JPH10202495A - 樋付きワイヤ式切断加工装置 - Google Patents

樋付きワイヤ式切断加工装置

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JPH10202495A
JPH10202495A JP9004098A JP409897A JPH10202495A JP H10202495 A JPH10202495 A JP H10202495A JP 9004098 A JP9004098 A JP 9004098A JP 409897 A JP409897 A JP 409897A JP H10202495 A JPH10202495 A JP H10202495A
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JP
Japan
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wire
gutter
nozzle
working fluid
cut
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JP9004098A
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Tatsuyuki Suzuki
龍之 鈴木
Atsushi Sakamoto
敦 坂本
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Mitsubishi Materials Corp
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Mitsubishi Materials Corp
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  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤの被切削部材通過域の部分への加工液
の付着率の向上を図ることができる樋付きワイヤ式切断
加工装置を提供する。 【解決手段】 その長さ方向に移動駆動自在に張設さ
れ、被切削部材1を切断するワイヤ5と、ワイヤ5に砥
粒を含む加工液Lを供給する加工液供給装置20とを具
備し、加工液供給装置20は、加工液Lをワイヤ5の被
切削部材通過域Zの部分に向けて流下させる樋21と、
着脱自在に設けられ、樋21が固設され、この樋21に
加工液Lを供給するノズル25とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体材料や磁性
材料、あるいはセラミックス等の高硬度脆性材料をワイ
ヤによって切断するためのワイヤ式切断加工装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ワイヤ式切断加工装置は、複数の溝ロー
ラの間に張設され、多数本水平方向にに並設されたワイ
ヤをワイヤ走行装置によって一方向に所定速度で走行さ
せながら、被切断部材を押付装置によって上記ワイヤに
押し付けるとともに被切断部材の切断加工部に砥粒を含
む加工液を供給して被切断部材を切断加工するもの、お
よび、ワイヤを交互に逆方向に走行させて切断加工する
ものが知られている。
【0003】従来のワイヤ式切断加工装置において、砥
粒を含む加工液は、例えば、特開平7−1442号公報
に示されるように、被切断部材の切断加工を行う直前段
においてワイヤに向けて、上方から散布され、その一部
がワイヤに付着し、他の大部分はワイヤを通過して落下
させられるようになっている。すなわち、ワイヤに付着
した一部の加工液が被切断部材を切断するために用いら
れ、その他の加工液は、装置の最下位に配されているス
ラリー受けタンクに回収され、再循環利用されるように
なっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ワ
イヤ式切断加工装置に用いられるワイヤは、0.16〜
0.18mmと、きわめて細いものであるため、ワイヤ
において被切削部材が切断されながら通過する領域であ
る被切削部材通過域への付着率が低いという未解決の問
題がある。
【0005】また、多数本の各ワイヤへの加工液の付着
具合にバラツキが生じる恐れがある。
【0006】また、上記構成のワイヤ式切断加工装置の
ように加工液を循環させる場合には、加工液の砥粒が、
ワイヤで飛散し、その一部が、スラリー受けタンク内に
入らずその周辺に付着するために、加工液中の砥粒の濃
度の低下率が大きいという問題がある。
【0007】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
ものであって、ワイヤの被切削部材通過域の部分への加
工液の付着率の向上を図ることができ、又、ワイヤに均
等に加工液を付着させることができ、又、加工液を循環
させる場合に、その加工液中の砥粒の濃度の低下率を小
さくすることができる樋付きワイヤ式切断加工装置を提
供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第一の発明は、被切削部材を切断するワイ
ヤと、該ワイヤが張設され、該ワイヤをその長さ方向に
移動駆動するワイヤ駆動装置と、前記ワイヤに砥粒を含
む加工液を供給する加工液供給装置とを備えるワイヤ式
切断加工装置において、加工液供給装置は、加工液をワ
イヤの被切削部材通過域の部分に向けて流下させる樋を
有することを特徴とする。
【0009】即ち、樋により、加工液がワイヤの被切削
部材通過域の部分に重点的に供給される。
【0010】また、本発明の第二の発明は、第一の発明
において、ワイヤが多数本並べて配置され、樋は、多数
本のワイヤの並んだ方向に水平に延在する底部と、底部
の両側端に設けられ、ワイヤの長さ方向に延在する側壁
部とからなることを特徴とする。即ち、加工液が樋に供
給されると、その加工液は、その底部がワイヤの並んだ
方向に水平に延在するので、重力によりその方向に均さ
れる。また、樋の両側端ではワイヤの長さ方向に延在す
る側壁部により加工液の流出が防止される。従って、加
工液は、樋によってワイヤの並んだ方向に均されなが
ら、ワイヤの長さ方向に流れ、各ワイヤに供給される。
【0011】本発明の第三の発明は、第一又は第二の発
明において、加工液供給装置は、着脱自在に設けられ、
樋が固設され、樋に前記加工液を供給するノズルを有す
ることを特徴とする。
【0012】即ち、被切削部材の大きさに応じて、樋の
寸法の異なるノズルに交換する。また、被切削部材の設
置或いは退去時には、ノズルを取り外して、その搬送空
間ないし作業空間を拡大する。
【0013】本発明の第四の発明は、第一、第二、第三
の発明において、加工液供給装置は、ワイヤの被切削部
材通過域の部分の直下に配置され、ワイヤの被切削部材
通過域の部分に向けて流下され、その下方に落ちた加工
液を回収する回収容器と、回収容器に回収された加工液
をノズルに循環させる加工液循環駆動機構とを備えてい
ることを特徴とする。
【0014】即ち、樋により、加工液がワイヤの被切削
部材通過域の部分に重点的に供給されることで、回収容
器内に入らずその周辺に付着する砥粒が低減される。
【0015】本発明のその他の発明としては、第一の発
明において、樋の先端の位置を移動位置決めする樋移動
位置決め機構を設けるものがある。これにより、被切削
部材の大きさの変更に伴う被切削部材通過域の変化に応
じて、加工液の流下位置をより正確に設定することがで
きる。また、その設定作業を容易にできる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づき説明する。尚、本実施形態では、図3に示すよ
うに被切削部材1が横臥された概略円柱状のシリコン単
結晶の塊りであり、樋付きワイヤ式切断加工装置100
は、そのシリコン単結晶の塊りをスライスするものであ
る。
【0017】樋付きワイヤ式切断加工装置100は、被
切削部材1を切断するワイヤ5と、ワイヤ5が張設さ
れ、ワイヤ5を被切削部材1が切断されるようにその長
さ方向(図中矢印E、F方向)に移動駆動するワイヤ駆
動装置10と、切断加工時に、ワイヤ5に被切削部材1
を削る砥粒を含む加工液Lを供給する加工液供給装置2
0と、被切削部材1が取り付けられ、切断加工時に、被
切削部材1を上方からワイヤ5に図中矢印H方向に押し
付け、ワイヤ5の下方に通過させると共に、その逆方向
(図中矢印G方向)に引き揚げる押付装置50と、ワイ
ヤ駆動装置10、加工液供給装置20、押付装置50が
装着される躯体60とを具備している。
【0018】ワイヤ5は、図2に示すように、多数本、
水平方向に間隔を空けて並べて配置されており、ワイヤ
駆動装置10は、各ワイヤ5を掛ける溝11aがそれぞ
れ周設され、多数本のワイヤ5が水平に掛けられる回転
自在な図3に示す一対の溝ローラ11と、ワイヤ5に張
力を与えると共に、このワイヤ5をその長さ方向(図中
矢印E、F方向)に移動駆動するワイヤ駆動動力機構1
2とからなっている。ワイヤ駆動動力機構12は、本実
施形態ではワイヤ5を往復駆動させるものであるが、ワ
イヤ5の両端を繋いで環状とし、このワイヤ5を一方向
に回転駆動させるものとしてもよい。
【0019】加工液供給装置20は、加工液Lをワイヤ
5の被切削部材通過域Zの部分に流下させる二個の樋2
1と、着脱自在に設けられ、それぞれ樋21が固設さ
れ、この樋21に加工液Lを供給する二個のノズル25
と、ワイヤ5の被切削部材通過域Zの部分の直下である
ワイヤ駆動装置10の一対の溝ローラ11の間に上方に
開放されて配置され、ワイヤ5の被切削部材通過域Zの
部分に流下され、その下方に落ちた加工液Lを回収する
回収容器31と、回収容器31に回収された加工液Lを
ノズル25に循環させる加工液循環駆動機構40とを備
えている。加工液循環駆動機構40は、回収容器31と
各ノズル25との間を連絡する管41と、管41に設け
られ、各ノズル25に向けて加工液Lを圧送するポンプ
42と、管41に設けられ、加工液L中の切り屑を除去
するフィルタ43とからなっている。
【0020】各ノズル25は、ワイヤ駆動装置10の一
対の溝ローラ11の直上にそれぞれ配置されており、各
ノズル25は、図2に示すように、ワイヤ5の並んだ方
向(即ち図中矢印A、B方向)に水平に延在する円筒状
のノズル本体26と、ノズル本体26の一端を閉塞する
と共に突設された取付軸27と、ノズル本体26の他端
の開放端部26aの外周面に突設された係止突起28と
を備えている。
【0021】ノズル本体26の周壁には、加工液Lを吐
出するスリット29が、ワイヤ5の並んだ方向(図中矢
印A、B方向)に延在形成されている。
【0022】また、各ノズル25の取付軸27側には、
図1に示すように上方に開放された半円状の軸受け面6
1aを有する軸受け部材61が図2に示すようにそれぞ
れ溝ローラ11の軸受け62を介して躯体60に固設さ
れており、各ノズル25の取付軸27は、図1に示す軸
受け面61aに、図中矢印C、D方向に回転自在且つ図
2中矢印A、B方向に進退自在に載置されている。
【0023】各ノズル25の開放端部26a側には、軸
受け部材61側に開放された有底円筒状を成す加工液注
入筒65がそれぞれ溝ローラ11の軸受け62及び固定
金具66を介して躯体60に固設されており、加工液注
入筒65の周壁の底側には、図3の加工液循環駆動機構
40の管41が連通接続される図2の加工液導入孔65
aが貫通形成されている。加工液注入筒65の周壁の開
放端側には、ノズル25の係止突起28が係止される係
止穴65bが形成されており、係止穴65bは、開放端
縁から底側に切込む導入部65cと、導入部65cの先
端から周方向(図中矢印C方向)に延在される係止部6
5dとからなっている。この加工液注入筒65には、ノ
ズル本体26の開放端部26aが着脱自在に嵌合されて
おり、ノズル本体26の係止突起28は、係止穴65b
の係止部65dの先端65eに係止される。また、係止
部65dの先端65eは、後述するように樋21の下端
である先端21aが各ワイヤ5の直上に配されると共
に、被切削部材通過域Zの両境界Z1に近接するよう
に、係止突起28を支持する位置及び向きに形成されて
いる。
【0024】各ノズル25に設けられる各樋21は、多
数本のワイヤ5の並んだ方向(図中矢印A、B方向)に
水平に延在する底部22と、底部22の両側端に屹立さ
れ、ワイヤ5の長さ方向(図中矢印E、F方向)に延在
する側壁部23とからなっており、底部22は、ノズル
本体26に沿う平面視長方形状に形成され、そのワイヤ
5の並んだ方向(図中矢印A、B方向)の幅は、両端の
ワイヤ5、5間の幅より広い。また、底部22は、図1
に示すように被切削部材通過域Zに向けて下方に傾斜し
ている。
【0025】各樋21の上端である基端21bは、各ノ
ズル本体26のスリット29の下に固設されており、各
樋21の下端である先端21aは、各ワイヤ5の直上に
配されると共に、被切削部材通過域Zの両境界Z1に近
接されている。
【0026】樋付きワイヤ式切断加工装置100は、以
上のような構成を有するので、ノズル25から吐出され
た加工液Lは、樋21に供給され、この樋21を通じ
て、ワイヤ5の被切削部材通過域Zの部分に重点的に供
給される。これにより、ワイヤ5の被切削部材通過域Z
の部分への加工液Lの付着率の向上を図ることができ
る。
【0027】また、ノズル25から樋21に吐出された
加工液Lは、図2に示すように樋21の底部22が多数
のワイヤ5の並んだ方向(図中矢印A、B方向)に水平
に延在するので、重力によりその方向に均され、均等な
厚みとなる。また、樋21の両側端ではワイヤ5の長さ
方向に延在する側壁部23により加工液Lの流出が防止
される。従って、加工液Lは、樋21の底部22によっ
てワイヤ5の並んだ方向(図中矢印A、B方向)に均さ
れながら、その底部22の傾斜によってワイヤ5の長さ
方向(図中矢印E、F方向)に流れ、各ワイヤ5に供給
される。これによって、各ワイヤ5により均等に加工液
Lを付着させることができるので、ワイヤ5毎の切削度
合のバラツキを少なくできる。
【0028】よって、全体の切削時間の短縮、切り口の
表面精度の向上を図ることができる。
【0029】また、樋21により、加工液Lがワイヤ5
の被切削部材通過域Zの部分に重点的に供給されること
で、図3の回収容器31内に入らずその周辺に付着する
砥粒を低減することができるので、循環され、再使用さ
れる加工液L中の砥粒の濃度の低下率を小さくすること
ができる。
【0030】また、被切削部材1の設置或いは退去時に
は、次のように、容易にノズル25と共に樋21を取り
外すことができる。即ち、まず、図2に示すノズル25
を図中矢印D方向に回転させて、開放端部26aの係止
突起28を、加工液注入筒65の係止穴65bの係止部
65dから導入部65cに移動させる。すると、ノズル
25の係止突起28は、加工液注入筒65の開放端縁側
に離脱可能となる。そこで、ノズル25を加工液注入筒
65から引き抜く。
【0031】このように、ノズル25と共に樋21を取
り外すことにより、切削後、図3のワイヤ5の下に位置
する被切削部材1を退去させる際には、その搬送空間な
いし作業空間を拡大することができる。即ち、被切削部
材1を、ワイヤ5の下から上方に引揚げる経路の搬送空
間と、その後一方の溝ローラ11の上方を通過させる経
路の搬送空間とが拡大される。
【0032】また、被切削部材1の設置の際にも、ノズ
ル25と共に樋21を取り外しておくことで、一方の溝
ローラ11の上方を通過させる経路の搬送空間とが拡大
される。よって、被切削部材1の設置或いは退去をより
容易に行なうことができる。
【0033】また、ノズル25及び樋21は、次のよう
に容易に装着できる。即ち、まず、図2に示すノズル2
5の一端の取付軸27を軸受け部材61の軸受け面61
aに載せ、ノズル25の開放端部26aの係止突起28
を、加工液注入筒65の係止穴65bの導入部65cに
挿入すると共に、ノズル25の開放端部26aを加工液
注入筒65に挿入させ嵌合させる。そこで、ノズル25
を図中矢印C方向に回転させて、係止突起28を、加工
液注入筒65の係止穴65bの導入部65cから係止部
65dに移動させる。すると、ノズル25の係止突起2
8は、係止部65dの先端65eで回転を阻止されると
共に、ノズル25の延在方向(図中矢印A、B方向)の
移動を阻止され、この状態で、樋21の下端である先端
21aが各ワイヤ5の直上に配されると共に、被切削部
材通過域Zの両境界Z1に近接される。
【0034】従って、図3のノズル25及び樋21は、
容易に着脱できるので、被切削部材1の直径や長さ等の
大きさに対応する被切削部材通過域Zの変化に応じて、
樋21の寸法の異なるノズル25に交換することで、加
工液Lの流下位置を被切削部材通過域Zの境界Z1に近
接する位置に正確に設定することができるので、更にワ
イヤ5の被切削部材通過域Zの部分への加工液Lの付着
率の向上を図ることができる。
【0035】尚、上記実施形態において、図1の樋21
の先端21aの位置を移動位置決めする樋移動位置決め
機構を設けてもよい。これにより、被切削部材1の大き
さの変更に伴う被切削部材通過域Zの変化に応じて、加
工液Lの流下位置をより正確に設定することができる。
また、その設定作業を容易にできる。樋移動位置決め機
構としては、ノズル25を樋21と共に、ワイヤ5の長
さ方向(図中矢印E、F方向)に移動位置決め自在に取
り付ける機構や、ノズル25を樋21と共に、ワイヤ5
の長さ方向に沿って図中矢印C、D方向に回転位置決め
自在に取り付ける機構や、樋21をノズル25に対し
て、ワイヤ5の長さ方向(図中矢印E、F方向)に移動
位置決め自在に取り付ける機構のいずれであってもよ
い。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の第一の発
明に係る樋付きワイヤ式切断加工装置によれば、樋によ
り、加工液がワイヤの被切削部材通過域の部分に重点的
に供給されるので、ワイヤの被切削部材通過域の部分へ
の加工液の付着率の向上を図ることができ、引いては、
全体の切削時間の短縮、切り口の表面精度の向上を図る
ことができる。
【0037】本発明の第二の発明に係る樋付きワイヤ式
切断加工装置によれば、加工液は、樋のワイヤの並んだ
方向に水平な底面によってワイヤの並んだ方向に均され
ながら、ワイヤの長さ方向に流れ、各ワイヤに供給され
る。これによって、各ワイヤに均等に加工液を付着させ
ることができるので、ワイヤ毎の切削度合のバラツキを
少なくでき、引いては、全体の切削時間の短縮、切り口
の表面精度の向上を図ることができる。
【0038】本発明の第三の発明に係る樋付きワイヤ式
切断加工装置によれば、上記効果に加えて、樋が固設さ
れたノズルが着脱自在なので、被切削部材の大きさに応
じて、樋の寸法の異なるノズルに容易に交換することが
できる。従って、被切削部材の大きさの変更に伴う被切
削部材通過域の変化に応じて、加工液の流下位置をより
正確に設定することができるので、更にワイヤの被切削
部材通過域の部分への加工液の付着率の向上を図ること
ができる。
【0039】また、被切削部材の設置或いは退去時に
は、ノズルを取り外して、その搬送空間ないし作業空間
を拡大することができるので、被切削部材の設置或いは
退去をより容易に行なうことができる。
【0040】本発明の第四の発明に係る樋付きワイヤ式
切断加工装置によれば、加工液を循環させるものなの
で、上記効果に加えて、樋により、加工液がワイヤの被
切削部材通過域の部分に重点的に供給されることで、回
収容器内に入らずその周辺に付着する砥粒が低減され、
その加工液中の砥粒の濃度の低下率を小さくすることが
できるという効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の樋付きワイヤ式切断加
工装置のノズル及び樋を示す正面図である。
【図2】 図1のノズル及び樋を示す平面図である。
【図3】 図1の樋付きワイヤ式切断加工装置の全体図
である。
【符号の説明】
1 被切削部材 5 ワイヤ 10 ワイヤ駆動装置 20 加工液供給装置 21 樋 22 底部 23 側壁部 25 ノズル 31 回収容器 40 加工液循環駆動機構 100 樋付きワイヤ式切断加工装置 L 加工液 Z 被切削部材通過域

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被切削部材を切断するワイヤと、該ワイ
    ヤが張設され、該ワイヤをその長さ方向に移動駆動する
    ワイヤ駆動装置と、前記ワイヤに砥粒を含む加工液を供
    給する加工液供給装置とを備えるワイヤ式切断加工装置
    において、 前記加工液供給装置は、前記加工液を前記ワイヤの被切
    削部材通過域の部分に向けて流下させる樋を有すること
    を特徴とする樋付きワイヤ式切断加工装置。
  2. 【請求項2】 前記ワイヤが多数本並べて配置され、前
    記樋は、多数本の前記ワイヤの並んだ方向に水平に延在
    する底部と、該底部の両側端に設けられ、前記ワイヤの
    長さ方向に延在する側壁部とからなることを特徴とする
    請求項1記載の樋付きワイヤ式切断加工装置。
  3. 【請求項3】 前記加工液供給装置は、着脱自在に設け
    られ、前記樋が固設され、該樋に前記加工液を供給する
    ノズルを有することを特徴とする請求項1又は2記載の
    樋付きワイヤ式切断加工装置。
  4. 【請求項4】 前記加工液供給装置は、前記ワイヤの被
    切削部材通過域の部分の直下に配置され、該ワイヤの被
    切削部材通過域の部分に向けて流下され、その下方に落
    ちた前記加工液を回収する回収容器と、該回収容器に回
    収された加工液を前記ノズルに循環させる加工液循環駆
    動機構とを備えていることを特徴とする請求項1ないし
    3のいずれかに記載の樋付きワイヤ式切断加工装置。
JP9004098A 1997-01-13 1997-01-13 樋付きワイヤ式切断加工装置 Withdrawn JPH10202495A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006305685A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Komatsu Electronic Metals Co Ltd ワイヤソー装置およびワイヤソー装置用のガイドバー並びにワイヤソー装置用のスラリ供給装置。
JP2011093034A (ja) * 2009-10-29 2011-05-12 Takatori Corp ワイヤソーの異物除去装置

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