JPH1020352A - 光周波数シフタ装置 - Google Patents
光周波数シフタ装置Info
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- JPH1020352A JPH1020352A JP19398896A JP19398896A JPH1020352A JP H1020352 A JPH1020352 A JP H1020352A JP 19398896 A JP19398896 A JP 19398896A JP 19398896 A JP19398896 A JP 19398896A JP H1020352 A JPH1020352 A JP H1020352A
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- optical frequency
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は部品点数を減らして、光学系をコン
パクトにするとともに、製品価格を大幅に低減させる。 【解決手段】 複屈折性を有する材料で構成される分波
器２によって、光周波数シフト対象となるレーザ光をＳ
偏光と、Ｐ偏光とに分離するとともに、音響光学変調方
式でこれらＳ偏光とＰ偏光とを各々光周波数シフトし、
この後複屈折性を有する材料で構成される合波器４によ
って光周波数シフト済みのＳ偏光と、Ｐ偏光とを合波し
て、ビート周波数（｜ｆ1 −ｆ2 ｜）で変調されたレー
ザ光（光信号）を出射する。
パクトにするとともに、製品価格を大幅に低減させる。 【解決手段】 複屈折性を有する材料で構成される分波
器２によって、光周波数シフト対象となるレーザ光をＳ
偏光と、Ｐ偏光とに分離するとともに、音響光学変調方
式でこれらＳ偏光とＰ偏光とを各々光周波数シフトし、
この後複屈折性を有する材料で構成される合波器４によ
って光周波数シフト済みのＳ偏光と、Ｐ偏光とを合波し
て、ビート周波数（｜ｆ1 −ｆ2 ｜）で変調されたレー
ザ光（光信号）を出射する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光の光周波
数をシフトさせる光周波数シフタ装置に係わり、特に光
線の偏光成分を分離、合成して周波数をシフトする光周
波数シフタ装置に関する。
数をシフトさせる光周波数シフタ装置に係わり、特に光
線の偏光成分を分離、合成して周波数をシフトする光周
波数シフタ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】音響光学変調器を使用して入射されたレ
ーザ光の光周波数を僅かにシフトさせる方法の１つとし
て、従来、レーザ光をＳ偏光とＰ偏光とに分離してこれ
らＳ偏光、Ｐ偏光を各々光周波数シフトした後、周波数
シフト済みのＳ偏光とＰ偏光とを合成する光周波数シフ
タ装置が知られている。図４はこのような偏光分離、合
成方法を使用して入射したレーザ光の光周波数をシフト
する光周波数シフタ装置の一例を示す概略斜視図であ
る。この図に示す光周波数シフタ装置１０１は、光周波
数シフト対象となるレーザ光が入射したときこれをＳ偏
光とＰ偏光とに分離する偏光分離部１０２と、この偏光
分離部１０２から出射されるＳ偏光とＰ偏光とを各々光
周波数シフトする光周波数シフト部１０３と、この光周
波数シフト部１０３から出射される光周波数シフト済み
のＳ偏光とＰ偏光とを合成する偏光合成部１０４とを備
えており、光周波数シフト対象となるレーザ光が入射し
たとき、これをＳ偏光とＰ偏光とに分離するとともに、
音響光学変調方式でこれらＳ偏光とＰ偏光とを各々光周
波数シフトした後光周波数シフト済みのＳ偏光とＰ偏光
とを偏光合成してこれを出射する。
ーザ光の光周波数を僅かにシフトさせる方法の１つとし
て、従来、レーザ光をＳ偏光とＰ偏光とに分離してこれ
らＳ偏光、Ｐ偏光を各々光周波数シフトした後、周波数
シフト済みのＳ偏光とＰ偏光とを合成する光周波数シフ
タ装置が知られている。図４はこのような偏光分離、合
成方法を使用して入射したレーザ光の光周波数をシフト
する光周波数シフタ装置の一例を示す概略斜視図であ
る。この図に示す光周波数シフタ装置１０１は、光周波
数シフト対象となるレーザ光が入射したときこれをＳ偏
光とＰ偏光とに分離する偏光分離部１０２と、この偏光
分離部１０２から出射されるＳ偏光とＰ偏光とを各々光
周波数シフトする光周波数シフト部１０３と、この光周
波数シフト部１０３から出射される光周波数シフト済み
のＳ偏光とＰ偏光とを合成する偏光合成部１０４とを備
えており、光周波数シフト対象となるレーザ光が入射し
たとき、これをＳ偏光とＰ偏光とに分離するとともに、
音響光学変調方式でこれらＳ偏光とＰ偏光とを各々光周
波数シフトした後光周波数シフト済みのＳ偏光とＰ偏光
とを偏光合成してこれを出射する。
【０００３】前記偏光分離部１０２は、光周波数シフト
対象となるレーザ光が入射したときこれを９０度、偏向
するＰ・Ｓ偏光ミラー１０５と、このＰ・Ｓ偏光ミラー
１０５から出射されるレーザ光中のＳ偏光を反射し、Ｐ
偏光を透過させる分波用偏光ビームスプリッタ１０６
と、この分波用偏光ビームスプリッタ１０６を透過した
Ｐ偏光を９０度、偏向するＰ偏光ミラー１０７とを備え
ており、光周波数シフト対象となるレーザ光が入射した
ときこれを９０度、偏向した後、Ｓ偏光（光周波数はｆ
0 ）と、Ｐ偏光（光周波数はｆ0 ）とに分離して、これ
らを光周波数シフト部１０３に入射させる。光周波数シ
フト部１０３は、前記レーザ光の光周波数をシフトさせ
るのに必要な２つの周波数信号を生成するシフタドライ
バ１０８と、このシフトドライバ１０８から出力される
一方の周波数信号を受けて、前記偏光分離部１０２から
出射されるＳ偏光の周波数ｆ0 を前記周波数信号の周波
数に応じた周波数ｆ1 だけシフトする音響光学変調器１
０９と、前記シフトドライバ１０８から出力される他方
の周波数信号を受けて、前記偏光分離部１０２から出射
されるＰ偏光の周波数ｆ0 を前記周波数信号の周波数に
応じた周波数ｆ2 だけシフトする音響光学変調器１１０
とを備えており、前記偏光分離部１０２から出射される
Ｓ偏光と、Ｐ偏光とを各々周波数ｆ1 、ｆ2 だけ光周波
数シフトして、偏光合成部１０４に入射させる。偏光合
成部１０４は、前記光周波数シフト部１０３から出射さ
れるＳ偏光を９０度、偏向させるＳ偏向ミラー１１１
と、このＳ偏向ミラー１１１から出射されるＳ偏向を反
射するとともに、前記光周波数シフト部１０３から出射
されるＰ偏光を透過させて、これらを合成する合波用偏
光ビームスプリッタ１１２とを備えており、前記光周波
数シフト部１０３から出射される光周波数シフト済みの
Ｓ偏光の偏光面と、Ｐ偏光の偏光面とをあわせて合成し
て、ビート周波数（｜ｆ1 −ｆ2 ｜）で変調されたレー
ザ光（光信号）を出射する。
対象となるレーザ光が入射したときこれを９０度、偏向
するＰ・Ｓ偏光ミラー１０５と、このＰ・Ｓ偏光ミラー
１０５から出射されるレーザ光中のＳ偏光を反射し、Ｐ
偏光を透過させる分波用偏光ビームスプリッタ１０６
と、この分波用偏光ビームスプリッタ１０６を透過した
Ｐ偏光を９０度、偏向するＰ偏光ミラー１０７とを備え
ており、光周波数シフト対象となるレーザ光が入射した
ときこれを９０度、偏向した後、Ｓ偏光（光周波数はｆ
0 ）と、Ｐ偏光（光周波数はｆ0 ）とに分離して、これ
らを光周波数シフト部１０３に入射させる。光周波数シ
フト部１０３は、前記レーザ光の光周波数をシフトさせ
るのに必要な２つの周波数信号を生成するシフタドライ
バ１０８と、このシフトドライバ１０８から出力される
一方の周波数信号を受けて、前記偏光分離部１０２から
出射されるＳ偏光の周波数ｆ0 を前記周波数信号の周波
数に応じた周波数ｆ1 だけシフトする音響光学変調器１
０９と、前記シフトドライバ１０８から出力される他方
の周波数信号を受けて、前記偏光分離部１０２から出射
されるＰ偏光の周波数ｆ0 を前記周波数信号の周波数に
応じた周波数ｆ2 だけシフトする音響光学変調器１１０
とを備えており、前記偏光分離部１０２から出射される
Ｓ偏光と、Ｐ偏光とを各々周波数ｆ1 、ｆ2 だけ光周波
数シフトして、偏光合成部１０４に入射させる。偏光合
成部１０４は、前記光周波数シフト部１０３から出射さ
れるＳ偏光を９０度、偏向させるＳ偏向ミラー１１１
と、このＳ偏向ミラー１１１から出射されるＳ偏向を反
射するとともに、前記光周波数シフト部１０３から出射
されるＰ偏光を透過させて、これらを合成する合波用偏
光ビームスプリッタ１１２とを備えており、前記光周波
数シフト部１０３から出射される光周波数シフト済みの
Ｓ偏光の偏光面と、Ｐ偏光の偏光面とをあわせて合成し
て、ビート周波数（｜ｆ1 −ｆ2 ｜）で変調されたレー
ザ光（光信号）を出射する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の光周波数シフタ装置１０１においては、Ｐ・Ｓ
偏光ミラー１０５、分波用偏光ビームスプリッタ１０
６、Ｐ偏光ミラー１０７によって偏光分離部１０２を構
成するとともに、Ｓ偏向ミラー１１１、合波用偏光ビー
ムスプリッタ１１２によって偏光合成部１０４を構成す
るようにしているので部品点数が多くなり、光学系をコ
ンパクトにできないのみならず、製品価格が高価になる
という問題があった。本発明は上記の事情に鑑みてなさ
れたものであり、複屈折性を有する材料によって構成さ
れる分波・合成器を使用することにより、部品点数を減
らして光学系をコンパクトにすることができるととも
に、製品価格を大幅に低減させることができる光周波数
シフタ装置を提供することを目的としている。
た従来の光周波数シフタ装置１０１においては、Ｐ・Ｓ
偏光ミラー１０５、分波用偏光ビームスプリッタ１０
６、Ｐ偏光ミラー１０７によって偏光分離部１０２を構
成するとともに、Ｓ偏向ミラー１１１、合波用偏光ビー
ムスプリッタ１１２によって偏光合成部１０４を構成す
るようにしているので部品点数が多くなり、光学系をコ
ンパクトにできないのみならず、製品価格が高価になる
という問題があった。本発明は上記の事情に鑑みてなさ
れたものであり、複屈折性を有する材料によって構成さ
れる分波・合成器を使用することにより、部品点数を減
らして光学系をコンパクトにすることができるととも
に、製品価格を大幅に低減させることができる光周波数
シフタ装置を提供することを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、請求項１では、光学変調器を使用して、
入射されたレーザ光の光周波数をシフトさせる光周波数
シフタ装置において、複屈折性を持つ材料によって構成
され、入射されたレーザ光をＰ偏光とＳ偏光とに分離す
る分波器と、この分波器から出射されるＰ偏光の光周波
数とＳ偏光の光周波数とを各々シフトする複数の光学変
調器と、複屈折性を持つ材料によって構成され、前記各
光学変調器から出射される、光周波数シフト済みのＰ偏
光とＳ偏光とを合成して、１つのレーザ光にする合波器
とを備えたことを特徴としている。また、請求項２で
は、光学変調器を使用して、入射されたレーザ光の光周
波数をシフトさせる光周波数シフタ装置において、複屈
折性を持つ材料によって構成され、入射された複数の波
長を持つレーザ光を２つ以上のＰ偏光と１つ以上のＳ偏
光とに分離する分波器と、この分波器から出射される各
Ｐ偏光の光周波数とＳ偏光の光周波数とを各々シフトす
る複数の光学変調器とを備えたことを特徴としている。
めに本発明は、請求項１では、光学変調器を使用して、
入射されたレーザ光の光周波数をシフトさせる光周波数
シフタ装置において、複屈折性を持つ材料によって構成
され、入射されたレーザ光をＰ偏光とＳ偏光とに分離す
る分波器と、この分波器から出射されるＰ偏光の光周波
数とＳ偏光の光周波数とを各々シフトする複数の光学変
調器と、複屈折性を持つ材料によって構成され、前記各
光学変調器から出射される、光周波数シフト済みのＰ偏
光とＳ偏光とを合成して、１つのレーザ光にする合波器
とを備えたことを特徴としている。また、請求項２で
は、光学変調器を使用して、入射されたレーザ光の光周
波数をシフトさせる光周波数シフタ装置において、複屈
折性を持つ材料によって構成され、入射された複数の波
長を持つレーザ光を２つ以上のＰ偏光と１つ以上のＳ偏
光とに分離する分波器と、この分波器から出射される各
Ｐ偏光の光周波数とＳ偏光の光周波数とを各々シフトす
る複数の光学変調器とを備えたことを特徴としている。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示した形態
例に基づいて詳細に説明する。図１は本発明による光周
波数シフタ装置の一形態例を示す構成図である。この図
に示す光周波数シフタ装置１は、光周波数シフト対象と
なるレーザ光が入射したときこれをＳ偏光とＰ偏光とに
分離する分波器２と、この分波器２から出射されるＳ偏
光とＰ偏光とを各々光周波数シフトする光周波数シフト
部３と、この光周波数シフト部３から出射される光周波
数シフト済みのＳ偏光とＰ偏光とを合成する合波器４と
を備えており、光周波数シフト対象となるレーザ光が入
射したとき、これをＳ偏光とＰ偏光とに分離するととも
に、音響光学変調方式でこれらＳ偏光とＰ偏光とを各々
光周波数シフトした後、光周波数シフト済みのＳ偏光と
Ｐ偏光とを偏光合成して、これを出射する。前記分波器
２は、ＬＮ（ＬｉＮｂＯ3 ）を用いたサバール板など、
複屈折性を持つ材料によって構成されており、光周波数
シフト対象となるレーザ光が入射したとき、このレーザ
光をＳ偏光（光周波数はｆ0 ）と、Ｐ偏光（光周波数は
ｆ0）とに分離して、これらを光周波数シフト部３に入
射させる。光周波数シフト部３は、前記レーザ光の光周
波数をシフトさせるのに必要な２つの周波数信号を生成
するシフタドライバ５と、このシフトドライバ５から出
力される一方の周波数信号を受けて、前記分波器２から
出射されるＳ偏光の周波数ｆ0 を前記周波数信号の周波
数に応じた周波数ｆ1 だけシフトする音響光学変調器９
と、前記シフトドライバ５から出力される他方の周波数
信号を受けて、前記分波器２から出射されるＰ偏光の周
波数ｆ0 を前記周波数信号の周波数に応じた周波数ｆ2
だけシフトする音響光学変調器１０とを備えており、前
記分波器２から出射されるＳ偏光と、Ｐ偏光とを各々周
波数ｆ1 、ｆ2 だけ光周波数シフトして、合波器４に入
射させる。
例に基づいて詳細に説明する。図１は本発明による光周
波数シフタ装置の一形態例を示す構成図である。この図
に示す光周波数シフタ装置１は、光周波数シフト対象と
なるレーザ光が入射したときこれをＳ偏光とＰ偏光とに
分離する分波器２と、この分波器２から出射されるＳ偏
光とＰ偏光とを各々光周波数シフトする光周波数シフト
部３と、この光周波数シフト部３から出射される光周波
数シフト済みのＳ偏光とＰ偏光とを合成する合波器４と
を備えており、光周波数シフト対象となるレーザ光が入
射したとき、これをＳ偏光とＰ偏光とに分離するととも
に、音響光学変調方式でこれらＳ偏光とＰ偏光とを各々
光周波数シフトした後、光周波数シフト済みのＳ偏光と
Ｐ偏光とを偏光合成して、これを出射する。前記分波器
２は、ＬＮ（ＬｉＮｂＯ3 ）を用いたサバール板など、
複屈折性を持つ材料によって構成されており、光周波数
シフト対象となるレーザ光が入射したとき、このレーザ
光をＳ偏光（光周波数はｆ0 ）と、Ｐ偏光（光周波数は
ｆ0）とに分離して、これらを光周波数シフト部３に入
射させる。光周波数シフト部３は、前記レーザ光の光周
波数をシフトさせるのに必要な２つの周波数信号を生成
するシフタドライバ５と、このシフトドライバ５から出
力される一方の周波数信号を受けて、前記分波器２から
出射されるＳ偏光の周波数ｆ0 を前記周波数信号の周波
数に応じた周波数ｆ1 だけシフトする音響光学変調器９
と、前記シフトドライバ５から出力される他方の周波数
信号を受けて、前記分波器２から出射されるＰ偏光の周
波数ｆ0 を前記周波数信号の周波数に応じた周波数ｆ2
だけシフトする音響光学変調器１０とを備えており、前
記分波器２から出射されるＳ偏光と、Ｐ偏光とを各々周
波数ｆ1 、ｆ2 だけ光周波数シフトして、合波器４に入
射させる。
【０００７】合波器４は、ＬＮ（ＬｉＮｂＯ3 ）を用い
たサバール板など、複屈折性を持つ材料によって構成さ
れており、前記光周波数シフト部３から出射される光周
波数シフト済みのＳ偏光の偏光面と、Ｐ偏光の偏光面と
をあわせて合成して、ビート周波数（｜ｆ1 −ｆ2 ｜）
で変調されたレーザ光（光信号）を出射する。この場
合、図２に示す如くＬＮ（ＬｉＮｂＯ3 ）を用いたサバ
ール板１１によって前記分波器２、合波器４を構成し、
このサバール板１１の入射面１１ａに対して、このサバ
ール板１１の光学軸を４５度にしていれば、入射面１１
ａに対し、レーザ光が垂直に入射したとき、このレーザ
光が常光線成分（Ｓ偏光）ｏと、異常光線成分（Ｐ偏
光）ｅとに分離され、次式に示す分離幅“ｄ”だけ離れ
た状態で、出射面１１ｂから出射される。 ｄ＝ｔ・｛（｜ｎｅ2 −ｎｏ2 ｜）／（２・ｎｅ・ｎ
ｏ）｝ 但し、ｔ：サバール板１１の厚さ ｎｅ：Ｐ偏光の屈折率 ｎｏ：Ｓ偏光の屈折率 これにより、サバール板１１の厚さ“ｔ”、レーザ光の
波長“λ”、サバール板１１のＰ偏光に対する屈折率
“ｎｅ”、サバール板１１のＳ偏光に対する屈折率“ｎ
ｏ”を、次に示す値にすれば、 ｔ＝１００ｎｍ λ＝１．５５μｍ ｎｅ＝２．１１０２０４ ｎｏ＝２．２１８９３６ このレーザ光がサバール板１１の出射面から出射すると
き、次式に示す分離幅“ｄ”だけ、Ｓ偏光と、Ｐ偏光と
を離すことができる。
たサバール板など、複屈折性を持つ材料によって構成さ
れており、前記光周波数シフト部３から出射される光周
波数シフト済みのＳ偏光の偏光面と、Ｐ偏光の偏光面と
をあわせて合成して、ビート周波数（｜ｆ1 −ｆ2 ｜）
で変調されたレーザ光（光信号）を出射する。この場
合、図２に示す如くＬＮ（ＬｉＮｂＯ3 ）を用いたサバ
ール板１１によって前記分波器２、合波器４を構成し、
このサバール板１１の入射面１１ａに対して、このサバ
ール板１１の光学軸を４５度にしていれば、入射面１１
ａに対し、レーザ光が垂直に入射したとき、このレーザ
光が常光線成分（Ｓ偏光）ｏと、異常光線成分（Ｐ偏
光）ｅとに分離され、次式に示す分離幅“ｄ”だけ離れ
た状態で、出射面１１ｂから出射される。 ｄ＝ｔ・｛（｜ｎｅ2 −ｎｏ2 ｜）／（２・ｎｅ・ｎ
ｏ）｝ 但し、ｔ：サバール板１１の厚さ ｎｅ：Ｐ偏光の屈折率 ｎｏ：Ｓ偏光の屈折率 これにより、サバール板１１の厚さ“ｔ”、レーザ光の
波長“λ”、サバール板１１のＰ偏光に対する屈折率
“ｎｅ”、サバール板１１のＳ偏光に対する屈折率“ｎ
ｏ”を、次に示す値にすれば、 ｔ＝１００ｎｍ λ＝１．５５μｍ ｎｅ＝２．１１０２０４ ｎｏ＝２．２１８９３６ このレーザ光がサバール板１１の出射面から出射すると
き、次式に示す分離幅“ｄ”だけ、Ｓ偏光と、Ｐ偏光と
を離すことができる。
【０００８】ｄ＝２．０２６４ｍｍ また、逆に、サバール板１１の出射面１１ｂ側からＳ偏
光と、Ｐ偏光とを分離幅だけ離して、入射すれば、サバ
ール板１１の入射面１１ａ側から、これらを１つのまと
めたレーザ光を出射させることができる。このようにこ
の形態例においては、複屈折性を有する材料で構成され
る分波器２によって、光周波数シフト対象となるレーザ
光をＳ偏光と、Ｐ偏光とに分離するとともに、音響光学
変調方式でこれらＳ偏光とＰ偏光とを各々光周波数シフ
トし、この後複屈折性を有する材料で構成される合波器
４によって光周波数シフト済みのＳ偏光と、Ｐ偏光とを
合波して、ビート周波数（｜ｆ1 −ｆ2 ｜）で変調され
たレーザ光（光信号）を出射するようにしたので、部品
点数を減らして、光学系をコンパクトにすることができ
るとともに、製品価格を大幅に低減させることができ
る。
光と、Ｐ偏光とを分離幅だけ離して、入射すれば、サバ
ール板１１の入射面１１ａ側から、これらを１つのまと
めたレーザ光を出射させることができる。このようにこ
の形態例においては、複屈折性を有する材料で構成され
る分波器２によって、光周波数シフト対象となるレーザ
光をＳ偏光と、Ｐ偏光とに分離するとともに、音響光学
変調方式でこれらＳ偏光とＰ偏光とを各々光周波数シフ
トし、この後複屈折性を有する材料で構成される合波器
４によって光周波数シフト済みのＳ偏光と、Ｐ偏光とを
合波して、ビート周波数（｜ｆ1 −ｆ2 ｜）で変調され
たレーザ光（光信号）を出射するようにしたので、部品
点数を減らして、光学系をコンパクトにすることができ
るとともに、製品価格を大幅に低減させることができ
る。
【０００９】図３は本発明による光周波数シフタ装置の
他の形態例を示す構成図である。この図に示す光周波数
シフタ装置１３は、波長１．５５μｍのレーザ光（周波
数はｆ0 ）を発生する第１レーザダイオード１４と、波
長０．６８μｍのレーザ光（周波数はｆ0 ’）を発生す
る第２レーザダイオード１５と、これら第１、第２レー
ザダイオード１４、１５から出射されるレーザ光を合成
する光カプラ１６と、ＬＮ（ＬｉＮｂＯ3 ）を用いたサ
バール板など、複屈折性を持つ材料によって構成され、
前記光カプラ１６から出射される周波数ｆ0 、ｆ0 ’の
レーザ光を１つのＳ偏光（周波数はｆ0 、ｆ0 ’）と２
つのＰ偏光（周波数は各々ｆ0 、ｆ0 ’）とに分離する
光分波器１７と、前記レーザ光の光周波数をシフトさせ
るのに必要な第１、第２、第３周波数信号（周波数は各
々ｆ1 、ｆ2 、ｆ3 ）を生成するシフトドライバ１８と
を備えている。さらに、この光周波数シフタ装置１３
は、前記シフトドライバ１８から出力される周波数ｆ1
の第１周波数信号を受けて、前記光分波器１７から出射
されるＳ偏光の周波数ｆ0 、ｆ0 ’を前記第１周波数信
号の周波数ｆ1 だけシフトする第１音響光学変調器１９
と、前記シフトドライバ１８から出力される周波数ｆ2
の第２周波数信号を受けて、前記光分波器１７から出射
される一方のＰ偏光の周波数ｆ0 を前記第２周波数信号
の周波数ｆ2 だけシフトする第２音響光学変調器２０
と、前記シフトドライバ１８から出力される周波数ｆ3
の第３周波数信号を受けて、前記光分波器１７から出射
される他方のＰ偏光の周波数ｆ0 ’を前記第３周波数信
号の周波数ｆ3 だけシフトする第３音響光学変調器２１
と、ＬＮ（ＬｉＮｂＯ3 ）を用いたサバール板など、複
屈折性を持つ材料によって構成され、前記第１〜第３音
響光学変調器１９〜２１から出射される光周波数シフト
済みのＳ偏光と各Ｐ偏光とを合成する光合波器２２とを
備えている。
他の形態例を示す構成図である。この図に示す光周波数
シフタ装置１３は、波長１．５５μｍのレーザ光（周波
数はｆ0 ）を発生する第１レーザダイオード１４と、波
長０．６８μｍのレーザ光（周波数はｆ0 ’）を発生す
る第２レーザダイオード１５と、これら第１、第２レー
ザダイオード１４、１５から出射されるレーザ光を合成
する光カプラ１６と、ＬＮ（ＬｉＮｂＯ3 ）を用いたサ
バール板など、複屈折性を持つ材料によって構成され、
前記光カプラ１６から出射される周波数ｆ0 、ｆ0 ’の
レーザ光を１つのＳ偏光（周波数はｆ0 、ｆ0 ’）と２
つのＰ偏光（周波数は各々ｆ0 、ｆ0 ’）とに分離する
光分波器１７と、前記レーザ光の光周波数をシフトさせ
るのに必要な第１、第２、第３周波数信号（周波数は各
々ｆ1 、ｆ2 、ｆ3 ）を生成するシフトドライバ１８と
を備えている。さらに、この光周波数シフタ装置１３
は、前記シフトドライバ１８から出力される周波数ｆ1
の第１周波数信号を受けて、前記光分波器１７から出射
されるＳ偏光の周波数ｆ0 、ｆ0 ’を前記第１周波数信
号の周波数ｆ1 だけシフトする第１音響光学変調器１９
と、前記シフトドライバ１８から出力される周波数ｆ2
の第２周波数信号を受けて、前記光分波器１７から出射
される一方のＰ偏光の周波数ｆ0 を前記第２周波数信号
の周波数ｆ2 だけシフトする第２音響光学変調器２０
と、前記シフトドライバ１８から出力される周波数ｆ3
の第３周波数信号を受けて、前記光分波器１７から出射
される他方のＰ偏光の周波数ｆ0 ’を前記第３周波数信
号の周波数ｆ3 だけシフトする第３音響光学変調器２１
と、ＬＮ（ＬｉＮｂＯ3 ）を用いたサバール板など、複
屈折性を持つ材料によって構成され、前記第１〜第３音
響光学変調器１９〜２１から出射される光周波数シフト
済みのＳ偏光と各Ｐ偏光とを合成する光合波器２２とを
備えている。
【００１０】上記の構成において、第１レーザダイオー
ド１４によって波長１．５５μｍのレーザ光を発生させ
るとともに、第２レーザダイオード１５によって波長
０．６８のレーザ光を発生させ、光カプラ１６によって
これらの各レーザ光を合成し、１つのレーザ光にした
後、光分波器１７に入射させて、前記レーザ光をＳ偏光
と、Ｐ偏光とに分離させるとともに、この光分波器１７
が持っている波長依存性によって前記Ｐ偏光をさらに２
つのＰ偏光に分離させ、これら１つのＳ偏光（光周波数
はｆ0 、ｆ0 ’）と、２つのＰ偏光（光周波数は各々ｆ
0 、ｆ0 ’）とを第１〜第３音響光学変調器１９〜２１
に各々入射させる。そして、第１音響光学変調器１９に
よってシフトドライバ１８から出力される第１周波数信
号に応じて前記光分波器１７から出射されるＳ偏光の光
周波数を周波数ｆ1 だけシフトするとともに、第２、第
３音響光学変調器２０、２１によってシフトドライバ１
８から出力される第２、第３周波数信号に応じて前記光
分波器１７から出射される２つのＰ偏光の光周波数を各
々周波数ｆ2 、ｆ3 だけシフトして、３本の測定光を生
成した後、光合波器２２によってこれら光周波数シフト
済みのＳ偏光とＰ偏光とを偏光合成して、これを出射す
る。
ド１４によって波長１．５５μｍのレーザ光を発生させ
るとともに、第２レーザダイオード１５によって波長
０．６８のレーザ光を発生させ、光カプラ１６によって
これらの各レーザ光を合成し、１つのレーザ光にした
後、光分波器１７に入射させて、前記レーザ光をＳ偏光
と、Ｐ偏光とに分離させるとともに、この光分波器１７
が持っている波長依存性によって前記Ｐ偏光をさらに２
つのＰ偏光に分離させ、これら１つのＳ偏光（光周波数
はｆ0 、ｆ0 ’）と、２つのＰ偏光（光周波数は各々ｆ
0 、ｆ0 ’）とを第１〜第３音響光学変調器１９〜２１
に各々入射させる。そして、第１音響光学変調器１９に
よってシフトドライバ１８から出力される第１周波数信
号に応じて前記光分波器１７から出射されるＳ偏光の光
周波数を周波数ｆ1 だけシフトするとともに、第２、第
３音響光学変調器２０、２１によってシフトドライバ１
８から出力される第２、第３周波数信号に応じて前記光
分波器１７から出射される２つのＰ偏光の光周波数を各
々周波数ｆ2 、ｆ3 だけシフトして、３本の測定光を生
成した後、光合波器２２によってこれら光周波数シフト
済みのＳ偏光とＰ偏光とを偏光合成して、これを出射す
る。
【００１１】このようにこの形態例においては、複屈折
性を有する光分波器１７の波長依存性を利用して、第
１、第２レーザダイオード１４、１５から出射され、光
カプラ１６によって合成された１つのレーザ光を１つの
Ｓ偏光と、２つのＰ偏光とに分離した後、第１〜第３音
響光学変調器１９〜２１によって、１つのＳ偏光の光周
波数と、２つのＰ偏光の光周波数とを各々シフトして、
３本の測定光を生成した後、複屈折性を有する光合波器
２２によってこれら光周波数シフト済みのＳ偏光とＰ偏
光とを偏光合成するようにしたので、光学系をコンパク
トにしながら、従来のように２本の測定光で測定対象物
の光特性を測定しているときに比べて、測定光を１本余
分に使用した分だけ、前記測定対象物の光特性を測定す
る際の測定精度を向上させることができる。
性を有する光分波器１７の波長依存性を利用して、第
１、第２レーザダイオード１４、１５から出射され、光
カプラ１６によって合成された１つのレーザ光を１つの
Ｓ偏光と、２つのＰ偏光とに分離した後、第１〜第３音
響光学変調器１９〜２１によって、１つのＳ偏光の光周
波数と、２つのＰ偏光の光周波数とを各々シフトして、
３本の測定光を生成した後、複屈折性を有する光合波器
２２によってこれら光周波数シフト済みのＳ偏光とＰ偏
光とを偏光合成するようにしたので、光学系をコンパク
トにしながら、従来のように２本の測定光で測定対象物
の光特性を測定しているときに比べて、測定光を１本余
分に使用した分だけ、前記測定対象物の光特性を測定す
る際の測定精度を向上させることができる。
【００１２】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、請
求項１、２では、複屈折性を有する材料によって構成さ
れる分波・合成器を使用することにより、部品点数を減
らして、光学系をコンパクトにすることができるととも
に、製品価格を大幅に低減させることができる。
求項１、２では、複屈折性を有する材料によって構成さ
れる分波・合成器を使用することにより、部品点数を減
らして、光学系をコンパクトにすることができるととも
に、製品価格を大幅に低減させることができる。
【図１】本発明による光周波数シフタ装置の一形態例を
示す構成図である。
示す構成図である。
【図２】図１に示す分波器および合波器として、サバー
ル板を使用したときの分離幅例を示す概略斜視図であ
る。
ル板を使用したときの分離幅例を示す概略斜視図であ
る。
【図３】本発明による光周波数シフタ装置の他の形態例
を示す構成図である。
を示す構成図である。
【図４】従来から知られている光周波数シフタ装置の一
例を示す概略斜視図である。
例を示す概略斜視図である。
１…光周波数シフタ装置、２…分波器、３…光周波数シ
フト部、４…合波器、５…シフタドライバ、９…音響光
学変調器（光学変調器）、１０…音響光学変調器（光学
変調器）、１１…サバール板、１１ａ…入射面、１１ｂ
…出射面、１３…光周波数シフタ装置、１４…第１レー
ザダイオード、１５…第２レーザダイオード、１６…光
カプラ、１７…光分波器、１８…シフトドライバ、１９
…第１音響光学変調器（光学変調器）、２０…第２音響
光学変調器（光学変調器）、２１…第３音響光学変調器
（光学変調器）、２２…光合波器
フト部、４…合波器、５…シフタドライバ、９…音響光
学変調器（光学変調器）、１０…音響光学変調器（光学
変調器）、１１…サバール板、１１ａ…入射面、１１ｂ
…出射面、１３…光周波数シフタ装置、１４…第１レー
ザダイオード、１５…第２レーザダイオード、１６…光
カプラ、１７…光分波器、１８…シフトドライバ、１９
…第１音響光学変調器（光学変調器）、２０…第２音響
光学変調器（光学変調器）、２１…第３音響光学変調器
（光学変調器）、２２…光合波器
Claims (2)
- 【請求項１】 光学変調器を使用して入射されたレーザ
光の光周波数をシフトさせる光周波数シフタ装置におい
て、 複屈折性を持つ材料によって構成され、入射されたレー
ザ光をＰ偏光とＳ偏光とに分離する分波器と、 この分波器から出射されるＰ偏光の光周波数とＳ偏光の
光周波数とを各々シフトする複数の光学変調器と、 複屈折性を持つ材料によって構成され、前記各光学変調
器から出射される光周波数シフト済みのＰ偏光とＳ偏光
とを合成して１つのレーザ光にする合波器と、を備えた
ことを特徴とする光周波数シフタ装置。 - 【請求項２】 光学変調器を使用して入射されたレーザ
光の光周波数をシフトさせる光周波数シフタ装置におい
て、 複屈折性を持つ材料によって構成され入射された複数の
波長を持つレーザ光を２つ以上のＰ偏光と１つ以上のＳ
偏光とに分離する分波器と、 この分波器から出射される各Ｐ偏光の光周波数とＳ偏光
の光周波数とを各々シフトする複数の光学変調器と、を
備えたことを特徴とする光周波数シフタ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19398896A JPH1020352A (ja) | 1996-07-04 | 1996-07-04 | 光周波数シフタ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19398896A JPH1020352A (ja) | 1996-07-04 | 1996-07-04 | 光周波数シフタ装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1020352A true JPH1020352A (ja) | 1998-01-23 |
Family
ID=16317109
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19398896A Pending JPH1020352A (ja) | 1996-07-04 | 1996-07-04 | 光周波数シフタ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1020352A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001033264A1 (en) * | 1999-11-01 | 2001-05-10 | Schott Glas | Photonic devices for optical and optoelectronic information processing |
| EP1211528A2 (en) * | 2000-11-01 | 2002-06-05 | Schott Glas | Photonic devices for optical and optoelectronic information processing |
| US6699341B2 (en) | 2000-06-20 | 2004-03-02 | Schott Glas | Process for the fabrication of glass ceramic structures |
| US6882782B2 (en) | 2000-11-01 | 2005-04-19 | Schott Glas | Photonic devices for optical and optoelectronic information processing |
| JP2014059475A (ja) * | 2012-09-18 | 2014-04-03 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | 光変調器 |
| JP2017203900A (ja) * | 2016-05-12 | 2017-11-16 | Kddi株式会社 | ツートーン信号発生装置および光無線統合システム |
-
1996
- 1996-07-04 JP JP19398896A patent/JPH1020352A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001033264A1 (en) * | 1999-11-01 | 2001-05-10 | Schott Glas | Photonic devices for optical and optoelectronic information processing |
| US6652972B1 (en) | 1999-11-01 | 2003-11-25 | Schott Glass Technologies Inc. | Low temperature joining of phosphate glass |
| US6699341B2 (en) | 2000-06-20 | 2004-03-02 | Schott Glas | Process for the fabrication of glass ceramic structures |
| EP1211528A2 (en) * | 2000-11-01 | 2002-06-05 | Schott Glas | Photonic devices for optical and optoelectronic information processing |
| EP1211528A3 (en) * | 2000-11-01 | 2002-11-27 | Schott Glas | Photonic devices for optical and optoelectronic information processing |
| US6882782B2 (en) | 2000-11-01 | 2005-04-19 | Schott Glas | Photonic devices for optical and optoelectronic information processing |
| JP2014059475A (ja) * | 2012-09-18 | 2014-04-03 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | 光変調器 |
| JP2017203900A (ja) * | 2016-05-12 | 2017-11-16 | Kddi株式会社 | ツートーン信号発生装置および光無線統合システム |
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