JPH10197953A - 投射型液晶表示装置の冷却構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 投射型液晶表示装置の冷却構造において、装
置を大型化することなく簡略な構成で、排気ファンによ
る騒音を大幅に減少させること。 【解決手段】 光源ランプ２を冷却する排気ファン１
と、光源ランプ２を保持し、光源ランプ冷却用の空気流
れの第１経路５を有する光源ランプ箱３と、光源ランプ
箱３を脱着自在に収納し、光源ランプ２冷却用の空気流
れの第２経路６を形成する光源ランプ収納部材４と、光
源ランプ収納部材４と排気ファン１の間にあり、排気フ
ァン１から離間した位置に空気流れの経路を包囲する面
積以上の大きさを有するメッシュ板１０１を備えること
により、排気ファン１へ流入する空気流れの乱れを抑制
させて排気ファン１の羽根による風切り騒音を大幅に減
少させることが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、投射型液晶表示装
置の冷却構造に関し、装置を大型化することなく簡略な
構成で、排気ファンによる騒音を大幅に減少させて高品
位の投射型液晶表示装置を提供するものである。

【０００２】

【従来の技術】図５は、従来の投射型液晶表示装置の概
略構成を表す平面図である。図６は光源ランプの冷却構
造の排気面からみた説明図である。まず、全体の構成に
ついて図面を参照しながら説明する。かかる図におい
て、１は光源ランプ２のまわりの高温の空気を吸気およ
び換気することにより、光源ランプ２の高温部を適当に
冷却し温度調節する排気ファンである。光源ランプ箱３
は、排気ファン１による空気流れの上流側に配置され、
光源ランプ２を保持している。光源ランプ箱３には、排
気ファン１により吸気された光源ランプ２のまわりの高
温の空気を装置外へ排出するためルーバ形状になった空
気の流出口となる空気流れの第１経路４となる通路が一
体的に形成されている。また、排気ファン１によって光
源ランプ箱３の内部が負圧的になることによって、光源
ランプ２のリフレクター部分に沿って空気が流れるよう
に上流側には空気の吸入口が形成されている。光源ラン
プ収納部材４は、光源ランプ箱３を交換管理できるよう
に脱着自在に保持できるような案内部を有し筺体９ある
いは光学ブロック８に位置決めされて固定されている。
光源ランプ収納部材４は、光源ランプ２から出射される
光束を所定の光軸に位置決め自在となる図示しない位置
決め機構が設けられている。

【０００３】また、光源ランプ収納部材４には光源ラン
プ箱３のルーバ形状をした空気流れの第１経路５と対向
配置され、光源ランプ箱３とは対称的なルーバ形状をし
た空気流れの第２経路６が一体的に形成されている。ま
た、光源ランプ収納部材４には、光源ランプ箱３の上流
側の空気の流入口を経過して、光源ランプ２のリフレク
ター部分へ空気が導入されるように上流側には空気の流
入口が形成されている。光源ランプ箱３および光源ラン
プ収納部材４の空気の第１経路５および第２経路６のル
ーバ形状は、光源ランプ箱３が組み込まれた状態で、光
源ランプ２の反出射側への不要な光束が漏れないような
遮光性を有するように投影的には閉口形状になる互いに
対称的なルーバ形態になっている。

【０００４】また８は光源ランプ２から出射された光束
を映像情報に応じた画像に合成処理する光学ブロックで
ある。７は光学ブロック８より合成された画像をスクリ
ーン上に投射する投射レンズユニットである。次に図５
および図６を用いて実際の投射型液晶表示装置の冷却構
造の冷却のしくみについて詳しく説明する。図示しない
筺体９の通気口から吸気ファン１によって吸入された外
気により、液晶パネルなど図示しない光学ブロック８の
冷却を必要とする箇所および図示しない電源ブロック等
を冷却される。ここで、前述の構成より、前記光源ラン
プ箱３および光源ランプ収納部材４の空気の流入口から
排気ファン１によって空気が流れ込み、光源ランプ２の
リフレクター部分などを冷却した後、筺体９の外へ排気
される構成になっている。

【０００５】空気の流れとしては、図示しない筺体９の
通気口から吸気ファン１によって吸入された外気が、前
記光源ランプ箱３および光源ランプ収納部材４に設けら
れた空気の流入口から吸入され、排気ファン１により負
圧的になった光源ランプ箱３内の光源ランプ２のリフレ
クター部分にそって反出射側方向へと導かれ、光源ラン
プ箱３の第１経路５から光源ランプ収納部材４の第２経
路６を経て、排気ファン１へと流れ矢印の如く筺体外へ
排出される。その結果、熱源となる光源ランプ２には、
強制的に空気の流れが生じるため冷却作用が生じ、排気
ファン１による空気流量あるいは排気ファン１の駆動電
圧など最適に調節することによって、光源ランプ２にあ
っては、適当な温度に冷却調整される。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】前述の構成の従来の投
射型液晶表示装置の冷却構造においては、装置全体を小
型化するためには内部の容積を極力小さくとるため、空
気の流れの経路も必然的に小さくなり、通路も非常に窮
屈なものとなることが多々あった。そのため、光源ラン
プの冷却に必要な空気が流れず冷却性能を十分に発揮す
るため、補助の冷却ファンを追加したり、必要以上に排
気ファンの風量を増大させる必要があり、装置全体の構
成がかえって複雑になったり、価格が大きくなることが
あった。

【０００７】また、視聴者に対して、光源ランプの冷却
用の空気通路が複雑になるため、排気ファンにとっての
通風抵抗が大きなものとなり、排気ファンの風切り騒音
が大きくなり、視聴の妨げになり装置の商品性を極端に
落とすという大きな課題があった。そこで、本発明はこ
のような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、
装置を大型化することなく、非常に簡単な構成で光源ラ
ンプの冷却用の空気流れを円滑なものとし、排気ファン
に対する通風抵抗を激減させ、騒音を格段に抑制させる
ことのできる投射型液晶表示装置の冷却構造を提供する
ことを目的としている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、光源ランプと、前記光源ランプから出射さ
れた白色光を光学的に処理して、画像を生成する光学ブ
ロックと、前記光学ブロックで生成された画像をスクリ
ーンに拡大投射する投射レンズユニットと、前記光源ラ
ンプのまわりの高温の空気を吸気および換気することに
より、前記光源ランプを適当に冷却し温度調節する排気
ファンと、前記排気ファンによる空気通路の上流側に配
置され、前記光源ランプを保持するとともに、前記光源
ランプ冷却用の空気流れの第１経路を形成し、前記光源
ランプの反出射側への不要な光束を遮断する第一の遮光
部を有する光源ランプ箱と、前記光源ランプ箱を脱着自
在に収納し、前記光源ランプから出射される光束を所定
の光軸に位置決めし、前記光源ランプ冷却用の空気流れ
の第２経路を形成し、前記光源ランプ箱の第一の遮光部
と対向配置し、前記光源ランプの反出射側への不要な光
束を遮断する第２の遮光部を有する光源ランプ収納部材
と、前記ランプ収納部材の第２の遮光部と前記排気ファ
ンとの間であり、前記ランプ収納部材の第２の遮光部か
ら離間あるいは当接し、かつ前記排気ファンから離間し
た位置で空気通路の上流側に設置され、少なくとも前記
第２の遮光部の空気流れの経路を包囲する面積以上の大
きさを有し、かつ矩形あるいは円形の開口部を複数有す
る格子部材を備えたことを特徴とする。

【０００９】また、光源ランプと、前記光源ランプから
出射された白色光を光学的に処理して、画像を生成する
光学ブロックと、前記光学ブロックで生成された画像を
スクリーンに拡大投射する投射レンズユニットと、前記
光源ランプのまわりの高温の空気を吸気および換気する
ことにより、前記光源ランプを適当に冷却し温度調節す
る排気ファンと、前記排気ファンによる空気通路の上流
側に配置され、前記光源ランプを保持するとともに、前
記排気ファンの回転中心と同軸に扇状あるいは螺旋状の
前記光源ランプ冷却用の空気流れの第１経路を形成し、
前記光源ランプの反出射側への不要な光束を遮断する第
一の遮光部を有する光源ランプ箱と、前記光源ランプ箱
を脱着自在に収納し、前記光源ランプから出射される光
束を所定の光軸に位置決めし、前記排気ファンの回転中
心と同軸に扇状あるいは螺旋状の前記光源ランプ冷却用
の空気流れの第２経路を形成し、前記光源ランプ箱の第
一の遮光部と対向配置し、前記光源ランプの反出射側へ
の不要な光束を遮断する第２の遮光部を有する光源ラン
プ収納部材を備えたことを特徴とする。

【００１０】このような特徴を有する本発明によれば、
装置を大型化することなく、排気ファンの通風抵抗を増
大させる原因となる光源ランプの冷却用の空気の流れの
乱れを抑制し、排気ファンで発生する羽根の風切り騒音
を激減させることが出来る。また、このような特徴を有
する本発明によれば、装置を大型化することなく、排気
ファンの通風抵抗を大きく減少させることができ、排気
ファンで発生する羽根の風切り騒音を激減させることが
出来る。

【００１１】

【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、光源ランプと、前記光源ランプから出射された白色
光を光学的に処理して、画像を生成する光学ブロック
と、前記光学ブロックで生成された画像をスクリーンに
拡大投射する投射レンズユニットと、前記光源ランプの
まわりの高温の空気を吸気および換気することにより、
前記光源ランプを適当に冷却し温度調節する排気ファン
と、前記排気ファンによる空気通路の上流側に配置さ
れ、前記光源ランプを保持するとともに、前記光源ラン
プ冷却用の空気流れの第１経路を形成し、前記光源ラン
プの反出射側への不要な光束を遮断する第一の遮光部を
有する光源ランプ箱と、前記光源ランプ箱を脱着自在に
収納し、前記光源ランプから出射される光束を所定の光
軸に位置決めし、前記光源ランプ冷却用の空気流れの第
２経路を形成し、前記光源ランプ箱の第一の遮光部と対
向配置し、前記光源ランプの反出射側への不要な光束を
遮断する第２の遮光部を有する光源ランプ収納部材と、
前記ランプ収納部材の第２の遮光部と前記排気ファンと
の間であり、前記ランプ収納部材の第２の遮光部から離
間あるいは当接し、かつ前記排気ファンから離間した位
置で空気通路の上流側に設置され、少なくとも前記第２
の遮光部の空気流れの経路を包囲する面積以上の大きさ
を有し、かつ矩形あるいは円形の開口部を複数有する格
子部材を備えたものであり、排気ファンの通風抵抗を増
大させる原因となる光源ランプの冷却用の空気の流れの
乱れを抑制し、排気ファンで発生する羽根の風切り騒音
を激減させられるという作用を有する。

【００１２】本発明の請求項２に記載の発明は、光源ラ
ンプと、前記光源ランプから出射された白色光を光学的
に処理して、画像を生成する光学ブロックと、前記光学
ブロックで生成された画像をスクリーンに拡大投射する
投射レンズユニットと、前記光源ランプのまわりの高温
の空気を吸気および換気することにより、前記光源ラン
プを適当に冷却し温度調節する排気ファンと、前記排気
ファンによる空気通路の上流側に配置され、前記光源ラ
ンプを保持するとともに、前記排気ファンの回転中心と
同軸に扇状あるいは螺旋状の前記光源ランプ冷却用の空
気流れの第１経路を形成し、前記光源ランプの反出射側
への不要な光束を遮断する第一の遮光部を有する光源ラ
ンプ箱と、前記光源ランプ箱を脱着自在に収納し、前記
光源ランプから出射される光束を所定の光軸に位置決め
し、前記排気ファンの回転中心と同軸に扇状あるいは螺
旋状の前記光源ランプ冷却用の空気流れの第２経路を形
成し、前記光源ランプ箱の第一の遮光部と対向配置し、
前記光源ランプの反出射側への不要な光束を遮断する第
２の遮光部を有する光源ランプ収納部材を備えたもので
あり、排気ファンの通風抵抗を大きく減少させることが
でき、排気ファンで発生する羽根の風切り騒音を激減さ
せられるという作用を有する。

【００１３】（実施の形態１）図１は本発明の実施の形
態における投射型液晶表示装置の冷却構造の主要部の構
成を示す平面図であり、図２は当該部の排気面からみた
説明図である。なお、従来例と同一部分は同一符号を付
けて説明する。まず、全体の構成について説明する。図
１において、１は光源ランプ２のまわりの高温の空気を
吸気および換気することにより、光源ランプ２を適当に
冷却し温度調節する排気ファンである。光源ランプ箱３
は、排気ファン１による空気流れの上流側に配置され、
光源ランプ２を保持している。光源ランプ箱３には、排
気ファン１により吸気された光源ランプ２のまわりの高
温の空気を装置外へ排出するためルーバ形状になった空
気の流出口となる空気流れの第１経路５となる通路が一
体的に形成されている。

【００１４】また、排気ファン１によって光源ランプ箱
３の内部が負圧的になることによって、光源ランプ２の
リフレクター部分に沿って空気が流れるように上流側に
は空気の吸入口が形成されている。光源ランプ収納部材
４は、光源ランプ箱３を交換管理できるように脱着自在
に保持できるように筺体９あるいは光学ブロック８に位
置決めされて固定されている。光源ランプ収納部材４
は、光源ランプ２から出射される光束を所定の光軸に位
置決め自在となる図示しない位置決め機構が設けられて
いる。

【００１５】また、光源ランプ収納部材４には光源ラン
プ箱３のルーバ形状をした空気流れの第１経路５と対向
配置され、光源ランプ箱３とは対称的なルーバ形状をし
た空気流れの第２経路６が一体的に形成されている。ま
た、光源ランプ収納部材４には、光源ランプ箱３の上流
側の空気の流入口を経過して、光源ランプ２のリフレク
ター部分へ空気が導入されるように上流側には空気の流
入口が形成されている。光源ランプ箱３および光源ラン
プ収納部材４の空気の第１経路５および第２経路６のル
ーバ形状は、光源ランプ箱３が組み込まれた状態で、光
源ランプ２の反出射側への不要な光束が漏れないような
遮光性を有するように投影的には閉口形状になる互いに
対称的なルーバ形態になっている。

【００１６】また８は光源ランプ２から出射された光束
を映像情報に応じた画像に合成処理する光学ブロックで
ある。７は光学ブロック８より合成された画像をスクリ
ーン上に投射する投射レンズユニットである。１０１は
格子部材となるメッシュ板であり、排気ファン１と光源
収納部材４との間で、排気ファン１から離間した位置に
配置固定される。メッシュ板１０１は、少なくとも前述
の光源ランプ収納部材４の空気流れの第２経路６を包囲
する面積以上の面積を有し、かつ矩形あるいは円形の開
口部を複数有し、光源ランプ収納部材４に当接あるいは
離間する位置に固定されるため、例えば排気ファン１と
一体的に配置される。

【００１７】以上のように構成された本実施の形態１に
おける投射型液晶表示装置の冷却構造について冷却のし
くみについて図２も併せて説明する。図示しない筺体９
の通気口から吸気ファンによって吸入された外気によ
り、液晶パネルなど図示しない光学ブロック８の冷却を
必要とする箇所および図示しない電源ブロック等を冷却
される。

【００１８】ここで、前述の構成より、前記光源ランプ
箱３および光源ランプ収納部材４の空気の流入口から排
気ファン１によって空気が流れ込み、光源ランプ２のリ
フレクター部分などを冷却した後、筺体９の外へ排気さ
れる構成になっている。空気の流れとしては、図示しな
い筺体９の通気口から吸気ファンによって吸入された外
気が、前記光源ランプ箱３および光源ランプ収納部材４
に設けられた空気の流入口から吸入され、排気ファン１
により負圧的になった光源ランプ箱３内の光源ランプ２
のリフレクター部分にそって反出射側方向へと導かれ、
光源ランプ箱３の第１経路５から光源ランプ収納部材４
の第２経路６を経て、格子部材となるメッシュ板１０１
を経て排気ファン１へと流れ、矢印の如く筺体外へ排出
される。

【００１９】その結果、熱源となる光源ランプ２には、
強制的に空気の流れが生じるため冷却作用が生じ、排気
ファン１による空気流量あるいは排気ファン１の駆動電
圧など最適に調節することによって、光源ランプ２にあ
っては、適当な温度に冷却調整される。排気ファン１へ
流入する空気にあっては、最も排気ファン１に接近し通
風抵抗の源となる光源ランプ収納部材４を通過した流れ
の乱れが、メッシュ板１０１を通過する際に整流され
る。したがって、排気ファン１に流入する空気の流れは
整流されたものとなるのは明らかである。

【００２０】（実施の形態２）また、本発明における実
施の形態２について図３および図４を参照しながら説明
する。図３において、１は光源ランプ２のまわりの高温
の空気を吸気および換気することにより、光源ランプ２
を適当に冷却し温度調節する排気ファンである。光源ラ
ンプ箱３は、排気ファン１による空気流れの上流側に配
置され、光源ランプ２を保持している。光源ランプ箱３
には、排気ファン１により吸気された光源ランプ２のま
わりの高温の空気を装置外へ排出するため、排気ファン
１の回転中心と同軸に扇状あるいは螺旋状のルーバ形状
になった空気の流出口となる空気流れの第１経路１０２
となる通路が一体的に形成されている。

【００２１】また、排気ファン１によって光源ランプ箱
３の内部が負圧的になることによって、光源ランプ２の
リフレクター部分に沿って空気が流れるように上流側に
は空気の吸入口が形成されている。光源ランプ収納部材
４は、光源ランプ箱３を交換管理できるように脱着自在
に保持できるように筺体９あるいは光学ブロック８に位
置決めされて固定されている。光源ランプ収納部材４
は、光源ランプ２から出射される光束を所定の光軸に位
置決め自在となる図示しない位置決め機構が設けられて
いる。

【００２２】また、光源ランプ収納部材４には光源ラン
プ箱３の扇状あるいは螺旋状のルーバ形状をした空気流
れの第１空気経路１０２と対向配置され、光源ランプ箱
３とは対称的に排気ファン１と同軸に扇状あるいは螺旋
状のルーバ形状をした空気流れの第２空気経路１０３が
一体的に形成されている。また、光源ランプ収納部材４
には、光源ランプ箱３の上流側の空気の流入口を経過し
て、光源ランプ２のリフレクター部分へ空気が導入され
るように上流側には空気の流入口が形成されている。光
源ランプ箱３および光源ランプ収納部材４の扇状あるい
は螺旋状になった空気の第１空気経路１０２および第２
空気経路１０３のルーバ形状は、光源ランプ箱３が組み
込まれた状態で、光源ランプ２の反出射側への不要な光
束が漏れないような遮光性を有するように投影的には閉
口形状になる互いに対称的なルーバ形態になっている。

【００２３】また８は光源ランプ２から出射された光束
を映像情報に応じた画像に合成処理する光学ブロックで
ある。７は光学ブロック８より合成された画像をスクリ
ーン上に投射する投射レンズユニットである。以上のよ
うに構成された本実施の形態２における投射型液晶表示
装置の冷却構造について冷却のしくみについて図４も併
せて説明する。図示しない筺体９の通気口から吸気ファ
ンによって吸入された外気により、液晶パネルなど図示
しない光学ブロック８の冷却を必要とする箇所および図
示しない電源ブロック等を冷却される。ここで、前述の
構成より、前記光源ランプ箱３および光源ランプ収納部
材４の空気の流入口から排気ファン１によって空気が流
れ込み、光源ランプ２のリフレクター部分などを冷却し
た後、筺体９の外へ排気される構成になっている。

【００２４】空気の流れとしては、図示しない筺体の通
気口から吸気ファンによって吸入された外気が、前記光
源ランプ箱３および光源ランプ収納部材４に設けられた
空気の流入口から吸入され、排気ファン１により負圧的
になった光源ランプ箱３内の光源ランプ２のリフレクタ
ー部分にそって反出射側方向へと導かれ、光源ランプ箱
３の扇状あるいは螺旋状になった第１空気経路１０２か
ら光源ランプ収納部材４の扇状あるいは螺旋状になった
第２空気経路１０３を経て、排気ファン１へと流れ、矢
印の如く筺体外へ排出される。その結果、熱源となる光
源ランプ２には、強制的に空気の流れが生じるため冷却
作用が生じ、排気ファン１による空気流量あるいは排気
ファン１の駆動電圧など最適に調節することによって、
光源ランプ２にあっては、適当な温度に冷却調整され
る。

【００２５】ところで、光源ランプ箱３および光源ラン
プ収納部材４の第１空気経路１０２および第２空気経路
１０３を排気ファン１の回転中心と同軸に扇状あるいは
螺旋状に形成しているので、通過する空気は排気ファン
１の回転によりねじられた吸気方向に逆らうことなく流
れるので通風抵抗が大きく低減できるようになってい
る。

【００２６】

【発明の効果】以上のように、本発明の投射型液晶表示
装置の冷却構造によれば、装置全体を大型化することな
く排気ファンへの空気流れの乱れが抑制されるので、排
気ファンの羽根によって生ずる風切り騒音が極端に低減
でき、強いては装置全体の機雑騒音を抑制することがで
き、高品位の装置を提供できるという利点がある。

【００２７】また、本発明の投射型液晶表示装置の冷却
構造によれば、装置全体を大型化することなく排気ファ
ンへの通風抵抗を低減できるので、排気ファンの羽根に
よって生ずる風切り騒音が抑制させ、強いては装置全体
の機雑騒音を抑制することができ、高品位の装置を提供
できるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態１の投射型液晶表示装置の
冷却構造の概略構成を示す平面図

【図２】同冷却構造の当該部排気面からみた説明図

【図３】本発明の実施の形態２の投射型液晶表示装置の
冷却構造の概略構成を示す平面図

【図４】同冷却構造の当該部排気面からみた説明図

【図５】従来の投射型液晶表示装置の冷却構造の概略構
成を示す平面図

【図６】同冷却構造の当該部排気面からみた説明図

【符号の説明】

１ 排気ファン ２ 光源ランプ ３ 光源ランプ箱 ４ 光源ランプ収納部材 ５ 第１経路 ６ 第２経路 ７ 投射レンズユニット ８ 光学ユニット ９ 筺体 １０１ メッシュ板 １０２ 第１空気経路 １０３ 第２空気経路

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 武博 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】光源ランプと、 前記光源ランプから出射された白色光を光学的に処理し
   て、画像を生成する光学ブロックと、 前記光学ブロックで生成された画像をスクリーンに拡大
   投射する投射レンズユニットと、 前記光源ランプのまわりの高温の空気を吸気および換気
   することにより、前記光源ランプを適当に冷却し温度調
   節する排気ファンと、 前記排気ファンによる空気通路の上流側に配置され、前
   記光源ランプを保持するとともに、前記光源ランプ冷却
   用の空気流れの第１経路を形成し、前記光源ランプの反
   出射側への不要な光束を遮断する第一の遮光部を有する
   光源ランプ箱と、 前記光源ランプ箱を脱着自在に収納し、前記光源ランプ
   から出射される光束を所定の光軸に位置決めし、前記光
   源ランプ冷却用の空気流れの第２経路を形成し、前記光
   源ランプ箱の第一の遮光部と対向配置し、前記光源ラン
   プの反出射側への不要な光束を遮断する第２の遮光部を
   有する光源ランプ収納部材と、 前記ランプ収納部材の第２の遮光部と前記排気ファンと
   の間であり、前記ランプ収納部材の第２の遮光部から離
   間あるいは当接し、かつ前記排気ファンから離間した位
   置で空気通路の上流側に設置され、少なくとも前記第２
   の遮光部の空気流れの経路を包囲する面積以上の大きさ
   を有し、かつ矩形あるいは円形の開口部を複数有する格
   子部材を備えたことを特徴とする投射型液晶表示装置の
   冷却構造。
2. 【請求項２】光源ランプと、 前記光源ランプから出射された白色光を光学的に処理し
   て、画像を生成する光学ブロックと、 前記光学ブロックで生成された画像をスクリーンに拡大
   投射する投射レンズユニットと、 前記光源ランプのまわりの高温の空気を吸気および換気
   することにより、前記光源ランプを適当に冷却し温度調
   節する排気ファンと、 前記排気ファンによる空気通路の上流側に配置され、前
   記光源ランプを保持するとともに、前記排気ファンの回
   転中心と同軸に扇状あるいは螺旋状の前記光源ランプ冷
   却用の空気流れの第１経路を形成し、前記光源ランプの
   反出射側への不要な光束を遮断する第一の遮光部を有す
   る光源ランプ箱と、 前記光源ランプ箱を脱着自在に収納し、前記光源ランプ
   から出射される光束を所定の光軸に位置決めし、前記排
   気ファンの回転中心と同軸に扇状あるいは螺旋状の前記
   光源ランプ冷却用の空気流れの第２経路を形成し、前記
   光源ランプ箱の第一の遮光部と対向配置し、前記光源ラ
   ンプの反出射側への不要な光束を遮断する第２の遮光部
   を有する光源ランプ収納部材を備えたことを特徴とする
   投射型液晶表示装置の冷却構造。