JPH10192392A - 血液透析装置 - Google Patents

血液透析装置

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JPH10192392A
JPH10192392A JP8322131A JP32213196A JPH10192392A JP H10192392 A JPH10192392 A JP H10192392A JP 8322131 A JP8322131 A JP 8322131A JP 32213196 A JP32213196 A JP 32213196A JP H10192392 A JPH10192392 A JP H10192392A
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伸彦 古賀
Yukiharu Muraoka
幸晴 村岡
Takenori Yoshizako
武則 吉迫
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 透析液中からエンドトキシン等の不純物をよ
り効果的に除去し、清浄な透析液を血液透析に供する。 【解決手段】 血液流路と透析液流路との間に透析膜を
有する血液透析要素と、血液透析要素の透析液流路に連
通する透析液循環路と、透析液循環路の透析液流路への
透析液往路に接続された透析液供給室と透析液循環路の
透析液流路からの透析液復路に接続された透析液受入室
とを有する透析液供給・受入要素と、透析液往路に設け
られ、透析液を濾過する濾過膜を有する少なくとも一つ
のフィルタ要素Aと、透析液供給・受入要素の透析液供
給室に接続され、少なくとも一つのフィルタ要素Bを備
えた透析液供給路とを有する血液透析装置において、フ
ィルタ要素の一次側に透析液の一部を透析液循環路の系
外に排出する第1の排液回路を接続し、フィルタ要素の
一次側に透析液の少なくとも一部を間欠的に透析液供給
路の系外に排出する第2の排液回路を接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血液透析装置に関
し、とくに透析液供給系にフィルタを備えた血液透析装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】血液透析装置は、既に知られ、広く実用
化されており、その代表的なものは、たとえば特公昭5
6−82号公報、特公昭61−25382号公報に記載
されている。また、透析液供給経路にフィルタ要素を備
えた血液透析装置も知られている(たとえば、特開平8
−80346号公報)。このような血液透析装置におけ
る血液透析においては、供給される透析液中の不純物、
とくに、エンドトキシンを極力除去することが要求され
る。
【0003】エンドトキシンを効率よく除去するには、
透析液流路中に濾過膜を有するフィルタ要素を設けるこ
とが効果的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、透析液
流路中にフィルタ要素を設置する場合、フィルタの濾過
膜設置部の端部等において、透析液に滞留が生じたり、
流れに淀みが生じたりする場合があり、そのような部位
でエンドトキシンの増加が生じやすい。エンドトキシン
の量は時間の経過とともに増加するので、増加する状態
をそのままにしておくことは好ましくない。血液透析に
際しては、とくにこのエンドトキシンの量を極力低く抑
えなければならない。
【0005】そこで本発明の課題は、血液透析装置にお
ける透析液中から、エンドトキシンに代表される不純物
をより効果的に除去できるようにし、より清浄な透析液
を供給できるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の血液透析装置は、血液流路と透析液流路と
の間に透析膜を有する血液透析要素と、実質的に閉回路
からなり、前記血液透析要素の透析液流路に連通する透
析液循環路と、該透析液循環路の前記透析液流路への透
析液往路に接続された透析液供給室と透析液循環路の前
記透析液流路からの透析液復路に接続された透析液受入
室とを有する透析液供給・受入要素と、前記透析液往路
に設けられ、透析液を濾過する濾過膜を有する少なくと
も一つのフィルタ要素Aとを有する血液透析装置におい
て、前記少なくとも一つのフィルタ要素Aの一次側に、
該一次側に供給されてくる透析液の一部を前記透析液循
環路の系外に排出する第1の排液回路を接続したことを
特徴とするものからなる(血液透析装置−1)。
【0007】また、本発明に係る血液透析装置は、血液
流路と透析液流路との間に透析膜を有する血液透析要素
と、実質的に閉回路からなり、前記血液透析要素の透析
液流路に連通する透析液循環路と、該透析液循環路の前
記透析液流路への透析液往路に接続された透析液供給室
と透析液循環路の前記透析液流路からの透析液復路に接
続された透析液受入室とを有する透析液供給・受入要素
と、前記透析液供給・受入要素の透析液供給室に接続さ
れ、少なくとも一つのフィルタ要素Bを備えた透析液供
給路とを有する血液透析装置において、前記少なくとも
一つのフィルタ要素Bの一次側に、該一次側に供給され
てくる透析液の少なくとも一部を間欠的に透析液供給路
の系外に排出する第2の排液回路を接続したことを特徴
とするものからなる(血液透析装置−2)。
【0008】さらに、本発明に係る血液透析装置は、血
液流路と透析液流路との間に透析膜を有する血液透析要
素と、実質的に閉回路からなり、前記血液透析要素の透
析液流路に連通する透析液循環路と、該透析液循環路の
前記透析液流路への透析液往路に接続された透析液供給
室と透析液循環路の前記透析液流路からの透析液復路に
接続された透析液受入室とを有する透析液供給・受入要
素と、前記透析液往路に設けられ、透析液を濾過する濾
過膜を有する少なくとも一つのフィルタ要素Aと、前記
透析液供給・受入要素の透析液供給室に接続され、少な
くとも一つのフィルタ要素Bを備えた透析液供給路とを
有する血液透析装置において、前記少なくとも一つのフ
ィルタ要素Aの一次側に、該一次側に供給されてくる透
析液の一部を前記透析液循環路の系外に排出する第1の
排液回路を接続するとともに、前記少なくとも一つのフ
ィルタ要素Bの一次側に、該一次側に供給されてくる透
析液の少なくとも一部を間欠的に透析液供給路の系外に
排出する第2の排液回路を接続したことを特徴とするも
のからなる(血液透析装置−3)。
【0009】上記血液透析装置−1は透析液循環路に設
けたフィルタ要素A部から排液するものであり、血液透
析装置−2は透析液供給路に設けたフィルタ要素B部か
ら排液するものであり、血液透析装置−3は両者を組み
合わせたものである。
【0010】上記フィルタ要素Aを少なくとも二つ設け
る場合には、これらのフィルタ要素Aの一次側と第1の
排液回路との連通を交互に切り換える切換弁が設けられ
ることが好ましい。この切換弁は、たとえば透析液循環
路に流量変化を検知可能なフロースイッチを設けてお
き、該フロースイッチからの信号に基づいて作動され
る。たとえば透析液供給・受入要素が少なくとも二つ設
けられ、これらが交互に切換使用される場合には、切換
の瞬間に生じる流量変化が上記フロースイッチによって
検知されるので、その信号に基づいて上記切換弁を作動
させることができる。また、フロースイッチによる検知
に代えて、タイマーにより定期的に上記切換弁を作動さ
せることもできる。
【0011】また、上記第1の排液回路には、少量ずつ
定量排液可能な除水ポンプが設けられることが好まし
い。この除水ポンプとしては、従来透析液循環路から少
量ずつ定量的に透析済液を抜き出すために用いていた除
水ポンプを、そのまま第1の排液回路用除水ポンプとし
て使用することが可能である。
【0012】さらに、前記透析液供給・受入要素が少な
くとも二つ切換可能に並設されている場合には、通常、
一方の透析液供給・受入要素が透析液循環路と連通され
て血液透析に使用され、その間に他方の透析液供給・受
入要素には透析液供給路から透析液供給室内に新しい透
析液が充填されるとともに、透析液受入室から透析済の
液が系外に排出される。この他方の透析液供給・受入要
素における新しい透析液の充填は、通常、一方の透析液
供給・受入要素が血液透析に使用される時間よりも短時
間のうちに行われるので、この充填完了から、透析液供
給・受入要素を切り換えるまでの間に、多少の時間的余
裕がある。したがって、透析液供給・受入要素の切換作
動に基づいて、より具体的には上記充填完了から切換直
前までの余裕時間に、フィルタ要素Bの一次側から第2
の排液回路を通して排液することが可能となる。
【0013】上記のような血液透析装置においては、透
析液循環路の透析液往路に設けられたフィルタ要素Aの
一次側を通して、および/または、透析液供給路に設け
られたフィルタ要素Bの一次側を通して、少量の使用前
のきれいな透析液が第1の排液回路および/または第2
の排液回路を介して系外に排出されるので、各フィルタ
要素の濾過膜の一次側が隅々までクリーニングされ、エ
ンドトキシンが除去されるとともに、エンドトキシン増
加要因となる滞留液や淀んだ液が系外に排出される。そ
の結果、エンドトキシンの増加が防止され、常に清浄な
透析液が血液透析に供されることになる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の望ましい実施の
形態を、図面を参照して説明する。図1は、本発明の一
実施態様に係る血液透析装置を示している。図におい
て、1は血液流路2と透析液流路3との間に透析膜4を
有し、両流路2、3間で血液透析を行う血液透析要素
(ダイアライザとも呼ばれる)を示している。血液流路
2には、人体の動脈からの血液が血液回路5中に設けら
れた定量ポンプ6を介して供給され、透析済の血液が静
脈に戻される。
【0015】上記血液透析要素1の透析液流路3には、
実質的に閉回路からなる透析液循環路7が接続され、連
通されている。透析液循環路7の透析液往路7aからの
透析前の透析液が透析液流路3に供給され、透析済の透
析液が透析液復路7bを戻される。この透析液循環路7
は、上述の如く実質的に閉回路に構成されているが、こ
の閉回路から後述の除水ポンプにより定量的に少量の透
析液が排出されるので、それに見合う少量の水分が血液
中から透析膜4を通して透析液循環路7中に抜き取られ
る。
【0016】透析液循環路7の往路7aには、透析液供
給・受入要素8aの透析液供給室9aが接続され、ここ
から往路7aに透析前の透析液が供給される。透析液循
環路7の復路7bには、透析液供給・受入要素8aの透
析液受入室10aが接続され、透析済の透析液がここに
戻される。本実施態様では、透析液供給室9aと透析液
受入室10aとは弾性膜11aによって隔離されてお
り、透析液供給により透析液供給室9aが縮小した分、
透析液受入室10aが膨張できるようになっている。
【0017】本実施態様においては、上記透析液供給・
受入要素8aに加え、もう一つの透析液供給・受入要素
8bが設けられており、該透析液供給・受入要素8bも
同一の構成を有し、透析液供給室9b、透析液受入10
b、弾性膜11bを有している。
【0018】透析液循環路7の往路7aおよび復路7b
には、三方切換弁12、13がそれぞれ設けられてお
り、上記透析液供給・受入要素8a、8bを切換使用で
きるようになっている。各透析液供給・受入要素8a、
8bの透析液受入室10a、10bには排液回路14が
接続されており、後述の透析液供給室9a、9bへの透
析液の供給の際に各開閉弁15、16を介して排液でき
るようになっている。
【0019】透析液循環路7には、透析液を循環させる
循環ポンプ17と、透析液の流量を検出する流量計18
と、該流量計18に付設された、流量の変化を検知する
フロースイッチ19とが設けられている。
【0020】透析液循環路7の往路7aには、フィルタ
要素Aが設けられており、本実施態様では二つのフィル
タ要素A20a、20bが直列に配置されている。各フ
ィルタ要素A20a、20b内には、透析液を濾過する
濾過膜21a、21bが設けられている。濾過膜21
a、21bにより、フィルタ要素A20a、20b内が
一次側22a、22bと二次側23a、23bとに画成
されている。
【0021】フィルタ要素A20a、20bの一次側2
2a、22bには、それぞれ排液回路24a、24bが
接続されており、三方切換弁25によって排液回路24
a、24bのいずれかを選択できるようになっている。
三方切換弁25の下流側は一本の排液回路26として、
排液容器27へと導かれている。排液回路26には、少
量ずつ定量排液可能な除水ポンプ28が設けられてい
る。上記排液回路24a、24b、26は、本発明でい
う第1の排液回路29を構成している。
【0022】上記切換弁25は、フローセンサ19から
の信号に基づいて作動されるようになっている。すなわ
ち、透析液供給・受入要素8a、8bを切り換える際に
は、多かれ少なかれ流量変動が生じ、その変動に起因す
るフローセンサ19からの信号に基づいて、排液回路2
4a、24b間の切換が行われる。したがって、本実施
態様では、透析液供給・受入要素8a、8bの切換毎に
フィルタ要素A20a、とフィルタ要素A20bとの排
液回路間の切換が行われ、切換動作間においては一定の
状態に保たれるようになっている。
【0023】図示を省略した透析液供給源から供給され
てくる透析液は、透析液供給路30を通して各透析液供
給・受入要素8a、8bに供給される。この透析液供給
路30には、透析液を濾過するフィルタ要素B31が設
けられており、該フィルタ要素B31内は、濾過膜32
によって一次側33と二次側34とに画成されている。
【0024】また、透析液供給路30には、透析液を送
るためのポンプ35と、流量を検出するための流量計3
6と、三方切換弁37とが設けられている。三方切換弁
37によって選択された供給路38a、38bのいずれ
かを通して、透析液供給・受入要素8a、8bの透析液
供給室9a、9bのいずれかに新しい透析液が供給され
るようになっている。
【0025】フィルタ要素B31の一次側33には、第
2の排液回路39が接続されており、該第2の排液回路
39を介して排液容器40へと排液される。この排液容
器40と前述の排液容器27とは一つの容器にまとめて
もよい。第2の排液回路39には開閉弁41が設けられ
ており、該開閉弁41の開弁作動により、第2の排液回
路39が間欠的に開かれるようになっている。なお、こ
の排液回路39は、透析液供給路30のドレン回路とし
ての役目も果たしている。
【0026】上記開閉弁41の作動は、流量計36に付
設されているフロースイッチ42からの信号に基づいて
行われる。すなわち、一方の透析液供給・受入要素8b
への透析液の供給が終了すると、透析液供給・受入要素
8a、8b間の切換が完了するまでは透析液供給・受入
要素8bへの透析液の供給は停止されるので、このとき
の流量変化に起因するフロースイッチ42の信号に基づ
いて開閉弁41が開かれるようになっている。
【0027】上記のように構成された血液透析装置の作
用について説明する。まずフィルタ要素Aに関してであ
るが、透析液供給・受入要素8a、8b間の切換に伴う
フローセンサ19からの信号に基づいて、切換弁25に
より、排液回路26に連通する回路が排液回路24a、
24bのいずれかに切り換えられる。切り換えられた排
液回路24a(又は24b)は、フィルタ要素A20a
(又は20b)の一次側22a(又は22b)に通じて
いるので、該一次側22a(又は22b)から、透析液
往路7aに供給されてきた透析液の一部が第1の排液回
路29を通して排液される。この間、除水ポンプ28は
常時運転されている。除水ポンプ28による排液速度
は、たとえば10ml/分程度であり、これに対し循環
ポンプ17による透析液循環路7中の透析液循環速度は
600ml/分程度である。このごく少量の排液によ
り、実質的に閉回路に構成されている透析液循環路7中
に、血液流路2から透析膜4を通して血液中の水分が抽
出される。
【0028】一つの透析液供給・受入要素8a(又は8
b)から供給されてくる透析液によって血液透析が行わ
れる間中、フィルタ要素A20a(又は20b)の一次
側22a(又は22b)から少量の透析前の透析液が常
時排液されることになるので、濾過膜21a(又は21
b)の端部等において滞留したり淀んでいた液はきれい
に排出され、一次側が隅々までクリーニングされる。し
たがって、エンドトキシンが除去されると同時にエンド
トキシン増加要因も除去され、清浄な透析液が濾過膜2
1a(又は21b)を濾過されていくことになる。
【0029】透析液供給・受入要素8a、8b間で切換
が行われると、そのときのフローセンサ19の信号に基
づいて排液回路24a、24b間の切換が行われ、一次
側からの排液対象フィルタ要素Aがフィルタ要素A20
a(又は20b)からフィルタ要素A20b(又は20
a)に切り換えられる。つまり、透析液供給・受入要素
8a、8b間の切換に応じて、クリーニング対象フィル
タも交互に切り換えられる。その結果、両フィルタ要素
A20a、20bともに、血液透析が行われている間中
適切にクリーニングされることになり、エンドトキシン
等の不純物が除去された、あるいは極めて少なく抑えら
れた透析液が血液透析に供されることになる。
【0030】フィルタ要素Bに対しては第2の排液回路
39が設けられており、次のようなクリーニング動作が
行われる。透析液供給・受入要素8b(又は8a)の透
析液供給室9b(又は9a)への透析液の充填は、透析
液供給室9a(又は9b)から透析液循環路7へ透析液
を供給する速度よりも速い速度で行われる。したがっ
て、透析液供給室9a(又は9b)中の透析液全量を透
析液循環路7に供給し終える時間よりも短い時間で、透
析液供給室9b(又は9a)への透析液の充填が完了
し、透析液の充填が完了した後透析液供給・受入要素が
切り換えられるまでの間は、待機時間となる。この待機
時間は、たとえば15秒程度ある。
【0031】この待機時間を利用して、フィルタ要素B
31の一次側33のクリーニングが行われる。上記待機
時間に入ると、それがフローセンサ42により検知さ
れ、フローセンサ42からの信号に基づいて2開閉弁4
1が開かれ、第2の排液回路39が開かれる。フィルタ
要素B31の一次側33に供給されてきた透析液は、該
一次側33を隅々までクリーニングし、エンドトキシン
等の不純物を除去しながら第2の排液回路39を通して
排出される。したがって、次の透析液充填の際には、清
浄な一次側33および濾過膜32を通して濾過が行われ
ることになる。
【0032】このフィルタ要素B31のクリーニング
も、透析液供給・受入要素の切換と同周期で行われるこ
とになるので、透析液供給路30における透析液も実質
的に常時清浄な状態に保たれ、エンドトキシン等の不純
物が除去された、あるいは極めて少なく抑えられた透析
液が供給されることになる。
【0033】なお、上記実施態様では、フィルタ要素A
とフィルタ要素Bの両方にそれぞれ第1、第2の排液回
路を設けたが、いずれか一方の排液回路でも効果がある
ことは言うまでもない。
【0034】また、上記実施態様では特定の回路構成を
例示して説明したが、本願請求項に規定した回路構成を
満たすものであれば、いかなる回路にも本発明を適用す
ることができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の血液透析
装置によれば、フィルタ要素Aおよび/またはフィルタ
要素Bの一次側から少量ずつ透析液を排出し、該一次側
を隅々までクリーニングできるようにしたので、透析液
中からエンドトキシン等の不純物を効率よく除去できる
とともに、それらの発生要因あるいは増加要因も除去す
ることができ、より清浄な透析液を血液透析に供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様に係る血液透析装置の回路
構成図である。
【符号の説明】
1 血液透析要素 2 血液流路 3 透析液流路 4 透析膜 5 血液回路 6 定量ポンプ 7 透析液循環路 7a 透析液往路 7b 透析液復路 8a、8b 透析液供給・受入要素 9a、9b 透析液供給室 10a、10b 透析液受入室 11a、11b 弾性膜 12、13 三方切換弁 14 排液回路 15、16 開閉弁 17 循環ポンプ 18 流量計 19 フローセンサ 20a、20b フィルタ要素A 21a、21b 濾過膜 22a、22b 一次側 23a、23b 二次側 24a、24b、26 排液回路 25 三方切換弁 27 排液容器 28 除水ポンプ 29 第1の排液回路 30 透析液供給路 31 フィルタ要素B 32 濾過膜 33 一次側 34 二次側 35 ポンプ 36 流量計 37 三方切換弁 38a、38b 供給路 39 第2の排液回路 40 排液容器 41 開閉弁 42 フロースイッチ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 血液流路と透析液流路との間に透析膜を
    有する血液透析要素と、実質的に閉回路からなり、前記
    血液透析要素の透析液流路に連通する透析液循環路と、
    該透析液循環路の前記透析液流路への透析液往路に接続
    された透析液供給室と透析液循環路の前記透析液流路か
    らの透析液復路に接続された透析液受入室とを有する透
    析液供給・受入要素と、前記透析液往路に設けられ、透
    析液を濾過する濾過膜を有する少なくとも一つのフィル
    タ要素Aとを有する血液透析装置において、前記少なく
    とも一つのフィルタ要素Aの一次側に、該一次側に供給
    されてくる透析液の一部を前記透析液循環路の系外に排
    出する第1の排液回路を接続したことを特徴とする血液
    透析装置。
  2. 【請求項2】 血液流路と透析液流路との間に透析膜を
    有する血液透析要素と、実質的に閉回路からなり、前記
    血液透析要素の透析液流路に連通する透析液循環路と、
    該透析液循環路の前記透析液流路への透析液往路に接続
    された透析液供給室と透析液循環路の前記透析液流路か
    らの透析液復路に接続された透析液受入室とを有する透
    析液供給・受入要素と、前記透析液供給・受入要素の透
    析液供給室に接続され、少なくとも一つのフィルタ要素
    Bを備えた透析液供給路とを有する血液透析装置におい
    て、前記少なくとも一つのフィルタ要素Bの一次側に、
    該一次側に供給されてくる透析液の少なくとも一部を間
    欠的に透析液供給路の系外に排出する第2の排液回路を
    接続したことを特徴とする血液透析装置。
  3. 【請求項3】 血液流路と透析液流路との間に透析膜を
    有する血液透析要素と、実質的に閉回路からなり、前記
    血液透析要素の透析液流路に連通する透析液循環路と、
    該透析液循環路の前記透析液流路への透析液往路に接続
    された透析液供給室と透析液循環路の前記透析液流路か
    らの透析液復路に接続された透析液受入室とを有する透
    析液供給・受入要素と、前記透析液往路に設けられ、透
    析液を濾過する濾過膜を有する少なくとも一つのフィル
    タ要素Aと、前記透析液供給・受入要素の透析液供給室
    に接続され、少なくとも一つのフィルタ要素Bを備えた
    透析液供給路とを有する血液透析装置において、前記少
    なくとも一つのフィルタ要素Aの一次側に、該一次側に
    供給されてくる透析液の一部を前記透析液循環路の系外
    に排出する第1の排液回路を接続するとともに、前記少
    なくとも一つのフィルタ要素Bの一次側に、該一次側に
    供給されてくる透析液の少なくとも一部を間欠的に透析
    液供給路の系外に排出する第2の排液回路を接続したこ
    とを特徴とする血液透析装置。
  4. 【請求項4】 前記フィルタ要素Aが少なくとも二つ設
    けられており、かつ、各フィルタ要素Aの一次側と前記
    第1の排液回路との連通を交互に切り換える切換弁が設
    けられている、請求項1または3の血液透析装置。
  5. 【請求項5】 前記透析液循環路に流量変化を検知可能
    なフロースイッチが設けられており、前記切換弁が前記
    フロースイッチからの信号に基づいて作動される、請求
    項4の血液透析装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の排液回路に、定量排液可能な
    除水ポンプが設けられている、請求項1、3、4および
    5のいずれかに記載の血液透析装置。
  7. 【請求項7】 前記透析液供給・受入要素が少なくとも
    二つ切換可能に並設されており、前記第2の排液回路が
    該透析液供給・受入要素の切換作動に基づいて間欠的に
    開かれる、請求項2または3の血液透析装置。
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