JPH10207095A - 電子写真用感光体 - Google Patents

電子写真用感光体

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JPH10207095A
JPH10207095A JP9017898A JP1789897A JPH10207095A JP H10207095 A JPH10207095 A JP H10207095A JP 9017898 A JP9017898 A JP 9017898A JP 1789897 A JP1789897 A JP 1789897A JP H10207095 A JPH10207095 A JP H10207095A
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JP
Japan
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group
atom
charge
general formula
formula
Prior art date
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Application number
JP9017898A
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English (en)
Inventor
Michihiko Nanba
通彦 南場
Masayuki Shiyoji
正幸 所司
Kaoru Tadokoro
薫 田所
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高速複写機用としてはもちろん、レーザプリ
ンタ用としても実用に供し得る電子写真用感光体、特に
薄層型感光体に用いられる有機光導電体として有用な顔
料を得る。 【解決手段】 導電性支持体上に下記一般式(1)で示
される金属キレート化合物を含有する感光層を設けてな
る電子写真用感光体。 式中、Mは周期律表第3族〜第11族に属するいずれか
の原子またはその酸化物、ハロゲン化物もしくは水酸化
物、R、Rはそれぞれ独立にアルキル基またはアリ
ール基、R〜Rはそれぞれ独立に水素原子、ニトロ
基、シアノ基、またはハロゲン原子、Xは陰イオンを表
す。nは2または3である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真用の感光
体に関し、詳しくは光を照射したとき電荷担体を発生す
る物質(電荷発生物質という)として特定の金属キレー
ト化合物を含有する感光層を設けた電子写真用感光体に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式において使用される
感光体の光導電性素材として用いられているものにセレ
ン、硫化カドミウム、酸化亜鉛などの無機物質がある。
ここにいう「電子写真方式」とは、一般に光導電性の感
光体をまず暗所で、例えばコロナ放電によって帯電せし
め、次いで像露光し、露光部のみの電荷を選択的に逸散
せしめて静電潜像を得、この潜像部を染料あるいは顔料
などの着色剤と高分子物質とから構成される検電微粒子
(トナー)で現像し可視化して画像を形成するようにし
た画像形成法の一つである。
【0003】このような電子写真法において、感光体に
要求される基本的な特性としては、(1)暗所で適当な
電位に帯電できること、(2)暗所において電荷の逸散
が少ないこと、(3)光照射によって速やかに電荷を散
逸せしめうることなどがあげられる。
【0004】ところで、前記の無機物質はそれぞれが多
くの長所を持っていることと同時に、様々な欠点を持っ
ているのが現状である。例えば、セレン感光体は製造す
る条件が難しく、製造コストが高かったり、可撓性がな
いためにベルト状に加工することが難しく、また、熱や
機械的な衝撃に鋭敏なため取り扱いに注意を要するなど
の欠点もある。硫化カドミウムや酸化亜鉛は、結合剤と
しての樹脂に分散されて感光体として用いられている
が、平滑性、硬度、引っ張り強度、耐摩擦性などの機械
的な欠点があるためにそのままでは反復して使用するこ
とが出来ない。
【0005】近年、これら無機物質の欠点を排除するた
めにいろいろな有機物質を用いた電子写真感光体が提案
され、実用に供されているものもある。例えば、ポリ−
N−ビニル力ルバゾールと2,4,7−トリニトロフル
オレン−9−オンとからなる感光体(米国特許第3,4
84,237号明細書に記載)、ポリ−N−ビニルカル
バゾールをピリリウム塩系色素で増感してなる感光体
(特公昭48−25658号公報に記載)、有機顔料を
主成分とする感光体(特開昭47−37543号公報に
記載)、染料と樹脂とからなる共晶錯体を主成分とする
感光体(特開昭47−10735号公報に記載)など、
増感方法から分類される代表的なものである。
【0006】とりわけ有機顔料の薄膜を導電性支持体上
に形成し(電荷発生層)、この上に電荷輸送物質を主体
とする層(電荷輸送層)を形成した積層型の感光体が従
来の有機系の感光体に比べ高い感度を示すこと、および
その材料のバリエーションの豊富さとから活発に研究が
なされており、複写機、プリンタ用の感光体として主力
となりつつある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、複写機
の高速化、あるいは半導体レーザの波長域における高感
度化など感光体に対する要求を考慮すると未だこれらの
要求を十分に満足するものが得られていないのが現状で
ある。本発明の目的は、高速複写機用としてはもちろ
ん、レーザプリンタ用としても実用に供し得る電子写真
用感光体、特に薄層型感光体に用いられる有機光導電体
として有用な顔料(電荷発生物質)を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、第一
に、導電性支持体上に下記一般式(1)で示される金属
キレート化合物を含有する感光層を設けたことを特徴と
する電子写真感光体が提供される。
【化2】 式中、Mは周期律表第3族〜第11族に属するいずれか
の原子またはその酸化物、ハロゲン化物もしくは水酸化
物、R1、R2はそれぞれ独立に置換もしくは無置換のア
ルキル基またはアリール基、R3〜R9はそれぞれ独立に
水素原子、ニトロ基、シアノ基またはハロゲン原子、X
は陰イオンを表す。nは2または3である。第二に、導
電性支持体上に電荷発生物質を含有する電荷発生層、正
孔輸送物質を含有する電荷移動層を順次積層した電子写
真用感光体において、電荷発生物質として上記一般式
(1)で示される金属キレート化合物を用いることを特
徴とする電子写真用感光体が提供される。第三に、導電
性支持体上に電荷発生物質を含有する電荷発生層、電子
輸送物質を含有する電荷移動層を順次積層した電子写真
用感光体において、電荷発生物質として上記一般式
(1)で示される金属キレート化合物を用いることを特
徴とする電子写真用感光体が提供される。第四に、導電
性支持体上に電荷発生物質と電荷移動物質を含有する単
一の感光層を設けた電子写真用感光体において、電荷発
生物質として上記一般式(1)で示される金属キレート
化合物を用いることを特徴とする電子写真用感光体が提
供される。
【0009】以下に本発明を詳細に説明する。上述のよ
うに本発明は、電子写真用感光体の電荷発生物質として
上記一般式(1)で示される金属キレート化合物を用い
ることを特徴とする。すなわち、このような構成によれ
ば高速複写機用のみならず、レーザプリンタ用としても
有用な高感度を有する電子写真用感光体が得られる。
【0010】上記一般式(1)で示される金属キレート
化合物において、MはSc等の3族原子、Ti、Zr等
の4族原子、V等の5族原子、Cr、Mo等の6族原
子、Mn等の7族原子、Fe、Co、Ni、Pd、Pt
等の8族原子,Cu、Ag等の9族原子,Zn、Cd、
Hg等の10族原子、Al、Ga等の11族原子または
これらの酸化物、もしくはフッ化物、塩化物、臭化物、
ヨウ化物などのハロゲン化物または水酸化物を表す。こ
れらの原子の中でも3族、8族、9族原子が好ましい。
【0011】R1、R2はそれぞれ独立にアルキル基また
はアリール基を表す。アルキル基としては、メチル基、
エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシ
ル基、へプチル基、オクチル基などの直鎖状ないし分岐
状のアルキル基を表し、その置換基としはフッ素原子、
塩素原子などのハロゲン原子、メトキシ基、エトキシ基
などのアルコキシ基を表す。また、アリール基としては
フェニル基、ナフチル基、ピレニル基などを表し、その
置換基としてはフッ素原子、塩素原子などのハロゲン原
子、メチル基、エチル基などのアルキル基を表す。
【0012】R3〜R9はそれぞれ独立に水素原子、ニト
ロ基、シアノ基、ハロゲン原子を表す。Xで表される陰
イオンとしては以下のものが挙げられる。
【化3】
【0013】このような金属キレート化合物の具体例を
表1−1〜1−2に示すが、これらに限定されるもので
はない。
【0014】
【表1−1】
【0015】
【表1−2】
【0016】本発明で使用される有機顔料(電荷発生物
質)としては、上記一般式(1)で示される金属キレー
ト化合物のほか、例えば、シーアイピグメントブルー2
5(カラーインデックスCI21180)、シーアイピ
グメントレッド41(CI21200)、シーアイアシ
ッドレッド52(CI 45100)、シーアイベーシ
ックレッド3(CI 45210)、力ルバゾール骨格
を有するアゾ顔料(特開昭53−95033号公報に記
載)、ジスチリルベンゼン骨格を有するアゾ顔料(特開
昭53−133445号公報)、トリフェニルアミン骨
格を有するアゾ顔料(特開昭53−132347号公報
に記載)、ジベンゾチオフェン骨格を有するアゾ顔料
(特開昭54−21728号公報に記載)、オキサジア
ゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−12742
号公報に記載)、フルオレノン骨格を有するアゾ顔料
(特開昭54−22834号公報に記載)、ビススチル
ベン骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−17733号
公報に記載)、ジスチリルオキサジアゾール骨格を有す
るアゾ顔料(特開昭54−2129号公報に記載)、ジ
スチリルカルバゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭5
4−14967号公報に記載)などのアゾ顔料、例え
ば、シーアイピグメントブルー16(CI 7410
0)、チタニルフタロシアニンなどのフタロシアニン系
顔料、例えば、シーアイバツトブラウン5(CI 73
410)、シーアイバツトダイ(CI 73030)な
どのインジゴ系顔料、アルゴスカーレットB(バイエル
社製)、インタンスレンスカーレツトR(バイエル社
製)などのペリレン顔料などが挙げられる。なお、これ
らの有機顔料は単独あるいは2種類以上が併用されても
良い。
【0017】一般式(1)で示される金属キレート化合
物の一般的な合成方法は、例えば、日本化学会第68秋
季年会講演予稿集502頁に記載された方法に従って得
ることができる。
【0018】本発明の電子写真用感光体は、一般式
(1)で示される金属キレート化合物を電荷発生物質と
し、電荷輸送物質と組み合わせて分散型もしくは機能分
離型の電子写真用感光体を作製できる。
【0019】層構成としては分散型の場合、導電性基体
の上に、結着剤中に電荷発生物質と電荷輪送物質を分散
させた感光層を設ける。機能分離型の場合は、基体上に
電荷発生物質および結着剤を含む電荷発生層、その上に
電荷輸送物質および結着剤を含む電荷輸送層を形成する
ものであるが、正帯電型とする場合には、電荷発生層、
電荷輸送層を逆に積層しても良い。また、接着性、電荷
ブロッキング性を向上させるために、感光層と基体との
間に中間層を設けても良い。さらに、耐摩擦性など、機
械的耐久性を向上させるために、感光層上に保護層を設
けても良い。
【0020】電荷発生物質は、適当な溶媒に、必要に応
じてバインダー樹脂と共に溶解もしくは分散せしめ、塗
布し乾燥させることにより設けることができる。電荷発
生物質の分散方法としては、例えば、ボールミル、超音
波、ホモミキサー等が挙げられ、また塗布手段として
は、ディッピング塗工法、ブレード塗工法、スプレー塗
工法等が挙げられる。
【0021】前記電荷発生物質を分散せしめて電荷発生
層を形成する場合、層中への分散性を良くするために、
その電荷発生物質は2μm以下、好ましくはlμm以下
の平均粒径のものが好ましい。ただし、上記の粒径があ
まりに小さいとかえって凝集しやすく、層の抵抗が上昇
したり、結晶欠陥が増えて感度および繰り返し特性が低
下したり、あるいは微細化する上で限界があるから、平
均粒径の下限を0.01μmとするのが好ましい。
【0022】電荷発生層あるいは電荷輸送層の分散液あ
るいは溶液を調製する際に使用する溶媒としては、例え
ば、N,N−ジメチルホルムアミド、トルエン、キシレ
ン、モノクロルベンゼン、1,2−ジクロルエタン、
1,1,1−トリクロルエタン、ジクロルメタン、1,
1,2−トリクロルエタン、トリクロルエチレン、テト
ラヒドロフラン、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、シクロヘキサノン、酢酸エチル、酢酸ブチル
等を挙げることができる。
【0023】電荷発生層、電荷輸送層および分散型感光
層形成時に用いる結着剤としては、絶縁性がよい従来か
ら知られている電子写真感光体用結着剤であればいかな
るものでも使用でき、特に限定はない。例えば、ポリエ
チレン、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマー
ル、ポリスチレン樹脂、フェノキシ樹脂、ポリプロピレ
ン、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、
酢酸ピニル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、フ
ェノール樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、シリコン樹脂、
メラミン樹脂等の付加重合型樹脂、重付加型樹脂、重縮
合型樹脂、ならびにこれらの樹脂の繰り返し単位のうち
2つ以上を含む共重合体樹脂、例えば塩化ピニル−酢酸
ビニル共重合体、スチレン−アクリル共重合体、塩化ピ
ニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体樹脂等の絶
縁性樹脂のほか、ポリ−N−ビニルカルバゾール等の高
分子有機半導体が挙げられる。これらのバインダー樹脂
は単独または2種類以上の混合物として用いることが出
来る。
【0024】以上のような層構成、物質を用いて感光体
を作製する場合には、膜厚、物質の割合に好ましい範囲
がある。
【0025】負帯電型(基体/電荷発生層/電荷輸送層
の積層)の場合、電荷発生層において、結着剤に対する
電荷発生物質の割合は20重量%以上、膜厚は0.01
〜5μmが好ましい。電荷輸送層においては、結着剤に
対する電荷輸送物質の割合は20〜200重量%以上、
膜厚は5〜100μmとするのが好ましい。
【0026】正帯電型の場合、電荷輸送層においては、
結着剤に対する電荷輸送物質の割合は20〜200重量
%以上、膜厚は5〜100μmとするのが好ましい。電
荷発生層においては電荷発生物質を結着剤に対し20重
量%以上含有することが好ましい。さらに、電荷発生層
中には電荷輸送物質を含有することが好ましく、含有さ
せることにより残留電位の抑制、感度の向上に対し効果
を持つ。この場合の電荷輸送物質は、結着剤に対し20
〜200重量%含有させることが好ましい。
【0027】また、電荷発生物質と電荷輸送物質を結着
剤樹脂中に分散してなる、いわゆる分散型の感光体の場
合は、その感光層中に結着剤樹脂に対する電荷発生物質
としての顔料の割合は5〜95重量%、膜厚は10〜1
00μmとするのが好ましい。その場合の結着剤樹脂に
対する電荷輸送物質の割合は30〜200重量%が好ま
しい。
【0028】さらにこれら感光層中には、分散型、機能
分離型ともに、帯電性の向上等を目的に、フェノール化
合物、ハイドロキノン化合物、ヒンダードフェノール化
合物、ヒンダードアミン化合物、ヒンダードアミンとヒ
ンダードフェノールが、同一分子中に存在する化合物な
どを添加することが出来る。
【0029】本発明において、導電性基体としては、ア
ルミニウム、ニッケル、銅、チタン、金、ステンレス等
の金属板、金属ドラムまたは金属箔、アルミニウム、ニ
ッケル、銅、チタン、金、酸化スズ、酸化インジウムな
どを蒸着したプラスチックフィルムあるいは導電性物質
を塗布した紙、プラスチックなどのフィルムまたはドラ
ム等が挙げられる。
【0030】また、下引き層の材料としては、前記バイ
ンダー樹脂として挙げたものの他に、ポリアミド樹脂、
ポリビニルアルコール、エチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、
塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、カ
ゼイン、N−アルコキシメチルナイロン等に樹脂をその
まま、または酸化スズ、酸化アルミニウム、酸化チタ
ン、酸化ケイ素、あるいは酸化インジウムなどを分散さ
せたもの、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化チタン、
あるいは酸化ケイ素などの蒸着膜等が挙げられる。
【0031】さらにまた、前記保護層に用いられる材料
としては、前述の樹脂をそのまま使用するか、または酸
化スズや酸化インジウムなどの低抵抗物質を分散させた
ものが適当である。また、有機プラズマ重合膜も使用で
き、その有機プラズマ重合膜は、必要に応じて適宜酸
素、ハロゲン、周期律表の第III族、第V族原子を含ん
でもよい。
【0032】電荷輸送物質には正孔輸送物質と電子輸送
物質がある。正孔輸送物質としては、例えば、ポリ−N
−カルバゾールおよびその誘導体、ポリ−γ−カルバゾ
リルエチルグルタメートおよびその誘導体、ピレン−ホ
ルムアルデヒド縮合物およびその誘導体、ポリビニルピ
レン、ポリビニルフェナントレン、オキサゾール誘導
体、イミダゾール誘導体、トリフェニルアミン誘導体お
よび以下の一般式(2)〜(19)で示される化合物が
ある。
【0033】一般式(2)(特開昭55−154955
号、特開昭55−156954号公報に記載)
【化4】 式中、R1はメチル基、エチル基、2−ヒドロキシエチ
ル基または2−クロルエチル基を表し、R2はメチル
基、エチル基、ベンジル基またはフェニル基を表し、R
3は水素原子、塩素原子、臭素原子、炭素数1〜4のア
ルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、ジアルキルア
ミノ基またはニトロ基を表す。
【0034】一般式(3)(特開昭55−52063号
公報に記載)
【化5】 式中、Arはナフタレン環、アントラセン環、スチリル
環およびそれらの置換体あるいはピリジン環、フラン
環、チオフェン環を表し、Rはアルキル基またはベンジ
ル基を表す。
【0035】一般式(4)(特開昭56−81850号
公報に記載)
【化6】 式中、R1はアルキル基、ベンジル基、フェニル基また
はナフチル基を表し、R2は水素原子、炭素数1〜3の
アルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、ジアルキル
アミノ基、ジアラルキルアミノ基またはジアリールアミ
ノ基を表し、nは1〜4の整数を表し、nが2以上のと
きはR2は同じでも異なっていても良い。R3は水素原子
またはメトキシ基を表す。
【0036】一般式(5)(特公昭51−10983号
公報に記載)
【化7】 式中、R1は炭素数1〜11のアルキル基、置換もしく
は無置換のフェニル基または複素環基を表し、R2、R3
はそれぞれ同一でも異なっていてもよく、水素原子、炭
素数1〜4のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、クロ
ルアルキル基または置換もしくは無置換のアラルキル基
を表し、また、R2とR3は互いに結合し窒素を含む複素
環を形成していても良い。R4は同一でも異なっていて
もよく、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、アルコ
キシ基またはハロゲン原子を表す。
【0037】一般式(6)(特開昭51−94829号
公報に記載)
【化8】 式中、Rは水素原子またはハロゲン原子を表し、Arは
置換もしくは無置換のフェニル基、ナフチル基、アント
リル基またはカルバゾリル基を表す。
【0038】一般式(7)(特開昭52−128373
号公報に記載)
【化9】 式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、炭素
数1〜4のアルコキシ基または炭素数1〜4のアルキル
基を表し、Arは化10
【化10】 を表し、R2は炭素数1〜4のアルキル基を表し、R3
水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基、
炭素数1〜4のアルコキシ基またはジアルキルアミノ基
を表し、nは1または2であって、nが2のときはR3
は同一でも異なっていてもよく、R4、R5は水素原子、
炭素数1〜4の置換もしくは無置換のアルキル基または
置換もしくは無置換のベンジル基を表す。
【0039】一般式(8)(特開昭56−29245号
公報に記載)
【化11】 式中、Rはカルバゾリル基、ピリジル基、チエニル基、
インドリル基、フリル基またはそれぞれ置換もしくは無
置換のフェニル基、スチリル基、ナフチル基もしくはア
ントリル基であって、これらの置換基がジアルキルアミ
ノ基、アルキル基、アルコキシ基、カルボキシル基また
はそのエステル、ハロゲン原子、シアノ基、アラルキル
アミノ基、N−アルキル−N−アラルキルアミノ基、ア
ミノ基、ニトロ基およびアセチルアミノ基からなる群か
ら選ばれた少なくとも1種を表す。
【0040】一般式(9)(特開昭58−58552号
公報に記載)
【化12】 式中、R1は低級アルキル基、置換もしくは無置換のフ
ェニル基またはベンジル基を表し、R2は水素原子、低
級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、ニト
ロ基、アミノ基または低級アルキル基もしくはベンジル
基で置換されたアミノ基を表し、nは1または2の整数
を表す。
【0041】一般式(10)(特開昭57−73075
号公報に記載)
【化13】 式中、R1は水素原子、アルキル基、アルコキシ基また
はハロゲン原子を表し、R2およびR3はアルキル基、置
換もしくは無置換のアラルキル基または置換もしくは無
置換のアリール基を表し、R4は水素原子、低級アルキ
ル基または置換もしくは無置換のフェニル基を表し、ま
た、Arは置換もしくは無置換のフェニル基またはナフ
チル基を表す。
【0042】一般式(11)(特開昭58−19804
3号公報に記載)
【化14】 式中、nは0または1の整数、R1は水素原子、アルキ
ル基または置換もしくは無置換のフェニル基、Ar1
置換もしくは無置換のアリール基を表す。R5は置換も
しくは無置換のアルキル基または置換もしくは無置換の
アリール基を表し、Aは化15
【化15】 、9−アントリル基または置換もしくは無置換のカルバ
ゾリル基を表し、ここでR2は水素原子、アルキル基、
アルコキシ基、ハロゲン原子または化16
【化16】 (ただし、R3およびR4はアルキル基、置換もしくは無
置換のアラルキル基または置換もしくは無置換のアリー
ル基を示し、R3およびR4は同じでも異なっていてもよ
く、R4は環を形成しても良い)を表し、mが2以上の
ときはR2は同一でも異なっても良い。また、nが0の
とき、AとR1は共同で環を形成しても良い。
【0043】一般式(12)(特開昭49−10553
7号公報に記載)
【化17】 式中、R1、R2およびR3は水素原子、低級アルキル
基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子またはジアルキル
アミノ基を表し、nは0または1を表す。
【0044】一般式(13)(特開昭52−13906
6号公報に記載)
【化18】 式中、R1およびR2は置換もしくは無置換のアルキル基
または置換もしくは無置換のアリール基を表し、Aは置
換アミノ基、置換もしくは未置換のアリール基またはア
リル基を表す。
【0045】一般式(14)(特開昭52−13906
5号公報に記載)
【化19】 式中、Xは水素原子、低級アルキル基またはハロゲン原
子を表し、Rは置換もしくは無置換のアルキル基または
置換もしくは無置換のアリール基を表し、Aは置換アミ
ノ基または置換もしくは無置換のアリール基を表す。
【0046】一般式(15)(特開昭58−32372
号公報に記載)
【化20】 式中、R1は低級アルキル基、低級アルコキシ基または
ハロゲン原子を表し、nは0〜4の整数を表し、R2
3は同じでも異なっていてもよく、水素原子、低級ア
ルキル基、低級アルコキシ基またはハロゲン原子を表
す。
【0047】一般式(16)(特開平2−178669
号公報に記載)
【化21】 式中、R1、R3およびR4は水素原子、アミノ基、アル
コキシ基、チオアルコキシ基、アリールオキシ基、メチ
レンジオキシ基、置換もしくは無置換のアルキル基、ハ
ロゲン原子または置換もしくは無置換のアリール基を、
2は水素原子、アルコキシ基、置換もしくは無置換の
アルキル基またはハロゲン原子を表す。ただし、R1
2、R3およびR4はすべて水素原子である場合は除
く。また、k、l、mおよびnは1、2、3または4の
整数であり、それぞれが2、3または4の整数のとき
は、前記R1、R2、R3およびR4は同じでも異なってい
ても良い。
【0048】一般式(17)(特開平3−285960
号公報に記載)
【化22】 式中、Arは炭素数18以下の縮合多環式炭化水素基を
表し、また、R1およびR2は水素原子、ハロゲン原子、
置換もしくは無置換のアルキル基、アルコキシ基、置換
もしくは無置換のフェニル基を表し、それぞれ同じでも
異なっていても良い。
【0049】一般式(18)(特開昭62−98394
号公報に記載)
【化23】 式中、Arは置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基を
表し、Aは化24
【化24】 (ただし、Ar1は置換もしくは無置換の芳香族炭化水
素基を表し、R1およびR2は置換もしくは無置換のアル
キル基または置換もしくは無置換のアリール基を表
す。)を表す。
【0050】一般式(19)(特開平4−230764
号公報に記載)
【化25】 式中、Arは置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、
Rは水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基または
置換もしくは無置換のアリール基を表す。nは0または
1、mは1または2であって、n=0、m=1の場合、
ArとRは共同で環を形成しても良い。
【0051】上記一般式(2)で表される化合物には、
例えば、9−エチルカルバゾール−3−アルデヒド−1
−メチル−1−フェニルヒドラゾン、9−エチルカルバ
ゾール−3−アルデヒド−1−ベンジル−1−フェニル
ヒドラゾン、9−エチルカルバゾール−3−アルデヒド
−1,1−ジフェニルヒドラゾンなどがある。
【0052】また、上記一般式(3)で表される化合物
には、例えば、4−ジエチルアミノスチリル−3−アル
デヒド−1−メチル−1−フェニルヒドラゾン、4−メ
トキシナフタレン−1−アルデヒド−1−ベンジル−1
−フェニルヒドラゾンなどがある。
【0053】上記一般式(4)で表される化合物には、
例えば、4−メトキシベンズアルデヒド−1−メチル−
1−フェニルヒドラゾン、2,4−ジメトキシベンズア
ルデヒド−1−ベンジル−1−フェニルヒドラゾン、4
−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1,1−ジフェニ
ルヒドラゾン、4−メトキシベンズアルデヒド−1−
(4−メトキシ)フェニルヒドラゾン、4−ジフェニル
アミノベンズアルデヒド−1−ベンジル−1−フェニル
ヒドラゾン、4−ジベンジルアミノベンズアルデヒド−
1、1−ジフェニルヒドラゾンなどがある。
【0054】また、上記一般式(5)で表される化合物
には、例えば、1,1−ビス(4−ジベンジルアミノフ
ェニル)プロパン、トリス(4−ジエチルアミノフェニ
ル)メタン、1,1−ビス(4−ジベンジルアミノフェ
ニル)プロパン、2,2’−ジメチル−4,4’−ビス
(ジエチルアミノ)−トリフェニルメタンなどがある。
【0055】上記一般式(6)で表される化合物には、
例えば、9−(4−ジエチルアミノスチリル)アントラ
セン、9−ブロム−10−(4−ジエチルアミノスチリ
ル)アントラセンなどがある。
【0056】また、上記一般式(7)で表される化合物
には、例えば、9−(4−ジメチルアミノベンジリデ
ン)フルオレン、3−(9−フルオレニリデン)−9−
エチルカルバゾールなどがある。
【0057】また、上記一般式(8)で表される化合物
には、例えば、1,2−ビス(4−ジエチルアミノスチ
リル)ベンゼン、1,2−ビス(2,4−ジメトキシス
チリル)ベンゼンなどがある。
【0058】上記一般式(9)で表される化合物には、
例えば、3−スチリル−9−エチルカルバゾール、3−
(4−メトキシスチリル)−9−エチルカルバゾールな
どがある。
【0059】上記一般式(10)で表される化合物に
は、例えば、4−ジフェニルアミノスチルベン、4−ジ
ベンジルアミノスチルベン、4−ジトリルアミノスチル
ベン、1−(4−ジフェニルアミノスチリル)ナフタレ
ン、1−(4−ジエチルアミノスチリル)ナフタレンな
どがある。
【0060】上記一般式(11)で表される化合物に
は、例えば、4’−ジフェニルアミノ−α−フェニルス
チルベン、4’−ビス(4−メチルフェニル)アミノ−
α−フェニルスチルベンなどがある。
【0061】上記一般式(12)で表される化合物に
は、例えば、1−フェニル−3−(4−ジエチルアミノ
スチリル)−5−(4−ジエチルアミノフェニル)ピラ
ゾリンなどがある。
【0062】上記一般式(13)で表される化合物に
は、例えば、2,5−ビス(4−ジエチルアミノフェニ
ル)−1,8,4−オキサジアゾール、2−N,N−ジ
フェニルアミノ−5−(4−ジエチルアミノフェニル)
−1,3,4−オキサジアゾール、2−(4−ジメチル
アミノフェニル)−5−(4−ジエチルアミノフェニ
ル)−1,3,4−オキサジアゾールなどがある。
【0063】上記一般式(14)で表される化合物に
は、例えば、2−N,N−ジフェニルアミノ−5−(N
−エチルカルバゾール−3−イル)−1,3,4−オキ
サジアゾール、2−(4−ジエチルアミノフェニル)−
5−(N−エチルカルバゾール−3−イル)−1,8,
4−オキサジアゾールなどがある。
【0064】上記一般式(15)で表されるペンジジン
化合物には、例えば、N,N’−ジフェニル−N,N’
−ビス(3−メチルフェニル)−[1,1’−ビフェニ
ル]−4,4’−ジアミン、3,3’−ジメチル−N,
N,N’,N’−テトラキス(4−メチルフェニル)−
[1,1’−ビフェニル]−4,4ージアミンなどがあ
る。
【0065】また、上記一般式(16)で表されるビフ
ェニルアミン化合物には、例えば、4’−メトキシ−
N,N−ジフェニル−[1,1’−ビフェニル]−4−
アミン、4’−メチル−N,N−ビス(4−メチルフェ
ニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−アミン、4’
−メトキシ−N,N−ピス(4−メチルフェニル)−
[1,1’−ビフェニル]−4−アミンなどがある。
【0066】また、上記一般式(17)で表されるトリ
アリールアミン化合物には、例えば、1−ジフェニルア
ミノピレン、1−ジ(p−トリルアミノ)ピレンなどが
ある。
【0067】また、上記一般式(18)で表されるジオ
レフィン芳香族化合物には、例えば、1,4−ビス(4
−ジフェニルアミノスチリル)ベンゼン、1,4−ビス
[4−ジ(p−トリル)アミノスチリル]ベンゼンなど
がある。
【0068】また、上記一般式(19)で表されるスチ
リルピレン化合物には、例えば、1−(4−ジフェニル
アミノスチリル)ピレン、1−[4−ジ(p−トリル)
アミノスチリル]ーピレンなどがある。
【0069】なお、電子輸送物質としては、例えば、ク
ロルアニル、ブロムアニル、テトラシアノエチレン、テ
トラシアノキノジメタン、2,4,7−トリニトロ−9
−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−
フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロキサント
ン、2,4,8−トリニトロチオキサントン、2,6,
8−トリニトロ−インデノ4H−インデノ[1,2−
b]チオフェン−4−オン、1,3,7−トリニトロジ
ベンゾチオフェン−5,5−ジオキサイドなどを挙げる
ことができ、さらに下記化26、27、28に挙げる電
子輸送物質を好適に使用することができる。これらの電
荷輸送物質は単独または2種類以上混合して用いられ
る。
【0070】
【化26】
【0071】
【化27】
【0072】
【化28】
【0073】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、こ
れにより本発明の実施例の態様が限定されるものではな
い。
【0074】実施例1 表1−2の化合物No.21の金属キレート化合物を1
重量部、ポリビニルブチラール樹脂(エスレツクス B
LS:積水化学社製)5重量部および酢酸ブチル4.9
重量部を6時間超音波分散させ、CGL塗布液を調製し
た。このように調製した塗布液をアルミニウム蒸着をし
たポリエステルフィルム上にドクターブレードにて流延
塗布し、電荷発生層を形成した。次に、下記構造式の電
荷輸送物質6重量部、ポリカーボネートZ(帝人化成社
製)6重量部、シリコンオイル(KF50、信越化学社
製)0.02重量部をテトラヒドロフラン48重量部に
溶解し、これを電荷発生層上にドクターブレードにて塗
布し、乾燥させて膜厚が20μmの電荷輸送層を設け、
感光体を作製した。
【化29】
【0075】実施例2 実施例1において用いた電荷輸送物質の代わりに下記構
造式の電荷輸送物質を用いた他は実施例1と同様にして
感光体を作製した。
【化30】
【0076】実施例3 実施例1において用いた電荷輸送物質のかわりに下記構
造式の電荷輸送物質を用いた他は実施例1と同様にして
感光体を作製した。
【化31】
【0077】実施例4 実施例1において用いた電荷輸送物質のかわりに下記構
造式の電荷輸送物質を用いた他は実施例1と同様にして
感光体を作製した。
【化32】
【0078】実施例5 実施例1において、表1−1の化合物No.1の金属キ
レート化合物を用いた他は実施例1と同様にして感光体
を作製した。
【0079】実施例6 実施例2において、表1−1の化合物No.1の金属キ
レート化合物を用いた他は実施例2と同様にして感光体
を作製した。
【0080】実施例7 実施例3において、表1−1の化合物No.1の金属キ
レート化合物を用いた他は実施例3と同様にして感光体
を作製した。
【0081】実施例8 実施例4において、表1−1の化合物No.1の金属キ
レート化合物を用いた他は実施例4と同様にして感光体
を作製した。
【0082】実施例9 実施例1において、表1−2の化合物No.22の金属
キレート化合物を用いた他は実施例1と同様にして感光
体を作製した。
【0083】実施例10 実施例2において、表1−2の化合物No.22の金属
キレート化合物を用いた他は実施例2と同様にして感光
体を作製した。
【0084】実施例11 実施例3において、表1−2の化合物No.22の金属
キレート化合物を用いた他は実施例3と同様にして感光
体を作製した。
【0085】実施例12 実施例4において、表1−2の化合物No.22の金属
キレート化合物を用いた他は実施例4と同様にして感光
体を作製した。
【0086】(評価)実施例1〜12で作製した感光体
を川口電機社製の静電特性測定装置EPA−8200を
用い、−5.3kVでコロナ放電を20秒行って帯電せ
しめ、続いて20秒暗減衰させた後の表面電位、20ル
ックスの光照射後、V01/2になるのに必要な露光量E
1/2(lux・sec)を測定した。その結果を表2に
示す。
【0087】
【表2】
【0088】実施例13 表1−2の化合物No.21の金属キレート化合物を5
重量部、ポリビニルブチラール樹脂(積水化学社製:エ
スレックス BLS)5重量部およびテトラヒドロフラ
ン90重量部をボールミルにて12時間分散させ、次
に、テトラヒドロフランを2重量%の分散液濃度になる
ように加え、再分散させて塗布液を調製した。このよう
に調製した塗布液をアルミニウム蒸着をしたポリエステ
ルフィルム上にドクタープレーにて流延塗布し、電荷発
生層を形成した。次に、下記構造式の電子輸送物質8重
量部、ポリカーボネートZ(帝人化成社製)11重量
部、シリコンオイル(信越化学社製:KF50)0.0
2重量部をテトラヒドロフラン91重量部に溶解し、こ
れを電荷発生層上にドクターブレードにて流延塗布し、
乾燥させて膜厚が20μmの電荷輸送層を設け、感光体
を作製した。
【化33】
【0089】実施例14 実施例13において用いた電子輸送物質の代わりに下記
構造式の電子輸送物質を用いた他は実施例13と同様に
して感光体を作製した。
【化34】
【0090】実施例15 実施例13において用いた電子輸送物質の代わりに下記
構造式の電子輸送物質を用いた他は実施例13と同様に
して感光体を作製した。
【化35】
【0091】実施例13〜15で作製した感光体を上述
の測定装置を用い、+5.3kVでコロナ放電を20秒
行って帯電せしめ、続いて20秒暗減衰きせた後の表面
電位V0(V)、20ルックスの光照射後、V0が1/
2になるのに必要な露光量E1/2(lux・sec)を
測定した。その結果を表3に示す。
【0092】
【表3】
【0093】実施例16 表1−2の化合物No.21の金属キレート化合物0.
5gをポリカーボネートZ(帝人化成社製)溶液10g
(テトラヒドロフラン中に10重量%の濃度になるよう
に溶解したもの)、テトラヒドロフラン9gとともにボ
ールミリングした後、顔料組成2重量%、PC−Z組成
が50重量%、実施例4で用いた電荷輸送物質が28%
となるように10重量%のポリカーボネートZ溶液を加
え、十分に攪拌し、感光層形成液を調製した。このよう
にして調製した塗布液をアルミニウムを燕着したポリエ
ステルフィルム上にドクターブレードにて流延塗布し、
乾燥後の膜厚が15μmの感光層を有する単層型電子写
真用感光体を作製した。
【0094】実施例17 実施例16において表1−1の化合物No.1の金属キ
レート化合物を用いる他は実施例16と同様にして感光
体を作製した。
【0095】実施例18 実施例16において、表1−2の化合物No.22の金
属キレート化合物を用いる他は実施例16と同様にして
感光体を作製した。実施例16〜18で作製した感光体
を上述の測定装置を用い、+6kVでコロナ放電を20
秒行って帯電せしめ、続いて20秒暗減衰させた後の表
面電位Voんつ、20ルックスの光照射後、Voが1/
2になるのに必要な露光量EI!2(lux・sec)
を測定した。その結果を表4に示す。
【0096】
【表4】 上記表2〜表4から実施例の感光体の感度が非常に高い
ことがわかる。
【0097】
【発明の効果】以上のように上記一般式(1)で示され
る金属キレート化合物を電荷発生物質として含有させた
感光層によれば優れた感度を有する電子写真用感光体が
得られる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に下記一般式(1)で示
    される金属キレート化合物を含有する感光層を設けたこ
    とを特徴とする電子写真感光体。 【化1】 式中、Mは周期律表第3族〜第11族に属するいずれか
    の原子またはその酸化物、ハロゲン化物もしくは水酸化
    物、R1、R2はそれぞれ独立に置換もしくは無置換のア
    ルキル基またはアリール基、R3〜R9はそれぞれ独立に
    水素原子、ニトロ基、シアノ基またはハロゲン原子、X
    は陰イオンを表す。nは2または3である。
  2. 【請求項2】 導電性支持体上に電荷発生物質を含有す
    る電荷発生層、正孔輸送物質を含有する電荷移動層を順
    次積層した電子写真用感光体において、電荷発生物質と
    して上記一般式(1)で示される金属キレート化合物を
    用いることを特徴とする電子写真用感光体。
  3. 【請求項3】 導電性支持体上に電荷発生物質を含有
    する電荷発生層、電子輸送物質を含有する電荷移動層を
    順次積層した電子写真用感光体において、電荷発生物質
    として上記一般式(1)で示される金属キレート化合物
    を用いることを特徴とする電子写真用感光体。
  4. 【請求項4】 導電性支持体上に電荷発生物質と電荷移
    動物質を含有する単一の感光層を設けた電子写真用感光
    体において、電荷発生物質として上記一般式(1)で示
    される金属キレート化合物を用いることを特徴とする電
    子写真用感光体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007119481A (ja) * 1999-01-27 2007-05-17 Mitsubishi Chemicals Corp 有機電界発光素子の有機層形成用化合物、およびそれを用いた有機電界発光素子

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007119481A (ja) * 1999-01-27 2007-05-17 Mitsubishi Chemicals Corp 有機電界発光素子の有機層形成用化合物、およびそれを用いた有機電界発光素子

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