JPH10195320A - アニオン性黒色染料 - Google Patents

アニオン性黒色染料

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JPH10195320A
JPH10195320A JP367397A JP367397A JPH10195320A JP H10195320 A JPH10195320 A JP H10195320A JP 367397 A JP367397 A JP 367397A JP 367397 A JP367397 A JP 367397A JP H10195320 A JPH10195320 A JP H10195320A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は新規なアニオン性黒色染料を提供す
る。 【解決手段】 本発明のアニオン性黒色染料はパルプ、
紙、セルロース繊維製品あるいは皮革の染色に適してお
り、耐光性も優れているので印刷インク、記録用インク
の染料としても好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は紙、パルプ、皮革、セル
ロース繊維を染色するための、また印刷インク、記録用
インクを染色するのに有用なアニオン性黒色染料に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、紙、パルプ、皮革、各種繊維材料
を染色する場合に染着性が良く、黒色に染める染料とし
ては、C.I. Direct Black 154、C.I. Direct Black 169
等がよく知られ使用されているが、これらの染料の大き
な欠点は主原料としてトリジン、ジアニシジンを使用す
るが、これらトリジン、ジアニシジンは労安法特定化学
物質に指定され、発癌性等により人体や環境への悪影響
の為にその使用、取り扱いに関しては法規制を強く受
け、極めて厳重な防備設備のもとに作業をする事を義務
づけされる等、安全管理面および生産効率向上面におい
て大きな障害となっている。即ち、造る側、使用する側
に大きな障壁になっている。また、トリジン、ジアニシ
ジン系以外の染料を用いた紙、パルプ用黒色染料として
は、C.I. Direct Black 166、C.I. Direct Black 168、
C.I. Direct Black19、C.I. Direct Black 22等も使用
されてはいるが、染着性および耐光性等において満足す
る結果が得られていないのが実情である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、トリジン、ジ
アニシジンを使用することなく染着性および耐光性の良
好な紙、パルプ用の黒色染料の開発が望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前記したよ
うな欠点のない染料を提供すべく鋭意検討した結果、本
発明を完成するに至った。
【0005】即ち、本発明は式
【化8】 〔式中、R1、R2は水素、C1〜C4のアルキル基、C1
〜C4のアルコキシ基、水酸基、ニトロ基、ハロゲン
基、シアノ基、−CF3、−SO3H、SO25(R5
1〜C4のアルキル基)、−SO2N(R67)(R6、R
7は水素、C1〜C4のアルキル基)、−COOH、−C
ON(R89)(R8、R9は水素、C1〜C4のアルキル)
を、R3は水素、C1〜C4のアルキル基、C1〜C4のア
ルコキシ基、水酸基、C1〜C3のジアルキルアミノ基、
−NHCOR10(R10はアミノ基、C1〜C3のアルキル
基)基を、R4は水素、C1〜C3のアルキル基を、mは
0〜3、nは1または2を、
【0006】そしてKはカップリング成分の基であっ
て、n=1の場合は、式
【化9】 (式中、R11はC1〜C3のアルキル基、C1〜C3のアル
コキシ基、R12はC1〜C3のアルキル基、アセチル基、
カルボニルアミノ基、aは1〜2を表す)で表わされる
カップリング成分、式(式中、R11はC1〜C3のアルキ
ル基、C1〜C3のアルコキシ基、R12はC1〜C3のアル
キル基、アセチル基、カルボニルアミノ基、aは1〜2
を表す)で表されるカップリング成分、式
【化10】 (式中、Xは直結合またはアルキレン−CO−基、bは
1〜3、cは0〜1の数を表す)で表されるカップリン
グ成分、または式
【化11】 (式中、R13、R14はC1〜C3のアルキル基、C1〜C3
アルコキシ基、ハロゲン基、R15はC1〜C3のアルキル
基、カルボニル基、カルボメチル基、dは1〜2を表
す)で表わされるカップリング成分、
【0007】n=2の場合は、式
【化12】 (式中、eは1〜2を表す)で表されるカップリング成
分、式
【化13】 (式中、R16は水素、C1〜C3のアルキル基、Aは−C
O−、C1〜C4のアルキル基、fは1〜2を表す)で表
されるカップリング成分、または式
【化14】 (式中、R17は水素、C1〜C3のアルキル基、R18はC
1〜C4のアルキルアミン、C1〜C4のアルカノールアミ
ン、芳香族アミン、水酸基、gは1〜2を表す)で表さ
れるカップリング成分である〕で表される化合物または
その金属錯体からなるアニオン性黒色染料に係る。
【0008】本発明のアニオン黒色染料は、例えば次の
様にして製造することができる。 即ち、式
【化15】 (式中、R1、R2は前記と同じ意味を表す)で表される
ニトロアニリン類(例えばp−ニトロアニリン、2−メ
トキシ−4−ニトロアニリン、2−スルホ−4−ニトロ
アニリン等が挙げられる)を、例えば鉱酸中0〜10℃
で亜硝酸ソーダを用いてジアゾ化し、式
【化16】 (式中、R3、R4は前記と同じ意味を表す)で表される
アニリン類(例えば2,5−ジメトキシアニリン、p−
クレシジン等が挙げられる)とカップリング反応した
後、得られたカップリング物を更に、例えば、鉱酸中0
〜60℃で亜硝酸ソーダでジアゾ化し、式
【化17】 (式中、mは前記と同じ意味を表す)で表されるアミノ
ヒドロキシナフタレンスルホン酸類と0〜10℃、pH9
〜10でカップリング反応して、更に公知の方法、例え
ば鉱酸中0〜10℃で亜硝酸ソーダでジアゾ化し、一般
式(1)において、n=1の場合は、式(6)〜(8)で表さ
れるカップリング成分を、さらにn=2の場合は式(9)
〜(11)で表されるカップリング成分をカップリング反
応させると前記一般式(1)で表される遊離の染料が得ら
れる。
【0009】カップリング反応は一般的に0〜10℃、
pH4〜9で実施することにより一般式(1)で表されるア
ニオン性黒色染料を得ることができる。次いでこのよう
にして得られた反応液をろ過(必要に応じて塩析しても
よい)、あるいは反応液を鉱酸で酸析した後、ろ過し、
水洗を行い無機塩を充分に除き、得られた湿ケーキに水
とリチウムまたはナトリウムの水酸化物、炭酸塩、また
は必要に応じてエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン等のアミン類、エチレングリ
コール、ジエチレングリコール、メチルセルソルブ、エ
チルセルソルブ、N−メチルピロリゾン、DMI等の有
機溶剤、および尿素のような一般的なヒドロトロープ剤
を加えることにより、液状化染料を得ることができる。
尚、液状化を容易にするために反応液を逆浸透膜、限外
ろ過膜、電気浸透膜等で処理して無機塩を除去すること
もできる。
【0010】更にこの染料は、耐光性を向上させるため
に金属錯体とすることができる。金属錯体としては銅、
コバルト、ニッケル、マンガン等の錯体があり、例えば
硫酸銅とアンモニア水またはアミノアルコールヘキサメ
チレンテトラミンとからなる銅錯塩化剤を加えて95℃
以下の温度で行うと一般式(1)の染料の錯体が得られ
る。これら錯体は、式
【化18】 で表すことができる。
【0011】本発明の染料はパルプ、紙、セルロース繊
維製品あるいは皮革の染色に適しており、耐光性も優れ
ている。このため印刷インク、記録用インク用の染料と
しても適している。また染着力も強く、染色後の廃水等
も殆ど無色であるから廃水等の処理も容易である。
【0012】なお本発明の染料を紙、パルプの染色に使
用する場合は希釈性、飛散性等の取り扱い上から液状品
が好ましいが、必要に応じて反応液をスプレー乾燥ある
いは反応液を塩析、ろ過、湿ケーキを造粒機にかけて顆
粒状にしたり、乾燥し、粉砕して、結晶粉末を得ること
も可能である。次に本発明の染料の合成例および染色例
を示し、本発明を具体的に説明する。
【0013】実施例1 p−ニトロアニリン13.8部(100%換算)を公知
の方法によりジアゾ化した後、2,5−ジメトキシアニ
リン15.3部(100%換算)を濃塩酸11部、水2
00mlと共に加熱して、完溶した溶液に氷を加えて冷却
し、5℃以下で、p−ニトロアニリンのジアゾ化溶液を
1時間要して投入して、同温度で1時間撹拌してカップ
リング反応を完結させる。次いで、この反応液に濃塩酸
10部を添加した後、60℃に上昇し、同温度で1時間
を要して、20%亜硝酸ソーダ溶液50部を滴下し、ジ
アゾ化を完結させる。このようにして得られたジアゾ化
溶液を、γ酸23.9部(100%換算)、ソーダ灰2
0部、水160mlからなる溶液に5℃以下、pH9〜10
で1時間要して流入し、更に、1時間同温度および同pH
で1時間撹拌してカップリング反応を完結させる。次い
で、この反応液に濃塩酸80部を加えた後、0〜5℃で
20%亜硝酸ソーダ溶液35部を加えてジアゾ化を完結
させる。このようにして得られたジアゾ化溶液を、m−
フェニレンジアミン−4−スルホン酸18.8部(10
0%換算)、ソーダ灰40部および水250mlからなる
溶液に5℃以下、pH7〜8で1時間要して流入し、更
に、同pHおよび同温度で1時間撹拌してカップリング反
応を完結させる。このようにして得られた反応溶液をろ
過、乾燥して100部の遊離酸の形で下記の構造の染料
を得た。
【化19】
【0014】実施例2 実施例1と同様に反応を行った後、ろ過する前に濃塩酸
70部で酸析した後、ろ過する。得られた湿ケーキ30
0部を水455部、トリエタノールアミン45部、尿素
200部で溶解して、長期間貯蔵にも安定な液状化染料
溶液組成物1000部を得た。
【0015】実施例3 p−ニトロアニリン13.8部(100%換算)を公知
の方法によりジアゾ化した後、2,5−ジメトキシアニ
リン15.3部(100%換算)を濃塩酸11部、水2
00mlと共に加熱して、完溶した溶液に氷を加えて冷却
し、5℃以下で、p−ニトロアニリンのジアゾ化溶液を
1時間要して投入して、同温度で1時間撹拌してカップ
リング反応を完結させる。次いで、この反応液に濃塩酸
10部を添加した後、60℃に上昇し、同温度で1時間
を要して、20%亜硝酸ソーダ溶液50部を滴下し、ジ
アゾ化を完結させる。このようにして得られたジアゾ化
溶液を、γ酸23.9部(100%換算)、ソーダ灰2
0部、水160mlからなる溶液に5℃以下、pH9〜10
で1時間要して流入して、更に1時間同温度および同pH
で1時間撹拌してカップリング反応を終了させる。次い
で、この反応液に濃塩酸80部を加えた後、0〜5℃で
20%亜硝酸ソーダ溶液35部でジアゾ化を完結させ
る。このジアゾ化溶液を、ジ−J酸31.5部(100
%換算)、ソーダ灰35部および水300mlからなる溶
液に5℃以下、pH9〜10で1時間要して流入して、同
pHおよび同温度で1時間撹拌してカップリング反応を完
結させる。反応完結後、硫酸銅(M.W.250)27.5部
を28%アンモニア水50部、水150部に溶解した溶
液およびジエタノールアミン14部を投入して90〜9
5℃で、薄層クロマトで出発物質が確認できなくなるま
で反応を行う。反応完結後、ろ過、乾燥して110部の
遊離酸の形で下記の構造の染料を得た。
【化20】
【0016】実施例4 2−メトキシ−4−ニトロアニリン16.8部(100
%換算)を公知の方法によりジアゾ化した後、p−クレ
シジン13.7部(100%換算)を濃塩酸11部、水
150mlに加熱して、完溶した溶液に氷を加えて、5℃
以下で、2−メトキシ−4−ニトロアニリンのジアゾ化
溶液を1時間要して投入して、ぎ酸ソーダ30部を加え
て同温度で1時間撹拌してカップリング反応を完結させ
る。次いで、この反応液に濃塩酸40部を添加した後、
50℃に上昇して、同温度で1時間を要して、20%亜
硝酸ソーダ溶液50部を滴下し、ジアゾ化を完結させ
る。このようにして得られたジアゾ化溶液をJ酸23.9
部(100%換算)、ソーダ灰20部、水160mlの溶
液に5℃以下、pH9〜10で1時間要して流入して、更
に1時間同温度および同pHで1時間撹拌してカップリン
グ反応を完結させる。この反応液に濃塩酸80部を加
え、0〜5℃で20%亜硝酸ソーダ溶液35部でジアゾ
化を完結させる。このようにして得られたジアゾ化溶液
を、フェニルγ酸31.5部(100%換算)、ソーダ
灰35部および水300mlの溶液に5℃以下、pH9〜1
0で1時間要して流入して、同pHおよび同温度で1時間
撹拌してカップリング反応を完結させる。反応終了後、
ろ過、乾燥して110部の遊離酸の形で下記の構造の染
料を得た。
【化21】
【0017】実施例5 実施例4のフェニルγ酸をベンジルJ酸に替えることに
より遊離酸の形で110部の下記構造の染料を得た。
【化22】
【0018】実施例6 m−ニトロアニリン13.8部(100%換算)を公知
の方法によりジアゾ化した後、2,5−ジメトキシアニ
リン15.3部(100%換算)を濃塩酸11部、水2
00mlと共に加熱して、完溶した溶液に氷を加えて冷却
し、5℃以下で、m−ニトロアニリンのジアゾ化溶液を
1時間要して投入して、同温度で1時間撹拌してカップ
リング反応を完結させる。次いで、この反応液に濃塩酸
10部を添加した後、60℃に上昇し、同温度で1時間
を要して、20%の亜硝酸ソーダ溶液50部を滴下し、
ジアゾ化を完結させる。このようにして得られたジアゾ
化溶液をγ酸23.9部(100%換算)、ソーダ灰2
0部、水160mlからなる溶液に5℃以下、pH9〜10
で1時間要して流入し、更に、一時温度及び同pHで1時
間撹拌してカップリング反応を完結させる。次いで、こ
の反応液に濃塩酸80部を加えた後、0〜5℃で20%
亜硝酸ソーダ溶液36部を加えてジアゾ化を完結させ
る。このようにして得られたジアゾ化溶液をベンゾイル
J酸18.8部(100%換算)、ソーダ灰40部及び
水250mlからなる溶液に5℃以下、pH7〜8で1時間
要して流入し、更に、同pH及び同温度で1時間撹拌して
カップリング反応を完結させる。反応完結後、硫酸銅
(m.w. 250)27.6部を28%アンモニア水50部、
水150部に溶解した溶液及びジエタノールアミン14
部を投入して90〜95℃で、薄層クロマトで出発物質
が確認できなくなるまで反応を行う。このようにして得
られた反応溶液を濾過し、乾燥して115部の遊離酸の
形で下記の構造の染料を得た。
【化23】
【0019】実施例7 カップリング成分の製法 H酸16部(100%換算)を水200ml、苛性ソーダ
42.4部に溶解した溶液を、シアヌルクロライド9.5
部、分散剤1部を0℃の氷水200ml中に分散した溶液
中に0〜5℃で1時間要して流入した後、同温度で1時
間撹拌して、薄層クロマトで未反応のH酸が無くなった
のを確認後、ソーダ灰2部を投入してpHを約4に調製し
た後、H酸23.9部(100%換算)を水200ml、
苛性ソーダ2.4部に溶解した溶液を投入して、1時間
を要して60℃に上昇し、同温度で1時間撹拌した。薄
層クロマトで未反応のH酸が確認できなくなった後、ジ
エタノールアミン5.8部を投入し、90〜95℃に上
昇させ、1時間撹拌後、ソーダ灰5.5部を添加して、
更に同温度で2時間反応してカップリング成分溶液60
0部を得た。
【0020】実施例8 m−ニトロアニリン13.8部(100%換算)を公知
の方法によりジアゾ化した後、p−クレシジン13.7
部(100%換算)を濃塩酸11部、水150mlと共に
加熱して、完溶した溶液に氷を加えて冷却し、5℃以下
でm−ニトロアニリンのジアゾ化溶液を1時間要して投
入して、同温度で1時間撹拌して反応を完結させる。次
いで、この反応液に濃塩酸10部を加え、60℃に上昇
して、同温度で1時間を要して20%亜硝酸ソーダ溶液
50部を滴下し、ジアゾ化を完結させる。このようにし
て得られたジアゾ化溶液を、γ酸23.9部(100%
換算)、ソーダ灰20部、水160mlからなる溶液に5
℃以下、pH9〜10で1時間要して流入して更に、1時
間同温度および同pHで1時間撹拌してカップリング反応
を完結させる。この反応液に濃塩酸80部を加え、0〜
5℃で20%亜硝酸ソーダ溶液35部でジアゾ化を完結
させる。このジアゾ化溶液を実施例5で得られたカップ
リング成分溶液に、5℃以下で10%ソーダ灰溶液でpH
9〜10を保持しながら、1時間要して流入して、更
に、同pHおよび同温度で1時間撹拌してカップリング反
応を完結させる。反応終了後、塩析、ろ過、乾燥して1
20部の遊離酸の形で下記の構造の染料を得た。
【化24】
【0021】実施例9 2−メチル−4−ニトロアニリン15.2部(100%
換算)を公知の方法によりジアゾ化した後、p−クレシ
ジン13.7部(100%換算)を濃塩酸11部、水1
50mlと共に加熱して、完溶した溶液に氷を加えて冷却
し、5℃以下で、2−メチル−4−ニトロアニリンのジ
アゾ化溶液を1時間要して投入して、ぎ酸ソーダ30部
を添加して同温度で1時間撹拌して反応を完結させる。
次いで、この反応液に濃塩酸40部を添加した後、50
℃に上昇して、同温度で1時間を要して20%亜硝酸ソ
ーダ溶液50部を滴下し、ジアゾ化を完結させる。この
ようにして得られたジアゾ化溶液をγ酸23.9部(1
00%換算)、ソーダ灰20部、水160mlからなる溶
液に5℃以下、pH9〜10で1時間要して流入して、更
に1時間同温度および同pHで1時間撹拌してカップリン
グ反応を完結させる。次いで、この反応液に濃塩酸80
部を加え、0〜5℃で20%亜硝酸ソーダ溶液35部で
ジアゾ化を完結させる。このようにして得られたジアゾ
化溶液を、1−(4′−スルホフェニル)−メチル−5
−ピラゾロン25.4部(100%換算)、ソーダ灰3
5部および水300mlからなる溶液に5℃以下、pH9〜
10で1時間要して流入して、同pHおよび同温度で1時
間撹拌してカップリング反応を完結させる。反応を完結
させた後、ろ過、乾燥して110部の遊離酸の形で下記
の構造の染料を得た。
【化25】
【0022】染色例1 叩解度25°SRのLBKP:NBKP(50:50)
パルプ100部(乾燥重量20部)と水600部のパル
プ溶液に上記実施例1で得られた染料1部(添加する前
に60mlの熱水に溶解する)を添加してかきまぜた。1
0分後、常法によるサイジングと固定を行った。これに
水1300部を加えて希釈し後、常法に従って抄紙し
た。抄紙廃液の着色は全く無く、得られた染色紙は良好
な耐光、湿潤およびアルコール堅牢度を有するカラーバ
リューのある黒色であった。 染色例2 染色例1で使用した実施例1の染料に替えて実施例2で
得られた染料9部を添加すると、染色例1と同様の染色
物が得られた。 染色例3 染色例1に使用した実施例1の染料に替えて実施例3で
得られた染料1部を添加すると、染色例1と同様の染色
物が得られた。 染色例4 染色例1に使用した実施例1の染料に替えて実施例4で
得られた染料1部を添加すると、染色例1と同様の染色
物が得られた。
【0023】比較染色例1 叩解度25°SRのLBKP:NBKP(50:50)
パルプ100部(乾燥重量20部)と水600部のパル
プ溶液にC.I. Direct Black 154の染料1.4部(添加す
る前に90mlの熱水に溶解する)を添加してかきまぜ
た。10分後、常法によるサイジングと固定を行った。
これに水1300部を加えて希釈し後、常法に従って抄
紙した。 比較染色例2 比較染色例1に使用した染料に替えてC.I. Direct Blac
k 166の染料1.4部を添加して染色物を得た。 比較染色例3 比較染色例1に使用した染料に替えてC.I. Direct Blac
k 168の染料1.4部を添加して染色物を得た。 比較染色例4 比較染色例1に使用した染料に替えてC.I. Direct Blac
k 19の染料1.5部を添加して染色物を得た。
【0024】染色例1〜4および比較染色例1〜4で得
られた染色紙をFade-Meter〔XenonArc灯:スガ試験機
(株)型式FAL−3H〕にて耐光堅牢度を測定した(JI
S L0804変退色グレースケールで判定)。抄紙後の排出
液の着色度(白色汚染)および抄紙時に使用するろ紙の
着色度(ろ紙汚染)を目視にて判定した。その結果を以
下の表1に示す。
【0025】着色度(目視)判定基準および記号 ◎:極めて少ない ○:少ない ×:多い
【表1】
【0026】染色例5 木綿100部を室温で水5000部に溶解した上記実施
例7で得られた染料4部、炭酸ナトリウム2部および硫
酸ナトリウム20部の染浴に加える。染浴は約30分か
けて90〜95℃に加温し、同温度で30分保持した。
その後、染色した木綿を濯ぎ、乾燥して緑味黒色の染色
物を得た。 染色例6 100部のクロムなめしをした皮革を800部の水、2
部の25%アンモニア水溶液および3部の1モルのノニ
ルフェノールの10モルのエチレンオキサイドの付加物
で50℃において90分間湿らせた。次いで槽を排出
し、皮革を50℃の400部の水、1.5部の25%ア
ンモニア水溶液、2部ファットリカーリング剤(脂肪酸
エステルのエマルジョン)および1部のフェノールシン
タン(フェノールと硫酸の縮合生成物)で処理した。1
0分後、実施例6で得られた8部の染料(あらかじめ5
0℃の400部の水に溶解したもの)を加え、ドラミン
グを60分間続けた。次いで槽を、1.5部の85%ぎ
酸溶液を2回加え(2回の添加の間隔分)酸性化した。
10分後、皮革を洗浄し、乾燥し、硬化させた。顕著な
堅牢度を有する均一な黒色の皮革を得た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 〔式中、R1、R2は水素、C1〜C4のアルキル基、C1
    〜C4のアルコキシ基、水酸基、ニトロ基、ハロゲン
    基、シアノ基、−CF3、−SO3H、SO25(R5
    1〜C4のアルキル基)、−SO2N(R67)(R6、R
    7は水素、C1〜C4のアルキル基)、−COOH、−C
    ON(R89)(R8、R9は水素、C1〜C4のアルキル)
    を、 R3は水素、C1〜C4のアルキル基、C1〜C4のアルコ
    キシ基、水酸基、C1〜C3のジアルキルアミノ基、−N
    HCOR10(R10はアミノ基、C1〜C3のアルキル基)
    を、 R4は水素、C1〜C3のアルキル基を、 mは0〜3、nは1または2を、 そしてKはカップリング成分の基であって、n=1の場
    合は、式 【化2】 (式中、R11はC1〜C3のアルキル基、C1〜C3のアル
    コキシ基、R12はC1〜C3のアルキル基、アセチル基、
    カルボニルアミノ基、aは1〜2を表す)で表されるカ
    ップリング成分、式 【化3】 (式中、Xは直結合またはアルキレン−CO−基、bは
    1〜3、cは0〜1の数を表す)で表されるカップリン
    グ成分、または式 【化4】 (式中、R13、R14はC1〜C3のアルキル基、C1〜C3
    アルコキシ基、ハロゲン基、R15はC1〜C3のアルキル
    基、カルボニル基、カルボメチル基、dは1〜2を表
    す)で表わされるカップリング成分、 n=2の場合は、式 【化5】 (式中、eは1〜2を表す)で表されるカップリング成
    分、式 【化6】 (式中、R16は水素、C1〜C3のアルキル基、Aは−C
    O−、C1〜C4のアルキル基、fは1〜2を表す)で表
    されるカップリング成分、または式 【化7】 (式中、R17は水素、C1〜C3のアルキル基、R18はC
    1〜C4のアルキルアミン、C1〜C4のアルカノールアミ
    ン、芳香族アミン、水酸基、gは1〜2を表す)で表さ
    れるカップリング成分である〕で表される化合物または
    その金属錯体からなるアニオン性黒色染料。
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