JPH10204252A - 摺動性熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

摺動性熱可塑性樹脂組成物

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JPH10204252A
JPH10204252A JP858697A JP858697A JPH10204252A JP H10204252 A JPH10204252 A JP H10204252A JP 858697 A JP858697 A JP 858697A JP 858697 A JP858697 A JP 858697A JP H10204252 A JPH10204252 A JP H10204252A
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秀典 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】OA機器や家電用途等の電気製品用途等に要求
される、摺動特性、耐熱性、機械的特性および成形加工
性のバランスに優れた摺動性熱可塑性樹脂組成物または
成形品を提供すること。 【解決手段】ゴム含有グラフト共重合体と特定構造のビ
ニル系共重合体および特定構造の高級脂肪酸アルコール
エステルとα−オレフィンオリゴマーおよび/またはエ
チレンとα−オレフィンのコオリゴマーとを組み合わせ
ることを特徴とする摺動性熱可塑性樹脂組成物または該
成形品により解決できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、摺動特性、特に樹
脂成形品および金属との摺動特性に優れ、かつ耐熱性、
機械的特性および成形加工性に優れた熱可塑性樹脂組成
物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ジエン系ゴム成分にアクリロニトリル、
メタアクリロニトリル等のシアン化ビニル化合物やスチ
レン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニル化合物を共
重合したグラフト共重合体を含有してなる、いわゆるA
BS樹脂は、耐衝撃性、機械物性および成形加工性に優
れていることから、汎用樹脂とエンジニアリング樹脂と
の中間的な特性を持ついわゆる準エンプラとしてOA機
器や家電製品向けの用途に広く使われている。近年、特
にOA機器用途の拡大に伴い、光ディスク等の記録媒体
シェル・記録装置部品(トレー、シャーシ)、複写機
(コピー機)、ファクシミリ、コンピューター・プリン
ター等の印刷紙と接触する部品などにABS樹脂が多用
されている。これら用途は、部品同士あるいは金属との
摩擦・摩耗、紙との摩擦が生じるため、摺動特性が要求
される。
【0003】ABS樹脂は、ポリアセタール樹脂、ポリ
カーボネート樹脂に代表されるエンジニアリングプラス
チックに比して、摺動特性が劣るため、ポリテトラフル
オロエチレン微粉末、ポリオルガノシロキサン、高級脂
肪酸エステル系ワックスやポリエチレンワックス等を溶
融混練にブレンドし、摺動特性を付与する手法で該用途
への展開を図っている。
【0004】ポリテトラフルオロエチレン微粉末を熱可
塑性樹脂に添加し、摺動特性を改良する技術は公知であ
る(例えば、米谷穣,工業材料,Vol.27,No.
6,P60(1979)日刊工業新聞社発行)。該技術
により摺動特性の改善は認められるものの、耐衝撃性の
低下が著しく、更にポリテトラフルオロエチレン微粉末
を使用することによるコストアップ等の問題がある。こ
のため、最近では、ポリテトラフルオロエチレン微粉末
の添加量を削減し、ポリオルガノシロキサンとの併用に
より機械的特性の低下を抑えた技術も提案されている
(例えば、特開平7−169229号公報など)。しか
しながら、これらの技術でもポリテトラフルオロエチレ
ン微粉末を使用する以上、機械的特性の低下およびコス
トアップ等の問題を根本的には解決することはできな
い。
【0005】一方、ポリオルガノシロキサンを熱可塑性
樹脂に添加し、摺動特性を改良する技術が開示されてい
る(例えば、山田桜編「プラスチック配合剤」(昭和4
4年4月1日 大成社発行)p.250)、特開昭48
−28542号公報など)。更に、ゴム含有の芳香族ビ
ニル系樹脂の懸濁重合時にポリオルガノシロキサンを添
加し、表面滑性と耐摩耗性を改良する技術(特開昭58
−132038号公報)、特定構造のゴム変性スチレン
系樹脂に特定のポリオルガノシロキサンを配合し、表面
滑性と耐摩耗性を改良する技術(特開昭60−2172
54号公報)、スチレン系樹脂ペレットに、ポリオルガ
ノシロキサン、高級脂肪酸と高級アルコ−ルのエステル
ワックス、脂肪酸族炭化水素系ワックス等を配合し、成
形加工時の摩擦発熱を防止する技術(特公平3−192
60号公報)、ゴム変性スチレン系樹脂樹脂にポリオル
ガノシロキサンとフェノール系抗酸化剤を配合し、表面
滑性と耐摩耗性および熱安定性を改良する技術(特公平
5−67660号公報)も提案されている。これらポリ
オルガノシロキサン添加によって、摺動特性の改善は認
められるが、改善効果は十分でなく、近年では、該ポリ
オルガノシロキサン中の環状オリゴマー成分の揮散によ
る電子回路の接点障害問題があり、適用用途に制限があ
る。
【0006】また、高級脂肪酸エステル系ワックスの添
加による摺動特性の改良技術も公知である(後藤邦夫編
「プラスチックおよびゴム用添加剤実用便覧」(昭和6
0年2月10日 化学工業社発行)p.947−95
1,957−967、山口幸一,成形加工,Vol.
5,No.10,p.655(1993)など)。しか
しながら、高級脂肪酸エステル系ワックスの添加は、低
分子量成分のため、成形時のブリードアウト量が多量と
なり、金型汚れ等の問題があり、また、該剤添加による
耐熱性の低下も生じるという技術的問題がある。
【0007】炭化水素系合成油であるポリαオレフィン
オリゴマーを熱可塑性樹脂に添加し、摺動特性を改良す
る技術が開示されている(例えば、渡辺真著「高分子ト
ライボマテリアル」(平成2年11月15日 共立出版
社発行)p.39)。しかしながら、ポリαオレフィン
オリゴマーを配合することにより摺動特性の改良は認め
られるものの、機械的特性、特に耐衝撃性の低下が著し
い等の問題を抱えている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の欠点を解消し、摺動特性、耐熱性および機械
的特性に優れ、かつ成形加工性が良好である熱可塑性樹
脂組成物を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、重量平
均粒子径が0.1〜2.0μmであるゴム質重合体(A
−1)5〜80重量部に、芳香族ビニル系単量体(イ)
とシアン化ビニル系単量体(ロ)およびこれらと共重合
可能な他のビニル系単量体(ハ)から選ばれる少なくと
も2種以上の単量体混合物(A−2)95〜20重量部
をグラフト重合してなるグラフト共重合体(A)10〜
40重量部と、芳香族ビニル系単量体(イ)とシアン化
ビニル系単量体(ロ)およびこれらと共重合可能な他の
ビニル系単量体(ハ)から選ばれる少なくとも2種以上
の単量体からなり、かつ還元粘度が0.2〜1.0dl
/gであるビニル系共重合体(B)90〜60重量部か
らなる樹脂組成物100重量部に対し、炭素数12〜3
2の高級脂肪酸と炭素数12〜32の高級アルコールと
のエステル化物である高級脂肪酸アルコ−ルエステル
(C)を1重量部以上およびα−オレフィンオリゴマー
および/またはエチレンとα−オレフィンのコオリゴマ
ー(D)を1重量部以上、かつ(C)と(D)の配合量
合計が2〜10重量部を含有することを特徴とする摺動
性熱可塑性樹脂組成物によって達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明におけるゴム質重合体(A
−1)の例としては、ポリブタジエンの他、スチレン−
ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共
重合体、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、アク
リル酸ブチル−ブタジエン共重合体およびポリイソプレ
ンゴム等が挙げられ、なかでもポリブタジエン、スチレ
ン−ブタジエン共重合ゴムなどが耐衝撃性の点で好まし
い。
【0011】本発明におけるグラフト共重合体(A)の
グラフト成分およびビニル系共重合体(B)に用いられ
る芳香族ビニル系単量体(イ)としては、スチレン、α
−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニルトルエ
ン、t−ブチルスチレン、o−エチルスチレン、o−ク
ロロスチレンおよびo,p−ジクロロスチレン等が挙げ
られるが、特にスチレン、α−メチルスチレンが耐熱性
および成形加工性の点で好ましい。これらは1種または
2種以上を用いることができる。
【0012】本発明におけるグラフト共重合体(A)の
グラフト成分およびビニル系共重合体(B)に用いられ
るシアン化ビニル系単量体(ロ)としては、アクリロニ
トリル、メタアクリロニトリルおよびエタアクリロニト
リル等が挙げられるが、特にアクリロニトリルが耐薬品
性の点で好ましい。
【0013】本発明におけるグラフト共重合体(A)の
グラフト成分およびビニル系共重合体(B)に用いられ
る共重合可能な他のビニル系単量体(ハ)の具体例とし
ては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸
エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)ア
クリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、
(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸
シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸クロロメチルおよ
び(メタ)アクリル酸2−クロロエチル等の不飽和カル
ボン酸エステル、N−メチルマレイミド、N−シクロヘ
キシルマレイミド、N−フェニルマレイミド等のマレイ
ミド化合物、マレイン酸等の不飽和ジカルボン酸、無水
マレイン酸等の不飽和ジカルボン酸無水物およびアクリ
ルアミド等の不飽和アミド化合物等を挙げることがで
き、なかでも、発色性の点では(メタ)アクリル酸メチ
ル、耐熱性の点ではN−フェニルマレイミドおよび無水
マレイン酸が好ましい。
【0014】前記グラフト共重合体(A)に用いられる
芳香族ビニル化合物(イ)、シアン化ビニル化合物
(ロ)および共重合可能なビニル系単量体(ハ)の各組
成比は、芳香族ビニル化合物(イ)および共重合可能な
他のビニル系単量体(ハ)が55〜85重量%であるこ
とが、耐衝撃性および成形加工性の点から好ましく。シ
アン化ビニル系単量体(ロ)は45〜15重量%である
ことが、耐薬品性および成形加工性の点から好ましく、
40〜20重量%がより好ましい。その他の共重合可能
なビニル系単量体(ハ)は0〜40重量%であることが
発色性の点で好ましい。
【0015】グラフト共重合体(A)におけるゴム質重
合体(A−1)の含有量は、機械的強度および成形加工
性の点から、5〜80重量部であり、好ましくは10〜
70重量部である。グラフト共重合体(A)におけるゴ
ム質重合体(A−1)の含有量が5重量部未満である
と、得られる摺動性熱可塑性樹脂組成物の耐衝撃性が十
分でなく、また80重量部を超えると、成形加工性およ
び耐熱性が低下する。
【0016】また、ゴム質重合体(A−1)中のゴムの
重量平均粒子径は、耐衝撃性および成形加工性の点か
ら、0.1〜2.0μmであり、好ましくは0.5〜
1.5μmである。重量平均粒子径が0.1μm未満で
あると、得られる熱可塑性樹脂組成物の耐衝撃性が十分
でなく、また2.0μmを越えると成形加工性が低下す
る。
【0017】グラフト共重合体(A)におけるグラフト
率は、耐衝撃性、成形加工性および耐熱性の点から15
〜150%が好ましく、より好ましくは20〜70%で
ある。得られる摺動性熱可塑性樹脂組成物の耐衝撃性の
点から、グラフト率が15%以上であることが好まし
く、成形加工性および耐熱性の点から、150%以下が
好ましい。
【0018】高級脂肪酸アルコ−ルエステル(C)およ
びα−オレフィンオリゴマーおよび/またはエチレンと
α−オレフィンのコオリゴマー(D)が添加される樹脂
組成物中のグラフト共重合体(A)の含有量は、10〜
40重量部である。含有量は、耐衝撃性と剛性とのバラ
ンスの点から25〜35重量部が好ましい。グラフト共
重合体(A)の含有量が10重量部未満であると、得ら
れる耐摺動性熱可塑性樹脂組成物の耐衝撃性が十分でな
く、また40重量部を超えると、成形加工性、耐熱性お
よび剛性が低下する。
【0019】グラフト共重合体(A)の製造方法は、乳
化重合、懸濁重合、塊状重合、溶液重合等のいずれの重
合方法を用いても良く、特に制限されない。また、単量
体、開始剤および連鎖移動剤の仕込み方法についても特
に制限はなく、初期一括仕込み、あるいは共重合体の組
成分布の生成を抑えるために仕込み単量体の一部または
全部を連続的または分割して仕込みながら重合してもよ
い。
【0020】本発明におけるビニル系共重合体(B)に
用いられる芳香族ビニル化合物(イ)、シアン化ビニル
化合物(ロ)および共重合可能なビニル系単量体(ハ)
の各組成比は、芳香族ビニル化合物(イ)が35〜85
重量%であることが、耐衝撃性および成形加工性の点か
ら好ましく、40〜80重量%がより好ましい。シアン
化ビニル系単量体(ロ)は65〜15重量%であること
が、耐薬品性および成形加工性の点から好ましく、共重
合可能な他のビニル系単量体(ハ)は0〜40重量%で
あることが、耐熱性の点から好ましい。
【0021】また、ビニル系共重合体(B)の還元粘度
は、得られる摺動性熱可塑性樹脂組成物の成形加工性の
点から、0.2〜1.0dl/gであり、好ましくは
0.3〜0.7dl/gである。ビニル系共重合体
(B)における還元粘度が0.2dl/g未満である
と、得られる摺動性熱可塑性樹脂組成物の耐衝撃性が十
分でなく、1.0dl/gを超えると成形加工性が低下
する。
【0022】高級脂肪酸アルコ−ルエステル(C)およ
びα−オレフィンオリゴマーおよび/またはエチレンと
α−オレフィンのコオリゴマー(D)が添加される樹脂
組成物中のビニル系共重合体(B)の含有量は、90〜
60重量部である。含有量が60重量部未満であると、
得られる摺動性熱可塑性樹脂組成物の成形加工性が十分
でなく、また90重量部を超えると、耐衝撃性が低下す
る。
【0023】ビニル系共重合体(B)の重合方法として
は、水系懸濁重合が好ましいが、特に該方法に制限され
ない。
【0024】本発明における高級脂肪酸アルコ−ルエス
テル(C)は、天然ワックス、例えば、キャンデリラワ
ックス、カルナウバワックス、ライスワックス、木ロ
ウ、ホホバ油、ミツロウ、ラノリン等から抽出される高
級脂肪酸と高級アルコ−ルのエステル化合物あるいは高
級脂肪酸と高級アルコールより合成される化合物であ
る。 合成方法としては、脂肪酸とアルコールより脱水
反応で合成する直接エステル化、エステルとアルコール
またはエステルと脂肪酸あるいはエステルとエステルの
反応で新しいエステルを合成するエステル交換反応、塩
化アシルとアルコールより合成する方法などがある。
【0025】高級脂肪酸および高級アルコールの炭素数
は12〜32である。炭素数が12未満では、耐熱性が
低下し、32を越えると耐衝撃性が低下する。
【0026】本発明におけるα−オレフィンオリゴマ
ー、エチレンとα−オレフィンとのコオリゴマー(D)
に用いられる単量体としては、エチレンおよび炭素数3
〜20のα−オレフィン、例えばプロピレン、1−ブテ
ン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オ
クテン、1−デセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデ
セン、1−オクタデセン、1−エイコセン等が挙げられ
る。
【0027】本発明におけるα−オレフィンオリゴマ
ー、エチレンとα−オレフィンとのコオリゴマー(D)
は、100℃での動粘度が15〜1000cStである
ことが摺動特性および成形加工性の点から好ましい。
【0028】本発明における炭素数12〜32の高級脂
肪酸と炭素数12〜32の高級アルコールとのエステル
化物である高級脂肪酸アルコールエステル(C)、α−
オレフィンオリゴマーおよび/またはエチレンとα−オ
レフィンのコオリゴマー(D)の配合量は、前記樹脂組
成物100重量部に対し、(C)および(D)それぞれ
1重量部以上であり、(C)と(D)の配合量合計は2
〜10重量部である。(C)と(D)の配合量合計は摺
動特性および耐熱性の面から3〜8重量部が好ましい。
(C)と(D)の配合量合計が2重量部未満であると得
られる摺動性熱可塑性樹脂組成物の摺動特性が十分でな
く、また10重量部を超えると耐熱性が低下する。
【0029】これらの成形品の用途については、電気、
電子、自動車、機械、雑貨、化学プラント、航空、宇宙
用の部品、素材など特に制限はないが、本発明の成形品
の特徴から、摺動特性が要求されるOA機器用途、光デ
ィスク等の記録媒体シェル・記録装置部品(トレー、シ
ャーシ)、複写機(コピー機)、ファクシミリ、コンピ
ューター・プリンター等の印刷紙と接触する部品などに
使用できる。
【0030】本発明の摺動性熱可塑性樹脂組成物の製造
方法に関しては、バンバリーミキサー、ロール、および
単軸または多軸押出機で溶融混練するなど種々の方法を
採用することができる。
【0031】本発明の摺動性熱可塑性樹脂組成物に本発
明の目的を損なわない範囲で塩化ビニル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ナイロン6、
ナイロン66等のポリアミド、ポリカーボネート類を加
えて成形用樹脂としての性能を改良することができる。
また、必要に応じてヒンダードフェノール系、含硫黄有
機化合物系、含リン有機化合物系等の酸化防止剤、フェ
ノール系、アクリレート系等の熱安定剤、ベンゾトリア
ゾール系、ベンゾフェノン系、サリシレート系等の紫外
線吸収剤、有機ニッケル系、ヒンダードアミン系等の光
安定剤等の各種安定剤、高級脂肪酸の金属塩類、高級脂
肪酸アミド類等の滑剤、フタル酸エステル類、リン酸エ
ステル類等の可塑剤、ポリブロモジフェニルエーテル、
テトラブロモビスフェノール−A、臭素化エポキシオリ
ゴマー、臭素化ポリカーボネートオリゴマー等の含ハロ
ゲン系化合物、リン系化合物、三酸化アンチモン等の難
燃剤・難燃助剤、カーボンブラック、酸化チタン、顔料
および染料等を添加することもできる。更に、ガラス繊
維、ガラスフレーク、ガラスビーズ、炭素繊維、金属繊
維等の補強剤や充填剤を添加することもできる。かかる
補強材等の添加に際しては、バンバリーミキサー、ロー
ル、および単軸または多軸押出機で溶融混練するなど種
々の方法を採用することができる。
【0032】上記によって得られた摺動性熱可塑性樹脂
組成物は、射出成形、押出成形、ブロー成形、真空成
形、圧縮成形、ガスアシスト成形等の現在熱可塑性樹脂
の成形に用いられる公知の方法によって成形することが
でき、特に制限されるものではない。
【0033】次に、摺動性熱可塑性樹脂組成物の樹脂特
性の分析方法を下記する。機械的強度、耐熱性等の一般
的な特性については、射出成形によりテストピースを成
形し、下記試験法に準拠し、測定した。
【0034】(1)重量平均ゴム粒子径 アルギン酸ナトリウムクリーミング化法(Rubber
Age Vol.88 p.484〜490(196
0)by E.schmidt,P.H.Bidiso
n 参照)。
【0035】(2)グラフト率 グラフト共重合体所定量(m)にアセトンを加え、3時
間還流し、この溶液を8800r.p.m.(1000
0G)で40分間遠心分離後、不溶分を濾過し、この不
溶分を60℃で5時間減圧乾燥し、重量(n)を測定し
た。グラフト率は、式(I)より算出した。ここで、L
はグラフト共重合体のゴム含有量である。
【0036】グラフト率(%)={(n−m×L)/
(m×L)}×100 (I)。
【0037】(3)還元粘度ηsp/c サンプル1gにアセトン200mlを加え、3時間還流
し、この溶液を8800r.p.m.(10000G)
で40分間遠心分離した後、不溶分を濾過する。濾液を
ロータリーエバポレーターで濃縮し、析出物(アセトン
可溶分)を60℃で5時間減圧乾燥後、ウベローデ粘度
計を用い、メチルエチルケトン溶液(0.4g/d
l)、30℃でηsp/cを測定した。
【0038】(4)動粘度 JIS K2283に準じて100℃で測定した。
【0039】(5)曲げ弾性率 ASTM D790(23℃)に準じて測定した。
【0040】(6)IZOD衝撃強度 ASTM D256(23℃,12.7mm,ノッチ付
き)に準じて測定した。
【0041】(7)荷重撓み温度 ASTM D648(6.4mm,負荷応力1.86M
Pa)に準じて測定した。
【0042】(8)MFR(メルトフローレート) ISO 1133(220℃,98N荷重)に準じて測
定した。
【0043】(9)静摩擦係数 協和界面化学社製自動摩擦・摩耗解析装置DFPM−S
S型を用いて測定した。射出成形にて縦60mm×横5
0mm×厚さ3mmの試験片を作成し、該試験片および
該試験片から切り出した縦10mm×横10mm×厚さ
3mm試験片を用いて、荷重100g(負荷応力 0.
0098MPa)、ストローク50mm、速度0.1m
m/secの条件にて、温度23±1℃、湿度50±5
%の環境下で同樹脂組成物同士の静摩擦係数を測定し
た。
【0044】(10)摩耗量 東洋精機製作所社製鈴木式スラスト摩擦・摩耗試験機を
用い、射出成形にて、外径25mm×内径20mm×高
さ15mmの円筒状試験片を作成し、荷重1kg、回転
速度10cm/sec.、処理時間72hr(23℃)
の条件にて、同樹脂組成物同士でスラストさせ、ト−タ
ル摩耗量(mg)を測定した。
【0045】本発明をさらに具体的に説明するため、以
下に実施例および比較例を挙げて説明するが、これら実
施例は本発明を制限するものではない。なお、ここで特
にことわりのない限り「%」は重量%、「部」は重量部
を表す。また、本発明についての実施例・比較例の判定
基準は以下のとおりとする。
【0046】 (1)摺動特性(静摩擦係数および摩耗量による) 静摩擦係数が0.3未満でかつ摩耗量が10mg未満:○ 優秀(合格) 静摩擦係数が0.3未満でかつ摩耗量が15mg未満:△ 良好(合格) 静摩擦係数が0.3以上または摩耗量が15mg以上:× 不良(不合格) (2)耐衝撃性(IZOD衝撃強度による) 80J/m以上 :○ 優秀(合格) 60J/m以上80J/m未満:△ 良好(合格) 60J/m未満 :× 不良(不合格) (3)耐熱性(荷重撓み温度による) 85℃以上 :○ 優秀(合格) 80℃以上85℃未満:△ 良好(合格) 80℃未満 :× 不良(不合格) (4)流動性(MFRによる) 25g/10min以上 :○ 優秀(合格) 20g/10min以上25g/10min未満:△ 良好(合格) 20g/10min未満 :× 不良(不合格)
【0047】
【実施例】
(A)グラフト共重合体 A1:窒素置換した反応器に純水120部、ブドウ糖
0.5部、ピロリン酸ナトリウム0.5部、硫酸第一鉄
0.005部および表1に示した所定量のポリブタジエ
ンラテックスを仕込み、撹拌しながら反応器内の温度を
65℃に昇温した。内温が65℃に達した時点を重合開
始として表1に示した所定量のモノマおよびt−ドデシ
ルメルカプタン混合物を5時間掛けて連続添加した。同
時に並行して、表1に示すクメンハイドロパーオキサイ
ドおよびオレイン酸カリウムからなる水溶液を7時間掛
けて連続添加し、反応を完結させた。
【0048】得られたラテックスに、2,2’−メチレ
ンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)をラ
テックス固形分100重量部に対して1重量部添加し、
続いて、このラテックスを硫酸で凝固後、水酸化ナトリ
ウムにて中和し、洗浄濾過後、乾燥させてパウダー状の
グラフト共重合体A1を得た。このグラフト共重合体の
グラフト率は45%であった。
【0049】A2〜A6:A1と同様の方法で、表1に
示す組成比で、グラフト共重合体A2〜A6を得た。
【0050】
【表1】 (B)ビニル系共重合体 B1:スチレン73部、アクリロニトリル27部からな
る単量体混合物を塊状重合して、ペレット状の共重合体
B1を得た。該共重合体の還元粘度は0.65dl/g
であった。
【0051】B2:スチレン65部、アクリロニトリル
35部からなる単量体混合物を懸濁重合して、ビ−ズ状
の共重合体B2を得た。該共重合体の還元粘度は0.6
5dl/gであった。
【0052】B3:スチレン73部、アクリロニトリル
27部からなる単量体混合物を塊状重合して、ペレット
状の共重合体B3を得た。該共重合体の還元粘度は1.
50dl/gであった。
【0053】B4:スチレン76部、アクリロニトリル
24部からなる単量体混合物を懸濁重合して、ビーズ状
の共重合体B4を得た。該共重合体の還元粘度は0.1
5dl/gであった。
【0054】B5:スチレン87部、アクリロニトリル
13部からなる単量体混合物を懸濁重合して、ビーズ状
の共重合体B5を得た。該共重合体の還元粘度は0.3
0dl/gであった。
【0055】B6:スチレン50部、アクリロニトリル
50部からなる単量体混合物を懸濁重合して、ビーズ状
の共重合体B6を得た。該共重合体の還元粘度は0.7
0dl/gであった。
【0056】(C)高級脂肪酸アルコ−ルエステル C1:リグノセリン酸(C24)ミリシル(C30) C2:パルミチン酸(C16)ヘキサデシル(C16) C3:ステアリン酸(C18)ブチル(C4)をそれぞ
れ使用した。
【0057】(D)α−オレフィンオリゴマー、エチレ
ンとα−オレフィンのコオリゴマー D1:三井石油化学社製「ル−カント」HC20(10
0℃での動粘度:20cSt) D2:三井石油化学社製「ル−カント」HC100(1
00℃での動粘度:100cSt) D3:三井石油化学社製「ル−カント」HC10(10
0℃での動粘度:10cSt) D4:三井石油化学社製「ル−カント」HC600およ
び「ル−カント」HC2000を混合したもの(100
℃での動粘度:1500cSt)をそれぞれ使用した。
【0058】実施例1〜18、および比較例1〜13 上記記載のグラフト共重合体(A)、ビニル系共重合体
(B)および高級脂肪酸アルコールエステル(C)、α
−オレフィンオリゴマーあるいはエチレンとα−オレフ
ィンのコオリゴマー(D)を表2および表3記載の割合
で配合後、40mmφ単軸押出機にてシリンダー設定温
度230℃で溶融混練し、ペレット状の樹脂を得た。
【0059】得られたペレットを東芝機械(株)製射出
成形機IS−50Aにてシリンダー設定温度230℃で
テストピースを成形し、諸特性を評価し、結果を表4〜
表9に掲げた。
【0060】実施例1〜18により、本発明に規定する
範囲の摺動性熱可塑性樹脂組成物が、摺動特性、耐熱性
に優れ、かつ機械的特性、成形加工性のバランスに優れ
てことが判る。
【0061】しかし、比較例1〜13は、グラフト共重
合体(A)、ビニル系共重合体(B)および高級脂肪酸
アルコールエステル(C)、α−オレフィンオリゴマー
および/またはエチレンとα−オレフィンのコオリゴマ
ー(D)の配合割合などの要件が、本発明の規定する範
囲外である。そのため、比較例1〜6は摺動特性が悪
く、比較例7〜13は摺動特性は良好であるが、比較例
7、8は耐熱性が低く、比較例9、11、12は耐衝撃
性が低く、さらに比較例8、10、13は流動性が著し
く損なわれる。
【0062】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【0063】
【発明の効果】本発明の摺動性熱可塑性樹脂組成物また
は該成形品は、ゴム含有グラフト共重合体とシアン化ビ
ニル系共重合体と特定構造のビニル系共重合体および特
定構造の高級脂肪酸アルコ−ルエステルとα−オレフィ
ンオリゴマーおよび/またはエチレンとα−オレフィン
のコオリゴマーとを組み合わせることが特徴であり、摺
動特性、特に樹脂成形品および金属との摺動特性、およ
び耐熱性に優れ、かつ機械的特性、成形加工性のバラン
スに優れている。
【0064】本発明の摺動性熱可塑性樹脂組成物または
成形品は、上述特徴を活して、種々の用途に供される
が、良好な摺動特性が得られ、機械的特性にも優れるた
めOA機器や家電用途等の電気製品用途に好適である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量平均粒子径が0.1〜2.0μmであ
    るゴム質重合体(A−1)5〜80重量部に、芳香族ビ
    ニル系単量体(イ)とシアン化ビニル系単量体(ロ)お
    よびこれらと共重合可能な他のビニル系単量体(ハ)か
    ら選ばれる少なくとも2種以上の単量体混合物(A−
    2)95〜20重量部をグラフト重合してなるグラフト
    共重合体(A)10〜40重量部と、芳香族ビニル系単
    量体(イ)とシアン化ビニル系単量体(ロ)およびこれ
    らと共重合可能な他のビニル系単量体(ハ)から選ばれ
    る少なくとも2種以上の単量体からなり、かつ還元粘度
    が0.2〜1.0dl/gであるビニル系共重合体
    (B)90〜60重量部とからなる樹脂組成物100重
    量部に対し、炭素数12〜32の高級脂肪酸と炭素数1
    2〜32の高級アルコールとのエステル化物である高級
    脂肪酸アルコールエステル(C)を1重量部以上および
    α−オレフィンオリゴマーおよび/またはエチレンとα
    −オレフィンのコオリゴマー(D)を1重量部以上、か
    つ(C)と(D)の配合量合計が2〜10重量部を含有
    することを特徴とする摺動性熱可塑性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】グラフト共重合体(A)のグラフト率が1
    5〜150%である請求項1に記載の摺動性熱可塑性樹
    脂組成物。
  3. 【請求項3】ビニル系共重合体(B)が芳香族ビニル系
    単量体(イ)35〜85重量%とシアン化ビニル系単量
    体(ロ)65〜15重量%およびこれらと共重合可能な
    他のビニル系単量体(ハ)0〜40重量%からなる共重
    合体である請求項1または請求項2のいずれかに記載の
    摺動性熱可塑性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】α−オレフィンオリゴマーおよび/または
    エチレンとα−オレフィンのコオリゴマー(D)の10
    0℃での動粘度が15〜1000cStである請求項1
    〜3のいずれかに記載の摺動性熱可塑性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】請求項1〜4記載の摺動性熱可塑性樹脂組
    成物からなる静摩擦係数が0.3未満である成形品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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