JPH10204142A - 変性アミノ樹脂組成物、それを用いた樹脂組成物および水性樹脂組成物 - Google Patents

変性アミノ樹脂組成物、それを用いた樹脂組成物および水性樹脂組成物

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JPH10204142A
JPH10204142A JP1209897A JP1209897A JPH10204142A JP H10204142 A JPH10204142 A JP H10204142A JP 1209897 A JP1209897 A JP 1209897A JP 1209897 A JP1209897 A JP 1209897A JP H10204142 A JPH10204142 A JP H10204142A
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resin composition
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amino resin
ethylenically unsaturated
monomer
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JP1209897A
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Inventor
Yoshiko Suzuki
美子 鈴木
Teruo Shiono
輝雄 塩野
Kinya Shiraishi
欣也 白石
Takashi Ishikawa
崇 石川
Kenshirou Shimada
健志郎 島田
Satoru Otsuji
哲 尾辻
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】焼付け時にヒュームの発生が少なく、分離安定
性に優れる水性樹脂組成物、加熱工程中にヒューム成分
となり難く、塗料等の熱硬化性付与成分として好適に用
いられる樹脂組成物、およびそれを提供し得る変性アミ
ノ樹脂組成物の提供。 【解決手段】アミノ樹脂100重量部に対して、アルコ
キシメチル基を有するエチレン性不飽和単量体(A)1
〜50重量部のみを反応せしめた変性アミノ樹脂組成
物、該変性アミノ樹脂組成物と他のエチレン性不飽和単
量体(B)を反応せしめてなる樹脂組成物、ならびに水
性樹脂および上記樹脂組成物を含む水性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変性アミノ樹脂組
成物、それを用いた樹脂組成物および水性樹脂組成物に
関する。本発明の変性アミノ樹脂組成物を用いた樹脂組
成物は、熱硬化性付与成分として有用であり、該樹脂組
成物と水性樹脂とを含む水性樹脂組成物は、各種水性塗
料を始め、水性インキ、接着剤並びにシーリング剤など
の広範な用途に利用し得るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、環境保護の観点から、塗装工程中
に排出される有機溶剤量の低減が要求されており、塗料
の水性化が進められている。水性塗料としては、架橋剤
としてメチルエーテル化メラミン、メチルエーテル化ベ
ンゾグアナミン等のアミノ樹脂を用いた水性アクリル樹
脂、水性ポリエステル樹脂等の組成物が多く検討されて
いる。しかしながら、架橋剤として用いられるアミノ樹
脂としては水性化するために低分子量物が一般的に用い
られているため、硬化塗膜の耐水性が劣ったり、塗料焼
付け時にアミノ樹脂が揮発してオーブン内を汚染するヒ
ュームが発生するという問題がしばしば生じている。
【0003】また、低分子量分の含有量の少ないアミノ
樹脂の使用も試みられているが、水溶性が低く、塗料が
分離する等という問題が生じていた。さらに、特開平5
−132647号公報には、低分子量分の含有量の少な
いアミノ樹脂に、水酸基、メチロール基等のアミノ樹脂
と反応性の官能基を有するエチレン性不飽和単量体を反
応せしめた後にエチレン性不飽和カルボン酸を含むその
他の不飽和単量体を重合せしめることにより、硬化塗膜
の耐水性が向上した水性樹脂分散体を得る方法が開示さ
れている。しかし、アミノ樹脂と水酸基を有するエチレ
ン性不飽和単量体との反応は反応速度が遅く反応が不十
分であったり、アミノ樹脂同士の縮合反応が進みすぎ水
性化が困難であるという問題が生じやすい。また、メチ
ロール基を有するエチレン性不飽和単量体とアミノ樹脂
との反応は反応速度が速すぎるため、ゲル化が生じやす
いという欠点を有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、焼付け時に
ヒュームの発生が少なく、分離安定性に優れる水性樹脂
組成物、加熱工程中にヒューム成分となり難く、塗料等
の熱硬化性付与成分として好適に用いられる樹脂組成
物、およびそれを提供し得る変性アミノ樹脂組成物を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、アルコキ
シメチル基は、水酸基やメチロール基と比較してアミノ
樹脂との反応がコントロールし易く、効率的にアミノ樹
脂中に二重結合を導入できることを見出し、本発明に至
った。また、アミノ樹脂にアルコキシメチル基を有する
エチレン性不飽和単量体(A)のみを反応せしめた変性
アミノ樹脂組成物は、容易に他のエチレン性不飽和単量
体(B)と反応し、アミノ樹脂に任意の組成と任意の分
子量の樹脂を結合させた構造の熱硬化性付与成分として
好適に用いられる樹脂組成物が得られることを見出し
た。さらに、該樹脂組成物は、加熱工程中でもヒューム
成分となり難く、エチレン性不飽和カルボン酸等の水溶
性の成分を樹脂骨格に組み込むことにより、容易に分離
安定性のよい水性化物を得るため、該樹脂組成物を用い
ることにより、焼き付け時にヒュームの発生が少なく、
分離安定性に優れた水性樹脂組成物が得られることを見
出した。
【0006】すなわち、本発明は、アミノ樹脂100重
量部に対して、アルコキシメチル基を有するエチレン性
不飽和単量体(A)1〜50重量部のみを反応せしめた
変性アミノ樹脂組成物に関する。また、本発明は、単量
体(A)が、N−アルコキシメチル基を有する(メタ)
アクリルアミドであることを特徴とする上記変性アミノ
樹脂組成物に関する。また、本発明は、上記変性アミノ
樹脂組成物と他のエチレン性不飽和単量体(B)を反応
せしめてなる樹脂組成物に関する。また、本発明は、他
のエチレン性不飽和単量体(B)中に、エチレン性不飽
和カルボン酸およびまたはエチレン性不飽和カルボン酸
無水物が1〜50重量%含有されることを特徴とする上
記樹脂組成物に関する。また、本発明は、全固形分中
に、他のエチレン性不飽和単量体(B)が5〜95重量
%含有されることを特徴とする上記樹脂組成物に関す
る。さらに、本発明は、水性樹脂および上記樹脂組成物
を含む水性樹脂組成物に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の変性アミノ樹脂組成物
は、アミノ樹脂にアルコキシメチル基を有するエチレン
性不飽和単量体(A)のみを反応せしめることにより得
られるものであり、アミノ樹脂1分子に1または2個の
単量体(A)が付加したエチレン性不飽和二重結合を有
する変性アミノ樹脂の混合物である。なお、本発明の変
性アミノ樹脂組成物は、未反応の原料アミノ樹脂を含ん
でいてもよい。アミノ樹脂は、尿素、メラミン、ベンゾ
グアナミン、スピログアナミン等のアミノ化合物とホル
ムアルデヒドとの反応によりメチロール化を行った後、
アルコール類との脱水縮合によりエーテル化して得られ
るものであり、メチロール化度、縮合化度等が任意に選
択されたアミノ樹脂を用いることができる。本発明に用
いられるアミノ樹脂の重量平均分子量は、300〜30
00程度である。
【0008】アルコキシメチル基を有するエチレン性不
飽和単量体(A)としては、特に限定はなく、例えば、
N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−n−
プロポキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプ
ロポキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−n−ブト
キシメチル(メタ)アクリルアミド、N−イソブトキシ
メチル(メタ)アクリルアミド等のN−アルコキシメチ
ル基を有する(メタ)アクリルアミドを用いることがで
きる。単量体(A)以外の単量体を併用すると、アミノ
樹脂との反応がアミノ樹脂同志の縮合反応などの副反応
に比較して優先的に起こり難くなり、本発明の利点が充
分に得られないため、本発明の変性アミノ樹脂組成物の
合成には、単量体(A)以外の単量体を用いることはで
きない。
【0009】アミノ樹脂と単量体(A)とは、アミノ樹
脂100重量部に対して単量体(A)1〜50重量部、
好ましくは1〜20重量部の割合で反応させる。単量体
(A)の割合が1重量部未満では、未反応のアミノ樹脂
が多くなり、変性アミノ樹脂組成物と他のエチレン性不
飽和単量体(B)とを反応させても、加熱工程中にヒュ
ーム成分となり難い樹脂組成物が得られない。また、5
0重量部を越えると変性アミノ樹脂組成物の粘度が高く
なり、他のエチレン性不飽和単量体(B)との反応に適
さなくなる。アミノ樹脂と単量体(A)との反応は、6
0〜150℃で行うことが好ましく、必要に応じて強酸
等の触媒や溶剤を使用しても差し支えない。
【0010】上記アミノ樹脂変性物は、他のエチレン性
不飽和単量体(B)と反応させることにより、加熱工程
中でもヒューム成分となり難く、熱硬化性付与成分とし
て好適に用いられる樹脂組成物が得られる。他のエチレ
ン性不飽和単量体(B)としては、特に限定はなく、例
えば、アルキル(メタ)アクリレート、ヒドロキシアル
キル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリ
レート、スチレン、ビニルトルエン、(メタ)アクリロ
ニトリル、ビニルアセテート、エチレン性不飽和カルボ
ン酸、エチレン性不飽和カルボン酸無水物等を用いるこ
とができる。他の単量体(B)には、アルコキシメチル
基を有するエチレン性不飽和単量体(A)を併用しても
よい。
【0011】本発明の樹脂組成物を水性樹脂組成物とし
て使用する場合には、水溶性を付与するために、他の単
量体(B)中にエチレン性不飽和カルボン酸およびまた
はエチレン性不飽和カルボン酸無水物が含有されること
が好ましい。エチレン性不飽和カルボン酸の代表例とし
ては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイ
ン酸、フマル酸、グルタコン酸、テトラヒドロフタル酸
等が挙げられる。エチレン性不飽和カルボン酸無水物の
代表例としては、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無
水グルタコン酸、無水テトラヒドロフタル酸等が挙げら
れる。
【0012】エチレン性不飽和カルボン酸およびまたは
エチレン性不飽和カルボン酸無水物は、他の単量体
(B)中に、1〜50重量%、さらには5〜30重量%
の範囲で含有されることが好ましい。1重量%未満では
十分な水溶性を付与することが困難であり、50重量%
を越えると樹脂の増粘等が起こり易く好ましくない。ま
た、他のエチレン性不飽和単量体(B)は、全固形分中
に、5〜95重量%、さらには20〜80重量%の範囲
で含有されることが好ましい。5重量%未満では水性化
した際の分離安定性、加熱工程中でのヒューム成分の低
減の効果が十分に得られ難く、95重量%を越えるとア
ミノ樹脂による熱硬化性が十分に発揮できないためであ
る。
【0013】本発明の変性アミノ樹脂組成物と他のエチ
レン性不飽和単量体(B)との反応は、開始剤の存在
下、不活性ガス気流下で50〜150℃で2〜10時間
かけて行われる。必要に応じて溶剤の存在下で行っても
差し支えない。得られる樹脂組成物の重量平均分子量
は、3000〜50000であることが硬化塗膜の性能
の点で好ましい。開始剤としては、ベンゾイルパーオキ
サイド、クメンヒドロパーオキサイド、t−ブチルヒド
ロパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシカーボネ
ート、ジt−ブチルパーオキサイド、t−ブチルパーオ
キシベンゾエート等の有機過酸化物、2,2’−アゾビ
スイソブチロニトリル等のアゾ化合物等が挙げられる。
開始剤は他の単量体(B)100重量部に対して1〜2
0重量部使用されることが好ましい。
【0014】反応後得られた樹脂組成物は、そのままで
も塗料、インキ、接着剤、シーリング剤等のバインダー
または熱硬化性付与成分として用いることができるが、
水性の塗料、インキ、接着剤、シーリング剤等に用いる
場合には、アンモニア、アミン類を作用させて中和し、
水溶化ないしは水分散化することが好ましい。アミン類
の代表例としては、モノエタノールアミン、エチルアミ
ン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミ
ン、プロピルアミン、ジプロピルアミン、イソプロピル
アミン、ジイソプロピルアミン、トリエタノールアミ
ン、ブチルアミン、ジブチルアミン、エチルヘキシルア
ミン、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、メチル
エタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、ジエチ
ルエタノールアミン、モルホリン等が挙げられる。特
に、ジメチルエタノールアミンが好ましい。
【0015】本発明の樹脂組成物は、単独で塗料、イン
キ、接着剤、シーリング剤等のバインダーとして用いる
ことができるが、必要であれば、本発明の樹脂組成物に
より架橋される水性樹脂成分と共に用いることもでき
る。水性樹脂は、水に溶解または分散する樹脂であり、
一般的には水酸基を有する。水性樹脂としては、例え
ば、水性アクリル樹脂、水性エポキシ樹脂、水性ポリエ
ステル樹脂、水性ウレタン樹脂等を挙げることができ
る。水性樹脂は、水性樹脂および本発明の樹脂組成物を
含む水性樹脂組成物の全固形分中に、5〜95重量%の
範囲で含有されることが好ましい。該水性樹脂組成物に
は、必要に応じて着色等のための染料、顔料、硬化物物
性改良のための各種添加剤類、例えばフィラー類、レベ
リング剤、硬化剤、難燃剤、増粘剤、水溶性有機溶剤、
滑性付与剤等を含有させることができる。
【0016】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。なお、以下、「部」および「%」は、すべて「重
量部」および「重量%」を表す。 [実施例1]セパラブル4口フラスコに温度制御用レギ
ュレーター、冷却管、撹拌装置を取り付けて、メチルエ
ーテル化ベンゾグアナミン樹脂溶液(日立化成工業社製
「メラン553」、固形分85%、重量平均分子量74
0)59部、ブチルセロソルブ120部を仕込み、約8
0℃に昇温し反応容器内を窒素置換した後、N−メトキ
シメチルアクリルアミド5部を添加して2時間反応さ
せ、重量平均分子量900の変性アミノ樹脂組成物を得
た。さらに、滴下管よりアクリル酸25部、2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート50部、エチルアクリレート
200部、n−ブチルアクリレート220部、有機過酸
化物(日本油脂社製「パーブチルO」)10部を3時間
かけて滴下した。滴下終了後、更に3時間反応を継続
し、重量平均分子量22000、固形分79%の樹脂組
成物を得た。得られた樹脂組成物100部にジメチルア
ミノエタノール4.4部と水93.1部を十分に撹拌し
ながら添加し、水性樹脂組成物を得た。
【0017】[実施例2]セパラブル4口フラスコに温
度制御用レギュレーター、冷却管、撹拌装置を取り付け
て、部分メチルエーテル化ベンゾグアナミン樹脂溶液
(三井サイテック社製「マイコート108」、固形分7
7%、重量平均分子量430)325部、ブチルセロソ
ルブ50部を仕込み、約80℃に昇温し反応容器内を窒
素置換した後、N−ブトキシメチルアクリルアミド55
部を添加して2時間反応させ、重量平均分子量600の
変性アミノ樹脂組成物を得た。さらに、滴下管よりアク
リル酸10部、2−ヒドロキシルエチルメタクリレート
40部、エチルアクリレート100部、n−ブチルアク
リレート45部、有機過酸化物(日本油脂社製「パーブ
チルO」)8部を3時間かけて滴下した。滴下終了後、
更に3時間反応を継続し、重量平均分子量18000、
固形分79%の樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物
100部にジメチルアミノエタノール2.0部と水10
3.0部を十分に撹拌しながら添加し、水性樹脂組成物
を得た。
【0018】[実施例3]セパラブル4口フラスコに温
度制御用レギュレーター、冷却管、撹拌装置を取り付け
て、部分ブチルエーテル化ベンゾグアナミン樹脂溶液
(三井サイテック社製「サイメル1128」、固形分7
0%、重量平均分子量830)643部を仕込み、約8
0℃に昇温し反応容器内を窒素置換した後、N−メトキ
シメチルアクリルアミド10部を添加して2時間反応さ
せ、重量平均分子量1000の変性アミノ樹脂組成物を
得た。さらに、滴下管よりアクリル酸25部、エチルア
クリレート15部、有機過酸化物(日本油脂社製「パー
ブチルO」)2部を1時間かけて滴下した。滴下終了
後、更に3時間反応を継続し、重量平均分子量1300
0、固形分72%の樹脂組成物を得た。得られた樹脂組
成物97.2部にアクリル樹脂水溶液(ジョンソンポリ
マー社製「ジョンクリル587」のトリエチルアミン中
和物、固形分30%)100部、ジメチルアミノエタノ
ール3.9部と水48.9部を十分に撹拌しながら添加
し、水性樹脂組成物を得た。
【0019】[比較例1]セパラブル4口フラスコに温
度制御用レギュレーター、冷却管、撹拌装置を取り付け
て、メチルエーテル化ベンゾグアナミン樹脂溶液(日立
化成社製「メラン553」、固形分85%、重量平均分
子量740)59部、ブチルセロソルブ120部を仕込
み、約80℃に昇温し反応容器内を窒素置換した後、2
−ヒドロキシエチルメタクリレート5部を添加して2時
間反応させ、重量平均分子量1000の変性アミノ樹脂
組成物を得た。さらに、滴下管よりアクリル酸25部、
2−ヒドロキシエチルメタクリレート50部、エチルア
クリレート200部、n−ブチルアクリレート220
部、有機過酸化物(日本油脂社製「パーブチルO」)1
0部を3時間かけて滴下した。滴下終了後、更に3時間
反応を継続し、重量平均分子量24000、固形分79
%の樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物100部に
ジメチルアミノエタノール4.4部と水93.1部を十
分に撹拌しながら添加し、水性樹脂組成物を得た。
【0020】[比較例2]セパラブル4口フラスコに温
度制御用レギュレーター、冷却管、撹拌装置を取り付け
て、部分メチルエーテル化ベンゾグアナミン樹脂溶液
(日立化成工業社製「メラン108」、固形分77%、
重量平均分子量430)325部、ブチルセロソルブ5
0部を仕込み、約80℃に昇温し反応容器内を窒素置換
した後、N−メチロールアクリルアミド55部を添加し
て2時間反応させ、変性アミノ樹脂組成物を得た。さら
に、滴下管よりアクリル酸10部、エチルアクリレート
80部、n−ブチルアクリレート105部、有機過酸化
物(日本油脂社製「パーブチルO」)8部を滴下したと
ころ、滴下中にゲル化した。
【0021】[比較例3]セパラブル4口フラスコに温
度制御用レギュレーター、冷却管、撹拌装置を取り付け
て、部分ブチルエーテル化ベンゾグアナミン樹脂溶液
(三井サイテック社製「サイメル1128」、固形分7
0%、重量平均分子量830)643部を仕込み、約8
0℃に昇温し反応容器内を窒素置換した後、滴下管より
N−メトキシメチルアクリルアミド10部、アクリル酸
25部、エチルアクリレート15部、有機過酸化物(日
本油脂社製「パーブチルO」)2部を1時間かけて滴下
して3時間反応させ、重量平均分子量12000、固形
分72%の樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物9
7.2部にアクリル樹脂水溶液(ジョンソンポリマー社
製「ジョンクリル587」のトリエチルアミン中和物、
固形分30%)100部、ジメチルアミノエタノール
3.9部と水48.9部を十分に撹拌しながら添加し、
水性樹脂組成物を得た。
【0022】[比較例4]部分メチルエーテル化ベンゾ
グアナミン樹脂溶液(三井サイテック社製「マイコート
108」、固形分70%)100部にアクリル樹脂水溶
液(ジョンソンポリマー社製「ジョンクリル587」の
トリエチルアミン中和物、固形分30%)100部と水
50部を十分に撹拌しながら添加し、水性樹脂組成物を
得た。
【0023】実施例1〜3、比較例1〜4で得られた水
性樹脂組成物の外観および50℃で3週間保存後の安定
性を評価した。また、実施例1〜3、比較例1〜4で得
られた水性樹脂組成物100部に対して0.4部のp−
トルエンスルホン酸を添加した後に、約5gを直径20
cmの金属シャーレ5枚に展開し、250℃の減圧オー
ブンで5分間焼き付けた際のヒューム成分を液体窒素ト
ラップで採取し、採取量を測定した。結果を表1に示
す。
【0024】
【表1】
【0025】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は加熱工程中ヒュー
ム成分となり難く、また、本発明の水性樹脂組成物は焼
き付け時のヒューム成分が少なく、さらに水への親和性
に優れるため、いずれも、塗料、インキ、接着剤、シー
リング剤などの樹脂成分として好適に使用でき、工業上
極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 崇 東京都中央区京橋二丁目3番13号東洋イン キ製造株式会社内 (72)発明者 島田 健志郎 東京都中央区京橋二丁目3番13号東洋イン キ製造株式会社内 (72)発明者 尾辻 哲 東京都中央区京橋二丁目3番13号東洋イン キ製造株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アミノ樹脂100重量部に対して、アルコ
    キシメチル基を有するエチレン性不飽和単量体(A)1
    〜50重量部のみを反応せしめた変性アミノ樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】単量体(A)が、N−アルコキシメチル基
    を有する(メタ)アクリルアミドであることを特徴とす
    る請求項1記載の変性アミノ樹脂組成物。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の変性アミノ樹脂組
    成物と他のエチレン性不飽和単量体(B)を反応せしめ
    てなる樹脂組成物。
  4. 【請求項4】他のエチレン性不飽和単量体(B)中に、
    エチレン性不飽和カルボン酸およびまたはエチレン性不
    飽和カルボン酸無水物が1〜50重量%含有されること
    を特徴とする請求項3記載の樹脂組成物。
  5. 【請求項5】全固形分中に、他のエチレン性不飽和単量
    体(B)が5〜95重量%含有されることを特徴とする
    請求項3または4記載の樹脂組成物。
  6. 【請求項6】水性樹脂および請求項3ないし5いずれか
    1項に記載の樹脂組成物を含む水性樹脂組成物。
JP1209897A 1997-01-27 1997-01-27 変性アミノ樹脂組成物、それを用いた樹脂組成物および水性樹脂組成物 Pending JPH10204142A (ja)

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