JPH10194607A - 紙葉類取扱装置 - Google Patents

紙葉類取扱装置

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JPH10194607A
JPH10194607A JP9000490A JP49097A JPH10194607A JP H10194607 A JPH10194607 A JP H10194607A JP 9000490 A JP9000490 A JP 9000490A JP 49097 A JP49097 A JP 49097A JP H10194607 A JPH10194607 A JP H10194607A
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yen
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JP9000490A
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English (en)
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Yasunari Niioka
康也 新岡
Yutaka Kako
豊 加古
Takeyoshi Koseki
武芳 小関
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙葉類の搬送処理の短縮化には、搬送する資
料類の間隔を狭くする等、ジャム発生等による信頼の低
下を誘発してしまう点。 【解決手段】 集積された紙葉類を一枚ずつ給紙して送
り出す複数の収納庫101a〜101dと、各収納庫か
ら送り出された各紙葉類(千円券102a,102b、
万円券102c,102d)を重ねる紙葉類重ね部10
3と、この紙葉類重ね部103で重ねられた複数の紙葉
類を重ねたまま搬送する搬送部104とを少なくとも有
し、各収納庫101a〜101dからの各紙葉類(千円
券102a,102b、万円券102c,102d)を
重送することを特徴とする紙葉類取扱装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金融機関で使用さ
れているキャッシュディスペンサ(CD:Cash Dipense
r)やオートテラーマシン(ATM:Automatic Teller
Machine)、および、これらの装置に紙幣を装填(充
填)する装置などのように、紙葉類を取り扱うシステム
において紙葉類を搬送する技術に係り、特に、大量の紙
葉類を高速に搬送するのに好適な紙葉類取扱装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】現在、銀行等の金融機関においては、顧
客自身の操作に基づく自動的な金融取引が可能なATM
等が数多く利用されている。このようなATMにおいて
は、支払量が多く在庫が少なくなった紙幣を必要に応じ
て補充する必要がある。このような紙幣の補充に関して
は、例えば、特開昭62−50994号公報に記載の技
術がある。この技術では、補充用紙幣をセットした補充
用カセット(金庫)を、紙幣還流式入出金装置の後側
(顧客の操作側を前側とする)に装着し、顧客が不在の
ときに、不足した紙幣を装填して自動補充を行ってい
る。
【0003】この場合、補充用カセット(金庫)から、
紙幣が不足した紙幣収容ボックスへの紙幣の装填には迅
速さが要求される。また、銀行側での補充用カセット
(金庫)に対する紙幣の装填も、大量の紙幣を対象とし
ており、迅速さが要求される。このような大量の紙幣
(紙葉類)の効率の良い装填には、紙葉類の高速な搬送
速度と短い搬送経路が不可欠である。しかし、搬送速度
の高速化と搬送経路の短縮化には限界があり、ある程度
以上の効率化は望めない。例えば、紙幣の搬送速度を高
くするには、搬送時の紙葉の間隔を狭くすることが考え
られるが、この場合、ジャム発生の原因となり、信頼性
が確保できなくなる。また搬送経路に関しても、取り扱
う紙葉類のサイズなどの物理的な要因により制限され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、従来の技術では、信頼性の問題や、紙葉類の大き
さなどの物理的な要因等により、ATM等における紙葉
類の搬送処理の飛躍的な短縮化を図ることができない点
である。本発明の目的は、これら従来技術の課題を解決
し、紙葉類の集積時間の短縮化を可能とし、例えば、A
TMの補充カセットへの紙幣のセット等を短時間で完了
できる紙葉類取扱装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の紙葉類取扱装置は、(1)集積された紙葉
類(千円券102a,102b、万円券102c,10
2d)を一枚ずつ給紙して送り出す複数の紙葉類集積手
段(収納庫101a〜101d)と、それぞれの収納庫
から送り出された各紙葉類を重ねる紙葉類重ね手段(紙
葉類重ね部103)と、この紙葉類重ね部103で重ね
られた複数の紙葉類を重ねたまま搬送する搬送手段(搬
送部104)とを少なくとも有し、各収納庫101a〜
101dからの各紙葉類を重送することを特徴とする。
また、(2)上記(1)に記載の紙葉類取扱装置におい
て、紙葉類重ね部103は、収納庫101aから既に送
り出された搬送中の千円券102aの位置を検出する手
段(センサ103a)と、この検出結果に基づき、既に
送り出された千円券102aに重ねる他の紙葉類(千円
券102b)の収納庫101bからの取り込みの速度を
変化させたり開始タイミングを調整することにより制御
する手段(タイミング調整部103e)とを少なくとも
具備することを特徴とする。また、(3)上記(1)も
しくは(2)のいずれかに記載の紙葉類取扱装置におい
て、各収納庫101a〜101dの起動を、積載された
紙葉類の種類別に制御し、搬送手段(搬送部104)で
同一種別の各紙葉類を重送させる制御手段(制御部10
0)と、搬送部104で重送される各紙葉類の鑑別を行
う鑑別手段(鑑別器105)とを設け、紙葉類を複数枚
重ねたまま鑑別することを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を、図面に
より詳細に説明する。図1は、本発明の紙葉類取扱装置
の本発明に係る構成の第1の実施例を示すブロック図で
ある。図1において、100はCPU(Central Proces
sing Unit)を具備してコンピュータ処理により本発明
に係る処理を含む紙葉類取扱装置の全体動作制御を行な
う制御部、101a,101bは千円券を収納した本発
明の紙葉類集積手段としての収納庫、101c,101
dは同様に万円券を収納した収納庫、102a,102
bは収納庫101a,101bから送り出された千円
券、102c,102dは収納庫101c,101dか
ら送り出された万円券、103は各収納庫101a〜1
01dから送り出された各紙葉類(102a〜102
d)を重ねる本発明に係る紙葉類重ね部、104は重ね
られた複数の紙葉類を重ねたまま搬送する搬送部、10
5は重送中の紙幣の金種の鑑別を行なう鑑別器、106
a〜106cは搬送され鑑別された千円券と万円券等を
個別に収納する千円用、万円用、リジェクト用のカセッ
トである。
【0007】紙葉類重ね部103は、各収納庫101a
〜101dから先に送り出された紙幣の位置を検出する
センサ103a〜103dと、この検出結果に基づき、
先に送り出された紙幣、例えば千円券102aに重ねる
他の紙幣、例えば、収納庫101bから送り出された千
円券102bの取り込みタイミングを調整するタイミン
グ調整部103eを具備している。以下、このような構
成の紙葉類取扱装置の動作を図2に基づき説明する。
【0008】図2は、図1における紙葉類取扱装置の本
発明に係る動作例を示すフローチャートである。まず、
図1の制御部100は、同じ金種の収納庫、例えば収納
庫101a,101bを起動して千円券102a,10
2bを送り出させる(ステップ201)。このままでは
従来技術と同様に1枚ずつの搬送となるが、本例では、
紙葉類重ね部103により、千円券102a,102b
を重ね合わせる。すなわち、紙葉類重ね部103では、
収納庫101bから送り出された千円券102bの取り
込みを一時待機し(ステップ202)、送り出された千
円券102aをセンサ103aで検知すると(ステップ
203)、タイミング調整部103eにより千円券10
2bの取り込みを開始する(ステップ204)。
【0009】このセンサ103aの検知に基づくタイミ
ング調整部103eによる千円券102bの取り込み開
始により千円券102a上に千円券102bが重なるよ
うに、千円券102bの取り込み速度とセンサ103a
の位置を定めておく。このことにより、千円券102a
と千円券102bとが重ねられ、搬送部104では、重
さなった状態で千円券102a,102bを搬送する
(ステップ205)。そして、鑑別器105では、上側
の千円券102bに対してのみ金種の鑑別処理を行なう
(ステップ206)。この鑑別結果で金種が正しければ
(ステップ207)、千円券用カセット106aに千円
券102a,102bを重ねたまま収納し、(ステップ
208)、正しくなければリジェクト用カセット106
cに収納する(ステップ209)。
【0010】収納庫101a,101bによる千円券1
02a,102bの送り出し動作や、紙葉類重ね部10
3の千円券102a,102bによる重ね動作などは、
それぞれ平行して行ない、必要枚数分、順次に収納庫1
01a,101bから千円券用カセット106aに搬送
する(ステップ210)。このように、順次、同じ金種
の紙幣を重ねて搬送するので、従来のように一枚位置前
搬送するのに比べて、その搬送時間を半分程度に低減で
きる。尚、本実施例では、2枚重ねで説明したが、例え
ば、4つの収納庫101a〜101dを全て千円券用と
して、4枚重ねて搬送させることも可能である。
【0011】次に、このような本発明の紙葉類取扱装置
の構成および動作の具体例を、図3〜図10を用いて説
明する。図3は、本発明の紙葉類取扱装置の本発明に係
る構成の第2の実施例を示す側断面図であり、図4は、
それを用いた紙幣装填システムの第1の構成例を示す側
断面図である。図4に示す紙幣装填システムは、銀行内
で複数台設置されたATMに対して紙幣を補充するため
の補充用カセットに、自動的に指定の金種、金額を装填
するものであり、係員の作業効率の向上を図るものであ
る。
【0012】図4において、1は紙幣の金種等を鑑別す
る鑑別器、2はATMへの補充用の紙幣を集積するため
の補充用カセット、3は紙幣を取り込むための収納機
構、4〜7は予め補充用の紙幣をそれぞれ収納する収納
庫、8は損券紙幣を収納するリジェクトボックス、9は
補充用カセット2に集積された万円券、10は補充用カ
セット2に集積された千円券、11〜14は収納庫4〜
7から紙幣を1枚ずつ繰り出す分離機構、15は分離機
構11〜14から分離されてきた紙幣を検知するための
紙幣分離検知センサ、16は搬送中の紙幣の搬送通過を
検知する紙幣通過検知センサ、17は紙幣の搬送路、1
8はCPU等を具備しコンピュータ処理により鑑別器1
や分離機構11〜14、搬送路17等の動作制御を行う
制御部である。
【0013】以下、制御部18の制御に基づく本例の紙
幣装填システムの本発明に係る動作を説明する。予め、
収納庫4,5を万円券に、収納庫6,7を千円券の収納
庫に割り当て、収納庫4,5に万円券9a,9bを、収
納庫6,7に千円券10a,10bを多数枚セットして
おく。そして、そこから補充カセット2に、指定の金
種、金額を集積する。例えば、万円券100枚と千円券
100枚を補充カセット2に収納する場合、まず始めに
万円券が収納されている収納庫4と収納庫5の2ヶ所の
内、まず収納庫4から万円券9aが1枚繰り出される。
そして、万円券9aが収納庫4から繰り出された後、紙
幣通過検知センサ16aにより万円券9aが検知された
ところで収納庫5から万円券9bを1枚繰り出し、収納
庫4から繰り出された万円券9aと合流させて重ね合わ
せる。
【0014】ここで、前記収納庫4,5から繰り出され
る万円券9a,9bは、図3に示すように、収納庫4,
5にそれぞれ備えている送りローラ11a,12a,分
離ローラ11b,12b,ゲートローラ11c,12c
によりそれぞれ1枚ずつ分離される。この時、分離ロー
ラ11bが回転速度v1で回転して万円券9aを繰り出
す。そして、A点において収納庫4からの万円券9aと
収納庫5から繰り出す万円券9bの先端を揃えるため
に、紙幣分離検知センサ15aにより収納庫4から万円
券9aが繰り出されたことを検知し、次に紙幣通過検知
センサ16aが搬送路17aを搬送されてきた万円券9
aを検知したところで、分離ローラ12bの回転速度v
2を、紙幣分離検知センサ15bが万円券9bを検知し
たところから変化させるように制御する。
【0015】このようにして2枚重なり合った万円券9
a,9bは、図4において、鑑別器1を通過し、収納機
構3に取り込まれ、補充用カセット2に集積される。こ
の時、鑑別器1では、通過した紙幣(万円券9a,9
b)の表あるいは裏のどちらか片面の情報により金種を
鑑別し計数を行う。また紙幣の厚さにより3枚以上でな
いことを判別する。ここで鑑別によりリジェクトされた
紙幣は、重なり合ったままでリジェクトボックス8に収
納される。このように、万円券9a,9bを100枚補
充用カセット2へ集積した後、収納庫6,7から千円券
10a,10bを同様にして繰り出し、100枚補充用
カセット2へ集積する。
【0016】尚、万円券については収納庫4,5、また
千円券については6,7のどちらか1ヶ所にしか紙幣が
ない場合、万円券・千円券はそれぞれ1枚ずつ鑑別・計
数され、補充用カセット2へ集積される。また、各収納
庫4〜7については、収納庫4〜7のいずれか2ヶ所に
同じ金種を割り当て、同じ金種の収納庫の組み合わせで
あれば収納庫4〜7のいずれの収納庫2ヶ所の組み合わ
せでも良く、さらに収納庫4〜7の数は、同じ金種につ
いて2以上でも良い。
【0017】図5は、図3における本発明に係る紙葉類
取扱装置を用いた紙幣装填システムの第2の構成例を示
す側断面図である。本図5に示した例は、図4に示した
例と同じ動作を行うが、収納庫4,5,6,7の全てに
同じ金種を収納しておく。そして、収納庫4〜7から繰
り出された紙幣を全て重ねた後に鑑別器1を通過させ補
充用カセット2へ集積する。
【0018】図6は、本発明に係る紙葉類取扱装置を用
いた紙幣装填システムの第3の構成例を示す側断面図で
あり、図7は、図6における紙幣装填システムの本発明
に係る紙葉類搬送機構部分の詳細を示す側断面図であ
る。本図6に示す例は、鑑別器1の構成を一部変更した
もので、収納庫4,5には万円券9a,9bが、また、
収納庫6,7には千円券10a,10bがそれぞれ収納
されている。ここで万円券100枚、千円券100枚を
補充カセット2に収納する場合、収納庫4から繰り出さ
れた万円券9aと収納庫5から繰り出された万円券9b
はそれぞれ独立した搬送路17a,17bにある鑑別器
1a,1bでそれぞれ1枚ずつ鑑別、計数される。そし
て、その後、搬送路17上で合流されて2枚重ねになっ
て収納機構3により取り込まれ、補充用カセット2に集
積される。
【0019】本例では、収納庫4,5から繰り出される
万円券9a,9bは、図7に示すように、図3と同様に
収納庫4,5にそれぞれ備えている送りローラ11a,
12a、分離ローラ11b,12b、ゲートローラ11
c,12cによりそれぞれ1枚ずつ分離される。この時
もまた、分離ローラ11bが回転速度v1で回転して万
円券9aを繰り出す。そして、この万円券9aと、収納
庫5から繰り出す万円券9bの先端をA点において揃え
るために、紙幣分離検知センサ15aにより収納庫4か
ら万円券9aが繰り出されたことを検知し、次に紙幣通
過検知センサ16aにより搬送路17aを搬送されてき
た万円券9aを検知し、この時点で、分離ローラ12b
の回転速度v2を紙幣分離検知センサ15bが万円券9
bを検知した時点から変化させるように制御する。そし
て、万円券9a,9bを100枚補充用カセット2へ集
積した後、収納庫7,8から千円券10a,10bを同
様に繰り出し、100枚補充用カセット2へ集積する。
【0020】この図6,5に示した例のように、それぞ
れ独立した鑑別器1a〜1dを設けることにより、紙幣
を1枚ずつ鑑別できるので、鑑別の精度を上げることが
できる。さらに、本実施例では、各収納庫4〜7から同
時に各紙幣を送り出したとしても、各鑑別器1a〜1d
の鑑別結果に基づき、その後の送り出し速度を変化させ
ることにより、同一種別同士で重ね合わせることもでき
る。また、図3〜図5における例と同様に、本実施例に
おいても、紙幣繰り出しを行う収納庫については、収納
庫4〜7のいずれか2ヶ所に同じ金種を割り当て、同じ
金種の収納庫の組み合わせであれば収納庫4〜7のいず
れの収納庫2ヶ所の組み合わせでも良い。そして、この
場合、収納庫の数は、同じ金種について2以上であれば
良い。
【0021】図8は、本発明に係る紙葉類取扱装置を用
いた紙幣装填システムの第4の構成例を示す側断面図で
ある。本例の紙幣装填システムは、図6に示した例と同
じ動作を行うものであり、収納庫4〜7を筐体上部に設
け、各収納庫4〜7の下側から、万円券9a,9b、千
円券10a,10bを繰り出す構成となっている。この
ような構成とすることにより、収納庫4〜7の上側か
ら、かつ稼働中に、万円券9a,9b、千円券10a,
10bをセットでき、紙幣を容易に補給することができ
る。
【0022】以上の実施例は、ATM等に対して紙幣を
補充するための補充用カセット2に、自動的に指定の金
種、金額を装填する紙幣装填システムを例としたもので
あるが、本発明に係る紙葉類取扱装置は、ATMそのも
のにも適用することができる。以下、その適用例を説明
する。図9は、本発明に係る紙葉類取扱装置を用いたA
TMの構成例を示す側断面図であり、図10は、図9に
おけるATMの本発明に係る紙葉類搬送機構部分の詳細
を示す側断面図である。
【0023】図9に示すATMには、紙幣入出金口29
を介してお客が入出金する紙幣を収納しておく金種ボッ
クス21,22,23が設けられている。本例では、金
種ボックス21,22に万円券を収納し、金種ボックス
23に千円券を収納する。補充用カセット2は装置に着
脱自在で、係員、もしくは、図3〜図8で示した紙幣装
填システムにより紙幣がセットされ、必要に応じて、各
金種ボックス21,22,23に自動的に送り出され
る。また、営業終了時には、各金種ボックス21,2
2,23の紙幣が自動的に補充用カセット2に回収され
る。
【0024】この回収動作では、従来は、まず金種ボッ
クス21から分離収納機構26により万円券9aを1枚
ずつ繰り出し、鑑別器1で鑑別、計数したあと収納機構
25に取り込み、補充用カセット2へ収納していた。こ
の時、鑑別器1でリジェクトされた紙幣はリジェクトボ
ックス24bへ搬送、収納される。そして金種ボックス
21内の万円券9aを全て補充用カセット2へ収納した
後、続いて金種ボックス22,23内の万円券9b、千
円券10を同様にして、順次、補充用カセット2へ収納
していた。
【0025】しかし、本実施例のATMにおいては、図
10にその詳細を示す構成により、金種ボックス21,
22から繰り出される万円券9a,9bをまとめ搬送
し、補充用カセット2へ収納する。すなわち、金種ボッ
クス21,22にそれぞれ備えている送りローラ26
a,27a,分離ローラ26b,27b,ゲートローラ
26c,27cにより、金種ボックス21,22から万
円券9a,9bが、それぞれ1枚ずつ分離される。この
時、分離ローラ26bが回転速度v1で回転して万円券
9aを繰り出す。
【0026】そして、この万円券9aと、金種ボックス
22から繰り出す万円券9bの先端をA点で揃えるため
に、まず紙幣分離検知センサ33aにより金種ボックス
21から万円券9aが繰り出されたことを検知し、次に
紙幣通過検知センサ33aにより搬送路30aを搬送さ
れてきた万円券9aを検知したタイミングと、紙幣分離
検知センサ32bが万円券9bを検知したタイミングに
基づき、分離ローラ27bの回転速度v2を変化させ
る。
【0027】このようにしてA点で2枚重なり合った万
円券9a,9bは、図9における鑑別器1を2枚重なっ
たまま通過し、収納機構25に取り込まれ、補充用カセ
ット2に集積される。この時、鑑別器1では、通過した
紙幣の表あるいは裏のどちらか片面の情報により金種を
鑑別し計数を行う。また紙幣の厚さにより3枚以上でな
いことを判別する。鑑別器1での鑑別によりリジェクト
された紙幣は、重なり合ったままでリジェクトボックス
24bに収納される。
【0028】このようにして金種ボックス21,22の
万円券9a,9bを全て補充用カセット2へ回収する
と、その後、金種ボックス23から千円券10を1枚ず
つ繰り出し、1枚ずつ鑑別・計数を行い、補充用カセッ
ト2へ回収する。尚、万円券についても金種ボックス2
1,22のどちらか1ヶ所にしか紙幣がない場合、千円
券と同様に1枚ずつ鑑別・計数され、補充用カセット2
へ回収される。
【0029】以上、図1〜図10を用いて説明したよう
に、本実施例の紙葉類取扱装置では、紙幣を収納する複
数の収納庫4〜7のうち少なくとも2ヶ所以上から繰り
出された紙幣を全て重ねて搬送した後、補充用カセット
2へ集積する。この時、収納庫4〜7の内の1ヶ所から
既に繰り出された紙幣の位置を検出し、他の個所からの
紙幣の繰り出し速度を変化させることにより、各紙幣が
重なるように制御する。また、このようにして複数枚の
紙幣を重ねたまま鑑別を行う。さらに、各収納庫4〜7
からから繰り出された紙幣を1枚ずつ別々に、少なくと
も種類と1枚であることを確認した後、各紙幣を重ねて
搬送する。
【0030】このように、同種の紙幣を2枚重ねて搬送
することにより、従来の1枚ずつ搬送する構造に比べて
2倍の搬送能力が実現できる。また、紙幣の鑑別に関し
ても2枚重ねたまま行なうので、従来の鑑別能力の鑑別
器を用いることができ、鑑別処理スピードを向上させる
ことなく搬送速度を高速化できる。また、搬送経路の長
さも従来と同じままで良い。また、搬送時の紙葉の間隔
も従来通りで良く、ジャムの発生を回避でき、信頼性を
確保できる。
【0031】尚、本発明は、図1〜図10を用いて説明
した実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲において種々変更可能である。例えば、本実
施例では、同種の紙葉類を2枚重ねて搬送する例を示し
たが、異なる種類の紙葉類を、かつ、3枚以上重ねて搬
送することでも良い。このように異なる種類の紙葉類を
複数枚重ねて搬送する場合には、集積先等において、各
紙葉類を分離し、種類を識別して分類する機構を設けれ
ば良い。例えば、各紙葉類を分離する機構としては、高
速な搬送ベルト上に対向して重複枚数分の低速なローラ
を順次並べて置き、上部の紙葉類を徐々に遅らせること
により、各紙葉類を分離する機構が考えられる。また、
種類の識別には、本実施例の鑑別器を利用できる。さら
に、図2におけるステップ206での説明において、鑑
別器105により、上側の千円券102bに対してのみ
金種の鑑別処理を行なうものとしているが、本発明の鑑
別器の処理は図3〜図10での例で示したものでも良
く、このような鑑別処理に限定されるものではない。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、ジャム発生等による信
頼の低下を誘発することなく、かつ、搬送経路の無理な
短縮設計を考えることもなく、搬送処理の飛躍的な高速
化を図ることができ、例えば、ATMの補充カセットへ
の紙幣のセットなどを短時間で完了でき、金融機関等に
おける紙葉類の取扱作業に係る業務の高効率化を図るこ
とが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紙葉類取扱装置の本発明に係る構成の
第1の実施例を示す側断面図である。
【図2】図1における紙葉類取扱装置の本発明に係る動
作例を示すフローチャートである。
【図3】本発明の紙葉類取扱装置の本発明に係る構成の
第2の実施例を示す側断面図である。
【図4】図3における本発明に係る紙葉類取扱装置を用
いた紙幣装填システムの第1の構成例を示す側断面図で
ある。
【図5】図3における本発明に係る紙葉類取扱装置を用
いた紙幣装填システムの第2の構成例を示す側断面図で
ある。
【図6】本発明に係る紙葉類取扱装置を用いた紙幣装填
システムの第3の構成例を示す側断面図である。
【図7】図6における紙幣装填システムの本発明に係る
紙葉類搬送機構部分の詳細を示す側断面図である。
【図8】本発明に係る紙葉類取扱装置を用いた紙幣装填
システムの第4の構成例を示す側断面図である。
【図9】本発明に係る紙葉類取扱装置を用いたATMの
構成例を示す側断面図である。
【図10】図9におけるATMの本発明に係る紙葉類搬
送機構部分の詳細を示す側断面図である。
【符号の説明】
1:鑑別器、2:補充用カセット、3,25:収納機
構、4〜7:収納庫、8,24:リジェクトボックス、
9:万円券、10:千円券、11〜14,34:分離機
構、15,32:紙幣分離検知センサ、16,33:紙
幣通過検知センサ、17,30:搬送路、18:制御
部、21〜23:金種ボックス、26〜28:分離収納
機構、29:紙幣入出金口、100:制御部、101a
〜101d:収納庫、102a,102b:千円券、1
02c,102d:万円券、103:紙葉類重ね部、1
03a〜103d:センサ、103e:タイミング調整
部、104:搬送部、105:鑑別器、106a〜10
6c:カセット。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙葉類の搬送を行う紙葉類取扱装置にお
    いて、集積された紙葉類を一枚ずつ給紙して送り出す複
    数の紙葉類集積手段と、該複数の紙葉類集積手段から送
    り出された各紙葉類を重ねる紙葉類重ね手段と、該紙葉
    類重ね手段で重ねられた複数の紙葉類を重ねたまま搬送
    する搬送手段とを有し、上記複数の紙葉類集積手段から
    の各紙葉類を重送することを特徴とする紙葉類取扱装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の紙葉類取扱装置におい
    て、上記紙葉類重ね手段は、上記紙葉類集積手段から既
    に送り出された搬送中の紙葉類の位置を検出する手段
    と、該検出結果に基づき、上記既に送り出された紙葉類
    に重ねる他の紙葉類の上記紙葉類集積手段からの取り込
    み速度を変化させる手段とを具備することを特徴とする
    紙葉類取扱装置。
  3. 【請求項3】 請求項1、もしくは、請求項2のいずれ
    かに記載の紙葉類取扱装置において、上記複数の紙葉類
    集積手段の起動を、上記積載された紙葉類の種類別に制
    御し、上記搬送手段で同一種別の各紙葉類を重送させる
    制御手段と、上記搬送手段で重送される各紙葉類の鑑別
    を行う鑑別手段とを設け、上記紙葉類を複数枚重ねたま
    ま上記紙葉類の種類を確認することを特徴とする紙葉類
    取扱装置。
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