JP2003343820A - 廃棄物溶融処理設備 - Google Patents
廃棄物溶融処理設備Info
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- JP2003343820A JP2003343820A JP2002149354A JP2002149354A JP2003343820A JP 2003343820 A JP2003343820 A JP 2003343820A JP 2002149354 A JP2002149354 A JP 2002149354A JP 2002149354 A JP2002149354 A JP 2002149354A JP 2003343820 A JP2003343820 A JP 2003343820A
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- Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)
- Gasification And Melting Of Waste (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Treatment Of Sludge (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、多くの可燃物や水分を含有してい
る被処理物15がそのまま投入されても、溶融効率及び
熱効率の低下を抑制しつつ、それを良好に溶融処理する
ことができる廃棄物溶融処理設備を実現することを目的
とする。 【解決手段】 内筒2と外筒7とを同一軸心回りに相対
的に回転自在に構成し、内筒2と外筒7との間の環状空
間に被処理物を蓄積する堆積部Sと、内筒2に備える炉
天井部3と外筒7に備える炉底8との間に堆積部Sから
供給される被処理物15を燃焼バーナ4により加熱溶融
処理する主室9と、内筒2と外筒7との相対回転により
主室9に被処理物15を切出し供給する切出部13とを
設けてある廃棄物溶融処理設備であって、主室2の燃焼
排ガスBの一部B2を堆積部Sに通気させる通気機構2
0を設けてある。
る被処理物15がそのまま投入されても、溶融効率及び
熱効率の低下を抑制しつつ、それを良好に溶融処理する
ことができる廃棄物溶融処理設備を実現することを目的
とする。 【解決手段】 内筒2と外筒7とを同一軸心回りに相対
的に回転自在に構成し、内筒2と外筒7との間の環状空
間に被処理物を蓄積する堆積部Sと、内筒2に備える炉
天井部3と外筒7に備える炉底8との間に堆積部Sから
供給される被処理物15を燃焼バーナ4により加熱溶融
処理する主室9と、内筒2と外筒7との相対回転により
主室9に被処理物15を切出し供給する切出部13とを
設けてある廃棄物溶融処理設備であって、主室2の燃焼
排ガスBの一部B2を堆積部Sに通気させる通気機構2
0を設けてある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内筒と外筒とを同
一軸心回りに相対的に回転自在に構成し、前記内筒と前
記外筒との間の環状空間に被処理物を蓄積する堆積部
と、前記内筒に備える炉天井部と前記外筒に備える炉底
との間に前記堆積部から供給される被処理物を燃焼バー
ナにより加熱して溶融処理する主室と、前記内筒と前記
外筒との相対回転により前記主室に前記被処理物を切出
し供給する切出部とを設けてある廃棄物溶融処理設備に
関する。
一軸心回りに相対的に回転自在に構成し、前記内筒と前
記外筒との間の環状空間に被処理物を蓄積する堆積部
と、前記内筒に備える炉天井部と前記外筒に備える炉底
との間に前記堆積部から供給される被処理物を燃焼バー
ナにより加熱して溶融処理する主室と、前記内筒と前記
外筒との相対回転により前記主室に前記被処理物を切出
し供給する切出部とを設けてある廃棄物溶融処理設備に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、都市ゴミや下水汚泥等の廃棄物、
廃棄物を焼却処理して排出された焼却灰、廃棄物を乾留
処理して排出された乾留残渣、又は、埋立処分場を再び
掘り起こした再処理物等を被処理物として主室に供給
し、その主室の被処理物を燃焼バーナにより加熱熔融処
理して溶融スラグ化することにより減容化する熔融処理
設備が知られている。
廃棄物を焼却処理して排出された焼却灰、廃棄物を乾留
処理して排出された乾留残渣、又は、埋立処分場を再び
掘り起こした再処理物等を被処理物として主室に供給
し、その主室の被処理物を燃焼バーナにより加熱熔融処
理して溶融スラグ化することにより減容化する熔融処理
設備が知られている。
【0003】また、このような熔融処理設備として回転
式表面溶融炉がある。かかる回転式表面溶融炉は、内筒
と外筒とを同一軸心回りに相対的に回転自在に構成し、
これら内筒と外筒との間の環状空間に被処理物を蓄積す
る堆積部を設け、内筒に備える炉天井部と外筒に備える
炉底との間に被処理物を燃焼バーナにより加熱して溶融
処理する主室を設け、内筒と外筒との相対回転により主
室に被処理物を切出し供給する切出部を設け、更に、炉
底に被処理物が溶融して生成した溶融スラグが排出され
るスラグ排出部を設け、また、その主室からスラグ排出
部を介して排出された燃焼排ガスを後燃焼処理する後燃
焼室を設けて構成されている。
式表面溶融炉がある。かかる回転式表面溶融炉は、内筒
と外筒とを同一軸心回りに相対的に回転自在に構成し、
これら内筒と外筒との間の環状空間に被処理物を蓄積す
る堆積部を設け、内筒に備える炉天井部と外筒に備える
炉底との間に被処理物を燃焼バーナにより加熱して溶融
処理する主室を設け、内筒と外筒との相対回転により主
室に被処理物を切出し供給する切出部を設け、更に、炉
底に被処理物が溶融して生成した溶融スラグが排出され
るスラグ排出部を設け、また、その主室からスラグ排出
部を介して排出された燃焼排ガスを後燃焼処理する後燃
焼室を設けて構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の廃
棄物溶融処理設備において、可燃物を多く含有した被処
理物を主室に供給して溶融処理する場合には、その可燃
物の含有量が多くなるほど溶融処理効率(排出される溶
融スラグ排出量に対する主室への被処理物供給量の比に
相当する。)が低下してしまう。特に、都市ゴミや下水
汚泥、又は埋立処分場を再び掘り起こした再処理物等の
被処理物には多くの可燃物が含まれているので、このよ
うな被処理物をそのまま溶融処理すると上記溶融効率が
大幅に低下することがある。また、このような溶融効率
の低下を抑制するためには、例えば、上記都市ゴミや上
記再処理物等の被処理物については、その被処理物を焼
却炉等で焼却処理し、焼却処理後の焼却灰を適宜乾燥処
理等した後に廃棄物溶融処理設備に投入したり、更に、
焼却灰等の被処理物については、その被処理物をロータ
リーキルン等の乾留装置で乾留処理し、その乾留処理利
後の乾留残渣を廃棄物溶融処理設備に投入する場合があ
る。
棄物溶融処理設備において、可燃物を多く含有した被処
理物を主室に供給して溶融処理する場合には、その可燃
物の含有量が多くなるほど溶融処理効率(排出される溶
融スラグ排出量に対する主室への被処理物供給量の比に
相当する。)が低下してしまう。特に、都市ゴミや下水
汚泥、又は埋立処分場を再び掘り起こした再処理物等の
被処理物には多くの可燃物が含まれているので、このよ
うな被処理物をそのまま溶融処理すると上記溶融効率が
大幅に低下することがある。また、このような溶融効率
の低下を抑制するためには、例えば、上記都市ゴミや上
記再処理物等の被処理物については、その被処理物を焼
却炉等で焼却処理し、焼却処理後の焼却灰を適宜乾燥処
理等した後に廃棄物溶融処理設備に投入したり、更に、
焼却灰等の被処理物については、その被処理物をロータ
リーキルン等の乾留装置で乾留処理し、その乾留処理利
後の乾留残渣を廃棄物溶融処理設備に投入する場合があ
る。
【0005】一方、従来の廃棄物溶融処理設備におい
て、湿灰等の水分を多く含有した被処理物を主室に供給
して溶融処理する場合には、その水分の含有量が多くな
るほど、主室において水を加熱及び蒸発させるために消
費される熱量が多くなるので、主室の温度を被処理物が
良好に溶融する温度に維持するために、燃焼バーナにお
ける燃料量を上昇させるなどのように主室に多くの熱を
供給する必要があり、熱効率が低下してしまう。また、
このような熱効率の低下を抑制するために、被処理物を
乾燥装置等により充分に乾燥した後に、乾燥後の被処理
物を廃棄物溶融処理設備に投入することも考えられるが
処理コストが嵩むため好ましくない。
て、湿灰等の水分を多く含有した被処理物を主室に供給
して溶融処理する場合には、その水分の含有量が多くな
るほど、主室において水を加熱及び蒸発させるために消
費される熱量が多くなるので、主室の温度を被処理物が
良好に溶融する温度に維持するために、燃焼バーナにお
ける燃料量を上昇させるなどのように主室に多くの熱を
供給する必要があり、熱効率が低下してしまう。また、
このような熱効率の低下を抑制するために、被処理物を
乾燥装置等により充分に乾燥した後に、乾燥後の被処理
物を廃棄物溶融処理設備に投入することも考えられるが
処理コストが嵩むため好ましくない。
【0006】従って、本発明は、上記の事情に鑑みて、
多くの可燃物や水分を含有している被処理物がそのまま
投入されても、上記溶融効率及び熱効率の低下を抑制し
つつ、それを良好に溶融処理することができる廃棄物溶
融処理設備を実現することを目的とする。
多くの可燃物や水分を含有している被処理物がそのまま
投入されても、上記溶融効率及び熱効率の低下を抑制し
つつ、それを良好に溶融処理することができる廃棄物溶
融処理設備を実現することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明に係る廃棄物溶融処理設備の第一特徴構成は、
特許請求の範囲の欄の請求項1に記載した如く、内筒と
外筒とを同一軸心回りに相対的に回転自在に構成し、前
記内筒と前記外筒との間の環状空間に被処理物を蓄積す
る堆積部と、前記内筒に備える炉天井部と前記外筒に備
える炉底との間に前記堆積部から供給される被処理物を
燃焼バーナにより加熱して溶融処理する主室と、前記内
筒と前記外筒との相対回転により前記主室に前記被処理
物を切出し供給する切出部とを設けてある廃棄物溶融処
理設備であって、前記主室の燃焼排ガスの一部を前記堆
積部に通気させる通気機構を設けてある点にある。
の本発明に係る廃棄物溶融処理設備の第一特徴構成は、
特許請求の範囲の欄の請求項1に記載した如く、内筒と
外筒とを同一軸心回りに相対的に回転自在に構成し、前
記内筒と前記外筒との間の環状空間に被処理物を蓄積す
る堆積部と、前記内筒に備える炉天井部と前記外筒に備
える炉底との間に前記堆積部から供給される被処理物を
燃焼バーナにより加熱して溶融処理する主室と、前記内
筒と前記外筒との相対回転により前記主室に前記被処理
物を切出し供給する切出部とを設けてある廃棄物溶融処
理設備であって、前記主室の燃焼排ガスの一部を前記堆
積部に通気させる通気機構を設けてある点にある。
【0008】即ち、本発明に係る廃棄物溶融処理設備の
上記第一の特徴構成によれば、上記通気機構を設けるこ
とにより、上記切出部により切出された直後で溶融があ
まり進行していない被処理物が存在することで比較的高
い通気性を有する堆積部の主室に面する部位を介して、
前記主室に存在する低酸素且つ高温の燃焼排ガスの一部
を当該堆積部内に流入させ、その流入した燃焼排ガスを
前記堆積部の内部に通気させることで、堆積部に堆積し
ている被処理物を乾燥させる乾燥処理を行い、更には、
堆積部に堆積している被処理物中の可燃物をガス化させ
る乾留処理を行うことができる。
上記第一の特徴構成によれば、上記通気機構を設けるこ
とにより、上記切出部により切出された直後で溶融があ
まり進行していない被処理物が存在することで比較的高
い通気性を有する堆積部の主室に面する部位を介して、
前記主室に存在する低酸素且つ高温の燃焼排ガスの一部
を当該堆積部内に流入させ、その流入した燃焼排ガスを
前記堆積部の内部に通気させることで、堆積部に堆積し
ている被処理物を乾燥させる乾燥処理を行い、更には、
堆積部に堆積している被処理物中の可燃物をガス化させ
る乾留処理を行うことができる。
【0009】従って、乾燥処理や乾留処理等を行ってい
ない都市ゴミ等の有機性廃棄物や水分が多い湿灰等の被
処理物が堆積部に投入された場合でも、堆積部におい
て、適度に乾燥させ、更には、含有されている可燃物を
適度にガス化させた後に、その被処理物を主室に供給す
ることができる。よって、主室において、その乾燥処理
及び乾留処理後の被処理物を良好に溶融処理することが
でき、溶融処理効率及び熱効率の低下を抑制することが
できる。また、本溶融処理設備により、被処理物の前処
理工程において、被処理物を乾燥する乾燥装置及びその
被処理物を乾留処理する乾留装置等を簡略化又は省略す
ることができる。
ない都市ゴミ等の有機性廃棄物や水分が多い湿灰等の被
処理物が堆積部に投入された場合でも、堆積部におい
て、適度に乾燥させ、更には、含有されている可燃物を
適度にガス化させた後に、その被処理物を主室に供給す
ることができる。よって、主室において、その乾燥処理
及び乾留処理後の被処理物を良好に溶融処理することが
でき、溶融処理効率及び熱効率の低下を抑制することが
できる。また、本溶融処理設備により、被処理物の前処
理工程において、被処理物を乾燥する乾燥装置及びその
被処理物を乾留処理する乾留装置等を簡略化又は省略す
ることができる。
【0010】本発明に係る廃棄物溶融処理設備の第二特
徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項2に記載した如
く、上記第一特徴構成に加えて、前記主室から前記炉底
に形成されたスラグ排出部を介して排出された燃焼排ガ
スを後燃焼処理する後燃焼室を設けてあり、前記通気機
構を、前記堆積部を通気した後の通気後排ガスを前記後
燃焼室に供給して前記燃焼排ガスと共に前記後燃焼処理
するように構成してある点にある。
徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項2に記載した如
く、上記第一特徴構成に加えて、前記主室から前記炉底
に形成されたスラグ排出部を介して排出された燃焼排ガ
スを後燃焼処理する後燃焼室を設けてあり、前記通気機
構を、前記堆積部を通気した後の通気後排ガスを前記後
燃焼室に供給して前記燃焼排ガスと共に前記後燃焼処理
するように構成してある点にある。
【0011】即ち、本発明に係る廃棄物溶融処理設備の
上記第二の特徴構成によれば、上記通気機構により、堆
積部を通気した後の被処理物中の可燃物がガス化された
熱分解ガスが含まれている通気後排ガスを、上記後燃焼
室に供給して、主室からスラグ排出部を介して排出され
た燃焼排ガスと共に後燃焼処理することができる。した
がって、通気後排ガス中の熱分解ガスを燃焼処理する燃
焼室を別途設ける必要がなく、通気後排ガス中の熱分解
ガスを後燃焼室において完全燃焼させた後に排出するこ
とができる。更に、後燃焼室から排出された排ガスの熱
を回収して燃焼用空気予熱等に利用することで、通気後
排ガス中の熱分解ガスを燃焼させることにより発生する
熱をも有効利用することができる。
上記第二の特徴構成によれば、上記通気機構により、堆
積部を通気した後の被処理物中の可燃物がガス化された
熱分解ガスが含まれている通気後排ガスを、上記後燃焼
室に供給して、主室からスラグ排出部を介して排出され
た燃焼排ガスと共に後燃焼処理することができる。した
がって、通気後排ガス中の熱分解ガスを燃焼処理する燃
焼室を別途設ける必要がなく、通気後排ガス中の熱分解
ガスを後燃焼室において完全燃焼させた後に排出するこ
とができる。更に、後燃焼室から排出された排ガスの熱
を回収して燃焼用空気予熱等に利用することで、通気後
排ガス中の熱分解ガスを燃焼させることにより発生する
熱をも有効利用することができる。
【0012】本発明に係る廃棄物溶融処理設備の第三特
徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項3に記載した如
く、上記第一又は第二特徴構成に加えて、前記主室が還
元性雰囲気に維持されている点にある。
徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項3に記載した如
く、上記第一又は第二特徴構成に加えて、前記主室が還
元性雰囲気に維持されている点にある。
【0013】即ち、本発明に係る廃棄物溶融処理設備の
上記第三の特徴構成によれば、主室の燃焼バーナに供給
する空気量を調整するなどして、主室を還元性雰囲気に
維持することで、主室での低沸点重金属の揮発を促進し
ながら、上記通気機構により、還元雰囲気であり酸素を
殆ど含まない燃焼排ガスを堆積部に通気させることがで
きるので、堆積部に堆積する被処理物中の可燃物が上記
主室から流入した高温の燃焼排ガスにより燃焼すること
を良好に抑制することができる。
上記第三の特徴構成によれば、主室の燃焼バーナに供給
する空気量を調整するなどして、主室を還元性雰囲気に
維持することで、主室での低沸点重金属の揮発を促進し
ながら、上記通気機構により、還元雰囲気であり酸素を
殆ど含まない燃焼排ガスを堆積部に通気させることがで
きるので、堆積部に堆積する被処理物中の可燃物が上記
主室から流入した高温の燃焼排ガスにより燃焼すること
を良好に抑制することができる。
【0014】本発明に係る廃棄物溶融処理設備の第四特
徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項4に記載した如
く、上記第一乃至第三特徴構成に加えて、前記堆積部の
温度を検出する堆積部温度検出機構を設け、前記堆積部
温度検出機構で検出される前記堆積部の温度が所定温度
となるように、前記通気機構により前記堆積部を通気さ
れる前記燃焼排ガス通気量を制御する通気量制御機構を
設けてある点にある。
徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項4に記載した如
く、上記第一乃至第三特徴構成に加えて、前記堆積部の
温度を検出する堆積部温度検出機構を設け、前記堆積部
温度検出機構で検出される前記堆積部の温度が所定温度
となるように、前記通気機構により前記堆積部を通気さ
れる前記燃焼排ガス通気量を制御する通気量制御機構を
設けてある点にある。
【0015】即ち、本発明に係る廃棄物溶融処理設備の
上記第四の特徴構成によれば、上記通気量制御機構によ
り、上記堆積部温度検出機構で検出される上記堆積部の
温度が所定温度に維持されるように、上記通気機構によ
り堆積部を通気される燃焼排ガス通気量を制御すること
で、上記堆積部の温度を安定させて、安定して乾燥及び
乾留処理された被処理物を堆積部から主室に供給するこ
とができ、主室における溶融処理状態を安定したものと
することができる。また、上記堆積部温度検出機構によ
り温度検出される堆積部の部位を、被処理物が乾留処理
される部位とする場合には、その堆積部の温度を例えば
400℃〜450℃の範囲内の所定温度に維持すること
で、良好に乾留処理された被処理物を主室に供給して、
主室における溶融効率及び熱効率を一層向上することが
できる。
上記第四の特徴構成によれば、上記通気量制御機構によ
り、上記堆積部温度検出機構で検出される上記堆積部の
温度が所定温度に維持されるように、上記通気機構によ
り堆積部を通気される燃焼排ガス通気量を制御すること
で、上記堆積部の温度を安定させて、安定して乾燥及び
乾留処理された被処理物を堆積部から主室に供給するこ
とができ、主室における溶融処理状態を安定したものと
することができる。また、上記堆積部温度検出機構によ
り温度検出される堆積部の部位を、被処理物が乾留処理
される部位とする場合には、その堆積部の温度を例えば
400℃〜450℃の範囲内の所定温度に維持すること
で、良好に乾留処理された被処理物を主室に供給して、
主室における溶融効率及び熱効率を一層向上することが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明に係る廃棄物溶融処理設備
の実施の形態を図面に基づいて説明する。
の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0017】本発明に係る廃棄物溶融処理設備として構
成された廃棄物溶融処理炉1は、図1に示すように、固
定された内筒2と、前記内筒2と同一軸心回りに回転自
在な外筒7とを設け、前記内筒2に、前記内筒2と前記
外筒7との間の環状空間を覆う環状天井部6を設け、前
記環状空間に被処理物15を蓄積する堆積部Sを設け、
前記内筒2に備える炉天井部3と前記外筒7に備える炉
底8との間に、前記堆積部Sから供給される被処理物1
5を燃焼バーナ4により加熱溶融処理する主室9を設け
てある。更に、前記炉底8に前記被処理物15が溶融し
て生成した溶融スラグRを排出するスラグ排出部8aを
設けてある。また、スラグ排出部8aから滴下した溶融
スラグRは、二次室10を経てスラグ回収機構12によ
り回収される。
成された廃棄物溶融処理炉1は、図1に示すように、固
定された内筒2と、前記内筒2と同一軸心回りに回転自
在な外筒7とを設け、前記内筒2に、前記内筒2と前記
外筒7との間の環状空間を覆う環状天井部6を設け、前
記環状空間に被処理物15を蓄積する堆積部Sを設け、
前記内筒2に備える炉天井部3と前記外筒7に備える炉
底8との間に、前記堆積部Sから供給される被処理物1
5を燃焼バーナ4により加熱溶融処理する主室9を設け
てある。更に、前記炉底8に前記被処理物15が溶融し
て生成した溶融スラグRを排出するスラグ排出部8aを
設けてある。また、スラグ排出部8aから滴下した溶融
スラグRは、二次室10を経てスラグ回収機構12によ
り回収される。
【0018】前記廃棄物溶融処理炉1に被処理物15を
供給する被処理物供給装置40から被処理物15を前記
環状空間に投入して前記堆積部Sに被処理物15を蓄積
させる。そして、前記内筒2と前記外筒7との相対回転
により前記主室9に前記被処理物15を切出し供給する
切出部である切出羽根13によって前記被処理物15を
前記主室9に供給する。供給された被処理物15の炉内
表面Fを燃焼バーナ4により加熱溶融することにより、
前記堆積部Sの炉内表面Fが前記主室9の熱により溶融
した溶融表面を形成し、そこに生成した溶融スラグRが
炉内表面Fに沿って流下することで、擂り鉢状の溶融表
面が形成される。
供給する被処理物供給装置40から被処理物15を前記
環状空間に投入して前記堆積部Sに被処理物15を蓄積
させる。そして、前記内筒2と前記外筒7との相対回転
により前記主室9に前記被処理物15を切出し供給する
切出部である切出羽根13によって前記被処理物15を
前記主室9に供給する。供給された被処理物15の炉内
表面Fを燃焼バーナ4により加熱溶融することにより、
前記堆積部Sの炉内表面Fが前記主室9の熱により溶融
した溶融表面を形成し、そこに生成した溶融スラグRが
炉内表面Fに沿って流下することで、擂り鉢状の溶融表
面が形成される。
【0019】尚、本実施の形態では、前記内筒2を固定
し、前記外筒7を回転自在としたが、その逆の前記外筒
7を固定し、前記内筒2を回転自在としてもよく、前記
内筒2と前記外筒7とが逆向きに回転する形態であって
もよい。つまり、前記内筒2と前記外筒7とが、同一軸
心回りに相対的に回転自在に構成されてあればよい。
し、前記外筒7を回転自在としたが、その逆の前記外筒
7を固定し、前記内筒2を回転自在としてもよく、前記
内筒2と前記外筒7とが逆向きに回転する形態であって
もよい。つまり、前記内筒2と前記外筒7とが、同一軸
心回りに相対的に回転自在に構成されてあればよい。
【0020】前記炉天井部3には、燃料を供給して燃焼
させる燃焼バーナ4が設けてあり、燃料供給路18を前
記燃焼バーナ4に接続し、更に空気供給路19を前記燃
焼バーナ4にそれぞれ接続し、供給された燃料の燃焼熱
により前記主室9を約1300〜1400℃程度に加熱
し、その熱により前記被処理物15の炉内表面Fを加熱
溶融するように構成されている。また、燃焼バーナ4へ
の空気供給量は、燃焼バーナ4への燃料供給量に対して
所定のバーナ空気比(通常、バーナ空気比としては0.
8〜1.0が設定される)となるように調整されてお
り、このことから、主室9を還元性雰囲気に維持して、
被処理物15からの低沸点重金属の揮発を促進し、生成
された溶融スラグR中に閉じ込められる低沸点重金属を
極めて少なくすることができる。
させる燃焼バーナ4が設けてあり、燃料供給路18を前
記燃焼バーナ4に接続し、更に空気供給路19を前記燃
焼バーナ4にそれぞれ接続し、供給された燃料の燃焼熱
により前記主室9を約1300〜1400℃程度に加熱
し、その熱により前記被処理物15の炉内表面Fを加熱
溶融するように構成されている。また、燃焼バーナ4へ
の空気供給量は、燃焼バーナ4への燃料供給量に対して
所定のバーナ空気比(通常、バーナ空気比としては0.
8〜1.0が設定される)となるように調整されてお
り、このことから、主室9を還元性雰囲気に維持して、
被処理物15からの低沸点重金属の揮発を促進し、生成
された溶融スラグR中に閉じ込められる低沸点重金属を
極めて少なくすることができる。
【0021】更に、主室9で生成された燃焼排ガスB
は、主に、スラグ排出部8aの下方に形成された二次室
10に排出され、この二次室10に排出された燃焼排ガ
スB1は、誘導路11を介して後燃焼室30に供給され
て、空気供給路19から供給された空気により、後燃焼
処理される。また、後燃焼室30で後燃焼処理され煙道
32に排出された排ガスは、適宜冷却処理、無害化処
理、及び集塵処理等を行なった後に排出される。
は、主に、スラグ排出部8aの下方に形成された二次室
10に排出され、この二次室10に排出された燃焼排ガ
スB1は、誘導路11を介して後燃焼室30に供給され
て、空気供給路19から供給された空気により、後燃焼
処理される。また、後燃焼室30で後燃焼処理され煙道
32に排出された排ガスは、適宜冷却処理、無害化処
理、及び集塵処理等を行なった後に排出される。
【0022】この二次室10の下方には、二次室10に
滴下した溶融スラグRを受け入れ回収するためのスラグ
回収装置12を設けてあり、スラグ回収装置12は水を
溜めた水槽12aに溶融スラグRを滴下させて溶融スラ
グRを冷却すると共に、この水槽12aにより炉内を気
密に保つように構成されている。また、このスラグ回収
装置12で回収された溶融スラグRの量を検出すること
によって、前記主室9での溶融処理量を検出して、その
溶融処理量に応じて、被処理物供給装置40による被処
理物15の投入量が調節される。
滴下した溶融スラグRを受け入れ回収するためのスラグ
回収装置12を設けてあり、スラグ回収装置12は水を
溜めた水槽12aに溶融スラグRを滴下させて溶融スラ
グRを冷却すると共に、この水槽12aにより炉内を気
密に保つように構成されている。また、このスラグ回収
装置12で回収された溶融スラグRの量を検出すること
によって、前記主室9での溶融処理量を検出して、その
溶融処理量に応じて、被処理物供給装置40による被処
理物15の投入量が調節される。
【0023】被処理物供給装置40は、被処理物15を
堆積部Sに供給するために、スクリューコンベア等で被
処理物15を搬送して、堆積部Sがある環状空間が外部
に対して気密を維持するように構成されている。また、
被処理物供給装置40において、上記被処理物15の搬
送経路の前後に両方が同時に開状態となることがない2
重シャッタを設けることでも、被処理物15を堆積部S
に投入しながら、堆積部Sを外部に対して気密に維持す
ることができる。
堆積部Sに供給するために、スクリューコンベア等で被
処理物15を搬送して、堆積部Sがある環状空間が外部
に対して気密を維持するように構成されている。また、
被処理物供給装置40において、上記被処理物15の搬
送経路の前後に両方が同時に開状態となることがない2
重シャッタを設けることでも、被処理物15を堆積部S
に投入しながら、堆積部Sを外部に対して気密に維持す
ることができる。
【0024】更に、環状天井部6の外周と前記外筒7の
上部外周との間には、堆積部Sを外部に対して気密に維
持するための環状水封機構25を設け、更に、主室9か
ら二次室10への経路の周壁部の外周部には、主室9及
び二次室10を外部に対して気密に維持するための環状
水封機構26を設けてある。
上部外周との間には、堆積部Sを外部に対して気密に維
持するための環状水封機構25を設け、更に、主室9か
ら二次室10への経路の周壁部の外周部には、主室9及
び二次室10を外部に対して気密に維持するための環状
水封機構26を設けてある。
【0025】そして、上記スラグ回収装置12及び被処
理物供給装置40及び上記環状水封機構25,26によ
り、堆積部S及び主室9及び二次室10等が外部に対し
て気密に維持されることになる。
理物供給装置40及び上記環状水封機構25,26によ
り、堆積部S及び主室9及び二次室10等が外部に対し
て気密に維持されることになる。
【0026】更に、本廃棄物溶融処理炉1には、主室9
で生成された高温且つ還元性雰囲気の燃焼排ガスの一部
を、被処理物15が堆積する堆積部Sに通気させる通気
機構20を設けてある。詳しくは、この通気機構20
は、環状天井部6と誘導路11との間を接続する流路2
1と、その流路21に設けられ環状天井部6側からガス
を吸引し、吸引したガスを誘導路11側に送る吸引ファ
ン22とを設けて構成されている。さらに、炉内表面F
の上端部位F1は、切出羽根13により切出された直後
で溶融があまり進行していない被処理物15が存在する
ので、比較的高い通気性を有する部位となっている。そ
して、この吸引ファン22により堆積部S上方からガス
を吸引することにより、主室9の燃焼排ガスの一部が、
炉内表面Fの上端部位F1から堆積部Sに流入して、そ
の堆積部S流入した燃焼排ガスを堆積部Sの内部に通気
させることができる。
で生成された高温且つ還元性雰囲気の燃焼排ガスの一部
を、被処理物15が堆積する堆積部Sに通気させる通気
機構20を設けてある。詳しくは、この通気機構20
は、環状天井部6と誘導路11との間を接続する流路2
1と、その流路21に設けられ環状天井部6側からガス
を吸引し、吸引したガスを誘導路11側に送る吸引ファ
ン22とを設けて構成されている。さらに、炉内表面F
の上端部位F1は、切出羽根13により切出された直後
で溶融があまり進行していない被処理物15が存在する
ので、比較的高い通気性を有する部位となっている。そ
して、この吸引ファン22により堆積部S上方からガス
を吸引することにより、主室9の燃焼排ガスの一部が、
炉内表面Fの上端部位F1から堆積部Sに流入して、そ
の堆積部S流入した燃焼排ガスを堆積部Sの内部に通気
させることができる。
【0027】尚、本実施形態においては、主室9におけ
る低沸点重金属の揮発を促進すると共に、堆積部Sにあ
る被処理物の燃焼を抑制するために、主室9を還元性雰
囲気に維持して、還元性雰囲気の燃焼排ガスを堆積部S
に通気しているが、別に、主室9を還元性雰囲気ではな
く低酸素雰囲気に維持していても、上記堆積部Sの被処
理物の燃焼を抑制することができる。
る低沸点重金属の揮発を促進すると共に、堆積部Sにあ
る被処理物の燃焼を抑制するために、主室9を還元性雰
囲気に維持して、還元性雰囲気の燃焼排ガスを堆積部S
に通気しているが、別に、主室9を還元性雰囲気ではな
く低酸素雰囲気に維持していても、上記堆積部Sの被処
理物の燃焼を抑制することができる。
【0028】このように、堆積部Sに主室9の高温かつ
還元性雰囲気の燃焼ガスの一部を通気させることで、堆
積部Sの被処理物15を乾燥させる乾燥処理、更には、
堆積部の被処理物15中の可燃物をガス化させる乾留処
理を行うことができる。従って、本廃棄物溶融処理炉1
は、被処理物供給装置40により、可燃物を比較的多く
含有する都市ゴミや下水汚泥等、又は、水分を比較的多
く含有する湿灰等を被処理物15として投入しても、上
記溶融効率及び熱効率の低下を抑制しつつ、その被処理
物15を適宜乾燥及び乾留処理した後に主室9に供給し
て溶融処理することができる。
還元性雰囲気の燃焼ガスの一部を通気させることで、堆
積部Sの被処理物15を乾燥させる乾燥処理、更には、
堆積部の被処理物15中の可燃物をガス化させる乾留処
理を行うことができる。従って、本廃棄物溶融処理炉1
は、被処理物供給装置40により、可燃物を比較的多く
含有する都市ゴミや下水汚泥等、又は、水分を比較的多
く含有する湿灰等を被処理物15として投入しても、上
記溶融効率及び熱効率の低下を抑制しつつ、その被処理
物15を適宜乾燥及び乾留処理した後に主室9に供給し
て溶融処理することができる。
【0029】また、主室9から堆積部Sを通気して流路
21に排出された燃焼排ガスである通気後排ガスB2
は、被処理物15中の可燃物がガス化された熱分解ガス
が含まれているので、誘導路11を流通する燃焼排ガス
B1と共に、誘導路11から後燃焼室30に供給されて
後燃焼処理される。
21に排出された燃焼排ガスである通気後排ガスB2
は、被処理物15中の可燃物がガス化された熱分解ガス
が含まれているので、誘導路11を流通する燃焼排ガス
B1と共に、誘導路11から後燃焼室30に供給されて
後燃焼処理される。
【0030】前記堆積部Sの前記内筒2下端近傍の被処
理物Wが乾留処理される部位には、堆積部Sの温度を検
出するための熱電対等からなる温度センサ24(堆積部
温度検出機構の一例)を設け、更に、温度センサ24で
検出される堆積部Sの温度に基づいて吸引ファン22の
動力を調整して、その堆積部Sの温度が、被処理物15
が充分に乾留処理された後に主室9に供給されるような
所定温度(例えば、400℃〜450℃の範囲内)とな
るように、堆積部Sを通気される燃焼排ガス通気量を制
御する通気量制御機構23を設けてある。そして、この
通気量制御機構23により、堆積部Sの温度は被処理物
15を充分に乾留処理することができる温度に安定させ
ることができ、主室9に充分に乾留処理された被処理物
15を供給して、主室9における溶融効率の向上するこ
とができる。また、この温度センサ24の取付位置は、
内筒2下端の被処理物15が乾留処理される部位でなく
てもよく、その堆積部Sにおける被処理物15の乾留状
態を認識又は予測できる堆積部Sの温度を検出できる位
置であればよい。
理物Wが乾留処理される部位には、堆積部Sの温度を検
出するための熱電対等からなる温度センサ24(堆積部
温度検出機構の一例)を設け、更に、温度センサ24で
検出される堆積部Sの温度に基づいて吸引ファン22の
動力を調整して、その堆積部Sの温度が、被処理物15
が充分に乾留処理された後に主室9に供給されるような
所定温度(例えば、400℃〜450℃の範囲内)とな
るように、堆積部Sを通気される燃焼排ガス通気量を制
御する通気量制御機構23を設けてある。そして、この
通気量制御機構23により、堆積部Sの温度は被処理物
15を充分に乾留処理することができる温度に安定させ
ることができ、主室9に充分に乾留処理された被処理物
15を供給して、主室9における溶融効率の向上するこ
とができる。また、この温度センサ24の取付位置は、
内筒2下端の被処理物15が乾留処理される部位でなく
てもよく、その堆積部Sにおける被処理物15の乾留状
態を認識又は予測できる堆積部Sの温度を検出できる位
置であればよい。
【図1】廃棄物溶融炉の断面概略図
1:廃棄物溶融処理炉(廃棄物溶融処理設備)
2:内筒
3:炉天井部
4:燃焼バーナ
6:環状天井部
7:外筒
8:炉底
8a:スラグ排出部
10:二次室
11:誘導路
12:スラグ回収機構
13:切出羽根(切出部)
15:被処理物
20:通気機構
21:流路
22:吸引ファン
23:通気量制御機構
24:温度センサ(堆積部温度検出機構)
30:後燃焼室
40:被処理物供給装置
25,26:環状水封機構
B1: 燃焼排ガス
B2: 通気後排ガス
F:炉内表面
F1:上端部位
R: 溶融スラグ
S:堆積部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
F23G 5/50 F27D 17/00 101G 4D059
F27D 17/00 101 104G 4K056
104 19/00 A
19/00 21/00 G
21/00 B09B 3/00 303K
(72)発明者 後藤 謙治
大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
株式会社クボタ内
(72)発明者 立道 隆幸
大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
株式会社クボタ内
Fターム(参考) 3K061 AA05 AB03 AC01 BA06 CA01
DA17
3K062 AA05 AB03 AC01 BA02 CA01
CB03 DA01 DB16
3K065 AA05 AB03 AC01 BA06 CA12
3K078 AA06 BA03 CA02 CA11
4D004 AA02 AA36 AA46 AB01 AB03
AC08 CA29 CA32 CB09 CB34
CB42 CB43 DA01 DA02 DA06
DA11
4D059 AA03 BB04 BB14 EA06 EB02
4K056 AA05 BA06 BB01 CA20 DA02
DA33 DB03 DC08 FA02 FA08
FA12
Claims (4)
- 【請求項1】 内筒と外筒とを同一軸心回りに相対的に
回転自在に構成し、前記内筒と前記外筒との間の環状空
間に被処理物を蓄積する堆積部と、前記内筒に備える炉
天井部と前記外筒に備える炉底との間に前記堆積部から
供給される被処理物を燃焼バーナにより加熱して溶融処
理する主室と、前記内筒と前記外筒との相対回転により
前記主室に前記被処理物を切出し供給する切出部とを設
けてある廃棄物溶融処理設備であって、 前記主室の燃焼排ガスの一部を前記堆積部に通気させる
通気機構を設けてある廃棄物溶融処理設備。 - 【請求項2】 前記主室から前記炉底に形成されたスラ
グ排出部を介して排出された燃焼排ガスを後燃焼処理す
る後燃焼室を設けてあり、 前記通気機構を、前記堆積部を通気した後の通気後排ガ
スを前記後燃焼室に供給して前記燃焼排ガスと共に前記
後燃焼処理するように構成してある請求項1に記載の廃
棄物溶融処理設備。 - 【請求項3】 前記主室が還元性雰囲気に維持されてい
る請求項1又は2に記載の廃棄物溶融処理設備。 - 【請求項4】 前記堆積部の温度を検出する堆積部温度
検出機構を設け、 前記堆積部温度検出機構で検出される前記堆積部の温度
が所定温度となるように、前記通気機構により前記堆積
部を通気される前記燃焼排ガス通気量を制御する通気量
制御機構を設けてある請求項1から3の何れか1項に記
載の廃棄物溶融処理設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002149354A JP2003343820A (ja) | 2002-05-23 | 2002-05-23 | 廃棄物溶融処理設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002149354A JP2003343820A (ja) | 2002-05-23 | 2002-05-23 | 廃棄物溶融処理設備 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003343820A true JP2003343820A (ja) | 2003-12-03 |
Family
ID=29767551
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002149354A Pending JP2003343820A (ja) | 2002-05-23 | 2002-05-23 | 廃棄物溶融処理設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003343820A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012232864A (ja) * | 2011-04-28 | 2012-11-29 | Kubota Corp | 肥料の製造方法、及び肥料の製造方法に用いられる回転式表面溶融炉 |
JP2013242194A (ja) * | 2012-05-18 | 2013-12-05 | Kubota Corp | 放射性セシウム分離濃縮方法及び放射性セシウム分離濃縮装置 |
CN109336242A (zh) * | 2018-11-16 | 2019-02-15 | 南京工业大学 | 一种精馏残液和工艺废水的联合净化过程的自动控制系统 |
-
2002
- 2002-05-23 JP JP2002149354A patent/JP2003343820A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012232864A (ja) * | 2011-04-28 | 2012-11-29 | Kubota Corp | 肥料の製造方法、及び肥料の製造方法に用いられる回転式表面溶融炉 |
JP2013242194A (ja) * | 2012-05-18 | 2013-12-05 | Kubota Corp | 放射性セシウム分離濃縮方法及び放射性セシウム分離濃縮装置 |
CN109336242A (zh) * | 2018-11-16 | 2019-02-15 | 南京工业大学 | 一种精馏残液和工艺废水的联合净化过程的自动控制系统 |
CN109336242B (zh) * | 2018-11-16 | 2021-04-20 | 南京工业大学 | 一种精馏残液和工艺废水的联合净化过程的自动控制系统 |
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