JPH10196182A - ターミナル装置の製造方法 - Google Patents

ターミナル装置の製造方法

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JPH10196182A
JPH10196182A JP544397A JP544397A JPH10196182A JP H10196182 A JPH10196182 A JP H10196182A JP 544397 A JP544397 A JP 544397A JP 544397 A JP544397 A JP 544397A JP H10196182 A JPH10196182 A JP H10196182A
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terminal
terminals
motor
resin
sensor
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JP544397A
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Hitoshi Amano
均 天野
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Denso Corp
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2本のモータターミナルや3本のセンサター
ミナル51〜53の変形や形状不良を防止し、且つ組付
工数を軽減することにより製造作業効率を向上してター
ミナル装置4の製造価格を低下させることのできる車両
用ドアロック駆動装置の製造方法を提供する。 【解決手段】 2本のモータターミナルを一体化したモ
ータターミナル連結体6および3本のセンサターミナル
51〜53を一体化したセンサターミナル連結体7を電
気絶縁性の樹脂材料にインサート成形して樹脂ケース5
を形成する。そして、2本のモータターミナルおよび3
本のセンサターミナル51〜53に分断した後に、電気
絶縁性の弾性樹脂部材を樹脂ケース5に一体成形する。
これにより、分断に使用した貫通穴28〜31、35〜
37を埋め込む2次成形と第2弾性樹脂部品71〜76
の成形とを同時に行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ターミナルホルダ
に複数のターミナルをインサート成形したターミナル装
置の製造方法に関するもので、特にドアロックアクチュ
エータを収容するための樹脂ケースに複数のターミナル
をインサート成形したドアロックアクチュエータ用ター
ミナル装置の製造方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来より、特公平6−3085号公報に
おいては、ドアロックアクチュエータによりドアロック
を駆動してドアを施錠または解錠する車両用ドアロック
駆動装置が開示されている。この車両用ドアロック駆動
装置は、ドアロックアクチュエータを収容するためのハ
ウジングに接続ジャックを有する配線基盤を予め組み付
け、車体側ハーネスと接続する内部端子ピンを一体成形
したアクチュエータ側接続端子を、外側から防水パッキ
ンと共に、ハウジングの端子ホルダに挿入し、ハウジン
グのインサートホールにインサートピンを組み付ける。
このとき、インサートピンは、アクチュエータ側接続端
子の絶縁部に設けた凹溝部に当接するように配し、最後
にカバーでインサートピンを固定するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の車両
用ドアロック駆動装置においては、配線基盤とアクチュ
エータ側接続端子とが別体で構成されているため、アク
チュエータ側接続端子をハウジングの端子ホルダに挿入
して配線基盤側接続ジャックと内部端子ピンとを嵌合さ
せる際に、相互の端子の位置や方向のずれがあると、組
付作業が困難になり、端子の挿入が正確にできないとい
う問題が生じている。また、構成部品が多く、組み付け
も水平方向と上下方向との種々の角度からの作業を必要
とし、組み付け工数が増大するという問題が生じてい
る。さらに、ハウジングと内部端子ピンとが別体で構成
されているため、車両用ドアロック駆動装置が厚くなる
という問題が生じている。
【0004】上記の問題を解決することを目的として、
導電性の平板材料よりなるターミナルを樹脂ケースにイ
ンサート成形する方法が考えられるが、公知の技術とし
て下記の方法がある。それは、必要な本数のターミナル
を樹脂成形型に1本ずつ挿入した後に樹脂を流し込ん
で、複数本のターミナルを樹脂ケースにインサート成形
する方法があるが、ターミナルの本数が多いと樹脂成形
型にターミナルを挿入する作業工数が多くなり、製造価
格を増大させたり、1本ずつのターミナルは剛性が低い
ため変形し易く形状不良が発生し易かったりするという
問題が生じる。
【0005】また、全てのターミナルを一体的にプレス
成形したターミナル連結体を樹脂成形型に挿入してイン
サート成形した後に、ターミナル連結体を分断して各タ
ーミナル部品を分離させ、最後にターミナルの分断に使
用した穴を電気絶縁性の樹脂部材により埋めるために2
次成形する方法がある。ところが、分断に使用した穴を
樹脂部材により埋めるだけのために2次成形をする必要
があるため、作業効率が悪いという問題が生じる。
【0006】
【発明の目的】本発明の目的は、ターミナルの形状不良
の発生を抑えることのできるターミナル装置の製造方法
を提供することにある。また、第1弾性体と第2弾性体
とを同時成形することにより、製造作業の効率を向上し
て製造価格を低下させることのできるターミナル装置の
製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、ターミナルホルダの表面に連結部を露出させる
ための穴部を形成すると共に、ターミナル連結体をター
ミナルホルダにインサート成形することにより、ターミ
ナルの本数が多くても樹脂成形型へのターミナルの挿入
作業が少なくなるので製造価格を低下させることがで
き、1本ずつでは剛性の低いターミナルであってもター
ミナル連結体とすることにより変形し難く形状不良の発
生を抑えることができる。そして、ターミナル連結体か
ら連結部を分断して複数本のターミナルの各々を独立さ
せた後に、第1弾性体をターミナルホルダの穴部内に埋
め込む2次成形と同時に、第2弾性体をターミナルホル
ダに一体成形することにより、組付工数を軽減できる。
これにより、製造作業の効率を向上できるので製造価格
を低下させることができる。
【0008】請求項2に記載の発明によれば、ドアロッ
クアクチュエータを収容するための樹脂ケースの表面に
連結部を露出させるための穴部を形成すると共に、ター
ミナル連結体を樹脂ケースにインサート成形することに
より、樹脂ケースとターミナル連結体が一体化されるの
で、ターミナル装置を薄くすることができる。そして、
ターミナル連結体から連結部を分断して複数本のターミ
ナルの各々を独立させた後に、第1弾性体を樹脂ケース
の穴部内に埋め込む2次成形と同時に、第2弾性体を樹
脂ケースに一体成形することにより、組付工数を軽減で
きる。これにより、製造作業の効率を向上できるので製
造価格を低下させることができる。
【0009】請求項3に記載の発明によれば、第1弾性
体および第2弾性体が制振性、衝撃吸収性および防水性
の高い電気絶縁性の樹脂材料により形成されているの
で、第3工程で第1弾性体と第2弾性体とを同時成形す
る際に、樹脂ケースに組み付けられる防水パッキン、シ
ール部材、クッション部材、緩衝部材等の弾性部品を一
体成形することができ、部品点数が少なくなり製造価格
を更に低下させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
〔実施例の構成〕図1ないし図9は本発明の実施例を示
したもので、図1および図2はターミナル装置の同時成
形工程を示した図で、図3および図4はドアロック駆動
装置の内部構造を示した図である。
【0011】本実施例の車両用ドアロック駆動装置1
は、車両(特に自動車)に設けられたドアの施錠または
解錠を行うドアロック2を駆動するドアロックアクチュ
エータ(以下アクチュエータと略す)3と、内部電気部
品(内部導体)と外部電気部品(外部導体)とを電気的
に接続するためのターミナル装置4とを備える。
【0012】次に、ドアロック2を図3および図4に基
づいて簡単に説明する。このドアロック2は、ラッチと
ストライカ(いずれも図示せず)等の係脱装置から構成
され、施錠、解錠を司るロッキングレバー10を介して
アクチュエータ3と連結されている。ロッキングレバー
10は、ドアロック2に設けられた支点軸を中心として
ドアを施錠するロック位置とドアを解錠するアンロック
位置との間で回動可能に設けられて、アクチュエータ3
により回動操作される。なお、実施例では、ロッキング
レバー10との間に装着されたターンオーバスプリング
11の作用により、作動途中で負荷が反転してアクチュ
エータ3をその駆動方向に付勢する。
【0013】次に、アクチュエータ3を図3および図4
に基づいて簡単に説明する。このアクチュエータ3は、
本発明のドアロック駆動手段であって、正逆回転可能な
モータ(駆動源)12、このモータ12により回転駆動
されるピニオンギヤ13、このピニオンギヤ13と噛み
合って回転する中間減速ギヤ14、この中間減速ギヤ1
4に装着されたコイルスプリング15、このコイルスプ
リング15を介して中間減速ギヤ14の回転力が伝達さ
れるカム16、およびこのカム16の回転トルクを受け
てドアロック2を作動させる出力軸17等から構成され
ている。
【0014】中間減速ギヤ14およびカム16は、支軸
18aに回転自在に支持されている。出力軸17の一端
側には、カム16から回転トルクを受ける作動レバー1
8が固定され、他端側には、ドアロック2のロッキング
レバー10に連結された出力レバー19が取り付けられ
ている。なお、出力軸17は、ポリプロピレン樹脂(P
P樹脂)等の電気絶縁性の樹脂材料により一体成形され
た作動レバー18にインサート成形されている。
【0015】次に、ターミナル装置4を図1ないし図9
に基づいて簡単に説明する。このターミナル装置4は、
アクチュエータ3を収容するための樹脂ケース5、この
樹脂ケース5にインサート成形されたモータ、センサタ
ーミナル連結体6、7、および樹脂ケース5に一体成形
された後記する第1、第2弾性樹脂部品(図1および図
2参照)等から構成されている。
【0016】次に、樹脂ケース5を図1ないし図7に基
づいて簡単に説明する。この樹脂ケース5は、本発明の
ターミナルホルダであって、ポリプロピレン樹脂(PP
樹脂)等の電気絶縁性の樹脂材料により容器形状となる
ように一体成形され、側壁部20の開口部分が樹脂ケー
ス5と同一の材質の樹脂カバー8により閉塞されてい
る。この側壁部20の内側には、図1に示したように、
後記する施錠側ストッパクッションが差し込まれる円筒
形状の差込部21が形成されている。
【0017】そして、側壁部20の外側には、外部導体
側のコネクタ(図示せず)と嵌合するコネクタシェル2
2および車体への取り付けのためのブラケット(図示せ
ず)に当接する複数個(本例では3個)の取付台23が
形成されている。なお、取付台23の各々には、ボルト
等の締結具が入る貫通穴23aが形成されている。そし
て、側壁部20のカバー側面には、後記する防水パッキ
ンを固定するための環状溝24(図2参照)が形成され
ている。
【0018】そして、樹脂ケース5には、樹脂カバー8
との間にモータ12を挟み込んでモータ12を保持固定
するための凹形状のモータ保持部25、およびこのモー
タ保持部25より図示上方に形成された平坦な底壁部2
6が形成されている。なお、樹脂ケース5には、支軸1
8aの一端部が差し込まれる差込溝27が形成されてい
る。
【0019】そして、モータ保持部25の後記するモー
タ、センサターミナル連結体6、7の連結片の形成位置
に対応した位置には、複数個(本例では4個)の貫通穴
(本発明の穴部に相当する)28〜31が形成されてい
る。これらの貫通穴28〜31の底壁部26の底壁面で
開口する部分には、略方形状の段差(溝状部)が設けら
れている。そして、モータ保持部25の側壁部寄りで
は、後記するモータ接続端子が樹脂ケース5の内側に突
出している。
【0020】そして、底壁部26には、後記する解錠側
ストッパクッションが差し込まれる円筒形状の差込部3
4が形成されている。また、差込部34の周囲の底壁部
26には、後記するセンサターミナル連結体7の連結片
の形成位置に対応した位置に複数個(本例では3個)の
貫通穴(本発明の穴部に相当する)35〜37が略方形
状に形成されている。そして、底壁部26の端部には、
図1および図2に示したように、出力軸17が挿通する
円形状の挿通穴38が形成されている。この挿通穴38
の底壁面側には、後記するOリングを保持する円環状の
溝状部39が形成されている。
【0021】次に、モータターミナル連結体6を図1な
いし図8に基づいて簡単に説明する。このモータターミ
ナル連結体6は、図8に示したように、導電性の平板材
料を一体プレスすることにより一体成形されている。そ
して、モータターミナル連結体6は、略L字形状に形成
された2本のモータターミナル41、42、およびこれ
らのモータターミナル41、42を一体化して補強する
ための2個の連結片44、45等から構成された第1リ
ードフレームである。それらの連結片44、45は、本
発明の連結部であって、樹脂ケース5にモータターミナ
ル連結体6がインサート成形された後に打ち抜かれる。
【0022】2本のモータターミナル41、42は、一
端側にモータ12の給電端子(図示せず)と嵌合するこ
とにより機械的および電気的にモータ12に接続される
接続端子41a、42aが設けられ、他端側にコネクタ
シェル22内に収容される外部入力端子41b、42b
が設けられた第1ターミナル(第1リード)である。外
部入力端子41b、42bは、通電制御装置のコネクタ
シェル22内の外部出力端子(いずれも図示せず)に機
械的および電気的に接続されるコネクタピンを構成す
る。
【0023】次に、センサターミナル連結体7を図1な
いし図6および図9に基づいて簡単に説明する。このセ
ンサターミナル連結体7は、図9に示したように、導電
性の平板材料を一体プレスすることにより一体成形され
ている。そして、センサターミナル連結体7は、3本の
センサターミナル51〜53、およびこれらのセンサタ
ーミナル51〜53を一体化して補強するための5個の
連結片54〜58等から構成された第2リードフレーム
である。それらの連結片54〜58は、本発明の連結部
であって、樹脂ケース5にセンサターミナル連結体7が
インサート成形された後に打ち抜かれる。
【0024】3本のセンサターミナル51〜53は、一
部が樹脂ケース5の底壁の底壁部26の表面(底壁面)
に形成され、残部が樹脂ケース5の底壁内に埋設されて
いる。これらのセンサターミナル51〜53は、一端側
に作動レバー18の裏面に固定された位置センサ用可動
接点50と接触することにより導通する位置センサ用固
定接点51a〜53aが設けられ、他端側にコネクタシ
ェル22内に収容される外部出力端子51b〜53bが
設けられた第2ターミナル(第2リード)である。外部
出力端子51b〜53bは、通電制御装置のコネクタシ
ェル22内の外部入力端子(図示せず)に機械的および
電気的に接続されるコネクタピンを構成する。
【0025】なお、通電制御装置は、モータ12の通電
状態を制御する通電制御手段であって、位置センサ用可
動接点50と位置センサ用固定接点51a、53aとが
接触した場合にアクチュエータ3の作動レバー18の回
動位置がロック位置であると判定し、モータ12の通電
を停止する。また、通電制御装置は、位置センサ用可動
接点50と位置センサ用固定接点51a、52aとが接
触した場合にアクチュエータ3の作動レバー18の回動
位置がアンロック位置であると判定し、モータ12の通
電を停止する。そして、センサターミナル51はアース
用ターミナルを構成し、センサターミナル52はアンロ
ック位置検出用ターミナルを構成し、センサターミナル
53はロック位置検出用ターミナルを構成する。
【0026】次に、第1、第2弾性樹脂部品を図1およ
び図2に基づいて説明する。第1弾性樹脂部品は、本発
明の第1弾性体であって、樹脂ケース5の貫通穴28〜
31、35〜37内にそれぞれ埋め込まれるターミナル
保護部材61〜67よりなる。このターミナル保護部材
61〜67は、2本のモータターミナル41、42同士
の短絡または3本のセンサターミナル51〜53同士の
短絡を防止する絶縁部材として働き、且つ防水のための
シール材としても働く。そして、ターミナル保護部材6
1〜67は、例えばゴム材料とエンジニアリングプラス
チックとの共重合体等の制振性、衝撃吸収性および防水
性が高い電気絶縁性の弾性樹脂材料(エラストマー)に
より形成されている。
【0027】第2弾性樹脂部品は、本発明の第2弾性体
であって、施錠側、解錠側ストッパクッション71、7
2、複数個(本例では2個)のモータ押え部材73、複
数個(本例では3個)の緩衝部材74、防水パッキン7
5およびOリング76よりなり、これらはターミナル保
護部材61〜67と同一の材料により形成されている。
【0028】施錠側ストッパクッション71は、円柱形
状に形成され、一端側が樹脂ケース5の差込部21の端
面よりも突出するように差込部21内に嵌め込まれて保
持されている。この施錠側ストッパクッション71は、
アクチュエータ3の作動レバー18がロック位置まで回
動して当接した時の衝撃を吸収する衝撃吸収部材であ
る。
【0029】解錠側ストッパクッション72は、円柱形
状に形成され、一端側が樹脂ケース5の差込部34の端
面よりも突出するように差込部34内に嵌め込まれて保
持されている。この解錠側ストッパクッション72は、
アクチュエータ3の作動レバー18がアンロック位置ま
で回動して当接した時の衝撃を吸収する衝撃吸収部材で
ある。
【0030】複数個のモータ押え部材73は、樹脂ケー
ス5のモータ保持部25の表面(底壁面)に形成され、
モータ12のがたつきを防止する滑止め部材である。複
数個の緩衝部材74は、略円環板形状に形成され、取付
台23の表面および貫通穴23aの内周に形成され、モ
ータ12等のアクチュエータ3の振動がブラケットを介
してドアに伝わるのを抑制するもので、車室内の騒音を
抑制する部材である。
【0031】防水パッキン75は、一部が樹脂ケース5
の側壁部20の端面よりも突出した状態で環状溝24内
に嵌め込まれて保持され、樹脂ケース5と樹脂カバー8
との間の隙間から水等の異物が樹脂ケース5内に浸入す
ることを防止するシール部材である。Oリング76は、
樹脂ケース5の溝状部39に保持されて樹脂ケース5の
挿通穴38の内周と出力軸17の外周との間の隙間から
水等の異物が樹脂ケース5内に浸入することを防止する
シール部材である。
【0032】〔実施例の製造方法〕次に、本実施例のタ
ーミナル装置4の製造方法を図1ないし図9に基づいて
簡単に説明する。
【0033】先ず、0.5mm〜1.5mm程度の板厚
の銅板またはアルミニウム板等の導電性の平板材料をプ
レス成形機(図示せず)によりプレス成形することによ
り、図8および図9に示したような形状のモータターミ
ナル連結体6およびセンサターミナル連結体7を得る
(ターミナル製造工程)。このとき、2本のモータター
ミナル41、42は2個の連結片44、45により一体
的に連結されており、3本のセンサターミナル51〜5
3は5個の連結片54〜58により一体的に連結されて
いる。
【0034】次に、樹脂成形型(図示せず)内に上記の
モータターミナル連結体6およびセンサターミナル連結
体7をそれぞれ挿入した後に、PP樹脂等の電気絶縁性
の樹脂材料を流し込んで樹脂材料が固形化した後に樹脂
成形型から取り出す。すなわち、樹脂材料内にモータタ
ーミナル連結体6およびセンサターミナル連結体7をイ
ンサート成形することにより、図5に示したような樹脂
ケース5を得る(インサート成形工程、第1工程)。こ
のとき、モータターミナル連結体6およびセンサターミ
ナル連結体7の大部分は樹脂ケース5内に埋め込まれた
状態で固定されている。しかし、樹脂ケース5の底壁に
は複数個の貫通穴28〜31、35〜37が形成されて
いるので、モータターミナル連結体6の連結片44、4
5付近およびセンサターミナル連結体7の連結片54〜
58付近が露出する。また、センサターミナル連結体7
の一部は、図5に示したように、底壁部26の表面で露
出した状態で固定される。
【0035】次に、樹脂ケース5の貫通穴28〜31、
35〜37で露出している連結片44、45および連結
片54〜58を、図7に示したように、プレス成形機の
複数本のパンチ81〜83により打抜き成形することに
より、モータターミナル41、42間およびセンサター
ミナル51〜53間の連結状態を遮断する。すなわち、
各モータターミナル41、42および各センサターミナ
ル51〜53に分断することにより、図6に示したよう
な樹脂ケース5を得る(分断工程、第2工程)。
【0036】次に、樹脂成形型(図示せず)内に上記の
樹脂ケース5を挿入した後に、ゴム材料とエンジニアリ
ングプラスチックとの共重合体等の制振性、衝撃吸収性
および防水性が高い電気絶縁性の弾性樹脂材料を流し込
んで固形化した後に樹脂成形型から樹脂ケース5を取り
出し余分な弾性樹脂材料を除去する。したがって、上記
の分断に使用するために開口させた複数個の貫通穴28
〜31、35〜37をターミナル保護部材61〜67に
より埋め込んでモータターミナル41、42およびセン
サターミナル51〜53の短絡防止およびこれらの保護
と同時に、図1および図2に示したように、樹脂ケース
5に施錠側、解錠側ストッパクッション71、72、複
数個(本例では2個)のモータ押え部材73、複数個
(本例では3個)の緩衝部材74、防水パッキン75お
よびOリング76を一体成形する(同時成形工程、第3
工程)。
【0037】〔実施例の作用〕次に、本実施例の車両用
ドアロック駆動装置1の作用を図3および図4に基づい
て簡単に説明する。
【0038】ドアロック2がドアを施錠している位置に
あるロック状態においては、図3に示したように、作動
レバー18が施錠側ストッパクッション71に当接して
いる。このとき、位置センサ用可動接点50と位置セン
サ用固定接点51a、53aとが接触することによりセ
ンサターミナル51、53が位置センサ用可動接点50
を介して導通する。これにより、通電制御装置は、アク
チュエータ3の出力軸17、作動レバー18および出力
レバー19の回動位置がロック位置であると判定する。
【0039】このとき、集中ドアロックスイッチまたは
リモコンドアロックスイッチ等の指示手段(図示せず)
によってロック状態からアンロック状態への切替信号が
通電制御装置に入力されると、通電制御装置からモータ
ターミナル41、42を介してモータ12が通電され、
モータ12がピニオンギヤ13を回転させる。そして、
ピニオンギヤ13が回転することにより、中間減速ギヤ
14、コイルスプリング15、カム16に左回転の回転
トルクが伝達される。これにより、カム16から作動レ
バー18に回転トルクが伝達されて、作動レバー18が
出力軸17を中心に右回転して解錠側ストッパクッショ
ン72に当接する。また、作動レバー18、出力軸1
7、出力レバー19およびロッキングレバー10を介し
てアクチュエータ3と連結するドアロック2は駆動され
てドアを解錠する。
【0040】このアンロック状態においては、位置セン
サ用可動接点50と位置センサ用固定接点51a、52
aとが接触することによりセンサターミナル51、52
が位置センサ用可動接点50を介して導通する。これに
より、通電制御装置は、アクチュエータ3の出力軸1
7、作動レバー18および出力レバー19がアンロック
位置に達したと判定する。このため、モータ12への通
電が停止されて、アクチュエータ3の作動が停止する。
【0041】〔実施例の効果〕以上のように、車両用ド
アロック駆動装置1のターミナル装置4は、最初に一体
プレス成形した時点で、2本のモータターミナル41、
42を一体化した1個のモータターミナル連結体6を形
成し、3本のセンサターミナル51〜53を一体化した
1個のセンサターミナル連結体7を形成している。した
がって、モータターミナルやセンサターミナル等の1本
1本が異なる機能を持つターミナルの本数が多くなって
も、樹脂成形型へのターミナルの挿入作業が1本1本の
ターミナルを挿入する方法に比べて非常に少なくなる。
この結果、ターミナル装置4の製造価格を低下させるこ
とができる。また、1本ずつでは剛性の低いターミナル
であっても、これらを一体化してターミナル連結体とす
ることにより、変形し難くなるので形状不良が発生しな
くなる。
【0042】そして、第1、第2弾性樹脂部品が共に制
振性、衝撃吸収性および防水性の高い電気絶縁性の弾性
樹脂材料(エラストマー)により形成されている。この
結果、第3工程において、ターミナル保護部材61〜6
7を貫通穴28〜31、35〜37内に埋め込む2次成
形と同時に、施錠側、解錠側ストッパクッション71、
72、複数個(本例では2個)のモータ押え部材73、
複数個(本例では3個)の緩衝部材74、防水パッキン
75およびOリング76を樹脂ケース5に一体成形する
ことができる。
【0043】この結果、第2弾性樹脂部品の装着忘れ
(欠品)や樹脂ケース5の側壁部20と樹脂カバー8と
の嵌合不良を防止できる。また、第1弾性樹脂部品を2
次成形した後に第2弾性樹脂部品を別途樹脂ケースに組
み付ける組付工程を有するものよりも、組付工程が不要
となり且つ部品点数を極めて軽減できるので、車両用ド
アロック駆動装置1全体の組付工数を最小の組付工数と
することができる。したがって、ターミナル装置4の製
造作業の効率を向上でき、ターミナル装置4の製造価格
を低下させることができる。
【0044】また、樹脂ケース5とモータターミナル4
1、42およびセンサターミナル51〜53とを一体化
することができるので、樹脂ケース5の側壁部20の高
さを小さくすることができ、車両用ドアロック駆動装置
1を薄くでき小型化(薄型化)できる。したがって、安
価なターミナル装置4を組み込んだ車両用ドアロック駆
動装置1の製造価格を低減することができる。
【0045】〔変形例〕本実施例では、本発明を車両
(特に自動車)用ドアロック駆動装置1に適用したが、
本発明を車両のトランクリッドの施錠または解錠を行う
トランクリッド駆動装置に適用しても良い。また、本発
明を自動車以外の車両のドアの施錠または解錠を行う車
両用ドアロック駆動装置や、建築構造物のドアの施錠ま
たは解錠を行う建築物用ドアロック駆動装置に適用して
も良い。
【0046】本実施例では、ターミナルホルダとして車
両用ドアロック駆動装置1の樹脂ケース5を用いたが、
ターミナルホルダとしてケースとは別途設けられた複数
本のターミナルを保持する端子台を用いても良い。ま
た、本発明は、ドアロック駆動装置以外の駆動装置、電
動機、発電機、変圧器等の電気部品のターミナル装置と
して利用することができる。
【0047】本実施例では、モータターミナル連結体6
およびセンサターミナル連結体7を樹脂ケース5内にイ
ンサート成形したが、モータターミナル連結体6のみを
樹脂ケース5内にインサート成形し、位置センサを廃止
しても良い。また、ターミナル連結体の連結部として、
一般のリードフレームのように複数本のターミナルの端
部同士を連結する枠状部や、複数本のターミナルを鎖状
に連結する連鎖部を使用しても良い。
【0048】本実施例では、ターミナル連結体を分断す
るために、可動型よりターミナルホルダを逃がすために
使用する穴部として貫通穴28〜31、35〜37を用
いたが、その穴部として溝状の穴部を用いても良い。本
実施例では、ターミナル保護部材61〜67を各々独立
するように樹脂ケース5に形成したが、ターミナル保護
部材61〜67を連鎖または連結するように樹脂ケース
5に形成しても良い。また、第2弾性樹脂部品も同様
に、連鎖または連結するように樹脂ケース5に形成して
も良い。さらに、第2弾性樹脂部品は、いずれか1種類
以上第1弾性樹脂部品と同時成形すれば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】ターミナル装置の同時成形工程を示した説明図
である(実施例)。
【図2】図1のA−A断面図である(実施例)。
【図3】車両用ドアロック駆動装置の内部構造を示した
平面図である(実施例)。
【図4】車両用ドアロック駆動装置の内部構造を示した
断面図である(実施例)。
【図5】ターミナル装置のインサート成形工程を示した
説明図である(実施例)。
【図6】ターミナル装置の分断工程を示した説明図であ
る(実施例)。
【図7】(a)〜(c)はターミナル装置の分断工程を
示した断面図である(実施例)。
【図8】(a)、(b)はモータターミナル連結体を示
した平面図および側面図である(実施例)。
【図9】(a)、(b)はセンサターミナル連結体を示
した平面図および側面図である(実施例)。
【符号の説明】
1 車両用ドアロック駆動装置 2 ドアロック 3 ドアロックアクチュエータ(ドアロック駆動手段) 4 ターミナル装置 5 樹脂ケース(ターミナルホルダ) 6 モータターミナル連結体 7 センサターミナル連結体 8 樹脂カバー 12 モータ(駆動源) 28〜31 貫通穴(穴部) 35〜37 貫通穴(穴部) 41、42 モータターミナル 44、45 連結片(連結部) 51〜53 センサターミナル 54〜57 連結片(連結部) 61〜66 ターミナル保護部材(第1弾性体) 71 施錠側ストッパクッション(第2弾性体) 72 解錠側ストッパクッション(第2弾性体) 73 モータ押え部材(第2弾性体) 74 緩衝部材(第2弾性体) 75 防水パッキン(第2弾性体) 76 Oリング(第2弾性体)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)導電性の平板材料よりなる複数本の
    ターミナルとこれらのターミナルを一体化するための連
    結部とからなるターミナル連結体を、電気絶縁性の樹脂
    材料よりなるターミナルホルダにインサート成形すると
    共に、 前記ターミナルホルダの表面に前記連結部を露出させる
    ための穴部を形成する第1工程と、 (b)前記ターミナル連結体から前記連結部を分断して
    前記複数本のターミナルの各々を独立させる第2工程
    と、 (c)電気絶縁性の第1弾性体を前記ターミナルホルダ
    の穴部内に埋め込む2次成形と同時に、前記第1弾性体
    と異なる用途に利用される第2弾性体を前記ターミナル
    ホルダに一体成形する第3工程とを備えたターミナル装
    置の製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のターミナル装置の製造方
    法において、 前記ターミナルホルダは、ドアを施錠または解錠するド
    アロックを駆動するドアロックアクチュエータを収容す
    るための樹脂ケースであることを特徴とするターミナル
    装置の製造方法。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のターミナル装置の製造方
    法において、 前記第1弾性体および前記第2弾性体は、制振性、衝撃
    吸収性および防水性が高い電気絶縁性の樹脂材料により
    形成されていることを特徴とするターミナル装置の製造
    方法。
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