JPH10193427A - 二重管の製造方法 - Google Patents

二重管の製造方法

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JPH10193427A
JPH10193427A JP9002215A JP221597A JPH10193427A JP H10193427 A JPH10193427 A JP H10193427A JP 9002215 A JP9002215 A JP 9002215A JP 221597 A JP221597 A JP 221597A JP H10193427 A JPH10193427 A JP H10193427A
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pipe
tube
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inner pipe
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Masakatsu Sakamoto
正勝 坂本
Tsutomu Ubagai
勉 祖母井
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】さや管と内管とに間隙を有して、さや管が剥離
可能であり、引張機により引張する時に内管をも引っ張
ることが可能な二重管の製造方法を提供する。 【解決手段】合成樹脂製の内管1の外側に、合成樹脂を
押出成形して、さや管2を形成し、引張機14により引
張して、該さや管2の内面に、内管1の外面を支持する
突条3を、長手方向に連続して設けていることを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はさや管と内管とから
なる二重管の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、あらかじめ床下にさや管を敷設し
ておき、さや管内に合成樹脂製の内管を挿入して、給湯
器の周辺に設置した複数の接続部を有するヘッダーから
途中で分岐することなく、各部屋の水栓ボックスへ配管
することが行われている。さや管内に内管を配管するた
め、施工中に管の踏み潰しや針打ちなどが行われても内
管を保護することができ、更に、さや管と内管との間の
空気層によって保温性に優れる(特開平2−20620
号公報参照)。また、一般的に、押出成形において、金
型から出た合成樹脂がまだ柔らかいために水槽やサイジ
ング装置通過時の摩擦抵抗によって、水槽前で滞留して
しまい成形することができないため、押出される押出物
を引張機によって引っ張ることがされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法で
は、さや管内を敷設して、その後更に、内管を挿入する
作業が必要であり、作業性が悪いという問題があった。
また、さや管と内管とを金型から同時に押出して成形し
て、二重管の状態で敷設すれば、上記の作業性が悪いと
いう問題は解決できるが、同時押出成形中にさや管の合
成樹脂と内管の合成樹脂とが金型内で溶融されて一体化
してしまう。そのため、内管からさや管が剥離できず、
内管と管継手とが接続できない。
【0004】更に、さや管と内管とに間隙を設けて、同
時に押出成形すれば、さや管と内管とが一体化しない
が、引張機はさや管の外面を挟持して引っ張るため、さ
や管の内面と内管の外面とが滑って、内管を引っ張るこ
とができない。
【0005】本発明は、前記課題を解決するものであ
り、さや管と内管とに間隙を有して、さや管が剥離可能
であり、引張機により引張する時に内管をも引っ張るこ
とが可能な二重管の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の請求項1記載の二重管の製造方法は、予め成形された
合成樹脂製の内管を金型内に挿入して、該内管の外側
に、合成樹脂を押出成形して、さや管を形成し、該さや
管の外面を引張機により引張して製造する二重管の製造
方法において、該さや管の内面に、内管の外面を支持す
る突条を、長手方向に連続して設けている。また、請求
項2記載の二重管の製造方法は、合成樹脂製の内管と該
内管の外側に配される合成樹脂製のさや管を、同時に押
出成形して、該さや管の外面を引張機により引張して製
造する二重管の製造方法において、該さや管の内面に、
内管の外面を支持する突条を、長手方向に連続して設け
ている。
【0007】内管及びさや管の合成樹脂として、特に限
定されないが、ポリエチレン、架橋ポリエチレン、ポリ
ブテン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、熱可塑性エラストマーなどが挙げ
られ、金属等で補強されているものでも良い。
【0008】さや管の内面の突起は、引張機により引張
られる時に内管の外面を支持するように、等間隔に2〜
36個、断面形状は、三角、四角、丸形などの形状が好
ましい。突起の高さは、小さいと十分な保温性能を発現
することが出来ず、大きいと突起が屈曲して内管の外面
への適度な支持圧を発現できず滑動して引張りにくいた
め、0.5〜5.0mmが好ましい。
【0009】(作用)本発明によると、内管の外側に、
合成樹脂が押出され引張機により引張られてさや管が成
形される際に、さや管の内面に設けられた突起によっ
て、内管の外面を支持することができる。引張機による
挟持力は、突起を介して内管の外面を挟持して内管をも
引っ張ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に本発明を図面を参照して説明
する。第1図は、本発明の二重管の製造方法の説明図で
あり、金型10には、架橋剤が添加されたポリエチレン
樹脂の押出機13と、低密度ポリエチレン樹脂の押出機
12とが連結されている。そして図示したように、ダイ
ス10の後方より芯金11の外周に溶融されたポリエチ
レン樹脂が押出され、ダイス10内において、内管の外
側に押出される。
【0011】このとき、金型10から押出された内管1
とさや管2とは突起3によって接しており、それ以外は
2mmの間隙を有している。押出された内管1とさや管
2とは、水冷式の冷却装置(図示せず)の前面に設けら
れたサイジング装置により真円にサイジングされて、次
いで冷却装置にて冷却されて硬化される。次いで、引張
装置14によって、さや管2の外面を挟持して、毎分5
mの引張速度によって引っ張られる。その際、さや管2
と内管1とは滑動が見られず、内管1は、さや管2と同
時に引っ張られた。そして最後に、巻き取り機によって
コイル状に巻き取られ、切断装置によって、所定長さ2
0m毎に切断される。
【0012】上記の二重管の製造方法では、内管とさや
管とを同時に押出成形したが、予め成形された合成樹脂
製の内管を金型内に挿入して、該内管の外側に、合成樹
脂を押出成形して、さや管を形成し、該さや管を引張機
により引張してもよい(図示せず)。
【0013】第2図は、本発明によって製造された二重
管の断面図であり、さや管2内面に等間隔に6個設けら
れてた突起3によって、内管1と接している。各突起3
は、先端側になるにつれて、順次、幅方向が小さくなっ
た先鋭的な断面形状になっており、先端は尖った状態に
なっている。さや管2の肉厚は1.0mmであり、内管
1の肉厚は1.5mmである。また、突起3の高さは、
1.2mmである。
【0014】第3図は、本発明の二重管の施工状況を示
す説明図であり、二重管は、給湯器下に設置した複数の
接続部を有するヘッダー4から途中で分岐することな
く、各部屋の水栓ボックス5へ配管される。その際、さ
や管2と内管1との間隙によって、容易にさや管を剥離
でき、内管1と管継手6とを容易に接続できる。二重管
は、床6下に敷設され、コンクリート床上に転がし配管
される。施工中に管の踏み潰しや針打ちが行われても内
管を保護することができる。内管1は耐熱性に優れる架
橋ポリエチレン製であり、内管1に温水が通流しても、
さや管2と内管1との間隙の空気層によって保温され
る。
【0015】
【発明の効果】本発明によると、内管の外側に、合成樹
脂が押出され引張機により引張られて外管が成形される
際に、外管の内面に設けられた突起によって、内管の外
面を支持することができる。引張機による挟持力は、突
起を介して内管の外面を挟持して内管をも引っ張ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の二重管の製造方法を示す説明図
【図2】本発明によって製造された二重管を示す斜視断
面図
【図3】本発明の二重管の施工状況を示す説明図
【符号の説明】
1 内管 2 さや管 3 突起 14 引張機

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め成形された合成樹脂製の内管を金型内
    に挿入して、該内管の外側に、合成樹脂を押出成形し
    て、さや管を形成し、該さや管の外面を引張機により引
    張して製造する二重管の製造方法において、該さや管の
    内面に、内管の外面を支持する突条を、長手方向に連続
    して設けていることを特徴とする二重管の製造方法。
  2. 【請求項2】合成樹脂製の内管と該内管の外側に配され
    る合成樹脂製のさや管を、同時に押出成形して、該さや
    管の外面を引張機により引張して製造する二重管の製造
    方法において、該さや管の内面に、内管の外面を支持す
    る突条を、長手方向に連続して設けていることを特徴と
    する二重管の製造方法。
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