JPH10193655A - 熱転写型プリンタ - Google Patents

熱転写型プリンタ

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Publication number
JPH10193655A
JPH10193655A JP35906796A JP35906796A JPH10193655A JP H10193655 A JPH10193655 A JP H10193655A JP 35906796 A JP35906796 A JP 35906796A JP 35906796 A JP35906796 A JP 35906796A JP H10193655 A JPH10193655 A JP H10193655A
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JP
Japan
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transfer paper
lever
gear
reel
platen roller
Prior art date
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Pending
Application number
JP35906796A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Nakamura
俊幸 中村
Hajime Ishii
元 石井
Toshiro Kono
俊郎 河野
Satoshi Kanbe
聡 神戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非印刷時に転写紙のたるみを取り除く。 【解決手段】 非印刷時にサーマルヘッド13がプラテ
ンローラ2側から離間する動作に伴って生じる転写紙T
のたるみを取り除く転写紙巻上手段20を、カムホィー
ル11と同期して回転され、且つ、歯部21aと欠歯部
21bとを有する欠歯歯車21と、欠歯歯車21の歯部
21aと噛合する歯部22a及び欠歯歯車21の欠歯
部21bと対向する欠歯部22aを形成し、且つ、両
歯部21a,22a同士が噛合する範囲で回動する第
1レバー22と、第1レバー22に回動自在に支持さ
れ、且つ、カムホィール11の正転時に供給リール8か
ら退避する一方、カムホィール11の逆転時に欠歯歯車
21によって回動する第1レバー22と一体に回動して
供給リール8に巻回した転写紙Tを巻き上げる方向に駆
動力を伝達する第2レバー24とで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルヘッドを
プラテンローラ側から離間させた時に生じる転写紙のた
るみを取り除くための転写紙巻上手段を供給リール側に
設けて構成した熱転写型プリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、印刷分野において、高解像度、多
階調でかつ取り扱い容易なプリンタとして、熱転写型プ
リンタが多く採用されている。
【0003】図4は一般的な熱転写型プリンタに使用さ
れる転写紙を示した図、図5は一般的な熱転写型プリン
タの構成を説明するための構成図であり、(A)は印刷
前の状態を示し、(B)は印刷状態を示している。
【0004】図4に示した如く、一般的な熱転写型プリ
ンタに使用される転写紙Tは、ポリエステル薄膜材など
で形成されたベースフィルム面T上の長手方向にイエ
ロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)の複数のイ
ンク色を順次繰り返して塗布して作成されている。尚、
イエロー(Y)の前方にアンダーコート用の透明インク
を塗布して作成するとか、あるいはシアン(C)の後方
にブラックのインク色又はオバーコート用の透明インク
を塗布して作成する場合もある。更に、転写紙Tは、各
インク色の略先頭位置に頭出し検出マークM〜M
各インク色ごとに設けられている。
【0005】次に、図5(A),(B)に示した如く、
一般的な熱転写型プリンタ1B内には、転写紙Tのイン
ク色側に設けられ、且つ、記録用紙Kを添接しながら回
転するプラテンローラ2と、記録用紙Kを一定の速度で
往復動させるために記録用紙Kを挟持しながら回転し、
且つ、一方をモータ3に連結した一対のローラ4,5
と、プラテンローラ2の上方に設けられて転写紙Tをガ
イド6,7を介して掛け渡した供給リール8及び巻取リ
ール9と、巻取リール9と連結して印刷時に転写紙Tを
巻取リール9側に巻き取る転写紙巻取モータ10と、転
写紙Tのインク色側の裏側で且つカムホイール11と連
結して回動するヘッド部材支持12に支持されてプラテ
ンローラ2側に接離自在に設けられ、且つ、供給リール
8と巻取リール9との間で転写紙Tを介して記録用紙K
に印刷情報を印刷するサーマルヘッド13と、ヘッド部
材支持12の一端に取り付けられて転写紙Tの各インク
色ごとに設けた頭出し検出マークM〜M(図4)を
検出する光センサ14とで概略構成されている。この
際、上記カムホイール11は図示しない駆動源と連結し
て回転自在となっている。尚、上記各構成部材はベース
板に取り付けられているが、ここではベース板の図示を
省略して説明する。
【0006】次に、上記構成による一般的な熱転写型プ
リンタ1Bの動作について説明する。
【0007】まず、図5(A)に示した印刷前の状態で
は、給紙手段(図示せず)から送られた記録用紙Kをモ
ータ3に連結した一対のローラ4,5間に挟持駆動させ
ながら記録用紙Kを回転自在に支持されたプラテンロー
ラ2上に添接するように矢印B方向に移送する。
【0008】次に、転写紙Tの1色目のイエロー(Y)
を頭出しする時には、サーマルヘッド13をプラテンロ
ーラ2側から離間させた状態で、転写紙巻取モータ10
を駆動して転写紙Tを巻取リール9側に巻き取りながら
1色目の頭出し検出マークM(図4)を光センサ14
で検出した後に転写紙巻取モータ10の駆動を停止さ
せ、1色目のイエロー(Y)の頭出し検出マーク位置で
待機する。
【0009】次に、図5(B)に示した印刷状態では、
カムホイール11と連結して回動するヘッド支持部材1
2をプラテンローラ2側に回動して、このヘッド支持部
材12に支持したサーマルヘッド13を供給リール8と
巻取リール9との間から転写紙Tを介してプラテンロー
ラ2側に押圧すると、プラテンローラ2に添接した記録
用紙Kの上に転写紙Tがサーマルヘッド13により押圧
され、ここでサーマルヘッド13に1色目のイエロー
(Y)に対応した印刷情報が供給されるので、記録用紙
Kを矢印B方向に移送し且つ転写紙Tを矢印A方向
に巻き取りながらサーマルヘッド13で1色目のイエロ
ー(Y)の印刷を行う。そして、1色目のイエロー
(Y)の印刷終了位置で、サーマルヘッド13をプラテ
ンローラ2側から僅かに離間させ、ここで転写紙巻取モ
ータ10を駆動して2色目のマゼンタ(M)の頭出しを
すると共に、記録用紙Kを矢印B方向に戻した後、上
記と同様な動作により2色目のマゼンタ(M),3色目
のシアン(C)の順に繰り返して印刷する。このように
して、全てのインク色を印刷した後に、サーマルヘッド
13をプラテンローラ2側から完全に離間させ、次の記
録用紙Kへ印刷開始を待っている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した一
般的な熱転写型プリンタ1Bで、転写紙Tの各インク色
に対応した印刷情報を記録用紙Kに印刷する時に、全て
のインク色を印刷し終わった時点で、サーマルヘッド1
3をプラテンローラ2側から完全に離間させているが、
サーマルヘッド13がプラテンローラ2側から完全に離
間した直後は転写紙Tがプラテンローラ2に添接した記
録用紙K上にあるため、転写紙Tがたるんだ状態になっ
てしまう。このように、転写紙Tがたるんだ状態から、
次の記録用紙Kへの印刷を開始すると、転写紙Tが蛇行
したり、更に、記録用紙K上に転写紙Tによるしわが発
生するなど良好な印刷ができない。
【0011】そこで、従来、次の記録用紙Kへの印刷を
開始する前に転写紙Tのたるみを取り除く必要があり、
このたるみ取りの方法として、供給リール8側に巻回し
た転写紙Tを巻き上げる方法とか、巻取リール9側に巻
回した転写紙Tを巻き上げる方法が採用されている。
【0012】しかしながら、供給リール8側に巻回した
転写紙Tを巻き上げる方法では、転写紙Tを戻す方向に
巻き上げるため、転写紙Tの未使用部分が送り出されな
いので都合が良いものの、供給リール8側に転写紙Tを
巻き上げるための駆動源が別に必要となり、且つ、印刷
時に巻き上げ方向と逆の回転で転写紙Tを巻取リール9
側にスムーズに送り出すためのクラッチ手段などが必要
となり、転写紙巻上手段が複雑となっている。
【0013】一方、巻取リール9側に巻回した転写紙T
を巻き上げる方法では、先に説明した転写紙巻取モータ
10で転写紙Tを巻き上げれば良いものの、転写紙Tの
未使用部が供給リール8側から送り出されてしまうの
で、転写紙Tの各インク色の長さを長く設定する必要が
ある。
【0014】そこで、本発明に係わる熱転写型プリンタ
では、次の記録用紙Kへの印刷を開始する前に、言い換
えると非印刷時に、転写紙Tの未使用部分が送り出され
ないように供給リール8側に巻回した転写紙を巻き上げ
るための転写紙巻上手段を、サーマルヘッド13をプラ
テンローラ2側から離間させるカムホイール11と連動
させることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、ベースフィルム面上の長手方向
に複数のインク色を順次繰り返して塗布し、且つ、供給
リールと巻取リールとに巻回させた転写紙と、前記転写
紙の各インク色を印刷情報に応じて転写する記録用紙
と、前記転写紙のインク色側に設けられ、前記記録用紙
を添接しながら回転するプラテンローラと、前記転写紙
のインク色側の裏側に設けられ、且つ、前記供給リール
と前記巻取リールとの間で前記転写紙を介して前記記録
用紙に前記印刷情報を印刷するサーマルヘッドと、前記
サーマルヘッドを取り付けたヘッド支持部材と、前記ヘ
ッド支持部材と連結し、印刷時に前記サーマルヘッドを
前記プラテンローラ側に押圧させる正転時と、非印刷時
に前記サーマルヘッドを前記プラテンローラ側から離間
させる逆転時とを取り得る回転自在なカムホィールと、
印刷時に前記転写紙を前記巻取リール側に巻き取る転写
紙巻取手段と、非印刷時に前記サーマルヘッドが前記プ
ラテンローラ側から離間する動作に伴って生じる前記転
写紙のたるみを取り除く転写紙巻上手段とを備えた熱転
写型プリンタにおいて、前記転写紙巻上手段を、前記カ
ムホィールと同期して回転し、且つ、歯部と欠歯部とを
有する欠歯歯車と、前記欠歯歯車の前記歯部と噛合する
歯部と、前記欠歯歯車の前記欠歯部と対向する欠歯部と
を形成し、且つ、両歯部同士が噛合する範囲で回動する
第1レバーと、前記第1レバーに回動自在に支持され、
且つ、前記カムホィールの正転時に前記供給リール側か
ら退避する一方、前記カムホィールの逆転時に前記欠歯
歯車によって回動する前記第1レバーと一体に回動して
前記供給リールに巻回した前記転写紙を巻き上げる方向
に駆動力を伝達する第2レバーとで構成したことを特徴
とする熱転写型プリンタを提供するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係わる熱転写型プ
リンタの一実施例を図1,図2を参照して詳細に説明す
る。
【0017】図1は本発明に係わる熱転写型プリンタの
構成を説明するための構成図、図2は本発明に係わる熱
転写型プリンタの要部となる転写紙巻上手段を説明する
ための斜視図、図3は図2に示した転写紙巻上手段の動
作を説明するための図である。
【0018】尚、説明の便宜上、先に従来例で示した構
成部材と同一構成部材に対しては同一の符号を付して適
宜説明し、且つ、従来例と異なる構成部材に新たな符号
を付す共に、この実施例では従来例と異なる点を中心に
説明する。
【0019】図1に示した本発明に係わる熱転写型プリ
ンタ1Aは、先に従来例で説明したと同様に、転写紙T
のインク色側に設けられ、且つ、記録用紙Kを添接しな
がら回転するプラテンローラ2と、記録用紙Kを一定の
速度で往復動させるために記録用紙Kを挟持しながら回
転し、且つ、一方をモータ3に連結した一対のローラ
4,5と、プラテンローラ2の上方に設けられて転写紙
Tをガイド6,7を介して掛け渡した供給リール8及び
巻取リール9と、巻取リール9と連結して印刷時に転写
紙Tを巻取リール9側に巻き取る転写紙巻取モータ10
と、転写紙Tのインク色側の裏側で且つカムホイール1
1と連結して回動するヘッド部材支持12に支持されて
プラテンローラ2側に接離自在に設けられ、且つ、供給
リール8と巻取リール9との間で転写紙Tを介して記録
用紙Kに印刷情報を印刷するサーマルヘッド13と、ヘ
ッド部材支持12の一端に取り付けられて転写紙Tの各
インク色ごとに設けた頭出し検出マークM〜M(図
4)を検出する光センサ14とで概略構成されている。
この際、上記カムホイール11は図示しない駆動源と連
結して回転自在となっている。
【0020】ここで、従来例と異なる点は、次の記録用
紙Kへの印刷を開始する前に、言い換えると非印刷時
に、サーマルヘッド13をプラテンローラ2側から完全
に離間させた時に生じる転写紙Tのたるみを取り除くた
めの転写紙巻上手段20を供給リール8側に設けると共
に、この転写紙巻上手段20をサーマルヘッド13をプ
ラテンローラ2側から離間させるカムホイール11と連
動させたことを特徴としている。
【0021】即ち、図2に示した如く、本発明の要部と
なる転写紙巻上手段20では、サーマルヘッド13をプ
ラテンローラ2側に接離させるカムホィール11の裏面
には、歯部21aと欠歯部21bとを有する欠歯歯車2
1が樹脂材を用いてカムホィール11と一体に形成され
ている。この際、歯部21aの歯数は、供給リール8に
巻回した転写紙Tの巻回径が最小の場合でも転写紙Tの
たるみを取り除ける量に相当する数に設定されている。
尚、この実施例では、欠歯歯車21がカムホィール11
と一体なためにカムホィール11の回転と同期が必ず取
れるものの、これに限ることなく、欠歯歯車21がカム
ホィール11から離れる必要がある場合には複数の中間
歯車を介してカムホィール11の回転と同期させれば良
い。
【0022】更に、欠歯歯車21の裏面には、突起21
cが欠歯歯車21と一体に突出されており、この突起2
1cは歯部21aから離れた位置で欠歯部21bの外周
に沿って形成されている。
【0023】また、欠歯歯車21の近傍には、第1レバ
ー22が樹脂材を用いて高い段部22aと低い段部22
bとを略直交させ、且つ、高い段部22aを欠歯歯車2
1側に延出する一方、低い段部22bを供給リール8側
に延出して、高い段部22aに設けた軸23を中心に回
動可能に支持されている。上記第1レバー22の高い段
部22aには欠歯歯車21の歯部21aと噛合する歯部
22a及び欠歯歯車21の欠歯部21bと対向する欠
歯部22aが形成されている。また、第1レバー22
の高い段部22aと低い段部22bとが交わる近傍で低
い段部22bに規制部22bが凹状に形成されてい
る。そして、この第1レバー22は、歯部22aが欠
歯歯車21の歯部21aと噛合する範囲で回動が許容さ
れており、この第1レバー22の回動範囲は、欠歯歯車
21との噛み合いに伴って供給リール8に巻回した転写
紙Tの巻回径が最小の場合でも転写紙Tのたるみを取り
除ける範囲になっている。
【0024】また、第1レバー22の低い段部22bの
先端には、樹脂材を用いて形成した第2レバー24が軸
25を中心に回動自在に支持されている。この第2レバ
ー24は、第1レバー22の低い段部22bに形成した
規制部22bと対応する側に第1腕部24aが延出さ
れ、この第1腕部24aの先端にボス24aが欠歯歯
車21の裏面側に向かって突出形成されており、且つ、
供給リール8側に向かって第2腕部24bが略L字状に
延出され、この第2腕部24bの外側面に摩擦部材26
が嵌め込まれている。
【0025】そして、後述する動作で説明するように、
印刷時にサーマルヘッド13をプラテンローラ2側に押
圧させるようにカムホィール11が正転(時計方向回
転)した時には、第2レバー24の第1腕部24aに形
成したボス24aが、欠歯歯車21の裏面に突出した
突起21cと係合して第2レバー24を供給リール側か
ら退避した退避位置に維持させている。一方、非印刷時
にサーマルヘッド13をプラテンローラ2側から完全に
離間させるように逆転(反時計方向回転)した時には、
第2レバー24の第1腕部24aに形成したボス24a
が第1レバー22の低い段部22bに形成した規制部
22bに規制されて第1レバー22と一体に回動し、
第1,第2レバー22,24の回動動作に伴って第2腕
部24bの外側面に嵌め込んだ摩擦部材26でカムホィ
ール11の駆動力を伝達して供給リール8側を回転させ
ている。
【0026】また、第2レバー24の第2腕部24bの
外側面に嵌め込んだ摩擦部材26に接近して供給リール
8の歯車部8aと常時噛合した歯車27が軸28に軸支
されている。そして、後述する動作で説明するように、
歯車27に第2腕部24bの外側面に嵌め込んだ摩擦部
材26が当接した時に供給リール8側を回転させてい
る。尚、上記歯車27は、転写紙Kの巻き上げる方向に
よっては必要なく、摩擦部材26を供給リール8に直接
当接して供給リール8を回転させる場合もある。
【0027】次に、上記構成による転写紙巻上手段20
の動作について、図1〜図3(A)〜(C)を併用して
説明する。
【0028】まず、図3(A)に示した状態は、印刷時
にサーマルヘッド13をプラテンローラ2側に押圧させ
るようにカムホィール11が正転(時計方向回転)し始
めた状態である。
【0029】ここで、カムホィール11が時計方向に回
転すると、カムホィール11と一体に形成した欠歯歯車
21の歯部21aと第1レバー22の高い段部22aに
形成した歯部22aとの噛合により、第1レバー22
が軸23を中心に反時計方向に回動するので、第1レバ
ー22に軸25を介して支持した第2レバー24が欠歯
歯車21側(図示左方)に寄る。この時、第2レバー2
4は軸25を中心に回動自在になっているのでフリー状
態となり、且つ、第2レバー24が欠歯歯車21側に寄
る動作中では、第2レバー24の第2腕部24bの外側
面に嵌め込んだ摩擦部材26が歯車27に殆ど接触しな
いように設計されている。しかしながら、仮に摩擦部材
26が歯車27に僅か接触したとしても、この歯車27
と噛合した供給リール8の歯車部8aは転写紙Kを送り
出す方向に回転(反時計方向)するので、印刷時でも転
写紙Tを巻き上げることがなく、逆に転写紙Kを巻取リ
ール9側にスムーズに送り出せるような状態である。
【0030】次に、図3(B)に示した状態は、カムホ
ィール11が更に正転(時計方向回転)して、サーマル
ヘッド13がプラテンローラ2側に押圧している状態で
ある。
【0031】ここで、カムホィール11が更に時計方向
に回転すると、欠歯歯車21と第1レバー22との噛合
が外れて欠歯部21b,22a同士が互いに対向し合
うため、第2レバー24は欠歯歯車21側(図示左方)
に寄った状態を維持している。そして、カムホィール1
1の回転に伴ってこのカムホィール11の裏面に突出形
成した突起21cが第2レバー24の第1腕部24aの
先端に突出形成したボス24aに当接して、第2レバ
ー24を第1レバー22上で軸25を中心に反時計方向
に回動させるので、第2レバー24は供給リール8側か
ら十分離れた退避位置に止まっている。
【0032】次に、図3(C)に示した状態は、上記と
は逆にサーマルヘッド13をプラテンローラ2側から完
全に離間させるように逆転(反時計方向回転)した時の
状態であり、この状態は次の記録用紙Kへの印刷を開始
する前に、言い換えると非印刷時に行なわれている。
【0033】ここでは、カムホィール11が反時計方向
に回転するので、このカムホィール11の回転中にカム
ホィール11と一体に形成した欠歯歯車21の歯部21
aと第1レバー22の歯部22aとが噛合すると、第
1レバー22が軸23を中心に時計方向に回動する。こ
の第1レバー22の時計方向への回動により、第2レバ
ー24の第1腕部24aの先端に突出形成したボス24
が第1レバー22の低い段部22bに凹状に形成し
た規制部22b内に進入して第2レバー24の回動が
規制され、第2レバー24は第1レバー22と一体とな
つて第1レバー22の軸23を中心に時計方向に回動
し、第1,第2レバー22,24の回動動作に伴って第
2レバー24の第2腕部24bの外側面に嵌め込んだ摩
擦部材26が歯車27に当接するので、この歯車27と
噛合した供給リール8の歯車部8aは転写紙Kを巻き上
げる方向に回転(時計方向)する。この際、第1レバー
22及びこの第1レバー22と一体となった第2レバー
24の回動範囲は、欠歯歯車21の歯部21aと第1レ
バー22の歯部22aとが噛合する範囲に限定され、
これに伴って供給リール8の回転角度が略一定となるも
のの、供給リール8に巻回した転写紙Tの巻回径が最小
の場合でも転写紙Tのたるみを取り除けるようになって
いる。
【0034】従って、上記転写紙巻上手段20により、
非印刷時に転写紙Tのたるみを取り除いているため、次
の記録用紙Kに印刷した時に、転写紙Tが蛇行すること
もなく、更に、記録用紙K上に転写紙Tによるしわが全
く発生せず、良好な印刷ができる。
【0035】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係わる熱転写型プ
リンタによると、非印刷時にサーマルヘッドがプラテン
ローラ側から離間する動作に伴って生じる転写紙のたる
みを取り除く転写紙巻上手段を、カムホィールと同期し
て回転され、且つ、歯部と欠歯部とを有する欠歯歯車
と、欠歯歯車の歯部と噛合する歯部と、欠歯歯車の欠歯
部と対向する欠歯部とを形成し、且つ、両歯部同士が噛
合する範囲で回動する第1レバーと、第1レバーに回動
自在に支持され、且つ、サーマルヘッドをプラテンロー
ラ側に押圧させるカムホィールの正転時に供給リールか
ら退避する一方、サーマルヘッドをプラテンローラ側か
ら離間させるカムホィールの逆転時に欠歯歯車によって
回動する第1レバーと一体に回動して供給リールに巻回
した転写紙を巻き上げる方向に駆動力を伝達する第2レ
バーとで構成して、非印刷時に転写紙のたるみを取り除
いているため、次の記録用紙Kに印刷した時に、転写紙
Tが蛇行することもなく、更に、記録用紙K上に転写紙
Tによるしわが全く発生せず、良好な印刷ができるの
で、熱転写型プリンタの品質及び信頼性が向上するなど
の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる熱転写型プリンタの構成を説明
するための構成図である。
【図2】本発明に係わる熱転写型プリンタの要部となる
転写紙巻上手段を説明するための斜視図である。
【図3】図2に示した転写紙巻上手段の動作を説明する
ための図である。
【図4】一般的な熱転写型プリンタに使用される転写紙
を示した図である。
【図5】一般的な熱転写型プリンタの構成を説明するた
めの構成図である。
【符号の説明】
1A…熱転写型プリンタ、 2…プラテンローラ、 8…供給リール、9…巻取リール、 10…転写紙巻取手段(転写紙巻取モータ)、 11…カムホィール、 12…ヘッド支持部材、 13…サーマルヘッド、 20…転写紙巻上手段、 21…欠歯歯車、21a…歯部、21b…欠歯部、 22…第1レバー、22a…歯部、22a…欠歯
部、 24…第2レバー、 K…記録用紙、T…転写紙、T…ベースフィルム面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神戸 聡 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベースフィルム面上の長手方向に複数のイ
    ンク色を順次繰り返して塗布し、且つ、供給リールと巻
    取リールとに巻回させた転写紙と、 前記転写紙の各インク色を印刷情報に応じて転写する記
    録用紙と、 前記転写紙のインク色側に設けられ、前記記録用紙を添
    接しながら回転するプラテンローラと、 前記転写紙のインク色側の裏側に設けられ、且つ、前記
    供給リールと前記巻取リールとの間で前記転写紙を介し
    て前記記録用紙に前記印刷情報を印刷するサーマルヘッ
    ドと、 前記サーマルヘッドを取り付けたヘッド支持部材と、 前記ヘッド支持部材と連結し、印刷時に前記サーマルヘ
    ッドを前記プラテンローラ側に押圧させる正転時と、非
    印刷時に前記サーマルヘッドを前記プラテンローラ側か
    ら離間させる逆転時とを取り得る回転自在なカムホィー
    ルと、 印刷時に前記転写紙を前記巻取リール側に巻き取る転写
    紙巻取手段と、 非印刷時に前記サーマルヘッドが前記プラテンローラ側
    から離間する動作に伴って生じる前記転写紙のたるみを
    取り除く転写紙巻上手段とを備えた熱転写型プリンタに
    おいて、 前記転写紙巻上手段を、 前記カムホィールと同期して回転し、且つ、歯部と欠歯
    部とを有する欠歯歯車と、 前記欠歯歯車の前記歯部と噛合する歯部と、前記欠歯歯
    車の前記欠歯部と対向する欠歯部とを形成し、且つ、両
    歯部同士が噛合する範囲で回動する第1レバーと、 前記第1レバーに回動自在に支持され、且つ、前記カム
    ホィールの正転時に前記供給リール側から退避する一
    方、前記カムホィールの逆転時に前記欠歯歯車によって
    回動する前記第1レバーと一体に回動して前記供給リー
    ルに巻回した前記転写紙を巻き上げる方向に駆動力を伝
    達する第2レバーとで構成したことを特徴とする熱転写
    型プリンタ。
JP35906796A 1996-12-27 1996-12-27 熱転写型プリンタ Pending JPH10193655A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010076137A (ja) * 2008-09-24 2010-04-08 Sato Knowledge & Intellectual Property Institute プリンタ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010076137A (ja) * 2008-09-24 2010-04-08 Sato Knowledge & Intellectual Property Institute プリンタ

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