JPH10206021A - ロータリーキルンのシール構造 - Google Patents

ロータリーキルンのシール構造

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JPH10206021A
JPH10206021A JP1073097A JP1073097A JPH10206021A JP H10206021 A JPH10206021 A JP H10206021A JP 1073097 A JP1073097 A JP 1073097A JP 1073097 A JP1073097 A JP 1073097A JP H10206021 A JPH10206021 A JP H10206021A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
furnace
sealing
furnace body
chamber
Prior art date
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Pending
Application number
JP1073097A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichi Abe
清一 阿部
Shiro Kamibayashi
史朗 上林
Hirohito Yoshioka
洋仁 吉岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP1073097A priority Critical patent/JPH10206021A/ja
Publication of JPH10206021A publication Critical patent/JPH10206021A/ja
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  • Incineration Of Waste (AREA)
  • Muffle Furnaces And Rotary Kilns (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 排ガスが外部に漏出することを抑制できるロ
ータリーキルンのシール構造を提供する。 【解決手段】 円筒形炉体12の外側位置に、円筒形炉
体12と汚泥投入手段13との間の間隙を覆って封止ガ
ス室18を形成するシールフード17を配設し、シール
フード17と環状溝部19との間隙を覆ってガス捕集室
21を形成する捕集フード20を配設し、汚泥投入手段
13に一端が円筒形炉体12の炉体内に開口する通気路
14を設け、通気路14と封止ガス室18の間に、炉内
ガスを封止ガスとして封止ガス室に送風するガス循環系
23を設け、ガス捕集室21に連通してガス吸引系25
を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下水汚泥や産業廃
水処理汚泥等の汚泥ならびに廃棄物を減量化・安定化す
る焼却処理に使用するロータリーキルンのシール構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、汚泥、特に重金属を含む産業廃水
処理汚泥の焼却処理には、二次公害防止のための格別の
配慮が必要である。この種の廃棄物を処理する装置とし
ては、焼却処理に使用する焼却炉や熱分解炉、あるいは
間接加熱を行う熱分解炉があるが、ここでは、図2に示
すような内熱式のロータリーキルン(回転炉)について
説明する。
【0003】図2において、ロータリーキルンは、軸心
廻りに緩速で回転する円筒形炉体1を水平に対して僅か
に傾斜角を与えて配置したもので、円筒形炉体1の一側
にシュートまたはスクリューフィーダなどの廃棄物投入
手段2を固定して設けている。廃棄物は廃棄物投入手段
2から炉内に供給し、その後に円筒形炉体1の回転によ
り傾斜方向へ徐々に移送しながら、炉体内を流通する高
温ガスの熱量、あるいは種々の間接加熱手段による熱量
を受けて乾燥・燃焼もしくは熱分解し、炉体の他側に設
けた排出部(図示せず)から焼却灰、あるいは熱分解残
渣として排出する。
【0004】ロータリーキルンは、回転する円筒形炉体
1と固定の廃棄物投入手段2との間の間隙Cから炉内の
高温ガスが漏出することを防止するために、シール手段
3を設けている。シール手段3は、間隙Cを覆って配置
するスカート状のシールフード4を廃棄物投入手段2に
設け、シールフード4の裾部に摺動自在に嵌合する環状
溝部5を円筒形炉体1の端面に設けたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の構成に
おいて、ロータリーキルンは、円筒形炉体1の炉内の高
温ガスが外部へ漏出することを防止するために、炉内ガ
ス圧力を外気圧より僅かに低い負圧に維持している。こ
の炉内の負圧は、排ガスをサイクロンや再燃焼炉等で構
成する二次処理系へ吸引することにより生起するもので
あるが、その値が過剰に大きくなると円筒形炉体1と固
定の廃棄物投入手段2との間の間隙Cを通って円筒形炉
体1へ逆流入する外気量が過剰となって異常燃焼を招く
おそれがあるために、僅かな負圧に維持している。
【0006】しかし、炉内に供給する廃棄物の性状は均
質なものではなく、廃棄物の焼却もしくは熱分解によっ
て生起する高温ガスのガス量およびガス圧は経時的に変
化し、その変動は急激に起こるので、この変動に追従し
て排ガスの吸引量を適時に調整することはできず、円筒
形炉体1の炉内ガス圧力は必ずしも負圧とはならない。
このために、炉内ガス圧力が外気圧より高くなると、シ
ールフード4と環状溝部5の間において、高温ガスが外
部に漏出し、作業環境へ悪影響を与えるなどの二次公害
を招く問題があった。
【0007】本発明は上記した課題を解決するものであ
り、排ガスが外部に漏出することを抑制できるロータリ
ーキルンのシール構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明のロータリーキルンのシール構造は、円
筒形炉体を軸心廻りに回転自在に設け、円筒形炉体の軸
心方向の一端側の開口部に廃棄物投入手段を挿入配置し
たロータリーキルンにおいて、円筒形炉体の外側位置
に、円筒形炉体と廃棄物投入手段との間の間隙を覆って
封止ガス室を形成するシールフードを配設し、円筒形炉
体に、シールフードの裾縁部に摺動自在に嵌合する環状
溝部を設け、シールフードの外側位置に、シールフード
と環状溝部との間の間隙を覆ってガス捕集室を形成する
捕集フードを配設し、廃棄物投入手段に一端が円筒形炉
体の炉体内に開口する通気路を設け、通気路と封止ガス
室の間に、炉内ガスを封止ガスとして封止ガス室に送風
するガス循環系を設け、ガス捕集室に連通してガス吸引
系を設けたものである。
【0009】この構成により、廃棄物投入手段により円
筒形炉体の一側に投入した汚泥は、円筒形炉体の回転に
より他側へ徐々に移送しながら、炉内の燃焼帯域におい
て乾燥・燃焼もしくは熱分解し、炉体の他側の排出部か
ら焼却灰あるいは熱分解残渣として排出する。
【0010】炉内ガスは一部が封止ガスとして廃棄物投
入手段に設けた通気路およびガス循環系を通して封止ガ
ス室へ流入し、円筒形炉体と廃棄物投入手段との間の間
隙を通して、炉内ガス圧力に比べて高圧の封止ガス室か
ら炉内へ循環する。このことにより、廃棄物性状等に起
因して炉内ガス圧力が正圧側へ変動する場合にあって
も、常に炉内ガスの漏出を防止することができる。した
がって、ロータリーキルンの運転に際して、炉内ガス圧
力の調整に注意を払う必要がなく、炉内圧力の正圧側に
おける連続した運転も可能となり、燃焼もしくは熱分解
にとって好適な炉内環境の維持を最優先の事項とする運
転を行うことができる。
【0011】一方、シールフードと環状溝部との間隙を
通して封止ガス室からガス捕集室へ漏出した炉内ガスは
ガス吸引系に吸引し、炉内ガスが外部へ漏出することを
防止する。このとき、ガス捕集室に外気が逆流入して
も、外気は捕集室から封止ガス室へはその圧力差によっ
て流入せず、炉内への外気の異常混入を防止できる。
【0012】よって、正圧の封止ガス室と負圧のガス捕
集室とを二重に配置することにより、炉内ガスを封止ガ
スとして利用して、炉内ガスの外部への漏出と外気の炉
内への逆流入とを防止できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1において、ロータリーキルン1
1は軸心廻りに緩速で回転する円筒形炉体12を有して
おり、円筒形炉体12は水平に対して僅かに傾斜角を与
えて配設している。円筒形炉体12の上方に位置する一
端側には、炉壁に形成した開口に挿通して廃棄物投入手
段13が配設してある。廃棄物投入手段13はシュート
またはスクリューフィーダなどからなるものであって、
内部に廃棄物が移動する供給路を有しており、廃棄物投
入手段13の外側部には一端が円筒形炉体12の炉体内
に開口する通気路14が設けてある。
【0014】ロータリーキルン11は、回転する円筒形
炉体12と固定の廃棄物投入手段13との間の間隙15
から炉内の高温ガスが漏出することを防止するために、
シール手段16を設けている。シール手段16は円筒形
炉体12の外側位置にシールフード17を有しており、
このシールフード17は間隙15を覆って封止ガス室1
8を形成している。シールフード17は廃棄物投入手段
13に固定したものであり、円筒形炉体12にはシール
フード17の裾縁部に摺動自在に嵌合する環状溝部19
を設けている。シールフード17の外側位置には廃棄物
投入手段13に固定して捕集フード20が配設してあ
り、捕集フード20はシールフード17と環状溝部19
との間の間隙を覆ってガス捕集室21を形成している。
通気路14と封止ガス室18の間には、炉内ガスを封止
ガスとして封止ガス室18に送風するために、循環ファ
ン22を備えたガス循環系23を設けており、ガス捕集
室21には吸引ファン24を備えたガス吸引系25を設
けている。
【0015】以下、上記した構成における作用を説明す
る。脱水ケーキあるいは都市ごみ、産業廃棄物等の廃棄
物を廃棄物投入手段13により円筒形炉体12に投入す
る。汚泥は円筒形炉体12の回転により他側へ徐々に移
動し、炉内の燃焼帯域あるいは熱分解帯域において乾燥
・燃焼もしくは熱分解し、炉体の他側の排出部(図示せ
ず)から焼却灰あるいは熱分解残渣として排出する。
【0016】この間において、高温の炉内ガスは、循環
ファン22の駆動により通気路14およびガス循環系2
3を通して一部が封止ガスとしてシールフード17の封
止ガス室18へ流入する。この封止ガスは、円筒形炉体
12と廃棄物投入手段13との間の間隙15を通して、
炉内ガス圧力に比べて高圧の封止ガス室18から炉内へ
循環する。このことにより、炉内ガス圧力が正圧側へ変
動する場合にあっても、常に炉内ガスの漏出を防止する
ことができる。
【0017】一方、シールフード17と環状溝部19と
の間隙を通して封止ガス室18からガス捕集室21へ漏
出した炉内ガスは、吸引ファン24の駆動によりガス吸
引系25に吸引して、炉内ガスが外部へ漏出することを
防止する。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、正
圧の封止ガス室と負圧のガス捕集室とを二重に配置し、
炉内ガスの一部を封止ガスとして高圧の封止ガス室から
炉内へ循環させて利用することにより、常に炉内ガスの
漏出を防止することができ、ガス捕集室を負圧に維持す
ることにより、外部への炉内ガスの漏出を防止するとと
もに、封止ガス室との圧力差の存在によって外気が捕集
室から封止ガス室へ流入して炉内へ逆流入することを防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるロータリーキルンの
シール構造を示す模式図である。
【図2】従来のロータリーキルンのシール構造を示す模
式図である。
【符号の説明】
11 ロータリーキルン 12 円筒形炉体 13 廃棄物投入手段 14 通気路 15 間隙 16 シール手段 17 シールフード 18 封止ガス室 19 環状溝部 20 捕集フード 21 ガス捕集室 22 循環ファン 23 ガス循環系 24 吸引ファン 25 ガス吸引系

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒形炉体を軸心廻りに回転自在に設
    け、円筒形炉体の軸心方向の一端側の開口部に廃棄物投
    入手段を挿入配置したロータリーキルンにおいて、円筒
    形炉体の外側位置に、円筒形炉体と廃棄物投入手段との
    間の間隙を覆って封止ガス室を形成するシールフードを
    配設し、円筒形炉体に、シールフードの裾縁部に摺動自
    在に嵌合する環状溝部を設け、シールフードの外側位置
    に、シールフードと環状溝部との間の間隙を覆ってガス
    捕集室を形成する捕集フードを配設し、廃棄物投入手段
    に一端が円筒形炉体の炉体内に開口する通気路を設け、
    通気路と封止ガス室の間に、炉内ガスを封止ガスとして
    封止ガス室に送風するガス循環系を設け、ガス捕集室に
    連通してガス吸引系を設けたことを特徴とするロータリ
    ーキルンのシール構造。
JP1073097A 1997-01-24 1997-01-24 ロータリーキルンのシール構造 Pending JPH10206021A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009165969A (ja) * 2008-01-16 2009-07-30 Takenaka Komuten Co Ltd 汚染土無害化システム
JP2011094858A (ja) * 2009-10-29 2011-05-12 Tsukishima Kikai Co Ltd 回転式加熱処理装置
JP2011094859A (ja) * 2009-10-29 2011-05-12 Tsukishima Kikai Co Ltd 回転式加熱処理装置
CN113698952A (zh) * 2021-09-02 2021-11-26 浙江工业大学 一种分段式生物质热解一体化装置及方法

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