JPH10203241A - 車両計器用前面カバー部構造 - Google Patents

車両計器用前面カバー部構造

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JPH10203241A
JPH10203241A JP9010414A JP1041497A JPH10203241A JP H10203241 A JPH10203241 A JP H10203241A JP 9010414 A JP9010414 A JP 9010414A JP 1041497 A JP1041497 A JP 1041497A JP H10203241 A JPH10203241 A JP H10203241A
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dial
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泰之 渡辺
Yuji Aono
裕至 青野
Masahiro Takamatsu
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車外からの外光が運転者側に反射する現象
や、発光表示のウォッシュアウト及びフロントガラスへ
の映り込みの発生を防止しつつ、その上で、運転者にと
って視覚上違和感のないダッシュボード周りのデザイン
を実現できる車両計器用前面カバー部構造を提供するこ
と。 【解決手段】 内部に表示パネル9上で発光表示を行う
メータユニット9を収容したダッシュボード1の開口1
dを閉塞する前面カバー11が、このダッシュボード1
の上面1a、前面1b、及び、連絡面1cとそれぞれ同
一面上に位置する上面部11c、前面部11d、及び、
連絡面部11eを表面11bに有する半透明色の基板1
1aと、この基板11aの表面11bに形成した反射防
止膜11gとを有する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダッシュボード内
に配設された発光式の計器を覆う前面カバー部の構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】複数の計器を組み合わせて構成されて車
両のダッシュボード内に配設されるコンビネーションメ
ータの前面には、一般に、これを覆う保護用の前面カバ
ーが配置されるが、この前面カバーにフロントガラスを
通して車外から入射する外光が照射されると、その照射
角度によっては、反射した外光が運転者の目に入り目眩
ましとなる場合がある。そこで、前面カバーの上方のダ
ッシュボード部分には、運転者側に張り出したフードが
突設されており、このフードによって前面カバーに照射
される外光を遮って運転者の防眩を図っている。
【0003】ところで、近年では、特にグレードの高い
車種において、光源の点灯によりメータ等の表示が見
え、光源が消灯するとメータ等の表示が一切見えなくな
る、所謂ブラックフェイスメータが、表示形態の美観に
優れ高級感に溢れることから多く採用されている。
【0004】このブラックフェイスメータは、光源の点
灯による発光表示を行う性質上、フロントガラスを通し
て車内に入射する外光の照射によるウォッシュアウト、
即ち、メータの発光表示よりも明るい外光の照射により
発光表示が見えにくくなる現象や、メータの発光表示が
フロントガラスに映り込み運転者の前方の視界を確保す
る妨げとなる現象、並びに、光源の消灯時に外光の照射
により見えてはいけないはずの計器が前面カバーの奥に
透けて見える現象を起こす可能性があり、これらの現象
を防止する必要性からも、ダッシュボードのフードは重
要な役割を果たすこととなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たフードの存在により、ダッシュボード周りのデザイン
は常にある程度の制約を受けており、特に、フードが前
面カバーから運転者側に張り出していることから、運転
者に視覚上の違和感を与える等の不具合があった。
【0006】本発明は前記事情に鑑みなされたもので、
本発明の目的は、車外からの外光が運転者側に反射する
現象や、発光表示のウォッシュアウト及びフロントガラ
スへの映り込みの発生を防止しつつ、その上で、運転者
にとって視覚上違和感のないダッシュボード周りのデザ
インを実現できる車両計器用前面カバー部構造を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に記載した本発明の車両計器用前面カバー部構
造は、車両のフロントガラスの下方に配置されたダッシ
ュボード内の発光式の計器を覆うための前面カバー部の
構造であって、前記計器の文字板の前方から上方に亘っ
て配置される基板と、前記フロントガラスと前記文字板
とを結ぶ光の光路を遮断する光路規制部とを有し、前記
基板は、前記基板の表面が前記ダッシュボードの表面と
略連続して延在し、且つ、前記基板の裏面が前記文字板
に臨むように配置されており、前記基板で、少なくと
も、前記計器の視認者側と前記文字板とを結ぶ光の光路
上に位置する基板部分は、透光性部材により形成されて
いると共に、前記基板の表面で、少なくとも、前記フロ
ントガラスを通して照射される前記車両の外部からの外
光が、前記視認者側に反射される基板表面部分には、該
基板表面部分に照射された光を吸収して前記視認者側に
向かう反射光を減衰させる反射防止膜が形成されている
ことを特徴とする。
【0008】また、請求項2に記載した本発明の車両計
器用前面カバー部構造は、前記光路規制部が、前記基板
の裏面で、少なくとも、前記文字板から前記フロントガ
ラスに向かう光が照射される裏面部分を除く他の裏面部
分に形成された光路方向規制部材を含んでおり、該光路
方向規制部材が、前記文字板から前記視認者側に向かう
光の一部を遮断する遮光部分が前記基板の裏面上に所定
のパターンで配置されることで構成され、前記遮光部分
により、前記文字板から前記視認者側以外に向かう光が
遮断されるものとした。
【0009】さらに、請求項3に記載した本発明の車両
計器用前面カバー部構造は、前記光路規制部が、前記基
板の裏面で前記文字板から前記視認者側以外に向かう光
の光路上に位置する裏面部分に形成された遮光膜を含ん
でいるものとした。
【0010】また、請求項4に記載した本発明の車両計
器用前面カバー部構造は、前記光路規制部が、前記ダッ
シュボードから前記基板に沿って延設され、前記文字板
から前記視認者側以外に向かう光の光路上に延在する遮
光庇を含んでいるものとした。
【0011】さらに、請求項5に記載した本発明の車両
計器用前面カバー部構造は、前記光路規制部が、前記基
板で前記フロントガラスと前記文字板とを結ぶ光の光路
上に位置する基板部分に形成され、該基板部分が遮光性
部材で形成されているものとした。
【0012】また、請求項6に記載した本発明の車両計
器用前面カバー部構造は、前記計器が点灯及び消灯可能
に構成されており、前記透光性部材が、前記計器の消灯
時における前記透光性部材を介した前記視認者側からの
前記計器の視認を不能とする半透明色に着色されている
ものとした。
【0013】さらに、請求項7に記載した本発明の車両
計器用前面カバー部構造は、前記基板で前記透光性部材
により形成された基板部分の表面及び裏面のうち少なく
とも一方の面に半透明着色膜を貼着することで、前記透
光性部材が前記半透明色に着色されているものとした。
【0014】また、請求項8に記載した本発明の車両計
器用前面カバー部構造は、前記透光性部材が着色半透明
材料であるものとした。
【0015】さらに、請求項9に記載した本発明の車両
計器用前面カバー部構造は、前記透光性部材が、前記遮
光性部材から離間するにつれて前記半透明色が次第に薄
くなるように着色されているものとした。
【0016】また、請求項10に記載した本発明の車両
計器用前面カバー部構造は、前記基板の表面で、該表面
に照射された前記外光が前記計器の視認者側に反射され
る表面部分と、該表面部分を除く前記基板の他の表面部
分との境界の表面箇所が、該表面箇所に照射されて反射
される光を減衰させるシボが形成されているものとし
た。
【0017】請求項1に記載した本発明の車両計器用前
面カバー部構造によれば、ダッシュボード内の発光式の
計器が有する文字板の前方から上方に亘って基板を配置
し、この基板の表面をダッシュボードの表面と略連続し
て延在させることで、ダッシュボードの前方に張り出す
構造物が前面カバーの周りに存在しなくなり、運転者に
とって視覚上違和感のないダッシュボード周りのデザイ
ンを実現することが可能となる。
【0018】しかも、請求項1に記載した本発明の車両
計器用前面カバー部構造によれば、フロントガラスを通
して基板の表面に照射される車外からの外光のうち、反
射防止膜が形成された基板表面部分に照射された外光
が、この反射防止膜により吸収されて、この基板表面部
分により反射されて計器の視認者側に向かう光が減衰さ
れるので、基板の表面で反射された外光によって視認者
が眩しい思いをすることを、確実に防止することが可能
となる。
【0019】その上、請求項1に記載した本発明の車両
計器用前面カバー部構造によれば、車外からフロントガ
ラスを通して車内に入射する外光が、計器の文字板に照
射される前に光路規制部により遮光されるので、この文
字板への外光の照射により計器の発光表示が見えにくく
なるウォッシュアウトが起こるのを、確実に防止するこ
とが可能となる。
【0020】さらに、請求項1に記載した本発明の車両
計器用前面カバー部構造によれば、文字板からフロント
ガラス側に向かう光も光路規制部により遮光されるの
で、発光式の計器の文字板から出射した表示光が前面カ
バーを通してフロントガラスに達し、計器の発光表示が
フロントガラスに映り込んで視認者の前方視界が妨げら
れるという現象の発生を確実に防止することが可能とな
る。
【0021】また、請求項2に記載した本発明の車両計
器用前面カバー部構造によれば、基板の裏面の部分に形
成された光路方向規制部材を構成し文字板から視認者側
に向かう光の一部を遮断する複数の遮光部分のそれぞれ
が、隣り合う他の遮光部分と協働し、これにより、この
光路方向規制部材が形成された前面カバー部分を透過す
る光の光路の方向が、光路方向規制部材の全体によっ
て、文字板と視認者側とを結ぶ方向に規制される。
【0022】このため、光路方向規制部材が形成された
前面カバー部分において、計器の文字板の視認を可能と
しつつ、フロントガラスを通して車内に入射しこの前面
カバー部分に照射される外光の前面カバーの内側への入
射や、文字板から出射される発光表示の表示光の前面カ
バー外方への出射を防ぎ、これにより、文字板への外光
の照射により計器の発光表示が見えにくくなるウォッシ
ュアウトの発生や、計器の発光表示がフロントガラスに
映り込み視認者の前方の視界を確保する妨げとなる現象
の発生を、確実に防止することが可能となる。
【0023】尚、請求項1及び請求項2に記載した本発
明の車両計器用前面カバー部構造における光路規制部
を、請求項3に記載した本発明の車両計器用前面カバー
部構造のように、文字板から視認者側以外に向かう光の
光路上に位置する裏面部分に形成された遮光膜を含む構
成とすることで、文字板への外光の照射によるウォッシ
ュアウトの発生の防止や、フロントガラスへの計器表示
の映り込みによる視認者の前方視界の妨げという現象の
発生の防止を、基板裏面に対する遮光膜の形成という簡
単な構成で実現することが可能となる。
【0024】また、請求項1及び請求項2に記載した本
発明の車両計器用前面カバー部構造における光路規制部
を、請求項4に記載した本発明の車両計器用前面カバー
部構造のように、ダッシュボードから延設されて文字板
から視認者側以外に向かう光の光路上に延在する遮光庇
を含む構成とすることで、文字板への外光の照射による
ウォッシュアウトの発生の防止や、フロントガラスへの
計器表示の映り込みによる視認者の前方視界の妨げとい
う現象の発生の防止を、基板に対して他の部材を取り付
ける手間をかけることなく実現することが可能となる。
【0025】しかも、遮光庇を基板に沿って延設するこ
とで、遮光庇が基板から離間した箇所に配置されて視認
者に視覚的な違和感を与えることを防止することが可能
となる。
【0026】さらに、請求項1及び請求項2に記載した
本発明の車両計器用前面カバー部構造に記載した光路規
制部を、請求項5に記載した本発明の車両計器用前面カ
バー部構造のように、フロントガラスと文字板とを結ぶ
光の光路上に位置する基板部分に形成し、この基板部分
を遮光性部材で形成することで、文字板への外光の照射
によるウォッシュアウトの発生の防止や、フロントガラ
スへの計器表示の映り込みによる視認者の前方視界の妨
げという現象の発生の防止を、基板やダッシュボードに
対して他の部材を取り付ける手間をかけることなく、基
板自身の構成により実現することが可能となる。
【0027】また、請求項6に記載した本発明の車両計
器用前面カバー部構造によれば、点灯及び消灯可能な計
器の消灯時に、視認者側から透光性部材を介して計器を
視認することが、半透明色に着色された透光性部材によ
り不能とされるので、外光が基板を透過して文字板を照
明し、これにより、本来は見えてはいけないはずの消灯
時の計器が基板の外側から透けて見えるのを確実に防止
することが可能となる。
【0028】尚、請求項6に記載した本発明の車両計器
用前面カバー部構造における透光性部材の着色を、請求
項7に記載した本発明の車両計器用前面カバー部構造の
ように、透光性部材により形成された基板部分の表面及
び裏面のうち少なくとも一方の面に半透明着色膜を貼着
して行う構成とすることで、消灯時に計器が基板の外側
から透けて見えることの防止を、基板の表面及び裏面の
少なくとも一方の面に対する半透明着色膜の貼着という
簡単な構成で実現することが可能となる。
【0029】また、請求項6に記載した本発明の車両計
器用前面カバー部構造における透光性部材を、請求項8
に記載した本発明の車両計器用前面カバー部構造のよう
に、着色半透明材料とすることで、消灯時に計器が基板
の外側から透けて見えることの防止を、基板に対して他
の部材を取り付ける手間をかけることなく、基板自身の
構成により実現することが可能となる。
【0030】さらに、請求項6乃至請求項8に記載した
本発明の車両計器用前面カバー部構造における透光性部
材を、請求項9に記載した本発明の車両計器用前面カバ
ー部構造のように、遮光性部材から離間するにつれて半
透明色が次第に薄くなるように着色することで、遮光性
部材から離間する部分ほど基板の透明度が増すこととな
り、従って、例えば、計器が、昼間時には照明せず文字
板等の表示を直接視認するアナログメータである場合
に、遮光性部材から離間する部分ほど基板を通して計器
の文字板を直接視認し易くなるようにすることが可能と
なる。
【0031】また、請求項10に記載した本発明の車両
計器用前面カバー部構造によれば、照射された外光の反
射先が視認者側となるかそれ以外となるかの境界となる
基板表面箇所にシボを形成することで、このシボを形成
した基板の境界部分により区画される2つの基板部分が
互いに異なる方向に延在していて、それら2つの基板部
分を連結するように基板の境界部分が折曲されている場
合に、この基板の境界部分に外光が照射されてその照射
角度が微妙に変化しても、反射光が視認者側に向かうの
を確実に防止することが可能となる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の車両計器用前面カ
バー部構造の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0033】図1は本発明の第1実施形態に係る車両計
器用前面カバー部構造を採用した車両のダッシュボード
の斜視図である。図1中引用符号1で示す第1実施形態
のダッシュボードは、車両のフロントガラスWの前端下
方に配置されており、このフロントガラスWの下端から
車両の後方に略水平に延出する上面1aと、この上面1
aの後端から略下方に延出する前面1bと、これら上面
1a及び前面1bを接続する曲面状の連絡面1cとを有
しており、これら上面1a、前面1b、及び、連絡面1
cにより、請求項中のダッシュボード1の表面が構成さ
れている。
【0034】前記ダッシュボード1の前面1bの助手席
側には、グローブボックス3が設けられており、また、
前記前面1bの運転席と助手席との間には、カーナビゲ
ーション用の画面5やオーディオユニット7等が配設さ
れている。さらに、前記ダッシュボード1の運転席側に
は、所謂ブラックフェイスタイプのコンビネーションメ
ータユニット(以下、メータユニットと略記する)9
が、前面カバー11により覆われて配設されており、第
1実施形態では、前面カバー11に本発明の車両計器用
前面カバー部構造が採用されている。
【0035】前記メータユニット9(計器に相当)は、
従来公知の所謂ブラックフェイス型のデジタルメータで
あり、図2に側方から見た構成の説明図で示すように、
速度、エンジン回転数、残燃料、ラジエータ冷却水温、
各種ウォーニング等が発光表示される表示パネル9a
(文字板に相当)と、この表示パネル9a上で上述した
各種表示を行わせるための表示用素子や回路基板等から
なる表示素子ユニット9bとを有している。
【0036】前記メータユニット9は、ダッシュボード
1の前面1bから上面1aにかけて形成された開口1d
から、内壁1eを黒色に着色したダッシュボード1の内
部に、表示パネル9aを開口1d側にして、表示パネル
9aの下端が上端よりも開口1dに近くなるように傾斜
させて収容、配置されており、このメータユニット9
は、不図示のイグニッションスイッチをキー操作により
アクセサリ(ACC)かオンのどちらかの位置にするこ
とで、表示パネル9a上での発光表示がオン(点灯)
し、イグニッションスイッチを切ることで、表示パネル
9a上での発光表示がオフ(消灯)するように構成され
ている。
【0037】前記前面カバー11は、ダッシュボード1
の開口1dに取り付けられてこれを閉塞するもので、基
板11aと、この基板11aの表面11bに形成された
シボ11f及び反射防止膜11gと、基板11aの裏面
11hに形成された遮光膜11n及びルーバ11pとを
有している。
【0038】前記基板11aは、メータユニット9の表
示パネル9aにおける発光表示がなされていない状態
で、表示パネル9aを始めとするダッシュボード1の内
部の構造が視認できない程度に、その全体が均一に着色
された、例えば、スモーク色等の透光可能で半透明樹脂
材によって形成されている。
【0039】前記基板11aの表面11bは、上面部1
1c、前面部11d、及び、連絡面部11eを有してお
り、基板11aは、前面カバー11をダッシュボード1
に取り付けて開口1dを閉塞した状態で、ダッシュボー
ド1の上面1aと基板11aの上面部11c、前面1b
と前面部11d、及び、連絡面1cと連絡面部11eが
それぞれ同一面上に位置するように構成されている。
【0040】そして、基板aの表面11bの前面部11
dは、フロントガラスWを通して車外から入射して基板
11aの表面11bの前面部11dに照射される光が、
この前面部11dで反射されて、表示パネル9aと基板
11aの表面11bの前面部11dとを結ぶ線の延長上
の、運転者(図示せず、視認者に相当)の目が位置する
視点領域S側に向かう角度に傾斜している。
【0041】尚、図2中引用符号11j,11k,11
mは、基板11aの表面11bの上面部11c、前面部
11d、及び、連絡面部11eにそれぞれ対応する基板
11aの裏面11hの上面部、前面部、及び、連絡面部
を示す。
【0042】前記シボ11fは、基板11aの表面11
bの連絡面部11eに形成されており、この連絡面部1
1eに照射される光が内部で乱反射して反射光が減衰す
るように、小さな凹部を多数並べた、所謂、梨地加工に
より形成されている。
【0043】前記反射防止膜11gは、例えば、SiO
2 やTiO2 等の屈折率が互いに異なる透光可能な材料
を複数層重ねた従来公知のもので、基板11aの表面1
1bの全体に亘って形成されており、この反射防止膜1
1gは、フロントガラスWを通して車外から入射して基
板11aの表面11bに照射される光を、各層の界面に
おいて干渉作用により相殺し、全体として、照射光の反
射光量を減衰させ、或は、反射そのものを防止するよう
に構成されている。
【0044】前記遮光膜11nは、光を遮断する例えば
黒色の薄膜からなり、基板11aの裏面11hの上面部
11jに形成されている。そして、遮光膜11nは、フ
ロントガラスWを通して車外から入射して基板11aの
表面11bの上面部11dに照射される光が、基板11
aを透過してメータユニット9の表示パネル9aに照射
されないように、この光を遮断するように構成されてい
る。
【0045】前記ルーバ11p(光路方向規制部材に相
当)は、基板11aの裏面11hの前面部11kに形成
されており、基板11aの裏面11hから所定の高さで
形成され基板11aの左右方向に延在する帯状の遮光部
11r(遮光部分に相当)を、基板11aの上下方向に
間隔を置いて複数配置して構成されている。
【0046】そして、ルーバ11pは、フロントガラス
Wを通して車外から入射して基板11aの表面11bの
前面部11dに照射される光が、基板11aを透過して
メータユニット9の表示パネル9aに照射されないよう
に、且つ、表示パネル9a上の発光表示により発生して
基板11aの裏面11hの前面部11kに照射される表
示光が、基板11aを透過してフロントガラスWに照射
されないように、フロントガラスWと表示パネル9aと
を結ぶ光の光路を、上下に隣り合う2つの遮光部11r
によって遮断するように構成されている。
【0047】尚、第1実施形態では、遮光膜11nとル
ーバ11pにより請求中の光路規制部が構成されてい
る。
【0048】次に、上述のように構成された第1実施形
態の車両計器用前面カバー部構造の作用について説明す
る。
【0049】前記ダッシュボード1においては、フロン
トガラスWを通して車外から外光が入射して基板11a
の表面11bに照射されると、表面11bの上面部11
c及び前面部11dにおいては反射防止膜11gによ
り、上面部11cからフロントガラスW側や前面部11
dから視点領域S側に反射する外光の光量が減衰される
か、或は、視点領域S側への反射自体が防止され、ま
た、表面11bの連絡面部11eにおいてはシボ11f
により、連絡面部11eからフロントガラスW側や視点
領域S側への外光の乱反射が防止され、外光は基板11
aの表面11bから裏面11hに透過するのみとなる。
【0050】そして、前面カバー11の基板11aの裏
面11hに透過した外光のうち、表面11bの上面部1
1cに照射されて裏面11hの上面部11j側に透過
し、表示パネル9aに向かう外光は、この上面部11j
に貼着された遮光膜11nにより遮断されて、前面カバ
ー11の内部には入射しない。また、表面11bの前面
部11dに照射されて裏面11hの前面部11k側に透
過し、ダッシュボード1の内壁1eに向かう外光は、こ
の前面部11kに形成されたルーバ11pの上下に隣り
合う2つの遮光部11rによって遮断されて、前面カバ
ー11の内部には入射しない。
【0051】一方、表面11bの連絡面部11eに照射
されて裏面11hの連絡面部11m側に透過した外光
は、ダッシュボード1の内壁1eに照射され、この基板
11aを透過してダッシュボード1の内壁1eに照射さ
れた外光は、この内壁1eが黒色に着色されているため
ここで吸収されて、表示パネル9a側には反射しない。
従って、フロントガラスWを通して車外から入射した外
光が前面カバー11に照射されても、この外光によりダ
ッシュボード1の内部が照らされることはない。
【0052】このため、前記イグニッションスイッチを
切って、メータユニット9の表示パネル9a上での発光
表示をオフにし、ダッシュボード1の内部を暗くした状
態では、前面カバー11の基板11aがスモーク色等に
着色された半透明樹脂材で構成されているため、視点領
域S側からメータユニット9を見ても、基板11aの前
面部11d,11kにおいて視界を遮られ、よって、表
示パネル9aを始めとするダッシュボード1内部の構造
は視点領域S側からは視認できない。
【0053】一方、イグニッションスイッチをアクセサ
リかオンのどちらかの位置にして、メータユニット9の
表示パネル9a上での発光表示をオンにすると、表示パ
ネル9aから表示光が拡散しつつ出射される。
【0054】この表示光のうち、裏面11hの上面部1
1jに向かう表示光は、この上面部11jに貼着された
遮光膜11nにより遮断されて表面11b側に透過しな
い。また、裏面11hの前面部11kに向かう表示光
は、この前面部11kに形成されたルーバ11pの上下
に隣り合う2つの遮光部11rによって、フロントガラ
スWに向かう光路成分が遮断され、視点領域Sに向かう
光路成分のみがルーバ11pにより遮断されずに基板1
1aを透過し、透過した表示光は、表面11bの前面部
11dから出射されて視点領域Sに向かう。
【0055】さらに、裏面11hの連絡面部11mに向
かう表示光は、基板11aを透過して表面11bの連絡
面部11eに達し、この連絡面部11eから出射されて
フロントガラスWの後方の天井部分(図示せず)に向か
う。
【0056】このように第1実施形態の車両計器用前面
カバー部構造によれば、内部に表示パネル9上で発光表
示を行うメータユニット9を収容したダッシュボード1
の開口1dを閉塞する前面カバー11が、このダッシュ
ボード1の上面1a、前面1b、及び、連絡面1cとそ
れぞれ同一面上に位置する上面部11c、前面部11
d、及び、連絡面部11eを表面11bに有する半透明
色の基板11aと、この基板11aの表面11bに形成
した反射防止膜11gとを有する構成とした。
【0057】このため、従来のフードのような、フロン
トガラスWを通して前面カバー11の基板11aの表面
11bに照射される車外からの外光を遮る構造物をなく
しても、フロントガラスWを通して前面カバー11の基
板11aの表面11bに照射される車外からの外光の反
射光によって運転者が眩しい思いをするのを、確実に防
止し、同時に、上述した従来のフードのような、ダッシ
ュボード1の前方に張り出す構造物を前面カバー11の
周りからなくして、運転者にとって視覚上違和感のない
ダッシュボード1周りのデザインを実現することができ
る。
【0058】また、第1実施形態の車両計器用前面カバ
ー部構造によれば、基板11aの裏面11hの上面部1
1jに遮光膜11nを貼着したので、前面カバー11の
基板11aの表面11bに照射されて裏面11hに透過
する外光のうち、表面11bの上面部11cに照射され
て裏面11hの上面部11j側に透過し表示パネル9a
に向かう外光が遮光膜11nで遮断される。
【0059】このため、基板11aの上面部11c,1
1jにおいて、外光の前面カバー11内部への入射、並
びに、表示パネル9aへの照射を防いで、この外光の照
射により表示パネル9a上の発光表示が見えにくくなる
ウォッシュアウトの発生を防止することができる。
【0060】これと共に、第1実施形態の車両計器用前
面カバー部構造によれば、前面カバー11の基板11a
の裏面11hに照射されて表面11bに透過する表示パ
ネル9a上の発光表示による表示光のうち、裏面11h
の上面部11jに照射されて表面11bの上面部11c
側に透過しフロントガラスWに向かう表示光が遮光膜1
1nで遮断される。
【0061】このため、基板11aの上面部11c,1
1jにおいて、表示光の基板11aの表面11b側への
透過、及び、表面11bの上面部11cからフロントガ
ラスW側への表示光の出射を防いで、表示パネル9a上
の発光表示がフロントガラスWに映り込み、運転者のフ
ロントガラスW越しの前方視界の妨げになるという現象
の発生を防止することができる。
【0062】しかも、第1実施形態の車両計器用前面カ
バー部構造によれば、基板11aの上面部11c,11
jにおける車外からの外光や表示パネル9a上の発光表
示の表示光の透過に起因して発生するウォッシュアウト
や、表示パネル9a上の発光表示のフロントガラスWへ
の映り込みの防止を、基板11aへの遮光膜11nの貼
着という簡単な構成で実現することができる。
【0063】さらに、第1実施形態の車両計器用前面カ
バー部構造によれば、基板11aの裏面11hの前面部
11kにルーバ11pを形成したので、前面カバー11
の基板11aの表面11bに照射されて裏面11hに透
過する外光のうち、表面11bの前面部11dに照射さ
れて裏面11hの前面部11k側に透過し表示パネル9
aに向かう外光が遮光部11rで遮断される。
【0064】このため、基板11aの上面部11c,1
1jだけでなく、前面部11d,11kにおいても、外
光の前面カバー11内部への入射、並びに、表示パネル
9aへの照射を防いで、ウォッシュアウトの発生を防止
することができる。
【0065】これと共に、第1実施形態の車両計器用前
面カバー部構造によれば、前面カバー11の基板11a
の裏面11hに照射されて表面11bに透過する表示パ
ネル9a上の発光表示による表示光のうち、裏面11h
の前面部11kに照射されて表面11bの前面部11d
側に透過しフロントガラスWに向かう表示光が遮光部1
1rで遮断される。
【0066】このため、基板11aの上面部11c,1
1jだけでなく、前面部11d,11kにおいても、基
板11aの前面部11d,11kにおいて、基板11a
の表面11b側への透過、及び、表面11bの前面部1
1dからフロントガラスW側への出射を防いで、表示パ
ネル9a上の発光表示がフロントガラスWに映り込み、
運転者のフロントガラスW越しの前方視界の妨げになる
という現象の発生を防止することができる。
【0067】また、第1実施形態の車両計器用前面カバ
ー部構造によれば、基板11aの表面11bの連絡面部
11eにシボ11fを形成したので、前面カバー11の
基板11aの表面11bに照射される外光のうち、表面
11bの連絡面部11eに照射される外光を、シボ11
f内での乱反射により減衰させ、曲面状であるが故に反
射方向が複雑な基板11aの表面11bの連絡面部11
eに照射された外光の反射光量を減らして、ウォッシュ
アウトの発生をより一層確実に防止することができる。
【0068】次に、本発明の第2実施形態に係る車両計
器用前面カバー部構造について説明する。
【0069】図3は第2実施形態に係る車両計器用前面
カバー部構造を採用した車両のダッシュボードの斜視図
である。そして、第2実施形態の車両計器用前面カバー
部構造は、第1実施形態の車両計器用前面カバー部構造
と同様のダッシュボード1及びメータユニット9と、第
1実施形態の車両計器用前面カバー部構造とは異なる前
面カバー11Aとを有している。
【0070】前記前面カバー11Aは、図4に断面図で
示すように、第1実施形態の車両計器用前面カバー部構
造において、スモーク色等の半透明色に着色された樹脂
で形成していた基板11aを、無色の透明樹脂からなり
基板11aと略同じ形状、大きさの基板11sに代え、
この基板11sの表面11bに、第1実施形態の前面カ
バー11における基板11aと略同じスモーク色等の半
透明色に着色されたフィルム11t(半透明着色膜に相
当)を貼着した点が、第1実施形態の前面カバー11と
は構成が異なっており、その他の点については、第1実
施形態の前面カバー11と同様に構成されている。
【0071】尚、第2実施形態でも、第1実施形態と同
様に、遮光膜11nとルーバ11pにより請求中の光路
規制部が構成されている。
【0072】このように構成された第2実施形態の車両
計器用前面カバー部構造では、第1実施形態の車両計器
用前面カバー部構造において、基板11aの裏面11h
の遮光膜11hが果たしていた、フロントガラスWとメ
ータユニット9の表示パネル9aとを結ぶ光路の遮断の
機能を、基板11sの表面11bに貼着したフィルム1
1sが代わりに果たす点を除けば、第1実施形態の車両
計器用前面カバー部構造と同様の作用が生じる。
【0073】このような構成による第2実施形態の車両
計器用前面カバー部構造によっても、第1実施形態の車
両計器用前面カバー部構造と同様の効果を得ることがで
きる。
【0074】尚、第2実施形態の前面カバー11Aにお
いて、遮光膜11nを省略する代わりに、フィルム11
tのうち基板11sの表面11bの上面部11cに貼着
されるフィルム11t部分を、他のフィルム11t部分
よりも濃い色として、この上面部11cに貼着されるフ
ィルム11t部分における光の透過を不能とするように
構成を代えてもよく、その場合にも、第2実施形態の車
両計器用前面カバー部構造と同様の効果を得ることがで
き、しかも、遮光膜11nを基板11sの裏面11hに
貼着する手間を省くことができる。
【0075】続いて、本発明の第3実施形態に係る車両
計器用前面カバー部構造について説明する。
【0076】図5は第3実施形態に係る車両計器用前面
カバー部構造を採用した車両のダッシュボードの斜視図
である。そして、第3実施形態の車両計器用前面カバー
部構造は、第1実施形態の車両計器用前面カバー部構造
と同様のメータユニット9と、第1実施形態の車両計器
用前面カバー部構造とは異なるダッシュボード1A及び
前面カバー11Bとを有している。
【0077】前記ダッシュボード1Aは、図6に断面図
で示すように、上面1aにおける開口1dの縁部から上
面1aに沿う方向に遮光庇1fを延設した点が、第1実
施形態のダッシュボード1と構成が異なっており、その
他の点については、第1実施形態のダッシュボード1と
同様に構成されている。
【0078】また、前記前面カバー11Bは、第1実施
形態において基板11aの裏面11hのうち上面部11
jに貼着されていた遮光膜11nを省略した点が、第1
実施形態の前面カバー11とは構成が異なっており、そ
の他の点については、第1実施形態の前面カバー11と
同様に構成されている。
【0079】そして、前記遮光庇1fは、前面カバー1
1をダッシュボード1に取り付けて開口1dを閉塞した
状態で、基板11aの裏面11hの上面部11jに略接
してこれを覆う形状、配置で形成されている。
【0080】尚、第3実施形態では、遮光庇1fとルー
バ11pにより請求中の光路規制部が構成されている。
【0081】このように構成された第3実施形態の車両
計器用前面カバー部構造では、第1実施形態の車両計器
用前面カバー部構造において、基板11aの裏面11h
の遮光膜11hが果たしていた、フロントガラスWとメ
ータユニット9の表示パネル9aとを結ぶ光路の遮断の
機能を、ダッシュボード1Aの遮光庇1fが代わりに果
たす点を除けば、第1実施形態の車両計器用前面カバー
部構造と同様の作用が生じる。
【0082】このような構成による第3実施形態の車両
計器用前面カバー部構造によれば、第1実施形態の車両
計器用前面カバー部構造における、基板11aの上面部
11c,11jにおける車外からの外光や表示パネル9
a上の発光表示の表示光の透過に起因して発生するウォ
ッシュアウトや、表示パネル9a上の発光表示のフロン
トガラスWへの映り込みの防止を、基板11aへの遮光
膜11nの貼着という簡単な構成で実現することができ
るという効果を除き、第1実施形態の車両計器用前面カ
バー部構造と同様の効果を得ることができる。
【0083】さらに、第3実施形態の車両計器用前面カ
バー部構造によれば、基板11aの上面部11c,11
jにおける車外からの外光や表示パネル9a上の発光表
示の表示光の透過に起因して発生するウォッシュアウト
や、表示パネル9a上の発光表示のフロントガラスWへ
の映り込みを、基板11aに対して遮光膜等の他の部材
を取り付ける手間をかけることなく防止することができ
る。
【0084】しかも、第3実施形態の車両計器用前面カ
バー部構造によれば、前面カバー11Aをダッシュボー
ド1Aに取り付けて開口1dを閉塞した状態で、ダッシ
ュボード1Aの遮光庇1fが基板11aの裏面11hに
略接することから、前面カバー11Aの内側に隠れ、し
かも、基板11aがスモーク色等に着色されていること
から、遮光庇1fが前面カバー11Aの外側から見えな
くなり、従って、この遮光庇1fが運転者に視覚上違和
感を与えるのを防ぐこともできる。
【0085】尚、この第3実施形態では、ダッシュボー
ド1Aの遮光庇1fが基板11aの裏面11hに略接し
て前面カバー11Aの内側に隠れる構成について説明し
たが、遮光庇1fが基板11aの表面11bに略接して
前面カバー11Aの外側に位置する構成としてもよく、
その場合、基板11aの色調、ひいては、ダッシュボー
ド1Aの上面1aや前面1b等の色調に合わせた色合い
に遮光庇1fを着色すれば、前面カバー11Aの外側に
遮光庇1fが位置していても、この遮光庇1fが運転者
に視覚上違和感を与えるのを十分に防ぐことができる。
【0086】次に、本発明の第4実施形態に係る車両計
器用前面カバー部構造について説明する。
【0087】図7は第4実施形態に係る車両計器用前面
カバー部構造を採用した車両のダッシュボードの斜視図
である。そして、第4実施形態の車両計器用前面カバー
部構造は、第1実施形態の車両計器用前面カバー部構造
と同様のダッシュボード1と、第1実施形態の車両計器
用前面カバー部構造とは異なるメータユニット9A及び
前面カバー11Cとを有している。
【0088】前記メータユニット9Aは、図8に断面図
で示すように、文字や数字、目盛り等からなる表示部
(図示せず)が形成された文字板9cと、この文字板9
c上で速度やエンジン回転数、残燃料等に応じた表示部
箇所を指示する指針9dと、この指針9dを回転駆動さ
せる内機(図示せず)や表示部、指針9dを光輝させる
光源や導光板(図示せず)等からなる計器本体9eとを
有している。
【0089】前記メータユニット9Aは、従来公知の所
謂発光式のアナログメータであり、第1実施形態のメー
タユニット9の表示パネル9aと同じく、ダッシュボー
ド1の開口1dから内部に、文字板9cを開口1d側に
して、文字板9cの下端が上端よりも開口1dに近くな
るように傾斜させて収容、配置されており、このメータ
ユニット9Aは、ステアリング13(図7参照)の近傍
に配置されたウィンカレバーの先端の回転スイッチ(図
示せず)の操作により、計器本体9e内の光源が点灯、
消灯し、この光源の点灯時に、導光板により導かれる光
によって文字板9cの表示部や指針9dが光輝し、文字
板9c上で発光表示が行われるように構成されている。
【0090】前記前面カバー11Cは、第1実施形態の
車両計器用前面カバー部構造において、スモーク色等の
半透明色に全体が均一に着色された樹脂で形成していた
基板11aを、樹脂からなり基板11aと略同じ形状、
大きさの基板11vに代えた点が、第1実施形態の前面
カバー11とは構成が異なっており、その他の点につい
ては、第1実施形態の前面カバー11と同様に構成され
ている。
【0091】そして、基板11vは、図9に拡大斜視図
で示すように、上面部11c,11jの部分が透光不能
な暗色に着色されていると共に、前面部11d,11k
の部分が、透光可能で、且つ、メータユニット9Aの光
源の消灯時であっても文字板9cの表示部や指針9dの
視認を可能とするような、第1実施形態の基板11aよ
りも淡く、上面部11c,11jの部分と同系色の、ス
モーク色等の半透明色に着色されている。
【0092】また、基板11vは、連絡面部11e,1
1mの基板11v部分が、上面部11c,11j及び前
面部11d,11kの両基板11v部分と同系色に着色
されていて、しかも、上面部11c,11j側から前面
部11d,11k側に至るにつれて連続して次第に色が
淡くなるようにグレーティングが施されている。
【0093】尚、第4実施形態では、基板11vの連絡
面部11e,11mの部分とルーバ11pにより請求中
の光路規制部が構成されている。
【0094】このように構成された第4実施形態の車両
計器用前面カバー部構造では、第1実施形態の車両計器
用前面カバー部構造において基板11aの裏面11hの
遮光膜11hが果たしていた、フロントガラスWとメー
タユニット9の表示パネル9aとを結ぶ光路の遮断の機
能を、基板11vの上面部11c,11jの部分が代わ
りに果たす点を除けば、第1実施形態の車両計器用前面
カバー部構造と同様の作用が生じる。
【0095】このような構成による第4実施形態の車両
計器用前面カバー部構造によれば、第1実施形態の車両
計器用前面カバー部構造のメータユニット9とメータユ
ニット9Aの構造上の相違による些細な違いを除けば、
第1実施形態の車両計器用前面カバー部構造における、
基板11aの上面部11c,11jにおける車外からの
外光や表示パネル9a上の発光表示の表示光の透過に起
因して発生するウォッシュアウトや、表示パネル9a上
の発光表示のフロントガラスWへの映り込みの防止を、
基板11aへの遮光膜11nの貼着という簡単な構成で
実現することができるという効果を除き、第1実施形態
の車両計器用前面カバー部構造と同様の効果を得ること
ができる。
【0096】さらに、第4実施形態の車両計器用前面カ
バー部構造によれば、基板11vの上面部11c,11
jにおける車外からの外光や文字板9cや指針9d上の
発光表示の表示光の透過に起因して発生するウォッシュ
アウトや、文字板9cや指針9d上の発光表示のフロン
トガラスWへの映り込みを、基板11vに対して遮光膜
等の他の部材を取り付ける手間をかけることなく防止す
ることができる。
【0097】次に、本発明の第5実施形態に係る車両計
器用前面カバー部構造について説明する。
【0098】図10は第5実施形態に係る車両計器用前
面カバー部構造を採用した車両のダッシュボードの斜視
図である。そして、第5実施形態の車両計器用前面カバ
ー部構造は、第1実施形態の車両計器用前面カバー部構
造と同様のダッシュボード1と、第4実施形態の車両計
器用前面カバー部構造と同様のメータユニット9Aと、
第1実施形態の車両計器用前面カバー部構造とは異なる
前面カバー11Dとを有している。
【0099】前記前面カバー11Dは、図11に断面図
で示すように、第2実施形態の車両計器用前面カバー部
構造の前面カバー11Aにおける無色の透明樹脂からな
る基板11sの表面11bに、前面カバー11Aのフィ
ルム11tとは異なるフィルム11w(半透明着色膜に
相当)を貼着した点が、第1実施形態の前面カバー11
とは構成が異なっており、その他の点については、第1
実施形態の前面カバー11と同様に構成されている。
【0100】そして、フィルム11wは、基板11sの
表面11bの上面部11cに貼着される部分が透光不能
な暗色に着色されていると共に、表面11bの前面部1
1dに貼着される部分が、透光可能で、且つ、メータユ
ニット9Aの光源の消灯時であっても文字板9cの表示
部や指針9dの視認を可能とするような、第1実施形態
の基板11aよりも淡く、上面部11c,11jの部分
と同系色の、スモーク色等の半透明色に着色されてい
る。
【0101】また、フィルム11wは、基板11sの表
面11bの連絡面部11eに貼着される部分が、上面部
11c及び前面部11dの両表面11b部分と同系色に
着色されていて、しかも、上面部11c側から前面部1
1d側に至るにつれて連続して次第に色が淡くなるよう
にグレーティングが施されている。
【0102】尚、第5実施形態では、フィルム11wの
連絡面部11eの部分とルーバ11pにより請求中の光
路規制部が構成されている。
【0103】このように構成された第5実施形態の車両
計器用前面カバー部構造では、第4実施形態の車両計器
用前面カバー部構造における、基板11vの上面部11
c,11jにおける車外からの外光や文字板9cや指針
9d上の発光表示の表示光の透過に起因して発生するウ
ォッシュアウトや、文字板9cや指針9d上の発光表示
のフロントガラスWへの映り込みを、基板11vに対し
て遮光膜等の他の部材を取り付ける手間をかけることな
く防止することができるという効果を除き、第4実施形
態の車両計器用前面カバー部構造と同様の効果を得るこ
とができる。
【0104】そして、特にこの第5実施形態の車両計器
用前面カバー部構造によれば、基板11sの上面部11
c、前面部11d、及び、連絡面部11eの各部に貼着
される部分によって濃淡が異なる着色を、基板11sそ
のものに施すのに比べて、着色に関する手間とコストを
省くことができる。
【0105】尚、上述した第1乃至第5実施形態の車両
計器用前面カバー部構造では、基板11a,11s,1
1vの裏面11hの前面部11kにルーバ11pを形成
する構成について説明したが、外光のメータユニット
9,9Aに対する照射や、メータユニット9,9Aにお
ける表示光のフロントガラスWに対する照射の防止に支
障を及ぼさない限り、ルーバ11pを省略してもよい。
【0106】また、上述した第1乃至第5実施形態の車
両計器用前面カバー部構造では、基板11a,11s,
11vの表面11bの連絡面部11eにシボ11fを形
成する場合について説明したが、表面11bの連絡面部
11eに照射される外光が視点領域S側に反射しないた
めの構成が他に採用されていれば、シボ11fは省略し
てもよい。
【0107】さらに、上述した第2及び第5実施形態の
車両計器用前面カバー部構造では、前面カバー11A,
11Dの基板11sの表面11bにフィルム11t,1
1wを貼着したが、基板11sの裏面11hにフィルム
11t,11wを貼着してもよい。
【0108】また、上述した第1乃至第5実施形態の車
両計器用前面カバー部構造では、所謂ブラックフェイス
型のデジタルメータや発光式のアナログメータを用いた
計器を例に取って説明したが、本発明は、ブラックフェ
イス型のアナログメータを用いた計器等、第1乃至第5
実施形態の車両計器用前面カバー部構造で示した以外の
構造、方式による計器が用いられている場合にも、同様
に適用可能である。
【0109】そして、前面カバー11〜11Dを着色す
る構成は、基板11aの上面部11c,11jを透過し
た外光がメータユニット9に照射されるのを防止した
り、この上面部11c,11jを透過したメータユニッ
ト9からの表示光がフロントガラスWに照射されて映り
込むのを防止するためのものである場合を除けば、使用
する計器の構造、方式等によっては省略してもよい。
【0110】但し、ダッシュボード1,1Aを視認する
際の全体的な美観を保つことを考慮すれば、ダッシュボ
ード1,1Aの色に合わせた、例えば、同系色や相性の
よい他の色等に前面カバー11〜11Dを着色すること
が望ましい。
【0111】さらに、第3実施形態のダッシュボード1
Aの遮光庇1fにより、基板11aの上面部11c,1
1jを透過した外光がメータユニット9に照射されるの
を防止したり、この上面部11c,11jを透過したメ
ータユニット9からの表示光がフロントガラスWに照射
されて映り込むのを防止する構成は、第4及び第5実施
形態の車両計器用前面カバー部構造にも適用可能である
ことは勿論のことである。
【0112】そして、上述した第1乃至第5実施形態の
車両計器用前面カバー部構造では、反射防止膜11gが
前面カバー11〜11Dの基板11a,11s,11v
の表面11bに形成した場合について説明したが、本発
明は、反射防止膜11gが前面カバー11〜11Dの基
板11a,11s,11vの裏面11hや表裏両面11
b,11hに形成された車両計器用前面カバー部構造に
も適用可能である。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載した
本発明の車両計器用前面カバー部構造によれば、車両の
フロントガラスの下方に配置されたダッシュボード内の
発光式の計器を覆うための前面カバー部の構造であっ
て、前記計器の文字板の前方から上方に亘って配置され
る基板と、前記フロントガラスと前記文字板とを結ぶ光
の光路を遮断する光路規制部とを有し、前記基板は、前
記基板の表面が前記ダッシュボードの表面と略連続して
延在し、且つ、前記基板の裏面が前記文字板に臨むよう
に配置されており、前記基板で、少なくとも、前記計器
の視認者側と前記文字板とを結ぶ光の光路上に位置する
基板部分は、透光性部材により形成されていると共に、
前記基板の表面で、少なくとも、前記フロントガラスを
通して照射される前記車両の外部からの外光が、前記視
認者側に反射される基板表面部分には、該基板表面部分
に照射された光を吸収して前記視認者側に向かう反射光
を減衰させる反射防止膜が形成されている構成とした。
【0114】このため、ダッシュボード内の発光式の計
器が有する文字板の前方から上方に亘って基板を配置
し、この基板の表面をダッシュボードの表面と略連続し
て延在させることで、ダッシュボードの前方に張り出す
構造物が前面カバーの周りに存在しなくなり、運転者に
とって視覚上違和感のないダッシュボード周りのデザイ
ンを実現することができる。
【0115】しかも、請求項1に記載した本発明の車両
計器用前面カバー部構造によれば、フロントガラスを通
して基板の表面に照射される車外からの外光のうち、反
射防止膜が形成された基板表面部分に照射された外光
が、この反射防止膜により吸収されて、この基板表面部
分により反射されて計器の視認者側に向かう光が減衰さ
れるので、基板の表面で反射された外光によって視認者
が眩しい思いをすることを、確実に防止することができ
る。
【0116】その上、請求項1に記載した本発明の車両
計器用前面カバー部構造によれば、車外からフロントガ
ラスを通して車内に入射する外光が、計器の文字板に照
射される前に光路規制部により遮光されるので、この文
字板への外光の照射により計器の発光表示が見えにくく
なるウォッシュアウトが起こるのを、確実に防止するこ
とができる。
【0117】さらに、請求項1に記載した本発明の車両
計器用前面カバー部構造によれば、文字板からフロント
ガラス側に向かう光も光路規制部により遮光されるの
で、発光式の計器の文字板から出射した表示光が前面カ
バーを通してフロントガラスに達し、計器の発光表示が
フロントガラスに映り込んで視認者の前方視界が妨げら
れるという現象の発生を確実に防止することができる。
【0118】また、請求項2に記載した本発明の車両計
器用前面カバー部構造によれば、前記光路規制部が、前
記基板の裏面で、少なくとも、前記文字板から前記フロ
ントガラスに向かう光が照射される裏面部分を除く他の
裏面部分に形成された光路方向規制部材を含んでおり、
該光路方向規制部材が、前記文字板から前記視認者側に
向かう光の一部を遮断する遮光部分が前記基板の裏面上
に所定のパターンで配置されることで構成され、前記遮
光部分により、前記文字板から前記視認者側以外に向か
う光が遮断される構成とした。
【0119】このため、基板の裏面の部分に形成された
光路方向規制部材を構成し文字板から視認者側に向かう
光の一部を遮断する複数の遮光部分のそれぞれが、隣り
合う他の遮光部分と協働し、これにより、この光路方向
規制部材が形成された前面カバー部分を透過する光の光
路の方向が、光路方向規制部材の全体によって、文字板
と視認者側とを結ぶ方向に規制される。
【0120】よって、光路方向規制部材が形成された前
面カバー部分において、計器の文字板の視認を可能とし
つつ、フロントガラスを通して車内に入射しこの前面カ
バー部分に照射される外光の前面カバーの内側への入射
や、文字板から出射される発光表示の表示光の前面カバ
ー外方への出射を防ぎ、これにより、文字板への外光の
照射により計器の発光表示が見えにくくなるウォッシュ
アウトの発生や、計器の発光表示がフロントガラスに映
り込み視認者の前方の視界を確保する妨げとなる現象の
発生を、確実に防止することができる。
【0121】さらに、請求項3に記載した本発明の車両
計器用前面カバー部構造によれば、請求項1及び請求項
2に記載した本発明の車両計器用前面カバー部構造にお
ける光路規制部が、前記基板の裏面で前記文字板から前
記視認者側以外に向かう光の光路上に位置する裏面部分
に形成された遮光膜を含んでいる構成とした。
【0122】このため、文字板への外光の照射によるウ
ォッシュアウトの発生の防止や、フロントガラスへの計
器表示の映り込みによる視認者の前方視界の妨げという
現象の発生の防止を、基板裏面に対する遮光膜の形成と
いう簡単な構成で実現することができる。
【0123】また、請求項4に記載した本発明の車両計
器用前面カバー部構造によれば、請求項1及び請求項2
に記載した本発明の車両計器用前面カバー部構造におけ
る光路規制部が、前記ダッシュボードから前記基板に沿
って延設され、前記文字板から前記視認者側以外に向か
う光の光路上に延在する遮光庇を含んでいる構成とし
た。
【0124】このため、文字板への外光の照射によるウ
ォッシュアウトの発生の防止や、フロントガラスへの計
器表示の映り込みによる視認者の前方視界の妨げという
現象の発生の防止を、基板に対して他の部材を取り付け
る手間をかけることなく実現することができる。しか
も、遮光庇を基板に沿って延設することで、遮光庇が基
板から離間した箇所に配置されて視認者に視覚的な違和
感を与えることを防止することができる。
【0125】さらに、請求項5に記載した本発明の車両
計器用前面カバー部構造によれば、請求項1及び請求項
2に記載した本発明の車両計器用前面カバー部構造にお
ける光路規制部が、前記基板で前記フロントガラスと前
記文字板とを結ぶ光の光路上に位置する基板部分に形成
され、該基板部分が遮光性部材で形成されている構成と
した。
【0126】このため、文字板への外光の照射によるウ
ォッシュアウトの発生の防止や、フロントガラスへの計
器表示の映り込みによる視認者の前方視界の妨げという
現象の発生の防止を、基板やダッシュボードに対して他
の部材を取り付ける手間をかけることなく、基板自身の
構成により実現することができる。
【0127】また、請求項6に記載した本発明の車両計
器用前面カバー部構造によれば、前記計器が点灯及び消
灯可能に構成されており、前記透光性部材が、前記計器
の消灯時における前記透光性部材を介した前記視認者側
からの前記計器の視認を不能とする半透明色に着色され
ている構成とした。
【0128】このため、点灯及び消灯可能な計器の消灯
時に、視認者側から透光性部材を介して計器を視認する
ことが、半透明色に着色された透光性部材により不能と
されるので、外光が基板を透過して文字板を照明し、こ
れにより、本来は見えてはいけないはずの消灯時の計器
が基板の外側から透けて見えるのを確実に防止すること
ができる。
【0129】さらに、請求項7に記載した本発明の車両
計器用前面カバー部構造によれば、前記基板で前記透光
性部材により形成された基板部分の表面及び裏面のうち
少なくとも一方の面に半透明着色膜を貼着することで、
請求項6に記載した本発明の車両計器用前面カバー部構
造における透光性部材が前記半透明色に着色されている
構成とした。
【0130】このため、消灯時に計器が基板の外側から
透けて見えることの防止を、基板の表面及び裏面の少な
くとも一方の面に対する半透明着色膜の貼着という簡単
な構成で実現することができる。
【0131】また、請求項8に記載した本発明の車両計
器用前面カバー部構造によれば、請求項6に記載した本
発明の車両計器用前面カバー部構造における透光性部材
が着色半透明材料である構成とした。
【0132】このため、消灯時に計器が基板の外側から
透けて見えることの防止を、基板に対して他の部材を取
り付ける手間をかけることなく、基板自身の構成により
実現することができる。
【0133】さらに、請求項9に記載した本発明の車両
計器用前面カバー部構造によれば、請求項6乃至請求項
8に記載した本発明の車両計器用前面カバー部構造にお
ける透光性部材が、前記遮光性部材から離間するにつれ
て前記半透明色が次第に薄くなるように着色されている
構成とした。
【0134】このため、遮光性部材から離間する部分ほ
ど基板の透明度が増すこととなり、従って、例えば、計
器が、昼間時には照明せず文字板等の表示を直接視認す
るアナログメータである場合に、遮光性部材から離間す
る部分ほど基板を通して計器の文字板を直接視認し易く
なるようにすることができる。
【0135】また、請求項10に記載した本発明の車両
計器用前面カバー部構造によれば、前記基板の表面で、
該表面に照射された前記外光が前記計器の視認者側に反
射される表面部分と、該表面部分を除く前記基板の他の
表面部分との境界の表面箇所が、該表面箇所に照射され
て反射される光を減衰させるシボが形成されている構成
とした。
【0136】このため、シボを形成した基板の境界部分
により区画される2つの基板部分が互いに異なる方向に
延在していて、それら2つの基板部分を連結するように
基板の境界部分が折曲されている場合に、この基板の境
界部分に外光が照射されてその照射角度が微妙に変化し
ても、反射光が視認者側に向かうのを確実に防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る車両計器用前面カ
バー部構造を採用した車両のダッシュボードの斜視図で
ある。
【図2】図1に示す車両計器用前面カバー部構造の側方
から見た構成の説明図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る車両計器用前面カ
バー部構造を採用した車両のダッシュボードの斜視図で
ある。
【図4】図3に示す車両計器用前面カバー部構造の側方
から見た構成の説明図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係る車両計器用前面カ
バー部構造を採用した車両のダッシュボードの斜視図で
ある。
【図6】図5に示す車両計器用前面カバー部構造の側方
から見た構成の説明図である。
【図7】本発明の第4実施形態に係る車両計器用前面カ
バー部構造を採用した車両のダッシュボードの斜視図で
ある。
【図8】図7に示す車両計器用前面カバー部構造の側方
から見た構成の説明図である。
【図9】図7に示す前面カバーの拡大斜視図である。
【図10】本発明の第5実施形態に係る車両計器用前面
カバー部構造を採用した車両のダッシュボードの斜視図
である。
【図11】図10に示す車両計器用前面カバー部構造の
側方から見た構成の説明図である。
【符号の説明】
1,1A ダッシュボード 1a ダッシュボード上面(ダッシュボード表面) 1b ダッシュボード前面(ダッシュボード表面) 1c ダッシュボード連絡面(ダッシュボード表面) 1f 遮光庇 9,9A メータユニット(計器) 9a 表示パネル(文字板) 9c 文字板 11,11A,11B,11C,11D 前面カバー 11a,11s,11v 基板 11b 基板表面 11f シボ 11g 反射防止膜 11h 基板裏面 11n 遮光膜 11p ルーバ(光路方向規制部材) 11r 遮光部(遮光部分) 11t,11w フィルム(半透明着色膜) W フロントガラス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高松 昌博 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のフロントガラスの下方に配置され
    たダッシュボード内の発光式の計器を覆うための前面カ
    バー部の構造であって、 前記計器の文字板の前方から上方に亘って配置される基
    板と、 前記フロントガラスと前記文字板とを結ぶ光の光路を遮
    断する光路規制部とを有し、 前記基板は、前記基板の表面が前記ダッシュボードの表
    面と略連続して延在し、且つ、前記基板の裏面が前記文
    字板に臨むように配置されており、 前記基板で、少なくとも、前記計器の視認者側と前記文
    字板とを結ぶ光の光路上に位置する基板部分は、透光性
    部材により形成されていると共に、 前記基板の表面で、少なくとも、前記フロントガラスを
    通して照射される前記車両の外部からの外光が、前記視
    認者側に反射される基板表面部分には、該基板表面部分
    に照射された光を吸収して前記視認者側に向かう反射光
    を減衰させる反射防止膜が形成されている、 ことを特徴とする車両計器用前面カバー部構造。
  2. 【請求項2】 前記光路規制部は、前記基板の裏面で、
    少なくとも、前記文字板から前記フロントガラスに向か
    う光が照射される裏面部分を除く他の裏面部分に形成さ
    れた光路方向規制部材を含んでおり、該光路方向規制部
    材は、前記文字板から前記視認者側に向かう光の一部を
    遮断する遮光部分が前記基板の裏面上に所定のパターン
    で配置されることで構成され、前記遮光部分により、前
    記文字板から前記視認者側以外に向かう光が遮断される
    請求項1記載の車両計器用前面カバー部構造。
  3. 【請求項3】 前記光路規制部は、前記基板の裏面で前
    記文字板から前記視認者側以外に向かう光の光路上に位
    置する裏面部分に形成された遮光膜を含んでいる請求項
    1又は2記載の車両計器用前面カバー部構造。
  4. 【請求項4】 前記光路規制部は、前記ダッシュボード
    から前記基板に沿って延設され、前記文字板から前記視
    認者側以外に向かう光の光路上に延在する遮光庇を含ん
    でいる請求項1又は2記載の車両計器用前面カバー部構
    造。
  5. 【請求項5】 前記光路規制部は、前記基板で前記フロ
    ントガラスと前記文字板とを結ぶ光の光路上に位置する
    基板部分に形成され、該基板部分は遮光性部材で形成さ
    れている請求項1又は2記載の車両計器用前面カバー部
    構造。
  6. 【請求項6】 前記計器は点灯及び消灯可能に構成され
    ており、前記透光性部材は、前記計器の消灯時における
    前記透光性部材を介した前記視認者側からの前記計器の
    視認を不能とする半透明色に着色されている請求項1、
    2、3、4又は5記載の車両計器用前面カバー部構造。
  7. 【請求項7】 前記基板で前記透光性部材により形成さ
    れた基板部分の表面及び裏面のうち少なくとも一方の面
    に半透明着色膜を貼着することで、前記透光性部材が前
    記半透明色に着色されている請求項6記載の車両計器用
    前面カバー部構造。
  8. 【請求項8】 前記透光性部材は着色半透明材料である
    請求項6記載の車両計器用前面カバー部構造。
  9. 【請求項9】 前記透光性部材は、前記遮光性部材から
    離間するにつれて前記半透明色が次第に薄くなるように
    着色されている請求項6、7又は8記載の車両計器用前
    面カバー部構造。
  10. 【請求項10】 前記基板の表面で、該表面に照射され
    た前記外光が前記計器の視認者側に反射される表面部分
    と、該表面部分を除く前記基板の他の表面部分との境界
    の表面箇所は、該表面箇所に照射されて反射される光を
    減衰させるシボが形成されている請求項1、2、3、
    4、5、6、7、8又は9記載の車両計器用前面カバー
    部構造。
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