JPH10201318A - 移植機 - Google Patents

移植機

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JPH10201318A
JPH10201318A JP3743198A JP3743198A JPH10201318A JP H10201318 A JPH10201318 A JP H10201318A JP 3743198 A JP3743198 A JP 3743198A JP 3743198 A JP3743198 A JP 3743198A JP H10201318 A JPH10201318 A JP H10201318A
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lowering
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政一 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 畦際での機体旋回時に必要とする操作を簡便
かつ正確に行い得る田植機を合理的に構成する。 【解決手段】 走行機体に昇降自在に連結した苗植付装
置に対して圃場面に突入する作業姿勢と圃場面から離間
する格納姿勢とに切換え自在な左右の線引きマーカを備
え、又、苗植付装置に対する動力の伝動と遮断とを行う
植付クラッチ12を備えると共に、植付クラッチ12の
切り操作を伴った苗植付装置の所定高さまでの上昇と、
この上昇状態から植付クラッチ12の切り状態を維持し
たまま作業高さまでの下降とを行う昇降操作スイッチS
W1を備え、この昇降操作スイッチSW1で左右の線引
きマーカの切換を行えるよう構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行機体に駆動機構に
より昇降自在に苗植付装置を連結し、前記苗植付装置を
強制上昇させる状態と接地下降させる状態とに切り換え
自在な昇降操作スイッチを備えてある田植機の昇降制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記田植機の昇降制御装置において、従
来では、特開平3‐83502号公報に開示されるよう
に、走行機体の後進走行状態を検出すると、それに伴っ
て苗植付装置を上昇作動して、苗植付装置が最大上昇位
置まで上昇すると、上昇作動制御を解除して、その後は
人為昇降レバーにより、苗植付装置を人為的に下降操作
できるよう構成したものがあった。又、このような昇降
作動系とは別に昇降操作スイッチによる制御系を設け、
植付け作業中にこの昇降操作スイッチを切り換え操作す
ると、苗植付装置を最大上昇位置まで上昇作動させるよ
う構成され、再度、昇降操作スイッチを操作すると苗植
付装置を接地下降位置に切り換えるよう構成してあっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構造は、圃場
において走行機体を後進させる場合、機体後部に装着さ
れる苗植付装置が畦等に接触して損傷するおそれがある
ので、後進状態に設定されるとすぐに苗植付装置を上昇
させるとともに、苗植付装置を畦際にできるだけ近接さ
せた状態で接地させるために、最大上昇位置まで上昇し
た後は人為操作により目視しながら下降操作できるよう
にするとともに、上記昇降操作スイッチは、圃場での植
付作業中に例えば枕地旋回するような場合、操縦者は苗
植付装置の作業クラッチを切り操作した後、苗植付装置
を接地作業状態から上昇させるとともに、操縦ハンドル
の旋回操作を行わねばならず、しかも、これらの操作を
短時間内に素早く行う必要があり、未熟練者にとっては
操縦操作が難しいものであるから、苗植付装置の上昇作
動を行う操作を、操作レバーの揺動操作でなく、操作の
簡単な切り換え式スイッチに構成して操作性の向上を図
ったものである。ところが、上記した後進時の上昇作動
の後、揺動操作式レバーを人為操作するのは操作が煩雑
となる欠点があり、この場合に下降操作させるための専
用の切換スイッチを設けることが考えられるが、このよ
うにすると、操作具が多くなって操作が煩雑になるとと
もに、構造が複雑になる弊害もある。本発明は合理的な
構成により上記不具合点を解消することを目的としてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴構成は、冒
頭に記載した田植機の昇降制御装置において、前記走行
機体における走行用変速レバーが後進用変速位置に操作
されたことを検出する変速位置検出手段と、前記変速位
置検出手段が検出状態になると前記苗植付装置を強制上
昇させる上昇制御手段とを備えるとともに、苗植付装置
を前記強制上昇作動させた後の前記昇降操作スイッチの
操作に伴って苗植付装置を下降させる下降作動手段を備
えてある点にある。
【0005】
【作用】圃場での作業走行中に畦際旋回する時は、昇降
操作スイッチを操作して苗植付装置を上昇させ、旋回走
行して次回植付け条に位置合わせして苗植付装置を下降
させる場合は昇降操作スイッチを再度、操作することで
下降させることができる。そして、上記位置合わせの
後、植付け開始位置を少し後方に寄せたいような場合に
位置合わせのため機体を後進させると、自動で苗植付装
置が上昇するので、畦等に衝突して損傷するおそれを少
ないものにでき、次回植付け作業を開始するために苗植
付装置を接地下降させる場合には、前記昇降操作スイッ
チを1回操作するだけでよく、しかも、昇降操作スイッ
チはワンタッチ操作で対応でき操作が簡単に行える。
【0006】
【発明の効果】従って、機体の後進時における苗植付装
置の畦等への衝突の危険を回避できるものでありなが
ら、その後の下降操作を任意の位置で、しかも、簡単な
操作で対応することができ、下降操作専用の操作具を設
ける等の構造の複雑化を招くことが無い。
【0007】
【実施例】以下、実施例を図面に基いて説明する。図5
に乗用型田植機を示している。この田植機は、乗用型走
行機体の後部に平行4連リンク機構1を介して苗植付装
置2をリフトシリンダ3〔駆動機構の一例〕により駆動
昇降自在、並びにローリングシリンダ4により機体前後
軸芯周りで駆動ローリング自在に連結して構成してあ
る。走行機体は、機体前部の原動部ボンネット5内にエ
ンジン6を搭載するとともに、このエンジン6の動力を
ベルト式無段変速装置7及び、路上走行用前進第1速F
1、植付け作業用前進第2速F2、後進状態Rの夫々に
切り換え自在なギア式主変速装置8を介して前後車輪
9,10に供給して機体走行駆動系を構成するととも
に、主変速装置8から伝動軸11及び植付クラッチ12
を介して苗植付装置2に供給するよう伝動系を構成して
ある。前記植付クラッチ12は正逆転自在な減速機構付
き電動モータMによりクラッチ入り切り操作するよう構
成してある。前記ベルト式無段変速装置7は、前後夫々
のプーリ24を割りプーリに構成してカム機構25を介
して電動シリンダ26によりプーリ間隔を変更させて無
段階に変速できるよう構成してある。前記苗植付装置2
は、植付け用苗を載置して左右に往復移動する苗のせ台
13、苗のせ台13の下端部から一株づつ苗を取り出し
て圃場に植付ける植付機構14、整地フロート15等を
備えてあり、圃場内での植付け作業走行においては、こ
の苗植付装置2の対泥面高さを所定姿勢に維持しながら
苗の植付け深さを一定に制御するとともに、耕盤の凹凸
に起因して傾斜する走行機体に対して苗植付装置2を対
泥面平行姿勢に維持する自動制御手段を備えてある。つ
まり、図1に示すように、苗植付装置2の左右両側部に
接地追従しながら上下揺動する揺動アーム16R,16
Lとこの揺動アーム16R,16Lの相対角度を検出す
るポテンショメータ17R,17Lとから成る接地式対
地高さ検出センサ18R,18Lを備え、この検出セン
サ18R,18Lの出力が入力されるマイクロコンピュ
ータを備えた制御装置19が、各検出センサ18R,1
8Lの検出値が合致するようローリングシリンダ4の電
磁式油圧制御弁V1を駆動制御する制御プログラムを備
えるとともに、各検出センサ18R,18Lの検出値の
平均値が予め設定される所定値と合致するようリフトシ
リンダ3の電磁式油圧制御弁V2を駆動制御する制御プ
ログラムを備えてある。前記自動制御手段は上記したよ
うに制御装置19に制御プログラム形式で備えられてい
る。又、苗植付装置2の左右両側には、次回植付け条の
走行用指標となる線を泥面上に描く線引きマーカ27,
27を出退揺動自在並びに突出付勢した状態で設け、図
3に示すように、苗植付装置2の上昇に伴うリンク機構
1における案内ローラ28の相対角度の変化により操作
ワイヤ29を介して連動格納するよう構成し、この格納
姿勢でロック保持するロック機構30,30を備えてあ
る。そして、左右のロック機構30,30は図4に示す
ように、同一軸芯Y周りで回動するカム部材31,32
により択一的にロックが解除されるよう構成し、カム部
材31,32は電磁ソレノイド33により駆動される一
方向回転機構34により左右両側で順次ロック状態が入
れ代わるよう構成してある。
【0008】そして、走行機体の操縦部パネル20に、
苗植付装置2を人為的に昇降操作する昇降レバー21を
備え、この昇降レバー21は、苗植付装置2を強制的に
上昇させる上昇位置、昇降を停止してその位置を保持す
る中立位置、苗植付装置2を接地下降させて前記自動制
御モードに設定する下降位置、苗植付装置2を下降させ
て植付クラッチ12を入り状態にして自動制御モードに
設定する植付位置の夫々に切り換え操作自在に構成して
ある。つまり、昇降レバー21の揺動操作量を検出する
ポテンショメータ22の出力を制御装置19に入力し、
ポテンショメータ22の検出レベルによりゾーン判別し
て上記各操作位置に対応する制御を行うよう構成してあ
る。又、操縦部パネル20には、前記昇降レバー21の
操作にかかわらず、苗植付装置2を強制的に上昇させる
状態と接地下降させる状態とに切り換え操作自在な昇降
操作スイッチSW1、前記植付クラッチ駆動用電動モー
タMのクラッチ操作スイッチSW2の夫々を備えてあ
る。前記主変速装置8の変速レバー23の近傍には、変
速レバー23が前進第2速位置F2に操作されたことを
検出する植付作業状態検出スイッチSW3と後進位置R
に操作されたことを検出する後進状態検出スイッチSW
4〔変速位置検出手段の一例〕とを備え、前記リンク機
構1の近傍には苗植付装置2が最大上昇位置にあること
を検出するリンクスイッチSW5を備えてあり、これら
の各スイッチ群は制御装置19に接続されている。そし
て、前記後進状態検出スイッチSW4が検出状態になる
と、苗植付装置を強制上昇させる強制上昇手段Aと、苗
植付装置を上記したように強制上昇作動させた後の前記
昇降操作スイッチSW1の操作に伴って苗植付装置2を
下降させる下降作動手段Bを備えてある。前記強制上昇
手段A、及び下降作動手段Bは制御装置19に制御プロ
グラム形式で備えられ、以下、制御装置19の制御作動
とともに詳述する。
【0009】図2に制御装置19の植付け作業走行中に
おける制御フローチャートを示している。尚、制御中、
昇降レバー21は植付位置に設定されている。主変速レ
バー23が前進第2速F2に操作され植付作業状態検出
スイッチSW3が検出状態にあるとき、例えば畦際近く
で前記昇降操作スイッチSW1が操作されると、前記電
動シリンダ26を制御駆動して最低速度近くまで自動的
に減速制御するとともに、前記マーカ切り換え用ソレノ
イド33を駆動して線引きマーカ27,27を左右切り
換え選択し、かつ、電動モータMを駆動して植付クラッ
チ12を切り作動させる〔ステップ1〜5〕とともに、
リンクスイッチSW5の検出状態より判断しながら苗植
付装置2を上限位置まで上昇駆動する〔ステップ6〜
8〕。そして、再度昇降操作スイッチSW1が操作され
ると、苗植付装置2を下降作動させ、クラッチ操作スイ
ッチSW2が操作されると、電動モータMを駆動して植
付クラッチ12を入り作動させて植付け作業を再開する
〔ステップ9〜12〕。苗植付装置2が接地下降した状
態で主変速レバー23が後進位置Rに操作されると、苗
植付装置2を強制上昇させ、その後、昇降操作スイッチ
SW1が操作されるまで上昇位置に維持し、昇降操作ス
イッチSW1が操作されると苗植付装置2を下降作動さ
せる〔ステップ13〜16〕。このように、変速レバー
23が後進位置Rに操作された場合に苗植付装置2を強
制上昇させるが、このとき、上昇した後、再下降させる
のは昇降操作スイッチSW1の操作により行われること
になる。前記ステップ14により強制上昇手段Aを構成
し、ステップ15,16により下降作動手段Bを構成す
る。
【0010】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】制御ブロック図
【図2】制御フローチャート
【図3】線引きマーカの操作状態を示す正面図
【図4】ロック解除構造を示す正面図
【図5】田植機の全体側面図
【符号の説明】
2 苗植付装置 3 駆動機構 23 変速レバー A 強制上昇手段 B 下降作動手段 SW1 昇降操作スイッチ SW4 変速位置検出手段
【手続補正書】
【提出日】平成10年3月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 移植機
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行機体に対して駆動
機構を介して昇降自在に対地作業装置を連結し、この走
行機体からの動力を対地作業装置に伝える入り状態と、
この動力を遮断する切り状態とに切換え自在な作業クラ
ッチを備え、先端部が圃場面に突入する作業姿勢と圃場
面から離間する格納姿勢とに切換え自在な左右の線引き
マーカを備えた移植機に関する。
【0002】
【従来の技術】上記構成の移植機として田植機を例に挙
げると、苗の移植時には作業クラッチを入り状態に設定
し、線引きマーカを作業姿勢に設定して機体を走行させ
ることで、移植作業を行いながら線引きマーカの先端で
次回の走行用指標となる溝状の線を圃場面に形成するも
のとなっており、この線引きマーカは機体の走行方向に
応じて左右のうちの一方が作業姿勢に設定されるものと
なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、田植機での作
業を考えるに、畦際で機体を旋回させる際には苗植付装
置を上昇させ、作業クラッチを切り操作し、次にステア
リングハンドルの操作で機体を旋回させ、旋回が終了す
ると苗植付装置を下降させ、更に、機体が移植作業を開
始する位置に達すると作業クラッチを入り操作し、これ
と略同時に線引きマーカを作業姿勢に切り換えていた。
しかし、このように機体が畦に接近した際に短時間のう
ちに多くの操作を行おうとすると、操作が煩雑で誤操作
の発生や正確でない操作に繋がりやすく改善の余地があ
る。
【0004】本発明の目的は、畦際で機体を旋回させる
際でも必要とする操作を簡便かつ正確に行い得る移植機
を合理的に構成する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴構成
(請求項1)は冒頭に記載した移植機において、前記対
地作業装置の昇降と、前記作業クラッチの入り切りとを
行う第1操作具を備えると共に、作業クラッチの切り操
作を伴った対地作業装置の所定高さまでの上昇と、この
上昇状態から作業クラッチの切り状態を維持したまま対
地作業装置の作業高さまでの下降とを行う第2操作具を
備え、この第2操作具により前記左右の線引きマーカの
左右切換を行えるよう構成した点にある。
【0006】本発明の第2の特徴構成(請求項2)は請
求項1において、前記第2操作具の操作毎に左右の線引
きマーカの格納姿勢から作業姿勢への切換を左右交互に
行えるよう構成した点にある。
【0007】
【作用】上記第1の特徴構成によると、第1操作具の操
作で対地作業装置の昇降と作業クラッチの入り切りとを
任意に行えると共に、作業時において畦に接近して機体
を旋回させる際でも、第2操作具だけで作業クラッチの
切り操作を伴った対地作業装置の所定高さまでの上昇が
行えるので、この操作の後には素早くステアリングハン
ドルの操作に移行して精度の高いステアリング操作を余
裕をもって行えるものとなり、又、第2操作具で対地作
業装置の昇降と、線引きマーカの左右切換とを行えるの
で、複数の操作具を持ち換えるような煩雑な操作を行わ
ずに済むものとなる。
【0008】上記第2の特徴構成によると、第2操作具
で線引きマーカが左右交互に切換られるので、右側から
左側、左側から右側への切換を順次行って必要とする線
引きマーカの選択を容易に行えるものとなる。
【0009】
【発明の効果】従って、畦際で機体を旋回させる際で
も、単一の操作具で作業クラッチの切り操作と対地作業
装置の上昇とを行い、この同じ操作具で対地作業装置を
元の高さまで下降させるので、操作具の選択に間違いが
なく、更に、操作具から手を離すこと無く同じ操作具に
よって線引きマーカの選択を簡便に行えるので、必要と
する操作を簡便、正確に行い得る移植機が合理的構成さ
れたのである(請求項1)。又、単純な操作で必要とす
る側の線引きマーカを容易に選択でき、誤った選択が行
われても適正な選択に素早く切換え得るものとなった
(請求項2)。
【0010】
【実施例】以下、実施例を図面に基いて説明する。図5
に乗用型田植機を示している。この田植機は、乗用型走
行機体の後部に平行4連リンク機構1を介して苗植付装
置2〔対地作業装置の一例〕をリフトシリンダ3〔駆動
機構の一例〕により駆動昇降自在、並びにローリングシ
リンダ4により機体前後軸芯周りで駆動ローリング自在
に連結して構成してある。走行機体は、機体前部の原動
部ボンネット5内にエンジン6を搭載するとともに、こ
のエンジン6の動力をベルト式無段変速装置7及び、路
上走行用前進第1速F1、植付け作業用前進第2速F
2、後進状態Rの夫々に切り換え自在なギア式主変速装
置8を介して前後車輪9,10に供給して機体走行駆動
系を構成するとともに、主変速装置8から伝動軸11及
び植付クラッチ12〔作業クラッチの一例〕を介して苗
植付装置2に供給するよう伝動系を構成してある。前記
植付クラッチ12は正逆転自在な減速機構付き電動モー
タMによりクラッチ入り切り操作するよう構成してあ
る。前記ベルト式無段変速装置7は、前後夫々のプーリ
24を割りプーリに構成してカム機構25を介して電動
シリンダ26によりプーリ間隔を変更させて無段階に変
速できるよう構成してある。
【0011】前記苗植付装置2は、植付け用苗を載置し
て左右に往復移動する苗のせ台13、苗のせ台13の下
端部から一株づつ苗を取り出して圃場に植付ける植付機
構14、整地フロート15等を備えてあり、圃場内での
植付け作業走行においては、この苗植付装置2の対泥面
高さを所定姿勢に維持しながら苗の植付け深さを一定に
制御するとともに、耕盤の凹凸に起因して傾斜する走行
機体に対して苗植付装置2を対泥面平行姿勢に維持する
自動制御手段を備えてある。つまり、図1に示すよう
に、苗植付装置2の左右両側部に接地追従しながら上下
揺動する揺動アーム16R,16Lとこの揺動アーム1
6R,16Lの相対角度を検出するポテンショメータ1
7R,17Lとから成る接地式対地高さ検出センサ18
R,18Lを備え、この検出センサ18R,18Lの出
力が入力されるマイクロコンピュータを備えた制御装置
19が、各検出センサ18R,18Lの検出値が合致す
るようローリングシリンダ4の電磁式油圧制御弁V1を
駆動制御する制御プログラムを備えるとともに、各検出
センサ18R,18Lの検出値の平均値が予め設定され
る所定値と合致するようリフトシリンダ3の電磁式油圧
制御弁V2を駆動制御する制御プログラムを備えてあ
る。前記自動制御手段は上記したように制御装置19に
制御プログラム形式で備えられている。
【0012】又、苗植付装置2の左右両側には、次回植
付け条の走行用指標となる線を泥面上に描く線引きマー
カ27,27を出退揺動自在並びに突出付勢した状態で
設け、図3に示すように、苗植付装置2の上昇に伴うリ
ンク機構1における案内ローラ28の相対角度の変化に
より操作ワイヤ29を介して連動格納するよう構成し、
この格納姿勢でロック保持するロック機構30,30を
備えてある。そして、左右のロック機構30,30は図
4に示すように、同一軸芯Y周りで回動するカム部材3
1,32により択一的にロックが解除されるよう構成
し、カム部材31,32は電磁ソレノイド33により駆
動される一方向回転機構34により左右両側で順次ロッ
ク状態が入れ代わるよう構成してある。
【0013】そして、走行機体の操縦部パネル20に、
苗植付装置2を人為的に昇降操作する昇降レバー21
〔第1操作具の一例〕を備え、この昇降レバー21は、
苗植付装置2を強制的に上昇させる上昇位置、昇降を停
止してその位置を保持する中立位置、苗植付装置2を接
地下降させて前記自動制御モードに設定する下降位置、
苗植付装置2を下降させて植付クラッチ12を入り状態
にして自動制御モードに設定する植付位置の夫々に切り
換え操作自在に構成してある。つまり、昇降レバー21
の揺動操作量を検出するポテンショメータ22の出力を
制御装置19に入力し、ポテンショメータ22の検出レ
ベルによりゾーン判別して上記各操作位置に対応する制
御を行うよう構成してある。又、操縦部パネル20に
は、前記昇降レバー21の操作にかかわらず、苗植付装
置2を強制的に上昇させる状態と接地下降させる状態と
に切り換え操作自在な昇降操作スイッチSW1〔第2操
作具の一例〕、前記植付クラッチ駆動用電動モータMの
クラッチ操作スイッチSW2の夫々を備えてある。前記
主変速装置8の変速レバー23の近傍には、変速レバー
23が前進第2速位置F2に操作されたことを検出する
植付作業状態検出スイッチSW3と後進位置Rに操作さ
れたことを検出する後進状態検出スイッチSW4とを備
え、前記リンク機構1の近傍には苗植付装置2が最大上
昇位置にあることを検出するリンクスイッチSW5を備
えてあり、これらの各スイッチ群は制御装置19に接続
されている。
【0014】そして、前記後進状態検出スイッチSW4
が検出状態になると、苗植付装置を強制上昇させる強制
上昇手段Aと、苗植付装置を上記したように強制上昇作
動させた後の前記昇降操作スイッチSW1の操作に伴っ
て苗植付装置2を下降させる下降作動手段Bを備えてあ
る。前記強制上昇手段A、及び下降作動手段Bは制御装
置19に制御プログラム形式で備えられ、以下、制御装
置19の制御作動とともに詳述する。
【0015】図2に制御装置19の植付け作業走行中に
おける制御フローチャートを示している。尚、制御中、
昇降レバー21は植付位置に設定されている。主変速レ
バー23が前進第2速F2に操作され植付作業状態検出
スイッチSW3が検出状態にあるとき、例えば畦際近く
で前記昇降操作スイッチSW1が操作されると、前記電
動シリンダ26を制御駆動して最低速度近くまで自動的
に減速制御するとともに、前記マーカ切り換え用ソレノ
イド33を駆動して線引きマーカ27,27を左右切り
換え選択し、かつ、電動モータMを駆動して植付クラッ
チ12を切り作動させる〔ステップ1〜5〕とともに、
リンクスイッチSW5の検出状態より判断しながら苗植
付装置2を上限位置まで上昇駆動する〔ステップ6〜
8〕。そして、再度昇降操作スイッチSW1が操作され
ると、苗植付装置2を下降作動させ、クラッチ操作スイ
ッチSW2が操作されると、電動モータMを駆動して植
付クラッチ12を入り作動させて植付け作業を再開する
〔ステップ9〜12〕。
【0016】苗植付装置2が接地下降した状態で主変速
レバー23が後進位置Rに操作されると、苗植付装置2
を強制上昇させ、その後、昇降操作スイッチSW1が操
作されるまで上昇位置に維持し、昇降操作スイッチSW
1が操作されると苗植付装置2を下降作動させる〔ステ
ップ13〜16〕。このように、変速レバー23が後進
位置Rに操作された場合に苗植付装置2を強制上昇させ
るが、このとき、上昇した後、再下降させるのは昇降操
作スイッチSW1の操作により行われることになる。前
記ステップ14により強制上昇手段Aを構成し、ステッ
プ15,16により下降作動手段Bを構成する。
【0017】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】制御ブロック図
【図2】制御フローチャート
【図3】線引きマーカの操作状態を示す正面図
【図4】ロック解除構造を示す正面図
【図5】田植機の全体側面図
【符号の説明】 2 対地作業装置 3 駆動機構 12 作業クラッチ 21 第1操作具 27 線引きマーカ SW1 第2操作具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行機体に対して駆動機構(3)を介し
    て昇降自在に対地作業装置(2)を連結し、この走行機
    体からの動力を対地作業装置(2)に伝える入り状態
    と、この動力を遮断する切り状態とに切換え自在な作業
    クラッチ(12)を備え、先端部が圃場面に突入する作
    業姿勢と圃場面から離間する格納姿勢とに切換え自在な
    左右の線引きマーカ(27)を備えた移植機であって、 前記対地作業装置(2)の昇降と、前記作業クラッチ
    (12)の入り切りとを行う第1操作具(21)を備え
    ると共に、作業クラッチ(12)の切り操作を伴った対
    地作業装置(2)の所定高さまでの上昇と、この上昇状
    態から作業クラッチ(12)の切り状態を維持したまま
    対地作業装置(2)の作業高さまでの下降とを行う第2
    操作具(SW1)を備え、この第2操作具(SW1)に
    より前記左右の線引きマーカ(27)の左右切換を行え
    るよう構成した移植機。
  2. 【請求項2】 前記第2操作具(SW1)の操作毎に左
    右の線引きマーカ(27)の格納姿勢から作業姿勢への
    切換を左右交互に行えるよう構成した請求項1記載の移
    植機。
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JP2005080587A (ja) * 2003-09-09 2005-03-31 Iseki & Co Ltd 水田作業機
JP2015173636A (ja) * 2014-03-14 2015-10-05 ヤンマー株式会社 田植機

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