JPH10203881A - コンクリート製品の製造方法 - Google Patents
コンクリート製品の製造方法Info
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Abstract
のないコンクリート製品を短時間で製造する方法を提供
すること。 【解決手段】 硫酸アルミニウム、ミョウバン、及びミ
ョウバン石からなる群より選択された一種又は二種以上
を添加して、又は水溶液又は懸濁液にして添加し
て、練混ぜたコンクリートを型枠に成形後、35℃〜6
0℃の温度で第一段階の加熱養生を行い、次いで、60
℃を超え100℃以下の温度で第二段階の加熱養生を行
うことを特徴とするコンクリート製品の製造方法を構成
とする。
Description
製造方法に関し、詳しくはモルタルやコンクリートを練
混ぜた後、型枠に成形し、速やかに加熱養生して、熱膨
張を生じさせないで短時間に脱型し、かつ、長期強度の
低下の小さいコンクリート製品を製造する方法に関す
る。
コンクリートを練混ぜた後、型枠に充填して成形し、コ
ンクリートの練上がり温度によっては約2時間から5時
間前置き養生してブリージングが止まってからコテ仕上
をした後、約2時間を掛けて蒸気によって加熱昇温し、
最高温度(65〜75℃)に達してから2〜3時間保持
して脱型強度を得て脱型している。そして、脱型に必要
な強度はコンクリート製品の形状や重量により異なる
が、概ね3〜15N/mm2 である。そしてコンクリート製
品工場の課題は少ない型枠を効率よく回転させて沢山の
製品を製造することにある。
温時間を速くし、かつ、最高温度を高くするなどが考え
らる。加えて、水硬性の高いセメントの使用や、塩化
物、硝酸塩、ロダン酸塩などに代表される凝結促進剤な
どを併用添加してコンクリートの凝結硬化を速めること
も考えられる。しかしながら、熱膨張によるひびわれが
入り易くなると同時に、セメントの初期水和反応の強い
促進は長期強度が低下する等の課題がある。
おける短時間強度の増進と長期強度の低下の防止という
二律背反を解決するために、セッコウと、硫酸アルミニ
ウムやミョウバン石および亜硫酸ナトリウムなどを組み
合わせた混和材を提案(特開平4−160042号公
報)した。しかしながら、この中ではコンクリートの加
熱膨張を押さえるための養生方法や前記混和材などの添
加方法までは詳細に検討されていない。
なコンクリート製品の製造技術に鑑み、コンクリートの
熱膨張を押さえて短時間強度の増進と、長期強度の低下
の防止という宿命的な二律背反を解決し、かつ、コンク
リート製品工場の少ない型枠で生産効率を上げるという
課題に対して鋭意研究した結果、コンクリートを型枠に
成形後、速やかに加熱養生を行っても熱膨張がなくて早
期に脱型強度が得られ、長期強度の低下の小さいコンク
リート製品を製造する方法を知見して本発明を完成させ
たものである。
発明は、硫酸アルミニウム、ミョウバン、及びミョウバ
ン石からなる群より選択された一種又は二種以上を添加
して練混ぜたコンクリートを型枠に成形後、35℃〜6
0℃の温度で第一段階の加熱養生を行い、次いで、60
℃を超え100℃以下の温度で第二段階の加熱養生を行
うことを特徴とするコンクリート製品の製造方法であ
り、第二発明は、硫酸アルミニウム、ミョウバン、ミョ
ウバン石からなる群より選択された一種又は二種以上を
水溶液又は懸濁液にして添加して練混ぜたコンクリート
を型枠に成形後、35℃〜60℃の温度で第一段階の加
熱養生を行い、次いで、60℃を超え100℃以下の温
度で第二段階の加熱養生を行うことを特徴とするコンク
リート製品の製造方法である。
又はアルカリ金属のケイ酸塩を添加してコンクリートを
練混ぜることを特徴とするコンクリート製品の製造方
法。 (2)セッコウ及び/又はアルカリ金属のアルミン酸塩
又はアルカリ金属のケイ酸塩を水溶液又は懸濁液にして
添加してコンクリートを練混ぜることを特徴とするコン
クリート製品の製造方法。 (3)活性シリカ、ポゾラン物質、潜在水硬性物質から
なる群より選択された一種又は二種以上を添加してコン
クリートを練混ぜることを特徴とするコンクリート製品
の製造方法。 (4)活性シリカ、ポゾラン物質、潜在水硬性物質から
なる群より選択された一種又は二種以上を懸濁液にして
添加してコンクリートを練混ぜることを特徴とするコン
クリート製品の製造方法。硫酸アルミニウム、ミョウバ
ン、及びミョウバン石からなる群より選択された一種又
は二種以上を添加してコンクリートを練混ぜることを特
徴とするコンクリート製品の製造方法。が挙げられる。
本発明において、練混ぜたコンクリートは型枠に成形さ
れた後、速やかに、コテ仕上げなどを行い、二段階に分
けて、かつ、連続して加熱養生される。この際、前置き
養生時間をとる必要はないし、各段階において昇温速度
のコントロールの必要もなく、好ましくは、既に特定の
温度に設定された養生槽などに入れるか、一気に加熱昇
温されるものである。
の温度で加熱養生するものであり、次いで第二段階とし
て60℃を超え100℃以下の温度で加熱養生するもの
である。
るのは、熱膨張によるコンクリートのひびわれを防止
と、第二段階における強度発現を効率よく行うためであ
る。35℃より低い温度では凝結硬化が促進されないの
で、第二段階において熱膨張によるひびわれが入り易く
り、第二段階での強度発現性も低下する。60℃を超え
る温度での加熱では第二段階での強度の発現には有効で
あるが、既にこの第一段階の加熱養生において熱膨張に
よるひびわれが入る場合もあるので好ましくなく、より
好ましくは40℃〜55℃である。さらに、第一段階の
加熱養生時間は特に制限を受けないが、短時間で脱型強
度を得る目的から長くても90分以下が好ましい。ま
た、加熱養生時間が短くなり過ぎても凝結硬化が進まな
く、第二段階の加熱養生後に熱膨張ひびわれが入り易く
なるので、熱膨張を抑えながら、より短時間に脱型強度
を得るためには30〜60分が好ましい。
100℃以下であり、加熱温度は高いほど短時間で得ら
れる脱型強度も高くなり、養生時間も短縮されるが、長
期強度が低下する傾向にある。短時間強度と長期強度を
得るための合理的な養生温度は90℃以下が好ましく、
より好ましくは65〜80℃である。又、100℃を超
える場合は長期強度の低下が大きく、かつ、現在、二次
製品工場の設備である蒸気養生設備を有効利用出来ない
ので好ましくないものである。第二段階における養生時
間も特に制限されないが、早期脱型の観点から30〜9
0分が好ましい。なお、第一段階と第二段階の合計した
養生時間は、長くても3時間である。
には常法のように蒸気による加熱でも良いし、伝熱や輻
射熱を利用した加熱方法および電磁波などの利用により
コンクリート内部から直接加熱する方法なども採用され
るが、この中で、上記したように現有設備をそのまま利
用できることから蒸気養生による方法が好ましい。
ウバン、ミョウバン石からなる群より選択された一種又
は二種以上(以下、硫酸アルミニウム等という)を添加
してコンクリートを練り混ぜる。
硬化を促進して加熱養生における短時間強度を増進させ
る作用を有し、添加量を多くして行くほど短時間強度も
高くなるが長期強度は低下する傾向が示され、かつ、多
過ぎると急結や偽凝結を生じさせる場合もある。従っ
て、硫酸アルミニウム等の添加量はセメント100重量
部に対して無水物換算で多くても1.5重量部であり、
1.2重量部以下が好ましく、最も好ましくは0.2〜
1.0重量部である。0.2重量部未満では短時間強度
の発現効果が小さくなるので好ましくなく、1.5重量
部を超えるようになると長期強度の低下が大きくなり、
また、同じ種類のセメントでも、その銘柄やロットの違
いによっても急結する場合もあるので好ましくない。
加方法は粉末状でコンクリートを練混ぜる時に添加して
も良いが、水溶液又は懸濁液として添加する方がより効
率的に短時間強度が増大する。これは硫酸アルミニウム
等は、水和反応が極端に速くて練混ぜ水と接触と同時に
セメントから放出されるカルシウムイオンと反応してエ
トリンガイトを生成させるので、懸濁液の方が粉末で添
加するよりはコンクリート中への分散効果が良くなるこ
とによるものと推察される。
量および減水剤の一部又は全量を用いて適宜行われ、コ
ンクリートを練混ぜる時に添加しても良いし、一度練混
ぜたコンクリートに添加して再度練混ぜても良いもので
ある。また、水溶液又は懸濁液にしてから使用するまで
の時間は、特に限定されない。また、本発明において、
セッコウ及び/又はアルカリ金属のアルミン酸塩やアル
カリ金属のケイ酸塩を添加する。
度の低下を防止し、添加量によっては長期強度を増大さ
せる効果を発揮する。この場合、セッコウの種類には特
に制限されなく、不溶性や難溶性のII型無水セッコウの
他に、二水セッコウ、半水セッコウ、III 型無水セッコ
ウが使用されるが、好ましいのは不溶性や難溶性のII型
無水セッコウである。
部に対してCa SO4 換算で、多くても6重量部であ
り、4重量部以下が好ましく、0.2〜2重量部が最も
好ましい。6重量部を超えるようになると、セッコウ自
身の有するアリット(Alite)の水和反応の遅延作用が
大きくなり過ぎて熱膨張によるひびわれが発生し易くな
り、又、短時間強度が得られ難くく、0.2重量部未満
では長期強度の改善効果が小さくなり好ましくない。
属のケイ酸塩は、硫酸アルミニウム等の有する短時間強
度の増大効果を助長するものである。その添加量は無水
物換算でセメント100重量部に対して多くても1.0
重量部であり、0.8重量部以下が好ましく、最も好ま
しくは0.05〜0.6重量部である。0.05重量部
未満では短時間強度の助長効果は小さくなるので好まし
くなく、1.0重量部を超えるようになると長期強度が
低下する傾向となり、また、同じ種類のセメントでも、
その銘柄やロットの違いによっても偽凝結や急結を助長
する場合もあるので好ましくない。
ン酸塩やアルカリ金属のケイ酸塩を水溶液又は懸濁液に
して添加してコンクリートを練混ぜることは、硫酸アル
ミニウム等の場合と同様に、練混ぜ中のコンクリートへ
の分散性を良くし、長期強度又は短時間強度の増進を効
率的に行えるものである。水溶液又は懸濁液の作製や添
加方法は硫酸アルミニウム等の場合と同様に行うことが
出来、セッコウ及び/又はアルカリ金属のアルミン酸塩
やアルカリ金属のケイ酸塩をそれぞれ単独に懸濁液にし
て添加しても良いし、硫酸アルミニウム等とそれぞれ又
は全部を一緒に懸濁しても良いものである。
質、潜在水硬性物質からなる群より選択された一種又は
二種以上(以下、活性シリカ等という)を併用添加する
ことが出来る。活性シリカとは、シリカフュームや稲、
葦、竹などの珪化木の焼成灰および人工のアエロジルな
どのケイ酸質のセメント粒子よりも一桁小さい超微粉
(粉末度では10〜30m2 /g程度)を示す。ポゾラ
ン物質とは、酸化珪素と酸化アルミニウムを含む天然の
粘土鉱物やその焼成物およびフライアッシュなどの人工
ポゾランである。そして、潜在水硬性物質とは、高炉ス
ラグであるが、これらはセメント粒子と同等以下の小さ
い粒子で粉末度では3000〜8500cm2 /g程度
である。これらは少量で強度の増大効果を図る。
部に対して多くても2重量部、好ましくは1.5重量部
であり、より好ましくは0.1〜1.0重量部の少量で
ある。0.1重量部未満では短時間強度や長期強度の添
加効果が小さく、2.0重量部を超えても強度的効果の
増大は期待できないものである。
メント100重量部に対して多くても2重量部、好まし
くは0.2重量部〜1.5重量部である。0.2重量部
未満では長期強度などの添加効果が小さく、2.0重量
部を超えても強度的効果の増大は期待できないものであ
る。
や潜在水硬性物質を混合してから併用添加すると強度的
にはより好ましい結果が得られる。これらの一種又は二
種以上を懸濁液にして添加してコンクリートを練混ぜる
ことは、特に、超微粉の活性シリカのフロック構造の破
壊やコンクリートへの分散効果が良くなることに基づく
強度増進効果から好ましいものである。更に、これら
と、硫酸アルミニウム、石膏類、アルカリ金属のアルミ
ン酸塩やアルカリ金属のケイ酸塩の一種又は二種以上、
又は全部一緒に懸濁して用いても良いものである。
しないためにブリージングの少ない又は発生しないコン
クリートを得る必要があり、そのために高性能減水剤や
高性能AE減水剤が適宜使用される。また、コンクリー
トの増粘剤なども同様である。
ホルマリン縮合物系やメチルナフタレンスルホンホルマ
リン縮合物系およびアントラセンスルホン酸ホルマリン
縮合物系などやこれらとリグニンの共縮合物系などのポ
リアルキルアリルスルホン酸塩系や、メラミンホルマリ
ン樹脂スルホン塩系などの減水剤であり、比較的多量に
添加しても空気連行性がなく、減水率も大きく、凝結の
過遅延や異常凝結などを生じないものであり、高性能A
E減水剤とはポリカルボン酸塩系の空気連行性のある減
水率の大きい減水剤である。
系の水溶性高分子であり、コンクリートに粘性を与える
と同時に自己流動性を与え、かつ、材料分離を抑えるも
のである。これらはコンクリート配合によって適宜適量
添加される。
ポルトランドセメント、ビーライトセメントの他に、高
炉スラグやフライアッシュ、シリカ粉末を混合した各種
混合セメントであり、C11A7 Ca F2 や、非晶質C12
A7 およびCAを多量に含有する急硬性セメントに対し
ては瞬結性を与えるので使用できない。
ートの配合や練混ぜ方法などに制限はなく、コンクリー
トの成形方法に対しても制限を受けないものである。
コンクリート製品の製造効率を高め、生産性を高めるに
は好敵である。本発明の適用可能なコンクリート製品と
しては振動成形、加圧成形、振動加圧成形で製造される
製品全般であり、例えば、マンホール(一部、成形に軽
度の遠心力を加える場合もある)、矢板、ボックスカル
バート、セグメント、ポンツーン、L字擁壁、桁、梁、
各種プレキャスト板、各種ブロック、や道路、陸路用品
などが挙げられ、遠心力成形で製造されるパイル、ポー
ル、ヒューム管などの長径比の大きいものにはスランプ
ドロップが大きいことからくるジャンカの発生の問題が
あり、適用し難いものである。
これらに限られるものではない。
ム、ミョウバン、ミョウバン石の種類とその組み合わせ
及び添加量も変えてコンクリートを練混ぜ、φ10×2
0cmの型枠に棒状バイブレーターで供試体成形し、そ
の後、直ちに、蒸気養生槽に入れ、蒸気加熱によって第
一段階と第二段階の養生温度と養生時間を任意に組み合
わせて取り出し直ちに脱型(圧縮)強度を測定した。ま
た、この時、供試体の熱ひびわれの有無を観察すると同
時に、別の供試体を20±3℃の室内養生して材齢28
日の圧縮強度を測定した。その結果を表2及び表3に示
す。
内において行い、硫酸アルミニウム等は粉体のままセメ
ントに適当に混合して、砂、砕石等のコンクリート材料
と一緒に遊星型の強制練りミキサーに添加して、撹拌と
同時に減水剤を溶解した練混ぜ水を加え、30リットル
分のコンクリートを120秒間練り混ぜた。また、硫酸
アルミニウム等の添加はスランプが低下するので、その
分は減水剤量を追加(後添加)して規定のスランプとな
るように調整した。
0重量部に対して無水物換算で添加し、かつ、天然産の
ミョウバン石等はアルナイトの純度も換算した重量部で
添加した。
メント社製) ロ:砂 :新潟県姫川産 ハ:砕石 :新潟県姫川産砕石 ニ:減水剤 :デンカFT500(電気化学工業製、ポ
リアルキルアリルスルホン酸塩系、液体) (2)硫酸アルミニウム等 A−1:硫酸アルミニウム(18水塩、工業原料,顆粒
状) A−2:仮焼ミョウバン石(勝光山産,純度90%,粉
末度1500cm2/g) A−3:カリウムミョウバン(工業用)
適量でも、第一段階の養生温度が35℃未満では第二段
階の養生温度を高くしても脱型強度は得られないし、且
つ、熱膨張によるひびわれが入る。また、第一段階の養
生温度が35℃〜60℃の範囲で高くなると熱膨張を抑
えながら脱型強度を高めることが出来、60℃を超える
と脱型強度は得られるが熱膨張によるひびわれが第一段
階の養生の時点で入ることが示されるので、熱ひびわれ
の抑制と安定した脱型強度を得るための両方の観点から
40〜55℃がより好ましいことが示される。また、第
二段階の養生温度が低い場合は養生時間を長くすること
により、高い場合は短くすることにより脱型強度と長期
強度は得られるが、養生時間に関係なく、養生温度が高
くなるほど長期強度の伸びは小さくなり、90℃以下が
好ましく、65〜80℃の範囲がより好ましい。そし
て、第一段階と第二段階の養生温度と養生時間を適宜組
み合わせることにより、1.5〜3時間の短期間に脱型
強度が得られることが示される。硫酸アルミニウム等は
セメント100重量部に対して、0.2重量部以上が脱
型強度の観点から等好ましく、添加量を多くして行くと
脱型強度は増大上するが、反対に長期強度が低下するよ
うになり、特に、1.2重量部を超えると著しくなる。
従って、硫酸アルミニウム等は多くても1.5重量部以
下、好ましくは1.2重量部以下が長期強度の観点から
好ましいことが示される。
加熱養生条件を使用し、硫酸アルミニウム等を懸濁液に
して添加した以外は実施例1と同様の実験を行った結果
を表4に示す。
練混ぜ水の一部と、表1の減水剤の1/2量に相当する
分で作製し、その他のコンクリート材料を1分間練混ぜ
た後、懸濁液を添加して、さらに1分間練り混ぜた。
してコンクリートを練りぜる時に添加する方が、粉末の
まま添加するよりも脱型強度、長期強度共に増大するこ
とが示される。
加熱養生条件を使用し、硫酸アルミニウム等と、石膏類
及び/又はアルカリ金属のアルミン酸塩又はアルカリ金
属のケイ酸塩を粉末状で添加した以外は実施例1と同様
の実験を行った結果を表5及び表6に示す。
ルミン酸塩又はアルカリ金属のケイ酸塩は無水物換算で
セメント100重量部に対してセメントに添加してから
練混ぜた。
溶性の無水石膏,粉末度4500cm2 /g) B−2:二水石膏(工業用,粉末度4800cm2 /
g) B−3:半水石膏(B−2を150℃で1時間熱処理し
たもの) B−4:III 型無水石膏(B−2を200℃で1時間熱
処理したもの) (2)アルカリ金属のアルミン酸塩等 C−1:アルミン酸ナトリウム(粉末,工業用) C−2:ケイ酸カリウム(粉末,工業用)
石膏類を併用した場合、石膏類の添加量が多くなるほど
脱型強度の低下割合は大きくなるが、反対に長期強度が
増大する傾向が示される。そして、石膏類はセメント1
00重量部に対して0.2重量部から添加効果が示さ
れ、6重量部を超えると石膏による凝結遅延性が大きく
なり、脱型強度は得られたとしても熱膨張ひびわれが入
ることが容易に推察される。また、アルカリ金属のアル
ミン酸塩などの併用添加では脱型強度は0.05重量部
から添加効果が示されるが、添加量が多くなると硫酸ア
ルミニウム等が少なくても長期強度は低下する傾向が認
められ、多くても1重量部以下、0.8重量部以下が好
ましいことが示される。また、石膏類とアルカリ金属の
アルミン酸塩などの併用添加では双方の作用効果が加算
されて良い方向にシフトする傾向となっている。
2、3−13、3−15、3−18、3−23のコンク
リートと養生条件を使用し、硫酸アルミニウム等と、石
膏類及び/又はアルカリ金属のアルミン酸塩又はアルカ
リ金属のケイ酸塩を一緒に懸濁液にして添加した以外は
実施例3と同様の実験を行った結果を表7に示す。
及び/又はアルカリ金属のアルミン酸塩又はアルカリ金
属のケイ酸塩の合計量と同量の練混ぜ水の一部と、表1
の減水剤の1/2量に相当する分で作製し、その他のコ
ンクリート材料を1分間練混ぜた後、懸濁液を添加し
て、さらに1分間練り混ぜた。
及び/又はアルカリ金属のアルミン酸塩又はアルカリ金
属のケイ酸塩は粉末状態で添加するよりも、一緒に懸濁
液にして添加したが、脱型強度及び長期強度も高くなる
傾向が示される。
験No.3−2〜3−4、3−13〜3−15、3−2
3のコンクリートとそれぞれの養生条件を使用し、活性
シリカ、ポゾラン物質、潜在水硬性物質からなる群より
選択された一種又は2種以上を粉末状で添加した以外は
実施例1および3と同様の実験を行った結果を表8及び
表9に示す。
粉末度25m2 /g) D−2:ポゾラン物質(酸性白土を1000℃で1時間
焼成し、粉末度6500cm2 /gに粉砕したもの) D−3:ポゾラン物質(フライアッシュ,東北電力社
産,粉末度4500cm2 /g) D−4:高炉スラグ粉末(粉末度4500cm2 /g)
100重量部に対して、0.1重量部から添加効果が示
され、脱型強度、長期強度共に増大する。そして、添加
量が多くなるほどその効果も大きくなるが1.0〜2.
0重量部間では大きな変化がなく、2.0重量部を超え
る添加は不経済となる。ポゾラン物質や潜在水硬性物質
では0.2重量部から添加効果が示され、2重量部を超
えて添加しても効果の増大は期待できないことも示され
る。また、活性シリカと、ポゾラン物質や潜在水硬性物
質と併用添加した場合は相乗的に高い強度が得られる。
これはポゾラン物質などを混合することにより、超微粉
の分散性の向上、または何らかの化学的な相互作用によ
るものと考えられる。
5−28、5−36のコンクリートと養生条件を使用
し、硫酸アルミニウム等と、石膏類及び/又はアルカリ
金属のアルミン酸塩又はアルカリ金属のケイ酸塩や活性
シリカなどの各成分をそれぞれ全部一緒に懸濁液にして
添加した以外は実施例5と同様の実験を行った結果を表
10に示す。
類及び/又はアルカリ金属のアルミン酸塩又はアルカリ
金属のケイ酸塩や活性シリカとの合計量と同量の練混ぜ
水の一部と、表1の減水剤の1/2量に相当する分の減
水剤量で作製し、その他のコンクリート材料を1分間練
混ぜた後、懸濁液を添加して、さらに1分間練り混ぜ
た。
類及び/又はアルカリ金属のアルミン酸塩又はアルカリ
金属のケイ酸塩や活性シリカなどは粉末状態で添加する
よりも懸濁液にして添加する方が脱型強度、長期強度共
に高くなる傾向が示される。
にあたり、本発明の硫酸アルミニウム等や、それらと石
膏類、アルカリ金属のアルミン酸塩等、活性シリカ等と
の一種又は二種以上と適宜添加して35℃〜60℃の温
度で第一段階の加熱養生を行い、次いで、60℃を超え
100℃以下の温度で第二段階の加熱養生することによ
り、熱膨張を抑えて3時間以内に脱型強度が得られ、長
期強度も増大させることも可能である。また、各々成分
は粉末状で添加してもよいが、懸濁液にして添加する方
が脱型強度に対しても長期強度に対しても更に良好な結
果を得ることができる。従って、少ない型枠で効率よく
コンクリート製品の製造が可能となるものである。
Claims (6)
- 【請求項1】 硫酸アルミニウム、ミョウバン、及びミ
ョウバン石からなる群より選択された一種又は二種以上
を添加して練混ぜたコンクリートを型枠に成形後、35
℃〜60℃の温度で第一段階の加熱養生を行い、次い
で、60℃を超え100℃以下の温度で第二段階の加熱
養生を行うことを特徴とするコンクリート製品の製造方
法。 - 【請求項2】 硫酸アルミニウム、ミョウバン、ミョウ
バン石からなる群より選択された一種又は二種以上を水
溶液又は懸濁液にして添加して練混ぜたコンクリートを
型枠に成形後、35℃〜60℃の温度で第一段階の加熱
養生を行い、次いで、60℃を超え100℃以下の温度
で第二段階の加熱養生を行うことを特徴とするコンクリ
ート製品の製造方法。 - 【請求項3】 セッコウ及び/又はアルカリ金属のアル
ミン酸塩又はアルカリ金属のケイ酸塩を添加してコンク
リートを練混ぜることを特徴とする請求項1記載のコン
クリート製品の製造方法。 - 【請求項4】 セッコウ及び/又はアルカリ金属のアル
ミン酸塩又はアルカリ金属のケイ酸塩を水溶液又は懸濁
液にして添加してコンクリートを練混ぜることを特徴と
する請求項2記載のコンクリート製品の製造方法。 - 【請求項5】 活性シリカ、ポゾラン物質、潜在水硬性
物質からなる群より選択された一種又は二種以上を添加
してコンクリートを練混ぜることを特徴とする請求項1
又は3記載のコンクリート製品の製造方法。 - 【請求項6】 活性シリカ、ポゾラン物質、潜在水硬性
物質からなる群より選択された一種又は二種以上を懸濁
液にして添加してコンクリートを練混ぜることを特徴と
する請求項2又は4記載のコンクリート製品の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP874697A JP3657075B2 (ja) | 1997-01-21 | 1997-01-21 | コンクリート製品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP874697A JP3657075B2 (ja) | 1997-01-21 | 1997-01-21 | コンクリート製品の製造方法 |
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JPH10203881A true JPH10203881A (ja) | 1998-08-04 |
JP3657075B2 JP3657075B2 (ja) | 2005-06-08 |
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Family Applications (1)
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JP874697A Expired - Lifetime JP3657075B2 (ja) | 1997-01-21 | 1997-01-21 | コンクリート製品の製造方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3657075B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002062559A1 (fr) * | 2001-02-06 | 2002-08-15 | Mitsui Chemicals, Inc. | Film poreux et son procede de production |
JP2014019618A (ja) * | 2012-07-19 | 2014-02-03 | Takenaka Komuten Co Ltd | 水硬性材料用硬化促進材、水硬性組成物、水硬性硬化体の製造方法及び水硬性硬化体 |
JP2018001756A (ja) * | 2016-06-24 | 2018-01-11 | 花王株式会社 | 水硬性組成物の硬化体の製造方法 |
-
1997
- 1997-01-21 JP JP874697A patent/JP3657075B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2002062559A1 (fr) * | 2001-02-06 | 2002-08-15 | Mitsui Chemicals, Inc. | Film poreux et son procede de production |
JP2014019618A (ja) * | 2012-07-19 | 2014-02-03 | Takenaka Komuten Co Ltd | 水硬性材料用硬化促進材、水硬性組成物、水硬性硬化体の製造方法及び水硬性硬化体 |
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