２では、印刷データをインター
フェース回路３４で受信し、メインメモリ３７に格納す
る。そして、中央処理装置３５は印刷データ解析手段３
８を制御し、印刷データ解析手段３８は、印刷データの
コマンドNO．を調べ、図形描画を指示する印刷データの
場合はこの印刷データを図形描画装置３９に転送し、文
字描画を指示する印刷データの場合はこの印刷データを
文字描画装置４０に転送し、イメージ描画を指示する印
刷データの場合はこの印刷データをイメージ処理装置４
１に転送する。

【００２６】例えば、図形描画装置３９が図形描画を指
示する印刷データを受取ると、この印刷データをビット
マップデータに変換してビットマップメモリ４２に描画
する。そして、ビットマップメモリ４２に対する図形描
画を指示する印刷データの描画が終了すると、ビットマ
ップ転送手段４４は、ビットマップメモリ４２とフレー
ムバッファ４３との間で、図形描画装置３９に渡された
印刷データの描画モード（論理式）を参照して論理演算
を施しながらデータ転送を行う。このとき、図形描画装
置３９に渡された印刷データのクリッピングレクタング
ルの値により、ビットマップメモリ４２のデータがクリ
ップされることもある。

【００２７】また、文字描画装置４０が文字描画を指示
する印刷データを受取ると、この印刷データをビットマ
ップデータに変換してビットマップメモリ４２に描画す
る。そして、ビットマップメモリ４２に対する文字描画
を指示する印刷データの描画が終了すると、ビットマッ
プ転送手段４４は、ビットマップメモリ４２とフレーム
バッファ４３との間で、文字描画装置４０に渡された印
刷データの描画モード（論理式）を参照して論理演算を
施しながらデータ転送を行う。

【００２８】また、イメージデータ処理装置４１がイメ
ージ描画を指示する印刷データを受取ると、この印刷デ
ータはすでにビットマップデータになっているのでその
ままビットマップメモリ４２に描画する。なお、圧縮さ
れている場合は伸長してからビットマップメモリ４２に
描画する。そして、ビットマップメモリ４２に対するイ
メージ描画を指示する印刷データの描画が終了すると、
ビットマップ転送手段４４は、ビットマップメモリ４２
とフレームバッファ４３との間で、イメージ処理装置４
１に渡された印刷データの描画モード（論理式）を参照
して論理演算を施しながらデータ転送を行う。

【００２９】こうして、フレームバッファ４３に１ペー
ジ分の印刷データの展開が終了すると、プリンタエンジ
ン制御部４５はフレームバッファ４３内のビットマップ
データを読出してプリンタエンジン４８に供給する。プ
リンタエンジン４８はビットマップデータに基づいて印
刷部を駆動し記録紙に印刷する。このように、ホストコ
ンピュータ３１からの印刷データを印刷データ解析手段
３８で解析し、印刷データが図形情報の描画を指示する
情報のときには図形描画装置３９により図形をビットマ
ップ展開してビットマップメモリ４２に描画し、印刷デ
ータが文字情報の描画を指示する情報のときには文字描
画装置４０により文字をビットマップ展開してビットマ
ップメモリ４２に描画し、印刷データがイメージ情報の
描画を指示する情報のときにはイメージデータ処理装置
４１により受信したイメージデータをそのままビットマ
ップメモリ４２に描画しているので、ビットマップメモ
リ４２へのビットマップデータの描画を高速に行うこと
ができ、印刷の高速化を図ることができる。

【００３０】また、使用する中央処理装置は１個なの
で、複数の中央処理装置を使用する場合のような複雑な
処理や各中央処理装置で同期制御をとるような複雑な制
御は伴わない。また、使用するビットマップメモリ４２
の記憶容量を１ページ分の記憶容量を持つフレームバッ
ファ４３よりも小さくでき、全体として必要とするメモ
リ容量を少なくできる。

【００３１】また、印刷データ解析手段３８がメインメ
モリ３７に格納した印刷データを解析した結果、描画対
象となる図形、文字あるいはイメージがビットマップメ
モリ４２のサイズよりも大きいと判定したときは、図形
描画装置３９、文字描画装置４０あるいはイメージデー
タ処理装置４１は描画対象を分割してビットマップメモ
リ４２に描画するようになっている。

【００３２】従って、例えば描画対象が文字で、この文
字がビットマップメモリ４２のサイズの３倍であれば文
字描画装置４０は図９の(a) に示すようにこの文字を３
分割して、図９の(b) に示すように、例えば、６１，６
２，６３の順にビットマップメモリ４２に描画する。す
なわち、先ず文字分割部６１をビットマップメモリ４２
に描画し、ビットマップ転送手段４４によりフレームバ
ッファ４３に転送すると、続いて文字分割部６２をビッ
トマップメモリ４２に描画し、ビットマップ転送手段４
４によりフレームバッファ４３に転送する。そして、最
後に文字分割部６３をビットマップメモリ４２に描画
し、ビットマップ転送手段４４によりフレームバッファ
４３に転送することでこの文字全体をフレームバッファ
４３に展開する。

【００３３】また、描画対象が図形で、この図形がビッ
トマップメモリ４２のサイズの３倍であれば図形描画装
置３９は図１０の(a) に示すようにこの図形を３分割し
て、図１０の(b) に示すように、例えば、６４，６５，
６６の順にビットマップメモリ４２に描画する。すなわ
ち、先ず図形分割部６４をビットマップメモリ４２に描
画し、ビットマップ転送手段４４によりフレームバッフ
ァ４３に転送すると、続いて図形分割部６５をビットマ
ップメモリ４２に描画し、ビットマップ転送手段４４に
よりフレームバッファ４３に転送する。そして、最後に
図形分割部６６をビットマップメモリ４２に描画し、ビ
ットマップ転送手段４４によりフレームバッファ４３に
転送することでこの図形全体をフレームバッファ４３に
展開する。

【００３４】このように、描画対象となる図形、文字あ
るいはイメージがビットマップメモリ４２のサイズより
も大きい場合も、分割による描画を行うことで容易に対
処でき、汎用性を向上できる。なお、この実施の形態は
本発明をプリンタに適用したものについて述べたが必ず
しもこれに限定するものではないのは勿論である。

【００３５】

【発明の効果】以上、請求項１記載の発明によれば、複
雑な処理や制御を伴うことなく高速に画像形成ができ、
しかも必要とするメモリ容量を少なくできる画像形成装
置を提供できる。また、請求項２記載の発明によれば、
複雑な処理や制御を伴うことなく高速に画像形成がで
き、しかも必要とするメモリ容量を少なくできる画像形
成方法を提供できる。また、請求項３記載の発明によれ
ば、複雑な処理や制御を伴うことなく高速に画像形成が
でき、しかも必要とするメモリ容量を少なくでき、さら
にサイズの大きな画像形成に対しても容易に対処できる
画像形成方法を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態を示す回路ブロック図。

【図２】同実施の形態における印刷例を示す図。

【図３】同実施の形態における文字情報を印刷するため
の印刷データのフォーマットを示す図。

【図４】同実施の形態における文字情報を印刷するため
の印刷データの一具体例を示す図。

【図５】同実施の形態における図形情報を印刷するため
の印刷データのフォーマットを示す図。

【図６】同実施の形態における図形情報を印刷するため
の印刷データの具体例を示す図。

【図７】同実施の形態における図形情報を印刷するため
の印刷データの具体例を示す図。

【図８】同実施の形態におけるイメージ情報を印刷する
ための印刷データのフォーマットを示す図。

【図９】同実施の形態において文字のサイズがビットマ
ップメモリのサイズよりも大きい場合の分割描画を説明
するための図。

【図１０】同実施の形態において図形のサイズがビット
マップメモリのサイズよりも大きい場合の分割描画を説
明するための図。

【図１１】従来例を示す回路ブロック図。

【図１２】他の従来例を示す回路ブロック図。

【図１３】従来の課題を説明するための印刷例を示す
図。

【符号の説明】

３１…ホストコンピュータ ３２…プリンタ装置 ３５…中央処理装置 ３７…メインメモリ ３９…図形描画装置 ４０…文字図形装置 ４１…イメージデータ処理装置 ４２…ビットマップメモリ ４３…フレームバッファ ４４…ビットマップ転送手段 ４８…プリンタエンジン

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 文字、図形、イメージの各情報を画像形
   成データとして送信する画像形成データ送信手段と、こ
   の画像形成データ送信手段からの画像形成データを受信
   して画像形成を行う画像形成装置本体からなり、 前記画像形成データ送信手段は、文字、図形、イメージ
   の各情報からなる画像形成データのうち、文字及び図形
   情報をコードデータとして供給するとともにイメージ情
   報をビットマップデータとして供給し、 前記画像形成装置本体は、少なくとも１ページ分のビッ
   トマップデータを記憶する容量を持つフレームバッファ
   と、このフレームバッファの記憶容量よりも小さい記憶
   容量のビットマップメモリと、前記画像形成データ送信
   手段から受信した図形情報の描画を指示する情報によ
   り、図形をビットマップ展開して前記ビットマップメモ
   リに描画する図形描画手段と、前記画像形成データ送信
   手段から受信した文字情報の描画を指示する情報によ
   り、文字をビットマップ展開して前記ビットマップメモ
   リに描画する文字描画手段と、前記画像形成データ送信
   手段から受信したイメージ情報の描画を指示する情報に
   より、受信したイメージを前記ビットマップメモリに描
   画するイメージデータ描画手段と、前記ビットマップメ
   モリの全体又は一部の領域と前記フレームバッファの一
   部の領域との間で論理演算して前記ビットマップメモリ
   に展開した文字、図形、イメージの各情報のビットマッ
   プデータを前記フレームバッファに転送するビットマッ
   プ転送手段と、前記フレームバッファに格納したビット
   マップデータに基づいて画像形成を行う画像形成手段と
   を備えたことを特徴とする画像形成装置。
2. 【請求項２】 外部から文字、図形、イメージの各情報
   を画像形成データとして受信して画像形成を行う場合
   に、受信した画像形成データが図形情報のときには図形
   の描画を指示する情報により、図形をビットマップ展開
   して記憶容量が小さいビットマップメモリに描画し、受
   信した画像形成データが文字情報のときには文字の描画
   を指示する情報により、文字をビットマップ展開して前
   記ビットマップメモリに描画し、受信した画像形成デー
   タがイメージ情報のときにはイメージの描画を指示する
   情報により、受信したイメージを前記ビットマップメモ
   リに描画し、前記ビットマップメモリの全体又は一部の
   領域とこのビットマップメモリの記憶容量よりも大き
   く、少なくとも１ページ分のビットマップデータを記憶
   する容量を持つ前記フレームバッファの一部の領域との
   間で論理演算して前記ビットマップメモリに展開した文
   字、図形、イメージの各情報のビットマップデータを前
   記フレームバッファに転送した後、このフレームバッフ
   ァに格納したビットマップデータに基づいて画像形成を
   行うことを特徴とする画像形成方法。
3. 【請求項３】 ビットマップメモリに描画する図形情報
   のビットマップデータ、文字情報のビットマップデータ
   及びイメージ情報のビットマップデータが前記ビットマ
   ップメモリのサイズよりも大きいときには、ビットマッ
   プデータを分割して前記ビットマップメモリに描画しつ
   つフレームバッファに転送することを特徴とする請求項
   ２記載の画像形成方法。