JP2004151648A - 送風装置およびこれを備えた投写型画像表示装置 - Google Patents

送風装置およびこれを備えた投写型画像表示装置 Download PDF

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Abstract

【目的】シロッコファンを用いた送風装置の吹出口に、冷却風の流れる方向を調整する整流板を設置し、冷却風の吹出口における流量分布を均一化する。
【解決手段】シロッコファン70を覆うファンカバー80の筐体81には、シロッコファン70が発生させた冷却風を集中させて吹き出すための吹出口82が形成されている。この吹出口82に、3枚の整流板9A,9B,9Cからなる流量調整部9が筐体81と一体に形成されている。整流板9A,9B,9Cは、吹出口82に集中した冷却風の流れる方向を調整し、吹出口82から吹き出される冷却風の、吹出口82の開口面における流量分布を均一化する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光源や電子部品等の各種熱源部材を冷却するために用いられるシロッコファンタイプの送風装置、およびそのような送風装置を備えた、液晶プロジェクタ等の投写型画像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、液晶表示パネルやデジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)等の画像表示素子により照明光を光変調し、それを拡大投映する投写型画像表示装置が知られている。この種の投写型画像表示装置は、ハロゲンランプや超高圧水銀灯等の高輝度ランプが使用される光源や、光源からの光を透過あるいは反射させる画像表示素子等の熱源部材を有するため、これらの熱源部材の温度上昇を防止するための冷却風を発生させる送風装置を備えている。
【0003】
この種の送風装置においては、軸流ファンに比べて送風ダクト等による冷却風の取り回しがし易く、また軸流ファンよりも動作音が小さく機器全体の静音化が図れる等の利点があるため、下記特許文献1に記載されているような、シロッコファンが多く用いられている。
【0004】
一般に、送風装置を含む機器全体の静音化を図る場合、小型のファンを多数用いるより、大型のファンを少数設置し、これらを低速運転した方が有利である。このため、1つの大型ファンを備えた1つの送風装置を用い、この送風装置から発生した冷却風を送風ダクトにより分流し、複数の熱源部材の各々に導くようにすることが多い。
【0005】
例えば、透過型液晶プロジェクタにおいては、赤、緑、青の各色光に対応した、透過型ライトバルブとしての3つの液晶パネルを備えているが、下記特許文献2においては、この3つの液晶パネルの各々に対して、1つの送風装置で発生した冷却風を送風ダクトにより分流して導くことが開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−132694号公報
【特許文献2】
特開2001−51349号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、冷却を必要とする熱源部材が複数ある場合、各熱源部材の温度上昇の態様はそれぞれ異なり、冷却のために必要となる冷却風の量もそれぞれ異なるのが一般的である。このため、1つの送風装置から発生した冷却風を分流して複数の熱源部材の各々に導くようにする場合、送風装置からの冷却風を熱源部材の各々が必要とする風量の比に応じて分けるのが効率的である。
【0008】
例えば、上述した透過型液晶プロジェクタにおいては、青色光に対応した液晶パネル、緑色光に対応した液晶パネル、赤色光に対応した液晶パネルの順に温度上昇し易く、このため冷却に際しても、この順に、より多くの量の冷却風が必要となる。上記特許文献2には、1つの送風装置で発生した冷却風を、3つの液晶パネルの各々に分配する割合の一例が記載されている。
【0009】
このように、1つの送風装置から発生した冷却風を、複数の熱源部材の各々が必要とする風量の比に応じて分配するのが好ましいことは知られているが、実際に、1つの送風装置からの冷却風を所望の風量比に分けるためには、各送風ダクトの断面積比の調整等に多くの試行錯誤を伴う、極めて煩雑な作業が必要となる。冷却風を分流することが極めて煩雑になる大きな要因は、シロッコファンを用いた従来の送風装置では、その吹出口の開口面における冷却風の流量分布が、一般に均一でないことにある。
【0010】
この点について、以下、図面を用いて簡単に説明する。図7は、従来の送風装置の断面図で、吹出口における冷却風の流量分布の一例を示している。図7に示す送風装置100は、シロッコファン110をファンカバー120内に収容してなる。シロッコファン110は、回転軸Cの径方向に延びた複数のファンブレード111が、回転軸Cの周方向に沿って配設されてなり、図示せぬモータの駆動力によって、回転軸Cを中心に回転するようになっている。ファンカバー120は、シロッコファン110を覆う筐体121を有してなり、この筐体121には、外部の空気を内部に取り込むための吸気口(不図示)と、シロッコファン110の回転により発生した冷却風(その大まかな流れを2点鎖線の矢線で示す)を集中させて吹き出すための吹出口122とが形成されている。
【0011】
図示した送風装置100では、シロッコファン110が回転すると不図示の吸気口から空気を内部に取り込みつつ、シロッコファン110内側の空気をシロッコファン110の遠心力により外側に押し出し、これにより生み出された冷却風を、筐体121の内壁面121aに沿って流れさせながら吹出口122に集中させ、この吹出口122から吹き出させるようになっている。このようにシロッコファン110で生み出された冷却風は、シロッコファン110の内側から外側へと押し出されるため、吹出口122の開口面における冷却風の流量分布は、吹出口122の外端122a側に偏った不均一なものとなる。図7では、その流量分布の大まかな状態を、実線の矢線(矢線の長さが流量の大きさを表す)と、その矢先を結ぶ曲線とにより示している。
【0012】
上述のように、従来の送風装置では、その吹出口の開口面における冷却風の流量分布が不均一である。このため、1つの送風装置からの冷却風を必要な風量比に分けるために、送風装置の吹出口に複数の送風ダクトを連結する場合、各送風ダクトの冷却風取入口の面積比を、単純に必要な風量比に合致するように設定しても所期の結果を得ることはできず、流量分布の不均一性を考慮しながらの多くの試行錯誤が必要となる。
【0013】
上記特許文献1には、吹出口の開口を絞ることによって、冷却風をより集中させて吹き出させる技術が記載されている。冷却風をより集中させることによって、上記流量分布の不均一性は、ある程度改善されることが期待される。しかし、吹出口を絞ることにより、シロッコファンが本来有している送風性能が損なわれ、冷却風の総流量が減少してしまうという問題がある。
【0014】
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、シロッコファンの送風性能を損なうことなく、吹出口における冷却風の流量分布の均一化が図れる送風装置、およびそのような送風装置を備えた投写型画像表示装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明の送風装置は、回転軸の径方向に延びた複数のファンブレードが、該回転軸の周方向に沿って配設されてなるシロッコファンと、該シロッコファンを覆う筐体を有してなるファンカバーとを備え、前記筐体には、該筐体の外部の空気を内部に取り込むための吸気口と、前記シロッコファンの回転により発生した冷却風を集中させて吹き出すための吹出口とが形成された送風装置において、前記筐体の前記吹出口近傍において前記冷却風の流れる方向を調整する少なくとも1枚の整流板を有し、該整流板によって、該吹出口から吹き出される該冷却風の、該吹出口の開口面における流量分布を略均一化する流量調整部を備えてなることを特徴とするものである。
【0016】
前記流量調整部は、前記筐体と一体に形成するか、あるいは、前記筐体とは別体にかつ前記吹出口付近に設置可能に形成するようにしてもよい。
【0017】
流量調整部を筐体と一体に形成した場合には、部品点数の削減により組立作業の簡素化が図れるという利点があり、流量調整部を筐体と別体に形成して、吹出口付近に設置可能にした場合には、利用者のニーズに応じて、流量調整部を設置するか否かを適宜選択し得るという利点がある。
【0018】
また、本発明の投写型画像表示装置は、光源部と、該光源部からの光を所定の照明光として出力する照明光学系と、該照明光学系からの前記照明光を、画像情報を担持した画像表示光に変換して出力する画像表示手段と、該画像表示手段からの前記画像表示光を射出して、画像投写面上に画像を投写する投写レンズ系とを備えた投写型画像表示装置であって、上記特徴を備えた本発明の送風装置と、該送風装置の前記吹出口から吹き出された、前記流量分布が略均一化された前記冷却風を分流し、該分流された各冷却風を所定の熱源部材の各々に導く送風ダクトとを備えてなることを特徴とするものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る送風装置の概略構成を示す断面図、図2は、その吹出口付近の構成を模式的に示す断面斜視図である。なお、図1中の2点鎖線の矢線は、冷却風の大まかな流れを表している。
【0020】
図1に示すように、本実施形態の送風装置7は、シロッコファン70をファンカバー80内に収容してなる。シロッコファン70は、回転軸Cの径方向に延びた翼型断面の複数のファンブレード71が、回転軸Cの周方向に沿って配設されてなり、図示せぬモータの駆動力によって、回転軸Cを中心に回転するようになっている。ファンカバー80は、シロッコファン70を覆う筐体81を有してなり、この筐体81には、外部の空気を内部に取り込むための吸気口(不図示)と、シロッコファン70の回転により発生した冷却風を集中させて吹き出すための吹出口82とが形成されている。
【0021】
また、上記吹出口82の内部側近傍には、冷却風の流れる方向を調整する、3枚の整流板9A,9B,9Cからなる流量調整部9が筐体81と一体に形成されている。3枚の整流板9A,9B,9Cは、いずれも翼型断面の流線形をなし、それぞれ以下のように配置されている。すなわち、整流板9Aは、筐体81の内壁面81aに対して斜めに、かつ吹出口82に近づくにしたがって内壁面81aとの間隔が広くなるように配置されている。整流板9Bは、整流板9Aに比べてその全長が短く形成され、また、整流板9Aと略平行に配置されている。整流板9Cは、整流板9Bよりもさらにその全長が短く形成され、また、整流板9Bに対して斜めに、かつ吹出口82に近づくにしたがって整流板9Bとの間隔が狭くなるように配置されている。
【0022】
上述した整流板9A,9B,9Cの配置例は、整流板9A,9B,9Cが配置されない状態における、冷却風の吹出口82の開口面における流量分布が、図7に示した従来の送風装置100と同様に、吹出口82の外端82a側に偏った不均一なものとなることを想定し、それに対応させたものである。
【0023】
送風装置7では、シロッコファン70が回転すると不図示の吸気口から空気を内部に取り込みつつ、シロッコファン70の内側の空気をシロッコファン70の遠心力により外側に押し出し、これにより生み出された冷却風を、筐体81の内壁面81aに沿って流れさせながら吹出口82に集中させる。さらに、集中せしめられた冷却風の向きを整流板9A,9B,9Cによって調整し、吹出口82から吹き出させるようになっている。
【0024】
このように、吹出口82に集中せしめられた冷却風は、整流板9A,9B,9Cによって、その向きを調整されて吹出口82より吹き出されるため、吹出口82の開口面における冷却風の流量分布は、略均一なものとなる。図1では、その流量分布の大まかな状態を、実線の矢線(矢線の長さが流量の大きさを表す)と、その矢先を結ぶ曲線とにより示している。
【0025】
また、吹出口82の開口を絞っていないので、シロッコファン70の送風性能を損なうことなく、シロッコファン70によって生み出された冷却風を有効に利用することが可能である。さらに、整流板9A,9B,9Cが筐体81と一体に形成(例えば、プラスチック樹脂による一体成型)されているので、整流板9A,9B,9Cを筐体81と別部材とした場合に比べて部品点数が少なくなり、組立作業の効率化が図れる。
【0026】
なお、図1では、整流板9A,9B,9Cの形状を、その各断面中心線がいずれも直線的に延びるように形成しているが、吹出口82の開口面において、吹き出される冷却風の向きが開口面に対して直角となるようにするには、以下のように形成するのが好ましいと考えられる。すなわち、図3に示すように、整流板9A,9B,9Cの各断面中心線(1点鎖線の曲線で示す)が、シロッコファン70の回転軸Cに対して凸状をなすと共に、吹出口82に近い部分が、吹出口82の開口面に対して略直角となるように、整流板9A,9B,9Cを形成するのが好ましい。ここで図3は、整流板の中心線の形状および整流板の配置の一例を示す図である。なお、図3では、図1に示す部材と共通するものに、同一の番号を付している。
【0027】
次に、上述した送風装置7を備えた投写型画像表示装置について、図面を用いて説明する。図4は、本発明の一実施形態に係る投写型画像表示装置の光学系の概略構成図である。
【0028】
図4に示すように、この投射型画像表示装置は、透過型液晶プロジェクタであり、光源部1と、この光源部1から発せられた光束をミキシングして、光量分布の均一化を図るためのインテグレータ部2、およびインテグレータ部2により均一光とされた光束の光路を投射部4の方向に折り曲げる曲面ミラー3からなる照明光学系と、この光束に画像情報を担持せしめてスクリーンに投射するための画像表示手段としての投射部4とを備えている。
【0029】
上記光源部1は、図4に示すように、超高圧水銀灯やメタルハライドランプ等の放電管からなりランダムな偏光方向の光を射出する発光体11と、放物面ミラーよりなるリフレクタ12とからなる。このリフレクタ12は発光体11の発光源を焦点位置とするものであり、発光体11から発せられ光源部1の光軸の後方および外方へ向かう光束の一部を該光軸に略平行な光束として反射させるものである。
【0030】
上記インテグレータ部2は、光源部1からの光束に対して作用する第2フライアイ21と、第2フライアイ21からの各光束による光スポットを後述する液晶パネル上に重畳せしめる第1フライアイ22と、第1フライアイ22からの各光束の偏光方向を所定の方向に統一する偏光変換手段としての偏光ビームスプリッタ(PBS)23とを備えてなる。また、上記曲面ミラー3は、この曲面ミラー3により折り曲げられる光束の光軸を含む断面においてその断面が放物線の一部分となるような、放物面ミラー31よりなる。
【0031】
上記投射部4は、インテグレータ部2により均一化された光束を、B成分LBと、GR成分LG、LRとに分離するためのB/GR分離用ダイクロイックミラー41と、ダイクロイックミラー41により分離されたGR成分LG、LRを、G成分LGと、R成分LRとに分離するためのG/R分離用ダイクロイックミラー42とを備えている。また、B成分用の画像が表示される液晶パネル43B(1対の偏光板により狭持されてなる;液晶パネル43G、43Rにおいて同じ)と、G成分用の画像が表示される液晶パネル43Gと、R成分用の画像が表示される液晶パネル43Rとを備え、さらに、各液晶パネル43B、43G、43Rを透過して画像情報が担持された光束の成分LB、LG、LRを合成する3色合成プリズム45を備えている。また、B/GR分離用ダイクロイックミラー41により分離されたB成分LBを液晶パネル43Bに向けて反射する全反射ミラー44と、G/R分離用ダイクロイックミラー42により分離されたR成分LRを液晶パネル43Rに向けて反射するための全反射ミラー46、47と、投写レンズ系48とを備えている。
【0032】
なお、上記3色合成プリズム45はクロスプリズムであり、B成分LBに対して反射するダイクロイック面45Bと、R成分LRに対して反射するダイクロイック面45Rとを有するものである。
【0033】
投写レンズ系48は、図示を省略しているが、鏡胴48a内において光軸上に直列的に配置された複数枚のレンズと、これら複数枚のレンズを光軸方向に移動させて焦点距離を変化させ、画像倍率、投写距離等を変えることができるレンズ移動機構とを備えており、上記3色合成プリズム45により合成された画像表示光を画像投写面(スクリーン)に向けて投写するように構成されている。
【0034】
上述した送風装置7は、上記投写型画像表示装置において、上記液晶パネル43B,43G,43Rを冷却するために用いられる。以下、液晶パネル43B,43G,43Rを冷却するための構成について、図面を用いて説明する。図5は、各液晶パネル43B,43G,43Rを冷却するための構成を示す斜視図、図6は、それに用いられる送風ダクトの構成を示す斜視図である。
【0035】
上記送風装置7は、投写レンズ系48の近傍に配置され、上記ファンカバー80の筐体81には、上記吹出口82(図1参照)から吹き出される冷却風を分流して、上記液晶パネル43B,43G,43Rの各々に導くための送風ダクト6が連結されている。
【0036】
図6に示すように送風ダクト6は、吹出口82に取り付けられる連結部61と、冷却風を導くダクト部62とからなり、ダクト部62は、3つの風路を備えてなる。すなわち、液晶パネル43Bを冷却するための風路(液晶パネル43Bに対向した送風口63Bと冷却風の取入口64Bとを結ぶ風路)、液晶パネル43Gを冷却するための風路(液晶パネル43Gに対向した送風口63Gと冷却風の取入口64Gとを結ぶ風路)、および液晶パネル43Rを冷却するための風路(液晶パネル43Rに対向した送風口63Rと冷却風の取入口64Rとを結ぶ風路)の3つである。
【0037】
各送風口63B,63G,63Rの開口面積は、略同じ大きさに形成されているのに対し、各取入口64B,64G,64Rの開口面積の比は、液晶パネル43B,43G,43Rの各々を冷却するのに必要な風量の比と略合致するように設定されている。すなわち、液晶パネル43B,43G,43Rは、この順に温度が上昇し易いため、この順に、より多くの量の冷却風が必要となる。上述したように、送風装置7の吹出口82から吹き出される冷却風の流量分布は、吹出口82の開口面において略均一化されている。したがって、3つの取入口64B,64G,64Rの開口面積の比を、液晶パネル43B,43G,43Rの各々を冷却するのに必要な風量の比と略合致させることによって、送風口63B,63G,63Rにおいて得られる風量の比を、上記各必要な風量の比に略合致させることが可能になる。
【0038】
このように、上述した整流板9A,9B,9Cの作用によって、送風装置7の吹出口82から吹き出される冷却風の流量分布が、吹出口82の開口面において略均一化されていることにより、送風ダクト6の各取入口64B,64G,64Rの開口面積比を、液晶パネル43B,43G,43Rの各々が冷却用に必要とする所望の風量比に合致するように設定するだけで、冷却風を容易に所望の風量比に分流して、液晶パネル43B,43G,43Rの各々に導くことが可能である。
【0039】
以上、本発明の送風装置およびそれを備えた投写型画像表示装置の実施形態について説明したが、本発明装置は上述した実施形態に限られず、種々の態様の変更が可能である。
【0040】
例えば、上記実施形態では、3枚の整流板を配置した例を示しているが、整流板の配置枚数やその形状等は、この実施形態の態様に限られるものではない。本発明は、送風装置の吹出口における冷却風の流量分布を略均一化するために、整流板を配する点に本質があり、どのように整流板を配置すればよいかは、送風装置の特性などにより、適宜決定されるものである。
【0041】
また、上記実施形態では、整流板がファンカバーと一体に形成されているが、整流板をファンカバーと別体に形成し、ファンカバーに着脱できるようにしてもよい。整流板を別体とすることにより、同じ送風装置を異なるタイプ、すなわち、整流板を装着して風量分布の均一化が図られたタイプと、整流板が装着されず風量分布が不均一のタイプとして用いることが可能となる。
【0042】
さらに、上記実施形態では、全ての整流板が送風装置の吹出口の内部側に配置されているが、整流板の一部または全部(整流板を別体とすることにより可能)を送風装置の吹出口の外部側あるいは吹出口をまたぐように配置することも可能である。
【0043】
また、上記実施形態では、本発明の送風装置を透過型液晶プロジェクタの液晶パネル冷却用に用いた例を説明しているが、本発明の送風装置は、反射型液晶プロジェクタや、DMDを用いたビデオプロジェクタへの適用は勿論のこと、熱源部材を有する種々の機器に対して用いることが可能である。
【0044】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明の送風装置は、シロッコファンを覆うファンカバー筐体の吹出口近傍に流量調整部を備えている。この流量調整部は、冷却風の流れる方向を調整する整流板を有し、この整流板によって、吹出口の開口面における冷却風の流量分布を略均一化する。
【0045】
このように、本発明の送風装置によれば、整流板を用いて冷却風の流量分布を均一化するので、吹出口の開口を絞ることによって流量分布の不均一性を改善する従来技術とは異なり、シロッコファンの送風性能を大きく損なうことがない。
【0046】
また、吹出口から吹き出される冷却風の流量分布が均一化されることによって、送風装置からの冷却風を所望の風量比に分けようとした場合、分流用送風ダクトの各冷却風取入口の面積比を必要な風量比に合致するように設定するだけで、容易に冷却風を所望の風量比に分けることが可能となる。したがって、これまで多くの試行錯誤が必要であった送風ダクトの設計作業を大幅に簡略化することが可能となる。
【0047】
また、本発明の投写型画像表示装置によれば、シロッコファンの送風性能を損なうことなく、冷却風の流量分布を均一化できる送風装置を備えているので、複数の熱源部材に対して、その必要量に応じた冷却風を、1つの送風装置から効率良く分配して用いることができる。したがって、装置の静音化、省電力化、および低コスト化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る送風装置の概略構成を示す断面図
【図2】図1に示す送風装置の吹出口付近の構成を模式的に示す断面図
【図3】整流板の形状および配置の一例を示す図
【図4】本発明の一実施形態に係る投写型画像表示装置の光学系の概略構成図
【図5】図4に示す各液晶パネルを冷却するための構成を示す斜視図
【図6】図5に示す送風ダクトの構成を示す斜視図
【図7】従来の送風装置の断面図
【符号の説明】
1 光源部
2 インテグレータ部
3 曲面ミラー
4 投射部
6 送風ダクト
7 送風装置
9 流量調整部
9A〜9C 整流板
11 発光体
12 リフレクタ
21 第2フライアイ
22 第1フライアイ
23 偏光ビームスプリッタ
31 放物面ミラー
40B,40R ダイクロイック面
41,42 ダイクロイックミラー
43B,43G,43R 液晶パネル
44〜47 全反射ミラー
45 3色合成プリズム
48 投写レンズ系
48a 鏡胴
61 連結部
62 ダクト部
63B,63G,63R 送風口
64B,64G,64R 取入口
70,110 シロッコファン
71,111 ファンブレード
80,120 ファンカバー
81,121 筐体
81a,121a 内壁面
82,122 吹出口
82a,112a 吹出口の外端
100 従来の送風装置
LB,LG,LR 光束の成分
C シロッコファンの回転軸

Claims (4)

  1. 回転軸の径方向に延びた複数のファンブレードが、該回転軸の周方向に沿って配設されてなるシロッコファンと、該シロッコファンを覆う筐体を有してなるファンカバーとを備え、前記筐体には、該筐体の外部の空気を内部に取り込むための吸気口と、前記シロッコファンの回転により発生した冷却風を集中させて吹き出すための吹出口とが形成された送風装置において、
    前記筐体の前記吹出口近傍において前記冷却風の流れる方向を調整する少なくとも1枚の整流板を有し、該整流板によって、該吹出口から吹き出される該冷却風の、該吹出口の開口面における流量分布を略均一化する流量調整部を備えてなることを特徴とする送風装置。
  2. 前記流量調整部が、前記筐体と一体に形成されていることを特徴とする請求項1記載の送風装置。
  3. 前記流量調整部が、前記筐体と別体に、かつ前記吹出口付近に設置可能に形成されていることを特徴とする請求項1記載の送風装置。
  4. 光源部と、該光源部からの光を所定の照明光として出力する照明光学系と、該照明光学系からの前記照明光を、画像情報を担持した画像表示光に変換して出力する画像表示手段と、該画像表示手段からの前記画像表示光を射出して、画像投写面上に画像を投写する投写レンズ系とを備えた投写型画像表示装置であって、
    請求項1〜3のいずれか1項記載の送風装置と、
    該送風装置の前記吹出口から吹き出された、前記流量分布が略均一化された前記冷却風を分流し、該分流された各冷却風を所定の熱源部材の各々に導く送風ダクトとを備えてなることを特徴とする投写型画像表示装置。
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