JP3205576B2 - 新規カチオン性染料 - Google Patents

新規カチオン性染料

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JP3205576B2 JP29590891A JP29590891A JP3205576B2 JP 3205576 B2 JP3205576 B2 JP 3205576B2 JP 29590891 A JP29590891 A JP 29590891A JP 29590891 A JP29590891 A JP 29590891A JP 3205576 B2 JP3205576 B2 JP 3205576B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は紙料、繊維、皮革の着
色、表面染色、印字または捺染に有用なカチオン性染料
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より紙および皮革の染色には直接染
料、塩基性染料等が多用されている。しかしながら、こ
れらの染料は一般に種々の助剤を添加しないと染着率が
極めて低いという欠点を有し、染色コスト、染色物の品
質、染色廃水の汚染、等の問題点が多い。また、近年、
染色コストの低減を図る為染色時間を短縮した染色方法
が染色工場で実施されている。しかしながら、この方法
では種々の助剤を併用しても充分な染着が得られず、ま
た未染着染料が染色廃水中に多量に残存し、廃水汚染等
公害上重大な問題となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の様な従
来技術の欠点を解消するためになされたものであり、染
着性を高めることにより如何なる染色条件例えば染色助
剤の添加の有無、染色時間の短縮などを用いても従来の
直接染料や塩基性染料では得られない高濃度染色を可能
にし、また被染物に染料が全量染着することにより染色
廃水には全く染料が含まれない。すなわち廃水汚染公害
の無い新規なカチオン染料を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の新規なカチオン
染料は式(I)
【0005】
【化4】 (式中、Xは置換または非置換のベンゼン環、ナフタレ
ン環、およびアゾベンゼンを示し、Qは−N=N−、−
NHCONH−、
【化5】 で示される連結基を示し、Yは、
【0006】
【化6】 を示し、
【0007】R1、R2およびR3は、メチル、またはエ
チル基を示し、R4は水素、ハロゲン、C1〜C4アルキ
ル、ヒドロキシ、C1〜C4アルコキシ、アミノ、置換ア
ミノ、およびスルホン基を示し、R5は窒素原子の四級
化剤残基を示し、R6、R7、R8、R9はそれぞれ独立に
水素、C1〜C4アルキル、C2〜C4アルカノール、C1
〜C4アルキルアミノC2〜C4アルキル、およびアミノ
2〜C4アルキルを示し、Z1、Z2、Z3はそれぞれ独
立に、ヒドロキシ、アミノ、脂肪族アミノ、脂環式アミ
ノ、置換または非置換の芳香族アミノ、窒素原子が複素
環の一部であるアミノおよび置換または非置換のポリア
ミノC2〜C8アルキルアミノ基等の、トリアジン環の活
性ハロゲンと反応しうる水酸基、アミノ基を有する化合
物残基を示し、AおよびBはそれぞれ独立して、ハロゲ
ン、C1〜C4アルキル、ヒドロキシ、C1〜C4アルコキ
シ、アミノ、置換アミノ、およびスルホン基で置換され
てもよいベンゼン環およびナフタレン環を示し、aは陽
イオンを示し、lは1〜2の数を示し、nは1または2
の数を示し、mは2〜4の数を示す。)であり、本発明
は上記問題点を解決して、被染物特に紙料および皮革に
対し高度の染着力を有する、カチオン性染料、およびそ
の金属錯体を完成した。
【0008】本発明の式(I)で表されるカチオン性化
合物は例えば以下のようにして製造できる。すなわち下
記式
【化7】 (式中、R1、R2、R3、およびR4は上記で定義した通
りである。ここでR1、R2、R3はそれぞれ独立にメチ
ルまたはエチル基が好ましく、R4は水素、メチル、エ
チル、メトキシ、エトキシ、スルホンおよびクロール基
が好ましい。)で表されるトリメチルまたはエチルアミ
ノ基を有する置換または非置換のアミノベンゼンを公知
の方法でジアゾ化し、得られたジアゾニウム塩を、アミ
ノ基を有し、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、
アセチルアミノ、およびウレイド基等で置換されていて
もよいベンゼン、またはアミノ基を有しヒドロキシおよ
びスルホン基等で置換されていてもよいナフタレンに公
知の方法でカップリングさせて得られるモノアゾ化合
物、および上記のアミノベンゼンにカップリングさせて
得られたモノアゾ化合物を更に公知の方法でジアゾ化
し、酸性媒体中でアミノ基を有し、C1〜C2アルキル、
1〜C4アルコキシ、アセチルアミノ、およびウレイド
基等で置換されていてもよいベンゼンに公知の方法でカ
ップリングさせることにより得られるジスアゾ化合物を
得る。
【0009】ここで一般式(I)の連結基、Qが−N=
N−の場合は、上記方法で製造したモノアゾまたはジス
アゾ化合物を、更に公知の方法でジアゾ化し、下記式で
示されるアミノナフトール誘導体
【0010】
【化8】
【0011】(式中R6、R7、R8、R9、Z2、Z3
n、m、およびAは上記で定義した通りである。)に、
水媒体中でカップリングさせるか、または、スルホン基
を有していてもよいアミノナフトールおよびアミノナフ
タレンに水媒体中でカップリングしたのちに、そのアミ
ノ基を介して誘導体を製造することにより得られる。こ
こで好適なアミノナフトール類として、H酸、J酸、γ
酸、S酸および1,7アミノナフトールを挙げることが
でき、アミノナフタレンとしては、α−ナフチルアミ
ン、アミノナフタレンモノスルホン酸を挙げることがで
きる。
【0012】さらに式(I)中の連結基Qが
【化9】 の場合は、上記で製造したモノアゾ、またはジスアゾ化
合物と、下記式で示される
【0013】
【化10】
【0014】(式中、A、B、R1、R2、R3、R4、R
5、R6、R7、R8、R9、nは上記で定義したとおりで
ある。)のハロゲン化トリアジンのハロゲンと反応しう
るアミノ基を有する色素をpH3〜7で任意の順序でハ
ロゲン化トリアジンと公知の方法で反応させた後ハロゲ
ン化トリアジンのハロゲンと反応しうる水酸基、アミノ
基を有する化合物、好ましくはアンモニア、C1〜C12
のアルキルアミン、C1〜C12アルカノールアミン、置
換基を有する芳香族アミン、C1〜C12アルキルで置換
されていてもよいポリアミノC1〜C8アルキルアミン、
等を高められた温度で反応させる。但し式(I)中Z1
がヒドロキシの場合は両色素を反応させたのちソダ−ア
ルカリでトリアジンのハロゲンを加水分解することによ
り得られる。
【0015】ここで好適なR6、R7、R8、R9としては
水素、メチル、エチル、ヒドロキシエチル、アミノエチ
ル、アミノプロピル、置換アミノエチル、置換アミノプ
ロピル基を挙げることができ、AおよびBはメチル、エ
チル、メトキシ、エトキシ、ハロゲン、ウレイド、アセ
チルアミノ、アミノ、置換アミノ基等で置換されていて
もよいベンゼン環およびスルホ、ヒドロキシ、またはア
ミノ基等で置換されていてもよいナフタレン環を挙げる
ことができる。
【0016】本発明の新規なカチオン染料は場合によっ
ては一般公知の方法で容易に金属錯体化することがで
き、特に耐光堅牢度の面で大幅な向上を示す金属として
は銅、クローム、そしてニッケル等が有り、いずれも容
易に錯体化できるが銅錯体が色相、堅牢度の両面で特に
すぐれた効果を示す。例えばCu(II)の存在下、過酸
化水素の様な酸化剤、アンモニア等のアミン類の添加剤
を加えることによりpH3〜10の媒体中高められた温
度で行なうことができる。公知の方法を用いて分子内の
スルホン基とカチオン基を結合させて分子内塩とするこ
とができる。また化学量論的量の無機酸例えば、塩酸、
硫酸、硝酸、もしくは燐酸、または有機酸例えば、ギ
酸、酢酸、乳酸、クエン酸、グリコール酸、スルファミ
ン酸もしくはメタンスルホン酸を作用させて酸付加塩と
することができる。
【0017】本発明の染料はまた当業者に既知の方法を
用いて粉末、顆粒、液状等の任意の形態で製造すること
ができ、紙、パルプ繊維(天然または合成)例えば、木
綿、レーヨン、ポリエステル、ポリアクリルニトリル、
酸改質ポリエステル、ポリアミド皮革に適用して基質の
着色、表面染色印字または、捺染を行なうことができ、
また印刷インク、記録用インク等にも使用できる。特に
本染料は紙、皮革等に極めて高い染着性を有するととも
に中性ないし弱酸性域で水に対して高い溶解性を有する
為液体染料、インクに好適である。
【0018】以下に実施例を挙げて本発明に係る染料の
製造例と適用例を具体的に説明するが本発明はこれに限
定されない。例中、特に断らない限り部はすべて重量を
示す。
【0019】実施例1 a) モノアゾ化合物の製造 公知の方法で製造した3−トリメチルアミノアニリンク
ロライド18.7部(0.1モル)および35%塩酸3
1.3部を含む水溶液200部に0〜5℃の温度で20
部の水中における6.9部の(0.1モルの亜硝酸ナトリ
ウム水溶液を30分を要して滴下し、ついで40分間同
温度で撹拌し、過剰の亜硝酸をアミドスルホン酸を加え
ることにより消去しパラクレシジン13.7部(0.1モ
ル)を加えカップリングが終了するまで同温度で5時間
撹拌した。
【0020】b) カップリング成分の調整 γ酸23.9部(0.1モル)を水200部中の炭酸ナト
リウム5.3部に加えることにより溶解させ、この溶液
に18.9部のジエチルアミノエチルクロライド塩酸塩
を添加し20%炭酸ナトリウム水溶液を加えることによ
りpH5〜6に調整しながら2.5時間を要して95℃
まで昇温し、同温度で1時間反応させて反応を完結させ
た。
【0021】c) カップリング(染料の製造) 上記1b)で得られたカップリング成分の溶液に氷片を
加えて0℃に冷却しついで苛性ソーダを加えてpH9〜
10に調整した。上記1a)で製造したモノアゾ化合物
に35%塩酸20部を加えたのち10〜20℃で常法に
よりジアゾ化した溶液を10%苛性ソーダ溶液を滴下す
ることによりpH9〜10に保ちながら前記pH9〜1
0に調整した1b)の溶液に2時間を要して添加し、同
温度で反応が終了するまで撹拌した。70℃まで昇温し
濾過し、そして乾燥した。
【0022】下記式
【化11】 を有する染料63.5部を得た。これは希酸例えば酢
酸、ギ酸、乳酸、グリコール酸の有機酸および塩酸、硫
酸、リン酸の様な無機酸に溶解する。この溶液はいかな
る染色方法を採用しても紙料および皮革を黒色に染色し
その染色廃水は実質上無色であり、そして染色物は極め
て良好な湿潤堅牢度特性を有した。
【0023】実施例2 実施例1で得られた下記式
【化12】 の黒色染料34部を300部の水に懸濁させたのち、こ
れに20部のCuSO4・5H2Oを28%アンモニア水
30部およびジエタノールアミン10部とともに水10
0部中に溶解した溶液を加え、95℃で6時間反応を行
ない脱メチル化して銅錯塩化を完了して、濾過し小量の
水洗を行なうことにより、下記式
【0024】
【化13】 の化合物35部を含む湿ケーキ70部を得た。この湿ケ
ーキに酢酸8部、尿素25部、および水12部を加えて
上記染料29%含有する染料の溶液組成物120部を得
た。この溶液組成物は硫酸アルミ等の固着剤を加えても
加えなくとも、また染色時間の短縮等の有無に拘らず、
すなわち如何なる染色方法を採用しても紙を純黒色に染
色し、その染色廃水は実質上無色であった。また、染色
紙は顕著な日光および湿潤堅牢度を有していた。
【0025】実施例3〜7 実施例1、2の操作と同様にして、表1に示す他の染料
を製造した。これらは下記式
【化14】 (未銅錯塩化物の形態)で表わされる。
【0026】
【表1】
【0027】実施例9 公知の方法で製造した3−トリメチルアミノアニリンク
ロライド18.7部(0.1モル)および35%塩酸3
1.3部を含む水溶液200部に0〜5℃の温度で20
部の水中における6.9部の(0.1モルの亜硝酸ナトリ
ウム水溶液を30分を要して滴下し、ついで40分間同
温度で撹拌した後過剰の亜硝酸をアミドスルホン酸を加
えることにより消去し、パラクレシジン13.7部(0.
1モル)を加えカップリングが終了するまで同温度で、
5時間撹拌した。そして炭酸ナトリウムを添加すること
によりpHを5とし、氷片を加え0℃とし、18.7部
のシアヌルクロライドを添加し、20%の炭酸ナトリウ
ムの水溶液を滴加することによりpH5〜5.5に保ち
ながら1時間を要して25℃まで昇温、更に既知の方法
で製造した下記構造式で示される
【0028】
【化15】 化合物24.7部を加えた後pHを同様に調整しながら
2.5時間を要して60℃まで加熱した。pHの下降が
止まったのを確認してモノエタノールアミン20.0部
を添加し、95℃まで昇温し同温度で4時間反応させ
た。70℃まで冷却させたところで35%塩酸35部を
加え酸性にした後塩化ナトリウム150部を加えること
により染料を結晶化させ、濾過し、そして乾燥した。得
られた粉末状の染料は下記式
【0029】
【化16】 の化合物に相当し、実施例1と同様な染料特性を有し、
そして紙料を黄色に染色した。
【0030】実施例10 下記式
【化17】 で示されるJ酸をそのアミノ基を介してトリアジン環で
連結された化合物32.8部を含む水溶液300部に氷
片を加えることにより0℃に冷却し、更に炭酸ナトリウ
ム30部を加え、実施例1と同様にしてジアゾ化された
3−トリメチルアミノアニリンクロライド18.7部よ
りなるジアゾニウム水溶液を1時間で滴下し、そして5
℃以下の温度で2時間撹拌することによりカップリング
を終了させ、濾過および乾燥させることにより下記式
【0031】
【化18】 の染料50.3部を得た。この染料は酸付加塩の形態で
実施例1と同様な染料特性を有し、紙料を赤色に染色し
た。
【0032】実施例11〜14 実施例9または10の操作と同様にして、次の表2に示
す染料を製造した。
【0033】
【表2】
【0034】実施例15 公知の方法で製造した4−トリメチルアミノアニリンク
ロライド18.7部(0.1モル)および35%塩酸3
1.3部を含む水溶液200部に0〜5℃の温度で20
部の水中における6.9部の(0.1モルの亜硝酸ナトリ
ウム水溶液を30分要して滴下し、次いで40分同温度
で撹拌した後過剰の亜硝酸をアミドスルホン酸を加える
ことにより消去し、メタトルイジン10.7部(0.1モ
ル)を加えカップリングが終了するまで同温度で5時間
撹拌した。
【0035】更に、11部の35%塩酸を加え10〜2
0℃で常法によりジアゾ化し、次に1−アミノ−6−ス
ルホナフタレン21.2部(0.095モル)を加え、1
0〜20℃の温度で20%炭酸ナトリウム水溶液を6時
間を要して滴下し、pHを6まで上昇させてカップリン
グを終了させたのち、既知の方法で製造した下記式
【0036】
【化19】 で示される3,5ジ(ジエチルアミノプロピルアミノ)
クロールトリアジン37.2部(0.1モル)を加え、2
0%炭酸ナトリウムを滴下してpH5〜6に保ちながら
10時間90℃で反応させ、10%苛性ソーダ水溶液を
添加してpH10とし、50℃で濾過し、そして乾燥さ
せて、下記式
【0037】
【化20】 の染料85.0部を得た。この染料は酸付加塩の形態で
実施例1と同様な染色特性を有し、紙料を黄色に染色し
た。
【0038】実施例16 実施例1と同様な方法で合成した下記式
【化21】 のジスアゾ化合物28.8部(0.05モル)、35%塩
酸16.0部および水350部よりなる懸濁液に、30
℃を保ちながら10部の水中における3.6部の亜硝酸
ソーダの溶液を1時間を要して滴下し、同温度で1.5
時間撹拌してジアゾ化を完了した。過剰の亜硝酸をアミ
ドスルホン酸を加えることにより消去し、次いで公知の
方法でメタフェニレンジアミンにジエチルアミノエチル
クロライド2当量を脱塩酸反応させることにより得られ
た1,3ジ(ジエチルアミノエチルアミノ)ベンゼンジ
ハイドロクロライド18.2部(0.05モル)を含む水
溶液75部を加え、10%炭酸ナトリウムを滴下し、p
H2〜3に保持してカップリングを完了させ、Cr23
8.0部、ギ酸10.0部および水30部よりなる水溶
液を加え100〜120℃の温度で3時間クローミング
した。50℃に冷却したのち、炭酸ナトリウムを加える
ことによりpH9.5とし濾過し、そして乾燥させるこ
とにより、下記式
【0039】
【化22】 の化合物41.5部を得た。この染料は酸付加塩の形態
において、実施例2と同様な染料特性を有し、紙料およ
び皮革を黒色に染色した。
【0040】使用例1 叩解度25度SRのLBKP 30g/リットルのパル
プ溶液330部中へ実施例2で得られた液体染料0.7
部を入れ、5分間撹拌して染色した。これを抄紙すると
良好な日光堅牢度および耐ブリード性を有する濃純黒色
の紙が得られた。また、その染色廃水は無色であった。
【0041】使用例2 タンニン鞣甲皮を60分間水洗し、マングルローラで絞
り率100%とした後その20部を水100部、実施例
1の染料0.5部を加え、45〜50℃で染色した。更
に加脂剤0.6部を加えて40〜50℃で加脂処理を行
なった後、染色ドラムの水を捨てて新たに水100部お
よび90%ギ酸0.2部を加え、そして10分間40℃
で処理した。その後、水洗および乾燥すると均染性の優
れた、タンニン鞣甲皮の濃純黒色の染色物が得られた。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C09B 56/20 C09B 56/20 D06P 1/18 D06P 1/18 (56)参考文献 特開 昭56−28246(JP,A) 特開 昭56−28247(JP,A) 特開 昭57−61056(JP,A) 特開 昭62−41268(JP,A) 特開 昭61−200174(JP,A) 特開 平1−193365(JP,A) 特開 昭55−13736(JP,A) 特公 昭38−10735(JP,B1) 特公 昭53−5330(JP,B1) 特公 昭42−5671(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09B 44/02 C09B 44/08 C09B 45/26 C09B 45/28 C09B 56/16 C09B 56/20 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、Xは置換もしくは非置換のベンゼン環、ナフタ
    レン環、またはアゾベンゼンを示し、Qは−N=N−、
    −NHCONH−、または 【化2】 で示される連結基を示し、Yは 【化3】 を示し、R1、R2およびR3は独立してC1〜C4アルキ
    ルを示し、R4は水素、ハロゲン、C1〜C4アルキル、
    ヒドロキシ、C1〜C4アルコキシ、アミノ、置換アミ
    ノ、またはスルホン基を示し、R5は窒素原子の四級化
    剤残基を示し、R6、R7、R8、R9はそれぞれ独立に、
    水素、C1〜C4アルキル、C2〜C4アルカノール、C1
    〜C4アルキルアミノC2〜C4アルキル、およびアミノ
    2〜C4アルキルを示し、Z1、Z2、Z3はそれぞれ独
    立に、ヒドロキシ、アミノ、脂肪族アミノ、脂環式アミ
    ノ、置換または非置換の芳香族アミノ、窒素原子が複素
    環の一部であるアミノおよび置換または非置換のポリア
    ミノC2〜C8アルキルアミノ基等の、トリアジン環の活
    性ハロゲンと反応しうる水素基、アミノ基を有する化合
    物残基を示し、AおよびBはそれぞれ独立して、ハロゲ
    ン、C1〜C4アルキル、ヒドロキシ、C1〜C4アルコキ
    シ、アミノ、置換アミノ、およびスルホン基で置換され
    てもよいベンゼン環およびナフタレン環を示し、aは陽
    イオンを示し、lは1〜2の数を示し、nは1または2
    の数を示し、mは2〜4の数を示す)で表されるカチオ
    ン性染料、およびその金属錯体。
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