JPH10197320A - 荷重測定の補正方法及び同方法を用いた電子天秤 - Google Patents

荷重測定の補正方法及び同方法を用いた電子天秤

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JPH10197320A
JPH10197320A JP35657996A JP35657996A JPH10197320A JP H10197320 A JPH10197320 A JP H10197320A JP 35657996 A JP35657996 A JP 35657996A JP 35657996 A JP35657996 A JP 35657996A JP H10197320 A JPH10197320 A JP H10197320A
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magnet
magnetic flux
load
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JP35657996A
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Yoshikazu Nagane
吉一 長根
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A&D Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度変化に対するマグネットの磁束量の変化
に正確に対応する補正を行い、荷重の測定値の信頼性を
より向上させる。 【解決手段】 温度変化に対応するマグネットの磁束変
化は直線ではなく、曲線Laとなる。このため磁束変化
が直線であることを前提として補正をしていた従来方法
では測定値の補正自体に誤差が生じる。本発明は磁束量
Mの変化を予め所定量のΔMとして磁束量M1 〜Mnを
設定し、曲線Laにおいて、これら磁束量M1 〜Mnに
対応する温度を設定温度T1 〜Tnとして設定する。マ
グネットの測定温度がこれらいずれかの設定温度に変化
したならば、この設定温度に対応して予め設定しておい
た補正値により荷重の測定値を補正する。これにより各
設定温度における磁束量の変化は必ず定量のΔMである
ため、正確な補正が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子天秤と称される
電磁平衡式秤量装置の補正方法及びこの補正方法を実施
する構成された電子天秤に関する。
【0002】電子天秤では秤量物の荷重に対応して変位
しようとする可動式のコイル(以下「フォースコイル」
と称する)に印加する電流によりフォースコイルの位置
を復元させるフィードバック回路が形成され、このとき
の電気量(通常は電圧として出力)から秤量物の荷重を
演算するようになっている。即ち電子天秤ではフォース
コイルに流れる電流と秤量物の質量との間に比例関係が
成立することを前提としてこの秤量物の荷重を測定する
よう構成されている。
【0003】図9において代表的な電子天秤の作用を説
明すると、秤量皿1に秤量物が載置されることによりビ
ーム3は支点2を中心として傾こうとし、このビーム3
の変位はセンサ5により検知される。この不平衡信号は
サーボ増幅器6で増幅した出力電流Iがビーム3に取り
付けられたフォースコイル4に供給され、フォースコイ
ル4においてビーム3を平衡に復帰させる力が生じる。
この復帰力と前記出力電流Iとは比例するため、秤量物
の荷重は電流Iに変換されることになる。
【0004】図の例では電流Iは安定性の高い抵抗Rを
介して電圧EとしてA/D変換回路7に出力され、演算
手段8において秤量物の荷重が演算されデジタル出力さ
れて表示器9に表示される。上記構成の電子天秤におい
て、秤量物の荷重を正確に測定するためにはマグネット
10による磁気回路で発生する磁束が一定であることが
前提となる。また前記抵抗Rの抵抗値が安定しているこ
とも同様に必用条件となる。
【0005】しかし、実際にはマグネットを構成する材
料の温度特性に起因して、マグネットが形成する磁束は
温度変化により変化してしまう。現在では電磁部のマグ
ネットとしてはアルミニッケルコバルト(アルニコ)合
金磁石、及びサマリュウムやコバルト等の希土類磁石が
使用されているが、これらの磁石では−200〜−30
0ppm /℃程度の磁束変化が生じる。この変化は、例え
ば秤量精度が100万分の1(1ppm )の秤量装置では
極めて重大な影響を及ぼし、使用に耐えないため、マグ
ネットの種類に対応する温度係数を電子天秤に記憶させ
ておくことにより、実際の磁束変化の約1/100の±
2ppm /℃程度まで減少させるようにしている。
【0006】しかしながらこのような温度補償をして
も、上記高精度の電子天秤においては秤量近くの荷重測
定をおこなう場合には、1℃の変化で2〜5カンウト分
の誤差が生じることを意味する。このため、温度変化に
対応して新たな補正値を設定することにより測定値を補
正したり、或いは内蔵分銅により自動校正する等の方法
が採用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来は上記補正値の設
定や校正時期の設定は、温度の変化とマグネットの磁束
変化量とが完全に比例することを前提として行われてい
る。即ち図10において温度変化に対して磁束変化量が
比例することを前提とした直線Lbを設定し、この直線
Lbを用いて補正を行っている(特公平3−49052
号等)。このように設定すれば1℃或いは0・5℃等、
予め定められた量の温度変化に対応する磁束量変化は一
定であるから、この予め定められた温度変化に対応する
磁束変化量を補正値とすることにより、一定の温度変化
に対応して校正を行うことによって秤量物の正確な重量
表示が可能であるということになる。
【0008】しかしながら、マグネットはその構成材料
により相違はあるものの、何れのマグネットであっても
磁束変化量が温度変化に正確に比例するものはなく、例
えば線図Laの如く非直線型となる。即ち図11に示す
如く、直線Lbにおいては特定の温度T1 〜T5 に対応
する磁束量はそれぞれ変化量の等しいM1 ´〜M5 ´に
対応するが、実際には非直線Laに沿って変化するの
で、前記温度T1 〜T5に対応する磁束量はそれぞれ変
化量の異なるM1 ´´〜M5 ´´ となる。即ち直線L
bを想定すると、1℃又は0.5℃等予め設定された量
の温度変化に対応する磁束量が実際の変化量とは相違す
ることになるため、秤量物の荷重の補正には限界があ
る。また、校正に関しては必要以上の頻度で行ったり、
或いは必要時に行わない等の問題が生じる。
【0009】また、電子天秤のサーボ回路から出力され
る電流Iを電圧として取り出す抵抗Rは当然のことなが
ら高い安定性を要求されるが、この抵抗Rもその構成材
料に応じて各々固有の温度係数を有しており、このため
温度変化に対して抵抗値変化ゼロの設定では正確な荷重
算出に限界がある。図12はこの例を示したものであ
り、温度変化に対する抵抗値変化を示した線図であっ
て、曲線Lx、Lyの如く、抵抗を構成する材料によ
り、−10℃〜50℃の間で±50ppm 程度の抵抗値変
化を示して独特の曲線を描く。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の問題点に
鑑み構成されたものであり、マグネットの磁束変化の温
度依存性及び電子天秤のサーボ回路から主力される電流
Iの抵抗Rの温度依存性のち少なくともマグネットの温
度依存性に起因する測定値の誤差を補正する方法及び装
置にであって、特にマグネットの磁束変化の非直線性に
対応するよう、予め一定量ΔMに設定された磁束量変化
に対応する温度を各々設定記憶し、かつ測定温度が当該
設定温度に変化したとき新たな補正値により秤量物の荷
重測定データを補正し、或いは秤量装置の校正を行うよ
うにした方法及び同方法を実施する電子天秤に関する。
【0011】なお、温度変化に対応するマグネットの磁
束量変化及び抵抗Rの抵抗値変化にもヒステリシスがあ
るが、何れの種類のマグネット及び抵抗でもヒステリシ
スは僅かであり、秤量値の算出に影響する要素の殆どは
温度変化に対する磁束量変化及び抵抗Rの抵抗値変化の
非直線性にあり、しかもヒステリシスを加味した補正
は、極めて複雑となりかつ補正変更或いは校正の頻度を
大幅に高めることになりるので、秤量装置としての実用
性を却って損うことになる。したがって本発明において
は上記ヒステリシスに関する変化量は発明の構成から除
外している。
【0012】
【発明の実施の態様】電子天秤の記憶手段には温度変化
に対する電磁部のマグネットの磁束変化及び抵抗の抵抗
値変化のうち少なくとも磁束変化が記憶されている。ま
た、この磁束変化及び抵抗値変化に沿って、予め設定さ
れている所定量の磁束変化量ΔM、抵抗値変化量ΔRに
対応する温度が各々記憶されている。さらにこれらの変
化量に対応する温度に対応して補正値が記憶されてい
る。
【0013】一方、電子天秤の電磁部及び電子回路基板
のうち少なくとも電磁部に温度検知手段が配置され、マ
グネットの温度変化及び基板、特に前記抵抗配置部の温
度変化が検出される。このうち例えば電磁部の温度検知
手段による温度が磁束変化量ΔMに対応する温度に変化
したならば、記憶されている補正値Fをこの温度に対応
するものに差替え、秤量物の測定値をこの補正値で補正
する。
【0014】また電子回路基板の温度測定も行っている
場合には抵抗の温度を測定し、前記マグネットの温度変
化と同様の手段で、予め設定された抵抗値変化ΔRに対
応する温度に変化した際には補正値を差替える。なおマ
グネットの温度変化による補正が行われた場合にはこの
マグネットの温度変化による補正された補正値Fxによ
り更に補正する。
【0015】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参考に説明す
る。
【0016】図1は電子天秤における温度検知手段の配
置を具体的に示すものであり、前記図9と同じ部材は同
じ符号で示す。秤量皿1に載置された秤量物の荷重はア
ーム11、吊りバンドと通称される接続手段12を介し
て支点2を以て揺動するビーム3に伝達され、このビー
ム3に設けられたフォースコイル4を変位させようとす
る。符号SN1はこのフォースコイル4の配置部に磁束
を形成するマグネット10或いはこのマグネット10の
近傍に設けら、測定温度Taを検出、出力する温度検知
手段である。また符号13は電子回路を構成する回路基
板であって、この回路基板13に対して測定温度Tbを
検出する温度検知手段SN2が設けられている。また符
号14は内蔵分銅15を荷重伝達手段たるアーム11に
負荷する内蔵分銅着脱手段である。
【0017】図2は補正値の差替えタイミング(校正タ
イミングであってもよい)の設定方法を示す。同図の線
図Laは図1の電子天秤におけるマグネット10におけ
る温度と磁束量の変化の関係を示すものであり、従来技
術が両者の変化が比例するものと擬制してこの関係を直
線として設定したのに対して、本願発明では実際の関係
をそのまま表す曲線Laを前提とする。なお、説明の便
宜上この曲線Laは誇張して表現している。
【0018】本発明では磁束量の変化を先に設定し、こ
の設定された磁束量に対応する温度が後から設定され
る。即ち、磁束量M1 〜Mnはそれぞれが等しい変化量
ΔMを以て予め設定され、この磁束量M1 〜Mnの変化
に対応する各温度T1 〜Tnが次に設定される。Laは
曲線であるため、等しい磁束量変化量ΔMに対応する温
度T1 〜Tnの各間隔ΔT1 、ΔT2 、ΔT3 ・・・・
・はそれぞれ異なることになる。これら各磁束量変化M
1 〜Mn及びこれに対応する温度T1 〜Tnは電子天秤
の記憶手段に格納記憶される。また各温度T1 〜Tnに
対応して、荷重測定データを補正する補正値が各々設定
される。
【0019】図3は電子天秤の補正手段を中心としたブ
ロック図であり、15は第1の記憶手段であって、この
第1の記憶手段15にはマグネットの温度依存性に関す
るデータが格納されている。即ち前記磁束量M1 〜Mn
に対する温度T1 〜Tnの格納部15a、この温度T1
〜Tnに対する補正値F1 〜Fnの格納部15bを有し
ている。なお、抵抗Rに関する温度依存性に関するデー
タを格納する第2の記憶手段16及び温度Tb検知手段
SN2の機能については後述する。
【0020】この電子天秤において、荷重測定手段17
から出力された荷重データW1は中央処理装置18に入
力される。一方温度Ta検知手段SN1からはマグネッ
ト温度Taが出力され、この温度Taの変動を監視し、
補正が必用の場合には前記第1の記憶手段に格納されて
いるデータから所定の補正値を取り出し、この補正値に
より演算手段19において前記測定データW1 を補正
し、表示手段20に出力する。
【0021】図4は上記作動のフローを示す。先ず温度
Ta検知手段SN1により検出された温度を、温度変化
検出の第1の基準温度Tn1 とする。例えば測定温度T
aが所定の温度Tpを示したとき、この温度Tpが図5
に示す温度T3 であれば、この温度T3 が基準温度Tn
1 となる(SA2)。この状態で基準温度Tn1 におけ
る前記磁束量変化量ΔMの変化に対応する温度変化量を
増加方向+ΔTn1 、減少方向−ΔTn1 で設定する
(SA3)。前記と同様温度T3 が基準温度Tn1 であ
る場合で説明すると、増加方向+ΔTn1 は温度T4
あり、減少方向−ΔTn1 は温度T2 ということにな
る。
【0022】このようにして測定値Taのデータから前
記基準温度Tn1 を基準とした温度変化量を前記設定値
+ΔTn1 、−ΔTn1 を参照して監視する(SA
5)。このようにして基準温度Tn1 からの変化量が+
ΔTn1 又は−ΔTn1 を越えた場合には、越えた時点
で新たな基準温度Tn2 が設定される(SA6)。これ
と同時に温度Taの実際の測定温度Tpに対する所定の
補正値Fpとして、この新たな基準温度Tn2 に対応す
る新たな補正値Fn2 が設定され(SA7)、この補正
値Fn2 により前記測定値W1 は補正され(SA8)、
かつ表示される(SA9)。
【0023】このようにして新たな基準温度Tn2 によ
り上記した手順と同じルーチンが組まれ、測定温度の補
正が行われることになる。図5のTn1 〜Tn5 は基準
温度の変遷の例を示すものである。図において、各基準
温度の間の変化量は、基準温度となる設定温度T1 〜T
n の間の温度変化量を示す。即ち、図に例示された温度
変化は、先ず基準温度Tn1 である温度T3 を出発点と
して、最初の変化量−ΔTn1 は減少方向にΔT2 に変
化して二番目の基準温度Tn2 が温度T2 に変化したこ
とを、次の−ΔTn2 は減少方向にΔT1 変化して第3
番目の基準温度Tn3 が温度T1 となったことを示す。
同様にして+ΔTn3 は反対に増加方向にΔT1 変化し
て第4番目の基準温度Tn4 が温度T2 に戻ったこと
を、最後に−ΔTn4 は再度減少方向にΔT1 変化して
第5番目の基準温度Tn5 となったことを示す。このよ
うに順次基準温度を変化させて補正をすることにより非
直線に変化する温度と磁束量との関係に対応した正確な
補正が可能となる。
【0024】図6は上記した補正をやや簡素化した構成
を示す。即ち、この実施例では特定の温度を例えば10
℃、25℃、30℃、35℃等の如く予め設定し、これ
ら各設定温度間では磁束量の変化を直線とすることによ
り、複数の直線を設定することによって前記曲線Laに
近似させるようにする。より具体的に説明すると、各温
度TA、TB、TC、TD、TEを設定し、これら各温
度域TA〜TB、TB〜TC、TC〜TD、TD〜TE
では磁束変化が温度変化と比例するものと擬制し、各々
直線La1 、La2 、La3 、La4 で結ぶ。これによ
り、各直線La1 〜La4 においては各々等しい磁束変
化量ΔM1 、ΔM2 、ΔM3 、ΔM4 が設定され各磁束
量M1 〜Mnが割り振られるため、各直線部においては
磁束変化量と温度変化は比例するものとして処理される
ことになる。この結果、温度域の如何に係わりなく、補
正タイミングを設定する温度変化は一定とすることが可
能となり、補正に必用なデータが減少しかつ演算も単純
になる。
【0025】図7は第3の実施例を示す。この実施例で
は抵抗Rの温度依存性を補正するようになっているが、
補正方法及び補正タイミンイグの設定等は図2〜図5に
示すマグネットの温度依存性の補正の場合と同じであ
る。即ち、電子天秤に使用される所定の抵抗Rにおける
温度Tの変化に対応する抵抗値Rの変化を示す曲線LX
を予め設定し、所定の抵抗値の変化量ΔRに対応する温
度T1 〜Tnを設定しておき、最初に基準温度とされた
温度に対する変化量±ΔTn1 の有無を監視する。な
お、図3のブロック図に示すように、補正に当たっては
記憶手段16格納されたデータを使用する。即ち同記憶
手段16には抵抗値R1 〜Rnに対する温度T1 〜Tn
の格納部16a、この温度T1 〜Tnに対する補正値F
1 〜Fxnの格納部16bが設けられている。
【0026】図8は抵抗Rの温度依存性に関する補正方
法を示すフロー図であるが、SB1〜SB6まではマグ
ネットの温度補正に関する方法(図4参照)におけるS
A1〜SA7までの方法と基本的には同じ方法である。
これにより、抵抗値変化量ΔRに対応する補正値FRが
設定されたならば、マグネットの磁束量変化に基づく補
正が行われたか否かを判断し(SB7)、行われていな
い場合には荷重測定手段から出力された測定値W1 を補
正値FRを以て補正して補正された測定値W3を算出し
(SB8)、この測定値W3 を表示する(SB9)。
【0027】一方マグネットの磁束量変化に基づく補正
が行われた場合にはマグネット側の補正値Fにより補正
された測定値W2 を更に抵抗側の補正値Fxで補正し、
最終的な補正値W4 を得て(SB10)、この補正値W
4 を表示する(SB11)。
【0028】なお、抵抗Rについても前記第2の実施例
の如く、予め所定の温度を設定し、各温度間を直線で結
ぶことにより、補正を簡素化するよう構成したり、この
抵抗Rをマグネット近傍に配置することにより同一セン
サを用いてこの抵抗の補正を行うようにしてもよい。ま
た抵抗Rは、電流Iを電圧に変換する素子として用いる
外、電子天秤の別の方式であるPWM方式に用いられる
電流基準用抵抗の補正にも応用可能である。更に、抵抗
以外にも、例えば基準レファレンスやアンプ等の電気ピ
ークも同時に補正するようにすることも当然可能であ
る。
【0029】
【発明の効果】本発明は以上各実施例に示した如く、温
度変化に対してマグネットの磁束量変化及び電子天秤の
サーボ回路から主力される電流Iの抵抗Rの抵抗値が比
例しては変化せず、各マグネット及び抵抗の固有の曲線
を以て変化することに着目し、これら磁束変いは抵抗値
の変化量を最初に設定し、かつ設定された変化量に対応
する温度変化量を前記曲線に基づいて設定し、温度の変
化が各々設定された変化量となった際に、補正を行うよ
う構成したので、荷重測定値の補正はマグネット或いは
抵抗の温度依存性に沿って行われることになり、補正の
精度及び信頼性を大きく向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施する電子天秤の構造図であ
る。
【図2】本発明の方法を示す線図であって、温度と磁束
量との関係と、この磁束量変化に基づく基準温度の設定
方法を示す線図である。
【図3】本発明方法を実施する電子天秤のブロック図で
ある。
【図4】本発明の実施状態を示すフロー図である。
【図5】図2に示す基準温度の変更例を示す線図であ
る。
【図6】本発明方法の別の実施例を示す線図である。
【図7】本発明の方法を示す線図であって、温度と抵抗
値との関係と、この抵抗値変化に基づく基準温度の設定
方法を示す線図である。
【図8】図7に示す方法を実施するためのフロー図であ
る。
【図9】電子天秤の作動を示す電子天秤の構成概略図で
ある。
【図10】磁束量変化に伴う従来の補正方法を用いた基
準線と実際の磁束量変化の相違を示す線図である。
【図11】実際の磁束量変化に対して従来の補正方法が
有する問題点を示すための線図である。
【図12】抵抗の抵抗値と温度との関係の一例を示す線
図である。
【符号の説明】
4 フォースコイル 10 マグネット 15 第1の記憶部 16 第2の記憶部 R 抵抗 SN1(マグネット近傍の温度の)温度検出手段 SN2(抵抗近傍の温度の)温度検出手段 Ta マグネット近傍の測定温度 Tb 抵抗近傍の測定温度

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷された秤量物の荷重が、マグネット
    により形成された磁界内に配置されたフォースコイルを
    変位させ、かつこの変位を復元するよう出力される電気
    量から秤量物の荷重を算出する方法において、マグネッ
    トの温度変化に対応する磁束量の変化が、実際の変化に
    対応する曲線として設定され、マグネットの磁束量変化
    が予め設定された所定量ΔMとなるよう磁束量M1 〜M
    nがそれぞれ設定され、この曲線において当該磁束量M
    1 〜Mnに対応する温度T1 〜Tnが設定され、これら
    設定温度T1 〜Tnには補正値F1 〜Fnが各々設定さ
    れ、マグネット近傍の測定温度Taと前記設定温度T1
    〜Tnとを比較し、測定温度Taが当該設定温度T1
    Tnの何れかである設定温度Tpに変化したときに、前
    記補正値F1 〜Fnのうち当該設定温度Tpに対応する
    補正値Fpを選択し、この補正値Fpにより荷重の測定
    値W1 を補正することを特徴とする荷重測定の補正方
    法。
  2. 【請求項2】 負荷された秤量物の荷重が、マグネット
    により形成された磁界内に配置されたフォースコイルを
    変位させ、かつこの変位を復元するよう出力される電気
    量から秤量物の荷重を算出する方法において、マグネッ
    トの温度変化に対応する磁束量の変化が曲線Laとして
    設定され、予め設定された温度TA、TB・・・・TN
    により当該曲線Laは分割され、かつ分割された曲線は
    各々直線La1 、La2 ・・・Lanにより近似され、
    これら各直線の各々においては磁束量変化ΔM1 、ΔM
    2 ・・・ΔMnが設定されることにより、これらΔ
    1、ΔM2 ・・・ΔMnに対応する温度は等しい変化
    量ΔTを以て割り振られるようにしたことを特徴とする
    請求項1記載の荷重測定の補正方法。
  3. 【請求項3】 前記設定温度T1 〜Tnのうち少なくと
    も一部を、校正開始温度に設定し、測定温度Taがこの
    校正開始温度に変化した時に内部分銅による校正を行う
    ようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の荷重
    測定の補正方法。
  4. 【請求項4】 負荷された秤量物の荷重が、マグネット
    により形成された磁界内に配置されたフォースコイルを
    変位させ、かつこの変位を復元するよう出力される電気
    量から秤量物の荷重を算出する方法において、A/D変
    換時に基準とする抵抗の温度変化に対応する抵抗値の変
    化が、実際の変化に対応する曲線として設定され、抵抗
    値の変化が予め設定された所定量ΔRとなるよう抵抗値
    1 〜Rnがそれぞれ設定され、この曲線において当該
    抵抗値R1 〜Rnに対応する温度T1 〜Tnが設定さ
    れ、これら設定温度T1 〜Tnには補正値Fx1 〜Fx
    nが各々設定され、抵抗配置部の測定温度Tbと前記設
    定温度T1 〜Tnとを比較し、測定温度Tbが当該設定
    温度T1 〜Tnの何れかである設定温度Tpに変化した
    ときに、前記補正値Fx1 〜Fxnのうち当該設定温度
    Tpに対応する補正値Fxpを選択し、この補正値Fx
    pにより荷重の測定値W1 を補正することを特徴とする
    荷重測定の補正方法。
  5. 【請求項5】 マグネットの温度変化による補正によっ
    て荷重測定値W1 が所定の補正値Fpにより補正荷重測
    定値W2 に補正されているとき、この補正荷重測定値W
    2 を更に前記補正値Fxpにより補正することを特徴と
    する請求項4記載の荷重測定の補正方法。
  6. 【請求項6】 負荷された秤量物の荷重が、マグネット
    により形成された磁界内に配置されたフォースコイルを
    変位させ、かつこの変位を復元するよう出力される電気
    量から秤量物の荷重を算出するよう構成された秤量装置
    において、温度測定手段とこの温度測定手段により測定
    された温度に基づき秤量物の荷重測定値を補正するため
    のデータを格納する記憶手段とを有し、温度測定手段
    は、マグネットの温度を測定する手段と、A/D変換時
    に基準とする抵抗の温度を測定する手段のうち、少なく
    ともマグネットの温度測定する手段から成り、記憶手段
    はマグネットの測定温度から荷重測定値を補正するデー
    タを格納する手段及び抵抗の測定温度から荷重測定値を
    補正するデータを格納する手段のうち少なくともマグネ
    ットの測定温度から荷重測定値を補正するデータを格納
    する手段を有することを特徴とする電子天秤。
  7. 【請求項7】 前記マグネットの測定温度から荷重測定
    値を補正するデータを格納する手段には、マグネットの
    温度変化に対応する磁束量の変化を示す曲線Laと、マ
    グネットの磁束量変化が予め設定された所定量ΔMとな
    るよう各々設定された磁束量M1 〜Mnと、この曲線L
    aにおいて当該磁束量M1 〜Mnに対応する設定温度T
    1 〜Tnと、これら設定温度T1 〜Tnに対する補正値
    1 〜Fnが格納されていることを特徴とする請求項6
    記載の電子天秤。
  8. 【請求項8】 前記抵抗の測定温度から荷重測定値を補
    正するデータを格納する手段には、抵抗の温度変化に対
    応する抵抗値の変化を示す曲線Lxと、抵抗の抵抗値変
    化が予め設定された所定量ΔRとなるよう各々設定され
    た抵抗値R1〜Rnと、この曲線Lxにおいて当該抵抗
    値R1 〜Rnに対応する設定温度T1〜Tnと、これら
    設定温度T1 〜Tnに対する補正値Fx1 〜Fxnが格
    納されていることを特徴とする請求項7記載の電子天
    秤。
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