JPH10198326A - 画像表示システム、画像表示装置及びその制御方法、情報処理装置 - Google Patents

画像表示システム、画像表示装置及びその制御方法、情報処理装置

Info

Publication number
JPH10198326A
JPH10198326A JP9001441A JP144197A JPH10198326A JP H10198326 A JPH10198326 A JP H10198326A JP 9001441 A JP9001441 A JP 9001441A JP 144197 A JP144197 A JP 144197A JP H10198326 A JPH10198326 A JP H10198326A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
display
information
page
display device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9001441A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Kadowaki
俊浩 門脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP9001441A priority Critical patent/JPH10198326A/ja
Publication of JPH10198326A publication Critical patent/JPH10198326A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のホストコンピュータで作成された各画
像を表示することができ、かつ多様な表示形態で画像を
表示することができる画像表示システム、画像表示装置
及びその制御方法、情報処理装置を提供する。 【解決手段】 画像掲示板16の大画面ディスプレイ1
上における画像の表示を制御する表示制御情報を含む、
該画像を形成するためのPDLデータをホストコンピュ
ータより受信する。受信したPDLデータを、コントロ
ーラ3がラスタ画像データに展開する。また、PDLデ
ータより、ラスタ画像データに対する表示制御情報を抽
出する。そして、ラスタ画像データの大画面ディスプレ
イ1における表示を表示制御情報に基づいて制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像表示システム、
画像表示装置及びその制御方法、情報処理装置に関する
ものであり、特にホストコンピュータ等の情報処理装置
から画像データを受け取り、処理し、画像表示を行う画
像表示システム、画像表示装置及びその制御方法、情報
処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ホストコンピュータ等から画像デ
ータを受け取り、その画像データに画像処理を施し、画
像処理を施された画像データに基づく画像表示を行う画
像掲示板(例えば、電子写真型掲示板)を有する画像表
示システムは図27のように構成されていた。
【0003】以下、図27を用いて従来の画像掲示板を
有する画像表示システムについて説明する。ホストコン
ピュータ61は表示対象の画像(イメージ)に対し、ラ
スタ形式のラスタイメージを作成し、それをラスタ形式
のラスタイメージデータもしくはFAX形式で圧縮した
FAX圧縮ラスタイメージデータの形で、1対1で接続
されたコントローラ63に送信する。コントローラ63
では、このラスタイメージデータを内部の画像メモリに
保持する。そして、そのラスタイメージデータを電子写
真型掲示板64に送信することで、可視画像表示を行
う。電子写真型掲示板64は、例えば、キヤノン社製の
インフォメーションディスプレイID−A1のように、
A1サイズの表示シート上にトナーを塗布して高精細な
白黒2値の可視静止画像を得るものである。このような
電子写真型掲示板は、表示シート上のトナーをクリーニ
ングして再塗布することにより、繰り返し表示が可能で
ある。
【0004】また、コントローラ63は、FAX62か
ら電話回線を通じて、FAX形式で圧縮したFAX圧縮
ラスタイメージデータの形で、受け取ることも可能な構
成となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像表示システムにおける画像掲示板には、以下の
ような問題があった。 1)ホストコンピュータ61からラスタ形式のラスタイ
メージを送信しているため、ホストコンピュータ61が
ラスタイメージ作成だけの処理に拘束されてしまってい
た。また、ホストコンピュータ61とコントローラ63
の通信路上を大量のラスタイメージデータが流れるた
め、転送時間に大幅な時間がかかっていた。これらの問
題は、特に、電子写真型掲示板64の表示解像度が高く
なったり、表示面積がより大画面化したり、更に、1画
素あたりのデータビット数がより多値化したり、カラー
化した場合は、それに伴ってラスタイメージデータのサ
イズが増大するため、より大きな問題となる。
【0006】2)電子写真型掲示板64に同一画像を再
表示する場合は、再度、ホストコンピュータ61でラス
タイメージデータを作成し、再度、電子写真型掲示板6
4へ送信する必要があった。 3)ホストコンピュータ61と電子写真型掲示板64が
1対1で接続されているため、画像表示を行えるホスト
コンピュータ61は、その1台のみであった。
【0007】4)電子写真型掲示板64に転送された画
像は直ちに表示されるため、一度に1ページの画像しか
転送できなかった。また、ページの切替はホストコンピ
ュータ61かFAX62のいずれかからその旨を示す画
像データを送信することでしか制御できなかった。 5)ホストコンピュータ61から電子写真型掲示板64
へラスタイメージデータを送信する方法が固有の方法で
あったため、ホストコンピュータ61上に専用のドライ
バソフトが必要であった。逆に言えば、ドライバソフト
が作成されていない機種のホストコンピュータからは電
子写真型掲示板64における表示を行えなかった。
【0008】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
のであり、複数のホストコンピュータで作成された各画
像を表示することができ、かつ多様な表示形態で画像を
表示することができる画像表示システム、画像表示装置
及びその制御方法、情報処理装置を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を解決するた
めの本発明による画像表示システムは以下の構成を備え
る。即ち、通信回線を介して複数の情報処理装置と画像
表示装置が相互に接続され、該複数の情報処理装置上で
作成される画像を該画像表示装置で表示する画像表示シ
ステムであって、前記画像表示装置上における画像の表
示を制御する表示制御情報を含む、該画像を形成するた
めの画像形成情報を生成する生成手段と、前記生成手段
で生成される画像形成情報を前記画像表示装置に対し送
信する送信手段と、前記画像形成情報を画像に展開する
展開手段と前記画像形成情報より、前記展開手段で展開
された画像に対する前記表示制御情報を抽出する抽出手
段と、前記展開手段で展開された画像の前記画像表示装
置における表示を前記表示制御情報に基づいて制御する
制御手段とを備える。
【0010】また、好ましくは、前記画像形成情報は、
ページ単位で画像を表現するページ記述言語を用いて生
成する。上記の目的を達成するための本発明による画像
表示装置は以下の構成を備える。即ち、通信回線を介し
て情報処理装置に接続され、該情報処理装置上で作成さ
れる画像を表示する画像表示装置であって、当該画像表
示装置上における画像の表示を制御する表示制御情報を
含む、該画像を形成するための画像形成情報を前記情報
処理装置より受信する受信手段と、前記受信手段で受信
した画像形成情報を画像に展開する展開手段と、前記画
像形成情報より、前記展開手段で展開された画像に対す
る前記表示制御情報を抽出する抽出手段と、前記展開手
段で展開された画像の表示を前記表示制御情報に基づい
て制御する制御手段とを備える。
【0011】また、好ましくは、前記画像形成情報は、
ページ単位で画像を表現するページ記述言語を用いて生
成する。 ページ記述言語(PDL)で記述された表示
ジョブを受信し、展開して表示することができるからで
ある。また、複数ページの画像の表示の制御を指定でき
るからである(プリンタにプリントジョブを送信するの
と同じやり方で、画像表示装置に表示ジョブが送信でき
る。また、PDLで記述されるので、データサイズを小
さくすることができ、画像表示装置上で加工しやすく、
解像度等に依存しない。また、画像表示装置は表示画面
が1画面しかないので、複数ページの表示要求がきた場
合のハンドリングも容易となる)。
【0012】また、好ましくは、前記表示制御情報は、
前記画像形成情報が示す各ページの表示時刻を指定し、
その指定された表示時刻に応じて該各ページの表示を切
り替える指示である。各ページごとに表示時刻(開始時
刻、または開始/終了時刻)を指定し、それに応じて各
ページの表示を切り替えることができるからである。ま
た、好ましくは、前記表示制御情報は、前記画像形成情
報が示す各ページの表示時間を指定し、その指定された
表示時間に応じて該各ページの表示を切り替える指示で
ある。各ページごとの表示時間を指定し、それに応じて
各ページの表示を切り替えることができるからである。
【0013】また、好ましくは、前記表示制御情報は、
前記画像形成情報が示す各ページの表示を循環的に表示
する指示である。各ページを循環的に表示することで各
ページの表示を切り替えることができるからである。ま
た、好ましくは、前記表示制御情報は、当該画像表示装
置の表示画面を分割し、各分割画面に前記画像形成情報
が示す各ページを表示する指示である。画面を分割して
各ページを同時表示することができるからである。
【0014】また、好ましくは、前記表示制御情報は、
前記画像形成情報が示す各ページを合成表示する指示で
ある。各ページを合成表示することができるからであ
る。また、好ましくは、前記表示制御情報は、前記画像
形成情報が示す各ページに対する前記展開手段による展
開が終了しだい該各ページを表示する指示である。各ペ
ージが展開終了しだい表示することで各ページの表示を
切り替える(完成画像が表示される)ことができるから
である。
【0015】また、好ましくは、前記表示制御情報は、
前記画像形成情報が示す各ページに対する前記展開手段
による展開が開始しだい該各ページを表示する指示であ
る。各ページが展開開始しだい表示することで各ページ
の表示を切り替える(展開が進に伴い、表示中の画像が
代わって行く)ことができるからである。また、好まし
くは、前記表示制御情報は、前記画像形成情報が示す各
ページに対する表示の優先順位を指示し、該優先順位に
基づいて該各ページを表示する指示である。優先順位に
より表示することで各ページの表示を切り替えることが
できるからである。
【0016】また、好ましくは、前記優先順位は、前記
複数の情報処理装置毎、または前記画像形成情報毎、ま
たはページ毎に決定される。また、好ましくは、当該画
像表示装置の表示画面に表示されている画像の切替を指
示する指示手段を更に備える。オペレータの指示により
各ページの表示を切り替えることができるからである。
【0017】また、好ましくは、前記制御手段は、前記
画像形成情報が示すページ単位で表示される画像の内、
表示されているページ及び該画像が構成する総ページ数
を表示する。複数のページがあることをオペレータに通
知することができるからである。また、好ましくは、前
記受信手段は、前記通信回線に接続される複数の情報処
理装置より画像形成情報を受信する。通信回線に接続さ
れる複数の情報処理装置より画像形成情報を受信するこ
とができるからである。
【0018】また、好ましくは、前記制御手段は、当該
画像表示装置の表示画面に表示する画像がない場合は所
定の画像を表示する。表示情報が無い場合は既定画像
(デフォルト画像、風景画像など)を表示することがで
きるからである。また、好ましくは、前記画像形成情報
は、当該画像表示装置で表示されている画像の表示を中
止する情報を含む。表示終始指示を受けつける(プリン
タと違って、何もしないとずっと表示が続く。図8のc
ancel)ことができるからである。
【0019】また、好ましくは、前記受信手段が、前記
画像の表示を中止する情報を含む画像形成情報の受信し
た場合、前記制御手段は、該当する画像の表示を中止す
る。また、好ましくは、当該画像表示装置の表示画面に
表示されている画像の表示形態を変更する変更手段を更
に備える。表示ジョブの表示形態を後で変更する(実施
形態2のズーム機能。分割画面を全画面表示に一時的に
変える)ことができるからである。
【0020】また、好ましくは、前記展開手段は、前記
画像形成情報を画像に展開する場合、当該画像表示装置
の表示画面のサイズまたは向きに合うように該画像に座
標変換を施す。展開時に、表示ジョブの画像のサイズ、
または向きが、実際に表示する表示領域の大きさ、また
は向きに合うように、即ち、展開画像が拡大、縮小、回
転するように座標変換を自動的に行う(実施形態1の4
分割画面への展開、A4データのA1画面への展開、横
長画像の回転を伴う展開等)ことができるからである。
【0021】また、好ましくは、前記受信手段が受信し
た画像形成情報の生成元の情報処理装置が所定の情報処
理装置であるか否かを判定する判定手段を更に備え、前
記制御手段は、前記受信手段が受信する画像形成情報の
生成元の情報処理装置が所定の情報処理装置である場
合、該画像形成情報に基づく画像のみを表示する。許可
されたホストコンピュータから送られた表示ジョブのみ
を表示する(実施形態2)ことができるからである。
【0022】また、好ましくは、前記画像形成情報は、
該画像形成情報に基づく画像の表示開始時刻を指示する
情報を含む。表示開始時刻を指定して表示させることが
できるからである。また、好ましくは、前記画像形成情
報は、該画像形成情報に基づく画像の表示終了時刻を指
示する情報を含む。表示終了時刻を指定して表示を終了
させることができるからである。
【0023】また、好ましくは、前記受信手段は、受信
する前記画像形成情報に基づく画像の表示に関する課金
情報を抽出する抽出手段を更に備える。表示に関する課
金情報を管理することができるからである。また、好ま
しくは、前記課金情報は、前記画像形成情報に基づく画
像の表示時間である。表示時間、時刻に基づき課金する
ことができるからである。
【0024】また、好ましくは、前記課金情報は、前記
画像形成情報に基づく画像の当該画像表示装置の表示画
面における表示位置である。表示位置、表示サイズに基
づき課金することができるからである。また、好ましく
は、前記受信手段で受信した画像形成情報を画像に展開
し記録する記録手段を更に備える。 画像表示装置で表
示した画像をハードコピーすることができるからであ
る。
【0025】また、好ましくは、前記展開手段で展開さ
れた画像を記録する記録手段を更に備える。画像形成情
報を記録用に展開することで画像表示装置で表示した画
像をハードコピーすることができるからである。(実施
形態2)上記の目的を達成するための本発明による情報
処理装置は以下の構成を備える。即ち、通信回線を介し
て接続される画像表示装置に表示する画像を作成する情
報処理装置であって、前記画像表示装置に表示する画像
の表示を制御する表示制御情報を含む、該画像を形成す
るための画像形成情報を生成する生成手段と、前記生成
手段で生成された画像形成情報を前記画像表示装置へ送
信する送信手段とを備える。
【0026】上記の目的を達成するための本発明による
画像表示装置の制御方法は以下の構成を備える。即ち、
通信回線を介して情報処理装置に接続され、該情報処理
装置上で作成される画像を表示する画像表示装置の制御
方法であって、当該画像表示装置上における画像の表示
を制御する表示制御情報を含む、該画像を形成するため
の画像形成情報を前記情報処理装置より受信する受信工
程と、前記受信工程で受信した画像形成情報を画像に展
開する展開工程と、前記画像形成情報より、前記展開工
程で展開された画像に対する前記表示制御情報を抽出す
る抽出工程と、前記展開工程で展開された画像の表示を
前記表示制御情報に基づいて制御する制御工程とを備え
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施形態を詳細に説明する。 [実施形態1]図1は本発明に係る実施形態1の画像表
示システムの構成を示すブロック図である。
【0028】図1において、21〜23はホストコンピ
ュータであり、PDLプリンタ15、17で記録あるい
は画像掲示板16で表示するためのPDLデータの生成
や、生成されたPDLデータの送信等を行う。15、1
7はPDLプリンタであり、ホストコンピュータより送
信されてくるPDLデータをラスタ画像データに展開
し、その展開されたラスタ画像データに基づく画像を記
録媒体上にプリントする。16は画像掲示板であり、コ
ントローラ3及び大画面ディスプレイ1より構成され
る。そして、ホストコンピュータより送信されてくるP
DLデータをコントローラ3でラスタ画像データに展開
し、展開されたラスタ画像データに基づく画像を大画面
ディスプレイ1に表示する。また、画像掲示板16に
は、PDLプリンタ15が接続されており、大画面ディ
スプレイ1に表示された画像を記録媒体上にプリントす
ることが可能な構成となっている。4はネットワークで
あり、ホストコンピュータ21〜23、画像掲示板1
6、PDLプリンタ17を相互に接続する。
【0029】次に、図1を用いて、画像掲示板16を構
成するコントローラ3及び大画面ディスプレイ1と、ホ
ストコンピュータ21〜23と、PDLプリンタ17と
の接続状況を説明する。上述したように、コントローラ
3はネットワーク4を介してホストコンピュータ21〜
23、PDLプリンタ17とで接続されている。実施形
態1の場合、このネットワーク4はイーサネットで構成
されているが、複数台のコンピュータをネットワーク接
続できるものであれば、他のインタフェースでも良い。
また、ネットワーク4はローカルエリアネットワークで
あり、ビル等の建物の同一建物内あるいは同一構内のコ
ンピュータ等を接続するのに使われる。
【0030】図1において、例えば、ホストコンピュー
タ21がPDLプリンタ17でプリントを行う場合、ま
ず、ホストコンピュータ21内のPDLプリンタドライ
バ(不図示)でプリントジョブがPDLデータの形で作
成される。そして、作成されたPDLデータはネットワ
ーク4を介してPDLプリンタ17に送信される。PD
Lプリンタ17では受信したPDLデータをラスタ画像
データに展開し、電子写真方式等のエンジンを用いて記
録媒体上に可視画像を形成する。この場合、受信したプ
リントジョブの複数ページ分の画像が各々1枚の記録媒
体上にプリントされる。また、複数部プリントすること
が指定された場合は、それらが複数部プリントされる。
そして、プリント終了したPDLデータやラスタ画像デ
ータは削除される。
【0031】一方、ホストコンピュータ21が画像掲示
板16で画像の表示を行う場合、ホストコンピュータ2
1内のPDLプリンタドライバ(不図示)で、プリント
ジョブの場合と同様に表示ジョブがPDLデータの形で
作成される。そして、作成されたPDLデータはネット
ワーク4を介してコントローラ3に送信される。 コン
トローラ3では受信したPDLデータをラスタ画像デー
タに展開し、大画面ディスプレイ1上に可視画像を形成
する。
【0032】ここで、ホストコンピュータ21側にとっ
てみれば、送信相手がPDLプリンタ17か画像掲示板
16かの違いだけであり、それぞれに送信するPDLデ
ータは同じものである。そして、PDLプリンタ17に
プリントできる環境さえ整っていれば、同じ環境を用い
て画像掲示板16にPDLデータに基づく画像の表示を
行うことが可能となる。これにより、画像掲示板16に
表示を行えるコンピュータの種類の制約を著しく減らす
ことができる。
【0033】尚、ホストコンピュータ21から画像掲示
板16に送信するPDLデータは、PDLデータを展開
したラスタ画像データを画像掲示板16に送信する従来
例に比べデータ容量が小さいため、転送時間が短時間で
済むという利点を持つ。また、ホストコンピュータ21
側でPDLデータを作成する処理は、ラスタ画像データ
を作成する処理よりも、容易であり処理における負荷が
軽くて済むという利点も持つ。更に、PDLデータ自体
は、最終的に展開されるラスタ画像データの解像度、サ
イズ、1画素あたりのデータビット数、カラー/白黒の
区別に影響されないデバイス独立性を持つため、画像掲
示板16の解像度等の表示特性が変わっても送信される
PDLデータのサイズは変わらないという利点も持って
いる。
【0034】また、ここでは、ホストコンピュータ21
で生成されたPDLデータに基づく画像のプリントある
いは表示の制御について説明したが、同様の制御がホス
トコンピュータ22、23で実現される。以上説明した
画像表示システムにおいて、コントローラ3では受信し
たPDLデータをラスタ画像データに展開し、大画面デ
ィスプレイ1上に可視画像を表示する。この場合、画像
掲示板16とPDLプリンタ17とでは、以下のような
違いが存在する。
【0035】1)画像掲示板16では、その表示画面が
1面しかないので、複数ユーザからの複数の表示ジョブ
が送信されてきた場合の処理が難しい。 2)画像掲示板16では、その表示画面が1面しかない
ので、複数ページからなる表示ジョブの処理が難しい。 3)画像掲示板16では、その表示画面が1面しかない
ので、複数部指定の意味がない。
【0036】4)PDLプリンタ17では、記録媒体へ
のプリントが終了すれば、プリンタに用いられたラスタ
画像データは削除できる。しかしながら、画像掲示板1
6の場合は、表示している間は表示に用いられたラスタ
画像データを保持している必要がある。 5)PDLプリンタ17では、複数ページを循環的にプ
リントしたり、異なるユーザのプリントジョブを1枚の
用紙上に並べてプリントするような機能は意味がない。
そのため、 PDLプリンタ17ではそのような機能は
実現されていない。しかしながら、画像掲示板16で
は、複数ページを循環的に表示したり、異なるユーザの
表示ジョブを1画面上に並べて表示する機能は意味があ
る。また、複数ページを循環的に表示する場合には、再
表示に備えて各ページのPDLデータやラスタ画像デー
タを保持している必要がある。
【0037】6)PDLプリンタ17では、異なる記録
媒体にそれぞれの画像を記録媒体上にプリントするの
で、その記録媒体上にプリントされた画像を消す必要が
無い。しかしながら、画像掲示板16では、表示が不要
になった場合、その画像を消す必要がある。 7) 例えば、ユーザに使用料を要求するようなシステ
ムにおいて、その使用料の課金情報を収集する場合、
PDLプリンタ17では、プリントした記録媒体のサイ
ズ、カラーと白黒の区別、展開に要した時間などが課金
情報となる。一方、画像掲示板16では、画像の表示時
刻、表示時間、表示場所、表示サイズなどが課金情報と
なる。そのため、画像掲示板16のコントローラ3とP
DLプリンタ17とは、共に同じPDLデータを受け取
り処理するが、課金情報を収集するためには互いに異な
る制御を必要とする。
【0038】以上のような画像掲示板16とPDLプリ
ンタ17における違いを比較考量し、本発明は、画像掲
示板16とPDLプリンタ17を互いに効率的に使用す
ることができ、かつ多様な表示形態で画像を表示するこ
とができる画像掲示板16を有する画像表示システムを
実現する。以下、本発明に係る実施形態1の詳細を説明
していく。
【0039】まず、画像掲示板16のコントローラ3の
詳細な構成について、図2を用いて説明する。図2は本
発明に係る実施形態1の画像掲示板のコントローラの詳
細な構成を示すブロック図である。図2において、5は
外部インタフェースであり、ネットワーク4で接続され
たホストコンピュータ21、22、23から送信されて
きたPDLデータで作成された表示ジョブを受信する。
そして、CPU6により後述する画像掲示板16固有の
指示情報が表示ジョブから抽出された後、その表示ジョ
ブはハードディスク8内のスプール領域81にPDLデ
ータの形式で保持される。ついで、その表示ジョブが表
示されることに決定された場合、ハードディスク8内の
スプール領域81に保持されている表示ジョブを読み出
す。そして、読み出された表示ジョブ中の各ページは、
CPU6によりラスタ画像データに展開され、フルペー
ジ画像メモリ91に書き込まれる。
【0040】尚、実施形態1では、いわゆるダブルバッ
ファ構成を実現するために、フルページ画像メモリ91
以外にもう1枚のフルページ画像メモリ92を有する。
そして、どちらかのフルページ画像メモリに保持される
ラスタ画像データに基づく画像を表示中に、もう一方の
フルページ画像メモリに次に表示すべくラスタ画像デー
タを展開可能な構成となっている。
【0041】フルページ画像メモリ91上に展開された
ラスタ画像データは、ディスプレイインタフェース1
1、ビデオI/F12を介して大画面ディスプレイ1に
送信され、不図示の画面に画像が表示される。尚、実施
形態1における大画面ディスプレイ1は、画像掲示板1
6の機能を目的としているため、例えば、従来例のキヤ
ノン社製のインフォメーションディスプレイID−A1
と同じタイプの電子写真方式の高解像度で大画面の掲示
板を用いることができる。しかし、これに限定されず、
大画面でかつ高解像度で書き換え可能な大画面ディスプ
レイであれば、例えば、A1サイズ相当の液晶プロジェ
クタや大画面液晶やプラズマディスプレイ等で構成して
も良い。
【0042】図2において、ハードディスク8内のプロ
グラム領域82はプログラムを保持する領域であり、ま
た、ワークメモリ83はプログラムや各種データを処理
するための作業/退避用領域である。また、ワークメモ
リ83は、アクセス速度が高速なRAMで構成される。
7はコントローラ3を構成する各構成要素を相互に接続
するCPUバスである。PDLプリンタ15は画像掲示
板16とは独立したPDLデータを入力とするプリンタ
である。また、画像掲示板16の大画面ディスプレイ1
に表示された画像のハードコピーが必要になった場合
は、画像掲示板16の不図示のスイッチを押すと、表示
に用いられたPDLデータがPDLプリンタI/F13
を介してPDLプリンタ15に送信される。そして、そ
のPDLデータがPDLプリンタ15においてラスタ画
像データに展開され、記録媒体上にラスタ画像データに
基づく画像がプリントされる。
【0043】尚、実施形態1では、 コントローラ3に
1対1で直結したPDLプリンタ15を用いたが、これ
を図1の如く、コントローラ3とネットワーク接続され
たPDLプリンタ17をコンピュータ2と共有して使用
しても良い。その場合、プリント用のPDLデータは、
コントローラ3から外部インタフェース5、ネットワー
ク4を介してPDLプリンタ17に送信される。
【0044】このような構成にすることにより、表示に
用いられたPDLデータをそのままPDLプリンタ15
に送信するだけで、画像掲示板16の画面のハードコピ
ーをとることができる。また、PDLデータ自体は解像
度等に依存しないので、画像掲示板16の解像度よりP
DLプリンタ15の解像度が高い場合には、PDLプリ
ンタ15において、PDLプリンタ15の高い解像度に
合せてラスタ画像データの展開が行われる。そのため、
表示画面より高い解像度のハードコピーを入手できると
いう利点もある。
【0045】次にPDLデータについて、図3〜図8を
用いて説明する。図3〜図8は本発明に係る実施形態1
のPDLデータを説明するための図である。図3に示す
ように、ADOBE社のPost Script(登録商標)言語
に代表されるPDL(Page Description Language)
は、1ページの画像を(i)文字コードによる画像記
述、(ii)図形コードによる画像記述、(iii)ラスタ
画像データによる画像記述などの要素を組み合わせて記
述するための言語である。そして、これらの画像記述で
記述されたデータがPDLデータである。
【0046】図4は文字コードによる画像記述の一例で
ある。L100は、文字の色を指定することを示してお
り、括弧の中は順に、Red、Green、Blueの
輝度を表わしている。尚、輝度の最小値は0.0であ
り、最大値は1.0である。ここでは、文字の色を黒が
指定されていることを示している。L101は、Str
ing1パラメータに文字列“IC”を代入しているこ
とを示している。L102は文字のレイアウトすること
を示しており、括弧内の第1、第2パラメータが文字列
をレイアウトする記録媒体上の記録開始位置座標のX座
標とY座標、第3パラメータが文字の大きさ、第4パラ
メータが文字の間隔、第5パラメータがレイアウトすべ
き文字列を示している。ここでは、座標(0.0,0.
0)のところから、文字の大きさ0.3、間隔0.1で
String1パラメータに代入されている文字列“I
C”をレイアウトすることを示している。
【0047】図5は図形コードによる画像記述の一例で
ある。L103は、L100と同様、線の色を指定して
いることを示しており、ここではRedが指定されてい
ることを示している。L104は、線を引くことを示し
ており、括弧内の第1、2パラメータが線の始端座標、
第3、4パラメータが終端座標のそれぞれX座標とY座
標、第5パラメータが線の太さを示している。ここで
は、始端座標(0.9,0.0)から終端座標(0.
9,1.0)へ、線の太さ0.1で線を引くことを示し
ている。
【0048】図6はラスタ画像データによる画像記述の
一例である。L105は、ラスタ画像データをimag
e1パラメータに代入していることを示しており、大括
弧内の第1パラメータはラスタ画像データの画像タイプ
及び色成分数、第2パラメータは1色成分あたりのビッ
ト数、第3、第4パラメータは、ラスタ画像データのx
方向、y方向の画像サイズを示している。また、第5パ
ラメータ以降は、ラスタ画像データを示している。ラス
タ画像データの個数は、1画素を構成する色成分数及
び、X方向、Y方向の画像サイズの積となる。ここで
は、ラスタ画像データがRGB画像で3つの色成分(R
ed,Green,Blue)から構成されるため、ラ
スタ画像データの個数は3×5×5=75個となる。L
106は、ラスタ画像データをレイアウトすることを示
しており、括弧内の第1、第2パラメータがラスタ画像
データをレイアウトする記録媒体上の記録開始位置座標
のX座標とY座標、第3パラメータがレイアウトすべき
ラスタ画像データを示している。ここでは、座標(0.
0,0.5)のところから、大きさ(0.5,0.5)
でimage1パラメータに代入されているラスタ画像
データをレイアウトすることを示している。
【0049】図7は1ページの中で図4〜6で示される
画像記述を解釈してラスタ画像データに展開した様子を
示したものである。R100、101、102はそれぞ
れ図4〜6のPDLデータをラスタ画像データに展開し
たものである。ここで、大画面ディスプレイ1がカラー
ディスプレイの場合は、これらのラスタ画像データは、
実際にはRGBの色成分毎に画像メモリ91に展開され
ている。そのため、例えば、R100の部分は、各RG
Bの色成分毎に対応するメモリ領域に、全て0が書き込
まれる。また、R101の部分は、それぞれ、255、
0、0が書き込まれる。一方、大画面ディスプレイ1が
白黒の場合は、RGBの各色成分毎に画像記述されたP
DLデータは所定の変換式により黒データに変換され
る。そして、その変換された黒データがラスタ画像デー
タに展開され、画像メモリ91に書き込まれる。
【0050】以上説明したように、ホストコンピュータ
2から送信されてきた画像掲示板16に表示するための
PDLデータは、ラスタ画像データに展開され、画像メ
モリ91に書き込まれる。図8は画像掲示板16に対す
る指示情報が付加された表示ジョブを表すPDLデータ
を示している。これらのPDLデータは、その先頭が#
で始まるコメント行として記述されており、画像掲示板
16以外のPDLプリンタ等ではコメント行として無視
される仕組みになっている。一方、画像掲示板16のコ
ントローラ3では、これらのコメント行を解釈して、画
像掲示板16に対する表示ジョブにおける指示情報を受
け取るように制御される。この制御は、現在のPDLプ
リンタシステムで既に実現されている固有の指示情報
(例えば、ソートする/しない、ステープルをする/し
ない等)をプリントジョブに付加する仕組みを適用する
ことで実現される。尚、上記のPDLプリンタシステム
におけるプリントジョブに付加された指示情報を受け取
る制御は、プリンタ特性記述ファイルと呼ばれるファイ
ルをPDLドライバが参照することで実現される。続い
て、画像掲示板16に対する表示ジョブに付加された各
種指示情報について説明していく。
【0051】図8において 、まず、L200〜L20
3は、該当ページの表示開始タイミングを規定する指示
(startパラメータ)を示しており、通常、これら
のうちの一つが指示される。L200は、1996年6
月1日の14時0分0秒から表示を行う指示を示してい
る。L201は、ラスタ画像データの展開が始まりしだ
い該当ページの表示を行う指示 を示している。この場
合、ラスタ画像データの展開が進むにつれ表示される画
像が変化する。L202は、ラスタ画像データの展開が
終了しだい該当ページの表示を行う指示を示している。
この場合、展開が完了したラスタ画像データに基づく画
像が一度に表示される。L203は、don’t ca
re(=*)を意味し、該当ページの表示開始タイミン
グに特に指定をしない指示を示している。
【0052】次に、L204〜L207は、該当ページ
の表示終了タイミングを規定する指示(endパラメー
タ)を示しており、通常、これらのうちの一つが指示さ
れる。L204は1996年6月1日の15時0分0秒
まで該当ページの表示を行う指示を示している。L20
5は表示開始後3時間0分0秒の間、該当ページの表示
を行う指示を示している。この場合、途中に表示されな
い時間があっても3時間0分0秒後には表示を終了す
る。L206は、該当ページの表示時間が合計3時間0
分0秒となるように表示を行う指示を示している。この
場合、途中に表示されない時間があった場合は表示時間
には含まれない。L207は、該当ページの表示終了タ
イミングに特に指定をしない指示を示している。
【0053】次に、L208〜L211は、複数ページ
を切替表示するか否かの指示(page−switch
パラメータ)を示しており、通常、これらのうちの一つ
が指示される。L208は、切替間隔が0即ち、表示切
替を行わず該当ページを表示し続ける指示を示してい
る。L209は、0時間0分30秒間隔で複数ページの
画像を切替表示する指示を示している。L210は、操
作者の指示があるまで該当ページを表示しない指示を示
している。L211は、複数ページの切替表示可能だが
時間間隔は指定しない指示を示している。
【0054】次に、L212〜L216は、該当ページ
を表示する位置の指示(whereパラメータ)を示し
ており、通常、これらのうちの一つが指示される。L2
12は、全画面に該当ページを表示する指示を示してい
る。L213は、画面を4分割した分割画面のうち、任
意の分割画面のいずれかに該当ページを表示する指示を
示している。L214は、画面を4分割した分割画面の
うち、直前のページが表示された分割画面に該当ページ
を表示する指示を示している。L215は、画面を8分
割した分割画面の3番目の分割画面に該当ページを表示
する指示を示している。L216は、該当ページの表示
位置を特に指定しない指示を示している。
【0055】次に、L217〜L219は、該当ページ
を合成表示するか否かの指示(howパラメータ)を示
しており、通常、これらのうちの一つが指示される。L
217は、合成表示を行わずに該当ページを表示する指
示を示している。L218は、合成表示の1番目の画像
として該当ページを合成表示する(ページ合成表示)指
示を示している。L219は、既に合成表示されている
2番目の画像を該当ページの画像に入れ替えて合成表示
する(ページ入替合成表示)指示を示している。
【0056】次に、L220は、該当ページの表示優先
度の指示(priorityパラメータ)を示してお
り、1以上の整数で数が小さいほど優先度が高いことを
示している。画像掲示板16においては表示画面は基本
的には一つしかないため、複数のユーザからの複数の表
示ジョブ等が競合した場合には、表示条件によっては両
方を表示できない。この場合は、優先度の高いページに
基づいて画像が表示される。この優先順位はページごと
に変えることが可能であるが、これを、表示ジョブごと
に変えるようにしてもよい。または、ホストコンピュー
タごと、即ち、ユーザごとに変えるようにしてもよい。
【0057】次に、L221〜L222は、以前に画像
掲示板16に送信された別の表示ジョブの表示を取り消
すための特殊な指示(cancelパラメータ)を示し
ており、その場合は、これらのうちの一つが単独で指示
される。L221は、全ての表示ジョブを取り消す指示
を示している。L222は、表示ジョブ3のページ2の
表示を取り消す指示を示している。ここでは説明を簡単
化にするため、2例のみをあげたが、他に『ホストコン
ピュータ21から送信された表示ジョブ全て』とか、
『1番目の4分割画面への表示ジョブ全て』とか、『1
3時から14時までの表示ジョブ』とかを指定して取り
消す指示等、ユーザが所望する取り消す指示を行うこと
ができる。
【0058】次に、画像掲示板16の表示形態につい
て、図9〜図15を用いて説明する。図9〜図15は本
発明の実施形態1に係る画像掲示板の表示形態を説明す
るための図である。尚、図9〜図15における説明で
は、ホストコンピュータ21で作成されたPDLデータ
に基づく画像を画像掲示板16で表示する場合とする
が、同様にホストコンピュータ22、23でも実現され
ることは言うまでもない。
【0059】まず、図9は、図8のL200とL204
のような表示開始/終了タイミングが指示されている場
合の表示形態である。図9では、まず、表示ジョブ1の
ページ1中に13時0分0秒から表示を開始する指示と
13時15分0秒に表示を終了する指示と、表示ジョブ
1のページ2中に13時15分0秒から表示を開始する
指示と13時30分0秒に表示を終了する指示と、表示
ジョブ1のページ3中に13時30分0秒から表示を開
始する指示と13時45分0秒に表示を終了する指示で
ある場合の画像掲示板16での表示の様子を示してい
る。
【0060】この指示に従って、表示ジョブ1の各ペー
ジを指示された各開始時刻に表示開始する。そして、表
示ジョブ1のページ3の表示が終了して表示するページ
がなくなると、表示ジョブ1のページ3の画像を消し
て、表示画像がない場合用の既定画像を表示する。この
既定画像は、白画像でもよいが、他の単色画像や風景画
像や、未使用を告げるメッセージ画像でもよい。
【0061】このように、ホストコンピュータ21は、
この3ページの表示ジョブ1を一度に画像掲示板16に
送信しておくだけで、あとは画像掲示板16が自動的に
ページを切り替えながら表示する。図10は、図8のL
209のようなページ切替表示が指示されている場合の
表示形態(自分割循環表示)である。図10は、3ペー
ジからなる表示ジョブ2の各ページ中に13時0分0秒
から表示を開始する指示と、14時0分0秒に表示を終
了する指示と、30秒間隔のページ切替表示の指示であ
る場合の画像掲示板16での表示の様子を示している。
【0062】この指示に従って、13時0分0秒に表示
ジョブ2のページ1を表示し、30秒経過すると表示ジ
ョブ2のページ2を表示し、更に30秒経過すると表示
ジョブ2のページ3を表示し、更に30秒経過すると表
示ジョブ2のページ1の表示に戻ることを14時0分0
秒まで繰り返す。14時0分0秒を過ぎて、表示する画
像がなくなると、表示ジョブ2のページ3の画像を消し
て、表示画像がない場合用の既定画像を表示する。
【0063】このように、ホストコンピュータ21は、
この3ページの表示ジョブ2を一度に画像掲示板16に
送信しておくだけで、あとは画像掲示板16が自動的に
ページを切り替えながら繰り返し表示する。一方、従来
例では、このような表示を行わせようとする場合、同じ
データであるにも関わらず、30秒ごとにホストコンピ
ュータ21からラスタ画像データを再生成して再送信
し、コントローラ3で再表示する制御が必要である。そ
のため、ホストコンピュータ21を占有するだけでな
く、ラスタ画像データの再生成と再送信に時間がかかる
ため、画像の更新時間間隔にも制約を生じてしまってい
た。
【0064】図11は、図8のL213のような分割画
面への各ページ表示が指示されている場合の表示形態
(画面分割表示)である。図11は、3ページからなる
表示ジョブ3全体のページ中に4分割画面の任意の位置
への表示の指示である場合の画像掲示板16での表示の
様子を示している。この指示に従って、画面を4分割
し、そのうちの3分割画面に表示ジョブ3の3ページが
それぞれ表示され、残りの1分割画面には表示する画像
が無いため、表示画像がない場合用の既定画像を表示す
る。
【0065】このように、ホストコンピュータ21は、
この3ページの表示ジョブ3を一度に画像掲示板16に
送信しておくだけで、あとは画像掲示板16が自動的に
表示画面を分割して各ページを同時に表示する。一方、
従来例では、このような表示を行わせようとする場合、
ホストコンピュータ21側で4ページの画像をレイアウ
ト合成して1ページの画像にする。その後、その1ペー
ジの画像をコントローラ3に送信する必要があったがラ
スタ画像データをもとにこれを行うと制御が複雑になる
ため、実際には行われていなかった。つまり、このよう
な表示を実現することができなかった。
【0066】図12は、同じ4分割表示であるが、各分
割画面に複数のホストコンピュータからそれぞれ送信さ
れてくる各表示ジョブが同時に表示される表示形態を示
したものである。ここでは、まず、図12の上側の各分
割画面に表示ジョブ4、5、6、7の各ページ1が表示
されている。この表示形態は、各表示ジョブのページ1
中に4分割画面の任意の位置への表示の指示があり、か
つページ2以降の各ページ中に4分割画面のページ1と
同じ位置への表示の指示がある場合に成立する。図12
の例では、10分後には、図12の下側の画面のごとく
各表示ジョブのページの入れ替えが行われる。図に示さ
れるように、左上の分割画面では表示ジョブ4のページ
2が表示され、右上の分割画面では表示ジョブ5の同じ
ページ1がそのまま表示される。更に、左下の分割画面
では表示ジョブ6の表示が終了して表示ジョブ8のペー
ジ1の表示が開始され、右下の分割画面では表示ジョブ
7の表示が終了して画像がなくなると、表示画像がない
場合用の既定画像を表示している。
【0067】このように、各ホストコンピュータは、そ
れぞれの表示ジョブを個別に画像掲示板16に送信して
おくだけで、あとは画像掲示板16が自動的に表示画面
を分割して各表示ジョブを同時表示する。一方、従来例
では、ホストコンピュータ21とコントローラ3は1対
1の接続であったので、このような表示を実現すること
ができなかった。また、ホストコンピュータ21から複
数の表示ジョブを画面分割して表示しようとすると、ホ
ストコンピュータ21側で複数の表示ジョブの画像をレ
イアウト合成して1ページの画像にし、その後、コント
ローラ3に送信する必要があったがラスタ画像データを
もとにこれを行うと制御が複雑になるため、実際には行
われていなかった。
【0068】図13は、図8のL218のようなページ
合成表示が指示されている場合の表示形態である。図1
3は、表示ジョブ1のページ1中に合成して、表示ジョ
ブ1のページ2中にページ合成表示の指示がある場合の
画像掲示板16の表示の様子を示している。この指示に
従って、ページ1の画像41の上に、ページ2の画像4
2が上書合成され、表示画面には画像43として表示さ
れる。このページ合成表示を実行するページ合成表示処
理は、まず、ページ1のラスタ画像データがワークメモ
リ83上のある領域に展開される。次に、ページ2のラ
スタ画像データがワークメモリ83上の別の領域に展開
される。次に、ページ1のラスタ画像データがフルペー
ジ画像メモリ91にコピーされる。そして、ページ2の
白地以外のラスタ画像データがフルページ画像メモリ9
1上のページ1のラスタ画像データ上に上書合成される
ことにより実現される。このページ合成表示処理におい
てラスタ画像データを一度ワークメモリ83上に生成す
るのは、後述するページ入替合成を容易にするためであ
る。これに対し、ページ入替合成を伴わない場合は、直
接フルページ画像メモリ91上にページ1のラスタ画像
データを展開する。次に、ページ2のラスタ画像データ
を展開しつつ、ページ1のラスタ画像データ上に上書合
成するようにしても良い。
【0069】この機能を用いることにより、定型の背景
画像の上に可変の文字情報を表示する場合には、可変の
文字情報のページのみを作り、既存の定型の背景画像の
ページとともに画像掲示板16に送信するだけで良い。
このように、ホストコンピュータ21は、この2ページ
の表示ジョブ1を一度に画像掲示板16に送信しておく
だけで、あとは画像掲示板16が自動的に2ページを合
成表示する。
【0070】図14は、図13と同様なページ合成表示
が指示されている場合の表示形態を示している。即ち、
画像44と画像45が合成されて合成画像46が表示さ
れる。図15は、図14の状態で、図8のL219のよ
うなページ入替合成表示の指示を含むページが送信され
てきた場合の表示形態である。即ち、図14のページ合
成表示の状態で、送信されてきた表示ジョブ2のページ
1中にページ入替合成表示の指示がある場合は、現在合
成表示されている2ページ目の画像、即ち、表示ジョブ
1のページ2の画像45が、送信されてきた表示ジョブ
2のページ1の画像47に入れ替えられて合成され合成
画像48が表示される。このページ入替合成表示を実行
するページ入替合成表示処理は、まず、表示ジョブ1の
ページ1のラスタ画像データが既にワークメモリ83上
のある領域に展開されている状態で、続いて、表示ジョ
ブ2のページ1のラスタ画像データがワークメモリ83
上の別の領域に展開される。次に、表示ジョブ1のペー
ジ1のラスタ画像データがフルページ画像メモリ91に
コピーされる。そして、表示ジョブ2のページ1の白地
以外のラスタ画像データがフルページ画像メモリ91上
の表示ジョブ1のページ1のラスタ画像データ上に上書
きされることにより実現される。即ち、背景となる表示
ジョブ1のページ1については再展開は行われない。
【0071】この機能は、定型の背景画像の上に時々刻
々変化する文字情報を表示する場合に、既存の定型の背
景画像のページは一回だけ送信して一回だけ展開する。
そして、可変の文字情報のページのみを作成し、その作
成したページを送信して部分的にページを入れ替えて合
成表示することを可能にするものである。このように、
ホストコンピュータ21は、変化する部分のみのページ
を作って画像掲示板16に送信しておくだけで、あとは
画像掲示板16が自動的に前に送信したページと合成表
示する。
【0072】尚、以上の各表示形態は、説明を分かり易
くするため、個別に説明したが、それぞれの表示形態を
組合わせることが可能である。例えば、図11の画面分
割表示と図10の時分割循環表示を組み合わせると、8
ページの表示ジョブに対し、第1〜第4ページを4分割
表示した画面と第5〜8ページを4分割表示した画面と
を30秒ごとに交互に表示することもできる。また、ペ
ージ数が7の場合は、最後に1ページの既定画像を入れ
て4の倍数にすることにより、同じ画面が交互に表示さ
れるようにすることもできる。
【0073】次に、本発明に係る実施形態1の画像表示
システムで実行される特徴的な制御について、説明して
いく。まず、コントローラ3が、例えば、ホストコンピ
ュータ21より送信されてくるPDLデータを受信する
際の制御(PDLデータ受信タスク)について、図16
を用いて説明する。
【0074】図16は本発明に係る実施形態1のコント
ローラのPDLデータ受信タスクの制御フローを示すフ
ローチャートである。まず、ステップS11でホストコ
ンピュータ21から1単位分のPDLデータを受信す
る。この1単位は受信に都合のいい単位で良ければどの
ような単位でも良く、表示ジョブ全体でもいいし、1ペ
ージごとでもいいが、実施形態1では図4〜6で示した
ような行を1単位とする。ついで、ステップS12で、
受信したPDLデータを図8で説明した画像掲示板16
専用の指示であるか否か(つまり、表示ジョブに指示情
報が付加されているか否か)を判定する。専用の指示で
あればステップS13でそれを表示ジョブの中から抽出
し、ワークメモリ83上のある領域に保持する。つい
で、ステップS14に進む。一方、専用の指示でなけれ
ば、そのままステップS14に進む。
【0075】ステップS14では、1ページ分のPDL
データが揃ったか否かを判定する。1ページ分のPDL
データが揃っていなければステップS11に戻って続き
のPDLデータを受信する。一方、1ページ分のPDL
データが揃った場合は、ステップS15で画像掲示板1
6専用の指示を抽出した残りのPDLデータをスプール
領域81に保持する。ついで、ステップS16で、ワー
クメモリ83上のある領域に保持していた画像掲示板1
6専用の指示を該当ページの管理情報として、スプール
領域81に保持する。
【0076】尚、ステップS16では、図8のL221
〜L222で説明した特殊な表示取り消し指示の処理も
行われ得る。例えば、ステップS13で抜き出された画
像掲示板16専用の指示が表示取り消し指示である場合
は、スプール領域81中に保持されている表示取り消し
対象となる表示ジョブの終了時刻を直ちに現在時刻に設
定する。このようにすることにより、すでに受け付けら
れた表示ジョブの表示を取り消すことができる。
【0077】次に、コントローラ3が、受信したPDL
データに基づいて表示する画像(ページ)を選択する際
の制御(ページ選択タスク)について、図17を用いて
説明する。図17は本発明に係る実施形態1のコントロ
ーラのページ選択タスクの制御フローを示すフローチャ
ートである。
【0078】尚、図17で説明する制御は、例えば、1
5分に一度起動、即ち、15分に一度、表示されるペー
ジの入れ替えが行われる場合を例に挙げて説明する。ま
ず、ステップS21で、スプール領域81に保持された
表示ジョブ中の各ページの中から図8のL220のpr
iorityパラメータの値を元に最も優先順位の高い
ページを見つける。これにより、優先度の高いページが
優先されて表示されることになる。同じ優先順位の場合
は、先着したページが優先される。このため、同一表示
ジョブ内の各ページが同じ優先順位を持つ場合は、ペー
ジ1が優先される。ついで、ステップS22で、図8の
L204のendパラメータの値を元にそのページの表
示期限が終了したか否かの判定する。表示期限が終了し
ている場合はステップS23で、そのページはスプール
領域81から削除され、ステップS21に戻って次に優
先順位の高いページについての処理に移る。
【0079】一方、ステップS22で表示期限が終了し
ていない場合は、ステップS24で、図8のL200の
startパラメータの値を元にそのページが表示開始
条件を満たしているか否かを判定する。表示開始条件を
満たしていない場合は、ステップS21に戻って次に優
先順位の高いページに対する処理に移る。一方、表示開
始条件を満たしている場合は、ステップS25で、現在
注目しているページの表示条件と、それ以前に表示する
ことが決定したページの表示条件とが矛盾するか否かを
判定する。例えば、それ以前に表示することが決定した
ページと、現在注目しているページとの間で、 1)whereパラメータが矛盾する場合、例えば、片
方がall(全面)で、片方がDive4(4分割)の
場合、 2)page−switchパラメータが矛盾する場
合、例えば、同じ全面表示どうしで、片方が00/00
/00(スイッチ不可)である場合、等は、両者のペー
ジの表示条件は矛盾するので、両方を表示することがで
きない。このような矛盾が見つかった場合は、現在注目
しているページの方が優先度が低いため表示は行わず、
ステップS21に戻って次に優先順位の高いページに対
する処理に移る。
【0080】一方、ステップS25で矛盾しない場合
は、現在注目しているページの表示を行うことを決定
し、ステップS26で表示リストに加える。表示リスト
は、後述するように各分割画面(全画面は分割数=1と
みなす)ごとに作成され、その分割画面に切替表示され
るページを管理するためのリストである。ついで、ステ
ップS27で、スプール領域81中の全ての表示ジョブ
の全てのページについて処理が終了したか否かを判定す
る。処理が終了していない場合は、ステップS21に戻
って次に優先順位の高いページに対する処理に移る。一
方、処理が終了した場合は、つまり、次の10分間に表
示されるページが決定した場合は、ステップS28で、
各表示されるページについて、その決定された表示時
間、表示場所を元に課金情報が生成されワークメモリ8
3内に保持される。
【0081】ここで、図17のフローチャートのステッ
プS26で作成される表示リストについて、図18〜図
21を用いて説明する。図18〜図21は本発明に係る
実施形態1の表示リストを説明するための図である。ま
ず、図18は、図9の表示ジョブを表示する場合に作成
される表示リストである。まず、13時0分に起動した
表示ページ選択タスクで表示条件をみたすページは、表
示ジョブ1のページ1だけなので、このページだけの表
示リストが作成される。図18の(a)が、この状態の
表示リストを表している。まず、領域51は、ページの
表示が全画面に行われるか分割画面に行われるかを示す
領域である。この場合は全画面が記入される。次に、領
域52は、現在表示されているページの残りの表示時間
を示す領域である。その表示時間は30秒ごとにカウン
トダウンされ0になれば次のページに切り替わる。この
場合は初期値として0が記入される。次に、領域53
は、現在表示されているページが表示リストの何番目の
ページかを示す領域である。この場合は初期値として何
も表示されていないことを示す0が記入される。次に、
領域54は、表示リストにいくつのページが登録されて
いるかを示す領域である。この場合は登録されているペ
ージ数1が記入される。
【0082】次に、領域55は、図8のL209のpa
ge−switchパラメータで規定されるものであ
り、複数ページを切替表示する場合の切替時間を示す領
域である。この場合は切替が行われないことを示す0が
記入される。次に、領域56は、表示リストの1番目の
ページに対する情報にアクセスするためのポインタを示
す領域である。この場合は表示ジョブ1のページ1への
ポインタが記入される。即ち、この場合の表示リスト
は、全画面に表示するページは表示ジョブ1のページ1
だけであり、それを切替なしに表示することを意味す
る。
【0083】次に、13時15分に起動した表示ページ
選択タスクで表示条件をみたすページは、表示ジョブ1
のページ2だけなので、このページに対する図18の
(b)のような表示リストが作成される。更に、13時
30分に起動した表示ページ選択タスクで表示条件をみ
たすページは、表示ジョブ1のページ3だけなので、こ
のページに対する図18の(c)のような表示リストが
作成される。更に、13時45分に起動した表示ページ
選択タスクで表示条件をみたすページが存在しないの
で、領域56に何も記入されない図18の(d)のよう
な表示リストが作成される。
【0084】図18の場合、表示ジョブ1の各ページは
全画面にそれぞれ15分間、占有表示されることにな
り、これらの情報が図17のフローチャートのステップ
S28で課金情報としてワークメモリ83内に保持され
る。次に、図19は、図10の表示ジョブを表示する場
合に作成される表示リストである。この場合、13時0
0分から14時00分までの間に起動した表示ページ選
択タスクで図19に示す表示リストが作成される。図1
0では、表示ジョブ2の3ページが共に表示条件を満た
し、更に切替表示可能となっているため矛盾を生じな
い。この場合、領域51に全画面表示、領域54にペー
ジ数3、領域55に切替時間30秒、領域56〜58に
それぞれ切替表示されるページとして、表示ジョブ2の
ページ1、2、3が記入される。
【0085】図19の場合、表示ジョブ2の各ページは
全画面に1時間、1/3の割合で切替表示されることに
なる。また、各ページの表示時間は計20分となる。そ
して、これらの情報が課金情報としてワークメモリ83
内に保持される。次に、図20は、図11の表示ジョブ
を表示する場合に作成される表示リストである。この場
合、表示ページ選択タスクでは、分割画面表示となるた
め図20の(a)〜(d)に示すごとく、各分割画面ご
とに4つの表示リストが作成される。まず、図20の
(a)に示すような第1分割画面用の表示リストには、
領域51に第1分割画面用であることが記入される。つ
いで、その分割画面に表示するページは表示ジョブ3の
ページ1のみを切替なしに表示することが記入される。
図20の(b)に示すような第2分割画面用、図20の
(d)に示すような第3分割画面用の表示リストの領域
51も同様である。また、図20の(d)に示すような
第4分割画面用の領域56には、表示条件をみたすペー
ジが存在しないので何も記入されない。
【0086】図20の場合、表示ジョブ3の各ページは
4分割画面に占有表示されることになり、表示時間も含
めて、これらの情報が課金情報としてワークメモリ83
内に保持される。次に、図21の(a)〜(d)は、図
12の上側の表示形態と類似の表示ジョブを表示する場
合に作成される表示リストである。この場合も、表示ペ
ージ選択タスクでは、分割画面表示となるため図21の
(a)〜(d)に示すごとく、各分割画面ごとに4つの
表示リストが作成される。まず、図21の(a)に示す
ような第1分割画面用の表示リストでは、表示ジョブ4
のページ1のみを切替なしに表示することが記入され
る。図21の(b)に示すような第2分割画面用の表示
リストでは、表示ジョブ5のページ1〜ページ4の4ペ
ージを60秒の切替で表示することが記入される。図2
1の(c)に示すような第3分割画面用の表示リストで
は、表示ジョブ6のページ1のみを切替なしに表示する
ことが記入される。図21の(d)に示すような第4分
割画面用の表示リストでは、表示ジョブ7のページ1と
表示ジョブ9のページ1の2ページを30秒の切替で表
示することが記入される。
【0087】図21の場合、表示ジョブ4のページ1は
1番目の4分割画面に占有表示されることになり、表示
時間も含めて、これらの情報が課金情報としてワークメ
モリ83内に保持される。また、表示ジョブ5の各ペー
ジは2番目の4分割画面に1/4の割合で切替表示され
ることになり、表示時間も含めて、これらの情報が課金
情報としてワークメモリ83内に保持される。表示ジョ
ブ6、7、9についても同様に表示リストを元に課金情
報としてワークメモリ83内に保持される。
【0088】次に、コントローラ3が、画像(ページ)
を表示する際の制御(画像表示タスク)について、図2
2を用いて説明する。図22は本発明に係る実施形態1
のコントローラの画像表示タスクの制御フローを示すフ
ローチャートである。尚、図22で説明する制御は、例
えば、30秒に一度起動され、即ち、30秒に一度、表
示されるページの入れ替えが行われる場合を例に挙げて
説明する。
【0089】まず、ステップS31で、図18で説明し
た表示リスト中の領域52に記入されている表示残時間
を30秒分カウントダウンする。但し、表示残時間が0
の場合は0のままとし、0以下にはしない。ついで、ス
テップS32では表示残時間が0になったか否かを判定
する。0になった場合は、ステップS33で、図18の
領域53に記入されている内容を元に、次に表示すべき
ページを決定し、その決定されたページを表示する。
【0090】尚、上述の表示ページ選択タスクが各表示
リストを作成した時点での表示残時間の初期値は0であ
るため、その直後に起動された画像表示タスクでは1番
目のページが表示されることになる。また、表示リスト
中に表示すべきページが全くない場合は、表示画像がな
い場合用の既定画像が表示される。更に、表示リスト中
に表示すべきページが1つしかなく、領域53に記入さ
れている内容により既にそのページが表示されている場
合にはそのまま表示を続ける。ステップS33では、更
に、新たなページの表示を行った場合には、図18の領
域55に記入されている切替時間を領域52の表示残時
間としてコピーして記入する。また、図18の領域53
に、今回表示したページが表示リスト中の何番目のペー
ジかを記入する。
【0091】ステップS33におけるページの表示にお
いて、次のページのPDLデータをスプール領域81か
ら読み出し、画像メモリ91上にラスタ画像データにし
て展開し、大画面ディスプレイ1に表示することで行わ
れる。このとき、図8のstartパラメータがRIP
−Startの場合は、展開を開始すると同時に大画面
ディスプレイ1への表示を行うが、それ以外の場合は、
展開が終了してから大画面ディスプレイ1への表示を行
う。
【0092】また、ステップS33におけるページの表
示において、全画面表示の場合は、全画面の大きさでラ
スト画像データが画像メモリ91上に展開されている
が、分割画面ではその分割画面の大きさでラスタ画像デ
ータが展開されている。例えば、4分割画面で表示の場
合は、PDLデータをラスタ画像データに展開する場合
の座標軸を1/4に変えることで容易に行うことができ
る。即ち、図4のL102の座標に関するパラメータを
1/4にして展開を行うだけでよく、ラスタ画像データ
を1/4にする場合に比べて処理が容易である。
【0093】更に、ステップS33におけるページの表
示において、表示される全画面がA1サイズであるのに
対し、表示ジョブであるPDLデータがA4サイズの画
像である場合は、自動的にA4サイズがA1サイズに拡
大されるように座標軸の変換が行われながらラスタ画像
データに展開される。更に、ステップS33におけるペ
ージの表示において、表示される全画面がA1縦長サイ
ズであるのに対し、表示ジョブであるPDLデータがA
4横長サイズに縦長のポートレート画像が横向きである
場合、このままの向きでA2横長サイズに拡大してA1
縦長画面の中心部に表示すると、画像が横向きに表示さ
れてしまう。そこで、表示画像の上下と画像掲示板の上
下が一致し、かつA4横長サイズがA1縦長サイズにな
るように拡大及び90度回転するように自動的に座標軸
の変換が行われる。回転用の座標軸の変換は、例えば、
図4のL104の座標に関するパラメータをX軸とY軸
で入れ替えた状態で展開することにより実現でき、ラス
タ画像データを回転する場合に比べ比較的容易に実現で
きる。
【0094】次に、ステップS34では、各分割画面に
対応する各表示リストについて調べたか否かを判定す
る。調べていない場合は、ステップS31に戻って、次
の分割画面に対応する表示リストに対する処理を行う。
一方、調べた場合は、処理を終了する。尚、分割表示を
行わない場合は、分割数1として扱う。このようにし
て、各分割画面ごとに独立に、各表示リストに含まれる
ページが指定された表示間隔で切替表示される。
【0095】以上説明したように、実施形態1によれ
ば、ホストコンピュータ上で作成した画像を画像掲示板
16で表示する画像表示システムにおいて、より多様な
表示形態で画像を表示することができる画像掲示板16
を実現することができる。また、ホストコンピュータと
画像掲示板16間における画像の表示に関する制御の負
荷を軽減することができる。更に、画像掲示板16とP
DLプリンタ17を互いに効率的に使用することができ
る。 [実施形態2]以下、説明する本発明の実施形態2で
は、実施形態1と同様な部分については説明を省略し、
実施形態1と異なる部分についてのみ説明する。
【0096】まず、実施形態1と異なる第1の点は、実
施形態1では、表示ジョブをPDLデータの形でスプー
ル領域81に保持するのに対し、実施形態2では、ラス
タ画像データに展開した後にスプール領域81に保持す
る点である。図23は本発明に係る実施形態2のコント
ローラの詳細な構成を示すブロック図である。
【0097】まず、ホストコンピュータから受信したP
DLデータで作成された表示ジョブは、受信後直ちにラ
スタ画像データに展開され、フルページ画像メモリ及び
ワークメモリ19上に書き込まれる。その後、ハードデ
ィスク8のスプール領域81にCPU6により圧縮され
て保持される。そして、その表示ジョブを表示すること
が決定されると、ハードディスク8のスプール領域81
に保持されている圧縮された表示ジョブを読み出す。そ
して、読み出された圧縮された表示ジョブのラスタ画像
データはCPU6により伸長される。そして、伸長され
たラスタ画像データはフルページ画像メモリ91に書き
込まれ、大画面ディスプレイ1に表示される。
【0098】実施形態1では、表示ジョブをPDLデー
タの形でスプール領域81に保持しているので、スプー
ル領域81を占有する大きさが小さくて済むという利点
や表示を行わない画像の展開を行わないでいいという利
点がある。一方、実施形態2では、表示ジョブをラスタ
画像データに展開した後にスプール領域81に保持する
ようにするので、表示が決まってから実際に画像を表示
する際にはラスタ画像データの展開を行う必要がないた
め表示が速いという利点がある。また、同じページを再
度表示する場合にも、ラスタ画像データの展開は一度だ
けで良いといった利点がある。
【0099】実施形態1と異なる第2の点は、実施形態
1では、画像掲示板16に表示される画像のハードコピ
ーを得る場合に、表示に使ったPDLデータを外部のP
DLプリンタ15にそのまま送信することで実現する。
これに対し、実施形態2では、表示に使ったPDLデー
タをコントローラ3の内部でプリント用のラスタ画像デ
ータに再展開する。そして、再展開されたラスタ画像デ
ータをフルページ画像メモリ及びワークメモリ19に書
き込む。そして、それをプリンタI/F191を介して
をダムプリンタ18に送信するように構成する点であ
る。
【0100】実施形態1では、PDLデータをそのまま
PDLプリンタ15に送信しているので、画像掲示板1
6内の処理に負荷が軽くなるという利点がある。一方、
実施形態2では、比較的高いPDLプリンタ15の代わ
りに比較的安いダムプリンタ18を用いて、画像掲示板
16に表示される画像のハードコピーを得ることができ
るという利点がある。
【0101】実施形態1と異なる第3の点は、大画面デ
ィスプレイ1の前面にページ切替キー1aを備え、その
キー入力をキー入力I/F21aを介して検知するよう
にする点である。実施形態1では、ページの切替は、全
て表示ジョブ内の指示情報を元に画像掲示板16が自動
的に行っている。これに対し、実施形態2では、ページ
切替キー1aの入力からもページの切替を行えるように
する点である。尚、ページ切替キー1aは、各分割画面
ごとに1つずつ構成することが望ましく、また、ページ
前進キーとページ後進キーの2つずつ構成することがよ
り望ましい。但し、ページ前進キーだけ構成しても良
い。また、各分割画面ごとにページ切替キー1aを構成
する代わりに、分割画面選択キーと、一組のページ切替
キー1aで構成するしても良い。
【0102】実施形態1と異なる第4の点は、大画面デ
ィスプレイ1の前面にズームキー1bを備え、そのキー
入力をキー入力I/F21aを介して検知するようにし
た点である。このズームキー1bは全画面について1つ
であり、このズームキー1bが押されると、分割画面の
うちの1つを全画面にズーム表示する。また、ズーム表
示された状態で、再度、ズームキー1bが押されると、
もとの分割画面に戻る。ズーム表示される分割画面はズ
ームキー1bが押される度に順次変化する。また、全画
面表示の場合は、ズームキー1bを押しても表示は変化
しない。
【0103】実施形態1と異なる第5の点は、実施形態
1では、ネットワーク4上の全てのホストコンピュータ
から表示ジョブを受け付けている。これに対し、実施形
態2では、予めユーザとして登録されたホストコンピュ
ータからの表示ジョブのみを受け付ける点である。更
に、既存の表示ジョブの表示取り消し指示についても、
予め管理者として登録されたホストコンピュータからの
表示ジョブのみを受け付ける。
【0104】次に、本発明に係る実施形態2の画像表示
システムで実行される特徴的な制御について、説明して
いく。まず、コントローラ3が、例えば、ホストコンピ
ュータより送信されてくるPDLデータを受信する際の
制御(PDLデータ受信タスク)について、図24を用
いて説明する。
【0105】図24は本発明に係る実施形態2のコント
ローラのPDLデータ受信タスクの制御フローを示すフ
ローチャートである。図24のフローチャートは、実施
形態1における図10のフローチャートと対応する。図
10のフローチャートと異なる点は、まず、ステップS
42で受信したPDLデータが図8で説明した画像掲示
板16専用の指示か否かを判定し、専用の指示でない場
合にはステップS44でPDLデータをフルページ画像
メモリ及びワークメモリ19上にラスタ画像データとし
て展開する点である。また、実施形態1では、ステップ
S15でPDLデータとしてスプール領域81に保持し
ている。これに対し、実施形態2では、ステップS46
で、フルページ画像メモリ及びワークメモリ19上のラ
スタ画像データを圧縮してスプール領域81に保持す
る。但し、圧縮する方がスプール領域81の記憶領域を
消費しないが、ラスタ画像データを圧縮しないで保持す
る場合は、圧縮と伸長の時間がかからないという利点が
ある。
【0106】ついで、図10のフローチャートと異なる
点は、図24のフローチャートのステップS46とステ
ップS47の処理において、表示ジョブを送信してくる
ホストコンピュータが、予めユーザとして登録されたホ
ストコンピュータでない場合は、その表示ジョブのスプ
ール領域81への書込みを行わない点である。更に、ス
テップS47における既存の表示ジョブの取り消し指示
の処理においても、予め管理者として登録されたホスト
コンピュータ以外から送信されてくる取り消し指示は実
行しない。尚、ホストコンピュータのユーザや管理者と
しての登録は、不図示の操作部を用いて行われ、ホスト
コンピュータの識別はIPアドレスやコンピュータ名を
使って行われる。
【0107】表示ページ選択タスクと画像表示タスクに
ついては、実施形態1と同様であるため説明は省略す
る。但し、実施形態1では図22のフローチャートのス
テップS33で実際に画像を表示する際には、スプール
領域81中のPDLデータをラスタ画像に展開してフル
ページ画像メモリ91に書き込んだ後、表示を行ってい
る。これに対し、実施形態2では、スプール領域81中
の圧縮されたラスタ画像データを伸張するだけでフルペ
ージ画像メモリ及びワークメモリ19に書き込んだ後、
表示を行う点が異なる。また、実施形態2では、ページ
切替キー1aにより操作者にページ切替を許しているた
め、表示されているジョブが複数ページを持っているか
否かを操作者に表示する必要がある。そこで、各分割画
像中の表示画像の左下に総ページ数と現在表示されるペ
ージ番号を表示リスト内の情報を元に表示する。これ
は、表示すべきラスタ画像データの画像をフルページ画
像メモリ及びワークメモリ19に書き込んだ後に、CP
U6により、これらの情報を上書きすることで実現でき
る。次に、上述した大画面ディスプレイ1に備えられる
ページ切替キー1aによるページ切替(ページ切替キー
処理タスク)の制御について、図25を用いて説明す
る。
【0108】図25は本発明に係る実施形態2に係るペ
ージ切替キー処理タスクの制御フローを示すフローチャ
ートである。尚、ページ切替キー処理タスクは、各分割
画面ごとに存在するページ前進キーとページ後進キーを
有するページ切替キー1aが押下された場合に起動す
る。まず、ステップS51では、どの分割画面に対応す
るページ前進キーまたはページ後進キーが押されたかを
元に、その分割画面に対応する表示リストを調べる。ペ
ージ前進キーが押された場合は、次のページが表示リス
ト中に存在するか否かを調べる。表示リスト中に存在す
る場合は、次のページを表示する。表示リスト中に存在
しない場合は何もしない。一方、ページ後進キーが押さ
れた場合は、1つ前のページが表示リスト中に存在する
か否か調べる。表示リスト中に存在する場合は、1つ前
のページを表示する。表示リスト中に存在しない場合は
何もしない。ついで、ステップS52で、表示を変更し
た場合には、表示リストの図18の領域55の切替時間
を領域52の表示残時間にコピーして記入する。
【0109】このような処理を行うことにより、3ペー
ジの画像が自動的に1分間隔で切替表示される設定にな
っている場合において、ページ切替キー1aにより強制
的に表示ページが切り替えられても、その切り替え1分
後にはまた自動的にページ切替が行われる。このよう
に、表示ジョブによる自動切替とページ切替キー1aに
よる手動切替とを調和させることができる。また、ペー
ジ切替キー1aによる手動切替のみを行う場合は、図1
8の領域55の表示残時間を最大時間(例えば99年)
にしておけば良い。実際、図8のL210でページ切替
をoperatorに指示した場合には、図18の領域
55の表示残時間に最大時間が設定される。この結果、
ページ切替キー1aの入力があるまでは、ページが切り
替わらない。
【0110】次に、上述した大画面ディスプレイに備え
られるズームキー1bによるズーム表示(ズームキー処
理タスク)の制御について、図26を用いて説明する。
図26は本発明に係る実施形態2のズームキー処理タス
クの制御フローを示すフローチャートである。尚、ズー
ムキー処理タスクは、全画面に1つ存在するズームキー
1bが押下された場合に起動する。
【0111】まず、ステップS53では、既にズーム状
態か否かを調べる。そして、ズーム状態でない場合は、
ステップS54で、次の分割画面を全画面にズーム表示
する。ズーム表示される分割画面は、ズームキー1bが
押されて、ステップS54を通る度に順次変わってい
く。また、全画面表示の場合は何もしない。次に、ステ
ップS55で、ズーム表示を行う前の状態の各分割画面
の表示リストをハードディスク8内のワークメモリ83
に退避し、ズーム表示に対応する全画面表示用の暫定的
な表示リストを作成する。図20の表示リストを例にと
ると、第1分割画面をズーム表示する場合は、図20の
4つの表示リストがワークメモリ83に退避される。つ
いで、図20の(a)の第1分割画面用の表示リストの
領域51を全画面に書き換えたものが暫定的な表示リス
トとなる。
【0112】一方、ステップS53でズーム状態である
場合は、ステップS56で、ワークメモリ83に退避し
ていた表示リストをもとに、元の分割表示に戻す。そし
て、ステップS57では、暫定的な表示リストを削除
し、ワークメモリ83に退避していた表示リストを元に
戻す。ついで、ステップS58では、ズーム表示の結
果、一時的に全画面に表示されていたページや、各分割
画面に表示される時間の減ったページについて、それら
の情報を課金情報に付加する。
【0113】このようにして、各分割画面のズーム表示
が実現される。また、ズーム中も、暫定的な表示リスト
に従って、通常どおりの表示が行われる。そのため、ペ
ージ表示タスクによる各ページの自動切替や、ページ切
替キー1aによる各ページの手動切替も通常どおり機能
する。尚、実施形態2においては、15分に一度起動す
る表示ページ選択タスクが起動すると、ズーム状態は自
動的に解除される仕組みとしているが、これを別のタイ
マにより自動的に解除される仕組みにしてもよい。
【0114】以上説明したように、実施形態2によれ
ば、表示ジョブをラスタ画像データに展開した後にスプ
ール領域81に保持するようにするので、表示が決まっ
てから実際に画像を表示する際にはラスタ画像データの
展開を行う必要がないため表示を速くすることができ
る。また、同じページを再度表示する場合にも、ラスタ
画像データの展開は一度だけで済む。また、比較的高い
PDLプリンタ15の代わりに比較的安いダムプリンタ
18を用いて、画像掲示板16に表示される画像のハー
ドコピーを得ることができる。
【0115】また、大画面ディスプレイ1にページ切替
キー1a、ズームキー1bを備えるているので、ユーザ
が任意に画像掲示板16に表示される画像のページ切替
表示、ズーム表示を実行することができる。以上説明し
たように、実施形態1、2によれば、ネットワーク接続
された複数のホストコンピュータから複数ページの表示
画像をページ記述言語(PDL:Page Description Lan
guage)で記述されたPDLデータとして画像掲示板1
6に転送する。そして、画像掲示板16は転送されてき
たPDLデータを一度蓄積し、ついで画像掲示板16側
の制御に基づいて表示ページを選択する。ついで、選択
された表示ページに対応するPDLデータをラスタ画像
データに展開して表示する。このように、インテリジェ
ントな画像掲示板を提供することができるという効果が
ある。
【0116】尚、本発明は、複数の機器(例えば、ホス
トコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリン
タ等)から構成されるシステムに適用しても、一つの機
器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置
等)に適用してもよい。また、本発明の目的は、前述し
た実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム
コードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に
供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(ま
たはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラ
ムコードを読出し実行することによっても、達成される
ことは言うまでもない。
【0117】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が上述した実施の形態の機能を実現する
ことになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体
は本発明を構成することになる。プログラムコードを供
給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディ
スク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、
CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモ
リカード、ROMなどを用いることができる。
【0118】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能
が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0119】更に、記憶媒体から読出されたプログラム
コードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードや
コンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメ
モリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0120】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数のホストコンピュータで作成された各画像を表示す
ることができ、かつ多様な表示形態で画像を表示するこ
とができる画像表示システム、画像表示装置及びその制
御方法、情報処理装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態1の画像表示システムの
構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る実施形態1の画像掲示板のコント
ローラの詳細な構成を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る実施形態1のPDLデータを説明
するための図である。
【図4】本発明に係る実施形態1のPDLデータを説明
するための図である。
【図5】本発明に係る実施形態1のPDLデータを説明
するための図である。
【図6】本発明に係る実施形態1のPDLデータを説明
するための図である。
【図7】本発明に係る実施形態1のPDLデータを説明
するための図である。
【図8】本発明に係る実施形態1のPDLデータを説明
するための図である。
【図9】本発明の実施形態1に係る画像掲示板の表示形
態を説明するための図である。
【図10】本発明の実施形態1に係る画像掲示板の表示
形態を説明するための図である。
【図11】本発明の実施形態1に係る画像掲示板の表示
形態を説明するための図である。
【図12】本発明の実施形態1に係る画像掲示板の表示
形態を説明するための図である。
【図13】本発明の実施形態1に係る画像掲示板の表示
形態を説明するための図である。
【図14】本発明の実施形態1に係る画像掲示板の表示
形態を説明するための図である。
【図15】本発明の実施形態1に係る画像掲示板の表示
形態を説明するための図である。
【図16】本発明に係る実施形態1のコントローラのP
DLデータ受信タスクの制御フローを示すフローチャー
トである。
【図17】本発明に係る実施形態1のコントローラのペ
ージ選択タスクの制御フローを示すフローチャートであ
る。
【図18】本発明に係る実施形態1の表示リストを説明
するための図である。
【図19】本発明に係る実施形態1の表示リストを説明
するための図である。
【図20】本発明に係る実施形態1の表示リストを説明
するための図である。
【図21】本発明に係る実施形態1の表示リストを説明
するための図である。
【図22】本発明に係る実施形態1のコントローラの画
像表示タスクの制御フローを示すフローチャートであ
る。
【図23】本発明に係る実施形態2のコントローラの詳
細な構成を示すブロック図である。
【図24】本発明に係る実施形態2のコントローラのP
DLデータ受信タスクの制御フローを示すフローチャー
トである。
【図25】本発明に係る実施形態2に係るページ切替キ
ー処理タスクの制御フローを示すフローチャートであ
る。
【図26】本発明に係る実施形態2のズームキー処理タ
スクの制御フローを示すフローチャートである。
【図27】従来の画像掲示板を有する画像表示システム
の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 大画面ディスプレイ 21、22、23 ホストコンピュータ 3 コントローラ 4 ネットワーク 15、17 PDLプリンタ 16 画像掲示板 5 外部インタフェース 6 CPU 7 CPUバス 8 ハードディスク 81 スプール領域 82 プログラム 83、10 ワークメモリ 91、92 フルページ画像メモリ 11 ディスプレイインタフェース 12 ビデオI/F 13 PDLプリンタI/F 19 フルページ画像メモリ及びワークメモリ 191 プリンタI/F 21a キー入力I/F 1a ページ切替キー 1b ズームキー

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信回線を介して複数の情報処理装置と
    画像表示装置が相互に接続され、該複数の情報処理装置
    上で作成される画像を該画像表示装置で表示する画像表
    示システムであって、 前記画像表示装置上における画像の表示を制御する表示
    制御情報を含む、該画像を形成するための画像形成情報
    を生成する生成手段と、 前記生成手段で生成される画像形成情報を前記画像表示
    装置に対し送信する送信手段と、 前記画像形成情報を画像に展開する展開手段と前記画像
    形成情報より、前記展開手段で展開された画像に対する
    前記表示制御情報を抽出する抽出手段と、 前記展開手段で展開された画像の前記画像表示装置にお
    ける表示を前記表示制御情報に基づいて制御する制御手
    段とを備えることを特徴とする画像表示システム。
  2. 【請求項2】 前記画像形成情報は、ページ単位で画像
    を表現するページ記述言語を用いて生成することを特徴
    とする請求項1に記載の画像表示システム。
  3. 【請求項3】 通信回線を介して情報処理装置に接続さ
    れ、該情報処理装置上で作成される画像を表示する画像
    表示装置であって、 当該画像表示装置上における画像の表示を制御する表示
    制御情報を含む、該画像を形成するための画像形成情報
    を前記情報処理装置より受信する受信手段と、 前記受信手段で受信した画像形成情報を画像に展開する
    展開手段と、 前記画像形成情報より、前記展開手段で展開された画像
    に対する前記表示制御情報を抽出する抽出手段と、 前記展開手段で展開された画像の表示を前記表示制御情
    報に基づいて制御する制御手段とを備えることを特徴と
    する画像表示装置。
  4. 【請求項4】 前記画像形成情報は、ページ単位で画像
    を表現するページ記述言語を用いて生成することを特徴
    とする請求項3に記載の画像表示装置。
  5. 【請求項5】 前記表示制御情報は、前記画像形成情報
    が示す各ページの表示時刻を指定し、その指定された表
    示時刻に応じて該各ページの表示を切り替える指示であ
    ることを特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。
  6. 【請求項6】 前記表示制御情報は、前記画像形成情報
    が示す各ページの表示時間を指定し、その指定された表
    示時間に応じて該各ページの表示を切り替える指示であ
    ることを特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。
  7. 【請求項7】 前記表示制御情報は、前記画像形成情報
    が示す各ページの表示を循環的に表示する指示であるこ
    とを特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。
  8. 【請求項8】 前記表示制御情報は、当該画像表示装置
    の表示画面を分割し、各分割画面に前記画像形成情報が
    示す各ページを表示する指示であることを特徴とする請
    求項4に記載の画像表示装置。
  9. 【請求項9】 前記表示制御情報は、前記画像形成情報
    が示す各ページを合成表示する指示であることを特徴と
    する請求項4に記載の画像表示装置。
  10. 【請求項10】 前記表示制御情報は、前記画像形成情
    報が示す各ページに対する前記展開手段による展開が終
    了しだい該各ページを表示する指示であることを特徴と
    する請求項4に記載の画像表示装置。
  11. 【請求項11】 前記表示制御情報は、前記画像形成情
    報が示す各ページに対する前記展開手段による展開が開
    始しだい該各ページを表示する指示であることを特徴と
    する請求項4に記載の画像表示装置。
  12. 【請求項12】 前記表示制御情報は、前記画像形成情
    報が示す各ページに対する表示の優先順位を指示し、該
    優先順位に基づいて該各ページを表示する指示であるこ
    とを特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。
  13. 【請求項13】 前記優先順位は、前記複数の情報処理
    装置毎、または前記画像形成情報毎、またはページ毎に
    決定されることを特徴とする請求項12に記載の画像表
    示装置。
  14. 【請求項14】 当該画像表示装置の表示画面に表示さ
    れている画像の切替を指示する指示手段を更に備えるこ
    とを特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
  15. 【請求項15】 前記制御手段は、前記画像形成情報が
    示すページ単位で表示される画像の内、表示されている
    ページ及び該画像が構成する総ページ数を表示すること
    を特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
  16. 【請求項16】 前記受信手段は、前記通信回線に接続
    される複数の情報処理装置より画像形成情報を受信する
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
  17. 【請求項17】 前記制御手段は、当該画像表示装置の
    表示画面に表示する画像がない場合は所定の画像を表示
    することを特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
  18. 【請求項18】 前記画像形成情報は、当該画像表示装
    置で表示されている画像の表示を中止する情報を含むこ
    とを特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
  19. 【請求項19】 前記受信手段が、前記画像の表示を中
    止する情報を含む画像形成情報の受信した場合、前記制
    御手段は、該当する画像の表示を中止することを特徴と
    する請求項18に記載の画像表示装置。
  20. 【請求項20】 当該画像表示装置の表示画面に表示さ
    れている画像の表示形態を変更する変更手段を更に備え
    ることを特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
  21. 【請求項21】 前記展開手段は、前記画像形成情報を
    画像に展開する場合、当該画像表示装置の表示画面のサ
    イズまたは向きに合うように該画像に座標変換を施すこ
    とを特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
  22. 【請求項22】 前記受信手段が受信した画像形成情報
    の生成元の情報処理装置が所定の情報処理装置であるか
    否かを判定する判定手段を更に備え、 前記制御手段は、前記受信手段が受信する画像形成情報
    の生成元の情報処理装置が所定の情報処理装置である場
    合、該画像形成情報に基づく画像のみを表示することを
    特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
  23. 【請求項23】 前記画像形成情報は、該画像形成情報
    に基づく画像の表示開始時刻を指示する情報を含むこと
    を特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
  24. 【請求項24】 前記画像形成情報は、該画像形成情報
    に基づく画像の表示終了時刻を指示する情報を含むこと
    を特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
  25. 【請求項25】 前記受信手段は、受信する前記画像形
    成情報に基づく画像の表示に関する課金情報を抽出する
    抽出手段を更に備えることを特徴とする請求項3に記載
    の画像表示装置。
  26. 【請求項26】 前記課金情報は、前記画像形成情報に
    基づく画像の表示時間であることを特徴とする請求項2
    5に記載の画像表示装置。
  27. 【請求項27】 前記課金情報は、前記画像形成情報に
    基づく画像の当該画像表示装置の表示画面における表示
    位置であることを特徴とする請求項25に記載の画像表
    示装置。
  28. 【請求項28】 前記受信手段で受信した画像形成情報
    を画像に展開し記録する記録手段を更に備えることを特
    徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
  29. 【請求項29】 前記展開手段で展開された画像を記録
    する記録手段を更に備えること特徴とする請求項3に記
    載の画像表示装置。
  30. 【請求項30】 通信回線を介して接続される画像表示
    装置に表示する画像を作成する情報処理装置であって、 前記画像表示装置に表示する画像の表示を制御する表示
    制御情報を含む、該画像を形成するための画像形成情報
    を生成する生成手段と、 前記生成手段で生成された画像形成情報を前記画像表示
    装置へ送信する送信手段とを備えることを特徴とする情
    報処理装置。
  31. 【請求項31】 通信回線を介して情報処理装置に接続
    され、該情報処理装置上で作成される画像を表示する画
    像表示装置の制御方法であって、 当該画像表示装置上における画像の表示を制御する表示
    制御情報を含む、該画像を形成するための画像形成情報
    を前記情報処理装置より受信する受信工程と、 前記受信工程で受信した画像形成情報を画像に展開する
    展開工程と、 前記画像形成情報より、前記展開工程で展開された画像
    に対する前記表示制御情報を抽出する抽出工程と、 前記展開工程で展開された画像の表示を前記表示制御情
    報に基づいて制御する制御工程とを備えることを特徴と
    する画像表示装置の制御方法。
JP9001441A 1997-01-08 1997-01-08 画像表示システム、画像表示装置及びその制御方法、情報処理装置 Withdrawn JPH10198326A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9001441A JPH10198326A (ja) 1997-01-08 1997-01-08 画像表示システム、画像表示装置及びその制御方法、情報処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9001441A JPH10198326A (ja) 1997-01-08 1997-01-08 画像表示システム、画像表示装置及びその制御方法、情報処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10198326A true JPH10198326A (ja) 1998-07-31

Family

ID=11501538

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9001441A Withdrawn JPH10198326A (ja) 1997-01-08 1997-01-08 画像表示システム、画像表示装置及びその制御方法、情報処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10198326A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6700587B1 (en) 1997-08-28 2004-03-02 Canon Kabushiki Kaisha Picture display apparatus
WO2005088602A1 (ja) * 2004-03-10 2005-09-22 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 画像伝送システムおよび画像伝送方法
JP2014013270A (ja) * 2012-07-03 2014-01-23 Canon Inc 画像表示装置、その制御方法及びプログラム
CN112394810A (zh) * 2019-08-19 2021-02-23 富士施乐株式会社 捕获和渲染远程呈现文档图像上的手部骨架的系统和方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6700587B1 (en) 1997-08-28 2004-03-02 Canon Kabushiki Kaisha Picture display apparatus
WO2005088602A1 (ja) * 2004-03-10 2005-09-22 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 画像伝送システムおよび画像伝送方法
JPWO2005088602A1 (ja) * 2004-03-10 2008-01-31 松下電器産業株式会社 画像伝送システムおよび画像伝送方法
US7551175B2 (en) 2004-03-10 2009-06-23 Panasonic Corporation Image transmission system and image transmission method
KR101084908B1 (ko) 2004-03-10 2011-11-17 파나소닉 주식회사 화상전송 시스템 및 화상전송 방법
JP5295500B2 (ja) * 2004-03-10 2013-09-18 パナソニック株式会社 画像伝送システム、画像伝送方法、画像投影装置およびプログラム
JP2014013270A (ja) * 2012-07-03 2014-01-23 Canon Inc 画像表示装置、その制御方法及びプログラム
CN112394810A (zh) * 2019-08-19 2021-02-23 富士施乐株式会社 捕获和渲染远程呈现文档图像上的手部骨架的系统和方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4478222B2 (ja) 画像形成システム、画像形成装置及びその制御方法
JP3058248B2 (ja) 画像処理制御装置及び画像処理制御方法
JP3733288B2 (ja) 情報処理装置および印刷制御方法および記憶媒体
JPH11192760A (ja) 画像形成装置およびシステム、画像読取装置およびシステム、記録媒体
US20140104657A1 (en) Image formation device
JPH11305975A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及び記憶媒体
JP2009194563A (ja) 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、画像処理装置の制御プログラム、及び画像処理方法
JPH10198326A (ja) 画像表示システム、画像表示装置及びその制御方法、情報処理装置
JP2008269325A (ja) 印刷装置及び印刷システム
US7239423B2 (en) Image processing apparatus
JPH11203099A (ja) 出力要求装置及びプレビュー機能付き印刷システム
JP5994509B2 (ja) 画像出力システム、携帯端末装置、プレビュー画像作成制御方法、プレビュー画像作成制御プログラム及び画像プレビューシステム
US20080144104A1 (en) Image forming device having direct printing operation and direct printing method thereof
JP4273144B2 (ja) 画像形成システム、画像形成装置及びその制御方法、コンピュータ可読メモリ
JPH11353138A (ja) 画像情報管理装置、方法、および記憶媒体
JP2009143124A (ja) 画像処理装置
JP2006148210A (ja) 画像入出力装置
JP2000151756A (ja) ネットワークシステム及びデータ転送方法
JP2013031976A (ja) 画像形成装置、および、画像形成方法
JP3453398B2 (ja) 画像処理システム及びその画像処理方法
JP3557885B2 (ja) ファクシミリ装置及びその印字制御方法
JP3530211B2 (ja) 画像形成装置
JP2004139465A (ja) 印刷装置及び印刷課金方法
JPH08163332A (ja) 画像形成装置
JP2002023975A (ja) 通信端末装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040406