JPH10203729A - 線材用巻枠 - Google Patents

線材用巻枠

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JPH10203729A
JPH10203729A JP806397A JP806397A JPH10203729A JP H10203729 A JPH10203729 A JP H10203729A JP 806397 A JP806397 A JP 806397A JP 806397 A JP806397 A JP 806397A JP H10203729 A JPH10203729 A JP H10203729A
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JP
Japan
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wire
winding frame
winding
lower flange
stopper
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Withdrawn
Application number
JP806397A
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English (en)
Inventor
Toshie Abiko
敏栄 安孫子
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Optec Dai Ichi Denko Co Ltd
Original Assignee
Optec Dai Ichi Denko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 縦型の巻胴部に電線等の線材を巻回状態で保
持させる巻枠として、線材の巻取り開始に際し、回転中
の巻枠に対して線材の始端部を巻き掛けることなく容易
に確実に固定でき、始端部のばらけや巻き乱れを生じ
ず、操作に熟練を要さずに高い作業能率ひいては巻線能
率が得られるものを提供する。 【解決手段】 巻胴部10の両端に鍔部11,12を備
え、下側鍔部12の周縁部12aに、巻枠1の回転方向
前方側に臨む挟み口2aを有して、挟み口2aより線材
3の始端部3aを挟み込んで止着する線止め具2が設け
られてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、縦型の巻胴部に電
線等の線材を巻回状態で保持させる巻枠(ボビンとも称
される)に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】従来、電線等の線材を縦型の巻
枠に巻き取る場合、巻取りの開始は、線材の始端部を作
業者が手で持って回転している巻枠に巻き掛け、その上
に続く線材を周回させて当該始端部を巻き込み固定する
のが一般的である。しかるに、このように巻き込み固定
する方法では、巻枠に対する始端部の巻き掛けに巧拙が
あり、巻き掛けの位置や状態によって該始端部がうまく
巻き込まれずにばらけたり巻き乱れを生じることが多々
ある上、巻き掛けを失敗すれば巻線能率が著しく低下す
ることから、作業に高度の熟練が要求されるという問題
があった。
【0003】本発明は、上述の状況に鑑み、線材の巻枠
への巻取り開始に際し、回転中の巻枠に対して線材の始
端部を巻き掛けることなく容易に確実に固定し得る手段
を提供し、もって従来の巻き込み固定方法のような始端
部のばらけや巻き乱れを防止すると共に作業能率ひいて
は巻線能率の向上を図ることを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る線材用巻枠は、図面の参照
符号を付して示せば、線材3を巻回状態で保持させる縦
型の巻胴部10の両端に鍔部鍔部11,12を備え、そ
の下側鍔部12の周縁部12aに、該巻枠1の回転方向
前方側に臨む挟み口2aを有して、当該挟み口2aより
線材3の始端部3aを挟み込んで止着する線止め具2が
設けられてなる構成を採用したものである。
【0005】上記構成によれば、線材3の巻枠1への巻
取り開始に際し、作業者が線材3の始端部3aを手で持
って、その把持部に続く部分を回転している巻枠1の下
側鍔部12の周縁部12aに当てがうだけで、該始端部
3aが自然に線止め具2の挟み口2aに引っ掛かって奥
側で挟み付け固定されるから、次に該始端部3aを手放
すのみで自動的に線材3が巻胴部10に巻き取られてゆ
くことになる。
【0006】請求項2の発明では、上記請求項1の線材
用巻枠において、下側鍔部12の周縁部12aに凹所4
が形成され、この凹所4内に、線止め具2が当該凹所4
を除く前記周縁部12aの面レベルを越えない状態に取
り付けられてなる構成を採用していることから、線材3
の巻取り開始に際して、線材3の始端部3aを持った作
業者の手が誤って線止め具2に引っ掛かる懸念はなく、
作業の安全性が著しく向上することになる。
【0007】請求項3の発明では、上記請求項1又は2
の線材用巻枠において、下側鍔部12の上面12cに、
巻胴部10の根元部周縁より接線方向に沿って線止め具
2による線止め位置に至るガイド溝5が形成されてなる
構成を採用している。従って、前記のように線材3の始
端部3aを線止め具2に止着させて手放せば、この始端
部3aに続く導出部3bが自然にガイド溝5内に入り込
んで巻胴部10の根元に達し、そのまま該巻胴部10に
巻き取られてゆくことになり、この導出部3bが下側鍔
部12の上面12c上に突出しないため、その上に巻き
取られて重層する線材3の変形が回避される。
【0008】請求項4の発明では、上記請求項1〜3の
いずれかの線材用巻枠において、線止め具2は挟み口2
a側が持ち上がった形態の板ばね材21又は線ばね材2
2よりなる構成を採用していることから、線材3の巻取
り開始に際し、その始端部3aを挟み口2aに容易に引
っ掛けることができると共に、ばね弾性によって該始端
部3aの止着をより確実に行え、また線止め具2自体も
始端部3aの係脱の繰り返しによる疲労劣化を生じにく
い。
【0009】
【発明の実施の形態】図1〜図4は本発明に係る線材用
巻枠の第一実施例を示す。この巻枠1は、上部側へ向け
て若干縮径した略縦円筒形の巻胴10の上下端に、逆円
錐台形の上側鍔部11と平板状の下側鍔部12とが一体
形成された一般的な外形を有するものであり、回転台6
上にその凸部6aが挿嵌するように載置し、該回転台6
の駆動によって回転させながら、昇降プーリー7を介し
て送給される電線の如き線材3を連続的に巻き取るよう
になっている。
【0010】しかして、該巻枠1の下側鍔部12の周縁
はテーパー面をなす上縁部12aと垂直面の下縁部12
bとで構成され、その上縁部12aの一部に凹所4が形
成されており、この凹所4に板ばね材22よりなる線止
め具2が当該巻枠1の回転方向後方側の半部においてビ
ス23,23を介して固着されている。この線止め具2
は、巻枠1の回転方向前方側が持ち上がって挟み口2a
を構成しているが、図3に示すように、該挟み口2aの
先端ならびにビス23,23の頂端は上縁部12aの凹
所4を除く面レベルよりも低くなるように設定されてい
る。また、下側鍔部12の上面12cには、巻胴部10
の根元部周縁より接線方向に沿って線止め具2による線
止め位置に至るガイド溝5が形成されている。そして、
このガイド溝5の幅は、線止め位置の側が広くなるよう
にしてある。
【0011】上記構成の巻枠1に線材3を巻き取らせる
には、該巻枠1を回転台6上で回転させ、作業者が線材
3の始端部3aを手で持ち、その把持部に続く部分を回
転している下側鍔部12の上縁部12aに当てがうだけ
でよい。すなわち、この操作によって線材の始端部3a
は自然に線止め具2の挟み口2aに引っ掛かり、その奥
側へ入り込んで図2の如く挟み付け固定されるから、そ
のまま該始端部3aを手放せば、線材3は自動的に巻胴
部10に巻き付き、図1に示すように昇降プーリーの上
昇と共に巻き取られてゆく。また、この線止め操作にお
いては、線止め具2の挟み口2a及びビス23,23を
含む全体が下側鍔部12の上縁部12aの面レベルより
低いため、誤って作業者の手が該上縁部12aに触れる
ようなことがあっても、線止め具2に引っ掛かって怪我
をする危険性は殆どなく、作業の安全性が確保される。
【0012】更に、この捲枠1においては、線材3の線
止め具2に止着された始端部3aから巻胴部10の根元
に至る導出部3bは、自然にガイド溝5内に収まるた
め、下側鍔部12の上面12cで突出部分を形成しな
い。従って、図5の(A)に示すように、巻取りの進行
によって下側鍔部12の上面12c上に重層する線材3
は変形のない平坦状態で巻き取られてゆく。これに対
し、下側鍔部12の上面12cに上記のガイド溝5がな
い場合は、図5の(B)に示すように、線材3の上記導
出部3bが該上面12c上で突出部分となり、この上に
重層する線材3は自重で下側鍔部12に押し付けられて
上方へ凸形に変形することになる。なお、ガイド溝5は
線止め位置の側が幅広になっているから、線止め具2に
よる始端部3aの挟み付け位置が変動しても、導出部3
bは支障なくガイド溝5内に入る。
【0013】図6は本発明に係る線材用巻枠の第二実施
例を示す。この捲枠では、下側鍔部12の線止め具2が
略矩形枠状に折曲した線ばね材22からなり、その半部
に被せた押さえ板24をビス23,23にて当該下側鍔
部12に固着することにより、上縁部12aの凹所4に
全体が当該上縁部12aの面レベルより低くなる状態で
取付けられているが、他は第一実施例と同様構成であ
る。しかして、該線止め具2は、巻枠1の回転方向前方
側が持ち上がった挟み口2aを構成しており、線材3の
巻取り開始の際し、前記第一実施例と同様に、作業者が
線材3の始端部3aを手で持ち、その把持部に続く部分
を回転している巻枠1の下側鍔部12の上縁部12aに
当てがうことにより、該始端部3aが自然に線止め具2
の挟み口2aに引っ掛かって挟み付け固定され、導出部
3bがガイド溝5を通って自動的に巻胴部10に巻き付
いて巻き取られてゆく。
【0014】なお、線止め具2としては、通常の金属材
や硬質合成樹脂等のある程度の弾性を有する他の材料も
使用可能であるが、上記実施例の板ばね材21や線ばね
材22の如きばね材料が止着力と疲労劣化を生じにくい
点から好適である。また巻枠1の下側鍔部12に対して
線止め具2は例示したようなテーパ状の上縁部12aに
取り付ける以外に、下縁部12bの如き垂直面をなす周
縁部に取り付けることもできる。
【0015】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、縦型の巻胴部
に電線等の線材を巻回状態で保持させる巻枠として、線
材の巻取り開始に際し、回転中の巻枠に対して線材の始
端部を巻き掛けることなく容易に確実に固定でき、もっ
て従来の巻き込み固定方法のような始端部のばらけや巻
き乱れを生じず、且つ操作に熟練を要さずに高い作業能
率ひいては巻線能率が得られるものが提供される。
【0016】請求項2の発明によれば、上記巻枠に対す
る線材の巻取り開始に際し、作業の安全性を著しく向上
できるという利点がある。
【0017】請求項3の発明によれば、上記の巻枠にお
いて、特に線材の止着した始端部から巻胴部へ至る導出
部の存在に起因した巻取り線材の変形を回避できるとい
う利点がある。
【0018】請求項4の発明によれば、上記の巻枠にお
いて、線材の始端部を固定する際の操作性がより向上す
ると共に、該始端部の止着をより確実に行え、また止着
のための線止め具の耐久性がよいという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施例に係る巻枠の正面図。
【図2】 同巻枠の下側鍔部における線止め具の取付け
部分を示す斜視図。
【図3】 同下側鍔部における線止め具の取付け部分の
縦断側面図。
【図4】 同巻枠の横断平面図。
【図5】 同下側鍔部上の巻取り線材の重層状態を示
し、(A)はガイド溝を有する場合の縦断側面図、
(B)はガイド溝がない場合の縦断側面図。
【図6】 本発明の第二実施例に係る巻枠の下側鍔部に
おける線止め具の取付け部分を示す斜視図。
【符号の説明】
1 巻枠 10 巻胴部 11 上側鍔部 12 下側鍔部 12a 上縁部(周縁部) 12b 下縁部(周縁部) 12c 上面部 2 線止め具 2a 挟み口 21 板ばね材 22 線ばね材 3 線材 3a 始端部 3b 導出部 4 凹所 5 ガイド溝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線材を巻回状態で保持させる縦型の巻胴
    部の両端に鍔部を備え、その下側鍔部の周縁部に、該巻
    枠の回転方向前方側に臨む挟み口を有して、当該挟み口
    より線材の始端部を挟み込んで止着する線止め具が設け
    られてなる線材用巻枠。
  2. 【請求項2】 下側鍔部の周縁部に凹所が形成され、こ
    の凹所内に、線止め具が当該凹所を除く前記周縁部の面
    レベルを越えない状態に取り付けられてなる請求項1記
    載の線材用巻枠。
  3. 【請求項3】 下側鍔部の上面に、巻胴部の根元部周縁
    より接線方向に沿って線止め具による線止め位置に至る
    ガイド溝が形成されてなる請求項1又は2に記載の線材
    用巻枠。
  4. 【請求項4】 線止め具は挟み口側が持ち上がった形態
    の板ばね材又は線ばね材よりなる請求項1〜3のいずれ
    かに記載の線材用巻枠。
JP806397A 1997-01-20 1997-01-20 線材用巻枠 Withdrawn JPH10203729A (ja)

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Effective date: 20040406