JPH10201965A - 電気かみそり - Google Patents

電気かみそり

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JPH10201965A
JPH10201965A JP2848997A JP2848997A JPH10201965A JP H10201965 A JPH10201965 A JP H10201965A JP 2848997 A JP2848997 A JP 2848997A JP 2848997 A JP2848997 A JP 2848997A JP H10201965 A JPH10201965 A JP H10201965A
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blade
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康雄 山下
Koji Kinoshita
浩二 木下
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Maxell Holdings Ltd
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Kyushu Hitachi Maxell Ltd
Hitachi Maxell Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 毛くず掃除や内刃交換時における安全性を確
保しながら、肌の凹凸や顎下部分をも容易に剃ることの
できる電気かみそりを提供する。 【解決手段】 駆動シャーシ23のサイドフレーム45
・46間に、内外刃26・27を備えた基台25を軸心
Pまわりに前後揺動自在に枢支してあるので、複雑な形
状の肌部分も剃り易い。外刃ホルダ29の装着状態では
昇降ピース155および中継ピース159が押し下げら
れるので、揺動ピース160が揺動してスイッチノブ9
側の被規制部157aの上方から退く。従ってスイッチ
ノブ9をオン位置にスライド可能にする。外刃ホルダ2
9を取り外すと、昇降ピース155が押上バネ部材15
6で、中継ピース159がバネ部材165でそれぞれ上
昇し、揺動ピース160がバネ部材170の弾性復帰力
で揺動してスイッチノブ9側の被規制部157aの上方
に位置する。従ってスイッチノブ9はオン位置へ移動で
きず、内刃26の清掃や交換が安全である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外刃を外すと内刃
の駆動を不可能にする安全スイッチ機構を備えた電気か
みそりに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の電気かみそりとして、製品によ
る事故防止、安全対策の一環として、例えば、特開平6
−304346号公報や特開平7−136351号公報
などにみられるように外刃を外刃ホルダごと外すと、電
源スイッチを機械的にロックしてオン操作できないよう
にするか、あるいはモータへの給電回路を閉じて内刃が
駆動しないようにした安全スイッチ機構を備えたもの
は、公知である。これによれば、毛くず掃除や内刃の交
換などが安全に行える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、往復動式内刃と
外刃を組み合わせてなるかみそりヘッドを、本体ケース
の上部に前後揺動自在に支持した首振りタイプの電気か
みそり(例えば、特開昭64−56089号公報や特開
平6−335574号公報)が市場に多く出回りつつあ
るが、かかるタイプの電気かみそりにおいても上記した
ものと同様な安全対策を講じることが要望される。この
場合、例えば、安全スイッチは外刃を外す動作に連動し
て作動するようにかみそりヘッド側に備え、本体ケース
側に内蔵する内刃駆動モータへの給電回路と前記安全ス
イッチとはリード線でつなぐことが考えられる。しか
し、こうしたものではかみそりヘッドが揺動を繰り返す
に伴いリード線が断線しやすいという問題が生じる。
【0004】そこで本発明の目的は、毛くず掃除や内刃
交換時の安全性を確保し得ながら、内刃および外刃を備
えた剃刃ユニットを首振り可能に構成することで顔の凹
凸や顎下などの剃りにくい部分での取り扱いを容易に
し、またリード線の断線問題をも解消できる電気かみそ
りを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
発明は以下のように構成したことを特徴とする。本体ケ
ース1に起動・停止用のスイッチノブ9がスイッチオン
位置とスイッチオフ位置とにわたって上下スライド自在
に備えられる。スイッチノブ9はこれと一体に上下動す
る被規制部157aを有する。本体ケース1の上部にサ
イドフレーム45・46が相対向状に備えられ、このサ
イドフレーム45・46間に剃刃ユニット3を配設され
る。剃刃ユニット3は、前記サイドフレーム45・46
間に揺動自在に支持された基台24と、この基台24上
に保持された内刃26と、基台24に着脱自在に装着さ
れた外刃ホルダ29、およびこの外刃ホルダ29に保持
された外刃27とを有する。スイッチノブ9と外刃ホル
ダ29との間に安全スイッチ機構が備えられ、この安全
スイッチ機構は、外刃ホルダ25の脱着に伴い基台24
上を昇降動する昇降ピース155と、この昇降ピース1
55と前記被規制部157a間に配された規制手段15
4とを有する。規制手段154は、少なくとも基台24
の揺動範囲内で昇降ピース155と常に接触する配置関
係にあり、かつ昇降ピース155の昇降動作に応じて昇
降する受け部162と、該受け部162の昇降に連動し
て前記被規制部157aの移動を規制するロック位置
と、このロック位置から退くアンロック位置とにわたっ
て切り換えられる作用部168とを有する。更に、この
規制手段154は、前記作用部168を常にロック位置
の方向へ付勢するとともに、前記受部162を前記昇降
ピース155に対する接触状態を保持するよう付勢する
バネ部材(170・165)を備える。
【0006】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
発明において、受け部162は常に基台24の底面領域
内に位置するように基台24の揺動角を規制しているこ
とを特徴とする。
【0007】請求項3に係る発明は次のように構成した
ことを特徴とする。本体ケース1に起動・停止用のスイ
ッチノブ9がスイッチオン位置とスイッチオフ位置とに
わたって上下スライド自在に備えられる。スイッチノブ
9はこれと一体に上下動する被規制部157aを有す
る。本体ケース1の上部にサイドフレーム45・46が
相対向状に備えられ、このサイドフレーム45・46間
に剃刃ユニット3を配設される。剃刃ユニット3は、前
記サイドフレーム45・46間に揺動自在に支持された
基台24と、この基台24上に保持された内刃26と、
基台24に着脱自在に装着された外刃ホルダ29、およ
びこの外刃ホルダ29に保持された外刃27とを有す
る。スイッチノブ9と外刃ホルダ29との間に安全スイ
ッチ機構が備えられ、この安全スイッチ機構は、昇降ピ
ース155と揺動ピース160とからなる。昇降ピース
155は、外刃ホルダ29と当接することで押し下げ力
を受けるホルダ受部155aと、押さえ部155bとを
有していて、上記基台24上に外刃ホルダ29の脱着に
伴い昇降動自在に装着する。揺動ピース160は、揺動
軸部166と、この揺動軸部166に一体に形成された
ピース受部167および作用部168とを有する。そし
て、この揺動ピース160は、上記被規制部157aと
昇降ピース155との間において、ピース受部167が
基台24の揺動範囲内で昇降ピース155の押さえ部1
55bと常に接触する配置関係にあり、かつ、作用部1
68が被規制部157aの真上のロック位置と、このロ
ック位置から退くアンロック位置とにわたって切り換え
られように、揺動軸部166まわりに揺動自在に装着さ
れる。揺動ピース160にはバネ部材170を備え、こ
のバネ部材170で揺動ピース160を常にロック位置
の方向へ揺動付勢するとともに、前記押さえ部155b
に対する接触状態を保持する。
【0008】請求項4に係る発明は、請求項3に記載の
発明において、昇降ピース155の押さえ部155b
は、基台24の揺動軸心を中心にして描かれる凸円弧縁
に形成することを特徴とする。
【0009】請求項5に係る発明は以下のように構成し
たことを特徴とする。請求項3に記載の発明において、
サイドフレーム45・46と、モータ35、およびこの
モータ35の出力を内刃26に伝達する駆動伝達手段6
6とは駆動シャーシ23上に備え、この駆動シャーシ2
3は本体ケース1の上部に昇降動自在に取り付ける。昇
降ピース155は押上バネ部材156を備えて、外刃ホ
ルダ29の装着に伴いホルダ受部155aが押し下げ力
を受けて押上バネ部材156のバネ力に抗して下降し、
外刃ホルダ29の取り外しに伴い押上バネ部材156の
バネ作用で上昇するように基台24上に装着される。揺
動ピース160は、上記した昇降ピース155および被
規制部157aとの配置関係の下で駆動シャーシ23上
に装着される。
【0010】
【作用】請求項1、請求項3および請求項5に係る発明
によれば、内外刃26・27を備えた基台25は、サイ
ドフレーム45・46間に揺動軸心Pまわりに揺動自在
に枢支するので、複雑な形状の肌部分をも剃り易い。
【0011】請求項1に係る発明によれば、外刃ホルダ
29を装着すると、昇降ピース155が押し下げられる
と同時に規制手段154の作用部168がスイッチノブ
9の被規制部157aの真上のロック位置から退く。従
って、スイッチノブ9をオン位置にスライド可能にす
る。その際、規制手段154の受け部162は基台24
の揺動範囲内で昇降ピース155と常に接触する配置関
係にあるので、剃刃ユニット3がいずれの揺動角位置に
あるときもスイッチノブ9のオン位置へのスライド操作
を可能にする。
【0012】外刃ホルダ29を取り外すと、昇降ピース
155が上昇し、規制手段154の作用部168がスイ
ッチノブ9の被規制部157aの真上のロック位置に移
動する。従ってスイッチノブ9をオン位置へ移動でき
ず、内刃26の清掃や交換を安全に行える。
【0013】請求項2に係る発明によれば、外刃ホルダ
29を取り外した状態で、例えば毛くず掃除をするとき
基台24がいかなる揺動角位置に揺動しようとも、受け
部162は、基台24の底面から外部へ露出することが
ないため、不用意に触られるようなことがない。
【0014】請求項3および請求項5に係る発明によれ
ば、外刃ホルダ29を装着すると、昇降ピース155が
押し下げられると同時に揺動ピース160が揺動し、こ
れで揺動ピース160の作用部168がスイッチノブ9
の被規制部157aの真上のロック位置から退く。従っ
て、スイッチノブ9をオン位置にスライド可能にする。
その際、揺動ピース160のピース受部167が基台2
4の揺動範囲内で昇降ピース155の押さえ部155b
と常に接触する配置関係にあるので、剃刃ユニット3が
いずれの揺動角位置にあるときもスイッチノブ9のオン
位置へのスライド操作を可能にする。
【0015】外刃ホルダ29を取り外すと、バネ部材1
70のバネ力で揺動ピース160が揺動するとともに昇
降ピース155が上昇し、これで揺動ピース160の作
用部168がスイッチノブ9の被規制部157aの真上
のロック位置に移動する。従ってスイッチノブ9をオン
位置へ移動できず、内刃26の清掃や交換を安全に行え
る。
【0016】請求項5に係る発明によれば、剃刃ユニッ
ト3を昇降動自在な駆動シャーシ23上に備えてあるの
で、剃刃ユニット3全体を揺動させながら上下動させる
ことができて肌に優しく当てることができる。また、こ
の昇降動自在な駆動シャーシ23上に揺動ピース160
を昇降ピース155と共に搭載してあると、両ピース1
60・155の配置関係を常に一定に保つことができて
両ピース160・155相互の動作の確実性を保証でき
る。
【0017】
【発明の実施の形態】
(全体的構成)図1ないし図3に示すように、この電気
かみそりは、本体ケース1の上部に切断ヘッド2を組み
付け、この切断ヘッド2は剃刃ユニット3を有する。
【0018】(本体ケース)図1ないし図3において、
本体ケース1は、互いに突き合わされる前後ケース1F
・1B、および前後ケース1F・1Bの左右の突き合わ
せ面間に形成される開口部4を塞ぐよう嵌合されるサイ
ドカバー1L・1Rとからなる。この本体ケース1の内
部には回路基板5、電池6等の電装部品が組み込まれる
とともに、本体ケース1の下端部に充電用プラグ7が備
えられる。前ケース1Fの前面には起動・停止用のスイ
ッチノブ9が上下スライド操作可能に備えられ、かつ充
電状態表示用のインジケータ10が設けられるととも
に、飾りパネル11がそれらスイッチノブ9およびイン
ジケータ10を露出するように重合固定される。また、
図6のように本体ケース1の後面の上部にはきわ剃りユ
ニット12とこれを揺動出退させる操作ノブ13が装備
される。
【0019】(ヘッドガイド筒部)図7ないし図9に示
すように、本体ケース1の上端開口部内には、切断ヘッ
ド2を上下動自在に保持するヘッドガイド筒部14が取
り付けられる。ヘッドガイド筒部14は、本体ケース1
の上端開口部の内周に沿う形状の周壁15と、中央に開
口16aをもつ筒底壁16とを有する有底筒状に形成
し、筒底壁16の前端左右に取付片17を一体に形成す
る。他方、前ケース1Fの上端内面には前記取付片17
を止めネジ20で一体的に結合するための左右のボス1
9を突設する。
【0020】(切断ヘッド・剃刃ユニット)図7および
図23に示すように、切断ヘッド2は、ヘッドガイド筒
部14に上下動自在に内嵌される駆動シャーシ23と、
この駆動シャーシ23上に装着される剃刃ユニット3と
を組み合わせてなる。剃刃ユニット3は、前記駆動シャ
ーシ23上に前後揺動自在に支持される基台24と、こ
の基台24に着脱自在に装着される内刃ホルダ25と、
この内刃ホルダ25に保持されるシリンダー形状の回転
型の内刃26と、これの外刃27および外刃ホルダ29
と、可動くし刃30および固定くし刃31とからなる。
【0021】(駆動シャーシ)図10に示すように、駆
動シャーシ23は、ヘッドガイド筒部14に上下動自在
に内嵌される下部シャーシ23Dと、この下部シャーシ
23Dの上部に一体的に結合される上部シャーシ23U
とからなる。下部シャーシ23Dは、図11に示すよう
に、ヘッドガイド筒部14に内嵌される周壁32と、シ
ャーシ底壁33を有し、シャーシ底壁33の中央の開口
34に縦型のモータ35がビス36で垂下状態に取り付
けられ(図6参照)、モータ35の上端の出力軸37を
開口34より上方へ突出させる。
【0022】組み立てに際しては、例えば、予め、本体
ケース1の上端にヘッドガイド筒部14を取り付ける一
方、駆動シャーシ23と、基台24、内刃ホルダ25お
よび外刃ホルダ29等からなる剃刃ユニット3を互いに
組み合わせて切断ヘッド2を組み立て、しかるのち、こ
の切断ヘッド2を本体ケース1に組み付ける。
【0023】すなわち、図7および図8に示すように、
ヘッドガイド筒部14の周壁15の前面側を前ケース1
Fの上端内面に、取付片17とボス19が合致するよう
に密着状に重ね合わせ、止めネジ20を取付片17の穴
17aからボス19にねじ込むことにより、ヘッドガイ
ド筒部14と前ケース1Fとを一体的に結合する。次い
で、前ケース1Fに後ケース1Bを突き合わせるととも
に、後ケース1Bの上端内面をヘッドガイド筒部14の
周壁15の後面側に密着状に重ね合わせて、前後ケース
1F・1Bを一体的に結合する。ヘッドガイド筒部14
は、これの周壁15の上端が前後ケース1F・1Bの各
上端縁より少し上方へ突出するように組み付けられる。
【0024】次いで、予め組み立てられた切断ヘッド2
の下部シャーシ23Dをヘッドガイド筒部14にこれの
上方から内嵌し、モータ35をヘッドガイド筒部14の
筒底壁16の開口16aより下方へ突出させる。その
際、下部シャーシ23Dは、図5に示すように、シャー
シ底壁33から下方へ突設した左右のフック状の抜止め
爪39を、ヘッドガイド筒部14の筒底壁16の開口1
6aに挿入して該開口16aの縁16bに上方抜け止め
状に係合させる。またシャーシ底壁33の下面に設けた
ボス40とヘッドガイド筒部14の内底のバネ受け41
との間に押上げバネ部材42を介在させる。これにより
モータ35を含む切断ヘッド2全体が押上げバネ部材4
2により常時上方へ押し上げ付勢され、所定ストローク
だけ上下動自在に弾性支持される。
【0025】他の組み付け手順としては、図40に示す
ように、切断ヘッド2の下部シャーシ23Dにヘッドガ
イド筒部14を押上げバネ部材42を介して外嵌し、次
いでヘッドガイド筒部14を前ケース1Fの上端内面に
止めネジ20で取り付け、最後に後ケース1Bを前ケー
ス1Fに被せ付けて一体的に結合することも考えられ
る。
【0026】上記の上部シャーシ23Uは、図10に示
すように、上面に円弧凹み面43を形成した底フレーム
44を有し、この底フレーム44の左右端から左右一対
のサイドフレーム45・46を相対向状に立設する。そ
して上部シャーシ23Uは、底フレーム44の下面から
突設したボス(図示せず)を、下部シャーシ23Dのシ
ャーシ底壁33の上面に設けたボス49に嵌合し、上部
シャーシ23U側のボスと下部シャーシ23D側のボス
49とをネジ結合する。これで上部シャーシ23Uは下
部シャーシ23Dにこれとの間に内部空間を形成するよ
う一体的に結合される。図12に示すように、そのサイ
ドフレーム45・46間に基台24が揺動軸心Pを中心
に揺動可能に枢支される。
【0027】(基台)図12ないし図15に示すよう
に、基台24は、上蓋板52の嵌め込み装着によって閉
塞される浅い箱状に形成され、その左右から山形のブラ
ケット部53・54を立設する。左右のブラケット部5
3・54の各上端から中空状の支軸部55を外方へ突設
し、この両支軸部55は前記駆動シャーシ23のサイド
フレーム45・46の各上端に開口した軸穴56に挿通
することで、基台24が駆動シャーシ23に前後揺動自
在に枢支連結される。その際、支軸部55の外周に上下
一対の係合突起57を設ける一方、軸穴56の内周に前
後一対の切欠59を設けて、一旦基台24を横向き姿勢
にして支軸部55の係合突起57を軸穴56の切欠59
に一致させた状態で通す。しかるのち基台24を90度
回転させることで、係合突起57が軸穴56に係合し、
この係合により、特別な枢着用のネジ等を使用すること
なく、支軸部55が軸穴56から抜け出ないように簡単
かつ確実に枢支連結される。基台24の底は前記駆動シ
ャーシ23の円弧凹み面43に対応して凸円弧面61に
形成される。これら基台24の凸円弧面61と駆動シャ
ーシ23の円弧凹み面43との間には僅かな隙間が形成
されて基台24の揺動抵抗の低減を図っている。基台2
4の内部には、後述するように、往復動内刃30の駆動
系の振動子62と外刃ホルダ29の係合ロック機構63
(図14参照)が組み込まれる。
【0028】(回転型の内刃駆動系)図10において、
前記駆動シャーシ23の各サイドフレーム45・46の
外側にはキャップ64・65が嵌着固定される。左側の
サイドフレーム45とキャップ64との間に空間を形成
し、この空間の内部と、上部シャーシ23Uと下部シャ
ーシ23D間の内部空間とにわたって、モータ35の回
転を減速して剃刃ユニット3の内刃26に伝達するため
の第1の駆動伝達手段66が装備される。
【0029】図5および図21にその駆動伝達手段66
を示す。この駆動伝達手段66は、モータ35の出力軸
37に固着された第1伝動ギヤG1、これに噛み合う第
2伝動ギヤG2、この第2伝動ギヤG2に一体連設され
た第3伝動ギヤG3、この第3伝動ギヤG3に噛み合う
第4伝動ギヤG4、第4伝動ギヤG4の上面に一体形成
されたフェースギヤである第5伝動ギヤG5、第5伝動
ギヤG5に直交状に噛み合う第6伝動ギヤG6、第6伝
動ギヤG6に一体連設された第7伝動ギヤG7、第7伝
動ギヤG7に噛み合う第8伝動ギヤG8、第8伝動ギヤ
G8に噛み合う第9伝動ギヤG9、第9伝動ギヤG9と
同軸67上に並列状に固着された最終伝動ギヤG10と
から構成される。最終伝動ギヤG10と第9伝動ギヤG
9とを両端に固着した軸67は剃刃ユニット3の揺動軸
心Pとなるが、これは基台51の支軸部55の中心穴に
通される。モータ35は内刃26の駆動源のみならず、
可動くし刃30およびきわ剃りユニット12の駆動源に
も共用する。その際、モータ35の出力軸37上の第1
伝動ギヤG1より上方に偏心ピン69を固着し、この出
力を後述するように第2の駆動伝達手段68を介して可
動くし刃30に伝達する。またモータ35の出力軸37
上の第1伝動ギヤG1より下方に偏心カム70を固着
し、この偏心カム70の出力を後述するように第3の駆
動伝達手段198を介してきわ剃りユニット12に伝達
する。
【0030】(剃刃ユニット)図23に示すように、剃
刃ユニット3は、揺動自在な前記基台24と、仕上げ剃
り用の前後一対のシリンダ形状の内刃26F・26Bを
前記揺動軸心Pと平行に並列軸支した内刃ホルダ25
と、網目状に形成された前後2枚の外刃27・27をア
ーチ状に張設した外刃ホルダ29と、前後の外刃27・
27間に平行に隣接状態に配置される、荒剃り用の可動
くし刃30および固定くし刃31とを備える。このよう
に前後の外刃27・27および内刃26・26と、この
中間に隣接配置される固定くし刃31および可動くし刃
30とで三枚刃構造にすることにより、早剃り、深剃り
をすることができ、特にくせ毛や長毛(剃り残し毛)も
固定くし刃31と可動くし刃30とで荒剃りしながら外
刃27と回転型の内刃26で仕上げ剃りすることができ
る。その際、剃刃ユニット3が最終伝動ギヤG10の軸
心Pを中心に首振り揺動することで、顔の凹凸や顎下な
どの剃りにくい部分にも剃刃ユニット3を容易に追従さ
せることができる。
【0031】(内刃ホルダ)図18および図19に示す
ように、内刃ホルダ25は、平坦な毛くず受け面71を
形成するホルダ底壁72の左右端から側壁73・74を
立設しており、この側壁73・74間に前記内刃26・
26が軸受M・Mを介して平行に軸支され、かつ内刃2
6・26と毛くず受け面71との間には前後から清掃ブ
ラシを挿入できる程度の空間が形成される。また、各内
刃26の左端に軸75を介して一体化した入力ギヤ78
・78が、左側の側壁73の外側に位置するように配備
される。各側壁73・74の外側にはカバー体76・7
7が嵌合連結され、左側のカバー体76には前記入力ギ
ヤ78・78の対向する一部を露出させる開口79が形
成される。このように入力ギヤ78・78の対向する一
部を露出させることで、この内刃ホルダ25の基台24
への組み付けに伴って、各入力ギヤ78・78の露出部
分を前記最終伝動ギヤG10にそれぞれ容易に噛み合わ
すことができる。
【0032】図16および図19において、内刃ホルダ
25の右側壁74の外面には、基台24の右側のブラケ
ット部54をガイド部としてこれに上方より係合できる
前後一対のL形の係合リブ90・91が形成される。さ
らに、左右側壁73・74に嵌合される上記カバー体7
6・77の開口79・79の内壁面も、基台24への内
刃ホルダ25の装着時のガイド部として、左右のブラケ
ット部53・54の側面に沿って嵌まり込む。右側のブ
ラケット部54に係合リブ90・91を係合させるとと
もに、左右のブラケットブラケット53・54の側面に
カバー体76・77の開口79・79を嵌合させること
により、内刃ホルダ25が基台24に対して位置決めさ
れた状態、つまり各内刃26の軸心が最終伝動ギヤG1
0の軸心である揺動軸心Pから一定距離に位置する状態
に組み付けられる。
【0033】図19および図20に示すように、内刃ホ
ルダ25の左右側壁73・74の各外面には前後一対の
弾性を有する係合アーム92が垂下状に形成され、この
係合アーム92の下端にフック部92aが設けられる。
図16および図22に示すように、この内刃ホルダ25
を基台24にこれの上方から押し込み操作すると、係合
アーム92のフック部92aが弾性変形を介して基台2
4の左右側壁53・54の各内面に設けた凹部93に係
脱自在に係合する。かかる係合状態は、内刃ホルダ25
をつかんで上方へ強く引っ張る操作力で係合アーム92
が弾性変形を介してフック部92aを凹部93から抜け
出すようにしてある。従って、回転内刃26の交換に際
し、内刃ホルダ25を容易に外すことができる。
【0034】(外刃ホルダ)図26および図27に示す
ように、外刃ホルダ29は、前後壁部94・95と左右
側壁96・97とを備えた中抜き形状に形成され、左右
側壁96・97はそれぞれ内外二重壁96a・96b・
97a・97bに形成される。各内壁96a・97aに
は前後一対ずつの第1切欠部99を形成するが、この第
1切欠部99は、外刃ホルダ29を内刃ホルダ25およ
び基台24にこれの上方から嵌め込み装着する際に、内
壁96a・97aが各内刃26の左右両端の軸75と接
当干渉するのを避けるため設けられる。各外壁96b・
97bには、前記外刃ホルダ29の嵌め込み装着に際し
基台24のブラケット部53・54に嵌合する第2切欠
部100が形成される。
【0035】外刃ホルダ29の前後壁部94・95の各
内面には、図25に示す外刃張設用の前後のエンドピー
ス101・102をかしめ溶着するためのピン103が
設けられる。左右側壁96・97における各内壁96a
・97aの内面の前後中間部には、外刃張設用の中央エ
ンドピース104を左右から係合支持する縦長溝105
が形成される。各エンドピース101・102・104
はプラスチック成形されたものであり、図27および図
32に示すように、各外刃27の内刃回転方向の上手側
の一端部は、中央エンドピース104および前エンドピ
ース101からそれぞれ突設した固定ピン104a・1
01aにかしめ溶着することで固定される。また、各外
刃27の内刃回転方向の下手側の他端部は、後エンドピ
ース102および中央エンドピース104に上下方向に
弾性変位自在に一体形成した弾性腕102b・104b
から突出する可動ピン102c・104cに補助バネ2
05を介してかしめ溶着することで引っ張り状態に取り
付けられる。
【0036】このように各外刃27の内刃回転方向上手
側の一端部を固定し、内刃回転方向下手側の他端部を引
っ張っておくと、各外刃27が内刃26との摺接抵抗を
受けて内刃回転方向の下手側に向けて引っ張られ、その
回転方向の下手側において外刃27の弛みが発生しがち
となるのをよく抑えて、常に外刃27の内刃26との密
着性を高めることができ、切れ味を向上できる。なお外
刃ホルダ29の後壁部95の外面には後側の外刃27に
ひげを起毛しながら導入するためのコーム204が形成
される。
【0037】(固定・可動くし刃)前後の外刃27・2
7間の中央エンドピース104の上には、可動くし刃3
0および固定くし刃31が組み付けられる。これらくし
刃30・31については図28ないし図30に示す。可
動くし刃30は断面コの字形状に形成されて前後刃板1
06・107の連結上端部にくし状刃109とスリット
108とを左右方向に交互に列設してある。この可動く
し刃30の前後刃板106・107間の中央部には、板
バネなどのバネ部材110を上端に保持し、下端に二股
部111aを有する駆動ピース111がピン結合され
る。他方、固定くし刃31は、可動くし刃30に対応さ
せて、断面コの字形状に形成されて前後刃板112・1
13の連結上端部の前後二列にくし状刃114とスリッ
ト118とを左右方向に交互に列設してある。この固定
くし刃31の前後刃板112・113間に、可動くし刃
30をバネ部材110および駆動ピース111ごと嵌め
込み、次いで固定くし刃31の前後刃板112・113
間の左右に、バネ部材110の左右の自由端を受け止め
る外刃ピース115をピン結合する。そのバネ部材11
0のスプリング作用で可動くし刃30のくし状刃109
が固定くし刃31のくし状刃114の内面に密着する。
【0038】このように、予め一体的に組み合わせた可
動くし刃30と固定くし刃31とは、図26に示すよう
に、固定くし刃31の左右端から突出する外刃ピース1
15の突起115aを、外刃ホルダ29の左右の内壁9
6a・97aの内面の前記縦長溝105の上方に設けた
縦長溝116に上下動可能に係合支持することで、中央
エンドピース104上に組み付けられる。その際、左右
の外刃ピース115と中央エンドピース104との間に
バネ部材117を介在させ、このバネ部材117のスプ
リング作用で常時可動くし刃30が固定くし刃31ごと
押し上げ付勢される。これにより固定くし刃31が肌に
優しく追従する。
【0039】(可動くし刃駆動系)次に、図5および図
14に基づき可動くし刃30を駆動する第2の駆動伝達
手段68について説明する。これは基台24の内部に、
モータ35の出力軸37の偏心ピン69の回転を可動く
し刃30の左右往復動に変換伝達するための振動子62
を内蔵する。その振動子62はこれ全体がプラスチック
成形品であり、下面に溝120を前後方向に形成した振
動子本体121と、振動子本体121の上面中央から上
方へ突設した駆動軸122、および振動子本体121の
左右端に一体に形成した薄肉部123とを有してなる。
そして振動子62は、左右の薄肉部123の端部123
aに孔123bを設け、この孔123bを基台24の内
面に突設したピン241に圧入嵌合する。その際、振動
子62の駆動軸122は、基台24を閉塞するための上
蓋板52の中央の開口52aに通したのち、更に内刃ホ
ルダ25のホルダ底壁72の中央の開口72a内に通し
てから上方へ突出させる。この駆動軸122の突出上端
部は、図6に示すごとく中央エンドピース104に設け
た切欠104aに通したうえで、可動くし刃30の駆動
ピース111の二股部111aに係合させる。振動子本
体121の下面の溝120には前記偏心ピン69を係合
させる。上蓋板52の中央の開口52aと駆動軸122
との間の間隙は、可撓性の毛止めカバー124で塞がれ
る。
【0040】しかるときは、モータ35の駆動により、
振動子62が偏心ピン69との係合を介して左右に直線
往復動し、可動くし刃30が固定くし刃31の内面を左
右方向に摺接運動する。このように可動くし刃30の駆
動伝達機構68は、振動子62を偏心ピン69により直
接に駆動させるが、これに対し前記回転型の内刃26は
駆動伝達手段66を介して任意に減速可能である。従っ
て、共通のモータ35を駆動源とする場合も可動くし刃
30と回転型の内刃26とはそれぞれ最適な速度で駆動
させることができる。例えば、可動くし刃30は回転数
(振動数)を重要視する関係上7000〜8000r.p.
m に、回転型の内刃26は回転トルクを重要視するうえ
でそれよりも遅く、3000〜4000r.p.m に設定す
る。
【0041】(外刃ホルダの係合ロック機構)前記外刃
ホルダ29の係合ロック機構63の構成が図14および
図33に示される。基台24の内部に、取外板125が
前記振動子62の下方に位置するよう組み付けられる。
取外板125はこれ全体がプラスチック成形品であっ
て、前後一対の係止爪126を有する左右側板部127
・129と、この左右側板部127・129どうしを一
体に連結する枠板部130とを有する。右側板部129
の外面における前後の係止爪126・126間には押圧
突起131を突設する。枠板部130は、前記振動子6
2の下面中央凸部62aとの干渉を避けるための透孔1
32を有する枠状に形成されて、前後枠部133・13
4と左右枠部135・136とを有する。右側板部12
9と剛体的に結合する右枠部136は前後幅広の厚板状
に形成される。左側板部127と一体に連続する左枠部
135には、前後枠部133・134に薄肉部137を
介して連接される前後一対の彎曲部139a・139b
を有する二山形状部139が形成される。その彎曲部1
39a・139b間の中間部と左側板部127の前後方
向中央部とは棒状部140で連接する。彎曲部139a
・139bの棒状部140との連接部139c・139
dも薄肉状に形成する。棒状部140および右枠部13
6の各下面にはバネ装着溝144を凹設する。
【0042】この取外板125は基台24の内部に左右
方向にスライド自在に組み付けられるが、その際、基台
24の左右ブラケット部53・54の各根元寄り部の前
後に設けた開口141に係止爪126を通してこの爪先
端を外部へ突出させ、かつ押圧突起131を右ブラケッ
ト部54の根元部の前後中央部に設けた開口142に通
すとともに、基台24の内部左側に突設した前後のリブ
143・143に、二山形状部139の彎曲部139a
・139bを当接させる。棒状部140および右枠部1
36の各下面のバネ装着溝144と、基台24の内底面
の左右から突設したバネ受け突起145との間に、復帰
バネ部材146を介在させる。この左右一対の復帰バネ
材146により常に取外板125が左右の係止爪126
を各開口141から突出するよう押圧付勢される。
【0043】図23に示すように、基台24の開口14
1から突出する各係止爪126の突出端は、外刃ホルダ
29の左右の外壁96b・97bの下部内面に形成され
た係合凹部147に係合し、この係合により外刃ホルダ
29が基台24に対して所定位置に装着固定される。い
ま、押圧突起131を基台24の内方(左方向)へ押圧
操作すると、取外板125は基台24の前後壁部242
・243の案内下で左方向へ摺動し、押圧突起131の
左側の係止爪126が基台24の内方へ退入すると同時
に、前後枠ブラケット133・134に押されて、二山
形状部139の彎曲部139a・139bがリブ143
に押し付けられながら薄肉部137および薄肉状の連接
部139c・139dで弾性変形し(図33の二点鎖線
状態)、この弾性変形に伴い棒状部140が左側板部1
27および係止爪126ごと基台24の内方へ引き込ま
れる。この結果外刃ホルダ29の係合ロックが解除され
る。
【0044】上記取外板125の押圧突起131を外部
操作するロック解除ボタン149は、図5および図12
に示すように、キャップ65および右側のサイドフレー
ム46に設けた透孔150・151に挿入されるととも
に、このロック解除ボタン149の内端が押圧突起13
1に対向して配備される。従って、ロック解除ボタン1
49を押し込み操作することで、取外板125が上記の
ように復帰バネ部材146に抗してロック解除方向に押
圧変位する。また、外刃ホルダ29を装着する場合に
は、単に外刃ホルダ29を基台24に上方から押し込み
操作するだけで、係合ロック機構63が自動的にロック
作動する。
【0045】(安全スイッチ機構)図34ないし図37
に、外刃ホルダ29を取り外すと起動・停止用のスイッ
チノブ9を停止位置(スイッチオフ位置)に機械的にロ
ックして不測な内刃26の回転を阻止できるという、安
全スイッチ機構を示す。この安全スイッチ機構は、スイ
ッチノブ9と外刃ホルダ29の右側壁97との間に、昇
降ピース155と規制手段154とを組み込む。規制手
段154は中継ピース159と揺動ピース160からな
る。図8および図34に示すように、スイッチノブ9は
前ケース1Fの内面沿いに配される節度板157と一体
的に結合し、この節度板157には内面に導電性板バネ
を備えた作動片158および一対の弾性アーム220を
備える。スイッチノブ9を停止位置(スイッチオフ位
置)と起動位置(スイッチオン位置)との間で上下動さ
せるに伴い、節度板157の作動片158が回路基板5
上の駆動回路の端子間を開閉するとともに、弾性アーム
220が前ケース1Fの内面側に設けた節度突起221
に係脱し、この係合作用でスイッチノブ9がオフ位置ま
たはオン位置に停止保持される。
【0046】昇降ピース155は、これの上端にホルダ
受部155aを、下端に基台24の揺動軸心Pを中心に
して描かれる凸円弧状の押さえ部155bをそれぞれ有
するとともに、内面に抜止め爪155cを突設する。こ
の昇降ピース155は抜止め爪155cを、図16およ
び図34に示すごとく基台24のブラケット部54の外
面に設けた縦長のスリット222に上下スライド自在に
係合することで、ブラケット部54の外面上を昇降動自
在にかつ押上バネ部材156で常時押し上げ付勢する状
態に取り付けられる。なお昇降ピース155の上下方向
中間部には、基台24の揺動軸心Pを中心にして描かれ
る円弧状の孔223を設け、この孔223に前記ロック
解除ボタン149の軸部を通して該ボタン149との干
渉を避けている。更に昇降ピース155には前記孔22
3の上方に縦長の孔206を設け、この孔206に基台
24のブラケット54の外面に突設したボス54aを嵌
め込むとともに、該ボス54aに結合される後述のピン
175を通して該ピン175との干渉を避ける。
【0047】上記のように装着された昇降ピース155
は、基台24のブラケット54の外面とサイドフレーム
46の内壁との間の間隙、すなわち外刃ホルダ29を装
着したときこれの右側壁97の外壁97bの押さえ部1
00aがすべり込む狭い間隙内に納められるので、使用
者によってその昇降ピース155が不用意に触られるよ
うなことがない。
【0048】昇降ピース155の押さえ部155bと、
前記節度板157の上端に設けた被規制部157aとの
間に、中継ピース159と揺動ピース160が組み込ま
れる。中継ピース159はプレート161を有し、この
プレート161の上面の左右方向一端にピン形状の受け
部162を上向きに突設し、プレート161の下面の左
右両端に2本のスライドピン163・164を下向きに
突設する。この中継ピース159は、受け部162が上
部シャーシ23Uの底シャーシ44に開けた孔152を
貫通して昇降ピース155の押さえ部155bの下方に
位置するように、スライドピン163・164を下部シ
ャーシ23Dのシャーシ底壁33に設けたガイド孔22
4・224に挿入する。各ピン163・164に外嵌装
着したバネ部材165はプレート161とシャーシ底壁
33間に介在させる。これで中継ピース159は下部シ
ャーシ23D上に上下方向に平行移動自在にかつバネ部
材165で常に上動付勢するよう取り付けられる。
【0049】揺動ピース160は揺動軸部166にピー
ス受部167と作用部168とを互いに直交するよう備
える。そして揺動ピース160は、揺動軸部166の両
端を下部シャーシ23Dのシャーシ底壁33に設けた軸
受169・169に前後揺動自在に支持し、揺動軸部1
66に外嵌装着したバネ部材170で常にピース受部1
67の先端が中継ピース159のプレート161の下面
側に当接するとともに、作用部168の先端が被規制部
157aの真上のロック位置に位置するよう揺動付勢す
る。
【0050】しかるときは、外刃ホルダ29を装着する
と、この右側壁97の外壁97bの第2切欠部100に
設けた押さえ部100aが、昇降ピース155のホルダ
受部155aに接当押圧し、この接当押圧作用で昇降ピ
ース155を押上バネ部材156の弾力に抗して押し下
げる。この昇降ピース155の下降に伴い押さえ部15
5bが受け部162を押圧することで、中継ピース15
9が水平姿勢のままバネ部材165に抗し押し下げられ
て揺動ピース160のピース受部167を押し下げる。
これにより揺動ピース160が揺動軸部166まわりに
揺動して作用部163を節度板157の被規制部157
aの上方から退いてアンロック位置へ移動する。従っ
て、スイッチノブ9をオン位置に上方スライド操作可能
にする。つまり、外刃ホルダ29を装着した時はモータ
35を起動することができる。その際、昇降ピース15
5の押さえ部155bは揺動軸心Pを中心とする凸円弧
状に形成してあるので、剃刃ユニット3がいずれの揺動
角位置にあるときも、常に昇降ピース159は中継ピー
ス159の受け部162を押しつづけ、スイッチノブ9
のスライド操作を自由自在とする。また凸円弧状の押さ
え部155bと受け部162とは常に点接触状態にある
ので、剃刃ユニット3の揺動抵抗に支障を来すようなこ
とがない。
【0051】外刃ホルダ29を取り外すと、昇降ピース
155が押上バネ部材156の弾性復帰力で自動的に上
昇するに伴い中継ピース159がバネ部材165の弾性
復帰力で自動上昇する。同時に揺動ピース160がバネ
部材170の弾性復帰力で前記と反対方向に揺動し、こ
の揺動により作用部168が被規制部157aの真上の
ロック位置に復帰する。従って、このときはスイッチノ
ブ9をオン位置へ上方スライド操作することができない
ため、モータ35を起動不能にし、外刃ホルダ29を外
して内刃26を清掃したり、内刃26を内刃ホルダ25
ごと交換するときも安全である。その際、基台24の揺
動角は、受け部162が常に基台24の底面領域内に位
置するように規制しているので、内刃26を清掃した
り、交換するときに基台24がいかなる位置に揺動しよ
うとも、受け部162は、基台24の底面から外部へ露
出することがなく、不用意に触られるようなことがな
い。
【0052】(中立戻し機構)切断ヘッド2には、不使
用時にこれを常時中立位置に戻す方向に付勢する機構を
備える。この機構は、図12および図38に示すよう
に、駆動シャーシ23のサイドフレーム46の外面の前
記軸穴56まわりに設けたボス171に、ねじりコイル
形の戻しバネ172のコイル部172aを外嵌装着し、
該コイル部172aの両端から延出する二本の足部17
2bを、前記ボス171の下方に設けた一対のピン17
3・173間に通して該ピン173の下方に開口した円
弧孔174に臨ませる。他方、基台24のブラケット部
54の外面にピン175を取り付け、このピン175を
円弧孔174に入れ、このピン175の溝175aに前
記戻しバネ172の足部172bの下端を係合させる。
これにより剃刃ユニット3は、肌圧を受けることで、戻
しバネ172の弾力に抗して前後方向に揺動するが、肌
圧から解除されると戻しバネ172の弾力により中立位
置に復位する。特に、肌の押し当てにより剃刃ユニット
3が前後揺動した場合には、上記戻しバネ172による
弾性復元力が剃刃ユニット3に作用するため、剃刃ユニ
ット3は常に肌に対して密着する方向に付勢される。
【0053】(ヘッドロック機構)鼻の下などを剃る場
合は、剃刃ユニット3は揺動しないように固定している
方が使いやすいため、剃刃ユニット3を固定して使用す
るためのヘッドロック機構が装備される。このヘッドロ
ック機構は、前記中立戻し機構と相まって成り立つもの
で、本体ケース1の右側にヘッドロックピン176を上
下にスライド自在に備え、このヘッドロックピン176
を、中立位置にある基台24の下面に設けた切欠177
に係合させることで、剃刃ユニット3が中立位置に保持
される。
【0054】(毛くず侵入防止機構)外刃27や固定く
し刃31から毛くずが外部へ飛散する場合、この毛くず
が本体ケース1内に侵入するおそれがあるため、これを
より完全に防止する毛くず侵入防止機構が備えられる。
この機構は、図6に示すごとく切断ヘッド2の前面下部
に、具体的には上部シャーシ23Uの正面上縁に沿って
形成した段部230にエプロン179が、それの上端部
内面を前記段部230上に沿わせるように取り付けられ
るとともに、それの下端がヘッドガイド筒部14の周壁
15の前面を覆うよう垂下状に配備される。これにより
外刃27や固定くし刃31から外部へ飛散する毛くず
が、ヘッドガイド筒部14と駆動シャーシ23とのすり
合わせ面間に侵入するのを阻止する。また、図5に示す
ごとく切断ヘッド2の左右に取り付けたキャップ64・
65は、これの各下端が本体ケース1より上方へ突出す
るヘッドガイド筒部14の周壁15の外面を覆うまで延
設させることで、当該箇所からも前記毛くずがヘッドガ
イド筒部14と駆動シャーシ23とのすり合わせ面間に
侵入するのを防止する。なお、エプロン179は商品名
などを表示する銘板に利用することもできる。
【0055】(きわ剃りユニット)図6および図39に
おいて、きわ剃りユニット12はきわ剃りホルダ190
に固定した固定くし刃191と、この固定くし刃191
の上を往復摺動する可動くし刃192からなり、かつモ
ータ出力を受け継いで可動くし刃192に伝動する係合
子193を可動くし刃191に設けている。きわ剃りユ
ニット12はその刃先を下向きにして後ケース1Bの外
面に沿う収納姿勢(図6の実線状態)と、その刃先を後
方へ突出させる使用姿勢(図6の二点鎖線状態)とにわ
たって支軸194まわりに回動自在に備えられる。その
姿勢切り換え操作は、前述したように後ケース1Bの外
面に上下スライド自在に備えた操作ノブ13によって行
われる。
【0056】図6に示すように、操作ノブ13は、後ケ
ース1Bの内面上に沿って上下スライド自在に装着した
きわ剃りレバー197と一体的に結合される。きわ剃り
レバー197はこれの上端に出退操作アーム199を有
し、該アーム199の上端はきわ剃りホルダ190に係
合する。いま、操作ノブ13を上方へスライドさせる
と、きわ剃りレバー197も上動し、きわ剃りユニット
12が出退操作アーム199によって突き上げられて突
出姿勢に切り換えられる。操作ノブ13を下方へスライ
ドさせると、きわ剃りレバー197も下動し、きわ剃り
ユニット12が出退操作アーム199で引き下げられて
収納姿勢に切り換えられる。
【0057】きわ剃りユニット12とモータ35の間に
は、モータ35の回転を揺振運動に変えて可動くし刃1
92に伝達するための第3の駆動伝達手段198が設け
られる。この手段は、図6および図39に示すように、
先端に二股部200を、また中間に前後方向に長い透孔
201をそれぞれ有する揺動アーム202を備える。こ
の揺動アーム202の基端部は下部シャーシ23D上に
軸203で水平揺動自在に支持されるとともに、透孔2
01内にモータ35の出力軸37に固着した偏心カム7
0が嵌合される。きわ剃りユニット12が収納姿勢の状
態では係合子193が揺動アーム202の二股部200
との係合を解除する。きわ剃りユニット12が突出姿勢
に切り換えられると、係合子193が揺動アーム202
の二股部200に係合し、モータ35の回転が揺振運動
に変えられて可動くし刃192に伝達される。
【0058】図6ないし図8、図10および図40にお
いて、上記きわ剃りユニット12およびこれの駆動伝達
手段198の組み付け要領について説明する。後ケース
1Bに、予めきわ剃りユニット12、きわ剃りレバー1
97、係合子193などのきわ剃り部品が組み込まれ、
切断ヘッド3が組み付けられた状態下で、揺動アーム2
02が、ヘッドガイド筒部14の後面に形成された開口
部15aに通され、さらに切断ヘッド2側の下部シャー
シ23Dおよび上部シャーシ23Uの各後壁に形成され
た切欠32a・23a(図37参照)に通されることに
より、きわ剃りユニット12の係合子193と対向配備
される。
【0059】(他の実施形態)上記実施例では回転型の
内刃26を採用するロータリ式電気かみそりに安全スイ
ッチ機構を備えてあるが、内刃26を往復動型とする往
復動式電気かみそりにも同様に適用できる。もっとも、
この場合は内刃26の駆動伝達手段66としてモータ3
5の回転を直線往復動に変えて内刃26に伝達する機
構、いわば第2の駆動伝達手段68と同様な機構を採用
することになる。また、可動くし刃30と固定くし刃3
1は必ずしも必要とするものではない。
【0060】上記実施例では、安全スイッチ機構の規制
手段154として、昇降ピース155と揺動ピース16
0との間に中継ピース159を設け、この中継ピース1
59にピース受部167を設けてあるが、これに代えて
図41に示すように中継ピース159を省略し、受け部
162をもつ揺動ピース160のみで構成することもで
きる。
【0061】上記実施例では昇降ピース155の押さえ
部155bを揺動軸心Pを中心にして描かれる凸円弧状
に形成する一方、揺動ピース160側のピース受部16
7をピン形状に形成するが、これとは反対に昇降ピース
155の押さえ部155bをピン形状に形成し、揺動ピ
ース160側のピース受部167を揺動軸心Pを中心に
して描かれる凹円弧状に形成することもできる。
【0062】上記実施例ではスイッチノブ9と一体に上
下動する被規制部157aが節度板157に形成される
が、これに代えてスイッチノブ9それ自体に直接、被規
制部157aを一体に形成することもできる。
【0063】上記実施例では、サイドフレーム45・4
6と、モータ35、およびこのモータ35の出力を内刃
26に伝達する駆動伝達手段66とは駆動シャーシ23
上に備え、この駆動シャーシ23は本体ケース1の上部
に昇降動自在に取り付けるがこれに限られるものではな
い。駆動シャーシ23は省略してサイドフレーム45・
46を本体ケース1の上部に一体に突出形成するか、ま
たは本体ケース1とは別体にサイドフレーム45・46
を形成しこれを本体ケース1に一体的に結合するもので
もよい。またモータ35は本体ケース1の内部に固定す
るものであってもよい。
【0064】
【発明の効果】本発明の電気かみそりによれば、外刃ホ
ルダ29の脱着操作に伴い昇降動する昇降ピース155
が、内外刃26・27を備えた揺動自在な基台25上に
装着される一方、受け部162と作用部168を有する
規制手段154が作用部168を被規制部157aの移
動を規制するロック位置と、当該位置から退くアンロッ
ク位置とにわたって切り換えられように、かつ受け部1
62が基台25の揺動に伴い常時昇降ピース155と摺
接するようにした。従って、外刃27を肌に当てて揺動
させながら剃るのに何ら支障を来すようなことがなく、
複雑な形状の肌部分をも剃り易い。外刃ホルダ29を取
り外すとスイッチノブ9はオフ位置に自動的にロックさ
れるため、不注意にも内刃26が駆動するようなことが
なく、内刃26の清掃や交換がきわめて安全に行える。
【0065】外刃ホルダ29の取り外しに伴い昇降ピー
ス155と、規制手段154または揺動ピース160を
介して機械的にスイッチノブ9が停止位置にロックする
ようにしてあるので、内刃駆動モータへの給電回路とリ
ード線を介してつなぐ安全スイッチのごときリード線の
断線問題が生じるようなことがなく、この点でも内外刃
26・27を揺動させる首振りタイプの電気かみそりに
適合するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気かみそりの全体正面図であ
る。
【図2】全体側面図である。
【図3】全体の分解斜視図である。
【図4】切断ヘッド部の縦断正面図である。
【図5】外刃ホルダを取り外した状態で示す切断ヘッド
部の縦断正面図である。
【図6】切断ヘッド部の縦断側面図である。
【図7】切断ヘッド部と本体ケース上部とを分離状態で
示す斜視図である。
【図8】前ケースの上端部とヘッドガイド筒部とを分離
状態で示す斜視図である。
【図9】ヘッドガイド筒部の斜視図である。
【図10】駆動シャーシの分解斜視図である。
【図11】下部シャーシの斜視図である。
【図12】駆動シャーシと基台とを分離状態で示す斜視
図である。
【図13】基台の斜視図である。
【図14】基台の分解斜視図である。
【図15】基台一部の斜視図である。
【図16】基台と内刃ホルダを分離状態で示す斜視図で
ある。
【図17】基台と内刃ホルダをセットした状態で示す斜
視図である。
【図18】内刃ホルダの分解斜視図である。
【図19】内刃ホルダ一部の斜視図である。
【図20】内刃ホルダの斜視図である。
【図21】回転内刃の駆動伝達機構を示す側面図であ
る。
【図22】内刃ホルダの係合ロック機構を示す縦断正面
図である。
【図23】基台にセットされた内刃ホルダと、外刃ホル
ダとを分離状態で示す斜視図である。
【図24】外刃ホルダを一部切欠して示す平面図であ
る。
【図25】外刃ホルダの縦断側面図である。
【図26】外刃ホルダの縦断正面図である。
【図27】外刃ホルダの分解斜視図である。
【図28】固定くし刃と可動くし刃をセットした状態で
示す斜視図である。
【図29】固定くし刃と可動くし刃をセットした状態で
示す断面図である。
【図30】固定くし刃と可動くし刃を分離した状態で示
す斜視図である。
【図31】固定くし刃と可動くし刃をセットした状態を
一部切欠して示す斜視図である。
【図32】外刃とその取り付け用部品を示す分解斜視図
である。
【図33】外刃ホルダの係合ロック機構を示す平面図で
ある。
【図34】安全スイッチ機構を示す正面図である。
【図35】安全スイッチ機構の側面図である。
【図36】安全スイッチ機構の一部平面図である。
【図37】安全スイッチ機構の分解斜視図である。
【図38】中立戻し機構を示す側面図である。
【図39】きわ剃りユニットの駆動伝達手段を示す平面
図である。
【図40】切断ヘッドの他の組み付け要領を示す斜視図
である。
【図41】安全スイッチ機構の変形例を図35に相応し
て示す側面図である。
【符号の説明】
1 本体ケース 3 剃刃ユニット 9 スイッチノブ 23 駆動シャーシ 24 基台 25 内刃ホルダ 26 内刃 27 外刃 29 外刃ホルダ 35 モータ 45・46 サイドフレーム 66 駆動伝達手段 154 規制手段 155 昇降ピース 155a ホルダ受部 155b 押さえ部 156 押上バネ部材 157a 被規制部 160 揺動ピース 165 バネ部材 166 揺動軸部 167 ピース受部 168 作用部 170 ばね部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体ケース1に起動・停止用のスイッチ
    ノブ9がスイッチオン位置とスイッチオフ位置とにわた
    って上下スライド自在に備えられており、 スイッチノブ9はこれと一体に上下動する被規制部15
    7aを有しており、 本体ケース1の上部にサイドフレーム45・46が相対
    向状に備えられ、このサイドフレーム45・46間に剃
    刃ユニット3を配設されており、 剃刃ユニット3は、前記サイドフレーム45・46間に
    揺動自在に支持された基台24と、この基台24上に保
    持された内刃26と、基台24に着脱自在に装着された
    外刃ホルダ29、およびこの外刃ホルダ29に保持され
    た外刃27とを有しており、 スイッチノブ9と外刃ホルダ29との間に安全スイッチ
    機構が備えられ、この安全スイッチ機構は、外刃ホルダ
    25の脱着に伴い基台24上を昇降動する昇降ピース1
    55と、この昇降ピース155と前記被規制部157a
    間に配された規制手段154とを有しており、 規制手段154は、少なくとも基台24の揺動範囲内で
    昇降ピース155と常に接触する配置関係にあり、かつ
    昇降ピース155の昇降動作に応じて昇降する受け部1
    62と、該受け部162の昇降に連動して前記被規制部
    157aの移動を規制するロック位置と、このロック位
    置から退くアンロック位置とにわたって切り換えられる
    作用部168とを有しており、 規制手段154は、前記作用部168を常にロック位置
    の方向へ付勢するとともに、前記受部162を前記昇降
    ピース155に対する接触状態を保持するよう付勢する
    バネ部材(170・165)を備えている、電気かみそ
    り。
  2. 【請求項2】 受け部162は常に基台24の底面領域
    内に位置するように基台24の揺動角が規制されている
    請求項1記載の電気かみそり。
  3. 【請求項3】 本体ケース1に起動・停止用のスイッチ
    ノブ9がスイッチオン位置とスイッチオフ位置とにわた
    って上下スライド自在に備えられており、 スイッチノブ9はこれと一体に上下動する被規制部15
    7aを有しており、 本体ケース1の上部にサイドフレーム45・46が相対
    向状に備えられ、このサイドフレーム45・46間に剃
    刃ユニット3を配設されており、 剃刃ユニット3は、前記サイドフレーム45・46間に
    揺動自在に支持された基台24と、この基台24上に保
    持された内刃26と、基台24に着脱自在に装着された
    外刃ホルダ29、およびこの外刃ホルダ29に保持され
    た外刃27とを有しており、 スイッチノブ9と外刃ホルダ29との間に安全スイッチ
    機構が備えられ、この安全スイッチ機構は、外刃ホルダ
    25の脱着に伴い基台24上を昇降動する昇降ピース1
    55と、この昇降ピース155と前記被規制部157a
    間に配された揺動ピース160とを有しており、 揺動ピース160は、揺動軸部166と、ピース受部1
    67および作用部168とを有しており、 揺動ピース160は、ピース受部167が基台24の揺
    動範囲内で昇降ピース155と常に接触する配置関係に
    あり、かつ、作用部168が被規制部157aの真上の
    ロック位置と、このロック位置から退くアンロック位置
    とにわたって切り換えられように揺動軸部166まわり
    に揺動自在に装着されており、 揺動ピース160はバネ部材170を備え、このバネ部
    材170で揺動ピース160を常にロック位置の方向へ
    揺動付勢するとともに、前記昇降ピース155に対する
    接触状態を保持している、電気かみそり。
  4. 【請求項4】 昇降ピース155が、揺動ピース160
    のピース受部167と常に接触する押さえ部155bを
    有し、この押さえ部155bが、基台24の揺動軸心を
    中心にして描かれる凸円弧縁に形成されている請求項3
    記載の電気かみそり。
  5. 【請求項5】 本体ケース1に起動・停止用のスイッチ
    ノブ9がスイッチオン位置とスイッチオフ位置とにわた
    って上下スライド自在に備えられており、 スイッチノブ9はこれと一体に上下動する被規制部15
    7aを有しており、 本体ケース1の上部に、相対向するサイドフレーム45
    ・46を有しかつモータ35を搭載した昇降動自在な駆
    動シャーシ23と、サイドフレーム45・46間に配設
    された剃刃ユニット3とが備えられており、 剃刃ユニット3は、前記サイドフレーム45・46間に
    揺動自在に支持された基台24と、この基台24上に保
    持された内刃26と、基台24に着脱自在に装着された
    外刃ホルダ29、およびこの外刃ホルダ29に保持され
    た外刃27とを有しており、 駆動シャーシ23に、モータ35の出力を内刃26に伝
    達する駆動伝達手段66が備えられており、 スイッチノブ9と外刃ホルダ29との間に、昇降ピース
    155と揺動ピース160とを有する安全スイッチ機構
    が備えられており、 昇降ピース155は、外刃ホルダ29と当接することで
    押し下げ力を受けるホルダ受部155aと、押さえ部1
    55bと、押上バネ部材156とを有しており、 基台24上に昇降ピース155が、外刃ホルダ29の装
    着に伴い前記ホルダ受部155aが押し下げ力を受けて
    押上バネ部材156のバネ力に抗して下降し、外刃ホル
    ダ29の取り外しに伴い押上バネ部材156のバネ作用
    で上昇するように装着されており、 揺動ピース160は、揺動軸部166と、この揺動軸部
    166に一体に形成されたピース受部167および作用
    部168とを有しており、 駆動シャーシ23上に揺動ピース160が、ピース受部
    167が基台24の揺動範囲内で昇降ピース155の押
    さえ部155bと常に接触する配置関係にあるように、
    かつ、作用部168が前記被規制部157aの真上のロ
    ック位置と、このロック位置から退くアンロック位置と
    にわたって切り換えられように揺動軸部166まわりに
    揺動自在に装着されており、 揺動ピース160には、この揺動ピース160を常にロ
    ック位置の方向へ揺動付勢するバネ部材170が備えら
    れている、電気かみそり。
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