JPH10201628A - コーヒー抽出器 - Google Patents

コーヒー抽出器

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JPH10201628A
JPH10201628A JP9007282A JP728297A JPH10201628A JP H10201628 A JPH10201628 A JP H10201628A JP 9007282 A JP9007282 A JP 9007282A JP 728297 A JP728297 A JP 728297A JP H10201628 A JPH10201628 A JP H10201628A
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extraction
sensor
time
temperature
coffee
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Akihisa Nakano
昭久 仲野
Hiroshi Kuwamura
博志 桑村
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47JKITCHEN EQUIPMENT; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; APPARATUS FOR MAKING BEVERAGES
    • A47J31/00Apparatus for making beverages
    • A47J31/44Parts or details or accessories of beverage-making apparatus
    • A47J31/52Alarm-clock-controlled mechanisms for coffee- or tea-making apparatus ; Timers for coffee- or tea-making apparatus; Electronic control devices for coffee- or tea-making apparatus
    • A47J31/525Alarm-clock-controlled mechanisms for coffee- or tea-making apparatus ; Timers for coffee- or tea-making apparatus; Electronic control devices for coffee- or tea-making apparatus the electronic control being based on monitoring of specific process parameters
    • A47J31/5253Alarm-clock-controlled mechanisms for coffee- or tea-making apparatus ; Timers for coffee- or tea-making apparatus; Electronic control devices for coffee- or tea-making apparatus the electronic control being based on monitoring of specific process parameters of temperature

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コーヒー抽出器の抽出表示をするための抽出
センサーの取りつけ構造及び検知方法において、導出パ
イプの構造を簡単にし、湯の流れが妨げられず、抽出性
能が安定し、抽出中の表示をより正確に行うことを目的
とする。 【解決手段】 抽出センサー16を導出パイプ9の外面
に当接させるように構成した上で、制御装置25により
抽出センサー16の温度上昇の変化率が一定値以上にな
ったことを検知して抽出開始の検知とし、温度下降の変
化率が一定値以上になったことを検知して抽出終了の検
知として、この時点から一定の遅延時間を置いて抽出表
示を終了することにより、室温に関係なく抽出中の表示
をより正確に行うことができるコーヒー抽出器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は押し上げ式により給
湯して、コーヒー等を抽出するコーヒー抽出器に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来例のコーヒー抽出器の斜視図は図5
に示し、その全体構成断面図である図6及び部分断面図
である図7に従って説明する。図5および図6におい
て、本体1は胴体部に容器2を内蔵し、容器2の底部に
は主発熱体3と容器排水口4が配設され、容器排水口4
は本体1の底部に配設した排出口5までつながって排水
経路が形成されている。
【0003】さらに、容器2の上部開口部には、蓋体6
が完全に密閉して配設され、蓋体6は蒸気パイプ7と導
入パイプ8と導出パイプ9をそれぞれ蒸気口10と導入
口11と導出口12で連結し、蒸気パイプ7の上部は二
次貯水室13の内部に配設され、導入パイプ8の下部は
容器2の内部に配設され、そして導出パイプ9の吐出口
14はカバー15の内部に配設され、導出パイプ9の途
中には湯の抽出を検知する抽出センサー16を配設して
いる。
【0004】二次貯水室13の上部には一次貯水室17
が配設され、さらに一次貯水室17の開口部を蓋18で
開閉自在に配設している。
【0005】カバー15の下部には着脱自在にコーヒー
バスケット19が配設され、コーヒーバスケット19の
下方にはデカンタ20が保温板21に当接して載置され
る。保温板21の直下には保温用発熱体22が配設され
る。
【0006】なお、23は主発熱体3の温度を検出する
底センサー、24は保温用発熱体22の温度を検出する
保温用センサー、25は制御回路、26は表示部、27
は電源プラグである。
【0007】図7は抽出センサー16の近傍の部分断面
図であり、抽出センサー16はシリコンゴムによって構
成されたセンサーホルダー28により導出パイプ9の内
部に固定されている。
【0008】以上のように構成されたコーヒー抽出器に
ついて、以下にその動作について説明する。まず、蓋1
8を開き、一次貯水室17に水を注ぐと、水は二次貯水
室13を経由して導入口11から導入パイプ8を通過し
て容器2にたまる。このとき排出口5は閉じている。さ
らに水を注ぎ、導出口12の水位より高くなった分量の
水が吐出口14から吐出される。導出口12の水位を越
えなくなった時点で吐出口14からの吐出が止まる。こ
の状態が容器2の中の水が満水となった状態である。
【0009】ここで、主電源を入れ主発熱体3に通電す
ると、制御装置A23と制御回路25により連続通電が
なされ、一定の温度まで水の温度が上昇した後、断続通
電に切り換わり、ある一定の温度で保温され、同時に抽
出準備が完了したことを表示部26に表示される。そこ
でコーヒーバスケット19に飲みたい量のコーヒー粉を
入れた市販の紙フィルターを載置し、カバー15の両端
部に配設されたガイドに沿ってコーヒーバスケット19
を本体1の胴体部に向けて挿入する。さらに保温板21
にデカンタ20を載置する。
【0010】その後、飲みたい量のコーヒー粉に見合っ
た所定量の水を一次貯水室17に注ぐと、二次貯水室1
3、導入口11、導入パイプ8を通って、容器2の底部
に水が導入され、導入されたのと等しい量の上層部の湯
が水圧により導出パイプ9を通り吐出口14から吐出さ
れる。この時、湯が導出パイプ9を通過することによっ
て抽出センサー16の温度が上昇し約75度以上になっ
た時、表示部26にコーヒーが抽出されていることを示
す抽出中の表示を行う。
【0011】導出パイプ9を通過する湯がなくなると、
抽出センサー16の温度は徐々に低下して行き、約74
度以下になると抽出中表示は消灯する。この温度はおよ
そコーヒー液が全てデカンタ20に抽出される時点の温
度に設定されている。
【0012】吐出口14から吐出された湯は、コーヒー
バスケット19の中でコーヒー粉の入った紙フィルター
によりろ過され、コーヒー液となって抽出されデカンタ
20にたまる。保温用発熱体22に通電すると制御装置
B24と制御回路25により、デカンタ20の中のコー
ヒー液を一定温度で保温する。
【0013】尚、コーヒーを抽出するために所定量の水
を注ぎ終わると、ほぼ同時に容器2の底部の水温が低下
し、制御装置A23が動作して主発熱体3が連続通電さ
れる。引き続き主電源が入っている場合、同様の動作が
繰り返される。また、容器2の中の残水を排水する場
合、排出口5を開放して排水する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記コーヒー抽出器
は、抽出センサーが湯の温度を正確に検知するために図
7に示すように抽出センサーを導出パイプの内部に取り
付けていた。従って、導出パイプの構造が複雑で、組み
立ても困難であった。また、パイプ内に突出した抽出セ
ンサーやセンサーホルダーにより湯の流れも妨げられる
為、抽出のために一次貯水室に注がれる水の量が少ない
とか、少しづつ注がれたりすると湯が出ない等、性能が
不安定になる場合があった。
【0015】本発明は、上記の従来の課題を解決するも
ので、導出パイプの構造を簡単にし、湯の流れが妨げら
れず、抽出性能が安定し、抽出中の表示をより正確に行
うことを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、抽出センサーを導出パイプの外面に当接さ
せて、マイコン制御により抽出中の表示ができるように
構成したものである。
【0017】しかし、単に導出パイプ外面に抽出センサ
ーを取り付けただけでは、従来の湯温を直接検知するの
に比べて感度が鈍くなるため、抽出表示が遅れてしまっ
たり、特に抽出終了の検知については導出パイプ9の温
度は一旦上がるとなかなか下がらないため、室温の違い
によって温度の下がり方が大きく異なり、室温が高いと
きには抽出表示が長すぎ、室温が低いときには実際の抽
出が終わっていないのに抽出表示が消えてしまったりし
て、その温度設定が困難であった。
【0018】そこで、抽出センサーを導出パイプ9の外
面に当接させ、導出パイプ9の温度を検知するように構
成した上で、マイクロコンピューターにより構成された
制御回路25により抽出センサーの温度上昇の変化率が
一定値以上になったことを検知して、抽出開始の検知と
して抽出表示を開始し、温度下降の変化率が一定値以上
になったことを検知して抽出終了の検知とし、この時点
から一定の遅延時間を置いて抽出表示を終了するもので
ある。
【0019】これにより、導出パイプ9の構造を簡単に
し、湯の流れが妨げられず、抽出性能が安定した上で、
抽出終了検知が温度が下降しだした点を検知するので室
温に関係なく、抽出中の表示をより正確に行うことがで
きる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、本体内に配設された水を収容する容器と、前記容器
内の水を加熱する主発熱体と、前記容器の開口部を覆う
蓋体と、前記容器に水を供給する導入パイプと、前記導
入パイプから供給した水により溢れた湯を容器外へ吐出
する導出パイプと、前記導出パイプの外面には温度を検
知する抽出センサーを有し、前記抽出センサーの信号に
より動作する制御装置は、前記抽出センサーの温度が一
定温度以上の温度に於いて、温度上昇の変化率が一定値
以上になったことを検知して、抽出開始の検知とし、制
御装置によって抽出開始の表示を行う表示装置を有する
ものであり、これにより導出パイプ9の構造を簡単に
し、湯の流れが妨げられず、抽出性能が安定した上で、
抽出中の表示をより正確に行うことができるという作用
を有する。
【0021】本発明の請求項2に記載の発明は、抽出セ
ンサーが導出パイプの上部外面に前記抽出センサーのリ
ード線を導出パイプの長手方向に当接させたものであ
り、導出パイプ内の湯の有無を外面から正確に検知する
ことができるという作用を有する。
【0022】本発明の請求項3に記載の発明は、抽出セ
ンサーからの信号により、抽出開始の検知をした時点で
制御装置によって抽出開始の音による報知を行う報知装
置を有するものであり、抽出中であることを音により確
認することができるという作用を有する。
【0023】本発明の請求項4に記載の発明は、制御装
置は、抽出センサーの温度下降の変化率が一定値以上に
なったことを検知して、抽出終了の検知とし、一定の遅
延時間の後に、制御装置によって抽出の表示を消灯する
ように構成したものであり、抽出センサーを導出パイプ
の外面に取り付けても、抽出表示の消灯を、実際の抽出
終了により近づけることが可能になるという作用を有す
る。
【0024】本発明の請求項5に記載の発明は、抽出セ
ンサーからの信号により、抽出終了の検知をした時点か
ら一定の遅延時間の後に、制御装置によって音による抽
出中の報知を停止する報知装置を有するものであり、抽
出が終了したことを音によって確認することができると
いう作用を有する。
【0025】本発明の請求項6に記載の発明は、遅延時
間が、抽出開始の検知をした時点から、抽出センサーの
温度下降の変化率が一定値以上になったことを検知した
時点までの時間に対応して設定されるものであり、注入
した水量にしたがってコーヒーの抽出時間も長くなるこ
とや、4カップ以下は小型コーヒーバスケットを使用す
るため通常のコーヒーバスケットを使用するより抽出時
間が長くなること等に対応して、抽出表示や音による報
知の終了を実際の抽出終了と合わせることができるとい
う作用を有する。
【0026】本発明の請求項7に記載の発明は、抽出開
始の検知をした時点から一定の時間の後に、抽出終了の
検知がなくとも制御装置によって抽出表示を消灯する
か、若しくは終了の報知を行う報知装置を有するもので
あり、なんらかの不都合により抽出センサーによる抽出
終了検知ができなかった場合も、最長の抽出時間以上は
抽出中の表示をしないようにするという作用を有する。
【0027】本発明の請求項8に記載の発明は、制御装
置が、湯沸かし動作中に抽出センサーの温度上昇の変化
率が一定値以上になったことを検知して、湯沸かし動作
を一時停止するものであり、なんらかの不都合により不
用意に吐出口から湯が吐出することを防止するという作
用を有する。
【0028】本発明の請求項9に記載の発明は、制御装
置が、湯沸かし動作中に抽出センサーの温度上昇の変化
率が一定値以上になった時、底センサーが一定温度以上
であれば湯沸かし終了として適温状態に移行するもので
あり、なんらかの不都合により本来の沸騰検知動作が働
かなかったとき抽出センサーによって沸騰検知を行うこ
とができるという作用を有する。
【0029】本発明の請求項10に記載の発明は、制御
装置は、抽出センサーにより抽出開始を検知すると同時
にコーヒー保温を自動的に開始するものであり、コーヒ
ー保温をするのに人の操作を必要としないという作用を
有する。
【0030】本発明の請求項11に記載の発明は、制御
装置が、抽出センサーにより抽出開始の検知をした時点
を起点とし、コーヒーの抽出後の経過時間を表示するも
のであり、抽出後の経過時間を確認することができると
いう作用を有する。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。尚、従来例と同一の構成部品には、
同じ符号を付し説明は省略する。
【0032】図1に示すように、本体1は胴体部に容器
2を内蔵し、容器2の底部には主発熱体3と容器排水口
4が配設され、容器排水口4は本体1の底部に配設した
排出口5までつながって排水経路が形成されている。
【0033】さらに、容器2の上部開口部には、蓋体6
が完全に密閉して配設され、蓋体6は蒸気パイプ7と導
入パイプ8と導出パイプ9をそれぞれ蒸気口10と導入
口11と導出口12で連結し、蒸気パイプ7の上部は二
次貯水室13の内部に配設され、導入パイプ8の下部は
容器2の内部に配設され、そして導出パイプ9の吐出口
14はカバー15の内部に配設され、導出パイプ9の途
中には湯の抽出を検知する抽出センサー16を有し、こ
の抽出センサー16は導出パイプ9の上部外面に接して
配設されている。
【0034】二次貯水室13の上部には一次貯水室17
が配設され、さらに一次貯水室17の開口部を蓋18で
開閉自在に配設している。
【0035】カバー15の下部には着脱自在にコーヒー
バスケット19が配設され、コーヒーバスケット19の
下方にはデカンタ20が保温板21に当接して載置され
る。保温板21の直下には保温用発熱体22が配設され
る。
【0036】なお、23は主発熱体3により容器2内の
湯温を制御するため容器2の温度を検知する底センサ
ー、同じく24は保温用発熱体22の温度制御をするた
めの温度検知を行う保温センサー、25は抽出センサー
16、底センサー23、保温センサー24の温度を検知
してそれぞれの温度を制御したり表示や報知を制御する
マイクロコンピューターによる制御回路、41は報知装
置、26は表示部、27は電源プラグである。
【0037】図2は抽出センサー16の近傍の部分断面
図であり、抽出センサー16はシート状のシリコンゴム
によって構成されたセンサー当て板29に覆われるよう
に当てリブ30によって抽出センサー16のリード線を
押さえられ導出パイプ9の上部の外面に固定されてい
る。
【0038】図3は表示部26を表したものであり、3
1は湯沸かし動作中に点灯する湯沸かし中表示、32は
湯沸かしが終了して適温動作中に点灯する適温表示、3
3は抽出動作中に点滅する抽出中表示、34は保温用発
熱体22の制御をオン/オフする保温スイッチ、35は
保温制御中に点灯する保温表示、36は抽出開始後保温
時間が30分以下であることを表示するタイマー表示、
37は30分から1時間であることを表示するタイマー
表示、38は1時間から1.5時間であることを表示す
るタイマー表示、39は1.5時間から2時間であるこ
とを表示するタイマー表示、40は2時間以上であるこ
とを表示するタイマー表示である。
【0039】上記の構成において、その動作を説明す
る。水を満水状態まで入れると、導出口12を越えた水
は吐出口14から吐出され、導出口12の水位となる。
この状態で主電源を入れると、湯沸かし動作を行い主発
熱体3により容器2内の水を加熱し、沸騰したら適温動
作に入り、底センサー23によって95℃〜99℃の適
温状態に保たれる。
【0040】この状態で、一次貯水室17に水が注がれ
ると、加熱された容器2内の湯は水圧により導出パイプ
9に導かれ、吐出口14から吐出された湯はコーヒーバ
スケット19内のコーヒー粉に滴下される。このとき、
導出パイプ9の温度は急激に上昇するので、この温度を
抽出センサー16で検知し、約60℃になった時点から
温度変化率を計測し、8秒間に1℃以上の温度上昇があ
れば抽出開始として制御回路25により表示部26に抽
出表示ランプ33を点滅表示させる。
【0041】注水された水の量と同じ量の湯が吐出口1
4から吐出し終わると、コーヒーバスケット19への給
湯は終了するが、コーヒーバスケット19にはまだ多量
の湯が残っており、コーヒーはまだ抽出を終了していな
い。しかし、導出パイプ9内の湯はサイホン効果で全て
排出されるので、導出パイプ9の温度は下降していく。
【0042】この温度の下降を抽出センサー16で検知
し、抽出開始の時点から温度の下降を検知した時点まで
の時間T1によって、下記の(表1)のように遅延時間
T2を設定し、この遅延時間T2の後にコーヒーの抽出が
完了するものとして制御回路25により表示部26の抽
出表示ランプ33を消灯させ、この抽出表示が消えるの
を確認して抽出の終了したデカンタ20を取り出すこと
ができる。
【0043】
【表1】
【0044】ここで、抽出センサー16は図2に示すよ
うに導出パイプ9の上部にリード線をパイプの長手方向
に当接して取り付けているが、これは抽出終了時に導出
パイプ9の内部に僅かに湯が残っている場合に、導出パ
イプ9の下部の温度の下降速度が遅くなるので、下部の
温度の検知を避けるためである。
【0045】また、本発明の実施例の抽出表示時間と抽
出量との関係を示したグラフが図4であり、T1=10
0秒以下の時、T2を80秒としT1=100秒以上と大
きく変化させている。これは、4カップ以下の場合小型
のコーヒーバスケットを使用するために、通常のコーヒ
ーバスケットを使用するよりも抽出時間が長くかかり、
4カップと5カップの給湯時間T1の中間値である10
0秒を境界にして抽出時間を大きく変化させたものであ
る。
【0046】このようにT1の検知時間によって遅延時
間T2を変化させることにより、小型のコーヒーバスケ
ットと通常のコーヒーバスケットの使い分けにも対応可
能となる。
【0047】また、図4に示す最大抽出表示消灯時間の
200秒は、誤動作等の何らかの不都合により抽出終了
の検知ができなかった場合も、実際の抽出時間の最大値
に抽出表示時間が達した場合は、強制的に抽出表示を消
灯する時間を示すもので、これにより抽出終了検知で誤
動作が生じても、抽出表示が終了しないという不都合を
避けることができる。
【0048】また、上記の抽出表示と同時に、若しくは
抽出表示の代わりにブザー等の報知装置41を用いて抽
出開始及び抽出終了を報知する。
【0049】例えば、ピッピッという断続音により抽出
中であることを報知し、抽出が終了したときにこの音を
停止するようにすれば、これにより表示部を見なくとも
音によって抽出中であることや抽出が終了したことを確
認して、コーヒーをこぼすことなくデカンタを取り出す
ことができる。
【0050】特に、抽出中は熱いお湯が出ているので、
目の不自由な人も安全にデカンタを取り出すことができ
る。また、この報知音を抽出開始と抽出終了で音色を変
えて報知することもできる。
【0051】さらに、何らかの誤使用か機器の不都合に
より、容器2内の水が導出口12の水位を越えて充満し
た状態になる場合がある。この状態で湯沸かし動作に入
ると水が沸騰したときに吐出口14から湯が突出するこ
とがある。このとき吐出口14の下にデカンタを置いて
いないと湯がこぼれて危険な状態になる。このような時
には導出パイプ9の温度が上昇するのでこれを抽出セン
サー16で速やかに検知して制御回路25により主発熱
体3への通電を一時停止し、一定時間後に通常の湯沸か
し動作に復帰する。
【0052】これにより吐出口14からの湯の突出が最
小限に抑えられ、湯がこぼれて危険な状態を最小限にと
どめることができる。
【0053】このとき底センサー23の温度が90℃以
下であれば、約20秒後に主発熱体3への通電を再開
し、湯沸かし状態に復帰する。
【0054】また、同様に何らかの誤使用か機器の不都
合により、湯沸かし動作中に導出パイプ9の温度上昇を
抽出センサー16で検知したとき、制御回路25により
主発熱体3への通電を停止するが、このとき底センサー
23が87℃以上であれば、湯沸かし動作を終了して適
温状態に移行する。
【0055】これにより前記同様に吐出口14からの湯
の突出が最小限に抑えられ、湯がこぼれて危険な状態を
最小限にとどめて湯沸かしを終了することができる。
【0056】また、一次貯水室17に水が注がれ、抽出
動作を開始すると抽出センサー16により抽出開始が検
知され、図4に示す抽出表示ランプ33が点滅を開始す
るが、同時に自動的にコーヒー保温用発熱体22に通電
し、保温表示35を点灯して保温制御を開始する。
【0057】これにより、抽出と同時に保温スイッチ3
4を押さなくとも保温ができるので保温スイッチ34を
押すのを忘れてコーヒーの温度が下がってしまうという
ことがなくなる。
【0058】さらに、抽出表示ランプ33が点滅を開始
した時点からタイマー表示36が点灯し、以後30分毎
の時間経過によりタイマー表示が37、38、39、4
0と順次点灯していく。
【0059】これによりデカンタ20に残されたコーヒ
ーが抽出後どのくらい時間が経過したのかを知ることが
でき、味が低下する前に飲むことを促すことができる。
因みに抽出後のコーヒーは2時間以上経過すると味の低
下が著しいと言われている。
【0060】また、この実施例ではタイマー表示が30
分毎であるが、数字表示によって1分毎の経過時間表示
も可能である。
【0061】
【発明の効果】以上の実施例の説明で明らかなように、
請求項1に記載の発明は、導出パイプの外面に当接させ
て温度を検知する抽出センサーと、抽出センサーの温度
が一定温度以上の温度に於いて、温度上昇の変化率が一
定値以上になったことを検知して、抽出開始の検知と
し、制御装置によって抽出開始の表示を行うようにして
いるので、導出パイプの構造を簡単にし、湯の流れが妨
げられず、抽出性能が安定することと、抽出中の表示を
実際の抽出時間に合わせて室温に関係なくより正確に行
うことができるという効果を有する。
【0062】請求項2に記載の発明は、抽出センサーが
導出パイプの上部外面に抽出センサーのリード線を導出
パイプの長手方向に当接させることにより、導出パイプ
内の湯の有無を外面から正確に検知することができ、特
に導出パイプの下部に湯のしずくが残った場合に温度の
下降のふるまいが異なってくるので、これを避けてでき
るだけ上部だけの温度をリード線からも検知することに
より正確な抽出終了の検知が可能になるという効果を有
する。
【0063】請求項3に記載の発明は、抽出開始の検知
をした時点で制御装置によって抽出開始の音による報知
を行うことによって、目の不自由な人でも抽出中である
ことを音によって確認することができるという効果を有
する。
【0064】請求項4に記載の発明は、抽出センサーの
温度下降の変化率が一定値以上になったことを検知し
て、抽出終了の検知とし、一定の遅延時間の後に抽出表
示を消灯するようにすることによって、従来抽出センサ
ーの検知を一定温度の高いか低いかだけで検知していた
ときは、湯の温度を直接検知しないと抽出終了の検知が
できなかったものが、抽出センサーを導出パイプの外面
に取り付けても、抽出表示の消灯を、室温に関係なく実
際の抽出終了により近づけることが可能になるという効
果を有する。
【0065】請求項5に記載の発明は、抽出センサーか
らの信号により、抽出終了の検知をした時点から一定の
遅延時間の後に、抽出中の報知音を停止させることによ
り、目の不自由な人でも抽出が終了したことを音によっ
て確認することができるという効果を有する。
【0066】請求項6に記載の発明は、遅延時間が、抽
出開始の検知をした時点から、抽出センサーの温度下降
の変化率が一定値以上になったことを検知した時点まで
の時間に対応して設定されるため、注入した水量にした
がってコーヒーの抽出時間も長くなることや、4カップ
以下は小型コーヒーバスケットを使用するため通常のコ
ーヒーバスケットを使用するより抽出時間が長くなるこ
と等に対応して、抽出表示や音による報知の終了を決め
ることができ、機器に対応して実際の抽出終了時間と抽
出表示の消灯時間とを従来に比べて正確に合わせること
ができるという効果を有する。
【0067】請求項7に記載の発明は、抽出開始の検知
をした時点から一定の時間の後に、抽出終了の検知がな
くとも抽出表示を消灯するか、若しくは終了の報知を行
うものであり、なんらかの不都合により抽出センサーに
よる抽出終了検知ができなかった場合も、最長の抽出時
間以上は抽出中の表示をしないようにすることにより、
機器に誤動作が生じたときも使用者に不都合を感じさせ
ないという効果を有する。 請求項8に記載の発明は、
湯沸かし動作中に抽出センサーの温度上昇の変化率が一
定値以上になったことを検知して、湯沸かし動作を一時
停止することにより、なんらかの不都合により不用意に
吐出口から湯が吐出することを防止し、火傷等を未然に
防止するという効果を有する。
【0068】請求項9に記載の発明は、湯沸かし動作中
に抽出センサーの温度上昇の変化率が一定値以上になっ
た時、底センサーが一定温度以上であれば湯沸かし終了
として適温状態に移行することにより、なんらかの不都
合により本来の沸騰検知動作が働かなかったときも、抽
出センサーによって沸騰検知を行うことができ、異常時
にも使用者に不都合を感じさせないという効果を有す
る。
【0069】請求項10に記載の発明は、制御装置は、
抽出センサーにより抽出開始を検知すると同時にコーヒ
ー保温を自動的に開始することにより、コーヒー保温を
するのに人の操作を必要とせず、保温スイッチを押すの
を忘れた場合もコーヒーが冷えてしまうのを防止すると
いう効果を有する。
【0070】請求項11に記載の発明は、制御装置が、
抽出センサーにより抽出開始の検知をした時点を起点と
し、コーヒーの抽出後の経過時間を表示することによ
り、抽出後の経過時間を確認することができ、抽出後の
コーヒーを長時間放置してまずいコーヒーを飲んでしま
うことを防止するという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のコーヒー抽出器の全体構成断
面図
【図2】本発明の実施例のコーヒー抽出器の部分断面図
【図3】本発明の実施例のコーヒー抽出器の表示部を示
す図
【図4】本発明の実施例のコーヒー抽出器の抽出表示時
間と抽出量との関係を示したグラフ
【図5】従来例のコーヒー抽出器の全体斜視図
【図6】従来例のコーヒー抽出器の全体構成断面図
【図7】従来例のコーヒー抽出器の部分断面図
【符号の説明】
1 本体 2 容器 3 主発熱体 6 蓋体 8 導入パイプ 9 導出パイプ 16 抽出センサー 23 底センサー 25 制御装置 26 表示部 41 報知装置

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体内に配設された水を収容する容器
    と、前記容器内の水を加熱する主発熱体と、前記容器の
    開口部を覆う蓋体と、前記容器に水を供給する導入パイ
    プと、前記導入パイプから供給した水により溢れた湯を
    容器外へ吐出する導出パイプと、前記導出パイプの外面
    には温度を検知する抽出センサーを有し、前記抽出セン
    サーの信号により動作する制御装置は、前記抽出センサ
    ーの温度上昇の変化率が一定値以上になったことを検知
    して、抽出開始の検知とし、制御装置によって抽出開始
    の表示を行う表示部を有することを特徴とするコーヒー
    抽出器。
  2. 【請求項2】 抽出センサーは導出パイプの上部外面に
    抽出センサーのリード線を導出パイプの長手方向に当接
    させたことを特徴とする請求項1記載のコーヒー抽出
    器。
  3. 【請求項3】 抽出センサーからの信号により、抽出開
    始の検知をした時点で制御装置によって抽出開始の音に
    よる報知を行う報知装置を有することを特徴とする請求
    項1記載のコーヒー抽出器。
  4. 【請求項4】 制御装置は、抽出センサーの温度下降の
    変化率が一定値以上になったことを検知し、その時点か
    ら一定の遅延時間の後に、前記制御装置によって抽出の
    表示を消灯することを特徴とする請求項1記載のコーヒ
    ー抽出器。
  5. 【請求項5】 抽出センサーからの信号により、抽出終
    了の検知をした時点から一定の遅延時間の後に、制御装
    置によって音による抽出中の報知を停止する報知装置を
    有することを特徴とする請求項1記載のコーヒー抽出
    器。
  6. 【請求項6】 遅延時間は、抽出開始の検知をした時点
    から、抽出センサーの温度下降の変化率が一定値以上に
    なったことを検知した時点までの時間に対応して設定さ
    れることを特徴とする請求項1記載のコーヒー抽出器。
  7. 【請求項7】 抽出開始の検知をした時点から一定の時
    間の後に、抽出終了の検知がなくとも制御装置によって
    抽出表示を消灯するか、若しくは終了の報知を行う報知
    装置を有することを特徴とする請求項1記載のコーヒー
    抽出器。
  8. 【請求項8】 制御装置は、湯沸かし動作中に抽出セン
    サーの温度上昇の変化率が一定値以上になったことを検
    知して、湯沸かし動作を一時停止することを特徴とする
    請求項1記載のコーヒー抽出器。
  9. 【請求項9】 制御装置は、湯沸かし動作中に抽出セン
    サーの温度上昇の変化率が一定値以上になった時、底セ
    ンサーが一定温度以上であれば湯沸かし終了として適温
    状態に移行することを特徴とする請求項1記載のコーヒ
    ー抽出器。
  10. 【請求項10】 制御装置は、抽出センサーにより抽出
    開始を検知すると同時にコーヒー保温を自動的に開始す
    ることを特徴とする請求項1記載のコーヒー抽出器。
  11. 【請求項11】 制御装置は、抽出センサーにより抽出
    開始の検知をした時点を起点とし、コーヒーの保温時間
    を表示することを特徴とする請求項1記載のコーヒー抽
    出器。
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