JP5109558B2 - プロジェクタ - Google Patents
プロジェクタ Download PDFInfo
- Publication number
- JP5109558B2 JP5109558B2 JP2007254564A JP2007254564A JP5109558B2 JP 5109558 B2 JP5109558 B2 JP 5109558B2 JP 2007254564 A JP2007254564 A JP 2007254564A JP 2007254564 A JP2007254564 A JP 2007254564A JP 5109558 B2 JP5109558 B2 JP 5109558B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- cooling air
- duct
- air
- projector
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Projection Apparatus (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
Description
この特許文献1に記載のプロジェクタでは、液晶パネルの数に応じた複数の冷却ファンを備え、当該各冷却ファンは、対応する液晶パネルにそれぞれ独立して冷却空気を送風する。
このような問題に対して、複数のファンから吐出された冷却空気を集めた後、冷却対象の数に応じて当該冷却空気を分けて送風する構成が考えられる。しかしながら、各ファンから吐出された冷却空気を単純に分けても、ファンの吐出口における冷却空気の吐出圧及び吐出風量は一様でないため、冷却空気を適切に分割できないという問題がある。
ここで、シロッコファンの吐出口における外周側(すなわち、ファンの中心から離間する側)の領域では、内周側(すなわち、ファンの中心に近接する側)の領域に比べて、冷却空気の吐出圧が高く、風量が多い。
また、光源として放電光源ランプが用いられ、また、赤、緑及び青の3色の色光ごとに光変調装置が設けられている場合には、緑色用の光変調装置は、他の光変調装置に比べて冷却の必要性が高い。
このような特性に基づいて、本発明では、それぞれの吐出口が並列となるように、2つのシロッコファンが配置される。これによれば、第一ダクト部が、各吐出口における隣り合う外周側の領域から吐出された冷却空気、すなわち、吐出圧が高く、かつ、風量の多い冷却空気を、緑色用の光変調装置に導風するので、赤色用の光変調装置及び青色用の光変調装置に比べて冷却の必要性が高い緑色用の光変調装置を、効率よく冷却することができる。また、第二ダクト部が、各吐出口における内周側の領域から吐出された冷却空気を赤色用の光変調装置及び青色用の光変調装置に導風するので、当該赤色用の光変調装置及び青色用の光変調装置を冷却することができる。
従って、各光変調装置の冷却の必要性に応じて、当該各冷却対象に冷却空気を送風することができ、これにより、当該各光変調装置を適切に冷却することができる。
本発明によれば、緑色用の光変調装置に比べて冷却の必要性が低い赤色用の光変調装置及び青色用の光変調装置のそれぞれに対して冷却空気を送風することができるので、当該赤色用の光変調装置及び青色用の光変調装置を確実に冷却することができる。従って、3つの光変調装置に対して、当該各光変調装置の冷却の必要性に応じて、冷却空気を送風し、これら光変調装置を適切に冷却することができる。
本発明によれば、シロッコファンは、回転軸が同軸上にないように隣接して配置されるため、各吐出口において、それぞれ他方の吐出口に近接する側の領域が、前述の外周側の領域となる。これによれば、隣り合う各吐出口を1つの吐出口とみなした場合の略中央の領域から吐出される冷却空気を第一ダクト部が緑色用の光変調装置に導風することで、当該緑色用の光変調装置に、吐出圧が高く、かつ、風量の多い冷却空気を確実に送風することができる。また、隣り合う吐出口を1つの吐出口とみなした場合の両端側の領域から吐出される冷却空気を第二ダクト部が赤色用の光変調装置及び青色用の光変調装置に導風することができ、当該赤色用の光変調装置及び青色用の光変調装置を冷却することができる。従って、吐出圧が高く、かつ、風量の多い冷却空気を緑色用の光変調装置に、また、吐出圧が低く、かつ、風量の少ない冷却空気を、緑色用の光変調装置に比べて冷却の必要性の低い赤色用の光変調装置及び青色用の光変調装置に、確実かつ簡易に導風することができる。
更に、第二ダクト部が第一導風部及び第二導風部を備えているので、当該各導風部が、一方の吐出口における他方の吐出口から離間する側の領域から吐出された空気をそれぞれ導風することで、赤色用の光変調装置及び青色用の光変調装置に導風する冷却空気を簡易に確保することができる。従って、プロジェクタの構成を簡略化することができる。
本発明では、それぞれの前記シロッコファンは、前記吐出口から前記冷却空気が吐出される方向に対する略直交方向に吸気口を有し、それぞれの前記吸気口は、略同じ方向を向いていることが好ましい。
本発明によれば、各シロッコファンにおいて同じ側に吸気口が位置するので、各吸気口が形成された側にのみ吸気用のスペースを設ければ、各シロッコファンによる吸気を滞りなく行うことができる。従って、各シロッコファンのそれぞれ逆側に吸気口が形成されている場合に比べ、各シロッコファンの回転軸に沿う方向のプロジェクタの寸法を一層小さくすることができる。
このため、本発明では、第一ダクト部の送風口において、緑色用の光変調装置の光束射出側に冷却空気を送風する領域の面積を、光束入射側に送風する領域の面積より大きくすることにより、冷却の必要性が高い光束射出側の偏光板に送風される冷却空気の風量を、光束入射側の偏光板に送風される冷却空気の風量より多くすることができる。従って、偏光板の冷却の必要性に応じた冷却空気の風量調整を行うことができ、これにより、各偏光板に適切な風量の冷却空気を導風して、当該各偏光板を確実に冷却することができる。
ここで、延出部の延出方向先端側に、当該延出方向に対する略直交方向に屈曲する屈曲部が設けられている場合には、吐出口から吐出された冷却空気は、屈曲部位に当たり圧力が弱まってしまう。このため、当該延出方向先端側の部位を湾曲させた湾曲部を設けることにより、当該湾曲形状に沿って冷却空気を流通させることができ、圧力を損なわないようにすることができる。しかしながら、単に湾曲させただけの形状では、送風口における当該延出方向先端側を流通する冷却空気と、延出方向基端側を流通する冷却空気との間に圧力の差が生じてしまい、緑色用の光変調装置に導風する冷却空気の流量調節が複雑となる。
〔プロジェクタの外観構成〕
図1及び図2は、本実施形態に係るプロジェクタ1を正面側から見た斜視図である。詳述すると、図1及び図2は、それぞれプロジェクタ1の正面に向かって左側上方及び右側上方から見た斜視図である。
本実施形態に係るプロジェクタ1は、外部機器等から入力する画像情報に応じた画像光を形成し、当該画像光をスクリーン等の投射面上に投射するものである。このプロジェクタ1は、図1及び図2に示すように、外装筐体2と、当該外装筐体2内に収納される装置本体3(図3参照)とを備えている。
外装筐体2は、全体略直方体形状を有する合成樹脂製の筐体である。この外装筐体2は、当該外装筐体2の上部を形成するアッパーケース21、下部を形成するロアーケース22、及び、正面部(後述する投射光学装置45により画像光を投射する側の部分)を形成するフロントケース23とから構成されている。
このうち、ロアーケース22の底面には、詳しい図示を省略するが、設置面にプロジェクタ1を設置するための脚部が突設されている。
上面部211の略中央には、複数の開口2111が形成されており、当該開口2111を介して、プロジェクタ1を操作するための操作パネル上に配設された複数のキー2112が露出する。このようなキー2112として、プロジェクタ1の電源をオン/オフする電源キーや、台形歪み等の調整並びにメニュー画面の項目選択等に用いられる方向キー及び決定キー等が配設されている。
更に、上面部211における背面側には、後述する光源装置411を交換するための略矩形の開口2115が形成され、当該開口2115は、カバー2116により覆われている。
また、側面部213とは反対側に形成された側面部212には、図2に示すように、外装筐体2内部の空気を外部に排出するスリット状の第一の排気口2121と、略矩形状の切欠2122とが形成されている。
このうち、切欠2122には、アッパーケース21とロアーケース22とが組み合わされた際に、ロアーケース22に形成された排気部221が嵌め合わされる。なお、この排気部221にはスリット状の第二の排気口222が形成されており、当該第二の排気口222を介して、内部に設けられたファン67(図3参照)により、外装筐体2内の空気が排出される。
また、フロントケース23の略中央上側には、アッパーケース21と組み合わさって形成される略矩形の開口232が形成されている。この開口232の内部には、図示を省略したが、リモコン(図示省略)からの赤外線信号を受光する受光部が設けられており、当該開口232は、カバー233によって覆われている。
図3は、装置本体3を示す斜視図である。換言すると、図3は、図2の状態からアッパーケース21及びフロントケース23を取り外した状態のプロジェクタ1を示す斜視図である。
装置本体3は、外部機器等から入力した画像情報を処理し、当該画像情報に応じた画像光を形成投射するものであり、ロアーケース22に固定されている。この装置本体3は、図3に示すように、光学装置4、電源装置5、制御装置(図示省略)及び冷却装置6を備えている。
光学装置4は、前述の制御装置から入力する画像信号に応じた画像光を形成し、当該画像光を投射面上に投射する。この光学装置4は、外装筐体2の背面(背面部214)に沿って延出するとともに、当該外装筐体2の側面(側面部213)に沿って延出する平面視略L字形状を有している。
このような光学装置4は、図4に示すように、照明光学装置41と、色分離光学装置42と、リレー光学装置43と、電気光学装置44と、投射光学装置45と、これらを収納配置する光学部品用筐体46とを備えて構成されている。
光源装置411は、放射状の光線を射出する光源ランプ416と、当該光源ランプ416から射出された放射光を反射して所定位置に収束させるリフレクタ417と、リフレクタ417にて収束される光束を照明光軸Aに対して平行化する平行化凹レンズ418とを備えている。このような光源ランプ416としては、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ及び高圧水銀ランプ等を利用することができる。また、リフレクタ417としては、回転楕円面を有する楕円面リフレクタで構成することができるほか、回転放物面を有する放物面リフレクタで構成することも可能である。この場合には、平行化凹レンズ418を省略することができる。
第二レンズアレイ413は、光路後段に位置する重畳レンズ415とともに、第一レンズアレイ412の各小レンズから射出された像を、電気光学装置44の後述する液晶パネル441の画像形成領域に結像させる。
偏光変換素子414は、第二レンズアレイ413から入射した各部分光束を、略1種類の直線偏光光に変換する。
3つの液晶パネル441は、一対の透明なガラス基板に電気光学物質である液晶が密閉封入された構成を有し、入力される画像情報に応じて液晶の配向状態が制御されることで、入射側偏光板442から射出された偏光光の偏光方向を変調する。
3つの射出側偏光板443は、液晶パネル441を介して射出された光束のうち、一定方向の偏光光(例えば、入射側偏光板442における光束の透過軸と直交する偏光軸を有する光束)を透過し、その他の光を吸収する。
また、鏡筒452は、当該鏡筒452を光学部品用筐体46に固定するためのフランジ部454を備えている。このフランジ部454は、詳しい図示を省略したが、鏡筒452の軸方向に対して直交し、かつ、光学部品用筐体46を構成する後述するヘッド体463に当接される当接面を有し、当該当接面の四隅には、当該ヘッド体463にフランジ部454を固定するためのねじが螺合するねじ孔が形成されている。
このうち、部品収納部材461は、光源装置411を除いた光学部品を収納する本体部4611と、当該本体部4611の一方の端部に形成され、かつ、光源装置411を収納する光源収納部4612とを備えている。
このうち、レンズ取付部4631は、投射光学装置45のフランジ部454が当接する当接面と、当該当接面の四隅に形成された孔部とを有している。そして、当該当接面とフランジ部454とを当接させ、かつ、投射光学装置45の軸方向に沿って孔部を挿通したねじをフランジ部454のねじ孔に螺合させることにより、ヘッド体463に投射光学装置45が取り付けられる。
図5及び図6は、第一冷却系を構成するダクト61、ファン62,63、取付部材64及びダクト部65を示す斜視図である。
第一冷却系は、電気光学装置44及び投射光学装置45の下方に配置され、当該電気光学装置44及び偏光変換素子414に冷却空気を送風して、これらを冷却する。この第一冷却系は、図5及び図6に示すように、ダクト61、シロッコファン62,63及び取付部材64と、ロアーケース22に形成されたダクト部65とを備えて構成される。
図7は、ダクト61を示す平面図である。
ダクト61は、吸気口2131から導入された冷却空気をファン62,63まで導くものであり、投射光学装置45の鏡筒452におけるロアーケース22側を覆うように形成されている。このダクト61は、ロアーケース22に取り付けられるとともに、ヘッド体463を支持する。
このようなダクト61は、図5〜図7に示すように、一対の側部611,612と、当該側部611,612を接続する接続部613とを備える縦断面視略U字状を有する部材であり、内部が中空に形成されている。また、ダクト61は、一対の側部611,612を結ぶ直線に対して直交する方向に接続部613の端部から延出する延出部614を有している。更に、ダクト61は、当該ダクト61をロアーケース22の内面に取り付けるための取付部615と、前述の投射光学装置45が取り付けられたヘッド体463を支持するための支持部616とを備えている。このようなダクト61は、接続部613の底面613Bがロアーケース22側を向くように配置される。なお、延出部614の構成については、後に詳述する。
接続部613は、側部611内に流入した空気が側部612側に流通できる程度の高さ寸法を有している。ダクト61の底面側には、開口6131が形成されており、当該開口6131は、ダクト61に2つのシロッコファン62,63を取り付けるための取付部材64により覆われる。
ここで、シロッコファン62,63の構成について、先に説明する。
シロッコファン62,63は、それぞれ両面吸気ファンであり、前述のように、取付部材64を介して、ダクト61の開口6131側に取り付けられる。そして、これらシロッコファン62,63は、取付部材64に形成された開口641を介して、ダクト61内に流入した外装筐体2外部の空気を吸引する。
これらシロッコファン62,63は、図5及び図6に示すように、それぞれの吐出口621,631における外周側の領域が隣り合うように配置される。換言すると、各ファン62,63は、各吐出口621,631を同じ側に向けた状態で、当該ファン62,63内部に設けられ、かつ、羽根部材を有する回転軸の軸方向が同軸上に位置しないように配置される。そして、このように各ファン62,63を配置することで、当該各ファン62,63の両面に形成された各吸気口は、それぞれ同じ側を向くこととなる。
また、これらシロッコファン62,63の回転軸の回転方向は、それぞれ逆方向であるので、当該各ファン62,63で生じた振動は、取付部材64及びダクト61に伝導される際に互いに打ち消しあう。このため、各ファン62、63の振動は、外装筐体2に一層伝わりにくくなっている。
図8は、ダクト部65を示す平面図である。
ダクト部65は、図5に示すように、ロアーケース22において、電気光学装置44の下方となる位置に形成されている。このダクト部65は、ダクト61の後述する延出部614と組み合わさることで、各シロッコファン62,63から吐出された空気を3分割する。すなわち、ダクト部65は、本発明のダクトを構成するものである。
具体的に、ダクト部65は、図6及び図8に示すように、ロアーケース22の内面から起立する複数の起立部65Aにより下方側が囲まれるようにして形成され、かつ、各シロッコファン62,63から吐出された空気を分割する第一ダクト部651及び第二ダクト部652を備えている。なお、これら第一ダクト部651及び第二ダクト部652は、上方側が開口しているが、この開口は、延出部614により閉塞される。
このような第一ダクト部651は、図6、図8及び図9に示すように、吐出口621,631からの冷却空気の吐出方向に沿って延出した延出部6511と、当該延出部6511の延出方向先端側に形成された湾曲部6512とを備えている。
このうち、湾曲部6512は、延出部6511の延出方向先端側に向かうに従って先が細くなり、かつ、延出部6511の延出方向先端側が液晶パネル441G側に近接する方向に湾曲して形成されている。
このような第一ダクト部651内には、吐出口621,631における外周側の領域からそれぞれ吐出された冷却空気が導入される。そして、当該冷却空気は、延出部6511に沿って流通した後、湾曲部6512の湾曲形状に沿って、上方(液晶パネル441Gに近接する方向)に流通する。そして、当該冷却空気は、ダクト61の後述する延出部614に形成された起立部614G内に流入する。
このうち、導風部653は、ロアーケース22の内面に形成された起立部65A,65Bにより形成され、一端が吐出口621の内周側の領域(前述の第一方向A1における吐出口621側の端部)と接続され、図10に示すように、他端がダクト61の後述する延出部614に形成された起立部614Bに接続される。この導風部653には、当該領域から吐出された冷却空気が流入し、当該冷却空気は、起立部614B内を流通する。
延出部614は、図6及び図7に示すように、ダクト61をロアーケース22に取り付けた際の背面側に位置する接続部613の端部から当該背面側に延出するように形成されており、当該延出部614は、図9及び図10に示すように、電気光学装置44の下方に位置している。そして、当該延出部614は、前述のダクト部65と組み合わさることで、当該ダクト部65で分割された冷却空気を、上方に位置する電気光学装置44、及び、偏光変換装置414(図4)に導風する。すなわち、延出部614は、本発明のダクトを構成する。
このような延出部614には、当該延出部614の延出方向先端部において起立する起立部614R,614G,614Bと、起立部614Bの下方から略L字状の延出する延出部614Pとが形成されている。
また、開口AG2の開口面積は、開口AG1より大きいので、当該開口AG2から送出される冷却空気の風量を、開口AG1から送出される冷却空気の風量より多くすることができる。従って、液晶パネル441Gの光束射出側に、光束入射側より多くの冷却空気を流通させることができるので、当該液晶パネル441Gの光束射出側に位置する射出側偏光板443を効率よく冷却することができる。
更に、仕切部614G1は、起立部614Gの内部に向かう箇所が鋭角に形成されているので、開口AG1,AG2を流通するそれぞれの冷却空気を整流することができる。
この起立部614Bは、図6、図7及び図10に示すように、起立部614Gと同様に、延出部614からの起立方向先端側に向かうに従って、横断面積が小さくなるように、略角錐台形状を有しているが、当該起立部614Gより小さく形成されている。
しかしながら、本実施形態では、液晶パネル441Bの光束入射側に位置する入射側偏光板442は、ガラス等の基板に無機材料が積層されて形成されているので、有機材料が積層されて形成された他の偏光板に比べて耐熱性が高い。このような入射側偏光板442に比べて射出側偏光板443の冷却の必要性が高いので、当該射出側偏光板443側に多くの冷却空気が流通するように、送風口ABは形成されている。
この起立部614Rは、図6、図7及び図10に示すように、起立部614Gと同様に、延出部614からの起立方向先端側に向かうに従って、横断面積が小さくなるように、略角錐台形状を有しているが、起立部614G,614Bより小さく形成されている。そして、導風部654を経て、起立部614R内に導入された冷却空気は、当該起立部614Rの起立方向先端に形成された送風口ARを介して、当該起立部614Rの上方に位置する液晶パネル441B及び偏光板442,443に送風される。
このように、送風口ARを略台形状とし、当該送風口ARを仕切部614R1により分断することにより、起立部614R内に導入された冷却空気を、液晶パネル441Rの光束入射側及び光束射出側に、液晶パネル441R及び偏光板442,443の冷却の必要性に応じて整流しつつ振り分けることができる。
この送風口APは、略長方形状を有し、長手方向が、偏光変換素子414に入射する光束の光軸に対して直交する方向となるように形成されている。そして、この送風口APは、当該長手方向に沿う仕切部614P1により分断され、これにより、送風口APは、それぞれ同じ開口面積である開口AP1,AP2を有している。そして、開口AP1から送出された冷却空気は、偏光変換素子414の光束入射側を流通し、また、開口AP2から送出された冷却空気は、偏光変換素子414の光束射出側を流通し、当該各冷却空気により、偏光変換素子414が冷却される。
図11〜図13は、冷却空気の流路を示す図である。詳述すると、図11は、側部611,612間を接続する方向のダクト61の縦断面図であり、図12は、シロッコファン62,63による冷却空気の吐出方向に沿う方向のダクト61及びダクト部65の縦断面図である。
以下、第一冷却系を流通する冷却空気の流路について説明する。
前述のように、外装筐体2のアッパーケース21に形成された吸気口2131(図1)と、ダクト61の開口6111とは接続されており、当該吸気口2131から導入された外装筐体2外部の冷却空気は、図11に示すように、開口6111を介して、ダクト61の側部611内に流入する。そして、当該冷却空気は、接続部613を介して、側部612側に流通する過程で、当該接続部613の開口6131を閉塞する取付部材64に取り付けられたシロッコファン62,63により吸引される。
更に、第二ダクト部652の導風部654に流入した冷却空気は、一方が、当該導風部654の上方側で接続される起立部614R内に流入して、送風口ARに到達する。そして、他方が、導風部654から偏光変換素子414側に延出する第三ダクト部655と、延出部614Pとにより形成される空間内を流通し、送風口APから偏光変換素子414に向かって送出される。
以上のように、各起立部614R,614G,614Bの送風口AR,AG,ABに冷却空気が到達するが、当該各送風口AR,AG,ABにおける上方(冷却空気の送風方向先端側)には、図13に示すように、電気光学装置44が位置している。
このため、送風口AR,AGを構成する開口AR1,AG1から送出された冷却空気は、液晶パネル441R,441Gと、当該液晶パネル441R,441Gに対応する入射側偏光板442との間を流通して、これらを冷却する。また、開口AR2,AG2から送出された冷却空気は、液晶パネル441R,441Gと、当該液晶パネル441R,441Gに対応する射出側偏光板443との間を流通して、これらを冷却する。
また、送風口ABから送出された冷却空気のうち、一部が液晶パネル441Bの光束入射側を流通して、当該液晶パネル441B及び入射側偏光板442を冷却し、他の一部が液晶パネル441Bの光束射出側を流通して、当該液晶パネル441B及び射出側偏光板443を冷却する。
(1)2つのシロッコファン62,63は、各吐出口621,631における外周側の領域がそれぞれ隣り合うように並列配置されている。また、これら吐出口621,631には、第一ダクト部651及び第二ダクト部652の導風部653,654が接続され、当該吐出口621,631の外周側の領域から吐出された冷却空気が第一ダクト部651内に導入され、各吐出口621,631の内周側の領域から吐出された冷却空気が、それぞれ導風部653,654内に導入される。
従って、液晶パネル441及び偏光板442,443を、それぞれの冷却の必要性に応じて、効率よく冷却することができる。
これによれば、液晶パネル441G及び偏光板442,443に比べて低いものの冷却の必要性のある液晶パネル441R,441B及び偏光板442,443に対しても、冷却空気を送風することができる。従って、3つの冷却対象に対して、当該各冷却対象の冷却の必要性に応じて、冷却空気を送風することができる。
更に、第二ダクト部652の各導風部653,654は、各吐出口621,631における互いに離間する側に接続することにより、当該導風部653,654の内部に冷却空気を導入することができるので、各ファン62,63に対するダクト部65の組み合わせを簡易に行うことができる。従って、冷却装置6の第一冷却系の構成を簡略化することができる。
これに対し、第一ダクト部651に導入された冷却空気、すなわち、吐出圧が高く、かつ、風量の多い冷却空気を液晶パネル441G近傍に導風することにより、当該液晶パネル441G及び偏光板442,443を効率よく冷却することができる。また、液晶パネル441R,441B及び偏光板442,443に対しても、導風部653,654内に導入された空気が送風されることとなるので、これらを確実に冷却することができる。
本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、シロッコファン62,63は、吐出口621,631の外周側の領域が隣り合い、かつ、各ファン62,63の回転軸の軸方向が、互いに同軸とならないように配置されるとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、各ファン62,63の回転軸の軸方向が、互いに同軸となるように配置されてもよい。
例えば、図14に示すように、各シロッコファン62A,63Aの吸気面が互いに反対側を向くように、かつ、吐出口62A1,63A1が互いに並列となるように、各ファン62A,63Aを配置した場合が挙げられる。このような構成では、各吐出口62A1,63A1における外周側の領域は、図14における下方に位置し、内周側の領域は、上方に位置する。
また、各吐出口62A1,63A1の上方側をそれぞれ覆うように、第二ダクト部のそれぞれ異なる導風部の導入口65E,65Fを配置することで、当該導入口65E,65Fを介して、それぞれの導風部に冷却空気を送風することができる。
また、前記実施形態では、光学装置4は平面視略L字形状を有した構成を説明したが、これに限らず、例えば、平面視略U字形状を有した構成を採用してもよい。
更に、前記実施形態では、光束入射面と光束射出面とが異なる透過型の液晶パネル441を用いていたが、光入射面と光射出面とが同一となる反射型の液晶パネルを用いてもよい。
Claims (6)
- プロジェクタであって、
光源と、
前記光源から射出された光のうち、赤、緑及び青の3色の色光に応じてそれぞれ設けられ、当該色光を画像情報に応じてそれぞれ変調する3つの光変調装置と、
変調された前記色光を投射する投射光学装置と、
吐出口がそれぞれ並列配置される2つのシロッコファンと、
それぞれの前記吐出口から吐出された冷却空気を前記3つの光変調装置に導風するダクトとを備え、
前記2つのシロッコファンは、羽根部材が外周に沿って設けられ、かつ、互いに逆方向に回転する回転軸が互いに同軸上に位置せずに、それぞれの前記吐出口における外周側の領域が隣り合うように配置され、
前記ダクトは、
それぞれの前記吐出口における外周側の領域から吐出された前記冷却空気を、緑色光に応じて設けられた緑色用の前記光変調装置に導風する第一ダクト部と、
それぞれの前記吐出口における内周側の領域から吐出された前記冷却空気を、赤色光に応じて設けられた赤色用の前記光変調装置、及び、青色光に応じて設けられた青色用の前記光変調装置に導風する第二ダクト部とを備え、
前記第二ダクト部は、
それぞれの前記吐出口のうち、一方の吐出口における内周側の領域から吐出された前記冷却空気を、赤色用の前記光変調装置に導風する第一導風部と、他方の吐出口における内周側の領域から吐出された前記冷却空気を、青色用の前記光変調装置に導風する第二導風部とを備えることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
前記光源と前記3つの光変調装置との間に設けられ、入射される光を1種類の偏光光に揃える偏光変換素子を備え、
前記ダクトは、前記第1導風部内を流通する前記冷却空気の一部を、前記偏光変換素子に導風する第三ダクト部を備えることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1又は請求項2に記載のプロジェクタにおいて、
それぞれの前記シロッコファンは、前記吐出口から前記冷却空気が吐出される方向に対する略直交方向に吸気口を有し、
それぞれの前記吸気口は、略同じ方向を向いていることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
それぞれの前記色光の光路上に配置され、かつ、それぞれの前記光変調装置の光束入射側及び光束射出側に配置される一対の偏光板を備え、
緑色用の前記光変調装置に前記冷却空気を送風する前記第一ダクト部の送風口は、当該緑色用の光変調装置における前記光束入射側に前記冷却空気を送風する領域の面積より、前記光束射出側に前記冷却空気を送風する領域の面積が大きくなるように形成されていることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
それぞれの前記シロッコファンの吐出口は、当該吐出口から吐出される前記冷却空気の吐出方向上にそれぞれの前記光変調装置が位置しないように配置され、
前記第一ダクト部は、
それぞれの前記吐出口からの前記冷却空気の吐出方向に沿って延出する延出部と、
前記延出部の延出方向先端側に接続され、緑色光用の前記光変調装置に近接する方向に湾曲する湾曲部と、
前記湾曲部における前記延出方向先端側から前記延出方向基端側に近接するように傾斜した傾斜部と、
前記延出部、前記湾曲部及び前記傾斜部に沿って流通した前記冷却空気を、緑色用の前記光変調装置に送風する送風口とを有することを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
前記光源と前記3つの光変調装置との間に設けられ、当該光源から射出された光を赤、緑及び青の3色の色光に分離する分離光学装置を備えることを特徴とするプロジェクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007254564A JP5109558B2 (ja) | 2007-09-28 | 2007-09-28 | プロジェクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007254564A JP5109558B2 (ja) | 2007-09-28 | 2007-09-28 | プロジェクタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009086197A JP2009086197A (ja) | 2009-04-23 |
JP5109558B2 true JP5109558B2 (ja) | 2012-12-26 |
Family
ID=40659720
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007254564A Active JP5109558B2 (ja) | 2007-09-28 | 2007-09-28 | プロジェクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5109558B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016200656A (ja) | 2015-04-08 | 2016-12-01 | セイコーエプソン株式会社 | プロジェクター |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4378899B2 (ja) * | 2001-06-20 | 2009-12-09 | コニカミノルタオプト株式会社 | プロジェクタ |
JP3711041B2 (ja) * | 2001-06-21 | 2005-10-26 | 三洋電機株式会社 | プロジェクター装置 |
JP3992464B2 (ja) * | 2001-08-28 | 2007-10-17 | 三洋電機株式会社 | プロジェクター装置の光学部品冷却構造 |
JP2005121900A (ja) * | 2003-10-16 | 2005-05-12 | Canon Inc | 投射型表示装置、および、投射型表示装置用の光学系 |
JP3769572B2 (ja) * | 2004-10-29 | 2006-04-26 | 株式会社日立製作所 | プロジェクタ装置 |
JP2005266833A (ja) * | 2005-06-13 | 2005-09-29 | Hitachi Ltd | 映像表示装置 |
-
2007
- 2007-09-28 JP JP2007254564A patent/JP5109558B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009086197A (ja) | 2009-04-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100539868B1 (ko) | 프로젝터 | |
JP4428434B2 (ja) | 光学装置、及びプロジェクタ | |
US6966653B2 (en) | Cooling device and optical device and projector having the cooling device | |
JP5381449B2 (ja) | プロジェクター | |
JP2008257175A (ja) | 電源ユニット及びそれを用いた投写型映像表示装置 | |
JP5197117B2 (ja) | 画像投射装置および画像表示システム | |
JP2010038976A (ja) | 光源装置及びプロジェクタ | |
JP5140379B2 (ja) | 光学部品冷却機構及びそれを用いた投写型映像表示装置 | |
JP4046119B2 (ja) | 照明装置、プロジェクタ | |
JP2004246108A (ja) | ダクト、冷却装置、およびプロジェクタ | |
US6966655B2 (en) | Projection type display device | |
WO2004008242A1 (ja) | プロジェクタ | |
JP2012008179A (ja) | プロジェクター | |
JP5216298B2 (ja) | 投写型映像表示装置 | |
JP2008257173A (ja) | 光源ランプ冷却機構及びそれを用いた投写型映像表示装置 | |
JP5109558B2 (ja) | プロジェクタ | |
JP5471708B2 (ja) | プロジェクター | |
JP2005338236A (ja) | プロジェクタ | |
JP4585820B2 (ja) | 光源装置、光学装置および画像投射装置 | |
JP5176457B2 (ja) | プロジェクタ | |
JP2009042329A (ja) | 画像投射装置 | |
US8511832B2 (en) | Projection type image display apparatus with angled exhaust fan | |
JP2010181579A (ja) | プロジェクタ装置 | |
JP2016095356A (ja) | 電子機器 | |
JP4859167B2 (ja) | 光源装置及び該光源装置を有する投射型表示装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100728 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120327 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120525 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120911 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120924 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151019 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5109558 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |