JPH10206268A - 輪軸動釣合測定機 - Google Patents

輪軸動釣合測定機

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JPH10206268A
JPH10206268A JP1987297A JP1987297A JPH10206268A JP H10206268 A JPH10206268 A JP H10206268A JP 1987297 A JP1987297 A JP 1987297A JP 1987297 A JP1987297 A JP 1987297A JP H10206268 A JPH10206268 A JP H10206268A
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JP
Japan
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wheel set
wheel
transfer rail
pair
rail
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JP1987297A
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English (en)
Inventor
Hayato Oohito
隼人 大人
Osamu Natsume
治 夏目
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】移載レールに載置された輪軸を一対の振動台に
支持させる操作、及び測定終了後の輪軸を搬出させる操
作を簡単な構成の装置で行う。 【解決手段】ピットH内に設置された輪軸動釣合測定機
Rの移載レール17を、床面Fとほぼ同一に配置すると
共に、該移載レール17を床面Fに対して上下に回動可
能に配設し、前記移載レール17を下方に回動させるこ
とにより該移載レール17に載置された輪軸Wを下降さ
せて、その車軸2の両端部2aを一対の振動台6に支持
させると共に、測定終了後、前記移載レール17を上方
に回動させることにより輪軸Wを上昇させ、該移載レー
ル17の上面を転動させて搬出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として新幹線な
どの鉄道車両において、一定期間使用された輪軸の動釣
合いを測定する測定機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】新幹線などの鉄道車両を構成する輪軸
は、安全を確保するため一定期間使用されると分解され
て検査が行われる。輪軸について説明する。図6に示さ
れるように、新幹線のモータ車の輪軸Wは、一定間隔を
おいて配置された一対の車輪1に、車軸2が同心にして
取付けられている。各車輪1は、床面Fに敷設されたレ
ール3と接する踏面部1aと、各踏面部1aの内側に設
けられたフランジ部1bとから構成されている。車軸2
の両端部2aは、段付きとなって各車輪1の外側に突出
している。車軸2において、一対の車輪1の間の所定の
位置にはギアボックス4が取付けられている。なお、新
幹線には上記したモータ車の輪軸以外にトレーラ車の輪
軸が存在し、ギアボックス4の代わりに車軸に2個のデ
ィスク板が取付けられた構成であるが、一対の車輪どう
しの間隔はモータ車の輪軸と同一なので、本明細書では
モータ車の輪軸についてのみ説明する。
【0003】図10ないし図12を参照しながら、従来
の輪軸動釣合測定機R’について説明する。輪軸動釣合
測定機R’のフレーム51は、床面Fに設けられた所定
の深さのピットH内に設置されている。そして、該測定
機R’を構成する移載レール52は、フレーム51に垂
直に取付けられた複数個のガイドレール53と、複数個
の油圧シリンダ54とにより昇降可能である。移載レー
ル52が上昇した状態において、該移載レール52の上
面は床面Fとほぼ同一になる。移載レール52の上面に
は、輪軸Wの一対の車輪1のフランジ部1bに対応する
間隔で、一対のレール溝55が形成されている。床面F
から転動して搬入された輪軸Wが、移載レール52のほ
ぼ中央部に載置される。複数個の油圧シリンダ54を作
動させて移載レール52に載置された輪軸Wを下降さ
せ、該輪軸Wの車軸2の両端部2aを一対の振動台56
に取付けられた二対の支持ローラ57に支持させる。同
時に、輪軸Wの一方側における車輪1の踏面部1aが、
一対の駆動ローラ58に押圧される。一対の駆動ローラ
58を回転させて輪軸Wを所定の回転数で回転させ、そ
の動釣合いを測定する。
【0004】動釣合いの測定が終了したら、複数個の油
圧シリンダ54を作動させて移載レール52に載置され
た輪軸Wを上昇させる。図12に示されるように、移載
レール52には、該移載レール52に載置された輪軸W
を搬出させるための押上げ装置59が装着されている。
この押上げ装置59は移載レール52において、油圧シ
リンダ61を作動させて押上げプレート62を輪軸Wの
下方から回動させることにより、該輪軸Wを転動させて
搬出させるという構成である。輪軸Wは、押上げ装置5
9により移載レール52から搬出される。
【0005】従来の輪軸動釣合測定機R’は、移載レー
ル52を昇降させるための複数個の油圧シリンダ54
と、輪軸Wを搬出する押上げ装置59を作動させるため
の油圧シリンダ61との二種類の油圧シリンダを使用し
ている。そのため、装置の構成が複雑である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した不具
合に鑑み、輪軸動釣合測定機において、移載レールに載
置された輪軸を一対の振動台に支持させる操作、及び測
定終了後の輪軸を搬出させる操作が簡単な構成の装置で
行われるようにすることを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明が採用した手段は、床面に敷設されたレールと
分断された移載レールがピット内に、昇降手段により昇
降可能に配設された移載レール装置と、輪軸の長さに対
応する間隔をおいて前記移載レールの両側に配設された
一対の振動台と、前記一対の振動台に支持された輪軸の
車輪に対して一対の駆動ローラが進退可能に配設され、
押圧手段により該駆動ローラを車輪に押圧させて、該輪
軸を回転させる構成の駆動ローラ装置とを備え、床面の
レールから移載レールに輪軸を移載させた状態で、前記
昇降手段により移載レールを下降させて、これに載置さ
れている輪軸を前記一対の振動台に支持させ、この状態
で前記押圧手段により輪軸の車輪に対して前記一対の駆
動ローラを押圧させて、該輪軸を回転させることによ
り、その動釣合いを測定する輪軸動釣合測定機であっ
て、前記移載レールは、自身の一端部を支点として、輪
軸の軸心に垂直な面内において回動可能に支持させたこ
とである。
【0008】床面に敷設されたレールを転動して搬入さ
れた輪軸が、移載レール装置を構成する移載レールに載
置される。昇降手段により移載レールを下降させ、該輪
軸を構成する車軸の両端部を、一対の振動台に設けられ
た二対の支持ローラに支持させる。押圧手段により、駆
動ローラ装置を構成する駆動ローラを輪軸の車輪に押圧
させる。この状態で駆動ローラを回転させて、輪軸を回
転させる。輪軸が所定回転数に達したら、輪軸の動釣合
いを測定する。測定終了後、移載レールを床面より上方
に移動させ、輪軸を搬出する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、実施例を挙げて本発明を更
に詳細に説明する。本発明の実施例を説明するに当り、
「従来の技術」の項目で説明した部分と同一部分には同
一符号を付し、重複説明を避けて本発明の特徴的部分に
ついてのみ説明する。図1は、本発明に係る輪軸動釣合
測定機Rの正面図、図2は同じく側面図、図3は同じく
駆動系統を示す平面図である。本明細書では、図2にお
ける右側を「輪軸動釣合測定機Rの前方」、左側を「輪
軸動釣合測定機Rの後方」と記載して説明する。図1な
いし図3に示されるように、輪軸動釣合測定機Rのフレ
ーム5は、床面Fに設けられた所定の深さのピットH内
に設置される。フレーム5のほぼ中央部の上面には、移
載レール装置Aと二基の駆動ローラ装置Bとが配設され
ている。そして、それらの両側には、一対の振動台6が
配設されている。
【0010】最初に、一対の振動台6について説明す
る。図2に示されるように、一対の振動台6の上部に
は、複数個(本実施例では4個)の抜き穴7a,7b,7c,
7d が並列に形成されている。そして、両端の抜き穴7
a,7d と各振動台6の上部との間に、僅かな隙間を有す
る切込み8が形成されている。その結果、各振動台6の
上方部分で一対の支持ローラ9(後述)が取付けられる
各振動検出部6aは、薄肉の連結部11によって各振動
台6と連結されている。このように、各連結部11の肉
厚を薄くしたのは、各振動検出部6aと各振動台6との
連結剛性を低くして、振動検出部6aの振動が容易に検
出されるようにするためである。
【0011】図1及び図2に示されるように、各振動検
出部6aの上部のほぼ中央部には、フレーム5の長手方
向に沿ってそれぞれ一対の支持ローラ9が並列に支承さ
れている。これら二対の支持ローラ9の間に、輪軸Wの
車軸2の両端部2aが載置されることによって、該輪軸
Wが支持される。各振動台6の切込み8の近傍には、そ
れぞれ振動検出センサ12が取付けられている。前記し
た二対の支持ローラ9に支持されて高速で回転する輪軸
Wの振動が、各振動検出部6aを介して各振動検出セン
サ12に検出されることにより、輪軸Wの動釣合いが測
定される。一方側の振動検出部6aのほぼ中央部には、
該振動台6の外方に向かってブラケット13が取付けら
れていて、該ブラケット13の上部に回転数検出センサ
14が取付けられている。この回転数検出センサ14に
より、輪軸Wの回転数が検出される。また、各振動検出
部6aにおける一方側の上部には、略L字形状の規制ア
ーム15が取付けられている。各規制アーム15は、支
点ピン16を中心に回動可能である。各規制アーム15
において輪軸Wの車軸2の両端部2aと対応する位置に
は、それぞれ規制部材15aが取付けられている。各規
制アーム15を回動させ、それぞれの規制部材15a
を、前記二対の支持ローラ9に支持された車軸2の両端
部2aと僅かな隙間をもって配置させることにより、回
転中の輪軸Wが上下方向に移動することが規制される。
しかもこれらの規制部材15aは、車軸2の両端部2a
の段付きの部分にも当接するため、回転中の輪軸Wが長
手方向に移動することも規制される。なお、一対の振動
台6は、フレーム5の長手方向に沿って移動させること
ができる。また、上記した回転数検出センサ14が配設
される位置は、車輪1の側面部でも構わない。
【0012】次に、移載レール装置Aについて説明す
る。図1に示されるように、移載レール装置Aは、プレ
ート形状の移載レール17と、該移載レール17を昇降
させるための昇降手段とから構成されている。移載レー
ル17の上面には、輪軸Wにおける一対のフランジ部1
bを案内するための一対のレール溝18が形成されてい
る。一対のレール溝18の間隔は、輪軸Wの一対の車輪
1のフランジ部1bの間隔に対応している。図3に示さ
れるように、一対の移載レール17は床面Fに敷設され
た一対のレール3と分断されていて、僅かな隙間を介し
て接続されている。そして、水平状態における該移載レ
ール17の上面は、前記床面Fとほぼ同一である。床面
Fに敷設された一対のレール3を転動して搬入された輪
軸Wは、前記一対のレール溝18に案内されて移載レー
ル17のほぼ中央部に載置される。
【0013】図1及び図2に示されるように、フレーム
5の前部の上面には、該フレーム5の長手方向に沿って
所定間隔をおいて2本の支柱19が立設されている。移
載レール17は、2本の支柱19の上方に配置されてい
る。そして、移載レール17の前部の下面には、2本の
支柱19に対応して2個のブラケット17aが設けられ
ていて、これらのブラケット17aが各支点ピン21に
よって各支柱19と回動可能に連結されている。移載レ
ール17の後部には、フレーム5の後部のほぼ中央部に
装着された油圧シリンダ22のシリンダロッド22aの
先端部が取付けられている。この油圧シリンダ22は、
上記した昇降手段の一例である。油圧シリンダ22の下
端部は、フレーム5に対して回動可能に連結されてい
て、該油圧シリンダ22のシリンダロッド22aの先端
部は、移載レール17に対して回動可能に連結されてい
る。そのため、油圧シリンダ22を作動させることによ
り、移載レール17を各支点ピン21を中心に、輪軸W
の軸心に垂直な面内において回動させることができる。
その結果、移載レール17に載置された輪軸Wが昇降す
る。なお、この油圧シリンダ22には複数の近接スイッ
チ(図示せず)が取付けられていて、該複数の近接スイ
ッチでシリンダロッド22aの突出量を制御することに
より、移載レール17を自在の角度で停止させることが
できる。
【0014】次に、二基の駆動ローラ装置Bについて説
明する。図1、図3及び図4に示されるように、各駆動
ローラ装置Bは、フレーム5の上方で移載レール17の
両側の下方に配設された一対の駆動ローラ23(後述)
と、それらを支持するローラベース24を回動させて前
記一対の駆動ローラ23を、輪軸Wの車輪1の踏面部1
aに押圧させるための押圧手段とから構成されている。
フレーム5の後部の上面には、該フレーム5の長手方向
に沿って所定間隔をおいて2個のブラケット25が立設
されている。フレーム5の上方には、ローラベース24
が配置されている。ローラベース24の後部には、前記
した2個のブラケット25に対応して張出部24aが二
箇所に設けられている。図3に示されるように、2個の
ブラケット25の上部は二股形状を成していて、該二股
形状の部分にローラベース24の各張出部24aが嵌ま
り込んでいる。そして、各ブラケット25の二股形状の
部分とローラベース24の各張出部24aが、支点ピン
26によって連結されている。そのため、ローラベース
24は支点ピン26を中心に回動可能である。
【0015】図3及び図4に示されるように、ローラベ
ース24の前部には、フレーム5の前部のほぼ中央部に
装着された油圧シリンダ27のシリンダロッド27aの
先端部が取付けられている。この油圧シリンダ27は、
上記した押圧手段の一例である。油圧シリンダ27の下
端部は、フレーム5に対して回動可能に連結されてい
て、該油圧シリンダ27のシリンダロッド27aの先端
部は、ローラベース24に対して回動可能に連結されて
いる。そのため、油圧シリンダ27を作動させることに
より、ローラベース24を支点ピン26を中心に、輪軸
Wの軸心に直角な垂直面内において回動させることがで
きる。ローラベース24におけるフレーム5の幅方向の
両端部には、それぞれブラケット28が取付けられてい
る。これらのブラケット28のほぼ直上には、それぞれ
ローラプレート29が配置されている。各ローラプレー
ト29の下面には、それぞれ張出部29aが設けられて
いる。各ブラケット28の上部は二股形状を成してい
て、該二股形状の部分に各ローラプレート29の張出部
29aが嵌まり込んでいる。そして各ブラケット28の
二股形状の部分と各ローラプレート29の張出部29a
が、支点ピン31によって連結されている。そのため、
各ローラプレート29は、支点ピン31を中心に自在に
揺動可能である。
【0016】また、図4に示されるように、ローラベー
ス24における各ローラプレート29の長手方向の両端
部の直下には、前記した各ローラプレート29の揺動角
度を規制するためのストッパー32が、それぞれ設けら
れている。このストッパー32は、ローラベース24の
上面に固着された各雌ねじ筒33に調整ボルト34が螺
合された構成であって、各雌ねじ筒33に対する調整ボ
ルト34の突出長の変更により、前記ローラプレート2
9の揺動角度の調整を行うことができる。
【0017】図1、図3及び図4に示されるように、各
ローラプレート29の長手方向の両端部の上面には、一
対の軸受J1 が固設されている。一対の軸受J1 には、
フレーム5の長手方向に沿って各ローラ軸S1 が嵌装さ
れている。各ローラ軸S1 において、輪軸動釣合測定機
Rの外方に位置する長手方向の端部には、それぞれ一対
の駆動ローラ23が装着されており、同じく内方に位置
する長手方向の端部にはそれぞれ一対のローラプーリP
1 が装着されている。これら一対の駆動ローラ23は移
載レール17の両端部から、それぞれ僅かな隙間を介し
て配設されている。これは、前記一対の駆動ローラ23
の外周面を、移載レール17に載置された輪軸Wの一対
の車輪1の踏面部1aに押圧させるためである。
【0018】次に、本実施例の輪軸動釣合測定機Rの駆
動系統について説明する。図3及び図5に示されるよう
に、フレーム5の後部の上面には、その軸心方向がフレ
ーム5の長手方向に沿った形態で駆動モータMが配設さ
れている。ローラベース24において、駆動モータMと
相対向する部分は予め切り欠かれているため、ローラベ
ース24が回動しても駆動モータMと干渉することはな
い。駆動モータMのモータ軸36には、モータプーリP
2 が装着されている。そして、ローラベース24のほぼ
中央部には、フレーム5の長手方向に沿って中間軸S2
が配設されている。この中間軸S2 は、2個の軸受J2
によって支承されている。中間軸S2 の両端部にはそれ
ぞれ二連プーリP1'が装着されていて、該二連プーリP
1'と前記一対のローラプーリP1 との間にそれぞれベル
トV1 が掛装されている。また、中間軸S2 における一
方の軸受J2 の近傍には、中間プーリP3 が装着されて
いる。そしてこの中間プーリP3 は、2個の中間プーリ
4,P5 を介し、2本のベルトV2,V3 によりモータプ
ーリP2 と連結されている。駆動モータMを作動させる
と、各プーリP2 〜P5 を介して中間軸S2 が所定の方
向に回転する。そして、各プーリP1,P1'を介して一対
の駆動ローラ23がすべて同方向に回転する。図5に示
されるように、2個の中間プーリP4,P5 の軸心は、ロ
ーラベース24の回動中心である各支点ピン26の軸心
と同一になるように配設されている。そのため、ローラ
ベース24を回動させても、各中間プーリP3,P4 の心
間距離は変わらないので、ベルトV2 が伸縮することは
ない。
【0019】次に、本実施例の輪軸動釣合測定機Rの作
用について説明する。図6に示されるように、床面Fに
敷設された一対のレール3の上面を、人手によって輪軸
Wが転動されて搬送される。一対のレール3の間隔は、
輪軸Wに装着された一対の車輪1の踏面部1aの間隔に
対応した長さである。該輪軸Wは、床面Fと分断され、
僅かな隙間を介して接続されている移載レール17の上
面に搬入される。その際、輪軸Wの一対の車輪1のフラ
ンジ部1bが、移載レール17の一対のレール溝18に
嵌まり込む。図7に示されるように、輪軸Wが移載レー
ル17のほぼ中央部に載置されると、油圧シリンダ22
を作動させて移載レール17を下方に回動させる。該移
載レール17は、自身の一端部を支点として回動する。
輪軸Wはほぼ垂直に下降し、その車軸2の両端部2aが
二対の支持ローラ9によって支持される。移載レール1
7は、輪軸Wの車軸2の両端部2aが二対の支持ローラ
9によって支持された後も僅かに回動する。そのため、
輪軸Wは二対の支持ローラ9によって、吊下げ状態で支
持される。続いて、一対の規制アーム15を回動させて
輪軸Wの段付き部分と僅かな隙間をもって配置させ、回
転中の輪軸Wが上下方向及び長手方向に移動することを
規制する。
【0020】図8に示されるように、ローラベース24
は予め下方に回動しているため、二対の支持ローラ9に
支持されている輪軸Wの各車輪1の踏面部1aと、一対
の駆動ローラ23との間には隙間が形成されている。各
ローラプレート29は、支点ピン31を中心に揺動可能
であるため、一対の駆動ローラ23を支持している各ロ
ーラプレート29の長手方向の両端部の何れか一方は、
ストッパー32の調整ボルト34に当接していることが
多い。この状態において、油圧シリンダ27を作動させ
て、そのシリンダロッド27aを突出させると、ローラ
ベース24が上方に回動する。一対の駆動ローラ23
は、車輪1の踏面部1aに対して揺動しながら進退す
る。そして、一対の駆動ローラ23のうち、何れか一方
が、最初に車輪1の踏面部1aに当接し、その後、他方
が該踏面部1aに当接する。続いて、各駆動ローラ23
は、油圧シリンダ27により、車輪1の踏面部1aを更
に押圧する。そのため、各駆動ローラ23が、車輪1の
踏面部1aを押圧する力は、ほぼ均等である。この状態
で駆動モータMを作動させて、一対の駆動ローラ23を
回転させると、輪軸Wは各駆動ローラ23と反対方向に
回転する。輪軸Wが所定の回転数に達したことが回転数
検出センサ14(図1参照)によって検出されたら、輪
軸Wの動釣合いを測定する。ローラベース24を下方に
回動させて、一対の駆動ローラ23を輪軸Wから退避さ
せる。
【0021】輪軸Wの回転が停止したら、一対の規制ア
ーム15を取外す。図9に示されるように、油圧シリン
ダ22を作動させて、移載レール17を上方に回動させ
る。その際、前記油圧シリンダ22のシリンダロッド2
2aをその前進端まで突出させて、移載レール17の後
端部が床面Fよりも僅かに上方に位置するように、該移
載レール17を回動させる。その角度は、輪軸Wが外力
を受けることなく転動を開始できるだけの角度である。
輪軸Wは移載レール17の上面を転動し、床面Fに敷設
された一対のレール3上に搬出される。こうすることに
よって、測定終了後の輪軸Wは無動力で搬出される。
【0022】本実施例では、移載レール17の昇降手段
(移載レール17を回動させる手段)として油圧シリン
ダ22を使用しているが、その他の方法、例えば、ば
ね、スクリュージャッキ、空圧シリンダでも構わない。
同様に、一対の駆動ローラ23を輪軸Wの車輪1に押圧
させる手段(ローラベース24を回動させる手段)とし
て油圧シリンダ27を使用しているが、これもばね、ス
クリュージャッキ、空圧シリンダなどの方法でも構わな
い。また、本実施例における移載レール17は、輪軸W
が搬入される側と同じ側の端部を支点として回動可能に
支持されている。そして、輪軸動釣合測定機Rの前方か
ら搬入した輪軸Wを、動釣合い測定後、該測定機Rの前
方、即ち、上記した搬入方向と逆方向に搬出するものと
して説明した。しかし、移載レール17の前後の床面F
にレール3を敷設すると共に、輪軸Wが搬入される側と
同じ側の端部を支点として回動可能に支持させることに
より、輪軸Wを該測定機Rの前方から搬入し、後方に搬
出させることも可能である。即ち、輪軸Wが搬出される
方向を、該輪軸Wが搬入される方向と同方向にすること
もできる。また、本発明に係る輪軸動釣合測定機は、モ
ータ車の輪軸だけでなくトレーラ車の輪軸にも対応可能
である。
【0023】本実施例のストッパー32は、雌ねじ筒3
3に調整ボルト34が螺合された形態であるため、その
高さを調整することができる。即ち、各ローラプレート
29の揺動角度を調整することができる。しかし、前記
雌ねじ筒33と前記調整ボルト34とを一体にした構成
のものでもよい。
【0024】
【発明の効果】本発明に係る輪軸動釣合測定機は、輪軸
を載置した移載レールを下降させることによって輪軸を
一対の振動台に支持させると共に、該移載レールを床面
よりも上昇させることによって無動力で搬出することが
できる。即ち、移載レールを該輪軸の軸心に垂直な面内
で回動させるだけで、輪軸を一対の振動台に支持する操
作と、輪軸を搬出する操作を一度に行うことができる。
そのため、輪軸動釣合測定機の構成を簡単にすることが
できる。また、動釣合いの測定が終了すると、前記移載
レールが上方に回動されるため、輪軸を搬入して搬出す
るまでの操作をほとんど無動力で行うことができる。輪
軸を搬出する方向を、該輪軸が搬入される方向と同じに
することも逆にすることもできるため、該輪軸動釣合測
定機が設置される空間を有効に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る輪軸動釣合測定機Rの正面図であ
る。
【図2】同じく側面図である。
【図3】同じく駆動系統を示す平面図である。
【図4】一部を破断した図1のX矢視図である。
【図5】駆動系統を示す側面図である。
【図6】床面Fを転動して移載レール17に搬入される
状態の輪軸Wの平面図である。
【図7】移載レール17を回動させた状態の作用説明図
である。
【図8】ローラベース24を回動させて、輪軸Wに一対
の駆動ローラ23を押圧させる状態の作用説明図であ
る。
【図9】移載レール17を床面Fより上方に回動させて
輪軸Wを搬出させる状態の作用説明図である。
【図10】従来の輪軸動釣合測定機R’の正面図であ
る。
【図11】同じく側面図である。
【図12】押上げ装置59により、輪軸Wを搬出する状
態の作用説明図である。
【符号の説明】
A:移載レール装置 B:駆動ローラ装置 F:床面 H:ピット R:輪軸動釣合測定機 W:輪軸 1:車輪 3:レール 6:振動台 17:移載レール 21:支点ピン(支点) 22:油圧シリンダ(昇降手段) 23:駆動ローラ 27:油圧シリンダ(押圧手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床面に敷設されたレールと分断された移
    載レールがピット内に、昇降手段により昇降可能に配設
    された移載レール装置と、 輪軸の長さに対応する間隔をおいて前記移載レールの両
    側に配設された一対の振動台と、 前記一対の振動台に支持された輪軸の車輪に対して一対
    の駆動ローラが進退可能に配設され、押圧手段により該
    駆動ローラを車輪に押圧させて、該輪軸を回転させる構
    成の駆動ローラ装置とを備え、 床面のレールから移載レールに輪軸を移載させた状態
    で、前記昇降手段により移載レールを下降させて、これ
    に載置されている輪軸を前記一対の振動台に支持させ、
    この状態で前記押圧手段により輪軸の車輪に対して前記
    一対の駆動ローラを押圧させて、該輪軸を回転させるこ
    とにより、その動釣合いを測定する輪軸動釣合測定機で
    あって、 前記移載レールは、自身の一端部を支点として、輪軸の
    軸心に垂直な面内において回動可能に支持されているこ
    とを特徴とする輪軸動釣合測定機。
  2. 【請求項2】 前記移載レールの上方への回動角度は、
    輪軸が外力を受けることなく転動を開始できる角度であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の輪軸動釣合測定
    機。
  3. 【請求項3】 移載レールは、輪軸が搬入される側と同
    じ側の端部を支点として回動可能に支持されて、輪軸の
    搬出方向は、その搬入方向と逆方向であることを特徴と
    する請求項1に記載の輪軸動釣合測定機。
  4. 【請求項4】 移載レールは、輪軸が搬入される側と反
    対側の端部を支点として回動可能に支持されて、輪軸の
    搬出方向は、その搬入方向と同方向であることを特徴と
    する請求項1に記載の輪軸動釣合測定機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104198116A (zh) * 2014-09-12 2014-12-10 湖州德盛汽车部件有限公司 动平衡机支撑机构
CN108303213A (zh) * 2018-04-28 2018-07-20 苏州工业园区聚博精密设备有限公司 一种新型主轴平衡机
CN117419854A (zh) * 2023-12-15 2024-01-19 山东鲁岳桥机械股份有限公司 一种汽车车桥平衡检测装置

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