JP2009106489A - 歯冠修復材 - Google Patents

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Abstract

【課題】単独冠、ブリッジ、義歯等の全てにおいても破折せず、且つ口腔内での微弱な電流や口唇周囲にガルバニー電流を発生させない歯冠修復材を提供する。
【解決手段】金属材による歯冠母材1を使用したメタルボンドによる歯冠修復材であって、該歯冠母材1の外表面に複数の係止突起2を備え、該係止突起2によって咬付保持できるように超高強度MFRナノハイブリッド型硬質レジンによるプラスチック材を採用した歯冠外層材3を歯冠母材1上面に被覆形成してなる。また、歯冠外層材3は、歯冠母材1を表面に露出しないように当該歯冠母材1上面に被覆形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、メタルボンド技法を改良した歯冠修復材に関する。
従来における歯冠修復材としては、その殆どがメタルボンドによって製作されている。すなわち、歯冠修復材としてのメタルボンド冠は、金属に陶材を直接焼き付けることによって造られる無変色性の歯冠補綴物であることから、金属の持つ強度と陶材の持つ審美性とを兼ね備えており、審美性の要求される部位の単独冠のみならず、ブリッジや義歯等にも幅広く応用されている。
また、従来における他の歯冠修復材としては、例えば、特許文献1に開示されているように、耐食性、耐摩耗性に優れ、軽量で、金属アレルギーの問題の起こらないチタン材を母材として使用し、該母材に純金皮膜を形成した純金色を有する歯科用材料、およびチタン材からなる母材に純金皮膜を形成した後、プラスチックやセラミックスを被覆した、自然歯に近似の象牙色を有する歯科用材料なる技術が存在する。
さらに、メタルボンドに依らない歯冠修復材としては、例えば、特許文献2に開示されているように、上顎または下顎の全部床の基礎床が、透明で弾性に富んだ熱可塑性プラスチックで形成されている義歯、あるいは熱可塑性プラスチック製の基礎床の顎堤と接する側にソフト材の層が積層され、基礎床が2層構造となっている義歯の固定構造とその製造方法なる技術が存在する。
特開2004−313525号公報 特開2003−116884号公報
しかしながら、従来においては、金属に焼き付けた物質が陶材であるために、口腔内で過度に咀嚼している食物に対しマイナスイオン化を促進させてしまう。ちなみに、口腔内に金属を入れるというのは、金属自体がマイナスのイオンとなることから数々の悪さをし、挙げ句の果てに口腔内で微弱な電流が発生するために口腔のエリアつまり口唇の周囲にガルバニー電流を発生させ、味覚障害を引き起こす原因となる。特に、口腔内で微弱な電流が発生した場合、血液の赤血球の鉄分に影響を与えてマイナスもしくはプラスの電位を与えてイオン化することから、金属アレルギーの問題以外にガン、あるいはガン体質除去の治療にも悪影響を与えるものとなる。
また、特許文献1の場合は、母材が人体に優しいチタン材であり、表面も人体に優しい純金やセラミックスで被覆されており、金属アレルギーの心配もなく金属アレルギーに敏感な患者に着用しても何ら問題がないものとしている。しかし、この歯科用材料は、チタン材に直接または間接的に純金皮膜を形成した後、純金皮膜上にプラスチックやセラミックスを、例えば溶着等で半分を覆う状態で作製されており、しかもプラスチックやセラミックスが摩耗もしくは破折して母材に形成した純金皮膜が露出した場合には、上記したような口腔内での電流の発生による理由からガン、あるいはガン体質除去の治療には難しい。
さらに、特許文献2の場合では、メタルボンドに依らないことから、金属アレルギーの問題は解決するが、熱可塑性プラスチック製の基礎床の顎堤と接する側にソフト材の層が積層されることで当該基礎床が2層構造となっているために、基礎床自体が脆弱且つ軟弱なものとなり、長いブリッジの場合では、容易に破折してしまう虞がある。
そこで、本発明は、叙上のような従来存した諸事情に鑑み案出されたもので、メタルボンドによる技術を改良することで、例えば単独冠、ブリッジ、義歯等の全てにおいても破折させないような当該メタルボンドと略同じ強度が得られると同時に、口腔内での微弱な電流や口唇周囲にガルバニー電流を発生させず、違和感を無くし、しかも金属アレルギーの解消に加えて、ガン、あるいはガン体質除去の治療や免疫力の向上等の体質改善にも有効なものとなる歯冠修復材を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明にあっては、金属材による歯冠母材1を使用したメタルボンドによる歯冠修復材であって、該歯冠母材1の外表面に複数の係止突起2を備え、該係止突起2によって咬付保持されるように硬質レジンを採用したプラスチック材による歯冠外層材3を歯冠母材1上面に被覆形成してなることを特徴とする。
歯冠外層材3は、超高強度MFRナノハイブリッド型硬質レジンによるプラスチック材を使用することができる。
歯冠母材1としては、チタン材及び金銀パラジウム合金を使用することができる。
チタン材による歯冠母材1を使用したメタルボンドによる歯冠修復材であって、該歯冠母材1の外表面に複数の係止突起2を備え、該係止突起2によって咬付保持されるように超高強度MFRナノハイブリッド型硬質レジンによるプラスチック材を採用した歯冠外層材3を歯冠母材1上面及び外側すべてに被覆形成してなることを特徴とする。
前記歯冠外層材3は、歯冠母材1を露出させずに当該歯冠母材1上面に被覆形成してなるものとする。
本発明によれば、メタルボンドによる技術を改良することで、例えば単独冠、ブリッジ等の全てにおいても破折させないような当該メタルボンドと略同じ強度が得られると同時に、口腔内での微弱な電流や口唇周囲にガルバニー電流を発生させず、違和感を無くし、しかも金属アレルギーの解消に加えて、ガン、あるいはガン体質除去の治療や免疫力の向上等の体質改善にも有効なものとなる。
特に、歯冠外層材3として、超高強度MFRナノハイブリッド型硬質レジンによるプラスチック材を採用したので、歯冠修復材の製作過程が簡単に行える。すなわち、筆等を使用して歯冠母材1の外表面に歯冠外層材3を積み上げてから光を照射し且つ加熱して固化させるだけで、ブラッシングや食材の咬合に対して強度の高い且つ耐久性のある歯冠修復材が得られる。
また、歯冠外層材3の超高強度MFRナノハイブリッド型硬質レジンは、これに含まれる超微粒子シリカ(石英)によってガルバニー電流が発生しないため、違和感を無くし、しかも金属アレルギーの解消に加えて、ガン、あるいはガン体質除去の治療や免疫力の向上等の体質改善にも有効なものとなる。
さらに、前記歯冠外層材3は、歯冠母材1を露出させずに当該歯冠母材1上面に被覆形成してなるので、歯冠母材1が見えないことから審美的に優れ、金属の嫌な味もせず、抵抗無く歯を使用することができる。
以下、図面を参照して本発明に係る歯冠修復材を実施するための最良の一形態を詳細に説明する。
本発明に係る歯冠修復材は、金属材による歯冠母材1を使用したメタルボンド冠の技術を改良して形成されたものであり、図1に示すように、口腔内の略凸型に整形された歯床Pに被せられる例えばチタン材及び金銀パラジウム合金等の金属材による歯冠母材1と、該歯冠母材1の上面に被覆形成される硬質レジンを採用したプラスチック材による歯冠外層材3とから構成されている。
この歯冠外層材3は、超微粒子シリカであるナノフィラーを予め均一に分散させたレジンマトリックスの中に、活性MFRフィラーとガラスフィラーを高密度にハイブリッド化させたMFRナノハイブリッド技術が応用されている。
すなわち、レジンマトリックス部分にナノフィラーが均一に分散配置されることで、研磨によるレジンマトリックスとガラスフィラーとのギャップが生じにくくなることから、曲げ強度が向上し、レジンマトリックス部分の偏摩耗が発生せず、ブラッシングや咬合に対する耐久性が向上される。
特に、このような超高強度MFRナノハイブリッド型硬質レジンを採用した歯冠修復材にあっては、光重合と加熱重合とを併用させることにより、厳しい口腔内環境に耐えられる高い物性が容易に得られる。
また、歯冠母材1の外表面には、例えば略球面凸状の複数の係止突起2が略均等間隔で一体突設されており、歯冠外層材3を歯冠母材1上面に被覆し固化した際には、この係止突起2によって当該歯冠外層材3が強固に咬付保持されることで、例えば図1に示すような単独冠の他に、図2に示すようなブリッジ、さらには図3に示すような義歯等の全てにおいても破折させないような当該メタルボンドと略同じ強度が得られるようにしてある。
尚、歯冠母材1の外表面に設けられる係止突起2は、図示の略球面凸状以外の、例えば角型等でも良いことは勿論である。
さらに、前記歯冠外層材3は、歯床Pとの間で歯冠母材1の金属材が表面に露出しないように当該歯冠母材1を上側から全て包み込むようにして完全被覆されている。
また、図4に示すように、例えば臼歯等のような幅程度の歯に対して本発明の歯冠修復材を使用する場合は、歯床Pに被さる歯冠母材1の下端縁部分にアンダーカット部分4を形成しておき、このアンダーカット部分4で歯冠外層材3を保持するようにしても良い。
次に、以上のように構成された本発明歯冠修復材の最良の形態における歯冠修復材の形成手順の一例を単独冠の場合について説明する。尚、この形成手順は、単独冠の他に、図2に示すようなブリッジ、図3に示すような義歯においても同様である。
先ず、歯冠母材1としての例えばチタン材の上面に、硬質レジンを採用したプラスチック材による歯冠外層材3を筆等を使って積み上げるようにして被覆形成しておく。
このとき、修復時の歯床Pに被せた状態において歯冠母材1の金属材が表面に露出しないようにするために、歯冠外層材3は当該歯冠母材1を上側から全て包み込むようにして完被覆しておく。
そして、この歯冠外層材3に光を約3分間だけ照射して光重合させてから、オーブン等で加熱重合させることで歯冠外層材3が固化され、固化後に歯冠外層材3を整形研磨して歯冠修復材が形成される。
本発明を実施するための最良の形態における単独冠による歯冠修復材の構成を示す断面図である。 同じくブリッジによる歯冠修復材の構成を示す断面図である。 同じく義歯による歯冠修復材の構成を示す断面図である。 同じくアンダーカット部分を形成した歯冠修復材の構成を示す断面図である。
符号の説明
P 歯床
1 歯冠母材
2 係止突起
3 歯冠外層材
4 アンダーカット部分

Claims (5)

  1. 金属材による歯冠母材を使用したメタルボンドによる歯冠修復材であって、該歯冠母材の外表面に複数の係止突起を備え、該係止突起によって咬付保持されるように硬質レジンを採用したプラスチック材による歯冠外層材を歯冠母材上面に被覆形成してなることを特徴とする歯冠修復材。
  2. 歯冠外層材は、超高強度MFRナノハイブリッド型硬質レジンによるプラスチック材を使用する請求項1記載の歯冠修復材。
  3. 歯冠母材としては、チタン材及び金銀パラジウム合金を使用する請求項1または2記載の歯冠修復材。
  4. チタン材による歯冠母材を使用したメタルボンドによる歯冠修復材であって、該歯冠母材の外表面に複数の係止突起を備え、該係止突起によって咬付保持されるように超高強度MFRナノハイブリッド型硬質レジンによるプラスチック材を採用した歯冠外層材を歯冠母材上面及び外側すべてに被覆形成してなることを特徴とする歯冠修復材。
  5. 前記歯冠外層材は、歯冠母材を露出させずに当該歯冠母材上面に被覆形成してなる請求項1乃至4のいずれかに記載の歯冠修復材。
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