JPH10197260A - 車両用ナビゲーション装置 - Google Patents

車両用ナビゲーション装置

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JPH10197260A
JPH10197260A JP35831896A JP35831896A JPH10197260A JP H10197260 A JPH10197260 A JP H10197260A JP 35831896 A JP35831896 A JP 35831896A JP 35831896 A JP35831896 A JP 35831896A JP H10197260 A JPH10197260 A JP H10197260A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 渋滞情報を含む交通情報が受信されたとき、
渋滞状況を容易に把握できる車両用ナビゲーション装置
を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明の車両用ナビゲーション装置は、
車両の現在位置が検出されたとき、地図情報を読み出し
表示装置11に表示する。交通情報が受信され、その交
通情報に渋滞情報が含まれているとき、渋滞の先頭位置
が表示されている地図情報の範囲外のとき、地図情報の
先頭に渋滞方向を示すマークを表示する。あるいは、渋
滞している道路を他の道路と異なる表示態様で表示す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ATIS(Advanc
ed Traffic Information System)、VICS(Vehicle
Information and Communication System)等のインフ
ラ協調型のナビゲーションシステムに関し、特にナビゲ
ーションシステムにおける道路情報の表示に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自車の現在位置を検出して地図情
報上に併せて表示する車両用ナビゲーション装置が知ら
れている。また、目的地を入力すると、自車位置から目
的地までの最適ルートを誘導するものがある。しかしな
がら、その最適ルートは、交通渋滞や不通区間の発生な
どの現在時刻の情報は考慮されておらず、不適切なルー
トを進んでしまうことがあった。
【0003】そこで、目的地を入力することにより、最
適走行経路を算出ことができるナビゲーションシステム
が、例えば、特開平6−162395号公報に記載され
ている。その従来技術によれば、走行車両において現在
位置が検出され、目的位置が入力されると、現在位置と
目的位置が外部のホスト局に送られる。そこで、現在位
置から目的位置までの最適経路が計算され、送り返され
てくる。最適経路は、走行車両により受信されて、表示
装置に表示される。
【0004】この従来技術では、目的位置入力時点での
最適経路は決定できるが、道路の渋滞状況等は刻々変化
するので、固定的に選択された経路が常に最適な経路と
は限らない。しかも渋滞情報等が表示されてはいないの
で、運転者は計算された最適経路を走行するだけであ
る。
【0005】特開平5−81597号公報には、現在位
置が認識され、かつ道路規制があるとき、その規制箇所
への到達時刻を予測し、その規制を受けると予想される
とき規制位置をマークにより表示する技術が開示されて
いる。しかしこの技術にも、時々刻々変化する渋滞を表
示することはできない。
【0006】従来の車両用ナビゲーション装置において
渋滞情報を入手したとき、それを表示することができる
ものがある。それでは、地図情報は図17に示されるよ
うに表示されていた。例えば地図情報は、A地点のノー
ド情報とB地点のノード情報とA地点とB地点との間を
接続するリンク情報とを有する。これらのノード情報と
リンク情報とに基づいてA地点とB地点との間の道路が
表示される。更に、C地点のノード情報とA地点とC地
点との間を接続するリンク情報とを有する。これらのノ
ード情報とリンク情報とに基づいてA地点とC地点との
間の道路が表示される。
【0007】A地点とB地点との間で、B地点から始ま
りA地点の方向に延びる渋滞を示す情報が得られたと
き、渋滞の方向を示す矢印がB地点に表示される。ま
た、その矢印の尾は渋滞が起きているリンクに沿って表
示される。
【0008】しかしながら、B地点が表示装置の表示範
囲外となっているときには、上り線が渋滞しているの
か、下り線が渋滞しているのか不明である。そのため、
一目瞭然に渋滞箇所を把握できる車両用ナビゲーション
装置が望まれていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑みてなされたもので、渋滞情報を含む交通情報が受信
されたとき、渋滞の方向を容易に把握できる車両用ナビ
ゲーション装置を提供することを目的とする。
【0010】また、本発明の他の目的は、渋滞情報を含
む交通情報が受信されたとき、渋滞の方向と共に渋滞の
長さを容易に把握できる車両用ナビゲーション装置を提
供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の観点を実現する
ために、本発明の車両用ナビゲーション装置は、地図情
報を格納する情報格納手段と、車両の現在位置を検出す
るための検出手段と、表示手段と、交通情報を受信する
ための受信手段と、前記検出手段により検出された現在
位置に関連して前記情報格納手段から地図情報を読み出
して前記表示手段に表示し、前記表示されている地図情
報の各道路部分のうちの特定の道路部分に関連する渋滞
情報が前記受信手段により受信された交通情報に含まれ
ているとき、渋滞の先頭位置が前記表示されている地図
情報上に存在するか否かにかかわらず、前記渋滞情報に
基づいて渋滞の方向を表示する制御手段とを具備する。
【0012】この発明では、前記検出手段により検出さ
れた現在位置に関連して前記情報格納手段から地図情報
が読み出され、前記受信手段により受信された交通情報
に渋滞情報が含まれていないとき、読み出された地図情
報が前記車両の現在位置と併せて前記表示手段に表示さ
れ、前記受信手段により受信された交通情報に渋滞情報
が含まれていて、渋滞の先頭位置が前記表示手段に表示
されている地図情報範囲外であるとき、前記渋滞情報と
関連する道路の表示されている部分の先頭に渋滞方向を
示すシンボルが更に表示されるように前記制御手段は制
御する。これにより、渋滞方向と渋滞箇所が必ず画面上
に表示される。従って、従来のナビゲーション装置のよ
うに、渋滞の方向を示す矢印が表示手段の表示画面から
外れてしまうために、渋滞の方向が上り方向なのか下り
方向なのか判別できないということがない。また、渋滞
の方向が分からないので、画面をスクロールしなければ
ならないということがない。
【0013】本発明の他の観点を実現するために、車両
用ナビゲーション装置は、地図情報を格納する情報格納
手段と、車両の現在位置を検出するための検出手段と、
表示手段と、交通情報を受信するための受信手段と、前
記検出手段により検出された現在位置に関連して前記情
報格納手段から地図情報を読み出し、前記地図情報中の
各道路部分の少なくとも一部を、前記受信手段により受
信された、前記各道路部分に関連する交通情報に基づい
て決まる線種属性で前記表示手段に表示する制御手段と
を具備する。
【0014】この発明では、前記渋滞情報が渋滞方向を
示すデータを含み、前記地図情報内の前記各道路部分は
リンク情報に基づいて表示され、前記リンク情報が、複
数の線種属性を備えているとき、前記制御手段は、前記
受信された交通情報中に渋滞情報が含まれていないと
き、前記各道路部分の表示のために第1の線種属性を選
択し、前記受信された交通情報中に渋滞情報が含まれて
いるとき前記各道路部分の少なくとも一部を表示するた
めに第2の線種属性を選択する手段を具備していてもよ
い。
【0015】あるいは、前記渋滞情報が、前記渋滞方向
と渋滞の長さを示すデータを含み、前記地図情報内の前
記各道路部分はリンク情報に基づいて表示され、前記リ
ンク情報が、複数の線種属性を備えているとき、前記制
御手段は、前記受信された交通情報中に渋滞情報が含ま
れていないとき、前記各道路部分の表示ために前記第1
の線種属性を選択し、前記受信された交通情報中に渋滞
情報が含まれていて渋滞が前記各道路部分の一部である
とき前記各道路部分を表示するために前記第2の線種属
性を選択し、前記受信された交通情報中に渋滞情報が含
まれていて渋滞が前記各道路部分の全体に渡るとき前記
各道路部分を表示するために第3の線種属性を選択する
手段を具備していてもよい。
【0016】あるいは、前記渋滞情報が渋滞方向を示す
データを含み、前記地図情報内の前記各道路部分はリン
ク情報に基づいて表示され、前記リンク情報が、複数の
線種属性を備えているとき、前記制御手段は、前記受信
された交通情報中に渋滞情報が含まれていないとき、前
記複数の線種属性のうちの第1の線種属性で前記各道路
部分を表示し、前記受信された交通情報中に渋滞情報が
含まれているとき、前記複数の線種属性のうちの前記第
1の線種属性と異なる複数の線種属性を選択して、所定
の時間間隔毎に前記選択された複数の線種属性内で線種
を変えながら前記各道路部分の少なくとも一部を表示す
る手段を具備していてもよい。
【0017】上記の発明において、前記渋滞情報が渋滞
の長さを示すデータを含み、前記地図情報内の前記各道
路部分はリンク情報に基づいて表示されるとき、前記制
御手段が、前記渋滞がその全体に渡っていない道路部分
に対応するリンク情報を、前記渋滞情報に基づいて複数
のサブリンク情報に分割することにより前記リンク情報
と前記複数のサブリンク情報とに基づいて前記各道路部
分を表示すれば、渋滞箇所を正確に表示することができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明による車両用ナビゲ
ーション装置について説明する。
【0019】図1(a)は、本発明の車両用ナビゲーシ
ョン装置がATISシステムに適用されたときの構成を
示す。図1(b)は、本発明の車両用ナビゲーション装
置がVICSシステムに適用されたときの構成を示す。
最初に、図1(a)を参照して、ATIS対応のナビゲ
ーションシステムは、ナビゲーション装置1、ATIS
ユニット2、及び自動車電話3を具備する自動車と基地
局としてのATIS局4とから構成される。
【0020】ナビゲーション装置1は、自動車の走行距
離を検出するための距離検出器5、自動車の走行方向を
検出するための方向検出器6、アンテナ18を介して位
置情報を受信するためのGPS受信機7、ナビゲーショ
ン装置1の全体の動作を制御し、また、本発明にかかる
表示制御を実行する制御処理装置8、制御処理装置8か
らの指示に従って音声を合成するための音声合成器1
3、音声合成器13により合成された音声を出力するた
めのスピーカー14、制御処理装置8からの指示/デー
タに基づいて表示するための表示装置11、制御処理装
置8に指示/データを入力するための操作装置12、地
図情報を格納するための情報格納媒体9、及び情報格納
媒体9から地図情報を読み出して表示装置11に表示さ
れるべき地図情報を再生するための再生装置10とから
なる。
【0021】ATIS対応のナビゲーションシステムで
は、例えば、自動車電話3、ATISユニットを介し
て、ATIS局4から現在の道路状況を示す交通情報が
受信される。交通情報には、渋滞、事故、不通等の情報
が含まれている。また、ATIS対応のナビゲーション
システムでは、現在位置及び目的位置等の任意の2地点
を同様に電話回線によりATISセンターに通信するこ
とにより現在の道路状況(渋滞、事故、不通等)を考慮
した2地点間の最適経路を受信することができる。受信
された情報に基づいて車両用ナビゲーションでは経路誘
導が行なわれる。
【0022】図1(b)を参照して、VICS対応のナ
ビゲーションシステムでは、ナビゲーション装置1は、
ATIS対応のナビゲーションシステムにおけるナビゲ
ーション装置1と同様に構成されている。VICS対応
のナビゲーションシステムでは、道路周辺に設置されて
いるFM多重方法、電波ビーコン、光ビーコンからのデ
ータを車両側に設置されているFM多重放送受信機1
5、電波ビーコン受信機16、あるいは光ビーコン受信
機17により受信され、制御処理装置8は、渋滞、事
故、高速道路の入口の閉鎖等の情報を入手することがで
きる。
【0023】また、VICS対応のナビゲーションシス
テムでは、現在位置及び目的位置等の任意の2地点を設
定することで、各種センサーにより得られる現在の道路
状況(渋滞、事故、不通等)を考慮した2地点間の最適
経路が選択されることができた。また、その情報に基づ
いてに車両用の経路誘導が行われている。
【0024】次に、本発明の第1の実施形態にかかるナ
ビゲーション装置について説明する。図2は、第1の実
施形態にかかるナビゲーション装置1の制御処理装置8
の構成を示す図である。図2を参照して、第1の実施形
態では、制御処理装置8は、車両の現在位置を示す現在
位置データを保持する現在位置Xレジスタ22と現在位
置Yレジスタ24、表示装置11の表示画面のスクロー
ル状態を示すスクロールデータを保持するためのスクロ
ールXレジスタ26とスクロールYレジスタ28、及び
画面上に表示されている地図情報の縮尺率を保持するた
めの縮尺レジスタ30を備えている。
【0025】次に、図3と図4を参照して、本発明の第
1の実施形態に係るナビゲーション装置1の動作につい
て説明する。以下の処理は、制御処理装置8により実行
される。
【0026】ステップS2で、ATIS局から自動車電
話3とATISユニット2を介して、あるいはFM多重
放送受信機15、電波ビーコン受信機16、光ビーコン
受信機17から交通情報が受信されたか否かが判定され
る。受信されていないときは、ステップS2が繰り返さ
れる。
【0027】交通情報が受信されていないときには、車
両の現在位置を示す情報がアンテナ18を介してGPS
受信機7により受信され、制御処理装置8に供給され
る。制御処理装置8は、現在位置情報から現在位置を検
出して、現在位置Xレジスタ22と現在位置Yレジスタ
24に格納する。
【0028】続いて、制御処理装置8は、検出された現
在位置に基づいて再生命令を再生装置10に出力する。
再生装置10は、再生命令に応答して、地図情報が情報
格納媒体9から読み出し、制御処理装置8の縮尺レジス
タ30に格納されている縮尺率に従って地図情報を再生
する。縮尺率は、操作装置12からの入力により変更可
能である。
【0029】本実施例では、地図情報は、道路の各部分
をノード情報とリンク情報の形式で保有している。図4
に示されている地図情報の場合、ノードAとノードB間
の道路部分は、ノードAの位置を示すノード情報と、ノ
ードBの位置を示すノード情報と、及びノードAとノー
ドBとの間を結ぶ線の種類を示す線種データと、その線
の色を指定する色データとからなっている。また、道路
の表示とは別に渋滞を示すための渋滞表示用のノードと
リンク情報を持っている。
【0030】再生された地図情報は、表示装置12に出
力され、表示される。このとき、制御処理装置8は、方
向検出器6の検出結果と、GPS受信機7からの現在位
置情報とに基づいて、車両の走行方向を示すと共に現在
位置も示す走行マーク(自車位置マーク)100を生成
する。生成された走行マークは、表示されている地図情
報上の現在位置と関連して表示装置11に表示される。
【0031】車両の現在位置はデフォルトの状態では、
例えば、画面の中央に表示される。従って、地図情報
は、車両の現在位置が中央に来るように表示される。し
かしながら、それでは今後の走行経路が見にくい場合も
あり得る。そこで、そのような場合に、操作装置12か
らの指示に従って、車両の現在位置の表示位置が移動さ
れるように地図情報がX方向あるいはY方向にスクロー
ルされることができる。スクロールされた量は、スクロ
ールXレジスタ26、スクロールYレジスタ28に格納
される。
【0032】ステップS2で交通情報が受信されたと判
定されると、ステップS4で、受信された交通情報が渋
滞情報を含んでいるかどうかが判定される。渋滞情報が
含まれていなければ、制御は、ステップS2に戻る。
【0033】渋滞情報が含まれているとステップS4で
判定されると、ステップS6で表示装置11の画面上に
表示されている地図情報の範囲が算出される。
【0034】即ち、現在位置Xレジスタ22と現在位置
Yレジスタ24に格納されている車両の現在位置と、ス
クロールXレジスタ26とスクロールYレジスタ28に
格納されているスクロールデータと、縮尺レジスタ30
に保持されている、表示地図情報の縮尺率から容易に表
示範囲の限界値が算出できる。
【0035】次に、ステップS8で、渋滞情報で示され
る渋滞の先頭がステップS6で算出された表示範囲外で
あるかどうかが判定される。例えば、渋滞がノードBを
先頭にしてノードA方向に延びているとする。
【0036】道路部分ABはノード間のリンク情報によ
り表示されるので、渋滞情報に関連するノードのうち走
行方向のノード、この例ではノードBが表示範囲内にあ
るかどうかを調べることにより達成される。いずれのノ
ードが進行方向のノードであるかは、方向検出器6によ
る検出結果に基づいて決定される。
【0037】ステップS8でノードBが表示範囲内にあ
ると判定されると、図4に点線で示すように、ステップ
S12が実行される。ステップS12では、渋滞の先頭
位置、即ちノードBに矢印が表示される。
【0038】しかしながら、ステップS8でノードBが
表示範囲外にあると判定されたときは、ステップS10
が実行される。ステップS10では、ノードAB間のリ
ンク情報と表示範囲を示すデータから、リンク情報の表
示されている部分の先頭位置Pが表示先頭位置として決
定される。続いて、ステップS12では、渋滞の方向を
示す矢印が、図4に示されるように、に表示装置11の
表示画面上の先頭位置Pに表示される。
【0039】このようにして、渋滞方向と渋滞箇所が必
ず画面上に表示される。従って、図17に示される従来
のナビゲーション装置のように、渋滞の方向を示す矢印
が表示装置11の表示画面から外れてしまうために、渋
滞の方向が上り方向なのか下り方向なのか判別できない
ということがない。また、渋滞の方向が分からないの
で、画面をスクロールしなければならないということが
ない。
【0040】尚、第1の実施例では、道路情報と渋滞の
情報は独立したリンク情報とノード情報によって渋滞が
道路に沿って表示されるようにしたが、渋滞情報を道路
のリンク情報とノード情報を用いて表示しても良い。例
えば、渋滞と関連する道路部分の全体が、渋滞の起きて
いない道路部分と異なる色で表示される。渋滞の起きて
いない道路部分の色は、例えば灰色で、渋滞が起きてい
る部分は、例えばオレンジ色で表示される。
【0041】次に、本発明の第2の実施形態によるナビ
ゲーション装置1について説明する。
【0042】図5は、第2の実施形態における制御処理
装置8の構成を示す。図5において、制御処理装置8
は、図2に示される構成に加えて、リンク情報の表示属
性を指定するためのレジスタ、即ち表示属性1レジスタ
32と表示属性2レジスタ34を有している。制御処理
装置8の表示属性1レジスタ32は、ノード間を接続す
るリンクを表示する色を指定するためのデータを保持す
るレジスタである。表示属性2レジスタ34は、表示さ
れるべきリンクの線種を指定するデータを保持するレジ
スタである。
【0043】第2の実施形態におけるナビゲーション装
置1で使用されるリンク情報では、図6に示されるよう
に、色情報を含めて従来のデータに加えて、線種情報の
フィールドを持っている。線種情報は、従来と同様な線
を示すデータが格納されるフィールド51、ノードAと
BのうちノードAからノードBに向かう方向での渋滞の
とき使用される矢印付線が格納されるフィールド52、
ノードBからノードAに向かう方向での渋滞のとき使用
される矢印付線が格納されるフィールド53、ノードA
とB間の上り下りの両方向での渋滞のとき使用される双
方に矢印が示されている線が格納されるフィールド54
を有している。
【0044】次に、図7と図8を参照して第2の実施形
態によるナビゲーション装置1の動作を説明する。
【0045】ステップS22で渋滞情報が受信されない
ときは、ステップS22が繰り返される。
【0046】このとき、制御処理装置8は、第1の実施
形態と同様にして地図情報を表示する。渋滞情報が受信
されないときは、表示属性1レジスタ32には通常の道
路として表示するべき色データが表示属性1レジスタ3
2に設定される。また、表示属性2レジスタ34には、
リンク情報の線種51を指定する線種情報が設定され
る。制御処理部8は、レジスタ32と34に保持されて
いる色情報と線種情報とに基づいて地図情報を表示す
る。
【0047】ステップS22で交通情報が受信されたと
判定されたときは、ステップS24で渋滞情報が含まれ
ているか否かが判定される。渋滞情報が含まれていない
ときは、制御はステップS22に戻る。ステップS24
で渋滞情報が含まれていると判定されたときは、ステッ
プS26が実行される。
【0048】ステップS26では、制御処理装置8は、
渋滞と関連する道路部分を調べる。例えば、ノードAと
ノードBの間の道路部分に渋滞が発生しているものとす
る。制御処理装置8は、表示属性1レジスタ32に、例
えば、ノードAとノードB間のリンクをオレンジ色で表
示するように色情報を設定する。また、受信された渋滞
情報中の渋滞の方向を示す渋滞方向データに基づいて線
種52から54のうちの1つを指定する線種情報を表示
属性2レジスタに設定する。その後、表示属性1レジス
タ32に保持されている色情報と表示属性2レジスタ3
4に保持されている線種情報とに基づいて、リンクが矢
印付の線で表示される。
【0049】以上説明したように、第2の実施形態で
は、表示装置11の表示画面に表示されている地図情報
の表示範囲を検出し、また、渋滞の表示先頭位置を検出
する必要が無いので制御処理装置8の処理が軽減され
る。また、渋滞の方向が分からないので、画面をスクロ
ールしなければならないということがない。
【0050】次に第2の実施形態のナビゲーション装置
1の変形例を説明する。この変形例では、制御処理装置
8の構成は第2の実施形態と同じである。相違点は、リ
ンク情報にある。この変形例で使用されるリンク情報
は、第2の実施形態で使用される線種情報に加えて、線
種55から57を更に含んでいる。線種55は、ノード
AとBのうちノードAからノードBに向かう方向での渋
滞のとき使用される矢印付線、ノードBからノードAに
向かう方向での渋滞のとき使用される矢印付線56、ノ
ードAとB間の上り下りの両方向での渋滞のとき使用さ
れる双方に矢印が示されている線57を有している。上
記のように、線種55から線種57の矢印の向きは線種
52から54と同じである。しかしながら、矢印の間の
間隔が異なっている。即ち、線種55から57では、線
種52から54と比べて間隔が狭くなっている。
【0051】この変形例では、渋滞情報を含む交通情報
が受信されたとき、図7のステップS26で以下のよう
な処理が行われる。即ち、渋滞情報に含まれる渋滞の方
向を示すデータと渋滞の長さによって線種情報が選択さ
れる。例えば、ノードBからノードAに向かう渋滞が発
生しているが、渋滞がノードBからノードAまでの中間
点まで延びていないときには、線種情報52が使用され
る。一方、渋滞がノードBからノードAまでの中間点以
上に延びているときには、線種情報55が使用される。
これにより、運転者は、渋滞の長さを容易に認識するこ
とができる。
【0052】以上の説明では、線種情報が渋滞の長さに
より変更されているだけであるが、線種の表示の色を同
時に変更するようにすれば、さらに認識が容易になる。
この場合には、表示属性1レジスタ32に、表示される
べき色のデータが設定される。
【0053】次に、本発明の第3の実施形態によるナビ
ゲーション装置1について説明する。図11は、第3の
実施形態で使用される制御処理装置8の構成を示すブロ
ック図である。図11を参照して、制御処理装置8は、
図5に示される制御処理装置8に加えて、タイマ40を
備えている。
【0054】図12は、第3の実施形態で使用されるリ
ンク情報のデータ構造を示す。図12を参照して、リン
ク情報は、第2の実施形態におけるリンク情報の線種情
報に変えて、点線の位置が互いにずらされた3つの線種
61から63を含んでいる。
【0055】次に、図13を参照して、第3の実施形態
によるナビゲーション装置1の動作について説明する。
【0056】ステップS32で渋滞情報が受信されない
ときは、ステップS32が繰り返される。このとき、制
御処理装置8は、第1の実施形態のように地図情報を表
示するが、渋滞情報が受信されないときは、表示属性1
レジスタ32には通常の道路として表示するべき色デー
タが表示属性1レジスタ32に設定される。また、表示
属性2レジスタ34には、線種51を指定する線種情報
が設定される。制御処理部8は、レジスタ32と34に
保持されている色情報と線種情報とに基づいて地図情報
を表示する。
【0057】ステップS32で交通情報が受信されたと
判定されたときは、ステップS34で渋滞情報が含まれ
ているか否かが判定される。渋滞情報が含まれていない
ときは、制御はステップS32に戻る。
【0058】ステップS34で渋滞情報が含まれている
と判定されたときは、制御処理装置8は、表示属性1レ
ジスタ32に、例えば、リンクをオレンジ色で表示する
ように色情報を設定する。また、受信された渋滞情報中
の渋滞の方向を示す渋滞方向データに基づいて線種61
あるいは63のうちの1つを指定する線種情報を表示属
性2レジスタに設定する。その後、表示属性1レジスタ
32に保持されている色情報と表示属性2レジスタ34
に保持されている線種情報とに基づいて、リンクが矢印
付の線で表示される。
【0059】タイマ40は所定時間間隔毎にインターラ
プト信号を発生する。例えば、表示属性2レジスタ34
に線種情報61が設定されているときは、タイマ40か
らのインターラプト信号に応答して線種情報62が設定
される。次のタイマ40からのインターラプト信号に応
答して線種情報63が設定される。更に、次のタイマ4
0からのインターラプト信号に応答して線種情報61が
再び設定される。このようにして、ノードAからノード
Bへ点線が移動するように表示することができる。
【0060】反対に、表示属性2レジスタ34に線種情
報63が設定されているときは、タイマ40からのイン
ターラプト信号に応答して線種情報62が設定される。
次のタイマ40からのインターラプト信号に応答して線
種情報61が設定される。更に、次のタイマ40からの
インターラプト信号に応答して線種情報63が再び設定
される。このようにして、ノードBからノードAへ点線
が移動するように表示することができる。
【0061】このようにして、第3の実施形態では、渋
滞の方向を点線の移動方向として表示することができる
ので、表示装置11の表示画面に表示されている地図情
報の表示範囲を検出し、また、渋滞の表示先頭位置を検
出する必要が無いので制御処理装置8の処理が軽減され
る。また、渋滞の方向が分からないので、画面をスクロ
ールしなければならないということがない。
【0062】次に、本発明の第4の実施例による車両用
ナビゲーション装置について説明する。
【0063】本実施例では、A地点とB地点とを結ぶリ
ンク情報から複数のサブリンク情報が作られる。換言す
れば、A地点とB地点の間にa地点とb地点に対応する
ノードが生成される。A地点とB地点とを結ぶリンク情
報は、A地点とa地点を結ぶサブリンク情報と、a地点
とb地点を結ぶサブリンク情報と、b地点とB地点を結
ぶサブリンク情報に分割される。各サブリンク情報はA
地点とB地点とを結ぶリンク情報と同じ表示属性を持っ
ている。
【0064】次に、第4の実施形態にかかる車両用ナビ
ゲーション装置1について説明する。本実施例で、例え
ば、AノードとBノードの中間のb地点を先頭としてA
ノードの方向にある長さの渋滞が発生しているという渋
滞情報が受信されたとする。
【0065】そのとき、制御処理装置8は、先ず、b地
点にノードbを発生するためのノード情報を生成する。
生成されたノード情報は、再生装置10に送られる。し
かしながらこのノード情報は情報格納媒体に格納されて
いる地図情報を変更するものではない。
【0066】次に、制御処理装置8は、渋滞の長さを示
すデータと、縮尺レジスタ30に格納されている縮尺率
とからA地点とb地点の間にa地点を決定して、ノード
情報を発生する。このノード情報も再生装置10に送ら
れる。
【0067】同時に、A地点とB地点の間のリンク情報
をサブリンク情報に分割する。即ち、A地点とB地点と
を結ぶA−Bリンク情報は、A地点とa地点を結ぶA−
aサブリンク情報と、a地点とb地点を結ぶa−bサブ
リンク情報と、b地点とB地点を結ぶb−Bサブリンク
情報に分割される。このとき、上述のように、各サブリ
ンク情報はA地点とB地点とを結ぶリンク情報と同じ表
示属性を持っている。
【0068】その後、再生装置8は、A−Bリンク情報
でリンクを表示すべきとき、A−aサブリンク情報、a
−bサブリンク情報、b−Bサブリンク情報、ノードa
情報、及びノードb情報を用いて道路部分A−B(リン
クA−B)を表示する。その際、リンクa−b間は渋滞
が発生しているので、a−bサブリンク情報の表示属性
を変更する。即ち、表示の色を変え、線種を変更する。
これにより、a地点とb地点との間、即ち、渋滞情報で
渋滞していると指定された区間だけが通常の線種及び色
と異なる表示属性で表示されることになる。これによ
り、実際の渋滞区間が表示できることになる、
【0069】渋滞が解消されたことが、交通情報から明
らかになったときは、制御処理装置8は、再生装置10
に、A−aサブリンク情報、a−bサブリンク情報、b
−Bサブリンク情報、ノードa情報、及びノードb情報
の削除を指示する。これにより、リンクA−B間はA−
Bリンク情報に基づいて表示されることになる。尚、第
4の実施形態は、上記の第1から第3の実施形態と組み
合わせて適用することができる。
【0070】実施例1、2、3では、渋滞情報のみに関
して説明したが、道路情報を表すリンク情報、あるいは
渋滞情報を表すリンク情報等に、図18に示すように速
度規制マーク、事故マーク、工事マーク等がリンクされ
ている場合がある。そのようなマークが表示画面条に表
示することができないときは、図19に示すように上記
の渋滞時の矢印と同様に表示画面上に表示されるように
することができる。
【0071】実施例2、3、4では渋滞情報は、道路リ
ンク情報と道路ノード情報を用いて表示したが、実施例
1のように渋滞情報用のリンク情報とノード情報を用い
て表示しても良い。
【0072】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の車両用ナビ
ゲーション装置によれば、渋滞の先頭が表示装置の表示
画面から外れていたとしても、渋滞の状況を的確に知ら
せることができる。
【0073】また、第4の実施形態と他の実施形態とを
組み合わせれば、実際の渋滞区間をより正確に知らせる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の車両用ナビゲーション装置
が適用されるATIS対応ナビゲーションシステムの構
成を示す図であり、(b)本発明の車両用ナビゲーショ
ン装置が適用されるVICS対応ナビゲーションシステ
ムの構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態による車両用ナビゲー
ション装置の制御処理装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】本発明の第1の実施形態による車両用ナビゲー
ション装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施形態における動作を説明す
るための図である。
【図5】本発明の第2の実施形態による車両用ナビゲー
ション装置の制御処理装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図6】本発明の第2の実施形態による車両用ナビゲー
ション装置で使用されるリンク情報の構造を示すブロッ
ク図である。
【図7】本発明の第2の実施形態による車両用ナビゲー
ション装置の動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施例における動作を説明する
ための図である。
【図9】本発明の第2の実施形態の変形例による車両用
ナビゲーション装置で使用されるリンク情報の構造を示
すブロック図である。
【図10】本発明の第2の実施形態の変形例の動作を説
明するための図である。
【図11】本発明の第3の実施形態による車両用ナビゲ
ーション装置の制御処理装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図12】本発明の第3の実施形態による車両用ナビゲ
ーション装置で使用されるリンク情報の構造を示すブロ
ック図である。
【図13】本発明の第3の実施形態による車両用ナビゲ
ーション装置の動作を示すフローチャートである。
【図14】本発明の第3の実施例における動作を説明す
るための図である。
【図15】本発明の第4の実施例における動作を説明す
るための図である。
【図16】本発明の第4の実施形態による車両用ナビゲ
ーション装置で使用されるリンク情報の構造を示すブロ
ック図である。
【図17】従来の車両用ナビゲーション装置における動
作を説明するための図である。
【図18】従来の車両用ナビゲーション装置における速
度規制マーク、車線規制マークの表示例を説明するため
の図である。
【図19】本発明による車両用ナビゲーション装置にお
ける速度規制マーク、車線規制マークの表示例を説明す
るための図である。
【符号の説明】
1:ナビゲーション装置 2:ATISユニット 3:自動車電話 4:ATIS局 5:距離検出器 6:方向検出器 7:GPS受信機 8:制御処理装置 9:情報格納媒体 10:再生装置 11:表示装置 12:操作装置 13:音声合成器 14:スピーカー 15:FM多重放送受信機 16:電波ビーコン受信機 17:光ビーコン受信機 22:現在位置Xレジスタ 24:現在位置Yレジスタ 26:スクロールXレジスタ 28:スクロールYレジスタ 30:縮尺レジスタ 32:表示属性1レジスタ 34:表示属性2レジスタ 40:タイマ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年2月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 車両用ナビゲーション装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ATIS(Advanc
ed Traffic Information System)、VICS(Vehicle
Information and Communication System)等のインフ
ラ協調型のナビゲーションシステムに関し、特にナビゲ
ーションシステムにおける道路情報の表示に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自車の現在位置を検出して地図情
報上に併せて表示する車両用ナビゲーション装置が知ら
れている。また、目的地を入力すると、自車位置から目
的地までの最適ルートを誘導するものがある。しかしな
がら、その最適ルートは、交通渋滞や不通区間の発生な
どの現在時刻の情報は考慮されておらず、不適切なルー
トを進んでしまうことがあった。
【0003】そこで、目的地を入力することにより、最
適走行経路を算出ことができるナビゲーションシステム
が、例えば、特開平6−162395号公報に記載され
ている。その従来技術によれば、走行車両において現在
位置が検出され、目的位置が入力されると、現在位置と
目的位置が外部のホスト局に送られる。そこで、現在位
置から目的位置までの最適経路が計算され、送り返され
てくる。最適経路は、走行車両により受信されて、表示
装置に表示される。
【0004】この従来技術では、目的位置入力時点での
最適経路は決定できるが、道路の渋滞状況等は刻々変化
するので、固定的に選択された経路が常に最適な経路と
は限らない。しかも渋滞情報等が表示されてはいないの
で、運転者は計算された最適経路を走行するだけであ
る。
【0005】特開平5−81597号公報には、現在位
置が認識され、かつ道路規制があるとき、その規制箇所
への到達時刻を予測し、その規制を受けると予想される
とき規制位置をマークにより表示する技術が開示されて
いる。しかしこの技術にも、時々刻々変化する渋滞を表
示することはできない。
【0006】従来の車両用ナビゲーション装置において
渋滞情報を入手したとき、それを表示することができる
ものがある。それでは、地図情報は図18に示されるよ
うに表示されていた。例えば地図情報は、A地点のノー
ド情報とB地点のノード情報とA地点とB地点との間を
接続するリンク情報とを有する。これらのノード情報と
リンク情報とに基づいてA地点とB地点との間の道路が
表示される。更に、C地点のノード情報とA地点とC地
点との間を接続するリンク情報とを有する。これらのノ
ード情報とリンク情報とに基づいてA地点とC地点との
間の道路が表示される。
【0007】A地点とB地点との間で、B地点から始ま
りA地点の方向に延びる渋滞を示す情報が得られたと
き、渋滞の方向を示す矢印がB地点に表示される。ま
た、その矢印の尾は渋滞が起きているリンクに沿って表
示される。
【0008】しかしながら、B地点が表示装置の表示範
囲外となっているときには、上り線が渋滞しているの
か、下り線が渋滞しているのか不明である。そのため、
一目瞭然に渋滞箇所を把握できる車両用ナビゲーション
装置が望まれていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑みてなされたもので、渋滞情報を含む交通情報が受信
されたとき、渋滞の方向を容易に把握できる車両用ナビ
ゲーション装置を提供することを目的とする。
【0010】また、本発明の他の目的は、渋滞情報を含
む交通情報が受信されたとき、渋滞の方向と共に渋滞の
長さを容易に把握できる車両用ナビゲーション装置を提
供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の観点を実現する
ために、本発明の車両用ナビゲーション装置は、地図情
報を格納する情報格納手段と、車両の現在位置を検出す
るための検出手段と、表示手段と、交通情報を受信する
ための受信手段と、前記検出手段により検出された現在
位置に関連して前記情報格納手段から地図情報を読み出
して前記表示手段に表示し、前記表示されている地図情
報の各道路部分のうちの特定の道路部分に関連する渋滞
情報が前記受信手段により受信された交通情報に含まれ
ているとき、渋滞の先頭位置が前記表示されている地図
情報上に存在するか否かにかかわらず、前記渋滞情報に
基づいて渋滞の方向を表示する制御手段とを具備する。
【0012】この発明では、前記検出手段により検出さ
れた現在位置に関連して前記情報格納手段から地図情報
が読み出され、前記受信手段により受信された交通情報
に渋滞情報が含まれていないとき、読み出された地図情
報が前記車両の現在位置と併せて前記表示手段に表示さ
れ、前記受信手段により受信された交通情報に渋滞情報
が含まれていて、渋滞の先頭位置が前記表示手段に表示
されている地図情報範囲外であるとき、前記渋滞情報と
関連する道路の表示されている部分の先頭に渋滞方向を
示すシンボルが更に表示されるように前記制御手段は制
御する。これにより、渋滞方向と渋滞箇所が必ず画面上
に表示される。従って、従来のナビゲーション装置のよ
うに、渋滞の方向を示す矢印が表示手段の表示画面から
外れてしまうために、渋滞の方向が上り方向なのか下り
方向なのか判別できないということがない。また、渋滞
の方向が分からないので、画面をスクロールしなければ
ならないということがない。
【0013】本発明の他の観点を実現するために、車両
用ナビゲーション装置は、地図情報を格納する情報格納
手段と、車両の現在位置を検出するための検出手段と、
表示手段と、交通情報を受信するための受信手段と、前
記検出手段により検出された現在位置に関連して前記情
報格納手段から地図情報を読み出し、前記地図情報中の
各道路部分の少なくとも一部を、前記受信手段により受
信された、前記各道路部分に関連する交通情報に基づい
て決まる線種属性で前記表示手段に表示する制御手段と
を具備する。
【0014】この発明では、前記渋滞情報が渋滞方向を
示すデータを含み、前記地図情報内の前記各道路部分は
リンク情報に基づいて表示され、前記リンク情報が、複
数の線種属性を備えているとき、前記制御手段は、前記
受信された交通情報中に渋滞情報が含まれていないと
き、前記各道路部分の表示のために第1の線種属性を選
択し、前記受信された交通情報中に渋滞情報が含まれて
いるとき前記各道路部分の少なくとも一部を表示するた
めに第2の線種属性を選択する手段を具備していてもよ
い。
【0015】あるいは、前記渋滞情報が、前記渋滞方向
と渋滞の長さを示すデータを含み、前記地図情報内の前
記各道路部分はリンク情報に基づいて表示され、前記リ
ンク情報が、複数の線種属性を備えているとき、前記制
御手段は、前記受信された交通情報中に渋滞情報が含ま
れていないとき、前記各道路部分の表示ために前記第1
の線種属性を選択し、前記受信された交通情報中に渋滞
情報が含まれていて渋滞が前記各道路部分の一部である
とき前記各道路部分を表示するために前記第2の線種属
性を選択し、前記受信された交通情報中に渋滞情報が含
まれていて渋滞が前記各道路部分の全体に渡るとき前記
各道路部分を表示するために第3の線種属性を選択する
手段を具備していてもよい。
【0016】あるいは、前記渋滞情報が渋滞方向を示す
データを含み、前記地図情報内の前記各道路部分はリン
ク情報に基づいて表示され、前記リンク情報が、複数の
線種属性を備えているとき、前記制御手段は、前記受信
された交通情報中に渋滞情報が含まれていないとき、前
記複数の線種属性のうちの第1の線種属性で前記各道路
部分を表示し、前記受信された交通情報中に渋滞情報が
含まれているとき、前記複数の線種属性のうちの前記第
1の線種属性と異なる複数の線種属性を選択して、所定
の時間間隔毎に前記選択された複数の線種属性内で線種
を変えながら前記各道路部分の少なくとも一部を表示す
る手段を具備していてもよい。
【0017】上記の発明において、前記渋滞情報が渋滞
の長さを示すデータを含み、前記地図情報内の前記各道
路部分はリンク情報に基づいて表示されるとき、前記制
御手段が、前記渋滞がその全体に渡っていない道路部分
に対応するリンク情報を、前記渋滞情報に基づいて複数
のサブリンク情報に分割することにより前記リンク情報
と前記複数のサブリンク情報とに基づいて前記各道路部
分を表示すれば、渋滞箇所を正確に表示することができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明による車両用ナビゲ
ーション装置について説明する。
【0019】図は、本発明の車両用ナビゲーション装
置がATISシステムに適用されたときの構成を示す。
は、本発明の車両用ナビゲーション装置がVICS
システムに適用されたときの構成を示す。最初に、図
を参照して、ATIS対応のナビゲーションシステム
は、ナビゲーション装置1、ATISユニット2、及び
自動車電話3を具備する自動車と基地局としてのATI
S局4とから構成される。
【0020】ナビゲーション装置1は、自動車の走行距
離を検出するための距離検出器5、自動車の走行方向を
検出するための方向検出器6、アンテナ18を介して位
置情報を受信するためのGPS受信機7、ナビゲーショ
ン装置1の全体の動作を制御し、また、本発明にかかる
表示制御を実行する制御処理装置8、制御処理装置8か
らの指示に従って音声を合成するための音声合成器1
3、音声合成器13により合成された音声を出力するた
めのスピーカー14、制御処理装置8からの指示/デー
タに基づいて表示するための表示装置11、制御処理装
置8に指示/データを入力するための操作装置12、地
図情報を格納するための情報格納媒体9、及び情報格納
媒体9から地図情報を読み出して表示装置11に表示さ
れるべき地図情報を再生するための再生装置10とから
なる。
【0021】ATIS対応のナビゲーションシステムで
は、例えば、自動車電話3、ATISユニットを介し
て、ATIS局4から現在の道路状況を示す交通情報が
受信される。交通情報には、渋滞、事故、不通等の情報
が含まれている。また、ATIS対応のナビゲーション
システムでは、現在位置及び目的位置等の任意の2地点
を同様に電話回線によりATISセンターに通信するこ
とにより現在の道路状況(渋滞、事故、不通等)を考慮
した2地点間の最適経路を受信することができる。受信
された情報に基づいて車両用ナビゲーションでは経路誘
導が行なわれる。
【0022】図を参照して、VICS対応のナビゲー
ションシステムでは、ナビゲーション装置1は、ATI
S対応のナビゲーションシステムにおけるナビゲーショ
ン装置1と同様に構成されている。VICS対応のナビ
ゲーションシステムでは、道路周辺に設置されているF
M多重方法、電波ビーコン、光ビーコンからのデータを
車両側に設置されているFM多重放送受信機15、電波
ビーコン受信機16、あるいは光ビーコン受信機17に
より受信され、制御処理装置8は、渋滞、事故、高速道
路の入口の閉鎖等の情報を入手することができる。
【0023】また、VICS対応のナビゲーションシス
テムでは、現在位置及び目的位置等の任意の2地点を設
定することで、各種センサーにより得られる現在の道路
状況(渋滞、事故、不通等)を考慮した2地点間の最適
経路が選択されることができた。また、その情報に基づ
いてに車両用の経路誘導が行われている。
【0024】次に、本発明の第1の実施形態にかかるナ
ビゲーション装置について説明する。図は、第1の実
施形態にかかるナビゲーション装置1の制御処理装置8
の構成を示す図である。図を参照して、第1の実施形
態では、制御処理装置8は、車両の現在位置を示す現在
位置データを保持する現在位置Xレジスタ22と現在位
置Yレジスタ24、表示装置11の表示画面のスクロー
ル状態を示すスクロールデータを保持するためのスクロ
ールXレジスタ26とスクロールYレジスタ28、及び
画面上に表示されている地図情報の縮尺率を保持するた
めの縮尺レジスタ30を備えている。
【0025】次に、図と図を参照して、本発明の第
1の実施形態に係るナビゲーション装置1の動作につい
て説明する。以下の処理は、制御処理装置8により実行
される。
【0026】ステップS2で、ATIS局から自動車電
話3とATISユニット2を介して、あるいはFM多重
放送受信機15、電波ビーコン受信機16、光ビーコン
受信機17から交通情報が受信されたか否かが判定され
る。受信されていないときは、ステップS2が繰り返さ
れる。
【0027】交通情報が受信されていないときには、車
両の現在位置を示す情報がアンテナ18を介してGPS
受信機7により受信され、制御処理装置8に供給され
る。制御処理装置8は、現在位置情報から現在位置を検
出して、現在位置Xレジスタ22と現在位置Yレジスタ
24に格納する。
【0028】続いて、制御処理装置8は、検出された現
在位置に基づいて再生命令を再生装置10に出力する。
再生装置10は、再生命令に応答して、地図情報が情報
格納媒体9から読み出し、制御処理装置8の縮尺レジス
タ30に格納されている縮尺率に従って地図情報を再生
する。縮尺率は、操作装置12からの入力により変更可
能である。
【0029】本実施例では、地図情報は、道路の各部分
をノード情報とリンク情報の形式で保有している。図
に示されている地図情報の場合、ノードAとノードB間
の道路部分は、ノードAの位置を示すノード情報と、ノ
ードBの位置を示すノード情報と、及びノードAとノー
ドBとの間を結ぶ線の種類を示す線種データと、その線
の色を指定する色データとからなっている。また、道路
の表示とは別に渋滞を示すための渋滞表示用のノードと
リンク情報を持っている。
【0030】再生された地図情報は、表示装置12に出
力され、表示される。このとき、制御処理装置8は、方
向検出器6の検出結果と、GPS受信機7からの現在位
置情報とに基づいて、車両の走行方向を示すと共に現在
位置も示す走行マーク(自車位置マーク)100を生成
する。生成された走行マークは、表示されている地図情
報上の現在位置と関連して表示装置11に表示される。
【0031】車両の現在位置はデフォルトの状態では、
例えば、画面の中央に表示される。従って、地図情報
は、車両の現在位置が中央に来るように表示される。し
かしながら、それでは今後の走行経路が見にくい場合も
あり得る。そこで、そのような場合に、操作装置12か
らの指示に従って、車両の現在位置の表示位置が移動さ
れるように地図情報がX方向あるいはY方向にスクロー
ルされることができる。スクロールされた量は、スクロ
ールXレジスタ26、スクロールYレジスタ28に格納
される。
【0032】ステップS2で交通情報が受信されたと判
定されると、ステップS4で、受信された交通情報が渋
滞情報を含んでいるかどうかが判定される。渋滞情報が
含まれていなければ、制御は、ステップS2に戻る。
【0033】渋滞情報が含まれているとステップS4で
判定されると、ステップS6で表示装置11の画面上に
表示されている地図情報の範囲が算出される。
【0034】即ち、現在位置Xレジスタ22と現在位置
Yレジスタ24に格納されている車両の現在位置と、ス
クロールXレジスタ26とスクロールYレジスタ28に
格納されているスクロールデータと、縮尺レジスタ30
に保持されている、表示地図情報の縮尺率から容易に表
示範囲の限界値が算出できる。
【0035】次に、ステップS8で、渋滞情報で示され
る渋滞の先頭がステップS6で算出された表示範囲外で
あるかどうかが判定される。例えば、渋滞がノードBを
先頭にしてノードA方向に延びているとする。
【0036】道路部分ABはノード間のリンク情報によ
り表示されるので、渋滞情報に関連するノードのうち走
行方向のノード、この例ではノードBが表示範囲内にあ
るかどうかを調べることにより達成される。いずれのノ
ードが進行方向のノードであるかは、方向検出器6によ
る検出結果に基づいて決定される。
【0037】ステップS8でノードBが表示範囲内にあ
ると判定されると、図に点線で示すように、ステップ
S12が実行される。ステップS12では、渋滞の先頭
位置、即ちノードBに矢印が表示される。
【0038】しかしながら、ステップS8でノードBが
表示範囲外にあると判定されたときは、ステップS10
が実行される。ステップS10では、ノードAB間のリ
ンク情報と表示範囲を示すデータから、リンク情報の表
示されている部分の先頭位置Pが表示先頭位置として決
定される。続いて、ステップS12では、渋滞の方向を
示す矢印が、図に示されるように、に表示装置11の
表示画面上の先頭位置Pに表示される。
【0039】このようにして、渋滞方向と渋滞箇所が必
ず画面上に表示される。従って、図18に示される従来
のナビゲーション装置のように、渋滞の方向を示す矢印
が表示装置11の表示画面から外れてしまうために、渋
滞の方向が上り方向なのか下り方向なのか判別できない
ということがない。また、渋滞の方向が分からないの
で、画面をスクロールしなければならないということが
ない。
【0040】尚、第1の実施例では、道路情報と渋滞の
情報は独立したリンク情報とノード情報によって渋滞が
道路に沿って表示されるようにしたが、渋滞情報を道路
のリンク情報とノード情報を用いて表示しても良い。例
えば、渋滞と関連する道路部分の全体が、渋滞の起きて
いない道路部分と異なる色で表示される。渋滞の起きて
いない道路部分の色は、例えば灰色で、渋滞が起きてい
る部分は、例えばオレンジ色で表示される。
【0041】次に、本発明の第2の実施形態によるナビ
ゲーション装置1について説明する。
【0042】図は、第2の実施形態における制御処理
装置8の構成を示す。図において、制御処理装置8
は、図に示される構成に加えて、リンク情報の表示属
性を指定するためのレジスタ、即ち表示属性1レジスタ
32と表示属性2レジスタ34を有している。制御処理
装置8の表示属性1レジスタ32は、ノード間を接続す
るリンクを表示する色を指定するためのデータを保持す
るレジスタである。表示属性2レジスタ34は、表示さ
れるべきリンクの線種を指定するデータを保持するレジ
スタである。
【0043】第2の実施形態におけるナビゲーション装
置1で使用されるリンク情報では、図に示されるよう
に、色情報を含めて従来のデータに加えて、線種情報の
フィールドを持っている。線種情報は、従来と同様な線
を示すデータが格納されるフィールド51、ノードAと
BのうちノードAからノードBに向かう方向での渋滞の
とき使用される矢印付線が格納されるフィールド52、
ノードBからノードAに向かう方向での渋滞のとき使用
される矢印付線が格納されるフィールド53、ノードA
とB間の上り下りの両方向での渋滞のとき使用される双
方に矢印が示されている線が格納されるフィールド54
を有している。
【0044】次に、図と図を参照して第2の実施形
態によるナビゲーション装置1の動作を説明する。
【0045】ステップS22で渋滞情報が受信されない
ときは、ステップS22が繰り返される。
【0046】このとき、制御処理装置8は、第1の実施
形態と同様にして地図情報を表示する。渋滞情報が受信
されないときは、表示属性1レジスタ32には通常の道
路として表示するべき色データが表示属性1レジスタ3
2に設定される。また、表示属性2レジスタ34には、
リンク情報の線種51を指定する線種情報が設定され
る。制御処理部8は、レジスタ32と34に保持されて
いる色情報と線種情報とに基づいて地図情報を表示す
る。
【0047】ステップS22で交通情報が受信されたと
判定されたときは、ステップS24で渋滞情報が含まれ
ているか否かが判定される。渋滞情報が含まれていない
ときは、制御はステップS22に戻る。ステップS24
で渋滞情報が含まれていると判定されたときは、ステッ
プS26が実行される。
【0048】ステップS26では、制御処理装置8は、
渋滞と関連する道路部分を調べる。例えば、ノードAと
ノードBの間の道路部分に渋滞が発生しているものとす
る。制御処理装置8は、表示属性1レジスタ32に、例
えば、ノードAとノードB間のリンクをオレンジ色で表
示するように色情報を設定する。また、受信された渋滞
情報中の渋滞の方向を示す渋滞方向データに基づいて線
種52から54のうちの1つを指定する線種情報を表示
属性2レジスタに設定する。その後、表示属性1レジス
タ32に保持されている色情報と表示属性2レジスタ3
4に保持されている線種情報とに基づいて、リンクが矢
印付の線で表示される。
【0049】以上説明したように、第2の実施形態で
は、表示装置11の表示画面に表示されている地図情報
の表示範囲を検出し、また、渋滞の表示先頭位置を検出
する必要が無いので制御処理装置8の処理が軽減され
る。また、渋滞の方向が分からないので、画面をスクロ
ールしなければならないということがない。
【0050】次に図10と図11を参照して第2の実施
形態のナビゲーション装置1の変形例を説明する。この
変形例では、制御処理装置8の構成は第2の実施形態と
同じである。相違点は、リンク情報にある。この変形例
で使用されるリンク情報は、第2の実施形態で使用され
る線種情報に加えて、線種55から57を更に含んでい
る。線種55は、ノードAとBのうちノードAからノー
ドBに向かう方向での渋滞のとき使用される矢印付線、
ノードBからノードAに向かう方向での渋滞のとき使用
される矢印付線56、ノードAとB間の上り下りの両方
向での渋滞のとき使用される双方に矢印が示されている
線57を有している。上記のように、線種55から線種
57の矢印の向きは線種52から54と同じである。し
かしながら、矢印の間の間隔が異なっている。即ち、線
種55から57では、線種52から54と比べて間隔が
狭くなっている。
【0051】この変形例では、渋滞情報を含む交通情報
が受信されたとき、図のステップS26で以下のよう
な処理が行われる。即ち、渋滞情報に含まれる渋滞の方
向を示すデータと渋滞の長さによって線種情報が選択さ
れる。例えば、ノードBからノードAに向かう渋滞が発
生しているが、渋滞がノードBからノードAまでの中間
点まで延びていないときには、線種情報52が使用され
る。一方、渋滞がノードBからノードAまでの中間点以
上に延びているときには、線種情報55が使用される。
これにより、運転者は、渋滞の長さを容易に認識するこ
とができる。
【0052】以上の説明では、線種情報が渋滞の長さに
より変更されているだけであるが、線種の表示の色を同
時に変更するようにすれば、さらに認識が容易になる。
この場合には、表示属性1レジスタ32に、表示される
べき色のデータが設定される。
【0053】次に、本発明の第3の実施形態によるナビ
ゲーション装置1について説明する。図12は、第3の
実施形態で使用される制御処理装置8の構成を示すブロ
ック図である。図12を参照して、制御処理装置8は、
に示される制御処理装置8に加えて、タイマ40を
備えている。
【0054】図13は、第3の実施形態で使用されるリ
ンク情報のデータ構造を示す。図13を参照して、リン
ク情報は、第2の実施形態におけるリンク情報の線種情
報に変えて、点線の位置が互いにずらされた3つの線種
61から63を含んでいる。
【0055】次に、図14を参照して、第3の実施形態
によるナビゲーション装置1の動作について説明する。
【0056】ステップS32で渋滞情報が受信されない
ときは、ステップS32が繰り返される。このとき、制
御処理装置8は、第1の実施形態のように地図情報を表
示するが、渋滞情報が受信されないときは、表示属性1
レジスタ32には通常の道路として表示するべき色デー
タが表示属性1レジスタ32に設定される。また、表示
属性2レジスタ34には、線種51を指定する線種情報
が設定される。制御処理部8は、レジスタ32と34に
保持されている色情報と線種情報とに基づいて地図情報
を表示する。
【0057】ステップS32で交通情報が受信されたと
判定されたときは、ステップS34で渋滞情報が含まれ
ているか否かが判定される。渋滞情報が含まれていない
ときは、制御はステップS32に戻る。
【0058】ステップS34で渋滞情報が含まれている
と判定されたときは、制御処理装置8は、表示属性1レ
ジスタ32に、例えば、リンクをオレンジ色で表示する
ように色情報を設定する。また、受信された渋滞情報中
の渋滞の方向を示す渋滞方向データに基づいて線種61
あるいは63のうちの1つを指定する線種情報を表示属
性2レジスタに設定する。その後、表示属性1レジスタ
32に保持されている色情報と表示属性2レジスタ34
に保持されている線種情報とに基づいて、リンクが矢印
付の線で表示される。
【0059】タイマ40は所定時間間隔毎にインターラ
プト信号を発生する。例えば、表示属性2レジスタ34
に線種情報61が設定されているときは、タイマ40か
らのインターラプト信号に応答して線種情報62が設定
される。次のタイマ40からのインターラプト信号に応
答して線種情報63が設定される。更に、次のタイマ4
0からのインターラプト信号に応答して線種情報61が
再び設定される。このようにして、ノードAからノード
Bへ点線が移動するように表示することができる。
【0060】反対に、表示属性2レジスタ34に線種情
報63が設定されているときは、タイマ40からのイン
ターラプト信号に応答して線種情報62が設定される。
次のタイマ40からのインターラプト信号に応答して線
種情報61が設定される。更に、次のタイマ40からの
インターラプト信号に応答して線種情報63が再び設定
される。このようにして、ノードBからノードAへ点線
が移動するように表示することができる。
【0061】このようにして、第3の実施形態では、渋
滞の方向を点線の移動方向として表示することができる
ので、表示装置11の表示画面に表示されている地図情
報の表示範囲を検出し、また、渋滞の表示先頭位置を検
出する必要が無いので制御処理装置8の処理が軽減され
る。また、渋滞の方向が分からないので、画面をスクロ
ールしなければならないということがない。
【0062】次に、図16と図17を参照して本発明の
第4の実施例による車両用ナビゲーション装置について
説明する。
【0063】本実施例では、A地点とB地点とを結ぶリ
ンク情報から複数のサブリンク情報が作られる。換言す
れば、A地点とB地点の間にa地点とb地点に対応する
ノードが生成される。A地点とB地点とを結ぶリンク情
報は、A地点とa地点を結ぶサブリンク情報と、a地点
とb地点を結ぶサブリンク情報と、b地点とB地点を結
ぶサブリンク情報に分割される。各サブリンク情報はA
地点とB地点とを結ぶリンク情報と同じ表示属性を持っ
ている。
【0064】次に、第4の実施形態にかかる車両用ナビ
ゲーション装置1について説明する。本実施例で、例え
ば、AノードとBノードの中間のb地点を先頭としてA
ノードの方向にある長さの渋滞が発生しているという渋
滞情報が受信されたとする。
【0065】そのとき、制御処理装置8は、先ず、b地
点にノードbを発生するためのノード情報を生成する。
生成されたノード情報は、再生装置10に送られる。し
かしながらこのノード情報は情報格納媒体に格納されて
いる地図情報を変更するものではない。
【0066】次に、制御処理装置8は、渋滞の長さを示
すデータと、縮尺レジスタ30に格納されている縮尺率
とからA地点とb地点の間にa地点を決定して、ノード
情報を発生する。このノード情報も再生装置10に送ら
れる。
【0067】同時に、A地点とB地点の間のリンク情報
をサブリンク情報に分割する。即ち、A地点とB地点と
を結ぶA−Bリンク情報は、A地点とa地点を結ぶA−
aサブリンク情報と、a地点とb地点を結ぶa−bサブ
リンク情報と、b地点とB地点を結ぶb−Bサブリンク
情報に分割される。このとき、上述のように、各サブリ
ンク情報はA地点とB地点とを結ぶリンク情報と同じ表
示属性を持っている。
【0068】その後、再生装置8は、A−Bリンク情報
でリンクを表示すべきとき、A−aサブリンク情報、a
−bサブリンク情報、b−Bサブリンク情報、ノードa
情報、及びノードb情報を用いて道路部分A−B(リン
クA−B)を表示する。その際、リンクa−b間は渋滞
が発生しているので、a−bサブリンク情報の表示属性
を変更する。即ち、表示の色を変え、線種を変更する。
これにより、a地点とb地点との間、即ち、渋滞情報で
渋滞していると指定された区間だけが通常の線種及び色
と異なる表示属性で表示されることになる。これによ
り、実際の渋滞区間が表示できることになる、
【0069】渋滞が解消されたことが、交通情報から明
らかになったときは、制御処理装置8は、再生装置10
に、A−aサブリンク情報、a−bサブリンク情報、b
−Bサブリンク情報、ノードa情報、及びノードb情報
の削除を指示する。これにより、リンクA−B間はA−
Bリンク情報に基づいて表示されることになる。尚、第
4の実施形態は、上記の第1から第3の実施形態と組み
合わせて適用することができる。
【0070】実施例1、2、3では、渋滞情報のみに関
して説明したが、道路情報を表すリンク情報、あるいは
渋滞情報を表すリンク情報等に、図19に示すように速
度規制マーク、事故マーク、工事マーク等がリンクされ
ている場合がある。そのようなマークが表示画面条に表
示することができないときは、図20に示すように上記
の渋滞時の矢印と同様に表示画面上に表示されるように
することができる。
【0071】実施例2、3、4では渋滞情報は、道路リ
ンク情報と道路ノード情報を用いて表示したが、実施例
1のように渋滞情報用のリンク情報とノード情報を用い
て表示しても良い。
【0072】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の車両用ナビ
ゲーション装置によれば、渋滞の先頭が表示装置の表示
画面から外れていたとしても、渋滞の状況を的確に知ら
せることができる。
【0073】また、第4の実施形態と他の実施形態とを
組み合わせれば、実際の渋滞区間をより正確に知らせる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の車両用ナビゲーション装置が適用され
るATIS対応ナビゲーションシステムの構成を示す図
である。
【図2】本発明の車両用ナビゲーション装置が適用され
るVICS対応ナビゲーションシステムの構成を示す図
である。
【図3】本発明の第1の実施形態による車両用ナビゲー
ション装置の制御処理装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】本発明の第1の実施形態による車両用ナビゲー
ション装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施形態における動作を説明す
るための図である。
【図6】本発明の第2の実施形態による車両用ナビゲー
ション装置の制御処理装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図7】本発明の第2の実施形態による車両用ナビゲー
ション装置で使用されるリンク情報の構造を示すブロッ
ク図である。
【図8】本発明の第2の実施形態による車両用ナビゲー
ション装置の動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施形態における動作を説明す
るための図である。
【図10】本発明の第2の実施形態の変形例による車両
用ナビゲーション装置で使用されるリンク情報の構造を
示すブロック図である。
【図11】本発明の第2の実施形態の変形例の動作を説
明するための図である。
【図12】本発明の第3の実施形態による車両用ナビゲ
ーション装置の制御処理装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図13】本発明の第3の実施形態による車両用ナビゲ
ーション装置で使用されるリンク情報の構造を示すブロ
ック図である。
【図14】本発明の第3の実施形態による車両用ナビゲ
ーション装置の動作を示すフローチャートである。
【図15】本発明の第3の実施例における動作を説明す
るための図である。
【図16】本発明の第4の実施例における動作を説明す
るための図である。
【図17】本発明の第4の実施形態による車両用ナビゲ
ーション装置で使用されるリンク情報の構造を示すブロ
ック図である。
【図18】従来の車両用ナビゲーション装置における動
作を説明するための図である。
【図19】従来の車両用ナビゲーション装置における速
度規制マーク、車線規制マークの表示例を説明するため
の図である。
【図20】本発明による車両用ナビゲーション装置にお
ける速度規制マーク、車線規制マークの表示例を説明す
るための図である。
【符号の説明】 1:ナビゲーション装置 2:ATISユニット 3:自動車電話 4:ATIS局 5:距離検出器 6:方向検出器 7:GPS受信機 8:制御処理装置 9:情報格納媒体 10:再生装置 11:表示装置 12:操作装置 13:音声合成器 14:スピーカー 15:FM多重放送受信機 16:電波ビーコン受信機 17:光ビーコン受信機 22:現在位置Xレジスタ 24:現在位置Yレジスタ 26:スクロールXレジスタ 28:スクロールYレジスタ 30:縮尺レジスタ 32:表示属性1レジスタ 34:表示属性2レジスタ 40:タイマ
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図5】
【図4】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地図情報を格納する情報格納手段と、 車両の現在位置を検出するための検出手段と、 表示手段と、 交通情報を受信するための受信手段と、 前記検出手段により検出された現在位置に関連して前記
    情報格納手段から地図情報を読み出して前記表示手段に
    表示し、前記表示されている地図情報の各道路部分のう
    ちの特定の道路部分に関連する渋滞情報が前記受信手段
    により受信された交通情報に含まれているとき、渋滞の
    先頭位置が前記表示されている地図情報上に存在するか
    否かにかかわらず、前記渋滞情報に基づいて渋滞の方向
    を表示する制御手段とを具備する車両用ナビゲーション
    装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記検出手段により検
    出された現在位置に関連して前記情報格納手段から地図
    情報を読み出し、前記受信手段により受信された交通情
    報に渋滞情報が含まれていないとき、読み出された地図
    情報を前記車両の現在位置と併せて前記表示手段に表示
    し、前記受信手段により受信された交通情報に渋滞情報
    が含まれていて、渋滞の先頭位置が前記表示手段に表示
    されている地図情報範囲外であるとき、前記渋滞情報と
    関連する道路の表示されている部分の先頭に渋滞方向を
    示すシンボルを更に表示する請求項1に記載の車両用ナ
    ビゲーション装置。
  3. 【請求項3】 地図情報を格納する情報格納手段と、 車両の現在位置を検出するための検出手段と、 表示手段と、 交通情報を受信するための受信手段と、 前記検出手段により検出された現在位置に関連して前記
    情報格納手段から地図情報を読み出し、前記地図情報中
    の各道路部分の少なくとも一部を、前記受信手段により
    受信された、前記各道路部分に関連する交通情報に基づ
    いて決まる線種属性で前記表示手段に表示する制御手段
    とを具備する車両用ナビゲーション装置。
  4. 【請求項4】 前記渋滞情報は渋滞方向を示すデータを
    含み、 前記地図情報内の前記各道路部分はリンク情報に基づい
    て表示され、 前記リンク情報は、複数の線種属性を備えていて、 前記制御手段は、前記受信された交通情報中に渋滞情報
    が含まれていないとき、前記各道路部分の表示のために
    第1の線種属性を選択し、前記受信された交通情報中に
    渋滞情報が含まれているとき前記各道路部分の少なくと
    も一部を表示するために第2の線種属性を選択する手段
    を具備する請求項3に記載の車両用ナビゲーション装
    置。
  5. 【請求項5】 前記渋滞情報は、前記渋滞方向と渋滞の
    長さを示すデータを含み、 前記地図情報内の前記各道路部分はリンク情報に基づい
    て表示され、 前記リンク情報は、複数の線種属性を備えていて、 前記制御手段は、前記受信された交通情報中に渋滞情報
    が含まれていないとき、前記各道路部分の表示ために前
    記第1の線種属性を選択し、前記受信された交通情報中
    に渋滞情報が含まれていて渋滞が前記各道路部分の一部
    であるとき前記各道路部分を表示するために前記第2の
    線種属性を選択し、前記受信された交通情報中に渋滞情
    報が含まれていて渋滞が前記各道路部分の全体に渡ると
    き前記各道路部分を表示するために第3の線種属性を選
    択する手段を具備する請求項3に記載の車両用ナビゲー
    ション装置。
  6. 【請求項6】 前記渋滞情報は渋滞方向を示すデータを
    含み、 前記地図情報内の前記各道路部分はリンク情報に基づい
    て表示され、 前記リンク情報は、複数の線種属性を備えていて、 前記制御手段は、前記受信された交通情報中に渋滞情報
    が含まれていないとき、前記複数の線種属性のうちの第
    1の線種属性で前記各道路部分を表示し、前記受信され
    た交通情報中に渋滞情報が含まれているとき、前記複数
    の線種属性のうちの前記第1の線種属性と異なる複数の
    線種属性を選択して、所定の時間間隔毎に前記選択され
    た複数の線種属性内で線種を変えながら前記各道路部分
    の少なくとも一部を表示する手段を具備する請求項3に
    記載の車両用ナビゲーション装置。
  7. 【請求項7】 前記渋滞情報は渋滞の長さを示すデータ
    を含み、 前記地図情報内の前記各道路部分はリンク情報に基づい
    て表示され、 前記制御手段は、前記渋滞がその全体に渡っていない道
    路部分に対応するリンク情報を、前記渋滞情報に基づい
    て複数のサブリンク情報に分割することにより前記リン
    ク情報と前記複数のサブリンク情報とに基づいて前記各
    道路部分を表示する請求項1乃至6のいずれかに記載の
    車両ナビゲーション装置。
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