JPH10203527A - 易開封性紙容器 - Google Patents

易開封性紙容器

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JPH10203527A
JPH10203527A JP9008064A JP806497A JPH10203527A JP H10203527 A JPH10203527 A JP H10203527A JP 9008064 A JP9008064 A JP 9008064A JP 806497 A JP806497 A JP 806497A JP H10203527 A JPH10203527 A JP H10203527A
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JP
Japan
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panel
container
opening
body panel
paper
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JP9008064A
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Inventor
Arata Tanaka
新 田中
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Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
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Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D5/00Rigid or semi-rigid containers of polygonal cross-section, e.g. boxes, cartons or trays, formed by folding or erecting one or more blanks made of paper
    • B65D5/02Rigid or semi-rigid containers of polygonal cross-section, e.g. boxes, cartons or trays, formed by folding or erecting one or more blanks made of paper by folding or erecting a single blank to form a tubular body with or without subsequent folding operations, or the addition of separate elements, to close the ends of the body
    • B65D5/06Rigid or semi-rigid containers of polygonal cross-section, e.g. boxes, cartons or trays, formed by folding or erecting one or more blanks made of paper by folding or erecting a single blank to form a tubular body with or without subsequent folding operations, or the addition of separate elements, to close the ends of the body with end-closing or contents-supporting elements formed by folding inwardly a wall extending from, and continuously around, an end of the tubular body
    • B65D5/067Gable-top containers
    • B65D5/068Gable-top containers with supplemental means facilitating the opening, e.g. tear lines, tear tabs
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D5/00Rigid or semi-rigid containers of polygonal cross-section, e.g. boxes, cartons or trays, formed by folding or erecting one or more blanks made of paper
    • B65D5/42Details of containers or of foldable or erectable container blanks
    • B65D5/54Lines of weakness to facilitate opening of container or dividing it into separate parts by cutting or tearing
    • B65D5/5445Lines of weakness to facilitate opening of container or dividing it into separate parts by cutting or tearing for dividing a tubular body into separate parts

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Containers Opened By Tearing Frangible Portions (AREA)
  • Cartons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 開封を容易に且つ完全に行なえるようにし、
また、容器展開形状に形成された容器素材から縦シール
済みの半製品を製造する工程で容器素材に蛇行の発生を
防止し、貼り曲がりの無い縦シールが得られるようにす
る。 【解決手段】 紙材11の表裏両面に熱可塑性樹脂層1
2,16を有する容器素材1より形成され、胴部3を横
方向に一周する帯状開封部17を有する容器であって、
容器素材1の内面側に一方の延伸倍率がそれと直交する
方向の延伸倍率より大きい特性を有する一軸延伸樹脂フ
イルム15が、その延伸倍率の大きい方向が帯状開封部
17の開封方向と一致するように積層されており、帯状
開封部17の開封開始部19を有する第1のパネル6に
形成される第1胴部パネル部3aの巾が、該第1のパネ
ル6と対向する第3のパネル8に形成される第3胴部パ
ネル部3cの巾よりも広く、且つ第1胴部パネル部3a
には開封の糸口となるノッチ21が第1胴部パネル部3
aに重ね合わされるシールパネル10とのシール域22
を越えない長さで一組以上形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙を基材とし少な
くとも表側(最外層)と裏側(最内層)の全面が熱可塑
性樹脂からなる積層構造を有する素材から形成される紙
容器であって、牛乳、ジュース等の液体のみならず、ゼ
リー、豆腐等の様に充填時に液体であるが、充填後にゲ
ル状となる食品や、スナック菓子類の様な干物食品の
他、非食品の内容物、特に防水性、防湿性、遮光性、酸
素バリヤー性等を必要とする内容物に適し、同時に易開
封性を持たせた易開封性紙容器に関する。
【0002】
【従来の技術】紙材の表裏両面に熱可塑性樹脂層を有す
る素材から形成された紙容器は、現在、牛乳、ジュース
等の液体食品を収納する目的に盛んに使用されている。
この種の紙容器の開封手段として、従来、実開昭62−
108226号に開示されているように、紙容器30の
紙材にミシン目31が直線状に形成されており(図
9)、このミシン目31を上から内部に向かって押し込
み、ミシン目31を破り開封して注出口を形成するもの
がある。また、実開昭62−130025号に開示され
ているように、紙容器30の紙材にミシン目31により
帯状開封部32が形成されており、ミシン目31を破り
帯状開封部32を切り取って開封し、注出口を形成する
ものがある(図10)。
【0003】上記従来の紙容器のうち、前者にあって
は、開封しようとして紙材に入れたミシン目31に沿っ
て押込んだ際に、非切込み部分、即ち紙材を被覆してい
る熱可塑性樹脂の強度に負けてミシン目31の線に沿っ
て破れないことがある。また、後者にあっては、開封し
ようとして紙材に入れたミシン目31に沿って引き裂い
た際に、非切込み部分、即ち紙材を被覆している熱可塑
性樹脂の強度に負けて途中で層間剥離したり、千切れて
しまうことがあり、帯状開封部32を円滑に切り取るこ
とができない場合がある。
【0004】そこで、紙材に形成したミシン目に沿って
開封する際、途中で層間剥離を生じたりせずに、目的と
するミシン目の末端まで非切込み部分の強度に負けずに
確実に破ることができるようにするものとして、予め紙
材を貫通するミシン目を該紙材に形成し、該ミシン目に
沿って紙容器を開封する開封口を形成し、該開封口の上
に一軸延伸フイルムをその延伸方向がミシン目の形成方
向と同一の方向となるようにし、且つ一側縁には開封口
を形成する際の糸口となるタブを設けた易開封性紙容器
が提案されている(特開平8−169439号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平8−169
439号に開示された易開封性紙容器によれば、所定の
容器展開形状に形成された容器素材(ブランク)から縦
シール済みの半製品を製造する工程で、一側縁に設けら
れたタブが容器素材に蛇行を生じさせ、縦シールに貼り
曲がりが生じるおそれがある。
【0006】本発明の目的は、紙材の表裏両面に熱可塑
性樹脂層を有する素材から形成された紙容器において、
内容物に対するその保存上の機能を阻害する事なく、且
つ開封の際には、これを容易に且つ完全に開封できるよ
うにするところにある。
【0007】本発明の他の目的は、かかる紙容器を、製
造上の工程数を増やす事なく、同時に現行の生産設備を
何等変更せずとも加工可能とするところにある。
【0008】本発明の他の目的は、所定の容器展開形状
に形成された容器素材(ブランク)から縦シール済みの
半製品を製造する工程で容器素材に蛇行の発生を防止
し、貼り曲がりの無い縦シールが得られるようにすると
ころにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の易開封性
紙容器は、紙材の表裏両面に熱可塑性樹脂層を有する容
器素材より形成され、胴部を横方向に一周する帯状開封
部を有する容器であって、容器素材の内面側に一方の延
伸倍率がそれと直交する方向の延伸倍率より大きい特性
を有する一軸延伸樹脂フイルムが、その延伸倍率の大き
い方向が前記帯状開封部の開封方向と一致するように積
層されており、容器展開形状に形成された容器素材にお
いて、前記帯状開封部の開封開始部を有する第1のパネ
ルに形成される第1胴部パネル部の巾が、該第1のパネ
ルと対向する第3のパネルに形成される第3胴部パネル
部の巾よりも広く、且つ前記第1胴部パネル部には開封
の糸口となるノッチが第1胴部パネル部に重ね合わされ
るシールパネルとのシール域を越えない長さで一組以上
形成されていることを特徴とする。
【0010】この易開封性紙容器によれば、容器素材の
内面側に一軸延伸樹脂フィルムが、その延伸倍率の大き
い方向が帯状開封部の開封方向と一致するように積層さ
れているので、開封の際、帯状開封部の開封開始部を摘
んで開封方向に引っ張ると一軸延伸樹脂フィルムは容易
に同方向に引き裂かれ、一軸延伸樹脂フィルムの強度の
みで帯状開封部は確実に切り取られ完全な開封が得られ
る。
【0011】また、容器展開形状に形成された容器素材
において、前記帯状開封部の開封開始部を有する第1の
パネルに形成される第1胴部パネル部の巾が、該第1の
パネルと対向する第3のパネルに形成される第3胴部パ
ネル部の巾よりも広く、且つ前記第1胴部パネル部には
開封の糸口となるノッチが第1胴部パネル部に重ね合わ
されるシールパネルとのシール域を越えない長さで形成
されているので、容器素材から縦シールによって製造さ
れた半製品(カートンブランク)においては、第1胴部
パネル部の側縁に第3胴部パネル部に対し第1胴部パネ
ル部の広巾の分が未シール部分となって残り、成形後の
カートンでは前記未シール部分が容器本体から突出する
ことになり、開封に際し、同部分に形成されているノッ
チで形成された開封開始部を摘むことにより開封が容易
に行える。
【0012】また、前記開封の糸口となるノッチが一組
以上形成されているので、ノッチの組数だけ帯状開封部
を有することになり、容器の開封箇所を任意に選択でき
る。また、容器展開形状に形成された容器素材の側縁に
は製造上の妨げとなる突出部が無いので、製造上の工程
数を増すことなく、同時に現行の生産設備を何等変更せ
ずとも製造が可能であり、容器素材から縦シール済みの
半製品を製造する工程で、容器素材を所定の方向に整列
させてシール装置に送り込む際、容器素材に蛇行が発生
せず、貼り曲がりの無い縦シールが得られる。
【0013】請求項2記載の易開封性紙容器は、紙材の
表裏両面に熱可塑性樹脂層を有する容器素材より形成さ
れ、胴部を横方向に一周する帯状開封部を有する容器で
あって、容器素材の内面側に一方の延伸倍率がそれと直
交する方向の延伸倍率より大きい特性を有する一軸延伸
樹脂フイルムが、その延伸倍率の大きい方向が前記帯状
開封部の開封方向と一致するように積層されており、容
器展開形状に形成された容器素材において、前記帯状開
封部の開封開始部を有する第1のパネルに形成される第
1胴部パネル部の巾と、該第1のパネルと対向する第3
のパネルに形成される第3胴部パネル部の巾が同一で、
前記第1胴部パネル部には開封の糸口となるノッチが第
1胴部パネル部に重ね合わされるシールパネルとのシー
ル域を越えない長さで一組以上形成され、且つ第1胴部
パネル部とシールパネルとの間において前記開封開始部
が未シール部として残されていることを特徴とする。
【0014】この易開封性紙容器によれば、前記請求項
1記載の易開封性紙容器と同様、帯状開封部は確実に切
り取られ完全な開封が得られる。
【0015】また、容器の開封箇所を任意に選択でき、
また、容器展開形状に形成された容器素材の側縁に突出
部が無いので、製造上の工程数を増すことなく、同時に
現行の生産設備を何等変更せずとも製造が可能であり、
また貼り曲がりの無い縦シールが得られる。
【0016】また、容器展開形状に形成された容器素材
において、前記帯状開封部の開封開始部を有する第1の
パネルに形成される第1胴部パネル部の巾と、該第1の
パネルと対向する第3のパネルに形成される第3胴部パ
ネル部の巾が同一で、前記第1胴部パネル部には開封の
糸口となるノッチが第1胴部パネル部に重ね合わされる
シールパネルとのシール域を越えない長さで一組以上形
成され、且つ第1胴部パネル部とシールパネルとの間に
おいて前記開封開始部が未シール部として残されている
ので、開封に際しノッチで形成された未シール部にある
開封開始部を容易に摘むことができ、開封が容易に行え
る。
【0017】請求項3に記載の易開封性紙容器は、前記
帯状開封部が、容器素材の外面側に施された外面から紙
材に及ぶ深さの平行な2本のハーフカットにより形成さ
れていることを特徴とする。
【0018】この易開封性紙容器によれば、紙厚が厚く
引き裂き抵抗が強い紙材であってもハーフカットが紙材
の引き裂きを容易にし、帯状開封部を軽い力で容易に且
つ確実に切り取れる。また、紙材を熱可塑性樹脂やアル
ミ箔などで被覆した後に、ハーフカットにより帯状開封
部を形成することになるので、紙容器の製造の作業性を
良くし効率的な製造を可能にする。
【0019】請求項4に記載の易開封性紙容器は、前記
帯状開封部の開封開始部の裏面に抗接着剤が塗布されて
いることを特徴とする。
【0020】この易開封性紙容器によれば、前記帯状開
封部の開封開始部の裏面に抗接着剤が塗布されているの
で、開封の際、帯状開封部の開封開始部を容易に起こす
ことができ、これを摘んでの帯状開封部の切り取りが容
易になる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1乃至図4は本発明に係る易開
封性紙容器の実施の形態の一例を示すものであり、同図
において、1は容器展開形状に形成された容器素材であ
り、縦方向のクリースライン2を介して紙容器の胴部
3、頂部4、底部5を構成する第1のパネル6、第2の
パネル7、第3のパネル8、第4のパネル9及び前記第
1のパネル6の側縁にシールされるシールパネル10が
連接されている。
【0022】3aは第1のパネル6に形成される第1胴
部パネル部、3bは第2のパネル7に形成される第2胴
部パネル部、3cは第3のパネル8に形成される第3胴
部パネル部、3dは第4のパネル9に形成される第4胴
部パネル部であり、第1胴部パネル部3a、第2胴部パ
ネル部3b、第3胴部パネル部3c、第4胴部パネル部
3dで前記胴部3が形成される。
【0023】この容器素材1は、図2に示すように、紙
材11の表面(容器素材1の外面側)に熱可塑性樹脂層
12が積層され、紙材11の裏面(容器素材1の内面側
即ち内容物側)には、接着剤となる熱可塑性樹脂層13
を介してバリアー層14が積層され、その上に一軸延伸
樹脂フイルム15が積層され、更にその上にシール用の
熱可塑性樹脂層16が積層されている。
【0024】前記熱可塑性樹脂層12,13,16の樹
脂としては通常低密度ポリエチレン樹脂が使用される
が、ヒートシールできれば、他のポリオレフィン樹脂或
いはポリエステル樹脂等であってもよい。
【0025】バリアー層14としては、アルミ箔をはじ
め、アルミニウムや酸化ケイ素、酸化アルミナ若しくは
これらの混合物を蒸着したPETフイルム等が考えられ
るが、特にこれらに限定されるものではない。また、バ
リアー層14の種類によっては、紙材11及び一軸延伸
樹脂フイルム15と積層される際に、接着剤となる熱可
塑性樹脂層13として、酸コポリマー等と共重合された
ポリエチレン樹脂やウレタン系接着剤が適宜選択される
ものとする。
【0026】前記一軸延伸樹脂フイルム15は、その延
伸倍率の大きい方向が後述する帯状開封部の開封方向と
一致するようにバリアー層14の上に熱圧着によって積
層されている。本発明でいう一軸延伸樹脂フイルム15
には、縦一軸延伸の高密度ポリエチレンフイルム、横一
軸延伸の高密度ポリエチレンフイルム、縦一軸延伸のポ
リプロピレンフイルム等の他、延伸倍率の大きい方向が
異なる2種のフイルムが積層され結果的に一方の延伸倍
率がこれに直交する他方向への延伸倍率よりも大きくな
って直線カット性を示す二層延伸フイルム等も含まれ
る。
【0027】本例では、一軸延伸樹脂フイルム15とし
ては、一軸方向に延伸された高密度ポリエチレンフイル
ムが用いられている。この一軸延伸の高密度ポリエチレ
ンフイルムは、インフレーション法、キャスト法のいず
れの方法で作られたものでも良く、具体的には、三井東
圧株式会社製ハイブロンSMK#25がある。
【0028】17は紙容器の胴部3を開封方向となる横
方向に一周する帯状開封部であり、この方向は前記紙容
器を形成する容器素材1の紙材11に積層されている一
軸延伸樹脂フイルム15の延伸倍率の大きい方向と一致
している。本例では、前記帯状開封部17は容器素材1
の外面側に、外面から紙材11に及ぶ深さの開封方向と
なる横方向に伸びる平行な2本のミシン目のハーフカッ
ト18により形成されているが、必ずしもミシン目であ
る必要はなく、連続する直線のハーフカット18でもよ
く、また必ずしもハーフカット18を必要とするもので
はない。
【0029】紙材11の坪量によって引き裂き性が異な
るため、引き裂き力の程度及び引き裂き後の外観の状況
によって、ハーフカット18の必要、不必要を決めれば
よい。ハーフカット18の有無によって、製造上の工程
数の増加や生産設備の変更等が生じるものではなく、ハ
ーフカット18の有無はもっぱら施工者の好みによって
行ってもよい。
【0030】また、本例では前記帯状開封部17は1つ
有するだけであるが、複数有してもよく、帯状開封部1
7を複数有していれば、開封箇所を選択することができ
る。前記帯状開封部17の開封開始部19は容器展開形
状に形成された容器素材1の第1のパネル6に形成され
る第1胴部パネル部3aの側縁に設けられている。この
帯状開封部17の開封開始部19が側縁に設けられた第
1胴部パネル部3aは、その巾が対向する第3のパネル
8に形成される第3胴部パネル部3cよりもαだけ広巾
となっている。従って、クリースライン2の部分から第
1のパネル6、第2のパネル7、第3のパネル8、第4
のパネル9を順次折曲し、シールパネル10を第1のパ
ネル6にシールして第1胴部パネル部3a、第2胴部パ
ネル部3b、第3胴部パネル部3c、第4胴部パネル部
3dにより四角形となる紙容器の胴部3を形成したと
き、前記第1胴部パネル部3aの広巾部20の部分が胴
部3から突出した状態となる(図3参照)。
【0031】この第1胴部パネル部3aの広巾部20で
形成される側縁には、前記帯状開封部17の開封の糸口
となるフルカットされた2本1組のノッチ21が開封開
始部19の位置に形成されている。2本のノッチ21の
間隔は希望する帯状開封部17の巾に合致していればよ
く、任意に設定できる。またノッチ21は、第1のパネ
ル6の第1胴部パネル部3aとシールパネル10とのシ
ール域22を越えない長さであることを要し、ノッチ2
1がシール域22に重ならないほうが好ましい。このノ
ッチ21は第1胴部パネル部3aの側縁に複数組形成し
てもよく、1組のノッチ21の間に帯状開封部17の開
封開始部19が形成される。また、ノッチ21を形成す
る位置にあっても任意に設定される。
【0032】また、本例では、前記1組のノッチ21で
形成される帯状開封部17の開封開始部19の裏面には
抗接着剤が塗布されている。この開封開始部19の裏面
への抗接着剤の塗布は、専ら開封開始部19の摘み易さ
によってその有無の判断がなされるものであって、必ず
しも塗布されている必要はない。
【0033】本例によれば、容器展開形状に形成された
容器素材1を組立てると、図3に示すように、第1のパ
ネル6の第1胴部パネル部3aの側縁広巾部20が、外
側へ突出した状態の紙容器23が形成される。かかる紙
容器23を開封する場合、1組のノッチ21の間の部分
にある開封開始部19を指で摘んで開封方向に引張る。
このとき開封開始部19が設けられている第1胴部パネ
ル部3aの側縁は広巾部20となって外側へ突出してい
るので開封開始部19を容易に摘むことができ、また、
ノッチ21がシール域22に入っても、ノッチ21の間
の部分の開封開始部19の裏面に抗接着剤が塗布されて
いれば、同部を容易に剥すことができる。そして、開封
開始部19は前記の通りフルカットされた1組のノッチ
21により形成されているので、開封開始部19を開封
方向に引張るとノッチ21の部分が容易に引き上げられ
一軸延伸フイルム15の引き裂きを誘導することにな
り、帯状開封部17の切り取り開始が容易となる。
【0034】上記のようにして、開封開始部19を開封
方向に引張ると、ノッチ21に沿って容器素材1の内面
側に積層されている一軸延伸樹脂フイルム15に引き裂
き力が加わり、この一軸延伸樹脂フイルム15は、その
延伸倍率の大きい方向が帯状開封部17の開封方向と一
致するように積層されているので、一軸延伸樹脂フイル
ム15は軽い力で容易に同方向に引き裂くことができ
る。
【0035】そして、前記帯状開封部17を開封方向に
伸びる平行な2本のハーフカット18により形成するこ
とにより、帯状開封部17の末端まで引き裂かれないう
ちに層間剥離を引き起こしたりして途中で切れるといっ
た事態は生ぜず、帯状開封部17は確実に切り取られ完
全な開封を得ることができる。このようにして紙容器2
3の上部が切り取られ、開封部24が形成される。
【0036】また、本例によれば、紙材11の表面に熱
可塑性樹脂層12を積層し、紙材11の裏面に接着剤と
なる熱可塑性樹脂層13を介してバリアー層14を積層
し、その上に一軸延伸樹脂フイルム15を積層し、更に
その上にシール用の熱可塑性樹脂層16を積層した後、
2本のハーフカット18により帯状開封部17を形成す
ることになるので、紙容器23の製造の作業性を良くし
効率的な製造を可能にする。
【0037】また、前記容器展開形状に形成された容器
素材1の第1のパネル6の第1胴部パネル部3aの開封
開始部19が形成される側縁には製造上の妨げとなる突
起が無いので、製造上の工程数を増すことなく、同時に
現行の生産設備を何等変更せずとも製造が可能であり、
容器素材1から縦シール済みの半製品を製造する工程
で、容器素材1を所定の方向に整列させてシール装置に
送り込む際、容器素材1に蛇行が発生せず、貼り曲りの
無い縦シールが得られる。
【0038】図5、図6及び図7、図8はそれぞれ本発
明に係る易開封性紙容器の他の実施の形態を示すもので
ある。図5、図6に示す易開封性紙容器は、容器展開形
状に形成された容器素材1の第1のパネル6の第1胴部
パネル部3aと、これと対向する第3のパネル8の第3
胴部パネル部3cの巾が同一となっている。第1胴部パ
ネル部3aの側縁には前記図1に示す実施の形態と同様
に、帯状開封部17の開封開始部19が設けられてお
り、この開封開始部19の位置に開封の糸口となるフル
カットされた2本1組のノッチ21が形成されている。
このノッチ21は、第1のパネル6の第1胴部パネル部
3aとシールパネル10とのシール域22の巾を越えな
い長さであることを要する。更に、第1胴部パネル部3
aとシールパネル10との間において開封開始部19が
未シール部25として残されている。
【0039】他の構成は図1に示される実施の形態と同
様である。本例によれば、図5に示す容器展開形状に形
成された容器素材1を組立てると、図6に示すように、
胴部3に側縁の突出のない紙容器23が形成される。か
かる紙容器23を開封する場合、第1胴部パネル部3a
の側縁に設けられた開封開始部19が未シール部25と
して残してあるので、第1胴部パネル部3aの側縁が突
出していなくても、開封開始部19を容易に起すことが
でき、開封を容易に行うことができる。
【0040】図7、図8に示す易開封性紙容器は、図5
に示す易開封性紙容器の第1のパネル6の第1胴部パネ
ル部3aの側縁にノッチ21によって形成される帯状開
封部17の開封開始部19の両側に、シール域22に及
ばない範囲で切欠部26を形成したものからなってい
る。
【0041】他の構成は図5に示される実施の形態と同
様である。本例によれば、開封開始部19の両側に切欠
部26が形成されているので、開封する場合、開封開始
部19を一層容易に起こすことができ、開封を容易に行
うことができる。
【0042】
【発明の効果】本発明に係る易開封性紙容器によれば、
内容物に対する保存上の機能を阻害する事なく、且つ開
封の際には、容易に且つ完全に開封することができ、ま
た、所定の容器展開形状に形成された容器素材(ブラン
ク)から縦シール済みの半製品を製造する工程で容器素
材に蛇行の発生を防止できるので、貼り曲りの無い良好
な縦シールを得ることができ、また、紙容器の製造の作
業性が良く、効率的な製造を可能とすることができると
ともに、その製造に際しても工程数を増やす事なく、同
時に現行の生産設備を何等変更せずとも製造することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る易開封性紙容器の実施の形態の一
例を示すカートン展開図。
【図2】図1に示す易開封性紙容器を形成する容器素材
の一部拡大断面図。
【図3】図1に示すカートン展開図により組立てられた
易開封性紙容器の斜視図。
【図4】図3に示す易開封性紙容器を開封している状態
を示す説明図。
【図5】本発明に係る易開封性紙容器の他の実施の形態
の一例を示すカートン展開図。
【図6】図5に示すカートン展開図により組立てられた
易開封性紙容器の斜視図。
【図7】本発明に係る易開封性紙容器の他の実施の形態
の一例を示すカートン展開図。
【図8】図7に示すカートン展開図により組立てられた
易開封性紙容器の斜視図。
【図9】ミシン目を直線状に入れて注出口を形成した従
来の紙容器を示す説明図。
【図10】ミシン目を帯状に入れて注出口を形成した従
来の紙容器を示す説明図。
【符号の説明】
1 容器素材 2 クリースライン 3 胴部 3a 第1胴部パネル部 3b 第2胴部パネル部 3c 第3胴部パネル部 3d 第4胴部パネル部 4 頂部 5 底部 6 第1のパネル 7 第2のパネル 8 第3のパネル 9 第4のパネル 10 シールパネル 11 紙材 12 熱可塑性樹脂層 13 熱可塑性樹脂層 14 バリアー層 15 一軸延伸樹脂フイルム 16 熱可塑性樹脂層 17 帯状開封部 18 ハーフカット 19 開封開始部 20 広巾部 21 ノッチ 22 シール域 23 紙容器 24 開封部 25 未シール部 26 切欠部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙材の表裏両面に熱可塑性樹脂層を有す
    る容器素材より形成され、胴部を横方向に一周する帯状
    開封部を有する容器であって、容器素材の内面側に一方
    の延伸倍率がそれと直交する方向の延伸倍率より大きい
    特性を有する一軸延伸樹脂フイルムが、その延伸倍率の
    大きい方向が前記帯状開封部の開封方向と一致するよう
    に積層されており、容器展開形状に形成された容器素材
    において、前記帯状開封部の開封開始部を有する第1の
    パネルに形成される第1胴部パネル部の巾が、該第1の
    パネルと対向する第3のパネルに形成される第3胴部パ
    ネル部の巾よりも広く、且つ前記第1胴部パネル部には
    開封の糸口となるノッチが第1胴部パネル部に重ね合わ
    されるシールパネルとのシール域を越えない長さで一組
    以上形成されていることを特徴とする易開封性紙容器。
  2. 【請求項2】 紙材の表裏両面に熱可塑性樹脂層を有す
    る容器素材より形成され、胴部を横方向に一周する帯状
    開封部を有する容器であって、容器素材の内面側に一方
    の延伸倍率がそれと直交する方向の延伸倍率より大きい
    特性を有する一軸延伸樹脂フイルムが、その延伸倍率の
    大きい方向が前記帯状開封部の開封方向と一致するよう
    に積層されており、容器展開形状に形成された容器素材
    において、前記帯状開封部の開封開始部を有する第1の
    パネルに形成される第1胴部パネル部の巾と、該第1の
    パネルと対向する第3のパネルに形成される第3胴部パ
    ネル部の巾が同一で、前記第1胴部パネル部には開封の
    糸口となるノッチが第1胴部パネル部に重ね合わされる
    シールパネルとのシール域を越えない長さで一組以上形
    成され、且つ第1胴部パネル部とシールパネルとの間に
    おいて前記開封開始部が未シール部として残されている
    ことを特徴とする易開封性紙容器。
  3. 【請求項3】 前記帯状開封部は、容器素材の外面側に
    施された外面から紙材に及ぶ深さの平行な2本のハーフ
    カットにより形成されていることを特徴とする請求項1
    及び2記載の易開封性紙容器。
  4. 【請求項4】 帯状開封部の開封開始部の裏面には抗接
    着剤が塗布されていることを特徴とする請求項1及び2
    記載の易開封性紙容器。
JP9008064A 1997-01-20 1997-01-20 易開封性紙容器 Pending JPH10203527A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6826450B2 (en) * 2001-04-16 2004-11-30 Fanuc Ltd. Robot controller

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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