JP5606485B2 - 車両の後部 - Google Patents

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Description

本発明は、テールゲートおよびテールゲート近傍にシートを設けた車両の後部に関するものである。
車両の後部には、ハッチバック型の車両の車両後部からリアシートの上方に至るまでをリアゲートによって開閉可能にしたものがある。この結果、リアゲートの上方への移動が少なくても、十分な大きさの開口を得ることができ、大きな荷物の出し入れが容易に行える(例えば、特許文献1参照)。
また、車両後部から車両の荷室(トランクルーム)の上方に至るまでをバックドアで開閉可能にするとともに、バックドアに前方から後方に向かうにつれて低くなるように傾斜する第1ウインドウと、第1ウインドウの後方から略垂直に延びる第2ウインドウを設けるものがある。この結果、トランクルームへの荷物の出し入れが容易になるとともに、第1ウインドウと第2ウインドウとで後方視界を確保できる(例えば、特許文献2参照)。
一般的なルーフ構造は、ルーフパネルの車内側にルーフライニングが設けられている。
また、車両のデザイン等により、ルーフが車両後方に向かうにつれて低くなる場合がある。この場合、車両後端近傍にシートを設けると、シートに座った乗員の頭とルーフライニングとの間の距離が短くなり、乗員が圧迫感を感じたり、車両が上下に跳ねた際にルーフライニングに頭が接触する恐れがある。
従来技術(特許文献1)のように、シートの上方にリアゲートを単純に配置しても、リアゲートの内側にも通常はリアゲートライニングが設けられるため、やはり乗員の頭とリアゲートとの間の距離が短くなってしまう。
また、特許文献2のように、バックドアからの後方視界を確保するために第1ウインドウと第2ウインドウとを設ける技術があるが、これは、第1ウインドウを通じて後方視界を得るためにある程度の傾斜(後ろ下がりの傾斜)が必要であり、単純にはシートの頭上に適用できなかった。
特許第4193482号公報 実公平7−16501号公報
本発明は、シートに着座した乗員の頭から後部ドアの上面部までの距離を長くすることができる車両の後部を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、車両の車室に設けたシートと、該シート近傍に配置された後部開口を開閉する後部ドアとを備えた車両の後部において、後部ドアは、閉じられた状態で、車両の前後方向に延びる上面部と、該上面部の後端から下方に向かって延びる後面部とを備え、記上面部は、その前端を、シートに設定した乗員頭頂点よりも前方に設けられたヒンジによって回動自在に支持され、乗員頭頂点の真上に窓開口部が設けられており、上面部は、前端を含み、閉断面形状で車幅方向に延びる前部クロスドアフレームと、該前部クロスドアフレームに連なる左右のサイドドアフレームを介して連なり、閉断面形状で車幅方向延びる中部クロスドアフレームとを備え、窓開口部が中部クロスドアフレーム、左右のサイドドアフレームおよび前部クロスドアフレームによって形成され、前部クロスドアフレームの車外上側面および中部クロスドアフレームの車外上側面に窓パネルを取り付けており、窓パネルは、中部クロスドアフレームに向かうにつれて次第に下がる傾きで傾斜し、中部クロスドアフレーム車外上側面に重ねた窓パネルの後端を前部クロスドアフレームの下端よりも上方の位置に配置していることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、シートのシートバックは中部クロスドアフレームのほぼ真下に設けられていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、中部クロスドアフレームは、シートの前記乗員頭頂点に対向する面に乗員頭頂点から離れる方向に凹ませた頭上逃がし凹部を備えていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、車両の車室に設けたシートと、該シート近傍に配置された後部開口を開閉する後部ドアとを備えた車両の後部において、後部ドアは、閉じられた状態で、車両の前後方向に延びる上面部と、該上面部の後端から下方に向かって延びる後面部とを備え、上面部は、その前端を、シートに設定した乗員頭頂点よりも前方に設けられたヒンジによって回動自在に支持し、乗員頭頂点の真上に窓開口部が設けられており、上面部は、その前端を含み閉断面形状で車幅方向に延びる前部クロスドアフレームを備え、且つ上面部は、前端を含み、閉断面形状で車幅方向に延びる前部クロスドアフレームと、該前部クロスドアフレームに連なる左右のサイドドアフレームを介して連なり、閉断面形状で車幅方向に延びる中部クロスドアフレームとを備え、窓開口部が、中部クロスドアフレーム、左右のサイドドアフレームおよび前部クロスドアフレームによって形成され、シートのシートバックは、中部クロスドアフレームのほぼ真下に設けられていることを特徴とする車両の後部。
請求項5に係る発明は、車両の車室に設けたシートと、該シート近傍に配置された後部開口を開閉する後部ドアとを備えた車両の後部において、後部ドアは、閉じられた状態で、前記車両の前後方向に延びる上面部と、該上面部の後端から下方に向かって延びる後面部とを備え、上面部は、その前端を、シートに設定した乗員頭頂点よりも前方に設けられたヒンジによって回動自在に支持し、乗員頭頂点の真上に窓開口部が設けられており、上面部は、その前端を含み閉断面形状で車幅方向に延びる前部クロスドアフレームを備え、且つ上面部は、前端を含み、閉断面形状で車幅方向に延びる前部クロスドアフレームと、該前部クロスドアフレームに連なる左右のサイドドアフレームを介して連なり、閉断面形状で車幅方向に延びる中部クロスドアフレームとを備え、窓開口部が、中部クロスドアフレーム、左右のサイドドアフレームおよび前記前部クロスドアフレームによって形成され、中部クロスドアフレームは、シートの乗員頭頂点に対向する面に前記乗員頭頂点から離れる方向に凹ませた頭上逃がし凹部を備えていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、車両の車室に設けたシートと、該シート近傍に配置された後部開口を開閉する後部ドアとを備えた車両の後部において、後部ドアは、閉じられた状態で、車両の前後方向に延びる上面部と、該上面部の後端から下方に向かって延びる後面部とを備え、記上面部は、その前端を、シートに設定した乗員頭頂点よりも前方に設けられたヒンジによって回動自在に支持され、乗員頭頂点の真上に窓開口部が設けられており、上面部は、前端を含み、閉断面形状で車幅方向に延びる前部クロスドアフレームと、該前部クロスドアフレームに連なる左右のサイドドアフレームを介して連なり、閉断面形状で車幅方向延びる中部クロスドアフレームとを備え、窓開口部が中部クロスドアフレーム、左右のサイドドアフレームおよび前部クロスドアフレームによって形成され、前部クロスドアフレームの車外上側面および中部クロスドアフレームの車外上側面に窓パネルを取り付けており、窓パネルは、中部クロスドアフレームに向かうにつれて次第に下がる傾きで傾斜し、中部クロスドアフレーム車外上側面に重ねた窓パネルの後端を前部クロスドアフレームの下端よりも上方の位置に配置している。
従って、後部ドアは、閉じられた状態で車両の前後方向に延びる上面部と、上面部の後端から下方に向かって延びる後面部とを備え、上面部は、その前端を、シートに設定した乗員頭頂点よりも前方に設けられたヒンジによって回動自在に支持し、乗員頭頂点の真上に窓開口部を設けているので、シートに着座した乗員の頭から後部ドアの上面部までの距離を長くすることができる。つまり、頭上の空間を広くすることができる。
また、上面部は、前端を含み、閉断面形状で車幅方向に延びる前部クロスドアフレームと、左右のサイドドアフレームを介して連なり、閉断面形状で車幅方向に延びる中部クロスドアフレームとを備え、窓開口部が、中部クロスドアフレーム、左右のサイドドアフレームおよび前部クロスドアフレームによって形成され、前部クロスドアフレームの車外上側面および中部クロスドアフレームの車外上側面に、前部クロスドアフレームおよび中部クロスドアフレームの上下方向の厚さよりも上下方向の厚さが薄い窓パネルを取付けているので、閉断面形状の前部クロスドアフレームおよび閉断面形状の中部クロスドアフレームによって、後部ドアの強度を確保することができる。
さらに、窓開口部を覆う窓パネルが、前部クロスドアフレームの車外上側面および中部クロスドアフレームの車外上側面に取付けられることで、前部クロスドアフレームおよび中部クロスドアフレームの上下方向の厚みと窓パネルの上下方向の厚みの差の分だけ、乗員の頭と後部ドアとの距離を長くすることができる。つまり、頭上の空間を広くすることができる。
請求項2に係る発明では、シートのシートバックは中部クロスドアフレームのほぼ真下に設けられているので、シートに着座した乗員の頭が自然と中部クロスドアフレームよりも前方に位置することになり、中部クロスドアフレームと乗員の頭との干渉を防止して、乗員の頭を窓開口部の下方に誘導することができる。
請求項3に係る発明では、中部クロスドアフレームは、シートの前記乗員頭頂点に対向する面に乗員頭頂点から離れる方向に凹ませた頭上逃がし凹部を備えているので、頭上逃がし凹部によって、さらに乗員の頭から後部ドアまで、特に中部クロスドアフレームまでの距離を長くすることができ、頭上の空間を広くすることができる。
請求項4に係る発明では、車両の車室に設けたシートと、該シート近傍に配置された後部開口を開閉する後部ドアとを備えた車両の後部において、後部ドアは、閉じられた状態で、車両の前後方向に延びる上面部と、該上面部の後端から下方に向かって延びる後面部とを備え、上面部は、その前端を、シートに設定した乗員頭頂点よりも前方に設けられたヒンジによって回動自在に支持し、乗員頭頂点の真上に窓開口部が設けられており、上面部は、その前端を含み閉断面形状で車幅方向に延びる前部クロスドアフレームを備え、且つ上面部は、前端を含み、閉断面形状で車幅方向に延びる前部クロスドアフレームと、該前部クロスドアフレームに連なる左右のサイドドアフレームを介して連なり、閉断面形状で車幅方向に延びる中部クロスドアフレームとを備え、窓開口部が、中部クロスドアフレーム、左右のサイドドアフレームおよび前記前部クロスドアフレームによって形成され、シートのシートバックは、中部クロスドアフレームのほぼ真下に設けられている。
上面部は、閉断面形状で車幅方向に延びる前部クロスドアフレームと、左右のサイドドアフレームを介して連なり、閉断面形状で車幅方向に延びる中部クロスドアフレームと、を備え、窓開口部が、中部クロスドアフレーム、左右のサイドドアフレームおよび前部クロスドアフレームによって形成され、前部クロスドアフレームの車外上側面および中部クロスドアフレームの車外上側面に、前部クロスドアフレームおよび中部クロスドアフレームの上下方向の厚さよりも上下方向の厚さが薄い窓パネルを取付けているので、閉断面形状の前部クロスドアフレームおよび閉断面形状の中部クロスドアフレームによって、後部ドアの強度を確保することができる。
また、シートのシートバックは、中部クロスドアフレームのほぼ真下に設けられているので、シートに着座した乗員の頭が自然と中部クロスドアフレームよりも前方に位置することになり、中部クロスドアフレームと乗員の頭との干渉を防止して、乗員の頭を窓開口部の下方に誘導することができる。
請求項5に係る発明では、車両の車室に設けたシートと、該シート近傍に配置された後部開口を開閉する後部ドアとを備えた車両の後部において、後部ドアは、閉じられた状態で、車両の前後方向に延びる上面部と、該上面部の後端から下方に向かって延びる後面部とを備え、上面部は、その前端を、シートに設定した乗員頭頂点よりも前方に設けられたヒンジによって回動自在に支持し、乗員頭頂点の真上に窓開口部が設けられており、上面部は、その前端を含み閉断面形状で車幅方向に延びる前部クロスドアフレームを備え、且つ上面部は、前端を含み、閉断面形状で車幅方向に延びる前部クロスドアフレームと、該前部クロスドアフレームに連なる左右のサイドドアフレームを介して連なり、閉断面形状で車幅方向に延びる中部クロスドアフレームとを備え、窓開口部が、中部クロスドアフレーム、左右のサイドドアフレームおよび前部クロスドアフレームによって形成され、中部クロスドアフレームは、シートの乗員頭頂点に対向する面に乗員頭頂点から離れる方向に凹ませた頭上逃がし凹部を備えている。
上面部は、閉断面形状で車幅方向に延びる前部クロスドアフレームと、左右のサイドドアフレームを介して連なり、閉断面形状で車幅方向に延びる中部クロスドアフレームと、を備え、窓開口部が、中部クロスドアフレーム、左右のサイドドアフレームおよび前部クロスドアフレームによって形成され、前部クロスドアフレームの車外上側面および中部クロスドアフレームの車外上側面に、前部クロスドアフレームおよび中部クロスドアフレームの上下方向の厚さよりも上下方向の厚さが薄い窓パネルを取付けているので、閉断面形状の前部クロスドアフレームおよび閉断面形状の中部クロスドアフレームによって、後部ドアの強度を確保することができる。
また、中部クロスドアフレームは、シートの乗員頭頂点に対向する面に乗員頭頂点から離れる方向に凹ませた頭上逃がし凹部を備えているので、頭上逃がし凹部によって、さらに乗員の頭から後部ドアまで、特に中部クロスドアフレームまでの距離を長くすることができ、頭上の空間を広くすることができる。
本発明の実施例に係る車両の後部斜視図である。 図1の2−2線断面図である。 図2の3部詳細図である。 図2の4矢視図で、後部ドアの内装部材を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、実施例で詳細に説明する。
車両11は、図1、図2に示すように、実施例に係る車両11の後部12を採用している。
車両11は、5ドア車で、3列シートを備えている。
3列シートのうち、3列目をなす第3シート13は、二人掛けで、折り畳める。
この車両11の後部12は、荷室14と、テールゲート15と、を備える。
ここで、車両11の後部12とは、リアドア開口後部のピラー16からリアバンパ17までの物とする。
次に、車両11の後部12の主要構成を図1〜図4で説明する。
車両11の後部12は、車両11の車室21に設けたシート(第3シート)13と、シート(第3シート)13近傍に配置された後部開口22を開閉する後部ドア(テールゲート)15と、を備える。
後部ドア(テールゲート)15は、閉じられた状態で、車両11の前後方向(X軸方向)に延びる上面部(ドアルーフ部)23と、上面部(ドアルーフ部)23の後端24から下方に向かって延びる後面部25と、を備える。
上面部(ドアルーフ部)23は、上面部23の前端26を、シート(第3シート)13に設定した乗員頭頂点27よりも前方に設けられたヒンジ31によって上下方向に回動自在(矢印a1の方向)に支持し、乗員頭頂点27の真上に窓開口部32を設けている。
乗員頭頂点27は、標準体型の人が座ったときの頭の座標位置を3次元で設定したものである。ダミー人形の頭の位置を直接使用してもよい。
上面部(ドアルーフ部)23は、前端26を含み、閉断面形状で車幅方向(Y軸方向)に延びる前部クロスドアフレーム33と、前部クロスドアフレーム33に連なる左右のサイドドアフレーム34、35を介して連なり、閉断面形状で車幅方向に延びる中部クロスドアフレーム36と、を備える。
上面部(ドアルーフ部)23は、言い換えると、車幅方向に延びる閉断面形状の前部クロスドアフレーム33と、前部クロスドアフレーム33より後方で車幅方向に延びる閉断面形状の中部クロスドアフレーム36と、を備える。また、前部クロスドアフレーム33および中部クロスドアフレーム36の車幅方向両端に連なる左右のサイドドアフレーム34、35を備える。
窓開口部32が、中部クロスドアフレーム36、左右のサイドドアフレーム34、35および前部クロスドアフレーム33によって形成されている。
前部クロスドアフレーム33の車外上側面(ドアアウタパネル38)および中部クロスドアフレーム36の車外上側面(ドアアウタパネル38)に、前部クロスドアフレーム33および中部クロスドアフレーム36の上下方向の厚さよりも上下方向の厚さが薄い窓パネル41を取付けている。
図3に示すように、前部クロスドアフレーム33、左右のサイドドアフレーム34、35および中部クロスドアフレーム36の内側部(ドア内装部材37)と外側部(ドアアウタパネル38)で上下方向の厚さを形成し、外側部(ドアアウタパネル38)に窓パネル41を取付けている。
窓パネル41は、上面部(ドアルーフ部)23の前端26から中部クロスドアフレーム36へ向かうにつれて次第に下がる傾きで傾斜し、中部クロスドアフレーム36の車外上側面(ドアアウタパネル38)に重ねた窓パネル41の後端42を前部クロスドアフレーム33の下端(ドア内装部材37)よりも高さHbだけ上方の位置に配置している。
「窓パネル41の後端42を前部クロスドアフレーム33の下端(ドア内装部材37)より上方の位置に配置している」とは、中部クロスドアフレーム36の前縁(内縁36a)と窓パネル41とが接する線も前部クロスドアフレーム33の下端(ドア内装部材37)よりも上方の位置に配置されている点を含むものである。
シート(第3シート)13のシートバック44は、中部クロスドアフレーム36のほぼ真下に設けられている。
この「ほぼ真下」とは、車両11の前後方向(X軸方向)および車幅方向(Y軸方向)において、中部クロスドアフレーム36のほぼ真下であるということである。
中部クロスドアフレーム36は、シート(第3シート)13の乗員頭頂点27に対向する面に乗員頭頂点27から離れる方向(矢印a2の方向)に凹ませた頭上逃がし凹部45、46(図4)を備えている。
次に、車両11の後部12が備える後部ドア15、シート13を詳しく説明していく。
後部ドア(テールゲート)15は、ドアインナパネル51、ドアアウタパネル38、ドア内装部材37(図4)、窓開口部(天窓開口部)32、窓パネル41、ヒンジ31を備える。
窓開口部(天窓開口部)32は、乗員頭頂点27の真上に設けているが、詳細には、車両側面視(図3の視点)、前部クロスドアフレーム33の内縁33aが乗員頭頂点27から距離Wfで設けられている。一方、中部クロスドアフレーム36の内縁36aが乗員頭頂点27から距離Wrで設けられている。距離Wfは、乗員頭頂点27から前方の距離であり、距離Wrは乗員頭頂点27から後方の距離である。前方の距離Wfを後方の距離Wrの約2倍に設定した。
後部ドア15の上面部(ドアルーフ部)23は、前部クロスドアフレーム33から中部クロスドアフレーム36までであり、言い換えると、窓パネル41を設けた部位である。
窓パネル41は、透明または半透明な板で、ガラス製または樹脂製である。
前部クロスドアフレーム33は、車両11側面視(図2の視点)、後輪53の真上に配置されている。
前部クロスドアフレーム33の上下方向の厚さは、後部ドア15を閉じた状態で、ドア内装部材37の前部内装部材54の最下面55からドアアウタパネル38の前部フレームアウタ56の最上面57までとする。
中部クロスドアフレーム36の上下方向の厚さは、後部ドア15を閉じた状態で、ドア内装部材37の中部内装部材58の最下面61からドアアウタパネル38の中部フレームアウタ62の最上面63とする。
中部内装部材58は、断面形状が溝形で、後部ドア15を閉じた状態で、面をシート(第3シート)13へ向けた底部65と、底部65に連なり立設した前壁部66と、前壁部66に対向し底部65に連なり立設した後壁部67と、頭上逃がし凹部45、46と、を有する。
頭上逃がし凹部45と頭上逃がし凹部46は、車両11の中央を基準に対称である。
頭上逃がし凹部45は、第3シート13の一方(左)の第1座席71に設定した乗員頭頂点27の真上に形成されている。
頭上逃がし凹部46は、第3シート13の他方(右)の第2座席72に設定した乗員頭頂点27の真上に形成されている。
頭上逃がし凹部45は、中部内装部材58の底部65および前壁部66に形成したもので、長方形に平坦に押し上げることで空間を設定したものである。
サイドドアフレーム34、35の上下方向の厚さは、後部ドア15を閉じた状態で、ドア内装部材37のサイド内装部材74の最下面75からドアアウタパネル38の図に示していないサイドフレームアウタの最上面とする。
ドア内装部材37は、前部内装部材54と、中部内装部材58と、サイド内装部材74と、を有する。
ドアアウタパネル38は、前部フレームアウタ56と、中部フレームアウタ62と、サイドフレームアウタと、を有する。
シート13は、後輪53の真上及び上部後方にシートクッション77を配置し、後輪53の半径の中心より後方にシートバック44を配置している。シートバック44には、ヘッドレスト78を取付けている。シートバック44の倒れ角を基準位置(標準位置)にセットした状態で、ヘッドレスト78は、中部クロスドアフレーム36の真下、すなわち、車両11の前後方向(X軸方向)および車幅方向(Y軸方向)において、真下に位置している。
次に、車両11の後部12の作用を説明する。
車両11の後部12では、シート13に座る乗員の頭から後部ドア15の上面部(ドアルーフ部)23までの距離を長くすることができる。つまり、頭上の上面部(ドアルーフ部)23までの空間を広くすることができる。
また、窓パネル41から下方に各ドアフレーム(前部クロスドアフレーム33、中部クロスドアフレーム36、サイドドアフレーム34、35)の上下方向の厚さとほぼ同じ高さHwの空間を形成することができる。従って、乗員の頭から後部ドア15の窓パネル41までの距離を長くすることができる。つまり、頭上の空間を広くすることができる。
さらに、車両11の後部12では、例えば、後方視界を確保するために、前部クロスドアフレーム33の下端(ドア内装部材37の前部内装部材54)よりも下位に窓パネル41の後端42が延ばされる窓パネル41に比べ、前部クロスドアフレーム33の下端(ドア内装部材37の前部内装部材54)よりも窓パネル41の後端42および中部クロスドアフレーム36を上方の位置に配置することができ、乗員の頭から窓パネル41までの距離を長くすることができる。つまり、頭上の空間を広くすることができる。
本発明の車両の後部は、自動車に好適である。
11…車両、12…車両の後部、13…シート(第3シート)、15…後部ドア(テールゲート)、21…車室、22…後部開口、23…上面部(ドアルーフ部)、24…上面部の後端、25…後面部、26…上面部の前端、27…乗員頭頂点、31…ヒンジ、32…窓開口部、33…前部クロスドアフレーム、34、35…左右のサイドドアフレーム、36…中部クロスドアフレーム、37…各フレームの下端(ドア内装部材)、38…各フレームの車外上側面(ドアアウタパネル)、41…窓パネル、42…窓パネルの後端、44…シートのシートバック、45、46…頭上逃がし凹部。

Claims (5)

  1. 車両の車室に設けたシートと、該シート近傍に配置された後部開口を開閉する後部ドアとを備えた車両の後部において、
    前記後部ドアは、閉じられた状態で、前記車両の前後方向に延びる上面部と、該上面部の後端から下方に向かって延びる後面部とを備え、
    前記上面部は、その前端を、前記シートに設定した乗員頭頂点よりも前方に設けられたヒンジによって回動自在に支持され、
    前記乗員頭頂点の真上に窓開口部が設けられており、
    前記上面部は、前記前端を含み、閉断面形状で車幅方向に延びる前部クロスドアフレームと、該前部クロスドアフレームに連なる左右のサイドドアフレームを介して連なり、閉断面形状で車幅方向延びる中部クロスドアフレームとを備え、
    前記窓開口部が前記中部クロスドアフレーム、前記左右のサイドドアフレームおよび前記前部クロスドアフレームによって形成され、前記前部クロスドアフレームの車外上側面および前記中部クロスドアフレームの車外上側面に窓パネルを取り付けており、
    前記窓パネルは、前記中部クロスドアフレームに向かうにつれて次第に下がる傾きで傾斜し、前記中部クロスドアフレーム車外上側面に重ねた前記窓パネルの後端を前記前部クロスドアフレームの下端よりも上方の位置に配置している、
    ことを特徴とする車両の後部。
  2. 前記シートのシートバックは、前記中部クロスドアフレームのほぼ真下に設けられていることを特徴とする請求項1記載の車両の後部。
  3. 前記中部クロスドアフレームは、前記シートの前記乗員頭頂点に対向する面に前記乗員頭頂点から離れる方向に凹ませた頭上逃がし凹部を備えていることを特徴とする請求項1又は2項記載の車両の後部。
  4. 車両の車室に設けたシートと、該シート近傍に配置された後部開口を開閉する後部ドアとを備えた車両の後部において、
    前記後部ドアは、閉じられた状態で、前記車両の前後方向に延びる上面部と、該上面部の後端から下方に向かって延びる後面部とを備え、
    前記上面部は、その前端を、前記シートに設定した乗員頭頂点よりも前方に設けられたヒンジによって回動自在に支持し、
    前記乗員頭頂点の真上に窓開口部が設けられており、
    前記上面部は、その前端を含み閉断面形状で車幅方向に延びる前部クロスドアフレームを備え、
    且つ前記上面部は、前記前端を含み、閉断面形状で車幅方向に延びる前記前部クロスドアフレームと、該前部クロスドアフレームに連なる左右のサイドドアフレームを介して連なり、閉断面形状で車幅方向に延びる中部クロスドアフレームとを備え、
    前記窓開口部が、前記中部クロスドアフレーム、前記左右のサイドドアフレームおよび前記前部クロスドアフレームによって形成され、
    前記シートのシートバックは、前記中部クロスドアフレームのほぼ真下に設けられている、
    ことを特徴とする車両の後部。
  5. 車両の車室に設けたシートと、該シート近傍に配置された後部開口を開閉する後部ドアとを備えた車両の後部において、
    前記後部ドアは、閉じられた状態で、前記車両の前後方向に延びる上面部と、該上面部の後端から下方に向かって延びる後面部とを備え、
    前記上面部は、その前端を、前記シートに設定した乗員頭頂点よりも前方に設けられたヒンジによって回動自在に支持し、
    前記乗員頭頂点の真上に窓開口部が設けられており、
    前記上面部は、その前端を含み閉断面形状で車幅方向に延びる前部クロスドアフレームを備え、
    且つ前記上面部は、前記前端を含み、閉断面形状で車幅方向に延びる前記前部クロスドアフレームと、該前部クロスドアフレームに連なる左右のサイドドアフレームを介して連なり、閉断面形状で車幅方向に延びる中部クロスドアフレームとを備え、
    前記窓開口部が、前記中部クロスドアフレーム、前記左右のサイドドアフレームおよび前記前部クロスドアフレームによって形成され、
    前記中部クロスドアフレームは、前記シートの前記乗員頭頂点に対向する面に前記乗員頭頂点から離れる方向に凹ませた頭上逃がし凹部を備えている、
    ことを特徴とする車両の後部。
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