JPH10197094A - 吸収式冷温水機の運転制御装置 - Google Patents

吸収式冷温水機の運転制御装置

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JPH10197094A
JPH10197094A JP9002102A JP210297A JPH10197094A JP H10197094 A JPH10197094 A JP H10197094A JP 9002102 A JP9002102 A JP 9002102A JP 210297 A JP210297 A JP 210297A JP H10197094 A JPH10197094 A JP H10197094A
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cooling water
temperature
heater
cooling
concentrated solution
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JP9002102A
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Masahiko Atsumi
雅彦 渥美
Shinya Takagi
信也 高木
Hisatoshi Suzuki
寿敏 鈴木
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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    • Y02A30/27Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/62Absorption based systems

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  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷房運転立ち上げ及び冷房運転を速やかに、
支障なく行なえる。 【解決手段】 冷媒及び吸収溶液の循環回路を形成し冷
温水を生成する吸収式冷温水機1に設けられ、吸収器2
4に供給した濃溶液を冷却する冷却水コイル25の入口
側に設けられた冷却水入口温度センサー3と、この冷却
水入口温度センサー3で検知した冷却水入口温度が所定
の値(t3)よりも低い場合には高温再生器8の加熱熱
量を調整する自動調整弁4とを備える。更に、冷却水入
口温度センサー3で検知した冷却水入口温度が所定の値
(t3)よりも低い場合には吸収器24に濃溶液を供給
する濃溶液供給管27の途中から吸収器冷却水コイル2
5の下側に濃溶液をバイパスさせる濃溶液バイパス弁5
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷房運転立ち上げ
及び冷房運転を速やかに、支障なく行なえる吸収式冷温
水機の運転制御装置及びこれを設けた吸収式冷温水機に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の吸収式冷温水機の冷房運転におい
ては、図3に示すように、冷房運転開始40から吸収器
の冷却水出口温度判定43で冷却水出口温度が予め設定
された値t1より小さい時は吸収式冷温水機保護のため
の運転停止45を行なう。冷却水出口温度判定43で冷
却水出口温度が予め設定された値t1に等しいか大きい
時は次の段階に移行し、蒸発器冷媒温度判定44で蒸発
器冷媒温度が予め設定された値t2より小さい場合は、
同じく吸収式冷温水機保護のための運転停止45を行な
う。蒸発器冷媒温度判定44で蒸発器冷媒温度が予め設
定された値t2に等しいか大きい場合は、冷房運転継続
46を行なう。この場合、冷媒の蒸発器入口部が凍結し
ていても冷房運転は行なわれる。
【0003】しかしながら、春又は秋の外気温の比較的
低い時期に冷房運転を開始する際には、吸収器に供給す
る冷却水の温度が低いため、吸収溶液の吸収能力が増大
し、吸収式冷温水機内の圧力を降下させる。このため、
高温再生器での吸収溶液の沸騰温度が低下して入熱量が
通常の3倍以上となり過大となる。これにより、冷媒の
凍結や吸収溶液が通常以上に加熱、濃縮され、結晶化に
至り、運転に支障を来す虞れがある。又、熱源側に余裕
が無い場合は、入熱温度(圧力)が著しく低下するた
め、熱源側機器の異常につながり、吸収式冷温水機も冷
房の立ち上りが出来ない虞れもある。
【0004】このため、例えば特開平5−231742
号公報に開示されているように、蒸発器の上部に凝縮器
から送り込まれてきた冷媒液を貯蔵する貯蔵室を設け、
この貯蔵室に蒸発器の温度を検知する温度センサーを配
設し、蒸発器内の温度が冷媒の凍結の危険がある温度以
下になった場合は、低温溶液熱交換器を介して吸収溶液
を前記冷媒液貯蔵室に供給し、冷媒中に混入させて冷媒
の凍結温度を下げて冷媒の凍結を防ぎ、それでも蒸発器
温度が低下して、ある温度以下になったら吸収式冷温水
機の運転を一旦停止させ吸収溶液の晶析を回避し、蒸発
器の温度上昇を待って運転を開始するものが知られてい
る。
【0005】又、冷却水コイルに冷却水を供給する冷却
塔の下部の冷却水貯留部内に電気ヒータを配設し、且つ
この冷却水貯留部に温度センサーを設けて冷却水の温度
を検知し、冷却水を運転に支障がない温度まで予め加熱
して冷房運転を開始するものが知られている。
【0006】又、吸収器と凝縮器を冷却するための冷却
水コイルの途中に冷却水温度センサーを設け、冷房運転
開始時にこの冷却水温度センサーにより冷却水の温度を
検知し、冷却水の温度が所定の値よりも低い場合には冷
暖房切換弁を暖房側にして、高温再生器で発生した高温
の冷媒蒸気を吸収器に導入し、この高温の冷媒蒸気で冷
却水コイルを介して冷却水を加熱し、冷却水が冷房運転
立ち上りに支障のない温度以上に上昇した時に冷暖房切
換弁を冷房側に戻して冷房運転を行なうようにした吸収
式冷温水機が知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記低
温溶液熱交換器を介して吸収溶液を冷媒液貯蔵室に供給
し冷媒の凍結温度を下げて冷媒の凍結を防ぐ吸収式冷温
水機にあっては、吸収式冷温水機への支障を回避出来て
も、蒸発器内の温度が限界値になった場合運転を一旦停
止させ蒸発器の温度上昇を待たねばならない等、冷房運
転を満足に立ち上がらせることが困難である。
【0008】又、冷却塔下部の冷却水貯留部内に電気ヒ
ータを配設するものは、電気ヒータなど特別に設備が必
要となりコスト高となり、同時に電気ヒータでは加熱容
量が小さいので時間がかかると共に電気ヒータの周辺は
加熱されるが冷却水系全体(配管中の冷却水全体)の加
熱は期待出来ない。
【0009】又、冷暖房切換弁を暖房側にして、高温再
生器で発生した高温の冷媒蒸気を吸収器に導入して冷却
水を加熱するものは、導入する冷媒蒸気の温度が高いた
めに、冷却水の温度制御が難しく、冷暖房切換弁の切り
換えのタイミングが取りにくいと云う問題がある本発明
の第1の課題は、冷媒及び吸収溶液の循環回路を形成し
冷温水を生成する吸収式冷温水機の運転制御装置におい
て、吸収器冷却水入口温度の低い時に冷房運転を行なう
場合、冷房運転立ち上げ及び冷房運転を速やかに、支障
なく行なえることである。
【0010】本発明の第2の課題は、冷媒及び吸収溶液
の循環回路を形成し冷温水を生成する吸収式冷温水機に
おいて、上記吸収式冷温水機の運転制御装置を設け、吸
収器冷却水入口温度の低い時に冷房運転を行なう場合、
冷房運転立ち上げ及び冷房運転を速やかに、支障なく行
なえると共に、運転効率の良いことである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、高温再生器、低温再生器、凝縮器、蒸発
器及び吸収器等を接続して冷媒及び吸収溶液の循環回路
を形成し冷温水を生成する吸収式冷温水機に設けられ、
前記吸収器に供給した濃溶液を冷却する冷却水管の入口
側に設けられた冷却水入口温度センサーと、該冷却水入
口温度センサーで検知した冷却水入口温度が所定の値よ
りも低い場合には前記高温再生器の加熱熱量を調整する
加熱熱量調整手段とを備えたことである。
【0012】冷房運転開始時に冷却水入口温度センサー
により冷却水の温度を検知する。この検知した冷却水入
口温度が吸収式冷温水機の定格運転範囲である所定の値
よりも低い場合には高温再生器の加熱源からの入熱熱量
が過大となることを防止するため、加熱源の入熱熱量、
即ち高温再生器の加熱熱量を加熱熱量調整手段により小
さく調整する。この際、調整量はインプット100%程
度となるように予め設定された値とする。これによっ
て、吸収溶液が過度に加熱、濃縮され結晶化に至ること
を防止し、冷房運転立ち上げ及び冷房運転を速やかに、
支障なく行なうことが出来る。
【0013】更に、上記吸収式冷温水機の運転制御装置
において、前記冷却水入口温度センサーで検知した冷却
水入口温度が所定の値よりも低い場合には前記吸収器に
濃溶液を供給する濃溶液供給管の途中から前記吸収器冷
却水管の下側に前記濃溶液をバイパスさせる濃溶液バイ
パス弁を備えたことである。
【0014】冷却水入口温度センサーで検知した冷却水
入口温度が上記と同様に吸収式冷温水機の定格運転範囲
である所定の値よりも低い場合には、上記吸収式冷温水
機の運転制御装置の作用に加えて、吸収器冷却水管での
吸収溶液の能力増大による機器内圧力低下を防止するた
め、濃溶液バイパス弁を開き濃溶液を伝熱管下部にバイ
パスさせる。濃溶液バイパス量は全量又は全量の70〜
90%程度とする。
【0015】又、高温再生器、低温再生器、凝縮器、蒸
発器及び吸収器等を接続して冷媒及び吸収溶液の循環回
路を形成し冷温水を生成する吸収式冷温水機において、
上記吸収式冷温水機の運転制御装置を設けたことによ
り、吸収器冷却水入口温度の低い時に冷房運転を行なう
場合、冷房運転立ち上げ及び冷房運転を速やかに、支障
なく行なえると共に、運転効率が向上する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る吸収式冷温水
機の運転制御装置及びこれを設けた吸収式冷温水機の実
施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明に係る運転制御装置を設け
た吸収式冷温水機の一実施の形態を示す系統図である。
本実施の形態の吸収式冷温水機において、高温再生器8
は、間接加熱型であって排温水又は排蒸気等を加熱源と
し、例えば排蒸気を通すための加熱管10が高温再生器
8の内部に設けられ、吸収器24において冷媒蒸気を吸
収して濃度が薄くなった稀溶液を加熱し、この稀溶液か
ら冷媒蒸気を発生させる。排蒸気は、後述の自動調整弁
4を通り、蒸気弁12又は13を経由して高温再生器の
加熱管10に供給される。分離器16は冷媒蒸気と、こ
の冷媒蒸気を発生して濃度が濃くなった中間濃溶液とを
分離し、前者を低温再生器17へ、後者を高温溶液熱交
換器30へと送り込む。低温再生器17は、分離器16
からくる冷媒蒸気を冷媒蒸気コイル18に導入し高温溶
液熱交換器30により温度が低下した中間濃溶液を再加
熱し、中間濃溶液の中から更に冷媒蒸気を発生させ、こ
れを凝縮器19へ送り出し、且つ中間濃溶液自身を濃溶
液にすると共に、分離器16から送られた冷媒蒸気を液
冷媒にして凝縮器19へと送り込む。
【0018】凝縮器19は、低温再生器17で発生した
冷媒蒸気を冷却水が通過する冷却水コイル20を用いて
冷却液化して液冷媒にし蒸発器21へ送り込む。蒸発器
21は、内部に冷却すべき冷温水38が流れる蒸発コイ
ル22が配設され、蒸発コイル22に凝縮器19から送
られてくる液冷媒を図示していない散布器を用いて散布
し、液冷媒が冷媒蒸気となるときの気化熱を利用して流
入する冷温水38を冷却する。吸収器24は、低温再生
器17から低温溶液熱交換器29を通ってきた濃溶液が
導入され上部に設けられた図示していない散布器を用い
て散布・滴下され、この濃溶液は蒸発器21内で気化し
た冷媒蒸気を吸収する。吸収器24の吸収作用によって
蒸発器21内は高真空が確保されており、蒸発器21内
の蒸発コイル22上に散布された液冷媒は直ちに蒸発出
来るようになっている。
【0019】又、吸収器24は、濃溶液が冷媒蒸気を吸
収して稀溶液となる際の冷却のための冷却水コイル25
(冷却水管)が配設されている。この冷却水コイル25
は、コイル状のパイプで構成されており凝縮器19の冷
却水コイル20とも連なっていて、内部を冷却水が循環
するようになっている。高温溶液熱交換器30は、高温
の中間濃溶液と低温の稀溶液との間で熱交換し、低温溶
液熱交換器29は高温の濃溶液と低温の稀溶液との間で
熱交換し、高温側と低温側とに2段に設けて熱交換効率
の向上を図っている。更に、高温溶液熱交換器30の中
間濃溶液を直接低温溶液熱交換器29にバイパスさせる
中間濃溶液バイパス弁31を設けている。
【0020】溶液循環ポンプ28は、吸収器24におい
て冷媒蒸気を吸収した稀溶液を、低温溶液熱交換器2
9、高温再生器8で熱交換を終えた蒸気が凝縮した温水
を通過させる温水管33によって加熱される温水加熱熱
交換器32及び高温溶液熱交換器30を介して高温再生
器8に送り、再び循環させるために設けられている。
尚、参照番号11は蒸気トラップを示す。冷暖房切替弁
34は吸収式冷温水機を冷房と暖房に切替えるための弁
であり、※印同士が接続されており暖房時には冷暖房切
替弁34を開とし高温再生器8で発生した高温の冷媒蒸
気と中間濃溶液を分離器16から直接蒸発器21及び吸
収器24へ導入して、蒸発コイル22を介して冷温水3
8を加熱し循環させる。
【0021】更に、図1に示すように、本実施の形態の
吸収式冷温水機1は、吸収器24に供給した濃溶液を冷
却する冷却水コイル25の入口側に設けられた冷却水入
口温度センサー3と、この冷却水入口温度センサー3で
検知した冷却水入口温度が所定の値、即ち吸収式冷温水
機1の定格運転範囲の下限温度(後述のt3)よりも低
い場合には高温再生器8の加熱熱量を調整する加熱熱量
調整手段、例えば自動調整弁4とを備え、且つ冷却水入
口温度センサー3の温度信号を受け、自動調整弁4に開
閉調整信号を送るコントローラ6を有する運転制御装置
2が設けられている。
【0022】更に、運転制御装置2は、冷却水入口温度
センサー3で検知した冷却水入口温度が上記吸収式冷温
水機1の定格運転範囲の下限温度(後述のt3)よりも
低い場合には吸収器24に濃溶液を供給する濃溶液供給
管27の途中から吸収器冷却水コイル25の下側に濃溶
液をバイパスさせる濃溶液バイパス弁5を備える。コン
トローラ6は、冷却水入口温度センサー3の温度信号を
受け、濃溶液バイパス弁5に開閉調整信号を送る機能も
有する。
【0023】以上の構成を有する本実施の形態の吸収式
冷温水機の運転制御装置2及びこれを設けた吸収式冷温
水機1は、次のように作用する。即ち、冷房運転開始時
に冷却水入口温度センサー3により冷却水の温度を検知
する。この検知した冷却水入口温度信号が破線7aで示
すようにコントローラ6に入力される。コントローラ6
は、この冷却水入口温度が吸収式冷温水機の定格運転範
囲である下限温度t3(所定の値)よりも低いと判断し
た場合には高温再生器8の加熱源からの入熱熱量が過大
となることを防止するために、破線7bで示すように加
熱源の入熱熱量、即ち高温再生器8への排蒸気量を絞る
信号を加熱熱量調整手段である自動調整弁4に送り、排
蒸気量を絞り、小さく調整する。この際、調整量はイン
プット100%程度となるように予め設定された値とす
る。これによって、吸収溶液が過度に加熱、濃縮され結
晶化に至ることを防止し、冷房運転立ち上げ及び冷房運
転を速やかに、支障なく行なうことが出来る。
【0024】更に、上記吸収式冷温水機の運転制御装置
2のコントローラ6は、冷却水入口温度センサー3で検
知した冷却水入口温度が上記下限温度t3(所定の値)
よりも低いと判断した場合には、破線7cで示すよう
に、濃溶液バイパス弁5に開閉調整信号を送り、濃溶液
を冷却水コイル25下部にバイパスさせることにより、
吸収器冷却水コイル25での吸収溶液の能力増大による
機器内圧力低下を防止する。濃溶液バイパス量は、全量
又は全量の70〜90%程度とする。
【0025】図2は、図1の実施の形態の吸収式冷温水
機に設けた運転制御装置2の作用をフローチャートで示
したものである。冷房運転開始40から吸収器の冷却水
入口温度判定41で冷却水入口温度が予め設定された値
3よりも小さい場合は、吸収式冷温水機の低インプッ
ト運転42を行ない、高温再生器の加熱源への熱媒の供
給を調整する自動調整弁4を作動させ、流量、従って入
熱熱量を絞る。又、吸収器24への濃溶液の全量又は全
量の70〜90%程度を濃溶液バイパス弁5を開閉調整
して冷却水コイル25の下側に導入する。
【0026】一方、吸収器24の冷却水入口温度判定4
1で冷却水入口温度が予め設定された値t3に等しいか
大きい場合は、従来通り、冷却水出口温度判定43で冷
却水出口温度が予め設定された値t1より小さければ吸
収式冷温水機保護のための運転停止45を行なう。冷却
水出口温度判定で冷却水出口温度が予め設定された値t
1に等しいか大きい場合は次の段階に移行し、蒸発器冷
媒温度判定44で蒸発器冷媒温度が予め設定された値t
2より小さい場合は、同じく吸収式冷温水機保護のため
の運転停止45を行なう。蒸発器冷媒温度判定で蒸発器
冷媒温度が予め設定された値t2に等しいか大きい場合
は、冷房運転継続46を行なう。この場合、冷媒の蒸発
器入口部が凍結していても冷房運転は行なわれる。
【0027】本実施の形態の運転制御装置2及びこれを
設けた吸収式冷温水機1は、外気温度の低い時期等吸収
器冷却水入口温度の低い時に冷房運転の立上げにおい
て、吸収器の吸収能力抑制により、吸収式冷温水機内の
過度の圧力降下を防止し、高温再生器への熱媒の入熱を
定格と同等に制御することで吸収溶液の結晶化、冷媒凍
結等の吸収式冷温水機に支障を与えること無く安全且つ
最適条件で冷房運転を可能とすると共に、運転効率が向
上する。
【0028】尚、上記実施の形態の吸収式冷温水機1に
ついて、高温再生器の加熱源は間接型であったが、本発
明はこれに限定されず、加熱源が燃料を燃焼させるバー
ナによる直接型であっても適用出来ることは勿論であ
る。
【0029】
【発明の効果】本発明の吸収式冷温水機の運転制御装置
によれば、冷房運転立ち上げ及び冷房運転を速やかに、
支障なく行なえる。
【0030】又、本発明の吸収式冷温水機によれば、上
記吸収式冷温水機の運転制御装置を設けることにより、
上記と同様に冷房運転立ち上げ及び冷房運転を速やか
に、支障なく行なえると共に、運転効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る運転制御装置を設けた吸収式冷温
水機の一実施の形態を示す系統図である。
【図2】図1の実施の形態の吸収式冷温水機に設けた運
転制御装置の作用を示す一部省略フローチャートであ
る。
【図3】従来技術に係る吸収式冷温水機に設けた運転制
御装置の作用を示す一部省略フローチャートである。
【符号の説明】
1 吸収式冷温水機 2 運転制御装置 4 自動調整弁(加熱熱量調整手段) 5 濃溶液バイパス弁 25 冷却水コイル(冷却水管) 27 濃溶液供給管 t3 下限温度(所定の値)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温再生器、低温再生器、凝縮器、蒸発
    器及び吸収器等を接続して冷媒及び吸収溶液の循環回路
    を形成し冷温水を生成する吸収式冷温水機に設けられ、
    前記吸収器に供給した濃溶液を冷却する冷却水管の入口
    側に設けられた冷却水入口温度センサーと、該冷却水入
    口温度センサーで検知した冷却水入口温度が所定の値よ
    りも低い場合には前記高温再生器の加熱熱量を調整する
    加熱熱量調整手段とを備えたことを特徴とする吸収式冷
    温水機の運転制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記冷却水入口温度
    センサーで検知した冷却水入口温度が所定の値よりも低
    い場合には前記吸収器に濃溶液を供給する濃溶液供給管
    の途中から前記吸収器冷却水管の下側に前記濃溶液をバ
    イパスさせる濃溶液バイパス弁を備えたことを特徴とす
    る吸収式冷温水機の運転制御装置。
  3. 【請求項3】 高温再生器、低温再生器、凝縮器、蒸発
    器及び吸収器等を接続して冷媒及び吸収溶液の循環回路
    を形成し冷温水を生成する吸収式冷温水機において、請
    求項1又は2に記載の吸収式冷温水機の運転制御装置を
    設けたことを特徴とする吸収式冷温水機。
JP9002102A 1997-01-09 1997-01-09 吸収式冷温水機の運転制御装置 Pending JPH10197094A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018141565A (ja) * 2017-02-27 2018-09-13 矢崎エナジーシステム株式会社 吸収式冷凍システム
CN115623740A (zh) * 2022-09-30 2023-01-17 湖北文理学院 基于软起动柜的高温冷却系统及方法

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