JP3137013B2 - コーヒー抽出器 - Google Patents

コーヒー抽出器

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JP3137013B2
JP3137013B2 JP08330531A JP33053196A JP3137013B2 JP 3137013 B2 JP3137013 B2 JP 3137013B2 JP 08330531 A JP08330531 A JP 08330531A JP 33053196 A JP33053196 A JP 33053196A JP 3137013 B2 JP3137013 B2 JP 3137013B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コーヒー抽出器に
関するものであり、主に、オフィス、レストランなどで
使用する業務用のものに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、業務用のコーヒー抽出器は、一般
家庭用のコーヒー抽出器とは異なり、大容量の容器の中
に湯を貯めて、短時間に多量のコーヒーを抽出できる、
いわゆる貯湯式のものが主流になっている。
【0003】以下に、従来のコーヒー抽出器について説
明する。図17は従来のコーヒー抽出器の構成を示すも
のである。図17において、本体1は胴体部に容器19
を内蔵し、容器19の底部には容器発熱体4と排水口2
3が配設され、排水口23は排水口チューブ5と第一排
水管6と継手チューブ7と第二排水管24と排水弁11
とを、第一バンド8と第二バンド9と第三バンド10と
第四バンド25とで締めつけて連結し、本体1の底部に
配設した排出口12までつながっている。
【0004】さらに、容器19の開口部には、蓋体22
が完全に密閉して配設され、蓋体22は蒸気室29と導
入パイプ2と第一導出パイプ30をそれぞれ蒸気口27
と導入口3と導出口28で連結し、第一導出パイプ30
は制御装置43により第二導出パイプ42と連結し、蒸
気室29の上部は二次貯水室36の内部に配設され、導
入パイプ2の下部は容器19の内部に配設され、そして
第二導出パイプ42の先端に位置する吐出口13は吐出
口パッキン50にパイプの外周を固定され、カバー14
の内部に配設される。二次貯水室36の上部には一次貯
水室31が配設され、さらに一次貯水室31の開口部を
フタ37で開閉自在に配設している。
【0005】つぎに、カバー14は本体1の前頭部に配
設され、カバー14の両端部に配設されたガイド32に
着脱自在のコーヒーバスケット15が載置される。コー
ヒーバスケット15の下方にフタカバー16が載置され
たデカンタ17が保温板21に当接して載置される。保
温板21の直下には保温発熱体18が配設される。
【0006】なお、33は容器発熱体4の温度検知をす
る容器検知器、同じく34は保温発熱体18の温度検知
をする保温検知器、20は制御回路、26は排水口12
から水を排水するためのコック、35は電源プラグ、4
0は主電源スイッチ、41はコーヒー保温スイッチ、4
4は適温ランプ、そして45は抽出ランプである。
【0007】以上のように構成されたコーヒー抽出器に
ついて、以下にその動作について説明する。まず、フタ
37を開き一次貯水室31に水を注ぐと、水は二次貯水
室36を経由して導入口3から導入パイプ2を通過して
容器19にたまる。このとき排出口12はコック26に
より閉じている。さらに、水を注ぎ第一導出パイプ30
の水位より高くなった分量の水が制御装置43を通り、
第二導出パイプ42を通って吐出口パッキン50から吐
出される。第一導出パイプ30の水位を越えなくなった
時点で吐出口パッキン50からの吐出が止まる。この状
態において容器19の中の水が満水となったことを示
す。
【0008】ここで、主電源スイッチ40を入れ容器発
熱体4に通電すると、容器検知器33と制御回路20に
より連続通電がなされ、一定の温度まで水の温度が上昇
した後断続通電に切り換わり、ある一定の温度で保温さ
れ、同時に抽出準備が完了したことを知らせる適温ラン
プ44が表示される。そこで、コーヒーバスケット15
に飲みたい量のコーヒー粉を入れた市販の紙フィルター
を載置し、カバー14の両端部に配設されたガイド32
に沿ってコーヒーバスケット15を本体1の胴体部に向
けて挿入する。さらに、保温板21にフタカバー16を
載置したデカンタ17を載置する。
【0009】その後、飲みたい量のコーヒー粉に見合っ
た所定量の水を一次貯水室31に注ぐと、二次貯水室3
6、導入口3、導入パイプ2を通って、容器19の底部
に水が導入され、導入されたのと等しい量の上層部の湯
が水圧により、第一導出パイプ30と制御装置43と第
二導出パイプ42を通り、吐出口パッキン50から吐出
される。吐出された湯はコーヒーバスケット15の中で
コーヒー粉の入った紙フィルターによりろ過され、コー
ヒー液となって抽出され、フタカバー16を通りデカン
タ17にたまる。
【0010】湯が制御装置43を通過し、ある一定の温
度まで上昇し、そして下降するまでの間、抽出ランプ4
5が表示される。コーヒー保温スイッチ41を入れると
保温発熱体18が通電され保温検知器34と制御回路2
0により、デカンタ17の中のコーヒーをある温度で保
温する。
【0011】尚、コーヒーを抽出するために所定量の水
を注ぎ終わるとほぼ同時に容器19の底部の水温が低下
し、容器検知器33が動作して容器発熱体4が連続通電
される。引き続き主電源スイッチ40が入っている場
合、同様の動作が繰り返し可能である。また、容器19
の中の残水を排水する場合、排水弁11のコック26を
開放することにより、排出口12から排水できる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
たコーヒー抽出器は、次のような課題を有していた。ま
ず、容器の中に水を入れるのを忘れて主電源スイッチを
入れても外見上、正常運転と変わらないため、使用者が
気づかないまま容器発熱体が空炊き状態で通電と休止を
繰り返し、容器発熱体に負荷がかかり耐久性に悪影響を
及ぼすことがあった。
【0013】また、容器内を満水にして主電源スイッチ
を入れても、適温ランプが表示されるまでの間何も表示
がなされないため、第三者が使用する機会の多い本コー
ヒー抽出器において、誤って容器内の湯が最高温度に達
していないにもかかわらず、注水され非常にぬるいコー
ヒーを抽出してしまうことがあった。
【0014】さらに、コーヒーを抽出しても、コーヒー
保温スイッチを入れなければコーヒーの保温はされず、
そのまま放置しておくと冷めてしまうという問題があ
り、また保温されていてもコーヒーの保温温度に大きな
差があり、しかも少量のコーヒーを長時間保温すると煮
つまりの原因となり、コーヒーの味を大きく損なうもの
であった。
【0015】また、容器の中に満水にたまった水は、加
熱され最高到達温度は約96℃まで上昇するが決して1
00℃まで上昇しないよう容器検知器が温度設定されて
いる。これは容器検知器が持つ温度検知能力差が大き
く、水温が100℃に上昇したにもかかわらず検知動作
が遅れて、容器発熱体への断電が遅れ、その結果容器内
の圧力が急上昇し、予期せぬときに吐出口から熱湯が吐
出することがあるためである。また、高地使用による水
の沸点の低下も同様の不具合をもたらすためである。言
い換えれば、容器内の水温を100℃まで上昇させるこ
とはできない構成であった。さらにそのために水が蒸気
化することによる遊離塩素除去効果も少なかった。
【0016】また、コーヒーバスケット内のコーヒー粉
を十分に蒸らし、きめ細かくしかも柔らかくコーヒー粉
に熱湯を当てて抽出することができずコーヒー粉の持つ
味を十分に引き出すことができなかった。
【0017】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
で、より良質のより熱い湯でよりおいしいコーヒーを抽
出せしめ、コーヒー保温時の煮つまりを軽減しおいしさ
を保持するとともに、マイコンにより簡便性と操作性を
向上させたコーヒー抽出器を提供することを目的とす
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、蒸気室内に蒸気部温度検知装置を配設し、
本体内に配設したマイコン制御装置により前記蒸気部温
度検知装置を制御し、表示パネルと接続してなるコーヒ
ー抽出器としているので、蒸気による温度上昇の傾きを
蒸気室内に配設した蒸気部温度検知装置により検知し、
マイコン制御装置により容器内の水温を100℃に上昇
させ、吐出口から熱湯が吐出することなく、容器発熱体
への通電を休止するよう制御することができる。
【0019】また、同時に容器部温度制御装置がこのと
きの容器内の水温をマイコン制御装置に記憶させ、設定
された保温温度を下回ると容器発熱体への通電と休止を
繰り返し一定に保温することができる。
【0020】また、前記温度検知装置により主電源スイ
ッチを入れると湯沸かし状態、適温状態、コーヒー抽出
状態、コーヒー保温状態を検知してマイコン制御装置に
接続された表示パネルによりそれぞれ表示することがで
き、コーヒー抽出時点から保温発熱体の通電と休止を繰
り返し、コーヒーの自動保温制御をすることができ、さ
らに同時に保温経過時間を表示することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、本体と、この本体内に配設され水を収容する容器
と、前記容器内の水を加熱する容器発熱体と、前記容器
の上方に位置する蓋体と、前記容器内の水を本体外へ排
出する排水管と、前記本体と着脱自在に配設したコーヒ
ーバスケットと、前記コーヒーバスケットから抽出した
コーヒーを貯めるデカンタとを有し、前記容器の上方に
位置し蒸気口を介して前記容器内部と連通した蒸気室を
設け、前記蒸気室は上面に前記蒸気口の開口面積よりも
大きな開口部を有し、前記蒸気室内に蒸気部温度検知装
置と蒸気誘導板を対向するように配設し、前記本体内に
配設したマイコン制御装置により前記蒸気部温度検知装
置を制御し、表示パネルと接続してなるなるコーヒー抽
出器としたものであり、蒸気による温度上昇の傾きを蒸
気室内に配設した蒸気部温度検知装置により検知し、マ
イコン制御装置により容器内の水温を100℃に上昇さ
せ、吐出口から熱湯が吐出することなく、容器発熱体へ
の通電を休止するよう作用する。また、設定された保温
温度を下回ると容器発熱体が通電され、容器内の水温を
100℃に上昇させるよう作用する。また、主電源スイ
ッチを入れると容器内の水を沸かしている湯沸かし状態
と、容器内の水が沸いて適温になった適温状態を検知し
て、マイコン制御装置に接続された表示パネルによりそ
れぞれ表示するよう作用する。
【0022】また、蒸気室は、上面に蒸気口開口面積よ
りも大きな開口部を有し、蒸気室内に蒸気部温度検知装
置と蒸気誘導板を対向するように配設することにより、
蒸気室内に入り込んだ蒸気の熱を効果的に蒸気部温度検
知装置に伝えることができるという作用を有する。
【0023】請求項に記載の発明は、蒸気誘導板は、
蒸気口開口部から放出する蒸気を二分して蒸気室を蒸気
部温度検知装置を設けた第一蒸気室と第二蒸気室に仕
切るように配設され、蒸気口に対面した第一遮蔽部と、
蒸気部温度検知装置に対向する傾斜部と、前記第二蒸気
室の開口部に第二遮蔽部と、前記第一蒸気室内の蒸気部
温度検知装置の先端に相対する仕切り部を有し、仕切り
部には切り欠き窓を有したことにより、容器内の水温が
低温から中温域の蒸気の発生が少ないときには、蒸気の
ほとんどが第二蒸気室に分散し容器内の水温が沸点に近
い高温域の蒸気の発生の多いときには、蒸気部温度検知
装置へ蒸気の熱が集中し、ある時点で蒸気の熱による温
度上昇の傾斜が急激に上昇し変化することで、マイコン
制御装置が正確に設定温度を認識し制御することができ
るという作用を有する。
【0024】請求項に記載の発明は、蒸気部温度検知
装置は、取付台により蒸気部温度検知器が受熱板の先端
部に位置するように筒状の受熱板の内部に取付台と蒸気
部温度検知器を配設し、蒸気部温度検知装置は蒸気室底
面の傾斜部に配設した穴から蒸気室内に向けて挿入さ
れ、穴の隙間を完全に遮断するように穴よりも大きな受
熱板のつば部においてシール材でシールされ、押さえ金
具により固定しているため、蒸気や水が温度検知器内に
侵入し誤動作することがなくしかも蒸気の熱を温度検知
器に伝えやすいという作用を有する。
【0025】請求項に記載の発明は、容器底部に容器
部温度検知装置を配設しているため、容器内の水が空の
状態で主電源スイッチを入れた場合に、容器底部の温度
が正常な温度上昇の傾きとは異なる急な傾きを検知し、
マイコン制御装置と表示パネルにより空炊き状態である
ことを表示するよう作用する。また、蒸気部温度検知装
置とマイコン制御装置により容器発熱体への通電を休止
した時点の容器内の温度を容器部温度検知装置が検知
し、100℃と認定して容器発熱体への通電と休止を繰
り返して、設定温度に対して保温制御するよう作用す
る。
【0026】請求項に記載の発明は、導出パイプの外
周部にパイプ部温度検知装置を配設しているため、容器
内の湯が導出パイプを通過する際のパイプの温度上昇を
検知して、マイコン制御装置と表示パネルによりコーヒ
ーが抽出中であることを表示するよう作用し、同時に保
温発熱体への自動通電を開始し、コーヒーが保温中であ
ることを表示する。さらに保温経過時間を表示するよう
作用する。
【0027】請求項に記載の発明は、パイプ部温度検
知装置は、一体成形された導出パイプの長手方向に水平
に配設した固定溝に沿って受熱シートで覆われて固定さ
れ、導出パイプに圧接しているため導出パイプを流れる
湯の熱を敏感に検知することができ、小容量、大容量の
抽出にかかわらず精度よく湯が導出パイプを通り初めて
から通過し終わるまでの時間をマイコン制御装置に伝え
るように作用するとともに、パイプ温度検知装置は導出
パイプの内部に配設されていないため、湯の流路をせき
止めて気泡により湯の吐出不能を引き起こしたり、流速
を遅らせることがないという作用を有する。
【0028】請求項に記載の発明は、保温板に保温部
温度検知装置を配設しているため、保温発熱体が通電さ
れると保温板の温度を検知して、マイコン制御装置によ
り保温板の温度を一定に保つように保温発熱体の通電と
休止を繰り返し、その結果コーヒーの保温温度を精度よ
く一定に保つよう作用する。
【0029】請求項に記載の発明は、保温部温度検知
装置は、デカンタの底面に対向する保温板の面の裏面に
圧接し、保温発熱体の外周から少なくとも5mm以上離
れたデカンタの底面の最外周円内の範囲に配設している
ため、保温発熱体の熱を直に受けにくく、コーヒーの温
度を敏感に検知しデカンタに入っているコーヒーの量や
周囲の温度変化の影響を押さえて、コーヒー保温温度の
変化を最小限に抑えるように作用し、特にコーヒーの煮
つまりに大きく起因する最高保温温度を最悪の組合せ条
件において抑制し、長時間保温しても温度差の小さいコ
ーヒーを提供できるという作用を有する。
【0030】請求項に記載の発明は、吐出口の下方に
着脱自在に配設した浄水装置は、中心に向かって傾斜し
た散水部を有し、散水部に任意に配列した少なくとも2
つの同心円上に直径2mmから3mmの穴を少なくとも
10ヵ所以上配設したもので、吐出口から連続した勢い
のある秒速25cc程度の湯が吐出しても、湯が浄水装
置内部をオーバーフローすることなく効率よく浄化さ
れ、しかもコーヒー粉に対して細かくかつ柔らかく湯が
当たり蒸らされるよう作用する。
【0031】請求項1に記載の発明は、浄水装置は、
最外周が直径90mm以上150mm以下の円内に入る
大きさであるため、コーヒーバスケット内のコーヒー粉
に万遍なく湯が行き渡り、蒸らされコーヒー粉の持つ味
を十分に引き出すよう作用し、十分内容積を確保してい
るため、吐出口から吐出される湯が浄水装置の外にオー
バーフローすることはなく、安全でしかも効率的な浄化
を果たすように作用する。
【0032】請求項1に記載の発明は、カバーは、着
脱自在なコーヒーバスケットを挿入し載置したときの嵌
合の隙間を遮蔽するように突起部を有し、コーヒーバス
ケットを載置したときにコーヒーバスケットの開口部内
に突起部が位置するように配設したもので、浄水装置か
らコーヒーバスケット内に湯が注がれた時に発生する湯
気が突起部に当たり、冷却して結露したとしてもコーヒ
ーバスケット内に落ちるよう作用する。
【0033】請求項1に記載の発明は、吐出口パッキ
ンは、シール突起部と吐出口の開口部の内径よりも小さ
い直径の調整口を有したもので、吐出口から吐出される
湯や湯気が本体内部に侵入するのを防止し、かつ仮に浄
水装置を付け忘れたまま吐出口パッキンから、直接コー
ヒーバスケットの中のコーヒー粉に湯が注がれたとして
も、コーヒーバスケットの中にたまっていく流速より
も、コーヒーバスケットの外に出ていく流速の方が速い
ように設定された調整口により、コーヒーバスケット内
での湯のオーバーフローがないように作用する。
【0034】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して説明する。なお、従来例と同一の構成部品には、同
じ符号を付し説明は省略する。
【0035】(実施例1) 図1に示すように、蒸気室29の内部にサーミスタを内
蔵した蒸気部温度検知装置60を配設し、本体1の前頭
部内にマイコン制御装置65が配設され、表示パネル6
6と接続されている。また、図2に示すように、表示パ
ネル66には主電源スイッチ67とコーヒー保温スイッ
チ68が配設され、適温中表示部71と湯沸かし中表示
部72を配設している。
【0036】なお、マイコン制御装置65は本体1の内
部であればどこに配設してもよい。また、本実施例で
は、それぞれの表示部においてLEDあるいはLCDに
より表示部を構成することができる。
【0037】上記の構成において、容器19内が満水の
状態で主電源スイッチ67を入れると容器発熱体4が通
電され、湯沸かし中表示部72を表示し、コーヒー抽出
のための準備段階であることを使用者に明示することが
できる。
【0038】次に、容器発熱体4により加熱された容器
19内の水は、蒸気となって蒸気室29に侵入し、蒸気
部温度検知装置60により蒸気の温度上昇の傾きを検知
し、マイコン制御装置65により吐出口13からの予期
せぬ湯の吐出を防止し、容器19内の水温を100℃に
到達させた時点で容器発熱体4を断電し、湯沸かし中表
示部72の表示をやめ、適温中表示部71を表示するこ
とでより熱いコーヒーをタイミングよく提供することが
できる。
【0039】また、高地による沸点の低下もこの蒸気部
温度検知装置60により、蒸気の温度上昇の傾きを検知
するため、平地での検知と同様に吐出口13からの予期
せぬ湯の吐出を防止し、容器19内の水温を沸点まで上
昇させることができる。
【0040】(実施例2) 図3において、蒸気室57は上面に蒸気口27の開口面
積よりも大きな開口部81を有し、蒸気部温度検知装置
60と対向するように蒸気誘導板80を蒸気室57内に
配設している。
【0041】なお、本実施例において、蒸気誘導板80
は本体1の一部として配設されていてもよく、樹脂また
はステンレスで構成される。上記以外は図1および図2
と同様の構成である。
【0042】上記の構成において、蒸気口27から蒸気
室57内に侵入する蒸気は蒸気誘導板80により、対向
する蒸気部温度検知装置60に効果的に集中し、温度上
昇の傾きを検知することができる。
【0043】また、蒸気室57の開口部81を蒸気口2
7の開口面積よりも大きくすることにより、蒸気の滞留
を防ぎ室内の温度上昇を避け、誤検知を防止することが
できる。
【0044】(実施例3) 図4において、蒸気誘導板98は蒸気口27に対面した
第一遮蔽部84と蒸気部温度検知装置60の方向に対向
する蒸気傾斜部85を有し、第二蒸気室83の開口部に
は第二遮蔽部88を有し仕切り部86には切り欠き窓8
7を有している。上記以外は図1、図2と同様の構成で
ある。
【0045】上記の構成において、蒸気口27の開口部
から放出する蒸気を二分して蒸気室109を第一蒸気室
82と第二蒸気室83に仕切るように蒸気誘導板98を
配設しているため、容器19内の水温が低温から中温域
の蒸気の発生が少ないときには、蒸気のほとんどが第二
蒸気室83に分散し、容器19内の水温が沸点に近い高
温域の蒸気の発生の多いときには、蒸気部温度検知装置
60へ蒸気の熱が集中し、ある時点で蒸気の熱による温
度上昇の傾斜が急激に上昇し変化することで、容器19
内の水温を確実に100℃に上昇させることができる。
【0046】ここで出来上がり温度と遊離塩素除去率に
ついて従来例との比較をそれぞれ(表1)、(表2)に
示す。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】(実施例4) 図5において、蒸気部温度検知装置58は取付台91に
より蒸気部サーミスタ90が受熱板89の先端部に位置
するように、ステンレスの筒状の受熱板89の内部に取
付台91と蒸気部サーミスタ90を配設している。
【0050】さらに蒸気室106の底面の傾斜部76に
配設した蒸気部穴75から蒸気室106内に受熱板89
を挿入し、蒸気部穴75の隙間を完全に遮断するように
受熱板89のつば部94においてシール材92でシール
し、押さえ金具93で固定している。
【0051】なお、シール材は接着剤でもOリングでも
よく防水を目的とする。上記以外は、図4と同様の構成
である。
【0052】上記の構成において、蒸気や水が蒸気部サ
ーミスタ90の内部に侵入し誤動作することがなく、し
かも蒸気の熱を蒸気部サーミスタ90に伝えやすい構成
である。
【0053】(実施例5) 図6において、容器部温度検知装置61は、容器19の
底面中央部に位置し、容器19の外面に圧接するように
配設している。なお、容器部温度検知装置61は、容器
19の側面または底面のどの位置にでも配設できること
は容易に考えられる。
【0054】次に、図7に示すように、表示パネル11
5には空炊き中表示部116を配設している。上記以外
は図1、図2と同様の構成である。
【0055】上記の構成において、容器19内の水が空
の状態で主電源スイッチ67を入れた場合に、容器部温
度検知装置61が容器19の底部の温度が正常な温度上
昇の傾きとは異なる急な傾きであることを検知し、マイ
コン制御装置117と表示パネル118により空炊き状
態であることを空炊き中表示部116に表示する。
【0056】次に、容器19内に水を入れると、容器部
温度検知装置61が容器19の底部の温度が正常な温度
上昇であることを検知し、マイコン制御装置117と表
示パネル118により、容器発熱体4を通電して湯沸か
し中表示部72を表示する。
【0057】また、蒸気部温度検知装置60とマイコン
制御装置117により容器発熱体4への通電を休止した
時点の容器19内の温度を容器部温度検知装置61が検
知し、100℃と認定して容器発熱体4への通電と休止
を繰り返して、設定温度に対して保温制御する。
【0058】(実施例6) 図8において、導出パイプ64の外周に圧接するように
パイプ部温度検知装置62を配設している。なお、パイ
プ部温度検知装置62は導出パイプ64が蓋体22から
外に出ている面のどの位置に配設してもよい。
【0059】図9に示すように表示パネル120には、
保温中表示部121と抽出中表示部122と保温経過時
間表示部123を配設している。上記以外は、図1、図
2、または、図6と同様の構成である。
【0060】上記の構成において、容器19内の湯が導
出パイプ64を通過する際のパイプの温度上昇を検知し
て、マイコン制御装置124と表示パネル120により
コーヒーが抽出中であることを抽出中表示部122に表
示する。同時に保温発熱体18への自動通電を開始し、
コーヒーが保温中であることを保温中表示部121に表
示する。さらに保温経過時間を保温経過時間表示部12
3に表示する。
【0061】(実施例7) 図10において、パイプ部温度検知装置62は一体成形
された導出パイプ125の長手方向に水平に配設した固
定溝97に沿って受熱シート96で覆われたパイプ部サ
ーミスタ95を固定し、導出パイプ125の外周が圧接
するように配設している。なお、受熱シートはシリコン
ゴムなどの断熱効果のあるものとする。上記以外は図
8、図9と同様の構成である。
【0062】上記の構成において、導出パイプ125の
中を湯が流れたときの温度を敏感かつ正確に検知するこ
とができ、パイプ部温度検知装置62を導出パイプ12
5の内部に配設していないため、湯の流路をせき止めて
気泡により湯の吐出不良を引き起こすことも流速を遅ら
せることもなく、また取付けが簡単な構成である。
【0063】(実施例8) 図11において、保温板21の面に圧接するように保温
部温度検知装置63を配設している。なお、保温部温度
検知装置63は保温板21の表面または、裏面の任意の
位置に配設できる。上記以外は図1、図2または、図
6、図7または図8、図9と同様の構成である。
【0064】上記の構成において、保温発熱体18が通
電されると保温部温度検知装置63が保温板21の温度
を検知して、マイコン制御装置により保温板21の温度
を一定に保つように保温発熱体18の通電と休止を繰り
返し、その結果コーヒーの保温温度を精度よく一定に保
つよう制御する。
【0065】(実施例9) 図12において、保温部温度検知装置126はデカンタ
17の底面に対向する保温板21の面の裏面に圧接して
かつ保温発熱体18の外周から少なくとも5mm以上離
れたデカンタ17の底面の最外周円内の範囲に配設され
ている。なお、保温部温度検知装置126の検知手段は
サーミスタである。上記以外は図11と同様の構成であ
る。
【0066】上記の構成において、保温発熱体18から
の熱の影響を少なくして、デカンタ17内のコーヒーの
量や周囲の温度変化の影響を押さえ、コーヒーの温度に
より近い部位の温度を検知して、保温発熱体18の通電
と休止を繰り返し、コーヒーの温度を精度よく一定に保
つことができる。また、コーヒーの煮つまりに大きく起
因する保温温度を92℃以下になるよう保温部温度検知
装置126を設定することにより、コーヒー濃度変化の
少ないものにすることができる。
【0067】(表3)に200ccのコーヒーを2時間
保温したときの濃度変化率を従来例との比較で示す。
【0068】
【表3】
【0069】(実施例10) 図13において、浄水装置104は、中心に向かって傾
斜した散水部100を有し、中心に直径2mmの穴を1
ヵ所と直径44mmの同心円上に直径2mmの穴を8ヵ
所と直径64mmの同心円上に直径2.8mmの穴を8
ヵ所配設している。なお穴の直径は2mmから3mmの
間の大きさで、10ヵ所以上であれば任意の同心円上に
配設してよい。上記以外は図1、図2と同様の構成であ
る。なお、浄水装置104はカバー14あるいはコーヒ
ーバスケット15に着脱自在に配設することができる。
【0070】上記の構成において、吐出口パッキン56
から連続した勢いのある、秒速25cc程度の湯が吐出
されても、湯が浄水装置104内部からオーバーフロー
することがなく、効率よく湯を浄化でき、しかもコーヒ
ー粉に対して細かくかつ柔らかく湯が当たり蒸らされる
ように散水できる。
【0071】(実施例11) 図14において、浄水装置105は、最外周が直径12
3mmの大きさでコーヒーバスケット15の開口部内に
収まる大きさである。浄水装置105の最外周の形状は
どのような形状でもよく、直径90mmから150mm
の円内に入る大きさであればよい。上記以外は図13と
同様の構成である。
【0072】上記の構成において、散水部100からコ
ーヒーバスケット15内のコーヒー粉に万遍なく湯が行
き渡り、蒸らされるとともに十分内容積を確保している
ため、吐出口パッキン56から吐出される湯が浄水装置
105の外にオーバーフローすることもない。ここで浄
水率について従来例との比較で(表4)に示す。
【0073】
【表4】
【0074】(実施例12) 図15において、カバー110は着脱自在なコーヒーバ
スケット15を挿入し、載置したときの嵌合の隙間を遮
蔽するように突起部101を有し、嵌合隙間が0mmで
あるように突起部101の高さが決められる。
【0075】また、突起部101はコーヒーバスケット
15を載置したときに、コーヒーバスケット15の開口
部内に位置するように配設している。なお、突起部10
1とコーヒーバスケット15の嵌合隙間は、湯気が本体
1の外に出ていく度合いにより自由に設定できる。上記
以外は図1および図2と同様の構成である。
【0076】上記の構成において、浄水装置からコーヒ
ーバスケット15内に湯が注がれたときに発生する湯気
が突起部101に当たり、冷却して結露したとしてもコ
ーヒーバスケット15内に落ちるようにできている。
【0077】(実施例13) 図16において、吐出口パッキン107は、カバー11
0の中央部に配設されたカバー部穴103と導出パイプ
64の隙間を完全に遮断するようにシール突起部102
を有し、吐出口13の内径7.5mmよりも小さい直径
4.5mmの調整口108を配設している。なお、吐出
口パッキン107はシリコンゴム成形品である。上記以
外は図1および図2と同様の構成である。
【0078】上記の構成において、本来2部品必要なと
ころを1部品で兼用した構成であり、吐出口13から吐
出される湯や湯気が本体内部に侵入するのを防止し、か
つ仮に浄水装置を付け忘れたまま吐出口パッキン107
から直接コーヒーバスケット15の中のコーヒー粉に湯
が注がれたとしても、コーヒーバスケット15の中にた
まる流速よりも外に出ていく流速のほうが速くなるよう
に調整口108の直径を決めているため、コーヒーバス
ケット15内での湯のオーバーフローの心配がない。
【0079】
【発明の効果】以上の実施例の説明で明らかなように、
請求項1記載の発明によれば、容器内が満水の状態で主
電源スイッチを入れると容器発熱体が通電され、湯沸か
し中表示部を表示し、コーヒー抽出のための準備段階で
あることを使用者に明示することができるという効果を
有する。
【0080】また、容器発熱体により加熱された容器内
の水は、蒸気となって蒸気室に侵入し蒸気部温度検知装
置により蒸気の温度上昇の傾きを検知し、マイコン制御
装置により吐出口からの予期せぬ湯の吐出を防止し、容
器内の水温を100℃に到達させた時点で容器発熱体を
断電し、湯沸かし中表示部の表示をやめ、適温中表示部
を表示することでより熱いコーヒーをタイミングよく提
供することができるという効果を有する。
【0081】また、高地による沸点の低下もこの蒸気部
温度検知装置により、蒸気の温度上昇の傾きを検知する
ため、平地での検知と同様に吐出口からの予期せぬ湯の
吐出を防止し、容器内の水温を沸点まで上昇させること
ができるという効果を有する。
【0082】また、本体内にマイコン制御装置が配設さ
れ、表示パネルと接続していることにより、湯沸かし中
表示、適温中表示を可能とし、使用者の操作性と簡便性
を向上させることができるという効果を有する。
【0083】また、蒸気口から蒸気室内に侵入する蒸気
は蒸気誘導板により、対向する蒸気部温度検知装置に効
果的に集中し、温度上昇の傾きを検知することができ、
容器内の水温が100℃になるように容器発熱体を精度
よく制御することができるという効果を有する。
【0084】請求項記載の発明によれば、蒸気口の開
口部から放出する蒸気を二分して蒸気室を第一蒸気室と
第二蒸気室に仕切るように蒸気誘導板を配設しているた
め、容器内の水温が低温から中温域の蒸気の発生が少な
いときには、蒸気のほとんどが第二蒸気室に分散し、容
器内の水温が沸点に近い高温域の蒸気の発生の多いとき
には、蒸気部温度検知装置へ蒸気の熱が集中し、ある時
点で蒸気の熱による温度上昇の傾斜が急激に上昇し変化
することで、容器内の水温を確実に100℃に上昇させ
るように容器発熱体の制御をすることができ、コーヒー
の出来上がり温度を向上するとともに、水道水に含まれ
る遊離塩素の除去能力を向上することができるという効
果を有する。
【0085】請求項記載の発明によれば、蒸気部温度
検知装置は取付台により蒸気部サーミスタが受熱板の先
端部に位置するように、ステンレスの筒状の受熱板の内
部に取付台と蒸気部サーミスタを配設している。さらに
蒸気室の底面の傾斜部に配設した穴から蒸気室内に受熱
板を挿入し、穴の隙間を完全に遮断するように受熱板の
つば部においてシール材でシールし、押さえ金具で固定
しているため蒸気や水が蒸気部サーミスタの内部に侵入
し誤動作することがなく、しかも蒸気の熱を蒸気部サー
ミスタに伝えやすく、受感にすぐれ検知能力が高い構成
であるという効果を有する。
【0086】請求項記載の発明によれば、容器内の水
が空の状態で主電源スイッチを入れた場合に、容器部温
度検知装置が容器の底部の温度が正常な温度上昇の傾き
とは異なる急な傾きであることを検知し、マイコン制御
装置と表示パネルにより空炊き状態であることを空炊き
中表示部に表示することができるという効果を有する。
【0087】次に容器内に水を入れると、容器部温度検
知装置が容器の底部の温度が正常な温度上昇であること
を検知し、マイコン制御装置と表示パネルにより、容器
発熱体を通電して湯沸かし中表示部を表示することがで
きるという効果を有する。
【0088】また、蒸気部温度検知装置とマイコン制御
装置により容器発熱体への通電を休止した時点の容器内
の温度を容器部温度検知装置が検知し、100℃と認定
して容器発熱体への通電と休止を繰り返して、設定温度
に対して精度よく保温制御するという効果を有する。
【0089】請求項記載の発明によれば、容器内の湯
が導出パイプを通過する際のパイプの温度上昇を検知し
て、マイコン制御装置と表示パネルによりコーヒーが抽
出中であることを抽出中表示部に表示することができる
という効果を有する。
【0090】同時に保温発熱体への自動通電を開始し、
コーヒーが保温中であることを保温中表示部に表示する
ことができるという効果を有する。
【0091】さらに保温経過時間を保温経過時間表示部
に表示することができるという効果を有する。
【0092】請求項記載の発明によれば、パイプ部温
度検知装置は一体成形された導出パイプの長手方向に水
平に配設した固定溝に沿って受熱シートで覆われたパイ
プ部サーミスタを固定し、導出パイプの外周が圧接する
ように配設しているため、導出パイプの中を湯が流れた
ときの温度を敏感かつ正確に検知することができ、また
従来例のようにパイプ部温度検知装置を導出パイプの内
部に配設していないため、湯の流路をせき止めて気泡に
より湯の吐出不良を引き起こすことも、流速を遅らせて
抽出中表示と実際の抽出時間のタイミングがずれること
もなく、また取付けが簡単な構成であるという効果を有
する。
【0093】請求項記載の発明によれば、保温発熱体
が通電されると保温部温度検知装置が保温板の温度を検
知して、マイコン制御装置により保温板の温度を一定に
保つように保温発熱体の通電と休止を繰り返し、その結
果コーヒーの保温温度を精度よく一定に保つよう制御す
ることができるという効果を有する。
【0094】請求項記載の発明によれば、保温部温度
検知装置はデカンタの底面に対向する保温板の面の裏面
に圧接してかつ保温発熱体の外周から少なくとも5mm
以上離れたデカンタの底面の最外周円内の範囲に配設さ
れているため、保温発熱体からの熱の影響を少なくし
て、デカンタ内のコーヒーの量や周囲の温度変化の影響
を押さえ、コーヒーの温度により近い部位の温度を検知
して、保温発熱体の通電と休止を繰り返し、コーヒーの
温度をより精度よく一定に保ことができるという効果を
有する。
【0095】また、コーヒーの煮つまりに大きく起因す
る保温温度を92℃以下になるよう保温部温度検知装置
を設定することにより、コーヒー濃度変化の少ないもの
にすることができるという効果を有する。
【0096】請求項記載の発明によれば、吐出口の下
方に着脱自在に配設した浄水装置は、中心に向かって傾
斜した散水部を有し、散水部に任意に配列した少なくと
も2つの同心円上に直径2mmから3mmの穴を少なく
とも10ヵ所以上配設したもので、吐出口から連続した
勢いのある秒速25cc程度の湯が吐出するが、湯が浄
水装置内部をオーバーフローすることなく効率よく浄化
され、しかもコーヒー粉に対して細かくかつ柔らかく湯
が当たり、万遍なく蒸らすことができるという効果を有
する。
【0097】請求項1記載の発明によれば、浄水装置
は、最外周が直径90mm以上150mm以下の円内に
入る大きさであるため、コーヒーバスケット内のコーヒ
ー粉に万遍なく湯が行き渡り、蒸らされコーヒー粉の持
つ味を十分に引き出すよう作用し、十分内容積を確保し
ているため、吐出口から吐出される湯が浄水装置の外に
オーバーフローすることはなく、安全でしかも効率的な
湯の浄化を果たすことができるという効果を有する。
【0098】請求項1記載の発明によれば、カバー
は、着脱自在なコーヒーバスケットを挿入し載置したと
きの嵌合の隙間を遮蔽するように突起部を有し、コーヒ
ーバスケットを載置したときにコーヒーバスケットの開
口部内に突起部が位置するように配設したもので、浄水
装置からコーヒーバスケット内に湯が注がれた時に発生
する湯気が突起部に当たり、冷却して結露したとしても
コーヒーバスケット内に落ち蒸気が本体の外に放出する
のを防止することができ、同時に外気温度の影響を受け
にくくコーヒーに注がれた湯が冷めにくいという効果を
有する。
【0099】請求項1記載の発明によれば、吐出口パ
ッキンは、シール突起部と吐出口の開口部の内径よりも
小さい直径の調整口を有したもので、本来2部品必要な
ところを1部品で兼用した構成であり、組立工数の削減
が図れ、吐出口から吐出される湯や湯気が本体内部に侵
入するのを防止し、かつ仮に浄水装置を付け忘れたまま
吐出口パッキンから直接コーヒーバスケットの中のコー
ヒー粉に湯が注がれたとしても、コーヒーバスケットの
中にたまる流速よりも外に出ていく流速のほうが速くな
るように調整口の直径を決めているため、コーヒーバス
ケット内での湯のオーバーフローの心配がないという効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるコーヒー抽出器
の縦断面図
【図2】本発明の第1の実施例におけるコーヒー抽出器
の表示パネルの要部平面図
【図3】(a)本発明の第2の実施例におけるコーヒー
抽出器の蒸気室の上面図(b)同、コーヒー抽出器の蒸
気室の縦断面図
【図4】(a)本発明の第3の実施例におけるコーヒー
抽出器の蒸気誘導板の平面図 (b)同、コーヒー抽出器の蒸気誘導板の側面図 (c)同、コーヒー抽出器の蒸気誘導板の要部上面図 (d)同、コーヒー抽出器の蒸気誘導板の要部縦断面図
【図5】本発明の第4の実施例におけるコーヒー抽出器
の蒸気部温度検知装置の縦断面図
【図6】本発明の第5の実施例におけるコーヒー抽出器
の容器部温度検知装置の要部断面図
【図7】本発明の第5の実施例におけるコーヒー抽出器
の表示パネルの要部平面図
【図8】本発明の第6の実施例におけるコーヒー抽出器
のパイプ部温度検知装置の要部断面図
【図9】本発明の第6の実施例におけるコーヒー抽出器
の表示パネルの要部平面図
【図10】(a)本発明の第7の実施例におけるコーヒ
ー抽出器のパイプ部温度検知装置の要部断面図 (b)同、コーヒー抽出器のパイプ部温度検知装置の側
面図
【図11】本発明の第8の実施例におけるコーヒー抽出
器の保温部温度検知装置の要部断面図
【図12】(a)本発明の第9の実施例におけるコーヒ
ー抽出器の保温部温度検知装置の要部縦断面図 (b)同、コーヒー抽出器の保温部温度検知装置の下面
【図13】(a)本発明の第10の実施例におけるコー
ヒー抽出器の浄水装置の縦断面図 (b)同、コーヒー抽出器の浄水装置の下面図
【図14】本発明の第11の実施例におけるコーヒー抽
出器の浄水装置の要部縦断面図
【図15】(a)本発明の第12の実施例におけるコー
ヒー抽出器のカバーの要部断面図 (b)同、コーヒー抽出器のカバーの平面図
【図16】本発明の第13の実施例におけるコーヒー抽
出器の吐出口パッキンの縦断面図
【図17】従来のコーヒー抽出器の縦断面図
【符号の説明】
56、107 吐出口パッキン 57、106、109 蒸気室 58、60 蒸気部温度装置 61 容器部温度検知装置 62 パイプ部温度検知装置 63、126 保温部温度検知装置 64、125 導出パイプ 65、117、124 マイコン制御装置 66、115、118、120 表示パネル 75 蒸気部穴 76 傾斜部 80、98 蒸気誘導板 81 開口部 82 第一蒸気室 83 第二蒸気室 84 第一遮蔽部 86 仕切り部 87 切り欠き窓 88 第二遮蔽部 89 受熱板 90 蒸気部サーミスタ 91 取付台 92 シール材 93 押さえ金具 94 つば部 95 パイプ部サーミスタ 96 受熱シート 97 固定溝 100 散水部 101 突起部 102 シール突起部 103 カバー部穴 104、105 浄水装置 108 調整口 110 カバー
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−71017(JP,A) 特開 昭63−95009(JP,A) 特開 昭62−133917(JP,A) 実開 昭57−99526(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 31/00 - 31/60

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体と、この本体内に配設され水を収容
    する容器と、前記容器内の水を加熱する容器発熱体と、
    前記容器の上方に位置する蓋体と、前記容器内の水を本
    体外へ排出する排水管と、前記本体と着脱自在に配設し
    たコーヒーバスケットと、前記コーヒーバスケットから
    抽出したコーヒーを貯めるデカンタとを有し、前記容器
    の上方に位置し蒸気口を介して前記容器内部と連通した
    蒸気室を設け、前記蒸気室は上面に前記蒸気口の開口面
    積よりも大きな開口部を有し、前記蒸気室内に蒸気部温
    度検知装置と蒸気誘導板を対向するように配設し、前記
    本体内に配設したマイコン制御装置により前記蒸気部温
    度検知装置を制御し、表示パネルと接続してなるコーヒ
    ー抽出器。
  2. 【請求項2】 蒸気誘導板は、蒸気口開口部から放出す
    る蒸気を二分して蒸気室を蒸気部温度検知装置を設けた
    第一蒸気室と第二蒸気室に仕切るように配設され、蒸
    気口に対面した第一遮蔽部と、蒸気部温度検知装置に
    向する傾斜部と、前記第二蒸気室の開口部に第二遮蔽部
    と、前記第一蒸気室内の蒸気部温度検知装置の先端に相
    対する仕切り部を有し、仕切り部には切り欠き窓を有し
    た請求項1記載のコーヒー抽出器。
  3. 【請求項3】 蒸気部温度検知装置は、取付台により蒸
    気部温度検知器が受熱板の先端部に位置するように筒状
    の受熱板の内部に取付台と蒸気部温度検知器を配設し、
    蒸気部温度検知装置は蒸気室底面の傾斜部に配設した穴
    から蒸気室内に向けて挿入され、穴の隙間を完全に遮断
    するように穴よりも大きな受熱板のつば部においてシー
    ル材でシールされ、押さえ金具により固定してなる請求
    記載のコーヒー抽出器。
  4. 【請求項4】 容器底部に容器部温度検知装置を配設し
    てなる請求項1記載のコーヒー抽出器。
  5. 【請求項5】 導出パイプの外周部にパイプ部温度検知
    装置を配設してなる請求項1または記載のコーヒー抽
    出器。
  6. 【請求項6】 パイプ部温度検知装置は、一体成形され
    た導出パイプの長手方向に水平に配設した固定溝に沿っ
    て受熱シートで覆われて固定され、導出パイプに圧接し
    てなる請求項記載のコーヒー抽出器。
  7. 【請求項7】 保温板に保温部温度検知装置を配設して
    なる請求項1または4または記載のコーヒー抽出器。
  8. 【請求項8】 保温部温度検知装置は、デカンタの底面
    に対向する保温板の面の裏面に圧接し、保温発熱体の外
    周から少なくとも5mm以上離れたデカンタの底面の最
    外周円内の範囲に配設してなる請求項記載のコーヒー
    抽出器。
  9. 【請求項9】 吐出口の下方に着脱自在に配設した浄水
    装置は、中心に向かって傾斜した散水部を有し、散水部
    に任意に配列した少なくとも2つの同心円上に直径2m
    mから3mmの穴を少なくとも10ヵ所以上配設した請
    求項1記載のコーヒー抽出器。
  10. 【請求項10】 浄水装置は、最外周が直径90mm以
    上150mm以下の円内に入る大きさである請求項
    載のコーヒー抽出器。
  11. 【請求項11】 カバーは、着脱自在なコーヒーバスケ
    ットを挿入し載置したときの嵌合の隙間を遮蔽するよう
    に突起部を有し、コーヒーバスケットを載置したときに
    コーヒーバスケットの開口部内に突起部が位置するよう
    に配設してなる請求項1記載のコーヒー抽出器。
  12. 【請求項12】 吐出口パッキンは、シール突起部と吐
    出口の開口部の内径よりも小さい直径の調整口を有した
    請求項1記載のコーヒー抽出器。
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