JPH10192931A - 熱間圧延設備及び熱間圧延方法 - Google Patents

熱間圧延設備及び熱間圧延方法

Info

Publication number
JPH10192931A
JPH10192931A JP8349738A JP34973896A JPH10192931A JP H10192931 A JPH10192931 A JP H10192931A JP 8349738 A JP8349738 A JP 8349738A JP 34973896 A JP34973896 A JP 34973896A JP H10192931 A JPH10192931 A JP H10192931A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
strip
rolling
roll
mill
width
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8349738A
Other languages
English (en)
Inventor
Kanji Hayashi
寛治 林
Tetsuo Kajiwara
哲雄 梶原
Masashi Yoshikawa
雅司 吉川
Shuji Maniwa
修二 馬庭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP8349738A priority Critical patent/JPH10192931A/ja
Publication of JPH10192931A publication Critical patent/JPH10192931A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Metal Rolling (AREA)
  • Control Of Metal Rolling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 板幅を所定の状態に維持して帯鋼後端部に絞
り込みが発生することを防止する。 【解決手段】 帯鋼14の後端部が最終スタンドの手前
の圧延機を尻抜けした時に、最終スタンドの圧延機F7
ワークロール11と軽圧下ロール12の2箇所で帯鋼1
4を挟持して帯鋼14の後端部の絞り込みの発生を防止
し、また、帯鋼14の板幅が所定の状態になるように、
板幅圧下コントローラ62によりワークロール11と軽
圧下ロール12の圧下力を制御すると共に、板幅回転コ
ントローラ63により軽圧下ロール12の回転速度を制
御し、帯鋼14の板幅を所定の状態に維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱間圧延設備及び
熱間圧延方法に関し、特に薄物の帯鋼を圧延する際の帯
鋼後端部の絞り込みの防止を企図したものである。
【0002】
【従来の技術】一般的な帯鋼熱間圧延設備では、分塊ミ
ル又は鋳造装置(例えばスラブ連続鋳造装置)の下流側
に加熱装置(加熱炉)が設けられ、加熱炉の出側ライン
に連続してスラブを粗圧延して帯鋼(シートバー)とす
るリバース式の粗圧延機が設けられている。粗圧延機の
下流側には粗圧延された帯鋼を仕上げ圧延する仕上圧延
機が連続して配置され、仕上圧延機の下流側には仕上げ
圧延されて冷却された後の帯鋼(ストリップ)をコイル
状に巻き取るダウンコイラが配置されている。仕上圧延
機は、複数スタンド(例えば7スタンド)の圧延機が列
設されたタンデム式の圧延機や、圧延ロールを挟んで前
面及び後面にコイラファーネスを有する可逆式の圧延機
が用いられる。
【0003】連続鋳造装置では、例えば厚さ250mm,幅18
00mmのスラブを排出し、所定の長さに切断された後、加
熱炉で加熱・保温される。加熱炉から出たスラブは、粗
圧延機によるリバース圧延で多段階(例えば6段階)に
厚さ30mm〜50mmに圧延されて帯鋼となって仕上圧延機に
送られる。仕上圧延機では複数段階の圧延もしくは複数
回の反復圧延により帯鋼が厚さ1.2mm 程度に圧延され、
冷却用ランアウトテーブルを通って巻取機に巻き取られ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した熱間圧延設備
では、複数スタンドの圧延機が列設された仕上圧延機が
用いられている場合、帯鋼の後端部が複数スタンドの仕
上圧延機のいずれかの圧延機を尻抜けすると、帯鋼が高
速で送られるために後端部が板幅方向へ蛇行し、サイド
ガイド等への衝突によって折れ込んで通板される現象、
いわゆる絞り込みが発生する。特に、板厚が薄くなる後
段側の圧延機を尻抜けした場合、帯鋼の剛性が低いため
に絞り込みが発生し易くなり、また、最終段の手前の圧
延機を尻抜けした場合、帯鋼の拘束力が低下して絞り込
みが発生し易くなる。絞り込みが発生した帯鋼の後端部
を噛込んで圧延すると、圧延機のワークロールに疵が付
き、ワークロールに割れや破断が発生する虞がある。こ
のため、ワークロールに疵が付いた場合、ワークロール
アッセンブリを直ちに組替える必要があり、時間あたり
の組替え回数が増加し、装置のダウンタイムが増大す
る。
【0005】また、近年ワークロールの寿命を長くして
その時間あたりの組替え回数を減少させるために、ロー
ル表面の材料として高速度工具鋼を使用したハイスロー
ルが仕上圧延機のワークロールに用いられている。しか
し、ハイスロールは熱膨張が大きく帯鋼の蛇行の原因と
なるため、絞り込みが更に発生し易くなってしまうと共
に、ハイスロールは高価で割れが発生した場合に進展が
早い。このため、仕上圧延機の最終段にはハイスロール
を使用することができないのが現状となっている。
【0006】ワークロールを挟んで前面及び後面にコイ
ラファーネスを有する可逆式の圧延機が用いられている
場合でも、帯鋼が圧延されて薄くなっていると、後端部
が前面コイラファーネスピンチロールまたは後面コイラ
ファーネスピンチロールを尻抜けすると、後端部が板幅
方向へ蛇行して絞り込みが発生し易くなる。従って、複
数スタンドの圧延機が列設された仕上圧延機を用いた場
合と同様の課題が生じることになる。
【0007】また、厚板熱間圧延設備においても、帯鋼
熱間圧延設備のような絞り込みの発生までには到らない
が、1基又は2基の可逆式圧延機を厚板の後端部が尻抜
けすると、帯鋼熱間圧延設備の仕上圧延機と同様に厚板
の後端部の拘束がなくなるため、厚板の後端部が板幅方
向へ蛇行する。これにより、熱膨張が大きく厚板の蛇行
の原因となるハイスロールは尚更使用することができな
いという問題点があった。
【0008】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、板幅を所定の状態に維持して帯鋼後端部の蛇行の発
生を防止することができる熱間圧延設備及び熱間圧延方
法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の熱間圧延設備の構成は、仕上圧延機の最終ス
タンド圧延機の出側に帯鋼を軽圧下する軽圧下圧延機を
配置し、前記軽圧下圧延機で軽圧下された前記帯鋼の板
幅を所定状態に制御する板幅制御手段を備えたことを特
徴とする。
【0010】また、上記目的を達成するための本発明の
熱間圧延設備の構成は、鋳造装置で鋳造されたスラブを
加熱する加熱装置を設け、前記加熱装置で加熱された前
記スラブを粗圧延して帯鋼とする粗圧延機を前記加熱装
置の下流側に配置し、複数スタンドの圧延機を列設して
なり前記粗圧延された前記帯鋼を所定の板厚に仕上げ圧
延する仕上圧延機を前記粗圧延機の下流側に配置し、仕
上げ圧延された前記帯鋼をコイル状に巻き取るダウンコ
イラを前記仕上圧延機の下流側に配置した熱間圧延設備
において、前記仕上圧延機の前記圧延機のうちの最終ス
タンド圧延機の圧延ロールの出側に前記帯鋼を軽圧下す
る一対の軽圧下ロールを備えた軽圧下圧延機を配置し、
前記軽圧下圧延機で軽圧下された前記帯鋼の板幅を所定
状態に制御する板幅制御手段を備えたことを特徴とす
る。
【0011】熱間粗圧延された帯鋼を、最終スタンド圧
延機の圧延ロールの出側の軽圧下圧延機によって軽圧下
しながら、複数のスタンドの圧延機によって所要の板厚
に順次熱間仕上圧延する。帯鋼の後端部が最終スタンド
の手前の圧延機の圧延ロールを尻抜けした時、帯鋼を最
終スタンド圧延機の圧延ロールと軽圧下ロールの2箇所
で挟持し、絞り込みの発生を防止する。軽圧下圧延機で
軽圧下された帯鋼の板幅は、板幅制御手段によって所定
状態に制御され、帯鋼の板幅に影響を及ぼすことがな
い。
【0012】また、上記目的を達成するための本発明の
熱間圧延設備の構成は、鋳造装置で鋳造されたスラブを
加熱する加熱装置を設け、前記加熱装置で加熱された前
記スラブを粗圧延して帯鋼とする粗圧延機を前記加熱装
置の下流側に配置し、粗圧延された前記帯鋼を複数回往
復通板させて所定の板厚に仕上げ圧延する可逆式仕上延
機を粗圧延機の下流側に配置し、仕上げ圧延された前記
帯鋼をコイル状に巻き取るダウンコイラを前記可逆式仕
上圧延機の下流側に配置した熱間圧延設備において、前
記可逆式仕上圧延機の圧延ロールの下流側に一対の軽圧
下ロールによって前記帯鋼を軽圧下する軽圧下圧延機を
配置し、前記軽圧下圧延機で軽圧下された前記帯鋼の板
幅を所定状態に制御する板幅制御手段を備えたことを特
徴とする。
【0013】熱間粗圧延された帯鋼を、可逆式仕上圧延
機の圧延ロールの下流側の軽圧下圧延機によって軽圧下
しながら熱間仕上圧延し、帯鋼を複数回往復通板させて
所定の板厚に仕上げ圧延する。帯鋼の後端部が尻抜けし
た時、帯鋼を可逆式仕上圧延機の圧延ロールと軽圧下ロ
ールの2箇所で挟持し、絞り込みの発生を防止する。軽
圧下圧延機で軽圧下された帯鋼の板幅は、板幅制御手段
によって所定状態に制御され、帯鋼の板幅に影響を及ぼ
すことがない。
【0014】また、上記目的を達成するための本発明の
熱間圧延設備の構成は、中厚又は薄スラブ連続鋳造装置
で製造された厚さ100mm 以下のスラブを所定長さに切断
するシャーと、この切断されたスラブを加熱する加熱炉
と、複数スタンドの圧延機を列設してなり前記加熱され
たスラブを所定の板厚の帯鋼に仕上げ圧延する仕上圧延
機と、この仕上げ圧延された帯鋼をコイル状に巻き取る
ダウンコイラと、前記可逆式仕上圧延機の圧延ロールの
下流側に配置され圧下駆動手段の駆動により一対の軽圧
下ロールによって前記帯鋼を軽圧下する軽圧下圧延機
と、前記帯鋼を圧下した際の前記軽圧下ロールの荷重を
検出する荷重検出手段と、前記軽圧下圧延機で軽圧下さ
れた前記帯鋼の板幅を所定状態に制御する板幅制御手段
とを備えたことを特徴とする。
【0015】そして、本発明の熱間圧延設備では、前記
板幅制御手段は、前記軽圧下圧延機の出側に前記帯鋼の
板幅を計測する板幅計測手段を設け、前記板幅計測手段
の計測情報に基づいて前記帯鋼の板幅が所定状態となる
ように前記圧延ロール及び前記軽圧下ロールを圧下駆動
させる制御手段を備えたことを特徴とする。
【0016】また、本発明の熱間圧延設備では、前記板
幅制御手段は、前記軽圧下圧延機の出側に前記帯鋼の板
幅を計測する板幅計測手段を設け、前記板幅計測手段の
計測情報に基づいて前記帯鋼の板幅が所定状態となるよ
うに前記軽圧下ロールの回転速度を制御する制御手段を
備えたことを特徴とする。
【0017】また、本発明の熱間圧延設備では、前記軽
圧下圧延機の出側に設けられ前記帯鋼の板幅を計測する
板幅計測手段と、前記板幅計測手段の計測情報に基づい
て前記帯鋼の板幅が所定状態となるように前記圧延ロー
ル及び前記軽圧下ロールを圧下駆動させると共に、前記
板幅計測手段の計測情報に基づいて前記帯鋼の板幅が所
定状態となるように前記軽圧下ロールの回転速度を制御
する制御手段とが備えられていることを特徴とする。
【0018】また、上記目的を達成するための本発明の
熱間圧延方法は、加熱装置で加熱されたスラブを粗圧延
して帯鋼とした後、粗圧延された帯鋼を仕上圧延機によ
り所定の板厚に仕上げ圧延し、仕上げ圧延された前記帯
鋼をダウンコイラによってコイル状に巻き取る熱間圧延
方法において、前記仕上圧延機の圧延ロールの後流側で
前記帯鋼を一対の軽圧下ロールにより軽圧下すると共
に、前記軽圧下ロールにより軽圧下された前記帯鋼の板
幅が所定状態になるように前記圧延ロール及び前記軽圧
下ロールを圧下することを特徴とする。
【0019】また、上記目的を達成するための本発明の
熱間圧延方法は、加熱装置で加熱されたスラブを粗圧延
して帯鋼とした後、粗圧延された帯鋼を仕上圧延機によ
り所定の板厚に仕上げ圧延し、仕上げ圧延された前記帯
鋼をダウンコイラによってコイル状に巻き取る熱間圧延
方法において、前記仕上圧延機の圧延ロールの後流側で
前記帯鋼を一対の軽圧下ロールにより軽圧下すると共
に、前記軽圧下ロールにより軽圧下された前記帯鋼の板
幅が所定状態になるように前記軽圧下ロールを駆動回転
させることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】図1には本発明の第1実施形態例
に係る熱間圧延設備の概略構成の側面状態、図2には複
数スタンドの圧延機を列設してなる仕上圧延機の側面状
態、図3には仕上圧延機の最終スタンドの側断面状態、
図4には図3中の要部構成を示してある。また、図5、
図6には図4における制御装置の機能を個別に表した要
部構成を示してある。
【0021】図1に示すように、図示しない連続鋳造装
置等で製造されたスラブ2が加熱炉6内で加熱・保温さ
れる。この加熱炉6の出側ラインに連続してリバース式
の粗圧延機R1,R2,R3が設けられると共に、この粗圧延機
R1,R2,R3の出側ラインに連続して仕上圧延機Fが設けら
れる。仕上圧延機Fに連続して冷却装置(冷却用ランア
ウトテーブル)7が設けられ、仕上圧延機Fで仕上げ圧
延された帯鋼14は冷却装置7で冷却された後に巻取機
8によってコイル状に巻き取られる。
【0022】図1、図2に示すように、仕上圧延機F
は、複数スタンド(図示例では7スタンド)の圧延機F1
〜F7が列設され、最終スタンドである圧延機F7の圧延ロ
ール(ワークロール)11の出側にはセラミックス製の
一対の軽圧下ロール12を備えた軽圧下圧延機13が配
置されている。軽圧下ロール12をセラミック製にした
ことにより、帯鋼14に対する熱影響をなくすことがで
きる。尚、軽圧下ロール12の材質としては、セラミッ
クに限らず炭素鋼等他の材質を適用することも可能であ
る。
【0023】図3に示すように、圧延機F7のワークロー
ル11と軽圧下圧延機13の軽圧下ロール12とは共通
のハウジング15に支持されている。即ち、ハウジング
15には、ワークロールチョック16を介してワークロ
ール11が支持され、バックアップロール17によって
ワークロール11に圧下力が作用するようになってい
る。バックアップロール17はバックアップロールチョ
ック18を介してハウジング15に支持され、上方のバ
ックアップロールチョック18は圧下シリンダ19を介
してハウジング15に支持されている。また、下方のバ
ックアップロールチョック18とハウジング15との間
にはロードセル25が設けられ、ロードセル25によっ
てワークロール11の荷重が検出される。
【0024】ハウジング15には、軽圧下ロールチョッ
ク20を介して一対の軽圧下ロール12が支持され、上
方の軽圧下ロールチョック20は圧下駆動手段としての
軽圧下シリンダ21を介してハウジング15に支持され
ている。また、下方の軽圧下ロールチョック20とハウ
ジング15との間には荷重検出手段としてのロードセル
22が設けられている。軽圧下シリンダ21が駆動する
ことにより軽圧下ロール12により帯鋼14がワークロ
ール11の出側で軽圧下され、この時の軽圧下ロール1
2の荷重がロードセル22によって検出される。
【0025】図4に示すように、軽圧下圧延機13の出
側には、軽圧下圧延機13で所定の板厚に軽圧下圧延さ
れた帯鋼14の板幅を計測する板幅計測手段としての板
幅計測カメラ(板幅計)61が設けられ、板幅計61で
計測された計測情報は制御装置23の板幅圧下コントロ
ーラ62及び板幅回転コントローラ63に入力される。
また、圧延機F7のワークロール11と軽圧下圧延機13
の軽圧下ロール12との間には帯鋼14の張力を計測す
る張力計55が設けられ、張力計55で計測された計測
情報は制御装置23の板幅回転コントローラ63に入力
される。
【0026】板幅圧下コントローラ62は板幅計61の
計測情報に基づいて圧下シリンダ19及び軽圧下シリン
ダ21に駆動指令を出力し、帯鋼14の板幅が一定にな
るように圧下シリンダ19及び軽圧下シリンダ21の駆
動制御を行う(詳細は後述する)。また、板幅回転コン
トローラ63は板幅計61の計測情報及び張力計55の
計測情報に基づいて軽圧下ロール12の回転モータ56
に駆動指令を出力し、所定の張力を保って帯鋼14の板
幅が一定になるようにに軽圧下ロール12の回転速度を
制御する(詳細は後述する)。
【0027】つまり、板幅計61、張力計55及び板幅
圧下コントローラ62、板幅回転コントローラ63を備
えた制御装置23によって板幅制御手段が構成されてい
る。
【0028】図5に基づいて板幅圧下コントローラ62
の制御を説明する。板幅計61で計測された板幅の計測
情報が板幅圧下コントローラ62に入力され、板幅圧下
コントローラ62は板幅の計測情報に基づいてサーボ弁
57を介して圧下シリンダ19を駆動させると共にサー
ボ弁24を介して軽圧下シリンダ21を駆動させる。つ
まり、板幅計61で計測された板幅が狭くなった場合に
は、ワークロール11及び軽圧下ロール12を圧下させ
てロールギャップを狭めるように圧下シリンダ19及び
軽圧下シリンダ21を駆動させ、板幅計61で計測され
た板幅が広くなった場合には、ワークロール11及び軽
圧下ロール12のロールギャップを広げるように圧下シ
リンダ19及び軽圧下シリンダ21を駆動させる。これ
により、帯鋼14の板幅が常に所定状態に保たれる。
【0029】図6に基づいて板幅回転コントローラ63
の制御を説明する。板幅計61で計測された板幅の計測
情報及び張力計55で計測された張力の計測情報が板幅
回転コントローラ63に入力され、板幅回転コントロー
ラ63は板幅及び張力の計測情報に基づいて回転モータ
56の回転速度を制御する。つまり、板幅計61で計測
された板幅が狭くなった場合には、軽圧下ロール12の
回転速度を遅くして帯鋼14の張力を低くし、帯鋼14
の板幅を広くする。この時、帯鋼14の張力が低くなり
すぎて弛みが生じないように張力計55により帯鋼14
の張力が計測されている。逆に板幅計61で計測された
板幅が広くなった場合には、軽圧下ロール12の回転速
度を速くして帯鋼14の張力を高くし、帯鋼14の板幅
を狭くする。この時、帯鋼14の張力が許容値を越えて
破断等が生じないように張力計55により帯鋼14の張
力が計測されている。これにより、帯鋼14の板幅が常
に所定状態に保たれる。
【0030】上述した実施形態例では、帯鋼14の板幅
を常に所定状態に保つために、板幅計61、張力計55
及び板幅圧下コントローラ62、板幅回転コントローラ
63を備えて2つの制御を実行する制御装置23を用い
て板幅制御手段としたが、それぞれの制御を単独で行う
制御装置23を用いて板幅制御手段とすることも可能で
ある。即ち、板幅計61と板幅圧下コントローラ62に
よりワークロール11及び軽圧下ロール12のロールギ
ャップを制御する制御装置(図5の状態)23や、板幅
計61及び張力計55と板幅回転コントローラ54によ
り軽圧下ロール12の回転速度を制御する制御装置(図
6の状態)23を単独で板幅制御手段とすることも可能
である。
【0031】上述した熱間圧延設備による圧延方法を説
明する。厚スラブ連続鋳造装置1からは、例えば厚さ25
0mm,幅1800mmのスラブ2が排出され、板切断装置5によ
り所定の長さに切断された後、加熱炉6で加熱・保温さ
れる。加熱炉6の出側に出たスラブ2は、粗圧延機R1,R
2 によるリバース圧延で例えば6段階に順次圧延されて
35mmの帯鋼14にされて仕上圧延機Fに送られる。粗圧
延されて仕上圧延機Fに送られた帯鋼14は、仕上圧延
機Fの最終スタンドである圧延機F7のワークロール11
の出側で一対の軽圧下ロール12で軽圧下されながら、
仕上圧延機Fの圧延機F1〜F7による7段階の圧延及び軽
圧下ロール12の軽圧下圧延で例えば1.2mm の厚さにさ
れる。所定の厚さに圧延された帯鋼14は冷却用ランア
ウトテーブル7を通って巻取機8に送られ、巻取機8で
コイル状に巻き取られる。
【0032】従って、帯鋼14の後端部が最終スタンド
の手前の圧延機F5のワークロール11を尻抜けした時、
最終スタンドの圧延機F7のワークロール11と軽圧下ロ
ール12の2箇所で帯鋼14が挟持される。これによ
り、1.2mm にされた帯鋼14の後端部が蛇行することが
なくなり、絞り込みの発生を防止することができる。こ
のため、ワークロール11へ疵が付く虞がなくなり、ワ
ークロール11に割れや破断が発生することがなく、時
間あたりのワークロールアッセンブリの組替え回数を減
らして装置のダウンタイムを減少することができる。ま
た、ワークロールへ11の疵の虞がないため、仕上圧延
機Fの最終段の圧延機のワークロール11にハイスロー
ルを使用することが可能となり、ダウンタイムを更に減
少させることができる。
【0033】また、上述した熱間圧延設備では、圧延機
F7のワークロール11の出側の軽圧下ロール12で帯鋼
14が軽圧下圧延されて所定の厚さの帯鋼14にされ
る。この時、板幅計61によって帯鋼14の板幅が計測
され、板幅計61で計測される板幅に応じて板幅圧下コ
ントローラ62により圧下シリンダ19及び軽圧下シリ
ンダ21の駆動が制御される。つまり、板幅の変動に応
じてワークロール11及び軽圧下ロール12が圧下さ
れ、帯鋼14が所望の板幅にされる。
【0034】また、軽圧下ロール12で帯鋼14が軽圧
下圧延される時、板幅計61によって帯鋼14の板幅が
計測されると共に張力計55によって帯鋼14の張力が
計測され、板幅計52で計測される板幅及び張力計55
で計測される張力に応じて板幅回転コントローラ63に
より回転モータ56の駆動が制御される。つまり、板幅
の変動に応じて所定の張力を維持した状態で軽圧下ロー
ル12の回転速度が制御され、帯鋼14が所望の板幅に
される。
【0035】上述した熱間圧延設備では、熱間粗圧延さ
れた帯鋼14が、仕上圧延機Fの最終スタンドの圧延機
F7のワークロール11の出側の軽圧下圧延機13によっ
て軽圧下圧延されながら、複数のスタンドの圧延機F1
F7及び軽圧下ロール12によって所要の板厚に順次熱間
仕上圧延される。そして、帯鋼14の後端部が最終スタ
ンドの手前の圧延機F6の圧延ロール11を尻抜けした
時、最終スタンドの圧延機F7の圧延ロール11と軽圧下
ロール12の2箇所で帯鋼14が挟持される。このた
め、帯鋼14の後端部の絞り込みの発生が防止される。
【0036】また、板幅圧下コントローラ62により板
幅の変動に応じてワークロール11及び軽圧下ロール1
2が圧下され、また、板幅回転コントローラ63により
板幅の変動に応じて所定の張力を維持した状態で軽圧下
ロール12の回転速度が制御されるので、帯鋼14を所
望の板幅に保持することができる。これにより、軽圧下
ロール12で軽圧下圧延される帯鋼14が常に所定の板
幅に圧延され、板幅の精度を向上させることが可能とな
る。また、回転速度の制御は軽圧下ロール12で行われ
ているので、仕上圧延機Fによる圧延に悪影響を及ぼす
ことがない。
【0037】また、上記実施形態例では、一対の軽圧下
ロール12を熱伝導率の低いセラミックス(セラミック
ス溶射も含む)で形成したので、帯鋼14の熱が軽圧下
ロール12に伝わりにくくロール温度が上昇しにくいた
め、ロール冷却不要で板温が下がらないという利点もあ
る。特に、本実施形態例では、最終スタンド圧延機F7
出側に一対の軽圧下ロール12を追加した形となり、冷
却を要する通常の材質の軽圧下ロールであれば帯鋼14
の出側温度が下がるが、セラミックスで形成してあるの
でそれが防止できる。。
【0038】また、上記実施形態例では、最終スタンド
圧延機F7の出側に一対の軽圧下ロール12を設けたた
め、従来、無張力で圧延していた板の先尾端部長さを短
くでき、先尾端部の板厚精度・板形状の向上が図れる。
つまり、従来、帯鋼の最終スタンド圧延機における仕上
げ圧延開始時や帯鋼の先端部が巻取機に巻き取られるま
で、帯鋼は充分な張力が掛からない状態で圧延されるこ
ととなり、その間の板厚制御が不安定になる場合があっ
たが、本実施形態においては、軽圧下ロール12による
帯鋼14の軽圧下支持は、仕上げ圧延中常に行っている
ので、帯鋼14の先端部が巻取機8に巻き取られるまで
の間においても、帯鋼14に充分な張力が付与された状
態に維持されており、帯鋼14の仕上げ圧延開始直後か
ら終了直前まで板厚の制御等の形状制御が安定して行い
得る効果がある。
【0039】尚、帯鋼14の先端部が巻取機8に巻き取
られるまでの間及び帯鋼14の後端部が最終スタンド圧
延機F7の一つ手前の圧延機F6のワークロール11を尻抜
けした時のみ軽圧下ロール12による帯鋼14の軽圧下
支持を行うようにして、帯鋼14の仕上げ圧延開始直後
及び帯鋼14の仕上げ圧延終了直前のみに帯鋼14への
張力付与を行ってもよい。
【0040】次に本発明の第2実施形態例に係る熱間圧
延設備を図7に基づいて説明する。図7には本発明の第
2実施形態例に係る熱間圧延設備における仕上圧延機の
側面状態を示してある。尚、仕上圧延機以外の構成につ
いては図1に示した第1実施形態例を同一であるので、
同一部材には同一符号を付して重複する図示及び説明は
省略してある。
【0041】第2実施形態例に係る熱間圧延設備の仕上
圧延機は、粗圧延された帯鋼14を複数回往復通板させ
て所定の板厚に仕上げ圧延する可逆式仕上圧延機31と
なっている。即ち、粗圧延機R1,R2,R3(図1参照)の下
流にはワークロール32及びバックアップロール33を
備えた圧延機34が配置されている。圧延機34の上流
側(図中左側)に前面コイラファーネスピンチロール3
5が配置され、圧延機34の下流側(図中右側)に後面
コイラファーネスピンチロール36が配置されている。
また、前面コイラファーネスピンチロール35の上流側
のパスラインSの上方に前面コイラファーネス37、ゲ
ート38、ガイド39が配置され、後面コイラファーネ
スピンチロール36の下流側のパスラインSの上方に後
面コイラファーネス41、ゲート42、ガイド43が配
置されている。
【0042】そして、圧延機34のワークロール32の
出側(図中右側)には、図1乃至図6で示したものと同
一の軽圧下ロール12を備えた軽圧下圧延機13が配置
されている。図7には省略してあるが、本実施形態例に
設けられた圧延機34にも第1実施形態例と同じ圧下シ
リンダが備えられると共に、軽圧下圧延機13にも、第
1実施形態例と同じ軽圧下シリンダ、サーボ弁、板幅
計、張力計及び板幅圧下コントローラ、板幅回転コント
ローラを有する制御装置が備えられている。そして、前
述同様に、軽圧下ロール12で軽圧下圧延される帯鋼1
4が常に所定の板幅に圧延されるようになっている。
【0043】図1で示した粗圧延機R1,R2,R3によって粗
圧延された帯鋼14を、前面コイラファーネスピンチロ
ール35を通過させ、圧延機34で1回目の熱間仕上圧
延をして後面コイラファーネスピンチロール36及びゲ
ート42によってパスラインSの上方へ進行させ、ガイ
ド43でガイドしながら後面コイラファーネス41によ
って巻取る。そして、帯鋼14を巻戻し、ガイド43、
ゲート42及び後面コイラファーネスピンチロール36
によってパスラインSに戻して圧延機34を逆回転して
2回目の熱間仕上圧延をし、前面コイラファーネスピン
チロール35及びゲート38によってパスラインSの上
方へ進行させ、ガイド39でガイドしながら前面コイラ
ファーネス37によって巻取る。
【0044】このようにして帯鋼14を圧延機34に複
数回往復通板させて所定の板厚に圧延し、後面コイラフ
ァーネスピンチロール36を通過させてパスラインSを
進行させ、第1実施形態例と同様に冷却用ランアウトテ
ーブルを通って巻取機に送られ、巻取機でコイルに巻き
取られる。圧延機34のワークロール32の出側で軽圧
下ロール12によって帯鋼14は所定の板厚(例えば1.
2mm)に軽圧下圧延されているため、所定の板厚となって
後面コイラファーネスピンチロール36を通過させてパ
スラインSを進行させる際に、帯鋼14の後端部が前面
コイラファーネスピンチロール35を尻抜けしても帯鋼
14はワークロール32と軽圧下ロール12の2箇所で
挟持される。これにより、帯鋼14の後端部が蛇行する
ことがなくなり、絞り込みの発生を防止することができ
る。
【0045】また、板幅の変動に応じてワークロール3
2及び軽圧下ロール12が圧下されると共に、板幅の変
動に応じて所定の張力を維持した状態で軽圧下ロール1
2の回転速度が制御されるので、帯鋼14を所望の板幅
に保持することができる。これにより、軽圧下ロール1
2で軽圧下圧延される帯鋼14が常に所定の板幅に圧延
され、板幅の精度を向上させることが可能となる。
【0046】次に本発明の第3実施形態例に係る熱間圧
延設備を図8に基づいて説明する。図8(a),
(b),(c)は本発明の第3実施形態例を示す、中
厚,薄スラブ連続鋳造装置を備えた帯鋼熱間圧延設備の
各々の概略構成図である。
【0047】図8の(a)では、例えば厚さが90mm程度
のスラブを製造し得る中厚スラブ連続鋳造装置131A
のパスライン下流側に、スラブを所定の長さに切断する
シャー132及び切断されたスラブを加熱,保温する加
熱炉102を介して、粗圧延機R1,R2 を配置し、これら
の粗圧延機R1,R2 による1パスの粗圧延で前記スラブを
厚さが30mm程度の帯鋼14にしてコイルボックス133
に一旦巻き取る。その後、コイルボックス133から巻
き出された帯鋼14は複数スタンド(図中では5スタン
ド)の4段圧延機からなる仕上圧延機Fにより5段階に
仕上圧延されて、例えば厚さ1.2 mmの帯鋼14にされ、
冷却装置7を通って巻取機8に巻き取られる。
【0048】そして、前記仕上圧延機Fの最終スタンド
圧延機F5の出側近傍に、第1実施形態例と同様に上下一
対のセラミックス製(セラミックス溶射も含む)の軽圧
下ロール12を備えた軽圧下圧延機13が配置される。
【0049】図8の(b)では、例えば厚さが60mmのス
ラブを製造し得る薄スラブ連続鋳造装置131Bのパス
ライン下流側に、シャー132及び加熱炉102を介し
て、粗圧延機R1,R2 を配置し、これらの粗圧延機R1,R2
による1パスの粗圧延で厚さが30mm程度の帯鋼14にし
てコイラーに一旦巻き取って保熱炉134で保温する。
その後、コイラーから巻き出された帯鋼14は複数スタ
ンド(図中では6スタンド)の4段圧延機からなる仕上
圧延機Fにより6段階に仕上圧延されて、例えば厚さ1.
2 mmの帯鋼14にされ、冷却装置7を通って巻取機8に
巻き取られる。
【0050】そして、前記仕上圧延機Fの最終スタンド
圧延機F6のワークロール7の出側近傍に、第1実施形態
例と同様に上下一対のセラミックス製(セラミックス溶
射も含む)の軽圧下ロール12を備えた軽圧下圧延機1
3が配置される。
【0051】図8の(c)では、例えば厚さが50mmのス
ラブを製造し得る薄スラブ連続鋳造装置131Cのパス
ライン下流側に、シャー132及び加熱炉102を介し
て、複数スタンド(図中では7スタンド)の4段圧延機
からなる仕上圧延機Fが直結され、加熱炉102から出
たスラブが仕上圧延機Fにより7段階に仕上圧延され
て、例えば厚さ1.2 mmの帯鋼14にされ、冷却装置7を
通って巻取機8に巻き取られる。
【0052】そして、前記仕上圧延機Fの最終スタンド
圧延機F7のワークロール7の出側近傍に、第1実施形態
例と同様に上下一対のセラミックス製(セラミックス溶
射も含む)の軽圧下ロール12を備えた軽圧下圧延機1
3が配置される。
【0053】これらの設備においても、圧延工程におい
て、帯鋼14の後端部が仕上圧延機Fにおける最終スタ
ンド一つ手前の圧延機のワークロールを尻抜けした時、
帯鋼14を最終スタンド圧延機のワークロール11と一
対の軽圧下ロール12との2箇所で挟持するため、その
拘束効果により蛇行を防止して絞り込みの発生を回避す
る。
【0054】
【発明の効果】本発明の熱間圧延設備は、複数スタンド
の圧延機を列設した仕上圧延機の最終スタンド圧延機の
圧延ロールの出側、または、帯鋼を複数回往復通板させ
て所定の板厚に仕上げ圧延する可逆式仕上延機の圧延ロ
ールの出側に、帯鋼を軽圧下する一対の軽圧下ロールを
備えた軽圧下圧延機を配置したので、帯鋼の後端部が最
終スタンドの手前の圧延機の圧延ロールを尻抜けした
時、帯鋼を最終スタンド圧延機の圧延ロールと軽圧下ロ
ールの2箇所で挟持して蛇行を防止することができ、特
に、薄物の帯鋼を圧延する場合に絞り込みの発生を防止
することができる。従って、圧延機の圧延ロールに疵、
割れ、破断等の欠陥が発生しなくなり、時間あたりの圧
延ロールアッセンブリの組替え回数を減少させることが
可能になり、装置のダウンタイムを減少することができ
る。また、帯鋼の絞り込みによる折れ曲がり等が発生し
なくなるので、最終スタンド圧延機の圧延ロールにハイ
スロールを使用することが可能になり、時間あたりの組
替え回数減少による装置のダウンタイムをさらに減少す
ることができる。
【0055】更に、軽圧下圧延した際の帯鋼の板幅を所
定状態に制御する板幅制御手段を備えたので、帯鋼を所
望の板幅に保持することができる。この結果、板幅を所
定の状態に維持して帯鋼後端部の絞り込みの発生を防止
することが可能となる。
【0056】また、帯鋼を軽圧下圧延した際の板幅を計
測する板幅計測手段を備えて板幅の変動に応じて圧延ロ
ール及び軽圧下ロールを圧下するようにすると共に、板
幅の変動に応じて軽圧下ロールの回転速度を制御するよ
うにしたので、帯鋼を所望の板幅に保持することができ
る。
【0057】本発明の熱間圧延方法は、仕上圧延機の圧
延ロールの後流側で帯鋼を一対の軽圧下ロールにより軽
圧下すると共に、軽圧下ロールにより軽圧下された帯鋼
の板幅が所定状態になるように圧延ロール及び軽圧下ロ
ールを圧下するようにしたので、板幅を所定の状態に維
持して蛇行を防止することができ、特に、薄物の帯鋼を
圧延する場合に帯鋼後端部の絞り込みの発生を防止する
ことが可能となる。
【0058】また、本発明の熱間圧延方法は、仕上圧延
機の圧延ロールの後流側で帯鋼を一対の軽圧下ロールに
より軽圧下すると共に、軽圧下ロールにより軽圧下され
た帯鋼の板幅が所定状態になるように軽圧下ロールを駆
動回転させるようにしたので、板幅を所定の状態に維持
して蛇行を防止することができ、特に、薄物の帯鋼を圧
延する場合に帯鋼後端部の絞り込みの発生を防止するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態例に係る熱間圧延設備の
概略構成を表す側面図。
【図2】複数スタンドの圧延機を列設してなる仕上圧延
機の側面図。
【図3】仕上圧延機の最終スタンドの側断面図。
【図4】図3中の要部構成図。
【図5】図4における制御装置の機能を個別に表した要
部構成図。
【図6】図4における制御装置の機能を個別に表した要
部構成図。
【図7】本発明の第2実施形態例に係る熱間圧延設備に
おける仕上圧延機の側面図。
【図8】本発明の第3実施形態例を示す、中厚,薄スラ
ブ連続鋳造装置を備えた帯鋼熱間圧延設備の各々の概略
構成図。
【符号の説明】
1 厚スラブ連続鋳造装置 2 スラブ 3 ガイドロール 4 ピンチロール 5 板切断装置 6 加熱炉 8 巻取機 11 圧延ロール 12 軽圧下ロール 13 軽圧下圧延機 14 帯鋼 15 ハウジング 16 ワークロールチョック 17 バックアップロール 18 バックアップロールチョック 19 圧下シリンダ 20 軽圧下ロールチョック 21 軽圧下シリンダ 22 ロードセル 23 制御装置 24 サーボ弁 25 ロードセル 31 可逆式仕上圧延機 32 ワークロール 33 バックアップロール 34 圧延機 35 前面コイラファーネスピンチロール 36 後面コイラファーネスピンチロール 37 前面コイラファーネス 38 ゲート 39 ガイド 41 後面コイラファーネス 42 ゲート 43 ガイド 52 X線板厚計(板厚計) 55 張力計 56 回転モータ 61 板幅計測カメラ(板幅計) 62 板幅圧下コントローラ 63 板幅回転コントローラ R1,R2,R3 粗圧延機 F 仕上圧延機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 馬庭 修二 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島製作所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仕上圧延機の最終スタンド圧延機の出側
    に帯鋼を軽圧下する軽圧下圧延機を配置し、前記軽圧下
    圧延機で軽圧下された前記帯鋼の板幅を所定状態に制御
    する板幅制御手段を備えたことを特徴とする熱間圧延設
    備。
  2. 【請求項2】 鋳造装置で鋳造されたスラブを加熱する
    加熱装置を設け、前記加熱装置で加熱された前記スラブ
    を粗圧延して帯鋼とする粗圧延機を前記加熱装置の下流
    側に配置し、複数スタンドの圧延機を列設してなり前記
    粗圧延された前記帯鋼を所定の板厚に仕上げ圧延する仕
    上圧延機を前記粗圧延機の下流側に配置し、仕上げ圧延
    された前記帯鋼をコイル状に巻き取るダウンコイラを前
    記仕上圧延機の下流側に配置すると共に、前記仕上圧延
    機の前記圧延機のうちの最終スタンド圧延機の圧延ロー
    ルの出側に前記帯鋼を軽圧下する一対の軽圧下ロールを
    備えた軽圧下圧延機を配置し、前記軽圧下圧延機で軽圧
    下された前記帯鋼の板幅を所定状態に制御する板幅制御
    手段を備えたことを特徴とする熱間圧延設備。
  3. 【請求項3】 鋳造装置で鋳造されたスラブを加熱する
    加熱装置を設け、前記加熱装置で加熱された前記スラブ
    を粗圧延して帯鋼とする粗圧延機を前記加熱装置の下流
    側に配置し、粗圧延された前記帯鋼を複数回往復通板さ
    せて所定の板厚に仕上げ圧延する可逆式仕上延機を粗圧
    延機の下流側に配置し、仕上げ圧延された前記帯鋼をコ
    イル状に巻き取るダウンコイラを前記可逆式仕上圧延機
    の下流側に配置すると共に、前記可逆式仕上圧延機の圧
    延ロールの下流側に一対の軽圧下ロールによって前記帯
    鋼を軽圧下する軽圧下圧延機を配置し、前記軽圧下圧延
    機で軽圧下された前記帯鋼の板幅を所定状態に制御する
    板幅制御手段を備えたことを特徴とする熱間圧延設備。
  4. 【請求項4】 中厚又は薄スラブ連続鋳造装置で製造さ
    れた厚さ100mm 以下のスラブを所定長さに切断するシャ
    ーと、この切断されたスラブを加熱する加熱炉と、複数
    スタンドの圧延機を列設してなり前記加熱されたスラブ
    を所定の板厚の帯鋼に仕上げ圧延する仕上圧延機と、こ
    の仕上げ圧延された帯鋼をコイル状に巻き取るダウンコ
    イラと、前記可逆式仕上圧延機の圧延ロールの下流側に
    配置され圧下駆動手段の駆動により一対の軽圧下ロール
    によって前記帯鋼を軽圧下する軽圧下圧延機と、前記帯
    鋼を圧下した際の前記軽圧下ロールの荷重を検出する荷
    重検出手段と、前記軽圧下圧延機で軽圧下された前記帯
    鋼の板幅を所定状態に制御する板幅制御手段とを備えた
    ことを特徴とする熱間圧延設備。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4に記載の熱間圧延
    設備において、前記板幅制御手段は、前記軽圧下圧延機
    の出側に前記帯鋼の板幅を計測する板幅計測手段を設
    け、前記板幅計測手段の計測情報に基づいて前記帯鋼の
    板幅が所定状態となるように前記圧延ロール及び前記軽
    圧下ロールを圧下駆動させる制御手段を備えたことを特
    徴とする熱間圧延設備。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項4に記載の熱間圧延
    設備において、前記板幅制御手段は、前記軽圧下圧延機
    の出側に前記帯鋼の板幅を計測する板厚計測手段を設
    け、前記板幅計測手段の計測情報に基づいて前記帯鋼の
    板幅が所定状態となるように前記軽圧下ロールの回転速
    度を制御する制御手段を備えたことを特徴とする熱間圧
    延設備。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項4に記載の熱間圧延
    設備において、 前記板幅制御手段には、 前記軽圧下圧延機の出側に設けられ前記帯鋼の板幅を計
    測する板幅計測手段と、 前記板幅計測手段の計測情報に基づいて前記帯鋼の板幅
    が所定状態となるように前記圧延ロール及び前記軽圧下
    ロールを圧下駆動させると共に、前記板幅計測手段の計
    測情報に基づいて前記帯鋼の板幅が所定状態となるよう
    に前記軽圧下ロールの回転速度を制御する制御手段とが
    備えられていることを特徴とする熱間圧延設備。
  8. 【請求項8】 加熱装置で加熱されたスラブを粗圧延し
    て帯鋼とした後、粗圧延された帯鋼を仕上圧延機により
    所定の板厚に仕上げ圧延し、仕上げ圧延された前記帯鋼
    をダウンコイラによってコイル状に巻き取る熱間圧延方
    法において、前記仕上圧延機の圧延ロールの後流側で前
    記帯鋼を一対の軽圧下ロールにより軽圧下すると共に、
    前記軽圧下ロールにより軽圧下された前記帯鋼の板幅が
    所定状態になるように前記圧延ロール及び前記軽圧下ロ
    ールを圧下することを特徴とする熱間圧延方法。
  9. 【請求項9】 加熱装置で加熱されたスラブを粗圧延し
    て帯鋼とした後、粗圧延された帯鋼を仕上圧延機により
    所定の板厚に仕上げ圧延し、仕上げ圧延された前記帯鋼
    をダウンコイラによってコイル状に巻き取る熱間圧延方
    法において、前記仕上圧延機の圧延ロールの後流側で前
    記帯鋼を一対の軽圧下ロールにより軽圧下すると共に、
    前記軽圧下ロールにより軽圧下された前記帯鋼の板幅が
    所定状態になるように前記軽圧下ロールを駆動回転させ
    ることを特徴とする熱間圧延方法。
JP8349738A 1996-12-27 1996-12-27 熱間圧延設備及び熱間圧延方法 Withdrawn JPH10192931A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8349738A JPH10192931A (ja) 1996-12-27 1996-12-27 熱間圧延設備及び熱間圧延方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8349738A JPH10192931A (ja) 1996-12-27 1996-12-27 熱間圧延設備及び熱間圧延方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10192931A true JPH10192931A (ja) 1998-07-28

Family

ID=18405775

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8349738A Withdrawn JPH10192931A (ja) 1996-12-27 1996-12-27 熱間圧延設備及び熱間圧延方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10192931A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008068281A (ja) * 2006-09-13 2008-03-27 Kobe Steel Ltd 条鋼圧延材の圧延方法
CN112872050A (zh) * 2021-01-12 2021-06-01 首钢京唐钢铁联合有限责任公司 一种防止薄规格带钢头部在层冷折叠的方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008068281A (ja) * 2006-09-13 2008-03-27 Kobe Steel Ltd 条鋼圧延材の圧延方法
JP4658884B2 (ja) * 2006-09-13 2011-03-23 株式会社神戸製鋼所 条鋼圧延材の圧延方法
CN112872050A (zh) * 2021-01-12 2021-06-01 首钢京唐钢铁联合有限责任公司 一种防止薄规格带钢头部在层冷折叠的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2538153B2 (ja) 熱間圧延から冷間圧延への転換のための連続処理ライン
US20140096578A1 (en) Method and apparatus for preparing steel stock before hot rolling
US4998338A (en) Method and arrangement for manufacturing hot-rolled steel strip
EP0320846A1 (en) Apparatus and method for hot-rolling slab into sheets
JPH0761488B2 (ja) 熱間鋼帯の製造方法および設備
KR100332173B1 (ko) 시트바의큰단위중량열간압연방법및그압연설비
JP3621915B2 (ja) 厚鋼板圧延方法
JPH10192931A (ja) 熱間圧延設備及び熱間圧延方法
JPH10192938A (ja) 熱間圧延設備及び熱間圧延方法
JP3294138B2 (ja) 熱間圧延設備及び熱間圧延方法
JPH10192908A (ja) 熱間圧延設備及び熱間圧延方法
JP3342331B2 (ja) 熱間圧延設備
JP3358961B2 (ja) 熱間圧延設備
JPH10192939A (ja) 熱間圧延設備及び熱間圧延方法
JP3294139B2 (ja) 熱間圧延設備及び熱間圧延方法
JPH10192909A (ja) 熱間圧延設備及び熱間圧延方法
JPH10230314A (ja) スケール疵防止方法
JP4846680B2 (ja) サーマルクラウン予測方法及びサーマルクラウン予測装置
JPH0780508A (ja) 鋳造熱間圧延連続設備
JPH11207402A (ja) 熱間帯板圧延設備及びその圧延方法
JP3258527B2 (ja) 帯材の圧延方法
JP4622488B2 (ja) 熱間圧延における金属帯の巻取方法およびそれを用いた熱延金属帯の製造方法
JP3156462B2 (ja) 熱間圧延設備
JPS63177904A (ja) 熱間連続仕上圧延設備
JP2004261838A (ja) 熱間圧延ラインにおける条取り用鋼板の製造方法、条取り用鋼板、装置、コンピュータプログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040302