JP2002214710A - プロジェクター - Google Patents

プロジェクター

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JP2002214710A
JP2002214710A JP2001005317A JP2001005317A JP2002214710A JP 2002214710 A JP2002214710 A JP 2002214710A JP 2001005317 A JP2001005317 A JP 2001005317A JP 2001005317 A JP2001005317 A JP 2001005317A JP 2002214710 A JP2002214710 A JP 2002214710A
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liquid crystal
crystal projector
connector
light shielding
light
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JP2001005317A
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Hiroshi Nagai
洋 永井
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遮光板の遮光フインの傾斜角度を大きくする
ことなく、光源から洩れ出た光を確実に遮光すること。 【解決手段】 電源129と、プロジェクター本体1の
外筐に形成された排気口131との間に排気フアン13
0を配置し、電源129と排気ファン130との間に複
数の遮光フイン133を有する遮光板132を配置した
プロジェクターにおいて、遮光板132の複数の遮光フ
イン133を光源129から洩れ出る光に対して直角方
向で対称状に構成したもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばポータブル
タイプの液晶プロジェクターに適用するのに最適なプロ
ジェクターの電源の遮光板の技術分野に属するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、ポータブルタイプの液晶プロ
ジェクターでは、図33及び図37に示すように、放電
ランプ127と円筒型反射鏡128からなる光源129
と、液晶プロジェクター本体1の外筐に形成された排気
口131との間に排気ファン130を配置し、光源12
9と排気ファン130との間に複数の遮光フイン133
を有する遮光板132を配置している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来は、遮光
板132の複数の遮光フイン133が一方向に平行状に
並んでいるために、光源129から洩れた光Lの一部が
複数の遮光フイン133の一部の間から洩れて、その光
Lが排気ファン130及び排気口131を通して外部に
洩れると言う問題があった。そこで、図38に示すよう
に、遮光フイン133の傾斜角度を大きくして、光源1
29から洩れた光Lが排気ファン130側へ洩れるのを
防ぐことが考えられるが、その場合には、遮光板132
を射出成形する際の金型構造が著しく複雑になって、コ
ストアップを招く上に、遮光板132の開口率が低くな
り、排気ファン130の作動によって光源129部分の
熱を排気口131から外部へ排出する際の空気流の抵抗
が大きくなって、排気効率が下がったり、騒音が大きく
なる等の新たな問題が発生してしまう。
【0004】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、遮光板の遮光フインの傾斜角度を
大きくすることなく、光源から洩れ出た光を確実に遮光
することができるプロジェクターを提供することを目的
としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明のプロジェクターは、電源と、プロジェクタ
ー本体の外筐に形成された排気口との間に排気ファンを
配置し、電源と排気ファンとの間に複数の遮光フインを
有する遮光板を配置したプロジェクターにおいて、遮光
板の複数の遮光フインを光源から洩れ出る光に対して直
角方向で対称状に構成したものである。
【0006】上記のように構成された本発明のプロジェ
クターは、遮光板の複数の遮光フインを光源から洩れ出
る光に対して直角方向で対称状に構成したので、複数の
遮光フインの傾斜角度を大きくすることなく、光源から
の光を確実に遮光することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用したポータブ
ルタイプの液晶プロジェクターの実施の形態を以下の順
序で説明する。 (1) コントロールパネルに兼用され、スピーカが内
蔵された前面カバーの開閉機構に関する説明(図1〜図
11) (1−1) ダブルヒンジ機構に関する説明(図1〜図
7) (1−2) スピーカへの電線の配線構造に関する説明
(図8及び図9) (1−3) 前面カバーのロック/ロック解除手段に関
する説明(図9〜図11) (1−4) 前面カバーの開閉動作の説明(図1〜図1
1) (2) コネクター収容部を開閉するコネクターカバー
に関する説明(図12〜図19) (3) 電源端子と電源基板の支持構造に関する説明
(図20〜図25) (4) 投射レンズのフォーカス、ズーム等の操作つま
みに関する説明(図26〜図32) (5) 電源の放熱用排気装置における遮光板に関する
説明(図33〜図38)
【0008】(1) コントロールパネルに兼用され、
スピーカが内蔵された前面カバーの開閉機構に関する説
明 まず、図1〜図12に示すように、このポータブルタイ
プの液晶プロジェクターは、外表面の凹凸をなくしたフ
ラットデザインに形成されていて、扁平な箱型に構成さ
れた液晶プロジェクター本体1の前面1aで、一側方に
片寄った位置に投射レンズ2が露出されている。そし
て、投射レンズ2の前面を開閉する前面カバー3が備え
られている。この前面カバー3はコントロールパネルに
兼用されていて、内部の左右両端位置には左右一対のス
ピーカ4が内蔵されている。そして、液晶プロジェクタ
ー本体1の左右両側部1bの前端部1cが前方に平行状
に突出されていて、前面1aの前側には凹所5が形成さ
れている。なお、前面カバー3の外側面3aとは反対の
内側面がコントロールパネル面3bに形成されていて、
このコントロールパネル面3bの中央部に、電源釦、入
力切換釦、画質調整及びメニュー釦、メニュー選択及び
調整釦、調整終了釦、リセット釦等の複数の操作釦6が
配置されている。また、コントロールパネル面3bの左
右両側位置には多数の放音用穴が開口された左右一対の
放音部7が配置されていて、左右一対のスピーカ4はそ
の左右一対の放音部7の内側に配置されている。
【0009】そして、前面カバー3は後述する左右一対
のダブルヒンジ機構11、12によって液晶プロジェク
ター本体1に上下方向に回動自在に支持されていて、こ
の前面カバー3は、図3に示すように、液晶プロジェク
ター本体1の凹所5内に垂直状に収納されて投射レンズ
2の前面を覆う収納位置と、図4に示すように、液晶プ
ロジェクター本体1の上方へ回動されてコントロールパ
ネル面3b及び左右一対のスピーカ4を斜め後方上方に
向けた開放位置との間で270°以上の角度範囲内で上
下及び前後方向である矢印a、b方向に回動自在に構成
されている。そして、前面カバー3を液晶プロジェクタ
ー本体1の凹所5内に垂直状に収納して、投射レンズ2
の前面を覆うことによって、液晶プロジェクターの底面
を除く5面全体がフラットで、すっきりしたデザインと
なるように構成されている。
【0010】(1−1) ダブルヒンジ機構に関する説
明 次に、図1〜図7に示すように、前面カバー3の左右両
端部3cの上端部(前面カバー3を凹所5内に垂直状に
収納した状態での上端位置を言う)と液晶プロジェクタ
ー本体1の上部1dの前端部1eの左右両側部との間
に、左右一対のダブルヒンジ機構11、12が連結され
ている。この左右一対のダブルヒンジ機構11、12は
それぞれ平行状の第1、第2ヒンジピン13、14及び
15、16と、ヒンジアーム17、18とを有してい
る。そして、これら左右一対のダブルヒンジ機構11、
12は液晶プロジェクター本体1の左右両側部1bで前
端部1cの上端部分に形成された左右一対の凹部19内
に収められている。そして、これら左右一対のダブルヒ
ンジ機構11、12の左右各一対のヒンジピン13、1
4と15、16は2本の平行な回転中心線上に配置され
ている。
【0011】そして、図5及び図6に示すように、一方
のダブルヒンジ機構11の平行状の第1、第2ヒンジピ
ン13、14の内側端である一端13a、14aはそれ
ぞれブラケット20、21に固着され、これらのブラケ
ット20、21を前面カバー3内と液晶プロジェクター
本体1の上部1dの内側とにネジ22、23によって固
着することによって、これら第1、第2のヒンジピン1
3、14が前面カバー3と液晶プロジェクター本体1と
にそれぞれ固着されている。そして、ヒンジアーム17
はこれら第1、第2のヒンジピン13、14の外側端で
ある他端13b、14b間を直角状に連結しており、第
1、第2のヒンジピン13、14の他端13b、14b
はヒンジアーム17に対してそれぞれ回転自在に支持さ
れている。
【0012】そして、第1、第2の回転付勢手段である
第1、第2の捩りコイルバネ24、25が第1、第2の
ヒンジピン13、14の外周に挿入されていて、これら
第1、第2の捩りコイルバネ24、25の両端部24
a、24bと25a、25bとがブラケット20、21
と、ヒンジアーム17とにそれぞれ係止されている。そ
して、第1の捩りコイルバネ24によって、前面カバー
3がヒンジアーム17に対して第1のヒンジピン13を
中心にして上方側である矢印c方向に回動付勢され、第
2の捩りコイルバネ25によって、ヒンジアーム17が
液晶プロジェクター本体1に対して第2のヒンジピン1
4を中心にして後方上方側である矢印e方向に回動付勢
されている。
【0013】そして、後述する前面カバー3の開放時
に、最初に前面カバー3を第1のヒンジピン13の中心
に矢印c方向に回転させる第1の回転モードを実行させ
た後、引き続き前面カバー3を第2のヒンジピン14を
中心に矢印e方向に回転させる第2の回転モードを実行
させるためにヒンジアーム17に対する第1、第2のヒ
ンジピン13、14の回転負荷に差を持たせるための一
対のダンパー26、27が第1、第2ヒンジピン13、
14の外周でヒンジアーム17内に内蔵されている。な
お、これらのダンパー26、27は外周の一部にスリッ
トが形成された円筒形のゴム等によって構成されてい
る。
【0014】また、この一方のダブルヒンジ機構11に
は、ヒンジアーム17に対する前面カバー3の矢印c方
向の回転角(回動角)をほぼ270°に規制し、液晶プ
ロジェクター本体1に対するヒンジアーム17の矢印e
方向の回転角(回動角)をほぼ90°に規制するための
回転角規制手段28、29が設けられていて、これらの
回転角規制手段28、29はそれぞれヒンジピン13、
14の外周の一部に直角状に突設されたストッパーピン
30、31と、ヒンジアーム17に一体に形成されたス
トッパーピン当接部32、33によって構成されてい
る。なお、ヒンジアーム17の外周にはプラスチック等
にて成形された2分割カバー34、35がネジ止め等に
て固着され、これら2分割カバー34、35の外周にプ
ラスチック等にて成形されたキャップ36が嵌合されて
第1、第2のヒンジピン13、14及びヒンジアーム1
7の外周が被覆されている。
【0015】次に、他方のダブルヒンジ機構12は、平
行状の第1、第2ヒンジピン15、16と、これらの間
を直角状に連結するヒンジアーム18とがプラスチック
等にて一体成形されたものであって、第1、第2のヒン
ジピン15、16は中空状のピン形状に形成されてい
て、ヒンジアーム18も中空状に形成されている。そし
て、第1、第2のヒンジピン15、16が前面カバー3
と液晶プロジェクター本体1とにそれぞれ回動自在に取
り付けられている。そして、ヒンジアーム18の外側に
はプラスチック等にて成形されたキャップ37が嵌合さ
れている。従って、これら第1、第2のヒンジピン1
5、16及びヒンジアーム18内に亘ってほぼU字形状
の中空部38が形成されている。但し、第1、第2のヒ
ンジピン15、16及びヒンジアーム18は2分割ピー
ス構造に構成されていて、その2分割ピースを組み合せ
てネジで固定することにより、中空部38が形成される
ことになる。
【0016】(1−2) スピーカへの電線の配線構造
に関する説明 次に、図8及び図9に示すように、前面カバー3内のほ
ぼ中央部には、前述したコントロールパネルの複数の操
作釦6によって操作される複数のコントロールスイッチ
が実装されたプリント配線基板であるコントロール基板
41が内蔵されている。そして、このコントロール基板
41と液晶プロジェクター本体1内のメイン回路基板
(図示せず)との間を電気的に接続するハーネスである
電線42が他方のダブルヒンジ機構12の第1、第2の
ヒンジピン15、16及びヒンジアーム17内に沿って
ほぼU字状に形成されている中空部38内にほぼU字形
状に挿通されて配線されている。そして、コントロール
基板41の左右両端部と左右一対のスピーカ4との間が
2本の電線43、44によって電気的に接続されてい
て、これら2本の電線43、44の長さを等しく構成す
ることによって左右一対のスピーカ4及び電線43、4
4の共通化によるコストダウンが図られている。
【0017】(1−3) 前面カバーのロック/ロック
解除手段に関する説明 次に、図9〜図11に示すように、この液晶プロジェク
ターには、前面カバー3を液晶プロジェクター本体1の
凹所45内にほぼ垂直状に収納させた時に、その前面カ
バー3を自動的にロックし、ロック解除釦を押すことに
よってそのロックを解除することができる機構が設けら
れている。この際、液晶プロジェクター本体1の前面1
aの凹所5内で、左右両側方から相互に対向される左右
一対の対向面5a、5bのうちの一方の対向面5aにロ
ック/ロック解除用フック部51が左右方向である矢印
g、h方向にスライド自在に突出されていて、フック部
51は液晶プロジェクター本体1の一方の側部1bの前
面に取り付けられたロック解除用押釦25と連動されて
いる。つまり、フック部51は図11に実線で示すロッ
ク位置までロック用バネ(図示せず)によってロック方
向である矢印g方向にスライド付勢されていて、押釦5
2を押すことによって連動機構(図示せず)を介してフ
ック部51を図11に1点鎖線で示すロック解除位置ま
でロック用バネに抗してロック解除方向である矢印h方
向にスライド駆動することができるように構成されてい
る。
【0018】そして、液晶プロジェクター本体1の凹所
5の他方の対向面5bには、2条形状又は1条形状等の
フック部53が形成されていて、前面カバー3の左右両
端面3c、3dには液晶プロジェクター本体1の左右一
対のフック部51、53が係合、離脱可能な凹部である
左右一対の係合部54、55が形成されている。なお、
一方のフック部51の先端の上面には斜面51aが形成
され、他方のフック部53の特に下側には斜面53aが
形成されている。また、左右一対の係合部54、55の
外周の特に下側にも斜面54a、55aが形成されてい
る。そして、前面カバー3の左右両端面3dと液晶プロ
ジェクター本体1の左右一対の対向面5a、5bとの間
には僅かな隙間56が形成されている。
【0019】(1−4) 前面カバーの開閉動作の説明 次に、図1〜図11によって、前面カバー3の開閉動作
について説明すると、まず、図1の(A)、図4及び図
5は、前面カバー3を液晶プロジェクター本体1の凹所
5内の収納位置にほぼ垂直状に収納して、投射レンズ2
の前面を覆った状態を示したものであり、この時には、
図11に示すように、前面カバー3の左右一対の係合部
54、55内に液晶プロジェクター本体1の左右一対の
フック部51、53が係合されて、前面カバー3が凹所
5内の収納位置にロックされている。そして、この前面
カバー3の収納状態では、液晶プロジェクターの底面を
除く外表面の5面全体がフラットに形成されて、この液
晶プロジェクターが小型化され、かつ、携帯性の高いも
のとなっていて、この液晶プロジェクターを例えば鞄内
等に入れて容易に持ち運びすることができるように構成
されている。
【0020】次に、前面カバー3を液晶プロジェクター
本体1の上部へ開放させる時には、図11に示されてい
るロック解除用押釦52を押して、ロック/ロック解除
用フック部5aを図11で実線のロック位置から1点鎖
線で示したロック解除位置まで矢印h方向にスライド駆
動する。すると、前面カバー3の収納位置でのロックが
解除されて、この前面カバー3が図1の(C)、図2及
び図4に示す開放位置まで、図2に示す矢印a方向に自
動的に回動される。
【0021】この際、一方のダブルヒンジ機構11の第
2のヒンジピン14の外周のダンパー27による回転負
荷によって左右一対のヒンジアーム17、18が左右一
対の凹部19内で図1の(B)及び図3に示すように水
平状態に保持されている状態で、第1のヒンジピン13
の外周の第1の捩りコイルバネ24にチャージされてい
るバネ力によって、前面カバー3が凹所5内の収納位置
から図1の(B)に示す開放途中位置まで、左右一対の
ダブルヒンジ機構11、12の同一中心状の第1のヒン
ジピン13、15を中心に左右一対のヒンジアーム1
7、18に対して矢印c方向にほぼ180°回転して、
この前面カバー3が上方に向けてほぼ垂直状に立ち上が
る。そして、この時、図7に示したストッパーピン30
にヒンジアーム17のストッパーピン当接部32が矢印
c方向から当接して、前面カバー3がヒンジアーム17
に対してほぼ90°に角度規制されて止まる。
【0022】そして、ストッパーピン当接部32がスト
ッパーピン30に矢印c方向から当接された瞬間に、第
2のヒンジピン14の外周の第2の捩りコイルバネ25
にチャージされているバネ力によって引き続きヒンジア
ーム17に第2のヒンジピン14を中心とした矢印e方
向の回転力が作用する。これにより、左右一対のダブル
ヒンジ機構11、12の左右一対のヒンジアーム17、
18が同一中心状の左右一対の第2のヒンジピン14、
16を中心に矢印e方向にほぼ90°回転駆動されて、
前面カバー3が引き続き図1の(B)に示す開放途中位
置から図1の(C)、図2及び図4に示す液晶プロジェ
クター本体1の上部の開放位置まで矢印e方向に自動的
に回動される。そして、図7に示したストッパーピン3
1にヒンジアーム17のストッパーピン当接部33が矢
印e方向から当接して、前面カバー3がその開放位置で
停止される。
【0023】そして、前面カバー3が液晶プロジェクタ
ー本体1の上部の開放位置まで矢印e方向に回転される
ことによって、左右一対のダブルヒンジ機構11、12
の左右一対のヒンジアーム17、18が左右一対の第2
のヒンジピン14、16の上方にほぼ垂直状に立ち上が
り、前面カバー3を支持している左右一対の第1のヒン
ジピン13、15が液晶プロジェクター本体1の上部1
dより上方位置まで高く持ち上げられることによって、
前面カバー3の上向きに反転されたコントロールパネル
面3b及び左右一対のスピーカ4が液晶プロジェクター
本体1の斜め後方上方に向けられることになる。
【0024】そして、この図1の(C)、図2及び図4
に示す前面カバー3の開放状態は、投射レンズ2の前面
が開放されて、投射レンズ2によって映像をスクリーン
等に投射することができる液晶プロジェクターの使用状
態であり、この液晶プロジェクターの使用状態では、操
作する人や観衆が液晶プロジェクター本体1の後面1f
側に座ることになり、前面カバー3のコントロールパネ
ル面3b及び左右一対のスピーカ4が液晶プロジェクタ
ー本体1の斜め後方上方に向くことによって、操作する
人にとってはコントロールパネル面3b上の複数の操作
釦6の操作性が著しく向上し、また、左右一対のスピー
カ4から発生される音声は主として液晶プロジェクター
の斜め後方上方に向けられることから、その液晶プロジ
ェクター本体1の後面1f側に座っている観衆にとって
聞き取り易くなり、音響効果も著しく向上する。
【0025】なお、前面カバー3を開放位置から収納位
置まで戻す際には、前面カバー3を図2で矢印b方向に
押せば良いかが、その時には、開放時の逆動作で、ま
ず、左右一対のダブルヒンジ機構11、12のヒンジア
ーム17、18が前面カバー3と一体に左右一対の第2
のヒンジピン14、16を中心に図7で矢印f方向に回
動されて、第2の捩りコイルバネ25にバネ力がチャー
ジされる。そして、これに引き続いて前面カバー3が左
右一対のヒンジアーム17、18に対して左右一対の第
1のヒンジピン13、15を中心に図7で矢印d方向に
回動されて、第1の捩りコイルバネ24にバネ力がチャ
ージされる。
【0026】そして、図11に示したように、前面カバ
ー3が凹所5内の収納位置まで戻されて収納され、その
前面カバー3によって投射レンズ2の前面が覆われた時
に、左右一対のフック部51、53に左右一対の係合部
54、55がフック部51のロックバネのバネ力に抗
し、かつ、これらの斜面51a、53a、54a、55
aの案内作用によって自動的に係合されて、前面カバー
3がその収納位置に自動的にロックされることになる。
【0027】(2) コネクター収容部を開閉するコネ
クターカバーに関する説明 次に、図12〜図19に示すように、液晶プロジェクタ
ー本体1の外筐部分1gで、一方の側部1bの後面1f
側のコーナ部分には、複数のコネクターが収容された凹
形のコネクター収容部61が形成されている。そして、
このコネクター収容部61内にはパーソナルコンピュー
タへの接続用コネクター等であって、使用頻度が高い主
コネクター62と、ビデオ入力端子用コネクターやS入
力端子用コネクター等の使用頻度が主コネクターに比べ
て低い複数の副コネクター63、64が収容されてい
る。
【0028】そこで、このコネクター収容部61内を主
コネクター部61aと副コネクター部61bとに液晶プ
ロジェクター本体1の前後方向等に2分割して、主コネ
クター部61a内に主コネクター62を配置し、副コネ
クター部61b内に複数の副コネクター63、64を配
置している。
【0029】そして、このコネクター収容部61全体を
開閉することができるコネクターカバー65を設け、こ
のコネクターカバー65を主コネクター部61aを開閉
する主カバー部66と、副コネクター部61bを開閉す
る副カバー部67とに2分割すると共に、これら主カバ
ー部66と副カバー部67との間にヒンジ部68を一体
成形して、主カバー部66と副カバー部67とをヒンジ
部68によって相互に回動自在に一体成形したものであ
る。なお、このコネクターカバー65の副カバー部67
側の端部である遊端部65aで、その副カバー部67の
内面67aの上下2〜3箇所には2〜3個の取付部69
が直角状に一体成形されている。また、このコネクター
カバー65の主カバー部66側の端部である先端部65
bの外側の上下中央部にはつまみ部70が一体成形され
ている。なお、2〜3個の取付部69は先端に大径部6
9aが一体に形成された円柱ピン形状に形成されてい
る。
【0030】そして、このコネクターカバー65はゴム
やエラストマー等の軟質プラスチック等の軟質部材で成
形されたものが好ましく、このコネクターカバー65の
表面に化粧用の硬質プラスチックや金属箔等をラミネー
トしたものでも良い。また、主カバー部66と副カバー
部67とを硬質プラスチックで別成形し、これらをヒン
ジ部68によって相互に回転自在に機械結合させたもの
であっても良い。
【0031】そして、このコネクターカバー65がコネ
クター収容部61内に外側から嵌合されて、2〜3個の
取付部69が副コネクター部61bの主コネクター部6
1a側とは反対側部分で外筐1g部分に形成されている
上下2〜3個の取付穴71内に弾性に抗して圧入されて
取り付けられ、先端の大径部69aで複数の取付穴71
内からの抜け止めがなされている。
【0032】そして、このコネクターカバー65の複数
の取付部69側を除く、3方の外周面65cがコネクタ
ー収容部61の対向する3方の内周面61cの内側に弾
性に抗して軽圧入されて、これらによって第1の係止部
72が構成されている。また、このコネクターカバー6
5の副カバー部67の内面67aには副コネクター63
の1つの内部に弾性に抗して軽圧入されるほぼ内外2重
の円筒形状の圧入部73が一体に成形されていて、この
圧入部73によって第2の係止部74が構成されてい
る。
【0033】以上のように構成されたコネクター収容部
61及びコネクターカバー65によれば、コネクターカ
バー65が液晶プロジェクター本体1の外筐1gに複数
の取付部69を支点としてつまみ部70側が矢印i、j
方向に回動自在(開閉自在)に取り付けられている。そ
して、図12、図15及び図17に示すように、コネク
ターカバー65全体をコネクター収容部61内に弾性に
抗して軽圧入すると、圧入部73も副コネクター63内
に軽圧入されて、このコネクター収容部61内全体がコ
ネクターカバー65によって密封される。この時、コネ
クターカバー65の主カバー部66は係止力が弱い第1
の係止部72のみが弱い係止力によって係止され、副カ
バー部67はその係止部72と第2の係止部74との合
力による強い係止力によって係止されている。
【0034】そこで、図13及び図14に示すように、
使用頻度が高い主コネクター62にパーソナルコンピュ
ータへの接続用コネクター(信号ケーブル)等を差し込
む際には、図13及び図18に示すように、コネクター
カバー65のつまみ部70を外側方向である矢印j方向
に引っ張ると、第1の係止部72のみの弱い係止力によ
って係止されている主カバー部66のみがコネクター収
容部61の主コネクター部61aから外れて、その主カ
バー部66がヒンジ部68を中心に矢印j方向に独立し
て開放されて、主コネクター部61aのみが独立して開
放される。
【0035】しかし、このコネクターカバー65の副カ
バー部67は第1の係止部72と第2の係止部74の合
力による強い係止力によってコネクター収容部61内に
係止されているので、その副カバー67はコネクター収
容部61の副コネクター部61bの密封状態をそのまま
保持することができる。従って、主コネクター62に接
続用コネクターを接続して使用している間は、副コネク
ター63、64に対する防塵性を確保することができ
る。
【0036】そして、コネクターカバー65のつまみ部
70を図18で矢印j方向に強く引っ張れば、第1、第
2の係止部72、74が共に外れるので、図14及び図
19に示すように、コネクターカバー65の主カバー部
66と、副カバー部67とがヒンジ部68を介して同時
に開放されるので、コネクター収容部61全体を開放
(全開)することができる。そして、主コネクター62
及び2〜3個の副コネクター63、64に対する接続用
コネクター(信号ケーブル)の接続を自由に行うことが
できる。
【0037】以上のように、コネクター収容部61内の
使用頻度が高い主コネクター部61aと使用頻度が低い
副コネクター部61bとを開閉する1つのコネクターカ
バー65の主カバー部66を副カバー部67に対して独
立して開閉自在、或いは、主カバー部66と副カバー部
67とを一体に開閉自在に構成すれば、防塵性が高い液
晶プロジェクターを得ることができる上に、使い勝手が
非常に良い。そして、コネクターカバー65は1個で済
むので、コネクターカバー65を2個に分けて成形する
ものに比べて部品点数及び組立工数の削減、射出成形時
の金型費用の削減による大幅なコストダウンを図ること
ができる。更に、2個のコネクターカバーを個別に取り
付けるものに比べて、1個のコネクターカバー65を取
り付ける場合には、取付けスペースも1箇所のみで良い
ことから、液晶プロジェクターの小型、軽量化を図るこ
とができる。なお、ここでは、コネクター収容部61の
主コネクター部61aと副コネクター部61b及びコネ
クターカバー65の主カバー部66と副カバー部67を
液晶プロジェクター本体1の前後方向に2分割した構造
を示したが、これらを液晶プロジェクター本体1の上下
方向や左右方向等に2分割することも可能である。
【0038】(3) 電源端子と電源基板の支持構造に
関する説明 次に、図20の模式図に示したように、この液晶プロジ
ェクターの液晶プロジェクター本体1の前面1aの一部
にはコネクターの一例である電源端子81が露出されて
いて、この電源端子81は液晶プロジェクター本体1内
に水平状に取り付けられたプリント配線基板である電源
基板82に半田付けされている。そして、電源端子81
の2本の端子ピンが太く、この電源端子81に対するA
Cインレットである電源用コネクターの脱着時の摩擦力
が大きいことから、その脱着時に、電源端子81と電源
基板82との半田付け部分にストレスが加わって破損し
易いと言う問題があった。そこで、この液晶プロジェク
ターでは、図21〜図25に示すように、上記の半田付
け部分に加わるストレスによる破損を防止するための電
源端子81及び電源基板82の支持構造が採用されてい
る。
【0039】即ち、まず、電源端子81のハウジング8
3が水平状の電源基板82の下面に水平状に密着され
て、そのハウジング83の上面に一体成形されている割
形ピン形状で、先端にフランジ部が形成されている2本
の結合ピン85が電源基板82に形成されている2個の
差込穴86内に下方から直角状に嵌合されて、そのハウ
ジング83が電源基板82に結合されている。この際、
電源端子81の2本の端子ピン84の電源基板82への
半田付け用端部84aが電源基板82に直角状に挿通さ
れて、それぞれ所定の配線パターンに半田付け87され
ている。
【0040】次に、液晶プロジェクター本体1の外筐1
gのボトムケース89等のシャーシの上部にコネクター
保持部90がネジ91による固着方法や一体成形等によ
って強固に結合されている。そして、このコネクター保
持部90の上端には電源端子81を上方から脱着可能に
嵌合させて水平状に保持するためのほぼコ字状のコネク
ター嵌合部92が一体成形されていて、電源端子81の
ハウジング83の左右両側面83aと、コネクター嵌合
部92の左右両側の内側面92aとの間には左右各一対
の垂直状のリブ93と、リブ嵌合溝94がそれぞれ一体
成形されている。この際、リブ93及びリブ嵌合溝94
はハウジング83とコネクター嵌合部92の何れの側に
設けても良い。
【0041】そして、そのコネクター保持部90の後方
位置で、ボトムケース89の上部や他の部材の上部にプ
リント配線基板保持部である電源基板保持部95が取り
付けられている。この電源基板保持部95は下部支持部
材96と上部押え部材97とによって構成されていて、
下部支持部材96の上端に一体成形した複数の垂直状の
係止爪98に上部押え部材97の複数の係止穴99が上
下、左右、前後に遊びを有する状態に係合されるように
構成されている。
【0042】そこで、図22及び図23に示すように、
電源端子81のハウジング83をコネクター保持部90
のコネクター嵌合部92内に上方から挿入して水平状に
載置し、これらの左右一対のリブ93とリブ嵌合溝94
とを相互に嵌合させる。すると、このハウジング83が
シャーシであるボトムケース89に対して端子ピン84
の軸方向に対して不動状態に固定され、その電源端子8
1の前端が液晶プロジェクター本体1の前面1aに形成
されているコネクター穴100に内側から対向される。
【0043】そこで、図22〜図25に示すように、電
源基板82の左右両端部82aを電源基板保持部95の
下部支持部材96の上部に水平状に載置し、上部押え部
材97を電源基板82に上方から遊びを有する状態に嵌
合させて、複数の係止爪98に複数の係合穴99を遊び
を有する状態に嵌合させると、電源基板82がこの電源
基板保持部90で端子ピン85の軸方向にスライド自在
に支持される。そして、最後に、液晶プロジェクター本
体1のトップカバー101をボトムケース89の上部に
ネジ止めにて結合し、そのトップカバー101で上部押
え部材97上の複数の凸部97aを上方から軽く押え
て、電源基板82の浮きを防止して、液晶プロジェクタ
ー本体1内への電源端子81の組み付けを完了するよう
に構成されている。
【0044】このように、電源端子81のハウジング8
3をシャーシであるボトムケース89と一体のコネクタ
ー保持部90に端子ピン84の軸方向である矢印k方向
に不動状態に固定する一方、電源端子81の2本の端子
ピン84が半田付け87された電源基板82を電源基板
保持部85に端子ピン84の軸方向である矢印k方向に
スライド可能に支持しておくと、ACインレットである
電源接続用コネクター102を液晶プロジェクター本体
1のコネクター穴100を通して電源端子81のハウジ
ング83内に抜き差しする際の摩擦力によって電源端子
81のハウジング83が矢印k方向に押し引きされるこ
とが全くない。仮りに、ハウジング83が矢印k方向に
多少押し引きされても、電源基板82が2本の結合ピン
85を介してハウジング83と一体に矢印k方向に自由
にスライドすることができるので、2本の端子ピン84
の電源基板82に対する半田付け87部分にストレスが
加えられて、これらが破損されてしまうことを未然に防
止することができる。
【0045】そして、電源端子81のハウジング83を
リブ93とリブ嵌合溝94とによって相互に嵌合させな
がら、コネクター保持部90のコネクター嵌合部92内
に上方から脱着可能に嵌合させて水平状に載置させる構
造は、ハウジング83をコネクター保持部90にネジ止
めする必要が一切なくて、組立て時及び分解時の作業性
を著しく向上させることができる。そして、電源端子8
1及び電源基板82をシャーシ等にネジ止めする必要が
一切ないことから、取付けスペースの最小化を実現する
ことができて、液晶プロジェクターの小型、軽量化を実
現できる。
【0046】(4) 投射レンズのフォーカス、ズーム
等の操作つまみに関する説明 まず、図32は従来のポータブルタイプの液晶プロジェ
クターにおける液晶プロジェクター本体141に採用さ
れている投射レンズ142のフォーカス調整用つまみ1
43及びズーム調整用つまみ144を示したものであっ
て、図32の(A)(B)は液晶プロジェクター本体1
41の上面に穴145や切欠き146を開けて、その穴
145や切欠き146内にフォーカス調整用つまみ14
3とズーム調整用つまみ144を配置したものであり、
図32の(C)は、液晶プロジェクター本体141の上
面に複数のスリット147を形成して、これらのスリッ
ト147からフォーカス調整用つまみ133とズーム調
整用つまみ144を上方に突出させたものである。ま
た、図32の(D)は投射レンズ142を液晶プロジェ
クター本体141の前面から前方へ大きく突出させたも
のである。なお、、従来は、この他にも、投射レンズ1
47を沈胴式(液晶プロジェクター本体141に対して
出し入れする構造)に構成したり、電動式フォーカス、
ズームを採用する等の方法があった。
【0047】しかし、上記したような従来方法では、液
晶プロジェクターの外表面に凹凸が発生してしまうため
にフラットデザインを採用できなかったり、フラットデ
ザイン化に著しくコストがかかってしまったり、液晶プ
ロジェクター全体が大型化されてしまう等の問題があっ
た。また、中には前面カバー兼用のコントロールパネル
を採用し難いものもあった。
【0048】そこで、本発明の液晶プロジェクターで
は、図26〜図28に示すように、液晶プロジェクター
本体1の前面1aに露出されている投射レンズ2の前端
2aを液晶プロジェクター本体1の前面1aより段差H
1だけ後方側へ後退(凹ませること)させている。そし
て、その液晶プロジェクター本体1の前面1aには投射
レンズ2の外周部分に円弧状の凹部111を形成してい
る。そして、投射レンズ2の前端の外周に配置されてい
るフォーカス調整用リング112の外周に操作用つまみ
であるフォーカス調整用つまみ113をネジ114で固
着し、投射レンズ2の外周で、フォーカス調整用リング
112より後方位置に配置されているズーム調整用リン
グ115の前端の外周に操作用つまみであるズーム調整
用つまみ116をネジ117で固着している。
【0049】そして、これらフォーカス調整用つまみ1
13と、ズーム調整用つまみ116を液晶プロジェクタ
ー本体1の前面1aの投射レンズ2の外周の円弧状の凹
部111内に収容させたものである。これらフォーカス
調整用つまみ113及びズーム調整用つまみ116はそ
れぞれ剪断面形状が凸形に形成されていて、これらの平
板状のつまみ本体113a、116aの前面の中央部に
リブ113b、116bが一体成形されている。そし
て、これらのリブ113b、116bの前面にはすべり
止め用の高摩擦形状であるローレット118が形成され
ている。そして、これらのつまみ本体113aと116
aの最深部は投射レンズ2の前端2aに対してそれぞれ
後方側への段差H2、H3を有している。
【0050】このように構成することにより、液晶プロ
ジェクター本体1の特に、前面1a部分の凹凸をなくす
ことができるのも拘らず、凹所111内に指を挿入して
凸形状のフォーカス調整用つまみ113及びズーム調整
用つまみ116を図26でそれぞれ矢印m、n方向に容
易に回転操作して、フォーカス調整用リング112及び
ズーム調整用リング115を同方向に正確に回転調整す
ることができる。この際、中央リブ113b、116b
のローレット118により指のすべり止めを行える上
に、つまみ本体113a、116aの投射レンズ2に対
する段差H2、H3によって指が不用意に投射レンズ2
のレンズ面2b上にすべり込んで、そのレンズ面2bを
汚してしまうような不都合も防止できる。
【0051】なお、この際、図29の(A)に示すよう
に、フォーカス調整用つまみ113及びズーム調整用つ
まみ116の前面に凹部119を形成したり、図29の
(B)に示すように、これらフォーカス調整用つまみ1
13及びズーム調整用つまみ116の中央リブ113
b、116bをなくして、これらのつまみ113、11
6の前面全体に高摩擦形状であるローレット118を形
成したり、図29の(C)に示すように、これらのつま
み113、116の前面に高摩擦部材であるゴム等のす
べり止め部材120を貼り付けることができる。また、
図30に示すように、液晶プロジェクター本体1の前面
1aの凹所111の直径Dを大きく形成して、フォーカ
ス調整用つまみ113及びズーム調整用つまみ116を
長さが長いレバー形状に構成することもできる。
【0052】更に、図31に示すように、液晶プロジェ
クター本体1の前面1aで、凹所111の外周部分(投
射レンズ2の外周部分と同じ)にゴム等の弾性シール部
材121を取り付けて、前面カバー3を前述した前面1
aの前側の収納位置へ収納してロックした時に、その前
面カバー3を弾性シール部材121に圧着させて、投射
レンズ2の防塵性を向上させることもできる。
【0053】(5) 電源の放熱用排気装置における遮
光板に関する説明 次に、図33の模式図及び図37に示すように、従来か
ら液晶プロジェクターでは、液晶プロジェクター本体1
の内部に光源部125と、光学ユニット126と、投射
レンズ2とがほぼコ字状に屈曲されて配置されていて、
前述したように投射レンズ2が液晶プロジェクター本体
1の前面1aに露出されている。そして、光源部125
が光学ユニット126の前側に配置されていて、その光
源部125内には放電ランプ127と円筒型反射鏡(リ
フレクタ)128からなる光源129が後方に向けて配
置されている。そして、その光源129と液晶プロジェ
クター本体1の前面1aとの間で、光源129の光軸上
に排気ファン130が配置され、液晶プロジェクター本
体1の外筐1gで前面1aにおける排気ファン130の
前側には排気口131が形成されている。そして、映像
の投射中には排気ファン130を作動させて、光源12
9から発生する熱を排気口131を通して液晶プロジェ
クター本体1の前方外部へ排気させるように構成してい
る。
【0054】しかし、映像の投射中においては、光源1
29で発生される光Lの一部が前方側へ洩れて、その光
Lが排気ファン130及び排気口131を通して液晶プ
ロジェクター本体1の前方外部へ洩れてしまい、映像の
投射の妨げとなる。そこで、光源129から前方側へ洩
れる光Lを遮断するための遮光板132を光源129と
排気ファン130との間にその光源129の光軸Pに対
して直角状に配置している。そして、この遮光板132
は耐熱プラスチックによって射出成形されたものであっ
て、光源129の光軸Pに対して一方向に傾斜された複
数の遮光フイン133を一定間隔で平行状に並べた状態
に一体成形されている。そして、この遮光板132は光
源部125の前端部125a等に差込み方式やネジ止め
等によって取り付けられている。
【0055】そして、この遮光板132によれば、光源
129で発生する熱を遮光板132の複数の遮光フイン
133間を通して排気ファン130で吸引して、液晶プ
ロジェクター本体1の前方外部へ排気する一方、光源1
29から前方側へ洩れる光Lを複数の遮光フイン133
で遮断することを目的として開発されたものである。
【0056】しかし、図37に示すように、従来の遮光
板132は、光源129の光軸Pに対して一方向に傾斜
された複数の遮光フイン133を一定間隔で平行状に並
べた形状に構成していたために、光源129の中心Oか
ら放射状に洩れる光Lについては、図37で上半分の遮
光フイン133はその光Lを確実に遮光することができ
るものの、図37で下半分の遮光フイン133はその光
Lを遮光することができず、その光Lは複数の遮光フイ
ン133間を通って排気ファン130側へ洩れてしま
う。
【0057】そこで、図38に示すように、複数の遮光
フイン133の光源129の光軸Pに対する傾斜角度を
大きくすれば、図37で下半分の遮光フイン133も光
Lを確実に遮光することができる。しかし、このように
遮光フイン133の傾斜角度を大きくしてしまうと、遮
光板132の金型による射出成形時に、遮光板132を
金型から図38に矢印X方向で示すように金型の突き合
わせ方向に対して大きな角度に傾斜された方向にしか抜
くことができなくなる。この結果、金型構造が非常に複
雑になり、金型が大きくなって製造コストが上昇してし
まう。また、遮光板132の開口率が低くなるために、
排気ファン130による熱の排気中における空気抵抗が
大きくなって、排気効率が低下してしまうと言う問題が
発生する。
【0058】本発明の液晶プロジェクターは、この問題
を解決できるようにしたものであって、図34及び図3
5の(A)に示すように、遮光板132の複数の遮光フ
イン133を光源129の光軸Pに対して直角方向であ
る上下方向や左右方向に対称状に傾斜させたものであ
る。このように構成すれば、複数の遮光フイン133の
光軸Pに対する傾斜角度を小さく構成しても、光源12
9の中心Oから放射状に発生される光Lの上下方向や左
右方向の全域において傾斜が対称状の全遮光フイン13
3によって確実に遮光することができる。そして、この
ように複数の遮光フイン133の光軸Pに対する傾斜角
度を小さくすれば、遮光板132の金型による射出成形
時における遮光板132の金型からの抜き方向を図34
に矢印Yで示すように金型の突き合わせ方向とほぼ同方
向に設定することができるので、金型構造が簡単にな
り、金型の小型化が可能になって、製造コストの大幅な
ダウンを図ることができる。また、複数の遮光フイン1
33の光軸Pに対する傾斜角度を小さくすれば、遮光板
132の開口率が高くなるために、排気ファン130に
よる熱の排気中における空気抵抗が小さくなって、排気
効率を向上させることができる。
【0059】なお、図35の(B)は複数の遮光フイン
133を光軸Pに対する直角な2方向以上について対称
状となるように、同心の多角形状に構成したものであ
り、図35の(C)は複数の遮光フイン133を同心円
形状に構成したものである。また、図36は、同一形状
の2個の遮光板132を上下方向や左右方向等の光軸P
に対する直角方向に相互に反転して対称状に配置したも
のである。なお、この実施の形態では遮光板132を光
源129の光軸P上に配置したが、光軸Pの側方に配置
して、側面から排気する場合でも、同じ効果が得られ
る。
【0060】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記した実施の形態に限定されることな
く、本発明の技術的思想に基づいて各種の変更が可能で
ある。
【0061】
【発明の効果】以上のように構成された本発明のプロジ
ェクターは、遮光板の複数の遮光フインを光源から洩れ
出る光に対して直角方向で対称状に構成して、複数の遮
光フインの傾斜角度を大きくすることなく、光源からの
光を確実に遮光することができるようにしたので、プロ
ジェクターからの光洩れを最小限に留めることができ、
しかも、遮光板の開口率を下げることがなく、或いは排
気時の空気抵抗を低くできるので、光源の熱の排気効率
が上がり、低騒音化を実現できる。また、遮光板を射出
成形する金型を最小限の大きさに抑えることができて、
製造コストをダウンできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した液晶プロジェクターの前面
カバーの開閉の様子を示した斜視図である。
【図2】 同上の液晶プロジェクターの前面カバーの開
閉の動きを示した側面図である。
【図3】 同上の液晶プロジェクターの前面カバーの収
納状態を示した平面図、正面図及び側面図である。
【図4】 同上の液晶プロジェクターの前面カバーの開
放状態を示した平面図、正面図及び側面図である。
【図5】 同上の液晶プロジェクターの一方のダブルヒ
ンジ機構を示した一部分解斜視図である。
【図6】 同上のダブルヒンジ機構を説明する平面図で
ある。
【図7】 図6のA−A断面図である。
【図8】 同上の他方のダブルヒンジ機構の電線の挿通
状況を示した一部分解斜視図である。
【図9】 同上の液晶プロジェクターの前面カバー内の
配線を説明する斜視図である。
【図10】 同上の液晶プロジェクターの前面カバーの
ロック機構を説明する斜視図である。
【図11】 同上の前面カバーのロック/ロック解除機
構を説明する一部切欠き正面図である。
【図12】 同上の液晶プロジェクターのコネクターカ
バーを説明する側面図である。
【図13】 同上のコネクターカバーの一部の開放状態
を示した側面図である。
【図14】 同上のコネクターカバーの全開状態を示し
た側面図である。
【図15】 図12のコネクターカバーの拡大側面図で
ある。
【図16】 図15のコネクターカバーの背面図であ
る。
【図17】 図15の水平断面平面図である。
【図18】 図17のコネクターカバーの一部の開放状
態の水平断面平面図である。
【図19】 図17のコネクターカバーの全開状態の水
平断面平面図である。
【図20】 同上の液晶プロジェクターの電源端子と電
源基板の配置を示した模式図である。
【図21】 同上の電源端子の支持構造を説明する分解
斜視図である。
【図22】 同上の電源端子及び電源基板の支持構造を
説明する垂直断面側面図である。
【図23】 図22のB−B断面図である。
【図24】 同上の電源基板の支持構造を説明する垂直
断面正面図である。
【図25】 図24の要部の拡大断面図である。
【図26】 同上の液晶プロジェクターの投射レンズの
操作つまみを説明する正面図である。
【図27】 図26のD−D断面図である。
【図28】 図26のE−E断面図である。
【図29】 同上の操作つまみの変形例を示した斜視図
である。
【図30】 同上の操作つまみの変形例を示した正面図
である。
【図31】 同上の投射レンズの密封構造を示した一部
切欠き側面図である。
【図32】 従来の投射レンズの操作つまみの複数例を
示した平面図である。
【図33】 同上の液晶プロジェクターの遮光板を説明
する模式図である。
【図34】 同上の遮光板の拡大断面側面図である。
【図35】 同上の遮光板の複数例の正面図である。
【図36】 同上の遮光板の変形例を示した拡大断面側
面図である。
【図37】 従来の遮光板を示した拡大断面側面図であ
る。
【図38】 従来の遮光板の別の例を示した拡大断面側
面図である。
【符号の説明】
1はプロジェクター本体、129は光源、130は排気
ファン、132は遮光板、133は複数の遮光フインで
ある。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源と、プロジェクター本体の外筐に形成
    された排気口との間に排気ファンを配置し、上記電源と
    上記排気ファンとの間に複数の遮光フインを有する遮光
    板を配置したプロジェクターにおいて、 上記遮光板の複数の遮光フインを上記光源から洩れる光
    に対して直角方向で対称状に構成したことを特徴とする
    プロジェクター。
  2. 【請求項2】上記遮光板の複数の遮光フインを上記光源
    から洩れる光に対して直角な1方向において対称状に構
    成したことを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ
    ー。
  3. 【請求項3】上記遮光板の複数の遮光フインを上記光源
    から洩れる光に対して直角な2方向以上において対称状
    に構成したことを特徴とする請求項1に記載のプロジェ
    クター。
  4. 【請求項4】同一形状の上記遮光板を2つ以上上記光源
    の光軸に対して1方向以上において対称状に配置したこ
    とを特徴とする請求項1に記載のプロジェクター。
  5. 【請求項5】上記遮光板をプラスチックで射出成形した
    ことを特徴とする請求項1に記載のプロジェクター。
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