JP3740760B2 - 記録装置 - Google Patents

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  • Printers Characterized By Their Purpose (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被記録媒体に文字等のキャラクタやマークを記録する記録装置であって、特に、長尺状の被記録媒体を切断して使用する記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の記録装置においては、記録ヘッドに対して搬送される記録用紙を支持するプラテンと、このプラテンの下流側に配設された記録用紙を切断する切断装置とを備えている。そして、記録ヘッドが記録用紙に記録した後、記録用紙を切断装置側へ搬送して、切断装置を作動させ、記録用紙を切断している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、切断装置が作動して記録用紙を切断する際に、切断装置のカッター等によって、記録用紙が引っ張られて、記録用紙の搬送機構に用いられているギヤトレイン中にバックラッシュが生じることがある。そのため、記録ヘッドが記録用紙に記録した後に切断装置を作動させ、再度記録用紙に記録を行う場合、切断前に記録した部分と切断後に記録した部分との間に、いわゆるホワイトラインとか、もしくは、著しい記録の重なりとかが生じてしまうことがある。
【0004】
本発明は、上記の問題を解決するために為されたものであり、被記録媒体における切断前に記録した部分と切断後に記録する部分との間に、ホワイトラインとか、もしくは、著しい記録の重なりとかが生じることを防止できる記録装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に係る発明の記録装置によれば、記録素子を少なくとも一方向に列設した記録ヘッドと、この記録ヘッドに対して、長尺状の被記録媒体の先端部を前記列設方向に搬送させる搬送手段と、前記被記録媒体の前記搬送方向における記録ヘッドの下流側に配設され、その被記録媒体を切断する切断装置とを備え、前記記録素子の列設長さとほぼ同じ長さ分単位で被記録媒体の先端部を搬送させ、その搬送の停止状態で、記録ヘッドが記録動作を行う記録装置において、前記切断装置の切断動作の直前における被記録媒体の搬送量を、前記記録素子の列設長さとほぼ同じ長さ分より少なくし、切断装置の切断動作を行った後に、残りの搬送量だけ搬送した状態で、前記記録ヘッドが記録を行う制御手段を有することを特徴とする。
【0006】
それにより、制御手段は、切断装置の切断動作の直前における被記録媒体の搬送量を、前記記録素子の列設長さとほぼ同じ長さ分より少なくし、切断装置の切断動作を行った後に、残りの搬送量だけ搬送した状態で、記録ヘッドが記録を行う制御を行うので、切断装置のカッター等によって被記録媒体が引っ張られて、被記録媒体の搬送機構に用いられているギヤトレイン中にバックラッシュが生じても、残りの搬送量だけ搬送する際に、そのバックラッシュ分だけ調整すればよい。それにより、被記録媒体における切断前に記録した部分と切断後に記録する部分との間に、ホワイトラインとか、もしくは、著しい記録の重なりとかが生じることを防止できる。
【0007】
また、請求項2に係る発明の記録装置によれば、前記被記録媒体の裏面側には、片面に剥離紙を重ね合わせた両面粘着テープが貼付けられている。それにより、剥離紙を両面粘着テープから剥せば、例えば、ファイルの背表紙等の被貼付物に、その両面粘着テープを介して、被記録媒体を貼付けることができる。
【0008】
また、請求項3に係る発明の記録装置によれば、記録素子は、発熱素子であって、その列設方向に交差する方向に、記録ヘッドを往復搬送するヘッド搬送手段を設けた。それにより、記録ヘッドは、幅広の被記録媒体に対して記録素子の列設方向と交差する方向に往復搬送し、発熱素子が選択的に発熱すれば、シリアル記録モードで幅広の被記録媒体に記録することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
本実施の形態の記録装置は、図1に示されるように、ひらがなや漢字や記号などの多数のキャラクタまたはマーク等を、幅広または幅狭の被記録媒体(テープ)に印字するテープ印字装置1である。このテープ印字装置1の内部には、第1の被記録媒体としての幅狭の被記録媒体D1を単色にて記録するテープステーションTSと、第2の被記録媒体としての幅広の被記録媒体D2をカラー又は単色のいずれかにて記録するワイドステーションWSとの2ステーションが設けられている。それにより、記録終了後、テープ印字装置1の本体フレーム2の一方向(左方)側の側部の排出口(図示せず)から、テープステーションTSで単色で記録された幅狭の被記録媒体D1が排出されるのに対し、本体フレーム2前面中央の排出口2aから、ワイドステーションWSでカラー又は単色で記録された幅広の被記録媒体D2が排出されるようになっている。
【0010】
また、キーボード3上には、改行キー、ひらがななどのキャラクタを入力する為の複数の文字キーやマークキー等の他に、種々のキー、例えば、実行キーや取消しキーなどの編集キー、縦書きもしくは横書きの設定キーなどが配設されている。そして、前記テープ印字装置1とキーボード3との間にケーブル線4を接続すると、このケーブル線4を介して、キーボード3上の各種キーを介して入力されたデータ等の信号を、送受信することができる。また、前記本体フレーム2の前面右方側には、表示装置としてのディスプレイ5が設けられ、このディスプレイ5は、キーボード3から入力されたキャラクタやマーク等を、複数行に渡ってその画面上に表示することができる。
【0011】
その本体フレーム2の前面側部には、手前側に開閉可能なカバーケース7が設けられ、利用者は、このカバーケース7を開け、前記テープカセットTCまたはワイドステーションWS時に使用されるカラー又は単色のリボンカセットRCのいずれかをキャリッジCA上にセットして、カバーケース7を閉じることができる。それにより、利用者は、単色で記録された幅狭の被記録媒体D1を、または、カラー又は単色で記録された幅広の被記録媒体D2のいずれかを希望するかにより、テープカセットTCまたはリボンカセットRCのいずれか一方を選択して、カバーケース7内のキャリッジCA上にセットできる。尚、本実施の形態のテープ印字装置1では、テープステーションTSにおいて、幅狭の被記録媒体D1に単色でのみ記録できるが、必ずしもこの態様に限定される訳ではなく、フルーカラーの記録ができるように変更しても良い。
【0012】
図2及び図3は、本実施の形態のテープ印字装置1内部の記録機構の主要部を示す正面図及び平面図である。前記テープステーションTSとは、図2及び3に示される本体フレーム2内部に、前後に延設された底面側シャーシHSの左側の記録領域をいい、ワイドステーションWSとは、前記底面側シャーシHSの右側の記録領域をいう。そのテープステーションTSでは、ライン記録モードで記録が行われる。このライン記録モードでは、テープカセットTCから引き出される幅狭の被記録媒体D1と、この被記録媒体D1に対して記録を行う際に使用するインクリボンIR等とを一方向、即ち本体フレーム2の側部外方に向かうように搬送させる。そして、固定された状態の記録ヘッドHDが、そのインクリボンIRを介して、幅狭の被記録媒体D1に記録し、その記録された被記録媒体D1のみが本体フレーム2の側部外方に排出される。
【0013】
一方、前記ワイドステーションWSでは、シリアル記録モードで記録が行われる。このシリアル記録モードでは、幅広の被記録媒体D2の搬送方向(即ち、図3の上方から下方の方向)と交差する主走査方向(即ち、図2及び3の左右方向)に記録ヘッドHDを搬送しながら、記録ヘッドHDが被記録媒体D2に対して記録を行い、その記録終了後に被記録媒体D2を前記搬送方向に所定量搬送し、再び主走査方向に搬送しながら記録する。
【0014】
具体的には、キャリッジ搬送機構CHが、キャリッジCAを、幅広の被記録媒体D2の搬送方向と交差する主走査方向に往復搬送させながら、図4(b)に示されるように、記録ヘッドHDは被記録媒体D2の主走査方向に記録を行い(図示のごとく「あ」「い」「う」「え」「お」の行、及び、「か」「き」「く」「け」の行を同時に記録)、その記録終了後に、幅広の被記録媒体D2の搬送機構QHが、図3の上方から下方に向かう搬送方向に被記録媒体D2を所定量(多数の発熱素子の配列分L1(図4(a)参照))、即ち、記録素子の列設長さと同じ長さ分だけ搬送する。そして、キャリッジ搬送機構CHが、再び被記録媒体D2の主走査方向にキャリッジCAを搬送することにより、記録ヘッドHDは被記録媒体D2に記録し(図示のごとく「さ」「す」「し」「せ」「そ」を記録)、更に同様の態様を繰り返す。
尚、前記被記録媒体D2の搬送量は、前記発熱素子の配列分L1よりも発熱素子1個〜数個分少なく設定することも可能である。この場合、被記録媒体D2の搬送方向における1行目の記録結果の後端と2行目の記録結果の前端とが、発熱素子1個(ドット)〜数個(数ドット)分重ねて記録されることになって、1行目の記録結果の後端と2行目の記録結果の前端との間には隙間なくなる。しかし、人間の目の認識能力を考慮すれば、その程度の記録の重なりでは、何等問題が生じないので、被記録媒体D2の搬送量を発熱素子の列設分L1の長さと同じ長さか、あるいは、それよりも発熱素子1個〜数個分少なく設定することが可能となる。従って、被記録媒体D2の搬送量は、発熱素子の列設長さとほぼ同じ長さ分だけ搬送することになる。
【0015】
このキャリッジ搬送機構CHは、本体フレーム2内部の右側端部に設置されたステップモータSMと、このモータSMの駆動軸SM1の上方側に歯合するように取り付けられた小径の駆動ギヤ部SM2と、このギヤ部SM2と歯合する大径の駆動ギヤ部SM3(図3参照)と、このギヤ部SM3と一体的に回動するタイミングベルト用の駆動プーリSP2と、本体フレーム2内部の左側端部に設けられたタイミングベルト用の従動プーリSP1と、これら両プーリSP1、SP2間を掛け渡されるとともに、キャリッジCAの後端部CA1と連結されたタイミングベルトTBと、キャリッジCAの後端支持部CA2を貫通して本体フレーム2内部に架け渡されるキャリッジCA支持用のガイド軸GDとを備えている。
【0016】
それにより、ステップモータSMが正転または逆転駆動すると、前記駆動軸SM1及び駆動ギヤ部SM2、SM3を介して、駆動プーリSP2が一方向または反対方向に回転し、タイミングベルトTBを一方向または反対方向に移動させる。そのため、タイミングベルトTBの移動に伴って、記録ヘッドHDを搭載するキャリッジCAは、前記両プーリSP1、SP2間をガイド軸GDに沿って、図2及び3の左右方向にステップ送りされるので、図2、3の実線で示されるごとく、テープステーションTSに配置されたり、あるいは図2、3の二点鎖線で示されるごとく、ワイドステーションWSの記録領域を往復移動する。尚、前記ステップモータSMの制御パルス量と、タイミングベルトTBの送り量とは、正確に対応しているので、図14に示される制御装置CPが、ステップモータSMにその制御パルスを所定量だけ送れば、タイミングベルトTBが所定量だけ送られて、キャリッジCAは、正確に搬送制御されることになる。
【0017】
前記幅広の被記録媒体D2の搬送機構QHは、本体フレーム2内部の後方側に戴置された巻装状態の被記録媒体D2を支持する支持用突起ST1、ST2と、被記録媒体D2の主走査方向にその順番に所定距離だけ離して並設された用紙送りローラ部JR1、JR2とを備える。具体的には、前記シャーシKS及び長辺側シャーシHS2の間には、支持用突起ST2、ST1がシャーシKS及び長辺側シャーシHS2にそれぞれ取り付けられ、これら支持用突起ST1、ST2は、巻装された被記録媒体D2の中軸空間部D2aに両側から挿入されて、その媒体D2を支持する(図4参照)。尚、図4の二点鎖線で示されるようなカセットケースHS0が、巻装状態の被記録媒体D2を収納するのが望ましいが、必ずしもその態様に限定される必要はない。
【0018】
この場合、底面側シャーシHS側の支持用突起ST1には、圧縮スプリングABが、突起ST1を前記シャーシKSに向かって付勢するように、取り付けられている。一方、シャーシKS側の支持用突起ST2は、被記録媒体D2の用紙幅に対応するように、底面側シャーシHS側の支持用突起ST1側に向かって移動可能となっているので、例えば、図3の実線もしくは二点鎖線で示されるごとく、被記録媒体D2の用紙幅が異なっても、両支持用突起ST1、ST2は、被記録媒体D2を確実に巻装状態に保って、被記録媒体D2の先端側を用紙送りローラ部JR1、JR2方向に送り出すことができる。
【0019】
これらローラ部JR1、JR2は、前記底面側シャーシHS内の長辺側シャーシHS2と、ワイドステーションWS側のシャーシKSとの間にそれぞれ回動可能に架設されている。また、前記底面側シャーシHS内の短辺側シャーシHS1のテープステーションTS側には、ステップモータSNが固着されている。そのため、このモータSNの正転または逆転の駆動力が、前記長辺側シャーシHS2に沿って並設された用紙送り用のギヤトレインGYを構成するギヤY1〜Y7、ST3、ST4等を介して伝達することにより、前記支持用突起ST1、ローラ部JR1、JR2が時計回りまたは反時計回り方向に回動する。
【0020】
前記ローラ部JR1、JR2は、上下一対のローラ軸JR1a、JR2aに複数の用紙送りローラJR1b、JR2bをそれぞれ取り付けてなる。そのため、これらローラJR1b、JR2bが相互に圧着された状態で、それらローラJR1b、JR2b間に、巻装された被記録媒体D2の先端部が挟み込まれて、ローラJR1b、JR2bが回転すると、被記録媒体D2は引き出されるように前方側に向かって搬送されたり、もしくは巻戻されるように後方側に向かって搬送される。
【0021】
また、用紙送りローラ部JR1、JR2間の記録ヘッドHDが通過する底面側には、第2のプラテンP2が設けられており、このプラテンP2は、被記録媒体D2を支持する面が、ほぼ平板状に形成されている。この場合、仮に、第2のプラテンP2に円筒状プラテンを使用すると、記録ヘッドHDの記録を行う発熱素子が円筒状プラテンと直交するため、記録ヘッドHDの発熱素子の上下端部側が、円筒状プラテンと十分に圧接されずに、記録結果に掠れや抜け等が生じやすくなる。それにより、第2のプラテンP2は、ほぼ平板状に形成されていれば、かかる事態を防止できるので、円筒状プラテンよりも平面状プラテンを使用するのが望ましい。
【0022】
このプラテンP2の側方(図3左側)の上面には、センサ用マークSXが設けられており、このマークSXは、記録ヘッドHDが左右方向に往復移動する際に、ワイドステーションWS側における記録ヘッドHDの移動用原点を検出するために使用される。即ち、制御装置CPがステップモータSMに制御パルスを所定量だけ送って、記録ヘッドHDを主走査方向に往動しながら記録させる際、そのマークSXによるワイドステーションWS側の移動用原点は、記録ヘッドHDの位置制御の基準となる。
【0023】
具体的には、そのマークSXは、反射領域と非反射領域を交互に有する2パターンからなっていて、キャリッジCA上に搭載された反射型センサ(図示せず)が、プラテンP2上に貼り付けられたターゲットとしての前記マークSXを検出する。そして、前記反射型センサが、反射状態から非反射状態に変化する変化点を2回検出した位置を、制御装置CPが前記原点と判断する。これは、仮に、変化点が1ヶ所の場合、黒いプラテンに対して白い被記録媒体D2があると、用紙とプラテンの境を、制御装置CPが変化点と判断して誤検出するからである。このような誤検出を防止するためには、上記のような2パターンからなるセンサ用マークSXを設けるのが望ましい。
【0024】
また、ローラ部JR2の下流側の近傍には、被記録媒体D2の先端を検出する検出センサSWが設けられており、このセンサSWの出力信号に基づいて、被記録媒体D2の搬送制御が行われる。例えば、利用者が被記録媒体D2を本体フレーム2内部の後方側の所定位置にセットし、その先端側を用紙送りローラ部JR1、JR2方向に送り出して、用紙送り可能な状態となる。そして、ステップモータSNの正転駆動を、前記ギヤトレインGYを介して伝達し、前記両ローラ部JR1、JR2及び支持用突起ST1を回転させるが、前記制御装置CPは、前記センサSWが被記録媒体D2の先端を検出するまで、ステップモータSNを駆動する。尚、前記ステップモータSNの制御パルス量と、被記録媒体D2の送り量とは、蛇行等の送りエラーが無い限り、正確に対応しているので、制御装置CPが、ステップモータSNにその制御パルスを所定量だけ送れば、被記録媒体D2の搬送制御が行われることになる。
【0025】
また、ローラ部JR2の下流側には、被記録媒体D2をカットする切断装置KCが設けられており、この切断装置KCが、前記被記録媒体D2の搬送制御の下に、所定のタイミングで作動することにより、被記録媒体D2を切断する。その切断装置KCは、例えば、その刃部KC1(図4参照)が、被記録媒体D2の幅方向(図3の左右方向)に往復動して切断するタイプのものであっても良いし、それ以外に、刃部KC1の刃渡りが被記録媒体D2の幅分だけあって、上下動して切断するタイプのものであっても良く、要は被記録媒体D2を切断できればよい。
【0026】
そして、被記録媒体D2における切断前に記録した部分と切断後に記録した部分との間に、ホワイトラインとか、もしくは、著しい記録の重なりとかが生じることを防止するため、制御装置CPは以下の制御を行う。即ち、制御装置CPは、図4(a)に明示されるように、通常、発熱素子の配列分(L1)単位で媒体D2の先端部を搬送させ、その停止状態で記録ヘッドHDが記録動作を行うが、切断装置KCの切断動作の直前における被記録媒体D2の搬送量(L3)を、発熱素子の配列分(L1)より少なくする。そして、切断装置KCの切断動作を行った後に、残りの搬送量L4(=L1−L3)だけ搬送し、記録ヘッドHDが記録を行う。
【0027】
具体的には、制御装置CPは、前記ローラ部JR1、JR2を回動させて、発熱素子の配列分(L1)単位で媒体D2の先端部を搬送させ、その停止状態で、キャリッジ搬送機構CHが駆動することによってキャリッジCAを搬送しながら、記録ヘッドHDが、インクリボンIRを介して、被記録媒体D2の主走査方向に記録動作を行う。その際、制御装置CPは、この実施の形態の場合、被記録媒体D2の切断を行う2行目前の記録か否かを判断し、2行目前の記録でない場合は、通常通り、発熱素子の配列分(L1)単位で媒体D2の先端部を搬送させる。そして、制御装置CPは、被記録媒体D2の切断を行う2行目前の記録であると判断すると、その記録の終了後に、発熱素子の配列分(L1)より少ない搬送量(L3)だけ搬送する。
【0028】
そして、制御装置CPは、切断装置KCの切断動作を行って被記録媒体D2の先端部を切断した後に、残りの搬送量L4(=L1−L3)だけ搬送して、次の記録を行う。それにより、切断装置KC等によって被記録媒体D2が引っ張られて、被記録媒体D2の搬送用ギヤトレインGY等にバックラッシュが生じても、残りの搬送量L4(=L1−L3)だけ搬送する際に、そのバックラッシュ分だけ調整すればよい。そのため、被記録媒体D2における切断前に記録した部分と切断後に記録する部分との間に、ホワイトラインとか、もしくは、著しい記録の重なりとかが生じることがない。
【0029】
もっとも、制御装置CPが被記録媒体D2の切断を行う2行目前の記録であるか否かを判断するのは、切断装置KCと記録ヘッドHDとの位置関係に依存するにすぎないため、それ以外の行の記録終了後に切断装置KCで駆動させてもよい。特に、切断装置KCの駆動によって、被記録媒体D2がギヤのバックラッシュ分以上搬送される機構の場合、そのバックラッシュ分以上の搬送量を予め把握して、切断装置KCの切断動作を行った後残りの搬送量だけ搬送する際に、調整するようにしてもよい。
【0030】
次に、キャリッジCAの構造について説明する。そのキャリッジCAの表面(載置面)側には、幅狭の被記録媒体D1及びインクリボンIR等を収納したテープカセットTC(図2、5、7参照)、もしくは、インクリボンIRのみを収納したインクカセットRC(図8参照)を選択的に戴置することができるのに対し、その裏面側には、ステップモータSL(図3、6参照)を搭載している。そのステップモータSLは、キャリッジCA上にセットされるカセットTC内のインクリボンIR等のテープ送りのために使用される他、ワイドステーションWS時における記録ヘッドHD及び幅広の被記録媒体D2間の圧接及び離間のために使用される。このように二つの用途に駆動源としてのステップモータSLを利用する理由は、ステップモータSLの駆動力を有効に活用するためである。
【0031】
キャリッジCAの下方側には、記録ヘッドHDが取り付けられ、この記録ヘッドHDの記録面側には、1ドット単位で発熱可能な発熱素子が、多数一ライン状に所定距離(印刷幅L1(図4参照))分だけ配設されている。そして、ステップモータSL等の駆動力を使用するテープ送り機構が、キャリッジCA上に戴置された前記カセットTC内の被記録媒体(テープ)D1等を、前記発熱素子の配列方向に交差しながら、記録ヘッドHDの記録面側に搬送するので、発熱素子の発熱がインクリボンIRのインクを溶かして、そのインクを1ドット単位で被記録媒体D1に付着することができる。
【0032】
そのテープカセットTCは、図7に示されるように、テープステーションTS時に使用する幅狭の被記録媒体D1及びインクリボンIRを、ほぼ矩形状のカセットケース内に収納したものである。一方、リボンカセットRCは、図8に示されるように、ワイドステーションWS時に使用する幅狭のインクリボンIRを、ほぼ矩形状のカセットケース内に収納したものであって、テープカセットTCと異なり、幅狭の被記録媒体D1を収納していない。
【0033】
具体的には、テープカセットTCは、図5、7に示されるように、例えば、透明テープ等からなる幅狭の被記録媒体D1、この幅狭の被記録媒体D1に印字を施すためのインクリボンIR、更には、印字がなされた幅狭の被記録媒体D1に裏貼される両面粘着テープYTをそれぞれリールTC1、TC2、TC3に巻回して収納したものであり、更に、使用済みのインクリボンIRを巻取るインクリボン巻取リールTC4を備えている。
【0034】
そして、前記リールTC2に巻回され、このリールTC2から引き出された幅狭の未使用インクリボンIRは、幅狭の被記録媒体D1と重ね合わされ、幅狭の被記録媒体D1と共に開口部TC5に入り、記録ヘッドHD及びプラテンP1間を通過する。その後、インクリボンIRは、幅狭の被記録媒体D1から離され、前記ステップモータSLから駆動を受けるインクリボンIRの巻取リールTC4に至り、このリールTC4により巻取られる。
【0035】
尚、テープカセットTCをキャリッジCA上にセットした状態で、そのリールTC4内には、キャリッジCAの表面側に突設されているリボン巻取用のカム部材PC4aを挿通するが、このリールTC4の内部には、リールTC4と一体的に駆動する駆動カムホロワTC4bが挿着されている。そのため、リールTC4は、駆動カムホロワTC4bとカム部材PC4aとの係合の下に、キャリッジCA上に設けられたギヤトレイン(後述)を介して、ステップモータSLの駆動力を受けて回転し、使用済みのインクリボンIRを巻取ることができる。
【0036】
また、前記両面粘着テープYTは、片面に剥離紙を重ね合わされた状態で、剥離紙を外側にしてリールTC3に巻回されて収納されている。そして、このリールTC3から引き出された両面粘着テープYTは、テープ駆動ローラTC6とテープ貼合せローラP3との間を通過し、剥離紙が重ね合わされない側の粘着面が幅狭の被記録媒体D1に貼着される。尚、前記被記録媒体D2についても、片面に剥離紙を重ね合わせた両面粘着テープが、その媒体D2の裏面側に貼着されているのが望ましい。
【0037】
それにより、前記リールTC1に巻回され、このリールTC1から引き出された幅狭の被記録媒体D1は、終端検出用または色検出用の一対のセンサSE、ガイドピンTB1等を経由して、テープカセットTCの開口部TC5を通過する。その後、両面粘着テープYTが貼合わされる幅狭の被記録媒体D1は、テープカセットTCの片側下方部に回転自在に設けられ、ステップモータSLの駆動を受けて回転するテープ駆動ローラTC6と、このローラTC6に対向配置されるテープ貼合せローラP3との間を通過して、テープカセットTCの外部に至て、前記本体フレーム2から排出される。この場合、両面粘着テープYTは、被記録媒体D1に対して両ローラTC6、P3とによって圧接される。
【0038】
尚、テープ貼合せローラP3は、プラテンP1と並んでローラホルダLDに支持されている。そのため、このローラホルダLDは、テープ駆動ローラTC6とテープ貼合せローラP3とを、更には、記録ヘッドHDと第1のプラテンP1とを相互に圧接及び離間することができる。その場合、第1のプラテンP1は、被記録媒体D1搬送のために回転できる方がよいので、円筒状プラテンを使用するのが望ましい。
【0039】
尚、そのテープ駆動ローラTC6には、図7に示されるように、貫通孔部TC8が設けられており、この貫通孔部TC8には、テープ駆動ローラ用カムホロワTC9が形成されている。そのため、その貫通孔部TC8内に、キャリッジCAの表面側に突設されているテープ駆動用カム部材PC6bを挿通すると(図9参照)、このテープ駆動用カム部材PC6bは、カムホロワTC9と係合できる。一方、前記リールTC3内には、キャリッジCAの表面側に突設されているテープ送り用のカム部材PC3aが挿通されているが、リールTC3の内部には、リールTC3と一体的に回動する駆動カムホロワが装着されておらず、カム部材PC3aは空回転するだけなので、両面粘着テープYTの送りには、なんらの影響を与えない。
【0040】
また、リボンカセットRCは、ワイドステーションWS時に、幅広の被記録媒体D2の記録面D2bに印字を施すため(図4参照)、インクリボンIRの両先端部を、未使用インクリボン巻取り用のリールRC1、使用済みインクリボン巻取り用のリールRC2に巻回して収納したものである。そして、後述するリボン巻取りの態様により、前記リールRC2が回転することによって、前記リールRC1から引き出されたインクリボンIRは、前記センサSEを通過した後、ガイド部材RB1(図8参照)を経由して、リボンカセットRCの開口部RC3を通過し、更に、ガイド部材RB2を経由して、前記リールRC2に巻回される。
【0041】
尚、リボンカセットRCをキャリッジCA上にセットした状態で、キャリッジCAの表面側に突設されているテープ送り用のカム部材PC4a及びテープ駆動用カム部材PC6bが、リールRC4、RC5内にそれぞれ挿通されているが、前記テープカセットTCの場合とは異なって、リールRC4、RC5の内部には、リールRC4、RC5と一体的に回動する駆動カムホロワが装着されていない。そのため、前記ステップモータSLの駆動力を受けるカム部材PC4a及びテープ駆動ローラTC6は空回転するだけなので、インクリボンIRの送りにはなんらの影響を与えず、あえてその駆動を切断する必要はない。
【0042】
前記リボンカセットRC内のインクリボンIRは、カラーの場合、例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)等からなる複数のインクを、順番に一定長さ分ずつ、即ち1ラインL2分(図4(b)参照)の記録範囲分ずつその長さ方向に塗布している。これは、記録ヘッドHDを被記録媒体D2の主走査方向に搬送させながら、記録ヘッドHDがマゼンタ、シアン、イエロのいずれか一色の1ライン分のインクリボンIRを介して、被記録媒体D2に1ラインL2分記録する他に、これらインクを混ぜ合わせた色で1ラインL2分記録するためである。(尚、図4(b)のクロスラインは、記録ヘッドHDが主走査して1ラインL2分記録した範囲を示している)。この場合、マゼンタ、シアン、イエロのいずれか一色で1ライン分被記録媒体D2上に記録した後に、記録ヘッドHDが別の色で1ライン分、更に必要があれば、別の色で1ライン分のインクリボンIRを介して、被記録媒体D2の同一位置で重ねて記録することにより、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)を混ぜた色、例えば、赤、青等で記録できる。
【0043】
前記テープカセットTCとリボンカセットRCとの相違点としては、図7、8に明示するように、両面粘着テープYT及び被記録媒体D1の存在の有無の他、未使用インクリボン巻取り用のリールTC2、RC1の位置、及び使用済みのインクリボン巻取り用のリールTC4、RC2の位置が大きく異なっている。即ち、テープカセットTCの被記録媒体D1用のリールTC1の位置が、リボンカセットRCの前記リールRC1の位置となっており、また、両面粘着テープYT用のリールTC3の位置が、前記リールRC2の位置となっている。これは、テープカセットTCが単色リボンのため、被記録媒体D1(テープ)長さ分だけインクリボンIRを収納すればよいのに対し、ワイドステーションWS側の多色記録用のリボンカセットRCが、例えば、シアン、マゼンタ、イエロ等の3色のインクを一定長さ(即ち1ライン)分ずつ必要とするため、記録長さの3倍以上のリボン長さを収納する必要があるからである。もっとも、リボンカセットRCが単色用の場合は、シアン、マゼンタ、イエロ等の3色のインクは不要である。
【0044】
従って、両者のカセットTC、RCに於いて、リボンの収納位置を同一にすると、カセットTC、RC内の収納効率が悪くなり、また、必要以上に大きなカセットケースを用意する必要が生じるが、これは、カセットTC、RCの経済的な理由や前記本体フレーム2のサイズが増大してしまう点からも好ましくない。従って、両記録ステーションTS、WSで使用するカセットTC、RCは、その内部構成物がお互いに干渉せず、しかも効率よく配置するために、図7、8で示すような構成となっている。
【0045】
尚、テープカセットTCとリボンカセットRCとを区別するため、テープカセットTC及びリボンカセットRCの右側上部には、複数(例えば、7個)の標識部TC7、RC6が設けられており、これら標識部TC7、RC6が、凹部となっているか、あるいは、凹部になっていないかによって、例えば、テープカセットTC及びリボンカセットRCの区別、更には、テープカセットTCにおいては被記録媒体D1の幅、リボンカセットRCにおいては単色かカラーかの種類を示している。そして、図8に示されるように、この標識部TC7、RC6に配置される検出センサSQが、標識部TC7、RC6の凹部の有無を検出することによって、制御装置CPは、カセットTC、RCの相違、被記録媒体D1の幅、単色かカラーか等を識別することができる。
【0046】
また、前記センサSEは、リボンカセットRCにおいてはインクリボンIRのイエロー・インクを検出できるように設定されているので、イエロー・インクがセンサSEに搬送されると、制御装置CPは、イエロー・インクであることを判別できる。これは、カラー記録の場合に、イエロー・インクの先端を検出して、制御装置CPが、一定長さL2分ずつ有する各シアン、マゼンタ、イエロリボンを正しく搬送制御して、記録ヘッドHDが間違った色で記録しないようにするためである。一方、インクリボンIRが単色の場合、例えば、黒色等の一色のインクが基材全面に塗布されているが、その終端部に検出用のマーク(図示せず)を設けているので、センサSEが検出用のマークを検出し、その検出信号を制御装置CPに出力することにより、制御装置CPはインクリボンIRの終端を判別することができる。
【0047】
次に、ワイドステーションWS時に使用されるインクカセットRC内のインクリボンIRの巻取り機構について図9〜13を参照して説明する。尚、図10〜13は、図9の側面、即ち、矢視I−I、II−II、III−III、IV−IVから見た図面であるが、部品間の位置関係をより理解しやすくするため、部品間の位置を適宜ずらして示したり、省略等している。そのため、図9に示される部品は、図10〜13のそれぞれに示される部品と必ずしも一致していない。例えば、図9のピニオンPNは、正規の位置に配置されているのに対し、図10〜13のピニオンPN及び揺動レバーYBは、ギヤC11等を見やすくするため、位置をずらしてある。また、センサSZ及びカムホロワーCF等は、ギヤC11等を見やすくするため、図13では明示していない。
キャリッジCAの上方側には、図9に示されるようにピニオンPNが設けられ、このピニオンPNは、タイミングベルトTBの長さに渡って図2の左右方向に延設されたラックLA(図5参照)と歯合することができる。そのため、キャリッジCAの移動に伴って、ラックLAにより回転させられるピニオンPNは、その回転力を、次に述べるキャリッジCA上の巻取り用のギヤトレインR1、R2等に伝達して、インクカセットRC内のリールRC2を回転させ、使用済みのインクリボンIRを巻取る。
【0048】
即ち、前記ピニオンPNは、大径ギヤ部PNaと小径ギヤ部PNbとを上下2段に有し(図12、13参照)ており、この小径ギヤ部PNbは、前記ラックLAと歯合する。一方、ピニオンPNの大径ギヤ部PNaは、上下2段に大径ギヤ部R1b及び小径ギヤ部R1aを有する第1の巻取り用ギヤR1の小径ギヤ部R1aと歯合する。そして、前記リールTC3、RC2内に挿入されるカム部材PC3aは、図13(図9〜12では明示せず)で仮想線で示されるように、その回動軸PC3bを覆うように収納している。この回動軸PC3bには、この軸PC3bを回転中心として揺動する揺動バーBDが取り付けられている。
【0049】
この揺動バーBDの先端部には、第2の巻取り用ギヤーR2が回転自在に取り付けられているので、この第2の巻取り用ギヤーR2は、揺動バーBDの揺動によって、第1の巻取り用ギヤR1の大径ギヤ部R1bと歯合したり、あるいは歯合しなかったりする。これは、ワイドステーションWSにおけるキャリッジCAの往動(図2の右方向への移動)の際の記録時には、リールRC2がインクリボンIRを巻取る必要があるからである。それにより、ピニオンPNの回転による駆動力を得て、前記カム部材PC3aを回転させるべく、前記大径ギヤ部R1bと巻取り用ギヤーR2とを歯合させる。それに対し、キャリッジCAの復動(図2の左方向への移動)の際の非記録時には、インクリボンIRの巻取りを防止するため、ピニオンPNの回転による駆動力を得ないようにする必要があるので、前記大径ギヤ部R1bと巻取り用ギヤーR2とは、歯合しないようになっている。
【0050】
そして、前記大径ギヤ部R1bと巻取り用ギヤーR2とが歯合した場合、そのギヤーR2は、回動軸PC3bに回動可能に支持される巻取り用ギヤーR3(図13のみに記載)と歯合して、巻取り用ギヤーR3を回転させることができる。そして、この巻取り用ギヤーR3上に戴置されるバネ部材BZ(図13で仮想線で記載)が、そのギヤーR3の回転により、リボン巻取り用のトルクを発生させてカム部材PC3aを回転させ、前記インクリボンIRを巻取ることができる。
【0051】
次に、テープステーションTS時に装着されるテープカセットTC内のインクリボンIR等の送り機構について説明する。キャリッジCAの裏面側には、上述した如く、駆動源(駆動モータ)としてのステップモータSLが固着されている。図9、10、11に明示するように、キャリッジCAの貫通孔を介して、ステップモータSLの駆動軸SL1が、キャリッジCAの表面側に突き出ており、この駆動軸SL1の先端側には、ギヤG1が取り付けられている。また、キャリッジCAの表面側には、以下に述べるギヤC2、C3等がそれぞれ回動可能に取り付けられて、リボン送り用ギヤトレインをなし、前記駆動軸SL1の駆動力は、キャリッジ用ギヤC1、C2、C4、PC4cの順番に及びC1、C2、C4、C5、PC6aの順番に伝達して、リボンIR巻取用に駆動カムホロワPC4aを回転させるとともに、テープ駆動用カム部材PC6bを回転させる。
【0052】
具体的には、キャリッジCAの表面側には、図9、11に明示するように、小径ギヤ部C1a及び大径ギヤ部C1bが上下2段となって形成されたキャリッジ用第1のギヤC1を回動可能に取り付けており、その大径ギヤ部C1bは、前記駆動軸SL1と一体的に回動するギヤG1と歯合する。また、大径ギヤ部C1bの上方に位置する小径ギヤ部C1aの左側及び右側上方には、キャリッジ用第2のギヤC2及びキャリッジ用第3のギヤC3が回動可能に取り付けられている。
【0053】
キャリッジ用第2のギヤC2は、前記テープカセットTCのテープ送り等のための駆動力を伝達する際に使用され、その駆動力は、このギヤC2と連結するキャリッジ用ギヤC4に伝達される。即ち、キャリッジ用第2のギヤC2は、図9、10に明示するように、大径ギヤ部C2a及び小径ギヤ部C2bが上下2段として形成されており、この大径ギヤ部C2aが、第1のギヤC1の小径ギヤ部C1aと歯合する。また、前記ギヤC2の大径ギヤ部C2aの下方に位置する小径ギヤ部C2bが、キャリッジCAの表面側に回動可能に取り付けられたキャリッジ用第4のギヤC4と歯合する。
【0054】
このキャリッジ用第4のギヤC4の側方には、図9、10に示されるように、前記テープカセットTCにおける、使用済みインクリボンIRの巻取り用のリールTC4に挿入可能なテープ送り用のカム部材PC4aが設けられ、このカム部材PC4aの下部に設けられたギヤPC4cと、キャリッジ用第4のギヤC4とが歯合する。また、キャリッジ用第4のギヤC4は、その左側に配置されたキャリッジ用第5のギヤC5と歯合しており、このキャリッジ用第5のギヤC5の記録ヘッドHD側には、アイドルギヤIGが歯合している。また、キャリッジ用第5のギヤC5の側方には、被記録媒体D1及び両面粘着テープYTを相互に押圧して張り合わせるためのテープ駆動ローラTC6に挿入可能なカム部材PC6bが設けられており、このテープ駆動ローラTC6の下部に設けられたギヤPC6aは、キャリッジ用第5のギヤC5と歯合する。
【0055】
それにより、前記ステップモータSLの駆動軸SL1が、図9に示される時計回り(あるいは反時計回り)に回転すると、キャリッジ用第1のギヤC1が、反時計回り(時計回り)に回転し、以下同様に、キャリッジ用第2のギヤC2が、時計回り(反時計回り)に、キャリッジ用第4のギヤC4が、反時計回り(時計回り)に、キャリッジ用第5のギヤC5が、時計回り(反時計回り)に回転することにより、前記ギヤPC6aが時計回り(反時計回り)に回転させて、テープ駆動用カム部材PC6bを反時計回り(時計回り)に回転させるとともに、前記ギヤPC4cを反時計回り(時計回り)に回転させる。そして、ギヤPC4cの反時計回り方向の回転に伴って、前記カム部材PC4aの下方側に装着されたスプリングOSNの締め付け作用により、テープカセットTCの巻取用のトルクを発生させるので、前記巻取リールTC4が、使用済みのインクリボンIRを巻取る。それに対し、ギヤPC4cが時計回り方向に回転する場合には、スプリングOSNが緩むため、巻取リールTC4は、インクリボンIRを送り出さない。
【0056】
尚、前記アイドルギヤIGは、ローラホルダLDが前記テープカセットTC側に近接し、前記プラテンP1が記録ヘッドHDに当接したときに、プラテンP1側に回動可能に取り付けられたギヤ(図示せず)と歯合して、プラテンP1を回転させるものである。
【0057】
一方、キャリッジ用第3のギヤC3の回動は、ワイドステーションWSにおいて、記録ヘッドHD及びプラテンP1の圧接及び離間用の駆動力を伝達する際に使用され、その駆動力は、以下のキャリッジ用ギヤC3、C6、C7、C8、C9、C10、C11、ヘッド駆動カムギヤCKの順番で伝達される。即ち、キャリッジ用第3のギヤC3は、図9、10、12に示されるように、大径ギヤ部C3a及び小径ギヤ部C3bが上下2段として形成されており、この第3のギヤC3の大径ギヤ部C3aが、第1のギヤC1の小径ギヤ部C1aと歯合する。また、第3のギヤC3の小径ギヤ部C3bが、キャリッジCAの表面側に回動可能に取り付けられたキャリッジ用第6のギヤC6と歯合する。
【0058】
このキャリッジ用第6のギヤC6の左側には、図9、11、12に示されるように、キャリッジCAの外側に向かって円弧状に突き出る揺動レバーYBが設けられ、この揺動レバーYBは、その基部を貫通する回動軸YB1の回りに回動することができる。この回動軸YB1を貫通する揺動レバーYBとキャリッジCAとの間には、キャリッジ用第7のギヤC7が回動可能に取り付けられ、このキャリッジ用第7のギヤC7は、キャリッジ用第6のギヤC6と歯合するとともに、揺動レバーYB基部の先端側に回動可能に取り付けられた第8のギヤC8と歯合する。
【0059】
このキャリッジ用第8のギヤC8の左右両側のわずかに離れた位置には、図9、12に示されるように、一対のキャリッジ用第9のギヤC9が回動可能に取り付けられ、揺動レバーYBが前記回動軸YB1の回りに左右に揺動する際に、キャリッジ用第8のギヤC8が一対のキャリッジ用第9のギヤC9のいずれか一方に歯合する位置に存在する他に、いずれのキャリッジ用第9のギヤC9にも歯合しない位置にも存在することができるようになっている。
【0060】
ここで、前記第8のギヤC8が前記第9のギヤC9のいずれにも歯合しない位置に存在するとは、前記第8のギヤC8が、一対のキャリッジ用第9のギヤC9間のまん中の位置にあることをいう。そして、この位置は、揺動レバーYBの先端部YB2が、前記ラックLAの上方側のガイド部材GIの図2の左方側の上方段部GIaに位置する(図9参照)ときに設定されることになって、上方段部GIaが保持手段となる。その場合、前記ステップモータSLの駆動力は、以下のキャリッジ用ギヤC3、C6、C7、C8まで伝達されるが、ギヤC9以降には伝達されない。その結果、テープステーションTSにおいては、記録ヘッドHD及びプラテンP1の圧接及び離間されないことになる。
【0061】
それに対し、キャリッジ用第8のギヤC8が、一対のキャリッジ用第9のギヤC9のいずれか一方に歯合する場合とは、揺動レバーYBの先端部YB2が、ガイド部材GIの上方段部GIaを下って、キャリッジCAが図2の右方(ワイドステーションWS)側に移動して、ステップモータSLが時計方向に回転したときに上記各ギヤの伝達によって、揺動レバーYBがやや右方側に倒れて前記第8のギヤC8が、右側の前記第9のギヤC9と歯合する場合、あるいは、ステップモータSLが反時計方向に回転したときに上記各ギヤの伝達によって、前記揺動レバーYBがやや左方側に倒れて、第8のギヤC8が、左方側の前記第9のギヤC9と歯合する場合をいう。その場合、前記ステップモータSLの駆動力は、前記キャリッジ用ギヤC9以降伝達されることになる。
【0062】
尚、第8のギヤC8が、ステップモータSLの回転方向により、左右の2個のギヤC9のいずれかに歯合することによって、前記モータSLの駆動力がギヤC9に伝達され、モータSLの双方向の駆動を利用することができる。このように1つのモータによって2つの動作を行う場合、各動作は、一般にモータの1方向回転のみを使用することが多く、揺動レバーYBによって支持されるギヤC8は、揺動レバーYBの一方向の回転方向によって、他のギヤC9に歯合したり、または、歯合しないの切り替えを行えば良かった。ところが、本実施の形態のように前記モータSLの双方向の駆動を利用する場合、単純に揺動レバーYBを用いただけでは、1方向の回転時に揺動ギヤ(即ち、第8のギヤC8)が他のギヤC9から逃げてしまって駆動することができなくなる。そのため、揺動レバーYBの両側位置の2ヶ所に、噛み合い用のギヤ(即ち、第9のギヤC9)をそれぞれ設けて、第8のギヤC8が第9のギヤC9から逃げるのを防止している。その結果、揺動レバーYB及び第8のギヤC8が左右に揺動する場合、2個のギヤC9の内のいずれかと必ず歯合できる。また、揺動レバーYB及び第8のギヤC8が左右に揺動しない場合、第9のギヤC9の設ける位置によっては、第8のギヤC8は、ギヤC9のいずれとも噛み合わないニュートラル状態にすることもできる。
【0063】
また、一対の前記第9のギヤC9は、キャリッジ用第10のギヤC10と歯合している。このキャリッジ用第10のギヤC10は、揺動レバーYBの上方側に位置して前記回動軸YB1に回動可能に取り付けられるとともに、キャリッジ用第11のギヤC11と歯合する。そのため、キャリッジ用第11のギヤC11は、ヘッド駆動カムギヤCKと歯合し、このヘッド駆動カムギヤCKは、前記回動軸PC3bの回りに回動することができる。
【0064】
その結果、前記ステップモータSLの駆動軸SL1が、図9に示される時計回り(あるいは反時計回り)に回転すると、キャリッジ用第1のギヤC1が、反時計回り(時計回り)に回転し、以下同様に、キャリッジ用第3のギヤC3が、時計回り(反時計回り)に、キャリッジ用第6のギヤC6が、反時計回り(時計回り)に、キャリッジ用第7のギヤC7が、時計回り(反時計回り)に、キャリッジ用第8のギヤC8が、反時計回り(時計回り)に、キャリッジ用第9のギヤC9が、時計回り(反時計回り)に、キャリッジ用第10のギヤC10が、反時計回り(時計回り)に、キャリッジ用第11のギヤC11が、時計回り(反時計回り)に回転することにより、前記ヘッド駆動カムギヤCKを反時計回り(時計回り)に回転させることができる。
【0065】
そのヘッド駆動カムギヤCKの下面側、即ち、キャリッジCA側には、記録ヘッドHDとプラテンP1との間の圧接及び離間を行うヘッド駆動カムCKaが一体的に設けられており、このヘッド駆動カムCKaは、図17に示されるように、大径部分CK1と小径部分CK2とを有している。
【0066】
このヘッド駆動カムCKaの外周側では、カムホロワーCFがその外周面に当接するように揺動レバーYPに支持されており、このカムホロワーCFは、ヘッド駆動カムCKaの大径部分CK1と当接する場合は、記録ヘッドHDは、プラテンP1と圧接するのに対し、小径部分CK2の外周と当接する場合は、プラテンP1と離間するようになっている。即ち、前記ヘッドHDは、図15、16に示されるように、その支持軸HD1回りに回動可能であって、プラテンP1に対して圧接及び離間することができる。
【0067】
前記キャリッジCAの裏面側には、図15、16に示されるように、圧接及びリリース部材HBが設けられ、この圧接及びリリース部材HBの一端部HB1が、ヘッドHDの基部側に連結されている。また、圧接及びリリース部材HBの他端部HB2には、リリース用及び圧接用の役割を果たすスプリングAS、RSがそれぞれ連結されており、一本のスプリングASは、前記揺動レバーYPの先端部YP2と連結し、別のスプリングRSは、キャリッジCAの図15、16の右方側に連結している。
【0068】
それにより、カムホロワーCFがヘッド駆動カムCKaの大径部分CK1と当接する場合は、図15に示されるように、前記キャリッジCAの裏面側に取り付けられたスプリングASが大きく引き延ばされて、スプリングRSの引っ張り力に打ち勝ち、前記部材HBの他端部HB2を、ヘッド駆動カムギヤCK側に引き寄せる。すると、圧接及びリリース部材HBの一端部HB1の上方への移動に伴って、ヘッドHDは、支持軸HD1回りに時計方向へ回動し、プラテンP1と圧接する。それに対し、図16に示されるように、カムホロワーCFがヘッド駆動カムCKaの小径部分CK2と近接する場合は、スプリングASが引き延ばされずに、前記スプリングASの引っ張り力が、スプリングRSの引っ張り力とつりあう。
【0069】
そのため圧接及びリリース部材HBの他端部HB2がヘッド駆動カムギヤCKから離れ、圧接及びリリース部材HBの一端部HB1が下方へ移動するので、前記ヘッドHDは、支持軸HD1回りに反時計方向へ回動し、プラテンP1から離間する。それにより圧接及びリリース部材HBは、プラテンP1と記録ヘッドHDとの圧接状態及び離間状態にするための圧接・離間手段を構成する。尚、図15、16は、キャリッジCAの表面側に、多くのギヤが取り付けられる前の状態を示したものであって、駆動カムギヤCK、第11のギヤC11、スプリングRS、AS等の関係を分かりやすく明示するものである。
【0070】
このように駆動カムギヤCKは、駆動モータとしてのステップモータSLの駆動を受けるとともに、他の部材としてのカムホロワーCFに、その駆動を伝達する駆動伝達部材としての機能を果たす。そして、そのギヤCKは、図17に示されるように、その外周に前記第11のギヤC11と歯合する歯部CKgを有している他に、この歯部CKg全体の3分の2程度を覆う鍔部CKbを備えている。そして、その鍔部CKbの存在の有無を検出する透過型のセンサーSZが、キャリッジCAの図9の左方側上方に設けられており、このセンサーSZが、鍔部CKbの存在の有無を検出することによって、記録ヘッドHD及びプラテンP1間の圧接及び離間を行う際の原点を検出する役割を果たしている。尚、図17は、ヘッド駆動カムギヤCKを図15、16に対して、裏面側から見た図である。
【0071】
具体的には、図16に示されるヘッド駆動カムギヤCKが反時計方向に回転して図15に至る途中、即ちカムホロワーCFはヘッド駆動カムCKaの小径部分CK2と大径部分CK1との間を移行する移行動作中では、透過型センサSZの検出位置に、ヘッド駆動カムギヤCKの鍔部CKbがあって、その鍔部CKbで遮蔽される状態になる。そして、記録ヘッドHDが、プラテンP1への圧接位置(カムホロワーCFが大径部分CK1の終端部分)またはプラテンP1から離間位置(カムホロワーCFが小径部分CK2)にあると、前記鍔部CKbが、透過型センサSZの検出位置に存在しなくなって透過状態となる。尚、鍔部CKbがある位置が、ヘッド駆動カムCKaの大径部分CK1及び小径部分CK2の位置と必ずしも一致していないが、この理由は、センサーSZの鍔部CKbを検出する位置がずれているからである。
【0072】
かかる場合、記録ヘッドHDの圧接・リリース用の原点位置を検出する際、センサSZが、鍔部CKbの不存在(透過)または存在(遮蔽)のみを検出したのでは、ヘッド駆動カムギヤCKが、圧接状態及び離間状態、更には、前記移行状態のどの位置にいるのかを判断できない。即ち、制御装置CPは、鍔部CKbが、透過型センサSZの検出位置に存在しない透過状態の時に、前記ヘッドHDがプラテンP1に圧接しているのかあるいは離間しているのか、更には、鍔部CKbが、透過型センサSZの検出位置に存在する場合に、圧接状態から離間状態への移行中か、あるいは前記離間状態から圧接状態への移行中かを判別できない。
【0073】
そのため、ヘッド駆動カムギヤCKの外周歯部CKgの鍔部CKbの存在するところには、歯部CKgがない部分、即ち、欠歯CKcが設けられ、この欠歯CKcでは、前記第11のギヤC11は前記外周歯部CKgと歯合しない状態になる。つまり、駆動伝達部材としてのヘッド駆動カムギヤCKは、ステップモータSLの駆動を他の部材に伝達しない不伝達領域部としての欠歯CKcを備え、この欠歯CKcに第11のギヤC11が至る前までは、ヘッド駆動カムギヤCKが回動する。そして、図17に示されるヘッド駆動カムギヤCKが、時計方向に回転して(図15、16では反時計方向に回転)、前記第11のギヤC11が欠歯CKcにさしかかると、欠歯CKcによりヘッド駆動カムギヤCKはそれ以上回転しなくなる。そのため、制御装置CPが、たとえステップモータSLに必要以上のパルス分を付与しても、ヘッド駆動カムギヤCKを回転させることができず、鍔部CKbが、透過型センサSZの検出位置に存在して、透過状態にはならない。
【0074】
それに対し、図17に示されるヘッド駆動カムギヤCKが、反時計方向に回転すると(図15、16では時計方向に回転)、欠歯CKcに至る前のところで、鍔部CKbが透過型センサSZの検出位置に存在する遮蔽状態から、鍔部CKbが透過型センサSZの検出位置に存在しない透過状態になるので、制御装置CPは、ヘッド駆動カムギヤCKの回転方向を判別できる。そして、制御装置CPがステップモータSLに所定以上のパルス分を付与して、ヘッド駆動カムギヤCKを、ヘッドHDを離間する方向に回転させると、ヘッド駆動カムギヤCKの欠歯CKcが作用し、この位置が記録ヘッドHDの圧接・リリース制御用の原点となっている。それにより、制御装置CPは、ヘッド駆動カムギヤCKの回転方向及び圧接・リリース制御用の原点が判ると、その原点からどれだけのパルス分をステップモータSLに付与すれば、離間状態になったり、あるいは、圧接状態になるか、更には、圧接状態から離間状態への移行状態、あるいは、離間状態から圧接状態への移行状態であるかを判別することができる。
【0075】
従って、本実施の形態のテープ印字装置1を駆動する際には、記録ヘッドHDの圧接・リリース用の原点検出を行う必要があって、最初に、制御装置CPが、ステップモータSLに所定以上のパルス分を付与して、透過型センサSZが前記遮蔽状態の信号から前記透過状態の信号へ変化するか否かを判別すればよい。即ち、遮蔽状態の信号から透過状態の信号への変化を検出しない場合、制御装置CPは、ステップモータSLを反対方向に駆動して、遮蔽状態の信号から前記透過状態の信号へ変化することを確認して、そのカムギヤCKの回転方向を判別する。
【0076】
以上の態様により、判別手段としての制御手段CPは、プラテンP2と記録ヘッドHDとの圧接状態及び離間状態を判別するとともに、その圧接状態から離間状態へあるいは離間状態から圧接状態への移行状態を判別することができ、具体的には、検出手段としての前記検出センサーSZは、前記圧接状態及び離間状態と、前記移行状態とを判別し、この検出センサーSZの結果に基づいて、前記圧接状態と前記離間状態とを判別することができる。
【0077】
また、ヘッド駆動カムギヤCKの欠歯CKcには、切り欠き孔CKdを設け、この切り欠き孔CKdには、歯部CKgの一部を構成する弾性片部CKeが形成されており、この弾性片部CKeは弾性力を有している。そのため、第11のギヤC11がヘッド駆動カムギヤCKにさしかかって、ヘッド駆動カムギヤCKが時計方向の回転する場合、弾性片部CKeはその弾性力で前記第11のギヤC11側に付勢されるにも関わらず、弾性片部CKeは、ヘッド駆動カムギヤCKの中央方向(図18で仮想線で記載)に弾かれて、第11のギヤC11の外周の歯部CKgと歯合できずに、ヘッド駆動カムギヤCKを図17の時計方向に回転させることができない。
【0078】
それに対し、ヘッド駆動カムギヤCKが図17の反時計方向に回転する場合、第11のギヤC11は弾性片部CKeとヘッド駆動カムギヤCKの外周の歯部CKgとに歯合することができるので、ヘッド駆動カムギヤCKが回転させることができる。但し、第11のギヤC11がヘッド駆動カムギヤCKにさしかかって、ヘッド駆動カムギヤCKを図17の時計方向に回転させ続けた後に、ヘッド駆動カムギヤCKを反時計方向に回転させようとしても、第11のギヤC11の歯部とヘッド駆動カムギヤCK外周の歯部CKgとは歯合しない。そのため、キャリッジCAには、第11のギヤC11の歯部とヘッド駆動カムギヤCK外周の歯部CKgとを歯合できるように、図15、16に破線で示される板ばねUBが取り付けられ、この板ばねUBは、ヘッド駆動カムギヤCKを図15、16の時計回り方向に付勢している。
【0079】
また、図9の揺動レバーYBの裏面側のラックLA上、即ち、ライン記録モードが行われる領域には、記録ヘッドHDの存在を検出するためのセンサーSYが設けられており、このセンサーSYは、記録装置のイニシャル動作を検出するための検出手段としての役割を果たす。そして、このセンサーSYは、記録ヘッドHDを搭載するキャリッジCAが、ワイドステーションWSとテープステーションTSとの間を搬送される際に、前記キャリッジCA上に設けられた突起RZが、作動片SY1と当接することにより、キャリッジCAを検出して、制御装置CPは、キャリッジCAの存在位置を判別することができる。
【0080】
次に、この実施の形態の記録ヘッドHD等と、前記被記録媒体D1を搬送支持するためのプラテンP1等とを、相互に圧接もしくは離間させる機構について説明する。
この圧接もしくは離間させる機構は、図6に示されるように、駆動軸SN1を正転及び逆転駆動できる駆動モータSNと、この駆動モータSNの駆動軸SN1の回動を受ける回動伝達手段SDとからなる。この回動伝達手段SDは、駆動軸SN1の一方向への回転を受けることにより、図21に明示するように、プラテンP1及びテープ貼合せローラP3を支持するローラホルダLDを、記録ヘッドHD及びテープ駆動ローラTC6に圧接させる圧接動作を行うのに対し、駆動軸SN1の反対方向への回転を受けることにより、プラテンP1及びテープ貼合せローラP3を支持するローラホルダLDを、記録ヘッドHD及びテープ駆動ローラTC6から離間させる離間動作を行うことができる。
【0081】
具体的には、前記一対のテープステーションTS側には、前記ステップモータSNが固着されており、このステップモータSNは、上述した如くテープステーションTS時における記録ヘッドHD等及びプラテンP1等間の圧接及び離間と、ワイドステーションWS時における用紙送りとを選択的に行うために使用される。このように駆動源としてのステップモータSNを、二つの用途に利用する理由は、ステップモータSNの駆動力を有効に活用するためである。
【0082】
その短辺側シャーシHS1及び長辺側シャーシHS2間には、回動伝達手段SDの一部を構成する用紙送り用及び圧接及び離間用のギヤトレインGY等が設けられている。これらギヤトレインGY等は、図6、19、20に示されるように、ステップモータSNの駆動軸SN1の回動を受け、テープステーションTS時における記録ヘッドHD等とプラテンP1等との間の圧接及び離間用の駆動力の伝達と、ワイドステーションWS時における用紙送り用の駆動力の伝達とを、選択的に切り替えれるように構成されている。具体的には、そのステップモータSNの駆動軸SN1は、短辺側シャーシHS1の切欠部(図示せず)を介して、長辺側シャーシHS2に向かって突き出ており、この駆動軸SN1の先端側には、駆動軸SN1と一体的に回動するギヤG2が取り付けられている。
【0083】
そのため、このギヤG2と歯合するギヤG3の大径ギヤ部G3aは、記録ヘッドHD等とプラテンP1等との間の圧接及び離間用の駆動力の伝達のため、そのギヤG3の小径ギヤ部G3b、スライド可能なスライドギヤSG、第1のかさ歯車付きギヤK1、第2のかさ歯車付きギヤK2、伝達遅延部としての二枚重ねの歯車NG、扇形ギヤED等からなる回動伝達手段SDを介して、前記駆動軸SN1の回動を伝達することができる(図6、20、21参照)。その結果、駆動軸SN1の正転または逆転は、ローラ・リリースロッドLTを左右に往復移動させ(図21(a)(b)(c)参照)、ローラホルダLDに支持されるプラテンP1及びテープ貼合せローラP3を、記録ヘッドHD及びテープ駆動ローラTC6に対して、それぞれ圧接及び離間させることができる。
【0084】
更にプラテンP1等を記録ヘッドHD等に圧接及び離間させる構造について、図21を参照して詳述すると、前記ローラホルダLDは、その先端側にプラテンP1及びテープ貼合せローラP3を回動自在に支持するとともに、その基端側で回動軸LD1によって、キャリッジCAに対して密接及び離間するように回動可能に支持されている。そのローラホルダLDの下面側には、ローラ・リリースロッドLTの先端部に回転ローラを備えたカム部LT1が当接しており、ローラ・リリースロッドLTが左方に向かって移動する(図21(b)参照)と、そのカム部LT1がローラホルダLDを押し上げて、プラテンP1とテープ貼合せローラP3とを、また、記録ヘッドHDとテープ駆動ローラTC6とをそれぞれ圧接させることができる(図21(c)参照)。それに対し、ローラ・リリースロッドLTが右方に向かって移動すると、そのカム部LT1がローラホルダLDの下面側を押し上げずに、ローラホルダLDは自重で下がるため、ローラホルダLDの先端側をキャリッジCAに対して離間させることができる(図21(a)参照)。
【0085】
そのローラ・リリースロッドLTは、その基端側に連結された揺動レバーLBの先端部LB1が、図21の左右に揺動することによって、左右方向に移動されるように構成されている。即ち、この揺動レバーLBの先端部LB1の揺動は、揺動レバーLBの基端部LB2が、第1のかさ歯車付きギヤK1、第2のかさ歯車付きギヤK2、二枚重ねの歯車NGを介して、駆動軸SN1の正転または逆転の駆動力の伝達を受けた扇形ギヤEDと一体的に回動することにより行われる。具体的には、第2のかさ歯車付きギヤK2が、反時計回り(もしくは時計回り)して、二枚重ねの歯車NGが、時計回り(反時計回り)し、更に、扇形ギヤEDが、反時計回り(時計回り)することにより、揺動レバーLBの先端部LB1が、図21の右方向(左方向)に移動し、更にはローラ・リリースロッドLTが、図21の右方向(左方向)に移動する。もっとも、回動伝達手段SDの態様は、必ずしも上記実施の形態に限定されるわけではなく、例えば、上記ギヤトレイン等とは異なった態様を採用してもよい。
【0086】
また、その回動伝達手段SDは、前記駆動軸SN1を一方向へ回転(正転)させて、前記圧接動作をした後に、駆動軸SN1を前記反対方向(逆転)へ回転させることにより、前記離間動作する際に、前記駆動軸SN1の反対方向への回転を直ちに伝達させずに、所定時間その伝達を遅延する伝達遅延部としての2枚重ねの歯車NGを備えている。
【0087】
この伝達遅延部は、2枚の歯車NGを、図22に示されるように、その回転軸NG3が相互に一致するように重ね合わせ、一方の歯車NG1の側面に摺動用の空間部としての長孔NGaを設けるとともに、他方の歯車NG2の側面に、その長孔NGaに嵌合する突部NGbを設けてなる。そのため、この突部NGbが、前記長孔NGaの内側の両端部NGa1、NGa2の間を摺動している状態では、前記駆動モータとしてのステップモータSNの駆動軸SN1が、前記反対方向へ回転しても、その回転を直ちに伝達させない。
【0088】
具体的には、前記歯車NG2が図21の紙面手前側に位置し、歯車NG1が図21紙面向こう側に位置するようにして相互に重ねられており、2枚の歯車NGの中心の貫通孔を前記回転軸NG3が貫通するので、歯車NG1、NG2はそれぞれ前記回転軸NG3を回転中心として回動できる。そして、前記歯車NG1は、図6に示されるように、前記扇形ギヤEDとのみ歯合するのに対し、歯車NG2は、第2のかさ歯車付きギヤK2の基端側ギヤ部K2aとのみ歯合する。
【0089】
そのため、第2のかさ歯車付きギヤK2によって、歯車NG2が回転させられ、長孔NGaの内側に嵌め込まれた突部NGbが、長孔NGaの両端部NGa1、NGa2の間を摺動している状態では、前記ステップモータSNの駆動軸SN1が、前記反対方向へ回転しても、歯車NG2は歯車NG1を回転させることなく、駆動軸SN1の回転を直ちに扇形ギヤEDに伝達させない。そして、突部NGbが、長孔NGaの両端部NGa1、NGa2の内のいずれか一方の端部NGa1、NGa2と当接した直後から、歯車NG2は歯車NG1を回転させ始め、駆動軸SN1の回転を扇形ギヤEDに伝達させる。
【0090】
それにより、前記伝達遅延部が動作している所定時間、即ち、突部NGbは、長孔NGaの両端部NGa1、NGa2の間を摺動している時間、前記駆動軸SN1による駆動が直ちに伝達されず、前記回動伝達手段SDにおける駆動の伝達が解除される。そのため、ステップモータSNのディテント・トルクもしくはギヤK1、K2、NG、ED等相互間にかかる負荷等がなくなったり、もしくは小さくなる。もっとも、伝達遅延部の態様は、必ずしも上記実施の形態に限定されるわけではなく、上記とは異なった態様を採用してもよく、例えば、機械部材を相互に組み合わせた回動伝達手段SDに、前記伝達遅延部に対応する「いわゆる遊び」及び「駆動軸による駆動が直ちに伝達されない不感帯分」を機械的あるいは電気的に設けてもよいし、それ以外の構成を採用してもよい。
【0091】
また、ローラリリースロッドLTのカム部LT1は、図2や図21における左方向に移動すると、ローラホルダLDと本体フレーム2の底面2bとに挟まれた状態になり、この状態において、前記プラテンP1及びテープ貼合せローラP3を、記録ヘッドHD及びテープ駆動ローラTC6に対して相互に圧接させた状態に保つ保持手段としての役割を果たしているので、ステップモータSNを回転し続けることなく、プラテンP1等と記録ヘッドHD等との圧接を保つことができ、記録ヘッドHDは、プラテンP1及び記録ヘッドHDの間で支持される被記録媒体D1に記録することができる。そのため、図21(c)において、前記駆動軸SN1を前記反対方向へ回転して、前記突部NGbが長孔NGaの記録ヘッドHD側の一端からステップモータSN側の他端へ移動するように、ステップモータSNの動作を制御するのが望ましい。
【0092】
前記プラテンP1等と記録ヘッドHDとを相互に圧接させた状態を解除して、プラテンP1等と記録ヘッドHDとを相互に離間させる操作部(図示せず)が、本体フレーム2裏側の外側から操作できる位置に設けられている。もっとも、前記操作部は、必ずしもこの態様に限った訳ではなく、図23に示されるように、例えば、操作用レバーLXとして、前記ロッドLTの基端側に取り付けてもよい。それにより、前記突部NGbが長孔NGaの上記他端へ移動した状態で、操作用レバーLXの先端側を摘んで回動させれば、前記回転伝達手段SDにおける駆動の伝達は解除されているので、ステップモータSNのディテントトルク、もしくはギヤK1、K2、KG等の相互間にかかる負荷等が無くなったり、もしくは小さくなっているので、小さな力で容易にプラテンP1等と記録ヘッドHD等とを相互に離間させることができる。
【0093】
次に、用紙送りローラ部JR1、JR2等を回動させる態様について説明する。スライドギヤSGは、スプリングバネSB1、SB2、切替用レバーKBの作用により図19、20の左右方向にスライドして、小径ギヤ部G3bと選択的に歯合することができる。ギヤG3の大径ギヤ部G3aは、ワイドステーションWS時における用紙送り用の駆動力を伝達すべく、前記ギヤG3の小径ギヤ部G3b、スライドギヤSG、前記長辺側シャーシHS2に沿って並設された用紙送り用の第1のギヤY1〜第7のギヤY7等を介して、ステップモータSNの回動を伝達し、用紙送りローラ部JR1、JR2等を回動させる。このようにスライドギヤSGを図19、20の左右方向にスライドさせて、ワイドステーションWS時における用紙送り用の駆動力として使用したり、テープステーションTS時における記録ヘッドHD等及びプラテンP1等間の圧接及び離間させたりして、駆動源としてのステップモータSNの駆動力を有効に活用する。
【0094】
更に詳述すると、前記長辺側シャーシHS2から短辺側シャーシHS1に向かって突き出ている回動軸HS3には、二つのギヤ、即ち、前記ギヤG3及び用紙送り用の第2のギヤY2が、その軸方向に並んで回動可能に取り付けられており、短辺側シャーシHS1に近接するギヤG3は、大径ギヤ部G3a及び小径ギヤ部G3bが一体として形成されているのに対し、長辺側シャーシHS2に近接する用紙送り用の第2のギヤY2は、平板状となっている。そして、ギヤG3の側方には、駆動力を切り替えるためのスライドギヤSGが設けられ、このスライドギヤSGは、ギヤG3の小径ギヤ部G3bと歯合した状態で、長辺側シャーシHS2から短辺側シャーシHS1に向かって突き出ている支持軸HS4に沿ってスライド可能となっている。
【0095】
この支持軸HS4には、長辺側シャーシHS2から短辺側シャーシHS1に向かって、押圧スプリングSB1、スライドギヤSG及びスライド部材F1がその順番に取り付けられ、この押圧スプリングSB1が、スライドギヤSG及びスライド部材F1を、長辺側シャーシHS2から短辺側シャーシHS1に向かって付勢している。また、長辺側シャーシHS2の後方側には、支持軸HS5がワイドステーションWS側からテープステーションTS側に向かって延設されており、この支持軸HS5の先端側の止め具HS6が、スライド部材F1及び押圧スプリングSB2を支持軸HS5に取り付けることにより、押圧スプリングSB2は、スライド部材F1をワイドステーションWS側に付勢している。
【0096】
そして、複数の押圧スプリングSB1、SB2、及び、次に述べる切り替えレバーKBの作用により、前記スライド部材F1がスライドギヤSGを長辺側シャーシHS2側もしくは短辺側シャーシHS1側に近接するように移動して、第1のかさ歯車付きギヤK1もしくは第1のギヤY1のいずれか一方に歯合するようになっている。
【0097】
前記切り替えレバーKBは、スライドギヤSGを、第1のかさ歯車付きギヤK1もしくは第1のギヤY1のいずれか一方に歯合させるための構成要素であって、図24に示されるように、左方側から第1、第2、第3の腕部KB1、KB2、KB3を有する切り替えレバーKBが、長辺側シャーシHS2に取り付けられた軸KB4の回りに回動可能に取り付けられている。この切り替えレバーKBは、スライド部材F1に当接して、スライド部材F1とともにスライドギヤSGを、長辺側シャーシHS2(即ちワイドステーションWS)側、または短辺側シャーシHS1(即ちテープステーションTS)側へ移動可能とする。
【0098】
即ち、キャリッジCAがテープステーションTSに位置する時は、図24の実線に示されるように、第1、第2の腕部KB1、KB2が、軸KB4の回りにテープステーションTS側に向かって倒れた状態で、第3の腕部KB3が立ち上がった状態にあり、第1の腕部KB1の先端部がスライド部材F1を押圧して、テープステーションTS側に移動させた状態にある(図20参照)。それに対し、キャリッジCAがワイドステーションWSに位置する時は、図24の仮想線で示されるように、第1、第2の腕部KB1、KB2は立ち上がった状態にあるとともに、第3の腕部KB3は、ワイドステーションWS側に向かって倒れた状態で、前述のごとく第1の腕部KB1の先端部がスライド部材F1を押圧せずに、スプリングバネSB2によって、スライド部材F1を長辺側シャーシHS2(ワイドステーションWS)側へ移動させ、第1の腕部KB1に当接することになる(図19参照)。
【0099】
そして、キャリッジCAがテープステーションTSからワイドステーションWSへ移動(図24の実線から仮想線へ移動)する際、キャリッジCAの切替作用部としての突起CP1が第3の腕部KB3の側部に当接して、切り替えレバーKBはワイドステーションWS側に押し倒されて、軸KB4の回りにほぼ90度回転し、第1の腕部KB1の先端部とスライド部材F1との係合を外す。それに対し、キャリッジCAがワイドステーションWSからテープステーションTSへ移動(図24の仮想線から実線への移動)する際に、キャリッジCAの突起CP1が、第2の腕部KB2の側部に当接して、切り替えレバーKBはテープステーションTS側に押し倒させて、軸KB4の回りにほぼ90度回転し、第1の腕部KB1の先端部とスライド部材F1とを係合させる。
【0100】
それにより、切り替えレバーKB及び第1の押圧スプリングSB1の作用の下、スライド部材F1を短辺側シャーシHS1(テープステーションTS)側へ移動することによって(図20参照)、スライドギヤSGがギヤG3の小径ギヤ部G3bと歯合する。その結果、スライドギヤSGは、第1のかさ歯車付きギヤK1と歯合して、テープステーションTS時における記録ヘッドHD及びローラホルダ等の間の圧接及び離間用の駆動力を前述のごとく伝達する。
【0101】
一方、切り替えレバーKB及び第2の押圧スプリングSB2の作用の下、スライド部材F1が、長辺側シャーシHS2(ワイドステーションWS)側へ移動することによって(図19参照)、スライドギヤSGが、第2のギヤY2の側方に配置された第1のギヤY1と歯合する。その結果、ワイドステーションWS時における用紙送り用の駆動力を、ギヤトレインとしての第2のギヤY2〜第7のギヤY7等へと伝達することができる。
【0102】
具体的には、第1のギヤY1は、スライドギヤSGと歯合する大径部Y1a及びこの大径部Y1aの長辺側シャーシHS2側の小径部Y1bからなり、その小径部Y1bが、用紙送り用のローラ部JR2の軸部JR2bの端部に取り付けられギヤJR2cと歯合し、被記録媒体D2の先端部を前後に搬送するように、ローラ部JR2の軸部JR2bを回動する。また、第1のギヤY1の大径部Y1aは、前記第2のギヤY2と歯合し、更に、第2のギヤY2は、このギヤY2の側方(図19、20の紙面上方)に取り付けられた第3のギヤY3と歯合し、この第3のギヤY3は、このギヤY3の側方(図19、20の紙面上方)に取り付けられた第4のギヤY4と歯合する。
【0103】
第4のギヤY4は、このギヤY4の側方(図19、20の紙面上方)に取り付けられた第5のギヤY5と歯合し、この第5のギヤY5は、このギヤY5の側方(図19、20の紙面左方)に取り付けられた第6のギヤY6と歯合する。この第6のギヤY6は、このギヤY6の側方(図19、20の紙面手前)に取り付けられた第7のギヤY7と歯合するが、この第7のギヤY7は、前記第6のギヤY6と歯合する大径部Y7a及びこの大径部Y7aの長辺側シャーシHS2側の小径部Y7bからなる。そして、その小径部Y7bが、用紙送り用のローラ部JR1の軸部JR1bの端部に取り付けられギヤJR1cと歯合し、被記録媒体D2の先端部を前後に搬送するように、ローラ部JR1の軸部JR1bを回動する。
【0104】
尚、第7のギヤY7の大径部Y7aの側方(図3の紙面上方)には、前記支持用突起ST1を回動させるため、支持用突起ST1と一体的に回動するギヤST3と前記大径部Y7aとを連結するギヤST4が設けられており、前記支持用突起ST1は、ステップモータSNの回動を受けて、巻装状態の被記録媒体D2の先端部を巻戻したり、あるいは引き出したりする。
【0105】
それにより、この実施の形態においては、スプリングバネSB1、SB2、切替用レバーKB、当接部材としての突起CP1が、切り替え手段を構成するが、必ずしもこの態様に限ったわけではなく、他の態様を採用しても良い。
【0106】
次に、記録装置の一例としてのテープ印字装置1の制御系について図14に基づいて説明する。図14において、テープ印字装置1の制御装置CPは、中央制御装置(以下CPUという)を中核として構成されており、そのCPUには、読み出し専用メモリ(以下ROMという)及び読み書き自在メモリ(以下RAMという)が内蔵されている。ROMには、モータSL、SM、SNの駆動制御プログラム、キーボード3の各キーを介して入力された文字等をディスプレイ5に表示させる表示プログラム、その他テープ印字装置1の操作上必要な各種のプログラム等が記憶されている。尚、前記CPUに接続されるCG−ROMは、文字等の表示時や印字時にそのイメージデータを発生するためのキャラクタジェネレータである。一方、RAMには、表示バッファ、印字バッファ等の各種のデータ記憶領域が設けられており、この種のデータが一時的に記憶される。
【0107】
また、モータ駆動回路SLk、SMk、SNkは、前記ステップモータSL、SM、SNを駆動するための回路である。更に、上述した各種センサSQ、SY、SE、SZ等は、既述したごとく、キャリッジCAの存在の有無、カセットTC、RCの装着の有無、被記録媒体D1、D2の種類、幅、存在の有無等を検出し、その信号をCPUに送出する。また、記録ヘッドHDは、記述した如く、列状に形成された多数の発熱素子を有しおり、CPUを介して各発熱素子を選択的に発熱駆動することによりインクリボンIRを介して被記録媒体D1、D2上に文字等の印字を行うことができる。
【0108】
以上詳述した如く、この実施の形態のテープ印字装置1によれば、記録素子を少なくとも一方向に列設した記録ヘッドHDと、この記録ヘッドHDに対して、長尺状の被記録媒体D2の先端部を前記列設方向に搬送させるステップモータSN、ギヤトレインGYと、被記録媒体D2の搬送方向における記録ヘッドHDの下流側に配設され、その被記録媒体HDを切断する切断装置KCとを備えており、記録素子の配列(L1)分単位で被記録媒体D2の先端部を搬送させ、その搬送の停止状態で、記録ヘッドHDが記録動作を行う。そして、制御装置CPは、前記切断装置KCの切断動作の直前における被記録媒体D2の搬送量(L3)を、記録素子の配列(L1)分より少なくし、切断装置KCの切断動作を行った後に、残りの搬送量(L4)だけ搬送した状態で、前記記録ヘッドHDが記録を行うを有する。それにより、被記録媒体D2における切断前に記録した部分と切断後に記録した部分との間に、ホワイトラインとか、もしくは、著しい記録の重なりとかが生じることを防止でき、切断前に記録した部分と切断後に記録する部分とがきれいにつながって、被記録媒体D2には鮮明な記録ができる。
【0109】
尚、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形、改良が可能であることは勿論である。例えば、ライン記録モードでは、被記録媒体ID及びインクリボンIRを収納する第1のカセットTCを使用し、シリアル記録モードでは、インクリボンIRのみを収納する第2のカセットRCを使用しているが、必ずしもこの態様に限定される訳ではなく、例えば、被記録媒体IDのみを収納するカセットTCを使用してもよい。また、第2のカセットRCが収納するインクリボンIRは、複数色のインクが順番に塗布されているインクリボンである必要はなく、例えば、単色のインクリボンであってもよい。また、駆動モータとしては、ステップモータ以外のモータを使用してもよい。
【0110】
また、被記録媒体D1を搬送するためのステップモータSLを、シリアル記録モードにおける、記録ヘッドHDと被記録媒体D2との間の圧接及び離間のために使用すること、もしくは、被記録媒体D2を搬送するためのステップモータSNを、ライン記録モードにおける、記録ヘッドHDと被記録媒体D1との間の圧接及び離間のために使用することは、望ましい態様であるが、必ずしもその態様に限定される訳ではない。また、第1のプラテンP1は、円筒状に形成され、前記第2のプラテンP2は、被記録媒体D2の支持する面が平面状に形成されているのが好ましいが、その態様でなくてもよい。
【0111】
また、幅広の被記録媒体D2を巻装した状態で保持するカセットHS0(図4参照)は、例えば、用紙送り出し口内側に、送りローラを設けてもよい。また、プラテンと駆動ローラとは、前記実施の形態では、別の部材であったが、同一部材からなっていてもよい。更には、プラテンもしくは駆動ローラのいずれか一方のみ、または、双方を備えていてもよい。
【0112】
また、本発明の記録装置は、必ずしもテープ印字装置である必要はなく、例えば、一般的なサーマルプリンター等の他、被記録媒体として感熱性孔版原紙、多孔性樹脂板等をスタンプの版下として用いる記録装置であってよい。また、記録ヘッドは、サーマルヘッド以外であってもよい。
【0113】
【発明の効果】
請求項1に記載された記録装置によれば、記録素子を少なくとも一方向に列設した記録ヘッドと、この記録ヘッドに対して、長尺状の被記録媒体の先端部を前記列設方向に搬送させる搬送手段と、前記被記録媒体の前記搬送方向における記録ヘッドの下流側に配設され、その被記録媒体を切断する切断装置とを備え、前記記録素子の列設長さとほぼ同じ長さ分単位で被記録媒体の先端部を搬送させ、その搬送の停止状態で、記録ヘッドが記録動作を行う記録装置において、前記切断装置の切断動作の直前における被記録媒体の搬送量を、前記記録素子の列設長さとほぼ同じ長さ分より少なくし、切断装置の切断動作を行った後に、残りの搬送量だけ搬送した状態で、前記記録ヘッドが記録を行う制御手段を有するので、切断装置のカッター等によって被記録媒体が引っ張られて、被記録媒体の搬送機構に用いられているギヤトレイン中にバックラッシュが生じても、残りの搬送量だけ搬送する際に、そのバックラッシュ分だけ調整すればよい。それにより、被記録媒体における切断前に記録した部分と切断後に記録する部分との間に、ホワイトラインとか、もしくは、著しい記録の重なりとかが生じることを防止でき、切断前に記録した部分と切断後に記録する部分とがきれいにつながって、被記録媒体には鮮明な記録ができる。
【0114】
また、請求項2に記載された記録装置によれば、被記録媒体の裏面側には、片面に剥離紙を重ね合わせた両面粘着テープが貼付けられているので、剥離紙を両面粘着テープから剥せば、例えば、ファイルの背表紙等の被貼付物に、その両面粘着テープを介して、被記録媒体を容易に貼付けることができる。
【0115】
また、請求項3に記載された記録装置によれば、記録素子は、発熱素子であって、その列設方向に交差する方向に、記録ヘッドを往復搬送するヘッド搬送手段を設けたので、記録ヘッドが幅広の被記録媒体に対して記録素子の列設方向と交差する方向に往復搬送し、発熱素子が選択的に発熱すれば、シリアル記録モードで幅広の被記録媒体に記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録装置の一実施の形態であるテープ印字装置の外観図である。
【図2】図1に示すテープ印字装置の内部構造を示す正面図である。
【図3】図1に示すテープ印字装置の内部構造を示す平面図である。
【図4】前記テープ印字装置における幅広の被記録媒体と記録へッドとの位置関係を示す図である。
【図5】図2のテープステーションの一部を拡大して示す正面図である。
【図6】図3のテープステーションの一部を拡大して示す平面図である。
【図7】この実施の形態のテープカセットを示す拡大正面図である。
【図8】この実施の形態のリボンカセットを示す拡大正面図である。
【図9】この実施の形態のキャリッジを示す拡大正面図である。
【図10】図9のキャリッジ上に取り付けられた主要部品を、I−I線側からみた側面図である。
【図11】図9のキャリッジ上に取り付けられた主要部品を、II−II線側からみた側面図である。
【図12】図9のキャリッジ上に取り付けられた主要部品を、III−III線側からみた側面図である。
【図13】図9のキャリッジ上に取り付けられた主要部品を、IV−IV線側からみた側面図である。
【図14】この実施の形態のテープ記録装置の制御構成を示すブロック図である。
【図15】図9のキャリッジからギヤ等を取り除いた状態であって、記録ヘッドがプラテンに圧接される状態を示す拡大正面図である。
【図16】図9のキャリッジからギヤ等を取り除いた状態であって、記録ヘッドがプラテンに離間される状態を示す拡大正面図である。
【図17】この実施の形態のヘッド駆動カムギヤを示す拡大正面図である。
【図18】図17のヘッド駆動カムギヤの一部と、ギヤと関係を拡大して示す正面図である。
【図19】この実施の形態の幅広の被記録媒体の搬送、及び、記録ヘッドと第1のプラテンとを圧接・離間するための主要部品を示す拡大平面図である。
【図20】この実施の形態の幅広の被記録媒体の搬送、及び、記録ヘッドと第1のプラテンとを圧接・離間するための主要部品を示す拡大平面図である。
【図21】この実施の形態の記録ヘッドとプラテンとを圧接・離間する際の、相対的な位置関係を示す図である。
【図22】この実施の形態の伝達遅延部を分解して示す斜視図である。
【図23】この実施の形態の記録ヘッドからプラテンを離間させるための操作部材の他の実施例を示す正面図である。
【図24】この実施の形態のキャリッジの移動と切り替えレバーとの関係を示す図である。
【符号の説明】
1 テープ印字装置(記録装置)
HD 記録ヘッド
D1 幅狭の被記録媒体(被記録媒体)
CH ヘッド搬送手段
D2 幅広の被記録媒体(被記録媒体)
SN ステップモータ(搬送手段)
R1、R2 搬送ローラ部(搬送手段)
GY ギヤトレイン(搬送手段)
KC 切断装置
CP 制御装置(制御手段)
L3、L4 搬送量
L1 配列分(列設長さ分)

Claims (3)

  1. 記録素子を少なくとも一方向に列設した記録ヘッドと、
    この記録ヘッドに対して、長尺状の被記録媒体の先端部を前記列設方向に搬送させる搬送手段と、
    前記被記録媒体の前記搬送方向における記録ヘッドの下流側に配設され、その被記録媒体を切断する切断装置とを備え、
    前記記録素子の列設長さとほぼ同じ長さ分単位で被記録媒体の先端部を搬送させ、その搬送の停止状態で、記録ヘッドが記録動作を行う記録装置において、
    前記切断装置の切断動作の直前における被記録媒体の搬送量を、前記記録素子の列設長さとほぼ同じ長さ分より少なくし、切断装置の切断動作を行った後に、残りの搬送量だけ搬送した状態で、前記記録ヘッドが記録を行う制御手段を有することを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載する記録装置において、
    前記被記録媒体の裏面側には、片面に剥離紙を重ね合わせた両面粘着テープが貼付けられていることを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1または2に記載する記録装置において、
    前記記録素子は、発熱素子であって、その列設方向に交差する方向に、記録ヘッドを往復搬送するヘッド搬送手段を設けたことを特徴とする記録装置。
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