JPH10201771A - 歯冠修復物 - Google Patents
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- JPH10201771A JPH10201771A JP806797A JP806797A JPH10201771A JP H10201771 A JPH10201771 A JP H10201771A JP 806797 A JP806797 A JP 806797A JP 806797 A JP806797 A JP 806797A JP H10201771 A JPH10201771 A JP H10201771A
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- crown restoration
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- A61K6/80—Preparations for artificial teeth, for filling teeth or for capping teeth
- A61K6/802—Preparations for artificial teeth, for filling teeth or for capping teeth comprising ceramics
- A61K6/818—Preparations for artificial teeth, for filling teeth or for capping teeth comprising ceramics comprising zirconium oxide
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- A61K6/84—Preparations for artificial teeth, for filling teeth or for capping teeth comprising metals or alloys
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22F—WORKING METALLIC POWDER; MANUFACTURE OF ARTICLES FROM METALLIC POWDER; MAKING METALLIC POWDER; APPARATUS OR DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR METALLIC POWDER
- B22F3/00—Manufacture of workpieces or articles from metallic powder characterised by the manner of compacting or sintering; Apparatus specially adapted therefor ; Presses and furnaces
- B22F3/12—Both compacting and sintering
- B22F3/1208—Containers or coating used therefor
- B22F3/1258—Container manufacturing
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S623/00—Prosthesis, i.e. artificial body members, parts thereof, or aids and accessories therefor
- Y10S623/924—Material characteristic
Abstract
(57)【要約】
【課題】高強度で生体親和性に優れ、支台歯との密着性
に優れ、また、被覆層を形成する場合にその密着性に優
れた歯冠修復物を提供すること。 【解決手段】歯冠修復物1は、Tiを基本成分とし、M
(ただし、Mは、Si、Zr、Ca、P、Inのうちの
少なくとも1種)を0.01〜3wt%含む金属材料で構
成されている。また、これらに加え、Q(ただし、Q
は、Al、Sn、V、Cuのうちの少なくとも1種)を
0.01〜4wt%含む金属材料で構成されている。この
ような金属材料の外表面には、例えば陶材または合成樹
脂で構成される被覆層4が形成されている。
に優れ、また、被覆層を形成する場合にその密着性に優
れた歯冠修復物を提供すること。 【解決手段】歯冠修復物1は、Tiを基本成分とし、M
(ただし、Mは、Si、Zr、Ca、P、Inのうちの
少なくとも1種)を0.01〜3wt%含む金属材料で構
成されている。また、これらに加え、Q(ただし、Q
は、Al、Sn、V、Cuのうちの少なくとも1種)を
0.01〜4wt%含む金属材料で構成されている。この
ような金属材料の外表面には、例えば陶材または合成樹
脂で構成される被覆層4が形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯冠修復物に関す
るものである。
るものである。
【0002】
【従来の技術】生体歯を研削して形成された支台歯に被
せられる歯冠修復物が知られている。この歯冠修復物
は、支台歯に対し歯科用セメントにより接着、固定して
用いられる。
せられる歯冠修復物が知られている。この歯冠修復物
は、支台歯に対し歯科用セメントにより接着、固定して
用いられる。
【0003】このような歯冠修復物の構成材料として
は、従来、金、銀、ステンレス鋼等の金属材料、ジ
ルコニア、アルミナ、サファイア系等のセラミックスが
用いられていた。
は、従来、金、銀、ステンレス鋼等の金属材料、ジ
ルコニア、アルミナ、サファイア系等のセラミックスが
用いられていた。
【0004】しかしながら、セラミックス材料による歯
冠修復物は、靱性が低く、破損を生じ易いという欠点が
ある。
冠修復物は、靱性が低く、破損を生じ易いという欠点が
ある。
【0005】また、金、銀による金属製の歯冠修復物
は、大変高価であり、また、ステンレス鋼製の歯冠修復
物は、生体適合性が劣り、特に、金属アレルギーの発症
や、Ni、Crの溶出による発ガンのおそれ等の生体へ
の悪影響がある。
は、大変高価であり、また、ステンレス鋼製の歯冠修復
物は、生体適合性が劣り、特に、金属アレルギーの発症
や、Ni、Crの溶出による発ガンのおそれ等の生体へ
の悪影響がある。
【0006】そこで、近年、Ti製の歯冠修復物が開発
されている。Tiは、軽量で強度が高く、耐食性に優れ
ており、また、前述したような溶出物による悪影響も生
じない。
されている。Tiは、軽量で強度が高く、耐食性に優れ
ており、また、前述したような溶出物による悪影響も生
じない。
【0007】しかしながら、Tiは、それ自体、生体親
和性が高いものではなく、また、支台歯との接着性が劣
り、固定強度の低下により離脱を生じ易いという問題が
ある。さらに、歯冠修復物の表面に被覆層を形成しよう
とする場合にも、その密着性が劣り、被覆層の剥離や欠
損を生じ易いという問題がある。
和性が高いものではなく、また、支台歯との接着性が劣
り、固定強度の低下により離脱を生じ易いという問題が
ある。さらに、歯冠修復物の表面に被覆層を形成しよう
とする場合にも、その密着性が劣り、被覆層の剥離や欠
損を生じ易いという問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、生体
親和性に優れ、支台歯との接着性が高く、また、被覆層
を形成する場合に、その密着性が高い歯冠修復物を提供
することにある。
親和性に優れ、支台歯との接着性が高く、また、被覆層
を形成する場合に、その密着性が高い歯冠修復物を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(7)の本発明により達成される。
(1)〜(7)の本発明により達成される。
【0010】(1) 金属材料で構成され、少なくとも
その表面付近の組成が、Tiを基本成分とし、M(ただ
し、Mは、Si、Zr、Ca、P、Inのうちの少なく
とも1種)を0.01〜3wt%含むものであることを特
徴とする歯冠修復物。
その表面付近の組成が、Tiを基本成分とし、M(ただ
し、Mは、Si、Zr、Ca、P、Inのうちの少なく
とも1種)を0.01〜3wt%含むものであることを特
徴とする歯冠修復物。
【0011】(2) 金属材料で構成され、少なくとも
その表面付近の組成が、Tiを基本成分とし、M(ただ
し、Mは、Si、Zr、Ca、P、Inのうちの少なく
とも1種)を0.01〜3wt%、Q(ただし、Qは、A
l、Sn、V、Cuのうちの少なくとも1種)を0.0
1〜4wt%含むものであることを特徴とする歯冠修復
物。
その表面付近の組成が、Tiを基本成分とし、M(ただ
し、Mは、Si、Zr、Ca、P、Inのうちの少なく
とも1種)を0.01〜3wt%、Q(ただし、Qは、A
l、Sn、V、Cuのうちの少なくとも1種)を0.0
1〜4wt%含むものであることを特徴とする歯冠修復
物。
【0012】(3) 前記金属材料の空孔率が0.1〜
5 vol%である上記(1)または(2)に記載の歯冠修
復物。
5 vol%である上記(1)または(2)に記載の歯冠修
復物。
【0013】(4) 前記金属材料が粉末冶金法により
製造されたものである上記(1)ないし(3)のいずれ
かに記載の歯冠修復物。
製造されたものである上記(1)ないし(3)のいずれ
かに記載の歯冠修復物。
【0014】(5) 前記金属材料の表面に、被覆層が
形成されていている上記(1)ないし(4)のいずれか
に記載の歯冠修復物。
形成されていている上記(1)ないし(4)のいずれか
に記載の歯冠修復物。
【0015】(6) 前記金属材料の表面に、被覆層が
形成されており、その厚さが、焼結時の収縮分に対応す
る厚さである上記(4)に記載の歯冠修復物。
形成されており、その厚さが、焼結時の収縮分に対応す
る厚さである上記(4)に記載の歯冠修復物。
【0016】(7) 前記被覆層は、陶材で構成されて
いる上記(5)または(6)に記載の歯冠修復物。
いる上記(5)または(6)に記載の歯冠修復物。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の歯冠修復物を添付
図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明の歯冠修復物の実施例を示
す断面図である。本発明の歯冠修復物(補綴物)1は、
それを装着する口腔内の支台歯に対応する形状の支台歯
模型5上に形成されている。
す断面図である。本発明の歯冠修復物(補綴物)1は、
それを装着する口腔内の支台歯に対応する形状の支台歯
模型5上に形成されている。
【0019】この歯冠修復物1は、以下に述べるような
金属材料で構成されている。
金属材料で構成されている。
【0020】歯冠修復物1を構成する金属材料(以下単
に「金属材料」と言う)の組成は、Tiを基本成分と
し、M(ただし、Mは、Si、Zr、Ca、P、Inの
うちの少なくとも1種)を所定量含むものである。
に「金属材料」と言う)の組成は、Tiを基本成分と
し、M(ただし、Mは、Si、Zr、Ca、P、Inの
うちの少なくとも1種)を所定量含むものである。
【0021】Tiは、軽量でかつ高強度、高硬度であ
り、変形や破損が生じ難く、耐久性、耐食性に優れ、ま
た、金属成分の溶出も極めて少なく、金属アレルギーの
発症等も抑制されるという利点を有している。また、T
iは、ステンレス鋼と比べ、金属光沢が少なく、審美性
に優れている。
り、変形や破損が生じ難く、耐久性、耐食性に優れ、ま
た、金属成分の溶出も極めて少なく、金属アレルギーの
発症等も抑制されるという利点を有している。また、T
iは、ステンレス鋼と比べ、金属光沢が少なく、審美性
に優れている。
【0022】金属材料中には、M、すなわち、Si、Z
r、Ca、P、Inのうちの少なくとも1種が、例えば
TiとMとの固溶体を形成する形で存在している。この
Mが金属材料中に含まれていることにより、歯冠修復物
1の支台歯や歯肉組織に対する親和性、すなわち生体親
和性(生体適合性)が向上する。このような効果は、特
に、Ca、P、Siを含有する場合に、より顕著に発現
する。
r、Ca、P、Inのうちの少なくとも1種が、例えば
TiとMとの固溶体を形成する形で存在している。この
Mが金属材料中に含まれていることにより、歯冠修復物
1の支台歯や歯肉組織に対する親和性、すなわち生体親
和性(生体適合性)が向上する。このような効果は、特
に、Ca、P、Siを含有する場合に、より顕著に発現
する。
【0023】また、金属材料中に、Si、Zr、Ca、
P、Inのうちの少なくとも1種が含まれていることに
より、支台歯との接着性が向上する。すなわち、歯冠修
復物1は、その内表面(支台歯模型5の突出部と接触す
る部分)1aおよび下端面1bが合着剤(歯科用セメン
ト等)を介して支台歯に接着、固定されるが、金属材料
がMを含有することにより、その接着強度が向上し、支
台歯からの離脱が防止される。
P、Inのうちの少なくとも1種が含まれていることに
より、支台歯との接着性が向上する。すなわち、歯冠修
復物1は、その内表面(支台歯模型5の突出部と接触す
る部分)1aおよび下端面1bが合着剤(歯科用セメン
ト等)を介して支台歯に接着、固定されるが、金属材料
がMを含有することにより、その接着強度が向上し、支
台歯からの離脱が防止される。
【0024】また、金属材料中に、Si、Zr、Ca、
P、Inのうちの少なくとも1種が含まれていることに
より、歯冠修復物1の外表面1cに後述するような被覆
層4を形成する場合に、該被覆層4の密着性が向上し、
被覆層4の剥離や欠損が防止される。
P、Inのうちの少なくとも1種が含まれていることに
より、歯冠修復物1の外表面1cに後述するような被覆
層4を形成する場合に、該被覆層4の密着性が向上し、
被覆層4の剥離や欠損が防止される。
【0025】特に、Mのうち、Si、Zr、Ca、In
は、酸化物として添加されているのが、前記効果の向上
にとって好ましい。
は、酸化物として添加されているのが、前記効果の向上
にとって好ましい。
【0026】金属材料中のMの含有量は、0.01〜3
wt%程度、好ましくは0.03〜2.5wt%程度、より
好ましくは0.05〜1.5wt%程度とされる。
wt%程度、好ましくは0.03〜2.5wt%程度、より
好ましくは0.05〜1.5wt%程度とされる。
【0027】金属材料中のMの含有量が、0.01wt%
未満では、前述した各効果の発現が不十分となり、ま
た、3wt%を超えると、金属材料の強度や硬度が低下す
る。
未満では、前述した各効果の発現が不十分となり、ま
た、3wt%を超えると、金属材料の強度や硬度が低下す
る。
【0028】なお、生体親和性の向上という観点から
は、金属材料中に、Caが含まれているのが好ましく、
CaおよびP(またはSi)が含まれているのがより好
ましく、Ca、PおよびSiのすべてが含まれているの
がさらに好ましい。
は、金属材料中に、Caが含まれているのが好ましく、
CaおよびP(またはSi)が含まれているのがより好
ましく、Ca、PおよびSiのすべてが含まれているの
がさらに好ましい。
【0029】Caは、その含有量が微量であっても、金
属材料の生体親和性を向上する効果が高い。
属材料の生体親和性を向上する効果が高い。
【0030】そして、Caの他にPまたはSiが含まれ
ていると、金属材料の生体親和性がより一層向上し、C
aの他にPおよびSiが含まれていると、金属材料の生
体親和性がさらに向上する。また、Ca、Siが含まれ
ていると、金属材料の金属光沢がさらに減少し、審美性
の向上に寄与する。
ていると、金属材料の生体親和性がより一層向上し、C
aの他にPおよびSiが含まれていると、金属材料の生
体親和性がさらに向上する。また、Ca、Siが含まれ
ていると、金属材料の金属光沢がさらに減少し、審美性
の向上に寄与する。
【0031】金属材料中のCaの含有量は、0.01〜
1wt%程度が好ましく、0.02〜0.5wt%程度がよ
り好ましく、0.03〜0.1wt%程度がさらに好まし
い。
1wt%程度が好ましく、0.02〜0.5wt%程度がよ
り好ましく、0.03〜0.1wt%程度がさらに好まし
い。
【0032】また、金属材料中には、さらに、Q(ただ
し、Qは、Al、Sn、V、Cuのうちの少なくとも1
種)を所定量含むのが好ましい。このQを含むことによ
り、歯冠修復物1の支台歯との接着性および歯冠修復物
1の外表面1cに形成される被覆層4の密着性をより向
上することができる。特に、Alについては、酸化物と
して添加されているのが、前記効果の向上にとって好ま
しい。
し、Qは、Al、Sn、V、Cuのうちの少なくとも1
種)を所定量含むのが好ましい。このQを含むことによ
り、歯冠修復物1の支台歯との接着性および歯冠修復物
1の外表面1cに形成される被覆層4の密着性をより向
上することができる。特に、Alについては、酸化物と
して添加されているのが、前記効果の向上にとって好ま
しい。
【0033】金属材料中のQの含有量は、特に限定され
ないが、好ましくは0.01〜4wt%程度、より好まし
くは0.05〜3wt%程度とされる。
ないが、好ましくは0.01〜4wt%程度、より好まし
くは0.05〜3wt%程度とされる。
【0034】金属材料中のQの含有量が、0.01wt%
未満では、前述した効果の向上が不十分となり、また、
4wt%を超えると、金属材料の靱性が低下する。
未満では、前述した効果の向上が不十分となり、また、
4wt%を超えると、金属材料の靱性が低下する。
【0035】また、金属材料中には、例えば、Fe、C
r、Pd、Co、Mo、Au、Ag等の他の元素が不可
避的にまたは積極的に含まれていてもよい。これらの元
素の添加は、金属材料の強度の増大に寄与する。これら
の元素は、Tiとの合金、金属間化合物または金属酸化
物を形成する形で存在しているのが好ましい。
r、Pd、Co、Mo、Au、Ag等の他の元素が不可
避的にまたは積極的に含まれていてもよい。これらの元
素の添加は、金属材料の強度の増大に寄与する。これら
の元素は、Tiとの合金、金属間化合物または金属酸化
物を形成する形で存在しているのが好ましい。
【0036】このような金属材料は、適度な空孔率を有
するものであるのが好ましい。すなわち、金属材料の空
孔率は、0.1〜5 vol%程度であるのが好ましく、
0.3〜4 vol%程度であるのがより好ましい。金属材
料の空孔率が0.1 vol%未満であると、表面に被覆層
4、特に、陶材による被覆層4を形成する場合に、その
密着性が低下する。また、金属材料の空孔率が5 vol%
を超えると、金属材料の強度や硬度が低下するととも
に、空孔が粗大化する傾向を示し、空孔内に食物のかす
等が入り、細菌の繁殖が生じ易くなる。
するものであるのが好ましい。すなわち、金属材料の空
孔率は、0.1〜5 vol%程度であるのが好ましく、
0.3〜4 vol%程度であるのがより好ましい。金属材
料の空孔率が0.1 vol%未満であると、表面に被覆層
4、特に、陶材による被覆層4を形成する場合に、その
密着性が低下する。また、金属材料の空孔率が5 vol%
を超えると、金属材料の強度や硬度が低下するととも
に、空孔が粗大化する傾向を示し、空孔内に食物のかす
等が入り、細菌の繁殖が生じ易くなる。
【0037】また、金属材料の空孔の平均径(直径)
は、特に限定されないが、2〜100μm 程度であるの
が好ましく、5〜50μm 程度であるのがより好まし
い。このような空孔径であれば、金属材料の強度や硬度
を高く維持し、空孔内に食物のかす等が入り、細菌が繁
殖することを抑制できる。
は、特に限定されないが、2〜100μm 程度であるの
が好ましく、5〜50μm 程度であるのがより好まし
い。このような空孔径であれば、金属材料の強度や硬度
を高く維持し、空孔内に食物のかす等が入り、細菌が繁
殖することを抑制できる。
【0038】支台歯模型5としては、例えば、超硬石コ
ウで構成されている。この支台歯模型5は、その形成時
における硬化時膨張および焼成時の加熱膨張により、口
腔内の支台歯より若干大きい寸法に形成されている。支
台歯模型5の構成材料中には、例えば、ジルコニア、イ
ットリア、カルシアのような酸化物セラミックスが含ま
れているのが好ましい。これにより、Tiを主成分とす
る歯冠修復物1の支台歯模型5に対する離型性が向上す
る。
ウで構成されている。この支台歯模型5は、その形成時
における硬化時膨張および焼成時の加熱膨張により、口
腔内の支台歯より若干大きい寸法に形成されている。支
台歯模型5の構成材料中には、例えば、ジルコニア、イ
ットリア、カルシアのような酸化物セラミックスが含ま
れているのが好ましい。これにより、Tiを主成分とす
る歯冠修復物1の支台歯模型5に対する離型性が向上す
る。
【0039】図2は、本発明の歯冠修復物の他の実施例
を示す断面図である。同図の示す歯冠修復物1は、表面
層2を有し、該表面層2が、前述した金属材料で構成さ
れている。これにより、前記と同様の効果、すなわち、
生体親和性(生体適合性)に優れ、歯冠修復物1の支台
歯との接着性および歯冠修復物1の外表面1cに形成さ
れる被覆層4の密着性に優れるという効果を発揮する。
を示す断面図である。同図の示す歯冠修復物1は、表面
層2を有し、該表面層2が、前述した金属材料で構成さ
れている。これにより、前記と同様の効果、すなわち、
生体親和性(生体適合性)に優れ、歯冠修復物1の支台
歯との接着性および歯冠修復物1の外表面1cに形成さ
れる被覆層4の密着性に優れるという効果を発揮する。
【0040】なお、図2に示す歯冠修復物1の内部3の
組成や空孔率は、特に限定されないが、表面層2の密着
性向上の点で、TiまたはTiを含む合金で構成されて
いるのが好ましい。
組成や空孔率は、特に限定されないが、表面層2の密着
性向上の点で、TiまたはTiを含む合金で構成されて
いるのが好ましい。
【0041】また、内部3と表面層2との境界部は、図
示のように、明確でなくてもよく、境界部付近におい
て、その組成、空孔率等が連続的に変化しているもので
あってもよい。
示のように、明確でなくてもよく、境界部付近におい
て、その組成、空孔率等が連続的に変化しているもので
あってもよい。
【0042】また、図2に示す歯冠修復物1において、
表面層2は、歯冠修復物1の内表面(支台歯模型5の突
出部と接触する部分)1aまたは外表面1cのいずれか
一方のみに形成されているものでもよい。
表面層2は、歯冠修復物1の内表面(支台歯模型5の突
出部と接触する部分)1aまたは外表面1cのいずれか
一方のみに形成されているものでもよい。
【0043】図3は、本発明の歯冠修復物の他の実施例
を示す断面図である。同図の示す歯冠修復物1は、前述
した金属材料で構成されており、その外表面1cに、被
覆層4が形成されている。
を示す断面図である。同図の示す歯冠修復物1は、前述
した金属材料で構成されており、その外表面1cに、被
覆層4が形成されている。
【0044】被覆層4の形成目的は、特に限定されない
が、例えば着色層として形成することができる。これに
より、自然の歯に近い色とすることができる。このよう
な目的で形成される被覆層4の構成材料の好適例として
は、陶材(ポーセレン)が挙げられる。
が、例えば着色層として形成することができる。これに
より、自然の歯に近い色とすることができる。このよう
な目的で形成される被覆層4の構成材料の好適例として
は、陶材(ポーセレン)が挙げられる。
【0045】なお、被覆層4は、その厚さを調整するこ
とにより、後述する焼成工程(工程<4>)における金
属材料の外形収縮分を補い(相殺し)、目的形状に整合
させることができる。
とにより、後述する焼成工程(工程<4>)における金
属材料の外形収縮分を補い(相殺し)、目的形状に整合
させることができる。
【0046】被覆層4の厚さ、特に陶材による被覆層4
の厚さは、特に限定されないが、通常、0.1〜2mm程
度が好ましく、0.1〜1mm程度がより好ましい。
の厚さは、特に限定されないが、通常、0.1〜2mm程
度が好ましく、0.1〜1mm程度がより好ましい。
【0047】本発明の歯冠修復物1は、前述した金属材
料で構成されているため、被覆層4の密着性が高く、被
覆層4の剥離や欠損が防止される。
料で構成されているため、被覆層4の密着性が高く、被
覆層4の剥離や欠損が防止される。
【0048】なお、被覆層4は、前記着色層に限らず、
例えば、保護層、撥水性層、緩衝層、潤滑層等、その形
成目的は、いかなるものでもよい。また、被覆層4の構
成材料は、その形成目的等に応じて適宜決定され、前記
陶材以外に、例えば、各種合成樹脂等で構成されていて
もよい。合成樹脂としては、例えば、熱硬化型、光硬化
型、反応硬化型等の硬化性樹脂、特に硬質樹脂が挙げら
れる。
例えば、保護層、撥水性層、緩衝層、潤滑層等、その形
成目的は、いかなるものでもよい。また、被覆層4の構
成材料は、その形成目的等に応じて適宜決定され、前記
陶材以外に、例えば、各種合成樹脂等で構成されていて
もよい。合成樹脂としては、例えば、熱硬化型、光硬化
型、反応硬化型等の硬化性樹脂、特に硬質樹脂が挙げら
れる。
【0049】また、このような被覆層4は、内表面1a
に形成されていてもよい。
に形成されていてもよい。
【0050】また、このような被覆層4は、図2に示す
構成の歯冠修復物1の外表面および/または内表面1a
に形成されていてもよい。
構成の歯冠修復物1の外表面および/または内表面1a
に形成されていてもよい。
【0051】次に、本発明の歯冠修復物1の製造方法に
ついて説明する。本発明の歯冠修復物1は、製造の容易
性、形状、寸法の安定性、金属材料の機械的強度、硬
度、空孔率等の制御のし易さ等から、粉末冶金法により
製造されたものであるのが好ましい。以下、その一例に
ついて説明する。
ついて説明する。本発明の歯冠修復物1は、製造の容易
性、形状、寸法の安定性、金属材料の機械的強度、硬
度、空孔率等の制御のし易さ等から、粉末冶金法により
製造されたものであるのが好ましい。以下、その一例に
ついて説明する。
【0052】<1> 常法に従って、口腔内の支台歯か
ら、それに対応した支台歯模型5を作製する。
ら、それに対応した支台歯模型5を作製する。
【0053】なお、支台歯模型5の表面には、歯冠修復
物1の支台歯模型5からの離型性を向上するために、例
えば、ジルコニア、イットリア、カルシアのような酸化
物セラミックスを含む被覆層(図示せず)を形成してお
くこともできる。
物1の支台歯模型5からの離型性を向上するために、例
えば、ジルコニア、イットリア、カルシアのような酸化
物セラミックスを含む被覆層(図示せず)を形成してお
くこともできる。
【0054】<2> 一方、Ti(またはTi合金)よ
りなる金属粉末と、MまたはMの化合物(特に酸化物)
の粉末と、必要に応じQまたはQの化合物(特に酸化
物)の粉末と、結合材(有機バインダー)とを用意し、
これらを混合または混練して、コンパウンドを製造す
る。
りなる金属粉末と、MまたはMの化合物(特に酸化物)
の粉末と、必要に応じQまたはQの化合物(特に酸化
物)の粉末と、結合材(有機バインダー)とを用意し、
これらを混合または混練して、コンパウンドを製造す
る。
【0055】金属粉末の平均粒径は、特に限定されない
が、通常、1〜100μm 程度が好ましく、5〜45μ
m 程度がより好ましい。
が、通常、1〜100μm 程度が好ましく、5〜45μ
m 程度がより好ましい。
【0056】また、MまたはMの化合物の粉末、Qまた
はQの化合物の粉末の平均粒径は、特に限定されない
が、通常、各々1〜40μm 程度が好ましく、5〜25
μm 程度がより好ましい。
はQの化合物の粉末の平均粒径は、特に限定されない
が、通常、各々1〜40μm 程度が好ましく、5〜25
μm 程度がより好ましい。
【0057】金属粉末に対するMまたはMの化合物の粉
末の配合比、QまたはQの化合物の粉末の配合比は、最
終的な組成において、金属材料中のMおよびQの含有量
が前述したような範囲となるようにする。
末の配合比、QまたはQの化合物の粉末の配合比は、最
終的な組成において、金属材料中のMおよびQの含有量
が前述したような範囲となるようにする。
【0058】また、結合材としては、例えば、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体
などのポリオレフィン、ポリメチルメタクリレート、ポ
リブチルメタクリレート等のアクリル系樹脂、ポリスチ
レン等のスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリアミ
ド、ポリエステル、ポリエーテル、または、これらの共
重合体等の各種熱可塑性樹脂、各種ワックス、パラフィ
ン、高級脂肪酸(例:ステアリン酸)、高級アルコー
ル、高級脂肪酸エステル、高級脂肪酸アミド、ポリビニ
ルアルコール、メチルセルロース等の水溶性高分子材料
等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混
合して用いることができる。
レン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体
などのポリオレフィン、ポリメチルメタクリレート、ポ
リブチルメタクリレート等のアクリル系樹脂、ポリスチ
レン等のスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリアミ
ド、ポリエステル、ポリエーテル、または、これらの共
重合体等の各種熱可塑性樹脂、各種ワックス、パラフィ
ン、高級脂肪酸(例:ステアリン酸)、高級アルコー
ル、高級脂肪酸エステル、高級脂肪酸アミド、ポリビニ
ルアルコール、メチルセルロース等の水溶性高分子材料
等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混
合して用いることができる。
【0059】このような結合材の添加量は、18wt%未
満が好ましく、4〜10wt%程度がより好ましい。結合
材の添加量が多過ぎると、築盛物を焼成した際の収縮率
が増大し、寸法精度が低下し、また、空孔率が高くなる
傾向を示す。
満が好ましく、4〜10wt%程度がより好ましい。結合
材の添加量が多過ぎると、築盛物を焼成した際の収縮率
が増大し、寸法精度が低下し、また、空孔率が高くなる
傾向を示す。
【0060】また、コンパウンド中には、さらに、例え
ば、可塑剤、潤滑剤、酸化防止剤、脱脂促進剤、界面活
性剤等の各種添加剤を必要に応じ添加することができ
る。このうち、可塑剤としては、例えば、フタル酸エス
テル(例:DOP、DEP、DBP)、アジピン酸エス
テル、トリメリット酸エステル、セバシン酸エステル等
が挙げられる。
ば、可塑剤、潤滑剤、酸化防止剤、脱脂促進剤、界面活
性剤等の各種添加剤を必要に応じ添加することができ
る。このうち、可塑剤としては、例えば、フタル酸エス
テル(例:DOP、DEP、DBP)、アジピン酸エス
テル、トリメリット酸エステル、セバシン酸エステル等
が挙げられる。
【0061】<3> 前記<2>の工程で得られたコン
パウンドを用い、該コンパウンドを手作業で支台歯模型
5上に所望の歯冠形状に築盛する。このコンパウンドの
築盛、すなわち成形体の作製は、後の焼成による収縮を
考慮して、目的形状より大きめの形状、寸法に行うのが
好ましい。
パウンドを用い、該コンパウンドを手作業で支台歯模型
5上に所望の歯冠形状に築盛する。このコンパウンドの
築盛、すなわち成形体の作製は、後の焼成による収縮を
考慮して、目的形状より大きめの形状、寸法に行うのが
好ましい。
【0062】ただし、被覆層4を形成する場合には、こ
れに限らず、焼成時の収縮分を被覆層4の厚さで補う
(相殺する)ことができる。この場合には、事前に収縮
率等を正確に算出して築盛するコンパウンドの量を調節
しなくても、後の被覆層4の形成の際に、その厚さを調
整することで、容易に目的形状に整合させることができ
る。
れに限らず、焼成時の収縮分を被覆層4の厚さで補う
(相殺する)ことができる。この場合には、事前に収縮
率等を正確に算出して築盛するコンパウンドの量を調節
しなくても、後の被覆層4の形成の際に、その厚さを調
整することで、容易に目的形状に整合させることができ
る。
【0063】図2に示すように、表面層2を形成する場
合には、例えば、内部3に相当する部分は、任意の組成
のコンパウンドを築盛し、表面層2に相当する部分は、
前記組成のコンパウンド(MやQを含有する)を築盛す
ればよい。
合には、例えば、内部3に相当する部分は、任意の組成
のコンパウンドを築盛し、表面層2に相当する部分は、
前記組成のコンパウンド(MやQを含有する)を築盛す
ればよい。
【0064】なお、この工程においては、コンパウンド
の築盛とその乾燥(脱溶媒または脱バインダー処理を含
む)とを繰り返し行って成長させて行くこともできる。
の築盛とその乾燥(脱溶媒または脱バインダー処理を含
む)とを繰り返し行って成長させて行くこともできる。
【0065】<4> 完成した築盛物(成形体)に対
し、脱バインダー処理(脱脂処理)を行う。
し、脱バインダー処理(脱脂処理)を行う。
【0066】この脱バインダー処理は、非酸化性雰囲
気、すなわち真空または減圧状態(例えば1×10-1〜
1×10-6 Torr )下や、アルゴンガス等の不活性ガ
ス、その他還元性雰囲気下で、熱処理を行うことにより
なされる。
気、すなわち真空または減圧状態(例えば1×10-1〜
1×10-6 Torr )下や、アルゴンガス等の不活性ガ
ス、その他還元性雰囲気下で、熱処理を行うことにより
なされる。
【0067】この場合、熱処理条件としては、好ましく
は温度50〜650℃程度で0.5〜30時間程度、よ
り好ましくは温度100〜550℃程度で1〜15時間
程度とされる。
は温度50〜650℃程度で0.5〜30時間程度、よ
り好ましくは温度100〜550℃程度で1〜15時間
程度とされる。
【0068】なお、前記脱バインダー処理に代わり、常
温、常湿下での自然乾燥や温風乾燥等の簡易な乾燥を行
ってもよい。
温、常湿下での自然乾燥や温風乾燥等の簡易な乾燥を行
ってもよい。
【0069】<5> 前記<4>の工程で得られた築盛
物(成形体)を、支台歯模型5と共に焼成して、金属焼
結体よりなる歯冠修復物1を製造する。この焼成は、1
回または2回以上行うことができる。
物(成形体)を、支台歯模型5と共に焼成して、金属焼
結体よりなる歯冠修復物1を製造する。この焼成は、1
回または2回以上行うことができる。
【0070】焼成条件としては、好ましくは温度400
〜1450℃程度で1〜24時間程度、より好ましくは
温度500〜1400℃程度で1.5〜10時間程度、
さらに好ましくは温度850〜1350℃程度で2〜7
時間程度とされる。
〜1450℃程度で1〜24時間程度、より好ましくは
温度500〜1400℃程度で1.5〜10時間程度、
さらに好ましくは温度850〜1350℃程度で2〜7
時間程度とされる。
【0071】この場合、焼成雰囲気は、非酸化性雰囲
気、すなわち真空または減圧状態(例えば1×10-2〜
1×10-6 Torr )下や、アルゴンガス等の不活性ガ
ス、その他還元性雰囲気であればよい。
気、すなわち真空または減圧状態(例えば1×10-2〜
1×10-6 Torr )下や、アルゴンガス等の不活性ガ
ス、その他還元性雰囲気であればよい。
【0072】<6> また、必要に応じ、歯冠修復物1
の外表面1c等に被覆層4を形成する。
の外表面1c等に被覆層4を形成する。
【0073】前述したように、陶材による被覆層4を形
成する場合には、例えば、被覆層4となる材料を含むス
ラリー(コンパウンド)を塗布またはディッピング等の
方法により層状に形成し、これを乾燥し、焼成する。な
お、歯冠修復物1の築盛物(焼成前)の外表面に被覆層
4となる材料を層状に形成し、これらを同時焼成しても
よい。
成する場合には、例えば、被覆層4となる材料を含むス
ラリー(コンパウンド)を塗布またはディッピング等の
方法により層状に形成し、これを乾燥し、焼成する。な
お、歯冠修復物1の築盛物(焼成前)の外表面に被覆層
4となる材料を層状に形成し、これらを同時焼成しても
よい。
【0074】また、合成樹脂による被覆層4を形成する
場合には、歯冠修復物1の外表面1c等に未硬化の樹脂
を含む溶液を塗布またはディッピング等の方法により層
状に形成し、その後、樹脂を硬化(熱硬化、光硬化、反
応硬化等)させることにより行われる。
場合には、歯冠修復物1の外表面1c等に未硬化の樹脂
を含む溶液を塗布またはディッピング等の方法により層
状に形成し、その後、樹脂を硬化(熱硬化、光硬化、反
応硬化等)させることにより行われる。
【0075】なお、被覆層4の形成方法は、その組成等
に応じて適宜選択され、前記方法の他、例えば、溶射、
各種メッキ、イオンプレーティング、スパッタリング、
蒸着、CVD等により行うこともできる。
に応じて適宜選択され、前記方法の他、例えば、溶射、
各種メッキ、イオンプレーティング、スパッタリング、
蒸着、CVD等により行うこともできる。
【0076】また、歯冠修復物1の異なる箇所にそれぞ
れ異なる組成の被覆層が形成されていてもよく、あるい
は、異なる組成の被覆層が2層以上積層されて形成され
ていてもよい。
れ異なる組成の被覆層が形成されていてもよく、あるい
は、異なる組成の被覆層が2層以上積層されて形成され
ていてもよい。
【0077】このような被覆層4の形成は、前記<4>
の工程における金属材料の外形収縮分を補い、目的形状
に整合させるという点でも好ましい。
の工程における金属材料の外形収縮分を補い、目的形状
に整合させるという点でも好ましい。
【0078】以上のような各工程を経て、本発明の歯冠
修復物1が得られる。
修復物1が得られる。
【0079】なお、本発明の歯冠修復物1の製造方法
は、上記に限定されず、例えば、他の粉末冶金法とし
て、前記コンパウンドと同様のコンパウンドまたはスラ
リーを用い、スリップキャスティング法や金属粉末射出
成形法(MIM:Metal Injection Molding )により成
形体を作製し、該成形体に対し、前記と同様に脱バイン
ダー処理、焼成を施して製造することもできる。
は、上記に限定されず、例えば、他の粉末冶金法とし
て、前記コンパウンドと同様のコンパウンドまたはスラ
リーを用い、スリップキャスティング法や金属粉末射出
成形法(MIM:Metal Injection Molding )により成
形体を作製し、該成形体に対し、前記と同様に脱バイン
ダー処理、焼成を施して製造することもできる。
【0080】以上のような粉末冶金法によれば、従来の
鋳造法による鋳造欠陥や湯流れの問題がなく、容易かつ
歩留り良く製造することができる。
鋳造法による鋳造欠陥や湯流れの問題がなく、容易かつ
歩留り良く製造することができる。
【0081】また、個々の形状が複雑で微細なもので
も、容易に、寸法精度良く製造することができる。
も、容易に、寸法精度良く製造することができる。
【0082】また、粉末冶金法によれば、MやQの含有
量を精度良く調整することができ、歯冠修復物1を構成
する金属材料の組成を所望に(微妙に)設定することが
できる。
量を精度良く調整することができ、歯冠修復物1を構成
する金属材料の組成を所望に(微妙に)設定することが
できる。
【0083】また、結合材の種類、添加量、脱バインダ
ー処理の条件、焼成条件等の調整により、歯冠修復物1
を構成する金属材料の空孔率や孔径等の空孔に関する条
件を所望に設定することができる。
ー処理の条件、焼成条件等の調整により、歯冠修復物1
を構成する金属材料の空孔率や孔径等の空孔に関する条
件を所望に設定することができる。
【0084】このようなことから、金属材料の機械的強
度、硬度等の物理的特性、生体適合性、耐食性等の化学
的特性、外観等の諸条件を、最適な条件に容易に制御す
ることができる。
度、硬度等の物理的特性、生体適合性、耐食性等の化学
的特性、外観等の諸条件を、最適な条件に容易に制御す
ることができる。
【0085】なお、本発明の歯冠修復物1は、粉末冶金
法によらずに製造されたものでもよいことは、言うまで
もない。
法によらずに製造されたものでもよいことは、言うまで
もない。
【0086】
【実施例】次に、本発明の歯冠修復物の具体的実施例に
ついて説明する。
ついて説明する。
【0087】(実施例1〜10、比較例1、2)粉末冶
金法により、以下のようにして、図1に示す形状の歯冠
修復物を製造した。
金法により、以下のようにして、図1に示す形状の歯冠
修復物を製造した。
【0088】まず、常法に従い、支台歯模型を作製し
た。この支台歯模型の組成は、CaSO4 ・2H2 O:
30wt%、ZrO2 :30wt%、Y2 O3 :20wt%、
CaO:20wt%であった。なお、支台歯模型は、硬化
時膨張および加熱膨張により、口腔内の支台歯に対し若
干大きめの寸法に形成された。
た。この支台歯模型の組成は、CaSO4 ・2H2 O:
30wt%、ZrO2 :30wt%、Y2 O3 :20wt%、
CaO:20wt%であった。なお、支台歯模型は、硬化
時膨張および加熱膨張により、口腔内の支台歯に対し若
干大きめの寸法に形成された。
【0089】一方、歯冠修復物の金属材料を構成するた
めのコンパウンドを、種々組成を変更して作製した。コ
ンパウンドを構成する物質を以下に示す。なお、コンパ
ウンドは、加圧ニーダーを用い、90℃で60分間混練
した。
めのコンパウンドを、種々組成を変更して作製した。コ
ンパウンドを構成する物質を以下に示す。なお、コンパ
ウンドは、加圧ニーダーを用い、90℃で60分間混練
した。
【0090】 Ti粉末(平均粒径20μm ) :82〜95wt% SiO2 粉末(平均粒径25μm ) :0〜2.0wt% ZrO2 粉末(平均粒径10μm ) :0〜0.9wt% CaO粉末(平均粒径12μm ) :0.01〜1.
4wt% P2 O5 粉末(平均粒径10μm ) :0〜1.1wt% In2 O3 粉末(平均粒径5μm ) :0〜0.8wt% Al2 O3 粉末(平均粒径30μm ):0〜1.8wt% Sn粉末(平均粒径20μm ) :0〜1.0wt% V2 O5 粉末(平均粒径30μm ) :0〜1.7wt% Cu粉末(平均粒径6μm ) :0〜1.0wt% バインダー等 ポリスチレン :1.5〜5.4wt% パラフィンワックス:3.0〜10.8wt% ジブチルフタレート:0.5〜1.8wt% 次に、前記コンパウンドを用い、支台歯模型上に所望の
歯冠形状に築盛した。
4wt% P2 O5 粉末(平均粒径10μm ) :0〜1.1wt% In2 O3 粉末(平均粒径5μm ) :0〜0.8wt% Al2 O3 粉末(平均粒径30μm ):0〜1.8wt% Sn粉末(平均粒径20μm ) :0〜1.0wt% V2 O5 粉末(平均粒径30μm ) :0〜1.7wt% Cu粉末(平均粒径6μm ) :0〜1.0wt% バインダー等 ポリスチレン :1.5〜5.4wt% パラフィンワックス:3.0〜10.8wt% ジブチルフタレート:0.5〜1.8wt% 次に、前記コンパウンドを用い、支台歯模型上に所望の
歯冠形状に築盛した。
【0091】次に、完成した築盛物(成形体)に対し、
脱バインダー処理を行った。この脱バインダー処理は、
1×10-2Torrの減圧下で、400〜500℃、3時間
行った。
脱バインダー処理を行った。この脱バインダー処理は、
1×10-2Torrの減圧下で、400〜500℃、3時間
行った。
【0092】次に、脱バインダー処理がなされた成形体
に対し、支台歯模型ごと焼成を行った。焼成は、アルゴ
ンガス雰囲気中で、1200℃、3時間行った。
に対し、支台歯模型ごと焼成を行った。焼成は、アルゴ
ンガス雰囲気中で、1200℃、3時間行った。
【0093】支台歯模型を除去し、図1に示す形状、構
造の金属焼結体よりなる歯冠修復物を得た。
造の金属焼結体よりなる歯冠修復物を得た。
【0094】(比較例3)ステンレス鋼(SUS316
L)の完全焼鈍材を原料とし、切削、研削、研磨加工を
施して、実施例1〜10とほぼ同形状の歯冠修復物を製
造した。
L)の完全焼鈍材を原料とし、切削、研削、研磨加工を
施して、実施例1〜10とほぼ同形状の歯冠修復物を製
造した。
【0095】(比較例4)ロストワックス法により、ス
テンレス鋼(SUS304)の原料を高周波溶解し、減
圧法で鋳造して、実施例1〜10とほぼ同形状の歯冠修
復物を製造した。
テンレス鋼(SUS304)の原料を高周波溶解し、減
圧法で鋳造して、実施例1〜10とほぼ同形状の歯冠修
復物を製造した。
【0096】(比較例5)ロストワックス法により、純
Tiの原料を高周波溶解し、減圧法で鋳造して、実施例
1〜10とほぼ同形状の歯冠修復物を製造した。
Tiの原料を高周波溶解し、減圧法で鋳造して、実施例
1〜10とほぼ同形状の歯冠修復物を製造した。
【0097】(比較例6)純Tiの角柱材を、歯型の電
極により放電加工し、実施例1〜10とほぼ同形状の歯
冠修復物を製造した。
極により放電加工し、実施例1〜10とほぼ同形状の歯
冠修復物を製造した。
【0098】実施例1〜10および比較例1〜6の各歯
冠修復物における金属材料の組成および空孔率を、下記
表1および表2に示す。なお、空孔率は、金属材料の切
断面の電子顕微鏡写真を撮影し、該写真から平均空孔径
を求め、さらに密度比とから算定した。
冠修復物における金属材料の組成および空孔率を、下記
表1および表2に示す。なお、空孔率は、金属材料の切
断面の電子顕微鏡写真を撮影し、該写真から平均空孔径
を求め、さらに密度比とから算定した。
【0099】
【表1】
【0100】
【表2】
【0101】次に、実施例1〜10および比較例1〜6
の各歯冠修復物に対し、以下の方法で機械的強度、
硬度、生体親和性、支台歯との接着性を調べるとと
もに、審美性、製造の容易性を評価した。その結果
を下記表3および表4に示す。
の各歯冠修復物に対し、以下の方法で機械的強度、
硬度、生体親和性、支台歯との接着性を調べるとと
もに、審美性、製造の容易性を評価した。その結果
を下記表3および表4に示す。
【0102】機械的強度(引張強度) JIS Z 2201に準拠し、前記と同条件で製造された引張試
験片により引張強度および伸びを測定した。
験片により引張強度および伸びを測定した。
【0103】硬度 JIS Z 2244に準拠し、金属材料表面のビッカース硬度H
vを測定した。
vを測定した。
【0104】生体親和性 前記と同条件で試験片(寸法、肉厚:1mm、縦:2mm、
横:2mm)を製造した。一方、φ35mmのシャーレ中に
約2×104 個の歯肉細胞様細胞を播き、その上に各試
験片を載せ、10mMのB-glycelophosphateを添加し、2
1日間培養した。培養後、Alzarin Red で染色し、画像
解析装置を用いて細胞の繁殖の程度を比較した。
横:2mm)を製造した。一方、φ35mmのシャーレ中に
約2×104 個の歯肉細胞様細胞を播き、その上に各試
験片を載せ、10mMのB-glycelophosphateを添加し、2
1日間培養した。培養後、Alzarin Red で染色し、画像
解析装置を用いて細胞の繁殖の程度を比較した。
【0105】赤色に染色された細胞が歯肉細胞であり、
この量が多いほど、試験片の生体親和性が優れているこ
とを示す。細胞が占める面積がシャーレ底面の面積の3
/4以上をA、2/4以上3/4未満をB、1/4以上
2/4未満をC、1/4未満をDとして評価した。
この量が多いほど、試験片の生体親和性が優れているこ
とを示す。細胞が占める面積がシャーレ底面の面積の3
/4以上をA、2/4以上3/4未満をB、1/4以上
2/4未満をC、1/4未満をDとして評価した。
【0106】支台歯との接着性 歯冠修復物を抜去歯を切削した支台歯に対し歯科用セメ
ントを介して接着、固定し、48時間経過後、引張試験
機により歯冠修復物に対しその軸方向に応力を作用さ
せ、支台歯から離脱した時の応力(接着強度)を測定
し、該応力が大きい順にA、B、C、Dの4段階で評価
した。
ントを介して接着、固定し、48時間経過後、引張試験
機により歯冠修復物に対しその軸方向に応力を作用さ
せ、支台歯から離脱した時の応力(接着強度)を測定
し、該応力が大きい順にA、B、C、Dの4段階で評価
した。
【0107】審美性 歯冠修復物の表面の光沢(金属光沢)の度合いを目視に
より判定し、光沢が少ない順に、A、B、C、Dの4段
階で評価した。光沢が少ない(=目立たない)ものほ
ど、審美性に優れていることを示す。
より判定し、光沢が少ない順に、A、B、C、Dの4段
階で評価した。光沢が少ない(=目立たない)ものほ
ど、審美性に優れていることを示す。
【0108】製造の容易性 歯冠修復物の製造に要した労力、時間、設備、作業スペ
ース等の大小を総合的に評価し、製造が最も容易である
と判断されたものから順に、A、B、C、Dの4段階で
評価した。
ース等の大小を総合的に評価し、製造が最も容易である
と判断されたものから順に、A、B、C、Dの4段階で
評価した。
【0109】
【表3】
【0110】
【表4】
【0111】<結果の考察>表3および表4に示すよう
に、実施例1〜10の歯冠修復物は、いずれも、機械的
強度、硬度が高く、生体親和性に優れ、支台歯との接着
性および審美性が優れ、製造が極めて容易であることが
確認された。
に、実施例1〜10の歯冠修復物は、いずれも、機械的
強度、硬度が高く、生体親和性に優れ、支台歯との接着
性および審美性が優れ、製造が極めて容易であることが
確認された。
【0112】これに対し、比較例1では、Mの含有量が
多いため、金属材料の機械的強度が低い。比較例2で
は、Qの含有量が多いため、金属材料の靱性(伸び)が
低い。
多いため、金属材料の機械的強度が低い。比較例2で
は、Qの含有量が多いため、金属材料の靱性(伸び)が
低い。
【0113】また、比較例3〜6では、生体親和性が低
く、支台歯との接着性も劣る。
く、支台歯との接着性も劣る。
【0114】さらに、比較例3および4では、審美性が
劣り、比較例3、5および6では、製造の容易性の点で
も劣る。
劣り、比較例3、5および6では、製造の容易性の点で
も劣る。
【0115】(実施例11〜20)コンパウンドの作製
に以下の物質を用いた以外は、前記実施例1〜10と同
様にして、歯冠修復物を製造した。
に以下の物質を用いた以外は、前記実施例1〜10と同
様にして、歯冠修復物を製造した。
【0116】Ti粉末(平均粒径20μm ):0〜95
wt% Ti−2wt%Al−1wt%V合金粉末(平均粒径30μ
m ):0〜95wt% Ti−1wt%Al−0.5wt%Sn合金粉末(平均粒径
25μm ):0〜95wt% CaSiO3 粉末(平均粒径8μm ):0〜1.2wt% Ca3 (PO4 )2 粉末(平均粒径10μm ):0〜
2.4wt% ZrO2 粉末(平均粒径10μm ):0〜0.4wt% In2 O3 粉末(平均粒径5μm ):0〜0.3wt% Cu粉末(平均粒径6μm ):0〜1.0wt% バインダー等 ポリスチレン:1.5〜5.4wt% エチレン−酢酸ビニル共重合体:1.5〜5.4wt% パラフィンワックス:1.5〜5.4wt% ジブチルフタレート:0.5〜1.8wt% 次に、各歯冠修復物の外表面に、陶材(白色)よりなる
被覆層または硬質の合成樹脂よりなる被覆層を形成し、
図3に示す形状、構造の歯冠修復物を得た。
wt% Ti−2wt%Al−1wt%V合金粉末(平均粒径30μ
m ):0〜95wt% Ti−1wt%Al−0.5wt%Sn合金粉末(平均粒径
25μm ):0〜95wt% CaSiO3 粉末(平均粒径8μm ):0〜1.2wt% Ca3 (PO4 )2 粉末(平均粒径10μm ):0〜
2.4wt% ZrO2 粉末(平均粒径10μm ):0〜0.4wt% In2 O3 粉末(平均粒径5μm ):0〜0.3wt% Cu粉末(平均粒径6μm ):0〜1.0wt% バインダー等 ポリスチレン:1.5〜5.4wt% エチレン−酢酸ビニル共重合体:1.5〜5.4wt% パラフィンワックス:1.5〜5.4wt% ジブチルフタレート:0.5〜1.8wt% 次に、各歯冠修復物の外表面に、陶材(白色)よりなる
被覆層または硬質の合成樹脂よりなる被覆層を形成し、
図3に示す形状、構造の歯冠修復物を得た。
【0117】ここで、陶材よりなる被覆層の形成は、市
販の歯科用陶材(ノリタケ社製トリプルA)10gに水
5gを加え混合したものを作製し、これを表面に塗布、
乾燥して塗膜を形成し、次いで、これを焼成することに
より行った。なお、焼成は、720Torrの減圧下にて5
00℃から40℃/分で760℃まで昇温させることで
行った。
販の歯科用陶材(ノリタケ社製トリプルA)10gに水
5gを加え混合したものを作製し、これを表面に塗布、
乾燥して塗膜を形成し、次いで、これを焼成することに
より行った。なお、焼成は、720Torrの減圧下にて5
00℃から40℃/分で760℃まで昇温させることで
行った。
【0118】また、合成樹脂よりなる被覆層の形成は、
市販の歯科用樹脂(松風社製オリイデックス)を表面に
塗布した後、可視光線を10分間照射し、硬化させるこ
とにより行った。
市販の歯科用樹脂(松風社製オリイデックス)を表面に
塗布した後、可視光線を10分間照射し、硬化させるこ
とにより行った。
【0119】以上のようにして得られた各被覆層の厚さ
は、0.3〜1mm程度であり、この被覆層の形成によ
り、金属焼結体の焼結時の収縮分を補填し、歯冠修復物
を目的形状に整合させることができた。
は、0.3〜1mm程度であり、この被覆層の形成によ
り、金属焼結体の焼結時の収縮分を補填し、歯冠修復物
を目的形状に整合させることができた。
【0120】(比較例7)比較例3と同様にして製造さ
れた歯冠修復物の外表面に、前記と同様の方法で同様の
被覆層を形成し、実施例11〜20とほぼ同形状の歯冠
修復物を製造した。
れた歯冠修復物の外表面に、前記と同様の方法で同様の
被覆層を形成し、実施例11〜20とほぼ同形状の歯冠
修復物を製造した。
【0121】(比較例8)比較例4と同様にして製造さ
れた歯冠修復物の外表面に、前記と同様の方法で同様の
被覆層を形成し、実施例11〜20とほぼ同形状の歯冠
修復物を製造した。
れた歯冠修復物の外表面に、前記と同様の方法で同様の
被覆層を形成し、実施例11〜20とほぼ同形状の歯冠
修復物を製造した。
【0122】(比較例9)比較例5と同様にして製造さ
れた歯冠修復物の外表面に、前記と同様の方法で同様の
被覆層を形成し、実施例11〜20とほぼ同形状の歯冠
修復物を製造した。
れた歯冠修復物の外表面に、前記と同様の方法で同様の
被覆層を形成し、実施例11〜20とほぼ同形状の歯冠
修復物を製造した。
【0123】(比較例10)比較例6と同様にして製造
された歯冠修復物の外表面に、前記と同様の方法で同様
の被覆層を形成し、実施例11〜20とほぼ同形状の歯
冠修復物を製造した。
された歯冠修復物の外表面に、前記と同様の方法で同様
の被覆層を形成し、実施例11〜20とほぼ同形状の歯
冠修復物を製造した。
【0124】(比較例11)比較例3と同様にして歯冠
修復物を製造した(被覆層の形成なし)。
修復物を製造した(被覆層の形成なし)。
【0125】実施例11〜20および比較例7〜11の
各歯冠修復物における金属材料の組成および空孔率、被
覆層の構成材料を、下記表5および表6に示す。なお、
空孔率は、前記と同様の方法で測定した。
各歯冠修復物における金属材料の組成および空孔率、被
覆層の構成材料を、下記表5および表6に示す。なお、
空孔率は、前記と同様の方法で測定した。
【0126】
【表5】
【0127】
【表6】
【0128】次に、実施例11〜20および比較例7〜
11の各歯冠修復物に対し、前記〜の項目と、被
覆層の密着性とを測定、評価した。その結果を下記表7
および表8に示す。
11の各歯冠修復物に対し、前記〜の項目と、被
覆層の密着性とを測定、評価した。その結果を下記表7
および表8に示す。
【0129】被覆層の密着性 前記と同条件で折り曲げ試験片を製造し、各試験片を3
0°折り曲げ、被覆層の剥離の程度を目視で観察した。
被覆層の剥離の程度が小さいものから順に、A、B、
C、Dの4段階で評価した。
0°折り曲げ、被覆層の剥離の程度を目視で観察した。
被覆層の剥離の程度が小さいものから順に、A、B、
C、Dの4段階で評価した。
【0130】
【表7】
【0131】
【表8】
【0132】<結果の考察>表7および表8に示すよう
に、実施例11〜20の歯冠修復物は、いずれも、機械
的強度、硬度が高く、生体親和性に優れ、支台歯との接
着性および被覆層の密着性に優れ、また、審美性が極め
て優れ、製造が容易であることが確認された。
に、実施例11〜20の歯冠修復物は、いずれも、機械
的強度、硬度が高く、生体親和性に優れ、支台歯との接
着性および被覆層の密着性に優れ、また、審美性が極め
て優れ、製造が容易であることが確認された。
【0133】これに対し、比較例7〜10では、いずれ
も、前記比較例3〜6と同様の欠点を有するとともに、
被覆層の密着性が劣っており、使用中に剥離するおそれ
がある。
も、前記比較例3〜6と同様の欠点を有するとともに、
被覆層の密着性が劣っており、使用中に剥離するおそれ
がある。
【0134】また、比較例11では、被覆層を成形して
いないため、特に審美性が劣っている。
いないため、特に審美性が劣っている。
【0135】(実施例21〜30)コンパウンドの築盛
時に、内部用のコンパウンド(純Ti粉末およびバイン
ダーで構成される)と、表面層用のコンパウンドとを用
い、図2に示す構造の歯冠修復物を作製した以外は、実
施例11〜20と同様にして、被覆層付きの歯冠修復物
を製造した。
時に、内部用のコンパウンド(純Ti粉末およびバイン
ダーで構成される)と、表面層用のコンパウンドとを用
い、図2に示す構造の歯冠修復物を作製した以外は、実
施例11〜20と同様にして、被覆層付きの歯冠修復物
を製造した。
【0136】これらの歯冠修復物について、表面層の空
孔率を測定するとともに、前記〜の項目を測定、評
価したところ、いずれも、対応する実施例11〜20と
ほぼ同様の結果が得られた。
孔率を測定するとともに、前記〜の項目を測定、評
価したところ、いずれも、対応する実施例11〜20と
ほぼ同様の結果が得られた。
【0137】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の歯冠修復物
によれば、生体適合性、生体親和性に優れ、軽量でかつ
十分な機械的強度、硬度を有する歯冠修復物が提供され
る。
によれば、生体適合性、生体親和性に優れ、軽量でかつ
十分な機械的強度、硬度を有する歯冠修復物が提供され
る。
【0138】また、本発明の歯冠修復物は、支台歯との
密着性に優れ、離脱が防止されるとともに、被覆層を成
形する場合に、その密着性が優れる。特に、陶材よりな
る被覆層を形成する場合には、その効果が高い。
密着性に優れ、離脱が防止されるとともに、被覆層を成
形する場合に、その密着性が優れる。特に、陶材よりな
る被覆層を形成する場合には、その効果が高い。
【0139】歯冠修復物が粉末冶金法により製造された
ものである場合には、複雑かつ微細な形状のものでも、
容易に、歩留り良く製造することができ、また、歯冠修
復物を構成する金属材料の組成や空孔率、空孔径等の条
件を容易に、精度良く設定することができる。
ものである場合には、複雑かつ微細な形状のものでも、
容易に、歩留り良く製造することができ、また、歯冠修
復物を構成する金属材料の組成や空孔率、空孔径等の条
件を容易に、精度良く設定することができる。
【図1】本発明の歯冠修復物の実施例を示す断面図であ
る。
る。
【図2】本発明の歯冠修復物の他の実施例を示す断面図
である。
である。
【図3】本発明の歯冠修復物の他の実施例を示す断面図
である。
である。
1 歯冠修復物 1a 内表面 1b 下端面 1c 外表面 2 表面層 3 内部 4 被覆層 5 支台歯模型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 充雄 長野県塩尻市大門泉町9−12
Claims (7)
- 【請求項1】 金属材料で構成され、少なくともその表
面付近の組成が、Tiを基本成分とし、M(ただし、M
は、Si、Zr、Ca、P、Inのうちの少なくとも1
種)を0.01〜3wt%含むものであることを特徴とす
る歯冠修復物。 - 【請求項2】 金属材料で構成され、少なくともその表
面付近の組成が、Tiを基本成分とし、M(ただし、M
は、Si、Zr、Ca、P、Inのうちの少なくとも1
種)を0.01〜3wt%、Q(ただし、Qは、Al、S
n、V、Cuのうちの少なくとも1種)を0.01〜4
wt%含むものであることを特徴とする歯冠修復物。 - 【請求項3】 前記金属材料の空孔率が0.1〜5 vol
%である請求項1または2に記載の歯冠修復物。 - 【請求項4】 前記金属材料が粉末冶金法により製造さ
れたものである請求項1ないし3のいずれかに記載の歯
冠修復物。 - 【請求項5】 前記金属材料の表面に、被覆層が形成さ
れていている請求項1ないし4のいずれかに記載の歯冠
修復物。 - 【請求項6】 前記金属材料の表面に、被覆層が形成さ
れており、その厚さが、焼結時の収縮分に対応する厚さ
である請求項4に記載の歯冠修復物。 - 【請求項7】 前記被覆層は、陶材で構成されている請
求項5または6に記載の歯冠修復物。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP806797A JPH10201771A (ja) | 1997-01-20 | 1997-01-20 | 歯冠修復物 |
DE69801010T DE69801010T2 (de) | 1997-01-20 | 1998-01-20 | Prothetische Restaurationsteil sowie Verfahren zu seiner Herstellung |
US09/009,525 US5984683A (en) | 1997-01-20 | 1998-01-20 | Prosthetic restoration and manufacturing method thereof |
EP98100928A EP0853938B1 (en) | 1997-01-20 | 1998-01-20 | Prosthetic restoration and manufacturing method thereof |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP806797A JPH10201771A (ja) | 1997-01-20 | 1997-01-20 | 歯冠修復物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10201771A true JPH10201771A (ja) | 1998-08-04 |
Family
ID=11683010
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP806797A Withdrawn JPH10201771A (ja) | 1997-01-20 | 1997-01-20 | 歯冠修復物 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5984683A (ja) |
EP (1) | EP0853938B1 (ja) |
JP (1) | JPH10201771A (ja) |
DE (1) | DE69801010T2 (ja) |
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- 1998-01-20 DE DE69801010T patent/DE69801010T2/de not_active Expired - Lifetime
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- 1998-01-20 US US09/009,525 patent/US5984683A/en not_active Expired - Lifetime
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