JP2002282279A - 人工歯 - Google Patents

人工歯

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JP2002282279A
JP2002282279A JP2001142888A JP2001142888A JP2002282279A JP 2002282279 A JP2002282279 A JP 2002282279A JP 2001142888 A JP2001142888 A JP 2001142888A JP 2001142888 A JP2001142888 A JP 2001142888A JP 2002282279 A JP2002282279 A JP 2002282279A
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artificial tooth
occlusal surface
occlusion
occlusal
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Riichi Okasei
利一 岡正
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易にパーソナル・オクルージョンの再現が
できる。長期間にわたって安定した快適な使用ができ
る。顎関節など口腔組織の保護と正常化が図れる。 【解決手段】 人工歯1を、人工歯1の主体をなす人工
歯本体部2と、人工歯本体部2の表面部に形成される咬
合面部3とで構成した。咬合面部3を人工歯本体部2よ
りも軟らかくした。これにより軟らかな咬合面部3が咬
耗してスムーズにパーソナル・オクルージョンが再現で
き、パーソナル・オクルージョンが再現された後は硬い
人工歯本体部2により急激な咬耗を防止して長期間にわ
たって安定した快適な使用が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯科における人工
歯に関するものである。
【0002】
【従来の技術】人工歯としては従来からレジン歯、陶
歯、硬質レジン歯が知られている。
【0003】上記従来例のうちレジン歯は全体が天然の
歯(人の歯)よりも軟らかいという特徴を有している。
このレジン歯は軟らかいため、パーソナル・オクルージ
ョン(個人個人にあった噛み合わせ)が比較的できやす
く、このため、義歯を使用した初期の段階では顎の運動
のスムーズ性が阻害されにくく、顎関節や、義歯であれ
ば顎骨、粘膜や残存歯等、冠や、ブリッジや、インプラ
ントなどであれば、支台歯や対合歯、及びそれらの歯周
組織に陶歯や硬質レジン歯よりも負担を与えないように
できる。しかしながら、パーソナル・オクルージョンが
再現できて快適に使用できるようになっても、快適な使
用期間は短くて、レジン歯は全体が軟らかいため、急激
に咬耗し、顎位の高さや前後方、側方等の変化をきた
し、顎関節の異常や顎骨、粘膜、残存歯、残存歯の周囲
の歯周組織等にダメージを与えて、機能性や審美性等が
損なわれ、この結果、長期間安定して使用できないとい
う問題がある。
【0004】また、陶歯は全体が天然の歯よりも硬く、
パーソナル・オクルージョンが再現しにくいという問題
があり、顎関節や、義歯であれば顎骨、粘膜や残存歯
等、冠や、ブリッジや、インプラントなどであれば、支
台歯や対合歯、及びそれらの歯周組織に負担を与えると
いう問題があり、また、硬いため使用者に違和感を与
え、しかも補綴物の継持、安定が悪いという問題があ
る。また、この陶歯は人工歯の土台となる床との接着性
が乏しいという問題がある。
【0005】また、硬質レジン歯は、人工歯の主体をな
す人工歯本体部と、人工歯本体部の表面部に形成される
咬合面部とで構成し、咬合面部を硬く、人工歯本体部を
軟らかくしたものであって、軟らかい象牙質の部分の外
面が硬いエナメル質で覆われた天然歯の構造に似た構造
となっている。しかしながら、天然歯は歯ができるプロ
セスとして、外的要素から守るため硬いエナメル質でま
ずカバーをし、象牙細管などにより栄養を送るために、
象牙質が軟らかくできていると考えられる。歯が出来て
からもエナメル質でカバーをし、ある程度の硬い物を咬
めるように、また、顎の高さを保つことや虫歯の菌、温
度差など外的要素から守っているが、人工歯は虫歯にも
ならず、エナメル質のように表面が硬い必要は全くな
い。しかるに、上記のような天然の歯の構造に似た構成
の硬質レジン歯においては、表面が硬いため、人工歯と
して使用すると、パーソナル・オクルージョンが出来に
くく、顎の運動のスムーズ性が阻害され、顎関節や、義
歯であれば顎骨、粘膜や残存歯等、冠や、ブリッジや、
インプラントなどであれば、支台歯や対合歯、及びそれ
らの歯周組織に負担を与えることになる。しかも、硬質
レジン歯は表面の咬合面部が硬いため、補綴物を作成す
る者や、義歯の咬合調整をする歯科医師、歯科技工士等
にとって調整が難しく、しかも、使用に当たって咬合面
部が硬いため装着感が悪く、快適な使用ができず、しか
も、使用者の長期間の咬合によって硬い咬合面部が咬耗
してやっとのことでパーソナル・オクルージョンを再現
できて快適に使用できるようになったとしても、この段
階で硬い咬合面部が摩耗して軟らかい人工歯本体部分に
至るため、パーソナル・オクルージョンを再現できた時
点で軟らかな人工歯本体部分が急速に咬耗し、顎位の高
さや前後方、側方等の変化をきたし、顎関節の異常や顎
骨、粘膜、残存歯、残存歯の周囲の歯周組織等にダメー
ジを与えて、機能性や審美性等が損なわれるという問題
がある。特に、咬耗は咀嚼運動のみでなく、睡眠中にお
ける無意識の咬合運動によってより促進されるので、パ
ーソナル・オクルージョンを再現した後における軟らか
い人工歯本体部の咬耗は激しいものとなる。
【0006】上記のような従来の人工歯の問題点を解決
するために、今まで様々なことが提案されている。
【0007】例えば、人工歯をわざわざ形成して印象を
取り、金属など他の材料に咬合面部を置き換えたり、対
合する人工歯の硬さを変えたり、様々な工夫が行われて
きた。
【0008】しかしながら、これらの工夫でも上記の問
題点を十分解決できていないのが現状である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたものであり、容易にパーソナル・オクルー
ジョンの再現ができ、しかも、顎位の高さを保つことが
できて長期間にわたって安定した快適な使用ができ、ま
た、顎関節などの口腔組織の保護と正常化が図れ、更
に、人工歯の土台となる床との接着性が良好となる人工
歯を提供することを課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明においては、人工歯1を、人工歯1の主体をな
す人工歯本体部2と、人工歯本体部2の表面部に形成さ
れる咬合面部3とで構成し、咬合面部3を人工歯本体部
2よりも軟らかくして成ることを特徴とするものであ
る。このような構成とすることで、咬合面部3が軟らか
いので、補綴物を作成する者や、義歯の咬合調整をする
歯科医師、歯科技工士等にとって咬合調整がし易く、ま
た、咬合面部3が軟らかいので使用の初期から顎の運動
のスムーズ性が阻害されず、顎関節や、義歯であれば顎
骨、粘膜や残存歯等、冠や、ブリッジや、インプラント
などであれば、支台歯や対合歯、及びそれらの歯周組織
に負担を与えることなく使用でき、しかも、短期間の使
用で軟らかい咬合面部3が咬耗してパーソナル・オクル
ージョン(個人個人にあった咬み合わせ)が再現できる
ものであり、パーソナル・オクルージョンが再現できた
時点で、硬い人工歯本体2が露出してそれ以上の急激な
咬耗が防止されて個人個人にあった咬合位が確保できて
顎位の高さを保つことができ、以降は長期間にわたり安
定した快適な咬合せができることになる。
【0011】また、咬合面部3を表面側から人工歯本体
部2側にかけて徐々に硬くなるような多層構造とするこ
とが好ましい。このような構成とすることで、使用の初
期から違和感なく無理なく使用でき、また、咬合面部3
の形成に当たって、材料を積層しながら形成する積層形
成法により簡単に形成できるものである。
【0012】また、人工歯本体部2を硬さが徐々に異な
る多層構造とすることが好ましい。このような構成とす
ることで、人工歯本体部2の形成に当たって、材料を積
層しながら形成する積層形成法により簡単に形成できる
ものである。
【0013】また、人工歯本体2の咬合面部3を積層し
た側を咬合面部3よりも硬く且つ咬合面部3を積層した
側と反対側を咬合面部3を積層した側よりも軟らかくす
ることが好ましい。このような構成とすることで、人工
歯の土台となる床4との接着性が良好となるものであ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。
【0015】本発明における人工歯1は、図1に示すよ
うに、人工歯1の主体をなす人工歯本体部2と、人工歯
本体部2の表面部に形成される咬合面部3とで構成して
ある。咬合面部3を構成する層は人工歯本体部2を構成
する層よりも軟らかい層となっている。つまり、人工歯
本体部2を構成する層が硬い層となり、咬合面部3を構
成する層が軟らかい層となっている。
【0016】ここで、一例を挙げると、人工歯本体部2
の硬さは天然の歯のエナメル質の硬さを基準とし、ケー
スによって硬さを変えるものである。なお、天然の歯の
エナメル質と略同等の硬さ又は天然の歯のエナメル質よ
りも硬く構成するのが好ましいが、、人工歯本体部2の
硬さを天然の歯のエナメル質よりも軟らかくしてもよ
い。また、咬合面部3は天然の歯のエナメル質よりも軟
らかく構成してあるが、人工歯本体部2及び咬合面部3
の各硬度は、咬合面部3が人工歯本体部2よりも軟らか
いという条件を満たすものであれば、人工歯本体部2の
硬さ、咬合面部3の軟らかさを変えることで、個々人の
使用目的や及び個々人の状態に応じた最適の人工歯1と
することができる。また、咬合面部3の層の厚みや表面
の角度、人工歯本体部2の咬合面部3側の境界部分の角
度も人工歯1の個々人の使用目的や個々人の状態に応じ
て適宜変えることで個々人に合った最適の人工歯1とす
ることができる(ここで、咬合面部3表面の角度と人工
歯本体部2の咬合面部3側の境界部分の角度は必ずしも
一致させる必要はない)。
【0017】すなわち、使用目的が総義歯であれば、顎
骨や粘膜の状態等、パーシャル義歯であれば、顎骨や粘
膜の状態、残存歯の歯周組織の状態等、インプラント体
であれば周囲組織の状態等、あるいはその他の使用目的
においても、個々人の状態に合わせて人工歯1に加わる
力や方向を咬合面部3の軟らかさの程度や厚みや表面の
角度及び人工歯本体部2の硬さや人工歯本体部2の咬合
面部3側の境界部分の角度を変えることで、適切な力の
配分が可能となり、顎関節の運動及び咬合のスムーズ性
につながり、咬合のスムーズ性や適切な力のかかり方に
より、顎関節及び口腔組織全体の保護と正常化につなが
るものである。しかも、中心咬合位置も思った位置に誘
導することができる。
【0018】図2には咬合面部3の厚みや表面の角度、
人工歯本体部2の咬合面部3側の境界部分の角度の異な
るものを複数種類例示しており、これらの図2に示す実
施形態において咬合面部3の軟らかさの程度、人工歯本
体部2の硬さの程度も個々人に応じて変えるものであ
る。なお、咬合面部3の表面の角度、人工歯本体部2の
咬合面部3側の境界部分の角度については例えば、0
°、10°、15°、20°、30°……というように
変化させるものである。なお、咬合面部3の表面の角度
と人工歯本体部2の咬合面部3側の境界部分の角度とは
同じ角度とは限らない。勿論、人工歯1の形態は図2の
ものにのみ限定されるものではない。
【0019】しかして、本発明の人工歯1は咬合面部3
が軟らかいので、補綴物を作成する者や、義歯の咬合調
整をする歯科医師、歯科技工士等にとって咬合調整作業
がきわめて容易となって作業時間の短縮化が図れ、個々
人に合った良好な咬合調整ができることになる。そし
て、歯科医師、歯科技工士による義歯の咬合調整の後、
人工歯1を口腔内に装填して実際に使用するのである
が、咬合面部3が軟らかいので使用の初期から顎の運動
がスムーズに行えるものであり、顎関節や、義歯であれ
ば顎骨、粘膜や残存歯等、冠や、ブリッジや、インプラ
ントなどであれば、支台歯や対合歯、及びそれらの歯周
組織に負担を与えることなく使用することが可能となっ
て、使用の初期の段階から違和感なく使用することがで
きるものである。また、咬合面部3が軟らかいので使用
を開始して後、短期間の使用で軟らかい咬合面部3が咬
耗してパーソナル・オクルージョン(個人個人にあった
咬み合わせ)を再現することができるものである。この
パーソナル・オクルージョンが再現できた時点では、硬
い人工歯本体2が露出するので、パーソナル・オクルー
ジョンが再現できた時点以降におけるそれ以上の急激な
咬耗が防止されて個人個人にあった咬合位が確保できて
顎位の高さを保つことができ、以降は長期間にわたり安
定した快適な咬合せができることになる。
【0020】ところで、人工歯1は上記のように咬合面
部3を軟らかく且つ人工歯本体2を硬く構成してあるの
で、土台となるレジン床やスルフォン床等の樹脂系の床
やラバー系の床等の床4よりも硬くて接着性が従来のレ
ジン歯に比べて劣るので、床4と接着する人工歯1にお
いては床4との接着性を良好とするために、図3(a)
に示すように、人工歯本体2の咬合面部3と反対側の端
部に開口巾が溝内の巾よりも狭くなったアンダーカット
凹部5を形成して図3(b)のように、床4と強固に接
着一体化できるようにしたり、あるいは、図4(a)に
示すように、人工歯本体2を複数層とし、人工歯本体2
の咬合面部3を積層した側の層2aを咬合面部3よりも
硬い層とし、人工歯本体2の咬合面部3を積層した側と
反対側の層2bを上記層2aよりも軟らかい層とするこ
とで、図4(b)のように、人工歯本体2の軟らかい層
2bを床4に良好に接着することができるものである。
【0021】前述のような本発明の人工歯1の材料とし
てはレジン(樹脂)、陶材、金属材等特に材料は限定さ
れないものであり、要は咬合面部3を軟らかく且つ人工
歯本体2を硬く構成したものであれば材料としてはどの
ようなものであってもよいものである。
【0022】また、咬合面部3は一層のもののみに限定
されず、人工歯本体2に咬合面部3を一体に積層形成す
るに当たって、図5(a)に示すように、咬合面部3の
表面側から人工歯本体2側にかけて徐々に硬くなってい
くような多層構造(図5(a)において31、32……3
nの順に徐々に硬くなる)となっていてもよいものであ
る。また、咬合面部3のみでなく人工歯本体2も徐々に
硬さを変えた多層構造としてもよく、図5(b)におい
ては、人工歯本体2が咬合面部3側から反対側にかけて
徐々に硬くなるような多層構造(図5(b)において3
1、32……3n、21、22……2nの順に徐々に硬くな
る)ものでもよく、あるいは、人工歯本体2が咬合面部
3側から中央部側にかけて徐々に硬くなり且つ中央部か
ら咬合面部3と反対側にかけて徐々に軟らかくなるよう
な多層構造(図5(c)において31、32……3n、2
1、22……2nの順に徐々に硬くなり、2n+12n+2
…2n+nの順に軟らかくなる)ものでもよい。
【0023】図3(b)、図4(b)、図6(a)
(b)には本発明の人工歯1の使用形態の代表的な複数
例が示してある。図3(b)、図4(b)は総義歯又は
パーシャル義歯の例であり、人工歯本体2を土台となる
レジン床やスルフォン床等の樹脂系の床やラバー系の床
等の種々の材料の床4に接着して使用している。また、
図6(a)はインプラントに使用した例であり、8はイ
ンプラントであり、9は顎骨であり、10は歯肉であ
る。インプラントに使用する場合、咬合面部3が軟らか
いため調整が簡単であり、また、支台歯や対合歯、及び
それらの歯周組織に負担を与えないようにできるもので
ある。また、図6(b)はブリッジの一例であり、残存
歯6間に本発明の人工歯1を配設して隣接する残存歯6
に接着剤7により接着してある。図中11は歯根膜であ
る。このようなブリッジとして使用した場合、従来の硬
質レジンや陶歯の場合、表面の咬合面部が硬いので、咬
合せの衝撃が接着剤7による接着部分(人工歯1と残存
歯6との接着部分や人工歯1同士の接着部分)に集中し
てかかり、これにより接着部分が外れるという虞があっ
たが、表面の咬合面部3が軟らかいので咬合せの衝撃を
緩衝できて接着剤7による接着部分が外れるのを防止す
ることができるものである。上記の使用例は一例であ
り、本発明の人工歯1は上記以外の種々の使用形態がで
きるのは勿論である。
【0024】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1記載の発
明にあっては、人工歯を、人工歯の主体をなす人工歯本
体部と、人工歯本体部の表面部に形成される咬合面部と
で構成し、咬合面部を人工歯本体部よりも軟らかくして
いるので、補綴物を作成する者や、義歯の咬合調整をす
る歯科医師、歯科技工士等における人工歯の咬合調整作
業が容易となるものであり、また、咬合面部が軟らかい
ので使用の初期から顎の運動のスムーズ性が阻害され
ず、顎関節や、義歯であれば顎骨、粘膜や残存歯等、冠
や、ブリッジや、インプラントなどであれば、支台歯や
対合歯、及びそれらの歯周組織に負担を与えることなく
違和感なく快適に使用できて、顎関節など口腔組織の保
護と正常化が図れるものであり、しかも、短期間の使用
で軟らかい咬合面部が咀嚼運動や睡眠中における無意識
の咬合運動に即し機能的に咬耗してパーソナル・オクル
ージョン(個人個人にあった噛み合わせ)が再現できて
快適な咬合せができるものである。特に、起きている時
は咬む力も、顎運動も制御されているが睡眠中には咬合
せに携わっているセンサーが働いていないので、咬合せ
に携わっている筋肉などが自由勝手に働いて顎運動を行
い、クレンチングやブラキシズムなど起きている時には
再現できない調節を起きている時の数倍の力で患者自身
が咬合調節をしてパーソナル・オクルージョンを再現で
きるものである。更に、短期間で軟らかい咬合面部が咬
耗してパーソナル・オクルージョンが再現できた時点
で、硬い人工歯本体が露出してそれ以上の急激な咬耗が
防止されて個人個人にあった咬合位が確保できて顎位の
高さを保つことができ、パーソナル・オクルージョンが
再現できた時点以降は長期間にわたり安定した快適な咬
合せができるものであり、この結果、従来のレジン歯や
陶歯や硬質レジン歯等の問題的をすべて解決した人工歯
を提供できるものである。
【0025】また、請求項2記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、咬合面部を表面
側から人工歯本体部側にかけて徐々に硬くなるような多
層構造としてあるので、使用の初期から違和感なく無理
なく使用でき、また、咬合面部の形成に当たって、材料
を積層しながら形成する積層形成法により目的とする咬
合面部を簡単に形成できるものである。
【0026】また、請求項3記載の発明にあっては、上
記請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、人
工歯本体部を硬さが徐々に異なる多層構造としてあるの
で、人工歯本体部の形成に当たって、材料を積層しなが
ら形成する積層形成法により目的とする人工歯本体部を
簡単に形成できるものである。
【0027】また、請求項4記載の発明にあっては、上
記請求項1乃至請求項3のいずれかの記載の発明の効果
に加えて、人工歯本体を咬合面部を積層した側を咬合面
部よりも硬く且つ咬合面部を積層した側と反対側を咬合
面部を積層した側よりも軟らかくしてあるので、人工歯
本体の咬合面部を積層した側よりも軟らかくなった咬合
面部側と反対側の部分が床に近い軟らかさとなって床と
の接着性が良好となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の人工歯の一実施形態を示す断面図であ
る。
【図2】(a)乃至(g)は同上の人工歯の咬合面部の
厚さや表面の角度、人工歯本体の咬合面部側の境界の角
度等が異な種々の実施形態を示す断面図である。
【図3】(a)は同上の人工歯本体の咬合面部と反対側
の端部にアンダーカット凹部を形成した人工歯を示す断
面図であり、(b)は床に接着した状態を示す断面図で
ある。
【図4】(a)は同上の人工歯本体の咬合面部と反対側
の端部を軟らかくした人工歯を示す断面図であり、
(b)は床に接着した状態を示す断面図である。
【図5】(a)は咬合面部を多層構造とした例を示す断
面図であり、(b)、(c)は咬合面部及び人工歯本体
のいずれも多層構造とした例を示す断面図である。
【図6】(a)はインプラントとして使用した例を示す
断面図であり、(b)はブリッジとして使用した例を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 人工歯 2 人工歯本体部 3 咬合面部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人工歯を、人工歯の主体をなす人工歯本
    体部と、人工歯本体部の表面部に形成される咬合面部と
    で構成し、咬合面部を人工歯本体部よりも軟らかくして
    成ることを特徴とする人工歯。
  2. 【請求項2】 咬合面部を表面側から人工歯本体部側に
    かけて徐々に硬くなるような多層構造として成ることを
    特徴とする請求項1記載の人工歯。
  3. 【請求項3】 人工歯本体部を硬さが徐々に異なる多層
    構造として成ることを特徴とする請求項1又は請求項2
    記載の人工歯。
  4. 【請求項4】 人工歯本体の咬合面部を積層した側を咬
    合面部よりも硬く且つ咬合面部を積層した側と反対側を
    咬合面部を積層した側よりも軟らかくして成ることを特
    徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載した人
    工歯。
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