JPH10206609A - 光学装置又はそのためのレンズ - Google Patents

光学装置又はそのためのレンズ

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JPH10206609A
JPH10206609A JP9020932A JP2093297A JPH10206609A JP H10206609 A JPH10206609 A JP H10206609A JP 9020932 A JP9020932 A JP 9020932A JP 2093297 A JP2093297 A JP 2093297A JP H10206609 A JPH10206609 A JP H10206609A
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JP
Japan
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fluid
capsule
sac
lens
tank
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JP9020932A
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English (en)
Inventor
Katsuaki Kurihashi
栗橋克昭
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M L C KK
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M L C KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自由にレンズの形を変形させ任意の屈折力に
することのできるレンズと、それを使用した流体焦点調
節付の老眼鏡その他の光学装置を提供する。 【解決手段】 レンズをつくるべき柔軟な嚢と、それを
満たす流体と、流体を貯留する蛇腹状のタンクと、タン
クと嚢を結ぶチューブと、嚢を外力から守る透明体と、
タンクを入れるテンプルと、タンクに接着するプレッサ
ーからなる。プレッサーを動かすことによりタンク内の
流体を嚢に流入させる。嚢は中央にいくほど薄く弾力に
富むものになっている。嚢の中央部が突出している。プ
レッサーをもどすことにより嚢の中の流体はタンク内に
もどり、弱い屈折力のレンズとなる。かくして、自在に
レンズの屈折力を調節できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、屈折異常、調節
異常を矯正するための眼鏡その他の光学装置又はそれに
使用するレンズに関する。
【0002】
【従来の技術】視力・調節力とも一番優れているのは動
物界では鳥類で、弾力性のよい水晶体をもち、大空を飛
ぶときは遠くのものを見るし、森の中を飛ぶときは枝や
葉に当たらないように近くを見ることができる。
【0003】図1に示すように、カワセミの水晶体1は
特殊で、水中に飛び込んだ瞬間に水晶体の前面2が飛び
出し、急激に大きく屈折率を変え、ねらった水中の魚に
焦点を合わせることができる。たとえば水野有武著『光
・眼・視覚』産業図書p45−46,1994.を参
照。
【0004】図2に示すように、ヒトの水晶体は水晶体
嚢3で包まれており、その前嚢の中央部4と後嚢の中央
部5は、嚢の周辺部6に比較し薄くなって変形可能とな
っている。前嚢中央部の厚さは14μm、後嚢中央部の
厚さは4μm、嚢周辺部の厚さは17〜23μmといわ
れている。またヒトの水晶体は直径約9mmの一種の両
凸レンズの形状をしており、その屈折率は1.3〜1.
4で、その屈折力は約20 diopter(D)で、
その曲率半径を増して近くの物体に焦点を合わせる調節
作用の役割を演じ、最大調節時には30D以上の屈折力
になり、調節休止時には、その曲率半径は前面が10〜
11mm、後面が6〜7mmであり、強く調節した際に
は、前面が5〜6mm、後面が約5mmの曲率半径とな
り、調節休止時には水晶体の厚みは約3.6mmである
が、最大調節時には約4.0mmとなる。たとえば西信
元嗣編『眼光学の基礎』金原出版p120,1995.
を参照。
【0005】老視は水晶体が硬化し調節時に水晶体の厚
みを増加し屈折力を高めることができなくなった状態で
ある。老視のため近くのものが見えにくくなったときは
眼鏡が必要となる。
【0006】図3に示すように、従来の眼鏡は、レンズ
11とフレーム12からなり、フレーム12はテンプル
13、リム14、ブリッジ15、パッド16からなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
老眼鏡においては、レンズの組材はガラスや硬いプラス
チックで、弾力性がなく、屈折力を変えることができな
いため不便なものである。そのため二重焦点レンズ(図
4)や累進多焦点レンズ(図5)が考案されているが、
いずれも満足できるものではない。たとえば二重焦点レ
ンズにおいては、はじめて使用する人は足元がぼけて見
える。とくに遠用部21と近用部22の境界がわずらわ
しく感じる。累進多焦点レンズにおいては遠用部31、
累進部32、近用部33からなり、遠用部と近用部の境
界がないが、その物的特性により55才以上の人が初め
てこのレンズを掛けると、馴れにくいことがしばしばで
ある。たとえば糸井素一ら編『眼鏡』メディカル葵出版
p101−107,1991.を参照。
【0008】本発明の目的は、屈折力や焦点を容易に調
節できる流体焦点調節レンズと、それを用いた老眼鏡そ
の他の光学装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1〜2
3のいずれかに記載されたレンズ、眼鏡、又は光学装置
を要旨としている。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は、光学装置(たとえばカ
メラ、眼鏡、内視鏡等の医療光学装置)や、それに使用
するレンズを改良したものである。
【0011】本発明の一例は、レンズをつくるための柔
軟な嚢と、嚢を満たす流体と、流体を貯留するタンク
と、タンクおよび嚢間で流体を移送するチューブを備
え、タンク内の流体を嚢に流入させたり、嚢内の流体を
タンクに流出させたりして、嚢の形状を変形させてレン
ズの屈折率を変化させる構成にしたことを特徴とする流
体ピント調節付き光学装置である。好ましくは、嚢が透
明体によってカバーされており、タンクが蛇腹状に構成
されていて、プレッサーがタンクを押圧してタンクの容
量を変化させる。透明体は各種形状のフレームに設置す
るのが望ましい。
【0012】また、本発明の別の態様は、フレームと、
フレームに直接又は間接的に設けられていて凸レンズの
外形をつくる弾力性のある嚢と、嚢の中に流体を送り込
むためのタンクと、嚢を入れる硬い透明体からなること
を特徴とする流体ピント調節レンズ付き老眼鏡である。
【0013】本発明の好適な形態としては、タンクを箱
状のテンプルに入れ、プレッサーをテンプルに対して自
在に動かして、嚢と流体によって作られるレンズの焦点
を調節する。
【0014】また、タンクを蛇腹状に形成し、嚢はその
周辺にある支持体を透明体の周辺の溝にはめ込むことに
より固定され、タンクを動かすプレッサーが幅広部、幅
狭部および突起部よりなり、幅狭部はプレッサーにより
接着しており、幅広部をつまみ上げてプレッサーを前方
に動かしてテンプルの凹みにプレッサーの幅広部を入
れ、テンプルの底の穴にプレッサーの突起部を入れるこ
とによりプレッサーを固定し、それによってタンクの中
の流体の所望量を嚢の中に送り込む。
【0015】さらに、嚢が透明なシリコンゴムで形成さ
れており、流体が透明なシリコーンオイルからなること
が好ましい。
【0016】また、嚢の中央部の厚みはその周辺部の厚
みよりも薄くなっていて、その薄い中央部が凸状に突出
しており、その凸状を変化させて、流体の屈折率を高め
ることにより、より強い屈折力にすることが好ましい。
【0017】本発明のさらに別の形態は、凸レンズの外
形をつくる中央部にいくほど薄く弾力性のある前嚢およ
び後嚢よりなる嚢と、嚢の中に流体を送り込むタンク
と、タンクを入れるテンプルと、嚢を入れる硬い透明体
からなる流体焦点調節レンズ付の光学装置である。
【0018】その際、嚢はその周辺にある支持体を透明
体の周辺の溝にはめ込むことにより固定され、透明体の
腔は嚢外の流体で満たされていることが望ましい。
【0019】さらに、腔は連絡路を介して予備腔と連絡
し、その予備腔にタンクから流体が流れ込んで、嚢が膨
大したとき嚢外の流体が予備腔に流れ込むようにするの
が好ましい。
【0020】また、嚢は各種形態が採用可能である。た
とえば、嚢の内部が複数に区画されていることもある。
【0021】とくに、タンクを動かすプレッサーが幅広
部、幅狭部、突起部、つまみよりなり、幅狭部はプレッ
サーにより接着しており、幅広部についているつまみを
もち上げてプレッサーを前方に動かしテンプルの凹みに
プレッサーの幅広部を入れ、テンプルの底の穴にプレッ
サーの突起部を入れてプレッサーを固定し、タンクの中
の流体を嚢の中に送り込むと、前嚢と後嚢の中央部は突
出し、より強い凸レンズになるのが最も好ましい。
【0022】また、プレッサーを動かすと、嚢の中の流
体がタンクの中に入り弱い凸レンズとなり、逆方向に動
かすと強い凸レンズとなり、物体との距離に応じて自在
に調節して焦点合わせをする構成にするのが好ましい。
とくに、前嚢が蛇腹状周辺部を有し、後嚢が蛇腹状周辺
部を有するようにする。この場合も、嚢が透明なシリコ
ーンゴムからなり、流体が透明なシリコーンオイルから
なるのが好ましい。
【0023】本発明の別の態様は、嚢の前嚢は中央にい
くほど薄く弾力性があり、嚢の周辺部は中央に比較して
厚く、嚢の後嚢は全体に硬く厚くなっていて、屈折力を
自在に調節できる片凸レンズを構成したことを特徴とす
る流体焦点調節レンズ付の光学装置である。
【0024】好ましくは、前嚢が蛇腹状の周辺部を有
し、嚢が、周辺腔と、中央腔と、それらの間の中間腔か
らなり、周辺腔には所定の屈折率の流体を注入したりも
どしたりして、中央腔には屈折率の大きい流体を注入し
たりもどしたりして、中間腔にはやや強い屈折率の流体
を注入したりもどしたりして、屈折力を自在に調節でき
るように構成し、両凸レンズまたは片凸レンズの形にす
る。
【0025】本発明のさらに別の形態は、辺縁部は蛇腹
状になっており、嚢腔は辺縁部と前嚢と後嚢に囲まれて
つくられており、中央部には嚢腔はなく、前嚢は中央に
いくほど薄くなり、後嚢が全体的に硬く厚くできてお
り、タンクの中の流体をチューブを介して嚢腔に注入し
たりもどしたりすることにより屈折力を自在に調節でき
る流体焦点調節片凹レンズ。
【0026】辺縁部は蛇腹状になっており、嚢腔が辺縁
部と前嚢と後嚢に囲まれてつくられており、嚢腔が、中
央部には嚢腔はなく、後嚢は前嚢と同様に中央にいくほ
ど薄くできており、タンクの中の流体をチューブを介し
て嚢腔に注入したりもどしたりすることにより屈折力を
自在に調節できる流体焦点調節両凹レンズまたは流体焦
点調節変則的レンズである。
【0027】そのようなレンズにおいて、透明体をポリ
ジエチレングリコールビスアリルカーボネートなどのよ
うに硬く透明で傷つきにくく、薬品に侵されないプラス
チックによって形成し、その透明体の中に流体を入れ、
流体の量の変化によりレンズの焦点を調節する。そし
て、透明体を凸レンズにしたり、凹レンズにしたり、乱
視のための円柱レンズにしたりする。
【0028】かかるレンズを眼鏡、カメラ、内視鏡又は
医療光学機器その他の光学機械に使用する。
【0029】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の流体焦点調
節レンズ付老眼鏡の実施例を説明する。
【0030】本発明の焦点調節老眼鏡におけるレンズは
一種の凸レンズで、その外形をつくる弾力性のある透明
な前嚢60と後嚢61からなる嚢51と、蛇腹状になっ
ているタンク52と、嚢51とタンク52の中を満たす
透明な流体53と、嚢51とタンク52を連絡するチュ
ーブ54と、タンク52の中の流体53を嚢51の中に
送り込んだり、タンク52の中にもどしたりするプレッ
サー55と、嚢51を外力から守るための硬い透明体5
6からなる。嚢51はその周辺にある支持体62を透明
体56の溝64にはめ込むことにより固定されている。
プレッサー55を前方に動かしタンクの中の流体53を
嚢51の中に送り込むと、前嚢60の中央部が前方へ突
出し、後嚢61の中央部が後方に突出することにより嚢
51は前後に膨大し、レンズの屈折力が増大し、近くの
物体に焦点を合わせることができる。プレッサー55を
後方に動かすと嚢51の中の流体53はタンク52の中
に流入し、嚢51は薄くなり屈折力の弱いレンズとな
る。このようにプレッサー55を前後に動かすことによ
り、レンズの屈折力を自在に調節することができる。前
嚢60と後嚢61は透明で弾力性があり、内圧により屈
折度の強いレンズになるように、中央部にいくほどその
壁は肉厚が薄く弾力に富むものになっている。嚢51は
硬い材質でできている透明体56の腔65の中にあり、
腔65は連絡路67を介して予備腔66と連絡してい
る。腔65の中はいつも嚢外流体68で満たされてお
り、嚢51が大きくなったとき、腔65の中の嚢外流体
68の一部は連絡路67を介して予備腔66の中に入
る。したがって嚢51はいつも嚢外流体68の中で浮い
ている形となり、適度な浮力がかかり嚢51が重力によ
りゆがむことがない。タンク52は眼鏡の箱状になって
いるテンプル13の中にあり、テンプル13は透明体5
6と接合している。透明体56は必要に応じて凸レン
ズ、凹レンズ、円柱レンズになっている。
【0031】図6は、本発明による流体焦点調節レンズ
付老眼鏡(以下、単に焦点調節老眼鏡という)の概略図
である。焦点調節老眼鏡におけるレンズは凸レンズで、
その外形をつくる嚢51と、タンク52とそれらの中を
満たす流体53と、嚢51とタンク52を連絡するチュ
ーブ54とタンク52の中の流体53を嚢51に送り込
むプレッサー55と嚢51を外力から守るための透明体
56からなる。
【0032】嚢51は透明なシリコーンゴム製で、この
実施例ではタンク52もチューブ54もシリコーンゴム
から成っている。また嚢51およびタンク52を満たす
流体53はシリコーンオイル53である。プレッサー5
5は硬いシリコーン板からなる。透明体56はポリジエ
チレングリコールビスアリルカーボネートなどの硬く透
明で傷つきにくく薬品に侵されないプラスチックよりな
る。
【0033】次に焦点調節老眼鏡および各部材の形につ
いて述べる。図7および図8に示すように、嚢51は内
腔をシリコーンオイル53で満たしたとき円形の両凸レ
ンズまたは片凸レンズになる。図7および図8に示すよ
うに、円形の嚢51の中心にいくほど嚢51をつくる壁
の厚さが薄くなり弾力性に富むものになっている。図8
に示すように、プレッサー55を前方に移動してタンク
52を圧縮することにより、タンク52内のシリコーン
オイル53をチューブ54を介して嚢51の中に送り込
み、嚢51を膨張させ、より強い凸レンズにすることが
できる。また図7および図8に示すように、タンクの遠
位端57はプレッサー55の幅狭部71に接着されてお
り、タンク52は蛇腹のように伸縮自在で、プレッサー
55を動かすことにより、タンク52の中のシリコーン
オイル53を嚢51の中に送り込んだりタンク52の中
にもどしたりすることができる。図6および図9に示す
ように、プレッサー55は幅広部70、幅狭部71、突
起部72、つまみ58からなり、つまみ58を少し持ち
上げ前後に動かすことによりプレッサー55を自在に動
かすことができるが、プレッサーの突起部72をテンプ
ルの底にある穴74に挿入すると同時に、プレッサーの
幅広部70をテンプル13の上縁にある凹み73の中に
はめ込み、プレッサー55を固定することができる。以
上のように、プレッサー55を前後に動かし固定するこ
とにより嚢51は膨大したり収縮したりして、いろいろ
な屈折力の凸レンズとなる。嚢51は外力に弱いので、
硬い透明体56の中に入れられているが、透明体56の
表面から見た大きさは通常の眼鏡のフレームの大きさの
範囲内で、透明体56はテンプル13と接合している。
透明体56の周辺には嚢51を固定するために突起63
と溝64がある。嚢51はその周辺にある支持体62を
透明体56の周辺の溝64にはめ込むことにより固定さ
れている。また左右の透明体56はブリッジ15を介し
て接合している。嚢51の周囲には支持体62があり、
それは透明体56の周辺の溝64にはまり込んでいる。
透明体の腔65は透明な嚢外流体68で満たされてお
り、腔65は連絡路67を介して予備腔66と連絡して
いる。嚢51が膨大したとき、嚢外流体68は連絡路6
7を経て予備腔66の中に流れ込む。以上のように嚢5
1は透明体の腔65の流体68の中で浮いている形とな
り、適度な浮力がかかり嚢51が重力によってゆがむの
が防止されている。嚢外流体68としては、透明なシリ
コーンオイルや他の透明な液体が適している。嚢内流体
53と嚢外流体68が紫外線防止機能を有するようにす
るとさらによい。
【0034】次に各部材の寸法について述べる。嚢51
は円形でその直径は30〜60mm、望ましくは40〜
55mm、最適には45〜50mmである。嚢51の壁
の肉厚は周辺部にいくほど厚く、その最大の厚さは0.
5〜5mmで、望ましくは1〜4mm、最適には2〜3
mmである。また嚢51は中央部にいくほど薄く弾力性
があり、最も薄い部分は0.001〜0.5mmで、望
ましくは0.03〜0.2mmで、最適には0.05〜
0.1mmである。嚢の中央部で最も薄い部分は嚢と同
じく円形であるが、その直径は1〜20mm、望ましく
は2〜15mm、最適には3〜10mmである。嚢51
の周辺にある支持体62は透明である必要がなく、硬い
シリコーンでできており、図7および図8に示すよう
に、支持体62は透明体周辺の溝64にはまり込むよう
になっている。嚢51の腔の中央は最も前後径が大き
く、その大きさは0.5〜1mmで、シリコーンオイル
53で満たされており、タンク52よりシリコーンオイ
ル53を注入したとき、その前後径は最大1〜7mm、
望ましくは1.5〜6mm、最適には2〜4mmにな
り、突出した分だけ強い屈折力を有するレンズとなる。
嚢51を守るための透明体56はポリジエチレングリコ
ールビスアリルカーボネートなどの硬く透明で傷つきに
くく薬品に侵されないプラスチックよりなり、その厚さ
は0.3〜5.0mmで、望ましくは0.5〜3.0m
m、最適には0.7〜2.0mmである。嚢51の中に
シリコーンオイル53を注入すると前嚢60が前方に突
出し、後嚢61が後方に突出し、嚢51は前後に膨大
し、嚢51の中央の前後径は大きくなるが、嚢51の上
下径は変わらず、嚢51とシリコーンオイル53からな
る強い両凸レンズが得られる。透明体56の内腔の大き
さは最大に膨大した嚢51より大きい。またテンプル1
3の腔の大きさはタンク52の大きさによって決まり、
そしてタンク52を満たすシリコーンオイル53の量
は、嚢51を最大に膨大させるための必要最小限の量と
なっている。またシリコーンオイル53にはジメチルシ
リコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、メ
チルハイドロジェンシリコーンオイルがあるが、シリコ
ーンオイルの屈折率は1.375〜1.52である。た
とえば伊藤邦雄編『シリコーンハンドブック』日刊工業
新聞社、1990,p115を参照。嚢51とシリコー
ンオイル53からつくられるレンズの外形が一定のと
き、シリコーンオイル53の屈折率が大きいほど強い屈
折力をもったレンズになる。すなわちシリコーンオイル
53の屈折率が大きいと薄いレンズをつくることがで
き、それだけ軽くなる。また、プレッサー55を最大限
前方に動かしても嚢51が破裂しないようにシリコーン
オイル53の量が調節され、且つ嚢51の中に気泡が入
らないようにされている。嚢51をつくるプラスチック
として、シリコーンよりもさらに強い強度と弾力性を有
するものが望まれる。同時に流体53もシリコーンオイ
ル53に限らない。透明体56をつくるポリジエチレン
グリコールビスアリルカーボネートはコロンビア・レジ
ン39(CR39)ともいわれ、光学的特性が優れてお
り、傷がつきにくく、割れにくく、薬品に侵されず、比
重はガラスの半分という軽さで、屈折率は1.5であ
る。昭和電工からベルーナという商品名でCR39より
も傷つきにくく、屈折率が1.53のプラスチックが製
造されているが、ベルーナも透明体56をつくるプラス
チックとして適している。さらに屈折率が大きい1.6
という透明なプラスチックレンズもつくられているが、
屈折率が大きいと薄いレンズをつくることができ、それ
だけ軽くなるが、透明体を凸レンズや凹レンズ、円柱レ
ンズとするときに適した素材である。たとえば本山卓彦
著『おもしろいプラスチックのはなし』日刊工業新聞社
p88−89,1995.を参照。
【0035】図7と図8は両凸レンズとなっている。さ
らに図10に示すように、前嚢60と後嚢61の周辺部
77、78を蛇腹状とし、図11に示すように流体53
が嚢51の中に注入されたとき、前嚢の蛇腹状周辺部7
7と後嚢の蛇腹状周辺部78がのびて強い両凸レンズに
なるようにしてもよい。図12に示すように自在に屈折
力を調節できる片凸レンズとすることもできる。この場
合、後嚢69は全体が硬く厚くできており、前嚢60は
中央部が薄く弾力性があり、周辺部は厚く弾力性がなく
なっている。タンク52の流体53をチューブ54を介
して嚢の中に注入すると後嚢69は膨大せず、前嚢60
の中央部が突出しさらに強い屈折力を有する片凸レンズ
が得られ、嚢の中の流体53をタンク52にもどすこと
により、弱い屈折力の片凸レンズとなる。
【0036】また図13に示すように、流体焦点調節片
凸レンズの前嚢60の周辺部77を蛇腹状にすると、流
体53が嚢内に注入したとき、前嚢の蛇腹状周辺部77
がのびて強い片凸レンズになる。図14に示すように、
強い屈折力を有する流体焦点調節片凸レンズをつくるこ
とができるが、嚢腔は中央にいくほど薄く弾力性に富む
前嚢60と、中央にいくほど薄く弾力性に富む嚢内前嚢
82に囲まれてできる周辺腔80と嚢内前嚢82と後嚢
69に囲まれてできる中央腔81からなり、後嚢69は
硬く厚くできており、前嚢60と嚢内前嚢82と後嚢6
9は周辺で一体となっており、周辺腔80にはタンク8
4より所定の屈折率の流体53が注入され、中央腔81
にはタンク85より、タンク83よりも強い屈折率を有
する流体75が注入され、一層強い屈折力を有する片凸
レンズとなるようにしたものである。
【0037】図15に示すように、中央にいくほど薄く
弾力性に富む前嚢60、中央にいくほど薄く弾力性に富
む後嚢61、中央にいくほど薄く弾力性に富む嚢内前嚢
82、中央にいくほど薄く弾力性に富む嚢内後嚢83か
らなる流体焦点調節両凸レンズの場合も同様に、前嚢6
0、後嚢61、嚢内前嚢82、嚢内後嚢83は周辺で一
体となっており、タンク84より周辺腔80に所定の屈
折率を有する流体53が注入され、嚢内前嚢82と嚢内
後嚢83に囲まれてできる中央腔81にさらに強い屈折
率を有する流体75がタンク85から注入され、一層強
い屈折力を有する両凸レンズが得られるようになってい
る。
【0038】図16に示すように、中央腔81と周辺腔
80の間に中間腔87ができるように、前嚢60と嚢内
前嚢82の間に前嚢88をつくり、後嚢61と嚢内後嚢
83の間に後嚢89をつくり、各嚢60、82、88、
83、89、61はいずれも中央にいくほど薄く、弾力
性に富み、いずれも周辺で一体化しており、中間腔87
にはタンク86から、やや強い屈折率の流体76が流れ
ていくようにして流体焦点調節両凸レンズをつくること
ができる。
【0039】図17に示すように、中央腔81と周辺腔
80の間に中間腔87ができるように前嚢60と嚢内前
嚢82の間に前嚢88をつくり、前嚢60、嚢内前嚢8
2、前嚢88はいずれも中央にいくほど薄く弾力性に富
み、いずれも周辺で一体化しており、中央腔81にはタ
ンク85より強い屈折率をもった流体75が流れ込み、
周辺腔80には所定の屈折率をもった流体53が流れ込
み、中間腔87にはタンク86より、やや強い屈折率の
流体76が流れていくようにして流体焦点調節片凸レン
ズをつくることができる。
【0040】図18に示すように、流体焦点調節片凹レ
ンズもつくることができるが、周辺が膨大しやすいよう
に嚢の辺縁部92は蛇腹状となっており、中央部93に
は嚢腔はなく、前嚢90は後嚢91と一体となってお
り、その周辺には前嚢90と後嚢91と蛇腹状の辺縁部
92からつくられる嚢腔94があり、前嚢90は中央に
いくほど薄く、後嚢91は全体的に硬く厚くできてい
る。
【0041】タンク52の中の流体53をチューブ54
を介して注入することにより中央部93と後嚢91は変
化せず、蛇腹状の辺縁部92がのびることにより前嚢9
0が前方に動き、それに伴って嚢腔94が大きくなり、
強い片凹レンズになるようにしたものである。図19に
示すように、流体焦点調節両凹レンズもつくることがで
きるが、辺縁部92を蛇腹状にし、後嚢91も前嚢90
と同様に中央にいくほど薄く、前嚢90と後嚢91と辺
縁部92から嚢腔94がつくられ、タンク52の中の流
体53がチューブ54を介して注入することにより蛇腹
状の辺縁部がのびて強い凹レンズになる。変則的な形を
した流体焦点調節レンズも同様な原理でつくることがで
きる。さらに透明体56を凸レンズにしたり、凹レンズ
にしたり、乱視を補正するための円柱レンズにして、嚢
51と流体53からなる流体焦点調節レンズで補正でき
ない部分を補正し、乱視、強度近視、強度遠視の人でも
使用できる流体焦点調節レンズを作ることができる。
【0042】
【発明の効果】本発明の好適な実施例の一つである焦点
調節式の老眼鏡によれば、プレッサー55を前方に移動
するとタンク52の中の流体53が嚢51の中に流れ込
み、嚢51をつくる前嚢60と後嚢61は円形で、その
中心にいくほど薄く弾力性の富んでいるため、前嚢60
と後嚢61の中心部が突出し、強い屈折力の両凸レンズ
になり、近くの物体に焦点を合わせることができ、プレ
ッサー55を後方に移動すると嚢51の中の流体53は
タンク52の中にもどり、嚢51は薄くなり弱い屈折力
の凸レンズとなり、自在にレンズの屈折力を調節するこ
とができる。流体53の屈折率を高めることにより薄い
流体ピンド調節老眼鏡をつくることができる。
【0043】また、透明体56を凸レンズにしたり、凹
レンズにしたり、乱視のための円柱レンズにしたりする
ことにより、嚢51でつくられる流体焦点調節レンズで
補正できない部分を補正し、乱視や高度近視や高度遠視
の人に対しても正確に調整された流体焦点調節眼鏡をつ
くることができる。
【0044】本発明においては、先述の二重焦点レンズ
や累進多焦点レンズの欠点がなく、いろいろな距離の物
体に簡単に焦点を合わせることができることが特徴であ
る。
【0045】なお、本発明における流体焦点調節レンズ
は前述の実施例に限定されない。たとえば流体焦点調節
凹レンズ、非球面設計による歪曲収差を補正した流体焦
点調節レンズ、カメラや内視鏡や医療光学機器などの流
体焦点調節レンズとしても応用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】カワセミの水晶体の概略図。
【図2】ヒトの水晶体の概略図。
【図3】従来の眼鏡の概略説明図。
【図4】二重焦点レンズの概略図。
【図5】累進多焦点レンズの概略図。
【図6】本発明による流体焦点調節レンズ付老眼鏡の実
施例を示すための斜視図。
【図7】本発明による流体焦点調節レンズ付老眼鏡の実
施例を示す概略図。
【図8】本発明による流体焦点調節レンズ付老眼鏡の実
施例を示す概略図。
【図9】本発明による流体焦点調節レンズ付老眼鏡の実
施例におけるテンプル部分の概略図。
【図10】本発明による流体焦点調節レンズ付老眼鏡の
実施例を示す概略図。
【図11】本発明による流体焦点調節レンズ付老眼鏡の
実施例を示す概略図。
【図12】本発明による流体焦点調節片凸レンズの断面
を示す概略図。
【図13】本発明による流体焦点調節片凸レンズの断面
を示す概略図。
【図14】本発明による流体焦点調節片凸レンズの断面
を示す概略図。
【図15】本発明による流体焦点調節両凸レンズの断面
を示す概略図。
【図16】本発明による流体焦点調節両凸レンズの断面
を示す概略図。
【図17】本発明による流体焦点調節片凸レンズの断面
を示す概略図。
【図18】本発明による流体焦点調節片凹レンズの断面
を示す概略図。
【図19】本発明による流体焦点調節両凹レンズの断面
を示す概略図。
【符号の説明】
1 カワセミの水晶体 2 カワセミの水晶体前面 3 ヒトの水晶体嚢 4 ヒトの水晶体前嚢の中央部 5 ヒトの水晶体後嚢の中央部 6 ヒトの水晶体嚢の周辺部 11 レンズ 12 フレーム 13 テンプル 14 リム 15 ブリッジ 16 パッド 17 丁番 21 二重焦点レンズの遠用部 22 二重焦点レンズの近用部 31 累進多焦点レンズの遠用部 32 累進多焦点レンズの累進部 33 累進多焦点レンズの近用部 51 嚢 52 タンク 53 流体 53 シリコーンオイル 53 嚢内流体 54 嚢51とタンク52を連絡するチューブ 54 チューブ 55 プレッサー 56 透明体 57 タンク52の遠位端 58 プレッサー55のつまみ 60 両凸レンズの前嚢 61 両凸レンズの後嚢 62 嚢51の支持体 63 透明体周辺の突起 64 透明体周辺の溝 65 透明体の腔 66 予備腔 67 連絡路 68 嚢外流体 69 片凸レンズの硬く厚い後嚢 70 プレッサーの幅広部 71 プレッサーの幅狭部 72 プレッサーの突起部 73 テンプル上縁の凹み 74 テンプルの底にある穴 75 強い屈折率の流体 76 やや強い屈折率の流体 77 前嚢の蛇腹状周辺部 78 後嚢の蛇腹状周辺部 80 嚢の周辺腔 81 嚢の中央腔 82 嚢内前嚢 83 嚢内後嚢 84 周辺腔80のためのタンク 85 中央腔81のためのタンク 86 中間腔87のためのタンク 87 中間腔 88 中間腔をつくる前嚢 89 中間腔をつくる後嚢 90 凹レンズの前嚢 91 凹レンズの後嚢 92 凹レンズの蛇腹状の辺縁部 93 凹レンズの中央部 94 凹レンズの嚢腔

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズをつくるための柔軟な嚢と、嚢を
    満たす流体と、流体を貯留するタンクと、タンクおよび
    嚢間で流体を移送するチューブを備え、タンク内の流体
    を嚢に流入させたり、嚢内の流体をタンクに流出させた
    りして、嚢の形状を変形させてレンズの屈折率を変化さ
    せる構成にしたことを特徴とする光学装置。
  2. 【請求項2】 嚢が透明体によって保護されていること
    を特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  3. 【請求項3】 タンクが蛇腹状に構成されていて、プレ
    ッサーがタンクを押圧してタンクの容量を変化させるこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の光学装置。
  4. 【請求項4】 フレームと、そのフレームに設けられて
    いて凸レンズの外形をつくる弾力性のある嚢と、嚢の中
    に入れる流体と、嚢を中に入れて保護する硬い透明体を
    備え、タンク内の流体を嚢に流入させたり、嚢内の流体
    をタンクに流出させたりして、嚢の形状を変形させてレ
    ンズの屈折率を変化させる構成にしたことを特徴とする
    老眼鏡。
  5. 【請求項5】 タンクを箱状のテンプルに入れ、プレッ
    サーをテンプルに対して自在に動かして、タンク内の流
    体を嚢に流入させたり、嚢内の流体をタンクに流出させ
    たりして、嚢と流体によって作られるレンズの焦点を調
    節することを特徴とする請求項4に記載の老眼鏡。
  6. 【請求項6】 タンクを蛇腹状に形成し、嚢はその周辺
    にある支持体を透明体の周辺の溝にはめ込むことにより
    固定され、タンクを動かすプレッサーが幅広部、幅狭部
    および突起部よりなり、幅狭部はプレッサーにより接着
    しており、幅広部をつまみ上げてプレッサーを前方に動
    かしてテンプルの凹みにプレッサーの幅広部を入れ、テ
    ンプルの底の穴にプレッサーの突起部を入れることによ
    りプレッサーを固定し、それによってタンクの中の流体
    の所望量を嚢の中に送り込むことを特徴とする請求項4
    または5に記載の老眼鏡。
  7. 【請求項7】 嚢が透明なシリコンゴムで形成されてお
    り、流体が透明なシリコーンオイルからなることを特徴
    とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の老眼鏡。
  8. 【請求項8】 嚢の中央部の厚みはその周辺部の厚みよ
    りも薄くなっていて、その薄い中央部が凸状に突出して
    おり、その凸状の形を変化させて、嚢および流体からな
    るレンズの屈折率を変化させることを特徴とする請求項
    4〜7のいずれか1項に記載の老眼鏡。
  9. 【請求項9】 凸レンズの外形をつくる中央部にいくほ
    ど薄く弾力性のある前嚢および後嚢よりなる嚢と、嚢の
    中に流体を送り込むタンクと、タンクを入れるテンプル
    と、嚢を入れる硬い透明体からなり、嚢の中の流体の量
    により焦点を調節することを特徴とする光学装置。
  10. 【請求項10】 嚢はその周辺にある支持体を透明体の
    周辺の溝にはめ込むことにより固定され、透明体の腔は
    嚢外の流体で満たされている請求項9に記載の光学装
    置。
  11. 【請求項11】 腔は連絡路を介して予備腔と連絡し、
    その予備腔にタンクから流体が流れ込んで、嚢が膨大し
    たとき嚢外の流体が予備腔に流れ込む構成にした請求項
    10に記載の光学装置。
  12. 【請求項12】 タンクを動かすプレッサーが幅広部、
    幅狭部、突起部、つまみよりなり、幅狭部はプレッサー
    により接着しており、幅広部についているつまみをもち
    上げてプレッサーを前方に動かしてテンプルの凹みにプ
    レッサーの幅広部を入れ、テンプルの底の穴にプレッサ
    ーの突起部を入れてプレッサーを固定し、タンクの中の
    流体を嚢の中に送り込むことにより前嚢と後嚢の中央部
    を突出させる請求項9に記載の光学装置。
  13. 【請求項13】 プレッサーを動かすと、嚢の中の流体
    がタンクの中に入って屈折率の弱い凸レンズとなり、逆
    方向に動かすと屈折率の強い凸レンズとなり、物体との
    距離に応じて自在に焦点合わせをする構成にしたことを
    特徴とする請求項9〜11のいずれか1項に記載の光学
    装置。
  14. 【請求項14】 前嚢が蛇腹状周辺部を有し、後嚢が蛇
    腹状周辺部を有する請求項9〜12のいずれか1項に記
    載の光学装置。
  15. 【請求項15】 嚢が透明なシリコーンゴムからなり、
    流体が透明なシリコーンオイルからなることを特徴とす
    る請求項9〜14のいずれか1項に記載の光学装置。
  16. 【請求項16】 嚢の前嚢は中央にいくほど薄く弾力性
    があり、嚢の周辺部は中央に比較して厚く、嚢の後嚢は
    全体に硬く厚くなっていて、屈折力を自在に調節できる
    構成したことを特徴とする流体焦点調節片凸レンズ。
  17. 【請求項17】 前嚢が蛇腹状の周辺部を有する請求項
    16に記載の流体焦点調節レンズ。
  18. 【請求項18】 嚢が、周辺腔と、中央腔と、それらの
    間の中間腔からなり、周辺腔には所定の屈折率の流体を
    注入したり戻したりして、中央腔には屈折率の大きい流
    体を注入したり戻したりして、中間腔にはやや強い屈折
    率の流体を注入したり戻したりして、屈折力を自在に調
    節できるように両凸レンズまたは片凸レンズの形に構成
    した流体焦点調節レンズ。
  19. 【請求項19】 辺縁部は蛇腹状になっており、嚢腔は
    辺縁部と前嚢と後嚢に囲まれてつくられており、中央部
    には嚢腔はなく、前嚢は中央にいくほど薄くなり、後嚢
    が全体的に硬く厚くできており、タンクの中の流体をチ
    ューブを介して嚢腔に注入したり戻したりすることによ
    り屈折力を自在に調節できる流体焦点調節片凹レンズ。
  20. 【請求項20】 辺縁部は蛇腹状になっており、嚢腔が
    辺縁部と前嚢と後嚢に囲まれてつくられており、嚢腔
    が、中央部には嚢腔はなく、後嚢は前嚢と同様に中央に
    いくほど薄くできており、タンクの中の流体をチューブ
    を介して嚢腔に注入したり戻したりすることにより屈折
    力を自在に調節して流体焦点調節両凹レンズまたは流体
    焦点調節変則的レンズの形に構成したレンズ。
  21. 【請求項21】 透明体をポリジエチレングリコールビ
    スアリルカーボネートなどの硬く透明で傷つきにくく、
    薬品に侵されないプラスチックによって形成し、その透
    明体の中に流体を入れ、流体の量の変化によりレンズの
    焦点を調節することを特徴とするレンズ。
  22. 【請求項22】 透明体を凸レンズ、凹レンズ、又は乱
    視のための円柱レンズの形にする請求項21に記載のレ
    ンズ。
  23. 【請求項23】 眼鏡、カメラ、内視鏡又は医療光学機
    器に、請求項16〜22のいずれか1項に記載のレンズ
    を使用した光学装置。
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