JP2011143833A - 車両用サンバイザ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】半透明板30で覆われた窓部22が、サンバイザ本体20が使用位置20bにあるときの、サンバイザ本体20の下端と上下方向幅の1/2位置との間の領域に設けられているため、窓部22の高さが低い。そのため、座高(視点)の比較的高い使用者(乗員)M1だけでなく座高(視点)の比較的低い使用者(乗員)M2も、車両用サンバイザ10で太陽Sの光を遮光しつつ半透明板30で覆われた窓部22を通して信号Lを確認することができる。また、使用者Mは、サンバイザ本体20を車室天井に沿う格納位置(20a)から下方に使用位置20bまで回動させるだけで、半透明板30で覆われた窓部22を使用できる。
【選択図】 図5
Description
(b)特許文献2は、サンバイザ本体に、サンバイザ本体の下辺から出没自在に半透明の補助バイザを設けた、車両用サンバイザを開示している。
(a)特許文献1
窓部が車両用サンバイザの中央部に設けられているため、窓部の位置が高い。そのため、座高(視点)の比較的高い使用者(乗員)は、車両用サンバイザで太陽の光を遮光しつつ車両用サンバイザの窓部を通して信号を確認することができるが、座高(視点)の比較的低い使用者(乗員)は、車両用サンバイザで太陽の光を遮光することはできても窓部を通して信号を確認することが困難である。
(b)特許文献2
使用者(乗員)が半透明の補助バイザを使用する場合、車両用サンバイザを車室天井に沿う格納位置から下方に回動させるだけでなく、補助バイザをサンバイザ本体から引き出さなければならない。そのため、使用者(乗員)の座高(視点)の高低によらず、使用者(乗員)が半透明の補助バイザを使用する場合、使用者(乗員)は2つの作業を要する。そのため、使用性上改善の余地がある。
(1) 本発明の車両用サンバイザは、
窓部が設けられており、車室天井に沿う格納位置と該格納位置から下方に回動した使用位置とに前記車室天井に対して回動可能とされるサンバイザ本体と、
前記サンバイザ本体に支持され前記窓部を覆う半透明板と、
を有する。
前記窓部は、前記サンバイザ本体が前記使用位置にあるときの、前記サンバイザ本体の下端と上下方向幅の1/2位置との間の領域に設けられている。
(2) 前記サンバイザ本体は、前記窓部を挟んで前記使用位置にあるときの上下に上半体と下半体とに2分割されている。
前記下半体は、前記半透明板と固定されている。前記上半体は、前記半透明板および前記下半体を、第1の位置と該第1の位置から下方にスライドした第2の位置との間で上下方向にスライド可能に支持している。
前記窓部は、前記サンバイザ本体が前記使用位置にあり前記半透明板および前記下半体が前記第1の位置にあるときに、前記サンバイザ本体の下端と上下方向幅の1/2位置との間の領域にある。
(3) 前記半透明板の、前記サンバイザ本体が前記使用位置にあるときの車両前後方向の後側面に、シボが設けられている。
従来(a)に比べて窓部の高さが低い。そのため、座高(視点)の比較的高い使用者(乗員)が車両用サンバイザで太陽の光を遮光しつつ半透明板で覆われた窓部を通して信号を確認することができるだけでなく、座高(視点)の比較的低い使用者(乗員)も、車両用サンバイザで太陽の光を遮光しつつ半透明板で覆われた窓部を通して信号を確認することができる。
また、使用者は、サンバイザ本体を車室天井に沿う格納位置から下方に使用位置まで回動させるだけで、半透明板で覆われた窓部を使用できる。そのため、従来(b)に比べて使用性が向上する。
半透明板および下半体を第1の位置から下方に第2の位置までスライドさせることで、半透明板で覆われた窓部の面積を拡大させることができる。そのため、使用者(乗員)の座高(視点)の高さが、極端に低く半透明板および下半体が第1の位置にあっても依然として半透明板で覆われた窓部を通して信号を確認することができない程度であっても、半透明板および下半体を第1の位置から下方に第2の位置までスライドさせることで、車両用サンバイザで太陽の光を遮光しつつ半透明板で覆われた窓部を通して信号を確認することができる。
半透明板にシボが設けられていない場合に比べて、半透明板の車両前後方向の後側面に周辺物が映り込むことを抑制できる。
本発明実施例1と実施例2にわたって共通する部分には、本発明実施例1と実施例2にわたって同じ符号を付してある。
本発明実施例1のサンバイザ10は、図1に示すように、車室天井1の車両前後方向の前端部またはその近傍で、運転席および/または助手席の車両前方に設けられる。サンバイザ10は、主として車両の前席(運転席、助手席)に着座している乗員の遮光のために設けられる。
サンバイザ10は、図3に示すように、サンバイザ本体20と、半透明板30と、を有する。
横方向延び部50bには、横方向延び部50bの軸まわりに回動可能にサンバイザ本体20が取付けられている。上下方向延び部50aは、上下方向延び部50aの軸まわりに回動可能にブラケット51に取付けられる。ブラケット51は、車室天井1に図示略のビス等を用いて固定して取付けられる。したがって、サンバイザ本体20は、図1に示すように、サンバイザ本体20をアーム50の横方向延び部50bまわりに回動させることで、車室天井1に対して、車室天井1に沿う格納位置20aと、格納位置20aから下方に回動した使用位置20bとに、回動可能とされている。また、サンバイザ本体20は、アーム50をブラケット51に対して上下方向延び部50aの軸まわりに回動させることで、使用位置20bからサイドウインドウSW側に回動したサイド位置20cにも、車室天井1に対して回動可能とされている。以下、特にことわりの無いかぎり、サンバイザ本体20が使用位置20bにある状態をもって説明する。
枠部21には、上端部またはその近傍に、アーム50の横方向延び部50bが挿入される挿入穴21aが形成されており、挿入穴21aと軸芯を同じくするリング部21bが設けられている。
リング部21bは、サンバイザ本体20の車両左右方向の他端部またはその近傍に設けられており、図1に示すように、車室天井1に固定して取付けられるフック部2に係脱可能とされている。リング部21bは、サンバイザ本体20が格納位置20aと使用位置20bおよび両位置20a、20b間にあるときフック部2に係合しており、サンバイザ本体20がアーム50に対してがたつくことを抑制し、さらに、サンバイザ本体20のアーム50に対する回動をスムーズにしている。リング部21bは、サンバイザ本体20がサイド位置20cにあるときおよび使用位置20bとサイド位置20cとの間にあるときフック部2から離脱している。
枠部上部21cの上下方向幅は、枠部下部21dの上下方向幅に比べて大きく、枠部下部21dの上下方向幅の3倍以上とされている。枠部上部21cの上端部またはその近傍に、挿入穴21aとリング部21bが設けられている。
以上の構成は、本発明の他の実施例にも適用される。
サンバイザ本体20に窓部22が設けられており、窓部22を半透明板30で覆っているため、使用者Mは、サンバイザ本体20を車室天井1に沿う格納位置20aから下方に使用位置20bまで回動させるだけで、半透明板30で覆われた窓部22を使用できる。そのため、従来(b)に比べて使用性が向上する。
これらの本発明実施例1の作用は、本発明の他の実施例にも適用される。
(A)座高(視点)の比較的高い使用者M1の場合、
(A1)太陽Sの高さが信号Lの高さより高い位置にある場合(太陽Sの高さが符号S1にて示す位置にある場合)、車両用サンバイザ10の枠部上部21cおよび/または半透明板30で覆われた窓部22で太陽Sの光を遮光しつつ、半透明板30で覆われた窓部22を通して信号Lを確認することができる。
(A2)太陽Sの高さが信号Lの高さに非常に近い位置にある場合(太陽Sの高さが符号S2にて示す位置にある場合)、半透明板30で覆われた窓部22で太陽Sの光を遮光しつつ、半透明板30で覆われた窓部22を通して信号Lを確認することができる。
(B)座高(視点)の比較的低い使用者M2の場合、
(B1)太陽Sの高さが信号Lの高さより高い位置にある場合(太陽Sの高さが符号S1にて示す位置にある場合)、車両用サンバイザ10の枠部上部21cおよび/または半透明板30で覆われた窓部22で太陽Sの光を遮光しつつ、半透明板30で覆われた窓部22を通して信号Lを確認することができる。
(B2)太陽Sの高さが信号Lの高さに非常に近い位置にある場合(太陽Sの高さが符号S2にて示す位置にある場合)、半透明板30で覆われた窓部22で太陽Sの光を遮光しつつ、半透明板30で覆われた窓部22を通して信号Lを確認することができる。
つぎに、本発明実施例2の、主に本発明実施例1と異なる部分を説明する。
本発明実施例2では、図6〜図8に示すように、サンバイザ本体20の枠部21は、窓部22を挟んで上下方向に、上半体23と下半体24とに2分割されている。下半体24は、半透明板30と固定されており、上半体23は、半透明板30および下半体24を、第1の位置P1と第1の位置P1から下方にスライドした第2の位置P2との間で上下方向にスライド可能に支持している。
ガタ防止リブ23bは、車両左右方向に互いに間隔をおいて複数個所(たとえば5箇所)に設けられている。ガタ防止リブ23bは、半透明板30の車両前後方向の両側に設けられており、半透明板30が上半体23に対して車両前後方向(半透明板30の厚み方向)にがたつくことを抑制する。ガタ防止リブ23bにより半透明板30の上半体23に対する車両前後方向のがたつきが抑制されるため、ガタ防止リブ23bにより、半透明板30および下半体24の上半体23に対する車両前後方向のがたつきが抑制される。
第2のストッパ23dは、少なくとも1個設けられる。なお、図8では、車両左右方向に間隔をおいて2個設けられている場合を示しており、上半体23の車両左右方向各端部またはその近傍に1個ずつ設けられている場合を示している。第2のストッパ23dは、半透明板30および下半体24が第2の位置P2にあるときに、半透明板30の上端部またはその近傍に設けられるフランジ部33と係合することにより(引っ掛かることにより)、半透明板30および下半体24が上半体23に対して下方にスライドして半透明板30および下半体24が上半体23から外れること(脱落すること)を防止する。
下半体24は、半透明板30および下半体24が第1の位置P1にあるとき、下半体24の車両左右方向の両端部の上面からなる当接面24aが上半体23の車両左右方向両端部の下面からなる当接受面23fに当接している。そのため、半透明板30と下半体24が、上半体23に対して第1の位置P1よりも上方にスライドすることが規制されている。
半透明板30および下半体24が第2の位置P2にあるとき、図7に示すように、窓部22の上下方向幅H2(>H1)は、サンバイザ本体20(サンバイザ10)の上下方向幅Hの1/2未満となっていてもよく1/2以上となっていてもよい。
本発明実施例2では、半透明板30および下半体24が第1の位置P1にあるとき、窓部22がサンバイザ本体20の下端と上下方向幅の1/2位置との間の領域に形成されているため、従来(a)に比べて窓部22の高さが低い。そのため、つぎの作用(図12参照)が得られる。
(A)座高(視点)の比較的高い使用者M1の場合、
(A1)太陽Sの高さが信号Lの高さより高い位置にある場合(太陽Sの高さが符号S1にて示す位置にある場合)、車両用サンバイザ10の枠部上部21cおよび/または半透明板30で覆われた窓部22で太陽Sの光を遮光しつつ、半透明板30で覆われた窓部22を通して信号Lを確認することができる。
(A2)太陽Sの高さが信号Lの高さに非常に近い位置にある場合(太陽Sの高さが符号S2にて示す位置にある場合)、半透明板30で覆われた窓部22で太陽Sの光を遮光しつつ、半透明板30で覆われた窓部22を通して信号Lを確認することができる。
(B)座高(視点)の比較的低い使用者M2の場合、
(B1)太陽Sの高さが信号Lの高さより高い位置にある場合(太陽Sの高さが符号S1にて示す位置にある場合)、車両用サンバイザ10の枠部上部21cおよび/または半透明板30で覆われた窓部22で太陽Sの光を遮光しつつ、半透明板30で覆われた窓部22を通して信号Lを確認することができる。
(B2)太陽Sの高さが信号Lの高さに非常に近い位置にある場合(太陽Sの高さが符号S2にて示す位置にある場合)、半透明板30で覆われた窓部22で太陽Sの光を遮光しつつ、半透明板30で覆われた窓部22を通して信号Lを確認することができる。
(C)座高(視点)の高さが、極端に低く半透明板30および下半体24が第1の位置P1にあっても依然として半透明板30で覆われた窓部22を通して信号Lを確認することができない程度の使用者M3の場合
(C1)太陽Sの高さが信号Lの高さより高い位置にある場合(太陽Sの高さが符号S1にて示す位置にある場合)、半透明板30および下半体24を第1の位置P1から下方に第2の位置P2までスライドさせて窓部22の上下方向幅を下方に拡大させることにより(図6のH1から図7のH2にすることにより)、車両用サンバイザ10の枠部上部21cおよび/または半透明板30で覆われた窓部22で太陽Sの光を遮光しつつ、半透明板30で覆われた窓部22を通して信号Lを確認することができる。
(C2)太陽Sの高さが信号Lの高さに非常に近い位置にある場合(太陽Sの高さが符号S2にて示す位置にある場合)、半透明板30および下半体24を第1の位置P1から下方に第2の位置P2までスライドさせて窓部22の上下方向幅を下方に拡大させることにより(図6のH1から図7のH2にすることにより)、半透明板30で覆われた窓部22で太陽Sの光を遮光しつつ、半透明板30で覆われた窓部22を通して信号Lを確認することができる。
2 フック部
10 車両用サンバイザ
20 サンバイザ本体
20a 格納位置
20b 使用位置
20c サイド位置
21 枠部
21a 挿入穴
21b リング部
21c 枠部上部
21d 枠部下部
21e 枠部側部
21f 穴
22 開口窓
23 上半体
23a 空洞部
23b ガタ防止リブ
23c 第1のストッパ
23d 第2のストッパ
24 下半体
30 半透明板
31 シボ
32 突出部
33 フランジ部
50 アーム
50a アームの上下方向延び部
50b アームの横方向延び部
51 ブラケット
L 信号
M,M1,M2,M3 使用者
P1 第1の位置
P2 第2の位置
S,S1,S2 太陽
Claims (3)
- 窓部が設けられており、車室天井に沿う格納位置と該格納位置から下方に回動した使用位置とに前記車室天井に対して回動可能とされるサンバイザ本体と、
前記サンバイザ本体に支持され前記窓部を覆う半透明板と、
を有し、
前記窓部は、前記サンバイザ本体が前記使用位置にあるときの、前記サンバイザ本体の下端と上下方向幅の1/2位置との間の領域に設けられている、車両用サンバイザ。 - 前記サンバイザ本体は、前記窓部を挟んで前記使用位置にあるときの上下に上半体と下半体とに2分割されており、
前記下半体は、前記半透明板と固定されており、前記上半体は、前記半透明板および前記下半体を、第1の位置と該第1の位置から下方にスライドした第2の位置との間で上下方向にスライド可能に支持しており、
前記窓部は、前記サンバイザ本体が前記使用位置にあり前記半透明板および前記下半体が前記第1の位置にあるときに、前記サンバイザ本体の下端と上下方向幅の1/2位置との間の領域にある、請求項1記載の車両用サンバイザ。 - 前記半透明板の、前記サンバイザ本体が前記使用位置にあるときの車両前後方向の後側面に、シボが設けられている請求項1または請求項2記載の車両用サンバイザ。
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- 2010-01-15 JP JP2010006479A patent/JP2011143833A/ja active Pending
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