JPH10202739A - ゴムシート - Google Patents

ゴムシート

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Publication number
JPH10202739A
JPH10202739A JP2000897A JP2000897A JPH10202739A JP H10202739 A JPH10202739 A JP H10202739A JP 2000897 A JP2000897 A JP 2000897A JP 2000897 A JP2000897 A JP 2000897A JP H10202739 A JPH10202739 A JP H10202739A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber sheet
rubber
sheet
surface roughness
employed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000897A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Mayumi
克己 真弓
Yoshio Yamamoto
義男 山本
Yasuo Morioka
靖夫 森岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maxell Kureha Co Ltd
Original Assignee
Kureha Elastomer Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kureha Elastomer Co Ltd filed Critical Kureha Elastomer Co Ltd
Priority to JP2000897A priority Critical patent/JPH10202739A/ja
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  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブロッキングによる付着が生じること
がなく、しかも接着剤による接着性が良好なゴムシート
を提供する。 【解決手段】 表裏両面が実質的に平坦で均一な厚さ
のシート状に成形、加硫されたゴムシートにおいて、表
裏の面の少なくとも一方を多数の小突起を備えた粗面に
形成し、その表面粗度Rmax を50〜300μmとす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、表裏両面が実質
的に平坦で均一な厚さのシート状に成形、加硫されたゴ
ムシートで、任意の容器やシュート等の内貼り、機械部
品その他の被覆や防水用等に使用可能なゴムシートに関
し、そのブロッキングによる付着を防止し、しかも接着
剤による接着性を良好にしたものである。
【0002】
【従来の技術】表裏両面が実質的に平坦で均一な厚さの
シート状に成形、加硫されたゴムシートは、長尺のもの
をロール状に巻いたり、長さ一定のものを多数枚重ねた
りして保管や輸送を行っているが、従来のゴムシート
は、表裏両面が平滑に形成されていたので、ゴムシート
同士の接触面がブロッキングによって付着し、その剥離
や分離が困難になっていた。そして、上記ゴムシート同
士のブロッキングによる付着を防ぐため、表裏の面の少
なくとも一方を粗面に形成することが試みられている
が、表面粗度が過大になると、ゴムシート同士を、また
ゴムシートと他の板材とを接着剤で接着した際の接着性
が低下するという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、表裏両面
が実質的に平坦で均一な厚さのシート状に成形、加硫さ
れたゴムシートにおいて、耐ブロッキング性に優れてい
てブロッキングによる付着が発生せず、しかも接着剤に
よる接着性が良好なゴムシートを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明のゴムシート
は、表裏両面が実質的に平坦で均一な厚さのシート状に
成形、加硫されたゴムシートにおいて、表裏の面の少な
くとも一方が多数の小突起を備えた粗面に形成され、そ
の表面粗度Rmax が50〜300μmであることを特徴
とする。ただし、上記の表面粗度Rmax は、JIS B
0601−1982で定義される最大高さ、すなわち
断面曲線から基準長さだけ抜き取った部分の平均線に平
行な2直線で抜き取り部分を挟んだとき、この2直線の
間隔を断面曲線の縦倍率の方向に限定して、この値をμ
mで表したものをいう。
【0005】上記のゴムシートは、天然ゴムまたはNB
R、IR、U、EPDM、CSM、CR、Q、SBR、
BR、IIR、FKM等の合成ゴムを原料ゴムとし、こ
れに加硫剤、補強剤、充填剤、軟化剤その他の配合剤を
添加、混練して所望の厚みのシートを成形し、得られた
未加硫のゴムシートの片面または両面に所望のマトリッ
クスを重ねてプレス加硫または連続加硫を施すことによ
って製造される。なお、上記のマトリックスとしては表
面が所望の粗さに加工された金属板、または所望の太さ
の糸を用いて所望の密度と組織で織られた布帛が用いら
れ、これらのマトリックスがプレス機の熱盤とゴムシー
トとの間に挟まれる。この場合は、所定の粗さのサンド
ペーパーをそのままマトリックスとして用いることもで
きる。また、連続加硫機(ロートキュア)を用いる場合
は、その熱ロール表面またはスチールベルトを上記の金
属板製のマトリックスで構成することができる。
【0006】そして、この発明のゴムシートは、少なく
とも片面が平滑面ではなく、上記の粗度Rmax が50〜
300μmの粗面に形成されているので、このゴムシー
トを重ねて圧力を加えた場合にブロッキングによる付着
で剥離困難になることがなく、必要に応じて容易に分離
することができる。しかも、ゴムシート同士を接着剤で
接続した場合、接着面の剥離強度が強く、接着面から剥
離する危険がない。ただし、表面粗度Rmax が50μm
未満の場合は、ゴムシート同士がブロッキングによって
付着して剥離が困難になり、反対に300μmを超えた
場合は、ゴムシート同士を、またゴムシートと他の板材
とを接着剤で接着した際の接着力が不足し、接着面で剥
離し易くなる。
【0007】
【発明の実施の形態】
実施形態1 連続加硫機(ロートキュア)の熱ロール表面をショット
ブラスト法で所望の表面粗度に加工して熱ロールの表面
自体をマトリックスとし、この熱ロールに接して回転す
るスチールベルトと上記熱ロールとの間に未加硫のゴム
シートを供給し、熱ロールの表面凹凸をゴムシートに転
写しながら連続的に加硫し、片面の表面粗度Rmax が5
0〜300μmで、反対側表面が平滑な加硫ゴムシート
を得る。なお、所望の大きさの鋼板の片面をショットブ
ラスト法で加工し、この加工面に好ましくはクロームメ
ッキ処理を施し、得られた鋼板を用いて上記連続加硫機
の熱ロールを作ってもよい。
【0008】実施形態2 所望の大きさの鋼板の片面をショットブラスト法で加工
し、得られた表面粗度Rmax が50〜300μmの平板
状のマトリックスを熱プレス機の下熱盤上に粗面を上向
きにして置き、その上に所望の大きさの未加硫ゴムシー
トおよび表面が平滑な鋼板を順に重ね、しかるのち下熱
盤を上昇させて上下の熱盤を閉じ、所定時間の熱プレス
を行うことにより、上記ゴムシートを加硫し、同時にそ
の下面にマトリックスの表面凹凸を転写し、片面が粗面
で、反対側が平滑な加硫ゴムシートを製造する。
【0009】
【実施例】天然ゴム100重量部に付き、ステアリン酸
を1重量部、酸化亜鉛を5重量部、硫黄を1.5重量
部、カーボンブラックを40重量部、炭酸カルシウムを
90重量部、プロセスオイルを40重量部、その他適量
の促進剤、老化防止剤等を配合し、混練して厚み1mmの
ゴムシートを成形し、縦横400mmの正方形に切断し、
プレス機を用い、170℃で10分間の加硫を行った。
ただし、加硫に際して未加硫のゴムシート上にマトリッ
クスとして粗さの異なる種々のサンドペーパーを重ねて
ゴムシートの片面を粗面に形成した。
【0010】上記加硫後のゴムシートの粗面の表面粗度
Rmax を表面粗さ測定器(株式会社小坂研究所製、SE
−3400型)で測定した。また、上記加硫後のゴムシ
ートを幅50mm、長さ200mmに切断して試料とし、こ
の2枚の試料を粗面同士が接するように重ね、一端側の
長さ100mmの部分に両面粘着テープを挟んで接着し、
他端側を引張り試験器(株式会社島津製作所製、オート
グラフS100型)のチャックでつかみ、引張速度を5
0mm/分に設定し、180度剥離法で接着剤(粘着剤)
による接着力を測定し、接着力0.5 kgf/cm2 を1と
して係数化した。その結果は、図1に示すとおりであ
り、表面粗度Rmax が300μmを超えると接着力が1
以下となり、実用性に欠けていた。
【0011】また、上記の加硫ゴムシートからなる幅5
0mm、長さ200mmの試料2枚を、粗面同士が接するよ
うに重ね、一端側の長さ100mmの部分に重りを乗せて
圧力1 kgf/cm2 を加え、24時間放置したのち上記の
重りを取り除き、上記の引張り試験器による180度剥
離法で、引張速度を100mm/分に設定してブロッキン
グによる付着力を測定し、該付着力0.1 kgf/cm2
1として係数化した。その結果は、図2に示すとおりで
あり、表面粗度Rmax が50μm未満では付着力が1を
超え、実用性に欠けていた。
【0012】
【発明の効果】この発明のゴムシートは、上記のとおり
少なくとも片面が多数の小突起を備えた粗面に形成さ
れ、その表面粗度Rmax が50〜300μmであるか
ら、ブロッキングによる付着力が小さく、しかも接着剤
による接着力が大きい。したがって、長尺のものをロー
ル状に巻いたり、長さ一定のものを多数枚重ねたりして
保管や輸送を行った後における巻き戻しや剥離が容易で
取扱い易く、しかもゴムシート同士を接着したり、ゴム
シートを任意の板材等に接着剤で接着する際、その接着
が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】表面粗度と接着剤による接着力との関係を示す
グラフである。
【図2】表面粗度とブロッキングによる付着力との関係
を示すグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表裏両面が実質的に平坦で均一な厚さの
    シート状に成形、加硫されたゴムシートにおいて、表裏
    の面の少なくとも一方が多数の小突起を備えた粗面に形
    成され、その表面粗度Rmax が50〜300μmである
    ことを特徴とするゴムシート。
JP2000897A 1997-01-17 1997-01-17 ゴムシート Pending JPH10202739A (ja)

Priority Applications (1)

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JP2000897A JPH10202739A (ja) 1997-01-17 1997-01-17 ゴムシート

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JP2000897A JPH10202739A (ja) 1997-01-17 1997-01-17 ゴムシート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10202739A true JPH10202739A (ja) 1998-08-04

Family

ID=12015100

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JP2000897A Pending JPH10202739A (ja) 1997-01-17 1997-01-17 ゴムシート

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JP (1) JPH10202739A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006299072A (ja) * 2005-04-20 2006-11-02 Nitto Denko Corp 防水気密用粘着テープ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006299072A (ja) * 2005-04-20 2006-11-02 Nitto Denko Corp 防水気密用粘着テープ
JP4699076B2 (ja) * 2005-04-20 2011-06-08 日東電工株式会社 防水気密用粘着テープ

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