JP3822693B2 - 二重管の製造方法及び配管方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はさや管と内管とからなる二重管の製造方法及び二重管を使用した配管方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、あらかじめ床下にさや管を敷設しておき、さら管に合成樹脂製の内管を挿入して、給湯管の周辺に設置した複数の接続部を有するヘッダーから途中で分岐することなく、各部屋の水栓ボックスへ配管することが行われている。さや管内に内管を配管するため、施工中に管の踏み潰しや釘打ちなどが行われても内管を保護することができ、更に、さや管と内管との間の空気層によって保温性に優れる(例えば、特開平5−311704号公報参照)。また、一般的に、押出成形において、金型から出た合成樹脂がまだ柔らかいために水槽やサイジング装置通過時の摩擦抵抗によって、水槽で滞留してしまい成形することができないため、押出される押出物を引張機によって引っ張ることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この方法では、さや管内を敷設して、その後更に、内管を挿入する作業が必要であり、作業性が悪いという問題があった。
また、さや管と内管とを金型から同時に押出して成形して、二重管の状態で敷設すれば、上記の作業性が悪いという問題は解決できるが、同時押出成形中にさや管の合成樹脂と内管の合成樹脂とが金型内で溶融されて一体化してしまう。そのため、内管からさや管が剥離できず、内管と管継手とが接続できない。
【0004】
更に、さや管と内管とに間隙を設けて、同時に押出成形すれば、さや管と内管とが一体化しないが、引張機はさや管の外面を挟持して引っ張るため、さや管の内面と内管の外面とが滑って、内管を引っ張ることができない。
【0005】
本発明は、前記課題を解決するものであり、さや管と内管とに間隙を有して、さや管が剥離可能であり、引張機により引張する時に内管をも引っ張ることが可能な二重管の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための請求項1記載の二重管の製造方法は、予め成形された合成樹脂製の内管を金型内に挿入して、該内管の外側に、合成樹脂を押出成形して、さや管を形成し、該さや管の外面を引張機により引張し、更に巻取って製造する二重管の製造方法において、該さや管の内面に、内管の外面を挾持形態にて支持する突条を、長手方向に連続して設けている。また、請求項2記載の配管方法は、請求項1記載の二重管の製造方法により製造した二重管を、給湯器下に配置したヘッダーから各部屋の水栓ボックスに向け配管し、この配管端部のさや管を剥離して内管と水栓ボックスとの間を管継手により接続している。
【0007】
内管及びさや管の合成樹脂として、特に限定されないが、ポリエチレン、架橋ポリエチレン、ポリブテン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、熱可塑性エラストマーなどが挙げられ、金属等で補強されているものでも良い。
【0008】
さや管の内面の突起は、引張機により引張られる時に内管の外面を支持するように、等間隔に2〜36個、断面形状は、三角、四角、丸形などの形状が好ましい。突起の高さは、小さいと十分な保温性能を発現することが出来ず、大きいと突起が屈曲して内管の外面への適度な支持圧を発現できず滑動して引張りにくいため、0.5〜5.0mmが好ましい。
【0009】
(作用)
本発明によると、内管の外側に、合成樹脂が押出され引張機により引張られてさや管が成形される際に、さや管の内面に設けられた突起によって、内管の外面を支持することができる。引張機による挟持力は、突起を介して内管の外面を挟持して内管をも引っ張ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に本発明を図面を参照して説明する。第1図は、本発明の二重管の製造方法の説明図であり、金型10には、架橋剤が添加されたポリエチレン樹脂の押出機13と、低密度ポリエチレン樹脂の押出機12とが連結されている。そして図示したように、ダイス10の後方より芯金11の外周に溶融されたポリエチレン樹脂が押出され、ダイス10内において、内管の外側に押出される。
【0011】
このとき、金型10から押出された内管1とさや管2とは突起3によって接しており、それ以外は2mmの間隙を有している。押出された内管1とさや管2とは、水冷式の冷却装置(図示せず)の前面に設けられたサイジング装置により真円にサイジングされて、次いで冷却装置にて冷却されて硬化される。次いで、引張装置14によって、さや管2の外面を挟持して、毎分5mの引張速度によって引っ張られる。その際、さや管2と内管1とは滑動が見られず、内管1は、さや管2と同時に引っ張られた。そして最後に、巻き取り機によってコイル状に巻き取られ、切断装置によって、所定長さ20m毎に切断される。
【0012】
上記の二重管の製造方法では、内管とさや管とを同時に押出成形したが、予め成形された合成樹脂製の内管を金型内に挿入して、該内管の外側に、合成樹脂を押出成形して、さや管を形成し、該さや管を引張機により引張してもよい(図示せず)。
【0013】
第2図は、本発明によって製造された二重管の断面図であり、さや管2内面に等間隔に6個設けられてた突起3によって、内管1と接している。各突起3は、先端側になるにつれて、順次、幅方向が小さくなった先鋭的な断面形状になっており、先端は尖った状態になっている。さや管2の肉厚は1.0mmであり、内管1の肉厚は1.5mmである。また、突起3の高さは、1.2mmである。
【0014】
第3図は、本発明の二重管の施工状況を示す説明図であり、二重管は、給湯器下に設置した複数の接続部を有するヘッダー4から途中で分岐することなく、各部屋の水栓ボックス5へ配管される。その際、さや管2と内管1との間隙によって、容易にさや管を剥離でき、内管1と管継手6とを容易に接続できる。二重管は、床6下に敷設され、コンクリート床上に転がし配管される。施工中に管の踏み潰しや針打ちが行われても内管を保護することができる。内管1は耐熱性に優れる架橋ポリエチレン製であり、内管1に温水が通流しても、さや管2と内管1との間隙の空気層によって保温される。
【0015】
【発明の効果】
本発明によると、内管の外側に、合成樹脂が押出され引張機により引張られて外管が成形される際に、外管の内面に設けられた突起によって、内管の外面を支持することができる。引張機による挟持力は、突起を介して内管の外面を挟持して内管をも引っ張ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において使用する二重管の製造方法を示す説明図
【図2】本発明によって製造された二重管を示す斜視断面図
【図3】本発明の二重管を使用した配管構造を示す説明図
【符号の説明】
1 内管
2 さや管
3 突起
14 引張機
Claims (2)
- 予め成形された合成樹脂製の内管を金型内に挿入して、該内管の外側に、合成樹脂を押出成形して、さや管を形成し、該さや管の外面を引張機により引張り、更に巻取って製造する二重管の製造方法において、該さや管の内面に、内管の外面を挾持形態にて支持する突条を、長手方向に連続して設けていることを特徴とする二重管の製造方法。
- 請求項1記載の二重管の製造方法により製造した二重管を、給湯器下に配置したヘッダーから各部屋の水栓ボックスに向け配管し、この配管端部のさや管を剥離して内管と水栓ボックスとの間を管継手により接続することを特徴とする配管方法。
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1997
- 1997-01-09 JP JP00221597A patent/JP3822693B2/ja not_active Expired - Fee Related
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