JPH10192939A - 熱間圧延設備及び熱間圧延方法 - Google Patents
熱間圧延設備及び熱間圧延方法Info
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- JPH10192939A JPH10192939A JP8349737A JP34973796A JPH10192939A JP H10192939 A JPH10192939 A JP H10192939A JP 8349737 A JP8349737 A JP 8349737A JP 34973796 A JP34973796 A JP 34973796A JP H10192939 A JPH10192939 A JP H10192939A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 板厚を所定の状態に維持して帯鋼後端部に絞
り込みが発生することを防止する。 【解決手段】 帯鋼14の後端部が最終スタンドの手前
の圧延機を尻抜けした時に、最終スタンドの圧延機F7の
ワークロール11と軽圧下ロール12の2箇所で帯鋼1
4を挟持して帯鋼14の後端部の絞り込みの発生を防止
し、また、帯鋼14の板厚が所定の状態になるように、
板厚圧下コントローラ53及び荷重圧下コントローラ5
1によりワークロール11と軽圧下ロール12の圧下力
を制御すると共に、回転速度コントローラ54により軽
圧下ロール12の回転速度を制御し、帯鋼14の板厚を
所定の状態に維持する。
り込みが発生することを防止する。 【解決手段】 帯鋼14の後端部が最終スタンドの手前
の圧延機を尻抜けした時に、最終スタンドの圧延機F7の
ワークロール11と軽圧下ロール12の2箇所で帯鋼1
4を挟持して帯鋼14の後端部の絞り込みの発生を防止
し、また、帯鋼14の板厚が所定の状態になるように、
板厚圧下コントローラ53及び荷重圧下コントローラ5
1によりワークロール11と軽圧下ロール12の圧下力
を制御すると共に、回転速度コントローラ54により軽
圧下ロール12の回転速度を制御し、帯鋼14の板厚を
所定の状態に維持する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、厚板や帯板等の熱
間圧延設備及び熱間圧延方法に関し、特に薄物の帯鋼を
圧延する際の帯鋼後端部の絞り込みの防止を企図したも
のである。
間圧延設備及び熱間圧延方法に関し、特に薄物の帯鋼を
圧延する際の帯鋼後端部の絞り込みの防止を企図したも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般的な帯鋼熱間圧延設備では、分塊ミ
ル又は鋳造装置(例えばスラブ連続鋳造装置)の下流側
に加熱装置(加熱炉)が設けられ、加熱炉の出側ライン
に連続してスラブを粗圧延して帯鋼(シートバー)とす
るリバース式の粗圧延機が設けられている。粗圧延機の
下流側には粗圧延された帯鋼を仕上げ圧延する仕上圧延
機が連続して配置され、仕上圧延機の下流側には仕上げ
圧延されて冷却された後の帯鋼(ストリップ)をコイル
状に巻き取るダウンコイラが配置されている。仕上圧延
機は、複数スタンド(例えば7スタンド)の圧延機が列
設されたタンデム式の圧延機や、圧延ロールを挟んで前
面及び後面にコイラファーネスを有する可逆式の圧延機
が用いられる。
ル又は鋳造装置(例えばスラブ連続鋳造装置)の下流側
に加熱装置(加熱炉)が設けられ、加熱炉の出側ライン
に連続してスラブを粗圧延して帯鋼(シートバー)とす
るリバース式の粗圧延機が設けられている。粗圧延機の
下流側には粗圧延された帯鋼を仕上げ圧延する仕上圧延
機が連続して配置され、仕上圧延機の下流側には仕上げ
圧延されて冷却された後の帯鋼(ストリップ)をコイル
状に巻き取るダウンコイラが配置されている。仕上圧延
機は、複数スタンド(例えば7スタンド)の圧延機が列
設されたタンデム式の圧延機や、圧延ロールを挟んで前
面及び後面にコイラファーネスを有する可逆式の圧延機
が用いられる。
【0003】連続鋳造装置では、例えば厚さ250mm,幅18
00mmのスラブを排出し、所定の長さに切断された後、加
熱炉で加熱・保温される。加熱炉から出たスラブは、粗
圧延機によるリバース圧延で多段階(例えば6段階)に
厚さ30mm〜50mmに圧延されて帯鋼となって仕上圧延機に
送られる。仕上圧延機では複数段階の圧延もしくは複数
回の反復圧延により帯鋼が厚さ1.2mm 程度に圧延され、
冷却用ランアウトテーブルを通って巻取機に巻き取られ
る。
00mmのスラブを排出し、所定の長さに切断された後、加
熱炉で加熱・保温される。加熱炉から出たスラブは、粗
圧延機によるリバース圧延で多段階(例えば6段階)に
厚さ30mm〜50mmに圧延されて帯鋼となって仕上圧延機に
送られる。仕上圧延機では複数段階の圧延もしくは複数
回の反復圧延により帯鋼が厚さ1.2mm 程度に圧延され、
冷却用ランアウトテーブルを通って巻取機に巻き取られ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した熱間圧延設備
では、複数スタンドの圧延機が列設された仕上圧延機が
用いられている場合、帯鋼の後端部が複数スタンドの仕
上圧延機のいずれかの圧延機を尻抜けすると、帯鋼が高
速で送られるために後端部が板幅方向へ蛇行し、サイド
ガイド等への衝突によって折れ込んで通板される現象、
いわゆる絞り込みが発生する。特に、板厚が薄くなる後
段側の圧延機を尻抜けした場合、帯鋼の剛性が低いため
に絞り込みが発生し易くなり、また、最終段の手前の圧
延機を尻抜けした場合、帯鋼の拘束力が低下して絞り込
みが発生し易くなる。絞り込みが発生した帯鋼の後端部
を噛込んで圧延すると、圧延機のワークロールに疵が付
き、ワークロールに割れや破断が発生する虞がある。こ
のため、ワークロールに疵が付いた場合、ワークロール
アッセンブリを直ちに組替える必要があり、時間あたり
の組替え回数が増加し、装置のダウンタイムが増大す
る。
では、複数スタンドの圧延機が列設された仕上圧延機が
用いられている場合、帯鋼の後端部が複数スタンドの仕
上圧延機のいずれかの圧延機を尻抜けすると、帯鋼が高
速で送られるために後端部が板幅方向へ蛇行し、サイド
ガイド等への衝突によって折れ込んで通板される現象、
いわゆる絞り込みが発生する。特に、板厚が薄くなる後
段側の圧延機を尻抜けした場合、帯鋼の剛性が低いため
に絞り込みが発生し易くなり、また、最終段の手前の圧
延機を尻抜けした場合、帯鋼の拘束力が低下して絞り込
みが発生し易くなる。絞り込みが発生した帯鋼の後端部
を噛込んで圧延すると、圧延機のワークロールに疵が付
き、ワークロールに割れや破断が発生する虞がある。こ
のため、ワークロールに疵が付いた場合、ワークロール
アッセンブリを直ちに組替える必要があり、時間あたり
の組替え回数が増加し、装置のダウンタイムが増大す
る。
【0005】また、近年ワークロールの寿命を長くして
その時間あたりの組替え回数を減少させるために、ロー
ル表面の材料として高速度工具鋼を使用したハイスロー
ルが仕上圧延機のワークロールに用いられている。しか
し、ハイスロールは熱膨張が大きく帯鋼の蛇行の原因と
なるため、絞り込みが更に発生し易くなってしまうと共
に、ハイスロールは高価で割れが発生した場合に進展が
早い。このため、仕上圧延機の最終段にはハイスロール
を使用することができないのが現状となっている。
その時間あたりの組替え回数を減少させるために、ロー
ル表面の材料として高速度工具鋼を使用したハイスロー
ルが仕上圧延機のワークロールに用いられている。しか
し、ハイスロールは熱膨張が大きく帯鋼の蛇行の原因と
なるため、絞り込みが更に発生し易くなってしまうと共
に、ハイスロールは高価で割れが発生した場合に進展が
早い。このため、仕上圧延機の最終段にはハイスロール
を使用することができないのが現状となっている。
【0006】圧延ロールを挟んで前面及び後面にコイラ
ファーネスを有する可逆式の圧延機が用いられている場
合でも、帯鋼が圧延されて薄くなっていると、後端部が
前面コイラファーネスピンチロールまたは後面コイラフ
ァーネスピンチロールを尻抜けすると、後端部が板幅方
向へ蛇行して絞り込みが発生し易くなる。従って、複数
スタンドの圧延機が列設された仕上圧延機を用いた場合
と同様の課題が生じることになる。
ファーネスを有する可逆式の圧延機が用いられている場
合でも、帯鋼が圧延されて薄くなっていると、後端部が
前面コイラファーネスピンチロールまたは後面コイラフ
ァーネスピンチロールを尻抜けすると、後端部が板幅方
向へ蛇行して絞り込みが発生し易くなる。従って、複数
スタンドの圧延機が列設された仕上圧延機を用いた場合
と同様の課題が生じることになる。
【0007】また、厚板熱間圧延設備においても、帯鋼
熱間圧延設備のような絞り込みの発生までには到らない
が、1基又は2基の可逆式圧延機を厚板の後端部が尻抜
けすると、帯鋼熱間圧延設備の仕上圧延機と同様に厚板
の後端部の拘束がなくなるため、厚板の後端部が板幅方
向へ蛇行する。これにより、熱膨張が大きく厚板の蛇行
の原因となるハイスロールは尚更使用することができな
いという問題点があった。
熱間圧延設備のような絞り込みの発生までには到らない
が、1基又は2基の可逆式圧延機を厚板の後端部が尻抜
けすると、帯鋼熱間圧延設備の仕上圧延機と同様に厚板
の後端部の拘束がなくなるため、厚板の後端部が板幅方
向へ蛇行する。これにより、熱膨張が大きく厚板の蛇行
の原因となるハイスロールは尚更使用することができな
いという問題点があった。
【0008】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、板厚を所定の状態に維持して圧延材後端部の蛇行の
発生を防止することができる熱間圧延設備及び熱間圧延
方法を提供することを目的とする。
で、板厚を所定の状態に維持して圧延材後端部の蛇行の
発生を防止することができる熱間圧延設備及び熱間圧延
方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の熱間圧延機の構成は、仕上圧延機の最終スタ
ンド圧延機の出側に帯鋼を軽圧下する軽圧下圧延機を配
置し、前記軽圧下圧延機で軽圧下された前記帯鋼の厚さ
を所定状態に制御する板厚制御手段を備えたことを特徴
とする。
の本発明の熱間圧延機の構成は、仕上圧延機の最終スタ
ンド圧延機の出側に帯鋼を軽圧下する軽圧下圧延機を配
置し、前記軽圧下圧延機で軽圧下された前記帯鋼の厚さ
を所定状態に制御する板厚制御手段を備えたことを特徴
とする。
【0010】また、上記目的を達成するための本発明の
熱間圧延設備の構成は、鋳造装置で鋳造されたスラブを
加熱する加熱装置を設け、前記加熱装置で加熱された前
記スラブを粗圧延して帯鋼とする粗圧延機を前記加熱装
置の下流側に配置し、複数スタンドの圧延機を列設して
なり前記粗圧延された前記帯鋼を所定の板厚に仕上げ圧
延する仕上圧延機を前記粗圧延機の下流側に配置し、仕
上げ圧延された前記帯鋼をコイル状に巻き取るダウンコ
イラを前記仕上圧延機の下流側に配置すると共に、前記
仕上圧延機の前記圧延機のうちの最終スタンド圧延機の
圧延ロールの出側に前記帯鋼を軽圧下する一対の軽圧下
ロールを備えた軽圧下圧延機を配置し、前記軽圧下圧延
機で軽圧下された前記帯鋼の厚さを所定状態に制御する
板厚制御手段を備えたことを特徴とする。
熱間圧延設備の構成は、鋳造装置で鋳造されたスラブを
加熱する加熱装置を設け、前記加熱装置で加熱された前
記スラブを粗圧延して帯鋼とする粗圧延機を前記加熱装
置の下流側に配置し、複数スタンドの圧延機を列設して
なり前記粗圧延された前記帯鋼を所定の板厚に仕上げ圧
延する仕上圧延機を前記粗圧延機の下流側に配置し、仕
上げ圧延された前記帯鋼をコイル状に巻き取るダウンコ
イラを前記仕上圧延機の下流側に配置すると共に、前記
仕上圧延機の前記圧延機のうちの最終スタンド圧延機の
圧延ロールの出側に前記帯鋼を軽圧下する一対の軽圧下
ロールを備えた軽圧下圧延機を配置し、前記軽圧下圧延
機で軽圧下された前記帯鋼の厚さを所定状態に制御する
板厚制御手段を備えたことを特徴とする。
【0011】熱間粗圧延された帯鋼を、最終スタンド圧
延機の圧延ロールの出側の軽圧下圧延機によって軽圧下
しながら、複数のスタンドの圧延機によって所要の板厚
に順次熱間仕上圧延する。帯鋼の後端部が最終スタンド
の手前の圧延機の圧延ロールを尻抜けした時、帯鋼を最
終スタンド圧延機の圧延ロールと軽圧下ロールの2箇所
で挟持し、絞り込みの発生を防止する。軽圧下圧延機で
軽圧下された帯鋼の厚さは、板厚制御手段によって所定
状態に制御され、帯鋼の板厚に影響を及ぼすことがな
い。
延機の圧延ロールの出側の軽圧下圧延機によって軽圧下
しながら、複数のスタンドの圧延機によって所要の板厚
に順次熱間仕上圧延する。帯鋼の後端部が最終スタンド
の手前の圧延機の圧延ロールを尻抜けした時、帯鋼を最
終スタンド圧延機の圧延ロールと軽圧下ロールの2箇所
で挟持し、絞り込みの発生を防止する。軽圧下圧延機で
軽圧下された帯鋼の厚さは、板厚制御手段によって所定
状態に制御され、帯鋼の板厚に影響を及ぼすことがな
い。
【0012】また、上記目的を達成するための本発明の
熱間圧延設備の構成は、鋳造装置で鋳造されたスラブを
加熱する加熱装置を設け、前記加熱装置で加熱された前
記スラブを粗圧延して帯鋼とする粗圧延機を前記加熱装
置の下流側に配置し、粗圧延された前記帯鋼を複数回往
復通板させて所定の板厚に仕上げ圧延する可逆式仕上延
機を粗圧延機の下流側に配置し、仕上げ圧延された前記
帯鋼をコイル状に巻き取るダウンコイラを前記可逆式仕
上圧延機の下流側に配置すると共に、前記可逆式仕上圧
延機の圧延ロールの下流側に一対の軽圧下ロールによっ
て前記帯鋼を軽圧下する軽圧下圧延機を配置し、前記軽
圧下圧延機で軽圧下された前記帯鋼の厚さを所定状態に
制御する板厚制御手段を備えたことを特徴とする。
熱間圧延設備の構成は、鋳造装置で鋳造されたスラブを
加熱する加熱装置を設け、前記加熱装置で加熱された前
記スラブを粗圧延して帯鋼とする粗圧延機を前記加熱装
置の下流側に配置し、粗圧延された前記帯鋼を複数回往
復通板させて所定の板厚に仕上げ圧延する可逆式仕上延
機を粗圧延機の下流側に配置し、仕上げ圧延された前記
帯鋼をコイル状に巻き取るダウンコイラを前記可逆式仕
上圧延機の下流側に配置すると共に、前記可逆式仕上圧
延機の圧延ロールの下流側に一対の軽圧下ロールによっ
て前記帯鋼を軽圧下する軽圧下圧延機を配置し、前記軽
圧下圧延機で軽圧下された前記帯鋼の厚さを所定状態に
制御する板厚制御手段を備えたことを特徴とする。
【0013】熱間粗圧延された帯鋼を、可逆式仕上圧延
機の圧延ロールの下流側の軽圧下圧延機によって軽圧下
しながら熱間仕上圧延し、帯鋼を複数回往復通板させて
所定の板厚に仕上げ圧延する。帯鋼の後端部が尻抜けし
た時、帯鋼を可逆式仕上圧延機の圧延ロールと軽圧下ロ
ールの2箇所で挟持し、絞り込みの発生を防止する。軽
圧下圧延機で軽圧下された帯鋼の厚さは、板厚制御手段
によって所定状態に制御され、帯鋼の板厚に影響を及ぼ
すことがない。
機の圧延ロールの下流側の軽圧下圧延機によって軽圧下
しながら熱間仕上圧延し、帯鋼を複数回往復通板させて
所定の板厚に仕上げ圧延する。帯鋼の後端部が尻抜けし
た時、帯鋼を可逆式仕上圧延機の圧延ロールと軽圧下ロ
ールの2箇所で挟持し、絞り込みの発生を防止する。軽
圧下圧延機で軽圧下された帯鋼の厚さは、板厚制御手段
によって所定状態に制御され、帯鋼の板厚に影響を及ぼ
すことがない。
【0014】また、上記目的を達成するための本発明の
熱間圧延設備の構成は、加熱炉で加熱されたスラブを複
数回往復通板させて所定板厚の厚板に仕上げ圧延する可
逆式仕上圧延機を備えると共に、前記可逆式仕上圧延機
の圧延ロールの下流側に圧延材を軽圧下する軽圧下圧延
機を配置し、前記軽圧下圧延機で軽圧下された前記圧延
材の厚さを所定状態に制御する板厚制御手段を備えたこ
とを特徴とする。
熱間圧延設備の構成は、加熱炉で加熱されたスラブを複
数回往復通板させて所定板厚の厚板に仕上げ圧延する可
逆式仕上圧延機を備えると共に、前記可逆式仕上圧延機
の圧延ロールの下流側に圧延材を軽圧下する軽圧下圧延
機を配置し、前記軽圧下圧延機で軽圧下された前記圧延
材の厚さを所定状態に制御する板厚制御手段を備えたこ
とを特徴とする。
【0015】また、上記目的を達成するための本発明の
熱間圧延設備の構成は、中厚又は薄スラブ連続鋳造装置
で製造された厚さ100mm 以下のスラブを所定長さに切断
するシャーと、この切断されたスラブを加熱する加熱炉
と、複数スタンドの圧延機を列設してなり前記加熱され
たスラブを所定の板厚の帯鋼に仕上げ圧延する仕上圧延
機と、この仕上げ圧延された帯鋼をコイル状に巻き取る
ダウンコイラと、前記可逆式仕上圧延機の圧延ロールの
下流側に配置され一対の軽圧下ロールによって前記帯鋼
を軽圧下する軽圧下圧延機と、前記軽圧下圧延機で軽圧
下された前記圧延材の厚さを所定状態に制御する板厚制
御手段とを備えたことを特徴とする。
熱間圧延設備の構成は、中厚又は薄スラブ連続鋳造装置
で製造された厚さ100mm 以下のスラブを所定長さに切断
するシャーと、この切断されたスラブを加熱する加熱炉
と、複数スタンドの圧延機を列設してなり前記加熱され
たスラブを所定の板厚の帯鋼に仕上げ圧延する仕上圧延
機と、この仕上げ圧延された帯鋼をコイル状に巻き取る
ダウンコイラと、前記可逆式仕上圧延機の圧延ロールの
下流側に配置され一対の軽圧下ロールによって前記帯鋼
を軽圧下する軽圧下圧延機と、前記軽圧下圧延機で軽圧
下された前記圧延材の厚さを所定状態に制御する板厚制
御手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】そして、本発明の熱間圧延設備では、前記
板厚制御手段は、前記帯鋼を圧下した際の前記軽圧下ロ
ールの荷重を検出する荷重検出手段を備えると共に、前
記荷重検出手段の検出情報に基づいて前記軽圧下ロール
の圧下位置が所定の位置となるように前記軽圧下ロール
を圧下駆動させる制御手段を備えたことを特徴とし、軽
圧下ロールの圧下位置を所定の位置に維持することによ
り、帯鋼の厚さを所定状態に制御する。
板厚制御手段は、前記帯鋼を圧下した際の前記軽圧下ロ
ールの荷重を検出する荷重検出手段を備えると共に、前
記荷重検出手段の検出情報に基づいて前記軽圧下ロール
の圧下位置が所定の位置となるように前記軽圧下ロール
を圧下駆動させる制御手段を備えたことを特徴とし、軽
圧下ロールの圧下位置を所定の位置に維持することによ
り、帯鋼の厚さを所定状態に制御する。
【0017】また、本発明の熱間圧延設備では、前記板
厚制御手段は、前記軽圧下圧延機の出側に前記帯鋼の板
厚を計測する板厚計測手段を設け、前記板厚計測手段の
計測情報に基づいて前記帯鋼の板厚が所定状態となるよ
うに前記圧延ロール及び前記軽圧下ロールを圧下駆動さ
せる制御手段を備えたことを特徴とする。
厚制御手段は、前記軽圧下圧延機の出側に前記帯鋼の板
厚を計測する板厚計測手段を設け、前記板厚計測手段の
計測情報に基づいて前記帯鋼の板厚が所定状態となるよ
うに前記圧延ロール及び前記軽圧下ロールを圧下駆動さ
せる制御手段を備えたことを特徴とする。
【0018】また、本発明の熱間圧延設備では、前記板
厚制御手段は、前記軽圧下圧延機の出側に前記帯鋼の板
厚を計測する板厚計測手段を設け、前記板厚計測手段の
計測情報に基づいて前記帯鋼の板厚が所定状態となるよ
うに前記軽圧下ロールの回転速度を制御する制御手段を
備えたことを特徴とする。
厚制御手段は、前記軽圧下圧延機の出側に前記帯鋼の板
厚を計測する板厚計測手段を設け、前記板厚計測手段の
計測情報に基づいて前記帯鋼の板厚が所定状態となるよ
うに前記軽圧下ロールの回転速度を制御する制御手段を
備えたことを特徴とする。
【0019】また、本発明の熱間圧延設備では、前記板
厚制御手段には、前記帯鋼を圧下した際の前記軽圧下ロ
ールの荷重を検出する荷重検出手段と、前記軽圧下圧延
機の出側に設けられ前記帯鋼の板厚を計測する板厚計測
手段と、前記荷重検出手段の検出情報に基づいて前記軽
圧下ロールの圧下位置が所定の位置となるように前記軽
圧下ロールを圧下駆動させると共に、前記板厚計測手段
の計測情報に基づいて前記帯鋼の板厚が所定状態となる
ように前記圧延ロール及び前記軽圧下ロールを圧下駆動
させ、更に、前記板厚計測手段の計測情報に基づいて前
記帯鋼の板厚が所定状態となるように前記軽圧下ロール
の回転速度を制御する制御手段とが備えられていること
を特徴とする。
厚制御手段には、前記帯鋼を圧下した際の前記軽圧下ロ
ールの荷重を検出する荷重検出手段と、前記軽圧下圧延
機の出側に設けられ前記帯鋼の板厚を計測する板厚計測
手段と、前記荷重検出手段の検出情報に基づいて前記軽
圧下ロールの圧下位置が所定の位置となるように前記軽
圧下ロールを圧下駆動させると共に、前記板厚計測手段
の計測情報に基づいて前記帯鋼の板厚が所定状態となる
ように前記圧延ロール及び前記軽圧下ロールを圧下駆動
させ、更に、前記板厚計測手段の計測情報に基づいて前
記帯鋼の板厚が所定状態となるように前記軽圧下ロール
の回転速度を制御する制御手段とが備えられていること
を特徴とする。
【0020】また、本発明の熱間圧延設備では、前記制
御手段には、前記軽圧下ロールで前記帯鋼を噛み込んだ
際の荷重を基準荷重として記憶すると共に、前記基準荷
重と前記荷重検出手段で検出される実際の荷重とを比較
して前記実際の荷重が前記基準荷重となるように前記軽
圧下ロールの圧下位置を調整する機能が備えられている
ことを特徴とする。
御手段には、前記軽圧下ロールで前記帯鋼を噛み込んだ
際の荷重を基準荷重として記憶すると共に、前記基準荷
重と前記荷重検出手段で検出される実際の荷重とを比較
して前記実際の荷重が前記基準荷重となるように前記軽
圧下ロールの圧下位置を調整する機能が備えられている
ことを特徴とする。
【0021】また、上記目的を達成するための本発明の
熱間圧延方法は、加熱装置で加熱されたスラブを粗圧延
して帯鋼とした後、粗圧延された帯鋼を仕上圧延機によ
り所定の板厚に仕上げ圧延し、仕上げ圧延された前記帯
鋼をダウンコイラによってコイル状に巻き取る熱間圧延
方法において、前記仕上圧延機の圧延ロールの後流側で
前記帯鋼を一対の軽圧下ロールにより圧下位置を所定の
状態にして軽圧下することを特徴とする。
熱間圧延方法は、加熱装置で加熱されたスラブを粗圧延
して帯鋼とした後、粗圧延された帯鋼を仕上圧延機によ
り所定の板厚に仕上げ圧延し、仕上げ圧延された前記帯
鋼をダウンコイラによってコイル状に巻き取る熱間圧延
方法において、前記仕上圧延機の圧延ロールの後流側で
前記帯鋼を一対の軽圧下ロールにより圧下位置を所定の
状態にして軽圧下することを特徴とする。
【0022】また、上記目的を達成するため本発明の熱
間圧延方法は、加熱装置で加熱されたスラブを粗圧延し
て帯鋼とした後、粗圧延された帯鋼を仕上圧延機により
所定の板厚に仕上げ圧延し、仕上げ圧延された前記帯鋼
をダウンコイラによってコイル状に巻き取る熱間圧延方
法において、前記仕上圧延機の圧延ロールの後流側で前
記帯鋼を一対の軽圧下ロールにより軽圧下すると共に、
前記軽圧下ロールにより軽圧下された前記帯鋼の板厚が
所定状態になるように前記圧延ロール及び前記軽圧下ロ
ールを圧下することを特徴とする。
間圧延方法は、加熱装置で加熱されたスラブを粗圧延し
て帯鋼とした後、粗圧延された帯鋼を仕上圧延機により
所定の板厚に仕上げ圧延し、仕上げ圧延された前記帯鋼
をダウンコイラによってコイル状に巻き取る熱間圧延方
法において、前記仕上圧延機の圧延ロールの後流側で前
記帯鋼を一対の軽圧下ロールにより軽圧下すると共に、
前記軽圧下ロールにより軽圧下された前記帯鋼の板厚が
所定状態になるように前記圧延ロール及び前記軽圧下ロ
ールを圧下することを特徴とする。
【0023】更に、上記目的を達成するため本発明の熱
間圧延方法は、加熱装置で加熱されたスラブを粗圧延し
て帯鋼とした後、粗圧延された帯鋼を仕上圧延機により
所定の板厚に仕上げ圧延し、仕上げ圧延された前記帯鋼
をダウンコイラによってコイル状に巻き取る熱間圧延方
法において、前記仕上圧延機の圧延ロールの後流側で前
記帯鋼を一対の軽圧下ロールにより軽圧下すると共に、
前記軽圧下ロールにより軽圧下された前記帯鋼の板厚が
所定状態になるように前記軽圧下ロールを駆動回転させ
ることを特徴とする。
間圧延方法は、加熱装置で加熱されたスラブを粗圧延し
て帯鋼とした後、粗圧延された帯鋼を仕上圧延機により
所定の板厚に仕上げ圧延し、仕上げ圧延された前記帯鋼
をダウンコイラによってコイル状に巻き取る熱間圧延方
法において、前記仕上圧延機の圧延ロールの後流側で前
記帯鋼を一対の軽圧下ロールにより軽圧下すると共に、
前記軽圧下ロールにより軽圧下された前記帯鋼の板厚が
所定状態になるように前記軽圧下ロールを駆動回転させ
ることを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】図1には本発明の第1実施形態例
に係る熱間圧延設備の概略構成の側面状態、図2には複
数スタンドの圧延機を列設してなる仕上圧延機の側面状
態、図3には仕上圧延機の最終スタンドの側断面状態、
図4には図3中の要部構成を示してある。また、図5乃
至図7には図4における制御装置の機能を個別に表した
要部構成を示してある。
に係る熱間圧延設備の概略構成の側面状態、図2には複
数スタンドの圧延機を列設してなる仕上圧延機の側面状
態、図3には仕上圧延機の最終スタンドの側断面状態、
図4には図3中の要部構成を示してある。また、図5乃
至図7には図4における制御装置の機能を個別に表した
要部構成を示してある。
【0025】図1において、図示しない連続鋳造装置等
で製造されたスラブ2が加熱炉6内で加熱・保温され
る。この加熱炉6の出側ラインに連続してリバース式の
粗圧延機R1,R2,R3が設けられると共に、この粗圧延機
R1,R2,R3の出側ラインに連続して仕上圧延機Fが設けら
れる。仕上圧延機Fに連続して冷却装置7が設けられ、
仕上圧延機Fで仕上げ圧延された帯鋼14は冷却装置7
で冷却された後に巻取機8によってコイル状に巻き取ら
れる。
で製造されたスラブ2が加熱炉6内で加熱・保温され
る。この加熱炉6の出側ラインに連続してリバース式の
粗圧延機R1,R2,R3が設けられると共に、この粗圧延機
R1,R2,R3の出側ラインに連続して仕上圧延機Fが設けら
れる。仕上圧延機Fに連続して冷却装置7が設けられ、
仕上圧延機Fで仕上げ圧延された帯鋼14は冷却装置7
で冷却された後に巻取機8によってコイル状に巻き取ら
れる。
【0026】図1、図2に示すように、仕上圧延機F
は、複数スタンド(図示例では7スタンド)の圧延機F1
〜F7が列設され、最終スタンドである圧延機F7の圧延ロ
ール(ワークロール)11の出側にはセラミックス製の
一対の軽圧下ロール12を備えた軽圧下圧延機13が配
置されている。軽圧下ロール12をセラミック製にした
ことにより、帯鋼14に対する熱影響をなくすことがで
きる。尚、軽圧下ロール12の材質としては、セラミッ
クに限らず炭素鋼等他の材質を適用することも可能であ
る。
は、複数スタンド(図示例では7スタンド)の圧延機F1
〜F7が列設され、最終スタンドである圧延機F7の圧延ロ
ール(ワークロール)11の出側にはセラミックス製の
一対の軽圧下ロール12を備えた軽圧下圧延機13が配
置されている。軽圧下ロール12をセラミック製にした
ことにより、帯鋼14に対する熱影響をなくすことがで
きる。尚、軽圧下ロール12の材質としては、セラミッ
クに限らず炭素鋼等他の材質を適用することも可能であ
る。
【0027】図3に示すように、圧延機F7のワークロー
ル11と軽圧下圧延機13の軽圧下ロール12とは共通
のハウジング15に支持されている。即ち、ハウジング
15には、ワークロールチョック16を介してワークロ
ール11が支持され、バックアップロール17によって
ワークロール11に圧下力が作用するようになってい
る。バックアップロール17はバックアップロールチョ
ック18を介してハウジング15に支持され、上方のバ
ックアップロールチョック18は圧下シリンダ19を介
してハウジング15に支持されている。また、下方のバ
ックアップロールチョック18とハウジング15との間
にはロードセル25が設けられ、ロードセル25によっ
てワークロール11の荷重が検出される。
ル11と軽圧下圧延機13の軽圧下ロール12とは共通
のハウジング15に支持されている。即ち、ハウジング
15には、ワークロールチョック16を介してワークロ
ール11が支持され、バックアップロール17によって
ワークロール11に圧下力が作用するようになってい
る。バックアップロール17はバックアップロールチョ
ック18を介してハウジング15に支持され、上方のバ
ックアップロールチョック18は圧下シリンダ19を介
してハウジング15に支持されている。また、下方のバ
ックアップロールチョック18とハウジング15との間
にはロードセル25が設けられ、ロードセル25によっ
てワークロール11の荷重が検出される。
【0028】ハウジング15には、軽圧下ロールチョッ
ク20を介して一対の軽圧下ロール12が支持され、上
方の軽圧下ロールチョック20は圧下駆動手段としての
軽圧下シリンダ21を介してハウジング15に支持され
ている。また、下方の軽圧下ロールチョック20とハウ
ジング15との間には荷重検出手段としてのロードセル
22が設けられている。軽圧下シリンダ21が駆動する
ことにより軽圧下ロール12により帯鋼14がワークロ
ール11の出側で軽圧下され、この時の軽圧下ロール1
2の荷重がロードセル22によって検出される。
ク20を介して一対の軽圧下ロール12が支持され、上
方の軽圧下ロールチョック20は圧下駆動手段としての
軽圧下シリンダ21を介してハウジング15に支持され
ている。また、下方の軽圧下ロールチョック20とハウ
ジング15との間には荷重検出手段としてのロードセル
22が設けられている。軽圧下シリンダ21が駆動する
ことにより軽圧下ロール12により帯鋼14がワークロ
ール11の出側で軽圧下され、この時の軽圧下ロール1
2の荷重がロードセル22によって検出される。
【0029】図4に示すように、ロードセル22によっ
て検出された軽圧下ロール12の荷重は制御手段として
の制御装置23の荷重圧下コントローラ51に入力され
る。一方、軽圧下圧延機13の出側には、軽圧下圧延機
13で所定の板厚に軽圧下圧延された帯鋼14の板厚を
計測する板厚計測手段としてのX線板厚計(板厚計)5
2が設けられ、板厚計52で計測された計測情報は制御
装置23の板厚圧下コントローラ53及び回転速度コン
トローラ54に入力される。また、圧延機F7のワークロ
ール11と軽圧下圧延機13の軽圧下ロール12との間
には帯鋼14の張力を計測する張力計55が設けられ、
張力計55で計測された計測情報は制御装置23の回転
速度コントローラ54に入力される。
て検出された軽圧下ロール12の荷重は制御手段として
の制御装置23の荷重圧下コントローラ51に入力され
る。一方、軽圧下圧延機13の出側には、軽圧下圧延機
13で所定の板厚に軽圧下圧延された帯鋼14の板厚を
計測する板厚計測手段としてのX線板厚計(板厚計)5
2が設けられ、板厚計52で計測された計測情報は制御
装置23の板厚圧下コントローラ53及び回転速度コン
トローラ54に入力される。また、圧延機F7のワークロ
ール11と軽圧下圧延機13の軽圧下ロール12との間
には帯鋼14の張力を計測する張力計55が設けられ、
張力計55で計測された計測情報は制御装置23の回転
速度コントローラ54に入力される。
【0030】荷重圧下コントローラ51はロードセル2
2の検出情報に基づいて軽圧下シリンダ21に駆動指令
を出力し、軽圧下シリンダ21が定位置となるように、
即ち、帯鋼14の板厚が一定になるように軽圧下シリン
ダ21の駆動制御を行う(詳細は後述する)。また、板
厚圧下コントローラ53は板厚計52の計測情報に基づ
いて圧下シリンダ19及び軽圧下シリンダ21に駆動指
令を出力し、帯鋼14の板厚が一定になるように圧下シ
リンダ19及び軽圧下シリンダ21の駆動制御を行う
(詳細は後述する)。また、回転速度コントローラ54
は板厚計52の計測情報及び張力計55の計測情報に基
づいて軽圧下ロール12の回転モータ56に駆動指令を
出力し、所定の張力を保って帯鋼14の板厚が一定にな
るように軽圧下ロール12の回転速度を制御する(詳細
は後述する)。
2の検出情報に基づいて軽圧下シリンダ21に駆動指令
を出力し、軽圧下シリンダ21が定位置となるように、
即ち、帯鋼14の板厚が一定になるように軽圧下シリン
ダ21の駆動制御を行う(詳細は後述する)。また、板
厚圧下コントローラ53は板厚計52の計測情報に基づ
いて圧下シリンダ19及び軽圧下シリンダ21に駆動指
令を出力し、帯鋼14の板厚が一定になるように圧下シ
リンダ19及び軽圧下シリンダ21の駆動制御を行う
(詳細は後述する)。また、回転速度コントローラ54
は板厚計52の計測情報及び張力計55の計測情報に基
づいて軽圧下ロール12の回転モータ56に駆動指令を
出力し、所定の張力を保って帯鋼14の板厚が一定にな
るように軽圧下ロール12の回転速度を制御する(詳細
は後述する)。
【0031】つまり、ロードセル22、板厚計52、張
力計55及び荷重圧下コントローラ51、板厚圧下コン
トローラ53、回転速度コントローラ54を備えた制御
装置23によって板厚制御手段が構成されている。
力計55及び荷重圧下コントローラ51、板厚圧下コン
トローラ53、回転速度コントローラ54を備えた制御
装置23によって板厚制御手段が構成されている。
【0032】図5に基づいて荷重圧下コントローラ51
の制御を説明する。圧延機F7のワークロール11の出側
の軽圧下ロール12の荷重がロードセル22によって検
出され、ロードセル22の検出情報(実際の荷重)は制
御装置23に入力される。荷重圧下コントローラ51に
は、軽圧下圧延機13の軽圧下ロール12で帯鋼14を
噛み込んだ際の荷重(所定厚に圧下された時の荷重:基
準荷重)が記憶され、荷重圧下コントローラ51では、
実際の荷重と基準荷重とが比較される。
の制御を説明する。圧延機F7のワークロール11の出側
の軽圧下ロール12の荷重がロードセル22によって検
出され、ロードセル22の検出情報(実際の荷重)は制
御装置23に入力される。荷重圧下コントローラ51に
は、軽圧下圧延機13の軽圧下ロール12で帯鋼14を
噛み込んだ際の荷重(所定厚に圧下された時の荷重:基
準荷重)が記憶され、荷重圧下コントローラ51では、
実際の荷重と基準荷重とが比較される。
【0033】ロードセル22で検出される荷重が大きく
なった場合、即ち、帯鋼14の板厚が厚くなった場合、
軽圧下シリンダ21の圧力が一定であるとハウジング1
5の膨張によって軽圧下ロール12のロールギャップが
広がって板厚が一定にならなくなってしまう。このた
め、実際の荷重と基準荷重とに差が生じてもロールギャ
ップが一定となるように軽圧下シリンダ21の駆動を制
御する。
なった場合、即ち、帯鋼14の板厚が厚くなった場合、
軽圧下シリンダ21の圧力が一定であるとハウジング1
5の膨張によって軽圧下ロール12のロールギャップが
広がって板厚が一定にならなくなってしまう。このた
め、実際の荷重と基準荷重とに差が生じてもロールギャ
ップが一定となるように軽圧下シリンダ21の駆動を制
御する。
【0034】実際の荷重と基準荷重とが比較され、実際
の荷重と基準荷重との差が変換設定部57に入力され
る。変換設定部57では、軽圧下ロール12の径やハウ
ジング15の大きさ等による膨張状態の定数と、実際の
荷重と基準荷重との差のどの程度を駆動量に反映させる
かといった制御割合とによって荷重の差(ton) が軽圧下
シリンダ21の駆動量(mm)として設定される。変換設定
部57で設定された駆動量が軽圧下シリンダ21の位置
目標値(軽圧下ロール12の所定圧下位置)に加味さ
れ、サーボ弁24を介して実際の荷重と基準荷重との差
に応じて軽圧下シリンダ21が駆動され、軽圧下ロール
12のロールギャップが調整される。
の荷重と基準荷重との差が変換設定部57に入力され
る。変換設定部57では、軽圧下ロール12の径やハウ
ジング15の大きさ等による膨張状態の定数と、実際の
荷重と基準荷重との差のどの程度を駆動量に反映させる
かといった制御割合とによって荷重の差(ton) が軽圧下
シリンダ21の駆動量(mm)として設定される。変換設定
部57で設定された駆動量が軽圧下シリンダ21の位置
目標値(軽圧下ロール12の所定圧下位置)に加味さ
れ、サーボ弁24を介して実際の荷重と基準荷重との差
に応じて軽圧下シリンダ21が駆動され、軽圧下ロール
12のロールギャップが調整される。
【0035】これにより、軽圧下シリンダ21の位置目
標値に応じた軽圧下ロール12のロールギャップ(基準
荷重)で帯鋼14を軽圧下圧延している時に、例えば、
ロードセル22で検出される荷重が大きくなってロール
ギャップが広がった場合、荷重の変動分の応じて軽圧下
ロール12が圧下されてロールギャップが狭められ、帯
鋼14の板厚が所定状態に保たれるようになっている。
標値に応じた軽圧下ロール12のロールギャップ(基準
荷重)で帯鋼14を軽圧下圧延している時に、例えば、
ロードセル22で検出される荷重が大きくなってロール
ギャップが広がった場合、荷重の変動分の応じて軽圧下
ロール12が圧下されてロールギャップが狭められ、帯
鋼14の板厚が所定状態に保たれるようになっている。
【0036】尚、膨張状態の定数は装置や圧延される帯
鋼14の材質等に基づいて実際に計測されたものが使用
され、制御割合は使用環境等に応じて適宜設定されるも
のである。
鋼14の材質等に基づいて実際に計測されたものが使用
され、制御割合は使用環境等に応じて適宜設定されるも
のである。
【0037】図6に基づいて板厚圧下コントローラ53
の制御を説明する。板厚計52で計測された板厚の計測
情報が板厚圧下コントローラ53に入力され、板厚圧下
コントローラ53は板厚の計測情報に基づいてサーボ弁
57を介して圧下シリンダ19を駆動させると共にサー
ボ弁24を介して軽圧下シリンダ21を駆動させる。つ
まり、板厚計52で計測された板厚が厚くなった場合に
は、ワークロール11及び軽圧下ロール12を圧下させ
てロールギャップを狭めるように圧下シリンダ19及び
軽圧下シリンダ21を駆動させ、板厚計52で計測され
た板厚が薄くなった場合には、ワークロール11及び軽
圧下ロール12のロールギャップを広げるように圧下シ
リンダ19及び軽圧下シリンダ21を駆動させる。これ
により、帯鋼14の板厚が常に所定状態に保たれる。
の制御を説明する。板厚計52で計測された板厚の計測
情報が板厚圧下コントローラ53に入力され、板厚圧下
コントローラ53は板厚の計測情報に基づいてサーボ弁
57を介して圧下シリンダ19を駆動させると共にサー
ボ弁24を介して軽圧下シリンダ21を駆動させる。つ
まり、板厚計52で計測された板厚が厚くなった場合に
は、ワークロール11及び軽圧下ロール12を圧下させ
てロールギャップを狭めるように圧下シリンダ19及び
軽圧下シリンダ21を駆動させ、板厚計52で計測され
た板厚が薄くなった場合には、ワークロール11及び軽
圧下ロール12のロールギャップを広げるように圧下シ
リンダ19及び軽圧下シリンダ21を駆動させる。これ
により、帯鋼14の板厚が常に所定状態に保たれる。
【0038】図7に基づいて回転速度コントローラ54
の制御を説明する。板厚計52で計測された板厚の計測
情報及び張力計55で計測された張力の計測情報が回転
速度コントローラ54に入力され、回転速度コントロー
ラ54は板厚及び張力の計測情報に基づいて回転モータ
56の回転速度を制御する。つまり、板厚計52で計測
された板厚が厚くなった場合には、軽圧下ロール12の
回転速度を速くして帯鋼14の張力を高くし、帯鋼14
の板厚を薄くする。この時、帯鋼14の張力が許容値を
越えて破断等が生じないように張力計55により帯鋼1
4の張力が計測されている。逆に板厚計52で計測され
た板厚が薄くなった場合には、軽圧下ロール12の回転
速度を遅くして帯鋼14の張力を低くし、帯鋼14の板
厚を厚くする。この時、帯鋼14の張力が低くなりすぎ
て弛みが生じないように張力計55により帯鋼14の張
力が計測されている。これにより、帯鋼14の板厚が常
に所定状態に保たれる。
の制御を説明する。板厚計52で計測された板厚の計測
情報及び張力計55で計測された張力の計測情報が回転
速度コントローラ54に入力され、回転速度コントロー
ラ54は板厚及び張力の計測情報に基づいて回転モータ
56の回転速度を制御する。つまり、板厚計52で計測
された板厚が厚くなった場合には、軽圧下ロール12の
回転速度を速くして帯鋼14の張力を高くし、帯鋼14
の板厚を薄くする。この時、帯鋼14の張力が許容値を
越えて破断等が生じないように張力計55により帯鋼1
4の張力が計測されている。逆に板厚計52で計測され
た板厚が薄くなった場合には、軽圧下ロール12の回転
速度を遅くして帯鋼14の張力を低くし、帯鋼14の板
厚を厚くする。この時、帯鋼14の張力が低くなりすぎ
て弛みが生じないように張力計55により帯鋼14の張
力が計測されている。これにより、帯鋼14の板厚が常
に所定状態に保たれる。
【0039】上述した実施形態例では、帯鋼14の板厚
を常に所定状態に保つために、ロードセル22、板厚計
52、張力計55及び荷重圧下コントローラ51、板厚
圧下コントローラ53、回転速度コントローラ54を備
えて3つの制御を実行する制御装置23を用いて板厚制
御手段としたが、それぞれの制御を単独で行う制御装置
23や、いずれか2つの制御を組み合わせた制御装置2
3を用いて板厚制御手段とすることも可能である。即
ち、ロードセル22と荷重圧下コントローラ51とを組
み合わせた制御装置(図5の状態)23や、板厚計52
と板厚圧下コントローラ53とを組み合わせた制御装置
(図6の状態)23や、板厚計52及び張力計55と回
転速度コントローラ54とを組み合わせた制御装置(図
7の状態)23を単独でもしくはいずれか2つを組み合
わせて板厚制御手段とすることも可能である。
を常に所定状態に保つために、ロードセル22、板厚計
52、張力計55及び荷重圧下コントローラ51、板厚
圧下コントローラ53、回転速度コントローラ54を備
えて3つの制御を実行する制御装置23を用いて板厚制
御手段としたが、それぞれの制御を単独で行う制御装置
23や、いずれか2つの制御を組み合わせた制御装置2
3を用いて板厚制御手段とすることも可能である。即
ち、ロードセル22と荷重圧下コントローラ51とを組
み合わせた制御装置(図5の状態)23や、板厚計52
と板厚圧下コントローラ53とを組み合わせた制御装置
(図6の状態)23や、板厚計52及び張力計55と回
転速度コントローラ54とを組み合わせた制御装置(図
7の状態)23を単独でもしくはいずれか2つを組み合
わせて板厚制御手段とすることも可能である。
【0040】上述した熱間圧延設備による圧延方法を説
明する。厚スラブ連続鋳造装置1からは、例えば厚さ25
0mm,幅1800mmのスラブ2が排出され、板切断装置5によ
り所定の長さに切断された後、加熱炉6で加熱・保温さ
れる。加熱炉6の出側に出たスラブ2は、粗圧延機R1,R
2 によるリバース圧延で例えば6段階に順次圧延されて
35mmの帯鋼14にされて仕上圧延機Fに送られる。粗圧
延されて仕上圧延機Fに送られた帯鋼14は、仕上圧延
機Fの最終スタンドである圧延機F7のワークロール11
の出側で一対の軽圧下ロール12で軽圧下されながら、
仕上圧延機Fの圧延機F1〜F7による7段階の圧延及び軽
圧下ロール12の軽圧下圧延で例えば1.2mm の厚さにさ
れる。所定の厚さに圧延された帯鋼14は冷却用ランア
ウトテーブル7を通って巻取機8に送られ、巻取機8で
コイル状に巻き取られる。
明する。厚スラブ連続鋳造装置1からは、例えば厚さ25
0mm,幅1800mmのスラブ2が排出され、板切断装置5によ
り所定の長さに切断された後、加熱炉6で加熱・保温さ
れる。加熱炉6の出側に出たスラブ2は、粗圧延機R1,R
2 によるリバース圧延で例えば6段階に順次圧延されて
35mmの帯鋼14にされて仕上圧延機Fに送られる。粗圧
延されて仕上圧延機Fに送られた帯鋼14は、仕上圧延
機Fの最終スタンドである圧延機F7のワークロール11
の出側で一対の軽圧下ロール12で軽圧下されながら、
仕上圧延機Fの圧延機F1〜F7による7段階の圧延及び軽
圧下ロール12の軽圧下圧延で例えば1.2mm の厚さにさ
れる。所定の厚さに圧延された帯鋼14は冷却用ランア
ウトテーブル7を通って巻取機8に送られ、巻取機8で
コイル状に巻き取られる。
【0041】従って、帯鋼14の後端部が最終スタンド
の手前の圧延機F5のワークロール11を尻抜けした時、
最終スタンドの圧延機F7のワークロール11と軽圧下ロ
ール12の2箇所で帯鋼14が挟持される。これによ
り、1.2mm にされた帯鋼14の後端部が蛇行することが
なくなり、絞り込みの発生を防止することができる。こ
のため、ワークロール11へ疵が付く虞がなくなり、ワ
ークロール11に割れや破断が発生することがなく、時
間あたりのワークロールアッセンブリの組替え回数を減
らして装置のダウンタイムを減少することができる。ま
た、ワークロールへ11の疵の虞がないため、仕上圧延
機Fの最終段の圧延機のワークロール11にハイスロー
ルを使用することが可能となり、ダウンタイムを更に減
少させることができる。
の手前の圧延機F5のワークロール11を尻抜けした時、
最終スタンドの圧延機F7のワークロール11と軽圧下ロ
ール12の2箇所で帯鋼14が挟持される。これによ
り、1.2mm にされた帯鋼14の後端部が蛇行することが
なくなり、絞り込みの発生を防止することができる。こ
のため、ワークロール11へ疵が付く虞がなくなり、ワ
ークロール11に割れや破断が発生することがなく、時
間あたりのワークロールアッセンブリの組替え回数を減
らして装置のダウンタイムを減少することができる。ま
た、ワークロールへ11の疵の虞がないため、仕上圧延
機Fの最終段の圧延機のワークロール11にハイスロー
ルを使用することが可能となり、ダウンタイムを更に減
少させることができる。
【0042】また、上述した熱間圧延設備では、圧延機
F7のワークロール11の出側の軽圧下ロール12で帯鋼
14が軽圧下圧延されて所定の厚さの帯鋼14にされ
る。この時、軽圧下ロール12の荷重がロードセル22
によって検出され、ロードセル22の検出情報に基づい
て荷重圧下コントローラ51により軽圧下ロール12の
ロールギャップが一定となるように軽圧下シリンダ21
の駆動が制御される。つまり、軽圧下ロール12の荷重
変動に拘らず軽圧下ロール12のロールギャップを所定
の状態に保って帯鋼14が所望の板厚にされる。
F7のワークロール11の出側の軽圧下ロール12で帯鋼
14が軽圧下圧延されて所定の厚さの帯鋼14にされ
る。この時、軽圧下ロール12の荷重がロードセル22
によって検出され、ロードセル22の検出情報に基づい
て荷重圧下コントローラ51により軽圧下ロール12の
ロールギャップが一定となるように軽圧下シリンダ21
の駆動が制御される。つまり、軽圧下ロール12の荷重
変動に拘らず軽圧下ロール12のロールギャップを所定
の状態に保って帯鋼14が所望の板厚にされる。
【0043】また、軽圧下ロール12で帯鋼14が軽圧
下圧延される時、板厚計52によって帯鋼14の板厚が
計測され、板厚計52で計測される板厚に応じて板厚圧
下コントローラ53により圧下シリンダ19及び軽圧下
シリンダ21の駆動が制御される。つまり、板厚の変動
に応じてワークロール11及び軽圧下ロール12が圧下
され、帯鋼14が所望の板厚にされる。
下圧延される時、板厚計52によって帯鋼14の板厚が
計測され、板厚計52で計測される板厚に応じて板厚圧
下コントローラ53により圧下シリンダ19及び軽圧下
シリンダ21の駆動が制御される。つまり、板厚の変動
に応じてワークロール11及び軽圧下ロール12が圧下
され、帯鋼14が所望の板厚にされる。
【0044】更に、軽圧下ロール12で帯鋼14が軽圧
下圧延される時、板厚計52によって帯鋼14の板厚が
計測されると共に張力計55によって帯鋼14の張力が
計測され、板厚計52で計測される板厚及び張力計55
で計測される張力に応じて回転速度コントローラ54に
より回転モータ56の駆動が制御される。つまり、板厚
の変動に応じて所定の張力を維持した状態で軽圧下ロー
ル12の回転速度が制御され、帯鋼14が所望の板厚に
される。
下圧延される時、板厚計52によって帯鋼14の板厚が
計測されると共に張力計55によって帯鋼14の張力が
計測され、板厚計52で計測される板厚及び張力計55
で計測される張力に応じて回転速度コントローラ54に
より回転モータ56の駆動が制御される。つまり、板厚
の変動に応じて所定の張力を維持した状態で軽圧下ロー
ル12の回転速度が制御され、帯鋼14が所望の板厚に
される。
【0045】上述した熱間圧延設備では、熱間粗圧延さ
れた帯鋼14が、仕上圧延機Fの最終スタンドの圧延機
F7のワークロール11の出側の軽圧下圧延機13によっ
て軽圧下圧延されながら、複数のスタンドの圧延機F1〜
F7及び軽圧下ロール12によって所要の板厚に順次熱間
仕上圧延される。そして、帯鋼14の後端部が最終スタ
ンドの手前の圧延機F5の圧延ロール11を尻抜けした
時、最終スタンドの圧延機F7の圧延ロール11と軽圧下
ロール12の2箇所で帯鋼14が挟持される。このた
め、帯鋼14の後端部の絞り込みの発生が防止される。
れた帯鋼14が、仕上圧延機Fの最終スタンドの圧延機
F7のワークロール11の出側の軽圧下圧延機13によっ
て軽圧下圧延されながら、複数のスタンドの圧延機F1〜
F7及び軽圧下ロール12によって所要の板厚に順次熱間
仕上圧延される。そして、帯鋼14の後端部が最終スタ
ンドの手前の圧延機F5の圧延ロール11を尻抜けした
時、最終スタンドの圧延機F7の圧延ロール11と軽圧下
ロール12の2箇所で帯鋼14が挟持される。このた
め、帯鋼14の後端部の絞り込みの発生が防止される。
【0046】また、荷重圧下コントローラ51により軽
圧下ロール12の荷重変動に拘らず軽圧下ロール12の
ロールギャップが所定の状態に保たれると共に、板厚圧
下コントローラ53により板厚の変動に応じてワークロ
ール11及び軽圧下ロール12が圧下され、更に、回転
速度コントローラ54により板厚の変動に応じて所定の
張力を維持した状態で軽圧下ロール12の回転速度が制
御されるので、帯鋼14を所望の板厚に保持することが
できる。これにより、軽圧下ロール12で軽圧下圧延さ
れる帯鋼14が常に所定の板厚に圧延され、板厚の精度
を向上させることが可能となる。また、回転速度の制御
は軽圧下ロール12で行われているので、仕上圧延機F
による圧延に悪影響を及ぼすことがない。
圧下ロール12の荷重変動に拘らず軽圧下ロール12の
ロールギャップが所定の状態に保たれると共に、板厚圧
下コントローラ53により板厚の変動に応じてワークロ
ール11及び軽圧下ロール12が圧下され、更に、回転
速度コントローラ54により板厚の変動に応じて所定の
張力を維持した状態で軽圧下ロール12の回転速度が制
御されるので、帯鋼14を所望の板厚に保持することが
できる。これにより、軽圧下ロール12で軽圧下圧延さ
れる帯鋼14が常に所定の板厚に圧延され、板厚の精度
を向上させることが可能となる。また、回転速度の制御
は軽圧下ロール12で行われているので、仕上圧延機F
による圧延に悪影響を及ぼすことがない。
【0047】また、上記実施形態例では、一対の軽圧下
ロール12を熱伝導率の低いセラミックス(セラミック
ス溶射も含む)で形成したので、帯鋼14の熱が軽圧下
ロール12に伝わりにくくロール温度が上昇しにくいた
め、ロール冷却不要で板温が下がらないという利点もあ
る。特に、本実施形態例では、最終スタンド圧延機F7の
出側に一対の軽圧下ロール12を追加した形となり、冷
却を要する通常の材質の軽圧下ロールであれば帯鋼14
の出側温度が下がるが、セラミックスで形成してあるの
でそれが防止できる。。
ロール12を熱伝導率の低いセラミックス(セラミック
ス溶射も含む)で形成したので、帯鋼14の熱が軽圧下
ロール12に伝わりにくくロール温度が上昇しにくいた
め、ロール冷却不要で板温が下がらないという利点もあ
る。特に、本実施形態例では、最終スタンド圧延機F7の
出側に一対の軽圧下ロール12を追加した形となり、冷
却を要する通常の材質の軽圧下ロールであれば帯鋼14
の出側温度が下がるが、セラミックスで形成してあるの
でそれが防止できる。。
【0048】また、上記実施形態例では、最終スタンド
圧延機F7の出側に一対の軽圧下ロール12を設けたた
め、従来、無張力で圧延していた板の先尾端部長さを短
くでき、先尾端部の板厚精度・板形状の向上が図れる。
つまり、従来、帯鋼の最終スタンド圧延機における仕上
げ圧延開始時や帯鋼の先端部が巻取機に巻き取られるま
で、帯鋼は充分な張力が掛からない状態で圧延されるこ
ととなり、その間の板厚制御が不安定になる場合があっ
たが、本実施形態においては、軽圧下ロール12による
帯鋼14の軽圧下支持は、仕上げ圧延中常に行っている
ので、帯鋼14の先端部が巻取機8に巻き取られるまで
の間においても、帯鋼14に充分な張力が付与された状
態に維持されており、帯鋼14の仕上げ圧延開始直後か
ら終了直前まで板厚の制御等の形状制御が安定して行い
得る効果がある。
圧延機F7の出側に一対の軽圧下ロール12を設けたた
め、従来、無張力で圧延していた板の先尾端部長さを短
くでき、先尾端部の板厚精度・板形状の向上が図れる。
つまり、従来、帯鋼の最終スタンド圧延機における仕上
げ圧延開始時や帯鋼の先端部が巻取機に巻き取られるま
で、帯鋼は充分な張力が掛からない状態で圧延されるこ
ととなり、その間の板厚制御が不安定になる場合があっ
たが、本実施形態においては、軽圧下ロール12による
帯鋼14の軽圧下支持は、仕上げ圧延中常に行っている
ので、帯鋼14の先端部が巻取機8に巻き取られるまで
の間においても、帯鋼14に充分な張力が付与された状
態に維持されており、帯鋼14の仕上げ圧延開始直後か
ら終了直前まで板厚の制御等の形状制御が安定して行い
得る効果がある。
【0049】尚、帯鋼14の先端部が巻取機8に巻き取
られるまでの間及び帯鋼14の後端部が最終スタンド圧
延機F7の一つ手前の圧延機F6のワークロール11を尻抜
けした時のみ軽圧下ロール12による帯鋼14の軽圧下
支持を行うようにして、帯鋼14の仕上げ圧延開始直後
及び帯鋼14の仕上げ圧延終了直前のみに帯鋼14への
張力付与を行ってもよい。
られるまでの間及び帯鋼14の後端部が最終スタンド圧
延機F7の一つ手前の圧延機F6のワークロール11を尻抜
けした時のみ軽圧下ロール12による帯鋼14の軽圧下
支持を行うようにして、帯鋼14の仕上げ圧延開始直後
及び帯鋼14の仕上げ圧延終了直前のみに帯鋼14への
張力付与を行ってもよい。
【0050】次に本発明の第2実施形態例に係る熱間圧
延設備を図8に基づいて説明する。図8には本発明の第
2実施形態例に係る熱間圧延設備における仕上圧延機の
側面状態を示してある。尚、仕上圧延機以外の構成につ
いては図1に示した第1実施形態例を同一であるので、
同一部材には同一符号を付して重複する図示及び説明は
省略してある。
延設備を図8に基づいて説明する。図8には本発明の第
2実施形態例に係る熱間圧延設備における仕上圧延機の
側面状態を示してある。尚、仕上圧延機以外の構成につ
いては図1に示した第1実施形態例を同一であるので、
同一部材には同一符号を付して重複する図示及び説明は
省略してある。
【0051】第2実施形態例に係る熱間圧延設備の仕上
圧延機は、粗圧延された帯鋼14を複数回往復通板させ
て所定の板厚に仕上げ圧延する可逆式仕上圧延機31と
なっている。即ち、粗圧延機R1,R2,R3(図1参照)の下
流にはワークロール32及びバックアップロール33を
備えた圧延機34が配置されている。圧延機34の上流
側(図中左側)に前面コイラファーネスピンチロール3
5が配置され、圧延機34の下流側(図中右側)に後面
コイラファーネスピンチロール36が配置されている。
また、前面コイラファーネスピンチロール35の上流側
のパスラインSの上方に前面コイラファーネス37、ゲ
ート38、ガイド39が配置され、後面コイラファーネ
スピンチロール36の下流側のパスラインSの上方に後
面コイラファーネス41、ゲート42、ガイド43が配
置されている。
圧延機は、粗圧延された帯鋼14を複数回往復通板させ
て所定の板厚に仕上げ圧延する可逆式仕上圧延機31と
なっている。即ち、粗圧延機R1,R2,R3(図1参照)の下
流にはワークロール32及びバックアップロール33を
備えた圧延機34が配置されている。圧延機34の上流
側(図中左側)に前面コイラファーネスピンチロール3
5が配置され、圧延機34の下流側(図中右側)に後面
コイラファーネスピンチロール36が配置されている。
また、前面コイラファーネスピンチロール35の上流側
のパスラインSの上方に前面コイラファーネス37、ゲ
ート38、ガイド39が配置され、後面コイラファーネ
スピンチロール36の下流側のパスラインSの上方に後
面コイラファーネス41、ゲート42、ガイド43が配
置されている。
【0052】そして、圧延機34のワークロール32の
出側(図中右側)には、図1乃至図7で示したものと同
一の軽圧下ロール12を備えた軽圧下圧延機13が配置
されている。図8には省略してあるが、本実施形態例に
設けられた圧延機34にも第1実施形態例と同じ圧下シ
リンダ、ロードセルが備えられると共に、軽圧下圧延機
13にも、第1実施形態例と同じ軽圧下シリンダ、ロー
ドセル、サーボ弁、板厚計、張力計及び荷重圧下コント
ローラ、板厚圧下コントローラ、回転速度コントローラ
を有する制御装置が備えられている。そして、前述同様
に、軽圧下ロール12で軽圧下圧延される帯鋼14が常
に所定の板厚に圧延されるようになっている。
出側(図中右側)には、図1乃至図7で示したものと同
一の軽圧下ロール12を備えた軽圧下圧延機13が配置
されている。図8には省略してあるが、本実施形態例に
設けられた圧延機34にも第1実施形態例と同じ圧下シ
リンダ、ロードセルが備えられると共に、軽圧下圧延機
13にも、第1実施形態例と同じ軽圧下シリンダ、ロー
ドセル、サーボ弁、板厚計、張力計及び荷重圧下コント
ローラ、板厚圧下コントローラ、回転速度コントローラ
を有する制御装置が備えられている。そして、前述同様
に、軽圧下ロール12で軽圧下圧延される帯鋼14が常
に所定の板厚に圧延されるようになっている。
【0053】図1で示した粗圧延機R1,R2,R3によって粗
圧延された帯鋼14を、前面コイラファーネスピンチロ
ール35を通過させ、圧延機34で1回目の熱間仕上圧
延をして後面コイラファーネスピンチロール36及びゲ
ート42によってパスラインSの上方へ進行させ、ガイ
ド43でガイドしながら後面コイラファーネス41によ
って巻取る。そして、帯鋼14を巻戻し、ガイド43、
ゲート42及び後面コイラファーネスピンチロール36
によってパスラインSに戻して圧延機34を逆回転して
2回目の熱間仕上圧延をし、前面コイラファーネスピン
チロール35及びゲート38によってパスラインSの上
方へ進行させ、ガイド39でガイドしながら前面コイラ
ファーネス37によって巻取る。
圧延された帯鋼14を、前面コイラファーネスピンチロ
ール35を通過させ、圧延機34で1回目の熱間仕上圧
延をして後面コイラファーネスピンチロール36及びゲ
ート42によってパスラインSの上方へ進行させ、ガイ
ド43でガイドしながら後面コイラファーネス41によ
って巻取る。そして、帯鋼14を巻戻し、ガイド43、
ゲート42及び後面コイラファーネスピンチロール36
によってパスラインSに戻して圧延機34を逆回転して
2回目の熱間仕上圧延をし、前面コイラファーネスピン
チロール35及びゲート38によってパスラインSの上
方へ進行させ、ガイド39でガイドしながら前面コイラ
ファーネス37によって巻取る。
【0054】このようにして帯鋼14を圧延機34に複
数回往復通板させて所定の板厚に圧延し、後面コイラフ
ァーネスピンチロール36を通過させてパスラインSを
進行させ、第1実施形態例と同様に冷却用ランアウトテ
ーブルを通って巻取機に送られ、巻取機でコイルに巻き
取られる。圧延機34のワークロール32の出側で軽圧
下ロール12によって帯鋼14は所定の板厚(例えば1.
2mm )に軽圧下圧延されているため、所定の板厚となっ
て後面コイラファーネスピンチロール36を通過させて
パスラインSを進行させる際に、帯鋼14の後端部が前
面コイラファーネスピンチロール35を尻抜けしても帯
鋼14はワークロール32と軽圧下ロール12の2箇所
で挟持される。これにより、帯鋼14の後端部が蛇行す
ることがなくなり、絞り込みの発生を防止することがで
きる。
数回往復通板させて所定の板厚に圧延し、後面コイラフ
ァーネスピンチロール36を通過させてパスラインSを
進行させ、第1実施形態例と同様に冷却用ランアウトテ
ーブルを通って巻取機に送られ、巻取機でコイルに巻き
取られる。圧延機34のワークロール32の出側で軽圧
下ロール12によって帯鋼14は所定の板厚(例えば1.
2mm )に軽圧下圧延されているため、所定の板厚となっ
て後面コイラファーネスピンチロール36を通過させて
パスラインSを進行させる際に、帯鋼14の後端部が前
面コイラファーネスピンチロール35を尻抜けしても帯
鋼14はワークロール32と軽圧下ロール12の2箇所
で挟持される。これにより、帯鋼14の後端部が蛇行す
ることがなくなり、絞り込みの発生を防止することがで
きる。
【0055】また、軽圧下ロール12の荷重変動に拘ら
ず軽圧下ロール12のロールギャップが所定の状態に保
たれると共に、板厚の変動に応じてワークロール32及
び軽圧下ロール12が圧下され、更に、板厚の変動に応
じて所定の張力を維持した状態で軽圧下ロール12の回
転速度が制御されるので、帯鋼14を所望の板厚に保持
することができる。これにより、軽圧下ロール12で軽
圧下圧延される帯鋼14が常に所定の板厚に圧延され、
板厚の精度を向上させることが可能となる。
ず軽圧下ロール12のロールギャップが所定の状態に保
たれると共に、板厚の変動に応じてワークロール32及
び軽圧下ロール12が圧下され、更に、板厚の変動に応
じて所定の張力を維持した状態で軽圧下ロール12の回
転速度が制御されるので、帯鋼14を所望の板厚に保持
することができる。これにより、軽圧下ロール12で軽
圧下圧延される帯鋼14が常に所定の板厚に圧延され、
板厚の精度を向上させることが可能となる。
【0056】次に本発明の第3実施形態例に係る熱間圧
延設備を図6に基づいて説明する。図9(a),
(b),(c)は本発明の第3実施形態例を示す、中
厚,薄スラブ連続鋳造装置を備えた帯鋼熱間圧延設備の
各々の概略構成図である。
延設備を図6に基づいて説明する。図9(a),
(b),(c)は本発明の第3実施形態例を示す、中
厚,薄スラブ連続鋳造装置を備えた帯鋼熱間圧延設備の
各々の概略構成図である。
【0057】図9の(a)では、例えば厚さが90mm程度
のスラブを製造し得る中厚スラブ連続鋳造装置131A
のパスライン下流側に、スラブを所定の長さに切断する
シャー132及び切断されたスラブを加熱,保温する加
熱炉102を介して、粗圧延機R1,R2 を配置し、これら
の粗圧延機R1,R2 による1パスの粗圧延で前記スラブを
厚さが30mm程度の帯鋼14にしてコイルボックス133
に一旦巻き取る。その後、コイルボックス133から巻
き出された帯鋼14は複数スタンド(図中では5スタン
ド)の4段圧延機からなる仕上圧延機Fにより5段階に
仕上圧延されて、例えば厚さ1.2 mmの帯鋼14にされ、
冷却装置7を通って巻取機8に巻き取られる。
のスラブを製造し得る中厚スラブ連続鋳造装置131A
のパスライン下流側に、スラブを所定の長さに切断する
シャー132及び切断されたスラブを加熱,保温する加
熱炉102を介して、粗圧延機R1,R2 を配置し、これら
の粗圧延機R1,R2 による1パスの粗圧延で前記スラブを
厚さが30mm程度の帯鋼14にしてコイルボックス133
に一旦巻き取る。その後、コイルボックス133から巻
き出された帯鋼14は複数スタンド(図中では5スタン
ド)の4段圧延機からなる仕上圧延機Fにより5段階に
仕上圧延されて、例えば厚さ1.2 mmの帯鋼14にされ、
冷却装置7を通って巻取機8に巻き取られる。
【0058】そして、前記仕上圧延機Fの最終スタンド
圧延機F5の出側近傍に、第1実施形態例と同様に上下一
対のセラミックス製(セラミックス溶射も含む)の軽圧
下ロール12を備えた軽圧下圧延機13が配置される。
圧延機F5の出側近傍に、第1実施形態例と同様に上下一
対のセラミックス製(セラミックス溶射も含む)の軽圧
下ロール12を備えた軽圧下圧延機13が配置される。
【0059】図9の(b)では、例えば厚さが60mmのス
ラブを製造し得る薄スラブ連続鋳造装置131Bのパス
ライン下流側に、シャー132及び加熱炉102を介し
て、粗圧延機R1,R2 を配置し、これらの粗圧延機R1,R2
による1パスの粗圧延で厚さが30mm程度の帯鋼14にし
てコイラーに一旦巻き取って保熱炉134で保温する。
その後、コイラーから巻き出された帯鋼14は複数スタ
ンド(図中では6スタンド)の4段圧延機からなる仕上
圧延機Fにより6段階に仕上圧延されて、例えば厚さ1.
2 mmの帯鋼14にされ、冷却装置7を通って巻取機8に
巻き取られる。
ラブを製造し得る薄スラブ連続鋳造装置131Bのパス
ライン下流側に、シャー132及び加熱炉102を介し
て、粗圧延機R1,R2 を配置し、これらの粗圧延機R1,R2
による1パスの粗圧延で厚さが30mm程度の帯鋼14にし
てコイラーに一旦巻き取って保熱炉134で保温する。
その後、コイラーから巻き出された帯鋼14は複数スタ
ンド(図中では6スタンド)の4段圧延機からなる仕上
圧延機Fにより6段階に仕上圧延されて、例えば厚さ1.
2 mmの帯鋼14にされ、冷却装置7を通って巻取機8に
巻き取られる。
【0060】そして、前記仕上圧延機Fの最終スタンド
圧延機F6のワークロール7の出側近傍に、第1実施形態
例と同様に上下一対のセラミックス製(セラミックス溶
射も含む)の軽圧下ロール12を備えた軽圧下圧延機1
3が配置される。
圧延機F6のワークロール7の出側近傍に、第1実施形態
例と同様に上下一対のセラミックス製(セラミックス溶
射も含む)の軽圧下ロール12を備えた軽圧下圧延機1
3が配置される。
【0061】図9の(c)では、例えば厚さが50mmのス
ラブを製造し得る薄スラブ連続鋳造装置131Cのパス
ライン下流側に、シャー132及び加熱炉102を介し
て、複数スタンド(図中では7スタンド)の4段圧延機
からなる仕上圧延機Fが直結され、加熱炉102から出
たスラブが仕上圧延機Fにより7段階に仕上圧延され
て、例えば厚さ1.2 mmの帯鋼14にされ、冷却装置7を
通って巻取機8に巻き取られる。
ラブを製造し得る薄スラブ連続鋳造装置131Cのパス
ライン下流側に、シャー132及び加熱炉102を介し
て、複数スタンド(図中では7スタンド)の4段圧延機
からなる仕上圧延機Fが直結され、加熱炉102から出
たスラブが仕上圧延機Fにより7段階に仕上圧延され
て、例えば厚さ1.2 mmの帯鋼14にされ、冷却装置7を
通って巻取機8に巻き取られる。
【0062】そして、前記仕上圧延機Fの最終スタンド
圧延機F7のワークロール7の出側近傍に、第1実施形態
例と同様に上下一対のセラミックス製(セラミックス溶
射も含む)の軽圧下ロール12を備えた軽圧下圧延機1
3が配置される。
圧延機F7のワークロール7の出側近傍に、第1実施形態
例と同様に上下一対のセラミックス製(セラミックス溶
射も含む)の軽圧下ロール12を備えた軽圧下圧延機1
3が配置される。
【0063】これらの設備においても、圧延工程におい
て、帯鋼14の後端部が仕上圧延機Fにおける最終スタ
ンド一つ手前の圧延機のワークロールを尻抜けした時、
帯鋼14を最終スタンド圧延機のワークロール11と一
対の軽圧下ロール12との2箇所で挟持するため、その
拘束効果により蛇行を防止して絞り込みの発生を回避す
る。
て、帯鋼14の後端部が仕上圧延機Fにおける最終スタ
ンド一つ手前の圧延機のワークロールを尻抜けした時、
帯鋼14を最終スタンド圧延機のワークロール11と一
対の軽圧下ロール12との2箇所で挟持するため、その
拘束効果により蛇行を防止して絞り込みの発生を回避す
る。
【0064】次に本発明の第4実施形態例に係る熱間圧
延設備を図10に基づいて説明する。図10(a),
(b),(c)は本発明の第4実施形態例を示す、厚板
熱間圧延設備の概略構成図である。
延設備を図10に基づいて説明する。図10(a),
(b),(c)は本発明の第4実施形態例を示す、厚板
熱間圧延設備の概略構成図である。
【0065】図示のように、所定板厚のスラブ201を
加熱する加熱炉202のパスライン下流側に、粗圧延機
Rを配置し、この粗圧延機Rにより1パスで粗圧延され
た厚板4Aを可逆式圧延機203により複数回往復通板
させて所定の板厚(例えば6mm 以上)に仕上げ圧延す
る。仕上げ圧延された厚板4Aは、図示しないホットレ
ベラへ送られ、熱間矯正の後冷却床で冷却される。そし
て、可逆式圧延機203のワークロール229の後面
(パスラインP下流)に、上下一対のセラミックス製
(セラミックス溶射も含む)の軽圧下ロール12を備え
た軽圧下圧延機13が配置される。
加熱する加熱炉202のパスライン下流側に、粗圧延機
Rを配置し、この粗圧延機Rにより1パスで粗圧延され
た厚板4Aを可逆式圧延機203により複数回往復通板
させて所定の板厚(例えば6mm 以上)に仕上げ圧延す
る。仕上げ圧延された厚板4Aは、図示しないホットレ
ベラへ送られ、熱間矯正の後冷却床で冷却される。そし
て、可逆式圧延機203のワークロール229の後面
(パスラインP下流)に、上下一対のセラミックス製
(セラミックス溶射も含む)の軽圧下ロール12を備え
た軽圧下圧延機13が配置される。
【0066】この設備においても、圧延工程において、
厚板4Aを可逆式圧延機203のワークロール229と
その後面の軽圧下ロール12との2箇所で挟持し、その
拘束効果で蛇行を防止できる。尚、粗圧延機Rのない厚
板熱間圧延設備もあり、これにおいても上記実施形態例
と同様に構成することにより、同様の作用・効果が得ら
れる。
厚板4Aを可逆式圧延機203のワークロール229と
その後面の軽圧下ロール12との2箇所で挟持し、その
拘束効果で蛇行を防止できる。尚、粗圧延機Rのない厚
板熱間圧延設備もあり、これにおいても上記実施形態例
と同様に構成することにより、同様の作用・効果が得ら
れる。
【0067】
【発明の効果】本発明の熱間圧延設備は、複数スタンド
の圧延機を列設した仕上圧延機の最終スタンド圧延機の
圧延ロールの出側、または、帯鋼を複数回往復通板させ
て所定の板厚に仕上げ圧延する可逆式仕上延機の圧延ロ
ールの出側に、帯鋼を軽圧下する一対の軽圧下ロールを
備えた軽圧下圧延機を配置したので、帯鋼の後端部が最
終スタンドの手前の圧延機の圧延ロールを尻抜けした
時、帯鋼を最終スタンド圧延機の圧延ロールと軽圧下ロ
ールの2箇所で挟持して蛇行を防止することができ、特
に、薄物の帯鋼を圧延する場合に絞り込みの発生を防止
することができる。従って、圧延機の圧延ロールに疵、
割れ、帯鋼の破断等の欠陥が発生しなくなり、時間あた
りの圧延ロールアッセンブリの組替え回数を減少させる
ことが可能になり、装置のダウンタイムを減少すること
ができる。また、帯鋼の絞り込みによる折れ曲がり等が
発生しなくなるので、最終スタンド圧延機の圧延ロール
にハイスロールを使用することが可能になり、時間あた
りの組替え回数減少による装置のダウンタイムをさらに
減少することができる。
の圧延機を列設した仕上圧延機の最終スタンド圧延機の
圧延ロールの出側、または、帯鋼を複数回往復通板させ
て所定の板厚に仕上げ圧延する可逆式仕上延機の圧延ロ
ールの出側に、帯鋼を軽圧下する一対の軽圧下ロールを
備えた軽圧下圧延機を配置したので、帯鋼の後端部が最
終スタンドの手前の圧延機の圧延ロールを尻抜けした
時、帯鋼を最終スタンド圧延機の圧延ロールと軽圧下ロ
ールの2箇所で挟持して蛇行を防止することができ、特
に、薄物の帯鋼を圧延する場合に絞り込みの発生を防止
することができる。従って、圧延機の圧延ロールに疵、
割れ、帯鋼の破断等の欠陥が発生しなくなり、時間あた
りの圧延ロールアッセンブリの組替え回数を減少させる
ことが可能になり、装置のダウンタイムを減少すること
ができる。また、帯鋼の絞り込みによる折れ曲がり等が
発生しなくなるので、最終スタンド圧延機の圧延ロール
にハイスロールを使用することが可能になり、時間あた
りの組替え回数減少による装置のダウンタイムをさらに
減少することができる。
【0068】更に、軽圧下圧延した際の帯鋼の厚さを所
定状態に制御する板厚制御手段を備えたので、帯鋼を所
望の板厚に保持することができる。この結果、板厚を所
定の状態に維持して帯鋼後端部の絞り込みの発生を防止
することが可能となる。
定状態に制御する板厚制御手段を備えたので、帯鋼を所
望の板厚に保持することができる。この結果、板厚を所
定の状態に維持して帯鋼後端部の絞り込みの発生を防止
することが可能となる。
【0069】また、帯鋼を軽圧下圧延した際の軽圧下ロ
ールの荷重を検出する荷重検出手段を備えて軽圧下ロー
ルの荷重変動に拘らず軽圧下ロールのロールギャップを
所定の状態に保つようにし、帯鋼を軽圧下圧延した際の
板厚を計測する板厚計測手段を備えて板厚の変動に応じ
て圧延ロール及び軽圧下ロールを圧下するようにすると
共に板厚の変動に応じて軽圧下ロールの回転速度を制御
するようにしたので、帯鋼を所望の板厚に保持すること
ができる。
ールの荷重を検出する荷重検出手段を備えて軽圧下ロー
ルの荷重変動に拘らず軽圧下ロールのロールギャップを
所定の状態に保つようにし、帯鋼を軽圧下圧延した際の
板厚を計測する板厚計測手段を備えて板厚の変動に応じ
て圧延ロール及び軽圧下ロールを圧下するようにすると
共に板厚の変動に応じて軽圧下ロールの回転速度を制御
するようにしたので、帯鋼を所望の板厚に保持すること
ができる。
【0070】本発明の熱間圧延方法は、仕上圧延機の圧
延ロールの後流側で帯鋼を一対の軽圧下ロールにより圧
下位置を所定の状態にして軽圧下するようにしたので、
板厚を所定の状態に維持して帯鋼後端部の蛇行を防止
し、特に、薄物の帯鋼を圧延する場合に絞り込みの発生
を防止することが可能となる。
延ロールの後流側で帯鋼を一対の軽圧下ロールにより圧
下位置を所定の状態にして軽圧下するようにしたので、
板厚を所定の状態に維持して帯鋼後端部の蛇行を防止
し、特に、薄物の帯鋼を圧延する場合に絞り込みの発生
を防止することが可能となる。
【0071】また、本発明の熱間圧延方法は、仕上圧延
機の圧延ロールの後流側で帯鋼を一対の軽圧下ロールに
より軽圧下すると共に、軽圧下ロールにより軽圧下され
た帯鋼の板厚が所定状態になるように圧延ロール及び軽
圧下ロールを圧下するようにしたので、板厚を所定の状
態に維持して帯鋼後端部の蛇行を防止し、特に、薄物の
帯鋼を圧延する場合に絞り込みの発生を防止することが
可能となる。
機の圧延ロールの後流側で帯鋼を一対の軽圧下ロールに
より軽圧下すると共に、軽圧下ロールにより軽圧下され
た帯鋼の板厚が所定状態になるように圧延ロール及び軽
圧下ロールを圧下するようにしたので、板厚を所定の状
態に維持して帯鋼後端部の蛇行を防止し、特に、薄物の
帯鋼を圧延する場合に絞り込みの発生を防止することが
可能となる。
【0072】また、本発明の熱間圧延方法は、仕上圧延
機の圧延ロールの後流側で帯鋼を一対の軽圧下ロールに
より軽圧下すると共に、軽圧下ロールにより軽圧下され
た帯鋼の板厚が所定状態になるように軽圧下ロールを駆
動回転させるようにしたので、板厚を所定の状態に維持
して帯鋼後端部の蛇行を防止し、特に、薄物の帯鋼を圧
延する場合に絞り込みの発生を防止することが可能とな
る。
機の圧延ロールの後流側で帯鋼を一対の軽圧下ロールに
より軽圧下すると共に、軽圧下ロールにより軽圧下され
た帯鋼の板厚が所定状態になるように軽圧下ロールを駆
動回転させるようにしたので、板厚を所定の状態に維持
して帯鋼後端部の蛇行を防止し、特に、薄物の帯鋼を圧
延する場合に絞り込みの発生を防止することが可能とな
る。
【図1】本発明の第1実施形態例に係る熱間圧延設備の
概略構成を表す側面図。
概略構成を表す側面図。
【図2】複数スタンドの圧延機を列設してなる仕上圧延
機の側面図。
機の側面図。
【図3】仕上圧延機の最終スタンドの側断面図。
【図4】図3中の要部構成図。
【図5】図4における制御装置の機能を個別に表した要
部構成図。
部構成図。
【図6】図4における制御装置の機能を個別に表した要
部構成図。
部構成図。
【図7】図4における制御装置の機能を個別に表した要
部構成図。
部構成図。
【図8】本発明の第2実施形態例に係る熱間圧延設備に
おける仕上圧延機の側面図。
おける仕上圧延機の側面図。
【図9】本発明の第3実施形態例を示す、中厚,薄スラ
ブ連続鋳造装置を備えた帯鋼熱間圧延設備の各々の概略
構成図。
ブ連続鋳造装置を備えた帯鋼熱間圧延設備の各々の概略
構成図。
【図10】本発明の第4実施形態例を示す厚板熱間圧延
設備の概略構成図。
設備の概略構成図。
1 厚スラブ連続鋳造装置 2 スラブ 3 ガイドロール 4 ピンチロール 5 板切断装置 6 加熱炉 8 巻取機 11 圧延ロール 12 軽圧下ロール 13 軽圧下圧延機 14 帯鋼 15 ハウジング 16 ワークロールチョック 17 バックアップロール 18 バックアップロールチョック 19 圧下シリンダ 20 軽圧下ロールチョック 21 軽圧下シリンダ 22 ロードセル 23 制御装置 24 サーボ弁 25 ロードセル 31 可逆式仕上圧延機 32 ワークロール 33 バックアップロール 34 圧延機 35 前面コイラファーネスピンチロール 36 後面コイラファーネスピンチロール 37 前面コイラファーネス 38 ゲート 39 ガイド 41 後面コイラファーネス 42 ゲート 43 ガイド 51 荷重圧下コントローラ 52 X線板厚計(板厚計) 53 板厚圧下コントローラ 54 回転速度コントローラ 55 張力計 56 回転モータ R1,R2,R3 粗圧延機 F 仕上圧延機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B21B 37/18 BBL B21B 37/12 BBL (72)発明者 佐古 彰 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島製作所内 (72)発明者 武口 達 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島製作所内 (72)発明者 吉川 雅司 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 馬庭 修二 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島製作所内
Claims (13)
- 【請求項1】 仕上圧延機の最終スタンド圧延機の出側
に帯鋼を軽圧下する軽圧下圧延機を配置し、前記軽圧下
圧延機で軽圧下された前記帯鋼の厚さを所定状態に制御
する板厚制御手段を備えたことを特徴とする熱間圧延設
備。 - 【請求項2】 鋳造装置で鋳造されたスラブを加熱する
加熱装置を設け、前記加熱装置で加熱された前記スラブ
を粗圧延して帯鋼とする粗圧延機を前記加熱装置の下流
側に配置し、複数スタンドの圧延機を列設してなり前記
粗圧延された前記帯鋼を所定の板厚に仕上げ圧延する仕
上圧延機を前記粗圧延機の下流側に配置し、仕上げ圧延
された前記帯鋼をコイル状に巻き取るダウンコイラを前
記仕上圧延機の下流側に配置すると共に、前記仕上圧延
機の前記圧延機のうちの最終スタンド圧延機の圧延ロー
ルの出側に前記帯鋼を軽圧下する一対の軽圧下ロールを
備えた軽圧下圧延機を配置し、前記軽圧下圧延機で軽圧
下された前記帯鋼の厚さを所定状態に制御する板厚制御
手段を備えたことを特徴とする熱間圧延設備。 - 【請求項3】 鋳造装置で鋳造されたスラブを加熱する
加熱装置を設け、前記加熱装置で加熱された前記スラブ
を粗圧延して帯鋼とする粗圧延機を前記加熱装置の下流
側に配置し、粗圧延された前記帯鋼を複数回往復通板さ
せて所定の板厚に仕上げ圧延する可逆式仕上延機を粗圧
延機の下流側に配置し、仕上げ圧延された前記帯鋼をコ
イル状に巻き取るダウンコイラを前記可逆式仕上圧延機
の下流側に配置すると共に、前記可逆式仕上圧延機の圧
延ロールの下流側に一対の軽圧下ロールによって前記帯
鋼を軽圧下する軽圧下圧延機を配置し、前記軽圧下圧延
機で軽圧下された前記帯鋼の厚さを所定状態に制御する
板厚制御手段を備えたことを特徴とする熱間圧延設備。 - 【請求項4】 加熱炉で加熱されたスラブを複数回往復
通板させて所定板厚の厚板に仕上げ圧延する可逆式仕上
圧延機を備えると共に、前記可逆式仕上圧延機の圧延ロ
ールの下流側に圧延材を軽圧下する軽圧下圧延機を配置
し、前記軽圧下圧延機で軽圧下された前記圧延材の厚さ
を所定状態に制御する板厚制御手段を備えたことを特徴
とする熱間圧延設備。 - 【請求項5】 中厚又は薄スラブ連続鋳造装置で製造さ
れた厚さ100mm 以下のスラブを所定長さに切断するシャ
ーと、この切断されたスラブを加熱する加熱炉と、複数
スタンドの圧延機を列設してなり前記加熱されたスラブ
を所定の板厚の帯鋼に仕上げ圧延する仕上圧延機と、こ
の仕上げ圧延された帯鋼をコイル状に巻き取るダウンコ
イラと、前記可逆式仕上圧延機の圧延ロールの下流側に
配置され一対の軽圧下ロールによって前記帯鋼を軽圧下
する軽圧下圧延機と、前記軽圧下圧延機で軽圧下された
前記圧延材の厚さを所定状態に制御する板厚制御手段と
を備えたことを特徴とする熱間圧延設備。 - 【請求項6】 請求項1乃至請求項5に記載の熱間圧延
設備において、前記板厚制御手段は、前記帯鋼を圧下し
た際の前記軽圧下ロールの荷重を検出する荷重検出手段
を備えると共に、前記荷重検出手段の検出情報に基づい
て前記軽圧下ロールの圧下位置が所定の位置となるよう
に前記軽圧下ロールを圧下駆動させる制御手段を備えた
ことを特徴とする熱間圧延設備。 - 【請求項7】 請求項1乃至請求項5に記載の熱間圧延
設備において、前記板厚制御手段は、前記軽圧下圧延機
の出側に前記帯鋼の板厚を計測する板厚計測手段を設
け、前記板厚計測手段の計測情報に基づいて前記帯鋼の
板厚が所定状態となるように前記圧延ロール及び前記軽
圧下ロールを圧下駆動させる制御手段を備えたことを特
徴とする熱間圧延設備。 - 【請求項8】 請求項1乃至請求項5に記載の熱間圧延
設備において、前記板厚制御手段は、前記軽圧下圧延機
の出側に前記帯鋼の板厚を計測する板厚計測手段を設
け、前記板厚計測手段の計測情報に基づいて前記帯鋼の
板厚が所定状態となるように前記軽圧下ロールの回転速
度を制御する制御手段を備えたことを特徴とする熱間圧
延設備。 - 【請求項9】 請求項1乃至請求項5に記載の熱間圧延
設備において、 前記板厚制御手段には、 前記帯鋼を圧下した際の前記軽圧下ロールの荷重を検出
する荷重検出手段と、 前記軽圧下圧延機の出側に設けられ前記帯鋼の板厚を計
測する板厚計測手段と、 前記荷重検出手段の検出情報に基づいて前記軽圧下ロー
ルの圧下位置が所定の位置となるように前記軽圧下ロー
ルを圧下駆動させると共に、前記板厚計測手段の計測情
報に基づいて前記帯鋼の板厚が所定状態となるように前
記圧延ロール及び前記軽圧下ロールを圧下駆動させ、更
に、前記板厚計測手段の計測情報に基づいて前記帯鋼の
板厚が所定状態となるように前記軽圧下ロールの回転速
度を制御する制御手段とが備えられていることを特徴と
する熱間圧延設備。 - 【請求項10】 請求項6もしくは請求項9に記載の熱
間圧延設備において、前記制御手段には、前記軽圧下ロ
ールで前記帯鋼を噛み込んだ際の荷重を基準荷重として
記憶すると共に、前記基準荷重と前記荷重検出手段で検
出される実際の荷重とを比較して前記実際の荷重が前記
基準荷重となるように前記軽圧下ロールの圧下位置を調
整する機能が備えられていることを特徴とする熱間圧延
設備。 - 【請求項11】 加熱装置で加熱されたスラブを粗圧延
して帯鋼とした後、粗圧延された帯鋼を仕上圧延機によ
り所定の板厚に仕上げ圧延し、仕上げ圧延された前記帯
鋼をダウンコイラによってコイル状に巻き取る熱間圧延
方法において、前記仕上圧延機の圧延ロールの後流側で
前記帯鋼を一対の軽圧下ロールにより圧下位置を所定の
状態にして軽圧下することを特徴とする熱間圧延方法。 - 【請求項12】 加熱装置で加熱されたスラブを粗圧延
して帯鋼とした後、粗圧延された帯鋼を仕上圧延機によ
り所定の板厚に仕上げ圧延し、仕上げ圧延された前記帯
鋼をダウンコイラによってコイル状に巻き取る熱間圧延
方法において、前記仕上圧延機の圧延ロールの後流側で
前記帯鋼を一対の軽圧下ロールにより軽圧下すると共
に、前記軽圧下ロールにより軽圧下された前記帯鋼の板
厚が所定状態になるように前記圧延ロール及び前記軽圧
下ロールを圧下することを特徴とする熱間圧延方法。 - 【請求項13】 加熱装置で加熱されたスラブを粗圧延
して帯鋼とした後、粗圧延された帯鋼を仕上圧延機によ
り所定の板厚に仕上げ圧延し、仕上げ圧延された前記帯
鋼をダウンコイラによってコイル状に巻き取る熱間圧延
方法において、前記仕上圧延機の圧延ロールの後流側で
前記帯鋼を一対の軽圧下ロールにより軽圧下すると共
に、前記軽圧下ロールにより軽圧下された前記帯鋼の板
厚が所定状態になるように前記軽圧下ロールを駆動回転
させることを特徴とする熱間圧延方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8349737A JPH10192939A (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 熱間圧延設備及び熱間圧延方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8349737A JPH10192939A (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 熱間圧延設備及び熱間圧延方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10192939A true JPH10192939A (ja) | 1998-07-28 |
Family
ID=18405768
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8349737A Withdrawn JPH10192939A (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 熱間圧延設備及び熱間圧延方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10192939A (ja) |
-
1996
- 1996-12-27 JP JP8349737A patent/JPH10192939A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040302 |