JPH10204498A - 漂白活性化剤及び漂白洗浄剤組成物 - Google Patents

漂白活性化剤及び漂白洗浄剤組成物

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JPH10204498A
JPH10204498A JP625897A JP625897A JPH10204498A JP H10204498 A JPH10204498 A JP H10204498A JP 625897 A JP625897 A JP 625897A JP 625897 A JP625897 A JP 625897A JP H10204498 A JPH10204498 A JP H10204498A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温においても少量で優れた漂白活性化効果
を有する漂白活性化剤及びそれを含有する漂白洗浄剤組
成物の提供。 【解決手段】 炭素−炭素二重結合の隣接位に少なくと
も一つの電子吸引性基、例えば式 -COR1, -COOR1, -CON
HR1, -CN, -SOR1 又は-SO2R1(ここでR1は水素原子、炭
素数1〜20のアルキル基又はアルケニル基、あるいは置
換基を有していてもよい炭素数6〜20のアリール基又は
複素環基を示す。)で表される基等を有する化合物から
なる漂白活性化剤、及びこの漂白活性化剤と、過酸化水
素又は水溶液中で過酸化水素を発生する過酸化物とを含
有する漂白洗浄剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は漂白活性化剤及び漂
白洗浄剤組成物に関するものである。詳しくは、低温に
おいても優れた漂白活性化効果を有する漂白活性化剤及
びそれを含有する漂白洗浄剤組成物に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般に
漂白が必要とされる汚れとしては紅茶汚れのような親水
性汚れと、下着の黄ばみなどの疎水性汚れに大別され
る。このような汚れを漂白する漂白剤としては塩素系漂
白剤や酸素系漂白剤が用いられている。しかし、塩素系
漂白剤は使用できる繊維に限界があり、また色、柄物に
は使用できず、さらに独特の臭いを有していることか
ら、これらの欠点のない酸素系漂白剤が最近著しく普及
している。
【0003】酸素系漂白剤としては、漂白性能や安定性
の面から、過炭酸ナトリウム、過ほう酸ナトリウムが粉
末漂白剤として使用されており、また過酸化水素が液体
漂白剤として使用されている。しかしながら、これらの
酸素系漂白剤は塩素系漂白剤に比べ漂白力が弱く、十分
な漂白効果を発現するためには60℃以上の高温が必要で
ある。また漂白力を更に向上させるために各種の漂白活
性化剤が併用されており、例えば、テトラアセチルエチ
レンジアミン、グルコースペンタアセテート、トリアセ
チルグリセロール、ノナノイルオキシベンゼンスルホン
酸ナトリウムなどが代表的な漂白活性化剤として使用さ
れている。しかし、これらの漂白活性化剤を用いても低
温における漂白活性化効果は十分とはいえず、漂白活性
化効果を発現させるためには多量に配合させなければな
らないなどの欠点があり、より少量で漂白活性化効果を
発現する漂白活性化剤が望まれていた。
【0004】従って、本発明の課題は、低温においても
少量で優れた漂白活性化効果を有する漂白活性化剤及び
それを含有する漂白洗浄剤組成物を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決した高い漂白力を有する漂白活性化剤、及びそれを
含有する漂白洗浄剤組成物を得るべく鋭意検討した結
果、特定の置換基を持つ二重結合を有する化合物が漂白
活性化剤として優れた漂白性能を有することを見出し、
さらにこの漂白活性化剤を配合した漂白洗浄剤組成物が
優れた漂白性能を有することを見出し、本発明を完成す
るに到った。
【0006】すなわち本発明は、炭素−炭素二重結合の
隣接位に少なくとも一つの電子吸引性基を有する化合物
からなる漂白活性化剤(ここで電子吸引性基とはTaft C
onstant(σ* ) 値が 1.0以上の置換基をいう)を提供す
るものである。また、本発明は、(a)過酸化水素又は
水溶液中で過酸化水素を発生する過酸化物、及び(b)
炭素−炭素二重結合の隣接位に少なくとも一つの電子吸
引性基を有する化合物からなる上記漂白活性化剤を含有
することを特徴とする漂白洗浄剤組成物を提供するもの
である。
【0007】なお、本発明において、Taft Constant(σ
* ) 値とは「ラングス ハンドブック オブ ケミスト
リー(Lange's Handbook of Chemistry)」第13版, セク
ション(Section) 3,P3−135 、テーブル(Table)3
−12に示されている数値を意味する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。
【0009】本発明の漂白活性化剤は炭素−炭素二重結
合の隣接位に少なくとも一つ、漂白効果により優れ合成
が容易であることから好ましくは一つ又は二つ、更に好
ましくは二つの電子吸引性基を有する化合物である。
【0010】本発明において、電子吸引性基としては、
Taft Constant(σ* ) が 1.0以上のものであれば特に限
定されないが、例えば 式 -COR1, -COOR1, -CONHR1, -CN, -SOR1, -SO2R1, -OR1
は -Z (ここでR1は水素原子、炭素数1〜20のアルキル基又は
アルケニル基、あるいは置換基を有していてもよい炭素
数6〜20のアリール基又は複素環基を示し、Z はハロゲ
ン原子を示す。)で表される基が挙げられる。
【0011】具体的には、式 -COR1で表される基として
は、アセチル基、ベンゾイル基等、式 -COOR1 で表され
る基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボ
ニル基、フェノキシカルボニル基等、式 -CONHR1で表さ
れる基としては、ホルムアミド基、N−メチルホルムア
ミド基、N−フェニルホルムアミド基等、式 -SOR1で表
される基としては、メチルスルホン基、フェニルスルホ
ン基等、式 -SO2R1 で表される基としては、メチルスル
ホキシド基、フェニルスルホキシド基等、式-OR1で表さ
れる基としてはメトキシ基、エトキシ基等、式-Zで表さ
れる基としては塩素原子、フッ素原子等が挙げられる。
【0012】これらの電子吸引性基の中では、式 -CO
R1, -COOR1, -CONHR1, -CN, -SOR1又は-SO2R1(ここでR
1は前記の意味を示す)で表される基が好ましく、-CO
R5, -COOR5, -CN, -SOR5 又は-SO2R5(ここでR5は炭素
数1〜8のアルキル基又はフェニル基を示す。)で表さ
れる基が特に好ましく、更にアセチル基、ベンゾイル
基、シアノ基が特に好ましい。
【0013】本発明の漂白活性化剤として好ましいもの
は、下記一般式(A)で表される化合物である。
【0014】
【化2】
【0015】〔式中、R2及びR3は水素原子、炭素数1〜
20のアルキル基又はアルケニル基、あるいは置換基を有
していてもよい炭素数6〜20のアリール基、炭素数3〜
8のシクロアルキル基又は複素環基を示し、X 及びY は
同一又は異なって、水素原子又は電子吸引性基を示す。
但し、X 及びY は同時に水素原子ではない。また、R2
R3、R2とX 、R3とX 又は XとY は一緒になって置換基を
有していてもよい炭素数3〜8のシクロアルキル基又は
複素環基を形成していてもよい。〕 一般式(A)において、R2及びR3で示される炭素数1〜
20のアルキル基又はアルケニル基としては、メチル基、
エチル基、プロピル基、ヘキシル基、オクチル基、ラウ
リル基、ステアリル基、オレイル基等が挙げられる。ま
た炭素数6〜20のアリール基としては、フェニル基、ナ
フチル基等が、炭素数3〜8のシクロアルキル基として
は、シクロプロピル基、シクロヘキシル基等が、複素環
基としては、イミダゾリン基、フラン基等が挙げられ、
これらの置換基としては、 -CN,-COOH, -COOR4, -OR4
(式中、R4は炭素数1〜3のアルキル基を示す。)等が
挙げられる。
【0016】これらのR2及びR3で示される基の中では、
水素原子、フェニル基あるいは置換フェニル基が好まし
く、特にR2として水素原子、R3としてフェニル基あるい
は置換基として -CN, -COOH 又は-OR4(ここでR4は前記
の意味を示す)を有するフェニル基が好ましい。
【0017】上記一般式(A)で表される化合物の具体
例としては、以下に示す化合物が挙げられるが、本発明
はこれらの化合物に限定されるものではない。
【0018】
【化3】
【0019】(上記一連の式中、Phはフェニル基を示
す。) 一般式(A)で表される化合物は、Organic Synthesis,
Vol.31, p.56 に記載されている方法、即ち、安息香
酸、酢酸等の酸及びピペリジン等のアミンを触媒に用い
てアルデヒド化合物と活性メチレンを有する化合物をKn
oevenagel 反応により縮合させることにより合成するこ
とができる。
【0020】本発明の漂白洗浄剤組成物は、(a)成分
として過酸化水素又は水溶液中で過酸化水素を発生する
過酸化物、(b)成分として上記で詳述したような炭素
−炭素二重結合の隣接位に少なくとも一つの電子吸引性
基を有する化合物からなる漂白活性化剤を含有する。
【0021】本発明の(a)成分に用いられる水溶液中
で過酸化水素を発生する過酸化物としては、具体的には
過炭酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム・過酸化
水素付加物、ピロリン酸ナトリウム・過酸化水素付加
物、尿素・過酸化水素付加物、過ほう酸ナトリウム一水
和物、過ほう酸ナトリウム四水和物、過酸化ナトリウ
ム、過酸化カルシウム等が例示される。この中で過炭酸
ナトリウム、過ほう酸ナトリウム一水和物、過ほう酸ナ
トリウム四水和物が特に好ましい。
【0022】本発明の漂白洗浄剤組成物中の(a)成分
の含有量は1〜99重量%が好ましく、10〜95重量%が更
に好ましい。また、本発明の漂白洗浄剤組成物中の
(b)成分の含有量は0.0001〜50重量%が好ましく、
0.001〜20重量%が更に好ましい。
【0023】本発明の漂白洗浄剤組成物は、(c)成分
として界面活性剤を含有することができる。(c)成分
の界面活性剤としては、アニオン界面活性剤、非イオン
界面活性剤等が挙げられる。
【0024】アニオン界面活性剤としては、例えばアル
キルベンゼンスルホン酸塩、アルキル又はアルケニルエ
ーテル硫酸塩、アルキル又はアルケニル硫酸塩、α−オ
レフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、α−ス
ルホ高級脂肪酸塩、α−スルホ高級脂肪酸アルキルエス
テル塩、α−スルホ高級脂肪酸グリコールエステル塩、
飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエー
テルカルボン酸塩、アミノ酸型界面活性剤、N−アシル
アミノ酸型界面活性剤、アルキル又はアルケニルリン酸
エステル又はその塩等が挙げられ、これらのうち好まし
いものは、炭素数10から18のアルキル基を有するアルキ
ルベンゼンスルホン酸塩、炭素数10から18のアルキル基
を有するアルキル硫酸塩であり、対イオンとしては、ナ
トリウム、カリウム、アンモニウムが好ましく、特にナ
トリウム、カリウムが好ましい。
【0025】また非イオン界面活性剤としては、例えば
ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテ
ル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、
高級脂肪酸アルカノールアミド又はそのアルキレンオキ
シド付加物、蔗糖脂肪酸エステル、アルキルグリコシ
ド、脂肪酸グリセリンモノエステル、アルキルアミンオ
キシド等が挙げられる。
【0026】本発明の漂白洗浄剤組成物中の(c)成分
の含有量は50重量%以下が好ましく、 0.5〜40重量%が
特に好ましい。
【0027】本発明の漂白洗浄剤組成物は、(d)成分
として金属イオン封鎖剤を含有することができる。金属
イオン封鎖剤としては、例えばオルトリン酸塩、ピロリ
ン酸塩、トリポリリン酸塩、ヘキサメタリン酸塩、フィ
チン酸塩等のリン酸塩、エタン−1,1−ジホスホン
酸、エタン−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1
−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸及びその誘導体、
エタン−1,1,2−ヒドロキシトリホスホン酸、エタ
ン−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸、メ
タンヒドロキシホスホン酸等のホスホン酸の塩、2−ホ
スホノブタン−2,3,4−トリカルボン酸、1−ホス
ホノブタン−2,3,4−トリカルボン酸、α−メチル
ホスホノコハク酸等のホスホノカルボン酸の塩、アスパ
ラギン酸、グルタミン酸、グリシン等のアミノ酸の塩、
ニトリロ三酢酸塩、イミノ二酢酸塩、エチレンジアミン
四酢酸塩、ジエチレントリアミン五酢酸塩、グリコール
エーテルジアミン四酢酸塩、ヒドロキシエチルイミノ二
酢酸塩、トリエチレンテトラミン六酢酸塩、ジエンコル
酸塩等のアミノポリ酢酸塩、ポリアクリル酸、ポリフマ
ル酸、ポリマレイン酸、ポリ−α−ヒドロキシアクリル
酸、ポリアセタールカルボン酸又はこれらの塩などの高
分子電解質、ジグリコール酸、オキシジコハク酸、カル
ボキシメチルオキシコハク酸、クエン酸、乳酸、酒石
酸、シュウ酸、リンゴ酸、オキシジコハク酸、グルコン
酸、カルボキシメチルコハク酸、カルボキシメチル酒石
酸などの有機酸塩(この場合、塩としてはアルカリ金属
塩が好適である)、ゼオライト、アルミノケイ酸塩等が
挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0028】本発明の漂白洗浄剤組成物中の(d)成分
の含有量は30重量%以下が好ましく、 0.1〜20重量%が
特に好ましい。
【0029】本発明の漂白洗浄剤組成物には、上記成分
のほかに通常漂白洗浄剤組成物に添加される成分を添加
することができる。例えば、従来用いられている過酸化
水素との反応によりエステル結合、アミド結合が開裂し
有機過酸を生成する漂白活性化剤を添加することができ
る。かかる漂白活性化剤としては、N,N,N’,N’
−テトラアセチルエチレンジアミン、ペンタアセチルグ
ルコース、テトラアセチルキシロース、1,3−ジアセ
チル−5,5−ジメチルヒダントイン、アセチルオキシ
ベンゼンスルホン酸ナトリウム、ノナノイルオキシベン
ゼンスルホン酸ナトリウム、テトラアセチルグリコール
ウリル等が挙げられる。
【0030】また、(a)成分の安定剤として公知の硫
酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、塩化マグネシウ
ム、ケイフッ化マグネシウム、酸化マグネシウムなどの
マグネシウム塩及びケイ酸ソーダのようなケイ酸塩類を
用いることができる。さらに必要に応じてカルボキシメ
チルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリエチレン
グリコールのような再汚染防止剤、プロテアーゼ、リパ
ーゼ、アミラーゼ、セルラーゼなどの酵素、蛍光増白
剤、染料、顔料、香料などを添加することができる。ま
た、本発明の漂白洗浄剤組成物は従来公知の衣料用洗剤
と混合して使用することもできる。
【0031】本発明の漂白洗浄剤組成物は、洗濯用洗
剤、洗濯用漂白剤、硬質表面洗剤、自動皿洗い機用洗
剤、入れ歯洗浄剤などの家庭用の洗浄剤組成物として用
いることができる。また、本発明の漂白洗浄剤組成物は
毛髪洗浄剤として用いることもできる。さらに本発明の
漂白洗浄剤組成物は木材パルプの漂白のような工業用途
にも使用できる。
【0032】さらに本発明の漂白洗浄剤組成物は、公知
の方法で脂肪酸やポリエチレングリコール等を用いて一
般的な押出造粒、転動造粒等の方法で製剤化してもよ
く、例えば、 100μmから1000μm程度の粒径を持つ粉
末状洗浄剤として用いるのが望ましい。
【0033】
【実施例】以下、製造例、実施例により本発明を更に詳
細に説明するが、本発明はこれらの例に制限されるもの
ではない。なお、例中の%は特記しない限り重量基準で
ある。
【0034】製造例1 温度計、冷却管の付属した脱水管、メカニカルスターラ
ーを取り付けた1000ml4つ口フラスコにベンズアルデヒ
ド106.12g(1.0mol)、アセチルアセトン110.13g(1.1mo
l)、ピペリジン4ml、氷酢酸12ml、トルエン 250mlを添
加し、攪拌下、4時間加熱還流し脱水を行った。反応混
合物を室温まで冷却した後、5%塩酸200ml で2回、飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液 200mlで2回洗浄した。硫
酸マグネシウムを添加し、一晩静置した。硫酸マグネシ
ウムを濾過した後、トルエンを留去した。得られた粗生
成物を減圧蒸留により精製し、淡黄色液体として71.5g
の下記式(1)で表される3−ベンザル−2,4−ペン
タンジオン(以下、化合物(1)と略記)を得た。
【0035】
【化4】
【0036】沸点;111〜116 ℃(1.5〜2.0torr)1 H−NMR(CDCl3) δ;7.51(s,1H), 7.42(s,4H), 2.4
5(s,3H), 2.32(s,3H) IR(neat, cm-1) ;1712, 1660, 1618, 1576, 1496, 1
450, 1424, 1386, 1356, 1312, 1290,1248, 1212, 117
6, 1004, 972, 760, 692, 550 製造例2 温度計、冷却管の付属した脱水管、メカニカルスターラ
ーを取り付けた 500ml4つ口フラスコにテレフタルアル
デヒド酸50.0g(0.33mol) 、アセチルアセトン31.7g
(0.316mol)、ピペリジン1.5ml 、氷酢酸3ml、トルエン
180mlを加え、攪拌下、9時間加熱還流した。冷却後、
不溶物を濾取した。得られた結晶をエタノールから晶析
し、淡褐色の結晶として34.0gの下記式(2)で表され
る3−(4−カルボキシベンザル)−2,4−ペンタン
ジオン(以下、化合物(2)と略記)を得た。
【0037】
【化5】
【0038】1H−NMR(DMSO-d6) δ;13.1(bs,1H),
7.99(d,1H,J=6.4Hz), 7.75(s,1H), 7.55(d,2H,J=6.4H
z),2.46(s,3H), 2.25(s,3H) IR(KBr, cm-1);2976, 2832, 2680, 2564, 1712, 169
2, 1660, 1622, 1608, 1564, 1428,1386, 1366, 1326,
1296, 1236, 1214, 1178, 1120, 1008, 940, 906,768,
546 製造例3 p−シアノベンズアルデヒド78.7g、アセチルアセトン
60.1gを原料に用い、製造例1と同様の操作を行い、30
gの下記式(3)で表される3−(4−シアノベンザ
ル)−2,4−ペンタンジオン(以下、化合物(3)と
略記)を得た。
【0039】
【化6】
【0040】沸点;180〜220 ℃(0.4torr)1 H−NMR(CDCl3) δ;7.63(d,2H), 7.45(d,2H), 7.3
9(s,1H), 2.22(s,3H), 2.39(s,3H) IR(KBr, cm-1) ;3052, 2230, 1704, 1656, 1620, 14
19, 1389, 1359, 1317, 1293, 1239,1215, 1170, 1119,
1041, 1008, 972, 906, 837, 822, 672, 624, 558,54
6, 510, 477 製造例4 テレフタルアルデヒド酸75.1g、3−オキソブタン酸エ
チル65.1gを原料に用い製造例2と同様の操作を行い、
淡黄色結晶の58gの下記式(4)で表される2−(4−
カルボキシベンザル)−3−オキソブタン酸エチル(以
下、化合物(4)と略記)を得た。
【0041】
【化7】
【0042】1H−NMR(CDCl3) δ;9.97(bs,1H), 8.
12(d,1H), 7.62,7.72(s,1H), 7.55,7.50(d,2H),4.34(q,
2H), 2.38,2.47(3H), 1.28,1.37(t,3H) IR(KBr, cm-1) ;2992, 2908, 2660, 2554, 1722, 16
95, 1632, 1611, 1569, 1425, 1383,1368, 1290, 1251,
1224, 1200, 1115, 1047, 1014, 975, 924, 855,771,
549 製造例5 テレフタルアルデヒド酸75.1g、シアノ酢酸エチル56.6
gを原料に用い製造例2と同様にして、白色結晶の54g
の下記式(5)で表される4−カルボキシベンザルシア
ノ酢酸エチル(以下、化合物(5)と略記)を得た。
【0043】
【化8】
【0044】1H−NMR(CDCl3) δ;13.2(bs,1H), 8.
30(s,1H), 7.99(d,2H), 7.96(s,4H), 4.18(q,2H),1.16
(t,3H) IR(KBr, cm-1) ;2998, 2872, 2674, 2548, 1731, 16
98, 1614, 1566, 1482, 1428, 1368,1278, 1203, 1119,
1086, 1008, 933, 891, 852, 768, 690, 543 製造例6 テレフタルアルデヒド酸75.1g、マロン酸ジエチル80.1
gを原料に用い、製造例2と同様にして、白色結晶の54
gの下記式(6)で表される4−カルボキシベンザルマ
ロン酸ジエチル(以下、化合物(6)と略記)を得た。
【0045】
【化9】
【0046】1H−NMR(CDCl3) δ;9.58(bs,1H), 8.
13(d,2H), 7.79(s,1H), 7.57(d,2H), 4.35(q,4H),1.30
(t,3H), 1.38(t,3H) IR(KBr, cm-1) ;2986, 2902, 2680, 2548, 1725, 16
92, 1632, 1611, 1566, 1476, 1425,1398, 1383, 1368,
1290, 1254, 1221, 1200, 1119, 1095, 1065, 1017,95
4, 903, 858, 771, 717, 693, 545 製造例7 p−シアノベンズアルデヒド45.9g、1,3−ジフェニ
ル−1,3−プロパンジオン78.5gを原料にして製造例
2と同様の操作を行い、58.2gの下記式(7)で表され
る2−(4−シアノベンザル)−1,3−ジフェニル−
1,3−プロパンジオン(以下、化合物(7)と略記)
を得た。
【0047】
【化10】
【0048】(式中、Phはフェニル基を示す。)1 H−NMR(CDCl3) δ;7.85〜8.03(m,4H), 7.35〜7.6
8(m,11H) IR(KBr, cm-1) ;3070, 2230, 1674, 1644, 1599, 14
49, 1413, 1368, 1317, 1257, 1230,1176, 1101, 1020,
978, 927, 873, 831, 752, 687, 552 製造例8 テレフタルアルデヒド酸30.0g、1,3−ジフェニル−
1,3−プロパンジオン44.9gを原料にして製造例2と
同様の操作を行い、38.2gの下記式(8)で表される2
−(4−カルボキシベンザル)−1,3−ジフェニル−
1,3−プロパンジオン(以下、化合物(8)と略記)
を得た。
【0049】
【化11】
【0050】1H−NMR(CDCl3) δ;7.86〜8.00(m,6
H), 7.35〜7.65(m,9H) IR(KBr, cm-1) ;3430, 3064, 3028, 2686, 2565, 16
92, 1656, 1599, 1581, 1566, 1449,1431, 1371, 1320,
1296, 1209, 1179, 1101, 981, 927, 882, 855, 807,7
68, 729, 693, 540 製造例9 4−メトキシベンズアルデヒド68.1g、マロノニトリル
33.0gを原料に用い、ベンゼンを溶媒にして製造例2と
同様の操作を行い、28gの下記式(9)で表される(4
−メトキシベンザル)マロノニトリル(以下、化合物
(9)と略記)を得た。
【0051】
【化12】
【0052】1H−NMR(CDCl3) δ;7.90(d,2H), 7.6
2(s,1H), 7.03(d,2H), 3.89(s,3H) IR(KBr, cm-1) ;2548, 2248, 1614, 1566, 1482, 14
30, 1368, 1278, 1203, 1119, 1086,1008, 891, 852, 7
68, 543 製造例10 4−メトキシベンズアルデヒド68.1g、シアノ酢酸エチ
ル56.6gを原料として用い製造例2と同様の操作を行
い、32gの下記式 (10) で表される4−メトキシベンザ
ルシアノ酢酸エチル(以下、化合物(10)と略記)を得
た。
【0053】
【化13】
【0054】1H−NMR(CDCl3) δ;8.03(d,2H), 7.4
2(s,1H), 6.89(d,2H), 4.30(q,2H), 3.91(s,3H),1.39
(t,3H) IR(KBr, cm-1) ;2552, 2248, 1731, 1698, 1630, 15
66, 1482, 1428, 1368, 1278, 1203,1119, 1086, 1112,
933, 891, 852, 768, 690, 543 製造例11 テレフタルアルデヒド酸33.7g、アセト酢酸オクチル4
8.1gを原料として用い製造例2と同様の操作を行い、3
5gの淡黄色粉末である下記式(11) で表される2−
(4−カルボキシベンザル)−3−オキソブタン酸オク
チル(以下、化合物(11)と略記)を得た。
【0055】
【化14】
【0056】1H−NMR(CDCl3) δ;10.1(bs,1H), 8.
09(d,2H), 7.49,7.51(d,2H), 7.63,7.70(s,1H),4.21(t,
2H), 2.37,2.45(s,3H), 1.50〜1.85(m,2H), 1.16〜1.50
(m,12H),0.80〜1.18(m,3H) IR(KBr, cm-1) ;3400, 2926, 2860, 2680, 2548, 17
25, 1704, 1632, 1608, 1569, 1515,1470, 1428, 1371,
1290, 1260, 1197, 1116, 1035, 1014, 978, 942,852,
819, 777, 765, 720, 693, 663, 642, 546, 474 実施例1〜16及び比較例1〜4 pHを10に調整した炭酸緩衝液 500mlにビリルビン(和
光純薬製)12mgを溶解させ、約4×10-5Mの溶液を調製
した。この溶液 100gを取り、35℃の温浴中で攪拌しな
がら、表1〜3に示す漂白活性化剤を表1〜3に示す量
添加し、次いで35%過酸化水素が 0.2%になるように加
えた。30分後の吸光度を測定し、次式により漂白率を算
出した。結果を表1〜3に示す。
【0057】
【数1】
【0058】なお、表1〜3において、化合物(1)〜
(11) は上記合成例で得られた化合物、化合物 (12) は
ベンザルアセトフェノン(東京化成化学工業株式会社製
試薬)、化合物(13) はベンザルアセトン(和光純薬工
業株式会社製試薬)、化合物(14) はフェニルビニルス
ルホン(東京化成化学工業株式会社製試薬)、化合物
(15) はフェニル−トランス−スチリルスルホン(アル
ドリッチ社製試薬)、化合物(16)は3−ペンテン−2−
オン(アルドリッチ社製試薬)を用いた。
【0059】
【表1】
【0060】
【表2】
【0061】
【表3】
【0062】実施例17〜21及び比較例5 表4に示す組成を有する漂白洗浄剤組成物を調製し、下
記方法により汚染布の洗浄評価実験を行った。結果を表
4に示す。
【0063】<汚染布の調製法>ビリルビン(メルク社
製の試薬)0.03gを100cc のクロロホルムに溶解し、こ
の溶液0.06ccを8cm×8cmの木綿布に均一になるように
滴下し、乾燥後 420nmで反射率を測定し、下記に示した
洗浄方法で洗浄した。洗浄後、反射率を測定し、下記式
によって洗浄漂白率を求めた。
【0064】
【数2】
【0065】<洗浄方法>1リットルビーカーにイオン
交換水 500ccを入れ、表4に示す漂白洗浄剤組成物を入
れ、1分間に100rpmで攪拌後、汚染布5枚を入れ、30分
浸漬を行った。なお、漂白洗浄剤組成物の濃度は5g/
5リットルとした。
【0066】
【表4】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素−炭素二重結合の隣接位に少なくと
    も一つの電子吸引性基を有する化合物からなる漂白活性
    化剤(ここで電子吸引性基とはTaft Constant(σ* ) 値
    が 1.0以上の置換基をいう)。
  2. 【請求項2】 電子吸引性基が、式 -COR1, -COOR1, -CONHR1, -CN, -SOR1又は-SO2R1 (ここでR1は水素原子、炭素数1〜20のアルキル基又は
    アルケニル基、あるいは置換基を有していてもよい炭素
    数6〜20のアリール基又は複素環基を示す。)で表され
    る基である請求項1記載の漂白活性化剤。
  3. 【請求項3】 下記の一般式(A)で表される化合物か
    らなる請求項1又は2記載の漂白活性化剤。 【化1】 〔式中、R2及びR3は水素原子、炭素数1〜20のアルキル
    基又はアルケニル基、あるいは置換基を有していてもよ
    い炭素数6〜20のアリール基、炭素数3〜8のシクロア
    ルキル基又は複素環基を示し、X 及びY は同一又は異な
    って、水素原子又は電子吸引性基を示す。但し、X 及び
    Y は同時に水素原子ではない。また、R2とR3、R2とX 、
    R3とX 又は XとY は一緒になって置換基を有していても
    よい炭素数3〜8のシクロアルキル基又は複素環基を形
    成していてもよい。〕
  4. 【請求項4】 一般式(A)において、R2が水素原子、
    R3がフェニル基、あるいは置換基として -CN, -COOH 又
    は-OR4(ここでR4は炭素数1〜3のアルキル基を示す)
    を有するフェニル基、X 及びY が同一又は異なって、-C
    OR5, -COOR5,-CN, -SOR5 又は-SO2R5(ここでR5は炭素
    数1〜8のアルキル基又はフェニル基を示す。)である
    請求項3記載の漂白活性化剤。
  5. 【請求項5】 (a)過酸化水素又は水溶液中で過酸化
    水素を発生する過酸化物、及び(b)請求項1〜4のい
    ずれか一項に記載の漂白活性化剤を含有することを特徴
    とする漂白洗浄剤組成物。
  6. 【請求項6】 更に(c)成分として界面活性剤を含有
    する請求項5記載の漂白洗浄剤組成物。
  7. 【請求項7】 更に(d)成分として金属イオン封鎖剤
    を含有する請求項5又は6記載の漂白洗浄剤組成物。
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