JP2703051B2 - 水溶性フタロシアニン化合物、その製造方法およびその使用 - Google Patents
水溶性フタロシアニン化合物、その製造方法およびその使用Info
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Description
【発明の詳細な説明】 本発明は、新規な水溶性フタロシアニン化合物、その
製造方法、ならびに繊維材料、特に編織繊維材料の染色
および捺染のためのその使用に関する。
製造方法、ならびに繊維材料、特に編織繊維材料の染色
および捺染のためのその使用に関する。
本発明の対象は下記式の新規な水溶性フタロシアニン
化合物である。
化合物である。
式中、 R1とR2とは同種または異種であって、水素、2乃至5個
の炭素原子を有するヒドロキシアルキル、アルキル部分
に1乃至5個の炭素原子を有するカルボキシルアルキ
ル、またはフェニルを意味するか、または R1とR2とは窒素原子と一緒でさらにヘテロ原子を有する
ことのできる複素環式環を形成する、 R3は水素またはメチル、 R4はそれぞれ1乃至5個の炭素原子を有するアルキルま
たはアルコキシ、−NHCOR6(ここでR6はそれぞれ1乃至
3個の炭素原子を有するアルキルまたはヒドロキシアル
キル、または置換されていないかまたは置換されたフェ
ニルである)またはスルホを意味する、 R5はそれぞれ1乃至5個の炭素原子を有するアルキルま
たはアルコキシ、ヒドロキシル、カルボキシルまたはス
ルホを意味する、なおフェニル環A内には相互に異なる
少なくとも2つの置換基R5が存在する、 Meは配位配合された金属原子、 Pcは(a+b+c)価のフタロシアニン残基、 nは1乃至3、 pは2乃至4、 aは1乃至2、 bは0.5乃至1.5、 cは1乃至2、ただし、(a+b+c)の合計は2.5乃
至4である。
の炭素原子を有するヒドロキシアルキル、アルキル部分
に1乃至5個の炭素原子を有するカルボキシルアルキ
ル、またはフェニルを意味するか、または R1とR2とは窒素原子と一緒でさらにヘテロ原子を有する
ことのできる複素環式環を形成する、 R3は水素またはメチル、 R4はそれぞれ1乃至5個の炭素原子を有するアルキルま
たはアルコキシ、−NHCOR6(ここでR6はそれぞれ1乃至
3個の炭素原子を有するアルキルまたはヒドロキシアル
キル、または置換されていないかまたは置換されたフェ
ニルである)またはスルホを意味する、 R5はそれぞれ1乃至5個の炭素原子を有するアルキルま
たはアルコキシ、ヒドロキシル、カルボキシルまたはス
ルホを意味する、なおフェニル環A内には相互に異なる
少なくとも2つの置換基R5が存在する、 Meは配位配合された金属原子、 Pcは(a+b+c)価のフタロシアニン残基、 nは1乃至3、 pは2乃至4、 aは1乃至2、 bは0.5乃至1.5、 cは1乃至2、ただし、(a+b+c)の合計は2.5乃
至4である。
置換基R1とR2とは互いに同種または異種であって、水
素、2乃至5個の炭素原子を有するヒドロキシアルキ
ル、たとえばヒドロキシエチル、ヒドロキシ−n−プロ
ピル、ヒドロキシ−n−ブチル、ヒドロキシ−n−ペン
チルあるいは対応する分枝のヒドロキシアルキル基;ア
ルキル部分に1乃至5個の炭素原子を有するカルボキシ
アルキル、たとえばカルボキシメチル、カルボキシエチ
ル、カルボキシ−n−プロピル、カルボキシ−n−ブチ
ル、カルボキシ−n−ペンチルあるいは対応するアルキ
ル部分が枝別れしたカルボキシアルキル基;またはフェ
ニルを意味する。
素、2乃至5個の炭素原子を有するヒドロキシアルキ
ル、たとえばヒドロキシエチル、ヒドロキシ−n−プロ
ピル、ヒドロキシ−n−ブチル、ヒドロキシ−n−ペン
チルあるいは対応する分枝のヒドロキシアルキル基;ア
ルキル部分に1乃至5個の炭素原子を有するカルボキシ
アルキル、たとえばカルボキシメチル、カルボキシエチ
ル、カルボキシ−n−プロピル、カルボキシ−n−ブチ
ル、カルボキシ−n−ペンチルあるいは対応するアルキ
ル部分が枝別れしたカルボキシアルキル基;またはフェ
ニルを意味する。
好ましくは、置換基R1とR2とは水素、ヒドロキシエチ
ル、またはアルキル部分に1または2個の炭素原子を有
するカルボキシアルキル(たとえば、−CH2COOH,−CH2C
H2COOH)またはフェニルを意味する。この場合、好まし
い組合せは、R1とR2とのうちの一方が水素そして他方が
上記置換基のいずれか1つであるものである。
ル、またはアルキル部分に1または2個の炭素原子を有
するカルボキシアルキル(たとえば、−CH2COOH,−CH2C
H2COOH)またはフェニルを意味する。この場合、好まし
い組合せは、R1とR2とのうちの一方が水素そして他方が
上記置換基のいずれか1つであるものである。
R1とR2とはそれが結合している窒素原子と一緒で複素
環式環を形成する。好ましい複素環は、さらに複素原子
として窒素原子、硫黄原子および/または酸素原子を含
有することができる飽和複素環式5員または6員環であ
る。かかる複素環式基−NR1R2の例をあげればピロリジ
ノ、ピペリジノ、ピペコリノ、モルホリノ、チオモルホ
リノ、ピペラジノ等であり、好ましいのはピロリジノ、
ピペリジノ、モルホリノまたはチオモルホリノである。
環式環を形成する。好ましい複素環は、さらに複素原子
として窒素原子、硫黄原子および/または酸素原子を含
有することができる飽和複素環式5員または6員環であ
る。かかる複素環式基−NR1R2の例をあげればピロリジ
ノ、ピペリジノ、ピペコリノ、モルホリノ、チオモルホ
リノ、ピペラジノ等であり、好ましいのはピロリジノ、
ピペリジノ、モルホリノまたはチオモルホリノである。
R3はメチルまたは好ましくは水素である。
式(1)の化合物中のR4とR5とがC1−C5−アルキル基
である場合、その例としてはメチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブ
チル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル等が考慮
される。1乃至3個の炭素原子を有する上記のアルキル
基、特にメチルが好ましい。
である場合、その例としてはメチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブ
チル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル等が考慮
される。1乃至3個の炭素原子を有する上記のアルキル
基、特にメチルが好ましい。
R4とR5がC1−C5−アルコキシ基である場合、その例と
してはメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキ
シキ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、t
ert−ブトキシ、ペントキシ、イソペントキシ等が考慮
される。1乃至3個の炭素原子を有する上記のアルコキ
シ基、特にメトキシが好ましい。
してはメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキ
シキ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、t
ert−ブトキシ、ペントキシ、イソペントキシ等が考慮
される。1乃至3個の炭素原子を有する上記のアルコキ
シ基、特にメトキシが好ましい。
式(1)の化合物中のR4が−NHCOR6を意味する場合、
その例としては−NHCOCH3,−NHCOCH2CH3,−NHCOCH2CH2C
H3,−NHCOCH2OH,−NHCOCH2CH2OH,−NHCOCH2CH2CH2OH、
または (このフェニル環は置換されていないかまたは、たとえ
ばメチルまたはハロゲンによって置換されることができ
る)が考慮される。好ましくは、置換基−NHCOR6は−NH
COCH3,−NHCOCH2OH,または−NHCOC6H5である。
その例としては−NHCOCH3,−NHCOCH2CH3,−NHCOCH2CH2C
H3,−NHCOCH2OH,−NHCOCH2CH2OH,−NHCOCH2CH2CH2OH、
または (このフェニル環は置換されていないかまたは、たとえ
ばメチルまたはハロゲンによって置換されることができ
る)が考慮される。好ましくは、置換基−NHCOR6は−NH
COCH3,−NHCOCH2OH,または−NHCOC6H5である。
置換基R4とR5とが意味するスルホは、遊離酸の形(−
SO3H)のものも塩の形のものも包含する。塩としては特
にアルカリ金属塩(Li,Na,K)またはアンモニウム塩が
考慮される。
SO3H)のものも塩の形のものも包含する。塩としては特
にアルカリ金属塩(Li,Na,K)またはアンモニウム塩が
考慮される。
さらに置換基R5はヒドロキシルまたはカルボキシル
(−COOH)を意味する。この場合、環Aには相互に異な
る少なくとも2つの置換基が存在する。たとえば、2乃
至4個、好ましくは2または3個の置換基、たとえばヒ
ドロキシルとカルボキシルとが存在する。したがって、
pは2乃至4、好ましくは2または3の数である。
(−COOH)を意味する。この場合、環Aには相互に異な
る少なくとも2つの置換基が存在する。たとえば、2乃
至4個、好ましくは2または3個の置換基、たとえばヒ
ドロキシルとカルボキシルとが存在する。したがって、
pは2乃至4、好ましくは2または3の数である。
基 は基 に対して、たとえばメタ位置または好ましくはパラ位置
に存在する。
に存在する。
配位結合された金属原子として式(1)の化合物中に
存在するMeの例は鉄原子、コバルト原子、ニッケル原
子、特に銅原子である。
存在するMeの例は鉄原子、コバルト原子、ニッケル原
子、特に銅原子である。
Pcは(a+b+c)の価のフタロシアニン残基を示す
略号である。
略号である。
指数aとcとはそれぞれ1乃至1.5の1つの値(平均
値)、特に好ましくは約1の値を持つ。指数bは好まし
くは0.5乃至1の値(平均値)を持つ。特に(a+b)
の合計は≦2の値(平均値)、特に好ましくは、1.5の
値を持つ。
値)、特に好ましくは約1の値を持つ。指数bは好まし
くは0.5乃至1の値(平均値)を持つ。特に(a+b)
の合計は≦2の値(平均値)、特に好ましくは、1.5の
値を持つ。
式(1)の化合物の中で好ましいものは、R1とR2とが
互いに同種または異種であって、それぞれ水素、ヒドロ
キシエチル、アルキル部分に1または2個の炭素原子を
有するカルボキシルアルキル、またはフェニルを意味す
るか、またはR1とR2とが窒素原子と一緒でさらに別のヘ
テロ原子として窒素原子、硫黄原子および/または酸素
原子を含有することができる5員または6員の複素環式
環を形成し、R4がそれぞれ1乃至3個の炭素原子を有す
るアルキルまたはアルコキシ、−NHCOCH3,−NHCOCH2OH,
−NHCOC6H5またはスルホを意味し、 R5がそれぞれ1乃至3個の炭素原子を有するアルキル
またはアルコキシ、ヒドロキシル、カルボキシルまたは
スルホを意味し、フェニル環A内には2または3個の置
換基R5が存在し、そのうちの少なくとも2つは相互に異
なるものである、Meは配位結合された鉄原子、コバルト
原子、ニッケル原子または特に銅原子、そして、Pc、
R3、a、b、c、nおよびpが上記意味を有する化合物
である。
互いに同種または異種であって、それぞれ水素、ヒドロ
キシエチル、アルキル部分に1または2個の炭素原子を
有するカルボキシルアルキル、またはフェニルを意味す
るか、またはR1とR2とが窒素原子と一緒でさらに別のヘ
テロ原子として窒素原子、硫黄原子および/または酸素
原子を含有することができる5員または6員の複素環式
環を形成し、R4がそれぞれ1乃至3個の炭素原子を有す
るアルキルまたはアルコキシ、−NHCOCH3,−NHCOCH2OH,
−NHCOC6H5またはスルホを意味し、 R5がそれぞれ1乃至3個の炭素原子を有するアルキル
またはアルコキシ、ヒドロキシル、カルボキシルまたは
スルホを意味し、フェニル環A内には2または3個の置
換基R5が存在し、そのうちの少なくとも2つは相互に異
なるものである、Meは配位結合された鉄原子、コバルト
原子、ニッケル原子または特に銅原子、そして、Pc、
R3、a、b、c、nおよびpが上記意味を有する化合物
である。
特に下記式の化合物が好ましい。
式中、 R1とR2とは互いに同種または異種であって、水素、ヒド
ロキシエチル、アルキル部分に1または2個の炭素原子
を有するカルボキシルアルキルまたはフェニルを意味す
るか、または、R1とR2とが窒素原子と一緒でさらに別の
ヘテロ原子として窒素原子、硫黄原子および/または酸
素原子を含有することができる5員または6員の複素環
式環を形成し、 R4はそれぞれ1乃至3個の炭素原子を有するアルキルま
たはアルコキシ、−NHCOCH3,−NHCOCH2OH,−NHCOC6H5ま
たはスルホを意味し、R5はそれぞれ1乃至3個の炭素原
子を有するアルキルまたはアルコキシ、ヒドロキシル、
カルボキシルまたはスルホを意味し、フェニル環A内に
は2または3個の置換基R5が存在し、そのうちの少なく
とも2つは相互に異なるものである、 そして Pc、R3、a、b、c、nおよびpが請求項1に記載した
意味を有する。
ロキシエチル、アルキル部分に1または2個の炭素原子
を有するカルボキシルアルキルまたはフェニルを意味す
るか、または、R1とR2とが窒素原子と一緒でさらに別の
ヘテロ原子として窒素原子、硫黄原子および/または酸
素原子を含有することができる5員または6員の複素環
式環を形成し、 R4はそれぞれ1乃至3個の炭素原子を有するアルキルま
たはアルコキシ、−NHCOCH3,−NHCOCH2OH,−NHCOC6H5ま
たはスルホを意味し、R5はそれぞれ1乃至3個の炭素原
子を有するアルキルまたはアルコキシ、ヒドロキシル、
カルボキシルまたはスルホを意味し、フェニル環A内に
は2または3個の置換基R5が存在し、そのうちの少なく
とも2つは相互に異なるものである、 そして Pc、R3、a、b、c、nおよびpが請求項1に記載した
意味を有する。
本発明の特に好ましい実施態様の化合物は下記式の化
合物である。
合物である。
式中、 R2′は水素、ヒドロキシエチルまたはフェニル、 R8は水素、メチルまたはメトキシ、 R9は水素、メチル、メトキシ、−NHCOCH3,−NHCOCH2O
H、またはスルホ、 R10はメチルまたはヒドロキシル、 R11はカルボキシルまたはスルホ、 R12は水素、カルボキシルまたはスルホ、ただし、R12は
R11とは異なる意味を有する、 a′とc′とは互いに独立的に1乃至1.5、 b′は0.5乃至1.0、ただし(a+b+c)の合計は2.5
乃至4である。
H、またはスルホ、 R10はメチルまたはヒドロキシル、 R11はカルボキシルまたはスルホ、 R12は水素、カルボキシルまたはスルホ、ただし、R12は
R11とは異なる意味を有する、 a′とc′とは互いに独立的に1乃至1.5、 b′は0.5乃至1.0、ただし(a+b+c)の合計は2.5
乃至4である。
式(1)の化合物の製造方法も本発明の対象の1つで
あり、本発明の製造方法は、式 (式中、 Meは配位結合された金属原子、 xは2.5乃至4、 yは0乃至1.5であり、(x+y)の合計は4またはそ
れ以下、好ましくは3乃至4、特に好ましくは3であ
る)の金属フタロシアニンスルホクロライドを、第1ま
たは第2アミノ基を有する式 (式中、R1、R2、R3、R4、R5、nおよびpは式(1)に
ついて記載した意味を有する)の2つの化合物と、水性
媒質中でpH価を5乃至10に保持しながら0乃至100℃の
温度で反応(縮合)させ、そして場合によっては次に酸
またはアルカリ化合物で加水分解することを特徴とする
方法である。
あり、本発明の製造方法は、式 (式中、 Meは配位結合された金属原子、 xは2.5乃至4、 yは0乃至1.5であり、(x+y)の合計は4またはそ
れ以下、好ましくは3乃至4、特に好ましくは3であ
る)の金属フタロシアニンスルホクロライドを、第1ま
たは第2アミノ基を有する式 (式中、R1、R2、R3、R4、R5、nおよびpは式(1)に
ついて記載した意味を有する)の2つの化合物と、水性
媒質中でpH価を5乃至10に保持しながら0乃至100℃の
温度で反応(縮合)させ、そして場合によっては次に酸
またはアルカリ化合物で加水分解することを特徴とする
方法である。
この本発明の方法は、好ましくは、0乃至40℃の温度
かつ5乃至8のpH価で実施される。縮合剤としては含窒
素化合物、たとえば、ピリジン、ニコチン酸またはイミ
ダゾールなどが適当である。
かつ5乃至8のpH価で実施される。縮合剤としては含窒
素化合物、たとえば、ピリジン、ニコチン酸またはイミ
ダゾールなどが適当である。
式(4)と式(5)の化合物は同時的または逐次的に
式(3)のフタロシアニンスルホクロライドと反応させ
ることができる。この場合、通常は最初に式(4)のア
ミノ基含有アゾ染料と反応させ、次に式(5)のアミン
と反応させる。式(3)の化合物に対してそれぞれb倍
モルとc倍モルの量、好ましくは0.1乃至1倍モル過剰
の量で式(4)と(5)の化合物は使用される。
式(3)のフタロシアニンスルホクロライドと反応させ
ることができる。この場合、通常は最初に式(4)のア
ミノ基含有アゾ染料と反応させ、次に式(5)のアミン
と反応させる。式(3)の化合物に対してそれぞれb倍
モルとc倍モルの量、好ましくは0.1乃至1倍モル過剰
の量で式(4)と(5)の化合物は使用される。
アルカリ性加水分解はアルカリ金属の水酸化物、炭酸
塩、重炭酸塩またはアンモニアまたはアミンを使用して
実施することができ、酸性加水分解は鉱酸とくに塩酸ま
たは硫酸を使用して実施することができる。
塩、重炭酸塩またはアンモニアまたはアミンを使用して
実施することができ、酸性加水分解は鉱酸とくに塩酸ま
たは硫酸を使用して実施することができる。
4 式(1)の化合物のいま1つの製造方法として、上
記式(3)のフタロシアニンスルホクロライドを、式 の化合物と反応させ、その保護基R7たとえばアセチルを
加水分解により脱離し、得られたアミノ基をジアゾ化
し、そして次に式 のカップリング成分にカップリングする方法がある。
記式(3)のフタロシアニンスルホクロライドを、式 の化合物と反応させ、その保護基R7たとえばアセチルを
加水分解により脱離し、得られたアミノ基をジアゾ化
し、そして次に式 のカップリング成分にカップリングする方法がある。
この場合、式(5)の化合物との反応は、式(6)の
化合物の反応と同時的に、あるいはカップリングに後続
して実施することができる。
化合物の反応と同時的に、あるいはカップリングに後続
して実施することができる。
出発物質として使用される式(3)のフタロシアニン
スルホクロライドは、公知化合物であるかあるいはそれ
自体公知の方法で(高められた温度で金属フタロシアニ
ンをクロロスルホン酸および/または塩化チオニルと反
応させる)製造することができる。たとえば、下記文献
を参照されたい: ケー・ベンカタラマン(K.Venkataraman)の“合成染
料の化学(The Chemistry of syntheticdyes)”第5
巻、261頁(1971年)、アカデミック出版社(Academic
Press社)、ニューヨーク/ロンドン発行; エフ・エム・モーザー(F.M.Moser),エー・エル・
トーマル(A.L.Thomas)の“フタロシアニン(The phth
alocyanines)”第2巻、20−22頁、シーアールシー出
版社(CRC Press社)1983年発行。
スルホクロライドは、公知化合物であるかあるいはそれ
自体公知の方法で(高められた温度で金属フタロシアニ
ンをクロロスルホン酸および/または塩化チオニルと反
応させる)製造することができる。たとえば、下記文献
を参照されたい: ケー・ベンカタラマン(K.Venkataraman)の“合成染
料の化学(The Chemistry of syntheticdyes)”第5
巻、261頁(1971年)、アカデミック出版社(Academic
Press社)、ニューヨーク/ロンドン発行; エフ・エム・モーザー(F.M.Moser),エー・エル・
トーマル(A.L.Thomas)の“フタロシアニン(The phth
alocyanines)”第2巻、20−22頁、シーアールシー出
版社(CRC Press社)1983年発行。
式(4)の化合物も同じく公知のアゾ染料であり、一
般に遊離第一または第二アミノ基を有する黄アゾ染料で
ある。式(5)のアミノ化合物は一般に公知であり、容
易に入手することができる。
般に遊離第一または第二アミノ基を有する黄アゾ染料で
ある。式(5)のアミノ化合物は一般に公知であり、容
易に入手することができる。
本発明は、式(1)のフタロシアニン化合物あるいは
場合によってはその化合物を窒素含有繊維材料および特
にヒドロキシル基含有繊維材料の染色または捺染に使用
する方法にも関する。
場合によってはその化合物を窒素含有繊維材料および特
にヒドロキシル基含有繊維材料の染色または捺染に使用
する方法にも関する。
本発明の式(1)のフタロシアニン化合物(フタロシ
アニン−アゾ染料)は、窒素含有繊維材料または特にセ
ルロース繊維材料の染色および捺染に適する。特に、シ
ルク、ウールまたは合成ポリアミド製の編織繊維材料な
らびにレーヨン、木綿または麻のごときセルロース系繊
維製の布の染色および捺染のために好適である。
アニン−アゾ染料)は、窒素含有繊維材料または特にセ
ルロース繊維材料の染色および捺染に適する。特に、シ
ルク、ウールまたは合成ポリアミド製の編織繊維材料な
らびにレーヨン、木綿または麻のごときセルロース系繊
維製の布の染色および捺染のために好適である。
染色学的特性の点からみれば、本化合物は直接染料の
(C.I.の“direct dyes")と呼ぶことができる。
(C.I.の“direct dyes")と呼ぶことができる。
また、混合繊維たとえばウール/木綿、ポリアミド/
木綿、ポリアクリル/木綿あるいは特にポリエステル/
木綿のごとき混合繊維製の編織繊維材料を、他のタイプ
の繊維用の染料の存在下において一浴染色法によって染
色することもできる。
木綿、ポリアクリル/木綿あるいは特にポリエステル/
木綿のごとき混合繊維製の編織繊維材料を、他のタイプ
の繊維用の染料の存在下において一浴染色法によって染
色することもできる。
染色される編織繊維材料は、各種の加工段階のもので
ありうる。たとえばファイバー、ヤーン、織布または織
物でありうる。
ありうる。たとえばファイバー、ヤーン、織布または織
物でありうる。
繊維材料基質のほか、レザーや紙も本発明による式
(1)の化合物(染料)で染色することができる。
(1)の化合物(染料)で染色することができる。
本発明による染料を使用すれば、良好な全般的堅牢
性、特に摩擦堅牢性、湿潤堅牢性、湿潤摩擦堅牢性、汗
堅牢性、耐光堅牢性がすぐれている鮮明な緑色に均染さ
れた染色物が得られる。必要ならば、湿潤堅牢性特に洗
濯堅牢性を、得られた直接染色物または捺染物をいわゆ
る固着剤で後処理することによってさらに実質的に向上
させることができる。
性、特に摩擦堅牢性、湿潤堅牢性、湿潤摩擦堅牢性、汗
堅牢性、耐光堅牢性がすぐれている鮮明な緑色に均染さ
れた染色物が得られる。必要ならば、湿潤堅牢性特に洗
濯堅牢性を、得られた直接染色物または捺染物をいわゆ
る固着剤で後処理することによってさらに実質的に向上
させることができる。
式(1)の本発明による染料は他の染料、特に分散染
料と容易に組合せることができる。本発明による染料
は、十分な高温安定性を有している。したがって、ポリ
エステル繊維のための染色条件、すなわち、約100乃至1
50℃の範囲、好ましくは110乃至130℃温度で、水性浴か
ら4乃至7.5、好ましくは、5乃至7のpH価で染色に用
いることができる。
料と容易に組合せることができる。本発明による染料
は、十分な高温安定性を有している。したがって、ポリ
エステル繊維のための染色条件、すなわち、約100乃至1
50℃の範囲、好ましくは110乃至130℃温度で、水性浴か
ら4乃至7.5、好ましくは、5乃至7のpH価で染色に用
いることができる。
このような特性のために、本発明による式(1)の染
料と一緒に通常の分散染料を使用してポリエステル/木
綿混合繊維(混織布)を一段階で、一浴法で染色するこ
とが可能となる。この場合、両方の繊維はそれぞれの染
料によって均一かつ堅牢に染色される。本発明による染
料と同じ色を有する分散染料を使用すれば、いわゆるマ
ッチした染色物を得ることも可能である。
料と一緒に通常の分散染料を使用してポリエステル/木
綿混合繊維(混織布)を一段階で、一浴法で染色するこ
とが可能となる。この場合、両方の繊維はそれぞれの染
料によって均一かつ堅牢に染色される。本発明による染
料と同じ色を有する分散染料を使用すれば、いわゆるマ
ッチした染色物を得ることも可能である。
本発明による式(1)の染料を使用した場合には、混
合繊維材料(混織布)たとえばポリエステル繊維とセル
ロース繊維とからの混織混紡製品の染色を実質的に簡単
化することができる。すなわち、常用のごとく混合繊維
材料のそれぞれのタイプ繊維を別々の染色条件で別々の
染色工程で染色する必要がもはやなくなる。
合繊維材料(混織布)たとえばポリエステル繊維とセル
ロース繊維とからの混織混紡製品の染色を実質的に簡単
化することができる。すなわち、常用のごとく混合繊維
材料のそれぞれのタイプ繊維を別々の染色条件で別々の
染色工程で染色する必要がもはやなくなる。
本発明による式(1)の化合物は、インクジェット印
刷のための水性インクを製造するためにも使用すること
ができる。
刷のための水性インクを製造するためにも使用すること
ができる。
以下、本発明を実施例によってさらに説明する。実施
例中の部およびパーセントは特に別途記載のない限り重
量ベースである。重量部と容量部との関係はキログラム
とリットルとの関係と同じである。
例中の部およびパーセントは特に別途記載のない限り重
量ベースである。重量部と容量部との関係はキログラム
とリットルとの関係と同じである。
実施例1 銅フタロシアニン−トリスルホクロライドの17.4部を
水30部中で撹拌する。得られた懸濁物に3−カルボキシ
−4−ヒドロキシ−4′−アミノアゾベンゼン(ナトリ
ウム塩)12.8部を添加する。この反応混合物を45℃で8
時間撹拌する。この際、1規定アンモニア水溶液を添加
してpH価を6.5乃至7.0に保持する。約80容量部のアンモ
ニア溶液が必要である。
水30部中で撹拌する。得られた懸濁物に3−カルボキシ
−4−ヒドロキシ−4′−アミノアゾベンゼン(ナトリ
ウム塩)12.8部を添加する。この反応混合物を45℃で8
時間撹拌する。この際、1規定アンモニア水溶液を添加
してpH価を6.5乃至7.0に保持する。約80容量部のアンモ
ニア溶液が必要である。
反応終了後、得られた染料を塩化ナトリウム15gで沈
殿させる。この沈殿を濾別し、最初に5%塩化ナトリウ
ム水溶液で、次にエタノールで無色濾液が得られるまで
洗浄する。
殿させる。この沈殿を濾別し、最初に5%塩化ナトリウ
ム水溶液で、次にエタノールで無色濾液が得られるまで
洗浄する。
乾燥後、下記式の粗製染料22部が得られる。
同様方法で下記式の染料も得られる。
実施例2 銅フタロシアニン−トリスルホクロライドの17.4部を
300部の氷冷水の中で撹拌する。得られた懸濁物に3−
カルボキシ−4−ヒドロキシ−4′−アミノアゾベンゼ
ン(ナトリウム塩)12.8部を添加する。この反応混合物
を45℃で8時間撹拌する。この際、1規定アンモニア水
溶液を添加してpH価を7.0乃至7.6に保持する。約80容量
部のアンモニア溶液が必要である。
300部の氷冷水の中で撹拌する。得られた懸濁物に3−
カルボキシ−4−ヒドロキシ−4′−アミノアゾベンゼ
ン(ナトリウム塩)12.8部を添加する。この反応混合物
を45℃で8時間撹拌する。この際、1規定アンモニア水
溶液を添加してpH価を7.0乃至7.6に保持する。約80容量
部のアンモニア溶液が必要である。
反応終了後、得られた染料を塩化ナトリウム30部で沈
殿させる。この沈殿を濾別し、最初に5%塩化ナトリウ
ム水溶液で、次にエタノールで無色濾液が得られるまで
洗浄する。
殿させる。この沈殿を濾別し、最初に5%塩化ナトリウ
ム水溶液で、次にエタノールで無色濾液が得られるまで
洗浄する。
乾燥後、下記式の粗製染料22部が得られる。
実施例3 1分子当り平均約1.8のスルホクロライド基と0.8のス
ルホン酸塩とを含有している銅フタロシアニン−スルホ
クロライドの16.3部を300部の中で撹拌する。得られた
懸濁物にモノアゾ染料、3−カルボキシ−4−ヒドロキ
シ−4′−アミノアゾベンゼン(ナトリウム塩)7.8部
とピリジンの0.25部とを添加する。この反応混合物を0
乃至5℃で3時間、次に15乃至20℃で2時間そして最後
に35乃至40℃の温度で2時間撹拌する。この反応の間、
1規定アンモニア水溶液を添加してpH価を8.2に保持す
る。反応終了後、染料を塩化ナトリウムで塩析し、沈殿
を濾別し、最初に塩化ナトリウム水溶液で、次にエタノ
ールで洗浄して乾燥する。しかして、下記式の染料を得
る。
ルホン酸塩とを含有している銅フタロシアニン−スルホ
クロライドの16.3部を300部の中で撹拌する。得られた
懸濁物にモノアゾ染料、3−カルボキシ−4−ヒドロキ
シ−4′−アミノアゾベンゼン(ナトリウム塩)7.8部
とピリジンの0.25部とを添加する。この反応混合物を0
乃至5℃で3時間、次に15乃至20℃で2時間そして最後
に35乃至40℃の温度で2時間撹拌する。この反応の間、
1規定アンモニア水溶液を添加してpH価を8.2に保持す
る。反応終了後、染料を塩化ナトリウムで塩析し、沈殿
を濾別し、最初に塩化ナトリウム水溶液で、次にエタノ
ールで洗浄して乾燥する。しかして、下記式の染料を得
る。
この染料はセルロースおよびレザーを鮮明で耐光堅牢
性のすぐれた青緑色に染色する。
性のすぐれた青緑色に染色する。
実施例4 1分子当り平均約1.7のスルホクロライド基と1.0のス
ルホン酸塩とを含有している銅フタロシアニン−スルホ
クロライドの43.6部を750部の氷水の中に懸濁する。得
られた懸濁物にモノアゾ染料、3−カルボキシ−4−ヒ
ドロキシ−5′−メトキシ−2′−メチル−4′−アミ
ノアゾベンゼン(ナトリウム塩)20部とピリジンの0.5
部とを添加する。この反応混合物を0乃至5℃で4時
間、次に10℃で1時間、20℃で1時間そして最後に40℃
の温度で2時間撹拌する。この反応の間、2規定アンモ
ニア水溶液を添加してpH価を8.5乃至8.7に保持する。反
応終了後、得られた染料を塩化ナトリウムで塩析し、沈
殿を濾別し、最初に塩化ナトリウム水溶液で、次にエタ
ノールで洗浄する。乾燥後に下記式の粗製染料60部を得
る。
ルホン酸塩とを含有している銅フタロシアニン−スルホ
クロライドの43.6部を750部の氷水の中に懸濁する。得
られた懸濁物にモノアゾ染料、3−カルボキシ−4−ヒ
ドロキシ−5′−メトキシ−2′−メチル−4′−アミ
ノアゾベンゼン(ナトリウム塩)20部とピリジンの0.5
部とを添加する。この反応混合物を0乃至5℃で4時
間、次に10℃で1時間、20℃で1時間そして最後に40℃
の温度で2時間撹拌する。この反応の間、2規定アンモ
ニア水溶液を添加してpH価を8.5乃至8.7に保持する。反
応終了後、得られた染料を塩化ナトリウムで塩析し、沈
殿を濾別し、最初に塩化ナトリウム水溶液で、次にエタ
ノールで洗浄する。乾燥後に下記式の粗製染料60部を得
る。
この染料はセルロース材料およびレザーを鮮明な緑色
に染色する。この染色物は耐光堅牢性が良好であり、ま
た特に陽イオン固着剤で後処理した後は、すぐれた湿潤
堅牢性を示す。
に染色する。この染色物は耐光堅牢性が良好であり、ま
た特に陽イオン固着剤で後処理した後は、すぐれた湿潤
堅牢性を示す。
実施例5 1分子当り約1.1のスルホン酸基、約0.7の−SO2NH2−
基および約1.1の式 の基を含有する銅フタロシアニン塩基(ナトリウム塩)
23.1部(これは公知方式により銅フタロシアニンをスル
ホクロル化し、ついでアンモニアおよび3−アミノアセ
トアニリドと反応させ、そのあとでアセチル保護基を脱
離することによって製造される)を水200部中の亜硝酸
ナトリウム2部の溶液に添加する。氷100部を加えた
後、氷水50部中の30%塩酸14部の溶液を0乃至2℃の温
度で滴下する。次に、このジアゾニウム塩の懸濁物を、
0乃至4℃の温度で氷水200部中のサリチル酸(ナトリ
ウム塩)22.9部の溶液に滴下する。このカップリング反
応の間、30%水酸化ナトリウム溶液を添加して反応混合
物のpH価を約85に保持する。反応終了後、反応溶液に塩
化ナトリウムを加え、塩析した染料を濾別し、塩化ナト
リウム溶液で洗って乾燥する。しかして下記式の染料が
得られる。
基および約1.1の式 の基を含有する銅フタロシアニン塩基(ナトリウム塩)
23.1部(これは公知方式により銅フタロシアニンをスル
ホクロル化し、ついでアンモニアおよび3−アミノアセ
トアニリドと反応させ、そのあとでアセチル保護基を脱
離することによって製造される)を水200部中の亜硝酸
ナトリウム2部の溶液に添加する。氷100部を加えた
後、氷水50部中の30%塩酸14部の溶液を0乃至2℃の温
度で滴下する。次に、このジアゾニウム塩の懸濁物を、
0乃至4℃の温度で氷水200部中のサリチル酸(ナトリ
ウム塩)22.9部の溶液に滴下する。このカップリング反
応の間、30%水酸化ナトリウム溶液を添加して反応混合
物のpH価を約85に保持する。反応終了後、反応溶液に塩
化ナトリウムを加え、塩析した染料を濾別し、塩化ナト
リウム溶液で洗って乾燥する。しかして下記式の染料が
得られる。
この染料はセルロース染料およびレザーを鮮明かつ耐
光堅牢性が良好な青緑色に染色する。
光堅牢性が良好な青緑色に染色する。
λmax350,616,670nm. 実施例6−16 実施例1乃至5と同様にして次表の染料が製造され
た。これら染料はセルロース材料およびレザーを良好な
全般的堅牢性を有する鮮明な緑色に染色する。
た。これら染料はセルロース材料およびレザーを良好な
全般的堅牢性を有する鮮明な緑色に染色する。
染色例1 水200部と実施例2で製造された染料0.35部とを含有
している染浴に約30℃の温度で木綿布(漂白しシルケッ
ト加工したもの)10部を投入する。この浴を30分間で95
℃まで加熱し、この温度に15分間保持する。ついで、無
水の硫酸ナトリウム4部を添加し、そしてさらに45分間
95℃の温度で染色する。このあと、染浴を15分間で80℃
まで冷却し、この温度にさらに15分間保持する。しかる
のち染色物を冷水でよくすすぎ洗し、乾燥する。
している染浴に約30℃の温度で木綿布(漂白しシルケッ
ト加工したもの)10部を投入する。この浴を30分間で95
℃まで加熱し、この温度に15分間保持する。ついで、無
水の硫酸ナトリウム4部を添加し、そしてさらに45分間
95℃の温度で染色する。このあと、染浴を15分間で80℃
まで冷却し、この温度にさらに15分間保持する。しかる
のち染色物を冷水でよくすすぎ洗し、乾燥する。
染色例2 水200部、C.I.分散イエロー99の染料0.05部、C.I.分
散ブルー60の染料0.5部および実施例2で製造された染
料0.2部からなる染料混合物、硫酸アンモニウム0.4部お
よび陰イオン分散剤(たとえばナフタレンスルホン酸の
ホルムアルデヒド縮合生成物)0.2部を含有する染浴を
仕立てる。この染浴に約50℃の温度でポリエステルと木
綿とからの混合繊維材料10部を投入する。この染浴のpH
価をギ酸で5.5に調整し、無水硫酸ナトリウムの1部を
加え、そのあと45分間で約130℃まで加熱する。130℃の
温度でさらに45分間染色する。次に30分間で染浴を約80
℃まで冷却し、そしてこの温度にさらに45分間保持す
る。しかるのち染色物を冷水でよくすすぎ洗いして乾燥
する。
散ブルー60の染料0.5部および実施例2で製造された染
料0.2部からなる染料混合物、硫酸アンモニウム0.4部お
よび陰イオン分散剤(たとえばナフタレンスルホン酸の
ホルムアルデヒド縮合生成物)0.2部を含有する染浴を
仕立てる。この染浴に約50℃の温度でポリエステルと木
綿とからの混合繊維材料10部を投入する。この染浴のpH
価をギ酸で5.5に調整し、無水硫酸ナトリウムの1部を
加え、そのあと45分間で約130℃まで加熱する。130℃の
温度でさらに45分間染色する。次に30分間で染浴を約80
℃まで冷却し、そしてこの温度にさらに45分間保持す
る。しかるのち染色物を冷水でよくすすぎ洗いして乾燥
する。
染色例3 染色例1または2に記載したように操作を実施する
が、染色後冷水ですすぎ洗いした染色物を新規に調製し
た約30℃の温度の後処理浴に入れる。この後処理浴は水
200部と陽イオン後処理剤(アミン−ホルムアルデヒド
−ジシアンジアミド縮合物またはジシアンジアミドとジ
エチレントリアミンとを基剤とした調合物)0.2乃至0.6
部を含有するものである。30℃の温度で30分間この浴の
中で後処理した後、さらに洗浄することなく染色物を乾
燥する。これにより湿潤堅牢性が向上された染色物が得
られる。
が、染色後冷水ですすぎ洗いした染色物を新規に調製し
た約30℃の温度の後処理浴に入れる。この後処理浴は水
200部と陽イオン後処理剤(アミン−ホルムアルデヒド
−ジシアンジアミド縮合物またはジシアンジアミドとジ
エチレントリアミンとを基剤とした調合物)0.2乃至0.6
部を含有するものである。30℃の温度で30分間この浴の
中で後処理した後、さらに洗浄することなく染色物を乾
燥する。これにより湿潤堅牢性が向上された染色物が得
られる。
染色例4 染色例1または2に記載したように操作を実施する
が、染色後冷水ですすぎ洗いした染色物を新規に調製し
た約25℃の温度の後処理浴に入れる。この後処理浴は水
200部、無水硫酸ナトリウムの1部およびN−メチルジ
アルキルアミンとエピクロロヒドリンとを基剤とした繊
維反応性陽イオン後処理剤0.6部とを含有するものであ
る。浴温度を15分間で40℃まで上げ、30%の水酸化ナト
リウム溶液0.8部を添加し、染色物をさらに45分間40℃
の温度で処理する。最後にこの染色物を温水ですすぎ洗
いして乾燥する。このようにして後処理された染色物は
向上された湿潤堅牢性を示す。
が、染色後冷水ですすぎ洗いした染色物を新規に調製し
た約25℃の温度の後処理浴に入れる。この後処理浴は水
200部、無水硫酸ナトリウムの1部およびN−メチルジ
アルキルアミンとエピクロロヒドリンとを基剤とした繊
維反応性陽イオン後処理剤0.6部とを含有するものであ
る。浴温度を15分間で40℃まで上げ、30%の水酸化ナト
リウム溶液0.8部を添加し、染色物をさらに45分間40℃
の温度で処理する。最後にこの染色物を温水ですすぎ洗
いして乾燥する。このようにして後処理された染色物は
向上された湿潤堅牢性を示す。
Claims (14)
- 【請求項1】式 [式中、 R1とR2とは同種または異種であって、それぞれ水素、2
乃至5個の炭素原子を有するヒドロキシアルキル、アル
キル部分に1乃至5個の炭素原子を有するカルボキシア
ルキル、またはフェニルを意味するか、または R1とR2とは窒素原子と一緒でさらにヘテロ原子を有する
ことのできる複素環式環を形成する、 R3は水素またはメチル、 R4はそれぞれ1乃至5個の炭素原子を有するアルキルま
たはアルコキシ、−NHCOR6(ここでR6はそれぞれ1乃至
3個の炭素原子を有するアルキルまたはヒドロキシアル
キル、または置換されていないかまたは置換されたフェ
ニルである)またはスルホを意味する、 R5はそれぞれ1乃至5個の炭素原子を有するアルキルま
たはアルコキシ、ヒドロキシル、カルボキシルまたはス
ルホを意味する、なお、フェニル環A内に相互に異なる
少なくとも2つの置換基R5が存在する、 Meは配位結合された金属原子、 Pcは(a+b+c)価のフタロシアニン残基、 nは1乃至3、 pは2乃至4、 aは1乃至2、 bは0.5乃至1.5、 cは1乃至2、ただし、 (a+b+c)の合計は2.5乃至4である] の化合物。 - 【請求項2】R1とR2とが互いに同種または異種であっ
て、それぞれ水素、ヒドロキシエチル、アルキル部分に
1または2個の炭素原子を有するカルボキシルアルキル
またはフェニルを意味するか、または、R1とR2とが窒素
原子と一緒でさらに別のヘテロ原子として窒素原子、硫
黄原子および/または酸素原子を含有することができる
5員または6員の複素環式環を形成し、R4がそれぞれ1
乃至3個の炭素原子を有するアルキルまたはアルコキ
シ、−NHCOCH3、−NHCOCH2OH、−NHCOC6H5またはスルホ
を意味し、R5がそれぞれ1乃至3個の炭素原子を有する
アルキルまたはアルコキシ、ヒドロキシル、カルボキシ
ルまたはスルホを意味し、フェニル環A内には2または
3個の置換基R5が存在し、そのうちの少なくとも2つは
相互に異なるものであり、 Meは配位結合された鉄原子、コバルト原子、ニッケル原
子または銅原子であり、そしてPc、R3、a、b、c、n
およびpが請求項1に記載した意味を有する、請求項1
記載の化合物。 - 【請求項3】式 (式中、 R1とR2とは同種または異種であって、それぞれ水素、ヒ
ドロキシエチル、アルキル部分に1または2個の炭素原
子を有するカルボキシルアルキルまたはフェニルを意味
するか、または、R1とR2とが窒素原子と一緒でさらに別
のヘテロ原子として窒素原子、硫黄原子および/または
酸素原子を含有することができる5員または6員の複素
環式環を形成し、 R4はそれぞれ1乃至3個の炭素原子を有するアルキルま
たはアルコキシ、−NHCOCH3、−NHCOCH2OH、−NHCOC6H5
またはスルホを意味し、 R5はそれぞれ1乃至3個の炭素原子を有するアルキルま
たはアルコキシ、ヒドロキシル、カルボキシルまたはス
ルホを意味し、フェニル環A内には2または3個の置換
基R5が存在し、そのうちの少なくとも2つは相互に異な
るものである、 そして Pc、R3、a、b、c、nおよびpが請求項1に記載した
意味を有する)の請求項1または2に記載の化合物。 - 【請求項4】aとcとが互いに独立的に1乃至1.5そし
てbが0.5乃至1.0である請求項1乃至3のいずれか1項
に記載の化合物。 - 【請求項5】式 (式中、 R2′は水素、ヒドロキシエチルまたはフェニル、 R8は水素、メチルまたはメトキシ、 R9は水素、メチル、メトキシ、−NHCOCH3、−NHCOCH2O
H、またはスルホ、 R10はメチルまたはヒドロキシル、 R11はカルボキシルまたはスルホ、 R12は水素、カルボキシルまたはスルホ、ただしR12はR
11とは異なる意味を有する、 a′とc′とは互いに独立に1乃至1.5、 b′は0.5乃至1.0、ただし(a′+b′+c′)の合計
は2.5乃至4である)の請求項1記載の化合物。 - 【請求項6】式 の請求項1記載の化合物。
- 【請求項7】式 の請求項1記載の化合物。
- 【請求項8】式 の請求項1記載の化合物。
- 【請求項9】請求項1記載の化合物の製造方法におい
て、 式 (式中、Meは配位結合された金属原子、 xは2.5乃至4、 yは0乃至1.5であり、(x+y)の合計は4またはそ
れ以下である)の金属フタロシアニンスルホクロライド
を、式 (式中、R1、R2、R3、R4、R5、nおよびpは請求項1に
記載した意味を有する)の2つのアミンと同時的または
逐次的に、水性媒質中でpH価を5乃至10に保持しなが
ら、0乃至100℃の温度で反応させ、そしてこの生成物
を、場合によっては次に酸またはアルカリ化合物で加水
分解することを特徴とする方法。 - 【請求項10】請求項1記載の化合物の製造方法におい
て、 式 (式中、 Meは配位結合された金属原子、 xは2.5乃至4、 yは0乃至1.5であり、(x+y)の合計は4またはそ
れ以下である)の金属フタロシアニンスルホクロライド
を、式 (式中、R7は保護基を意味し、そしてR1、R2、R3、R4お
よびnは請求項1に記載した意味を有する)の2つのア
ミンと同時的または逐次的に、水性媒質中でpH価を5乃
至10に保持しながら、0乃至100℃の温度で反応させ、
次に保護基を脱離し、得られたアミノ基をジアゾ化し、
そしてそのジアゾ化合物を式 のカップリング成分にカップリングすることを特徴とす
る方法。 - 【請求項11】請求項1乃至8のいずれか1項に記載の
染料または請求項9または10のいずれか1項に記載の方
法によって製造された染料を、窒素含有繊維材料および
セルロース系繊維材料の染色および捺染のために使用す
る方法。 - 【請求項12】請求項1乃至8のいずれか1項に記載の
染料または請求項9または10のいずれか1項に記載の方
法によって製造された染料を用いて、合成繊維材料とセ
ルロース系繊維材料との繊維混合物を、ポリエステル繊
維用の分散染料の存在下において、ポリエステル繊維用
の染色条件下で染色および捺染する方法。 - 【請求項13】合成繊維材料とセルロース系繊維との繊
維混合物がポリエステル/木綿混合物である請求項12に
記載の方法。 - 【請求項14】ポリエステル/木綿混合布を分散染料お
よび直接染料を用いて染色する方法において、請求項1
に記載した式(1)の直接染料を分散染料と共に使用し
て一段階、一浴法により100乃至150℃の温度かつ4乃至
7.5のpHにおいて水性浴から染色することを特徴とする
方法。
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---|---|---|---|
CH178588 | 1988-05-11 | ||
CH01785/88-7 | 1988-05-11 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01319569A JPH01319569A (ja) | 1989-12-25 |
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EP (1) | EP0342158B1 (ja) |
JP (1) | JP2703051B2 (ja) |
KR (1) | KR0148686B1 (ja) |
AR (1) | AR246978A1 (ja) |
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---|---|---|---|---|
CA2141646C (en) * | 1994-02-04 | 2001-11-06 | Nobuyuki Kuwabara | Leather coloring process, leather coloring apparatus, and colored leather produced by such process |
JP2001213884A (ja) * | 2000-01-31 | 2001-08-07 | Yamada Chem Co Ltd | 水溶性フタロシアニン化合物 |
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GB763343A (en) * | 1952-07-31 | 1956-12-12 | Durand & Huguenin Ag | New water-soluble mordant azophthalocyanine dyestuffs and process for making them |
DE1176300B (de) * | 1961-09-28 | 1964-08-20 | Siegle & Co G M B H Farbenabri | Verfahren zur Herstellung von basischen Phthalocyaninfarbstoffen |
FR1421156A (fr) * | 1964-01-21 | 1965-12-10 | Geigy Ag J R | Nouveaux colorants phtalocyaniques et leur préparation |
FR1441328A (fr) * | 1964-07-29 | 1966-06-03 | Hoechst Ag | Nouveaux colorants de la série des azophtalocyanines et leur préparation |
DE1289206B (de) * | 1964-07-29 | 1969-02-13 | Hoechst Ag | Verfahren zur Herstellung von wasserloeslichen Azophthalocyaninfarbstoffen |
CH476815A (de) * | 1965-12-17 | 1969-08-15 | Sandoz Ag | Verfahren zur Herstellung von Reaktivfarbstoffen der Phthalocyaninreihe |
JPS6187759A (ja) * | 1984-09-06 | 1986-05-06 | Nippon Kayaku Co Ltd | 水溶性フタロシアニン化合物を用いる基材表面皮膜の着色法 |
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